JP2021058357A - 衣類処理装置 - Google Patents

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西村 誠
Makoto Nishimura
誠 西村
松田 眞一
Shinichi Matsuda
眞一 松田
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Abstract

【課題】アイロンなどを手動で操作することなく衣類のしわを伸ばすことができる衣類処理装置を提供する。【解決手段】衣類3が掛けられるハンガー5を保持するハンガー保持部6と、衣類3の幅方向に当接または近接して衣類3を加熱するコテ部10と、コテ部10より下方で衣類3を保持する保持部20と、コテ部10を上下方向に移動させる移動機構30と、を備え、保持部20により衣類3を保持し、コテ部10を衣類3に当接または近接させた状態で、移動機構30によりコテ部10を移動させる、衣類処理装置である。【選択図】図6

Description

本開示は、衣類に付いたしわを伸ばす衣類処理装置に関する。
衣類のしわを気にするレベルには個人差があるものの、人はしわが残る衣類の着用には少なからず抵抗がある。しわとは、例えば、衣類が乾いた状態で繊維間が水素結合により自由に動きにくい固定化されたような状態である。衣類の素材などにもよるが、着用により発生するしわに限らず、一般家庭で洗濯して乾燥させる過程でも、衣類にしわが発生してしまうことが多い。
衣類に付いたしわを伸ばす装置の例として、アイロンがある。アイロンがけの作業は、ある程度の習熟が必要であるとともに、慣れた人でも時間と手間がかかるので、負担が大きい。このため、アイロンがけ作業の負担を軽減することができる、衣類のしわを伸ばす装置が要望されている。
これを解決するものとして、ハンガー支えと、この支えに設けられたハンガーと、乾燥すべき被乾燥衣類より少し大きめで被乾燥衣類が着せられる袋構造をなして柔軟性および通気性を有する材料により形成され、ハンガーを内部に収納して設けられるとともに、内部に乾燥用の空気が吹き込まれる乾燥袋と、を具備した衣類乾燥用ハンガー装置がある。この装置は、衣類袋に被着された衣類を内側から乾燥させるとともに、衣類袋の膨らみによって、衣類の形を整え、そのしわを低減することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−100300号公報
特許文献1に記載される衣類乾燥用ハンガー装置は、衣類を衣類袋に被着させるのに手間がかかる。また、被着させる衣類の形状に合った衣類袋を準備する必要があり、形状が異なる多種類の衣類を所持し、これらを処理するような一般家庭での使用では課題がある。
本開示は、前記従来の課題を解決するもので、アイロンなどを手動で操作することなく、一般家庭でも、手間がかからずに衣類に付いたしわを伸ばすことができる衣類処理装置を提供する。
本開示における衣類処理装置は、衣類が掛けられるハンガーを保持するハンガー保持部と、前記衣類の幅方向に当接または近接して前記衣類を加熱するコテ部と、前記コテ部より下方で前記衣類を保持する保持部と、前記コテ部を上下に移動させる移動機構と、を備え、前記保持部により前記衣類を保持し、前記コテ部を前記衣類に当接または近接させた状態で、前記コテ移動機構により前記コテ部を移動させる、ように構成される。
本開示における衣類処理装置は、アイロンなどを手動で操作することなく衣類をハンガ
ーに吊るしたままで、着用後や洗濯後の衣類に付いたしわを伸ばすことができる。このため、アイロンがけ作業の負担を軽減することができる。
実施の形態1における衣類処理装置の外観斜視図 実施の形態1における衣類処理装置のハンガー保持部が引き出された状態の斜視図 実施の形態1における衣類処理装置の側面断面図 実施の形態1における衣類処理装置の内部の状態を示す斜視図 実施の形態1における衣類処理装置の処理機構の概要図 実施の形態1における衣類処理装置の処理機構の動作を示す概要図 実施の形態1における衣類処理装置の他の処理機構の動作を示す概要図 実施の形態2における衣類処理装置の処理機構の動作を示す概要図 他の実施の形態における衣類処理装置の処理機構の動作を示す概要図
