JP2021081168A - 環境を調整する設備機器を操作するためのプログラム、設備機器操作方法、及び設備機器操作システム - Google Patents

環境を調整する設備機器を操作するためのプログラム、設備機器操作方法、及び設備機器操作システム Download PDF

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Abstract

【課題】環境を調整する設備機器を操作するためのプログラムであって、ユーザの設備機器に対する操作性を向上可能なプログラムを提供する。【解決手段】環境を調整する設備機器を操作するためのプログラムは、コンピュータに、提示ステップ(S5)と、受付ステップ(S6)と、生成ステップ(S8)と、を実行させるためのプログラムである。提示ステップでは、コンピュータは、環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標を提示する。第2環境因子は、第1環境因子とは異なる環境因子である。受付ステップでは、コンピュータは、座標中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける。生成ステップでは、コンピュータは、指定操作により指定された座標位置に基づいて、設備機器に対する操作指令を生成する。【選択図】図4

Description

環境を調整する設備機器を操作するためのプログラム、環境を調整する設備機器を操作するための設備機器操作方法、環境を調整する設備機器を操作するための設備機器操作システムに関する。
従来、特許文献1(特開平2−242038号公報)のように、環境を調整する設備機器(特許文献1では空調装置)の操作のために、複数の環境因子のそれぞれについて、その値の大小を1軸上に表示する表示手段が設けられる場合がある。このような表示手段を用いて環境を視覚化すれば、容易に環境の状態を把握し、把握した内容を設備機器の操作に反映できるので使い勝手がよい。例えば、特許文献1(特開平2−242038号公報)に開示された技術を用いれば、温度や湿度を表示手段で確認した上で、操作部から設定温度や設定湿度の変更操作を行うことができる。
しかし、特許文献1(特開平2−242038号公報)に開示された技術では、各環境因子に関して設備機器の運転を変更したい場合に、それぞれの環境因子について個別に設定操作を行う必要があり、操作性の向上の余地がある。
第1観点の環境を調整する設備機器を操作するためのプログラムは、コンピュータに、提示ステップと、受付ステップと、生成ステップと、を実行させるためのプログラムである。提示ステップでは、コンピュータは、環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標を提示する。第2環境因子は、第1環境因子とは異なる環境因子である。受付ステップでは、コンピュータは、座標中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける。生成ステップでは、コンピュータは、指定操作により指定された座標位置に基づいて、設備機器に対する操作指令を生成する。
第1観点のプログラムでは、第1環境因子に関するパラメータと、第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標において座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器を一括操作でき操作性がよい。
第2観点のプログラムは、第1観点のプログラムであって、コンピュータに取得ステップを更に実行させる。取得ステップでは、コンピュータは、設備機器が環境を調整する空間における第1環境因子に関する情報と、設備機器が環境を調整する空間における第2環境因子に関する情報と、を取得する。提示ステップでは、コンピュータは、取得した第1環境因子の情報及び第2環境因子の情報に対応する座標位置を、座標中に提示する。
第2観点のプログラムでは、設備機器が環境を調整する空間における第1環境因子及び第2環境因子に関する情報が取得され、取得された情報に対応する座標位置が座標中に提示される。そのため、第2観点のプログラムを用いることで、ユーザが現在の環境を踏まえて座標位置を指定して設備機器を操作することができ利便性が高い。
第3観点のプログラムは、第1観点又は第2観点のプログラムであって、第1決定ステップをコンピュータに更に実行させる。第1決定ステップでは、コンピュータは、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて、少なくとも1人の設備機器のユーザの所望範囲を決定する。提示ステップでは、コンピュータは、所望範囲に対応する範囲を、座標中に提示する。
第3観点のプログラムでは、第1環境因子及び第2環境因子に関するパラメータのユーザの所望する範囲が決定され、所望範囲に対応する範囲が座標中に提示される。そのため、第3観点のプログラムを用いることで、ユーザが適切な座標位置を指定し、設備機器を適切に操作することができる。
第4観点のプログラムは、第3観点のプログラムであって、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて、複数のユーザの各々の所望範囲が決定される。提示ステップでは、コンピュータは、複数のユーザの各々の所望範囲に対応する範囲を、座標中に提示する。
第4観点のプログラムでは、複数のユーザの各々の所望範囲に対応する範囲が座標中に提示される。そのため、第4観点のプログラムを用いることで、ユーザが適切な座標位置を指定し、設備機器を適切に操作することができる。
第5観点のプログラムは、第3観点のプログラムであって、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて、複数のユーザの各々の所望範囲が決定される。プログラムは、コンピュータに第2決定ステップを更に実行させる。第2決定ステップでは、コンピュータは、複数のユーザの所望範囲に基づき、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定する。提示ステップでは、コンピュータは、推奨範囲に対応する範囲を、座標中に提示する。
第5観点のプログラムでは、複数のユーザの好みを考慮した第1環境因子及び第2環境因子に関するパラメータの推奨範囲が決定され、推奨範囲に対応する範囲が座標中に提示されるため、設備機器の適切な操作が実行されやすい。
第6観点のプログラムは、第5観点のプログラムであって、提示ステップでは、コンピュータは、複数のユーザの所望範囲に対応する範囲を、座標中に更に提示する。
第6観点のプログラムでは、推奨範囲に対応する範囲に加え、複数のユーザの所望範囲に対応する範囲が座標中に提示されるため、ユーザが適切な座標位置を指定して、設備機器を適切に操作することができる。
第7観点のプログラムは、第5観点又は第6観点のプログラムであって、第2決定ステップでは、コンピュータは、複数のユーザの所望範囲の重なり状態に基づき推奨範囲を決定する。
第7観点のプログラムでは、推奨範囲が適切に決定されやすい。
第8観点のプログラムは、第5観点から第7観点のいずれかのプログラムであって、コンピュータは、複数のユーザの中から、設備機器が環境を調整する空間に居るユーザを特定する特定ステップを更に実行する。第2決定ステップでは、コンピュータは、特定ステップにより設備機器が環境を調整する空間に居ると特定されたユーザの所望範囲に基づいて推奨範囲を決定する。
第8観点のプログラムでは、設備機器が環境を調整する空間に居る複数のユーザの快適性が満たされる状態に設備機器が操作されやすい。
第9観点のプログラムは、第1観点から第8観点のいずれかのプログラムであって、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、温度、湿度、放射温度、風向、風量、空気質、音量、照度、輝度、及び色温度の中の2つの環境因子の組合せである。
第9観点のプログラムでは、種々の環境因子の組合せに関して、設備機器を一括で操作でき操作性がよい。
第10観点のプログラムは、第1観点から第9観点のいずれかのプログラムであって、受付ステップでは、コンピュータは、座標が提示されるタッチパネル式のディスプレイに対するタッチ操作位置による座標位置の指定を、指定操作として受け付ける。
第10観点のプログラムでは、座標を提示するディスプレイのタッチ位置で座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器を一括操作できるため操作性がよい。
第11観点のプログラムは、第10観点のプログラムであって、受付ステップでは、コンピュータが、ディスプレイに対するタッチ操作の態様の違いに基づいて、環境に関する第3環境因子に関するパラメータの指定を更に受け付ける。第3環境因子は、第1環境因子及び第2環境因子とは異なる環境因子である。生成ステップでは、コンピュータは、指定された第3環境因子に関するパラメータに更に基づいて、設備機器に対する操作指令を生成する。
第11観点のプログラムでは、タッチパネル式のディスプレイに対するタッチの態様の違いで、更なる環境因子に関して設備機器を一括操作でき操作性がよい。
第12観点のプログラムは、第1観点から第9観点のいずれかのプログラムであって、受付ステップでは、コンピュータが、人の視線による座標中の座標位置の指定を、指定操作として受け付ける。
第12観点のプログラムでは、ユーザが視線で座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器を一括操作できるため操作性がよい。
第13観点のプログラムは、第1観点から第9観点のいずれかのプログラムであって、受付ステップでは、コンピュータが、人のジェスチャーによる座標中の座標位置の指定を、指定操作として受け付ける。
