JP2021055433A - ショベル - Google Patents

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祐太 杉山
Yuta Sugiyama
祐太 杉山
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Abstract

【課題】ショベルを利用して一連の作業を繰り返し行わせる場合の安全性を向上させることが可能な技術を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態に係るショベル100は、一連の掘削作業を構成する掘削動作、ブーム上げ旋回動作、排土動作、及びブーム下げ旋回動作のそれぞれに対応する複数の動作区間ごとに、動作が制限される部位が設定される。例えば、掘削動作区間では、上部旋回体3の旋回動作が制限され、ブーム上げ旋回動作区間では、ブーム4の下げ動作、アーム5の開閉動作、及びバケット6の開閉動作が制限され、排土動作区間では、上部旋回体3の旋回動作、ブーム4の下げ動作、アーム5の閉じ動作、及びバケット6の閉じ動作が制限され、ブーム下げ旋回動作では、ブーム4の上げ動作が制限される。【選択図】図7

Description

本開示は、ショベルに関する。
例えば、ショベルは、土砂の掘削動作やダンプトラックへの土砂の排出動作を含む掘削作業のように、複数の動作区間で構成される一連の作業を繰り返し行う場合がある(特許文献1参照)。
特開2018−71434号公報
しかしながら、ショベルに一連の作業を繰り返し行わせる場合、安全性の低下が懸念される。例えば、ショベルに搭乗するオペレータや外部から遠隔操作を行うオペレータは、一連の作業を繰り返しショベルに行わせていると、慣れや眠気等によって、操作ミス等を起こしてしまう可能性があるからである。
そこで、上記課題に鑑み、ショベルを利用して一連の作業を繰り返し行わせる場合の安全性を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
予め規定される複数の動作区間ごとに、動作が制限される部位が設定される、
ショベルが提供される。
上述の実施形態によれば、ショベルを利用して一連の作業を繰り返し行わせる場合の安全性を向上させることが可能な技術を提供することができる。
ショベルの側面図である。 ショベルの構成の一例を概略的に示すブロック図である。 ショベルの油圧システムの構成の一例を概略的に示す図である。 ショベルの油圧システムにおけるブームに関する操作系の構成部分の一例を示す図である。 ショベルの油圧システムにおけるバケットに関する操作系の構成部分の一例を示す図である。 ショベルの油圧システムにおける上部旋回体に関する操作系の構成部分の一例を示す図である。 ショベルの動作継続判定機能に関する構成の一例を示すブロック図である。 ショベルの掘削作業を構成する複数の動作(区間)を説明する図である。 掘削作業における動作区間ごとに設定される、被駆動要素の動作許否、動作区間の開始条件、及び動作区間の継続条件の一例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
[ショベルの概要]
最初に、図1を参照して、本実施形態に係るショベル100の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係るショベル100の側面図である。
本実施形態に係るショベル100は、下部走行体1と、旋回機構2を介して旋回自在に下部走行体1に搭載される上部旋回体3と、アタッチメント(「作業機」とも称する)を構成するブーム4、アーム5、及び、バケット6と、キャビン10とを備える。
下部走行体1は、左右一対のクローラが走行油圧モータ1L,1R(図2参照)でそれぞれ油圧駆動されることにより、ショベル100を走行させる。つまり、駆動要素としての一対の走行油圧モータ1L,1Rは、それぞれ、被駆動要素としての左右のクローラを駆動する。
上部旋回体3は、旋回油圧モータ2Aで油圧駆動されることにより、下部走行体1に対して旋回する。つまり、駆動要素としての旋回油圧モータ2Aは、被駆動要素としての上部旋回体3を駆動する。
尚、上部旋回体3は、旋回油圧モータ2Aの代わりに、電動機(以下、「旋回用電動機」)により電気駆動されてもよい。つまり、旋回用電動機は、旋回油圧モータ2Aと同様、被駆動部としての上部旋回体3を駆動する駆動要素である。
ブーム4は、上部旋回体3の前部中央に俯仰可能に枢着され、ブーム4の先端には、アーム5が上下回動可能に枢着され、アーム5の先端には、エンドアタッチメントとしてのバケット6が上下回動可能に枢着される。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。
尚、バケット6は、エンドアタッチメントの一例であり、アーム5の先端には、作業内容等に応じて、バケット6の代わりに、他のエンドアタッチメント、例えば、法面用バケット、浚渫用バケット、ブレーカ等が取り付けられてもよい。
キャビン10は、オペレータが搭乗する運転室であり、上部旋回体3の前部左側に搭載される。
ショベル100は、キャビン10に搭乗するオペレータの操作に応じて、下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を動作させる。また、ショベル100は、所定の外部装置のオペレータによって遠隔操作されてもよい。具体的には、ショベル100は、当該外部装置から自機に搭載される通信装置T1を通じて受信されるオペレータの遠隔操作に対応する遠隔操作信号に応じて、下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を動作させてもよい。
また、ショベル100は、下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素の少なくとも一部を自動で動作させる機能(以下「自動運転機能」)を実現する。
自動運転機能には、オペレータの操作装置26に対する操作や遠隔操作に応じて、操作対象の被駆動要素(油圧アクチュエータ)以外の被駆動要素(油圧アクチュエータ)を自動で動作させる機能(いわゆる「半自動運転機能」や「マシンコントロール機能」)が含まれてよい。また、自動運転機能には、オペレータの操作装置26に対する操作や遠隔操作がない前提で、複数の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の少なくとも一部を自動で動作させる機能(いわゆる「完全自動運転機能」)が含まれてよい。また、半自動運転機能や完全自動運転機能には、自動運転の対象の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作内容が予め規定されるルールに従って自動的に決定される態様だけでなく、ショベル100が自律的に各種の判断を行い、その判断結果に沿って、自律的に自動運転の対象の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作内容が決定される態様(いわゆる「自律運転機能」)が含まれてよい。
[ショベルの構成]
次に、図1に加えて、図2を参照して、本実施形態に係るショベル100の詳細な構成について説明する。
図2は、それぞれ、本実施形態に係るショベル100の構成の一例を概略的に示す図である。
尚、図2において、機械的動力系、作動油ライン、パイロットライン、及び電気制御系は、それぞれ、二重線、実線、破線、及び点線で示されている。以下、図3、図4(図4A〜図4C)についても同様である。
本実施形態に係るショベル100の油圧駆動系は、上述の如く、複数の被駆動要素(下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等)のそれぞれを駆動する複数の油圧アクチュエータを含む。複数の油圧アクチュエータには、下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6のそれぞれに対応する走行油圧モータ1L,1R、旋回油圧モータ2A、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9が含まれる。また、本実施形態に係るショベル100の油圧駆動系は、エンジン11と、レギュレータ13と、メインポンプ14と、コントロールバルブ17とを含む。
エンジン11は、油圧駆動系におけるメイン動力源であり、例えば、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである。エンジン11は、例えば、上部旋回体3の後部に搭載され、後述するコントローラ30による直接或いは間接的な制御下で、予め設定される目標回転数で一定回転し、メインポンプ14及びパイロットポンプ15を駆動する。
レギュレータ13は、メインポンプ14の吐出量を制御する。例えば、レギュレータ13は、コントローラ30からの制御指令に応じて、メインポンプ14の斜板の角度(傾転角)を調節する。レギュレータ13は、例えば、後述の如く、レギュレータ13L,13Rを含む。
メインポンプ14は、例えば、エンジン11と同様、上部旋回体3の後部に搭載され、高圧油圧ラインを通じてコントロールバルブ17に作動油を供給する。メインポンプ14は、上述の如く、エンジン11により駆動される。メインポンプ14は、例えば、可変容量式油圧ポンプであり、上述の如く、コントローラ30の制御下で、レギュレータ13により斜板の傾転角が調節されることでピストンのストローク長が調整され、吐出流量(吐出圧)が制御される。メインポンプ14は、例えば、後述の如く、メインポンプ14L,14Rを含む。
コントロールバルブ17は、例えば、上部旋回体3の中央部に搭載され、オペレータの操作に応じて、或いは、ショベル100の自動運転機能に対応する制御指令に応じて、油圧駆動系の制御を行う油圧制御装置である。コントロールバルブ17は、上述の如く、高圧油圧ラインを介してメインポンプ14と接続される。コントロールバルブ17は、メインポンプ14から供給される作動油を、操作装置26の操作状態、遠隔操作信号の内容、或いは、ショベル100の自動運転機能による制御指令に応じて、油圧アクチュエータ(走行油圧モータ1L,1R、旋回油圧モータ2A、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9)に選択的に供給する。コントロールバルブ17は、メインポンプ14から油圧アクチュエータのそれぞれに供給される作動油の流量及び流れる方向を制御する制御弁171〜176を含む。
制御弁171は、走行油圧モータ1Lに対応し、制御弁172は、走行油圧モータ1Rに対応し、制御弁173は、旋回油圧モータ2Aに対応する。また、制御弁174は、バケットシリンダ9に対応し、制御弁175は、ブームシリンダ7に対応し、制御弁176は、アームシリンダ8に対応する。また、制御弁175は、例えば、後述の如く、制御弁175L,175Rを含み、制御弁176は、例えば、後述の如く、制御弁176L,176Rを含む。制御弁171〜176の詳細は、後述する(図3参照)。
本実施形態に係るショベル100の操作系は、パイロットポンプ15と、操作装置26とを含む。また、ショベル100の操作系は、ショベル100の自動運転機能(マシンコントロール機能)に関する構成として、比例弁31と、減圧用比例弁33とを含む。
パイロットポンプ15は、例えば、上部旋回体3の後部に搭載され、パイロットラインを介して比例弁31等の各種油圧機器にパイロット圧を供給する。パイロットポンプ15は、例えば、固定容量式油圧ポンプであり、上述の如く、エンジン11により駆動される。
