JP2021056084A - 加速度センサーユニット、電子機器、及び移動体 - Google Patents

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Fumitaka Shinomura
史隆 篠村
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Abstract

【課題】高精度を有する加速度センサーユニット、電子機器、及び移動体を提供する。【解決手段】加速度センサーユニット1は、基体10と、基体10に載置されている蓋体30と、蓋体30に連結している側壁32と、基体10と蓋体30と側壁32とで囲まれている第1キャビティー20に設けられる第1加速度センサー素子21xと、基体10と蓋体30と側壁32とで囲まれている第2キャビティー22に設けられる第2加速度センサー素子21zと、を含み、第1加速度センサー素子21xは、基体10の面10a方向に平行な第1方向の加速度Axを検出し、第2加速度センサー素子21zは、面10a方向と交差する第2方向の加速度Azを検出し、第1キャビティー20内は、第1気圧雰囲気で封止され、第2キャビティー22内は、第2気圧雰囲気で封止され、第2気圧雰囲気の気圧P2は、第1気圧雰囲気の気圧P1より低い。【選択図】図3

Description

本発明は、加速度センサーユニット、電子機器、及び移動体に関する。
近年、シリコンMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて製造された加速度センサーユニットなどの機能素子が開発されている。
このような機能素子として、例えば、特許文献1には、基体と蓋体で構成された第1収納部にX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の加速度を検出可能な3つの加速度センサー素子を配置し、第2収納部にX軸、Y軸、Z軸の3軸まわりの角速度を検出可能な3つの角速度センサー素子を配置し、第1収納部をほぼ大気圧で封止し、第2収納部をほぼ真空状態で封止した機能素子が記載されている。
特開2018−173287号公報
しかしながら、特許文献1に記載の機能素子は、櫛歯状をなして対向配置されている可動電極及び固定電極を有する加速度センサー素子や板状をなして対向配置されている可動電極及び固定電極を有する加速度センサー素子を有し、これら二つの電極間の静電容量に基づいて加速度を検出している。X軸及びY軸方向の加速度センサー素子は、櫛歯状構造とすることで、電極の対向面積を大きくすることができるが、Z軸方向の加速度センサー素子は、板状構造のため、電極の対向面積を大きくすると素子形状が大きくなり小型化が難しい。そのため、Z軸方向の加速度センサー素子の感度をX軸及びY軸方向の加速度センサー素子の感度と同等とするには、可動電極と固定電極との間隔を狭める必要がある。しかし、間隔を狭めると、間隙の空気粘性が高くなるので、エアダンピングが強くなりノイズが発生し検出精度が低下する。従って、X軸及びY軸方向の加速度センサー素子に比べ、Z軸方向の加速度センサー素子の検出精度が低下するという課題があった。
加速度センサーユニットは、基体と、前記基体に載置されている蓋体と、前記蓋体に連結している側壁と、前記基体と前記蓋体と前記側壁とで囲まれている第1キャビティーに設けられる第1加速度センサー素子と、前記基体と前記蓋体と前記側壁とで囲まれている第2キャビティーに設けられる第2加速度センサー素子と、を含み、前記第1加速度センサー素子は、前記基体の面方向に平行な第1方向の加速度を検出し、前記第2加速度センサー素子は、前記面方向と交差する第2方向の加速度を検出し、前記第1キャビティー内は、第1気圧雰囲気で封止され、前記第2キャビティー内は、第2気圧雰囲気で封止され、前記第2気圧雰囲気の気圧は、前記第1気圧雰囲気の気圧より低いことを特徴とする。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記蓋体と前記側壁とは、一体であることが好ましい。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記基体及び前記蓋体の少なくとも一方には、前記第1キャビティーに連通し、封止部材で塞がれている第1貫通孔が設けられ、前記基体及び前記蓋体の少なくとも一方には、前記第2キャビティーに連通し、封止部材で塞がれている第2貫通孔が設けられていることが好ましい。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記第1キャビティーに、前記面方向に平行で前記第1方向と交差する第3方向の加速度を検出する第3加速度センサー素子が配置されていることが好ましい。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記基体と、前記第1キャビティーと前記第2キャビティーとに接する前記側壁と、が平面視で重なる位置に、配線が配置されていることが好ましい。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記配線は、前記第1キャビティー内の配線と前記第2キャビティー内の配線とを接続していることが好ましい。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記配線は、断面視で前記基体の前記側壁側の面に設けられた溝部に配置されていることが好ましい。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記配線と、前記基体と前記側壁とを接合する接合部材との間に保護膜が配置されていることが好ましい。