第13観点のプログラムでは、ユーザがジェスチャーで座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器を一括操作できるため操作性がよい。
第14観点の環境を調整する設備機器を操作するための設備機器操作方法は、提示ステップと、受付ステップと、生成ステップと、を備える。提示ステップでは、環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標が提示される。第2環境因子は、第1環境因子とは異なる環境因子である。受付ステップでは、座標中の座標位置を指定する指定操作が受け付けられる。生成ステップでは、指定操作により指定された座標位置に基づいて、設備機器に対する操作指令が生成される。
第14観点の設備機器操作方法では、第1環境因子に関するパラメータと、第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標において座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器を一括操作できるため操作性がよい。
第15観点の環境を調整する設備機器を操作するための設備機器操作システムは、提示部と、受付部と、生成部と、を備える。提示部は、環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標を提示する。第2環境因子は、第1環境因子とは異なる環境因子である。受付部は、座標中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける。生成部は、指定操作により指定された座標位置に基づいて、設備機器に対する操作指令を生成する。
第15観点の設備機器操作システムでは、第1環境因子に関するパラメータと、第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標において座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器を一括操作できるため操作性がよい。
第1実施形態の設備機器操作システムのブロック図である。 図1の設備機器操作システムが提示する座標の一例である。 図1の設備機器操作システムが提示する座標の他の例である。 図1の設備機器操作システムによる設備機器の操作方法のフローチャートの一例である。 変形例1Cの設備機器操作システムが提示する座標の一例である。 変形例1Eの設備機器操作システムで用いられる端末のブロック図である。 第2実施形態の設備機器操作システムによる設備機器の操作方法のフローチャートの一例である。 第2実施形態の設備機器操作システムによる設備機器の操作方法のフローチャートの他の例である。 第3実施形態の設備機器操作システムのブロック図である。
図面を参照しながら、設備機器を操作するための、プログラム、設備機器操作方法、及び設備機器操作システムの実施形態について説明する。
<設備機器システムの概要>
設備機器操作システムについて概説する。
設備機器操作システムは、主にコンピュータを含む。設備機器操作システムは、コンピュータに設備機器操作用のプログラムを実行させることで、環境を調整する設備機器Eを操作するシステムである。なお、ここでのコンピュータは、1台のコンピュータに限定されるものではなく、複数のコンピュータであってもよい。言い換えれば、設備機器操作システムでは、1台のコンピュータが、設備機器操作用のプログラムを実行して設備機器Eを操作してもよい。また、設備機器操作システムでは、複数のコンピュータのそれぞれが、設備機器操作用のプログラムを実行し、複数のコンピュータが協働して設備機器Eを操作してもよい。さらに言い換えれば、設備機器操作システムでは、複数のコンピュータのそれぞれが設備機器Eを操作のための処理の一部を行うことで、全体として設備機器Eを操作してもよい。
ここでの設備機器Eは、設備機器Eが環境を調整する空間(以下では対象空間と呼ぶ場合がある)において、温度、湿度、放射温度、風量、風向、空気質、音、照度、輝度、及び色温度の中の少なくとも1つを調整可能な機器である。対象空間は、建物内の部屋等の閉じられた空間であってもよいし、屋外などの開かれた空間であってもよい。
設備機器Eの種類を限定するものではないが、設備機器操作システムが操作する設備機器Eの例には、空調装置、除湿機、加湿器、床暖房装置、送風機、空気清浄機、換気装置、音響装置、及び照明装置を含む。空調装置は、対象空間の温度、対象空間の湿度、対象空間に吹き出す空気の風量、対象空間に吹き出す空気の風向、及び対象空間の空気質(空気清浄度)の少なくとも1つを調整可能な装置である。除湿機及び加湿器は、少なくとも対象空間の湿度を調整可能な装置である。床暖房装置は、少なくとも対象空間の床面の放射温度を調整可能な装置である。送風機は、対象空間に気流を生じさせる、風量及び風向の少なくとも一方を調整可能な装置である。空気清浄機は、少なくとも対象空間の空気質(空気清浄度や、臭い等)を調整可能な装置である。換気装置は、少なくとも対象空間の空気質(空気清浄度、CO2濃度、臭い等)を調整可能な装置である。音響装置は、少なくとも対象空間における音、特には対象空間で発せられる音の音量を調整可能な装置である。照明装置は、対象空間の照度、光源の輝度、及び発する光の色温度の少なくとも1つを調節可能な装置である。
設備機器操作システムは、ある空間を対象空間とする1台の設備機器Eを操作してもよいし、ある空間を対象空間とする複数の設備機器Eを操作してもよい。複数の設備機器Eは、全て同一種類であってもよいし、複数種類の機器を含んでもよい。
また、設備機器操作システムは、第1の空間を対象空間とする設備機器Eと、第1の空間とは異なる他の1又は複数の空間を対象空間とする設備機器Eと、を操作するシステムであってもよい。ただし、ここでは、説明の簡潔化のため、設備機器操作システムが、ある1つの空間を対象空間としている1台又は複数の設備機器Eを操作するシステムである場合を例に以下の説明を行う。
以下に、設備機器操作システムの実施形態の具体例を詳しく説明する。
<第1実施形態>
(1)全体構成
図1を参照しながら、第1実施形態の設備機器操作システム100について説明する。図1は、第1実施形態の設備機器操作システム100のブロック図である。
設備機器操作システム100は、ある空間を対象空間とする設備機器Eを操作するシステムである。設備機器操作システム100には、サーバ10と、設備機器Eを利用するユーザ(以後、単にユーザと呼ぶ場合がある)の携帯する端末20と、を主に含む(図1参照)。端末20は、例えばスマートフォン等の携帯電話型のコンピュータや、タブレット型のコンピュータである。本実施形態では、設備機器操作システム100には、3人のユーザがそれぞれ携帯する3台の端末20(第1端末20a,第2端末20b,第3端末20c)を含む(図1参照)。ただし、設備機器操作システム100に含まれる端末20の台数は3台に限定されるものではなく、1台、2台、又は4台以上であってもよい。設備機器操作システム100では、サーバ10と端末20とが協働して、設備機器操作用のプログラムを実行するコンピュータとして機能する。言い換えれば、設備機器操作システム100では、サーバ10及び端末20が設備機器操作用のプログラムを実行することで、設備機器Eを操作する。
なお、対象空間には、対象空間を撮像し、対象空間の画像データを取得するカメラCが設けられていることが好ましい。カメラCは、設備機器操作システム100専用であっても、他の用途にも使用されてもよい。カメラCが取得する画像データの利用目的については後述する。
設備機器操作システム100は、インターネット等のネットワークNWを介して、設備機器E及びカメラCと通信可能に接続されている。なお、設備機器操作システム100、設備機器E及びカメラCは、ネットワークNWと直接接続されてもよいし、図示しない機器(例えば中継機やゲートウェイ)を介してネットワークNWを介して接続されてもよい。
言い換えれば、サーバ10及び端末20の少なくとも一方は、ネットワークNWを介して、設備機器E及びカメラCと通信可能に接続されている。設備機器Eは、ネットワークNWを介して、後述する第1センサE30及び第2センサE40の計測データを、設備機器操作システム100に送信する。また、カメラCは、取得した画像データを、図示しない通信インターフェイスを用いて、ネットワークNWを介して設備機器操作システム100に送信する。また、設備機器操作システム100は、ネットワークNWを介して、設備機器Eに操作指令を送信する。
また、設備機器操作システム100のサーバ10及び端末20は、ネットワークNWを介して互いに通信可能に接続されている。
以下に、設備機器操作システム100の操作対象である設備機器Eと、設備機器操作システム100のサーバ10及び端末20と、について詳細を説明する。
(2)詳細構成
(2−1)設備機器
設備機器操作システム100の操作対象の設備機器Eについて説明する。
設備機器Eは、少なくとも第1環境因子のパラメータと第2環境因子のパラメータとに関して、対象空間の環境を調整する機器である。設備機器操作システム100の操作対象の設備機器Eの種類を限定するものではないが、本実施形態では、設備機器Eは、空調装置である。空調装置は、少なくとも、第1環境因子としての対象空間の温度と、第2環境因子としての対象空間の湿度と、に関して環境を調整可能な装置である。なお、空調装置は、対象空間の温度及び湿度に加えて、空調装置の吹出口から吹き出す風量、吹出口から吹き出す風向、及び対象空間の空気質(空気清浄度)の少なくとも1つについても調整可能であってもよい。設備機器Eとしての空調装置は、例えば、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用する一般的な空調装置である。このような空調装置の構造や動作については広く知られているため、ここでは空調装置の構造や動作に関する説明は省略する。
