JP2021052826A - マッサージ機 - Google Patents

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知己 長光
Tomoki Nagamitsu
知己 長光
雅子 大塚
Masako Otsuka
雅子 大塚
浩文 塚田
Hirofumi Tsukada
浩文 塚田
知穂 山根
Chiho Yamane
知穂 山根
隆司 塚本
Takashi Tsukamoto
隆司 塚本
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Abstract

【課題】使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部の動作を停止させることができるマッサージ機を提供することを目的とする。【解決手段】使用者の身体を支持する身体支持部と、前記使用者をマッサージするマッサージ部と、負荷を検出する負荷検出部と、あらかじめ負荷の異常パターンを少なくとも1つ記憶する記憶部と、前記マッサージ部の動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記マッサージ部の動作中に前記負荷検出部で検出した負荷のパターンと、前記記憶部に記憶された負荷の異常パターンと、を比較し、前記負荷検出部で検出した負荷のパターンが前記異常パターンに類似すると判定した場合には、前記マッサージ部の動作を停止させることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明はマッサージ機に関する。
従来、使用者のリアルタイムな個人情報により、使用者に対して刺激を与えることが危険と判断される場合に非常信号を送出し、制御手段は該非常信号を受けて刺激付与手段を停止させる生体刺激システムが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−095716号公報
上記特許文献1に開示された生体刺激システムは、個人情報入力手段におけるセンサーが常時その情報をホストに転送し、リアルタイムな情報に基づいて刺激パターンを生成し、センサーで取得した個人情報(血圧や心拍、呼吸、脳波、体温等の変動要素の大きい情報)の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断するものであった。そのため、危険かどうかを判断するためには、使用者は常時センサーを装着しなければならないという煩わしさがあった。つまり、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断することができないという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部の動作を停止させることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
本発明は、使用者の身体を支持する身体支持部と、前記使用者をマッサージするマッサージ部と、負荷を検出する負荷検出部と、あらかじめ負荷の異常パターンを少なくとも1つ記憶する記憶部と、前記マッサージ部の動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記マッサージ部の動作中に前記負荷検出部で検出した負荷のパターンと、前記記憶部に記憶された負荷の異常パターンと、を比較し、前記負荷検出部で検出した負荷のパターンが前記異常パターンに類似すると判定した場合には、前記マッサージ部の動作を停止させることを特徴とする。
このような構成とすることにより、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部の動作を停止させることができる。
例えば、使用者がマッサージ機を使用する際、負荷検出部は負荷のパターンを検出する。腕部に設けられたマッサージ部の動作が使用者にとって強すぎた場合、使用者は腕部に痛みを感じるため、反射的に腕部に設けられたマッサージ部から腕を引き抜こうとする。使用者が腕を引き抜こうとするとマッサージ部に今までかかっていた負荷とは異なる負荷がかかることになる。その際、負荷検出部で検出した負荷のパターンと、記憶部にあらかじめ記憶された負荷の異常パターンと、を比較する。比較した結果、検出した負荷のパターンが異常パターンに類似すると判定した場合には、マッサージ部の動作を停止させる。そうすることで、使用者の腕を安全にマッサージ部から引き抜くことができる。
また、前記負荷は、前記マッサージ部にかかる負荷であることが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージ部にかかる負荷を検出することで、マッサージ部の動作を停止させることができる。
例えば、肘掛部に設けられたマッサージ部の動作が使用者にとって強すぎた場合、使用者は腕部に痛みを感じるため、反射的に肘掛部に設けられたマッサージ部から腕を引き抜こうとする。使用者が腕を引き抜こうとするとマッサージ部に通常の負荷とは異なる負荷がかかることになる。その負荷が異常パターンに類似すると判定した場合は、使用者が非常事態であると判定し、マッサージ部の動作を停止させる。そうすることで、使用者の腕を安全にマッサージ部から引き抜くことができる。
また、前記制御部は、前記異常パターンを変更することが好ましい。
このような構成とすることにより、最新の異常パターンに変更することができる。
例えば、使用者は年齢を重ねるにつれて筋肉のつき方等が変わってくる。そのため、使用者にとって適した負荷も使用者の年齢に応じて変わることになる。異常パターンを変更することで、年齢に応じた負荷に対応することができる。なお、年齢だけではなく、使用者の性別や体型によって、異常パターンを変更することができるようにしてもよい。
また、前記異常パターンに該当することを使用者に報知する報知部を更に有し、前記制御部は、前記報知部により使用者に報知した後に前記マッサージ部の動作を停止させることが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージ部の動作が停止することを使用者が事前に把握することができる。
例えば、使用者に対して、「異常な負荷を検知しました。マッサージ部の動作を停止します。」というアナウンスを報知部から報知する。そうすることで、使用者にマッサージ部が停止することをあらかじめ認識させることができ、安心感を与えることができる。
また、少なくとも前記マッサージ部の動作の状態を表示する表示部を更に有し、前記制御部は、前記マッサージ部の動作を停止させた後に前記表示部に前記マッサージ部の動作の再開の是非を表示することが好ましい。