電子機器は、上記の加速度センサーユニットを備えていることを特徴とする。
移動体は、上記の加速度センサーユニットを備えていることを特徴とする。
第1実施形態に係る加速度センサーユニットの概略構成を示す平面図。 図1のA−A線での断面図。 図1のB−B線での断面図。 図1のC−C線での断面図。 素子のQ値と気圧との関係を示す図。 第1加速度センサー素子の概略構成を示す平面図。 第3加速度センサー素子の概略構成を示す平面図。 第2加速度センサー素子の概略構成を示す平面図。 第2実施形態に係る加速度センサーユニットを備える電子機器としてのスマートフォンの構成を示す斜視図。 第3実施形態に係る加速度センサーユニットを備える移動体としての自動車の構成を示す斜視図。
1.第1実施形態
先ず、第1実施形態に係る加速度センサーユニット1として、X軸、Y軸、及びZ軸のそれぞれの方向の加速度を独立して検知することのできる3軸加速度センサーを一例として挙げ、図1〜図8を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る加速度センサーユニット1の概略構成を示す平面図である。図2は、図1のA−A線での断面図である。図3は、図1のB−B線での断面図である。図4は、図1のC−C線での断面図である。図5は、素子のQ値と気圧との関係を示す図である。図6は、第1加速度センサー素子21xの概略構成を示す平面図である。図7は、第3加速度センサー素子21yの概略構成を示す平面図である。図8は、第2加速度センサー素子21zの概略構成を示す平面図である。なお、図1では、分かり易くするために、蓋体30、第1貫通孔36、及び第2貫通孔38を透視している。また、上記各図では、説明の便宜上、配線の一部を省略してあり、分かり易くするために、各構成要素の寸法比率は実際と異なる。また、図中のX軸、Y軸、Z軸は、互いに直交する座標軸であり、X軸に沿う方向を「X方向」、Y軸に沿う方向を「Y方向」、Z軸に沿う方向を「Z方向」とし、矢印の方向がプラス方向である。また、Z方向のプラス方向を「上方」、Z方向のマイナス方向を「下方」と言う。また、本実施形態では、第1方向をX方向とし、第2方向をZ方向とし、第3方向をY方向として説明する。
本実施形態に係る加速度センサーユニット1は、図1、図2、図3、及び図4に示すように、基体10と、蓋体30と、側壁32と、第1加速度センサー素子21xと、第2加速度センサー素子21zと、第3加速度センサー素子21yと、を含み構成されている。なお、第1加速度センサー素子21xは、基体10の面10a方向と平行なX方向の加速度Axを検知可能な加速度センサー素子である。第2加速度センサー素子21zは、面10a方向と交差するZ方向の加速度Azを検知可能な加速度センサー素子である。第3加速度センサー素子21yは、面10a方向と平行でX方向と交差するY方向の加速度Ayを検知可能な加速度センサー素子である。
基体10及び蓋体30は、それぞれ、板状をなし、X軸及びY軸を含む平面であるXY平面に沿って配置されている。
基体10は、面10aに、第1加速度センサー素子21xと、第2加速度センサー素子21zと、第3加速度センサー素子21yと、ガラスフリットなどの高温酸化物を主成分とする接合部材40を介し接合されている蓋体30と、を有している。ここで高温酸化物とは、B23、ZnO2、Al23、Bi23、SiO2等である。基体10と蓋体30との間には、第1加速度センサー素子21xと第3加速度センサー素子21yとを収納している第1キャビティー20と、第2加速度センサー素子21zを収納している第2キャビティー22と、が形成されている。
基体10には、蓋体30側となる上方に開放する2つの凹部12,14が設けられている。凹部12には、凹部12の内底面12aから突出した後述する図6に示すマウント部M71,M72が設けられており第1加速度センサー素子21x及び第3加速度センサー素子21yを支持している。また、凹部14には、凹部14の内底面14aから突出したマウント部M91が設けられており第2加速度センサー素子21zを支持している。
基体10には、面10aに、Z軸プラス方向に開口する複数の溝部16が設けられており、溝部16内に、図示しない外部装置と接続するための端子51,52,53,54,55,56,57と、第1加速度センサー素子21x、第2加速度センサー素子21z、及び第3加速度センサー素子21yと電気的に接続する配線61,62,63,64,65,66,67が配置されている。
端子51は、配線61と、第1キャビティー20内に配置された配線61aと、基体10の溝部18内に配置された配線61bと、第2キャビティー22内に配置された配線61cと、に電気的に接続している。また、配線61aは、配線61eに接続されている。配線61eは、接点68を介して第1加速度センサー素子21xの可動電極と電気的に接続されている。更に、第1加速度センサー素子21xの可動電極は、接点68を介して第1キャビティー20内に配置された配線61dに接続され、再び接点68を介して第3加速度センサー素子21yの可動電極と接続される。また、第2キャビティー22内に配置された配線61cは、接点68を介して第2加速度センサー素子21zの可動電極と電気的に接続している。そのため、第1加速度センサー素子21xの可動電極と電気的に接続する端子と、第2加速度センサー素子21zの可動電極と電気的に接続する端子と、第3加速度センサー素子21yの可動電極と電気的に接続する端子と、を1つの端子51で補えるため、端子数を減らすことができ、加速度センサーユニット1の小型化を図ることができる。