設備機器Eは、通信部E10と、コントローラE20と、第1センサE30と、第2センサE40と、を含む(図1参照)。
通信部E10は、設備機器Eが、ネットワークNWを介して、サーバ10及び端末20の少なくとも一方と通信することを可能にする通信インターフェイスである。
コントローラE20は、設備機器Eの動作を制御する制御装置である。コントローラE20は、例えば、設備機器Eの動作の制御用のプログラムの記憶されている図示しない記憶部と、記憶部に記憶されているプログラムを実行する図示しないCPUを有する。コントローラE20は、設備機器操作システム100がネットワークNWを介して送信してくる後述の操作指令を受信すると、受信した操作指令に基づき設備機器Eの動作を制御する。例えば、操作指令が、設備機器Eとしての空調装置の設定温度の変更を指示する指令である場合、コントローラE20は、空調装置の設定温度を変更し、対象空間の温度が変更後の設定温度に近づくように設備機器Eの動作を制御する。また、例えば、操作指令が、設備機器Eとしての空調装置の設定湿度の変更を指示する指令である場合、コントローラE20は、空調装置の設定湿度を変更し、対象空間の湿度が変更後の設定湿度に近づくように設備機器Eの動作を制御する。
第1センサE30は、第1環境因子に関して測定を行うセンサである。具体的には、第1センサE30は、対象空間の温度を測定する温度センサである。第1センサE30として用いられる温度センサの種類は、特に限定されるものではなく、適宜決定されればよい。
第2センサE40は、第2環境因子に関して測定を行うセンサである。具体的には、第2センサE40は、対象空間の湿度を測定する湿度センサである。第2センサE40として用いられる湿度センサの種類は、特に限定されるものではなく、適宜決定されればよい。
第1センサE30及び第2センサE40の測定データは、ネットワークNWを介して、サーバ10及び端末20の少なくとも一方に対して送信される。
なお、本実施形態では、設備機器Eが第1センサE30及び第2センサE40を備えているが、設備機器Eは第1センサE30及び第2センサE40の少なくとも一方を備えていなくてもよい。例えば、第1センサE30及び第2センサE40の少なくとも一方は、設備機器Eとは独立した機器であって、図示しない通信インターフェイスを用い、ネットワークNWを介して、サーバ10及び端末20の少なくとも一方に対して測定データを送信してもよい。
(2−2)設備機器操作システム
(2−2−1)サーバ
サーバ10は、主に、通信部12、処理装置14及び記憶部16を含むコンピュータである(図1参照)。サーバ10は、以下で説明するように動作する1台のコンピュータであってもよい。また、サーバ10は、複数台のコンピュータを含み、複数台のコンピュータが協働して全体として以下で説明するように動作してもよい。
通信部12は、サーバ10が、ネットワークNWを介して、端末20や設備機器Eと通信することを可能にする通信インターフェイスである。
処理装置14は、CPUを主に含む。処理装置14は、記憶部16に記憶されている各種プログラムを実行することで各種処理を行う。例えば、処理装置14は、記憶部16に記憶されている、設備機器Eの操作用のプログラム、具体的にはサーバ10用の設備機器Eの操作用のプログラム(サーバ用プログラムP1と呼ぶ)を実行する。処理装置14は、サーバ用プログラムP1を実行することで、特定部14a、第1決定部14b、及び第2決定部14cとして機能する。特定部14a、第1決定部14b、及び第2決定部14cの機能については後述する。
記憶部16は、RAM、ROM、ハードディスク等を含む。記憶部16には、プログラムや各種情報が記憶されている。
例えば、記憶部16には、設備機器Eの操作用のプログラムPが記憶されている。記憶部16に記憶される設備機器Eの操作用のプログラムPには、サーバ用プログラムP1と、端末20用の設備機器Eの操作用のプログラム(端末用プログラムP2)と、を含む。端末用プログラムP2は、後述する端末20の処理装置24により実行されるプログラムである。端末用プログラムP2は、端末20(第1端末20a,第2端末20b,第3端末20c)からのダウンロード要求に応じて端末20に送信される。なお、端末用プログラムP2は、サーバ10とは別のコンピュータに記憶され、端末20からのダウンロード要求に応じて端末20に送信されてもよい。
記憶部16には、所望範囲情報161が記憶される。所望範囲情報161は、設備機器Eが調整する第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについての、設備機器Eのユーザの所望範囲の情報である。本実施形態では、ユーザが好む温度−湿度範囲に関する情報である。記憶部16には、第1端末20a,第2端末20b及び第3端末20cを携帯する設備機器Eのユーザ別に、ユーザの所望範囲の情報が記憶されることが好ましい。
なお、所望範囲情報161は、処理装置14の機能部としての第1決定部14bが決定する情報である。決定方法を限定するものではないが、第1決定部14bは、例えば以下のようにしてユーザの所望範囲を決定する。
後述するように、端末20a,20b,20cが後述する指定操作を受け付けた際、端末20a,20b,20cは、指定操作により指定された座標Z1中の座標位置の情報をネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10の記憶部16には、指定操作により指定された座標Z1中の座標位置の情報が、ユーザ別に(端末別に)記憶される。なお、後述するように、指定操作とは、要するに、ユーザが第1環境因子のパラメータに関する設定(目標値)及び第2環境因子のパラメータに関する設定(目標値)を指定するために端末20a,20b,20cに対して行う操作である。そして、端末20a,20b,20cが送信してくる指定操作により指定された座標Z1中の座標位置の情報は、要するに、ユーザが指定した第1環境因子のパラメータに関する設定及び第2環境因子のパラメータに関する設定の組み合わせの情報である。
第1決定部14bは、例えば、以上のようにして記憶部16に記憶されたユーザが指定した第1環境因子のパラメータ及び第2環境因子のパラメータに関する設定値の組み合わせの情報の中から、所定期間の(例えば直近10回分の)情報を取り出す。そして、第1決定部14bは、第1環境因子のパラメータを横軸に第2環境因子のパラメータを縦軸に定義した直交座標系において、取り出された設定の組み合わせを表す点が内包されるような領域を、ユーザの所望範囲として決定する。
また、例えば、第1決定部14bは、第1環境因子のパラメータを横軸に第2環境因子のパラメータを縦軸に定義した直交座標系において、記憶部16に記憶されたユーザが指定した第1環境因子のパラメータ及び第2環境因子のパラメータに関する設定の組み合わせを表す複数の点の重心位置を決定し、重心位置周りの所定の範囲を、ユーザの所望範囲として決定してもよい。
記憶部16に記憶されている所望範囲情報161は、処理装置14の第2決定部14cが、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定する際に用いられる。また、記憶部16に記憶されている所望範囲情報161は、端末20からの要求に応じて、あるいは所定のタイミングで、端末20に対して送信される。
記憶部16には、推奨範囲情報162が記憶される。推奨範囲情報162は、処理装置14の第2決定部14cがユーザの所望範囲に基づいて決定する、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータの推奨範囲の情報である。本実施形態では、推奨範囲情報162は、推奨される温度−湿度範囲の情報である。推奨範囲情報162の生成方法については後述する。記憶部16に記憶されている推奨範囲情報162は、端末20からの要求に応じて、あるいは所定のタイミングで、端末20に対して送信される。
(2−2−2)端末
端末20は、設備機器Eのユーザが携帯する、スマートフォン等の携帯電話型のコンピュータや、タブレット型のコンピュータである。設備機器Eのユーザは、端末20を用いて、設備機器Eを操作する。
本実施形態では、設備機器操作システム100には、3台の端末20(第1端末20a,第2端末20b,及び第3端末20c)が含まれる。第1端末20a,第2端末20b,及び第3端末20cの装置のタイプは同一であってもよいし、それぞれ異なるものであってもよい。ただし、第1端末20a,第2端末20b,及び第3端末20cは、設備機器Eを操作するためのコンピュータとしては同様の機能を有する。そこで、以下では、第1端末20a,第2端末20b,及び第3端末20cを区別することなく端末20としてその機能を説明する。
端末20は、主に、通信部22、処理装置24、記憶部26及びタッチパネル式ディスプレイ28を含む(図1参照)。
通信部22は、端末20が、ネットワークNWを介して、サーバ10や設備機器Eと通信することを可能にする通信インターフェイスである。
処理装置24は、CPUを主に含む。処理装置24は、記憶部26に記憶されている各種プログラムを実行することで各種処理を行う。例えば、処理装置24は、記憶部26に記憶されている端末用プログラムP2を実行する。処理装置24は、端末用プログラムP2を実行することで、取得部241、提示部242、受付部243及び生成部244として機能する。取得部241、提示部242、受付部243及び生成部244の機能については後述する。
記憶部26は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、マイクロSDカード等を含む。記憶部26には、各種情報が記憶されている。例えば、記憶部26には、サーバ10からダウンロードされた端末用プログラムP2が記憶されている。