このような構成とすることにより、停止したマッサージ部の動作の再開の是非を選択することができる。
例えば、使用者がクシャミをしたくなり、反射的に肘掛部から腕を離して口を手で覆った場合、それまで適切な強さでマッサージできていたにもかかわらず、マッサージ部の動作を停止させてしまうことになる。その際、停止させた動作の再開の是非を表示部に表示させることで、使用者が動作の再開の是非を選択することができる。
また、前記マッサージ部はエアセルであり、前記負荷検出部は、前記エアセルの空気の圧力を検出する空圧センサーであることが好ましい。
このような構成とすることにより、エアセルの空気の圧力を検出することで、マッサージ部の動作を停止させることができる。
また、前記身体支持部は、使用者の上半身を支持する背凭れ部であり、前記背凭れ部は、前記座部に対してリクライニング自在に取り付けられており、前記制御部は、前記マッサージ部の動作の停止と前記背凭れ部の起立動作と、を同期させることが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージ部の動作の停止に同期して背凭れ部を起立させることができるため、マッサージ部の動作の停止後、使用者がマッサージ機から降りやすくなる。
例えば、背凭れ部がリクライニングした状態でマッサージ部の動作が停止した場合、使用者はそのままの姿勢ではマッサージ機から降りることができないため、コントローラに設けられた背凭れ部の姿勢を調整するボタンを押し、背凭れ部を起こす必要がある。マッサージ部の動作の停止に同期させることで、背凭れ部がリクライニングした状態でマッサージ部の動作が停止した場合であっても、自動的に背凭れ部を起こすことができる。そのため、使用者は煩わしさを感じることなく、マッサージ機から降りやすくなる。
また、前記身体支持部は、使用者の下肢を支持するフットレストであり、前記フットレストは、前記座部に対して上下回動自在に取り付けられており、前記制御部は、前記マッサージ部の動作の停止と前記フットレストの下降と、を同期させることが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージ部の動作の停止に同期してフットレストを下降させることができるため、マッサージ部の動作の停止後、使用者がマッサージ機から降りやすくなる。
例えば、フットレストが上昇した状態でマッサージ部の動作が停止した場合、使用者はそのままの姿勢ではマッサージ機から降りることができないため、コントローラに設けられたフットレストの姿勢を調整するボタンを押し、フットレストを下げる必要がある。マッサージ部の動作の停止に同期させることで、フットレストが上昇した状態でマッサージ部の動作が停止した場合であっても、自動的にフットレストを下げることができる。そのため、使用者は煩わしさを感じることなく、マッサージ機から降りやすくなる。
本発明によれば、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部の動作を停止させることができる。
本発明の実施形態に係るマッサージ機の正面斜視図である。 本発明の実施形態に係るマッサージ機の模式図である。 マッサージ機の機能ブロック図である。 マッサージ機の姿勢を説明する側面図である。 マッサージユニットの正面図である。 肘掛部を示す側面図であり、(a)はエアセルが収縮した状態を示す図であり、(b)はエアセルが膨張した状態を示す図である。 負荷のパターンを示す図であり、(a)は負荷検出部で検出した負荷のパターンを示す図であり、(b)は記憶部に記憶された負荷の異常パターンを示す図であり、(c)は負荷検出部で検出した負荷のパターンと記憶部に記憶された負荷の異常パターンとを比較した図であり、(d)は負荷検出部で検出した負荷のパターンと記憶部に記憶された負荷の異常パターンとを比較した図であり、(e)は負荷検出部で検出した負荷のパターンと記憶部に記憶された負荷の異常パターンとを比較した図である。 コントローラを示す図であり、(a)はコントローラの画面にマッサージ部の動作を停止することを表示した状態を示す図であり、(b)はコントローラの画面にマッサージ部の動作の再開の是非を表示した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る動作パターンを示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る動作パターンを示すフロー図である。
[実施形態に係るマッサージ機の構成]
以下、本発明の実施形態に係るマッサージ機1の全体構成について説明する。図1は本発明の実施形態に係るマッサージ機1の正面斜視図である。図2は本発明の実施形態に係るマッサージ機1の模式図である。図3はマッサージ機1の機能ブロック図である。図4はマッサージ機1の姿勢を説明する側面図である。図5はマッサージユニット8の正面図である。図6は肘掛部6を示す側面図であり、(a)はエアセル20が収縮した状態を示す図であり、(b)はエアセル20が膨張した状態を示す図である。図7は負荷のパターンを示す図であり、(a)は負荷検出部25で検出した負荷のパターンを示す図であり、(b)は記憶部50に記憶された負荷の異常パターンを示す図であり、(c)は負荷検出部25で検出した負荷のパターンと記憶部50に記憶された負荷の異常パターンとを比較した図である。図8はコントローラ10を示す図であり、(a)はコントローラ10の画面10aにマッサージ部15の動作を停止することを表示した状態を示す図であり、(b)はコントローラ10の画面10aにマッサージ部15の動作の再開の是非を表示した状態を示す図である。なお、画面10aは、後述する表示部に想到するものである。図9は本発明の実施形態に係る動作パターンを示すフロー図である。図10は本発明の実施形態に係る動作パターンを示すフロー図である。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、図1に示すマッサージ機1に着座した使用者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。また、身体の表裏の定義については、起立した使用者の胸側を「表面」、背中側を「背面」として説明する。
[マッサージ機の全体構成]
図1〜図4に示すとおり、本発明の実施形態に係るマッサージ機1は、主として、使用者が着座する座部2と、座部2の後部にリクライニング可能に設けられた使用者が凭れる(使用者の上半身を支持する)背凭れ部3と、座部2の前部に上下揺動可能に設けられた使用者の下肢を支持するフットレスト4と、背凭れ部3の上部前面に設けられた使用者の頭及び/又は首を支持する枕部5と、座部2の左右両側には肘掛け部6と、背凭れ部3の左右両側には側壁部7と、を有している。座部2、背凭れ部3、フットレスト4、枕部5、肘掛け部6、及び側壁部7は、使用者の身体を支持する身体支持部として機能する。