また、配線61bは、基体10と、第1キャビティー20と第2キャビティー22とに接する側壁32と、が平面視で重なる位置に、設けられている溝部18内に配置されている。そのため、配線61bが基体10の面10a上に突出しないので、基体10の面10a上に第1加速度センサー素子21x、第2加速度センサー素子21z、及び第3加速度センサー素子21yを接合することができる。
また、配線61bと、側壁32と基体10とを接合する接合部材40との間には、図4に示すように、二酸化ケイ素(SiO2)など絶縁性酸化物の保護膜44が配置されている。そのため、接合部材40の主成分である高温酸化物と、保護膜44の主成分である絶縁性酸化物とが密着することで第1キャビティー20内及び第2キャビティー22内の気密性が低下するのを低減することができる。
端子52,53は、配線62,63と、凹部12内に配置されている配線と、を介して第1加速度センサー素子21xの固定電極と電気的に接続されている。
端子54,55は、配線64,65と、凹部12内に配置されている配線と、を介して第3加速度センサー素子21yの固定電極と電気的に接続されている。
端子56,57は、端子51と同様の構成、つまり、配線66,67と、凹部12内に配置されている配線と、凹部12と凹部14とに接する基体10に設けられた溝部内に配置されている配線と、凹部14内に配置されている配線と、を介して第2加速度センサー素子21zの固定電極と電気的に接続されている。なお、端子56,57は、凹部12の外縁の基体10の面10aに溝部を設け、その溝内に配置されている配線66,67と、凹部14内に配置されている配線と、を介して第2加速度センサー素子21zの固定電極と電気的に接続しても構わない。
蓋体30には、基体10側となる下方に開放する2つの凹部34,35が基体10の凹部12,14と重なる位置にそれぞれ設けられている。そのため、基体10と蓋体30とを接合部材40を介し接合することで、基体10と、蓋体30と、蓋体30と連結し一体化している側壁32と、により2つのキャビティーを形成することができる。つまり、基体10の凹部12と蓋体30の凹部34とで、第1加速度センサー素子21xと第3加速度センサー素子21yとを収納する第1キャビティー20を形成し、基体10の凹部14と蓋体30の凹部35とで、第2加速度センサー素子21zを収納する第2キャビティー22を形成している。
蓋体30には、第1キャビティー20の内外を連通する第1貫通孔36と、第2キャビティー22の内外を連通する第2貫通孔38と、が設けられている。そのため、加速度センサーユニット1では、第1貫通孔36を介して、第1キャビティー20を所望の第1気圧雰囲気に置換することができ、第2貫通孔38を介して、第2キャビティー22を所望の第2気圧雰囲気に置換することができる。なお、第1キャビティー20及び第2キャビティー22を所望の雰囲気に置換した後に、第1貫通孔36及び第2貫通孔38は、封止部材42によって塞がれ封止される。これにより、第1キャビティー20及び第2キャビティー22がそれぞれ独立した気密空間となる。また、第1キャビティー20内及び第2キャビティー22内には、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されて、所望の気圧P1,P2に封止されている。なお、本実施形態では、第1貫通孔36と第2貫通孔38とを蓋体30に設けているが、これに限定する必要はなく、基体10に設けても構わない。また、第1貫通孔36と第2貫通孔38とは、好ましくは平面視に於いて第1加速度センサー素子21x、第2加速度センサー素子21z、第3加速度センサー素子21y、の何れにも重ならない位置に設けるのが良い。
第1加速度センサー素子21xと第3加速度センサー素子21yとが収納されている第1キャビティー20の第1気圧雰囲気の気圧P1は、第2加速度センサー素子21zが収納されている第2キャビティー22の第2気圧雰囲気の気圧P2より高くなるように封止されている。つまり、第2キャビティー22の第2気圧雰囲気の気圧P2が第1キャビティー20の第1気圧雰囲気の気圧P1より低い。これは、以下の理由からである。
第1キャビティー20内に収納される第1加速度センサー素子21x及び第3加速度センサー素子21yは、基体10の面10a方向と平行なX方向及びY方向の加速度を検出する加速度センサー素子なので、櫛歯状をなして対向配置されている可動電極及び固定電極を有している。これに対し、第2キャビティー22内に収納される第2加速度センサー素子21zは、基体10の面10a方向と交差するZ方向の加速度を検出する加速度センサー素子なので、板状をなして対向配置されている可動電極及び固定電極を有している。
