JP2021082008A - 医療福祉施設 - Google Patents

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拓微 浜野
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泰明 鮫島
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Abstract

【課題】入所者の種別に応じて入所者を適切に看護することができる医療福祉施設を提供する。【解決手段】一実施形態に係る医療福祉施設は、入所者が入所する複数の部屋10を備えた病院であって、病院の職員が滞在するスタッフステーション30を備え、複数の部屋10は、スタッフステーション30に対向する第1の部屋11と、スタッフステーション30及び第1の部屋11を含む領域Aから突出する突出部5に配置された第2の部屋12と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、医療福祉施設に関する。
特開2012−31704号公報には、看護師等のスタッフが患者をケアするときの単位となる管理ユニットを備えた病棟が記載されている。病棟は、平面視における病棟の中央に配置された複数の長方形状のユーティリティルームと、複数のユーティリティルームを囲む矩形状の通路と、通路の外側に設けられた複数の病室とを備える。
管理ユニットは、平面視における通路の四隅の内側のそれぞれにスタッフが滞在する詰所を備える。詰所は、通路に面する両端部分と、当該両端部分を繋ぐ中央部分とを有し、中央部分は通路の四隅が面取りされるように通路に対して斜めに延在する。カウンタの外側には複数の病室が設けられており、カウンタの内側には机と椅子が設けられている。カウンタの椅子に座ったスタッフは、カウンタの外側に位置する病室の中の患者を視認可能となっている。
特開2012−31704号公報
前述した病棟では、平面視における四隅のそれぞれにカウンタが設けられており、カウンタの外側に位置する部屋の患者を視認可能となっている。しかしながら、カウンタの外側以外の位置に配置された部屋の患者をカウンタから視認することはできないため、入所者を適切に看護できない可能性がある。
病院等の医療施設、及び老人ホーム等の福祉施設を含む医療福祉施設では、入所者の増加に伴って多くの部屋を確保することが求められている。また、医療福祉施設の入所者は、常に看護等が必要で常に面倒を見なければならない入所者と、そうでない入所者とを含んでいることが現状である。しかしながら、前述した病棟では、様々な種類の入所者を明確に識別できる部屋の区画とされていないため、特に看護が必要な入所者を適切に看護できない可能性が生じうる。
本発明は、入所者の種別に応じて入所者を適切に看護することができる医療福祉施設を提供することを目的とする。
本発明に係る医療福祉施設は、入所者が入所する複数の部屋を備えた医療福祉施設であって、医療福祉施設の職員が滞在するスタッフステーションを備え、複数の部屋は、スタッフステーションに対向する第1の部屋と、スタッフステーション及び第1の部屋を含む領域から突出する突出部に配置された第2の部屋と、を含む。
この医療福祉施設では、医療福祉施設の職員が滞在するスタッフステーションが設けられ、入所者が入所する第1の部屋はスタッフステーションに対向する位置に設けられる。従って、第1の部屋をスタッフステーションに隣接して配置することができるので、第1の部屋の入所者を十分に看護することができる。この医療福祉施設は、スタッフステーション及び第1の部屋を含む領域から突出する突出部を備え、突出部には第1の部屋とは種別が異なる第2の部屋が設けられる。このように突出部に第2の部屋を確保することにより、医療福祉施設全体として多くの部屋を確保することができる。更に、スタッフステーションに対向する第1の部屋と、突出部に設けられた第2の部屋とを備えることにより、第1の部屋の入所者と第2の部屋の入所者とを区分することができる。すなわち、常に看護等が必要で常に面倒を見なければならない入所者を第1の部屋に入所させ、それ以外の入所者を第2の部屋に入所させるといった区分が可能となる。従って、様々な種類の入所者を明確に識別できる部屋の区画とされているので、入所者の状態に応じて第1の部屋及び第2の部屋のそれぞれに対する入所者の配置を適切に行うことができる。よって、特に看護が必要な入所者を第1の部屋に配置して当該入所者を適切に看護できるので、入所者の種別に応じて入所者を適切に看護することができる。
また、スタッフステーションと第1の部屋との間に設けられた廊下を備え、突出部は、廊下に交差する方向に突出していてもよい。この場合、突出部はスタッフステーションと第1の部屋との間に設けられた廊下に対して交差する方向に突出しており、当該交差する方向に突出する突出部に第2の部屋が設けられる。従って、第2の部屋が設けられる突出部が当該廊下に交差する方向に突出していることにより、第1の部屋の位置と第2の部屋の位置とをより明確に区分することができる。
また、平面視におけるスタッフステーションの形状が多角形状とされており、スタッフステーションは、平面視におけるスタッフステーションの複数の辺のそれぞれにカウンターを備えてもよい。この場合、平面視におけるスタッフステーションの複数の辺のそれぞれにカウンターが設けられるので、スタッフステーションの職員はカウンターからあらゆる方向を視認することができる。従って、入所者の看護をより十分且つ適切に行うことができる。
