JP2021082851A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線LANシステムにおいて、より適切なBSS移行閾値を設定することを可能にする。【解決手段】自装置のBSSに所属するステーションが前記BSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を試みる場合に用いられる閾値を、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定する制御部を備える、無線LANのアクセスポイントとして機能する無線通信装置が提供される。【選択図】図8

Description

本開示は、無線通信装置および無線通信方法に関する。
アクセスポイント(以降、便宜的に「AP」と呼称する)とステーション(以降、便宜的に「STA」と呼称する)間で通信を行う無線通信システムが知られている。例えば、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)を採用する無線LAN(Local Area Network)が広く知られている。
IEEE802.11規格で規定されている無線LANにおけるAPはセル(以降、「BSS:Basic Service Set」と呼称する)を形成し、STAは当該セルに所属することでサービスの提供を受ける。そして、STAは、所属しているBSSと同一のネットワーク(以降、便宜的に「ESS:Extended Service Set」と呼称する)に所属する他のBSSへ移行することができる。
ここで、APは、他のBSSへの移行判断に用いられる閾値(以降、便宜的に「BSS移行閾値」と呼称する場合もある)を設定することで、STAのBSS移行を制御する。
特開2016−039445号公報 特開2011−160484号公報
ここで、適切なBSS移行閾値を設定することが困難である場合があった。例えば、無線LANサービスの管理を行うサービスオペレータによる対応を受けられない家庭環境等において、同一ESSに所属する複数のAPが設置された場合には、各APに適切なBSS移行閾値を設定することが困難であると考えられる。
そこで、本開示は上記に鑑みてなされたものであり、本開示は、無線LANシステムにおいて、より適切なBSS移行閾値を設定することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置および無線通信方法を提供する。
本開示によれば、自装置のBSSに所属するステーションが前記BSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を試みる場合に用いられる閾値を、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定する制御部を備える、無線LANのアクセスポイントとして機能する無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、自装置のBSSに所属するステーションが前記BSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を試みる場合に用いられる閾値を、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定することを有する、無線LANのアクセスポイント機能を実現する無線通信方法が提供される。
また、本開示によれば、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定される閾値、および、アクセスポイントからの無線信号の受信情報を用いて、所属しているBSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を制御する制御部を備える、無線LANのステーションとして機能する無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定される閾値、および、アクセスポイントからの無線信号の受信情報を用いて、所属しているBSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を制御することを有する、無線LANのステーション機能を実現する無線通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、無線LANシステムにおいて、より適切なBSS移行閾値を設定することが可能になる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
従来技術を説明するためのシステム構成図である。 従来のBSS移行の際のAPおよびSTAによる処理の流れの例を示すシーケンス図である。 IEEE802.11ax規格で規定されるESSレポートエレメントの構成例を示す図である。 IEEE802.11規格で規定される再接続要求信号の構成例を示す図である。 従来技術を説明するためのシステム構成図である。 AP100が各STA200に対して送信するビーコン信号におけるESSレポートエレメントの構成例を示す図である。 STA200がAP100に対して送信する再接続要求信号の構成例を示す図である。 AP100およびSTA200の装置構成例を示すブロック図である。 STA200による処理の流れの例を示すフローチャートである。 STA200が、接続先の候補となる周辺のAP100をスキャンする処理の流れの例を示すフローチャートである。 AP100による処理の流れの例を示すフローチャートである。 AP100およびSTA200による処理の流れの例を示すシーケンス図である。 AP100およびSTA200による処理の流れの具体例を示す図である。 AP100およびSTA200による処理の流れの例を示すシーケンス図である。 AP100およびSTA200による処理の流れの具体例を示す図である。 AP100が各STA200に対して送信するビーコン信号におけるESSレポートエレメントの構成例を示す図である。 STA200による処理の流れの例を示すフローチャートである。 STA200が、接続先の候補となる周辺のAP100をスキャンする処理の流れの例を示すフローチャートである。 AP100およびSTA200による処理の流れの具体例を示す図である。 AP100間の通信処理の流れの例を示すシーケンス図である。 第2の閾値の調節処理の流れの例を示すフローチャートである。 AP100およびSTA200による処理の流れの具体例を示す図である。 AP100が各STA200に対して送信するビーコン信号におけるESSレポートエレメントの構成例を示す図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.背景
1.1.背景の概要
1.2.従来技術
2.第1の実施例
2.1.概要
2.2.装置構成例
2.3.処理の流れ
3.第2の実施例
4.第3の実施例
5.第4の実施例
6.応用例
6.1.第1の応用例
6.2.第2の応用例
6.3.第3の応用例
7.まとめ
<1.背景>
(1.1.背景の概要)
まず、本開示の技術が創作された背景の概要について説明する。
上記のとおり、IEEE802.11規格で規格化されている無線LANにおけるSTAは、所属しているBSSと同一のESSに所属する他のBSSへ移行することができる。IEEE802.11ax規格以前の規格では、同一のESSに所属するBSS間の移行については、APがSTAへ命令する方式のみが許されていた。一方、現在規格化が進んでいるIEEE802.11ax規格では、APが、ESS情報および他のBSSへの移行の判断に用いられるBSS移行閾値等を無線信号に含めることで、これらの情報をSTAに通知する仕組みが採用されている。そのため、STAは、これらの情報を用いて他のBSSへ移行するか否かを自ら判断できるようになることが期待されている。
ここで、周囲環境に基づいて上記のBSS移行閾値を調節することが規格上許されているが、その具体的な調節方法は規格として定められていない。そのため、無線LANサービスの管理を行うサービスオペレータが、各APの設置位置や確保したいBSSのカバレッジに基づいてAP毎にBSS移行閾値を調節するといった運用が考えられる。
