JP2021051978A - 接点装置および当該接点装置を搭載した電磁継電器 - Google Patents

接点装置および当該接点装置を搭載した電磁継電器 Download PDF

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健児 金松
進弥 木本
Shinya Kimoto
進弥 木本
純久 福田
Sumihisa Fukuda
純久 福田
寛和 伏木
Hirokazu Fushiki
寛和 伏木
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Abstract

【課題】より確実にアークを消弧させることが可能な接点装置および当該接点装置を搭載した電磁継電器を得る。【解決手段】接点装置30は、固定接点321bと、固定接点321bに接離可能な可動接点331aと、を有する接点部30aと、接点部30aが収容される接点収容部310と、を備えている。さらに、接点装置30は、第1方向と交差する第2方向で接点部30aと対向するように配置される永久磁石40と、接点部30aと永久磁石40との間に配置され、永久磁石40の磁界が通るヨーク50と、を備えている。また、永久磁石40は、第1磁極と第2磁極とが第2方向で対向するように配置されている。そして、ヨーク50は、接点部30aと第2方向で対向する第1端54と、永久磁石40と第2方向で対向する第2端55と、を有し、少なくとも第1端54が接点収納部Sに露出するように配置されている。【選択図】図3

Description

本開示は、接点装置および当該接点装置を搭載した電磁継電器に関する。
従来、接点装置として、次の特許文献1に開示されているように、固定接点と、固定接点に対して相対移動し、固定接点に接離可能な可動接点と、を有する接点部と、接点部が収容される接点収容部と、を備えるものが知られている。
この特許文献1では、接点収容部を画成する壁部の外側に永久磁石を配置している。こうすることで、永久磁石の磁力を利用して、可動接点が固定接点から引き離された際に、可動接点と固定接点との間に発生するアークを引き延ばして消弧させるようにしている。
特開2017−228518号公報
上記従来の技術でも、アークを引き延ばして消弧させることは可能であるが、より確実にアークを消弧することができるようにするのが好ましい。
そこで、本開示は、より確実にアークを消弧させることが可能な接点装置および当該接点装置を搭載した電磁継電器を得ることを目的とする。
本開示にかかる接点装置は、固定接点と、前記固定接点に対して第1方向に相対移動し、前記固定接点に接離可能な可動接点と、を有する接点部と、前記接点部が収容される接点収容部と、を備えている。さらに、前記接点装置は、前記第1方向と交差する第2方向で前記接点部と対向するように配置される永久磁石と、前記接点部と前記永久磁石との間に配置され、前記永久磁石の磁界が通るヨークと、を備えている。また、前記永久磁石は、第1磁極と第2磁極とが前記第2方向で対向するように配置されている。そして、前記ヨークは、前記接点部と前記第2方向で対向する第1端と、前記永久磁石と前記第2方向で対向する第2端と、を有し、少なくとも前記第1端が前記接点収納部に露出するように配置されている。
また、本開示にかかる電磁継電器は、前記接点装置が搭載されたものであり、前記可動接点を有する可動接触子と、前記可動接触子を前記第1方向に移動させるシャフトと、前記シャフトを駆動させる電磁石装置と、を備えている。
本開示によれば、より確実にアークを消弧させることが可能な接点装置および当該接点装置を搭載した電磁継電器を得ることができる。
第1実施形態にかかる電磁継電器を模式的に示す垂直断面図である。 第1実施形態にかかる接点装置および電磁石装置を模式的に示す垂直断面図である。 第1実施形態にかかる接点装置を示す図であって、接点部が第2位置にある状態を模式的に示す垂直断面図である。 第1実施形態にかかる接点装置を示す図であって、接点部が第1位置にある状態を模式的に示す垂直断面図である。 第1実施形態にかかる接点装置を模式的に示す水平断面図である。 第1実施形態にかかる接点装置に一方向の電流を流したときにアークが引き伸ばされる方向を説明する水平断面図である。 第1実施形態にかかる接点装置に一方向とは逆方向の電流を流したときにアークが引き伸ばされる方向を説明する水平断面図である。 第2実施形態にかかる接点装置を模式的に示す垂直断面図である。 第2実施形態にかかる接点装置を模式的に示す水平断面図である。 第3実施形態にかかる接点装置を模式的に示す水平断面図である。 第3実施形態にかかる接点装置に一方向の電流を流したときにアークが引き伸ばされる方向を説明する水平断面図である。 第4実施形態にかかる接点装置を模式的に示す垂直断面図である。 第4実施形態にかかる接点装置を模式的に示す水平断面図である。 第5実施形態にかかる接点装置を模式的に示す垂直断面図である。 第5実施形態にかかる接点装置が備える永久磁石およびヨークを模式的に示す斜視図である。 第5実施形態にかかる接点装置を模式的に示す水平断面図である。 第5実施形態にかかる接点装置に一方向の電流を流したときにアークが引き伸ばされる方向を説明する水平断面図である。 第5実施形態にかかる接点装置に一方向とは逆方向の電流を流したときにアークが引き伸ばされる方向を説明する水平断面図である。 第6実施形態にかかる接点装置を模式的に示す垂直断面図である。 第6実施形態にかかる接点装置を模式的に示す水平断面図である。 第7実施形態にかかる接点装置が備える永久磁石、ヨークおよび第2ヨークを模式的に示す斜視図である。 第7実施形態にかかる接点装置を模式的に示す水平断面図である。 第8実施形態にかかる接点装置を模式的に示す垂直断面図である。 第8実施形態にかかる接点装置を模式的に示す水平断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、可動接点が移動する方向をZ方向(上下方向:第1方向)として説明する。また、第3実施形態以外の実施形態においては、ベースの長手方向をX方向(第2方向)とし、ベースの短手方向をY方向(幅方向:第3方向)として説明する。なお、第3実施形態においては、ベースの長手方向(X方向)が第3方向として説明し、ベースの短手方向(Y方向:幅方向)を第2方向として説明する。
また、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる電磁継電器10は、初期状態において接点オフとなる所謂常開型のものであり、図1に示すように、下部に位置する電磁石装置20と上部に位置する接点装置30と、を備えている。そして、この電磁石装置20および接点装置30は、樹脂材料によって中空箱型に形成されたケース11内に収納されている。なお、初期状態において接点オンとなる所謂常閉型の電磁継電器を用いることも可能である。
ケース11は、上方に開口する略箱形状のケース本体12と、このケース本体12の開口を覆うケースカバー13と、を備えている。そして、ケース本体12にケースカバー13を取り付けた状態で形成されるケース11の内部空間内に、電磁石装置20および接点装置30が収容されている。さらに、本実施形態では、ケース本体12内の底部には、ゴム弾性を有する材料からなるダンパーゴム14が設けられており、電磁石装置20は、ダンパーゴム14を介してケース本体12内の底部に載置されている。
電磁石装置20は、コイル部210を備えており、コイル部210は、通電されることで磁束を発生させるコイル230と、コイル230が巻回される中空円筒状のコイルボビン220と、を備えている(図2参照)。
なお、図示省略したが、コイルボビン220には、コイル230の両端がそれぞれ接続される一対のコイル端子が固定されており、この一対のコイル端子を介してコイル230に通電することで電磁石装置20が駆動されるようになっている。そして、この電磁石装置20を駆動させることで、後述する接点装置30の固定接点321bと可動接点331aとで構成される接点部30aが開閉されて、一対の固定端子320間の導通、非導通を切り替えることができるようになっている。
コイルボビン220は、絶縁材料である樹脂によって形成されており、このコイルボビン220の中央部には上下方向(Z方向)に貫通する挿通孔220aが形成されている。そして、コイルボビン220は、外表面にコイル230が巻回される略円筒状の巻胴部221と、巻胴部221の下端に連設されて、巻胴部221の径方向外側に突出した略円形の下側フランジ部222と、を備えている。さらに、コイルボビン220は、巻胴部221の上端に連設されて、巻胴部221の径方向外側に突出した略円形の上側フランジ部223を備えている。なお、本実施形態では、上側フランジ部223は、巻胴部221の径方向内側にも突出しており、挿通孔220aの開口径は、下側よりも上側のほうが小さくなっている。
また、電磁石装置20は、コイル230の周囲に配置される継鉄240を備えている。この継鉄240は、磁性材料からなりコイルボビン220を包囲するように配置されている。本実施形態では、継鉄240は、コイルボビン220の上端面側に配置される矩形状の継鉄上板241と、コイルボビン220の下端面側および側面側に配置される矩形状の継鉄242とで構成されている。
継鉄242は、コイル230とケース11との間に配置されている。この継鉄242は、底壁242aと、当該底壁242aのX方向の両端縁(底壁242aの周縁)からそれぞれ立ち上がる一対の側壁242b,242bと、を備えており、Y方向に開放されている。なお、底壁242aおよび一対の側壁242b,242bは、一枚の板を折曲することにより連続一体に形成することができる。また、継鉄242の底壁242aには、円環状の挿通孔242cが形成されており、この挿通孔242cには磁性材料からなるブッシュ250が装着されている。
そして、継鉄242の一対の側壁242b,242bの先端側(上端側)には、コイルボビン220の上端面およびコイルボビン220に巻かれたコイル230を覆うようにして上述した継鉄上板241が配置されている。
また、電磁石装置20は、コイルボビン220の円筒内部(挿通孔220a内)に挿入され、通電されたコイル230によって磁化される(磁束が通過する)固定鉄芯(固定側部材)260を備えている。さらに、電磁石装置20は、固定鉄芯260とは上下方向(軸方向:Z方向)で対向し、コイルボビン220の円筒内部(挿通孔220a内)に配置される可動鉄芯(可動側部材)270を備えている。
固定鉄芯260は、コイルボビン220の円筒内部(挿通孔220a内)に挿入される円筒部261と、円筒部261の上端から径方向外側に突出するフランジ部262と、を備えている。この固定鉄芯260には、シャフト(駆動軸)15および復帰ばね292が挿入される挿通孔263が形成されている。一方、可動鉄芯270には、シャフト(駆動軸)15が挿入されて固定される挿通孔270aが形成されている。
シャフト15は、非磁性材料によって形成されている。このシャフト15は、可動鉄芯270の移動方向(Z方向:上下方向:駆動軸方向:第1方向)に長い丸棒状のシャフト本体部151と、シャフト本体部151の上端から径方向外側に突出する略円板状のフランジ部152と、を備えている。
そして、シャフト本体部151の下端側を可動鉄芯270の挿通孔270aに上側から挿入することで、可動鉄芯270とシャフト15とを連結している。
さらに、本実施形態では、電磁石装置20は、非磁性材料からなり、上方が開口した有底円筒状に形成されたプランジャキャップ280を備えている。このプランジャキャップ280は、固定鉄芯260とコイルボビン220との間、および、可動鉄芯270とコイルボビン220との間に配置されている。
本実施形態では、プランジャキャップ280は、上方に開口する有底円筒状の本体部281と、本体部281の上端から径方向外側に突出するフランジ部282と、を備えている。そして、コイルボビン220の中心に形成された挿通孔220a内に、プランジャキャップ280の本体部281が配置されている。このとき、コイルボビン220の上側(上側フランジ部223)には円環状の座面223aが形成されており、この座面223aにプランジャキャップ280のフランジ部282を載置している。