また、スタッフステーションは、可動式のカウンターを備えてもよい。この場合、可動式のカウンターを移動してスタッフステーションの内部へのアクセスを容易に行うことができる。従って、スタッフステーションに対する設備の搬入及び設置を容易に行うことができるので、スタッフステーションの機能を充実させることができる。
また、スタッフステーションは、入所者を看護する看護スペースを有してもよい。この場合、更に看護の重要度が高い入所者等をスタッフステーションの看護スペースに移動させることにより、入所者の状況に応じてより柔軟に対応することができると共にスタッフステーションをより有効活用することができる。従って、より適切且つ充実した看護を提供することができる。
本発明によれば、入所者の種別に応じて入所者を適切に看護することができる。
第1実施形態に係る医療福祉施設を示す平面図である。 図1の医療福祉施設における一対のスタッフステーションの間の領域を拡大した平面図である。 図1の医療福祉施設におけるスタッフステーション、第1の部屋及び第2の部屋を拡大した平面図である。 図1の医療福祉施設におけるスタッフステーションを拡大した斜視図である。 (a)は、スタッフステーションと第1の部屋との関係の例を模式的に示す平面図である。(b)は、スタッフステーションと第1の部屋との関係の変形例を模式的に示す平面図である。 第2実施形態に係る医療福祉施設を示す平面図である。 第3実施形態に係る医療福祉施設を示す平面図である。 第4実施形態に係る医療福祉施設を示す平面図である。
以下では、図面を参照しながら本発明に係る医療福祉施設の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
本開示において、「領域から突出する突出部」は、医療福祉施設の一部であって、所定の領域から突出する部位を示している。「領域から突出する突出部」は、医療福祉施設の外形として物理的に突出している部位、及び、医療福祉施設の外形として突出しておらず医療福祉施設の内部において当該領域から突出する部位(例えば、医療福祉施設の外形は突出していない長方形状であって医療福祉施設の内部において当該領域から突出する部位)の双方を含んでいる。すなわち、「突出部」は、建物の外形として突出する部位、及び、建物の内部において当該領域から突出する部位の両方を含む。
「医療福祉施設」は、医療施設又は福祉施設を示している。医療施設は、一般病院、特定機能病院、地域医療支援病院又は大学病院等を含む病院、診療所及び助産所を含んでいる。福祉施設は、老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院、サービス付き高齢者向け住宅、障害者福祉施設、児童福祉施設、シニア向けマンション、ケアハウス及び介護施設を含んでいる。本実施形態では、医療福祉施設が病院である例について説明する。
「入所者」は、医療福祉施設に入所する者を示している。入所者は、病院に入院する患者、及び、診療所、助産所又は福祉施設に入所する者等を含んでいる。「医療福祉施設の職員」は、医療福祉施設において働く人を示しており、医療従事者及び福祉従事者を含んでいる。また、職員は、医者、看護師、准看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、介護福祉士、介護支援専門員、理学療法士、作業療法士、リハビリセラピスト、ケースワーカー、メディカルクラーク、言語聴覚士又は臨床心理士を含んでいてもよい。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る病院1は、例えば、複数の部屋10を有する病棟2を備える。図1は、病棟2の1フロアを示す平面図である。本実施形態において、部屋10は、入所者が滞在する病室である。平面視において、病院1は、第1の方向D1に沿って突出部5が並ぶH形とされている。本実施形態において、第1の方向D1は、後に詳述する第1の部屋11が並ぶ方向を示している。なお、本実施形態では、病院1の外形として物理的に突出する突出部5について例示する。
病院1は、例えば、平面視における病院1の四隅である隅部Cのそれぞれに位置する4つの突出部5を備えており、各突出部5は第2の方向D2に沿って突出する。第2の方向D2は、第1の方向D1に交差する方向であり、例えば、第1の方向D1に直交している。一例として、病院1の各部は、病院1の第2の方向D2の中央を通り且つ第1の方向D1に延びる基準線Lに対して互いに対称となる配置とされている。
病院1は、平面視における病院1の外周を構成する複数の部屋10と、平面視における複数の部屋10の内側に位置する廊下21,22,23,24,25,26と、スタッフステーション30とを備える。例えば、廊下21,22は病棟2の主動線(メイン通路)であり、廊下23,24,25,26は病棟2の副動線(サブ通路)であってもよい。具体例として、病棟2における第2の方向D2の中央を含む領域において廊下24、廊下25及び廊下26が第1の方向D1に沿って並んでいる。廊下24,25,26の一端及び他端に廊下22が設けられる。