しかし、サービスオペレータによる対応を受けられない家庭環境等において、同一のESSに所属する複数のAPが設置された場合には、各APに適切なBSS移行閾値を設定することが困難であると考えられる。その結果、例えば、低すぎるBSS移行閾値が設定されることで、STAによる他のBSSへの移行が適切に行われにくくなったり、高すぎるBSS移行閾値が設定されることで、STAが他のBSSへの移行を試みるあまり、周囲環境のスキャンや再接続要求信号の送信を繰り返し行ったりする恐れがある。したがって、APは、サービスオペレータを介すことなく、より適切なBSS移行閾値を設定することが求められる。また、モバイルルータのようにAPの位置やオン/オフが頻繁に変わったり、APの数が変わったりする場合には、より適切なBSS移行閾値を再設定することが望ましい。
上記の特許文献1には、周囲環境のスキャンによって通信パラメータを最適化する技術が開示されているものの、通信環境が変化し易い場合には周囲環境のスキャンに要す時間が長くなったりスキャンの頻度が高くなったりするため、通信効率が悪くなる。したがって、できるだけ周囲環境のスキャンをすることなく(または、スキャンに要する時間を低減させつつ)、BSS移行閾値を設定することが望ましい。
また、特許文献2には、複数のBSS移行閾値を用いて他のBSSへの移行の判断を行う技術が開示されているが、BSS移行閾値の設定方法が定められておらず、当該技術によっては、周囲環境に応じた、より適切なBSS移行閾値を設定することはできない。
(1.2.従来技術)
続いて、図1〜図5を参照して、本開示に関係する従来技術について説明する。
従来技術の説明にあたり、図1に示すようなシステム構成を考える。より具体的には、家庭内に2台のAP(図中のAP1およびAP2)と、4台のSTA(図中のSTA1〜STA4)と、を有する無線LANシステムを考える。
APは、外部ネットワークと接続され、当該外部ネットワークとの間の通信をSTAに提供する無線通信装置である。例えば、APは、インターネットと接続され、インターネット上の装置またはインターネットを介して接続される装置とSTAとの通信を提供する。
STAは、APと通信を行う無線通信装置である。STAの種類は特に限定されない。例えば、STAは表示機能を有するディスプレイ、記憶機能を有するメモリ、入力機能を有するキーボードおよびマウス、音出力機能を有するスピーカ、高度な計算処理を実行する機能を有するスマートフォンでもよい。各STAは最も通信品質の良いAPを選択でき、図1に示すように、STA2とSTA4はAP1へ、STA1とSTA3はAP2へ接続するものとする。
ここで、図2を参照して、従来のBSS移行の際のAPおよびSTAの処理の流れについて説明する。前提として、図2のステップS100の時点でSTA1は、(図1の状況とは異なり)AP1が形成するBSSに所属しているとする。
図2のステップS100では、STA1が、AP1からビーコン信号を受信し、当該ビーコン信号に含まれるESSレポートエレメントにおけるESS情報およびBSS移行閾値を取得する。そして、ステップS104では、STA1は、これらの情報に基づいて他のBSSへ移行するか否かを決定する。より具体的には、STA1は、ビーコン信号の受信電力とBSS移行閾値とを比較し、ビーコン信号の受信電力がBSS移行閾値以下である場合、他のBSSへ移行することを決定する。
ステップS108では、STA1が、AP1と同一のESSに所属する他のAPのスキャンを行う。ステップS112では、STA1が、AP1と同一のESSに所属する1または2以上の他のAPを検出した場合、そのAPのうち、最もビーコン信号の受信電力が高いAP(この例ではAP2)を、再接続要求の対象として決定する。ステップS116では、STA1が、再接続要求の対象として決定したAP2に対して再接続要求信号を送信する。この信号は、通常の接続要求信号とは異なり、現在STA1が接続しているAP(この例ではAP1)のアドレス情報(または識別情報)を含んでいる。
これによって、再接続要求信号を受信したAP2は、STA1が接続しているAP1を認識し、ステップS120にて、AP1と通信を行うことによってSTA1に関する情報(例えば、認証情報等)を取得する。その後、AP2は、ステップS124にて、STA1に関する情報に基づいてSTA1による再接続が可能か否かを判定し、ステップS128にて、判定結果を含めた再接続応答信号をSTA1へ送信することで一連の処理が終了する。ステップS120にて、AP2は、AP1と通信しSTA1に関する情報を取得することで、認証処理プロセスを大幅に省略しつつ、STA1のBSS移行を実現することができる。
ここで、図3を参照して、IEEE802.11ax規格で規定されるESSレポートエレメントの構成例について説明する。図3に示すようなESSレポートエレメントは、上記のとおり、APから送信されるビーコン信号に含められることで、APに接続しているSTAへ通知されることが想定される。
図3に示すように、ESSレポートエレメントは、Element IDと、Lengthと、Element
ID Extensionと、ESS情報と、を含み、ESS情報は、Planned ESSと、Edge Of ESSと、BSS移行閾値と、を含む。
当該ESSレポートエレメントにおけるPlanned ESSは、当該APが他のAPと同一のESSを構成しているか否かを示す情報である。より具体的には、Planned ESSが「1」である場合には、当該APが他のAPと同一のESSを構成している。図1の例では、AP1およびAP2は同一のESSに所属するため、Planned ESSは「1」となる。
また、Edge Of ESSは、当該APが同一ESSに所属する他のAPに比べてESSのより端に位置することを示す情報である。Edge Of ESSは、他のBSSへ移行するか否かの判定に使用され得るが、現状IEEE802.11ax規格で具体的に規定されていないため、本書では、Edge
Of ESSについて詳細に言及しないこととする。
また、BSS移行閾値は、上記のとおり、当該APに接続しているSTAが他のBSSへ移行するか否かの判断を行う際に使用する閾値である。より具体的には、STAは、APからのビーコン信号の受信電力がBSS移行閾値以下である場合、他のBSSへ移行することを決定する。なお、ESSレポートエレメントの構成は、図3の例に限定されない。
続いて、図4を参照して、IEEE802.11規格で規定される再接続要求信号の構成例について説明する。上記のとおり、この信号は、通常の接続要求信号とは異なり、現在STAが接続しているAPのアドレス情報(図中には、「現接続先APアドレス」と表記)を含んでいる。これによって、再接続要求信号を受信したAPは、現在STAが接続しているAPから当該STAに関する情報(例えば、認証情報等)を取得することができるため、認証処理プロセスを大幅に省略することができる。
続いて、従来技術における課題について具体的に説明する。
ESSにおける各種設定は、主に、無線LANサービスの管理を行うサービスオペレータを介して行われる。したがって、図3のESSレポートエレメントに含められるBSS移行閾値は、サービスオペレータ(または、所定の制御ソフトウェア等)による電波測定の結果等に基づいてAP毎に設定されることが想定される。したがって、上記のとおり、サービスオペレータによる対応を受けられない家庭環境等において、同一ESSに所属する複数のAPが設置された場合には、各APに対してより適切なBSS移行閾値を設定することは困難であると考えられる。また、モバイルルータのようにAPの位置、数またはオン/オフが頻繁に変わる場合等にはより適切なBSS移行閾値を再設定することが望ましいが、サービスオペレータによる対応を受けられない家庭環境等においては、より適切なBSS移行閾値を再設定することは事実上不可能である。
例えば、図5において、当初AP1のみが全室をカバーしていたが、ある時、AP2が新たに設置され、AP1の位置が移転された場合について考える。図5において、AP1が形成するBSSを「BSS1」とし、当該BSS1において各STAが接続を維持しようとする範囲を「BSS1接続維持範囲」と表記している(換言すると、BSS1接続維持範囲外ではビーコン信号の受信電力が第1の閾値以下となるため、STAは他のBSSへの移行を試みる)。また、AP2が形成するBSSを「BSS2」とし、当該BSS2において各STAが接続を維持しようとする範囲を「BSS2接続維持範囲」と表記している。このとき、部屋1(図中には「room1」と表記)内に存在するSTA1は、より距離が近く通信品質のよいAP2へ接続することが望ましい。しかし、AP1が全室をカバーできるほどBSS移行閾値を低く設定している場合、STA1は、BSS移行を行うことを自ら判断することができずAP1への接続を継続してしまうため、通信品質が改善しない。