操作装置26は、キャビン10の操縦席付近に設けられ、オペレータがショベル100の被駆動部(下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、バケット6等)の操作を行うための操作入力手段である。換言すれば、操作装置26は、オペレータがそれぞれの被駆動部を駆動する油圧アクチュエータ(即ち、走行油圧モータ1L,1R、旋回油圧モータ2A、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9等)の操作を行うための操作入力手段である。
図2に示すように、操作装置26は、例えば、その操作内容に対応する電気信号(以下、「操作信号」)を出力する電気式であり、操作信号は、コントローラ30に入力される。そして、コントローラ30は、操作信号に対応する制御指令を比例弁31に出力することにより、比例弁31からコントロールバルブ17に、操作装置26の操作内容に応じたパイロット圧が供給される。これにより、コントロールバルブ17は、操作装置26に対するオペレータの操作内容に応じたショベル100の動作を実現させることができる。操作装置26は、例えば、アーム5(アームシリンダ8)を操作するレバー装置を含む。また、操作装置26は、例えば、ブーム4(ブームシリンダ7)、バケット6(バケットシリンダ9)、上部旋回体3(旋回油圧モータ2A)のそれぞれを操作するレバー装置26A〜26Cを含む(図4A〜図4C参照)。また、操作装置26は、例えば、下部走行体1の左右一対のクローラ(走行油圧モータ1L,1R)のそれぞれを操作するレバー装置やペダル装置を含む。
尚、コントロールバルブ17内の制御弁171〜176は、コントローラ30からの制御指令により直接駆動される電磁ソレノイド式スプール弁であってもよい。また、操作装置26は、パイロットポンプ15から供給される作動油を用いて、その操作内容に対応するパイロット圧を出力する油圧パイロット式であってもよい。この場合、操作装置26には、パイロットラインを通じてパイロットポンプ15から作動油が供給され、その操作内容に応じたパイロット圧が二次側のパイロットラインに出力されると共に、シャトル弁を介してコントロールバルブ17に供給される。
比例弁31は、パイロットポンプ15とコントロールバルブ17とを接続するパイロットラインに設けられ、その流路面積(作動油が通流可能な断面積)を変更可能に構成される。比例弁31は、コントローラ30から入力される制御指令に応じて動作する。これにより、コントローラ30は、操作装置26から入力される操作信号や外部装置から受信される遠隔操作信号に応じて、オペレータの操作内容に応じたパイロット圧を、比例弁31を介し、コントロールバルブ17内の対応する制御弁のパイロットポートに作用させることができる。また、コントローラ30は、オペレータの操作がされていない場合であっても、パイロットポンプ15から吐出される作動油を、比例弁31を介し、コントロールバルブ17内の対応する制御弁のパイロットポートに供給できる。比例弁31は、例えば、後述の如く、比例弁31AL,31AR,31BL,31BR,31CL,31CRを含む。
尚、操作装置26が油圧パイロット式である場合、比例弁31の二次側のパイロットラインは、上述のシャトル弁を介してコントロールバルブ17に接続される。この場合、シャトル弁からコントロールバルブ17に供給されるパイロット圧は、操作装置26から出力される操作内容に応じたパイロット圧と、比例弁31から出力される操作装置26の操作内容と関係のない所定のパイロット圧とのうちの高い方である。
減圧用比例弁33は、比例弁31とコントロールバルブ17との間のパイロットラインに配置される。減圧用比例弁33は、コントローラ30から入力される制御指令に応じて動作する。これにより、コントローラ30は、周辺情報取得装置(例えば、空間認識装置S6の出力)に基づき、油圧アクチュエータの減速或いは停止の制動動作が必要と判断した場合、パイロットラインの作動油をタンクへ排出しパイロット圧を減圧させることができる。そのため、コントローラ30は、比例弁31の状態にかかわらず、コントロールバルブ17内の制御弁のスプールを中立方向へ移動させることができる。そのため、減圧用比例弁33は、制動特性を高めたい場合に有効である。減圧用比例弁33は、例えば、後述の如く、減圧用比例弁33AL,33AR,33BL,33BR,33CL,33CRを含む。
尚、操作装置26が油圧パイロット式である場合、減圧用比例弁33は、省略されてもよい。
本実施形態に係るショベル100の制御系は、吐出圧センサ28と、コントローラ30と、表示装置40と、入力装置42と、音出力装置43と、記憶装置47とを含む。また、本実施形態に係るショベル100の制御系は、ブーム角度センサS1と、アーム角度センサS2と、バケット角度センサS3と、機体傾斜センサS4と、旋回状態センサS5と、空間認識装置S6と、測位装置P1と、通信装置T1とを含む。
吐出圧センサ28は、メインポンプ14の吐出圧を検出する。吐出圧センサ28により検出された吐出圧に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。吐出圧センサ28は、例えば、後述の如く、吐出圧センサ28L,28Rを含む。
コントローラ30(制御装置の一例)は、例えば、キャビン10内に設けられ、ショベル100に関する各種制御を行う。コントローラ30は、その機能が任意のハードウェア、或いは、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されてよい。例えば、コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性の補助記憶装置、及び入出力に関するインタフェース装置等を含むコンピュータを中心に構成される。また、コントローラ30は、例えば、CPUと連動する、GPU(Graphics Processing Unit),ASIC(Application Specific Integrated Circuit),FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の高速演算回路を含んでもよい。コントローラ30は、例えば、補助記憶装置にインストールされる各種プログラムをCPU上で実行することにより各種機能を実現する。
例えば、コントローラ30は、オペレータ等の所定操作により予め設定される運転モード等に基づき、目標回転数を設定し、エンジン11を一定回転させる駆動制御を行う。
また、例えば、コントローラ30は、必要に応じてレギュレータ13に対して制御指令を出力し、メインポンプ14の吐出量を変化させる。
また、例えば、コントローラ30は、例えば、オペレータによるショベル100の手動操作をガイド(案内)するマシンガイダンス機能に関する制御を行う。また、コントローラ30は、例えば、オペレータによるショベル100の手動操作を自動的に支援するマシンコントロール機能に関する制御を行う。コントローラ30は、マシンガイダンス機能及びマシンコントロール機能に関する機能部として、マシンガイダンス部50を含む。
尚、コントローラ30の機能の一部は、他のコントローラ(制御装置)により実現されてもよい。即ち、コントローラ30の機能は、複数のコントローラにより分散される態様で実現されてもよい。例えば、マシンガイダンス機能及びマシンコントロール機能は、専用のコントローラ(制御装置)により実現されてもよい。
表示装置40は、キャビン10内の着座したオペレータから視認し易い場所に設けられ、コントローラ30の制御下で、各種情報画像を表示する。表示装置40は、例えば、空間認識装置S6としてのカメラの出力(画像情報)に基づくショベル100の周囲の様子を表す画像(以下、「周囲画像」)を表示する。表示装置40は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。
入力装置42は、キャビン10内の着座したオペレータから手が届く範囲に設けられ、オペレータによる各種操作入力を受け付け、操作入力に応じた信号をコントローラ30に出力する。入力装置42は、例えば、表示装置40のディスプレイに実装されるタッチパネル、レバー装置26A〜26C等のレバー部の先端に設けられるノブスイッチ、表示装置40の周囲に設置されるボタンスイッチ、レバー、トグル、回転ダイヤル等を含んでよい。入力装置42に対する操作内容に対応する信号は、コントローラ30に取り込まれる。
音出力装置43は、例えば、キャビン10内に設けられ、コントローラ30の制御下で、所定の音(例えば、ブザー音や音声等)を出力する。音出力装置43は、例えば、スピーカやブザー等である。音出力装置43は、コントローラ30からの音声出力指令に応じて各種情報を音として出力する。
記憶装置47は、例えば、キャビン10内に設けられ、コントローラ30の制御下で、各種情報を記憶する。記憶装置47は、例えば、半導体メモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置47は、例えば、ショベル100の動作中に各種機器が出力する情報を記憶してもよいし、ショベル100の動作が開始される前に各種機器を介して取得される情報を記憶してもよい。また、記憶装置47は、例えば、通信装置T1等を介して取得される、或いは、入力装置42等を通じて設定される目標施工面に関するデータを記憶していてもよい。目標施工面に関するデータは、ショベル100のオペレータにより設定(保存)されてもよいし、施工管理者等により設定されてもよい。
ブーム角度センサS1は、ブーム4に取り付けられ、ブーム4の姿勢角度、例えば、ブーム4の上部旋回体3に対する俯仰角度(以下、「ブーム角度」)を検出する。ブーム角度センサS1は、例えば、ロータリエンコーダ、加速度センサ、6軸センサ、IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)等を含んでよい。また、ブーム角度センサS1は、可変抵抗器を利用したポテンショメータ、ブーム角度に対応する油圧シリンダ(ブームシリンダ7)のストローク量を検出するシリンダセンサ等を含んでもよい。以下、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3についても同様である。ブーム角度センサS1によるブーム角度に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
アーム角度センサS2は、アーム5に取り付けられ、アーム5の姿勢角度、例えば、アーム5のブーム4に対する回動角度(以下、「アーム角度」)を検出する。アーム角度センサS2によるアーム角度に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
バケット角度センサS3は、バケット6に取り付けられ、バケット6の姿勢角度、例えば、バケット6のアーム5に対する回動角度(以下、「バケット角度」)を検出する。バケット角度センサS3によるバケット角度に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
機体傾斜センサS4は、水平面に対する機体(上部旋回体3或いは下部走行体1)の傾斜状態を検出する。機体傾斜センサS4は、例えば、上部旋回体3に取り付けられ、上部旋回体3の前後方向及び左右方向の2軸回りの傾斜角度(以下、「前後傾斜角」及び「左右傾斜角」)を検出する。機体傾斜センサS4は、例えば、ロータリエンコーダ、加速度センサ、6軸センサ、IMU等を含んでよい。機体傾斜センサS4による傾斜角度(前後傾斜角及び左右傾斜角)に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
旋回状態センサS5は、上部旋回体3に取り付けられ、上部旋回体3の旋回状態に関する検出情報を出力する。旋回状態センサS5は、例えば、上部旋回体3の旋回角速度や旋回角度を検出する。旋回状態センサS5は、例えば、ジャイロセンサ、レゾルバ、ロータリエンコーダ、加速度センサ、6軸センサ、IMU等を含んでよい。
尚、機体傾斜センサS4に3軸回りの角速度を検出可能なジャイロセンサ、6軸センサ、IMU等が含まれる場合、機体傾斜センサS4の検出信号に基づき上部旋回体3の旋回状態(例えば、旋回角速度)が検出されてもよい。この場合、旋回状態センサS5は、省略されてよい。