X方向又はY方向の加速度を検出する第1加速度センサー素子21x又は第3加速度センサー素子21yは、電極が櫛歯状構造のため、板厚を厚くすることで電極の対向面積を大きくし、感度を高めることができる。しかし、Z方向の加速度を検出する第2加速度センサー素子21zは、板状構造のため、電極の対向面積を大きくすると素子形状が大きくなり小型化が難しい。そのため、第2加速度センサー素子21zの感度を第1加速度センサー素子21x又は第3加速度センサー素子21yの感度と同等とするには、可動電極と固定電極との間隔を狭める必要がある。しかし、間隔を狭めると、間隙の空気粘性が高くなるので、エアダンピングが強くなりノイズが発生し検出精度が低下する。
このノイズは、ブラウンノイズ(BN)と言われ、(1)式で表される。
Figure 2021056084
ここで、kb:ボルツマン係数、T:絶対温度、D:ダンピング係数、M:可動部質量、f0:共振周波数、Q:Q値、である。
また、Q値は、機械的な振幅増大係数であり、ダンピング係数Dとの関係は、(2)式で表される。
Figure 2021056084
(1)式と(2)式からノイズ低減のためには、ダンピング係数Dを小さくする。つまり、Q値を高くする必要がある。
第1加速度センサー素子21x、第2加速度センサー素子21z、及び第3加速度センサー素子21yのQ値は、両対数グラフである図5に示すように、気圧が低くなるのに伴い、高くなる傾向にあり、同一気圧の場合には、第1加速度センサー素子21x又は第3加速度センサー素子21yのQ値に比べ、第2加速度センサー素子21zのQ値が小さい。これは同サイズの素子に於いて、同じ感度の加速度センサーを同一気圧下に配置すると、第1加速度センサー素子21x、第3加速度センサー素子21yに比べ、第2加速度センサー素子21zのダンピングが大きくなるからである。一般に、第1加速度センサー素子21xと第3加速度センサー素子21yでは、櫛歯型検出電極が用いられ、第2加速度センサー素子21zでは、狭ギャップの平行平板型検出電極が用いられる。狭ギャップの平行平板型検出に於いて感度を高めようとすると検出面積が大きくなり、更に空気粘性によるダンピングが大きくなる。そのため、同一気圧において、第2加速度センサー素子21zは、第1加速度センサー素子21x又は第3加速度センサー素子21yに比べ、ノイズが発生し易く検出精度が悪いと言える。
従って、第2加速度センサー素子21zのQ値を高めノイズを低減するために、第2加速度センサー素子21zが収納されている第2キャビティー22の第2気圧雰囲気の気圧P2を第1加速度センサー素子21xと第3加速度センサー素子21yとが収納されている第1キャビティー20の第1気圧雰囲気の気圧P1より低くしている。
なお、第2キャビティー22の気圧P2の最小値Pminは、100Paである。気体の熱伝導率は、1気圧(1atm)から100Paまではほぼ一定であり、2つのキャビティーにおいて、一方が100Pa以上で、他方が100Pa以下であると、双方で熱伝導率が大きく異なってしまい、素子の温度特性に大きな差異が生じる。また、100Pa以下では、熱伝導率の圧力依存性が高く、封止圧力のばらつきにより熱伝導率のばらつきが発生し、素子の温度特性のばらつきも生じる。従って、100Pa以上で安定した特性を得ることができる。
一方、気圧を高めていくと、第1加速度センサー素子21xと第3加速度センサー素子21y、及び第2加速度センサー素子21zは、それぞれ一定の値に飽和する。これは気圧が高くなり、封止気体の平均自由工程が短くなると気体分子が連続体として見なされ、ダンピングの圧力依存性が無くなるからである。このような現象は、第1加速度センサー素子21x、第3加速度センサー素子21y、及び第2加速度センサー素子21zの共通の現象として観測され、その気圧P0は、素子形状にも依るが大よそ10,000〜70,000Pa程度である。従って、本発明の第2キャビティー22の気圧P2の最大値は、70,000Paを超えることはない。
基体10の構成材料としては、特に限定されないが、絶縁性を有する材料を用いることが好ましく、具体的には、高抵抗なシリコン材料、ガラス材料を用いるのが好ましく、例えば、アルカリ金属イオンを一定量含むガラス材料、例えば、パイレックス(登録商標)ガラスのような硼珪酸ガラスを用いるのが好ましい。これにより、各加速度センサー素子21x、21y、21zがシリコンを主材料として構成されている場合、基体10と各加速度センサー素子21x、21y、21zとを陽極接合することができる。陽極接合することにより、各加速度センサー素子21x、21y、21zを強固に基体10へ固定することができる。よって、剥離が発生し難い高信頼性の加速度センサーユニット1を提供できる。それ以外に、石英基板、水晶基板、或いはSOI(Silicon on Insulator)基板であっても良い。
また、蓋体30の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述した基体10と同様の材料を用いることができる。
また、第1加速度センサー素子21x、第2加速度センサー素子21z、及び第3加速度センサー素子21yは、リン、ボロン等の不純物がドープされた導電性のシリコン基板をエッチング、例えば、反応性イオンエッチング等のドライエッチングによってパターニングすることで一括形成されている。
次に、本実施形態の加速度センサーユニット1の有する第1加速度センサー素子21x、第2加速度センサー素子21z、及び第3加速度センサー素子21yについて、詳細に説明する。
先ず、第1加速度センサー素子21x及び第3加速度センサー素子21yについて説明する。
