JP2021075071A - 姿勢制御板の制御システム、船舶、船舶の姿勢制御板の制御方法 - Google Patents
姿勢制御板の制御システム、船舶、船舶の姿勢制御板の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】姿勢制御板と異物との接触を回避する。【解決手段】船尾に装着され、船体13の姿勢を制御するためのトリムタブ20のタブ本体21と、タブ本体21を駆動するトリムタブアクチュエータ22と、を備える、姿勢制御板の制御システムを提供する。CPU31は、船体13をトレーラ40へ積載するトレーラリング中であるか否かを判定し、トレーラリング中であると判定された場合、タブ本体21を収納位置に位置させるようトリムタブアクチュエータ22を制御する。【選択図】図5
Description
本発明は、姿勢制御板の制御システム、船舶、船舶の姿勢制御板の制御方法に関する。
従来、特許文献1や非特許文献1に示されるように、船体の姿勢を変更するためのトリムタブ等の姿勢制御板を備える船舶が知られている。姿勢制御板は例えば、使用しない収納位置に対して揺動または突出可能に設けられる。一般に、船舶を陸上で運ぶ際、船舶はトレーラに積載される。海岸で船舶をトレーラに載せるトレーラリング中には、一般にバウが上がるように船体が傾斜する。
"Zipwake ダイナミックトリムコントロールシステム"、[online]、〔令和1年8月20日検索〕、インターネット<URL:http://www.kazmarine.co.jp/product/zipwake_auto_trim>
しかしながら、姿勢制御板が下がったままトレーラリングが行われることがある。例えば、手動により姿勢制御板が下げられている場合がある。また、航行中に姿勢制御板を自動で制御するモードによって姿勢制御板が下げられている場合がある。姿勢制御板が下がった状態のままトレーラリングが行われてバウが上がると、船尾に設けられた姿勢制御板が、トレーラのレールや地面や海底等の異物に近づく。姿勢制御板と異物との接触を回避する観点で改善の余地があった。
本発明は、姿勢制御板と異物との接触を回避することを目的とする。
この発明の一態様による姿勢制御板の制御システムは、船尾に装着され、船体の姿勢を制御するための姿勢制御板と、前記姿勢制御板を駆動する駆動部と、前記船体をトレーラへ積載するトレーラリング中であるか否かを判定する判定部と、前記判定部によりトレーラリング中であると判定された場合、前記姿勢制御板を収納位置に位置させるよう前記駆動部を制御する制御部と、を有する。
この構成によれば、船体をトレーラへ積載するトレーラリング中であると判定された場合、船体の姿勢を制御するための姿勢制御板を収納位置に位置させるよう駆動部が制御される。これにより、トレーラリング時に姿勢制御板がトレーラのレール等の異物に近づき過ぎないので、姿勢制御板と異物との接触を回避することができる。
本発明によれば、姿勢制御板と異物との接触を回避することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る姿勢制御板の制御システムが適用される船舶の上面図である。この船舶11は、船体13と、船体13に搭載される船舶推進機としての複数(例えば、2つ)の船外機15と、複数(例えば一対)のトリムタブ20とを備えている。船体13の操船席付近には、中央ユニット10、ステアリングホイール18、スロットルレバー12が備えられる。
以下の説明において、前後左右上下の各方向は、船体13の前後左右上下の各方向を意味する。例えば、図1に示すように、船体13の前後方向に延びる中心線C1は、船舶11の重心Gを通過する。前後方向は、中心線C1に沿う方向である。前方は、図1の中心線C1に沿って上側に向かう方向である。後方は、図1の中心線C1に沿って下側に向かう方向である。左右方向については、船体13を後方から見た場合を基準とする。鉛直方向は、前後方向及び左右方向に垂直な方向である。
2つの船外機15は、船体13の船尾に並べて取り付けられている。2つの船外機15を区別するときには、左舷に配置されたものを「船外機15A」、右舷に配置されたものを「船外機15B」と呼称する。船外機15A、15Bはそれぞれ、取付ユニット14(14A、14B)を介して船体13に取り付けられている。船外機15A、15Bはそれぞれ、内燃機関であるエンジン16(16A、16B)を有する。船外機15は各々、対応するエンジン16の駆動力によって回転されるプロペラ(不図示)によって推進力を得る。
取付ユニット14A、14Bは、スイベルブラケット、クランプブラケット、ステアリング軸およびチルト軸を含む(いずれも図示せず)。取付ユニット14A、14Bは、さらに、パワートリム&チルト機構(PTT機構)23(23A、23B)を含む(図3)。各PTT機構23は、対応する船外機15をチルト軸まわりに回動させる。これにより、船体13に対する船外機15の傾斜角を変化させることができるので、トリム調整をしたり、船外機15をチルトアップ/チルトダウンさせたりすることができる。また、船外機15は、スイベルブラケットに対して回動中心C2まわり(ステアリング軸まわり)に回動可能である。船外機15は、ステアリングホイール18が操作されることによって、回動中心C2を中心に左右(R1方向)に回動する。これにより、船舶11が操舵される。