空間認識装置S6は、ショベル100の周囲の三次元空間に存在する物体を認識し、空間認識装置S6或いはショベル100から認識された物体までの距離等の位置関係を測定(演算)するための情報を取得する。また、空間認識装置S6は、取得する情報に基づき、ショベル100の周囲の物体の認識、及び認識された物体と空間認識装置S6或いはショベル100との位置関係の測定自体を実施してもよい。空間認識装置S6は、例えば、超音波センサ、ミリ波レーダ、単眼カメラ、ステレオカメラ、LIDAR(Light Detecting and Ranging)、距離画像センサ、赤外線センサ等を含みうる。本実施形態では、空間認識装置S6は、キャビン10の上面前端に取り付けられた前方認識センサS6F、上部旋回体3の上面後端に取り付けられた後方認識センサS6B、上部旋回体3の上面左端に取り付けられた左方認識センサS6L、及び、上部旋回体3の上面右端に取り付けられた右方認識センサS6Rを含む。また、上部旋回体3の上方の空間に存在する物体を認識する上方認識センサがショベル100に取り付けられていてもよい。
空間認識装置70は、ショベル100の周囲に設定された所定領域内の所定物体を検知するように構成されていてもよい。即ち、空間認識装置70は、物体の種類、位置、及び形状等の少なくとも一つを識別できるように構成されていてもよい。例えば、空間認識装置70は、人と人以外の物体とを区別できるように構成されていてもよい。また、空間認識装置70は、ショベル100の周囲の地形の種類を特定できるように構成されていてもよい。地形の種類は、例えば、穴、傾斜面、又は河川等である。また、空間認識装置70は、障害物の種類を特定できるように構成されていてもよい。障害物の種類には、例えば、電線、電柱、人、動物、車両、作業機材、建設機械、建造物、及び柵等が含まれうる。また、空間認識装置70は、車両としてのダンプトラックの種類又はサイズ等を特定できるように構成されていてもよい。また、空間認識装置70は、ヘルメット、安全ベスト、及び作業服等の少なくとも一つを認識することにより、人を検知するように構成されていてもよい。また、空間認識装置70は、ヘルメット、安全ベスト、及び作業服等の少なくとも一つにある所定の識別情報(例えば、マーク、QRコード(登録商標))等を認識することにより、人を検知するように構成されていてもよい。
尚、空間認識装置S6に単眼カメラやステレオカメラ等の撮像装置が含まれる場合、撮像装置の出力(撮像画像)は、表示装置40に入力され、表示装置40を介して、コントローラ30に入力されてもよい。
測位装置P1は、ショベル100(上部旋回体3)の位置を測定する。測位装置P1は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)モジュールであり、上部旋回体3の位置を検出し、上部旋回体3の位置に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
通信装置T1は、所定の通信回線に接続し、外部機器(例えば、後述の管理装置200)と通信を行う。所定の通信回線には、例えば、基地局を末端とする移動体通信網、通信衛星を利用する衛星通信網、インターネット網等が含まれうる。また、所定の通信回線には、例えば、WiFiやブルートゥース(登録商標)等の近距離通信に関する通信規格に準拠する近距離通信回線が含まれてもよい。
マシンガイダンス部50は、マシンガイダンス機能に関するショベル100の制御を実行する。また、マシンガイダンス部50は、マシンコントロール機能に関するショベル100の制御を実行する。詳細は、後述する。
[ショベルの油圧システム]
次に、図3、図4(図4A〜図4C)を参照して、本実施形態に係るショベル100の油圧システムについて説明する。
<駆動系の構成部分>
図3は、本実施形態に係るショベル100の油圧システムの構成の一例を概略的に示す図である。
尚、図3において、機械的動力系、作動油ライン、パイロットライン、及び電気制御系は、図2の場合と同様、それぞれ、二重線、実線、破線、及び点線で示されている。
ショベル100の油圧システムにおいて、油圧アクチュエータを駆動する駆動系の油圧回路は、メインポンプ14L,14Rのそれぞれから、センタバイパス油路40L,40R、パラレル油路42L,42Rを経て作動油タンクまで作動油を循環させる。
センタバイパス油路40Lは、メインポンプ14Lを起点として、コントロールバルブ17内に配置される制御弁171,173,175L,176Lを順に通過し、作動油タンクに至る。
センタバイパス油路40Rは、メインポンプ14Rを起点として、コントロールバルブ17内に配置される制御弁172,174,175R,176Rを順に通過し、作動油タンクに至る。
制御弁171は、メインポンプ14Lから吐出される作動油を走行油圧モータ1Lへ供給し、且つ、走行油圧モータ1Lが吐出する作動油を作動油タンクに排出させるスプール弁である。
制御弁172は、メインポンプ14Rから吐出される作動油を走行油圧モータ1Rへ供給し、且つ、走行油圧モータ1Rが吐出する作動油を作動油タンクへ排出させるスプール弁である。
制御弁173は、メインポンプ14Lから吐出される作動油を旋回油圧モータ2Aへ供給し、且つ、旋回油圧モータ2Aが吐出する作動油を作動油タンクへ排出させるスプール弁である。
制御弁174は、メインポンプ14Rから吐出される作動油をバケットシリンダ9へ供給し、且つ、バケットシリンダ9内の作動油を作動油タンクへ排出させるスプール弁である。
制御弁175L,175Rは、それぞれ、メインポンプ14L,14Rが吐出する作動油をブームシリンダ7へ供給し、且つ、ブームシリンダ7内の作動油を作動油タンクへ排出させるスプール弁である。
制御弁176L,176Rは、メインポンプ14L,14Rが吐出する作動油をアームシリンダ8へ供給し、且つ、アームシリンダ8内の作動油を作動油タンクへ排出させる。
制御弁171,172,173,174,175L,175R,176L,176Rは、それぞれ、パイロットポートに作用するパイロット圧に応じて、油圧アクチュエータに給排される作動油の流量を調整したり、流れる方向を切り換えたりする。
パラレル油路42Lは、センタバイパス油路40Lと並列的に、制御弁171,173,175L,176Lにメインポンプ14Lの作動油を供給する。具体的には、パラレル油路42Lは、制御弁171の上流側でセンタバイパス油路40Lから分岐し、制御弁171,173,175L,176Rのそれぞれに並列してメインポンプ14Lの作動油を供給可能に構成される。これにより、パラレル油路42Lは、制御弁171,173,175Lの何れかによってセンタバイパス油路40Lを通る作動油の流れが制限或いは遮断された場合に、より下流の制御弁に作動油を供給できる。
パラレル油路42Rは、センタバイパス油路40Rと並列的に、制御弁172,174,175R,176Rにメインポンプ14Rの作動油を供給する。具体的には、パラレル油路42Rは、制御弁172の上流側でセンタバイパス油路40Rから分岐し、制御弁172,174,175R,176Rのそれぞれに並列してメインポンプ14Rの作動油を供給可能に構成される。パラレル油路42Rは、制御弁172,174,175Rの何れかによってセンタバイパス油路40Rを通る作動油の流れが制限或いは遮断された場合に、より下流の制御弁に作動油を供給できる。
レギュレータ13L,13Rは、それぞれ、コントローラ30の制御下で、メインポンプ14L、14Rの斜板の傾転角を調節することによって、メインポンプ14L,14Rの吐出量を調節する。
吐出圧センサ28Lは、メインポンプ14Lの吐出圧を検出し、検出された吐出圧に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。吐出圧センサ28Rについても同様である。これにより、コントローラ30は、メインポンプ14L,14Rの吐出圧に応じて、レギュレータ13L,13Rを制御することができる。
センタバイパス油路40L,40Rにおいて、最も下流にある制御弁176L,176Rのそれぞれと作動油タンクとの間には、ネガティブコントロール絞り(以下、「ネガコン絞り」)18L,18Rが設けられる。これにより、メインポンプ14L,14Rにより吐出された作動油の流れは、ネガコン絞り18L,18Rで制限される。そして、ネガコン絞り18L、18Rは、レギュレータ13L,13Rを制御するための制御圧(以下、「ネガコン圧」)を発生させる。
ネガコン圧センサ19L,19Rは、それぞれ、ネガコン絞り18L,18Rで発生するネガコン圧を検出し、検出されたネガコン圧に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
コントローラ30は、吐出圧センサ28L,28Rにより検出されるメインポンプ14L,14Rの吐出圧に応じて、レギュレータ13L,13Rを制御し、メインポンプ14L,14Rの吐出量を調節してよい。例えば、コントローラ30は、メインポンプ14Lの吐出圧の増大に応じて、レギュレータ13Lを制御し、メインポンプ14Lの斜板傾転角を調節することにより、吐出量を減少させてよい。レギュレータ13Rについても同様である。これにより、コントローラ30は、吐出圧と吐出量との積で表されるメインポンプ14L,14Rの吸収馬力がエンジン11の出力馬力を超えないように、メインポンプ14L,14Rの全馬力制御を行うことができる。
また、コントローラ30は、ネガコン圧センサ19L,19Rにより検出されるネガコン圧に応じて、レギュレータ13L,13Rを制御することにより、メインポンプ14L,14Rの吐出量を調節してよい。例えば、コントローラ30は、ネガコン絞り18Lのネガコン圧が大きいほどメインポンプ14Lの吐出量を減少させ、ネガコン絞り18Lのネガコン圧が小さいほどメインポンプ14Lの吐出量を増大させる。また、コントローラ30は、ネガコン絞り18Rのネガコン圧が大きいほどメインポンプ14Rの吐出量を減少させ、ネガコン絞り18Rのネガコン圧が小さいほどメインポンプ14Rの吐出量を増大させる。
具体的には、ショベル100における油圧アクチュエータが何れも操作されていない待機状態(図3に示す状態)の場合、メインポンプ14L,14Rから吐出される作動油は、センタバイパス油路40L,40Rを通ってネガコン絞り18L、18Rに至る。そして、メインポンプ14L,14Rから吐出される作動油の流れは、ネガコン絞り18L,18Rの上流で発生するネガコン圧を増大させる。その結果、コントローラ30は、メインポンプ14L,14Rの吐出量を許容最小吐出量まで減少させ、吐出した作動油がセンタバイパス油路40L,40Rを通過する際の圧力損失(ポンピングロス)を抑制する。
一方、何れかの油圧アクチュエータが操作された場合、メインポンプ14L,14Rから吐出される作動油は、操作対象の油圧アクチュエータに対応する制御弁を介して、操作対象の油圧アクチュエータに流れ込む。また、何れかの油圧アクチュエータが自動運転機能によって動作する場合についても同様である。そして、メインポンプ14L,14Rから吐出される作動油の流れは、ネガコン絞り18L,18Rに至る量を減少或いは消失させ、ネガコン絞り18L,18Rの上流で発生するネガコン圧を低下させる。その結果、コントローラ30は、メインポンプ14L,14Rの吐出量を増大させ、操作対象の油圧アクチュエータに十分な作動油を循環させ、操作対象の油圧アクチュエータを確実に駆動させることができる。
<操作系の構成部分>
図4A〜図4Cは、本実施形態に係るショベル100の油圧システムのうちの操作系に関する構成部分の一例を概略的に示す図である。具体的には、図4Aは、ブーム4に関する操作系の構成部分の一例を示す図である。また、図4Bは、バケット6に関する操作系の構成部分の一例を示す図である。また、図4Cは、上部旋回体3に関する操作系の構成部分の一例を示す図である。