図6に示す第1加速度センサー素子21xは、X方向の加速度Axを検出する加速度センサー素子である。第1加速度センサー素子21xは、可動部71と、バネ部72と、固定部73と、固定検出電極74,75と、を備えている。
可動部71は、X方向に延在する基部711と、基部711からY方向両側に突出した複数の可動電極である可動検出電極712と、を有している。このような可動部71は、基部711の両端部においてバネ部72を介して固定部73に接続されている。また、固定部73は、凹部12の内底面12aから突出したマウント部M71に固定されている。これにより、可動部71は、固定部73に対してX方向に変位可能となる。また、固定電極である固定検出電極74,75は、凹部12の内底面12aから突出したマウント部M72に固定されており、可動検出電極712を間に挟んで設けられている。つまり、可動検出電極712と固定検出電極74,75とが櫛歯形状に配置されている。
なお、基体10に設けられた配線61,61a,61eと接点68とを介して可動部71及び可動検出電極712と端子51とが電気的に接続され、配線62を介して固定検出電極74と端子52とが電気的に接続され、配線63を介して固定検出電極75と端子53とが電気的に接続されている。また、可動部71、可動検出電極712、固定検出電極74、及び固定検出電極75には、端子51,52,53を介して所定の電圧が印加されており、可動検出電極712と固定検出電極74,75との間に、それぞれ、静電容量が形成されている。
このような第1加速度センサー素子21xは、次のようにして加速度Axを検出することができる。第1加速度センサー素子21xに加速度Axが加わると、加速度Axの大きさに基づいて、可動部71が、バネ部72を弾性変形させながら、X方向に変位する。可動部71が変位することで、可動検出電極712と固定検出電極74とのギャップ及び可動検出電極712と固定検出電極75とのギャップが変化し、それに伴ってこれらの間の静電容量が変化する。そのため、この静電容量の変化量に基づいて加速度Axを検出することができる。
図7に示す第3加速度センサー素子21yは、Y方向の加速度Ayを検出する加速度センサー素子である。第3加速度センサー素子21yは、前述した第1加速度センサー素子21xの向きを90°回転させた以外は、第1加速度センサー素子21xと同様である。そのため、第3加速度センサー素子21yの説明は、省略する。
なお、基体10に設けられた配線61,61a,61dと、接点68と、第1加速度センサー素子21xの可動部71と、を介して第3加速度センサー素子21yの可動部及び可動検出電極と端子51とが電気的に接続され、配線64,65を介して第3加速度センサー素子21yの固定検出電極と端子54,55とが電気的に接続されている。また、第3加速度センサー素子21yの可動部、可動検出電極、及び固定検出電極には、端子51,54,55を介して所定の電圧が印加されており、第3加速度センサー素子21yの可動検出電極と固定検出電極との間に、それぞれ、静電容量が形成されている。
次に、第2加速度センサー素子21zについて説明する。
図8に示す第2加速度センサー素子21zは、Z方向の加速度Azを検出する加速度センサー素子である。第2加速度センサー素子21zは、可動部91と、梁部92と、固定部93と、を備えている。
可動部91は、梁部92を介して固定部93に接続され、固定部93は、凹部14の内底面14aから突出するマウント部M91に固定されている。このような可動部91は、梁部92により形成された回動軸L9まわりにシーソー揺動するようになっている。また、可動部91は、平面視で、回動軸L9の一方側に位置する可動電極である可動検出電極911と、回動軸L9の他方側に位置する可動電極である可動検出電極912と、を有しており、可動検出電極911,912は、加速度Azが加わったときの回転モーメントが互いに異なるように設計されている。また、凹部14の内底面14aには、可動検出電極911と対向する固定電極である固定検出電極94と、可動検出電極912と対向する固定電極である固定検出電極95と、が設けられている。
なお、基体10に設けられた配線61,61a,61b,61cと接点68とを介して可動部91及び可動検出電極911,912と端子51とが電気的に接続され、配線66を介して固定検出電極94と端子56とが電気的に接続され、配線67を介して固定検出電極95と端子57とが電気的に接続されている。また、可動部91、可動検出電極911,912、及び固定検出電極94,95には、端子51,56,57を介して所定の電圧が印加されており、可動検出電極911と固定検出電極94との間及び可動検出電極912と固定検出電極95との間に、それぞれ、静電容量が形成されている。
このような第2加速度センサー素子21zは、次のようにして加速度Azを検出することができる。第2加速度センサー素子21zに加速度Azが加わると、可動部91は、回動軸L9まわりにシーソー揺動する。このような可動部91のシーソー揺動によって、可動検出電極911と固定検出電極94とのギャップおよび可動検出電極912と固定検出電極95とのギャップが変化し、それに伴ってこれらの間の静電容量が変化する。そのため、この静電容量の変化量に基づいて加速度Azを検出することができる。