身体支持部2〜7の各所には、使用者の身体に対してマッサージを行う後述するエアセル20によるマッサージ部15と負荷を検出する負荷検出部25が設けられている。なお、本実施例においては、肘掛部6に設けられた腕マッサージ部a3に負荷検出部25を設けた場合について説明する。
また、マッサージ機1は、背凭れ部3に揉みマッサージ及び/又は叩きマッサージを行うマッサージ部15としてのマッサージユニット8と、マッサージ機1の各動作を制御する制御部9と、使用者に各種操作を行わせる操作部であるコントローラ10と、を有している。
図1〜図4に示すとおり、背凭れ部3は、座部2の下方に設けられた第一アクチュエータ11(図3参照)により、座部2に対して前後にリクライニング自在に取り付けられており、図1に示す起立姿勢から背凭れ面が略水平となるリクライニング姿勢(図4参照)まで変更可能となっている。なお、肘掛け部6は背凭れ部3のリクライニングに連動して後方へ移動し、背凭れ部3の起立に連動して前方へ移動するよう構成されている。フットレスト4は、座部2の下方に設けられた第二アクチュエータ12(図3参照)により、座部2に対して上下回動自在に取り付けられており、図1に示す垂下姿勢から膝を伸ばした状態で下腿及び足部が支持される上昇姿勢(図4参照)まで変更可能となっている。
図2、図3に示すとおり、座部2の下方には、エアセル20よりなる各マッサージ部a2〜a7に対してエアを給排気するポンプ13a及びバルブ13bを有する給排気装置13と、前述した制御部9と、が設けられている。各マッサージ部a2〜a7と同じ場所に、マッサージ部15としてモータにより駆動されるバイブレータ(図示せず)を設けてもよい。エアセル20は、エアを給排気することで使用者を押圧することができる。
制御部9は、プログラマブルなマイコン等を有しており、各アクチュエータ11,12、マッサージ部15、負荷検出部25、及び給排気装置13を駆動制御する。制御部9には、後述するコントローラ10や記憶部50が電気的に接続されている。マッサージ機1は、記憶部50に記憶された所定のプログラム(マッサージコース)に従ってマッサージ部15を動作させる他、後述する使用者によるコントローラ10からの指示に従って動作する。
[座部の構成]
図1〜図3に示すとおり、座部2の左右両側には、使用者の臀部及び/又は大腿部の外側面に対向して設けられた壁部22が設けられている。この壁部22は、座部の側方において上方へ立設されている。そして、壁部22の内側面には、臀部及び/又は大腿部の外側面をマッサージする臀部マッサージ部a4が設けられている。なお、座部2の左右両側の肘掛け部6の内側壁を壁部22として利用してもよく、その場合は、臀部マッサージ部a4を肘掛け部の内側壁に設ければよい。
また、座部2には、使用者の臀部及び/又は大腿部を下方(背面)からマッサージする臀部マッサージ部a5が設けられている。臀部マッサージ部a4,a5は、エアの給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
なお、後述する負荷検出部25を座部2や壁部22に設けてもよく、臀部マッサージ部a4や臀部マッサージ部a5に設けてもよい。そうすることで、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部15の動作を停止させることができる。
[背凭れ部の構成]
図1〜図3に示すとおり、背凭れ部3は、硬質の背フレーム3aと、背フレーム3aに組み付けられたマッサージ部15であるマッサージユニット8の昇降をガイドするガイドレール18と、背フレーム3aを被覆するカバー部材3cと、により構成されている。背フレーム3aは、金属部材及び/又は樹脂部材により構成されている。また、背フレーム3aは、左右中央に形成された前後方向に開口する開口部3bを有し、正面視で略門型をなしている。カバー部材3cは、開口部3bを前方から覆っている。マッサージユニット8の施療子62(図5参照)が開口部3bより前方へ突出しており、カバー部材3cを介して使用者の胴体を後方からマッサージできるようになっている。
なお、背凭れ部3に使用者の背面をマッサージするマッサージ部15としてのエアセルを設けてもよい。また、エアセルを設ける場合には、エアセルに後述する負荷検出部25を設けてもよい。そうすることで、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部15の動作を停止させることができる。
[側壁部の構成]
図1〜図3に示すとおり、背フレーム3a(背凭れ部3)の左右両側には、使用者の肩又は上腕の外側面に対向して設けられた側壁部7が設けられている。この側壁部7は、背凭れ部3の側方において前方へ立設されている。そして、側壁部7の内側面には、肩又は上腕の外側面をマッサージする肩側マッサージ部a2が設けられている。肩側マッサージ部a2は、エアの給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
なお、後述する負荷検出部25を側壁部7や肩側マッサージ部a2に設けてもよい。そうすることで、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部15の動作を停止させることができる。
[枕部の構成]
図1、図2に示すとおり、背凭れ部3の上部前面には、使用者の頭及び/又は首を支持する枕部5が設けられている。
枕部5の前面に、頭及び/又は首の後面に対向して設けられた左右で対をなす頭部マッサージ部(図示せず)を設けてもよい。頭部マッサージ部(図示せず)は、エアの給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されていることが好ましい。
また、この頭部マッサージ部(図示せず)は、頭及び/又は首の外側面に対向して設けてもよく、その場合は、前方へ立設された壁部(図示せず)の内側面に設けるとよい。また、枕部5に設けるのではなく、背凭れ部3の上部前面に直接設けてもよい。
なお、後述する負荷検出部25を頭部マッサージ部(図示せず)に設けてもよい。そうすることで、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部15の動作を停止させることができる。
[フットレストの構成]