尚、ショベル100が遠隔操作される場合、図4A〜図4Cのレバー装置26A〜26Cが通信装置T1に置換され、コントローラ30には、通信装置T1から遠隔操作の内容に対応する遠隔操作信号が取り込まれる。
図4Aに示すように、レバー装置26Aは、オペレータがブーム4(ブームシリンダ7)を操作するために用いられる。レバー装置26Aは、その操作内容(例えば、操作方向及び操作量)に応じた電気信号(操作信号)をコントローラ30に出力する。
コントローラ30には、操作装置26の操作量(例えば、レバー装置26A〜26Cの傾倒角度)に応じた比例弁31への制御電流との対応関係が予め設定されている。操作装置26に含まれる個々のレバー装置(レバー装置26A〜26C等)のそれぞれに対応する比例弁31は、設定された対応関係に基づき制御される。
比例弁31ALは、コントローラ30から入力される制御電流に応じて動作する。具体的には、比例弁31ALは、パイロットポンプ15から吐出される作動油を利用して、コントローラ30から入力される制御電流に応じたパイロット圧を制御弁175Lの右側のパイロットポートと制御弁175Rの左側のパイロットポートとに出力する。これにより、比例弁31ALは、制御弁175Lの右側のパイロットポート及び制御弁175Rの左側のパイロットポートに作用するパイロット圧を調整することができる。例えば、コントローラ30からレバー装置26Aに対するブーム4の上げ方向の操作(以下、「ブーム上げ操作」)に対応する制御電流が入力されることで、比例弁31ALは、レバー装置26Aにおける操作内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁175Lの右側のパイロットポートと制御弁175Rの左側のパイロットポートに作用させることができる。また、レバー装置26Aの操作内容に依らず、コントローラ30から所定の制御電流が入力されることで、比例弁31ALは、レバー装置26Aにおける操作内容と関係なく、制御弁175Lの右側のパイロットポートと制御弁175Rの左側のパイロットポートとにパイロット圧を作用させることができる。
比例弁31ARは、コントローラ30から入力される制御電流に応じて動作する。具体的には、比例弁31ARは、パイロットポンプ15から吐出される作動油を利用して、コントローラ30から入力される制御電流に応じたパイロット圧を制御弁175Rの右側のパイロットポートに出力する。これにより、比例弁31ARは、制御弁175Rの右側のパイロットポートに作用するパイロット圧を調整することができる。例えば、コントローラ30からレバー装置26Aに対するブーム4の下げ方向の操作(以下、「ブーム下げ操作」)に対応する制御電流が入力されることで、比例弁31は、レバー装置26Aにおける操作内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁175Rの右側のパイロットポートに作用させることができる。また、レバー装置26Aの操作内容に依らず、コントローラ30から所定の制御電流が入力されることで、比例弁31は、レバー装置26Aにおける操作内容と関係なく、制御弁175Rの右側のパイロットポ/を介して、制御弁175Lの右側のパイロットポートと制御弁175Rの左側のパイロットポートにその操作内容に応じたパイロット圧を作用させる。また、レバー装置26Aは、ブーム下げ操作がされた場合に、操作方向及び操作量に応じた操作信号をコントローラ30に出力し、コントローラ30及び比例弁31ARを介して、制御弁175Rの右側のパイロットポートにその操作内容に応じたパイロット圧を作用させる。
このように、比例弁31AL,31ARは、コントローラ30の制御下で、レバー装置26Aの操作状態に応じて、制御弁175L、175Rを任意の弁位置で停止できるように、二次側に出力するパイロット圧を調整することができる。また、比例弁31AL,31ARは、コントローラ30の制御下で、レバー装置26Aの操作状態に依らず、制御弁175L、175Rを任意の弁位置で停止できるように、二次側に出力するパイロット圧を調整することができる。
減圧用比例弁33ALは、比例弁31ALと、制御弁175Lの右側のパイロットポート及び制御弁175Rの左側のパイロットポートとの間のパイロットラインに配置される。コントローラ30は、例えば、上述の如く、ブーム4(ブームシリンダ7)の減速或いは停止の制動動作が必要と判断した場合、当該パイロットラインの作動油をタンクへ排出することでパイロット圧を減圧させる。これにより、比例弁31ALの状態にかかわらず、制御弁175L,175Rのスプールを中立方向へ移動させることができる。そのため、減圧用比例弁33ALは、ブーム4の上げ方向への動作に対する制動特性を高めたい場合に有効である。
尚、本実施形態では、ショベル100が減圧用比例弁33ALを必ずしも備える必要はなく、省略されてもよい。以下、他の減圧用比例弁33(減圧用比例弁33AR,33BL,33BR,33CL,33CR等)についても同様である。
減圧用比例弁33ARは、比例弁31ARと、制御弁175Rの右側のパイロットポートとの間のパイロットラインに配置される。コントローラ30は、例えば、上述の如く、ブーム4(ブームシリンダ7)の減速或いは停止の制動動作が必要と判断した場合、当該パイロットラインの作動油をタンクへ排出することでパイロットラインを減圧させる。これにより、比例弁31ARの状態にかかわらず、制御弁175Rのスプールを中立方向へ移動させることができる。そのため、減圧用比例弁33ARは、ブーム4の下げ方向への動作に対する制動特性を高めたい場合に有効である。
尚、コントローラ30は、減圧用比例弁33ALを制御する代わりに、比例弁31ARを制御することによって、ブーム上げ操作に対応するブームシリンダ7の動作を強制的に抑制させたり停止させたりしてもよい。この場合、比例弁31ARの二次側のパイロットラインは、制御弁175Rの右側のパイロットポートだけでなく、制御弁175Lの左側のパイロットポートにも接続される。例えば、コントローラ30は、ブーム上げ操作が行われる場合に、比例弁31ARを制御し、比例弁31ARから制御弁175L,175Rのブーム下げ側のパイロットポートに作用させてよい。これにより、比例弁31ALから制御弁175L,175Rのブーム上げ側のパイロットポートに作用するパイロット圧に対抗する形で、制御弁175L,175Rのブーム下げ側のパイロットポートにパイロット圧が作用する。そのため、コントローラ30は、制御弁175L,175Rを強制的に中立位置に近づけて、ブーム上げ操作に対応するブームシリンダ7の動作を抑制させたり停止させたりすることができる。同様に、コントローラ30は、減圧用比例弁33ARを制御する代わりに、比例弁31ALを制御することによって、ブーム下げ操作に対応するブームシリンダ7の動作を強制的に抑制させたり停止させたりしてもよい。
コントローラ30は、オペレータによるブーム上げ操作に対応する操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31ALを制御する。これにより、コントローラ30は、オペレータによるブーム上げ操作の内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁175Lの右側のパイロットポート及び制御弁175Rの左側のパイロットポートに供給させることができる。また、コントローラ30は、オペレータによるブーム下げ操作に対応する操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31ARを制御する。これにより、コントローラ30は、オペレータによるブーム下げ操作の内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁175Rの右側のパイロットポートに供給させることができる。即ち、コントローラ30は、レバー装置26Aや通信装置T1から入力される操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31AL,31ARを制御し、オペレータの操作内容に応じたブーム4の上げ下げの動作を実現することができる。
また、コントローラ30は、オペレータによるブーム上げ操作とは無関係に、比例弁31ALを制御し、パイロットポンプ15から吐出される作動油を、制御弁175Lの右側のパイロットポート及び制御弁175Rの左側のパイロットポートに供給させることができる。また、コントローラ30は、オペレータによるブーム下げ操作とは無関係に、比例弁31ARを制御し、パイロットポンプ15から吐出される作動油を、制御弁175Rの右側のパイロットポートに供給できる。即ち、コントローラ30は、ブーム4の上げ下げの動作を自動制御することができる。
図4Bに示すように、レバー装置26Bは、オペレータがバケット6(バケットシリンダ9)を操作するために用いられる。レバー装置26Bは、その操作内容(例えば、操作方向及び操作量)に応じた操作信号をコントローラ30に出力する。
比例弁31BLは、コントローラ30から入力される制御電流に応じて動作する。具体的には、比例弁31BLは、パイロットポンプ15から吐出される作動油を利用して、コントローラ30から入力される制御電流に応じたパイロット圧を制御弁174の左側のパイロットポートに出力する。これにより、比例弁31BLは、制御弁174の左側のパイロットポートに作用するパイロット圧を調整することができる。例えば、コントローラ30からレバー装置26Bに対するバケット6の閉じ方向の操作(以下、「バケット閉じ操作」)に対応する制御電流が入力されることで、比例弁31BLは、レバー装置26Bにおける操作内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁174の左側のパイロットポートに作用させることができる。また、レバー装置26Bの操作内容に依らず、コントローラ30から所定の制御電流が入力されることで、比例弁31BLは、レバー装置26Bにおける操作内容と関係なく、制御弁174の左側のパイロットポートにパイロット圧を作用させることができる。
比例弁31BRは、コントローラ30が出力する制御電流に応じて動作する。具体的には、比例弁31BRは、パイロットポンプ15から吐出される作動油を利用して、コントローラ30から入力される制御電流に応じたパイロット圧を制御弁174の右側のパイロットポートに出力する。これにより、比例弁31BRは、制御弁174の右側のパイロットポートに作用するパイロット圧を調整することができる。例えば、コントローラ30からレバー装置26Bに対するバケット6の開き方向の操作(以下、「バケット開き操作」)に対応する制御電流が入力されることで、比例弁31BRは、レバー装置26Bにおける操作内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁174の右側のパイロットポートに作用させることができる。また、レバー装置26Bの操作内容に依らず、コントローラ30から所定の制御電流が入力されることで、比例弁31BRは、レバー装置26Bにおける操作内容と関係なく、制御弁174の右側のパイロットポートにパイロット圧を作用させることができる。
このように、比例弁31BL,31BRは、コントローラ30の制御下で、レバー装置26Bの操作状態に応じて、制御弁174を任意の弁位置で停止できるように、二次側に出力するパイロット圧を調整することができる。また、比例弁31BL,31BRは、レバー装置26Bの操作状態に依らず、制御弁174を任意の弁位置で停止できるように、二次側に出力するパイロット圧を調整することができる。
減圧用比例弁33BLは、比例弁31BLと、制御弁174の左側のパイロットポートとの間のパイロットラインに配置される。コントローラ30は、例えば、バケット6(バケットシリンダ9)の減速或いは停止の制動動作が必要と判断した場合、当該パイロットラインの作動油をタンクへ排出することでパイロット圧を減圧させる。これにより、比例弁31BLの状態にかかわらず、制御弁174のスプールを中立方向へ移動させることができる。そのため、減圧用比例弁33BLは、バケット6の閉じ方向への動作に対する制動特性を高めたい場合に有効である。