また、コイルボビン220の円筒内部(挿通孔220a内)に設けられたプランジャキャップ280の収容空間280a内に固定鉄芯260の円筒部261と可動鉄芯270とが収納されるようにしている。なお、固定鉄芯260はプランジャキャップ280の開口側に配置されており、可動鉄芯270は、プランジャキャップ280の筒内における固定鉄芯260よりも下側に配置されている。
さらに、固定鉄芯260の円筒部261および可動鉄芯270はそれぞれ外径がプランジャキャップ280の内径と略同径の円筒状に形成されており、可動鉄芯270はプランジャキャップ280の収容空間280a内を上下方向(往復動方向:駆動軸方向)に摺動するようになっている。
また、本実施形態では、プランジャキャップ280の開口側に形成されたフランジ部282が、継鉄上板241の下面における挿通孔241aの周囲に固着されている。そして、プランジャキャップ280の下端底部が、底壁242aの挿通孔242cに装着されたブッシュ250に挿通されている。
こうすることで、プランジャキャップ280の下部に収納された可動鉄芯270がブッシュ250の周部と磁気接合されるようにしている。すなわち、本実施形態では、ブッシュ250が、継鉄240(継鉄上板241および継鉄242)と固定鉄芯260と可動鉄芯270とともに磁気回路を形成するようにしている。
また、継鉄上板241の中央部には固定鉄芯260が挿通される挿通孔241aが貫設されている。そして、固定鉄芯260を挿通する際には、固定鉄芯260の円筒部261を継鉄上板241の上面側から挿通するようになっている。このとき、継鉄上板241の上面の略中心には、固定鉄芯260のフランジ部262と略同径の凹部241bが設けられており、固定鉄芯260のフランジ部262を凹部241bにはめ込むことで抜け止めがなされるようにしている。
さらに、継鉄上板241の上面側には金属製からなる押さえ板291が設けられており、左右端部が継鉄上板241の上面に固定されている。そして、押さえ板291の中央には、継鉄上板241の上面より突出した固定鉄芯260のフランジ部262を収納する空間を形成するように凸部が設けられている。
また、押さえ板291には、シャフト15が挿入される挿通孔291aが形成されており、固定鉄芯260の挿通孔263および押さえ板291の挿通孔291aを介して、シャフト15の上端側(フランジ部152側)を接点装置30まで延伸させている。
そして、コイル230に通電することで可動鉄芯270が固定鉄芯260に吸引された際に、可動鉄芯270が上方へ移動するようにしている。このとき、可動鉄芯270に連結固定されたシャフト15も、可動鉄芯270とともに上方へ移動する。
可動鉄芯270の移動範囲は、本実施形態では、固定鉄芯260から所定の間隙だけ下方に離間配置された初期位置(固定鉄芯260から最も離れた位置)と、固定鉄芯260に当接する当接位置(固定鉄芯260に最も近づいた位置)との間に設定されている。
また、可動鉄芯270と押さえ板291との間には、弾性力により可動鉄芯270を初期位置に復帰させる方向(可動鉄芯270が固定鉄芯260から離れる方向)に付勢する復帰ばね292が配置されている。本実施形態では、シャフト15に巻回されて、固定鉄芯260の挿通孔263内に配置されるコイルばねで復帰ばね292を構成している。
かかる構成とすることで、コイル230への通電時には、固定鉄芯260における可動鉄芯270との対向面264と、可動鉄芯270における固定鉄芯260との対向面271とが、一対の磁極部として互いに異極性になる。そのため、可動鉄芯270が固定鉄芯260に吸引されて当接位置に移動することになる。このように、本実施形態では、コイル230への通電時に、固定鉄芯260における可動鉄芯270との対向面264および可動鉄芯270における固定鉄芯260との対向面271を、それぞれ磁極面として機能させている。
一方、コイル230への通電を停止すると、可動鉄芯270は、復帰ばね292の付勢力により初期位置に復帰する。
このように、本実施形態にかかる可動鉄芯270は、コイル230の非通電時には、所定の間隙を介して固定鉄芯260に対向配置されるとともに、コイル230の通電時には、固定鉄芯260側に吸引されるように往復動するものである。
また、電磁石装置20の上方には、コイル230の通電の入切に応じて接点部30aを開閉する接点装置30が設けられている。
接点装置30は、セラミック等の耐熱性材料により下方に開口する箱状に形成されたベース310を備えている。このベース310は、天壁311と、天壁311の周縁部から下方に延設された略角筒状の周壁312と、を備えており、平面視(Z方向、すなわち、第1方向に沿って視た状態)で、略長方形状をしている。
そして、ベース310の天壁311には、挿通孔311aが2箇所に、長手方向(X方向)に沿って並ぶように設けられており、この挿通孔311aには固定端子320がそれぞれ挿通されている。この一対の(複数の)固定端子320は、銅系材料等の導電性材料によって形成されている。固定端子320は、挿通孔311aに上方から挿通される略円柱状の固定端子本体321と、固定端子本体321の上端から径方向外側に突出して、天壁311の上面(挿通孔311aの周縁部の上面)に固定される略円板状のフランジ部322と、を備えている。そして、固定端子本体321の下端面321aには、固定接点321bが形成されている。
なお、図示省略したが、一対の固定端子320には、外部負荷等に接続される一対の端子がそれぞれ取り付けられている。この端子としては、例えば、導電性材料を用いて平板状に形成されたものを用いることができる。
また、ベース310内には、一対の固定接点321b間に跨る形で可動接触子330が配置されている。
本実施形態では、可動接触子330は、上下方向(Z方向:第1方向)で対向する上面330aおよび下面330bを有する略板状をしており、X方向に細長くなるように配置されている。このとき、可動接触子330の上面330aのX方向の両端が、一対の固定端子本体321の下端面321aとそれぞれ上下方向(Z方向:第1方向)で対向するようにしている。さらに、本実施形態では、可動接触子330の上面330aのX方向の両側には、段差部331がそれぞれ形成されており、可動接触子330の上面330a側は、X方向の両端が中央部よりも一段高く(固定端子本体321の下端面321aに近く)なっている。
また、本実施形態では、段差部331は、可動接触子330の上面330aに、Y方向に沿うように形成されている。具体的には、段差部331は、可動接触子330の上面330aに、Y方向の一端から他端まで延在するように略直線状に形成されている。さらに、本実施形態では、段差部331は、平面視で、固定端子本体321の下端面321aの中心C1を通り、Y方向に平行な直線L1よりもX方向の外側に形成されている(図5参照)。したがって、可動接触子330が固定端子本体321に対して上下方向(Z方向:第1方向)の上方に相対移動した場合には、可動接触子330は、X方向の両端に形成された段差上面331aが固定端子本体321の下端面321aの一部に接触することになる。このように、本実施形態では、X方向の両端に形成された段差上面331aを、1対の固定接点321bにそれぞれ接離する一対の可動接点として機能させている。一方、固定端子本体321の下端面321aにおける直線L1よりもX方向の外側の領域における段差上面331aと対向する部位を固定接点321bとして機能させている。
このように、本実施形態では、可動接触子330の段差上面331aと固定端子本体321の固定接点321bが、コイル230への通電、非通電を切り替えることで開閉される接点部30aとなっている。
また、本実施形態では、一対の固定端子320に形成された固定接点321bが、それぞれの下端面321aにおける相手側の固定端子320と対向する側(接点部30aの内側)とは反対側の領域で可動接点と当接するようにしている。こうすることで、可動接点331aが固定接点321bから引き離された際に、可動接点331aと固定接点321bとの間に発生するアークが相手側の接点部30aに移動してしまうことが抑制されるようにしている。
なお、本実施形態では、可動接点331aは、可動接触子330に一体に形成されているが、可動接点331aを可動接触子330とは別体に設けてもよい。
この可動接触子330は、コイル230の非通電時には、可動接点331aが固定接点321bと所定の間隔を空けて対向配置されるように、シャフト(駆動軸)15に取り付けられている。そして、コイル230の通電時には、可動接触子330が可動鉄芯270およびシャフト15とともに上方へ移動し、可動接点331aが固定接点321bと接触するようにしている。
このように、本実施形態では、可動鉄芯270が初期位置にあるときは、接点部30aは、可動接点331aと固定接点321bとが互いに離間する第2位置となっている(図3参照)。一方、可動鉄芯270が当接位置にあるときは、接点部30aは、可動接点331aと固定接点321bとが接触する第1位置となっている(図4参照)。
したがって、コイル230を通電していない期間には接点装置30がオフとなることで両固定端子320,320間が絶縁され、コイル230を通電している期間には接点装置30がオンとなることで両固定端子320,320間が導通することになる。このように、本実施形態では、可動接点331aは、第1位置と第2位置との間で、固定接点321bに対して第1方向(上下方向:Z方向)に相対的に往復移動できるように構成されている。
なお、本実施形態では、シャフト(駆動軸)15は、ホルダ360を介して可動接触子330の中央部に取り付けられている。
さらに、本実施形態では、可動接触子330の周囲にヨーク370を設けることで、大電流が流れたときに可動接点331aと固定接点321bとの間で生じる電磁反発を抑制できるようにしている。
具体的には、可動接触子330の上側に配置される上側ヨーク(第1ヨーク)371と、可動接触子330の下側に配置される下側ヨーク(第2ヨーク)372とでヨーク370が構成されるようにしている。
また、可動接点331aと固定接点321bとの間の接触圧は接圧ばね340によって確保されるようにしている。
この接圧ばね340は、コイルばねによって構成されており、軸方向を上下方向に向けた状態で配置されている。
具体的には、接圧ばね340は、上端が下側ヨーク(第2ヨーク)372に形成された挿通孔372aに挿入されるとともに、下端がフランジ部152に形成されたばね受け152aに嵌め込まれている。そして、可動接触子330が、この接圧ばね340によって上方向に付勢されるようにしている。
このとき、接圧ばね340の上端を可動接触子330の下面330bに当接させている。このように、本実施形態では、接圧ばね340が、駆動軸方向で下側ヨーク372(ヨーク370)に当接することなく(ヨークを介さずに)可動接触子330を上方へと付勢させている。そして、このような構成とすることで、電磁継電器10(電磁石装置20および接点装置30)の高さ方向(上下方向:駆動軸方向)の小型化を図っている。
さらに、本実施形態では、可動接点331aが固定接点321bから引き離された際に、可動接点330aと固定接点321aとの間に発生するアークを抑制するために、ベース310内にガスを封入している。このようなガスとしては、アークが発生する温度領域で最も熱伝導に優れた水素ガスを主体とした混合ガスを用いることができる。このガスを封止するために、本実施形態では、ベース310と継鉄上板241との隙間を覆う上フランジ380を設けている。
具体的には、ベース310は、上述したように、一対の挿通孔311aが並設された天壁311と、この天壁311の周縁から下方に延設された角筒状の周壁312とを有しており、下側(可動接触子330側)が開放された中空箱型に形成されている。そして、開放された下側から可動接触子330を周壁312の内側に収容した状態で、上フランジ380を介してベース310を継鉄上板241に固定している。
このとき、ベース310の下面の開口周縁部と上フランジ380の上面とを銀ろうにより気密接合するとともに、上フランジ380の下面と継鉄上板241の上面とをアーク溶接等で気密接合するのが好ましい。さらに、継鉄上板241の下面とプランジャキャップ280のフランジ部282とをアーク溶接等で気密接合するのが好ましい。こうすることで、ベース310内にガスが封入される封止空間Sを形成することができる。なお、本実施形態では、この封止空間Sが、接点部30aが収容される接点収容部となっており、ベース310が、接点収容部(封止空間S)を画成する壁部となっている。