図1〜図3に示すとおり、フットレスト4は、座部2に対して上下回動自在に取り付けられている。フットレスト4は、使用者の下腿を支持する左右一対の脚支持部40と、使用者の足部を支持する左右一対の足支持部41と、を有している。脚支持部40は、使用者の下腿の背面に対向して設けられた底壁40aと、底壁40aの左右両端から前方に向かって立設された側壁40bと、底壁40aの左右中央から前方に向かって立設された中央壁40cと、を有している。
側壁40bの内側面には、下腿の外側面をマッサージする脚マッサージ部a6が設けられている。中央壁40cの両外側面には、下腿の内側面をマッサージする脚マッサージ部a6が設けられている。脚マッサージ部a6は、エアの給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
なお、底壁40aに、使用者の下腿の背面をマッサージする脚マッサージ部(図示せず)を設けてもよい。
足支持部41は、使用者の足裏を置く底壁41aと、底壁41aの左右両端から上方に向かって立設された側壁41bと、底壁41aの左右中央から上方に向かって立設された中央壁41cと、底壁41aの後部から上方へ立設された足部の背面(踵付近)に対向する後壁41dと、を有している。各壁41a〜41dより上方及び前方が開口した凹部42が形成されており、凹部42に足部を収容できるようになっている。
各壁41a〜41cには、使用者の足をマッサージする足マッサージ部a7が設けられている。足マッサージ部a7は、エアの給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
なお、後述する負荷検出部25を脚支持部40や足支持部41に設けてもよい。また、脚マッサージ部a6や足マッサージ部a7に設けてもよい。そうすることで、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部15の動作を停止させることができる。
[肘掛け部の構成]
図6は、肘掛部6を示す側面図であり、(a)はエアセル20が収縮した状態を示す図であり、(b)はエアセル20が膨張した状態を示す図である。
図1〜図3、図6に示すとおり、座部2の左右両側には、使用者Hの手先と前腕を支持する肘掛け部6が設けられている。肘掛け部6の手先と前腕の上下方向には、使用者Hの腕をマッサージする腕マッサージ部a3がそれぞれ設けられている。腕マッサージ部a3は、エアの給排気により膨張収縮するエアセル20により構成されている。
なお、本実施例においては、肘掛部6の下側に設けられた腕マッサージ部a3に、負荷を検出する負荷検出部25が設けられている。腕マッサージ部a3が膨張することで負荷を検出することができるようになっている。負荷検出部25の構成については後述する。
肘掛部6の腕マッサージ部a3に負荷検出部25(本実施例においては、後述する空圧センサー25aが相当する)を設けた場合について説明する。
使用者Hはマッサージ機1に着座した状態でコントローラ10を操作し、マッサージ動作を実行する。マッサージ動作を実行するときには、使用者Hは腕を肘掛部6に載置する。マッサージ動作を実行すると、肘掛部6の腕マッサージ部a3が膨張し、使用者の手先と前腕に対して上下方向からの挟み込みによるマッサージを行う。このとき、下側の腕マッサージ部a3に設けられた負荷検出部25は、下側の腕マッサージ部a3が使用者に当接することにより生じる負荷を検出する。
なお、ここでいう負荷とは、マッサージ部15としての下側の腕マッサージ部a3にかかる負荷である。マッサージ部15にかかる負荷を検出することで、マッサージ部15の動作を停止させることができる。
マッサージ動作が使用者Hにとって強すぎた場合、使用者Hは腕部に痛みを感じることから反射的に腕マッサージ部a3から腕を引き抜こうとする。このとき、肘掛部6の腕マッサージ部a3は膨張状態にあるため、使用者が腕マッサージ部a3から腕を引き抜こうとすると、負荷検出部25は負荷が変化(負荷が増加)したことを検出する。制御部9は、腕マッサージ部a3の動作中に負荷検出部25で検出した負荷のパターンと、後述する記憶部50に記憶された負荷の異常パターンと、を比較し、負荷検出部25で検出した負荷のパターンが異常パターンに類似すると判定した場合には、使用者Hに対して刺激を与えることが危険と判断し、腕マッサージ部a3の動作を停止させる。そうすることで、使用者の腕を安全にマッサージ部から引き抜くことができる。
なお、本実施例においては、負荷検出部25を肘掛部6に設けた場合について説明したが、身体支持部2〜7の各所に負荷検出部25を設けてもよい。また、各マッサージ部15に負荷検出部25を設けてよい。
例えば、座部2の左右両側に設けられた壁部22の臀部マッサージ部a4に負荷検出部25を設けた場合について説明する。使用者はマッサージ機1に着座した状態でコントローラ10を操作し、マッサージ動作を実行する。マッサージ動作を実行すると、壁部22の臀部マッサージ部a4が膨張し、使用者の臀部及び/又は大腿部の外側面に対して左右方向からの挟み込みによるマッサージを行う。このとき、負荷検出部25は、壁部22の臀部マッサージ部a4が使用者に当接することにより生じる負荷を検出する。
マッサージ動作が使用者にとって強すぎた場合、使用者は痛みを感じることから反射的にマッサージ機1から離れようとする。このとき、壁部22の臀部マッサージ部a4は膨張状態にあるため、使用者がマッサージ機1から離れようとすると、負荷検出部25は負荷が変化(負荷が増加)したことを検出する。制御部9は、臀部マッサージ部a4の動作中に負荷検出部25で検出した負荷のパターンと、後述する記憶部50に記憶された負荷の異常パターンと、を比較し、負荷検出部25で検出した負荷のパターンが異常パターンに類似すると判定した場合には、使用者に対して刺激を与えることが危険と判断し、臀部マッサージ部a4の動作を停止させる。そうすることで、使用者は安全にマッサージ機1から離れることができる。
[負荷検出部の構成]
負荷検出部25について、説明する。負荷検出部25は、マッサージ部15としてのエアセル20に供給される空気の圧力を検出する空圧センサー25aである。空圧センサー25aは、箔型の歪ゲージを利用しており、シート状になっている。シートは絶縁体で形成されており、シート上に金属抵抗体が薄く取り付けられている。接触によりシートが変形すると、金属抵抗体も同じ率で変形する。歪ゲージの金属抵抗体は、伸びることで断面積が減るとともに長さが長くなり、抵抗値が増える。この抵抗値の変化から、空圧センサーに掛かった圧力を検出することができる。このように、負荷検出部25として空圧センサー25aを利用することで、(マッサージ部15にかかる)負荷を正確に検出でき、簡単で破損しにくい構造とすることができる。