減圧用比例弁33BRは、比例弁31BRと、制御弁174の右側のパイロットポートとの間のパイロットラインに配置される。コントローラ30は、例えば、バケット6(バケットシリンダ9)の減速或いは停止の制動動作が必要と判断した場合、当該パイロットラインの作動油をタンクへ排出することでパイロットラインを減圧させる。これにより、比例弁31BRの状態にかかわらず、制御弁174のスプールを中立方向へ移動させることができる。そのため、減圧用比例弁33BRは、バケット6の開き方向への動作に対する制動特性を高めたい場合に有効である。
尚、コントローラ30は、減圧用比例弁33BLを制御する代わりに、比例弁31BRを制御することによって、バケット閉じ操作に対応するバケットシリンダ9の動作を強制的に抑制させたり停止させたりしてもよい。例えば、コントローラ30は、バケット閉じ操作が行われる場合に、比例弁31BRを制御し、比例弁31BRから制御弁174のバケット開き側のパイロットポートに作用させてよい。これにより、比例弁31BLから制御弁174のバケット閉じ側のパイロットポートに作用するパイロット圧に対抗する形で、制御弁174のバケット開き側のパイロットポートにパイロット圧が作用する。そのため、コントローラ30は、制御弁174を強制的に中立位置に近づけて、バケット閉じ操作に対応するバケットシリンダ9の動作を抑制させたり停止させたりすることができる。同様に、コントローラ30は、減圧用比例弁33BRを制御する代わりに、比例弁31BLを制御することによって、バケット開き操作に対応するバケットシリンダ9の動作を強制的に抑制させたり停止させたりしてもよい。
コントローラ30は、オペレータによるバケット閉じ操作に対応する操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31BLを制御する。これにより、コントローラ30は、オペレータによるバケット閉じ操作の内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁174の左側のパイロットポートに供給させることができる。また、コントローラ30は、オペレータによるバケット開き操作に対応する操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31BRを制御する。これにより、コントローラ30は、オペレータによるバケット開き操作の内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁174の右側のパイロットポートに供給させることができる。即ち、コントローラ30は、レバー装置26Bや通信装置T1から入力される操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31BL,31BRを制御し、オペレータの操作内容に応じたバケット6の開閉動作を実現することができる。
また、コントローラ30は、オペレータによるバケット閉じ操作とは無関係に、比例弁31BLを制御し、パイロットポンプ15から吐出される作動油を、制御弁174の左側のパイロットポートに供給させることができる。また、コントローラ30は、オペレータによるバケット開き操作とは無関係に、比例弁31BRを制御し、パイロットポンプ15から吐出される作動油を、制御弁174の右側のパイロットポートに供給させることができる。即ち、コントローラ30は、バケット6の開閉動作を自動制御することができる。
図4Cに示すように、レバー装置26Cは、オペレータが上部旋回体3(旋回油圧モータ2A)を操作するために用いられる。レバー装置26Cは、その操作内容(例えば、操作方向及び操作量)に応じた操作信号をコントローラ30に出力する。
比例弁31CLは、コントローラ30から入力される制御電流に応じて動作する。具体的には、比例弁31CLは、パイロットポンプ15から吐出される作動油を利用して、コントローラ30から入力される制御電流に応じたパイロット圧を制御弁173の左側のパイロットポートに出力する。これにより、比例弁31CLは、制御弁173の左側のパイロットポートに作用するパイロット圧を調整することができる。例えば、コントローラ30からレバー装置26Cに対する上部旋回体3の左方向の旋回操作(以下、「左旋回操作」)に対応する制御電流が入力されることで、比例弁31CLは、レバー装置26Cにおける操作内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁173の左側のパイロットポートに作用させることができる。また、レバー装置26Cの操作内容に依らず、コントローラ30から所定の制御電流が入力されることで、比例弁31CLは、レバー装置26Cにおける操作内容と関係なく、制御弁173の左側のパイロットポートにパイロット圧を作用させることができる。
比例弁31CRは、コントローラ30が出力する制御電流に応じて動作する。具体的には、比例弁31CRは、パイロットポンプ15から吐出される作動油を利用して、コントローラ30から入力される制御電流に応じたパイロット圧を制御弁173の右側のパイロットポートに出力する。これにより、比例弁31CRは、制御弁173の右側のパイロットポートに作用するパイロット圧を調整することができる。例えば、コントローラ30からレバー装置26Cに対する上部旋回体3の右方向の旋回操作(以下、「右旋回操作」)に対応する制御電流が入力されることで、比例弁31CRは、レバー装置26Cにおける操作内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁173の右側のパイロットポートに作用させることができる。また、レバー装置26Cの操作内容に依らず、コントローラ30から所定の制御電流が入力されることで、比例弁31CRは、レバー装置26Cにおける操作内容と関係なく、制御弁173の右側のパイロットポートにパイロット圧を作用させることができる。
このように、比例弁31CL,31CRは、コントローラ30の制御下で、レバー装置26Cの操作状態に応じて、制御弁173を任意の弁位置で停止できるように、二次側に出力するパイロット圧を調整することができる。また、比例弁31CL,31CRは、レバー装置26Cの操作状態に依らず、制御弁173を任意の弁位置で停止できるように、二次側に出力するパイロット圧を調整することができる。
減圧用比例弁33CLは、比例弁31CLと、制御弁173の左側のパイロットポートとの間のパイロットラインに配置される。コントローラ30は、例えば、上部旋回体3(旋回油圧モータ2A)の減速或いは停止の制動動作が必要と判断した場合、当該パイロットラインの作動油をタンクへ排出することでパイロット圧を減圧させる。これにより、比例弁31CLの状態にかかわらず、制御弁173のスプールを中立方向へ移動させることができる。そのため、減圧用比例弁33CLは、上部旋回体3の左旋回動作に対する制動特性を高めたい場合に有効である。
減圧用比例弁33CRは、比例弁31CRと、制御弁173の右側のパイロットポートとの間のパイロットラインに配置される。コントローラ30は、例えば、上部旋回体3(旋回油圧モータ2A)の減速或いは停止の制動動作が必要と判断した場合、当該パイロットラインの作動油をタンクへ排出することでパイロットラインを減圧させる。これにより、比例弁31CRの状態にかかわらず、制御弁173のスプールを中立方向へ移動させることができる。そのため、減圧用比例弁33CRは、上部旋回体3の右旋回動作に対する制動特性を高めたい場合に有効である。
尚、コントローラ30は、減圧用比例弁33CLを制御する代わりに、比例弁31CRを制御することによって、左旋回操作に対応する旋回油圧モータ2Aの動作を強制的に抑制させたり停止させたりしてもよい。例えば、コントローラ30は、左旋回操作が行われる場合に、比例弁31CRを制御し、比例弁31CRから制御弁173の右旋回側のパイロットポートに作用させてよい。これにより、比例弁31CLから制御弁173の左旋回側のパイロットポートに作用するパイロット圧に対抗する形で、制御弁173の右旋回側のパイロットポートにパイロット圧が作用する。そのため、コントローラ30は、制御弁173を強制的に中立位置に近づけて、左旋回操作に対応する旋回油圧モータ2Aの動作を抑制させたり停止させたりすることができる。同様に、コントローラ30は、減圧用比例弁33CRを制御する代わりに、比例弁31CLを制御することによって、右旋回操作に対応する旋回油圧モータ2Aの動作を強制的に抑制させたり停止させたりしてもよい。
コントローラ30は、オペレータによる左旋回操作に対応する操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31CLを制御し、オペレータによる左旋回操作の内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁173の左側のパイロットポートに供給させることができる。また、コントローラ30は、オペレータによる右旋回操作に対応する操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31CRを制御し、オペレータによる右旋回操作の内容(操作量)に応じたパイロット圧を制御弁173の右側のパイロットポートに供給させることができる。即ち、コントローラ30は、レバー装置26Cや通信装置T1から入力される操作信号や遠隔操作信号に応じて、比例弁31CL,31CRを制御し、オペレータの操作内容に応じた上部旋回体3の旋回動作を実現することができる。
また、コントローラ30は、オペレータによる左旋回操作とは無関係に、比例弁31CLを制御し、パイロットポンプ15から吐出される作動油を、制御弁173の左側のパイロットポートに供給させることができる。また、コントローラ30は、オペレータによる右旋回操作とは無関係に、比例弁31CRを制御し、パイロットポンプ15から吐出される作動油を、制御弁173の右側のパイロットポートに供給させることができる。即ち、コントローラ30は、上部旋回体3の左右方向への旋回動作を自動制御することができる。
また、アーム5(アームシリンダ8)の操作系に関する構成部分や左側のクローラ(走行油圧モータ1L)及び右側のクローラ(走行油圧モータ1R)の操作に関する構成部分についても、ブーム4等の操作系に関する構成部分(図4A〜図4C)と同様に構成されてよい。
[ショベルのマシンガイダンス機能及びマシンコントロール機能]
次に、図2に加え、図5を参照して、ショベル100のマシンガイダンス機能及びマシンコントロール機能について説明する。
図5は、ショベル100のマシンガイダンス機能及びマシンコントロール機能に関する構成の一例の概要を示すブロック図である。
マシンガイダンス部50は、上述の如く、マシンガイダンス機能に関する制御を行う。
マシンガイダンス部50は、例えば、目標施工面とアタッチメントの先端部、具体的には、エンドアタッチメントの作業部位との距離等の作業情報を、表示装置40や音出力装置43等を通じて、キャビン10内のオペレータに伝える。目標施工面に関するデータは、例えば、上述の如く、記憶装置47等に予め記憶されている。目標施工面に関するデータは、例えば、基準座標系で表現されている。基準座標系は、例えば、世界測地系である。世界測地系は、地球の重心に原点をおき、X軸をグリニッジ子午線と赤道との交点の方向に、Y軸を東経90度の方向に、そして、Z軸を北極の方向にとる三次元直交XYZ座標系である。オペレータは、施工現場の任意の点を基準点と定め、入力装置42等を通じて、基準点との相対的な位置関係により目標施工面を設定してもよい。エンドアタッチメントとしてのバケット6の作業部位は、例えば、バケット6の爪先、バケット6の背面等である。また、例えば、エンドアタッチメントとして、バケット6に代えて、ブレーカが採用される場合、ブレーカの先端部が作業部位に相当する。マシンガイダンス部50は、表示装置40、音出力装置43等を通じて、作業情報をキャビン10内のオペレータに通知し、オペレータによる操作装置26を通じたショベル100の操作をガイドする。また、ショベル100が遠隔操作されている場合、マシンガイダンス部50は、通信装置T1を通じて、遠隔操作信号の送信元の外部装置に作業情報を送信してよい。これにより、マシンガイダンス部50は、外部装置に設置される表示装置や音出力装置等を通じて、ショベル100の遠隔操作をガイドすることができる。