さらに、ベース310の開口部には、固定接点321bと可動接点331aとの間で発生するアークを、ベース310と上フランジ380との接合部から絶縁するための絶縁部材351が設けられている。
この絶縁部材351は、セラミックや合成樹脂等の絶縁性材料によって形成されている。
さらに、本実施形態では、後述するように、ガスを用いたアークの抑制方法と並行して、永久磁石40およびヨーク50を用いたアークの抑制も行うようにしている。
次に、電磁継電器10(電磁石装置20および接点装置30)の動作を説明する。
まず、コイル230が通電されていない状態では、復帰ばね292の弾性力によって、可動鉄芯270が固定鉄芯260から離れる方向に移動し、可動接点331aが固定接点321bから離反した状態となる(図1から図3参照)。
このオフ状態からコイル230が通電されると、可動鉄芯270が電磁力により上側(固定鉄芯260側)に吸引されて、復帰ばね292の弾性力に抗して固定鉄芯260に接近移動する。そして、この可動鉄芯270の上側(固定鉄芯260側)への移動に伴って、シャフト15並びにシャフト15に取り付けられた上側ヨーク371、可動接触子330、下側ヨーク372およびホルダ360が上側(固定接点321b側)に移動する。これにより、可動接触子330の可動接点331aが固定端子320の固定接点321bに接触してこれら各接点相互が電気的に導通して電磁継電器10(電磁石装置20および接点装置30)がオンとなる(図4参照)。
ここで、本実施形態では、永久磁石40およびヨーク50を用いることで、より確実にアークを消弧させることができるようにしている。
具体的には、永久磁石40を、N極(第1磁極)とS極(第2磁極)とが、第1方向(Z方向:上下方向)と直行(交差)する第2方向であるX方向で対向するようにした状態で、接点部30aとX方向で対向するように配置している。
本実施形態では、永久磁石40は、略直方体状をしており、接点部30aとX方向で対向するように配置した状態で上方に位置する上面41と、下方に位置する下面42と、を備えている。また、永久磁石40は、上面41のX方向に延在する辺と下面42のX方向に延在する辺とを連設する一対の側面43を備えている。さらに、永久磁石40は、上面41のY方向に延在する辺と下面42のY方向に延在する辺とを連設し、接点部30a側(X方向の内側)に位置する内側面44を備えている。そして、永久磁石40は、上面41のY方向に延在する辺と下面42のY方向に延在する辺とを連設し、接点部30aとは反対側(X方向の外側)に位置する外側面45を備えている。
ここで、本実施形態では、内側面44がN極(第1磁極)の面となり、外側面45がS極(第2磁極)の面となっている。そして、永久磁石40は、N極(第1磁極)の面となる内側面44をベース310の周壁312の外面に近接配置させた状態で、接点収容部(封止空間S)の外側(接点収容部を画成する周壁312の外側)に配置されている。この永久磁石40の内側面44は、ベース310の周壁312の外面に接触しているのが好ましい。このように、永久磁石40を接点収容部(封止空間S)の外側に配置すれば、永久磁石40が封止空間S内の水素ガスに晒されてしまうことや、アーク熱の影響を受けしまうことが抑制されるため、永久磁石40の劣化を抑制することができるようになる。
このような永久磁石40としては、例えば、フェライト磁石やネオジム磁石等の公知の磁石を用いることができる。
さらに、本実施形態では、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置し、永久磁石40で生じた磁界がヨーク50を通過する構成とすることで、接点収容部(封止空間S)内の磁束減衰が抑制されるようにしている。
具体的には、ヨーク50を接点収容部(封止空間S)内における永久磁石40の近傍に配置している。
本実施形態では、ヨーク50は、略直方体状をしており、接点部30aとX方向で対向するように配置した状態で上方に位置する上面51と、下方に位置する下面52と、を備えている。また、ヨーク50は、上面51のX方向に延在する辺と下面52のX方向に延在する辺とを連設する一対の側面53を備えている。さらに、ヨーク50は、上面51のY方向に延在する辺と下面52のY方向に延在する辺とを連設し、接点部30a側(X方向の内側)に位置する内側面54を備えている。そして、ヨーク50は、上面51のY方向に延在する辺と下面52のY方向に延在する辺とを連設し、接点部30aとは反対側(X方向の外側)に位置する外側面55を備えている。
ここで、本実施形態では、内側面54が、接点部30aとX方向(第2方向)で対向する第1端(第1面)となっており、外側面55が、永久磁石40とX方向(第2方向)で対向する第2端(第2面)となっている。そして、ヨーク50は、第2端となる外側面55をベース310の周壁312の内面312aに近接配置させた状態で、接点収容部(封止空間S)の内部に配置されている。このヨーク50の外側面55は、ベース310の周壁312の内面312aに接触しているのが好ましい。
すなわち、本実施形態では、ヨーク50と永久磁石40との間に、接点収容部(封止空間S)を画成する壁部(周壁312)を介在させている。ヨーク50と永久磁石40との間における接点収納部(封止空間S)を画成する壁部は、非磁性である。具体的には、非磁性材料は、アルミナ等のセラミック、ガラス、樹脂、金属であってもよい。
このとき、ヨーク50は、下面52が、接点収容部(封止空間S)の下端に位置する絶縁部材351と接触した状態で、内側面54が接点部30aとX方向(第2方向)で対向するように配置されている。
したがって、ヨーク50は、少なくとも第1端である内側面54、上面51、および、一対の側面53を接点収容部(封止空間S)に露出させた状態で、接点収容部(封止空間S)内に配置されている。このように、本実施形態では、ヨーク50は、少なくとも第1端である内側面54を接点収容部(封止空間S)に露出させた状態で配置されている。
このようなヨーク50は、例えば、SUYやSECC等の公知の磁性材料を用いて形成することができる。
さらに、本実施形態では、ヨーク50は、内側面(第1端)54が、接点部30aを第2位置としたときに固定接点321bと可動接点331aとの間に形成される領域R1とX方向(第2方向)で対向するように配置されている。
このとき、X方向(第2方向)に沿ってヨーク50を視た状態で、領域R1の全域が内側面(第1端)54と重なり合うようにしている。すなわち、内側面(第1端)54は、Y方向の幅W2が、接点部30aの領域R1のY方向の幅W1よりも若干幅広となるように形成されている。そして、内側面(第1端)54のY方向の両端が、領域R1のY方向の端部よりもY方向の外側に存在するように、ヨーク50が配置されている。なお、外側面55のY方向の幅W3は、内側面(第1端)54のY方向の幅W2とほぼ同一である。また、永久磁石40の内側面54のY方向の幅W4も、内側面(第1端)54のY方向の幅W2とほぼ同一である。
また、内側面(第1端)54のZ方向の上端が領域R1のZ方向の上端(固定接点321b)よりも上方に位置するように、ヨーク50が配置されている。そして、内側面(第1端)54のZ方向の下端が領域R1のZ方向の下端(第2位置における段差上面331a)よりも下方に位置するように、ヨーク50が配置されている。
さらに、本実施形態では、ヨーク50の側面53が、内側面(第1端)54と外側面(第2端)55とを連結する周縁となっている。そして、この側面53と接点収納部(封止空間S)を画成する壁部(周壁312)の内面312aとが、Z方向(第1方向)およびX方向(第2方向)と直交(交差)するY方向(第3方向)に対向する間には、空隙D1が形成されている。こうすることで、可動接点331aと固定接点321bとの間に発生するアークをY方向に引き伸ばす際のアーク長を長くすることができるようにしている。
このような構成とすることで、例えば、図6に示すように、一方の固定端子(図6の左側の固定端子320)を流れる電流が下向きとなり、他方の固定端子(図6の右側の固定端子320)を流れる電流が上向きとなるように通電する場合を想定する。こうすると、永久磁石40で発生しヨーク50を通過した磁束の向き(主方向)は、それぞれ、内側面54の法線方向および一対の側面53の法線方向となる(図6の矢印a参照)。
具体的には、ヨーク50の内側面54を通過する磁束は、主方向が接点部30aに向かう方向(X方向の内側:内側面54の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。一方、ヨーク50の側面53を通過する磁束は、主方向が壁部(周壁312)の長辺に向かう方向(Y方向の外側:側面53の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。
したがって、可動接触子330が第1位置から第2位置へと移動すると、一方の固定端子(図6の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークには、内側面54を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図6の左側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、Y方向の一方側(図6の下向き)のローレンツ力が作用することになる(図6の矢印b参照)。その結果、一方の固定端子(図6の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークは、Y方向の一方側(図6の下向き)に引き伸ばされることになる。
そして、Y方向の一方側(図6の下向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、下側の側面53を通過する磁束(Y方向の外側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図6の左側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、X方向の外側(図6の左向き)のローレンツ力が作用することになる(図6の矢印b参照)。
したがって、Y方向の一方側(図6の下向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、X方向の外側(図6の左向き)に引き伸ばされることになる。
具体的には、一方の固定端子(図6の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークは、まず初めに、壁部(周壁312)の長辺(図6の下辺)の近傍に達するまでY方向の一方側(図6の下向き)に引き伸ばされることになる。そして、Y方向の一方側(図6の下向き)に引き伸ばされて、壁部(周壁312)の長辺(図6の下辺)の近傍に達したアークは、その後、X方向の外側(図6の左向き)に引き伸ばされることになる。
すなわち、一方の固定端子(図6の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、壁部(周壁312)の長辺(図6の下辺)の内面312aに沿わせながら引き伸ばすことができるようになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、一方の固定端子(図6の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、伸長距離をより長くしつつ、斜め下方向(図6の下向きかつ左向き)に引き伸ばすことができるようになる。
また、他方の固定端子(図6の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークには、内側面54を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図6の右側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、Y方向の一方側(図6の下向き)のローレンツ力が作用することになる(図6の矢印b参照)。その結果、他方の固定端子(図6の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークは、Y方向の一方側(図6の下向き)に引き伸ばされることになる。