また、部屋2(図中には「room2」と表記)内に存在するSTA3も、より距離が近く通信品質のよいAP2への接続を試みる。ここで、仮に、AP2がBSS移行閾値を高く設定している場合、STA3は、AP2へ接続しても、AP2からのビーコン信号の受信電力がBSS移行閾値以下であることを理由に他のAP等への再接続要求を試みてしまい、無駄な動作が繰り返し発生してしまう可能性がある。
本件の開示者は、上記事情に鑑みて本開示に係る技術を創作するに至った。以降では、本開示に係る各実施例について順次説明していく。
<2.第1の実施例>
上記では、本開示の技術が創作された背景について説明した。続いて、本開示の第1の実施例について説明する。
(2.1.概要)
まず、本実施例の概要について説明する。
本実施例に係るAP100は、「第1の閾値」および「第2の閾値」という2種類のBSS移行閾値を設ける。ここで、第1の閾値は、上記で説明してきた従来のBSS移行閾値と同様である。より具体的には、第1の閾値は、自装置からのビーコン信号の受信電力(または、伝搬損失情報等)との比較に用いられる閾値である。第2の閾値は、自装置からのビーコン信号の受信電力および他のAPからのビーコン信号の受信電力の差分(または、伝搬損失情報等の差分)との比較に用いられる閾値である。第1の閾値だけでなく第2の閾値も設けられることで、STA200は、より通信品質の高いBSSへの移行を実施し易くなる。これらの閾値の使用方法の詳細については後述する。
ここで、図6を参照して、本実施例でAP100が各STA200に対して送信するビーコン信号におけるESSレポートエレメントの構成例について説明する。図6に示すように、AP100は、ESSレポートエレメントのESS情報において、Edge Of ESSの後段に第1の閾値と、第2の閾値と、を設けることで、各STA200に対してこれらの閾値を通知する。なお、本実施例に係るESSレポートエレメントの構成は、図6の例に限定されない。例えば、第1の閾値および第2の閾値が設けられるデータ位置は適宜変更されてもよい。
続いて、図7を参照して、本実施例に係るSTA200がAP100に対して送信する再接続要求信号の構成例について説明する。図7に示すように、STA200は、従来の再接続要求信号(図4参照)とは異なり、現在STA200が接続中のAP100から受信しているビーコン信号の受信電力情報(以降、便宜的に「現AP受信電力情報」と呼称する場合がある)を再接続要求信号に含める。これによって、現在STA200に接続されているAP100は、配下のSTA200が他のAP100に対して送信した再接続要求信号を受信することで、当該再接続要求信号に含まれる現AP受信電力情報に基づいて第1の閾値を動的に調節することができる。第1の閾値の調節処理の詳細については後述する。なお、本実施例に係る再接続要求信号の構成は、図7の例に限定されない。例えば、現AP受信電力情報が設けられるデータ位置は適宜変更されてもよい。
(2.2.装置構成例)
上記では、本実施例の概要について説明した。続いて、図8を参照して、本実施例に係る各装置の構成例について説明する。以降では、AP100の装置構成例を中心に説明するが、AP100およびSTA200は基本的に同様の機能をもち得るため、以降で説明する各構成例がSTA200のものとして扱われてもよい。
図8に示すように、本実施例に係るAP100は、データ処理部110と、制御部120と、記憶部130と、送信部140と、アンテナ共有部150と、アンテナ160と、受信部170と、を備える。
(データ処理部110)
データ処理部110は、送信時においては、上位層から入力された送信対象のデータを用いて送信用のパケットを生成し、当該パケットにメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)のためのMACヘッダの付加および誤り検出符号の付加等の処理を行うことで送信データを生成し、当該送信データをアナログ信号変換部141へ提供する。また、受信時においては、デジタル信号変換部172から提供された受信データに対してMACヘッダの解析、フレーム中の誤り検出等の処理を行うことで受信対象のデータを抽出する。
(制御部120)
制御部120は、AP100における各構成を統括的に制御する。より具体的には、制御部120は、AP100における各構成の処理に用いられるパラメータ(例えば、コーディング方式、変調方式および送信電力等)の設定、処理のスケジューリング等を行う。また、本実施例において、制御部120は、第1の閾値および第2の閾値を設け、これらの閾値をESSレポートエレメントに含むビーコン信号の生成処理および送信処理を統括的に制御する。また、制御部120は、配下のSTA200からの再接続要求信号に含まれる現AP受信電力情報に基づいて第1の閾値を動的に設定する。さらに、制御部120は、再接続要求信号の送信元であるSTA200の再接続の可否の判断等も行う。
また、STA200の制御部220は、AP100からのビーコン信号の受信情報(例えば、受信電力情報または伝搬損失情報等)、第1の閾値および第2の閾値等に基づいてAP100への接続処理を制御する。なお、AP100の制御部120およびSTA200の制御部220による処理はこれらに限定されない。
(記憶部130)
記憶部130は、各種情報を記憶する構成である。例えば、記憶部130は、各構成の処理に用いられるプログラムおよびパラメータ等を記憶する。また、本実施例において、記憶部130は、制御部120によって設けられる第1の閾値および第2の閾値を記憶することができる。また、STA200の記憶部230は、AP100からのビーコン信号に含まれる情報(例えば、BSSID等)およびビーコン信号の受信情報等(例えば、受信電力情報または伝搬損失情報等)を記憶することができる。なお、AP100の記憶部130およびSTA200の記憶部230によって記憶される情報はこれらに限定されない。
(送信部140)
送信部140は、データ処理部110によって生成された送信データを用いて、アンテナ160から送信される送信信号を生成する構成である。図8に示すように、送信部140は、アナログ信号変換部141と、RF送信部142と、を備える。
(アナログ信号変換部141)
アナログ信号変換部141は、データ処理部110によって生成された送信データをアナログ信号へと変換する構成である。より具体的には、アナログ信号変換部141は、データ処理部110によって生成された送信データに対して、制御部120によって設定されたコーディング方式および変調方式に基づいて、エンコード、インターリーブおよび変調等を行うことでアナログ信号を生成し、当該アナログ信号をRF送信部142へ提供する。
(RF送信部142)
RF送信部142は、アナログ信号変換部141で生成されたアナログ信号の周波数変換および電力増幅を行う構成である。より具体的には、RF送信部142は、アナログ信号変換部141で生成されたアナログ信号に対して、フィルタリング処理、搬送波周波数帯へのアップコンバート処理および所定の電力までの増幅処理等を行うことで、アンテナ160から送信される送信信号を生成する。
(アンテナ共有部150、アンテナ160)
アンテナ共有部150は、送信時においては、送信部140によって生成された送信信号を、アンテナ160を介して電磁波として送信する構成である。また、受信時においては、アンテナ共有部150は、アンテナ160を介して受信した電磁波を受信信号として受信部170に提供する。アンテナ160は、チップアンテナでもよいし、プリント基板上に配線により形成したアンテナでもよいし、線状の導体素子を利用して形成したアンテナでもよい。
(受信部170)
受信部170は、アンテナ共有部150から提供された受信信号から受信データの取得を行う構成である。図8に示すように、受信部170は、RF受信部171と、デジタル信号変換部172と、を備える。
(RF受信部171)
RF受信部171は、アンテナ共有部150から入力された受信信号の周波数変換および電力増幅を行う構成である。より具体的には、RF受信部171は、アンテナ共有部150から入力された受信信号に対して、所定の電力まで増幅処理、ダウンコンバート処理およびフィルタリング処理等を行うことでアナログ信号を出力する。なお、RF受信部171は、LNA(Low Noise Amplifier)またはAGC(Auto Gain Control)回路等を用いてこれらの処理を実現してもよい。
(デジタル信号変換部172)
デジタル信号変換部172は、RF受信部171によって出力されたアナログ信号をデジタル信号へと変換する構成である。より具体的には、デジタル信号変換部172は、RF受信部171によって出力されたアナログ信号に対して、制御部120によって設定されたデコーディング方式および復調方式に基づいて、復調、デインターリーブおよびデコードを行うことで受信データを取得し、当該受信データをデータ処理部110へ提供する。