タッチパネル式ディスプレイ28は、表示装置としてのディスプレイと、入力装置としてのタッチ操作検出用のセンサと、を組み合わせたデバイスである。タッチパネル式ディスプレイ28の表示内容は、処理装置24の提示部242により制御される。また、タッチパネル式ディスプレイ28に対する入力は、処理装置24の受付部243により受け付けられる。
タッチパネル式ディスプレイ28は、第1環境因子に関するパラメータと、第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標を表示する。第1環境因子及び第2環境因子は、設備機器Eにより調整可能な環境因子である。本実施形態では、第1環境因子は対象空間の温度であり、第2環境因子は対象空間の湿度である。
具体的には、タッチパネル式ディスプレイ28は、提示部242により表示が制御され、図2及び図3のような座標Z1を表示する。言い換えれば、提示部242は、座標Z1を、タッチパネル式ディスプレイ28を用いて提示する。図2及び図3に示される座標Z1は、第1環境因子(ここでは温度)に関するパラメータを横軸に、第2環境因子(ここでは湿度)に関するパラメータを横軸に直交する縦軸にとった直交座標である。
好ましくは、提示部242は、現在の第1環境因子のパラメータの値と、現在の第2環境因子のパラメータの値と、に対応する座標位置を、座標Z1中に提示する。具体的には、提示部242がタッチパネル式ディスプレイ28に座標Z1を表示する際、取得部241は、第1センサE30及び第2センサE40が送信する情報(対象空間における第1環境因子及び対象空間における第2環境因子に関する計測値)を取得する。提示部242は、取得部241が取得した第1環境因子に関する情報及び第2環境因子に関する情報に対応する座標位置CVを、タッチパネル式ディスプレイ28に表示される座標Z1中に提示する(図2及び図3参照)。
好ましくは、提示部242は、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについての設備機器Eのユーザの所望範囲に対応する範囲を、座標Z1中に提示する。提示部242は、具体的には、サーバ10からネットワークNWを介して送信されてくる所望範囲情報161を取得し、所望範囲情報161に含まれているユーザの所望範囲に対応する範囲を、座標Z1中に提示する。
なお、提示部242は、その提示部242を有する端末20のユーザの所望範囲に対応する範囲だけを座標Z1中に提示してもよい。具体的には、例えば、端末20aの提示部242であれば、図3のように、端末20aのユーザの所望範囲に対応する範囲A1だけを座標Z1中に提示してもよい。また、提示部242は、図2のように、複数のユーザの所望範囲に対応する範囲A1,A2,A3を座標Z1中に提示してもよい。また、提示部242は、後述するように、サーバ10により対象空間に居ると特定されたユーザの好む所望範囲に対応する範囲だけを座標Z1中に提示してもよい。言い換えれば、提示部242は、ユーザが対象空間に1人しか居なければ1つの所望範囲に対応する範囲を、ユーザが対象空間に複数居れば複数の所望範囲に対応する範囲を、座標Z1中に提示してもよい。
好ましくは、提示部242は、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについての推奨範囲に対応する範囲Rを座標Z1中に提示する。具体的には、提示部242は、サーバ10からネットワークNWを介して送信されてくる推奨範囲情報162を取得して、推奨範囲に対応する範囲Rを、座標Z1中に提示する。
ユーザは、タッチパネル式ディスプレイ28に対してタッチ操作を行って、タッチパネル式ディスプレイ28に表示される座標Z1中の座標位置を指定する。受付部243は、座標Z1が提示されるタッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ操作位置による座標位置の指定を、指定操作として受け付ける。座標Z1が提示されるタッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ操作位置による座標位置の指定とは、言い換えれば、第1環境因子のパラメータに関する設定(目標値)及び第2環境因子のパラメータに関する設定(目標値)の指定である。指定操作により指定された座標位置、言い換えれば、指定操作により指定された第1環境因子のパラメータ及び第2環境因子のパラメータに関する設定の組み合わせは、生成部244による設備機器Eに対する操作指令の生成に用いられる。また、端末20が指定操作を受け付けると、端末20は、指定操作により指定された座標Z1中の座標位置の情報を、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
(3)設備機器操作システムが実行する設備機器の操作のための処理
設備機器操作システム100を利用してユーザが設備機器Eを操作する際に設備機器操作システム100のコンピュータ(サーバ10及び端末20)が実行する設備機器Eの操作のための処理について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
なお、図4のフローチャートは、設備機器Eの操作のための処理の一例に過ぎず適宜変更可能である。例えば、以下で説明するステップの順序は、矛盾のない範囲で適宜変更可能である。また、矛盾のない範囲で、複数のステップは同時に行われてもよい。
なお、ここでは、端末20aを用いて設備機器Eの操作を行う場合を例に、設備機器操作システム100が実行する設備機器Eの操作のための処理を説明する。前提として、端末20a,20b,20cには、既に端末用プログラムP2がインストールされているものとする。また、前提として、端末20a,20b,20cの携帯者(合計3名)が設備機器Eのユーザであり、これまでに端末20a,20b,20cに対して行われた指定操作に基づき、サーバ10の記憶部16には、所望範囲情報161として、全ユーザのそれぞれの所望範囲が記憶されているものとする。
さて、ユーザは、設備機器Eを操作する際、端末20aに記憶されている端末用プログラムP2(アプリケーションソフトウェア)を起動する(ステップS1)。端末20aが端末用プログラムPを起動する際、端末20aはサーバ10に対して端末用プログラムPが起動されたことを通知する。
好ましくは、サーバ10は、端末20aで端末用プログラムPが起動されたことが通知されると、設備機器Eにより環境が調整される対象空間に居るユーザを特定する(ステップS2)。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここではサーバ10)は、複数の設備機器Eのユーザの中から対象空間に居るユーザを特定する特定ステップを実行することが好ましい。具体的には、処理装置14の機能部である特定部14aは、カメラCからネットワークNWを介して対象空間の画像データを取得し、画像データに対して既知の人認証技術を利用して、複数のユーザのうちどのユーザが対象空間に居るかを特定する。
ただし、対象空間に居るユーザの特定方法は、このような方法に限定されるものではない。例えば、サーバ10は、対象空間に設置されている無線LANのアクセスポイントと端末20a,20b,20cとの間で通信が可能な状態か否かを情報として取得してもよい。そして、特定部14aは、この情報に基づいて端末20a,20b,20cが対象空間に存在するか否かを判断し、その結果に基いき対象空間に居るユーザを特定してもよい。
次に、好ましくは、サーバ10の第2決定部14cは、設備機器Eのユーザの所望範囲に基づき、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定する(ステップS3)。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここではサーバ10)は、ユーザの所望範囲に基づき、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定する第2決定ステップを実行することが好ましい。好ましくは、第2決定部14cは、複数のユーザの各々の所望範囲に基づき、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定する。特に好ましくは、第2決定部14cは、ステップS2により特定された対象空間に居るユーザの所望範囲に基づき、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定する。
例えば、第2決定部14cは、ステップS2により特定された対象空間に居るユーザが複数である場合には、対象空間に居る複数のユーザの所望範囲の重なり状態に基づき推奨範囲を決定する。例えば、第2決定部14cは、ステップS2により特定された対象空間に居るユーザが複数である場合、対象空間に居る全てのユーザの各々の所望範囲が重なる部分を推奨範囲に決定する。対象空間に居る全てのユーザの各々の所望範囲が重なる部分が存在しない場合、第2決定部14cは、最も多くのユーザの所望範囲が重なる部分を推奨範囲に決定してもよい。また、対象空間に居る全てのユーザの各々の所望範囲が重なる部分が存在しない場合には、第2決定部14cは、設備機器Eを操作しようとしているユーザの所望範囲を優先し、設備機器Eを操作しようとしているユーザの所望範囲と、最も多くのユーザの所望範囲とが重なる部分を推奨範囲に決定してもよい。また、第2決定部14cは、ステップS2により特定された対象空間に居るユーザが1人だけ(端末20aを有するユーザだけ)である場合には、対象空間に居るユーザの所望範囲を推奨範囲に決定する。
また、例えば、第2決定部14cは、ユーザ属性及び個人属性の少なくとも一方により、所定のユーザの所望範囲が反映されやすくなるように推奨範囲を決定してもよい。