なお、本実施例においては、負荷検出部25を空圧センサー25aとしているが、負荷を検出することができるセンサーであれば、どのようなセンサーであってもよい。
[マッサージユニットの構成]
以下、マッサージユニット8の構成について説明する。
図1〜図3,図5に示すとおり、背凭れ部3には、使用者の上半身を後方(背面)からマッサージするマッサージユニット8が設けられている。このマッサージユニット8は、身長方向に沿って複数(本実施形態では1つ)設けられていてもよい。このマッサージユニット8は、左右で対をなすアーム61と、アーム61の上下両端部に設けられた施療子62と、により構成されており、マッサージモータM1,M2の駆動により左右の施療子62が近接離反する揉みマッサージ、及び左右の施療子62が交互に使用者側へ進退する叩きマッサージを行わせることができる。また、マッサージユニット8は、昇降モータM3の駆動により身長方向に沿って上方又は下方へ移動して、身体に対する位置を変更したり、ローリングマッサージを行わせたりすることができる。背フレーム3aには、身長方向に延設された左右で対をなすガイドレール18が設けられており、マッサージユニット8はガイドレール18に沿って移動する。マッサージユニット8が身長方向に移動可能であるため、使用者の首から腰の間を施療子62でマッサージすることができる。
図5に示すとおり、マッサージユニット8は、ベースフレーム60aと、ベースフレーム60aに支持された可動フレーム60bと、を有している。ベースフレーム60aは、その左右両側においてガイドレール18に嵌合するガイドローラ63を有している。そして、ラックピニオン等よりなる昇降機構(図示せず)によって、身長方向に沿って移動することができる。可動フレーム60bは、左右方向の揺動軸64を介してベースフレーム60aに支持されている。ベースフレーム60aと可動フレーム60bの間には、エアセル等よりなる進退駆動部65が設けられている。進退駆動部65の駆動により、可動フレーム60bは揺動軸64を中心として前後方向に進退することができる。なお、可動フレーム60bを進退させる構造でなくてもよく、アーム61に進退駆動部65を設けてアーム61のみを進退させる構造であってもよい。
アーム61は、左右方向に延設された揉み軸66及び叩き軸67に連結されている。揉み軸66の左右両側には、傾斜軸部66bを有する傾斜カム66aが設けられており、この傾斜カム66aにアーム61が取り付けられている。左右の傾斜軸部66bは、正面視で略ハの字型となるように揉み軸66の軸心に対して傾斜している。叩き軸67の左右両側には、叩き軸67の軸心に対して偏心した偏心軸部67bを有する偏心カム67aが設けられており、この偏心カム67aにアーム61がコンロッド68を介して取り付けられている。左右の偏心軸部67bは、叩き軸67の軸心に対する位相が互いに異なっており、具体的には180度だけ異なっている。揉み軸66及び叩き軸67は、それぞれマッサージモータM1,M2の駆動により回転する。施療子62は、揉み軸66の回転により揉みマッサージを行い、叩き軸67の回転により叩きマッサージを行う。なお、施療子62が設けられたアーム61、揉み軸66、及び叩き軸67は、可動フレーム60bに支持されている。従って、施療子62は、可動フレーム60bの移動を介して使用者に対して進退可能である。
アーム61は、前後方向に揺動自在であり、上側の施療子62が前方へ突出するようにバネ等よりなる付勢手段(図示せず)により付勢されている。また、マッサージユニット8は、使用者の身体情報を検出するセンサー69を有している。このセンサー69は、アーム61が所定の揺動位置となったことを検出することで身体情報を得ることができる。具体的に説明すると、マッサージユニット8を身長方向に沿って上昇させる過程で、上側の施療子62が肩の上方に到達すると、施療子62に作用する負荷が解除されて、アーム61が前方へ揺動して所定の揺動位置となる。アーム61が所定の揺動位置となったことをセンサー69が検出し、その際のマッサージユニット8の上下位置に基づいて肩の位置を検出する。肩の位置を基準として、その他の部位(首、背中、腰等)の位置を計算により求める。検出された身体情報は記憶部50に記憶される。
[コントローラの構成]
図8は、コントローラ10を示す図であり、(a)はコントローラ10の画面にマッサージ部15の動作を停止することを表示した状態を示す図であり、(b)はコントローラ10の画面にマッサージ部15の動作の再開の是非を表示した状態を示す図である。
図1に示すとおり、肘掛け部6の上部にはコントローラ10が備えられており、使用者が着座した状態で操作することができる。図3、図8に示す通り、このコントローラ10は、使用者が目視で確認できる表示部としての画面10aと、使用者が画面10a上を指先操作するタッチパネル10bと、電源ボタンや背凭れ部3やフットレスト4の姿勢を調整するため姿勢調整ボタンなどの物理ボタン31と、使用者に報知を行う報知部33と、を有している。
コントローラ10を操作することにより、リクライニングさせて背凭れ部3の姿勢を変更することができ、上下に揺動させてフットレスト4の姿勢を変更することができる。また、動作させるマッサージユニット8、各マッサージ部a2〜a7を選択したり、マッサージユニット8、各マッサージ部a2〜a7の動作(手技又は強さ等)を変更したりすることもできる。
画面10aは、少なくともマッサージ部15の動作の状態を表示することができる。マッサージ部15の動作の状態とは、例えば、実行中の揉み動作や叩き動作のことを指している。なお、画面10a上に人型の図を表示させ、使用者に対して、マッサージ部15が使用者のどの部位をマッサージしているかを認識させることができるようにしてもよい。
なお、画面10aの利用方法は上述のものには限られない。例えば、図8(a)に示すような報知部33としての機能を持たせてもよい。なお、報知部33については後述する。
報知部33について説明する。なお、本実施例においては、画面10aを報知部33として利用する場合について説明する。
報知部33は、使用者に対して、(マッサージ部15にかかる)負荷の異常パターンに該当することを報知する。使用者に対して、(マッサージ部15にかかる)負荷の異常パターンに該当することを報知することができる内容であれば、どのような内容であってもよい。例えば、「警告!異常な負荷を検出しました。マッサージ動作を停止します。」という文章を画面10aに表示することで使用者に対して報知する。そうすることで、使用者に対し、マッサージ部15が停止することをあらかじめ認識させることができ、安心感を与えることができる。