例えば、第2の方向D2に沿って一対の廊下22が並んでおり、各廊下22は第1の方向D1に沿って延びている。各廊下22の一端及び他端のそれぞれは廊下21に接続されている。一例として、廊下22から見て病棟2の第2の方向D2両端側に廊下23が設けられている。例えば、第2の方向D2に沿って一対の廊下23が並んでおり、各廊下23は第1の方向D1に沿って延びている。各廊下23の一端及び他端は廊下21に接続している。一例として、病棟2は第1の方向D1に沿って並ぶ一対の廊下21を備えており、一対の廊下21の間にスタッフステーション30及び職員利用部40が設けられる。例えば、病院1には一対のスタッフステーション30が設けられる。スタッフステーション30は、看護師等の職員が滞在する領域を示しており、ナースステーション又はケアチームステーションとも称される。
図2は、病院1における一対のスタッフステーション30の間の領域を拡大させた平面図である。図1及び図2に示されるように、病院1は、例えば、一対のスタッフステーション30と職員利用部40とを備える。職員利用部40は、例えば、前述した基準線L上に設けられる。複数の部屋10(後述する第1の部屋11)、廊下23、スタッフステーション30、廊下22及び職員利用部40は、この順で第2の方向D2に沿って並んでいる。基準線Lから見た場合、職員利用部40、廊下22、スタッフステーション30、廊下23、及び部屋10(第1の部屋11)がこの順で並んでいる。スタッフステーション30と職員利用部40の間には、廊下22が延びている。例えば、廊下21及び廊下22は、共に、入所者及び職員の双方が通行可能な廊下とされている。一対のスタッフステーション30は、第2の方向D2に沿って並んでおり、例えば、基準線Lに対して互いに対称となるように配置されている。
例えば、廊下21は入所者用の主動線であり、第1の方向D1に沿って一対の廊下21が並んでいる。廊下21から見て病棟2の第1の方向D1両端側には複数の部屋10(第2の部屋12)が設けられ、廊下21から見て病棟2の第1の方向D1中央側にはスタッフステーション30及び職員利用部40が設けられる。具体例として、職員利用部40における第1の方向D1端部側の領域は入所者用及び来訪者用の領域であり、職員利用部40における第1の方向D1中央側の領域は職員用の領域であってもよい。例えば、廊下22は、来訪者、入所者及び職員の主動線であり、第2の方向D2に沿って一対に並んでいる。廊下22から見て病棟2の第2の方向D2両端側にはスタッフステーション30が設けられ、廊下22から見て病棟2の第2の方向D2中央側には職員利用部40が設けられる。
スタッフステーション30は、第1の方向D1に延びる長辺31、及び第2の方向D2に延びる短辺32を有する長方形状とされている。例えば、基準線Lよりも左側に位置するスタッフステーション30と複数の部屋10とで1つの看護単位が形成され、基準線Lよりも右側に位置するスタッフステーション30と複数の部屋10とで1つの看護単位が形成される。よって、病院1では、1フロアに2つの看護単位が設けられ、一例として、1つの看護単位で30人以上且つ50人以下の入所者を看護する。スタッフステーション30の内部の構成については、後に詳述する。
例えば、職員利用部40から見て病棟2の端部側には、病棟2の内部に光を導入可能な第1のビューラウンジ53が設けられており、各廊下22の第1のビューラウンジ53との反対側の端部には第2のビューラウンジ54が設けられている。例えば、第1のビューラウンジ53の数(一例として1つ)よりも第2のビューラウンジ54の数(一例として)が多く、且つ、第1のビューラウンジ53は第2のビューラウンジ54よりも広い。
第1の方向D1の一方側に第1のビューラウンジ53が設けられ、第1の方向D1の他方側に第2のビューラウンジ54が設けられることにより、第1の方向D1の両側のそれぞれから採光を行うことができる。また、主動線である廊下22の突き当たりに第2のビューラウンジ54が設けられることにより、廊下22及びスタッフステーション30に採光を行うことができる。
一例として、第1のビューラウンジ53は病棟2の第2の方向D2の中央において第1の方向D1を向いており、第2のビューラウンジ54は複数の第2の部屋12を含む領域Fの両側のそれぞれに設けられる。領域Fは、例えば、第1のビューラウンジ53の反対側を向くように配置されており、領域Fの第2の方向D2の一方側及び他方側のそれぞれに空間(一例として第2のビューラウンジ54)が設けられる。但し、領域Fの第2の方向D2の一方側及び他方側のそれぞれに空間が設けられていなくてもよく、例えば、領域Fの第2の方向D2の一方側及び他方側のいずれかのみに空間が設けられていてもよい。更に、領域Fの周囲に空間が設けられていなくてもよい。このように領域Fの配置態様は適宜変更可能である。
前述したように、病院1では1フロアに2つの看護単位が設けられ、例えば、領域Fの内部に2つの看護単位の境目が位置する。例えば、2つの看護単位のうち一方側(一例として左側)の看護単位の入所者の数が多いときには当該看護単位の境目は他方側(一例として右側)に位置する。一方、2つの看護単位のうち他方側の看護単位の入所者の数が多いときには当該看護単位の境目は一方側に位置する。このように、領域Fは2つの看護単位の境目を調整するためのバッファ領域として機能するので、看護単位における入所者の部屋の割り当て、すなわち看護単位の分離を柔軟に行うことができる。なお、図1では、第1の方向D1の一方側のみに領域Fが設けられる例を示しているが、第1の方向D1の両側のそれぞれに領域Fが設けられていてもよい。