また、マシンガイダンス部50は、上述の如く、マシンコントロール機能に関する制御を行う。
マシンガイダンス部50は、例えば、オペレータの操作に応じて、バケット6の作業部位が所定の目標軌道に沿って移動するように、下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6の少なくとも一つを自動で動作させる。具体的には、マシンガイダンス部50は、オペレータが掘削動作に関する操作を行っているときに、目標施工面とバケット6の作業部位(例えば、爪先や背面)とが一致するように、ブーム4、アーム5、及び、バケット6の少なくとも一つを自動的に動作させてよい。また、マシンガイダンス部50は、例えば、所定の作業対象(例えば、土砂の積み込み対象のダンプトラック60(図6参照)や、切土や転圧等の施工対象である法面等)に上部旋回体3が正対するように、上部旋回体3を自動で旋回させてもよい。また、マシンガイダンス部50は、例えば、ショベル100が所定の経路で移動するように、下部走行体1を自動で走行させてもよい。
マシンガイダンス部50は、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3、機体傾斜センサS4、空間認識装置S6、測位装置P1、通信装置T1及び入力装置42等から情報を取得する。そして、マシンガイダンス部50は、例えば、取得した情報に基づき、バケット6と所定の作業対象との間の距離を算出し、表示装置40や音出力装置43や通信装置T1を通じて、オペレータに通知してよい。また、マシンガイダンス部50は、例えば、取得した情報に基づき、エンドアタッチメントの作業部位(例えば、バケット6の爪先や背面等)が目標軌道で移動するように(例えば、目標施工面に沿って移動するように)、アタッチメントの動作を自動的に制御してよい。マシンガイダンス部50は、マシンガイダンス機能及びマシンコントロール機能に関する詳細な機能構成として、位置算出部51と、距離算出部52と、情報伝達部53と、自動制御部54とを含む。
位置算出部51は、所定の測位対象の位置を算出する。例えば、位置算出部51は、バケット6の爪先や背面等の作業部位の基準座標系における座標点を算出する。具体的には、位置算出部51は、ブーム角度、アーム角度、及びバケット角度からバケット6の作業部位の座標点を算出する。
距離算出部52は、2つの測位対象間の距離を算出する。例えば、距離算出部52は、バケット6の爪先や背面等の作業部位と目標施工面との間の距離を算出する。また、距離算出部52は、バケット6の作業部位としての背面と目標施工面との間の角度(相対角度)を算出してもよい。
情報伝達部53は、表示装置40や音出力装置43や通信装置T1等の所定の通知手段を通じて、各種情報をショベル100のオペレータに伝達(通知)する。情報伝達部53は、距離算出部52により算出された各種距離等の大きさ(程度)をショベル100のオペレータに通知する。例えば、表示装置40による視覚情報及び音出力装置43による聴覚情報の少なくとも一方を用いて、バケット6の作業部位と目標施工面との間の距離(の大きさ)をオペレータに伝える。また、情報伝達部53は、表示装置40による視覚情報及び音出力装置43による聴覚情報の少なくとも一方を用いて、バケット6の作業部位としての背面と目標施工面との間の相対角度(の大きさ)をオペレータに伝えてもよい。
具体的には、情報伝達部53は、音出力装置43による断続音を用いて、バケット6の作業部位と目標施工面との間の距離(例えば、鉛直距離)の大きさをオペレータに伝える。この場合、情報伝達部53は、鉛直距離が小さくなるほど、断続音の間隔を短くし、鉛直距離が大きくなるほど、断続音の感覚を長くしてよい。また、情報伝達部53は、連続音を用いてもよく、音の高低、強弱等を変化させながら、鉛直距離の大きさの違いを表すようにしてもよい。また、情報伝達部53は、バケット6の作業部位が目標施工面よりも低い位置になった、つまり、目標施工面を超えてしまった場合、音出力装置43を通じて警報を発してもよい。警報は、例えば、断続音より顕著に大きい連続音である。
また、情報伝達部53は、バケット6の作業部位と目標施工面との間の距離の大きさやバケット6の背面と目標施工面との間の相対角度の大きさ等を作業情報として表示装置40に表示させてもよい。表示装置40は、コントローラ30の制御下で、例えば、空間認識装置S6から取り込まれる画像情報(周囲画像)と共に、情報伝達部53から受信される作業情報を表示する。情報伝達部53は、例えば、アナログメータの画像やバーグラフインジケータの画像等を用いて、鉛直距離の大きさをオペレータに伝えるようにしてもよい。
自動制御部54は、ショベル100の被駆動要素を駆動するアクチュエータを自動的に動作させることで、オペレータによるショベル100の手動操作を自動的に支援する。具体的には、自動制御部54は、比例弁31を制御し、複数の油圧アクチュエータに対応するコントロールバルブ17内の制御弁に作用するパイロット圧を個別的に且つ自動的に調整する。これにより、自動制御部54は、それぞれの油圧アクチュエータを自動的に動作させることができる。
自動制御部54によるマシンコントロール機能に関する制御は、例えば、入力装置42に含まれる所定のスイッチNSが押下された場合に実行されてよい。スイッチNSは、例えば、ノブスイッチとして操作装置26(例えば、アーム5の操作に対応するレバー装置)のオペレータによる把持部の先端に配置されていてもよい。また、ショベル100の遠隔操作が行われる場合についても、オペレータが使用する遠隔操作用の操作装置(以下、「遠隔操作用操作装置」)に設置される同様のノブスイッチが押し操作された状態で、遠隔操作用操作装置の操作が行われた場合に、マシンコントロール機能が有効になる態様であってよい。以下、スイッチNSや遠隔操作用操作装置の同様のスイッチ(以下、包括的にMC(Machine Control)スイッチ)が押下されている場合に、マシンコントロール機能が有効である前提で説明を進める。
例えば、自動制御部54は、MCスイッチが押下されている場合、オペレータの操作によるショベル100の掘削作業や整形作業を支援するために、アームシリンダ8の動作に合わせて、ブームシリンダ7及びバケットシリンダ9の少なくとも一方を自動的に伸縮させる。具体的には、自動制御部54は、オペレータが手動でアーム閉じ操作を行っている場合に、目標施工面とバケット6の爪先や背面等の作業部位とが一致する(接する)ようにブームシリンダ7及びバケットシリンダ9の少なくとも一方を自動的に伸縮させる。この場合、オペレータは、アーム閉じ操作を行うだけで、バケット6の爪先等を目標施工面に一致させながら、アーム5を閉じることができる。
また、自動制御部54は、MCスイッチが押下されている場合、上部旋回体3を所定の作業対象(例えば、土砂の積み込み対象のダンプトラック60や施工対象の目標施工面等)に正対させるために旋回油圧モータ2Aを自動的に回転させてもよい。以下、コントローラ30(自動制御部54)による上部旋回体3を目標施工面に正対させる制御を「正対制御」と称する場合がある。これにより、オペレータ等は、MCスイッチを押下するだけで、或いは、MCスイッチが押下された状態で、上部旋回体3を操作するだけで、上部旋回体3を作業対象に正対させることができる。また、オペレータは、MCスイッチを押下するだけで、上部旋回体3を作業対象に正対させ且つダンプトラック60への排土作業や目標施工面の掘削作業等に関するマシンコントロール機能を開始させることができる。
例えば、ショベル100の上部旋回体3が作業対象としてのダンプトラック60に正対している状態は、アタッチメントの先端のバケット6をダンプトラック60の荷台の長手方向、つまり、ダンプトラック60の荷台の前後方向の軸に沿って移動させることが可能な状態である。
例えば、ショベル100の上部旋回体3が作業対象としての目標施工面に正対している状態は、アタッチメントの動作に従い、アタッチメントの先端部(例えば、バケット6の作業部位としての爪先や背面等)を目標施工面の傾斜方向に沿って移動させることが可能な状態である。具体的には、ショベル100の上部旋回体3が目標施工面に正対している状態は、上部旋回体3の旋回平面に鉛直なアタッチメントの稼動面が目標施工面の法線を含む状態(換言すれば、当該法線に沿う状態)である。
自動制御部54は、目標施工面(上り法面)に対する正対制御において、例えば、バケット6の爪先の左端の座標点と目標施工面との間の左端鉛直距離(以下、単に「左端鉛直距離」)と、バケット6の爪先の右端の座標点と目標施工面との間の右端鉛直距離(以下、単に「右端鉛直距離」)とが等しくなった場合に、ショベルが目標施工面に正対していると判断する。また、自動制御部54は、左端鉛直距離と右端鉛直距離とが等しくなった場合(即ち、左端鉛直距離と右端鉛直距離との差がゼロになった場合)ではなく、その差が所定値以下になった場合に、ショベル100が目標施工面に正対していると判断してもよい。
また、自動制御部54は、目標施工面(上り法面)に対する正対制御において、例えば、左端鉛直距離と右端鉛直距離との差に基づき、旋回油圧モータ2Aを動作させてもよい。具体的には、スイッチNSが押下された状態でレバー装置26Cが操作されると、上部旋回体3を目標施工面に正対させる方向にレバー装置26Cが操作されたか否かを判断する。例えば、バケット6の爪先と目標施工面(上り法面)との間の鉛直距離が大きくなる方向にレバー装置26Cが操作された場合、自動制御部54は、正対制御を実行しない。一方で、バケット6の爪先と目標施工面(上り法面)との間の鉛直距離が小さくなる方向に旋回操作レバーが操作された場合、自動制御部54は、正対制御を実行する。その結果、自動制御部54は、左端鉛直距離と右端鉛直距離との差が小さくなるように旋回油圧モータ2Aを動作させることができる。その後、自動制御部54は、その差が所定値以下或いはゼロになると、旋回油圧モータ2Aを停止させる。また、自動制御部54は、その差が所定値以下或いはゼロとなる旋回角度を目標角度として設定し、その目標角度と現在の旋回角度(具体的には、旋回状態センサS5の検出信号に基づく検出値)との角度差がゼロになるように、旋回油圧モータ2Aの動作制御を行ってもよい。この場合、旋回角度は、例えば、基準方向に対する上部旋回体3の前後軸の角度である。
尚、上述の如く、旋回油圧モータ2Aの代わりに、旋回用電動機がショベル100に搭載される場合、自動制御部54は、旋回用電動機を制御対象として、正対制御を行う。
[ショベルの動作継続判定機能]
次に、図6、図7を参照して、本実施形態に係るショベル100の掘削作業に関する動作継続判定機能について説明する。
<掘削作業の概要>
図6は、ショベルの掘削作業を構成する複数の動作(区間)を説明する図である。
図6に示すように、掘削作業は、土砂を掘削しバケット6に収容する掘削動作区間と、ブーム上げ旋回動作区間と、バケット6の土砂をダンプトラック60に排土(ダンプ)する排土(ダンプ)動作区間と、ブーム下げ旋回動作区間とを含む。
掘削動作区間では、ショベル100は、オペレータの操作に応じて、前方にアタッチメントを大きく伸ばし(動作状態610)、その状態からアーム5を閉じ方向に動作させて(動作状態620)、土砂の掘削を開始する。そして、ショベル100は、オペレータの操作に応じて、引き続き、アーム5を閉じ方向に動作させて、アーム5がある程度閉じた状態(動作状態630)で、バケット6を閉じながらブーム4を上げて、バケット6に土砂を収容する(動作状態640)。