そして、Y方向の一方側(図6の下向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、下側の側面53を通過する磁束(Y方向の外側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図6の右側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、X方向の外側(図6の右向き)のローレンツ力が作用することになる(図6の矢印b参照)。
したがって、Y方向の一方側(図6の下向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、X方向の外側(図6の右向き)に引き伸ばされることになる。
具体的には、他方の固定端子(図6の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークは、まず初めに、壁部(周壁312)の長辺(図6の下辺)の近傍に達するまでY方向の一方側(図6の下向き)に引き伸ばされることになる。そして、Y方向の一方側(図6の下向き)に引き伸ばされて、壁部(周壁312)の長辺(図6の下辺)の近傍に達したアークは、その後、X方向の外側(図6の右向き)に引き伸ばされることになる。
すなわち、他方の固定端子(図6の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、壁部(周壁312)の長辺(図6の下辺)の内面312aに沿わせながら引き伸ばすことができるようになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、他方の固定端子(図6の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークも、伸長距離をより長くしつつ、斜め下方向(図6の下向きかつ右向き)に引き伸ばすことができるようになる。
こうすることで、接点収容部(封止空間S)の小型化を図りつつ、接点部30aで発生したアークの伸長距離が所定の長さとなるようにすることができるようにしている。
一方、図7に示すように、一方の固定端子(図7の左側の固定端子320)を流れる電流が上向きとなり、他方の固定端子(図7の右側の固定端子320)を流れる電流が下向きとなるように通電する場合を想定する。こうすることでも、永久磁石40で発生しヨーク50を通過した磁束の向き(主方向)は、それぞれ、内側面54の法線方向および一対の側面53の法線方向となる(図7の矢印a参照)。
具体的には、ヨーク50の内側面54を通過する磁束は、主方向が接点部30aに向かう方向(X方向の内側:内側面54の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。一方、ヨーク50の側面53を通過する磁束は、主方向が壁部(周壁312)の長辺に向かう方向(Y方向の外側:側面53の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。
したがって、可動接触子330が第1位置から第2位置へと移動すると、一方の固定端子(図7の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークには、内側面54を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図7の左側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、Y方向の他方側(図7の上向き)のローレンツ力が作用することになる(図7の矢印b参照)。その結果、一方の固定端子(図7の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークは、Y方向の他方側(図7の上向き)に引き伸ばされることになる。
そして、Y方向の他方側(図7の上向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、上側の側面53を通過する磁束(Y方向の外側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図7の左側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、X方向の外側(図7の左向き)のローレンツ力が作用することになる(図7の矢印b参照)。
したがって、Y方向の他方側(図7の上向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、X方向の外側(図7の左向き)に引き伸ばされることになる。
具体的には、一方の固定端子(図7の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークは、まず初めに、壁部(周壁312)の長辺(図7の上辺)の近傍に達するまでY方向の他方側(図7の上向き)に引き伸ばされることになる。そして、Y方向の他方側(図7の上向き)に引き伸ばされて、壁部(周壁312)の長辺(図7の上辺)の近傍に達したアークは、その後、X方向の外側(図7の左向き)に引き伸ばされることになる。
すなわち、一方の固定端子(図7の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、壁部(周壁312)の長辺(図7の上辺)の内面312aに沿わせながら引き伸ばすことができるようになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、一方の固定端子(図7の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、伸長距離をより長くしつつ、斜め上方向(図7の上向きかつ左向き)に引き伸ばすことができるようになる。
また、他方の固定端子(図7の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークには、内側面54を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図7の右側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、Y方向の他方側(図7の上向き)のローレンツ力が作用することになる(図7の矢印b参照)。その結果、他方の固定端子(図7の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークは、Y方向の他方側(図7の上向き)に引き伸ばされることになる。
そして、Y方向の他方側(図7の上向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、上側の側面53を通過する磁束(Y方向の外側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図7の右側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、X方向の外側(図7の右向き)のローレンツ力が作用することになる(図7の矢印b参照)。
したがって、Y方向の他方側(図7の上向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、X方向の外側(図7の右向き)に引き伸ばされることになる。
具体的には、他方の固定端子(図7の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークは、まず初めに、壁部(周壁312)の長辺(図7の上辺)の近傍に達するまでY方向の他方側(図7の上向き)に引き伸ばされることになる。そして、Y方向の他方側(図7の上向き)に引き伸ばされて、壁部(周壁312)の長辺(図7の上辺)の近傍に達したアークは、その後、X方向の外側(図7の右向き)に引き伸ばされることになる。
すなわち、他方の固定端子(図7の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、壁部(周壁312)の長辺(図7の上辺)の内面312aに沿わせながら引き伸ばすことができるようになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、他方の固定端子(図7の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークも、伸長距離をより長くしつつ、斜め上方向(図7の上向きかつ右向き)に引き伸ばすことができるようになる。
以上説明したように、接点装置30を本実施形態のような構成とすれば、電流の向きが入れ替わったとしても、接点部30aから離れる方向にアークを引き伸ばすことができるため、双方向遮断が可能な接点装置30とすることができる。
また、本実施形態では、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置しているため、永久磁石40で発生する磁束を、ヨーク50を介して接点部30aに向かわせることができる。その結果、接点部30a近傍の磁界強度をより向上させることができ、より確実にアークを消弧させることができるようになる。
また、ヨーク50を用いるようにすれば、永久磁石40の磁力を向上させることなく、接点部30a近傍の磁界強度を高めることが可能となるので、永久磁石40が大型化してしまうことを抑制することができる。また、より確実にアークを消弧させることが可能な接点装置30を、より安価に得ることが可能となる。
さらに、本実施形態では、N極(第1磁極)が接点部30a側となるように永久磁石40を配置し、この永久磁石40と接点部30aとの間に略直方体状のヨーク50を配置している。こうすることで、接点部30aで発生したアークが、まず初めに、Y方向の外側に引き伸ばされるようにしている。そして、Y方向の外側にある程度引き伸ばされたアークが、その後、X方向の外側に引き伸ばされるようにしている。
このように、本実施形態では、接点部30aで発生したアークの伸長距離を確保しつつ、斜め方向(Y方向外向きかつX方向の外向き)に引き伸ばすことができるようにしている。
また、本実施形態では、内側面(第1端)54のY方向の幅W2を、接点部30aの領域R1のY方向の幅W1よりも幅広となるようにしている。こうすることで、接点部30aで発生したアークを、より確実にY方向の外側へと伸長させることができるようにしている。
また、内側面(第1端)54のY方向の幅W2を、接点部30aの領域R1のY方向の幅W1よりも幅広とすることで、接点部30aで発生したアークのY方向の外側への伸長距離が比較的長くなるようにしている。すなわち、接点部30aで発生したアークが、Y方向の外側にあまり引き伸ばされない状態で、X方向の外側に引き伸ばされてしまうことが抑制されるようにしている。
なお、本実施形態では、永久磁石40およびヨーク50を周壁312の側面に沿って配置させたものを例示したが、永久磁石40の少なくとも一部を周壁312に埋め込んだり、ヨーク50の少なくとも一部を周壁312に埋め込んだりすることも可能である。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる接点装置30は、基本的に上記第1実施形態で示した接点装置30とほぼ同様の構成をしており、この接点装置30を搭載することで、電磁継電器10が形成されている。すなわち、本実施形態においても、電磁継電器10は、下部に位置する電磁石装置20と上部に位置する接点装置30とを備えている。
そして、この接点装置30においても、永久磁石40およびヨーク50を用いることで、より確実にアークを消弧させることができるようにしている。
具体的には、永久磁石40を、N極(第1磁極)とS極(第2磁極)とが、第1方向(Z方向:上下方向)と直行(交差)する第2方向であるX方向で対向するようにした状態で、接点部30aとX方向で対向するように配置している。
そして、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置し、永久磁石40で生じた磁界がヨーク50を通過する構成とすることで、接点収容部(封止空間S)内の磁束減衰が抑制されるようにしている。