職員利用部40は、例えば、第1の方向D1の一方側に位置する第1の職員利用部41と、第1の方向D1の他方側に位置する第2の職員利用部42と、第1の職員利用部41及び第2の職員利用部42の間に位置する第3の職員利用部43とを含んでいる。第1の職員利用部41と第3の職員利用部43の間には、例えば、エレベータホール44と入所者共用スペース45と光庭46が設けられている。エレベータホール44は、例えば、病棟2を訪れる来訪者が通るホールであり、入所者共用スペース45は、入所者が利用可能なオープンスペースである。一例として、入所者共用スペース45は入所者及び来訪者が利用可能な食堂を含んでいてもよい。
第1の職員利用部41は、例えば、エレベータホール44に対向するエレベータ41bと、エレベータ41bから見て第2の方向D2の両側のそれぞれに位置する会議室41cと含む。第3の職員利用部43は、第2の方向D2の一方側に位置するリハビリルーム43bと、第2の方向D2の他方側に位置するパントリー43cと、リハビリルーム43b及びパントリー43cの間に位置する業務用エレベータ43dとを含む。一例として、リハビリルーム43bの壁は透明なガラスとされている。この場合、スタッフステーション30からリハビリルーム43bの内部を視認することが可能となるので、リハビリルーム43bにおいてリハビリを行う入所者の様子をスタッフステーション30から容易に確認することができる。
第1の職員利用部41と第3の職員利用部43との間には仕切り部27が設けられていてもよい。この場合、仕切り部27から見て一方側にエレベータホール44が設けられ、仕切り部27から見て他方側に入所者共用スペース45及び光庭46が設けられていてもよい。例えば、仕切り部27から見て一方側にエレベータホール44を含む廊下24が設けられ、仕切り部27から見て他方側に入所者用の廊下25が設けられてもよい。また、来訪者用の廊下24は、入所者用の主動線である廊下21とは別(反対側)に設けられている。よって、来訪者用の廊下24を入所者用の主動線である廊下21から分断することができる。
廊下24の一端及び他端のそれぞれがスタッフステーション30に向けられていてもよく、この場合、廊下24を通る来訪者をスタッフステーション30から視認しやすくすることができ、エレベータホール44から降りた来訪者をより確実に監視することが可能となる。更に、廊下24の一端及び他端のそれぞれにスタッフステーション30のカウンター33が対面していてもよく、この場合、来訪者はカウンター33において速やかに受付を済ませることができる。
また、部屋10、廊下23、スタッフステーション30、廊下22及び入所者共用スペース45がこの順で(例えば第2の方向D2に沿って)並ぶように配置されていてもよい。この場合、部屋10の利用者と、入所者共用スペース45の利用者との双方がスタッフステーション30の両側のそれぞれからスタッフステーション30に容易にアクセスすることができる。
第2の職員利用部42は、第2の方向D2の両端側のそれぞれに位置する汚物処理室42b及び仮眠室42cと、第2の方向D2の中央に位置する浴室42d及び脱衣所42fと、搬送用エレベータホール47を介して業務用エレベータ43dに対向する業務用エレベータ42gとを含む。浴室42d及び脱衣所42fは、例えば、廊下21からアクセス可能とされており、入所者によって利用可能とされている。このように入所者によって利用可能な施設が主動線である廊下21に面していてもよい。
廊下26は、例えば、第2の職員利用部42と第3の職員利用部43との間に設けられる職員用の廊下である。廊下26に搬送用エレベータホール47が設けられてもよい。一例として、廊下26は職員専用の廊下であり、廊下25は入所者用の廊下であり、廊下24は来訪者用の廊下である。例えば、廊下24、廊下25及び廊下26のそれぞれの一端及び他端はスタッフステーション30に対向している。これにより、一対のスタッフステーション30の間の空間を職員用、入所者用及び来訪者用に区分することができると共に、スタッフステーション30から職員、入所者及び来訪者を容易に視認可能となる。
職員利用部40は、例えば、上記の各設備の他に、リネン室、トイレ、身障者用トイレ、車椅子置き場、EPS、階段、廃棄物処理室、倉庫、器材室及び清掃用具置場の少なくともいずれかを備えていてもよい。なお、職員利用部40の構成は、前述した例に限られず適宜変更可能である。
図3は、病院1の隅部C、部屋10及びスタッフステーション30を拡大させた平面図である。図1及び図3に示されるように、複数の部屋10のそれぞれは、平面視において長方形状とされている。各部屋10は、廊下21が延びる方向に対して交差(一例として直交)する方向に延びる長辺10bと、廊下21に沿って延びる短辺10cとを有する長方形状とされている。このように、病院1の各部屋10が長方形状であることにより、病院1に多くの病床を確保することが可能である。一例として、複数の部屋10は全室個室であってもよい。
複数の部屋10は、スタッフステーション30に対向する複数の第1の部屋11と、突出部5に配置された複数の第2の部屋12とを含んでいる。また、スタッフステーション30と第1の部屋11の間には廊下23が設けられる。第1の部屋11は、例えば、重篤患者、重症患者、一級障害者、第1種障害者、又は常に看護が必要な入所者が入所する個室である。一例として、第1の部屋11はストレッチャー浴室を含んでいてもよい。一方、第2の部屋12は、第1の部屋11とは異なり、例えば、軽症患者を含む重篤患者以外の患者が入所する部屋である。
病院1は、複数の第1の部屋11、廊下23及びスタッフステーション30を含む要看護領域である領域Aを備える。一例として、病院1は、第2の方向D2に沿って並ぶ一対の領域Aを備える。領域Aにおいて、複数の第1の部屋11は第1の方向D1に沿って並んでおり、廊下23及びスタッフステーション30は第1の方向D1に沿って延在している。