なお、ユーザ属性は、例えば、ユーザが対象空間を日常的に利用する人か否かの情報である。より具体的には、ユーザ属性とは、ユーザが、対象空間で働く作業者や、対象空間の居住者であるか等の情報である。また、ユーザ属性は、ユーザが対象空間としての店舗を利用する客か否か等の情報であってもよい。個人属性は、例えば、ユーザの性別、年代、体重、SNS上でのコメント内容等の情報である。
ユーザ属性や個人属性は、例えば、端末20を介して入力され、入力された情報が記憶部16に記憶されてもよい。また、ユーザ属性や個人属性の取得には、端末20のユーザの利用するSNSに登録された情報が利用されてもよい。例えば、端末20での端末用プログラムP2を利用する際にユーザにソーシャルログインを利用させることで、サーバ10は、端末20のユーザの、ユーザ属性や個人属性をSNSから取得することができる。また、ユーザ属性や個人属性は、設備機器操作システム100の管理者が登録して、記憶部16に記憶されてもよい。
第2決定部14cは、ユーザ属性を利用して、例えば、対象空間がオフィスであればそのオフィスで働く従業員の、対象空間が店舗であればその店舗を利用する客の、所望範囲の重み付けを大きくして、そのユーザの所望範囲が特に推奨範囲に反映されやすくする。また、第2決定部14cは、例えば、個人属性に基づいて、暑がりや寒がり等の温度や湿度に特に敏感な人を推定し、温度や湿度に特に敏感な人の所望範囲の重み付けを大きくして、そのユーザの所望範囲が特に推奨範囲に反映されやすくなるようにしてもよい。
また、例えば、第2決定部14cは、設備機器Eの空調装置の室内機(図示せず)の近くに居るユーザの所望範囲が反映されやすくなるように、そのユーザの所望範囲の重み付けを大きくして推奨範囲を決定してもよい。
なお、室内機とユーザとの距離は、例えば、以下のようにして判断されればよい。前提として、設備機器Eの空調装置の室内機(図示せず)は、無線通信機能を有する。端末20は、室内機の送信する電波の強度を取得してサーバ10に通知する。サーバ10は、受信した電波の強度が大きい端末20のユーザほど、室内機の近くに居ると判断する。なお、他の室内機とユーザとの距離の判断方法として、カメラCの画像データが利用されてもよい。
また、第2決定部14cは、例えば、記憶部16に記憶された各ユーザの操作履歴に基づき、設備機器Eの操作を行う頻度の高いユーザの所望範囲が反映されやすくなるように、操作頻繁が高いユーザの所望範囲の重み付けを大きくして推奨範囲を決定してもよい。
なお、ステップS2で対象空間に居るユーザを特定しない場合には、設備機器Eを利用する全ユーザの各々の所望範囲に基づき、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定してもよい。また、ステップS2で対象空間に居るユーザを特定しない場合には、設備機器Eを操作しようとしているユーザ(ここでは端末20aの携帯者)の所望範囲を推奨範囲に決定してもよい。
次に、好ましくは、ステップS4で、端末20aの取得部241は、第1センサE30及び第2センサE40が送信する情報(第1環境因子のパラメータに関する計測値及び第2環境因子のパラメータに関する計測値)を取得する。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここでは端末20a)は、第1環境因子に関する情報と第2環境因子に関する情報とを取得する取得ステップを実行することが好ましい。
次に、ステップS5では、端末20aの提示部242が座標Z1を提示する(図2参照)。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここでは端末20a)は、第1環境因子に関するパラメータと第2環境因子に関するパラメータとで定義される座標Z1を提示する提示ステップを実行する。具体的には、ステップS5では、端末20aの提示部242が、端末20aのタッチパネル式ディスプレイ28を制御して、タッチパネル式ディスプレイ28に座標Z1を表示する。
なお、座標Z1を提示する際、提示部242は、好ましくは、取得部241がステップS4で取得した第1環境因子に関する情報及び第2環境因子に関する情報に対応する座標位置CVを、タッチパネル式ディスプレイ28に表示される座標Z1中に提示する(図2及び図3参照)。
また、好ましくは、提示部242は、サーバ10の送信する所望範囲情報161に基づいて、設備機器Eを操作するユーザ(端末20aの携帯者)の所望範囲に対応する範囲A1を座標Z1中に提示する。より好ましくは、提示部242は、設備機器Eの複数のユーザ(端末20a,20b,20cの携帯者)の所望範囲に対応する範囲A1,A2,A3を座標Z1中に提示する(図2参照)。特に好ましくは、ステップS2で対象空間に居ると特定された一人又は複数のユーザの所望範囲を座標Z1中に提示する。
また、好ましくは、提示部242は、サーバ10の送信する推奨範囲情報162に基づいて、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについての推奨範囲に対応する範囲Rを座標Z1中に提示する(図2参照)。
次に、ステップS6では、ユーザが、タッチパネル式ディスプレイ28に対してタッチ操作を行って、タッチパネル式ディスプレイ28に表示される座標Z1中の座標位置を指定する。受付部243は、座標Z1が提示されるタッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ操作位置による座標位置の指定を、指定操作として受け付ける。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここでは端末20a)は、座標Z1中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける受付ステップを実行する。
なお、座標Z1中の座標位置を指定する指定操作は、要するに、第1環境因子のパラメータに関する設定(目標値)及び第2環境因子のパラメータに関する設定(目標値)を指定する操作である。ここでは、座標Z1中の1の座標位置を指定することで、2つの環境因子に関する設定を同時に行うことができる。
端末20aの受付部243は、指定操作を受け付けると、指定操作の内容(座標Z1中の座標位置)を、情報の送信元が端末20aであることを特定した上で、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10の記憶部16は、送信されている情報を、ユーザ別に(端末別に)記憶部16に記憶する。
次に、ステップS7では、第1決定部14bは、記憶部16に新たに指定操作の内容が記憶された端末20a(端末20aを有するユーザ)について、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについての所望範囲を決定(更新)する。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここではサーバ10)は、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて設備機器Eのユーザの所定範囲を決定する第1決定ステップを実行する。なお、所望範囲の決定方法の例については既に記載したため、ここでは説明は省略する。
次に、ステップS8では、生成部244が、ステップS6で受け付けた指定操作により指定された座標Z1中の座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここでは端末20a)は、指定操作により指定された座標Z1中の座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。具体的には、生成部244は、第1環境因子に関する設定及び第2環境因子に関する設定を、指定操作により指定された内容に変更することを指示する操作指令を生成する。
次に、ステップS9では、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここでは端末20a)は、ネットワークNWを介して、設備機器Eに対して操作指令を送信する。操作指令を受信した設備機器EのコントローラE20は、操作指令に基づいて設備機器Eの動作を制御する。本実施形態では、コントローラE20は、設備機器Eとしての空調装置の設定温度及び設定湿度の値を、操作指令として受信した温度及び湿度の値に変更して設備機器Eを運転する。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態の設備機器Eの操作用のプログラムPは、コンピュータに、提示ステップと、受付ステップと、生成ステップと、を実行させるためのプログラムである。ここでは、サーバ10と端末20とが協働してコンピュータとして機能する。提示ステップでは、コンピュータは、環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標Z1を提示する。第2環境因子は、第1環境因子とは異なる環境因子である。受付ステップでは、コンピュータは、座標Z1中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける。生成ステップでは、コンピュータは、指定操作により指定された座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。
本実施形態のプログラムPでは、第1環境因子に関するパラメータと、第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標Z1において座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器Eを一括操作でき操作性がよい。
(4−2)
本実施形態のプログラムPは、コンピュータに取得ステップを実行させる。取得ステップでは、コンピュータは、設備機器Eが環境を調整する空間における第1環境因子に関する情報と、設備機器Eが環境を調整する空間における第2環境因子に関する情報と、を取得する。提示ステップでは、コンピュータは、取得した第1環境因子の情報及び第2環境因子の情報に対応する座標位置を、座標Z1中に提示する。