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図7を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1および図2に示すように、筐体1は、高さ方向に細長く形成され、内部空間の上部大半を衣類収容部2とし、下部をタンク収容部4として構成される。筐体1の前面にドア1aが設けられる。ドア1aは、衣類収容部2およびタンク収容部4の前面の開口を開閉する。タンク収容部4には、脱着可能な給水タンク4aおよび貯水タンク4b、制御部40などが設けられる。
衣類収容部2には、処理される一着の衣類3がハンガー5に掛けて収容される。ハンガー5は、ハンガー保持部6に吊持される。ハンガー保持部6は、衣類収容部2の上面に設けられ、前後にスライド可能に構成される。
また、衣類収容部2には、衣類3のしわを伸ばすための処理機構7が設けられる。処理機構7は、しわを伸ばすコテ部10と、衣類3を保持する保持部20と、コテ部10および保持部20を上下方向に移動させる移動機構30と、を含む。
図3および図4に示すように、コテ部10は、衣類3の幅広面に対向して横長に配置される。コテ部10は、いわゆるスチームアイロンの機能を備える。つまり、図5に示すように、内部にヒータ11が設けられ、衣類3側の当接面12が加熱される。また、ヒータ11を利用した蒸気発生部13が設けられ、当接面12に形成される複数の噴出口14から蒸気が噴射される。蒸気発生のための水は、事前に水が貯留された給水タンク4aから給水管13aを介して供給される。
コテ部10の下方には、衣類3を伸展させて保持する保持部20が備えられる。つまり
、コテ部10は衣類3が掛けられるハンガー5と保持部20との間に配置される。保持部20は、コテ部10と同様に横長に構成されるとともに、コテ部10と略平行に設けられる。これにより、互いに横に長い形状でも不当に接触することがない。
保持部20は、衣類3に当接される吸引口21が設けられ、吸引部22が接続される。吸引部22は、負圧を発生させる吸引ポンプ23と、貯水タンク4bと、これらを連通する吸引管24と、を含む。衣類3を吸引により保持することで衣類3を損傷するおそれが少なく、デリケートな衣類3でも処理することができる。
貯水タンク4bは、保持部20と吸引ポンプ23との間に設けられ、気液分離の機能を有する気液分離部である。つまり、濡れた衣類3を吸引したときに空気とともに吸引される水分を分離して貯水する。
移動機構30は、コテ部10および保持部20を個別に上下方向に直線的に移動させる。その構成は特に限定されるものではなく、ラック&ピニオンのようなギアによる構成、または、ベルト&プーリーによる構成など、公知の構成が可能である。さらに、移動機構30は、コテ部10の衣類3からの距離を変更し、当接面12が衣類3に当接したり近接したりできるように構成される。具体的には、コテ部10の当接面12が、ハンガー5と保持部20とを結ぶ仮想直線Lより衣類3の方向に突出して衣類3に当接する位置と、その仮想直線Lより衣類3とは反対の方向に凹設して衣類3に近接する位置と、の間で移動可能に構成される。
特に、移動機構30は、当接面12が衣類3に当接して配置される場合、当接面12が所定の圧力で衣類3に押し付けられた状態を維持することができるように構成されてもよい。また、移動機構30は、当接面12が衣類3に近接して配置される場合、当接面12が衣類3から所定の寸法だけ離れた状態を維持することができるように構成されてもよい。
制御部40は、使用者による入力および衣類3の種類などの情報に基づいて、コテ部10、保持部20および移動機構30などの動作を制御する。
[1−2.動作]
以上のように構成された衣類処理装置について、以下その動作、作用を説明する。
本実施の形態1に示す衣類処理装置は、衣類処理により、衣類3のしわ伸ばしを行う。衣類処理は、加熱されたコテ部10によるアイロンがけ、加熱されたコテ部10とスチームによるスチームアイロンがけ、および、コテ部10を接触させないスチームがけ、のいずれかを選択して行われる。この選択手段は、衣類3の種類などに応じて使用者が設定するように構成されてもよい。また、例えば、衣類3に設けられた情報タグを読み取り、この情報に応じて自動で設定されるように構成されてもよい。