また、報知部33として、コントローラ10やマッサージ機1にスピーカー32を取り付け、スピーカー32から音声により使用者に対して報知するようにしてもよい。使用者に対して、(マッサージ部15にかかる)負荷の異常パターンに該当することを報知することができる内容であれば、どのような内容であってもよい。例えば、「異常な負荷を検出しました。現在動作中のマッサージを停止します。」という音声により使用者に対して報知する。そうすることで、使用者に対し、マッサージ部15が停止することをあらかじめ認識させることができ、安心感を与えることができる。なお、画面10aとスピーカー32とを併用してもよい。
また、画面10aには、マッサージ部15の動作の再開の是非を表示することもできる。画面10aにマッサージ部15のマッサージ動作の再開の是非を表示させることで、マッサージ部15のマッサージ動作を停止させたことが正しい判断であったのかどうかを使用者が選択することができる。
具体的には、マッサージ部15のマッサージ動作を停止した後、画面10aに「マッサージ動作を停止しました。マッサージ動作を再開しますか。」という文章を表示する(図8(b)参照)。その文章の下には、「再開する」というボタンと「再開しない」というボタンを表示する(図8(b)参照)。画面10aはタッチパネル10bで構成されているため、使用者は、「再開する」というボタンと「再開しない」というボタンのどちらかを選択して押す。そうすることで、マッサージ部15のマッサージ動作を停止させたことが正しい判断であったのかどうかを使用者が選択することができる。
例えば、負荷検出部25により異常パターンが検出された場合、使用者がマッサージ動作に対して痛みを感じ、マッサージ部15からマッサージされている部位(例えば、腕)を離そうとした際に異常パターンを検出したのか、使用者がクシャミをしたくなり、反射的に肘掛部6から腕を離して口を手で覆った際に異常パターンを検出したのか、がわからない場合がある。その際、停止させたマッサージ動作の再開の是非を画面10aに表示させることで、使用者自身でマッサージ動作の再開の是非を選択することができる。
[記憶部の構成]
図7は、負荷のパターンを示す図であり、(a)は負荷検出部25で検出した負荷のパターンを示す図であり、(b)は記憶部50に記憶された負荷の異常パターンを示す図であり、(c)は負荷検出部25で検出した負荷のパターンと記憶部50に記憶された負荷の異常パターンとを比較した図であり、(d)は負荷検出部で検出した負荷のパターンと記憶部に記憶された負荷の異常パターンとを比較した図であり、(e)は負荷検出部で検出した負荷のパターンと記憶部に記憶された負荷の異常パターンとを比較した図である。
記憶部50について説明する。記憶部50には、あらかじめ負荷の異常パターンが記憶(本実施例においては2つ(図7(b)E2(実線で表示)、E3(破線で表示)参照))されている。負荷の異常パターンは、少なくとも1つ記憶されていればよく、複数記憶されていてもよい。
また、記憶部50に記憶された異常パターンは変更することができる。そうすることで、最新の異常パターンに変更することができる。
図7は、負荷のパターンを示す図であり、(a)は負荷検出部25で検出した負荷のパターンを示す図であり、(b)は記憶部50に記憶された負荷の異常パターンを示す図であり、(c)は負荷検出部25で検出した負荷のパターンと記憶部に記憶された負荷の異常パターンとを比較した図である。なお、(b)は、異常パターンE2(実線で表示)と異常パターンE3(破線で表示)の2つのパターンを示している。
異常パターンE2は、ある一定の時間(T1からT2の範囲)において、設定された設定値L2を越える負荷が1回生じた場合に異常と判定するパターンである。異常パターンE3は、ある一定の時間(T1からT2の範囲)において、設定された設定値L1を越える負荷が2回生じた場合に異常と判定するパターンである。なお、この設定値における負荷の強さはL2>L1となっている。
本実施例においては、異常パターンE2と異常パターンE3とで検出する負荷の大きさを変えているが、これには限られない。異常パターンE2>異常パターンE3であってもよく、異常パターンE2=異常パターンE3であってもよく、異常パターンE2<異常パターンE3であってもよい。
負荷検出部25で検出した負荷のパターンと、記憶部50に記憶された負荷の異常パターンと、を比較し、負荷検出部25で検出した負荷のパターンが異常パターンに類似すると判定する方法について、図7(c)を参照しながら説明する。
例えば、マッサージ機1を使用するのは30代の使用者であって、あらかじめ記憶部50には異常パターンE2が記憶されているとする。使用者がマッサージ機1を使用すると、マッサージ動作によってマッサージ部15(例えば、腕マッサージ部a3)が膨張を開始する。腕マッサージ部a3が膨張することで、負荷検出部25は腕マッサージ部a3にかかる負荷の検出を開始する。
腕マッサージ部a3の膨張度合が使用者にとって強すぎた場合、使用者は腕部に痛みを感じるため、反射的に腕マッサージ部a3から腕を引き抜こうとする。このとき、腕マッサージ部a3は膨張状態にあるため、使用者が腕を引き抜こうとすると、負荷検出部25は、今までかかっていた負荷とは異なる負荷の異常パターンE4(破線で表示)を検出する。
このとき、制御部9は、負荷検出部25で検出した負荷のパターンと、記憶部50にあらかじめ記憶された負荷の異常パターンE2(実線で表示)と、を比較する。比較した結果、ある一定の時間(T1からT2の範囲)において、設定された設定値L2を越える負荷が1回生じていることから、検出した負荷の異常パターンE4が異常パターンE2に類似すると判定した場合には、腕マッサージ部a3の動作を停止させる。そうすることで、使用者の腕を安全に腕マッサージ部a3から引き抜くことができる。
次に、記憶部50に記憶された異常パターンを変更する方法について説明する。なお、図7(b)においては、検出する負荷の大きさは、異常パターンE2>異常パターンE3となっており、異常パターンE2から異常パターンE3に変更する方法について説明する。
上述の30代の使用者が年齢を重ね、50代になった場合について説明する。腕マッサージ部a3の膨張度合が使用者にとって強すぎた場合、使用者は腕部に痛みを感じるため、反射的に腕マッサージ部a3から腕を引き抜こうとする。このとき、腕マッサージ部a3は膨張状態にあるため、使用者が腕を引き抜こうとすると、負荷検出部25は、今までかかっていた負荷とは異なる負荷の異常パターンE5(破線で表示)を検出する。このとき、制御部9は、負荷検出部25で検出した負荷の異常パターンE5と、記憶部50にあらかじめ記憶された負荷の異常パターンE2(実線で表示)と、を比較する(図7(d)参照)。