本実施形態のプログラムPでは、設備機器Eが環境を調整する空間における第1環境因子及び第2環境因子に関する情報が取得され、取得された情報に対応する座標位置が座標Z1中に提示される。そのため、本実施形態のプログラムPを用いることで、ユーザが現在の環境を踏まえて座標位置を指定して設備機器Eを操作することができ利便性が高い。
(4−3)
本実施形態のプログラムPは、第1決定ステップをコンピュータに実行させる。第1決定ステップでは、コンピュータは、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて、少なくとも1人の設備機器Eのユーザの所望範囲を決定する。提示ステップでは、コンピュータは、所望範囲に対応する範囲A1,A2,A3を、座標Z1中に提示する。
本実施形態のプログラムPでは、第1環境因子及び第2環境因子に関するパラメータのユーザの所望する範囲が決定され、所望範囲に対応する範囲A1,A2,A3が座標Z1中に提示される。そのため、本実施形態のプログラムPを用いることで、ユーザが適切な座標位置を指定し、設備機器Eを適切に操作することができる。
(4−4)
本実施形態のプログラムPでは、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて、複数のユーザの各々の所望範囲が決定される。提示ステップでは、コンピュータは、複数のユーザの各々の所望範囲に対応する範囲A1,A2,A3を、座標中に提示する。
本実施形態のプログラムPでは、複数のユーザの各々の所望範囲に対応する範囲A1,A2,A3が座標Z1中に提示される。そのため、本実施形態のプログラムPを用いることで、ユーザが適切な座標位置を指定し、設備機器Eを適切に操作することができる。
(4−5)
本実施形態のプログラムPでは、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて、複数のユーザの各々の所望範囲が決定される。プログラムPは、コンピュータに第2決定ステップを実行させる。第2決定ステップでは、コンピュータは、複数のユーザの所望範囲に基づき、第1環境因子に関するパラメータ及び第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定する。提示ステップでは、コンピュータは、推奨範囲に対応する範囲Rを、座標Z1中に提示する。
本実施形態のプログラムPでは、複数のユーザの好みを考慮した第1環境因子及び第2環境因子に関するパラメータの推奨範囲が決定され、推奨範囲に対応する範囲Rが座標Z1中に提示されるため、設備機器Eの適切な操作が実行されやすい。
(4−6)
本実施形態のプログラムPでは、第2決定ステップで、コンピュータは、複数のユーザの所望範囲の重なり状態に基づき推奨範囲を決定する。
本実施形態のプログラムPでは、推奨範囲が適切に決定されやすい。
(4−7)
本実施形態のプログラムPでは、コンピュータは、複数のユーザの中から、設備機器Eが環境を調整する空間に居るユーザを特定する特定ステップを実行する。第2決定ステップでは、コンピュータは、特定ステップにより設備機器Eが環境を調整する空間に居ると特定されたユーザの所望範囲に基づいて推奨範囲を決定する。
本実施形態のプログラムPでは、設備機器Eが環境を調整する空間に居る複数のユーザの快適性が満たされる状態に設備機器Eが操作されやすい。
(4−8)
本実施形態のプログラムPでは、受付ステップで、コンピュータは、座標Z1が提示されるタッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ操作位置による座標位置の指定を、指定操作として受け付ける。
本プログラムPでは、座標Z1を提示するタッチパネル式ディスプレイ28のタッチ位置で座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器Eを一括操作できるため操作性がよい。
(4−9)
本実施形態の環境を調整する設備機器Eを操作するための設備機器操作方法は、提示ステップと、受付ステップと、生成ステップと、を備える。提示ステップでは、環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標Z1が提示される。第2環境因子は、第1環境因子とは異なる環境因子である。受付ステップでは、座標Z1中の座標位置を指定する指定操作が受け付けられる。生成ステップでは、指定操作により指定された座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令が生成される。
本実施形態の設備機器操作方法では、第1環境因子に関するパラメータと、第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標Z1において座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器Eを一括操作できるため操作性がよい。
(4−10)
本実施形態の環境を調整する設備機器Eを操作するための設備機器操作システム100は、提示部242と、受付部243と、生成部244と、を備える。提示部242は、環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標Z1を提示する。第2環境因子は、第1環境因子とは異なる環境因子である。受付部243は、座標Z1中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける。生成部244は、指定操作により指定された座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。
本実施形態の設備機器操作システム100では、第1環境因子に関するパラメータと、第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標Z1において座標位置を指定することで、2つの環境因子に関して設備機器Eを一括操作できるため操作性がよい。
(5)変形例
(5−1)変形例1A
上記実施形態で端末20が行うと記載した処理は、矛盾の無い範囲でサーバ10が行ってもよい。逆に、上記実施形態でサーバ10が行うと記載した処理は、矛盾の無い範囲で端末20が行ってもよい。例えば、端末20が全ての処理を行う場合には、サーバ10は存在しなくてもよい。
(5−2)変形例1B
上記実施形態では、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、対象空間の温度と対象空間の湿度との組み合わせである。しかし、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、対象空間の温度と対象空間の湿度とに限定されるものではない。第1環境因子と第2環境因子とは、ニーズに合わせて、温度、湿度、放射温度、風向、風量、空気質、音量、照度、輝度、及び色温度の中の2つの環境因子が組合せられればよい。
組み合わせを限定するものではないが、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、例えば、以下に例示するような組み合わせであってもよい。
例1:設備機器Eが空調装置と床暖房装置とであって、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、対象空間の温度と対象空間の床の放射温度との組み合わせであってもよい。そして、上述の指定操作により指定された対象空間の温度に応じて空調装置を操作し、指定された対象空間の床の放射温度に応じて床暖房装置を操作してもよい。
例2:設備機器Eが空調装置であって、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、空調装置から吹き出す空気の風向と空調装置から吹き出す空気の風量との組み合わせであってもよい。
例3:設備機器Eが空調装置と空気清浄機とであって、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、対象空間の温度と対象空間の空気質(空気清浄度)との組み合わせであってもよい。そして、上述の指定操作により指定された対象空間の温度に応じて空調装置を操作し、指定された対象空間の空気質に応じて空気清浄機を操作してもよい。
例4:設備機器Eが空調装置と換気装置とであって、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、対象空間の温度と対象空間の空気質(CO2濃度)との組み合わせであってもよい。そして、上述の指定操作により指定された対象空間の温度に応じて空調装置を操作し、指定された対象空間の空気質に応じて換気装置を操作してもよい。
例5:設備機器Eが音響装置と照明装置とであって、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、音量と、照度、輝度、及び色温度とのいずれかとの組み合わせであってもよい。そして、上述の指定操作により指定された音量に応じて音響装置を操作し、指定された照度、輝度、及び色温度に応じて照明装置を操作してもよい。
なお、第1環境因子と第2環境因子との組合せは、予め決められていてもよいし、設備機器操作システム100の利用者が適宜変更できてもよい。
(5−3)変形例1C
上記実施形態では、タッチパネル式ディスプレイ28に表示される座標は、図2及び図3のような直交座標Z1である。ただし、タッチパネル式ディスプレイ28に表示される座標は、直交座標に限定されるものではなく、例えば図5のような極座標Z2であってもよい。ここでは、設備機器Eは空調装置であって、第1環境因子は空調装置の風量であり、第2環境因子は空調装置の風向であるものとする。
