JP2021064865A - 情報処理装置及びその設定変更方法、並びにプログラム - Google Patents
情報処理装置及びその設定変更方法、並びにプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】全ユーザで利用するデバイス設定と、個人毎の個人設定値とに基づいて動作するMFPにおいて、機器設定および個人設定を変更したい場合には機器設定および全ユーザの個人設定値を変更する必要があり操作が面倒である。【解決手段】機器設定の変更を受信し、受信した機器設定の変更情報をもとに同一のキーIDをもつ個人設定が存在するかを判定する。同一のキーIDを持つ個人設定が存在する場合には、機器設定の変更を個人設定に反映するかを示す情報を取得し、その値が有効な場合には、同一のキーIDを持つ個人設定値に対して機器設定値を反映する。【選択図】図2
Description
本発明は情報処理装置及びその設定変更方法並びにプログラムに関する。例えばユーザ毎の個人設定値を記憶しておき、個人設定値に応じて処理のデフォルト値や振る舞いを変更するための機能等を備えた情報処理装置及びその設定変更方法並びにプログラムに関する。
従来の画像形成装置では、画像形成装置を利用する際の動作を決定する設定値は、デバイス設定もしくは全ユーザ共有の設定値である共有設定であり、機器を使う全ユーザにとって同一の値であった。しかし近年は画像形成装置にユーザがログインし、ログインしたユーザ毎に設定をカスタマイズして利用できるように個人設定を持つものもある。個人設定が存在する場合にはユーザに紐付けられた個人設定値に基づき動作するようになっている。
またユーザが設定値を削除する際に、全ユーザで共通の共有設定と個人設定の状態に応じた削除方法として、ログイン中のユーザの個人設定もしくは全ユーザが共通で利用する共有設定を削除する方法がある(特許文献1)。
しかしながら、個人設定を用いた運用を開始した後に、管理者が全ユーザの利用する共有設定を変更したい場合が存在する。例えば画像形成装置の設置時にはコピーのデフォルトジョブ設定としてカラー、1in1の設定としていたとする。この場合には例えば、共有設定の色の設定項目として設定値「カラー」が、レイアウトの設定項目として設定値「1in1」が設定される。その後経費削減を考え、全ユーザが利用するコピーのデフォルト設定をモノクロ、2in1に変更したいような場合がある。この場合に、あるユーザが個人設定を登録すると、そのユーザは例えば共有設定をベースとして、所望の設定項目の共有設定の設定値を所望の設定値を変更する。そしてユーザがログインするとそのユーザに紐づけられた個人設定がデフォルトの設定として反映される。このため、共有設定の色の設定項目がモノクロに、レイアウトの設定項目が2in1に変更されたとしても個人設定には反映されることがなかった。
共有設定をすべてのユーザに利用させるためには、個人設定の利用機能をOFFにするか、個人設定をすべて削除すれば共有設定がすべてのユーザに利用されることになる。そのため、このように個人設定を利用できないようにしたなら共有設定を所望の設定に変更すればよい。しかしこの場合には、管理者が変更したい設定項目のみならず、ユーザが個人設定として設定していた他の様々な設定項目の設定値までも利用できなくなってしまう問題がある。
個人設定の利用機能をONのままとして管理者が個人設定を変更する方法もあるが、この方法では、管理者は個人設定をすべて変更する必要がある。この場合にはログインしていないユーザも含む全ユーザの設定値を管理者が所望の値に書き換えることは困難である。また個別に設定変更することは、正確性と網羅性に問題を生じる可能性がある。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、機器設定の変更に応じて、個人設定も変更可能とすることで、ユーザが共通して利用する設定値の変更を容易かつ確実に行うことを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。すなわち本発明の一側面によれば、
本発明によれば、機器設定の変更に応じて、個人設定も変更可能とすることで、ユーザが共通して利用する設定値の変更を容易かつ確実に行うことができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第一の実施形態>
●ハードウェア構成
図1は、MFP(Multi Function Peripheral)101のハードウェア構成の一例を示す図である。図1は、本実施形態における説明のための一例を示したものであり、他の構成要素を含んだり、あるいは、本実施例と同様の効果のある構成であったりしても構わないことは言うまでもない。MFP101は情報処理機能を有するために、その側面に着目して情報処理装置と呼ぶこともある。また画像形成機能に着目して画像形成装置と呼ぶこともある。あるいは周辺機器であることから単にデバイスと呼ぶこともある。
●ハードウェア構成
図1は、MFP(Multi Function Peripheral)101のハードウェア構成の一例を示す図である。図1は、本実施形態における説明のための一例を示したものであり、他の構成要素を含んだり、あるいは、本実施例と同様の効果のある構成であったりしても構わないことは言うまでもない。MFP101は情報処理機能を有するために、その側面に着目して情報処理装置と呼ぶこともある。また画像形成機能に着目して画像形成装置と呼ぶこともある。あるいは周辺機器であることから単にデバイスと呼ぶこともある。
システムバス110に対してCPU111、RAM112、ROM113、入力制御I/F114、表示制御I/F115、記憶装置I/F116、通信I/Fコントローラ117が接続されている。また、システムバス110に対しては、スキャナ121やプリンタ122も接続されている。システムバス110に接続される各部は、システムバス110を介して互いにデータのやりとりを行うことができるように構成されている。