ここで、本実施形態では、図8および図9に示すように、永久磁石40も周壁312の内側(封止空間S内)に配置させている。
なお、本実施形態では、永久磁石40は、外側面45側の一部が、周壁312に埋め込まれるようにしたものを例示しているが、外側面45を周壁312の内面312aに沿わせた状態で永久磁石40を封止空間S内に配置させるようにしてもよい。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
(第3実施形態)
本実施形態にかかる接点装置30は、基本的に上記第1実施形態で示した接点装置30とほぼ同様の構成をしており、この接点装置30を搭載することで、電磁継電器10が形成されている。すなわち、本実施形態においても、電磁継電器10は、下部に位置する電磁石装置20と上部に位置する接点装置30とを備えている。
そして、この接点装置30においても、永久磁石40およびヨーク50を用いることで、より確実にアークを消弧させることができるようにしている。
本実施形態では、図10に示すように、永久磁石40を、N極(第1磁極)とS極(第2磁極)とが、第1方向(Z方向:上下方向)と直行(交差)する第2方向であるY方向で対向するようにした状態で、接点部30aとY方向で対向するように配置している。
そして、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置し、永久磁石40で生じた磁界がヨーク50を通過する構成とすることで、接点収容部(封止空間S)内の磁束減衰が抑制されるようにしている。
なお、本実施形態では、永久磁石40の内側面54のY方向の幅W4が、内側面(第1端)54のY方向の幅W2よりも若干幅広となっている。
ここで、本実施形態では、一方の固定端子(図10の左側の固定端子320)側において、永久磁石40とヨーク50との組を2組用いている。そして、1組の永久磁石40およびヨーク50を、接点部30aのY方向の一方側(図10の下側)に配置し、他の組の永久磁石40およびヨーク50を、接点部30aのY方向の他方側(図10の上側)に配置している。このとき、Y方向の一方側(図10の下側)に配置される永久磁石40では、内側面44がS極(第2磁極)の面となり、外側面45がN極(第1磁極)の面となっている。そして、永久磁石40は、S極の面となる内側面44をベース310の周壁312の外面に近接配置(好ましくは接触)させた状態で、接点収容部(封止空間S)の外側(接点収容部を画成する周壁312の外側)に配置されている。
これに対して、Y方向の他方側(図10の上側)に配置される永久磁石40では、内側面44がN極(第1磁極)の面となり、外側面45がS極(第2磁極)の面となっている。そして、永久磁石40は、N極の面となる内側面44をベース310の周壁312の外面に近接配置(好ましくは接触)させた状態で、接点収容部(封止空間S)の外側(接点収容部を画成する周壁312の外側)に配置されている。
このように、一方の固定端子(図10の左側の固定端子320)側においては、N極(第1磁極)の面とS極(第2磁極)の面の配置方向がそれぞれの組で異なっている。
また、他方の固定端子(図10の右側の固定端子320)側において、永久磁石40とヨーク50との組を2組用いている。そして、1組の永久磁石40およびヨーク50を、接点部30aのY方向の一方側(図10の下側)に配置し、他の組の永久磁石40およびヨーク50を、接点部30aのY方向の他方側(図10の上側)に配置している。このとき、Y方向の一方側(図10の下側)に配置される永久磁石40では、内側面44がS極(第2磁極)の面となり、外側面45がN極(第1磁極)の面となっている。そして、永久磁石40は、S極の面となる内側面44をベース310の周壁312の外面に近接配置(好ましくは接触)させた状態で、接点収容部(封止空間S)の外側(接点収容部を画成する周壁312の外側)に配置されている。
これに対して、Y方向の他方側(図10の上側)に配置される永久磁石40では、内側面44がN極(第1磁極)の面となり、外側面45がS極(第2磁極)の面となっている。そして、永久磁石40は、N極の面となる内側面44をベース310の周壁312の外面に近接配置(好ましくは接触)させた状態で、接点収容部(封止空間S)の外側(接点収容部を画成する周壁312の外側)に配置されている。
このように、他方の固定端子(図10の右側の固定端子320)側においても、N極(第1磁極)の面とS極(第2磁極)の面の配置方向がそれぞれの組で異なっている。
このような構成とすることで、例えば、図11に示すように、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)を流れる電流が下向きとなり、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)を流れる電流が上向きとなるように通電する場合を想定する。こうすると、永久磁石40で発生してヨーク50を通過する磁束の向き(主方向)は、それぞれ、内側面54の法線方向および一対の側面53の法線方向となる(図6の矢印a参照)。
具体的には、Y方向の一方側(図11の下側)に配置されるヨーク50では、内側面54を通過する磁束は、主方向がヨーク50に向かう方向(Y方向の外側:内側面54の法線方向においてヨーク50に向かう方向)となる。一方、ヨーク50の側面53を通過する磁束は、主方向がヨーク50に向かう方向となる。すなわち、X方向の外側を向く側面53においては、磁束の向き(主方向)は、X方向の内側となり、X方向の内側を向く側面53においては、磁束の向き(主方向)は、X方向の外側となる。このように、Y方向の一方側(図11の下側)に配置されるヨーク50では、側面53を通過する磁束の向き(主方向)は、側面53の法線方向においてヨーク50に向かう方向となっている。
これに対して、Y方向の他方側(図11の上側)に配置されるヨーク50では、内側面54を通過する磁束は、主方向が接点部30aに向かう方向(Y方向の内側:内側面54の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。一方、ヨーク50の側面53を通過する磁束は、主方向がヨーク50から離れる方向となる。すなわち、X方向の外側を向く側面53においては、磁束の向き(主方向)は、X方向の外側となり、X方向の内側を向く側面53においては、磁束の向き(主方向)は、X方向の内側となる。このように、Y方向の他方側(図11の上側)に配置されるヨーク50では、側面53を通過する磁束の向き(主方向)は、側面53の法線方向においてヨーク50から離れる方向となっている。
したがって、可動接触子330が第1位置から第2位置へと移動すると、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)側において、発弧点が接点部30aの中心よりも下側となるアークには、内側面54を通過する磁束(Y方向の外側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、X方向の外側(図11の左向き)のローレンツ力が作用することになる(図11の矢印b参照)。その結果、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)側において、発弧点が接点部30aの中心よりも下側となるアークは、X方向の外側(図11の左向き)に引き伸ばされることになる。
そして、X方向の外側(図11の左向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、X方向の外側の側面53を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、Y方向の一方側(図11の下向き)のローレンツ力が作用することになる(図11の矢印b参照)。
したがって、X方向の外側(図11の左向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、Y方向の一方側(図11の下向き)に引き伸ばされることになる。
これに対して、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)側において、発弧点が接点部30aの中心よりも上側となるアークには、内側面54を通過する磁束(Y方向の内側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、X方向の外側(図11の左向き)のローレンツ力が作用することになる(図11の矢印b参照)。その結果、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)側において、発弧点が接点部30aの中心よりも上側となるアークは、X方向の外側(図11の左向き)に引き伸ばされることになる。
そして、X方向の外側(図11の左向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、X方向の外側の側面53を通過する磁束(X方向の外側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図11の左側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、Y方向の他方側(図11の上向き)のローレンツ力が作用することになる(図11の矢印b参照)。
したがって、X方向の外側(図11の左向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、Y方向の他方側(図11の上向き)に引き伸ばされることになる。
同様に、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)側において、発弧点が接点部30aの中心よりも下側となるアークには、内側面54を通過する磁束(Y方向の外側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、X方向の外側(図11の右向き)のローレンツ力が作用することになる(図11の矢印b参照)。その結果、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)側において、発弧点が接点部30aの中心よりも下側となるアークは、X方向の外側(図11の右向き)に引き伸ばされることになる。
そして、X方向の外側(図11の右向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、X方向の外側の側面53を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、Y方向の一方側(図11の下向き)のローレンツ力が作用することになる(図11の矢印b参照)。
したがって、X方向の外側(図11の右向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、Y方向の一方側(図11の下向き)に引き伸ばされることになる。
また、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)側において、発弧点が接点部30aの中心よりも上側となるアークには、内側面54を通過する磁束(Y方向の内側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、X方向の外側(図11の右向き)のローレンツ力が作用することになる(図11の矢印b参照)。その結果、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)側において、発弧点が接点部30aの中心よりも上側となるアークは、X方向の外側(図11の右向き)に引き伸ばされることになる。
そして、X方向の外側(図11の右向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、X方向の外側の側面53を通過する磁束(X方向の外側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図11の右側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、Y方向の他方側(図11の上向き)のローレンツ力が作用することになる(図11の矢印b参照)。