掘削動作区間が終了すると、オペレータの操作に応じて、ブーム上げ旋回動作区間に移行する。
ブーム上げ旋回動作区間では、ショベル100は、オペレータの操作に応じて、ブーム4の上げ動作及び上部旋回体3の旋回動作を行い、土砂の積込対象であるダンプトラック60の荷台61に正対する状態まで上部旋回体3を旋回させる(動作状態650)。この場合、コントローラ30は、空間認識装置S6の出力を用いて、ダンプトラック60及びその位置を認識する。また、空間認識装置S6がダンプトラック60及びその位置を認識し、その認識結果がコントローラ30に取り込まれてもよい。また、コントローラ30或いは空間認識装置S6は、ダンプトラック60の位置だけでなく、荷台61の底の位置、フロントパネル62の位置、及びあおり部分の上部に設けられるサイドシート63の位置等の少なくとも一つを認識してもよい。
ブーム上げ旋回動作区間が終了すると、排土動作区間に移行する。
排土動作区間では、ショベル100は、オペレータの操作に応じて、アーム5の開き動作及びバケット6の開き動作を行い、バケット6に収容されている土砂をダンプトラックの荷台に排土する。
排土動作区間が終了すると、オペレータの操作に応じて、ブーム下げ旋回動作区間に移行する。
ブーム下げ旋回動作区間では、ショベル100は、オペレータの操作に応じて、ブーム4の下げ動作及び上部旋回体3の旋回動作を行い、掘削動作に対応する元の位置まで上部旋回体3を旋回させる(動作状態670)。
ショベル100は、オペレータの操作に応じて、掘削動作区間、ブーム上げ旋回動作区間、排土区間、及びブーム下げ旋回動作区間で構成される一連の掘削作業を繰り返し行う。この場合、オペレータは、一連の掘削作業を繰り返しショベル100に行わせていると、同じ作業の繰り返しであることから、慣れや眠気等が生じて、操作ミス等を起こしてしまう可能性がある。
また、ショベル100は、自動運転機能(例えば、マシンコントロール機能)によって、一連の掘削作業を行ってもよい。この場合、例えば、ショベル100は、一連の掘削作業を繰り返している中で、自動運転機能に対応するプログラムのバグ等の異常によって、正規の動作とは異なる動作を自動的に実行してしまう可能性がある。
<掘削作業に関する動作継続判定機能の詳細>
図7は、ショベル100の掘削作業における動作区間ごとに設定される、被駆動要素の動作の許否、動作区間の開始条件、及び動作区間の継続条件の一例を示す図である。
図7に示すように、ショベル100では、掘削作業を構成する複数の動作区間ごとに、それぞれの被駆動要素の動作の許否が設定される。具体的には、動作区間ごとに、許可される被駆動要素の動作(以下、「許可動作」)と、許可されない(即ち、禁止される)被駆動要素の動作(以下、「禁止動作」)とが設定される。
設定内容は、例えば、コントローラ30の内部の補助記憶装置やコントローラ30と通信可能に接続される外部記憶装置等に予め記憶(登録)される。以下、後述する動作開始条件及び動作継続条件の設定内容についても同様であってよい。
コントローラ30は、例えば、センサS1〜S5や空間認識装置S6の出力に基づき、ショベル100の動作を把握し、掘削作業が行われているか否かを判定してよい。また、コントローラ30は、例えば、操作装置26の出力(操作信号)や遠隔操作信号に基づき、ショベル100の操作状態を把握し、掘削作業が行われているか否かを判定してもよい。また、コントローラ30は、例えば、空間認識装置S6の出力に基づき、周囲の地形やダンプトラック60の有無等を把握し、掘削作業が行われているか否かを判定してもよい。また、コントローラ30は、ショベル100の動作、操作状態、及びショベル100の周囲の状況(地形やダンプトラック60の有無等)を総合的に考慮して、掘削作業が行われているか否かを判定してもよい。また、コントローラ30は、例えば、入力装置42や通信装置T1を通じたオペレータからの所定の操作を受け付けることにより、掘削作業が行われることや掘削作業が終了したことを把握することで、掘削作業が行われているか否かを判定してもよい。
そして、コントローラ30は、掘削作業が行われている場合、センサS1〜S5や空間認識装置S6の出力に基づき、ショベル100の動作を把握し、現在の動作区間を判定したり、動作区間の終了を判定したりしてよい。また、コントローラ30は、例えば、操作装置26の出力(操作信号)や遠隔操作信号に基づき、ショベル100の操作状態を把握し、現在の動作区間を判定したり、動作区間の終了を判定したりしてもよい。また、コントローラ30は、ショベル100の動作及び操作状態を総合的に考慮して、現在の動作区間を判定したり、動作区間の終了を判定したりしてもよい。これにより、コントローラ30は、現在の動作区間を判定し、現在の動作区間に合わせた被駆動要素の動作の許否に関する設定内容を選択したり、動作区間の終了を判定し、次の動作区間に合わせた被駆動要素の動作の許否に関する設定を選択したりすることができる。
コントローラ30は、例えば、ショベル100が掘削作業の何れかの動作区間にある場合、禁止動作に対応する操作がされても、当該操作を無効とみなして、比例弁31に制御指令を出力しないようにしてよい。また、コントローラ30は、例えば、ショベル100が掘削作業の何れかの動作区間にある場合、禁止動作に対応する操作がされたときに、当該操作の方向とは反対方向の操作に対応する比例弁31に制御指令を出力してもよい。操作内容に対応するパイロット圧が制御弁の一方のパイロットポートに作用しても、制御弁の他方のパイロットポートに同じパイロット圧を作用させることで、制御弁を中立位置に維持し、被駆動要素の禁止動作を抑制できるからである。また、自動運転機能によって、禁止動作に対応する制御指令が比例弁31に出力される場合についても、コントローラ30は、これらと同様の制御を行ってよい。これにより、コントローラ30は、一連の掘削作業を構成する複数の動作区間ごとの禁止動作の設定の実効性を担保することができる。
掘削動作区間では、ブーム4の上げ動作及び下げ動作、アーム5の上げ動作及び下げ動作、バケット6の上げ動作及び下げ動作は許可される。掘削動作は、ブーム4、アーム5、及びバケット6により構成されるアタッチメント全体の動作により実現されるからである。
一方、掘削動作区間では、上部旋回体3の旋回動作が許可されない(即ち、禁止される)。掘削動作において、上部旋回体3の旋回動作は不要であり、且つ、上部旋回体3が旋回してしまうと、地面からの反力がバケット6に作用し、ショベル100の姿勢状態を不安定にしてしまう可能性があるからである。これにより、掘削動作区間において、オペレータが誤って旋回操作をしてしまった場合や自動運転機能の異常により上部旋回体3の旋回動作に対応する制御指令が出力されてしまった場合であっても、上部旋回体3の旋回停止状態を維持できる。そのため、一連の掘削作業が繰り返し行われる場合に、掘削動作区間でのショベル100の安全性を向上させることができる。
尚、掘削動作区間において、上部旋回体3の旋回動作が禁止される代わりに、上部旋回体3の操作内容や自動運転機能による制御指令に対する動作が通常よりも相対的に遅くなる態様で、ショベル100の旋回動作が制限されてもよい。また、掘削動作区間において、ショベル100の旋回動作が禁止される代わりに、上部旋回体3の操作内容や自動運転機能による制御指令に対する動作量が通常よりも相対的に小さくなる態様で、ショベル100の旋回動作が制限されてもよい。即ち、旋回停止状態を維持する形で上部旋回体3の動作が制限される代わりに、旋回動作は許容しつつ、その動作速度や動作量を制限する形で上部旋回体3の動作が制限されてもよい。以下、他の動作区間の禁止動作についても同様であってよい。
また、ブーム上げ旋回動作区間では、上部旋回体3の旋回動作、及びブーム4の上げ動作が許可される。
一方、ブーム上げ旋回動作区間では、ブーム4の下げ動作、アーム5の開閉動作、及びバケット6の開閉動作が許可されない(即ち、禁止される)。ブーム上げ旋回動作において、これらの動作は不要だからである。また、ブーム上げ旋回動作では、アタッチメントがダンプトラック60に近づく方向に、上部旋回体3が旋回するため、ブーム4の上げ動作以外のアタッチメントの動作が行われると、ダンプトラック60とアタッチメントとの接触等が発生してしまう可能性があるからである。また、ブーム上げ旋回動作において、ブーム4の上げ動作以外のアタッチメントの動作が行われると、バケット6に収容されている土砂がこぼれてしまう可能性もあるからである。これにより、ブーム上げ旋回動作区間において、例えば、オペレータが禁止動作に対応する誤操作を行った場合に、上部旋回体3の旋回動作及びブーム4の上げ動作以外の不要な動作が行われないようにすることができる。また、自動運転機能の異常により禁止動作に対応する制御指令が出力された場合についても同様の効果が得られる。そのため、一連の掘削作業が繰り返し行われる場合に、ブーム上げ旋回動作区間でのショベル100の安全性を向上させることができる。
また、排土動作区間では、ブーム4の上げ動作、アーム5の開き動作、及びバケット6の開き動作が許可される。排土動作は、アーム5の開き動作及びバケット6の開き動作により実現されるからである。また、排土動作時に、バケット6をダンプトラック60の荷台から離すために、ブーム4を上げる場合もありうるからである。
一方、排土動作区間では、ブーム4の下げ動作、アーム5の閉じ動作、及びバケット6の閉じ動作が許可されない(即ち、禁止される)。排土動作において、これらの動作が不要だからである。また、排土動作では、ダンプトラック60の荷台の上方でバケット6の位置を移動させるため、これらの動作が行われると、バケット6の位置が下がって、荷台に接触する可能性もありうるからである。これにより、排土動作区間において、例えば、オペレータが禁止動作に対応する誤操作を行った場合に、不要な動作が行われないようにすることができる。また、自動運転機能の異常により禁止動作に対応する制御指令が出力された場合についても同様の効果が得られる。そのため、一連の掘削作業が繰り返し行われる場合に、排土動作区間でのショベル100の安全性を向上させることができる。
ブーム下げ旋回動作区間では、上部旋回体3の旋回動作、ブーム4の下げ動作、アーム5の開閉動作、及びバケット6の開閉動作が許可される。ブーム下げ旋回動作では、次の掘削動作区間に備えて、アーム5やバケット6を動作させる場合があるからである。また、ブーム下げ動作区間では、ブーム上げ旋回動作の場合と異なり、アタッチメントがダンプトラック60から離れる方向に、上部旋回体3が旋回するため、アタッチメントが動作してもダンプトラック60との接触が問題になる可能性が低いからである。
一方、ブーム下げ旋回動作区間では、ブーム4の上げ動作が許可されない(即ち、禁止される)。これにより、ブーム下げ旋回動作区間において、例えば、オペレータが誤ってブーム上げ操作をしてしまった場合に、不要なブーム4の上げ動作が行われないようにすることができる。また、自動運転機能の異常によりブーム4の上げ動作に対応する制御指令が出力された場合についても同様の効果が得られる。そのため、一連の掘削作業が繰り返し行われる場合に、ブーム下げ旋回動作区間でのショベル100の安全性を向上させることができる。
また、図7に示すように、ショベル100では、一連の掘削作業を構成する複数の動作区間のうち、ブーム上げ旋回動作区間、排土動作区間、及びブーム下げ旋回動作区間に対して、それぞれの動作区間の開始条件が設定される。
尚、掘削動作区間についても、ブーム下げ旋回動作区間からの移行時に適用される形の開始条件が設定されてもよい。
コントローラ30は、一連の掘削作業における何れかの動作区間が終了すると、次の動作区間に開始条件が設定されている場合、次の動作区間の開始条件が成立しているか否かを判定する。そして、コントローラ30は、開始条件が成立している場合、次の動作区間の開始を許可する。具体的には、コントローラ30は、次の動作区間の許可動作及び禁止動作の設定内容に基づき、次の動作区間に対応するショベル100の動作を許可する。