CPU(Central Processing Unit)111は、各装置の制御やデータの計算・加工を行う装置である。RAM(Random Access Memory)112は、揮発性のメモリであり、CPU111の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ROM(Read Only Memory)113は、不揮発性のメモリであり、画像データやその他のデータ、CPU111が動作するための各種プログラム等が、それぞれ所定の領域に格納されている。CPU111は、例えばROM113に格納されるプログラムに従い、RAM112をワークメモリとして用いて、MFP101の各部を制御する。尚、CPU111が動作するためのプログラムは、ROM113に格納されるのに限られず、記憶装置120に記憶されていてもよい。
入力制御I/F114は、ユーザ操作を受け付け、操作に応じた制御信号を生成し、CPU111に供給する。例えば入力制御I/F114は、ユーザ操作を受け付ける入力デバイスとして、不図示であるキーボードといった文字情報入力デバイスや数値などを直接入力するためのハードキー、あるいはタッチパネル118といったポインティングデバイス等と接続される。なお、タッチパネル118は、例えば平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにされている入力デバイスである。以下、本実施形態においては、タッチパネルでの操作で説明しているが、それに限定されないことは言うまでもない。CPU111は、入力デバイスに対してなされたユーザ操作に応じて入力制御I/F114で生成され供給される制御信号に基づき、プログラムに従いMFP101の各部を制御する。これにより、ユーザ操作に応じた動作をMFP101に行わせることができる。
表示制御I/F115は、ディスプレイ119に対して画像を表示させるための表示信号を出力する。例えば、CPU111は、プログラムに従い、生成した表示制御信号を表示制御I/F115に対して供給する。表示制御I/F115は、この表示制御信号に基づき表示信号を生成してディスプレイ119に対して出力する。例えば、表示制御I/F115は、CPU111が生成する表示制御信号に基づき、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面をディスプレイ119に表示させる。また、タッチパネル118は、ディスプレイ119と一体的に構成されていても良い。例えば、タッチパネル118は光の透過率がディスプレイ119の表示を妨げないように構成され、ディスプレイ119の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル118における入力座標と、ディスプレイ119上の表示座標が対応付けられる。これにより、あたかもユーザがディスプレイ119上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。
記憶装置I/F116には、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置120が接続されている。CPU111の制御に基づき、記憶装置120からのデータの読み出しや、記憶装置120に対するデータの書き込みが行われる。記憶装置120をRAM112やROM113の代わりに使用しても構わない。
通信I/Fコントローラ117は、CPU111の制御に基づき、例えばLANやインターネット、有線、無線等の各種ネットワークに対する通信を行う。ネットワーク102には、PCや他のMFP、プリンタ、サーバ等、様々な装置がMFP101と通信可能に接続される。また、後述する外部の認証サーバとの接続も通信I/Fコントローラ117を介して行われる。
スキャナ121は、CPU111の制御に基づき、原稿を読み取り、画像データを生成する。例えば、CPU111は、入力制御I/F114を介して入力されたユーザの指示により、スキャナ121に対してスキャン処理を実施させる。スキャナ121は、原稿台やADF(Auto Document Feeder)に置かれた原稿を読み取り、デジタルデータ化し、画像データを生成する。そして、スキャナ121は、生成した画像データを記憶装置I/F116を介して記憶装置120に格納する。
プリンタ122は、CPU111の制御に基づき、記憶装置120に保存された画像データを印刷処理する。例えば、CPU111は、入力制御I/F114を介して入力されたユーザの指示や、通信I/Fコントローラ117を介して外部装置から入力されたコマンドの指示によりプリンタ122に対して印刷処理を実施させる。プリンタ122は、記憶装置120から画像データを読出し、印刷可能なデータ形式に変換し、紙原稿に印字する。
●ソフトウェア構成
本実施形態におけるMFP101のソフトウェアの構成について、図2を用いて説明する。なお、図2は、本実施形態における説明のための一例を示したものであり、他の構成要素を含んだり、あるいは、本実施形態と同様の効果のある構成であったりしても構わないことは言うまでもない。図2における各制御部は、ROM113に記憶されたプログラム等により実現されており、起動時や機能利用時など必要に応じてRAM112へ展開され、CPU111により制御される。
本実施形態におけるMFP101のソフトウェアの構成について、図2を用いて説明する。なお、図2は、本実施形態における説明のための一例を示したものであり、他の構成要素を含んだり、あるいは、本実施形態と同様の効果のある構成であったりしても構わないことは言うまでもない。図2における各制御部は、ROM113に記憶されたプログラム等により実現されており、起動時や機能利用時など必要に応じてRAM112へ展開され、CPU111により制御される。
制御バス200には、表示操作制御部201、認証制御部202、設定値記憶制御部203、設定値設定制御部204、設定入力出力制御部205などの各制御部が接続されている。制御バス200は、CPU111の制御に基づき、各制御部間の情報を受け渡しする。例えば、制御バス200は、表示操作制御部からユーザが入力した指示情報を受け取り、RAM112に一旦保存する。制御バス200は、設定値記憶制御部203に対して入力指示を受け取ったことを通知し、設定値記憶制御部203は、RAM112から指示情報を読み取り、指示情報に従った制御を実施する。受け渡しのための情報は、RAM112ではなく記憶装置120に保存しても良い。制御バス200はハードウェアのバスでなくともよく、例えばソフトウェアで論理的にあるいは仮想的に実現されたバスであってよい。