以上、本実施例に係る各装置の構成例について説明した。なお、図8を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、AP100およびSTA200の構成は係る例に限定されない。また、AP100およびSTA200の構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
(2.3.処理の流れ)
上記では、本実施例に係る各装置の構成例について説明した。続いて、本実施例に係るAP100およびSTA200による処理の流れの例について説明する。
(STA200による処理の流れ)
まず、図9を参照して、STA200による処理の流れの例について説明する。
ステップS1000では、STA200が、あるAP100からビーコン信号を受信する。そして、STA200は、ビーコン信号を解析することで送信元を確認する。当該ビーコン信号が、STA200が接続中のAP100(以降、便宜的に「現接続先AP100」と呼称する)から送信されたものである場合(ステップS1004/Yes)、ステップS1008にて、STA200は、ビーコン信号のESSレポートエレメントに含まれる第1の閾値と当該ビーコン信号の受信電力とを比較する。当該ビーコン信号の受信電力が第1の閾値よりも大きい場合(ステップS1008/Yes)、STA200は、他のBSSへの移行を行わず、当該AP100への接続を維持する。このとき、STA200は、ステップS1012にて、当該ビーコン信号の受信電力情報を記憶部230に格納(既に受信電力情報が格納されている場合には、当該情報を更新)することで、後述の、他のAP100からのビーコン信号の受信時における各種処理を実現することができる。
ステップS1008にて、ビーコン信号の受信電力が第1の閾値以下である場合(ステップS1008/No)、ステップS1016にて、STA200が他のBSSへの移行を試みるために、接続先の候補となる周辺のAP100(以降、便宜的に「接続先候補AP100」と呼称する)をスキャンする。接続先候補AP100のスキャン処理の詳細については後述する。STA200が、接続先候補AP100の検出に成功した場合(ステップS1020/Yes)、ステップS1024にて、STA200は、最良の接続先候補AP100に対して再接続要求信号を送信することで処理が終了する。
ステップS1020にて、STA200が、接続先候補AP100の検出に失敗した場合(ステップS1020/No)、ステップS1028にて、STA200は、現接続先AP100に対して再接続要求信号を送信することで処理が終了する。
ステップS1004にて、STA200が受信したビーコン信号が、現接続先AP100以外のAP100から送信されたものである場合(ステップS1004/No)、STA200は、当該ビーコン信号が同一のESSに所属するAP100から送信されたものであるか否かを確認する。当該ビーコン信号が同一のESSに所属するAP100から送信されたものである場合(ステップS1032/Yes)、ステップS1036にて、STA200は、当該ビーコン信号の受信電力と、記憶部230に格納されている現接続先AP100からのビーコン信号の受信電力(図中には、便宜的に「現APビーコン受信電力」と表記)との差分を計算する。
ステップS1040では、STA200が、現接続先AP100からのビーコン信号のESSレポートエレメントに含まれる第2の閾値と、当該計算結果である差分とを比較する。当該計算結果である差分が第2の閾値よりも大きい場合(ステップS1040/Yes)、ステップS1044にて、STA200は、他のBSSへの移行を試みるために、当該ビーコン信号の送信元であるAP100(図中では、便宜的に「ビーコン送信元AP」と表記)に対して再接続要求信号を送信することで処理が終了する。
なお、ステップS1032にて、STA200が受信したビーコン信号が同一のESSに所属するAP100から送信されたものでない場合(ステップS1032/No)には、BSS移行が行われることなく処理が終了する。また、ステップS1040にて、計算結果である差分が第2の閾値以下である場合(ステップS1040/No)においても、同様にBSS移行が行われることなく処理が終了する。
ここで、図9のステップS1016にて、STA200が他のBSSへの移行を試みるために、接続先の候補となる周辺のAP100をスキャンする処理の詳細を、図10を参照しながら説明する。
図10のステップS1100では、STA200が接続先の候補となる周辺のAP100のスキャンを開始する。STA200は、所定のスキャン時間が経過する前に(ステップS1104/No)、あるAP100からのビーコン信号を受信した場合(ステップS1108/Yes)、当該ビーコン信号の送信元を確認する。当該ビーコン信号の送信元が、同一のESSに所属する、現接続先AP100以外のAP100である場合(ステップS1112/Yes)、STA200は、当該ビーコン信号の受信電力と、記憶部230に格納されている現接続先AP100からのビーコン信号の受信電力を比較する。当該ビーコン信号の受信電力が現接続先AP100からのビーコン信号の受信電力より大きい場合(ステップS1116/Yes)、ステップS1120にて、STA200は、当該ビーコン信号の送信元を接続先候補AP100とし、当該ビーコン信号に含まれる情報(例えば、BSSID等)およびビーコン信号の受信情報(例えば、受信電力情報または伝搬損失情報等)を記憶部230に格納しておく。STA200は、上記のステップS1104〜ステップS1120の処理を、所定のスキャン時間が経過するまで継続する。
所定のスキャン時間が経過した場合(ステップS1104/Yes)、ステップS1124にて、STA200は周辺のAP100のスキャンを終了する。接続先候補AP100が1台以上検出された場合(ステップS1128/Yes)、ステップS1132にて、STA200は接続先候補AP100の検出が成功したとし、記憶部230に格納されている情報(例えば、ビーコン信号に含まれる情報、または、ビーコン信号の受信情報等)を用いて最適な接続先を決定して処理を終了する。一方、接続先候補AP100が検出されなかった場合(ステップS1128/No)、ステップS1136にて、STA200は接続先候補AP100の検出が失敗したとして処理を終了する。なお、ステップS1132およびステップS1136の後の処理は、図9を参照して説明したとおりである。また、図10の例では、所定のスキャン時間が経過するまで周辺のAP100のスキャンが継続されていたが、STA200は、1台のAP100の検出に成功した時点で周辺のAP100のスキャンを終了してもよい。
(AP100による処理の流れ)
続いて、図11を参照して、AP100による処理の流れの例について説明する。
ステップS1200では、AP100が、あるSTA200から再接続要求信号を受信する。そして、AP100は、再接続要求信号を解析することで当該信号の宛先を確認する。再接続要求信号の宛先が自装置である場合(ステップS1204/Yes)、ステップS1208にて、AP100は、当該STA200による再接続の可否を判定し、判定結果を含めた再接続応答信号をSTA200へ送信する。一方、再接続要求信号の宛先が自装置でない場合(ステップS1204/No)、AP100は、再接続応答信号の送信を行わない。
続いて、AP100は、再接続要求信号を解析することで当該信号の送信元を確認する。当該信号の送信元が自装置の配下のSTA200である場合(ステップS1212/Yes)、ステップS1216にて、AP100は、再接続要求信号に含まれる現AP受信電力情報(図7参照)に基づいて第1の閾値を調節して処理を終了する。一方、当該信号の送信元が自装置の配下のSTA200でない場合(ステップS1212/No)、AP100は、第1の閾値を調節することなく処理を終了する。
(AP100およびSTA200による処理の流れの具体例)
続いて、図12〜図15を参照して、AP100およびSTA200による処理の流れの具体例を説明する。
まず、図12および図13を参照して、STA200aが接続先をAP100aからAP100bへ移行するケースについて説明する。図12は、STA200aのBSS移行についての一連の処理を示すシーケンス図である。なお、図13において、AP100aが形成するBSSを「BSS10a」とし、当該BSS10aにおいて各STA200が接続を維持しようとする範囲を「BSS10a接続維持範囲」と表記している。また、AP100bが形成するBSSを「BSS10b」とし、当該BSS10bにおいて各STA200が接続を維持しようとする範囲を「BSS10b接続維持範囲」と表記している。