一対のトリムタブ20は、船尾の左舷と右舷とに、揺動軸心C3まわりに揺動可能に装着される。2つのトリムタブ20を区別するときには、左舷に配置されたものを「トリムタブ20A」、右舷に配置されたものを「トリムタブ20B」と呼称する。
図2は、船体13に取り付けられたトリムタブ20Aの側面図である。トリムタブ20A、20Bの構成は共通であるので、代表してトリムタブ20Aの構成を説明する。トリムタブ20Aは、トリムタブアクチュエータ22Aとタブ本体21Aとを有する。タブ本体21Aは、船体13の後部に、揺動軸心C3まわりに揺動可能に取り付けられる。例えば、タブ本体21Aの基端部が船体13の後部に取り付けられ、タブ本体21Aの自由端部が揺動軸心C3を中心に上下に(揺動方向R2に)揺動する。タブ本体21Aは、船体13の姿勢を制御する姿勢制御板の一例である。
トリムタブアクチュエータ22Aは、タブ本体21A及び船体13の間において、タブ本体21Aと船体13とを接続するように配置される。トリムタブアクチュエータ22Aは、タブ本体21Aを駆動して船体13に対して揺動させる。なお、図2に2点鎖線で示すタブ本体21Aは、自由端部が最も上がった位置(下降量0%位置)を示しており、この位置は収納位置に該当する。また、図2に実線で示すタブ本体21Aは、タブ本体21Aの自由端部が船底(キール)より下がった位置にある。タブ本体21Aの揺動可能な範囲は、図2に示した範囲に限定されない。揺動方向R2は揺動軸心C3を基準として定義される。揺動軸心C3は、中心線C1に直交し、例えば左右方向に平行である。なお、揺動軸心C3は、回動中心C2に交差するように斜めに延びていてもよい。
図3は、操船システムのブロック図である。この操船システムは、本実施の形態の姿勢制御板の制御システムを含む。船舶11は、コントローラ30、スロットル開度センサ34、操舵角センサ35、船体速度センサ36、船体加速度センサ37、姿勢センサ38、受信部39、表示部9、設定操作部19を備える。船舶11はまた、エンジン回転数検出部17(17A、17B)、転舵用アクチュエータ24(24A、24B)、PTT機構23(23A、23B)、トリムタブアクチュエータ22(22A、22B)(図2も参照)を備える。
コントローラ30、スロットル開度センサ34、操舵角センサ35、船体速度センサ36、船体加速度センサ37、姿勢センサ38、受信部39、表示部9、設定操作部19は、中央ユニット10に含まれるか、または中央ユニット10の付近に配置される。転舵用アクチュエータ24A、24B、PTT機構23A、23Bはそれぞれ、船外機15A、15Bに対応して設けられる。エンジン回転数検出部17は、対応する船外機15に設けられる。トリムタブアクチュエータ22A、22Bはそれぞれ、トリムタブ20A、20Bに含まれる。
コントローラ30は、CPU31、ROM32およびRAM33および不図示のタイマを含む。ROM32は制御プログラムを格納している。CPU31は、ROM32に格納された制御プログラムをRAM33に展開して実行することにより、各種の制御処理を実現する。RAM33は、CPU31が制御プログラムを実行する際のワークエリアを提供する。
センサ34〜39、およびエンジン回転数検出部17による各検出結果は、コントローラ30に供給される。スロットル開度センサ34は、不図示のスロットルバルブの開度を検出する。操舵角センサ35は、ステアリングホイール18が回転された際の回転角を検出する。船体速度センサ36、船体加速度センサ37はそれぞれ、船舶11(船体13)の航行の速度、加速度を検出する。
姿勢センサ38は、例えば、ジャイロセンサおよび磁気方位センサ等を含む。姿勢センサ38から出力された信号に基づいて、コントローラ30は、ロール角、ピッチ角およびヨー角を算出する。なお、コントローラ30は、ロール角およびピッチ角を、船体加速度センサ37の出力信号に基づいて算出してもよい。受信部39は、GPSなどのGNSS(Global Navigation Satellite Systems)の受信機を含み、GPS信号や各種の信号を位置情報として受信する機能を有する。また、速度制限区域またはその近隣の陸上から、速度制限区域であることを知らせるための特定信号が発信される。速度制限区域は、港湾内等において、船舶の速度を所定速度以下に制限することを求められる区域である。受信部39は、上記特定信号を受信する機能も有する。なお、船体13の加速度は、受信部39で受信されるGPS信号から取得されてもよい。