また、MFP101には、コピー、スキャン、FAXなどのひとつ以上の機能(以下、Functionと呼ぶ)があり、それぞれのFunction毎に制御部がある。図2には、一例としてコピー制御部210、スキャン制御部211、送信制御部212が示される。当然ながら図2に記載のFunction以外のMFP101の処理に関わるFunctionが存在し、その制御部が存在しても構わないのは言うまでもない。
表示操作制御部201は、CPU111の制御に基づき、入力制御I/F114や表示制御I/F115を制御する。例えば、表示操作制御部201は、他の制御部からの指示に基づいて表示制御I/F115を介してディスプレイ119で表示を行ったり、入力制御I/F114を介してタッチパネル118にユーザが入力した情報を取得したりすることを行う。すなわち表示操作制御部201は、タッチパネル118やディスプレイ119を用いてユーザインタフェースを提供する。なお、表示操作制御部201は、取得した情報を、必要に応じて制御バス200を介して各制御部へ通知する。以降の記述では、制御部間で情報やデータを受け渡しする際は、制御バス200を経由しているものとする。
認証制御部202は、CPU111の制御に基づき、ユーザを識別するための認証処理を行い、MFP101の操作者がMFP101の正当なユーザか否かの判断を行う。認証処理を行って、正当なユーザの場合にセッションを開始することをログインと呼ぶ。また認証制御部202は、記憶装置120上のユーザ情報を格納したデータベース(以下、ユーザ情報DB220)を制御する。MFP101内部のユーザ情報320だけでなく、認証制御部202が、通信I/Fコントローラを介して、外部の認証サーバに接続し、外部の認証サーバの認証結果を利用するようにしても構わない。外部の認証サーバとの認証情報のやり取りは、公知の技術を用いて行う。また、ユーザがMFP101を利用し終わった後に、当該ユーザのセッションを終了することをログアウトと呼ぶ。
また、認証制御部202は、ユーザの登録や削除、及びユーザ情報の更新を行うなどの機能を提供する。認証制御部202は、ユーザを一意に特定する識別子(以下ユーザ識別子と呼ぶ)をユーザ情報DB220に記憶している。ユーザ情報DB220は、記憶装置120に記録されている。
次に、設定値記憶制御部203について説明する。設定値記憶制御部203は、CPU111の制御に基づき、デバイス設定と、個人設定を記憶するための制御部である。デバイス設定は全ユーザが参照する設定であり(共有設定とも呼ぶことがある)、個人設定はそれぞれのユーザに関連付けられ、関連付けられたユーザのみが参照できる設定である。
設定値記憶制御部203は、デバイス設定値、個人設定値を記憶装置120上の設定DB300に保存している。設定値記憶制御部203に設定値を設定するために、設定値設定制御部204を用いる。設定値設定制御部204は、デバイス設定、及び個人設定の値を登録・変更するための機能を持ち、タッチパネル118からユーザからの入力を受け付け、設定DB400に設定を保存する。このとき、設定値設定制御部204は、デバイス設定、個人設定のいずれかを区別して入力を受け付け、それぞれに対応した設定値を保存する。
●設定データベース
図3に設定DB300の例を示す。設定DB300は、設定値の項目(設定項目と呼ぶ)を特定するキーと、その項目の設定値を組として保存する。設定DB300は、階層構造で表現される。第一階層には、対象301の情報を含む。対象301とは、デバイス設定か個人設定かを特定する情報のことである。さらに個人設定の場合はユーザを特定する識別子であるユーザ識別子を示している。図4では、デバイス設定を特定する情報を「デバイス」、UserA、Bそれぞれの個人設定のユーザ識別子をそれぞれ「ユーザA」、「ユーザB」としている。対象301とキー302の組み合わせにより対応する値303が決定される。デバイス設定はデフォルトの設定ともなるために、MFPの個体ごとに固有の設定をのぞき、設定可能な設定項目すべてについて設定値が定義されていることが望ましい。個人設定については、デバイス設定をベースとしてログインユーザの個人設定に含まれた設定項目が反映されるので、ユーザが指定した設定項目とその設定値を含んでいればよい。
図3に設定DB300の例を示す。設定DB300は、設定値の項目(設定項目と呼ぶ)を特定するキーと、その項目の設定値を組として保存する。設定DB300は、階層構造で表現される。第一階層には、対象301の情報を含む。対象301とは、デバイス設定か個人設定かを特定する情報のことである。さらに個人設定の場合はユーザを特定する識別子であるユーザ識別子を示している。図4では、デバイス設定を特定する情報を「デバイス」、UserA、Bそれぞれの個人設定のユーザ識別子をそれぞれ「ユーザA」、「ユーザB」としている。対象301とキー302の組み合わせにより対応する値303が決定される。デバイス設定はデフォルトの設定ともなるために、MFPの個体ごとに固有の設定をのぞき、設定可能な設定項目すべてについて設定値が定義されていることが望ましい。個人設定については、デバイス設定をベースとしてログインユーザの個人設定に含まれた設定項目が反映されるので、ユーザが指定した設定項目とその設定値を含んでいればよい。
図3の例では、対象「ユーザA」でキー「表示言語」に対する値は「日本語」となる。対象「ユーザB」でキー「表示言語」に対する値は「中国語」となる。また、対象「ユーザB」で、キー「個人アドレス帳−個人アドレス1」に対する値は「ccc@abc.com」となる。このようにキーが階層化される場合もある。1組の個人設定がユーザ数分保存されるのに対し、デバイス設定はMFP101内で唯一組の設定値となる。図3の例の場合、対象「デバイス」でキー「表示言語」に対する値は「英語」となる。なお本実施形態では、対象とキーとを並べて対象を特定することもある、たとえば対象「デバイス」のキー「表示言語」を「デバイス−表示言語」と記載することがある。
設定の中には、個人設定とデバイス設定とで同じキーを持つものと、持たないものがある。同じキーを持つ場合、またデバイス設定を個人設定が登録されていない場合の初期値として扱われることもある。図3を例にすると、ユーザCは個人設定が登録されていないとする。その場合、ユーザCがログインした場合、その表示言語は、デバイス設定値である「英語」を用いる。