しかし、筋肉のつき方や筋肉量などは年齢により低下している。そのため、使用者が腕部に痛みを感じ、腕を引き抜こうとしているにもかかわらず、比較した結果、ある一定の時間(T1からT2の範囲)において、設定された設定値L2を越える負荷が1回も生じていないことから、検出した負荷の異常パターンE5が異常パターンE2に類似すると判定されず、腕マッサージ部a3の動作が停止しないという事態が生じる。そうすると、使用者は腕を安全に腕マッサージ部a3から引き抜くことができなくなってしまう。
そこで、制御部9は、あらかじめ記憶部50に記憶された異常パターンE2を異常パターンE3に変更する。なお、この異常パターンE3については、あらかじめ記憶部50に記憶しておいたものに書き換えるようにしてもよいし、外部装置(例えば、スマートフォンやUSB、インターネットなど通信手段を有するもの)から記憶部50に新たに記憶させ、書き換えるようにしてもよい。
腕マッサージ部a3の膨張度合が使用者にとって強すぎた場合、使用者は腕部に痛みを感じるため、反射的に腕マッサージ部a3から腕を引き抜こうとする。このとき、腕マッサージ部a3は膨張状態にあるため、使用者が腕を引き抜こうとすると、負荷検出部25は、今までかかっていた負荷とは異なる負荷の異常パターンE5を検出する。
このとき、制御部9は、負荷検出部25で検出した負荷の異常パターンE5と、記憶部50にあらかじめ記憶された変更後の負荷の異常パターンE3と、を比較する(図7(e)参照)。比較した結果、検出した負荷の異常パターンE5が異常パターンE3に類似すると判定した場合には、腕マッサージ部a3の動作を停止させる。そうすることで、使用者の腕を安全に腕マッサージ部a3から引き抜くことができる。
つまり、使用者の年齢に応じた負荷に対応することができる。
なお、記憶部50に個人データ71を記憶させ、個人データにあった異常パターンをあらかじめ記憶部50に記憶させ、個人データに対応して記憶部50に記憶された異常パターンを変更できるように構成してもよい。そうすることで、個人ごとに適した異常パターンを設定することができる。
また、本実施例においては、年齢に応じて異常パターンを変更する場合について説明したが、使用者の性別や体型によって、異常パターンを変更することができるようにしてもよい。例えば、使用者が男性の場合と女性の場合とでは、一般的に男性の方が女性に比べて力があるため、使用者が男性の場合には、ある一定の時間(T1からT2の範囲)において、設定された設定値を女性の場合と比べて高く設定しておくとよい。また、使用者が痩せ型とがっちり型の場合とでは、一般的にがっちり型の方が痩せ型に比べて力があるため、使用者の体型が痩せ型の場合には、ある一定の時間(T1からT2の範囲)において、設定された設定値をがっちり型の場合と比べて低く設定しておくとよい。
図9は、本発明の実施形態に係る動作パターンを示すフロー図である。図10は、本発明の実施形態に係る動作パターンを示すフロー図である。図9と図10の違いは、マッサージ部15のマッサージ動作の停止に背凭れ部3の起立動作とフットレスト4の下降をそれぞれ同期させているかどうかである。
[動作パターン1]
動作パターン1は、マッサージ部15のマッサージ動作の停止と、背凭れ部3の起立動作及び/又はフットレスト4の下降と、をそれぞれ同期させていない動作である。
動作パターン1について、説明する。
図9に示すとおり、使用者はマッサージコースを開始する(STEP1)。マッサージコースが開始されると、背凭れ部3がリクライニングするとともにフットレスト4が上昇する(STEP2)。背凭れ部3がリクライニング姿勢となり、フットレスト4が上昇姿勢となった状態で、マッサージ動作を実行する(STEP3)。
マッサージ動作が実行されると、負荷検出部25はマッサージ部15にかかる負荷を検出する(STEP4)。制御部9は、負荷検出部25で検出した負荷のパターンと、記憶部50に記憶された負荷の異常パターンと、を比較し、負荷検出部25で検出した負荷のパターンが異常パターンに類似するかどうか判定する(STEP5)。類似しないと判定した場合は、マッサージ動作を継続する(STEP6)。所定時間マッサージ動作を継続した後、背凭れ部3を起こすとともにフットレスト4を下降させる(STEP11)。背凭れ部3が起立姿勢となり、フットレスト4が垂下姿勢となった状態で、マッサージコースを終了する(STEP12)。なお、負荷検出部25による負荷のパターンの検出は、負荷のパターンが検出された段階でSTEP4を実行するようなリアルタイムであってもよく、一定期間ごとに負荷のパターンを検出するような構成であってもよい。
類似すると判定した場合には、報知部33により、使用者に対して、マッサージ動作が停止することを報知する(STEP7)。使用者は、報知部33から報知されたアナウンス(例えば、「異常を検知しました。マッサージ部の動作を停止します。」という音声アナウンス)を聞くことで、マッサージ動作が停止することを認識する。なお、画面10aに文章を表示させて使用者に対して報知してもよい。使用者への報知が完了すると、マッサージ動作を停止する(STEP8)。マッサージ動作の停止後、画面10aにマッサージ動作の再開の是非を表示する(STEP9)。
画面10aに「マッサージ動作を停止しました。マッサージ動作を再開しますか。」という文章と、その文章の下には、「再開する」というボタンと「再開しない」というボタンを表示する(図8(b)参照)。使用者が「再開しない」というボタンを押すと、背凭れ部3を起こすとともにフットレスト4を下降させる(STEP11)。背凭れ部3が起立姿勢となり、フットレスト4が垂下姿勢となった状態で、マッサージコースを終了する(STEP12)。
使用者が「再開する」というボタンを押すと、停止していたマッサージ動作を再開する(STEP10)。所定時間マッサージ動作を継続した後、背凭れ部3を起こすとともにフットレスト4を下降させる(STEP11)。背凭れ部3が起立姿勢となり、フットレスト4が垂下姿勢となった状態で、マッサージコースを終了する(STEP12)。
そうすることで、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部15の動作を停止させることができる。
なお、本実施例においては、報知部33による報知後にマッサージ動作の停止とマッサージ動作の再開の是非を表示するように構成したが、これ以外の構成であってもよい。
例えば、報知部33による報知とマッサージ動作の停止を同じタイミングでしてもよく、オーバーラップするようにしてもよい。また、マッサージ動作を停止させることなく、画面10aにマッサージ動作の再開(継続を含む)の是非を表示させてもよい。使用者が「再開する」というボタンを選択した場合はマッサージ動作を停止させることなく継続させ、「再開しない」というボタンを選択した場合はマッサージ動作を停止させる。