図12のステップS1300にて、STA200aが、同一ESSに所属しているAP100bからのビーコン信号を受信した場合、ステップS1304にて、STA200aは、BSS移行を行うか否かを決定する。例えば、図13に示すように、STA200aが接続しているAP100aからのビーコン信号の受信電力が−70[dBm]であり、AP100bからのビーコン信号の受信電力は−50[dBm]であるとする。また、AP100aの第1の閾値と第2の閾値はそれぞれ−80[dBm]と10[dBm]であり、AP100bの第1の閾値と第2の閾値は−50[dBm]と10[dBm]であるとする。
この場合、接続中のAP100aからのビーコン信号の受信電力(−70[dBm])がAP100aの第1の閾値(−80[dBm])より大きいため、従来技術によっては、STA200aが自らの判断ではBSS移行を行うことができずAP100aへの接続を維持してしまう。一方、本実施例においては、AP100aからのビーコン信号の受信電力とAP100bからのビーコン信号の受信電力との差分が20[dBm]であり、AP100aが設定する第2の閾値(10[dBm])より大きいため、STA200aは、BSS移行を行うことを決定することができる。
そして、図12のステップS1308にて、STA200aがAP100bに対して再接続要求信号を送信する。ここで、STA200aが送信した再接続要求信号は、AP100aにも受信されるとする。再接続要求信号を受信したAP100bは、STA200aが接続しているAP100aを認識し、ステップS1312にて、AP100aと通信を行うことによってSTA200aに関する情報(例えば、認証情報等)を取得する。
そして、AP100aは、上記の処理で配下のSTA200aから送信されたAP100b宛ての再接続要求信号を受信することによって、ステップS1316にて、再接続要求信号に含まれる現AP受信電力情報を取得し、当該情報を用いて第1の閾値の調節の要否を判断することができる。例えば、図13に示すように、現AP受信電力情報が、AP100aが設定している第1の閾値よりも大きいため、AP100aは、過剰に低い第1の閾値を設定していると判断して現AP受信電力情報と同一の値(−70[dBm])に第1の閾値を調節する。これによって、図13に示すように、BSS10a接続維持範囲が小さくなる。
その後、AP100bは、図12のステップS1320にて、STA200aに関する情報に基づいてSTA200aによる再接続の可否を判定し、ステップS1324にて、判定結果を含めた再接続応答信号をSTA200aへ送信することで一連の処理を終了する。このように、AP100aが第2の閾値を設定することによって、STA200aは、より受信環境の良いBSS10bへ移行することができるとともに、再接続要求信号内に含められる現AP受信電力情報によって、AP100aは第1の閾値をより適切な値に調節することができる。
なお、上記の処理はあくまで一例であり、各装置の処理は適宜変更され得る。例えば、AP100aは、現AP受信電力情報と同一の値(−70[dBm])を第1の閾値に設定するのではなく、現AP受信電力情報を用いて所定の演算をすることで得られた値を第1の閾値に設定してもよい。また、第2の閾値は、異なるAP100からのビーコン信号の受信電力の差分ではなく、これらの受信電力の割合との比較に用いられる閾値であってもよい。
続いて、図14および図15を参照して、AP100bが第1の閾値を調節するケースについて説明する。ここで、図14におけるステップS1400の処理が行われる前に、STA200cはAP100bに接続しているとする。
STA200cは、ステップS1400にて接続中のAP100bからのビーコン信号を受信した場合、ステップS1404にてBSS移行の可否を決定する。例えば、図15に示すように、STA200cが接続しているAP100bからのビーコン信号の受信電力が−60[dBm]であり、AP100aからのビーコン信号の受信電力が−90[dBm]であるとする。また、AP100bの第1の閾値と第2の閾値はそれぞれ−50[dBm]と10[dBm]であるとする。
この場合、接続中のAP100bからのビーコン信号の受信電力(−60[dBm])がAP100bの第1の閾値(−50[dBm])より小さいため、STA200cは、BSS移行を行うことを決定する。そして、図14のステップS1408にて、STA200cは、他のBSSへの移行を試みるために接続先の候補となる周辺のAP100をスキャンするが、ビーコン信号の受信電力がAP100bよりも高い他のAP100を検出することができない。したがって、STA200cは、ステップS1412にてAP100bを再接続要求の対象として決定し、ステップS1416にてAP100bに対して再接続要求信号を送信する。そして、AP100bは、ステップS1420にてSTA200cによる再接続が可能であると判定し、ステップS1424にて判定結果を含めた再接続応答信号をSTA200cへ送信する。これによって、STA200cによるAP100bへの接続が維持される。
しかし、依然として、接続中のAP100bからのビーコン信号の受信電力(−60[dBm])がAP100bの第1の閾値(−50[dBm])より小さいため、従来技術によっては、STA200cが再びBSS移行を行うことを決定してしまい、ステップS1408〜ステップS1424の処理が繰り返されることになる。
一方、本実施例においては、AP100bが、配下のSTA200cから再接続要求信号を受信したことに基づいて、ステップS1428にて、当該再接続要求信号に含まれる現AP受信電力情報を取得し、自らの第1の閾値の調節の要否を判断する。より具体的には、図15に示すように、STA200cからの再接続要求信号に含まれる現AP受信電力情報(−60[dBm])がAP100bの第1の閾値(−50[dBm])以下であるため、AP100bは、過剰に高い第1の閾値を設定していると判断して、現AP受信電力情報を用いて第1の閾値をより低い値に調節する。例えば、AP100bは、現AP受信電力情報(−60[dBm])よりも所定値だけ低い値(−65[dBm])を第1の閾値に設定する。これによって、図15に示すように、BSS10b接続維持範囲が大きくなり、STA200cがBSS10b接続維持範囲内に位置するようになるため、STA200cによるBSS移行処理が繰り返されることはなくなる。このように、AP100bは、現AP受信電力情報が含まれた再接続要求信号を配下のSTA200cから受信することによって、自らの第1の閾値をより適切な値に調節することができる。
なお、上記の処理はあくまで一例であり、各装置の処理は適宜変更され得る。例えば、AP100bは、配下のSTA200cから再接続要求信号を受信した回数(または、その頻度等)が所定値を超えた場合にのみ第1の閾値を調節してもよい。これによって、AP100bは、第1の閾値を安定化させることができる。
<3.第2の実施例>
上記では、本開示の第1の実施例について説明した。続いて、本開示の第2の実施例について説明する。
第1の実施例では第1の閾値の調節方法を説明したが、製品によっては、広範囲をカバーするような用途が想定されていないAP100も存在する。このようなAP100については、カバー範囲が限定されているため安易に第1の閾値を低減させることができない。そこで、第2の実施例に係るAP100は第1の閾値に最小値を設け、STA200は当該最小値を用いてBSS移行の可否を判断する。
まず、図16を参照して、本実施例に係るESSレポートエレメントの構成例について説明する。図16に示すように、本実施例に係るAP100は、ESSレポートエレメントのESS情報において、第2の閾値の後段に第1の閾値の最小値を設けることで、第1の閾値の最小値をSTA200に通知する。なお、その他の要素は第1の実施例に係るESSレポートエレメント(図6参照)と同様である。また、本実施例に係るESSレポートエレメントの構成は、図16の例に限定されない。例えば、第1の閾値の最小値が設けられるデータ位置は適宜変更されてもよい。