また、個人設定とデバイス設定で同じキーを持たない場合、持たないキーに対応する設定項目については、設定値は登録されていないか、または登録が0件として扱われる。例えば、キー「個人アドレス帳」は個人設定のみに存在するキーである。デバイス設定にはそのキーは含まれず、したがって登録されていないものとして扱われてよい。
設定値記憶制御部203は、ログイン時に設定DB300内の個人設定値を読み込み、MFP101の各設定に反映させるそのため、ユーザは自身が登録した個人設定に合わせてカスタマイズされたMFP101を利用することができる。また、設定値記憶制御部203は、ログアウト時に設定DB300内のデバイス設定を読み込み、MFP101各設定に反映する。そのため、未ログイン状態で使用できる機能は、デバイス設定を全ユーザ共有の設定として利用することができる。またログインユーザが個人設定を使用していない場合にもデバイス設定が利用される。なお、MFP101に反映されたデバイス設定または個人設定を現在の設定と呼ぶことがある。たとえばログインユーザが個人設定を有効化している場合には、ログインによりその個人設定が現在の設定となり、ログアウトによりデバイス設定が現在の設定となってよい。
●個人の設定の利用例
個人の設定の利用例として、図4を用いて画面ボタン数と表示言語の設定を用いて説明する。ここで設定DB300は図3の状態であるとする。画面401はユーザがログインしていない状態でMFP101のディスプレイ119に表示される画面の一例である。この場合にはデバイス設定を用いて画面の表示が行われることになるため、図3より、MFPの現在の設定に反映されたデバイス設定の表示言語設定は、対象「デバイス」、キー「表示言語」の値が「英語」となる。また対象「デバイス」、キー「画面ボタン数」の値が「6」であるため画面のボタン数も6個で表示されることとなる。
個人の設定の利用例として、図4を用いて画面ボタン数と表示言語の設定を用いて説明する。ここで設定DB300は図3の状態であるとする。画面401はユーザがログインしていない状態でMFP101のディスプレイ119に表示される画面の一例である。この場合にはデバイス設定を用いて画面の表示が行われることになるため、図3より、MFPの現在の設定に反映されたデバイス設定の表示言語設定は、対象「デバイス」、キー「表示言語」の値が「英語」となる。また対象「デバイス」、キー「画面ボタン数」の値が「6」であるため画面のボタン数も6個で表示されることとなる。
次にこの状態からユーザAがログインした状態を表している画面402について説明する。ユーザAがログインした画面402は設定DB300に保存されているユーザAの個人設定値を用いて生成される。設定DB300において、ユーザAの表示言語は対象「ユーザA」、キー「表示言語」の値が「日本語」であり、画面ボタン数は、対象「ユーザA」、キー「画面ボタン数」の値が「12」であり、画面402にも反映されていることが確認できる。画面402の状態からユーザAがログアウトすると、デバイス設定値を再び反映し画面401が再び表示されることとなる。
次にユーザCがログインした状態を表している画面403について説明する。ユーザCがログインした画面403は設定DB300にユーザCの個人設定値がないため、デバイス設定を用いて生成される。設定DB300において、デバイス設定の表示言語設定は、対象「デバイス」、キー「表示言語」の値が「英語」となる。また対象「デバイス」、キー「画面ボタン数」の値が「6」であるため画面のボタン数も6個で表示されることとなる。
これは各ユーザの設定の一例であり、これ以外にもキーボード設定、アクセシビリティ設定、ログイン後に表示する初期画面設定などが個人設定としてカスタマイズできる。あるいは、個人毎のアドレス帳などのような各アプリケーションに持つ個人データを個人設定として持つことも構わない。こういったもの以外にもMFP101が保持する個人毎の設定を持っても構ないことは言うまでもない。
ここまでに説明したような設定DB300を用いた運用を行う中で、管理者がデバイス設定および全ユーザの個人設定を変更したくなる場合がある。例えば管理者への問い合わせの軽減を目的とし1画面に主要機能の全ボタンが表示される運用をしている場合には以下のようなケースが想定される。新規にアプリケーションを追加したため1画面に全ボタンが収まらなくなったため、1画面に表示するボタン数を変更したい場合がある。他にもコピーのデフォルト設定としてこれまでは1in1、片面、カラーをデフォルト設定としていたが全ユーザのデフォルト設定を強制的に2in1、両面、モノクロにしたい場合などが想定される。このようなケースにおいてはログインしていないユーザや個人設定を持たないユーザが利用するデバイス設定と個人設定を持つ全ユーザが利用するそれぞれの個人設定の両方の変更を行う必要がある。
そのようなケースにおいて管理者がデバイス設定を変更し、全ユーザの個人設定への反映を選択する事で容易に全ユーザが利用する個人設定を変更可能とする方法について図5のフローチャートを用いて説明する。
●個人設定の変更処理 図5は管理者が機器設定を変更したことを表示操作制御部201が受信し、設定値設定制御部204や設定値記憶制御部203により設定DB300へ設定値変更を行う場合の処理フローチャートである。なおここでは図3の設定DB300の状態の設定値に対して、デバイス設定の画面ボタン数を「6」から「9」に変更した場合の処理フローについて説明する。したがってたとえば図5の開始時には、現在の設定がデバイス設定であり、図4の画面401等のメニューボタンが選択され、そこからデバイス設定の設定変更が選択されて設定変更画面が表示されている。なお本フローチャートで示す手順はMFP101の、RAM112、ROM113、記憶装置120のいずれかの記憶手段に記憶され、CPU111により実行される。
S501において、表示操作制御部201はタッチパネル118等からの入力I/F114経由で受信したデバイス設定値の変更操作情報を受信する。受信した設定値の変更操作情報には操作者が変更したデバイス設定に関するキーIDとその設定値とが含まれる。本例ではキーIDとして「画面ボタン数」と設定変更後の設定値の情報として「9」が設定されている。S502ではS501で取得した変更操作情報に含まれるキーIDである「画面ボタン数」を元に、設定値設定制御部204からそのキーIDと同一のキーIDを持つ個人設定の定義が存在するかを示す情報を取得する。表1は、変更捜査情報に含まれたキーIDすなわち変更対象のキーIDと同一のキーIDを持つ個人設定の定義が存在するかを示す情報の一例である。すなわち、設定DB300内に存在するいずれかの個人設定で設定値が定義されているキーIDの一覧、すなわち個人設定キーIDリストの例である。