一方、コントローラ30は、次の動作区間の開始条件が成立していない場合、次の動作区間の開始を許可しない。具体的には、コントローラ30は、前の動作区間の許可動作及び禁止動作の設定内容が有効な状態を継続させる。例えば、ブーム上げ旋回動作の開始条件が成立していない場合、掘削動作に対応する許可動作及び禁止動作の設定内容が有効になるため、ショベル100は、旋回動作を行うことができず、ブーム上げ旋回動作を開始することができない。また、排土動作の開始条件が成立していない場合、ブーム上げ旋回動作に対応する許可動作及び禁止動作の設定内容が有効になるため、ショベル100は、アーム5及びバケット6の開き動作を行うことができず、排土動作を開始することができない。また、ブーム下げ旋回動作の開始条件が成立していない場合、排土動作に対応する許可動作及び禁止動作の設定内容が有効になるため、ショベル100は、旋回動作を行うことができず、ブーム下げ旋回動作を開始することができない。これにより、コントローラ30は、次の動作区間の開始条件が成立しない限り、ショベル100が次の動作区間に移行できないようにすることができる。
また、コントローラ30は、次の動作区間の開始条件が成立していない場合、表示装置40や音出力装置43を通じて、オペレータに開始条件が成立していないことを通知してもよい。また、コントローラ30は、ショベル100が遠隔操作されている場合、通信装置T1を通じて、オペレータに向けた同様の通知情報を外部装置に送信してもよい。これにより、オペレータは、次の動作区間に移行できない理由を把握することができるため、ショベル100の安全性を確保しつつ、オペレータの違和感を解消させることができる。また、コントローラ30は、開始条件を満足させるための操作をオペレータに促し、開始条件を満足させるように仕向けることができる。
ブーム上げ旋回動作区間の開始条件は、"バケット6が地切りしている(バケット6が地面から離れている)こと"及び"バケット角度が所定角度よりも閉じていること"である。バケット6が地面から離れていない状態で上部旋回体3が旋回動作を開始し、地面からの反力でショベル100の姿勢状態が不安定になってしまうような事態を抑制することができる。また、バケット6がある程度閉じていない状態で上部旋回体が旋回動作を開始し、バケット6から土砂がこぼれてしまうような事態を抑制することができる。そのため、一連の掘削作業が行われる場合に、掘削動作からブーム上げ旋回動作への移行時におけるショベル100の安全性を向上させることができる。
コントローラ30は、例えば、ブーム角度、アーム角度、及びバケット角度の測定値に基づき、バケット6の位置(作業部位の位置)を算出することによって、バケット6が地切りしているか否かを判定してよい。また、コントローラ30は、例えば、空間認識装置S6(具体的には、前方認識センサS6F)の出力に基づき、バケット6が地切りしているか否かを判定してもよい。また、コントローラ30は、例えば、バケット角度の測定値に基づき、バケット角度が所定角度よりも閉じているか否かを判定してよい。また、コントローラ30は、空間認識装置S6(前方認識センサS6F)の出力に基づき、バケット角度が所定角度よりも閉じているか否かを判定してもよい。
排土動作区間の開始条件は、"バケット6がダンプトラック60の荷台の上にあること"である。これにより、バケット6がダンプトラック60の荷台の上にない状態で、バケット6に収容された土砂が排土されてしまう事態を抑制することができる。そのため、一連の掘削作業が行われる場合に、ブーム上げ旋回動作から排土動作への移行時におけるショベル100の安全性を向上させることができる。
コントローラ30は、例えば、空間認識装置S6(前方認識センサS6F)の出力(画像情報)に基づき、バケット6がダンプトラック60の上にあるか否かを判定してよい。また、コントローラ30は、例えば、ブーム角度、アーム角度、バケット角度、及び旋回角度の測定値に基づき、バケット6の位置(作業部位の位置)を算出する。そして、コントローラ30は、掘削作業開始時に、空間認識装置S6の出力から算出されたダンプトラック60の位置(荷台61の底部、フロントパネル62、サイドシート63等の位置)と比較してもよい。
ブーム下げ旋回動作区間の開始条件は、"バケット6内に残土がないこと"である。これにより、バケット6に残土がある状態で、上部旋回体3が旋回し、土砂が飛散してしまうような事態を抑制することができる。そのため、一連の掘削作業が行われる場合に、排土動作からブーム下げ旋回動作への移行時におけるショベル100の安全性を向上させることができる。また、ブーム下げ旋回動作区間の開始条件には、"バケット6が所定角度より開いていること"が含まれてもよい。
また、図7に示すように、ショベル100では、一連の掘削作業を構成する複数の動作区間のうち、ブーム上げ旋回動作区間に対して、動作区間の継続条件が設定される。
コントローラ30は、ショベル100の動作がブーム上げ旋回動作区間にある場合、継続条件が成立しているか否かを判定する。そして、コントローラ30は、継続条件が成立している場合、ブーム上げ旋回動作の継続を許可する。具体的には、コントローラ30は、ブーム上げ旋回動作に対応する許可動作及び禁止動作の設定内容が有効な状態を継続させる。
一方、コントローラ30は、継続条件が成立していない場合、ブーム上げ旋回動作区間の継続を禁止し、ブーム上げ旋回動作を一時停止させる。具体的には、コントローラ30は、ブーム下げ旋回動作区間に対応する許可動作及び禁止動作の設定内容を一時的に無効とし、継続条件を成立させるために必要な被駆動要素の動作だけを許可し、その他の動作を禁止する。
ブーム上げ旋回動作区間の継続条件は、"バケット6の地面からの高さが所定高さ以上であること"である。当該継続条件は、例えば、ダンプトラック60とバケット6との距離がある程度近くなった場合(例えば、当該距離が所定距離以下になった場合や動作区間の開始からの上部旋回体3の旋回角度が所定閾値以上になった場合)に、適用されてよい。また、当該継続条件の所定高さは、動作区間の開始からの上部旋回体3の旋回角度等に応じて、可変される(具体的には、旋回角度の増加に応じて大きくなる)態様であってもよい。これにより、バケット6の地面からの高さがダンプトラック60の荷台の最上端よりも低い状態で、ダンプトラック60に接近し、ダンプトラック60とバケット6が衝突してしまう事態を抑制することができる。そのため、一連の掘削作業が行われる場合に、ブーム上げ旋回動作区間におけるショベル100の安全性を更に向上させることができる。
コントローラ30は、ブーム上げ旋回動作区間の継続条件が成立していない場合、全ての被駆動要素の動作のうち、ブーム4の上げ動作だけを許可してよい。これにより、例えば、オペレータは、ブーム上げ操作を行い、バケット6の地面からの高さを上昇させて、継続条件を満足させることができる。そのため、コントローラ30は、ブーム4の上げ動作に伴い、継続条件が成立すると、ブーム上げ動作の継続を許可し、ショベル100は、オペレータの操作に応じて、再度、ブーム上げ旋回動作を再開することができる。
また、掘削動作区間、排土動作区間、及びブーム下げ旋回動作区間について、継続条件が設定されてもよい。
例えば、排土動作区間の継続条件は、"バケット6がフロントパネル62から所定距離以上離間していること"を含んでよい。また、排土動作区間の継続条件は、"バケット6が荷台61の底から所定の高さ以上にあること"を含んでもよい。また、排土動作区間の継続条件は、"ダンプトラック60が停車している(即ち、車速が略ゼロである)こと"を含んでもよい。
このように、本実施形態では、ショベル100(コントローラ30)において、掘削作業に対応する一連の複数の動作区間ごとに、動作が制限される部位(被駆動要素)が設定される。
これにより、オペレータの誤操作や自動運転機能の異常等によって、それぞれの動作区間で不要な被駆動要素の動作が実行されてしまうような事態を抑制することができる。そのため、一連の複数の動作区間が繰り返し行われる場合におけるショベル100の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ショベル100(コントローラ30)において、動作区間(例えば、ブーム上げ旋回動作区間、排土動作区間、及びブーム下げ旋回動作区間)の開始条件が設定される。
これにより、ショベル100の安全性の観点から開始条件が設定されることで、ショベル100の安全性が確保されていない状態で、次の動作区間にショベル100が移行できないようにすることができる。そのため、一連の複数の動作区間が繰り返し行われる場合におけるショベル100の安全性を更に向上させることができる。
また、本実施形態では、ショベル100において、動作区間(例えば、ブーム上げ旋回動作区間)における動作の継続条件が設定される。
これにより、ショベル100の安全性の観点から継続条件が設定されることで、ショベル100の安全性が確保されていない状態で、現在の動作区間が継続できないようにすることができる。そのため、一連の複数の動作区間が繰り返し行われる場合におけるショベル100の安全性を更に向上させることができる。
尚、本実施形態では、ショベル100の掘削作業を構成する一連の複数の動作区間ごとに、動作が制限される被駆動要素、動作区間の開始条件、及び動作区間の継続条件が設定されるが、他の作業に対応する一連の複数の動作区間に対しても同様の設定がなされてよい。例えば、排土山の土砂をダンプトラックに積み込む積込作業や、バケット6を往復移動させながら、バケット6の爪先や背面で地面の細かな凹凸を均す仕上作業等に含まれる一連の複数の動作区間に対して、同様の設定がなされてよい。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 下部走行体
1L,1R 走行油圧モータ
2A 旋回油圧モータ
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
26 操作装置
26A〜26C レバー装置
30 コントローラ
50 マシンガイダンス部
60 ダンプトラック
100 ショベル

Claims (7)

  1. 予め規定される一連の複数の動作区間ごとに、動作が制限される部位が設定される、
    ショベル。
  2. 前記動作区間の開始条件が設定される、
    請求項1に記載のショベル。
  3. 前記動作区間における動作継続条件が設定される、
    請求項1又は2に記載のショベル。
  4. 前記複数の動作区間には、一連の掘削作業に含まれるブーム上げ旋回動作に対応する動作区間が含まれ、
    前記ブーム上げ旋回動作に対応する動作区間の前記開始条件は、バケットが地切りしており且つ前記バケットが所定の角度より閉じていることである、
    請求項2に記載のショベル。
  5. 前記複数の動作区間には、一連の掘削作業に含まれるブーム上げ旋回動作に対応する動作区間が含まれ、
    前記ブーム上げ旋回動作に対応する動作区間の前記動作継続条件は、バケットが所定の高さより上がっていることである、
    請求項3に記載のショベル。
  6. 前記複数の動作区間には、一連の掘削作業に含まれる排土動作に対応する動作区間が含まれ、
    前記排土動作に対応する動作区間において、ブームの下げ方向への動作を制限する設定がされる、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載のショベル。
  7. 前記複数の動作区間には、一連の掘削作業に含まれるブーム下げ旋回動作に対応する動作区間が含まれ、
    前記ブーム下げ旋回動作に対応する動作区間の前記開始条件は、バケット内に残土がないことである、
    請求項2又は4に記載のショベル。
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