したがって、X方向の外側(図11の右向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、Y方向の他方側(図11の上向き)に引き伸ばされることになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、接点部30aで発生したアークを、接点部30aから遠ざかるように斜め方向に引き伸ばすことができるようになる。
また、本実施形態では、内側面(第1端)54のX方向の幅W2を、接点部30aの領域R1のX方向の幅W1よりも幅広となるようにしている。こうすることで、接点部30aで発生したアークを、より確実にX方向の外側へと伸長させることができるようにしている。
また、内側面(第1端)54のX方向の幅W2を、接点部30aの領域R1のX方向の幅W1よりも幅広とすることで、接点部30aで発生したアークのX方向の外側への伸長距離が比較的長くなるようにしている。すなわち、接点部30aで発生したアークが、X方向の外側にあまり引き伸ばされない状態で、Y方向の外側に引き伸ばされてしまうことが抑制されるようにしている。
しかしながら、本実施形態で示した接点装置30では、電流が流れる向きを図11とは逆方向にした場合、一対の接点部30aで発生するアークは、X方向の内側に引き伸ばされることになる。そのため、本実施形態で示した接点装置30は、双方向遮断ができない構成となっている。
ただし、それ以外の作用、効果については、上記第1実施形態とほぼ同様に奏することができる。
(第4実施形態)
本実施形態にかかる接点装置30は、基本的に上記第1実施形態で示した接点装置30とほぼ同様の構成をしており、この接点装置30を搭載することで、電磁継電器10が形成されている。すなわち、本実施形態においても、電磁継電器10は、下部に位置する電磁石装置20と上部に位置する接点装置30とを備えている。
そして、この接点装置30においても、永久磁石40およびヨーク50を用いることで、より確実にアークを消弧させることができるようにしている。
具体的には、永久磁石40を、N極(第1磁極)とS極(第2磁極)とが、第1方向(Z方向:上下方向)と直行(交差)する第2方向であるX方向で対向するようにした状態で、接点部30aとX方向で対向するように配置している。
そして、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置し、永久磁石40で生じた磁界がヨーク50を通過する構成とすることで、接点収容部(封止空間S)内の磁束減衰が抑制されるようにしている。
ここで、本実施形態では、図12および図13に示すように、ヨーク50が、少なくともヨーク50の接点収容部(封止空間S)に露出する部位を覆う電気絶縁性の保護部56を備えている。
具体的には、ヨーク50の接点収容部(封止空間S)に露出する部位である上面51、下面52、側面53および内側面54が保護部56によって覆われている。
この保護部56は、例えば、高耐熱性を有するLCP樹脂などを用いて形成することができる。また、インサート成形等によりヨーク50の表面に保護部56を被覆するようにしてもよいし、予め形成された板状の保護部56をヨーク50の表面に貼り付けることで、保護部56を有するヨーク50を形成してもよい。
このように、保護部56を有するヨーク50では、内側面54を覆う保護部56の表面が、第1端(第1面)となる。
そして、保護部56を有するヨーク50を用いるようにすれば、アークがヨーク50の磁性体材料に弧絡してしまうことが抑制され、ヨーク50が劣化してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
また、本実施形態にかかる接点装置30の構成することでも、上記第1実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
(第5実施形態)
本実施形態にかかる接点装置30は、基本的に上記第1実施形態で示した接点装置30とほぼ同様の構成をしており、この接点装置30を搭載することで、電磁継電器10が形成されている。すなわち、本実施形態においても、電磁継電器10は、下部に位置する電磁石装置20と上部に位置する接点装置30とを備えている。
そして、この接点装置30においても、永久磁石40およびヨーク50を用いることで、より確実にアークを消弧させることができるようにしている。
具体的には、永久磁石40を、N極(第1磁極)とS極(第2磁極)とが、第1方向(Z方向:上下方向)と直行(交差)する第2方向であるX方向で対向するようにした状態で、接点部30aとX方向で対向するように配置している。
そして、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置し、永久磁石40で生じた磁界がヨーク50を通過する構成とすることで、接点収容部(封止空間S)内の磁束減衰が抑制されるようにしている。
ここで、本実施形態では、図14から図16に示すように、ヨーク50の形状が略四角錐台状をしている。
具体的には、ヨーク50は、内側面(第1端)54のZ方向(第1方向)およびX方向(第2方向)と直交(交差)するY方向(第3方向)の寸法が、外側面(第2端)55のY方向(第3方向)の寸法よりも小さくなるように形成されている。
さらに、ヨーク50は、Y方向(第3方向)の寸法が、外側面(第2端)55から内側面(第1端)に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されている。したがって、ヨーク50は、Z方向に沿って視たときに略台形となるように形成されている(図16参照)。
さらに、本実施形態では、内側面(第1端)54のZ方向(第1方向)の寸法が、外側面(第2端)のZ方向(第1方向)の寸法よりも小さくなっている。具体的には、ヨーク50は、Z方向(第1方向)の寸法が、外側面(第2端)55から内側面(第1端)54に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されている。したがって、ヨーク50は、Y方向に沿って視たときにも略台形となるように形成されている(図14参照)。
また、本実施形態では、内側面(第1端)54と外側面(第2端)55間のX方向の中心を通りZ方向に延びる中心線に対して、ヨーク50を内側面(第1端)54側のヨークと外側面(第2端)55側のヨークに分けたとき、内側面(第1端)54側のヨーク50の重心C2が、外側面(第2端)55側のヨーク50の重心C3に対してZ方向(第1方向)の上方にずれている。このように、ヨーク50の形状を、Z方向(第1方向)に非対称な略四角錐台状とすることで、内側面(第1端)54を領域R1にX方向(第2方向)で対向させつつ、接点収容部(封止空間S)の下端までヨーク50が存在するようにしている。
また、ヨーク50の形状を本実施形態のような形状とすれば、永久磁石40で生じ、ヨーク50を通過する磁束をより効率的に接点部30aに向けることができるようになる。その結果、接点部30a近傍の磁界強度をより向上させることができ、より確実にアークを消弧させることができるようになる。
このような構成とすることで、例えば、図17に示すように、一方の固定端子(図17の左側の固定端子320)を流れる電流が下向きとなり、他方の固定端子(図17の右側の固定端子320)を流れる電流が上向きとなるように通電する場合を想定する。こうすると、永久磁石40で発生しヨーク50を通過した磁束の向き(主方向)は、それぞれ、内側面54の法線方向および一対の側面53の法線方向となる(図17の矢印a参照)。
具体的には、ヨーク50の内側面54を通過する磁束は、主方向が接点部30aに向かう方向(X方向の内側:内側面54の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。一方、ヨーク50の側面53を通過する磁束は、主方向がXY平面上で、X方向およびY方向と交差する斜めの方向(図17の側面53の法線方向に沿って周壁312に向かう方向:側面53の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。
したがって、可動接触子330が第1位置から第2位置へと移動すると、一方の固定端子(図17の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークには、内側面54を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図17の左側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、Y方向の一方側(図17の下向き)のローレンツ力が作用することになる(図17の矢印b参照)。その結果、一方の固定端子(図17の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークは、Y方向の一方側(図17の下向き)に引き伸ばされることになる。
そして、Y方向の一方側(図17の下向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、略X方向の外側(図17の左向き)のローレンツ力が作用することになる(図17の矢印b参照)。
具体的には、側面53を通過する磁束(図17の下側の側面53の法線方向に沿って周壁312に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図17の左側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、図17の下側の側面53の法線方向と直交する方向であって周壁312に向かう方向のローレンツ力が作用することになる(図17の矢印b参照)。
したがって、Y方向の一方側(図17の下向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、略X方向の外側(図17の左向き)に引き伸ばされることになる。
具体的には、一方の固定端子(図17の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークは、まず初めに、壁部(周壁312)の長辺(図17の下辺)の近傍に達するまでY方向の一方側(図17の下向き)に引き伸ばされることになる。そして、Y方向の一方側(図17の下向き)に引き伸ばされて、壁部(周壁312)の長辺(図17の下辺)の近傍に達したアークは、その後、略X方向の外側(図17の左向き)に引き伸ばされることになる。
すなわち、一方の固定端子(図17の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、壁部(周壁312)の長辺(図17の下辺)の内面312aに沿わせながら引き伸ばすことができるようになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、一方の固定端子(図17の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、伸長距離をより長くしつつ、斜め下方向(図17の下向きかつ左向き)に引き伸ばすことができるようになる。
また、他方の固定端子(図17の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークには、内側面54を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図17の右側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、Y方向の一方側(図17の下向き)のローレンツ力が作用することになる(図17の矢印b参照)。その結果、他方の固定端子(図17の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークは、Y方向の一方側(図17の下向き)に引き伸ばされることになる。
そして、Y方向の一方側(図17の下向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、略X方向の外側(図17の右向き)のローレンツ力が作用することになる(図17の矢印b参照)。