設定値設定制御部204は、設定値記憶制御部203に記憶されている表1を参照し、例えば個人設定キーIDリストの参照以来とともにパラメータとして引き渡されたキーIDがあるかを判定する。そして設定DB300に、個人設定キーIDリストに引き渡されたキーIDが含まれているか否かを示す情報を応答する。S503ではS502で応答として取得した情報を元に、個人設定定義に変更対象と同一のキーIDが存在するか否かを判定する。存在する場合にはS504へ進み、変更対象と同一のキーIDが存在しない場合には、S508へ進む。この例ではキーIDは画面ボタン数であり、表1に含まれているのでS504へと進む。
S504ではS501で取得した変更操作情報に含まれるキーIDである「画面のボタン数」を元に、それと同一のキーIDを持つ個人設定の設定値が設定DB300内に存在するかを設定値設定制御部204により確認する。そして、設定値の存在するユーザのユーザ識別子のリスト情報を取得する。すなわち、デバイス設定の変更対象となった設定項目を持つ個人設定を特定する。図3の設定DB300においては対象が"ユーザ"で始まり、かつ「画面ボタン数」を個人設定としてもつ"ユーザA","ユーザB"がユーザのリスト情報として取得されることとなる。このリスト情報はユーザ名などのユーザの識別情報を含み、ユーザリストと呼ぶことがある。
S505ではS504で取得したユーザのリスト情報のサイズが0より大きいかを判定し、変更対象の項目のキーIDと同一のキーIDを持つ個人設定を持つユーザが存在するかを判定する。図3の設定DB300の状態である場合には、S504で取得されるリストのサイズは2ユーザ分のサイズとなるため、該当するユーザが存在すると判定されS506へ進む。S505の判定により該当するユーザが存在しないと反映された場合にはS508へ進む。
次にS506では表示操作制御部201は全ユーザの個人設定に対してもデバイス設定への変更を反映することの確認を求めるために表示制御I/F115を介しディスプレイ119にポップアップの表示を行う。
図6はS506で表示操作制御部201がディスプレイ119へ表示する、デバイス設定(機器設定とも呼ぶ)を個人設定に反映させるかを操作者が選択するためのUI表示例である。UI601はS504で取得したユーザリストに含まれたユーザの数である"2"を表示した場合の例である。UI602はS504で取得したユーザリストに含まれるユーザの識別情報である"ユーザA","ユーザB"を表示した場合の例である。S506で表示するユーザインタフェースはいずれでもよい。S507では表示操作制御部201は個人設定への反映可否情報として、図6で示したUIにおける"はい"、もしくは"いいえ"のボタンを操作者が押下した情報を取得する。
次にS509では、S501で取得したデバイス設定値の変更情報である、キーID「画面ボタン数」、設定変更後の設定値「9」を用いて設定値設定制御部204に対してデバイス設定値の変更を要求する。設定値設定制御部204ではその要求に応じて、指定されたキーIDの設定値を、していされた設定値で更新する。なおこのとき変更の対象「デバイス」を指定してもよい。
次にS510ではS507で取得、もしくはS508で設定した個人設定への反映可否情報を元に全ユーザの個人設定へ反映するべきかを判定する。反映する場合にはS511へ分岐し、反映しない場合には本フローチャートを終了する。
S511はユーザデータ反映ループである。ここでは、S504で取得したユーザリストに基づき、ユーザリストに存在する全ユーザの個人設定に対して、変更されたデバイス設定の項目と同じキーIDの項目に、変更されたデバイス設定と同じ設定値を設定するまで処理を繰り返す。全ユーザ分の処理が終ったら本フローチャートを終了する。なお図3に示す設定DB300の状態においてはS504で取得したユーザリストが"ユーザA","ユーザB"なためサイズが2ユーザ分となり、"ユーザA"と"ユーザB"で2回のループ処理が実行されることとなる。
ここでデバイス設定および個人設定を持つ構成において、デバイス設定はユーザがログインしていない状態において利用される設定であると供に、ユーザはログインしているが、個人設定を持たない場合に利用される設定値でもある。そのためすべてのユーザについてユーザが利用する設定値を変更したい場合には、最低でも(すなわち個人設定を利用しないとしても)デバイス設定は変更の必要があることは明らかである。本実施形態の効果としては、デバイス設定を変更することに応じて、変更された項目について、全ての個人設定も併せて変更する機能を提供する。こうすることで最小限の操作により、所望の設定項目の設定値を、全ユーザが利用する共通の設定値に変更することが可能となる。さらに個人設定には複数の種類の設定項目が含まれているが、変更したデバイス設定と同等のキーIDをもつ設定項目以外は変更されずにそのままの値が保持される。そのため、変更の対象として選択された項目以外は、これまでの個人設定を維持したままの利用が可能となる。またデバイス設定の変更時に必ず個人設定を変更せず、デバイス設定を個人設定に反映させるかの判定情報に応じて反映させることにより本当に反映が必要な場合にのみ容易に反映させることが可能となる。特に判定情報が管理者ユーザにより入力されることで、デバイス設定を個人設定に反映させる判断を柔軟に行うことができる。
また本実施形態においては、一旦管理者により個人設定も含め設定を強制的に変更してしまうものの、その後ユーザの必要性に応じて設定を変更することを許容している。その理由としては管理者による制限とユーザの利便性のバランスをとるため、一旦管理者により強制的に更新はさせるものの、その後のユーザによる変更までは制限せず許容することが個人設定値を利用する上で必要であるからである。