エンジン回転数検出部17は、対応するエンジン16の単位時間当たりの回転数(以下、エンジン回転数N)を検出する。表示部9は、各種情報を表示する。設定操作部19は、操船に関する操作をするための操作子、PTT操作スイッチのほか、各種設定を行うための設定操作子、各種指示を入力するための入力操作子を含む(いずれも図示せず)。
転舵用アクチュエータ24は、回動中心C2まわりに、対応する船外機15を船体13に対して回動させる。回動中心C2を中心とする船外機15A、15Bのそれぞれの回動によって、船体13の中心線C1に対して推進力が作用する方向を変化させることができる。PTT機構23は、対応する船外機15をチルト軸まわりに回動させてクランプブラケットに対して傾ける。PTT機構23は、例えば、PTT操作スイッチが操作されることによって作動する。これにより、船体13に対する船外機15の傾斜角を変化させることができる。
トリムタブアクチュエータ22A、22Bは、コントローラ30によって制御される。例えば、コントローラ30は、各トリムタブアクチュエータ22に制御信号を出力することで、各トリムタブアクチュエータ22は作動する。駆動部としての各トリムタブアクチュエータ22の作動によって、対応するタブ本体21が揺動する。なお、PTT機構23やトリムタブアクチュエータ22に採用されるアクチュエータは、油圧式であっても電動式であってもよい。
なお、コントローラ30は、エンジン回転数検出部17による検出結果を、不図示のリモコンECUを介して取得してもよい。なお、コントローラ30は、各船外機15に設けられる船外機ECU(図示せず)を介して、各エンジン16を制御してもよい。
図4は、陸上での船舶11の搬送状態を示す側面図である。図4に示すように、船舶11は、自動車42とトレーラ40とによって運搬されることがある。また、海岸で船舶11をトレーラ40に積載するトレーラリング中には、一般にバウが上がるように船舶11が傾斜する。タブ本体21が下がった状態でトレーラリングに移行した場合、船舶11が傾斜することにより、タブ本体21が、海底、地面またはトレーラ40のレール41等の異物に対して近づく。タブ本体21と異物との接触は回避するのが望ましい。そこで、本実施の形態では、以下に説明するように、コントローラ30は、トレーラリング中などにはタブ本体21を上げて、収納位置に位置させる。
なお、図2に実線で示すタブ本体21は、側面視で船底(キール)と平行の位置にある。本第1の実施の形態では、タブ本体21とトレーラ40等との干渉を充分に回避できればよい。従って、トレーラリング中などにタブ本体21を上げる収納位置は、下降量0%位置に限定されず、例えば、船底と平行かまたはそれよりも上方の揺動位置であってもよい。あるいは、下降量が所定量(例えば、10%)以上の位置であってもよい。なお、タブ本体21は、設定中の制御モードにかかわらず、船舶11の後進時には全上げ(収納位置に位置)されるようにしてもよい。
図5は、トリムタブ収納処理のフローチャートである。この処理は、CPU31が、ROM32に格納された制御プログラムをRAM33に展開して実行することにより実現される。この処理は、例えば、操船システムが起動されると開始される。ステップS101では、判定部としてのCPU31は、トレーラリング中であるか否かを判定する。ここで、トレーラリング中であるか否かの判定手法に限定はないが、主に次のような手法(第1〜第8の手法)が考えられる。
まず、第1の手法では、CPU31は、船体13の速度Vと船体13のピッチ角Pとに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する。速度Vは船体速度センサ36の出力信号から取得され、ピッチ角Pは姿勢センサ38の出力信号から取得される。具体的には、CPU31は、船速V<所定速度で且つ、所定ピッチ角<ピッチ角Pが成立した場合に、トレーラリング中であると判定する。
第2の手法では、CPU31は、船体13の速度Vとエンジン回転数Nとに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する。エンジン回転数Nはエンジン回転数検出部17から取得される。なお、エンジン回転数Nを取得する対象となるエンジン16は、エンジン16A、16Bのいずれかでもよいし、双方であってもよい(以下の手法においても同様)。例えば、CPU31は、エンジン16Aのエンジン回転数Nとエンジン16Bのエンジン回転数Nのうち高い方または低い方を採用してもよいし、双方の平均を採用してもよい。
具体的には、CPU31は、船速V<所定速度で且つ、所定回転数<エンジン回転数Nが成立した場合に、トレーラリング中であると判定する。あるいは、CPU31は、エンジン回転数Nから、積分処理等によって、エンジン回転数Nの変化度合いΔNを算出し、船速V<所定速度で且つ、所定度合い<変化度合いΔNが成立した場合に、トレーラリング中であると判定してもよい。
