JP2021076079A - 過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2ノズルプレートの変形を抑えることを目的とする。【解決手段】過給機は、冷媒が流通するベアリングハウジング側に配置され、ノズルベーンの片側を支持するリング型の第1ノズルプレートと、前記冷媒が流通しないタービンハウジング側に配置され、前記ノズルベーンの別の片側を支持するリング型の第2ノズルプレートと、前記第2ノズルプレートの径方向の伸縮を許容する摺動性を有し、前記第1ノズルプレートと前記第2ノズルプレートの一方から他方の方向に突出して前記他方に接触し、前記第1ノズルプレートと前記第2ノズルプレートとの第1クリアランスを確保する突起と、前記タービンハウジングと前記第2ノズルプレートの間の第2クリアランスに配置され、前記第2ノズルプレートの中心軸に沿った前記ベアリングハウジング側の方向に前記第2ノズルプレートを付勢する弾性体と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、過給機に関する。
タービンハウジング内に設けられたノズルリングとタービンハウジング内に設けられたタービンインペラを囲むように設けられたシュラウドリングとの間に連結ピンが設けられた可変容量型過給機が知られている。この連結ピンはノズルリングとシュラウドリングに一体的に連結されている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−243432号公報
ところで、排気の熱に起因するノズルリング(以下、第1ノズルプレートという。)の膨張とシュラウドリング(以下、第2ノズルプレートという。)の膨張には膨張差があるため、第1ノズルプレートと第2ノズルプレートとの間に設けられた連結ピンには膨張差に応じた応力が作用し、連結ピンが変形する可能性がある。
より詳しくは、第1ノズルプレートは冷媒が流通するベアリングハウジング側に配置されることが多いため、第2ノズルプレートと比べて、排気の熱が緩和される。これにより、第1ノズルプレートと第2ノズルプレートとの間に膨張差が発生し、膨張差に応じた応力が例えば連結ピンや第2ノズルプレートの連結ピンとの連結部分に作用する。この結果、連結ピンや第2ノズルプレートが変形する。仮に第2ノズルプレートが変形した場合、第1ノズルプレートと第2ノズルプレートによって支持されるノズルベーンの動作に不具合が発生し、過給機の信頼性低下につながりかねない。
そこで、本発明では、第2ノズルプレートの変形を抑えることを目的とする。
本発明に係る過給機は、冷媒が流通するベアリングハウジング側に配置され、ノズルベーンの片側を支持するリング型の第1ノズルプレートと、前記冷媒が流通しないタービンハウジング側に配置され、前記ノズルベーンの別の片側を支持するリング型の第2ノズルプレートと、前記第2ノズルプレートの径方向の伸縮を許容する摺動性を有し、前記第1ノズルプレートと前記第2ノズルプレートの一方から他方の方向に突出して前記他方に接触し、前記第1ノズルプレートと前記第2ノズルプレートとの第1クリアランスを確保する突起と、前記タービンハウジングと前記第2ノズルプレートの間の第2クリアランスに配置され、前記第2ノズルプレートの中心軸に沿った前記ベアリングハウジング側の方向に前記第2ノズルプレートを付勢する弾性体と、を備える。
本発明によれば、第2ノズルプレートの変形を抑えることができる。
図1は第1実施形態に係るターボチャージャの断面図の一例である。 図2は第1実施形態に係るノズル付近の部分拡大図である。 図3は第2実施形態に係るノズル付近の部分拡大図である。 図4は第3実施形態に係るノズル付近の部分拡大図である。 図5はシールリング付近の部分拡大図である。 図6は第4実施形態に係るノズル付近の部分拡大図である。 図7は第5実施形態に係るノズル付近の部分拡大図である。 図8は第6実施形態に係るノズル付近の部分拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係るターボチャージャ100の断面図の一例である。図2は第1実施形態に係るノズルN付近の部分拡大図である。ターボチャージャ100は、可変容量型(可変ノズル式)過給機である。ターボチャージャ100は、図1に示すように、コンプレッサ10と、ベアリング部20と、タービン30と、を備えている。ベアリング部20はコンプレッサ10とタービン30とを接続する。