また本実施形態においては機器設定の変更を行ったキーIDと等しいキーIDをもつ全ユーザの個人設定を同値で更新する例として説明したが、機器設定の変更を行ったキーIDと等しいキーIDを持つ全ユーザの個人設定を削除しても同様の効果を得られる。これは個人設定が存在しない場合には機器設定に従い動作するため個人設定を削除することにより機器設定に従い動作することを利用した方法である。個人設定の削除は個人設定全体を対象としなくともよく、ユーザ間で共通化したい設定項目について、すべての個人設定からキーIDと対応する設定値とを削除してもよい。
<第二の実施形態>
第2の実施形態は個人設定値の作成方法のタイプに応じて処理を切り替える場合の例である。ここで処理フローの説明の前に作成方法のタイプについて説明する。個人設定値の作成方法のタイプの例として、ユーザが変更したタイミングで個人設定が初めて作成されるタイプ、もしくはユーザが初めてログインしたタイミングで個人設定が作成されるタイプの2タイプについて説明する。
第2の実施形態は個人設定値の作成方法のタイプに応じて処理を切り替える場合の例である。ここで処理フローの説明の前に作成方法のタイプについて説明する。個人設定値の作成方法のタイプの例として、ユーザが変更したタイミングで個人設定が初めて作成されるタイプ、もしくはユーザが初めてログインしたタイミングで個人設定が作成されるタイプの2タイプについて説明する。
最初に、ユーザが設定を変更し、変更した設定を保存したタイミングで個人設定が初めて作成される第1のタイプについて説明する。こちらのタイプを用いて個人設定が作成されることとなる設定値の例としては、画面のボタン数や、コピーやスキャンしたファイルの送信機能等のジョブ設定のデフォルト設定、ユーザのログイン後に表示する最初の画面である初期画面設定等がある。換言すれば、ユーザにより適宜変更できる設定項目であるともいえる。これらの設定項目はユーザ毎に個人設定値をもつものの、後から管理者が強制的に変更したい可能性のあるものである。
次に、ユーザが初めてログインしたタイミングで個人設定が作成される第2のタイプについて説明する。こちらのタイプを用いて個人設定が作成されることとなる設定値の例としては、表示言語設定や、画面色反転の機能等のアクセシビリティ関連の設定がある。これらの設定項目は、ユーザが初めてMFP101にログインしたことを検知したタイミングで、設定DB300に存在するデバイス設定に基づき個人設定が作成される。ログイン後にデバイス設定と同じ状態では困るとユーザが判断した場合にはその時点で個人設定が変更され、問題がない場合にはユーザは気にならないためそのままとされることになる。一例として、MFPが、ログインしたユーザが初めてログインしたと判定した場合に、第2のタイプの設定項目についてはデバイス設定でよいかそれとも設定を変更するかを入力するためのUIを提供する。それに応じてユーザが新たな設定値を指定すると、変更された設定項目と新たな設定値がログインユーザの個人設定として保存される。そのため第2のタイプの設定項目たとえば個人設定値として存在する表示言語設定やアクセシビリティ設定については、各ユーザが望む値に変更された状態となっており、その状態を維持することが望ましいと考えられる。このタイプの設定項目は、ユーザにより適宜変更できない設定項目であるともいえる。そのため本実施形態では、第2のタイプの設定項目については、デバイス設定が変更されたとしても、それを個人設定に反映しない。このようにすることで、デバイス設定の第2のタイプの設定項目、たとえば表示言語やアクセシビリティが変更された場合においても、個人設定を変更せずに維持する。こうすることで、デバイス設定の変更による影響が出ないようにすることを狙っている。
図7では上記2つの個人設定の作成方法のタイプに応じて処理を切り替える場合の処理フローについて説明する。なお図7における処理フローにおいてS701とS702以外は図5における各ステップと同等であるため、新規に追加されているS701,S702についてのみ説明を行う。なお本フローチャートで示す手順はMFP101の、RAM112、ROM113、記憶装置120のいずれかの記憶手段に記憶され、CPU111により実行される。
S701はS501で取得された設定値の変更情報に含まれたキーIDを用いて設定値設定制御部204に対して個人設定値の作成タイプの取得を依頼する。設定値設定制御部204は設定値記憶制御部203に対して個人設定値の作成タイプの取得を依頼する。
表2は個人設定値の作成タイプの定義に関する情報を表した表すなわち設定タイプ表である。「ログイン時」は上述した第2のタイプ、「ユーザ操作時」は第1のタイプに相当する。このタイプは、デバイス設定で変更されても個人設定に反映されることのない特定の設定項目を示す情報ともいえる。あるいは逆に、デバイス設定で変更されれば個人設定に反映できる特定の設定項目を示す情報ともいえる。
例えばキーIDが「表示言語」の設定は表1より個人設定の定義義を持ち、さらに表2を参照することにより個人設定値の作成タイプが「ログイン時」であることがわかる。表2の内容は予め決定し、保存しておいてよい。
S702ではS701で取得した個人設定の作成タイプを判定し、個人設定の作成タイプが「ユーザ操作時」である場合にはS504へ進む。S702においてS701で取得した個人設定の作成タイプを判定し、個人設定の作成タイプが「ユーザ操作時」ではない、つまりログイン時に作成されたと判定された場合にはS508へ進む。S508では個人設定への反映可否情報を「反映しない」に設定することで、作成タイプが「ユーザ操作時」の設定項目に関しては、デバイス設定の変更が個人設定に反映されることはない。なおこの手順では作成タイプには2通りしかないので、表2の設定タイプ表は、いずれか一方のタイプのキーIDを登録した表としてもよい。たとえばS702では作成タイプとして「ユーザ操作時」であるか否かを判定しているので、表2には作成タイプが「ユーザ操作時」であるようなキーIDのみを登録しておいてもよい。その場合にはS702では、表2にキーIDが登録されているなら、作成タイプは「ユーザ操作時」であると判定される。