まず、使用者によって筐体1の前面のドア1aが開放され、衣類収容部2からハンガー保持部6が引き出される。そして、処理される衣類3が所定のハンガー5に掛けられ、そのハンガー5がハンガー保持部6に掛けられて、衣類3のセットが完了する。また、スチーム処理が必要であれば、給水タンク4aに水が補充される。
次に、使用者は、操作部(図示せず)を操作し、運転開始の操作をする。このとき、衣類3の情報として、ブラウスまたはワンピースなどの種類、生地の素材、重量などの情報が、使用者により操作部から入力されるように構成されてもよい。もしくは、衣類3がセットされる段階で、上述したように、自動で読み取られて設定されるように構成されても
よい。
制御部40は、移動機構30を制御して保持部20を移動させ、衣類3の下端を検知する。このときの検知方法は、保持部20の近傍に設けられるマイクロスイッチなどにより接触して検知する方法でもよいし、光学的に検知する方法などでもよく、特に限定されるものではない。
衣類3の下端が検知されると、吸引部22の吸引ポンプ23が運転される。これによって、保持部20の吸引口21が負圧になり、衣類3の下端が保持部20に吸い寄せられ、図6に示すように、保持部20は衣類3を保持する。そして、制御部40は、衣類3を保持した状態の保持部20を下方に少し移動させる。これによって、衣類3は、ハンガー5と保持部20との間で伸展された状態に維持される。なお、構成の項目で記載した仮想直線Lは、ハンガー5と保持部20との間で伸展された衣類3の表面に該当する。
制御部40は、衣類3がこのように保持されてから、コテ部10による衣類処理を開始する。衣類処理として、まず、コテ部10を接触させて行うアイロンがけ、および、スチームアイロンがけについて説明する。
制御部40は、移動機構30によってコテ部10をハンガー5の近傍である衣類3の上部に移動し、衣類3に接触しない状態で、内部のヒータ11によって当接面12を加熱する。当接面12が、衣類3の種類に適した所定の温度まで上昇すると、制御部40は、図6に示すように、コテ部10の当接面12を衣類3に接触させる。つまり、ハンガー5と保持部20とを結ぶ仮想直線Lより衣類3の方向に当接面12が突出する位置にコテ部10を移動させる。このとき、当接面12が所定の圧力で衣類3に押し付けられた状態となるように、移動機構30を調整する。
そして、制御部40は、当接面12の温度を維持するように制御しながら、移動機構30によってコテ部10を所定の速度で下方に移動させる。なお、コテ部10および保持部20は個別に移動可能なので、保持部20が衣類3の下端を保持していれば、コテ部10は上から下方向だけでなく、下から上方向にも衣類処理ができる。
このようにして、コテ部10は、移動機構30および保持部20の作用により、セットされて伸展された衣類3に押し当てられる。そして、コテ部10は、衣類3の上部から下部の方向に移動しながら衣類3の略全体に当接することができる。これにより、衣類3全体にアイロンがけが行われ、着用や洗濯、洗濯脱水、洗濯乾燥などの過程で衣類3に付いたしわが伸ばされる。
また、このとき、蒸気発生部13に給水タンク4aから水が供給されて、スチーム処理が行われてもよい。これによって、スチームアイロンがけが行われる。蒸気発生部13に所定量の水が供給されると、加熱されたヒータ11によって水が水蒸気となって噴出口14から衣類3に噴射される。これによって、衣類3は蒸気で繊維が加熱されながらほぐされる。このため、衣類3に付いたしわが効果的に伸ばされる。
次に、衣類処理として、コテ部10を衣類3に接触させずにスチーム処理を行うスチームがけについて説明する。スチームがけは、例えば、シルクおよびごく薄い生地で仕立てられるなどしたデリケートで高温に弱い衣類3のしわ伸ばしに有用である。
制御部40は、移動機構30によってコテ部10を衣類3の上部に移動し、コテ部10が衣類3に接触しない状態で、内部のヒータ11によって当接面12および蒸気発生部13を加熱する。蒸気発生部13が、水蒸気が発生する所定の温度まで上昇すると、制御部