[動作パターン2]
動作パターン2は、マッサージ部15のマッサージ動作の停止と、背凭れ部3の起立動作及びフットレスト4の下降と、をそれぞれ同期させた動作である。
動作パターン2について、説明する。なお、STEP1〜STEP5は、動作パターン1と同じであるため、説明を省略する。なお、負荷検出部25による負荷のパターンの検出は、動作パターン1と同様、負荷のパターンが検出された段階でSTEP4を実行するようなリアルタイムであってもよく、一定期間ごとに負荷のパターンを検出するような構成であってもよい。
負荷検出部25で検出した負荷のパターンが異常パターンに類似しないと判定した場合は、マッサージ動作を継続する(STEP6)。所定時間マッサージ動作を継続した後、背凭れ部3を起こすとともにフットレスト4を下降させる(STEP11A)。背凭れ部3が起立姿勢となり、フットレスト4が垂下姿勢となった状態で、マッサージコースを終了する(STEP12)。
類似すると判定した場合には、報知部33により、使用者に対して、マッサージ動作が停止することを報知する(STEP7)。使用者は、報知部33から報知されたアナウンス(例えば、「異常を検知しました。マッサージ部の動作を停止します。」という音声アナウンス)を聞くことで、マッサージ動作が停止することを認識する。なお、画面10aに文章を表示させて使用者に対して報知してもよい。使用者への報知が完了すると、マッサージ動作を停止するとともに背凭れ部3を起こし、フットレスト4を下降させる(STEP8)。背凭れ部3が起立姿勢となり、フットレスト4が垂下姿勢となった状態で、画面10aにマッサージ動作の再開の是非を表示する(STEP9)。
画面10aに「マッサージ動作を停止しました。マッサージ動作を再開しますか。」という文章と、その文章の下には、「再開する」というボタンと「再開しない」というボタンを表示する(図8(b)参照)。使用者が「再開しない」というボタンを押すと、マッサージコースを終了する(STEP12)。
使用者が「再開する」というボタンを押すと、背凭れ部3がリクライニングするとともにフットレスト4が上昇し、停止していたマッサージ動作を再開する(STEP10)。所定時間マッサージ動作を継続した後、背凭れ部3を起こすとともにフットレスト4を下降させる(STEP11B)。背凭れ部3が起立姿勢となり、フットレスト4が垂下姿勢となった状態で、マッサージコースを終了する(STEP12)。
そうすることで、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部15の動作を停止させることができる。
なお、本実施例においては、報知部33による報知後にマッサージ動作の停止とマッサージ動作の再開の是非を表示するように構成したが、これ以外の構成であってもよい。
例えば、報知部33による報知とマッサージ動作の停止を同じタイミングでしてもよく、オーバーラップするようにしてもよい。また、マッサージ動作を停止させることなく、画面10aにマッサージ動作の再開(継続を含む)の是非を表示させてもよい。使用者が「再開する」というボタンを選択した場合はマッサージ動作を停止させることなく継続させ、「再開しない」というボタンを選択した場合はマッサージ動作を停止させる。
本発明は、使用者の外的な要因の変化から、使用者に対して刺激を与えることが危険かどうかを判断し、危険と判断した場合には、マッサージ部の動作を停止させることができるマッサージ機に適用することができる。
2〜7 身体支持部
9 制御部
15 マッサージ部
25 負荷検出部
50 記憶部

Claims (8)

  1. 使用者の身体を支持する身体支持部と、
    前記使用者をマッサージするマッサージ部と、
    負荷を検出する負荷検出部と、
    あらかじめ負荷の異常パターンを少なくとも1つ記憶する記憶部と、
    前記マッサージ部の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記マッサージ部の動作中に前記負荷検出部で検出した負荷のパターンと、前記記憶部に記憶された負荷の異常パターンと、を比較し、前記負荷検出部で検出した負荷のパターンが前記異常パターンに類似すると判定した場合には、前記マッサージ部の動作を停止させることを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記負荷は、前記マッサージ部にかかる負荷であることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記制御部は、前記異常パターンを変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
  4. 前記異常パターンに該当することを使用者に報知する報知部を更に有し、
    前記制御部は、前記報知部により使用者に報知した後に前記マッサージ部の動作を停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。
  5. 少なくとも前記マッサージ部の動作の状態を表示する表示部を更に有し、
    前記制御部は、前記マッサージ部の動作を停止させた後に前記表示部に前記マッサージ部の動作の再開の是非を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマッサージ機。
  6. 前記マッサージ部はエアセルであり、前記負荷検出部は、前記エアセルの空気の圧力を検出する空圧センサーであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマッサージ機。
  7. 前記身体支持部は、使用者の上半身を支持する背凭れ部であり、
    前記背凭れ部は、前記座部に対してリクライニング自在に取り付けられており、
    前記制御部は、前記マッサージ部の動作の停止と前記背凭れ部の起立動作と、を同期させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のマッサージ機。
  8. 前記身体支持部は、使用者の下肢を支持するフットレストであり、
    前記フットレストは、前記座部に対して上下回動自在に取り付けられており、
    前記制御部は、前記マッサージ部の動作の停止と前記フットレストの下降と、を同期させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のマッサージ機。
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