S702ではS701で取得した個人設定の作成タイプを判定し、個人設定の作成タイプが「ユーザ操作時」である場合にはS504へ進む。S702においてS701で取得した個人設定の作成タイプを判定し、個人設定の作成タイプが「ユーザ操作時」ではない、つまりログイン時に作成されたと判定された場合にはS508へ進む。S508では個人設定への反映可否情報を「反映しない」に設定することで、作成タイプが「ユーザ操作時」の設定項目に関しては、デバイス設定の変更が個人設定に反映されることはない。なおこの手順では作成タイプには2通りしかないので、表2の設定タイプ表は、いずれか一方のタイプのキーIDを登録した表としてもよい。たとえばS702では作成タイプとして「ユーザ操作時」であるか否かを判定しているので、表2には作成タイプが「ユーザ操作時」であるようなキーIDのみを登録しておいてもよい。その場合にはS702では、表2にキーIDが登録されているなら、作成タイプは「ユーザ操作時」であると判定される。
以上のようにすることで、表示言語や、アクセシビリティ等管理者が変更すべきでない値については機器設定変更時に個人設定を変更する必要がないため、S506,S507の処理をスキップする。これによりポップアップの表示自体を出さずに個人設定への反映も行わない。
また画面のボタン数や、コピーやスキャンしたファイルの送信機能等のジョブ設定のデフォルト設定、ユーザのログイン後に表示する最初の画面である初期画面設定の設定値については表2において個人設定値作成タイプが「ユーザ操作時」である。それらは実施形態1と同様にポップアップを表示することとなる。さらに、作成タイプは予め設定されるもののそれを変更することで、作成タイプ別の個人設定への反映について柔軟性を持たせることができる。
以上のように個人設定値の作成方法のタイプにより必要と判断される場合にのみ、ポップアップを表示し、操作者が指定した個人設定への反映可否情報を考慮して、デバイス設定や全ユーザの個人設定へ反映することが可能となる。
また本実施形態においてはS702において個人設定値作成タイプが「ユーザ操作時」である場合にはデバイス設定の値で全ユーザの個人設定を変更するケースについて説明したが、S702の判定条件を逆にしてもよい。逆にした場合にはS702において個人設定値作成タイプがログイン時である場合にはデバイス設定の値で全ユーザの個人設定を変更する動作となる。このようにした場合に得られる効果としては、ユーザが意図して変更していない、ログイン時にデバイス設定をコピーして個人設定値が作成されるような設定のみを変更の対象とし、ユーザの操作により設定される設定値については変更対象外とすることができる。このようにすることでユーザが作成した個人設定は変更せず、ユーザが設定を実施していないが内部処理により作成される個人設定のみを変更することが容易に可能となる。
<第三の実施形態>
本実施形態では表3で管理されているキーIDに対して、管理者による管理を除外する設定を持つ場合の処理フローについて図8を用いて説明する。なお本フローチャートで示す手順はMFP101の、RAM112、ROM113、記憶装置120のいずれかの記憶手段に記憶され、CPU111により実行される。まず表3について管理者による管理を除外する設定(すなわち管理対象ではない設定項目)の一例を示す。
本実施形態では表3で管理されているキーIDに対して、管理者による管理を除外する設定を持つ場合の処理フローについて図8を用いて説明する。なお本フローチャートで示す手順はMFP101の、RAM112、ROM113、記憶装置120のいずれかの記憶手段に記憶され、CPU111により実行される。まず表3について管理者による管理を除外する設定(すなわち管理対象ではない設定項目)の一例を示す。
表3におけるキーIDの列には個人設定を持つキーIDが設定され、管理者による管理除外列には、デバイス設定値を変更した際に、関連する個人設定の変更を行うことを除外する必要があるかを示す、管理者による管理除外情報を持っている。管理者による管理除外情報が○である場合にはデバイス設定の変更時に管理者の指示により、全ユーザの個人設定の変更する対象から除外することを表している。
図8において図5と共通のフローについては説明を省略し、図5のフローチャートと異なるS801、S802に関する処理フローについてのみ説明する。
S801では表Cより管理者による管理除外情報を取得する。具体的にはS501で取得したキーID情報を元に、設定値設定制御部204が設定DB300内に保持される管理者による管理を除外する設定情報(表3)に対して設定値記憶制御部203を介しアクセスし管理者による管理除外情報を取得する。例えばキーIDとして「表示言語」を指定した場合には表3に従い管理者による管理除外情報は○が返却されるため管理者による管理が不要であると判断される。
S802ではS801で取得した管理者による管理除外情報に基づき、管理者による管理が不要な場合にはS508へ進み、管理者による管理が必要な場合にはS504へ進む。なおこの手順では管理者による管理については除外するか否かの2通りしかないので、表3は、いずれか一方のキーIDを登録した表としてもよい。たとえばS802では、管理者による管理の除外対象であるか否かを判定しているので、表3には管理者による管理の除外対象であるようなキーIDのみを登録しておいてもよい。
以上の処理フローにより管理者による管理が不要なことが表Cより判断できる場合にはS504からS507の処理を実施せずS508へ進みデバイス設定のみを変更する。
このようにすることにより、事前に機器設定を変更した際に全ユーザの個人設定へ設定を反映させる必要のないものを、管理者による管理除外情報として定義しておく。こうすることにより、実施例1と比較し、不要にポップアップが表示されることを抑制することが可能となる。
<第四の実施形態>
本実施形態では、表3で管理されているキーIDに対して、管理者による管理を除外する設定を持つ場合の処理フローについて図9を用いて説明する。なお本フローチャートで示す手順はMFP101の、RAM112、ROM113、記憶装置120のいずれかの記憶手段に記憶され、CPU111により実行される。
本実施形態では、表3で管理されているキーIDに対して、管理者による管理を除外する設定を持つ場合の処理フローについて図9を用いて説明する。なお本フローチャートで示す手順はMFP101の、RAM112、ROM113、記憶装置120のいずれかの記憶手段に記憶され、CPU111により実行される。