具体的には、側面53を通過する磁束(図17の下側の側面53の法線方向に沿って周壁312に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図17の右側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、図17の下側の側面53の法線方向と直交する方向であって周壁312に向かう方向のローレンツ力が作用することになる(図17の矢印b参照)。
したがって、Y方向の一方側(図17の下向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、略X方向の外側(図17の左向き)に引き伸ばされることになる。
具体的には、他方の固定端子(図17の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークは、まず初めに、壁部(周壁312)の長辺(図17の下辺)の近傍に達するまでY方向の一方側(図17の下向き)に引き伸ばされることになる。そして、Y方向の一方側(図17の下向き)に引き伸ばされて、壁部(周壁312)の長辺(図17の下辺)の近傍に達したアークは、その後、略X方向の外側(図17の右向き)に引き伸ばされることになる。
すなわち、他方の固定端子(図17の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、壁部(周壁312)の長辺(図17の下辺)の内面312aに沿わせながら引き伸ばすことができるようになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、他方の固定端子(図17の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、伸長距離をより長くしつつ、斜め下方向(図17の下向きかつ右向き)に引き伸ばすことができるようになる。
こうすることで、接点収容部(封止空間S)の小型化を図りつつ、接点部30aで発生したアークの伸長距離が所定の長さとなるようにすることができるようにしている。
一方、図18に示すように、一方の固定端子(図18の左側の固定端子320)を流れる電流が上向きとなり、他方の固定端子(図18の右側の固定端子320)を流れる電流が下向きとなるように通電する場合を想定する。こうすることでも、永久磁石40で発生しヨーク50を通過した磁束の向き(主方向)は、それぞれ、内側面54の法線方向および一対の側面53の法線方向となる(図18の矢印a参照)。
具体的には、ヨーク50の内側面54を通過する磁束は、主方向が接点部30aに向かう方向(X方向の内側:内側面54の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。一方、ヨーク50の側面53を通過する磁束は、主方向がXY平面上で、X方向およびY方向と交差する斜めの方向(図17の側面53の法線方向に沿って周壁312に向かう方向:側面53の法線方向においてヨーク50から離れる方向)となる。
したがって、可動接触子330が第1位置から第2位置へと移動すると、一方の固定端子(図18の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークには、内側面54を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図18の左側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、Y方向の他方側(図18の上向き)のローレンツ力が作用することになる(図18の矢印b参照)。その結果、一方の固定端子(図18の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークは、Y方向の他方側(図18の上向き)に引き伸ばされることになる。
そして、Y方向の他方側(図18の上向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、略X方向の外側(図18の左向き)のローレンツ力が作用することになる(図18の矢印b参照)。
具体的には、側面53を通過する磁束(図18の上側の側面53の法線方向に沿って周壁312に向かう磁束)、および、一方の固定端子(図18の左側の固定端子320)を流れる上向きの電流によって、図18の上側の側面53の法線方向と直交する方向であって周壁312に向かう方向のローレンツ力が作用することになる(図18の矢印b参照)。
したがって、Y方向の他方側(図18の上向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、略X方向の外側(図18の左向き)に引き伸ばされることになる。
具体的には、一方の固定端子(図18の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークは、まず初めに、壁部(周壁312)の長辺(図18の上辺)の近傍に達するまでY方向の他方側(図18の上向き)に引き伸ばされることになる。そして、Y方向の他方側(図18の上向き)に引き伸ばされて、壁部(周壁312)の長辺(図18の上辺)の近傍に達したアークは、その後、略X方向の外側(図18の左向き)に引き伸ばされることになる。
すなわち、一方の固定端子(図18の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、壁部(周壁312)の長辺(図18の上辺)の内面312aに沿わせながら引き伸ばすことができるようになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、一方の固定端子(図18の左側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、伸長距離をより長くしつつ、斜め上方向(図18の上向きかつ左向き)に引き伸ばすことができるようになる。
また、他方の固定端子(図18の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークには、内側面54を通過する磁束(X方向の内側に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図18の右側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、Y方向の他方側(図18の上向き)のローレンツ力が作用することになる(図18の矢印b参照)。その結果、他方の固定端子(図18の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生するアークは、Y方向の他方側(図18の上向き)に引き伸ばされることになる。
そして、Y方向の他方側(図18の上向き)にアークが引き伸ばされると、引き伸ばされたアークには、略X方向の外側(図18の右向き)のローレンツ力が作用することになる(図18の矢印b参照)。
具体的には、側面53を通過する磁束(図18の上側の側面53の法線方向に沿って周壁312に向かう磁束)、および、他方の固定端子(図18の右側の固定端子320)を流れる下向きの電流によって、図18の上側の側面53の法線方向と直交する方向であって周壁312に向かう方向のローレンツ力が作用することになる(図18の矢印b参照)。
したがって、Y方向の他方側(図18の上向き)にある程度引き伸ばされたアークは、その後、略X方向の外側(図18の右向き)に引き伸ばされることになる。
具体的には、他方の固定端子(図18の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークは、まず初めに、壁部(周壁312)の長辺(図18の上辺)の近傍に達するまでY方向の他方側(図18の上向き)に引き伸ばされることになる。そして、Y方向の他方側(図18の上向き)に引き伸ばされて、壁部(周壁312)の長辺(図18の上辺)の近傍に達したアークは、その後、略X方向の外側(図18の右向き)に引き伸ばされることになる。
すなわち、他方の固定端子(図18の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、壁部(周壁312)の長辺(図18の上辺)の内面312aに沿わせながら引き伸ばすことができるようになる。
このように、本実施形態にかかる接点装置30を用いると、他方の固定端子(図18の右側の固定端子320)側の接点部30aで発生したアークを、伸長距離をより長くしつつ、斜め上方向(図18の上向きかつ右向き)に引き伸ばすことができるようになる。
以上説明したように、接点装置30を本実施形態のような構成とすれば、電流の向きが入れ替わったとしても、接点部30aから離れる方向にアークを引き伸ばすことができるため、双方向遮断が可能な接点装置30とすることができる。
また、本実施形態では、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置しているため、永久磁石40で発生する磁束を、ヨーク50を介して接点部30aに向かわせることができる。その結果、接点部30a近傍の磁界強度をより向上させることができ、より確実にアークを消弧させることができるようになる。
また、ヨーク50を用いるようにすれば、永久磁石40の磁力を向上させることなく、接点部30a近傍の磁界強度を高めることが可能となるので、永久磁石40が大型化してしまうことを抑制することができる。また、より確実にアークを消弧させることが可能な接点装置30を、より安価に得ることが可能となる。
さらに、本実施形態では、N極(第1磁極)が接点部30a側となるように永久磁石40を配置し、この永久磁石40と接点部30aとの間に略直方体状のヨーク50を配置している。こうすることで、接点部30aで発生したアークが、まず初めに、Y方向の外側に引き伸ばされるようにしている。そして、Y方向の外側にある程度引き伸ばされたアークが、その後、略X方向の外側に引き伸ばされるようにしている。
このように、本実施形態では、接点部30aで発生したアークの伸長距離を確保しつつ、斜め方向(Y方向外向きかつX方向の外向き)に引き伸ばすことができるようにしている。
また、本実施形態では、内側面(第1端)54のY方向の幅W2を、接点部30aの領域R1のY方向の幅W1よりも幅広となるようにしている。こうすることで、接点部30aで発生したアークを、より確実にY方向の外側へと伸長させることができるようにしている。
また、内側面(第1端)54のY方向の幅W2を、接点部30aの領域R1のY方向の幅W1よりも幅広とすることで、接点部30aで発生したアークのY方向の外側への伸長距離が比較的長くなるようにしている。すなわち、接点部30aで発生したアークが、Y方向の外側にあまり引き伸ばされない状態で、略X方向の外側に引き伸ばされてしまうことが抑制されるようにしている。
また、本実施形態にかかる接点装置30としても、上記第1実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
なお、本実施形態にかかるヨーク50の表面に保護部56を設けるようにすることも可能である。
また、ヨーク50の形状を、Z方向に沿って視たときに略台形となり、Y方向に沿って視たときには略長方形となる四角柱状としてもよい。また、Z方向に沿って視たときに略長方形となり、Y方向に沿って視たときには略台形となる四角柱状とすることも可能である。
(第6実施形態)
本実施形態にかかる接点装置30は、基本的に上記第1実施形態で示した接点装置30とほぼ同様の構成をしており、この接点装置30を搭載することで、電磁継電器10が形成されている。すなわち、本実施形態においても、電磁継電器10は、下部に位置する電磁石装置20と上部に位置する接点装置30とを備えている。
そして、この接点装置30においても、永久磁石40およびヨーク50を用いることで、より確実にアークを消弧させることができるようにしている。
具体的には、永久磁石40を、N極(第1磁極)とS極(第2磁極)とが、第1方向(Z方向:上下方向)と直行(交差)する第2方向であるX方向で対向するようにした状態で、接点部30aとX方向で対向するように配置している。
そして、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置し、永久磁石40で生じた磁界がヨーク50を通過する構成とすることで、接点収容部(封止空間S)内の磁束減衰が抑制されるようにしている。