第3の手法では、CPU31は、エンジン16のスロットル開度THと船体13の速度Vとに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する。スロットル開度THはスロットル開度センサ34から取得される。なお、スロットル開度THを取得する対象となるエンジン16は、エンジン16A、16Bのいずれかでもよいし、双方であってもよい(以下の手法においても同様)。例えば、CPU31は、エンジン16Aのスロットル開度THとエンジン16Bのスロットル開度THのうち高い方または低い方を採用してもよいし、双方の平均を採用してもよい。具体的には、CPU31は、所定開度<スロットル開度THとなってから所定時間、速度Vが一度も所定速度を超えなかった場合に、トレーラリング中であると判定する。
第4の手法では、CPU31は、船体13の加速度Aと船体13のピッチ角Pとに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する。加速度Aは、例えば、船体加速度センサ37から取得される。具体的には、CPU31は、加速度A<所定加速度で且つ、所定ピッチ角<ピッチ角Pが成立した場合に、トレーラリング中であると判定する。
第5の手法では、CPU31は、船体13の加速度Aとエンジン回転数Nとに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する。具体的には、CPU31は、加速度A<所定加速度で且つ、所定回転数<エンジン回転数Nが成立した場合に、トレーラリング中であると判定する。なお、第2の手法と同様に、エンジン回転数Nに代えてエンジン回転数Nの変化度合いΔNを用いてもよい。
第6の手法では、CPU31は、エンジン16のスロットル開度THと船体13の加速度Aとに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する。具体的には、CPU31は、所定開度<スロットル開度THとなってから所定時間、加速度Aが一度も所定加速度を超えなかった場合に、トレーラリング中であると判定する。
第7の手法では、CPU31は、エンジン16のスロットル開度THと船体13のピッチ角Pとに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する。具体的には、CPU31は、所定開度<スロットル開度THの状態が所定時間継続しても、所定ピッチ角<ピッチ角Pである場合、トレーラリング中であると判定する。
第8の手法では、CPU31は、エンジン回転数Nと船体13のピッチ角Pとに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する。具体的には、CPU31は、所定回転数<エンジン回転数Nの状態が所定時間継続しても、所定ピッチ角<ピッチ角Pである場合、トレーラリング中であると判定する。
なお、上記各手法の1つを適用してもよいし、上記各手法を適宜組み合わせて適用してもよい。このほか、船舶11のカメラを搭載し、このカメラで撮影した画像(船体13あるいは海面などの画像)に基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定してもよい。なお、トレーリングを自動で行う自動トレーリング機能を備えてもよい。自動トレーリング機能を備えた場合、CPU31は、自動トレーリング機能を有効にする操作(ボタンのオン等)がされたことにより、トレーラリング中であると判定してもよい。なお、上記各種法において、大小判定に用いる閾値は手法ごとに異なってもよい。
CPU31は、ステップS101での判定の結果、トレーラリング中であると判定された場合は、処理をステップS103に進め、トレーラリング中であると判定されなかった場合は、処理をステップS102に進める。ステップS103では、制御部としてのCPU31は、トリムタブ20A、20Bの、トリムタブアクチュエータ22A、22Bを制御し、各タブ本体21を収納位置に位置させる。これにより、各タブ本体21がトレーラ40のレール41等に接触することが回避される。
なお、駆動前に各タブ本体21が既に収納位置に位置していた場合であっても、CPU31は、各タブ本体21を収納位置の方向へ駆動するよう制御してもよい。なお、各タブ本体21の揺動位置を検出するセンサを設けてもよい。そのようにした場合、各タブ本体21の揺動位置が収納位置に該当しない場合にだけ、各タブ本体21を収納位置の方向へ駆動するよう制御してもよい。
次に、ステップS104では、CPU31は、「その他の処理」を実行する。その他の処理においては、例えば、設定操作部19での設定や操作に応じた処理が実行される。また、操船システムの終了に伴い、本フローチャートの処理を終了する処理が実行される。なお、設定操作部19で設定されるモードには、「自動姿勢制御モード」が含まれてもよい。この自動姿勢制御モードは、航行中に船体13の姿勢を制御するために各タブ本体21を動作させる自動姿勢制御機能を有効にするモードである。この機能によれば、例えば、特開2009−262588号公報に開示されるように、各タブ本体21を下げることで船体13にリフト力を発生させ、船体13の姿勢を変化させたり、安定させたりすることができる。なお、トレーラリング中であると判定された場合は、自動姿勢制御機能が実行中か否かに拘わらず、ステップS103における各タブ本体21を収納位置に位置させる処理が実行される。ステップS104の後、処理はステップS101に戻る。