コンプレッサ10はコンプレッサハウジング11を含んでいる。ベアリング部20はベアリングハウジング21を含んでいる。タービン30はタービンハウジング31を含んでいる。ベアリングハウジング21はターボチャージャ100の略中央部に配設されている。コンプレッサハウジング11とベアリングハウジング21とタービンハウジング31は一体的に組付けられている。具体的には、ベアリングハウジング21の両側にコンプレッサハウジング11とタービンハウジング31がそれぞれ組付けられている。尚、ベアリングハウジング21は冷却水や不凍液といった冷媒が流通する冷媒路23を含むが、タービンハウジング31はこのような冷媒路23を含んでいない。
コンプレッサハウジング11内にはコンプレッサホイール12が収容されている。コンプレッサホイール12はナット13によってタービンシャフト32の一端に固定されている。コンプレッサホイール12はタービンシャフト32とともに一体的に回転する。コンプレッサホイール12には複数のコンプレッサブレードが設けられている。コンプレッサホイール12が回転すると、コンプレッサブレードにより新気が遠心力により半径方向外側に加速されて圧縮される。このため、図1に示すように、コンプレッサハウジング11の中央部に新気が導入されると、この新気が、回転するコンプレッサホイール12のコンプレッサブレードにより圧縮され、この圧縮された新気がターボチャージャ100の外部に吐出される。具体的には、この圧縮された新気は吸気管を介してエンジンに向けて吐出される。このように、コンプレッサ10では新気が流通する。
ベアリングハウジング21には様々なベアリングが設けられている。例えば、タービンシャフト32のスラスト方向の荷重を受け止めるためのスラストベアリングや、タービンシャフト32のラジアル方向の荷重を保持するフローティングベアリングなどが設けられている。ベアリングはオイルなどにより潤滑される。このような様々なベアリングによってタービンシャフト32は軸支される。
タービンハウジング31内にはタービンホイール33が収容されている。タービンホイール33はタービンインペラと言い換えてもよい。タービンホイール33にはタービンシャフト32の他端が接続されて固定されている。タービンホイール33はエンジンから排出される排気によって回転駆動される。これにより、タービンホイール33は回転動力を生成する。この回転動力によってタービンシャフト32を通じてコンプレッサホイール12が駆動されて、圧縮された新気が生成される。上述したように、圧縮された新気はエンジンに向けて吐出される。
また、タービンハウジング31とベアリングハウジング21との間にはリンク室50が形成される。リンク室50には可変ノズルベーン機構34が配置される。図2に示すように、可変ノズルベーン機構34はリング型の第1ノズルプレート34a、複数のノズルベーン34b、リング型の第2ノズルプレート34cなどを備えている。第1ノズルプレート34aはベアリングハウジング21に支持される連結シャフト22に連結されることでベアリングハウジング21に固定される。
第1ノズルプレート34aは、タービンハウジング31のシュラウド部31aと対向する位置に、タービンハウジング31に当接するように配置される。すなわち、第1ノズルプレート34aは、ベアリングハウジング21側に配置される。一方、第2ノズルプレート34cは、タービンハウジング31のシュラウド部31aに配置される。すなわち、第2ノズルプレート34cは、タービンハウジング31側に配置される。第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cが対向して配置されることにより排気が流通するノズルNが流路として形成される。
ノズルベーン34bはノズルベーン34bの片側を第1ノズルプレート34aが支持し、ノズルベーン34bの別の片側を第2ノズルプレート34cが支持することによってこのノズルN内に回動可能に配置される。ノズルベーン34bがノズルNにおける流路断面を調節することによってタービン30の容量が可変となる。
図2に示すように、第1ノズルプレート34aは第1ノズルプレート34aから第2ノズルプレート34cの方向に突出して第2ノズルプレート34cに直接的に接触する突起34a1を一体的に備えている。突起34a1は第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cとの間隙(以下、ノズルサイドクリアランスという。)を確保する。突起34a1によりノズルベーン34bの第1ノズルプレート34a及び第2ノズルプレート34cとの接触が回避される。このため、ノズルベーン34bが円滑に回動することができる。すなわち、ノズルベーン34bの作動不良が抑制される。