40は、図7に示すように、コテ部10が衣類3から所定の寸法dだけ離れた近接状態となるように調整する。つまり、コテ部10をハンガー5と保持部20とを結ぶ仮想直線Lより衣類3とは反対の方向に凹設した位置に移動させる。そして、制御部40は、蒸気発生部13の温度を維持し、所定量の給水で水蒸気が発生するように制御しながら、移動機構30によってコテ部10を所定の速度で下方に移動させる。
このようにして、制御部40は、セットされて伸展された衣類3からコテ部10が所定の寸法dだけ離れた状態で、衣類3に蒸気を噴射する。コテ部10は、移動機構30および保持部20の作用により、衣類3の上部から下部の方向に移動し、衣類3の略全体に近接することができる。これにより、伸展された衣類3全体にスチームがけが行われ、着用や洗濯、洗濯脱水、洗濯乾燥などの過程で衣類3に付いたしわが伸ばされる。このため、デリケートな衣類3でもしわを伸ばすことができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、衣類処理装置は、衣類3が掛けられるハンガー5を保持するハンガー保持部6と、衣類3の幅方向に当接または近接して衣類3を加熱するコテ部10と、コテ部10より下方で衣類3を保持する保持部20と、コテ部10を上下方向に移動させる移動機構30と、を備える。そして、保持部20により衣類3を保持し、コテ部10を衣類3に当接または近接させた状態で、移動機構30によりコテ部10を移動させる。
これにより、アイロンなどを手動で操作することなく衣類3をハンガー5に吊るしたままで、着用後や洗濯後の衣類3に付いたしわを伸ばすことができる。このため、アイロンがけ作業の負担を軽減することができる。
本実施の形態のように、蒸気発生部13を備え、蒸気が噴射される噴出口14がコテ部10に設けられてもよい。これにより、衣類3に蒸気を噴射し、衣類3の繊維を加熱しながらほぐすことができる。このため、衣類3に付いたしわが効果的に伸ばされる。
また、コテ部10は、衣類3に当接する当接面12を有し、ハンガー5と保持部20との間で、ハンガー5と保持部20とを結ぶ仮想直線Lより当接面12が衣類3の方向に突出するように配置されてもよい。これにより、コテ部10は、衣類3に押し当てられる。このため、衣類3にアイロンがけが行われ、衣類3に付いたしわが伸ばされる。
また、コテ部10は、ハンガー5と保持部20との間で、ハンガー5と保持部20とを結ぶ仮想直線Lより衣類3とは反対の方向に当接面12が凹設するように配置されてもよい。これにより、衣類3に高温の当接面12が接触することなく、スチームがけが行われる。このため、高温に弱いデリケートな衣類3でもしわを伸ばすことができる。
また、保持部20は、衣類3を吸引することにより衣類3を保持してもよい。吸引により保持することで衣類3を損傷するおそれが少なく、デリケートな衣類3でも処理することができる。
また、コテ部10および保持部20は、互いに略平行に設けられ、個別に移動可能に構成されてもよい。互いに平行であるため、互いに横に長い形状でも不当に接触することがない。また、個別に移動できるため、保持部20が衣類3の下端を保持していれば、コテ部10は上から下方向だけでなく、下から上方向にも衣類処理ができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における衣類処理装置の処理機構の動作を示す概要図で
ある。実施の形態1で説明した図5〜図7と異なる構成は、保持部20がコテ部10の下方に一体的に構成されることである。
コテ部10および保持部20は、移動機構30により一体的に上下方向に移動する。移動機構30は、コテ部10と衣類3との距離を単独で調整できるように構成されてもよい。また、保持部20は衣類3を吸引しながら移動する。このため、制御部40は、保持部20が衣類3を保持しつつスライドできる程度の吸引力を発生するように、吸引ポンプ23を制御する。
このような一体的な構成によって、移動機構30は、コテ部10を上下方向および衣類3方向に移動させる構成を有すればよく、保持部20を単独で移動させる構成が不要になり、全体の構成が簡略化される。また、制御部40は、コテ部10と保持部20とを個別に移動させる必要がなく、制御が簡略化される。