領域Aにおいて、複数の第1の部屋11のそれぞれは廊下23を挟んでスタッフステーション30に対向している。廊下23は、例えば、要看護者及び職員の動線である。廊下23には、例えば、スタッフステーション30からパーティション39が出し入れされてもよい。パーティション39は、領域Aへの通路である廊下23を開閉するために設けられる。パーティション39の形状は、例えば、板状であってもよいし、テーブルのような形状のものであってもよく、適宜変更可能である。
例えば、パーティション39は、要看護者及び職員以外の者の領域Aへの侵入を抑制するために設けられ、廊下23の一端及び他端のそれぞれに配置される。このように領域Aの廊下23にパーティション39が配置されることによって、要看護者への職員による緊密な看護が可能となる。更に、パーティション39によって領域Aが閉じられたとしても、突出領域A1からのスタッフステーション30へのアクセスを可能とすることができる。突出領域A1は、領域Aにおいて第1の方向D1に突出する領域を示しており、例えば、複数の第1の部屋11よりも第1の方向D1に突出している。例えば、突出領域A1は、スタッフステーション30の第1の方向D1の両端のそれぞれに設けられる。
領域Aは、例えば、複数の第1の部屋11に対してスタッフステーション30が突出する突出領域A1、複数の第1の部屋11に対面する領域A2、並びに、来訪者、入所者及び職員がアクセス可能な領域A3を含んでいてもよい。領域Aが突出領域A1を有する場合、例えば、スタッフステーション30の長さ(第1の方向D1への長さ)は、複数の第1の部屋11の長さよりも長い。
突出領域A1は、例えば、スタッフステーション30における第2の部屋12の入所者用のアクセスポイントである。このように領域Aが突出領域A1を有することにより、第2の部屋12の入所者は1つの突出領域A1に対して3方向からスタッフステーション30にアクセスすることが可能となる。具体例として、突出領域A1は、廊下22の端部、廊下21、及び廊下23の端部に接している。例えば、第1の方向D1に沿って一対の突出領域A1が配置されている。
領域A2は、例えば、スタッフステーション30における第1の部屋11の入所者用のアクセスポイントであってもよい。また、領域A3はスタッフステーション30における領域A2の反対側(病棟2の第2の方向D2中央側)を向いており、例えば、廊下22に向けられている。
領域A3は、例えば、来訪者用、入所者用及び職員用のアクセスポイントであってもよい。前述したように、領域Aは、例えば、複数の第1の部屋11に向けられる領域A2と、領域A2の反対側を向く領域A3とを有し、スタッフステーション30は廊下22及び廊下23に挟まれている。すなわち、スタッフステーション30が主動線である廊下22と副動線である廊下23とに挟まれていてもよい。この場合、スタッフステーション30へのアクセスポイントを要看護者用、及び要看護者以外用(例えば、第2の部屋12の入所者及び来訪者用)に明確に区分することができる。更に、スタッフステーション30からは、要看護者用の第1の部屋11と、入所者共用スペース45との双方を視認可能であってもよい。
スタッフステーション30からは複数の第1の部屋11のそれぞれを視認可能とされており、スタッフステーション30に滞在する職員は各第1の部屋11の入所者を重点的に看護可能とされている。複数の第1の部屋11から見て第1の方向D1の両端側のそれぞれには、例えば、トイレ51、身障者用トイレ52及び倉庫59等が設けられている。トイレ51、身障者用トイレ52及び倉庫59の少なくともいずれかが病院1の隅部Cのそれぞれに設けられていてもよいし、階段が病院1の隅部Cのそれぞれに設けられていてもよい。
廊下23は、第1の方向D1に沿って延在している。廊下23の第2の方向D2の一方側に複数の第1の部屋11が配置され、廊下23の第2の方向D2の他方側にスタッフステーション30が配置されている。廊下21は、廊下23の第1の方向D1の端部から第2の方向D2に延在している。
突出部5は、領域Aから突出する部位であり、例えば、廊下23に交差する第2の方向D2に突出している。突出部5では、廊下21から見て第1の方向D1の両側のそれぞれに複数の第2の部屋12が配置されている。例えば、廊下21から見て第1の方向D1の端部側には第2の方向D2に沿って複数の第2の部屋12が並ぶように配置されている。第2の部屋12は、突出部5以外の箇所にも配置されている。
例えば、廊下21から見てスタッフステーション30の反対側、及び、廊下21から見て職員利用部40の反対側、のそれぞれにも第2の部屋12が配置されている。このように、病院1の領域A以外のあらゆる箇所に第2の部屋12が配置されることにより、病院1の病床数を1フロアで多く確保することができる。
図4は、スタッフステーション30を示す斜視図である。図3及び図4に示されるように、平面視におけるスタッフステーション30の形状は、多角形状とされており、一例として、長辺31及び短辺32を有する長方形状とされている。スタッフステーション30は、例えば、第1の方向D1の一方側に位置する師長席34と、第1の方向D1の中央に位置する看護スペース35と、第1の方向D1の他方側に位置する多目的スペース36bとを備える。なお、師長席34、看護スペース35及び多目的スペース36bのレイアウトは上記の例に限られず適宜変更可能である。