また、突起34a1の第2ノズルプレート34cとの接触部分は、矢印Xに示すように、排気の熱に起因する第2ノズルプレート34cの径方向外側への膨張(いわゆる熱伸び)を妨げずに許容する摺動性を有している。この摺動性は、矢印Xに示すように、第2ノズルプレート34cの径方向内側への収縮も妨げずに許容する。すなわち、摺動性は第2ノズルプレート34cの径方向の伸縮を許容する。
このように、突起34a1は第2ノズルプレート34cと一体的に連結されておらず拘束されていないため、第2ノズルプレート34cが径方向に膨張又は収縮しても、第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cとの膨張差に応じた応力は突起34a1を介して第2ノズルプレート34cに作用しない。したがって、第2ノズルプレート34cの突起34a1との接触部分の変形を抑えることができ、結果的に、第2ノズルプレート34cの変形を抑えることができる。
さらに、図2に示すように、第2ノズルプレート34cとタービンハウジング31との間には第2ノズルプレート34cの膨張を許容する分のクリアランス(以下、タービンサイドクリアランスという。)36が設けられている。タービンハウジング31より第2ノズルプレート34cの方が高温であることが多いため、第2ノズルプレート34cが膨張する。仮にタービンサイドクリアランス36がない場合に、第2ノズルプレート34cが第2ノズルプレート34cの中心軸K(図1参照)に沿った方向に膨張すると、ノズルベーン34bが膨張した第2ノズルプレート34cにより圧迫されて、円滑な回動が阻害される可能性がある。本実施形態では、タービンサイドクリアランス36の存在により、第2ノズルプレート34cが膨張してもノズルベーン34bの円滑な回動が確保される。尚、第2ノズルプレート34cの中心軸Kはタービンシャフト32の中心軸と共通する。
一方で、第2ノズルプレート34cが膨張する前においては、タービンサイドクリアランス36の存在に起因して第2ノズルプレート34cの位置決めが安定せずに振動することがある。第2ノズルプレート34cが振動すると、第2ノズルプレート34cと突起34a1との衝突により異音が発生する。また、その衝突により突起34a1の第2ノズルプレート34cとの接触部分が摩耗し、突起34a1の長さが短くなることがある。突起34a1の長さが短くなると、第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cとのノズルサイドクリアランスが不足し、膨張した第2ノズルプレート34cによりノズルベーン34bが圧迫されて、円滑な回動が阻害される可能性がある。
このため、図2に示すように、タービンサイドクリアランス36の一部を拡張した拡張空間36aをタービンサイドクリアランス36に形成し、拡張空間36aに弾性体としてのCリング36bを配置する。Cリング36bは、矢印Yに示すように、第2ノズルプレート34cの中心軸K(図1参照)に沿ったベアリングハウジング21側の方向に第2ノズルプレート34cの内周部を付勢する。これにより、上述した異音と摩耗を抑制することができる。また、Cリング36bは弾性を有するため、第2ノズルプレート34cの膨張を許容することができる。
尚、異音と摩耗を抑制するだけでなく、上述した摺動性を実現する観点から、異音と摩耗を抑制し、摺動性を実現できる弾性力を有するCリング36bを配置することが望ましい。また、第2ノズルプレート34cが膨張する前においては、矢印Zに示すように、タービンサイドクリアランス36を介して排気がノズルベーン34bの後流側に流入する可能性がある。このため、Cリング36bはノズルベーン34bの後流側への排気の流入を封止するシール性を有することが望ましい。これにより、ノズルベーン34bの後流側への排気の流入が抑制されてノズルNに排気が流入するため、タービン30のタービン効率の低下を抑えることができる。また、Cリング36bのシール性によりCリング36bの後流側への排気の流入が抑制され、排気の流路に接触する各種部品の温度上昇も抑制される。この結果、排気の流路に接触する各種部品の膨張を抑えることができる。