図5の極座標Z2では、原点からの距離rで風量が表され、水平線からの角度αで風向が表される。変形例1Cの設備機器操作システムでは、ユーザが指定操作で原点から離れた座標位置を指定するほど(距離rが大きくなるほど)大きな風量に設定される。また、変形例1Cの設備機器操作システムでは、水平線と、ユーザが指定操作で指定した座標位置と原点とを結ぶ直線とのなす角度αが大きくなるほど、風向が下向きに設定される。なお、水平線と、ユーザが指定操作で指定した座標位置と原点とを結ぶ直線とのなす角度αが0°の場合、風向は最も上向きに設定される。
(5−4)変形例1D
上記実施形態では、第1環境因子のパラメータと第2環境因子のパラメータとは、いずれも数値で表される。しかし、第1環境因子のパラメータや第2環境因子のパラメータは必ずしも数値で表されなくてもよい。
例えば、環境因子のパラメータは、「大・中・小」や、「強・中・弱」や、「高・中・低」等の尺度で段階的に表されてもよい。また、例えば、環境因子のパラメータは、変形例1Cの風向のように、「上向き」、「やや上向き」、「やや下向き」、「下向き」等の表現に段階的に表されてもよい。
要するに、ここでの環境因子のパラメータは、1の状態(第1状態)と、第1状態とは異なる他の状態(第2状態)とを区別できる基準が存在するものであればよい。
(5−5)変形例1E
上記実施形態では、タッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ操作位置により座標位置が指定されるが、指定操作はタッチパネル式ディスプレイ28に対する操作に限定されるものではない。
例えば、図6のように端末300は、座標Z1を表示する出力部28a(例えばディスプレイ)の他、ユーザを撮像するカメラ29を有していてもよい。そして、設備機器操作システム100の端末300の受付部243は、カメラ29で取得される画像に基づいて、ユーザの視線方向を判断し、ユーザの視線による座標Z1中の座標位置の指定を、指定操作として受け付けてもよい。
また、設備機器操作システム100の端末300の受付部243は、カメラ29で取得される動画に基づいて取得される人のジェスチャーによる座標Z1中の座標位置の指定を、指定操作として受け付けてもよい。
なお、端末300は、人が手で持って操作するものに限られず、メガネ型のウェアラブル端末であってもよい。そして,出力部28aは、メガネに組み込まれたディスプレイであってもよいし、人の網膜に対して画像(座標Z1の画像)を直接投影する装置であってもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態の設備機器操作システムについて説明する。
第2実施形態の設備機器操作システムと、第1実施形態の設備機器操作システム100との主な違いは、主に以下の2点である。
a)受付部243が、タッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ操作の態様の違いに基づいて、第1環境因子及び第2環境因子とは異なる、環境に関する第3環境因子に関するパラメータの指定を更に受け付ける。
b)生成部244が、指定された第3環境因子に関するパラメータに更に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。
なお、ここでのタッチ操作の態様の違いには、タッチ操作の時間の違い、タッチ操作の力の違い、タッチ操作の動作の違い(フリック、スワイプ、マルチタップ等)、などを含む。
本実施形態では、第1実施形態の設備機器操作システム100の特徴に加え、タッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチの態様の違いで、第1環境因子及び第2環境因子に加えて第3環境因子に関しても設備機器Eを一括操作でき操作性がよいという特徴を有する。
なお、物理的な構成は、基本的に第1実施形態の設備機器操作システム100と概ね同様である。そのため、ここでは、設備機器操作システムについての基本的な説明は省略する。また、本実施形態の設備機器操作システムの説明では、第1実施形態の参照符号と同じ参照符号を使用する。
(1)設備機器操作システムが実行する設備機器の操作のための処理
(1−1)実施例1
設備機器操作システムを利用してユーザが設備機器Eを操作する際に設備機器操作システムのコンピュータ(サーバ10及び端末20)が実行する設備機器Eの操作のための処理の一例について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。ただし、図7のフローチャートは、設備機器Eの操作のための処理の一例に過ぎず適宜変更可能である。例えば、以下で説明するステップの順序は、矛盾のない範囲で適宜変更可能である。また、矛盾のない範囲で、複数のステップは同時に行われてもよい。
設備機器Eの種類を限定するものではないが、ここでは、設備機器Eは第1実施形態と同様に空調装置である。また、環境因子の種類を限定するものではないが、第1環境因子は対象空間の温度、第2環境因子は対象空間の湿度、第3環境因子は風量(空調装置が吹き出す風量)であるとする。
本実施形態の設備機器操作システムは、端末20が、ユーザがタッチパネル式ディスプレイ28をタッチしている時間を計測する点で、第1実施形態の設備機器操作システム100とは相違する。
以下に設備機器操作システムが実行する設備機器Eの操作のための処理を説明するが、ステップS1〜ステップS6、ステップS7及びステップS9の処理は図4のフローチャートを用いて説明した処理と同様であるため、ここでは説明の重複を避けるため説明を省略する。
本実施形態の設備機器操作システムは、ユーザがタッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ操作を行う際(ステップS6)、コンピュータ(ここでは端末20)が、タッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ時間を計測する(ステップS6a)。
ステップS8では、生成部244が、ステップS6で受け付けた指定操作により指定された座標Z1中の座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここでは端末20a)は、指定操作により指定された座標Z1中の座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。具体的には、生成部244は、第1環境因子に関する設定及び第2環境因子に関する設定を、指定操作により指定された内容に変更することを指示する操作指令を生成する。さらに、生成部244は、ステップS6aで計測されたタッチ時間が、第1所定値より短ければ風量を「弱」に、第1所定値より長く第2所定値(>第1所定値)より短ければ風量を「中」に、第2所定値より長ければ風量を「強」に、変更することを指示する操作指令を生成する。なお、ステップS6において、タッチパネル式ディスプレイ28には、タッチ時間により風量設定が変更されていく態様が表示されることが好ましい。
(1−2)実施例2
設備機器操作システムを利用してユーザが設備機器Eを操作する際に設備機器操作システムのコンピュータ(サーバ10及び端末20)が実行する設備機器Eの操作のための処理の一例について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。ただし、図8のフローチャートは、設備機器Eの操作のための処理の一例に過ぎず適宜変更可能である。例えば、以下で説明するステップの順序は、矛盾のない範囲で適宜変更可能である。また、矛盾のない範囲で、複数のステップは同時に行われてもよい。
設備機器Eの種類を限定するものではないが、ここでは、設備機器Eは第1実施形態と同様に空調装置である。また、環境因子の種類を限定するものではないが、第1環境因子は対象空間の温度、第2環境因子は対象空間の湿度、第3環境因子は風量(空調装置が吹き出す風量)であるとする。
本実施形態の設備機器操作システムは、端末20が、ユーザがタッチパネル式ディスプレイ28をタッチしている力を計測する点で、第1実施形態の設備機器操作システム100とは相違する。
以下に設備機器操作システムが実行する設備機器Eの操作のための処理を説明するが、ステップS1〜ステップS6、ステップS7及びステップS9の処理は図4のフローチャートを用いて説明した処理と同様であるため、ここでは説明の重複を避けるため省略する。
本実施形態の設備機器操作システムは、ユーザがタッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ操作を行う際(ステップS6)、コンピュータ(ここでは端末20)が、タッチパネル式ディスプレイ28に対するタッチ力を計測する(ステップS6a)。
次に、ステップS8では、生成部244が、ステップS6で受け付けた指定操作により指定された座標Z1中の座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。言い換えれば、設備機器操作システム100のコンピュータ(ここでは端末20a)は、指定操作により指定された座標Z1中の座標位置に基づいて、設備機器Eに対する操作指令を生成する。具体的には、生成部244は、第1環境因子に関する設定及び第2環境因子に関する設定を、指定操作により指定された内容に変更することを指示する操作指令を生成する。さらに、生成部244は、ステップS6aで計測されたタッチ力が、第1所定値より小さければ風量を「弱」に、第1所定値より大きく第2所定値(>第1所定値)より小さければ風量を「中」に、第2所定値より大きければ風量を「強」に、変更することを指示する操作指令を生成する。なお、ステップS6において、タッチパネル式ディスプレイ28には、現在のタッチ力に基づく風量設定が表示されることが好ましい。