例えば、スタッフステーション30は水平に360°の方向を見渡せるようにレイアウトされている。スタッフステーション30は、例えば、長辺31及び短辺32のそれぞれにカウンター33を有する。スタッフステーション30は、複数のカウンター33を有しており、例えば、複数のカウンター33の少なくとも一部は可動式とされていてもよい。また、複数のカウンター33の少なくとも一部は固定式とされていてもよい。スタッフステーション30は、その全周にカウンター33を備えており、少なくともいずれかのカウンター33は移動可能とされていてもよい。一例として、カウンター33では、受付又は看守りの記録等の事務作業が行われる。スタッフステーション30は、例えば、スタッフステーション30に隣接する複数の手洗い設備37を備えていてもよい。
例えば、師長席34の周囲には看護用空間34bが設けられている。一例として、看護用空間34bには、カート置き場34c、洗浄コーナー34d、記録コーナー34f、メディカルアシストコーナー34g、看守り記録コーナー34h、受付コーナー34j、準備コーナー34k、及びコメディカルコーナー34m(医療従事者コーナー)の少なくともいずれかが設けられる。しかしながら、看護用空間34bの各部の配置及びレイアウトは上記の例に限られず適宜変更可能である。
看護スペース35は、例えば、多職種連携スペースとされており、互いに異なる職種を有する複数の職員が連携するスペースである。具体例として、看護スペース35では医者、看護師及び准看護師が連携して入所者を看護する。看護スペース35は、例えば、ストレッチャー置場35bを有していてもよい。また、看護スペース35は、例えば、夜間に入所者をベッドに乗せたまま看守りすることができるスペースを有していてもよい。看護スペース35は、入所者をサポートするスペースであってもよく、例えば、入所者の食事等の介助、又は入所者の夜間看守りをするスペースであってもよい。
スタッフステーション30は、例えば、多目的スペース36bと、清潔作業室36cとを備えてもよい。清潔作業室36cでは、一例として、ミキシング(注射剤、輸液若しくは薬剤の混合作業又は準備作業)が行われてもよい。多目的スペース36b及び清潔作業室36cの周囲には、例えば、看守り記録コーナー36d及び医師コーナー36fが設けられる。なお、スタッフステーション30の各部の構成は上記の複数の例のそれぞれに限られず適宜変更可能である。
次に、本実施形態に係る医療福祉施設である病院1から得られる作用効果について詳細に説明する。図1及び図3に示されるように、病院1では、病院1の職員が滞在するスタッフステーション30が設けられ、入所者が入所する第1の部屋11はスタッフステーション30に対向する位置に設けられる。従って、第1の部屋11をスタッフステーション30に隣接して配置することができるので、第1の部屋11の入所者をスタッフステーション30から十分に視認及び看護することができる。
病院1は、スタッフステーション30及び第1の部屋11を含む領域Aから突出する突出部5を備え、突出部5には第1の部屋11とは種別が異なる第2の部屋12が設けられる。このように突出部5に第2の部屋12を確保することにより、病院1全体として多くの部屋(病床)を確保することができる。
更に、スタッフステーション30に対向する第1の部屋11と、突出部5に設けられた第2の部屋12とを備えることにより、第1の部屋11の入所者と第2の部屋12の入所者とを区分することができる。すなわち、常に看護等が必要で常に面倒を見なければならない入所者を第1の部屋11に入所させ、それ以外の入所者を第2の部屋12に入所させるといった区分が可能となる。
従って、様々な種類の入所者を明確に識別できる部屋の区画とされているので、入所者の状態に応じて第1の部屋11及び第2の部屋12のそれぞれに対する入所者の配置を適切に行うことができる。よって、特に看護が必要な入所者を第1の部屋11に配置して当該入所者を適切且つ重点的に看護できるので、入所者の種別に応じて入所者を適切に看護することができる。
また、スタッフステーション30と第1の部屋11との間に設けられた廊下23を備え、突出部5は、廊下23に交差する第2の方向D2に突出していてもよい。この場合、突出部5はスタッフステーション30と第1の部屋11との間に設けられた廊下23に対して交差する第2の方向D2に突出しており、第2の方向D2に突出する突出部5に第2の部屋12が設けられる。
従って、第2の部屋12が設けられる突出部5が廊下23に交差する第2の方向D2に突出していることにより、第1の部屋11の位置と第2の部屋12の位置とを明確に区分することができる。その結果、第1の部屋11が設けられた領域Aと、第2の部屋12が設けられた突出部5とを互いに異なる種類の空間とすることができる。すなわち、複数の第1の部屋11と、複数の第2の部屋12とを明確に区切って、複数の第1の部屋11、及び、複数の第2の部屋12、のそれぞれを独立管理しやすくすることができる。
本実施形態では、病院1は、第1の部屋11とスタッフステーション30を含む領域Aに設けられた廊下23と、領域Aの第1の方向D1の両端において第2の方向D2に延びると共に第2の部屋12に対向する廊下21とを有する。従って、スタッフステーション30から各第1の部屋11への職員の動線を短くできると共に、スタッフステーション30から各第2の部屋12への職員の動線を短くすることができる。