続いて、図17を参照して、本実施例に係るSTA200による処理の流れの例について説明する。第1の実施例に係るSTA200による処理の流れの例(図9参照)との違いは、同一のESSに所属する他のAP100からのビーコン信号をSTA200が受信した場合(ステップS1532/Yes)、ステップS1536にて、当該ビーコン信号の受信電力が当該ビーコン信号のESSレポートエレメントに含まれる第1の閾値の最小値より大きいか否かが判定される点である。ビーコン信号の受信電力が第1の閾値の最小値より大きい場合(ステップS1536/Yes)、STA200は、第1の実施例と同様に、ステップS1540以降の処理を行うことでビーコン信号の送信元であるAP100に対する再接続要求信号の送信等を行う。
続いて、図17のステップS1516にて、STA200が他のBSSへの移行を試みるために、接続先の候補となる周辺のAP100をスキャンする処理の詳細を、図18を参照しながら説明する。第1の実施例(図10参照)との違いは、STA200がスキャンによってあるAP100からのビーコン信号を受信した場合(ステップS1608/Yes)、ステップS1620にて、当該ビーコン信号の受信電力が第1の閾値の最小値より大きいか否かが判定される点である。ビーコン信号の受信電力が第1の閾値の最小値より大きい場合(ステップS1620/Yes)、STA200は、第1の実施例と同様に、ステップS1624にて、当該ビーコン信号の送信元を接続先候補AP100として扱う。なお、ステップS1620において、第1の閾値の最小値は、上記と同様に、STA200に受信されたビーコン信号におけるESSレポートエレメントから取得される。
続いて、図19を参照して、AP100aに接続しているSTA200dがAP100bからのビーコン信号を受信した場合における処理の具体例を説明する。図19に示すように、STA200dが接続しているAP100aからのビーコン信号の受信電力が−80[dBm]であり、AP100bからのビーコン信号の受信電力が−65[dBm]であるとする。また、AP100aの第1の閾値、第2の閾値および第1の閾値の最小値はそれぞれ−80[dBm]、10[dBm]および−90[dBm]であり、AP100bの第1の閾値、第2の閾値および第1の閾値の最小値は−60[dBm]と10[dBm]および−60[dBm]であるとする。
この場合、AP100aからのビーコン信号の受信電力(−80[dBm])とAP100bからのビーコン信号の受信電力(−65[dBm])との差分が15[dBm]であり、AP100aが設定する第2の閾値(10[dBm])より大きい。そのため、第1の実施例では、STA200dがAP100bに対して再接続要求信号を送信していた。一方、本実施例では、STA200dは、受信電力の差分と第2の閾値との比較を行う前に、AP100bが通知する第1の閾値の最小値とビーコン信号の受信電力との比較を行う(図17のステップS1536参照)。この場合、AP100bからのビーコン信号の受信電力(−65[dBm])は、AP100bが通知する第1の閾値の最小値(−60[dBm])以下であるため、STA200dは、AP100bが自装置の位置までBSS10b接続維持範囲を拡大できないと判断する。したがって、STA200dは、AP100bへの移行を断念し、AP100aへの接続を継続する。このように、本実施例に係るAP100bは、第1の閾値の最小値を設けることで、自らの能力以上にBSS10b接続維持範囲を広げることを防ぐことができる。
なお、上記の処理はあくまで一例であり、各装置の処理は適宜変更され得る。例えば、AP100bは、第1の閾値の最小値を固定値としてもよいし、動的に変更可能な可変値としてもよい。より具体的には、AP100bが送信電力を動的に制御可能な装置であれば、AP100bは、送信電力に応じて第1の閾値の最小値を変更してもよい。また、AP100bは、第1の閾値の最小値ではなく第1の閾値の最大値を設けることでSTA200dのBSS移行を制御してもよい。
<4.第3の実施例>
上記では、本開示の第2の実施例について説明した。続いて、本開示の第3の実施例について説明する。
第1の実施例および第2の実施例では、第1の閾値の調節方法を中心に説明してきた。一方、第2の閾値は、製品毎に定められた固定値でもよいが、通信環境に応じて動的に変更可能な可変値であってもよい。そこで、第3の実施例では、AP100が第2の閾値を調節する場合の例について説明する。例えば、AP100は、同一のESSに所属する他のAP100の通信状況(例えば、チャネル使用率等)に応じて第2の閾値を動的に調節してもよい。ここで、チャネル使用率とは、所定の計測時間において実際に通信が行われた時間の割合であることを想定しているが、これに限定されない。
まず、図20を参照して、本実施例に係るAP100間の通信処理の例について説明する。例えば、AP100aとAP100bは、ステップS1700およびステップS1708にてチャネル使用率情報等を含めたビーコン信号を互いに通信することで、ステップS1704およびステップS1712にて、受信したビーコン信号に含まれるチャネル使用率情報等に応じて自らの第2の閾値を調節するか否かを判断する。なお、AP100aとAP100bが互いのビーコン信号を受信可能な範囲に位置していない場合、両AP100は、両方の信号を受信可能なSTA200等の外部装置を介して通信を行ってもよい。AP100aとAP100bは、ビーコン信号以外の無線信号、または、有線通信によってチャネル使用率情報等を互いに共有してもよい。
続いて、図21を参照して、AP100による第2の閾値の調節処理の例を説明する。図21のステップS1800では、AP100は、他のAP100からのビーコン信号に含まれるチャネル使用率情報を取得する。そして、AP100は、ステップS1804にて、他のAP100のチャネル使用率と自らのチャネル使用率との差分を計算し、ステップS1808にて、計算結果に基づいて自らの第2の閾値を調節する。例えば、他のAP100のチャネル使用率が自らのチャネル使用率より高い場合、AP100は、自らの第2の閾値をより高い値へ調節することで、他のAP100が形成するBSSへのSTA200の移行を抑制する。また、逆に、他のAP100のチャネル使用率が自らのチャネル使用率以下である場合、AP100は、自らの第2の閾値をより低い値へ調節することで、他のAP100が形成するBSSへのSTA200の移行を促進する。
続いて、図22を参照して、AP100aおよびAP100bが第2の閾値を調節する場合の具体例を説明する。図22に示すように、AP100aの第2の閾値およびチャネル使用率はそれぞれ5[dBm]および90[%]であり、AP100bの第2の閾値およびチャネル使用率はそれぞれ5[dBm]および40[%]であるとする。AP100aおよびAP100bは、チャネル使用率情報を含めたビーコン信号を互いに通信することで相手のチャネル使用率を認識する。この場合、AP100aに比べAP100bの方がより高いチャネル使用率を有しているため、AP100aは、第2の閾値をより高い値(例えば、10[dBm])へ調節することでAP100bが形成するBSS10bへのSTA200の移行を抑制する。一方、AP100bは、第2の閾値をより低い値(例えば、0[dBm])へ調節することでAP100aが形成するBSS10aへのSTA200の移行を促進する。これによって、各STA200は、各AP100のチャネル使用率に応じてより適切なBSSへ移行することができる。
なお、上記の処理はあくまで一例であり、各装置の処理は適宜変更され得る。例えば、AP100は、各BSSの通信の混雑度合いを示す情報であればチャネル使用率以外の情報(例えば、配下のSTA200の台数等)に基づいて第2の閾値を調節してもよい。また、第2の閾値の設定値は任意の方法で決定され得る。例えば、AP100は、他のAP100のチャネル使用率との差分を用いて所定の演算をすることで得られた値を第2の閾値に設定してもよい。
<5.第4の実施例>
上記では、本開示の第3の実施例について説明した。続いて、本開示の第4の実施例について説明する。
第4の実施例に係るAP100は、各BSSIDに対応する第2の閾値をそれぞれESSレポートエレメントに格納する。より具体的には、AP100は、図23に示すように、ESSレポートエレメントにおいて、BSSIDと当該BSSIDに対応する第2の閾値の対を任意の数だけ第1の閾値の後段に設ける。
そして、当該ESSレポートエレメントを受信したSTA200は、図9におけるステップS1040または図17のステップS1544にて、現接続先AP100と他のAP100間の受信電力の差分と第2の閾値とを比較する際に、画一的な第2の閾値ではなく、他のAP100が形成するBSSに応じて第2の閾値を使い分けることができる。また、AP100は、図21のステップS1808にて、自装置と他のAP100間のチャネル使用率の差分に基づいて第2の閾値を調節する際に、他のAP100が形成するBSSに対応する第2の閾値を調節することができる。このように、AP100は、BSSID毎(換言すると、BSS毎)に第2の閾値を管理することによって、STA200によるBSS移行をより細かく制御することができる。なお、本実施例に係る処理およびESSレポートエレメントの構成は上記で説明したものに限定されない。