本実施形態の加速度センサーユニット1は、第2加速度センサー素子21zの配置されている第2キャビティー22内の気圧P2が第1加速度センサー素子21xの配置されている第1キャビティー20内の気圧P1より、低い。そのため、第2キャビティー22内の空気抵抗が小さくなり、エアダンピングが弱まり、且つ、第2加速度センサー素子21zのQ値が高くなるため、ノイズの発生が抑制され、第2加速度センサー素子21zの検出精度の低下を低減することができる。よって、検出方向の異なる第1加速度センサー素子21xと第2加速度センサー素子21zとの感度をほぼ同等にすることができ、検出精度の高い加速度センサーユニット1を提供することができる。
また、蓋体30と側壁32とが一体であるため、第1キャビティー20及び第2キャビティー22内の気密性が高くなり、且つ、製造もし易くなるので、高い信頼性を有し低コストの加速度センサーユニット1を提供することができる。
また、蓋体30に第1キャビティー20に連通する第1貫通孔36と第2キャビティー22に連通する第2貫通孔38とが設けられているので、第1キャビティー20内の気圧P1と第2キャビティー22内の気圧P2を異ならせて封止することができる。そのため、第2キャビティー22内の気圧P2を第1キャビティー20内の気圧P1より低くすることで、第2加速度センサー素子21zのQ値を高めノイズを低減し、第2加速度センサー素子21zの検出精度を高めることができる。
また、X方向を検出する第1加速度センサー素子21xの配置されている第1キャビティー20内に、Y方向の加速度を検出する第3加速度センサー素子21yを配置することで、第1加速度センサー素子21xと第3加速度センサー素子21yとを同じ気圧P1で封止することとなり、2つの素子のQ値を同等にすることができる。そのため、検出精度も同等となり、検出精度の高い3軸方向の加速度センサーユニット1を提供することができる。
また、断面視で基体10と、第1キャビティー20と第2キャビティー22とに接する側壁32と、が重なる位置で、基体10の側壁32側の面10aに、側壁32側に開口する溝部18が設けられ、溝部18内に配線61bが配置されている。そのため、第1キャビティー20内に配置されている第1加速度センサー素子21xの可動電極と第2キャビティー22内に配置されている第2加速度センサー素子21zの可動電極とを配線61b、第1キャビティー20内の配線61a,61e、及び第2キャビティー22内の配線61cを介して1つの端子51に接続することができる。そのため、2つの素子の可動電極への配線61,61a,61b,61c及び端子51を共通化でき、端子の数を減らすことができるので、加速度センサーユニット1の小型化を図ることができる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態に係る加速度センサーユニット1を備えている電子機器の一例として、スマートフォン1200を挙げて説明する。
図9は、第2実施形態に係る加速度センサーユニット1を備える電子機器としてのスマートフォン1200の構成を示す斜視図である。
図9に示すように、スマートフォン1200は、上述した加速度センサーユニット1が組込まれている。加速度センサーユニット1によって検出された加速度などの検出データは、スマートフォン1200の制御部1201に送信される。制御部1201は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成されており、受信した検出データからスマートフォン1200の姿勢や、挙動を認識して、表示部1208に表示されている表示画像を変化させたり、警告音や、効果音を鳴らしたり、振動モーターを駆動して本体を振動させることができる。換言すれば、スマートフォン1200のモーションセンシングを行い、計測された姿勢や、挙動から、表示内容を変えたり、音や、振動などを発生させたりすることができる。特に、ゲームのアプリケーションを実行する場合には、現実に近い臨場感を味わうことができる。
このような電子機器は、上述した加速度センサーユニット1を備えていることから、上記実施形態で説明した効果が反映され、性能に優れている。
なお、上述した加速度センサーユニット1を備えている電子機器としては、スマートフォン1200以外に、例えば、インクジェットプリンターなどのインクジェット式吐出装置、携帯電話、ラップトップ型やモバイル型のパーソナルコンピューター、テレビ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、各種ナビゲーション装置、ページャー、通信機能付も含む電子手帳、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、魚群探知機、各種測定機器、計器類、フライトシミュレーターなどや電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡などの医療機器が挙げられる。いずれの場合にも、これらの電子機器は、上述した加速度センサーユニット1を備えていることから、上記実施形態で説明した効果が反映され、性能に優れている。
3.第3実施形態
次に、第3実施形態に係る加速度センサーユニット1を備えている移動体の一例として、自動車1500を挙げて説明する。
図10は、第3実施形態に係る加速度センサーユニット1を備える移動体としての自動車1500の構成を示す斜視図である。