(実施の形態3)
実施の形態1において図5に示して説明したように、保持部20に接続される吸引部22に貯水タンク4bが設けられる。貯水タンク4bは、上述したように、気液分離部として構成される。この構成によって、衣類3のしわ伸ばしをする前の工程として、濡れた衣類3から水分を吸引する、いわゆる脱水の機能を発揮し、脱水工程を実施することができる。
具体的には、制御部40は、移動機構30によって保持部20を衣類3の上部に移動し、保持部20の吸引口21を衣類3に接触または近接させる。制御部40は、この状態で吸引ポンプ23を運転する。これによって、吸引口21が負圧になり、衣類3が保持部20に吸い寄せられる。このとき、衣類3を通過する空気とともに、衣類3に含まれる水分が吸引口21から吸引され、吸引管24を介して貯水タンク4bの上部に導かれる。貯水タンク4bは、気液分離部として水分を下部に溜め、さらに、内部の空気が上部から吸引ポンプ23へ排出される。
そして、制御部40は、吸引口21の吸引力を調整しつつ、移動機構30によって保持部20を所定の速度で下方に移動させる。これによって、保持部20は衣類3の上部から下部にかけて衣類3に含まれる水分を吸引する。つまり、洗濯後の濡れた衣類3を脱水できる。なお、制御部40は、水分を吸引するときには保持部20を停止させるようにして、水分を吸引するときの吸引力を大きくし、移動するときの吸引力を小さくするようにしてもよい。
一般的な、濡れた衣類3が収容されたドラムを高速回転させる脱水方法では、衣類3は、遠心力によりドラムの周側壁に押し付けられて圧縮され、脱水が完了したときにはしわだらけになる。しかし、本構成のように衣類3から水分を吸引する脱水方法であれば、洗濯後の濡れた衣類3は、圧縮力が加えられることなく、しわが付くことを抑制されて脱水される。
さらに、加熱されるコテ部10を脱水に合わせて当接させることにより、脱水工程を促進できる。また、脱水工程から乾燥工程を連続的に行うことができるとともに、アイロンがけを同時に行うことができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、3つの実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、それぞれの実施の形態で説明した各
構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1〜3では、図1〜3に示すように、衣類3および処理機構7などを収容する衣類収容部2、およびタンク収容部4などを備える筐体1を有する衣類処理装置を説明した。筐体1は、処理機構7などを支えることができればよく、図4に示すイメージのように周囲を囲む壁を有さず、単なる枠体構成または支持棒構成などでもよい。
また、図5に処理機構の概要を示すが、脱水機能を省いて貯水タンク4bなどを除いてもよい。また、スチーム処理機能を省いてアイロン機能だけとし、給水タンク4aおよび蒸気発生部13などを除いてもよい。また、アイロン機能を省いてスチームがけ処理だけを行う構成でもよい。
特に、機能を絞って小型化するとともに可搬性を有するように構成すると使い勝手が向上する。このような構成とすれば、例えば、クローゼットにハンガーで吊るされた衣類の前に本開示の衣類処理装置を設置し、その衣類に対してアイロンがけまたはスチームがけなどを行うことができる。
実施の形態1〜3では、コテ部10および保持部20の形状について、図4には細長く直線的な形状を示した。しかし、これらの衣類3に当接する面(当接面12)が、衣類3側に膨らんで湾曲するように構成されてもよい。この構成によって、当接面12は衣類3を広げるように作用し、しわ伸ばしの効果が向上する。
実施の形態1〜3では、保持部20は衣類3を吸引により保持する。しかし、この方法に限られず、クランプのように挟んで保持する構成でもよい。この構成であれば、衣類3をより強力に保持することができ、重い衣類3でも確実に保持できる。