なお図9の図8との違いはS801とS802の処理の実行タイミングだけである。図8のフローチャートでは管理者による管理除外情報による処理の分岐を、デバイス設定を全ユーザの個人データに反映させるかを選択させるためのポップアップ(601,602)表示(S506)前に実施していた。それに対し図9のフローチャートではS801,S802のステップは設定値設定制御部204が設定値記憶制御部203に対して設定DBを更新するタイミングで設定値設定制御部204もしくは設定値記憶制御部203が自動的に判断する場合の例である。すなわち本実施形態では、ユーザがデバイス設定の変更を個人設定に変更することを選択してとしても、その選択結果、あるいはその選択についての判定結果に関わらず、デバイス設定の変更は個人設定に反映されない。
このようにすることで表示操作制御部201は管理者による管理除外情報を考慮せずに動作し、最終的な設定DB300への反映タイミングにおいて管理者による管理除外情報に基づき設定DB300への反映を切り替えることが可能となる。また管理者による管理除外条件を事前に設定しておくことになるため、誤操作により誤って削除してしまうことも予防する効果もある。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
201 表示操作制御部、203 設定値記憶制御部、204 設定値設定制御部、205 設定値入出力制御部、300 設定DB
Claims (12)
- デバイス設定を変更する操作に応じて、前記デバイス設定の変更を個人設定に反映するか判定する判定手段と、
前記デバイス設定の変更を前記個人設定に反映すると判定された場合には、前記デバイス設定の変更対象の設定項目と併せて、当該設定項目を含む前記個人設定に対して、前記変更対象の設定項目の設定値を反映する変更手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記判定手段は、前記デバイス設定の変更を前記個人設定に反映するか否かを入力させるためのユーザインタフェースを提供し、当該ユーザインタフェースへの入力に基づいて判定を行う
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記変更対象の設定項目を含む前記個人設定を特定する手段をさらに有し、
前記ユーザインタフェースには、特定した前記個人設定の数が表示される
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記変更対象の設定項目を含む前記個人設定を特定する手段をさらに有し、
前記ユーザインタフェースには、特定した前記個人設定に対応するユーザの識別情報が表示される
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記変更手段は、前記デバイス設定の変更対象の前記設定項目を含む前記個人設定に対して、前記変更対象の設定項目の設定値を設定することで、設定の変更を反映する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記変更手段は、前記デバイス設定の変更対象の前記設定項目を含む前記個人設定に対して、前記変更対象の設定項目を削除することで、設定の変更を反映する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記デバイス設定の変更が前記個人設定に反映されない特定の設定項目が予め定義されており、
前記判定手段は、前記デバイス設定の変更対象の設定項目が前記特定の設定項目である場合には、前記デバイス設定の変更を前記個人設定に反映するか判定せず、
前記変更手段は、前記デバイス設定の変更を前記個人設定に反映するか判定されなかった場合には、前記デバイス設定の変更を前記個人設定に反映しない
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記デバイス設定の変更が前記個人設定に反映されない特定の設定項目が予め定義されており、
前記変更手段は、前記デバイス設定の変更対象の設定項目が前記特定の設定項目である場合には、前記判定手段による判定結果に関わらず前記デバイス設定の変更を前記個人設定に反映しない
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項7または8に記載の情報処理装置であって、
前記特定の設定項目は、ユーザにより適宜変更できない設定項目である
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項7または8に記載の情報処理装置であって、
前記特定の設定項目は、管理者ユーザによる管理対象ではない設定項目である
ことを特徴とする情報処理装置。 - デバイス設定を変更する操作に応じて、前記デバイス設定の変更を個人設定に反映するか判定し、
前記デバイス設定の変更を前記個人設定に反映すると判定された場合には、前記デバイス設定の変更対象の設定項目と併せて、当該設定項目を含む前記個人設定に対して、前記変更対象の設定項目の設定値を反映する
ことを特徴とする情報処理装置の設定変更方法。 - デバイス設定を変更する操作に応じて、前記デバイス設定の変更を個人設定に反映するか判定し、
前記デバイス設定の変更を前記個人設定に反映すると判定された場合には、前記デバイス設定の変更対象の設定項目と併せて、当該設定項目を含む前記個人設定に対して、前記変更対象の設定項目の設定値を反映する
ようコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019188007A JP2021064865A (ja) | 2019-10-11 | 2019-10-11 | 情報処理装置及びその設定変更方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2021064865A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4224305A1 (en) * | 2022-02-02 | 2023-08-09 | FUJIFILM Corporation | Information processing apparatus, and program |
-
2019
- 2019-10-11 JP JP2019188007A patent/JP2021064865A/ja active Pending
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