本実施形態において、各部屋10は、廊下に交差する方向に延びる長辺10bと、廊下に沿って延びる短辺10cとを有する長方形状とされている。このように各部屋10は廊下に対して縦長に延びる長方形状とされていることにより、各部屋10に対する職員の動線を短くすることができると共に、病院1の病床数を多く確保することができる。
本実施形態において、平面視における病院1の形状は、第2の方向D2に沿って突出する4つの突出部5を備えたH形状とされている。従って、病院1の形状をシンプルにしつつも病院1の構築のコストを抑えることができる。すなわち、病院1がH形状とされている場合、平面視における病院1の形状が斜めの部位を有しておらず、病院1の柱及び梁の取り合いを簡易な構成とすることができるので、設計及び施工等にかかるコストを低減させることができる。
また、平面視におけるスタッフステーション30の形状が多角形状とされており、スタッフステーション30は、平面視におけるスタッフステーション30の複数の辺(例えば長辺31及び短辺32)のそれぞれにカウンター33を備えてもよい。この場合、平面視におけるスタッフステーション30の各辺にカウンター33が設けられるので、スタッフステーション30の職員はカウンター33からあらゆる方向を視認することができる。従って、入所者の看護をより十分且つ適切に行うことができる。
具体的には、スタッフステーション30がカウンター33で囲まれている場合、壁で囲まれているスタッフステーションと比較して、スタッフステーション30を開放的な空間とすることができる。一方、スタッフステーション30がカウンター33で囲まれている場合、カウンターで囲まれていないスタッフステーションと比較して、スタッフステーション30の内部に無断で入所者等が侵入する事態を回避することが可能となる。
また、スタッフステーション30は、可動式のカウンター33を備えてもよい。この場合、可動式のカウンター33を移動してスタッフステーション30の内部へのアクセスを容易に行うことができる。従って、スタッフステーション30に対する設備、入所者の車椅子、又はベッド等の搬入及び設置を容易に行うことができるので、スタッフステーション30の機能を充実させることができる。
また、スタッフステーション30は、入所者を介護する看護スペース35を有してもよい。この場合、更に看護の重要度が高い入所者等をスタッフステーション30の看護スペース35に移動させることにより、入所者の状況に応じてより柔軟に対応することができると共にスタッフステーション30をより有効活用することができる。従って、より適切且つ充実した看護を提供することができる。
本実施形態に係るスタッフステーションは、医療福祉施設に設けられるスタッフステーション30であって、可動式のカウンター33と、入所者を介護可能な看護スペース35とを備える。この場合、医療福祉施設に設けられるスタッフステーション30へのアクセスを容易にしてスタッフステーション30の機能を充実させることができると共に、より適切且つ充実した看護を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、図6を参照しながら第2実施形態に係る病院61について説明する。第1実施形態では、第2の方向D2に突出する突出部5を備える病院1について説明した。しかしながら、突出部5が突出する方向、及び突出部5の数は、適宜変更可能である。第2実施形態に係る病院61は、1つのフロアに3つの看護単位を有する。第2実施形態に係る病院61の一部の構成は、第1実施形態に係る病院1の一部の構成と同一であるため、以降では重複する説明を適宜省略する。
病院61の各看護単位は、複数の第1の部屋11及びスタッフステーション30を含む領域Aと、領域Aから領域Aの一方側及び他方側のそれぞれに突出する一対の突出部5とを含む。例えば、領域Aと一対の突出部5とを含む第1の看護単位62は第1の方向X1を向いており、領域Aと一対の突出部5とを含む第2の看護単位63は第2の方向X2を向いており、領域Aと一対の突出部5とを含む第3の看護単位64は第3の方向X3を向いており、第1の方向X1、第2の方向X2及び第3の方向X3は互いに交差している。
第2実施形態に係る病院61は、スタッフステーション30及び第1の部屋11を含む領域Aから突出する突出部5を備え、突出部5には第1の部屋11とは種別が異なる第2の部屋12が設けられる。例えば、スタッフステーション30と第1の部屋11との間において緊密な看護が行われる領域Aから突出する突出部5に第2の部屋12を確保することにより、病院61全体としてより多くの部屋を確保することができる。更に、スタッフステーション30に対向する第1の部屋11と、突出部5に設けられた第2の部屋12とを備えることにより、第1の部屋11の入所者と第2の部屋12の入所者とを明確に区分することができる。従って、第1実施形態に係る病院1と同様の作用効果が得られる。
(第3実施形態)
続いて、図7を参照しながら第3実施形態に係る病院71について説明する。病院71は、1つのフロアに4つの看護単位を有する。第1の看護単位72は第1の方向Y1を向いており、第2の看護単位73は第2の方向Y2を向いており、第3の看護単位74は第3の方向Y3を向いており、第4の看護単位75は第4の方向Y4を向いている。第1の方向Y1、第2の方向Y2、第3の方向Y3及び第4の方向Y4は、互いに交差しており、一例として、互いに直交している。以上、第3実施形態に係る病院71は、スタッフステーション30と第1の部屋11とを含む領域Aと、領域Aから突出すると共に第2の部屋12を含む突出部5とを備える。従って、第1の部屋11と第2の部屋12とを明確に区分することができるので、前述した各実施形態と同様の作用効果が得られる。