以上、第1実施形態によれば、ターボチャージャ100はリング型の第1ノズルプレート34aとリング型の第2ノズルプレートと突起34a1とCリング36bとを備えている。第1ノズルプレート34aは冷媒が流通するベアリングハウジング21側に配置され、ノズルベーン34bの片側を支持する。第2ノズルプレート34cは冷媒が流通しないタービンハウジング31側に配置され、ノズルベーン34bの別の片側を支持する。突起34a1は第2ノズルプレート34cの径方向の伸縮を許容する摺動性を有し、第1ノズルプレート34aから第2ノズルプレート34cの方向に突出して第2ノズルプレート34cに接触し、第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cとのノズルサイドクリアランスを確保する。Cリング36bはタービンハウジング31と第2ノズルプレート34cの間のタービンサイドクリアランス36に配置され、第2ノズルプレート34cの中心軸Kに沿ったベアリングハウジング21側の方向に第2ノズルプレート34cを付勢する。これにより、第2ノズルプレート34cの変形を抑えることができる。
(第2実施形態)
続いて、図3を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図3は第2実施形態に係るノズルN付近の部分拡大図である。尚、図2に示される構成と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。以下に説明する第3実施形態以降についても同様である。
第1実施形態では、第1ノズルプレート34aが突起34a1を一体的に備えることを説明したが、図3に示すように、第2ノズルプレート34cが突起34c1を一体的に備えるようにしてもよい。この場合、突起34c1は第2ノズルプレート34cから第1ノズルプレート34aの方向に突出して第1ノズルプレート34aに接触する。
このように、突起34c1は第1ノズルプレート34aと一体的に連結されておらず拘束されていないため、第2ノズルプレート34cが径方向に膨張又は収縮しても、第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cとの膨張差に応じた応力は突起34c1を介して第1ノズルプレート34aに作用しない。したがって、突起34c1の変形を抑えることができ、結果的に、第2ノズルプレート34cの変形を抑えることができる。
(第3実施形態)
続いて、図4及び図5を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図4は第3実施形態に係るノズルN付近の部分拡大図である。図5はシールリング35付近の部分拡大図である。
第1実施形態では、第1ノズルプレート34aに一体的に形成された突起34a1が第2ノズルプレート34cに直接的に接触することを説明したが、図4に示すように、突起34a1にシールリング35を設け、突起34a1がシールリング35を介して第2ノズルプレート34cに間接的に接触するようにしてもよい。
より詳しくは、図5に示すように、突起34a1の端部に第2ノズルプレート34cの中心軸K(図1参照)と中心軸(不図示)が共通し、第2ノズルプレート34cの径より大きく、かつ、突起34a1に外周部が保持されるシールリング35が配置される。シールリング35は第1実施形態で説明した摺動性と同様の摺動性を有している。一方で、第2ノズルプレート34cの外周部に外周に沿った外周溝34dが形成される。外周溝34dはシールリング35の厚さより大きな幅を有する。そして、シールリング35の内周部がこの外周溝34dに収容され、Cリング36bにより、矢印Yに示すように、第2ノズルプレート34cが付勢されることにより、第2ノズルプレート34cの外周部とシールリング35の内周部が接触する。これにより、第2ノズルプレート34cの中心軸K方向に対する第2ノズルプレート34cの位置が位置決めされる。
また、図5に示すように、第2ノズルプレート34cにおける外周溝34dを除いた外周面と突起34a1との間には第2ノズルプレート34cの径方向にクリアランス(以下、径方向クリアランスという。)34eが形成される。また、外周溝34dにおける第2ノズルプレート34cの外周面とシールリング35との間にも同様に径方向クリアランス34fが形成される。