<6.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、STA200は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA200は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、AP100は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、AP100は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、AP100は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
(6.1.第1の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac、11adおよび11ax等の無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図24の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図24に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図24に示したスマートフォン900において、プロセッサ901は、STA200の制御部220として機能してもよい。例えば、プロセッサ901は、AP100からのビーコン信号の受信情報(例えば、受信電力情報または伝搬損失情報等)、第1の閾値および第2の閾値等に基づいてAP100への接続処理を制御してもよい。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
(6.2.第2の応用例)
図25は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac、11adおよび11ax等の無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図25の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図25に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図25に示したカーナビゲーション装置920において、プロセッサ921は、STA200の制御部220として機能してもよい。制御部220として機能するプロセッサ921の動作は、図24を参照して説明したスマートフォン900のプロセッサ901の動作と同様である。
また、無線通信インタフェース933は、上述したAP100として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。その際、例えば、無線通信インタフェース933は、第1の閾値および第2の閾値を設け、これらの閾値をESSレポートエレメントに含むビーコン信号の生成処理および送信処理を統括的に制御してもよい。また、無線通信インタフェース933は、配下の端末からの再接続要求信号に含まれる現AP受信電力情報に基づいて第1の閾値を動的に設定してもよい。また、無線通信インタフェース933は、第1の閾値の最小値を管理してもよい。また、無線通信インタフェース933は、同一のESSに所属する他のAP100の通信状況(例えば、チャネル使用率等)に応じて第2の閾値を動的に設定してもよい。さらに、無線通信インタフェース933は、BSSID毎に第2の閾値を管理してもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
(6.3.第3の応用例)
図26は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac、11adおよび11ax等の無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図26に示した無線アクセスポイント950において、コントローラ951は、AP100の制御部120として機能してもよい。例えば、コントローラ951は、第1の閾値および第2の閾値を設け、これらの閾値をESSレポートエレメントに含むビーコン信号の生成処理および送信処理を統括的に制御してもよい。また、コントローラ951は、配下の端末からの再接続要求信号に含まれる現AP受信電力情報に基づいて第1の閾値を動的に設定してもよい。また、コントローラ951は、第1の閾値の最小値を管理してもよい。また、コントローラ951は、同一のESSに所属する他のAP100の通信状況(例えば、チャネル使用率等)に応じて第2の閾値を動的に設定してもよい。さらに、コントローラ951は、BSSID毎に第2の閾値を管理してもよい。
<7.まとめ>
以上で説明してきたように、本開示に係るAP100は、第1の閾値だけでなく第2の閾値も用いることによって、STA200によるBSS移行をより適切に制御することができる。また、AP100は、現AP受信電力情報が含まれた再接続要求信号を配下のSTA200から受信することによって、周囲環境をスキャンすることなく、第1の閾値を動的に設定することができる。また、AP100は、第1の閾値の最小値を設けることで、自らの能力以上にBSS接続維持範囲を広げることを防ぐことができる。また、AP100は、同一のESSに所属する他のAP100の通信状況(例えば、チャネル使用率等)に関する情報を受信することによって、周囲環境をスキャンすることなく、第2の閾値を動的に設定することができる。さらに、AP100は、BSSID毎に第2の閾値を管理することによって、STA200によるBSS移行をより細かく制御することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述したフローチャートおよびシーケンス図における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。すなわち、フローチャートおよびシーケンス図における各ステップは、記載された順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
自装置のBSSに所属するステーションが前記BSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を試みる場合に用いられる閾値を、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定する制御部を備える、
無線LANのアクセスポイントとして機能する無線通信装置。
(2)
前記制御部は、2種類の前記閾値を動的に設定する、
前記(1)に記載の無線通信装置。
(3)
2種類の前記閾値のうちの1種は、自装置からの無線信号の受信情報との比較に用いられる第1の閾値である、
前記(2)に記載の無線通信装置。
(4)
前記制御部は、前記ステーションからの無線信号に含まれる、前記自装置からの無線信号の受信情報に基づいて前記第1の閾値を動的に設定する、
前記(3)に記載の無線通信装置。
(5)
前記制御部は、前記第1の閾値の最小値を管理する、
前記(3)または(4)に記載の無線通信装置。
(6)
2種類の前記閾値のうちの他の1種は、前記自装置からの無線信号の受信情報および他のアクセスポイントからの無線信号の受信情報の差分との比較に用いられる第2の閾値である、
前記(3)から(5)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(7)
前記制御部は、前記他のアクセスポイントからの無線信号に含まれる、前記他のアクセスポイントの通信状況に関する情報に基づいて前記第2の閾値を動的に設定する、
前記(6)に記載の無線通信装置。
(8)
前記制御部は、前記BSS毎に前記第2の閾値を設定する、
前記(6)または(7)に記載の無線通信装置。
(9)
前記受信情報は、受信電力に関する情報または伝搬損失に関する情報のいずれかである、
前記(3)から(8)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(10)