ステップS102では、検知部としてのCPU31は、受信部39での受信信号に基づいて、速度制限区域に船体13が入ったか否かを判定する。例えば、ROM32には、予め地図情報(ないし海図情報)が格納されている。地図情報には速度制限区域の情報も含まれている。CPU31は、受信部39が受信したGPS信号により船体13の現在位置を取得する。CPU31は、地図情報を参照し、現在位置から、船体13が速度制限区域に入ったか否かを判定することができる。あるいは、CPU31は、受信部39が、速度制限区域またはその近隣の陸上から発信される特定信号を受信した場合に、船体13が速度制限区域に入ったと判定することができる。
ステップS102での判定の結果、CPU31は、速度制限区域に船体13が入ったと判定した場合は、処理をステップS103に進める。また、CPU31は、速度制限区域に船体13が入ったと判定しなかった場合は、処理をステップS104に進める。ステップS102からステップS103に進むことで、速度制限区域ではタブ本体21は収納位置に位置するようになる。これは、速度制限区域は、浅瀬であることが想定されることから、海底等の異物との接触を避ける観点からタブ本体21を収納位置まで上げることが望ましいからである。また、トレーラリングが実行される可能性があるからである。しかも、速度制限区域では通常、高速で航行しないことから、そもそもタブ本体21を下げて船体13の姿勢を制御する必要性が低いからである。
本実施の形態によれば、CPU31は、トレーラリング中であると判定された場合、姿勢制御板であるタブ本体21を収納位置に位置させるようトリムタブアクチュエータ22を制御する。これにより、タブ本体21がトレーラ40のレール41や地面や海底等の異物に近づき過ぎることが回避される。従って、トレーラリング時に、タブ本体21とトレーラ40をはじめとする異物との接触を回避することができる。
また、CPU31は、トレーラリング中でなくても、速度制限区域に船体13が入ったことが検知された場合は、タブ本体21を収納位置に位置させるようトリムタブアクチュエータ22を制御する。これにより、タブ本体21が、海底、地面またはトレーラ40等の異物に対して接触することを未然に回避することができる。なお、図5において、ステップS101、S102の双方を設けることは必須でない。ステップS101を廃止した場合、CPU31は、トレーラリング中か否かに拘わらず、速度制限区域に船体13が入ったことが検知された場合に、タブ本体21を収納位置に位置させる。
なお、姿勢制御板として、タブ本体21に代えてインターセプタータブが採用されてもよい。このインターセプターは、水中において、船体13の下面(船底)から突出する位置から、船体13の下面より上方の収納位置まで変位する。
なお、操船システムの起動の際に図5に示すトリムタブ収納処理を実行するかどうかを、設定操作部19によって設定できるように構成してもよい。
なお、船外機15の数は1個でも3個以上でもよい。また、トリムタブ20は3個以上でもよい。
本発明が適用される船舶は、船外機を備える船舶に限らず、船内外機(スターンドライブ、インボードモータ・アウトボードドライブ)、船内機(インボードモータ)、ウォータージェットドライブ等の他の形態の船舶推進機を備える船舶であってもよい。
本発明は上述した特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
13 船体
20 トリムタブ
21 タブ本体
22 トリムタブアクチュエータ
31 CPU
20 トリムタブ
21 タブ本体
22 トリムタブアクチュエータ
31 CPU
Claims (17)
- 船尾に装着され、船体の姿勢を制御するための姿勢制御板と、
前記姿勢制御板を駆動する駆動部と、
前記船体をトレーラへ積載するトレーラリング中であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部によりトレーラリング中であると判定された場合、前記姿勢制御板を収納位置に位置させるよう前記駆動部を制御する制御部と、を有する、姿勢制御板の制御システム。 - 前記判定部は、前記船体の速度と前記船体のピッチ角とに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する、請求項1に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記判定部は、エンジンを備えた推進機のエンジン回転数と前記船体の速度とに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する、請求項1に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記判定部は、エンジンを備えた推進機のスロットル開度と前記船体の速度とに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する、請求項1に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記判定部は、前記船体の加速度と前記船体のピッチ角に基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する、請求項1に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記判定部は、エンジンを備えた推進機のエンジン回転数と前記船体の加速度とに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する、請求項1に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記判定部は、エンジンを備えた推進機のスロットル開度と前記船体の加速度とに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する、請求項1に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記判定部は、エンジンを備えた推進機のスロットル開度と前記船体のピッチ角とに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する、請求項1に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記判定部は、エンジンを備えた推進機のエンジン回転数と前記船体のピッチ角とに基づいて、トレーラリング中であるか否かを判定する、請求項1に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記制御部は、航行中に前記船体の姿勢を制御するために前記姿勢制御板を動作させる自動姿勢制御機能を有し、
前記制御部は、前記判定部によりトレーラリング中であると判定された場合、前記自動姿勢制御機能が実行中か否かに拘わらず、前記姿勢制御板を前記収納位置に位置させるよう前記駆動部を制御する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の姿勢制御板の制御システム。 - 速度制限区域に前記船体が入ったか否かを検知する検知部、をさらに有し、
前記制御部は、前記判定部によりトレーラリング中であると判定されなかった場合であっても、前記検知部により前記速度制限区域に前記船体が入ったことが検知された場合は、前記姿勢制御板を前記収納位置に位置させるよう前記駆動部を制御する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の姿勢制御板の制御システム。 - 船尾に装着され、船体の姿勢を制御するための姿勢制御板と、
前記姿勢制御板を駆動する駆動部と、
速度制限区域に前記船体が入ったか否かを検知する検知部と、
前記検知部により前記速度制限区域に前記船体が入ったことが検知された場合、前記姿勢制御板を収納位置に位置させるよう前記駆動部を制御する制御部と、を有する、姿勢制御板の制御システム。 - 前記検知部は、位置情報を取得し、取得した位置情報と地図情報とに基づいて、前記速度制限区域に前記船体が入ったか否かを検知する、請求項11または12記載の姿勢制御板の制御システム。
- 前記検知部は、前記速度制限区域で発信される特定信号を受信した場合に、前記速度制限区域に前記船体が入ったことを検知する、請求項11または12に記載の姿勢制御板の制御システム。
- 請求項1〜14のいずれか1項に記載の姿勢制御板の制御システムを備える、船舶。
- 船尾に装着され、船体の姿勢を制御するための姿勢制御板と、前記姿勢制御板を駆動する駆動部と、を有する船舶の姿勢制御板の制御方法であって、
前記船体をトレーラへ積載するトレーラリング中であるか否かを判定し、
トレーラリング中であると判定された場合、前記姿勢制御板を収納位置に位置させるよう前記駆動部を制御する、船舶の姿勢制御板の制御方法。 - 船尾に装着され、船体の姿勢を制御するための姿勢制御板と、前記姿勢制御板を駆動する駆動部と、を有する船舶の姿勢制御板の制御方法であって、
速度制限区域に前記船体が入ったか否かを検知し、
前記速度制限区域に前記船体が入ったことが検知された場合、前記姿勢制御板を収納位置に位置させるよう前記駆動部を制御する、船舶の姿勢制御板の制御方法。
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