実施の形態1〜3では、図5に示すように、蒸気発生部13がコテ部10に設けられる構成を説明した。しかし、蒸気発生部13は、給水タンク4aの近傍に設けられてもよい。この構成によって、コテ部10が軽量化され、移動機構30への負荷が軽減される。
実施の形態1〜3では、スチームがけにおいて、コテ部10が衣類3から所定の寸法dだけ離れた状態となるように調整する方法として、図7に示す構成を説明した。他の方法として、例えば、図9に示すように、着脱可能なアタッチメント15がコテ部10に取り付けられてもよい。アタッチメント15は、当接面12の周囲を囲って衣類3を当接面12から遠ざけるように構成される。また、図示しないが、図8に示すコテ部10にアタッチメント15が取り付けられてもよい。
このアタッチメント15は、図9に示すように、所定の長さのブラシ15aを有してもよいし、ブラシ15aに代えて、例えば、櫛状または平面の壁などを有してもよい。要するに、衣類3が当接面12に直接触れないように構成されればよい。このようなアタッチメント15が取り付けられれば、所定の寸法dが確保されるだけでなく、コテ部10から噴射される水蒸気は拡散が抑制されて衣類3に効果的に付着し、しわ伸ばしの効果がより向上する。
本開示の衣類処理装置は、アイロンなどを手動で操作することなく、着用や洗濯する過程により衣類についたしわを伸ばすことができるので、一般家庭で衣類に関連する家事の負担を軽減するのに有効である。さらに、洗濯機、洗濯脱水機、洗濯乾燥機またはクロー
ゼットなどと組み合わせて衣類を処理することもできる。
1 筐体
2 衣類収容部
3 衣類
4 タンク収容部
4a 給水タンク
4b 貯水タンク
5 ハンガー
6 ハンガー保持部
7 処理機構
10 コテ部
11 ヒータ
12 当接面
13 蒸気発生部
13a 給水管
14 噴出口
15 アタッチメント
15a ブラシ
20 保持部
21 吸引口
22 吸引部
23 吸引ポンプ
24 吸引管
30 移動機構
40 制御部

Claims (8)

  1. 衣類が掛けられるハンガーを保持するハンガー保持部と、
    前記衣類の幅方向に当接または近接して前記衣類を加熱するコテ部と、
    前記コテ部より下方で前記衣類を保持する保持部と、
    前記コテ部を上下方向に移動させる移動機構と、を備え、
    前記保持部により前記衣類を保持し、前記コテ部を前記衣類に当接または近接させた状態で、前記移動機構により前記コテ部を移動させる、
    衣類処理装置。
  2. 蒸気発生部を備え、蒸気が噴射される噴出口が前記コテ部に設けられる、
    請求項1に記載の衣類処理装置。
  3. 前記コテ部は、前記衣類に当接する当接面を有し、前記ハンガーと前記保持部との間で、前記ハンガーと前記保持部とを結ぶ仮想直線より前記衣類の方向に前記当接面が突出するように配置される、
    請求項1または2に記載の衣類処理装置。
  4. 前記コテ部は、前記ハンガーと前記保持部との間で、前記ハンガーと前記保持部とを結ぶ仮想直線より前記衣類とは反対の方向に前記当接面が凹設するように配置される、
    請求項1または2に記載の衣類処理装置。
  5. 前記保持部は、前記衣類を吸引することにより前記衣類を保持する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣類処理装置。
  6. 前記コテ部および前記保持部は、互いに略平行に設けられ、個別に移動可能に構成される、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の衣類処理装置。
  7. 前記保持部は、前記コテ部の下方に一体的に構成される、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の衣類処理装置。
  8. 前記保持部で前記衣類を吸引するための負圧を発生する吸引部を備え、
    前記吸引部に気液分離部を備える、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の衣類処理装置。
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