自装置のBSSに所属するステーションが前記BSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を試みる場合に用いられる閾値を、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定することを有する、
無線LANのアクセスポイント機能を実現する無線通信方法。
(11)
外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定される閾値、および、アクセスポイントからの無線信号の受信情報を用いて、所属しているBSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を制御する制御部を備える、
無線LANのステーションとして機能する無線通信装置。
(12)
前記制御部は、2種類の前記閾値を用いて前記移行を制御する、
前記(11)に記載の無線通信装置。
(13)
前記制御部は、2種類の前記閾値のうちの1種である第1の閾値と、前記アクセスポイントからの無線信号の受信情報との比較結果に基づいて前記移行を制御する、
前記(12)に記載の無線通信装置。
(14)
前記第1の閾値の動的な設定に用いられる前記受信情報を含む無線信号を前記アクセスポイントへ送信する送信部をさらに備える、
前記(13)に記載の無線通信装置。
(15)
前記制御部は、前記第1の閾値の最小値と、前記アクセスポイントからの無線信号の受信情報との比較結果に基づいて前記移行を制御する、
前記(13)または(14)に記載の無線通信装置。
(16)
前記制御部は、前記アクセスポイントからの無線信号の受信情報および他のアクセスポイントからの無線信号の受信情報の差分と、2種類の前記閾値のうちの他の1種である第2の閾値との比較結果に基づいて前記移行を制御する、
前記(13)から(15)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(17)
前記第2の閾値は、前記他のアクセスポイントからの無線信号に含まれる前記他のアクセスポイントの通信状況に関する情報に基づいて、前記アクセスポイントによって動的に設定される、
前記(16)に記載の無線通信装置。
(18)
前記第2の閾値は、前記アクセスポイントによって前記BSS毎に設定される、
前記(16)または(17)に記載の無線通信装置。
(19)
前記受信情報は、受信電力に関する情報または伝搬損失に関する情報のいずれかである、
前記(11)から(18)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(20)
外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定される閾値、および、アクセスポイントからの無線信号の受信情報を用いて、所属しているBSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を制御することを有する、
無線LANのステーション機能を実現する無線通信方法。
100 AP
200 STA
110、210 データ処理部
120、220 制御部
130、230 記憶部
140、240 送信部
141、241 アナログ信号変換部
142、242 RF送信部
150、250 アンテナ共有部
160、260 アンテナ
170、270 受信部
171、271 RF受信部
172、272 デジタル信号変換部

Claims (20)

  1. 自装置のBSSに所属するステーションが前記BSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を試みる場合に用いられる閾値を、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定する制御部を備える、
    無線LANのアクセスポイントとして機能する無線通信装置。
  2. 前記制御部は、2種類の前記閾値を動的に設定する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 2種類の前記閾値のうちの1種は、自装置からの無線信号の受信情報との比較に用いられる第1の閾値である、
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、前記ステーションからの無線信号に含まれる、前記自装置からの無線信号の受信情報に基づいて前記第1の閾値を動的に設定する、
    請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の閾値の最小値を管理する、
    請求項3に記載の無線通信装置。
  6. 2種類の前記閾値のうちの他の1種は、前記自装置からの無線信号の受信情報および他のアクセスポイントからの無線信号の受信情報の差分との比較に用いられる第2の閾値である、
    請求項3に記載の無線通信装置。
  7. 前記制御部は、前記他のアクセスポイントからの無線信号に含まれる、前記他のアクセスポイントの通信状況に関する情報に基づいて前記第2の閾値を動的に設定する、
    請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記制御部は、前記BSS毎に前記第2の閾値を設定する、
    請求項6に記載の無線通信装置。
  9. 前記受信情報は、受信電力に関する情報または伝搬損失に関する情報のいずれかである、
    請求項3に記載の無線通信装置。
  10. 自装置のBSSに所属するステーションが前記BSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を試みる場合に用いられる閾値を、外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定することを有する、
    無線LANのアクセスポイント機能を実現する無線通信方法。
  11. 外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定される閾値、および、アクセスポイントからの無線信号の受信情報を用いて、所属しているBSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を制御する制御部を備える、
    無線LANのステーションとして機能する無線通信装置。
  12. 前記制御部は、2種類の前記閾値を用いて前記移行を制御する、
    請求項11に記載の無線通信装置。
  13. 前記制御部は、2種類の前記閾値のうちの1種である第1の閾値と、前記アクセスポイントからの無線信号の受信情報との比較結果に基づいて前記移行を制御する、
    請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 前記第1の閾値の動的な設定に用いられる前記受信情報を含む無線信号を前記アクセスポイントへ送信する送信部をさらに備える、
    請求項13に記載の無線通信装置。
  15. 前記制御部は、前記第1の閾値の最小値と、前記アクセスポイントからの無線信号の受信情報との比較結果に基づいて前記移行を制御する、
    請求項13に記載の無線通信装置。
  16. 前記制御部は、前記アクセスポイントからの無線信号の受信情報および他のアクセスポイントからの無線信号の受信情報の差分と、2種類の前記閾値のうちの他の1種である第2の閾値との比較結果に基づいて前記移行を制御する、
    請求項13に記載の無線通信装置。
  17. 前記第2の閾値は、前記他のアクセスポイントからの無線信号に含まれる前記他のアクセスポイントの通信状況に関する情報に基づいて、前記アクセスポイントによって動的に設定される、
    請求項16に記載の無線通信装置。
  18. 前記第2の閾値は、前記アクセスポイントによって前記BSS毎に設定される、
    請求項16に記載の無線通信装置。
  19. 前記受信情報は、受信電力に関する情報または伝搬損失に関する情報のいずれかである、
    請求項11に記載の無線通信装置。
  20. 外部装置からの無線信号に含まれる情報に基づいて動的に設定される閾値、および、アクセスポイントからの無線信号の受信情報を用いて、所属しているBSSと同一のESSに所属する他のBSSへの移行を制御することを有する、
    無線LANのステーション機能を実現する無線通信方法。
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