(第4実施形態)
図8を参照しながら第4実施形態に係る病院81について説明する。病院81は、1つのフロアに1つの看護単位を有する。平面視における病院81の形状は、長方形状とされており、外形的に(物理的に)突出する突出部を有しない。すなわち、病院81は、その内部において領域Aから突出する突出部5を備えており、一対の突出部5が領域Aの両側のそれぞれに設けられる。このように外形的に突出しない突出部5を備える病院81であっても、領域Aの内部の第1の部屋11と、突出部5の第2の部屋12とを明確に区分することができるので、前述した各実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上の各実施形態のように、医療福祉施設(病院)の外形、突出部の突出方向、及び突出部の形状は、例えば、看護単位の数等に応じて適宜変更可能である。更に、本開示は、前述した各実施形態に限定されることはなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、各請求項の要旨を変更しない範囲において種々の変形が可能であり、例えば、病院1の各部の構成及び配置態様は前述した要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、病院1の第1の部屋11を含む複数の部屋10が全室個室である例について説明した。この場合、図5(a)に示されるように、スタッフステーション30の前に多くの第1の部屋11を配置することができるので、重症患者等をより効率的に看護することができる。しかしながら、図5(b)に示されるように、第1の部屋は、例えば4人の入所者が滞在する4人部屋である第1の部屋91であってもよい。このように、複数の部屋10の少なくとも一部に複数人の入所者が滞在する部屋が含まれていてもよい。
また、前述の実施形態では、医療福祉施設が病院である例について説明した。しかしながら、本発明に係る医療福祉施設は、病院以外の施設であってもよく、例えば、老人ホーム、シニア向けマンション等の高齢者向け住宅、障害者福祉施設、又は児童福祉施設であってもよい。これらの場合であっても、本発明に係る医療福祉施設では、前述と同様の効果が得られる。
1,61,71,81…病院(医療福祉施設)、2…病棟、5…突出部、10…部屋、10b…長辺、10c…短辺、11,91…第1の部屋、12…第2の部屋、21,22,23,24,25,26…廊下、27…仕切り部、30…スタッフステーション、31…長辺、32…短辺、33…カウンター、34…師長席、34b…看護用空間、34c…カート置き場、34d…洗浄コーナー、34f…記録コーナー、34g…メディカルアシストコーナー、34h…記録コーナー、34j…受付コーナー、34k…準備コーナー、34m…コメディカルコーナー、35…看護スペース、35b…ストレッチャー置場、36b…多目的スペース、36c…清潔作業室、36d…記録コーナー、36f…医師コーナー、37…手洗い設備、40…職員利用部、41…第1の職員利用部、41b…エレベータ、41c…会議室、42…第2の職員利用部、42b…汚物処理室、42c…仮眠室、42d…浴室、42f…脱衣所、42g…業務用エレベータ、43…第3の職員利用部、43b…リハビリルーム、43c…パントリー、43d…業務用エレベータ、44…エレベータホール、45…入所者共用スペース、46…光庭、47…搬送用エレベータホール、51…トイレ、52…身障者用トイレ、62,72…第1の看護単位、63,73…第2の看護単位、64,74…第3の看護単位、75…第4の看護単位、A…領域、A1…突出領域、A2,A3…領域、C…隅部、D1…第1の方向、D2…第2の方向、F…領域、L…基準線、X1,Y1…第1の方向、X2,Y2…第2の方向、X3,Y3…第3の方向、Y4…第4の方向。

Claims (5)

  1. 入所者が入所する複数の部屋を備えた医療福祉施設であって、
    前記医療福祉施設の職員が滞在するスタッフステーションを備え、
    前記複数の部屋は、
    前記スタッフステーションに対向する第1の部屋と、
    前記スタッフステーション及び前記第1の部屋を含む領域から突出する突出部に配置された第2の部屋と、を含む、
    医療福祉施設。
  2. 前記スタッフステーションと前記第1の部屋との間に設けられた廊下を備え、
    前記突出部は、前記廊下に交差する方向に突出している、
    請求項1に記載の医療福祉施設。
  3. 平面視における前記スタッフステーションの形状が多角形状とされており、
    前記スタッフステーションは、平面視における前記スタッフステーションの複数の辺のそれぞれにカウンターを備える、
    請求項1又は2に記載の医療福祉施設。
  4. 前記スタッフステーションは、可動式のカウンターを備える、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療福祉施設。
  5. 前記スタッフステーションは、前記入所者を看護する看護スペースを有する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の医療福祉施設。
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