したがって、第2ノズルプレート34cが径方向に膨張する場合、第2ノズルプレート34cの外周部とシールリング35の内周部が接触した状態で、矢印Wに示すように、第2ノズルプレート34cの外周部がシールリング35の内周部の上を摺動しながら(すなわち滑りながら)第2ノズルプレート34cが膨張する。特に、第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cのそれぞれには排気の熱に起因する膨張差が発生するが、径方向クリアランス34e,34fの存在により第1ノズルプレート34aに一体的に形成された突起34a1と第2ノズルプレート34cは互いに直接的に干渉せずに非接触を維持しながら膨張する。このため、膨張差に応じた応力は突起34a1を介して第2ノズルプレート34cに作用しない。したがって、第2ノズルプレート34cの変形を抑えることができる。
(第4実施形態)
続いて、図6を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。図6は第4実施形態に係るノズルN付近の部分拡大図である。第1実施形態では、第1ノズルプレート34aに一体的に形成された突起34a1が第2ノズルプレート34cに貫通しない構造を説明したが、図6に示すように、第1ノズルプレート34aに一体的に形成された突起34a1を第2ノズルプレート34cに貫通させ、突起34a1の先端部をかしめるようにしてもよい。
より詳しくは、突起34a1の端部は突起34a1の根元より細い突起細部34a2を含んでいる。この突起細部34a2の長さは第2ノズルプレート34cの厚さより長い。一方で、第2ノズルプレート34cに第2ノズルプレート34cの軸方向に貫通する貫通孔34gが設けられる。この貫通孔34gの径方向断面の大きさは突起細部34a2の径方向断面の大きさより大きい。突起細部34a2は貫通孔34gに篏入されて、突起細部34a2の先端部が第2ノズルプレート34cから突出すると、突起細部34a2の先端部が突起34a1の根元の方向にかしめられて、突起かしめ部34a3が形成される。これにより、第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cが突起34a1を介して接合される。
第2ノズルプレート34cはCリング36bにより付勢されるため、第2ノズルプレート34cは突起かしめ部34a3に接触せずに、突起34a1と突起細部34a2との段差に接触する。このように、第2ノズルプレート34cの中心軸K方向に対する第2ノズルプレート34cの位置が位置決めされる。尚、突起34a1の突起細部34a2との段差は上述した摺動性を有している。ここで、第2ノズルプレート34cは突起かしめ部34a3に接触しないため、第2ノズルプレート34cと突起かしめ部34a3との間には第2ノズルプレート34cの中心軸K(図1参照)に沿った方向にクリアンランス(以下、軸方向クリアランスという。)34hが形成される。
したがって、第2ノズルプレート34cがその径方向及び中心軸Kの軸方向に膨張する場合、第2ノズルプレート34cが上記段差と接触した状態で、第2ノズルプレート34cが段差の上を摺動しながら第2ノズルプレート34cが膨張する。特に、第1ノズルプレート34aと第2ノズルプレート34cのそれぞれには排気の熱に起因する膨張差が発生するが、軸方向クリアランス34hの存在により突起かしめ部34a3と第2ノズルプレート34cは互いに干渉せずに非接触を維持しながら膨張する。このため、膨張差に応じた応力は突起34a1を介して第2ノズルプレート34cに作用しない。したがって、第2ノズルプレート34cの変形を抑えることができる。
(第5実施形態)
続いて、図7を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。図7は第5実施形態に係るノズルN付近の部分拡大図である。第1実施形態では、Cリング36bを弾性体の一例として採用したが、図7に示すように、皿ばね37を弾性体として採用してもよい。この場合、皿ばね37はタービンサイドクリアランス36に配置される。
皿ばね37は、第2ノズルプレート34cの中心軸K(図1参照)に沿ったベアリングハウジング21側の方向に第2ノズルプレート34cを付勢する。皿ばね37は、第2ノズルプレート34cにおける外周部と内周部の間を付勢してもよいし、第1実施形態と同様に、第2ノズルプレート34cにおける内周部を付勢してもよい。これにより、第1実施形態と同様に、第2ノズルプレート34cの変形を抑えることができ、また、第1実施形態で説明した異音と摩耗を抑制することができる。皿ばね37は弾性を有するため、第2ノズルプレート34cの膨張を許容することができる。