<第3実施形態>
第3実施形態の設備機器操作システム200について説明する。
第3実施形態の設備機器操作システムと、第1実施形態の設備機器操作システム100との主な違いは、第1実施形態では、サーバ10とユーザの端末20とが協働してコンピュータとして機能するのに対し、設備機器Eのリモートコントローラ210(1台のコンピュータ)が第1実施形態のサーバ10及び端末20と同様の機能を有することにある。設備機器Eに対してリモートコントローラ210は複数存在してもよいが、ここでは、複数のユーザが1台のリモートコントローラ210を利用することを想定している。リモートコントローラ210は、何らかの操作により、あるいは、図示しないカメラ等を用いて、どのユーザがリモートコントローラ210を操作しているかを識別することが好ましい。
リモートコントローラ210は、主に、通信部212、処理装置214及び記憶部216と、タッチパネル式ディスプレイ218と、を含むコンピュータである(図9参照)。通信部212は第1実施形態のサーバ10の通信部12と同様の構成である。記憶部216は、第1実施形態のサーバ10の記憶部16と同様の構成である。タッチパネル式ディスプレイ218は、第1実施形態の端末20のタッチパネル式ディスプレイ28と同様の構成である。処理装置214は、物理的には、第1実施形態のサーバ10の処理装置14と同様の構成である。ただし、処理装置214は、設備機器Eを操作するためのプログラムPを実行することで、特定部14a、第1決定部14b、第2決定部14c、取得部241、提示部242、受付部243及び生成部244として機能する。
なお、第3実施形態の設備機器操作システム200は、第2実施形態の設備機器操作システムと同様の構成を有してもよい。
<付記>
以上、本開示の実施形態や変形例を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
環境を調整する種々の設備機器を操作するためのプログラム、操作方法、操作システムとして有用である。
10 サーバ(コンピュータ)
20,300 端末(コンピュータ)
28,218 タッチパネル式ディスプレイ
28a 出力部
29 カメラ
100 設備機器操作システム
200 設備機器操作システム
210 リモートコントローラ(コンピュータ)
242 提示部
243 受付部
244 生成部
A1,A2,A3 ユーザの好む所望範囲に対応する範囲
E 設備機器
P 設備機器を操作するためのプログラム
P1 サーバ用プログラム
P2 端末用プログラム
R 推奨範囲に対応する範囲
S2 特定ステップ
S3 第2決定ステップ
S4 取得ステップ
S5 提示ステップ
S6,S6a 受付ステップ
S7 第1決定ステップ
S8,S8a 生成ステップ
Z1,Z2 座標
特開平2−242038号公報

Claims (15)

  1. 環境を調整する設備機器(E)を操作するためのプログラムであって、
    環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、前記第1環境因子とは異なる、環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標(Z1,Z2)、を提示する提示ステップ(S5)と、
    前記座標中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける受付ステップ(S6,S6a)と、
    前記指定操作により指定された前記座標位置に基づいて、前記設備機器に対する操作指令を生成する生成ステップ(S8,S8a)と、
    をコンピュータ(10,20,210,300)に実行させるためのプログラム(P,P1,P2)。
  2. 前記設備機器が環境を調整する空間における前記第1環境因子に関する情報と、前記設備機器が環境を調整する空間における前記第2環境因子に関する情報と、を取得する取得ステップ(S4)を前記コンピュータに更に実行させ、
    前記提示ステップでは、取得した前記第1環境因子の情報及び前記第2環境因子の情報に対応する座標位置が、前記座標中に提示される、
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記第1環境因子に関するパラメータ及び前記第2環境因子に関するパラメータについて、少なくとも1人の前記設備機器のユーザの所望範囲を決定する第1決定ステップ(S7)を前記コンピュータに更に実行させ、
    前記提示ステップでは、前記所望範囲に対応する範囲(A1,A2,A3)が、前記座標中に提示される、
    請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記第1環境因子に関するパラメータ及び前記第2環境因子に関するパラメータについて、複数の前記ユーザの各々の前記所望範囲が決定され、
    前記提示ステップでは、前記複数の前記ユーザの各々の前記所望範囲に対応する範囲が、前記座標中に提示される、
    請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記第1環境因子に関するパラメータ及び前記第2環境因子に関するパラメータについて、複数の前記ユーザの各々の前記所望範囲が決定され、
    前記プログラムが前記コンピュータに実行させるステップには、前記複数の前記ユーザの前記所望範囲に基づき、前記第1環境因子に関するパラメータ及び前記第2環境因子に関するパラメータについて推奨範囲を決定する第2決定ステップ(S3)を更に含み、
    前記提示ステップでは、前記推奨範囲に対応する範囲(R)が、前記座標中に提示される、
    請求項3に記載のプログラム。
  6. 前記提示ステップでは、前記複数の前記ユーザの前記所望範囲に対応する範囲が、前記座標中に更に提示される、
    請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記第2決定ステップでは、前記複数の前記ユーザの前記所望範囲の重なり状態に基づき前記推奨範囲を決定する、
    請求項5又は6に記載のプログラム。
  8. 前記複数の前記ユーザの中から、前記設備機器が環境を調整する空間に居る前記ユーザを特定する特定ステップ(S2)を前記コンピュータに更に実行させ、
    前記第2決定ステップでは、前記特定ステップにより前記設備機器が環境を調整する空間に居ると特定された前記ユーザの前記所望範囲に基づいて、前記推奨範囲が決定される、
    請求項5から7のいずれか1項に記載のプログラム。
  9. 前記第1環境因子と前記第2環境因子との組合せは、温度、湿度、放射温度、風向、風量、空気質、音量、照度、輝度、及び色温度の中の2つの環境因子の組合せである、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のプログラム。
  10. 前記受付ステップでは、前記座標が提示されるタッチパネル式のディスプレイ(28,218)に対するタッチ操作位置による前記座標位置の指定を、前記指定操作として受け付ける、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のプログラム。
  11. 前記受付ステップ(S6a)では、前記ディスプレイに対するタッチ操作の態様の違いに基づいて、前記第1環境因子及び前記第2環境因子とは異なる、前記環境に関する第3環境因子に関するパラメータの指定が更に受け付けられ、
    前記生成ステップ(S8a)では、指定された前記第3環境因子に関するパラメータに更に基づいて、前記設備機器に対する操作指令が生成される、
    請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記受付ステップ(S6)では、人の視線による前記座標中の前記座標位置の指定を、前記指定操作として受け付ける、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のプログラム。
  13. 前記受付ステップ(S6)では、人のジェスチャーによる前記座標中の前記座標位置の指定を、前記指定操作として受け付ける、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のプログラム。
  14. 環境を調整する設備機器(E)を操作するための設備機器操作方法であって、
    前記環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、前記第1環境因子とは異なる、前記環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標(Z1,Z2)、を提示する提示ステップ(S5)と、
    前記座標中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける受付ステップ(S6,S6a)と、
    前記指定操作により指定された前記座標位置に基づいて、前記設備機器に対する操作指令を生成する生成ステップ(S8,S8a)と、
    を備える、設備機器操作方法。
  15. 環境を調整する設備機器(E)を操作するための設備機器操作システムであって、
    前記環境に関する第1環境因子に関するパラメータと、前記第1環境因子とは異なる、前記環境に関する第2環境因子に関するパラメータと、で定義される座標(Z1,Z2)、を提示する提示部(242)と、
    前記座標中の座標位置を指定する指定操作を受け付ける受付部(243)と、
    前記指定操作により指定された前記座標位置に基づいて、前記設備機器に対する操作指令を生成する生成部(244)と、
    を備える、設備機器操作システム(100,200)。
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