図10に示すように、自動車1500には加速度センサーユニット1が内蔵されており、例えば、加速度センサーユニット1によって車体1501の姿勢を検出することができる。加速度センサーユニット1の検出信号は、車体1501の姿勢を制御する姿勢制御部としての車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。また、加速度センサーユニット1は、他にもキーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、自動運転用慣性航法の制御機器、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)に広く適用できる。
また、移動体に適用される加速度センサーユニット1は、上記の例示の他にも、例えば、二足歩行ロボットや電車などの姿勢制御、ラジコン飛行機、ラジコンヘリコプター、およびドローンなどの遠隔操縦あるいは自律式の飛行体の姿勢制御、農業機械、もしくは建設機械などの姿勢制御において利用することができ、いずれの場合にも、上記実施形態で説明した効果が反映され、性能に優れた移動体を提供することができる。
以下、実施形態から導き出される内容を記載する。
加速度センサーユニットは、基体と、前記基体に載置されている蓋体と、前記蓋体に連結している側壁と、前記基体と前記蓋体と前記側壁とで囲まれている第1キャビティーに設けられる第1加速度センサー素子と、前記基体と前記蓋体と前記側壁とで囲まれている第2キャビティーに設けられる第2加速度センサー素子と、を含み、前記第1加速度センサー素子は、前記基体の面方向に平行な第1方向の加速度を検出し、前記第2加速度センサー素子は、前記面方向と交差する第2方向の加速度を検出し、前記第1キャビティー内は、第1気圧雰囲気で封止され、前記第2キャビティー内は、第2気圧雰囲気で封止され、前記第2気圧雰囲気の気圧は、前記第1気圧雰囲気の気圧より低いことを特徴とする。
この構成によれば、第2加速度センサー素子の配置されている第2キャビティー内の気圧が第1加速度センサー素子の配置されている第1キャビティー内の気圧より、低いので第2キャビティー内の空気抵抗が小さくなり、エアダンピングが弱まり、且つ、素子のQ値が高くなるため、ノイズの発生が抑制され、第2加速度センサー素子の検出精度の低下を低減することができる。そのため、検出方向の異なる第1加速度センサー素子と第2加速度センサー素子との感度をほぼ同等にすることができ、検出精度の高い加速度センサーユニットを提供することができる。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記蓋体と前記側壁とは、一体であることが好ましい。
この構成によれば、蓋体と側壁とが一体であるため、キャビティー内の気密性が高くなり、製造がし易くなるので、高い信頼性を有し低コストの加速度センサーユニットを提供することができる。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記基体及び前記蓋体の少なくとも一方には、前記第1キャビティーに連通し、封止部材で塞がれている第1貫通孔が設けられ、前記基体及び前記蓋体の少なくとも一方には、前記第2キャビティーに連通し、封止部材で塞がれている第2貫通孔が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、蓋体に第1キャビティーに連通する第1貫通孔と第2キャビティーに連通する第2貫通孔とが設けられているので、第2キャビティー内の気圧を第1キャビティー内の気圧より低くすることができる。そのため、第2加速度センサー素子のQ値を高めることができる。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記第1キャビティーに、前記面方向に平行で前記第1方向と交差する第3方向の加速度を検出する第3加速度センサー素子が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、基体の面方向と平行な第1方向を検出する第1加速度センサー素子の配置されている第1キャビティー内に、基体の面方向と平行な第3方向の加速度を検出する第3加速度センサー素子を配置することで、第1加速度センサー素子と第3加速度センサー素子とを同じ気圧で封止することとなり、2つの素子のQ値を同等にすることができ、検出精度も同等となり、検出精度の高い3軸の加速度センサーユニットを提供することができる。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記基体と、前記第1キャビティーと前記第2キャビティーとに接する前記側壁と、が平面視で重なる位置に、配線が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、基体と、第1キャビティーと第2キャビティーとに接する側壁とが、平面視で重なる位置に、配線が配置されているので、第1キャビティー内に配置されている第1加速度センサー素子の可動電極と第2キャビティー内に配置されている第2加速度センサー素子の可動電極とを配線を介して1つの端子に接続することができる。そのため、2つの素子の可動電極への配線及び端子を共通化でき、端子を減らすことができ、加速度センサーユニットの小型化を図ることができる。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記配線は、前記第1キャビティー内の配線と前記第2キャビティー内の配線とを接続していることが好ましい。