さらに、第1実施形態でも説明した摺動性を実現する観点から、異音と摩耗を抑制し、摺動性を実現できる弾性力を有する皿ばね37を配置することが望ましい。第1実施形態と同様に、皿ばね37はノズルベーン34bの後流側への排気の流入を封止するシール性を有することが望ましい。
尚、Cリング36bが強い弾性力で第2ノズルプレート34cにおける内周部を付勢した場合、第2ノズルプレート34cにおける外周部と突起34a1との接触部分が支点になるため、第2ノズルプレート34cの内周部が第1ノズルプレート34a側に湾曲し、第2ノズルプレート34cが変形する可能性がある。このような変形を抑制するために、図7に示すように、皿ばね37は第2ノズルプレート34cにおける外周部と内周部の間を付勢することが望ましい。
一方で、第2ノズルプレート34cにおける外周部はノズルNに流入する排気の上流付近に位置するため第2ノズルプレート34cにおける内周部と比べて高温になり易い。高温になり易い位置にCリング36bを配置した場合、Cリング36bの弾性力が低下する可能性がある。このため、Cリング36bであれば、高温になり難い第2ノズルプレート34cにおける内周部付近に配置することが望ましい。
(第6実施形態)
続いて、図8を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。図8は第6実施形態に係るノズルN付近の部分拡大図である。第5実施形態では、皿ばね37を弾性体の一例として採用したが、図8に示すように、ガスケット38を弾性体として採用してもよい。第5実施形態と同様に、ガスケット38はタービンサイドクリアランス36に配置される。ガスケット38はFIPG(Formed In Place Gasket)といった塗布剤であってもよいし、ゴムガスケットといった固体ガスケットであってもよい。
ガスケット38は、第2ノズルプレート34cの中心軸K(図1参照)に沿ったベアリングハウジング21側の方向に第2ノズルプレート34cを付勢する。ガスケット38は、第5実施形態と同様の理由により、第2ノズルプレート34cにおける外周部と内周部の間を付勢してもよいし、第2ノズルプレート34cにおける内周部を付勢してもよい。これにより、第2ノズルプレート34cの変形を抑えることができ、また、上述した異音と摩耗を抑制することができる。ガスケット38は弾性を有するため、第2ノズルプレート34cの膨張を許容することができる。
さらに、上述した摺動性を実現する観点から、異音と摩耗を抑制し、摺動性を実現できる弾性力を有するガスケット38を配置することが望ましい。上述したように、ガスケット38はノズルベーン34bの後流側への排気の流入を封止するシール性を有することが望ましい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した第1実施形態から第6実施形態については部分的に適宜組み合わせてもよい。
21 ベアリングハウジング
23 冷媒路
31 タービンハウジング
34a 第1ノズルプレート
34b ノズルベーン
34c 第2ノズルプレート
34a1,34c1 突起
36b Cリング
37 皿ばね
38 ガスケット
100 ターボチャージャ

Claims (1)

  1. 冷媒が流通するベアリングハウジング側に配置され、ノズルベーンの片側を支持するリング型の第1ノズルプレートと、
    前記冷媒が流通しないタービンハウジング側に配置され、前記ノズルベーンの別の片側を支持するリング型の第2ノズルプレートと、
    前記第2ノズルプレートの径方向の伸縮を許容する摺動性を有し、前記第1ノズルプレートと前記第2ノズルプレートの一方から他方の方向に突出して前記他方に接触し、前記第1ノズルプレートと前記第2ノズルプレートとの第1クリアランスを確保する突起と、
    前記タービンハウジングと前記第2ノズルプレートの間の第2クリアランスに配置され、前記第2ノズルプレートの中心軸に沿った前記ベアリングハウジング側の方向に前記第2ノズルプレートを付勢する弾性体と、
    を備える過給機。
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