この構成によれば、第1キャビティー内の配線と第2キャビティー内の配線とを配線を介して接続しているので、端子を共通化し、端子を減らすことができ、加速度センサーユニットの小型化を図ることができる。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記配線は、断面視で前記基体の前記側壁側の面に設けられた溝部に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、配線が溝部に配置されているので、配線が基体の面上に突出しないので、基体の面上に第1加速度センサー素子、第2加速度センサー素子、及び第3加速度センサー素子を接合することができる。
上記の加速度センサーユニットにおいて、前記配線と、前記基体と前記側壁とを接合する接合部材との間に保護膜が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、配線と接合部材との間に保護膜が配置されているので、配線と接合部材とが溶融することで第1キャビティー内及び第2キャビティー内の気密性が低下するのを低減することができる。
電子機器は、上記の加速度センサーユニットを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、高精度の加速度センサーユニットを備えているため、高性能な電子機器を提供することができる。
移動体は、上記の加速度センサーユニットを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、高精度の加速度センサーユニットを備えているため、高性能な移動体を提供することができる。
1…加速度センサーユニット、10…基体、10a…面、12…凹部、12a…内底面、14…凹部、14a…内底面、16…溝部、18…溝部、20…第1キャビティー、21x…第1加速度センサー素子、21y…第3加速度センサー素子、21z…第2加速度センサー素子、22…第2キャビティー、30…蓋体、32…側壁、34…凹部、35…凹部、36…第1貫通孔、38…第2貫通孔、40…接合部材、42…封止部材、44…保護膜、51,52,53,54,55,56,57…端子、61,62,63,64,65,66,67…配線、61a,61b,61c,61d,61e…配線、68…接点、1200…電子機器としてのスマートフォン、1500…移動体としての自動車。

Claims (10)

  1. 基体と、
    前記基体に載置されている蓋体と、
    前記蓋体に連結している側壁と、
    前記基体と前記蓋体と前記側壁とで囲まれている第1キャビティーに設けられる第1加速度センサー素子と、
    前記基体と前記蓋体と前記側壁とで囲まれている第2キャビティーに設けられる第2加速度センサー素子と、
    を含み、
    前記第1加速度センサー素子は、前記基体の面方向に平行な第1方向の加速度を検出し、
    前記第2加速度センサー素子は、前記面方向と交差する第2方向の加速度を検出し、
    前記第1キャビティー内は、第1気圧雰囲気で封止され、
    前記第2キャビティー内は、第2気圧雰囲気で封止され、
    前記第2気圧雰囲気の気圧は、前記第1気圧雰囲気の気圧より低い、
    加速度センサーユニット。
  2. 前記蓋体と前記側壁とは、一体である、
    請求項1に記載の加速度センサーユニット。
  3. 前記基体及び前記蓋体の少なくとも一方には、前記第1キャビティーに連通し、封止部材で塞がれている第1貫通孔が設けられ、
    前記基体及び前記蓋体の少なくとも一方には、前記第2キャビティーに連通し、封止部材で塞がれている第2貫通孔が設けられている、
    請求項1又は請求項2に記載の加速度センサーユニット。
  4. 前記第1キャビティーに、前記面方向に平行で前記第1方向と交差する第3方向の加速度を検出する第3加速度センサー素子が配置されている、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の加速度センサーユニット。
  5. 前記基体と、前記第1キャビティーと前記第2キャビティーとに接する前記側壁と、が平面視で重なる位置に、配線が配置されている、
    請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の加速度センサーユニット。
  6. 前記配線は、前記第1キャビティー内の配線と前記第2キャビティー内の配線とを接続している、
    請求項5に記載の加速度センサーユニット。
  7. 前記配線は、断面視で前記基体の前記側壁側の面に設けられた溝部に配置されている、
    請求項5又は請求項6に記載の加速度センサーユニット。
  8. 前記配線と、前記基体と前記側壁とを接合する接合部材との間に保護膜が配置されている、
    請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の加速度センサーユニット。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の加速度センサーユニットを備えている、
    電子機器。
  10. 請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の加速度センサーユニットを備えている、
    移動体。
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