ここで、本実施形態では、図19および図20に示すように、ヨーク50の形状が略四角錐状をしている。
具体的には、ヨーク50は、Y方向(第3方向)の寸法が、外側から内側に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されており、第1端が頂点54となっている。したがって、ヨーク50は、Z方向に沿って視たときに略三角形となるように形成されている(図20参照)。
さらに、本実施形態では、ヨーク50は、Z方向(第1方向)の寸法が、外側から内側に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されており、第1端が頂点54となっている。したがって、ヨーク50は、Y方向に沿って視たときにも略三角形となるように形成されている(図19参照)。
また、本実施形態では、内側面(第1端)54と外側面(第2端)55間のX方向の中心を通りZ方向に延びる中心線に対して、ヨーク50を頂点(第1端)54側のヨークと外側面(第2端)55側のヨークに分けたとき、頂点(第1端)54側のヨーク50の重心が、外側面(第2端)55側のヨーク50の重心に対してZ方向(第1方向)の上方にずれている。このように、本実施形態では、ヨーク50の形状は、Z方向(第1方向)に非対称な略四角錐状となっている。こうすることで、頂点(第1端)54を領域R1にX方向(第2方向)で対向させつつ、接点収容部(封止空間S)の下端までヨーク50が存在するようにしている。
ヨーク50の形状を本実施形態のような形状とすれば、永久磁石40で生じ、ヨーク50を通過する磁束をより効率的に接点部30aに向けることができるようになる。その結果、接点部30a近傍の磁界強度をより向上させることができ、より確実にアークを消弧させることができるようになる。
また、本実施形態にかかる接点装置30としても、上記第1実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
なお、本実施形態にかかるヨーク50の表面に保護部56を設けるようにすることも可能である。
また、ヨーク50の形状を、Z方向に沿って視たときに略三角形となり、Y方向に沿って視たときには略長方形となる三角柱状としてもよい。また、Z方向に沿って視たときに略長方形となり、Y方向に沿って視たときには略三角形となる三角柱状とすることも可能である。
(第7実施形態)
本実施形態にかかる接点装置30は、基本的に上記第1実施形態で示した接点装置30とほぼ同様の構成をしており、この接点装置30を搭載することで、電磁継電器10が形成されている。すなわち、本実施形態においても、電磁継電器10は、下部に位置する電磁石装置20と上部に位置する接点装置30とを備えている。
そして、この接点装置30においても、永久磁石40およびヨーク50を用いることで、より確実にアークを消弧させることができるようにしている。
具体的には、永久磁石40を、N極(第1磁極)とS極(第2磁極)とが、第1方向(Z方向:上下方向)と直行(交差)する第2方向であるX方向で対向するようにした状態で、接点部30aとX方向で対向するように配置している。
そして、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置し、永久磁石40で生じた磁界がヨーク50を通過する構成とすることで、接点収容部(封止空間S)内の磁束減衰が抑制されるようにしている。なお、本実施形態では、ヨーク50として、上記第5実施形態で示したヨーク50とほぼ同様の形状のものを用いているが、他の形状のヨーク50を用いることも可能である。
ここで、本実施形態では、図21および図22に示すように、接点装置30が永久磁石40に近接配置される第2ヨーク60をさらに備えている。この第2ヨーク60は、永久磁石40に接触しているのが好ましい。
本実施形態では、ヨーク50および第2ヨーク60を配置した状態で、X方向(第2方向)において、ヨーク50が永久磁石40のN極(第1磁極)と対向し、第2ヨーク60が永久磁石40のS極(第2磁極)と対向するようにしている。
この第2ヨーク60は、ヨーク50よりもZ方向(第1方向)およびX方向(第2方向)と直交(交差)するY方向(第3方向)の外側に延在するように設けられた本体部61を有している。
このような本体部61を備えることで、ヨーク50を通過し、接点部30aから外れた方向に向かう磁束を、本体部61を介してヨーク50に戻すことが可能となる。そのため、接点部30aの近傍の磁界強度をより高めることが可能となる。
さらに、本実施形態では、第2ヨーク60は、ヨーク50よりもY方向(第3方向)の外側に位置し、本体部61から接点部30a側に向けてX方向(第2方向)に延在するように設けられた一対のアーム部62を有している。
このようなアーム部62を備えるようにすれば、ヨーク50を通過し、接点部30aから外れた方向に向かうより多くの磁束を、アーム部62および本体部61を介してヨーク50に戻すことが可能となる。そのため、接点部30aの近傍の磁界強度をより高めることが可能となる。
なお、本実施形態にかかるヨーク50の表面に保護部56を設けるようにすることも可能である。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
(第8実施形態)
本実施形態にかかる接点装置30は、基本的に上記第1実施形態で示した接点装置30とほぼ同様の構成をしており、この接点装置30を搭載することで、電磁継電器10が形成されている。すなわち、本実施形態においても、電磁継電器10は、下部に位置する電磁石装置20と上部に位置する接点装置30とを備えている。
そして、この接点装置30においても、永久磁石40およびヨーク50を用いることで、より確実にアークを消弧させることができるようにしている。
具体的には、永久磁石40を、N極(第1磁極)とS極(第2磁極)とが、第1方向(Z方向:上下方向)と直行(交差)する第2方向であるX方向で対向するようにした状態で、接点部30aとX方向で対向するように配置している。
そして、接点部30aと永久磁石40との間にヨーク50を配置し、永久磁石40で生じた磁界がヨーク50を通過する構成とすることで、接点収容部(封止空間S)内の磁束減衰が抑制されるようにしている。
ここで、本実施形態では、図23および図24に示すように、接点部30aが、互いに接離する固定接点321bおよび可動接点331aを1組のみ有している。
本実施形態では、可動接触子330が連結部材70を介して一方側の固定端子320に連結されている。
具体的には、連結部材70は、金属材料等の導電性を有する部材で形成されている。この導電性を有する部材としては、例えば、銅等の積層箔、偏組線などを用いることができる。この連結部材70は、一方側の固定端子320に電気的に接続された状態で連結される端子側連結部71と、可動接触子330に電気的に接続された状態で連結される可動接触子側連結部73と、を備えている。そして、連結部材70は、可動接触子側連結部73が端子側連結部71に対して相対移動できるように、端子側連結部71と可動接触子側連結部73とを連結するばね部72を備えている。
そして、このような連結部材70を用いることで、可動接触子330を、連結部材70により一方側の固定端子320に電気的に接続された状態で、他方側の固定端子320に接離可能に相対移動させることができるようにしている。なお、可動接触子330の他方側の固定端子320への接離は、シャフト15をZ方向(第1方向)に移動させることで行われる。
なお、本実施形態においても、ヨーク50として、上記第5実施形態で示したヨーク50とほぼ同様の形状のものを用いているが、他の形状のヨーク50を用いることも可能である。
また、本実施形態にかかるヨーク50の表面に保護部56を設けるようにすることも可能である。
また、本実施形態にかかる接点装置30が第2ヨーク60を備えるようにしてもよい。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
[作用・効果]
以下では、上記各実施形態で示した接点装置30や電磁継電器10の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
(1) 本実施形態にかかる接点装置は、固定接点と、固定接点に対して第1方向に相対移動し、固定接点に接離可能な可動接点と、を有する接点部と、接点部が収容される接点収容部と、を備えている。
また、接点装置は、第1方向と交差する第2方向で接点部と対向するように配置される永久磁石と、接点部と永久磁石との間に配置され、永久磁石の磁界が通るヨークと、を備えている。
また、永久磁石は、第1磁極と第2磁極とが第2方向で対向するように配置されている。
そして、ヨークは、接点部と第2方向で対向する第1端と、永久磁石と第2方向で対向する第2端と、を有し、少なくとも第1端が接点収納部に露出するように配置されている。
このように、接点部と永久磁石との間にヨークを配置すれば、永久磁石で発生する磁束を、ヨークを介して接点部に向かわせることができる。その結果、接点部近傍の磁界強度をより向上させることができ、より確実にアークを消弧させることができるようになる。
また、ヨークを用いるようにすれば、永久磁石の磁力を向上させることなく、接点部近傍の磁界強度を高めることが可能となるので、永久磁石が大型化してしまうことを抑制することができる。また、より確実にアークを消弧させることが可能な接点装置を、より安価に得ることが可能となる。
(2) また、上記(1)の接点装置において、接点部が、可動接点が固定接点に接触する第1位置と、可動接点が固定接点から離間する第2位置と、を備えるようにしてもよい。
そして、ヨークが、第1端が、接点部を第2位置としたときに固定接点と可動接点との間に形成される領域と第2方向で対向するように配置されるようにしてもよい。
こうすれば、永久磁石で生じ、ヨークを通過する磁束をより効率的に接点部に向けることができるようになる。その結果、接点部近傍の磁界強度をより向上させることができ、より確実にアークを消弧させることができるようになる。
(3) また、上記(2)の接点装置において、第2方向に沿ってヨークを視た状態で、領域の全域が第1端と重なり合うようにしてもよい。
こうすれば、永久磁石で生じ、ヨークを通過する磁束をより効率的に接点部に向けることができるようになる。
(4) また、上記(1)〜(3)のうちいずれか1つの接点装置において、第1端の第1方向および第2方向と交差する第3方向の寸法が、第2端の第3方向の寸法よりも小さくなるようにしてもよい。
こうすれば、永久磁石で生じ、ヨークを通過する磁束をより接点部に集中させることができるようになる。
(5) また、上記(3)の接点装置において、ヨークの第3方向の寸法が、第2端から第1端に向かうにつれて徐々に小さくなるようにしてもよい。
こうすることでも、より確実に磁束を接点部に集中させることができるようになる。
(6) また、上記(1)〜(5)のうちいずれか1つの接点装置において、第1端の第1方向の寸法が、第2端の第1方向の寸法よりも小さくなるようにしてもよい。
こうすることでも、より確実に磁束を接点部に集中させることができるようになる。
(7) また、上記(6)の接点装置において、ヨークの第1方向の寸法が、第2端から第1端に向かうにつれて徐々に小さくなるようにしてもよい。
こうすることでも、より確実に磁束を接点部に集中させることができるようになる。
(8) また、上記(1)〜(7)のうちいずれか1つの接点装置において、ヨークと永久磁石との間に、接点収納部を画成する壁部が介在するようにしてもよい。
こうすれば、永久磁石が劣化してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(9) また、上記(1)〜(8)のうちいずれか1つの接点装置において、第1端と第2端とを連結する周縁と、接点収納部を画成する壁部の内面とが、第1方向および第2方向と交差する第3方向に対向する間に、空隙が形成されていてもよい。
こうすれば、接点収容部内の空間をより効率的に使用することが可能となり、接点収容部を小型化させた場合であっても、所定のアーク長となるまで、アークを引き伸ばすことができるようになる。
(10) また、上記(1)〜(9)のうちいずれか1つの接点装置において、第1端側のヨークの重心が第2端側のヨークの重心に対して第1方向にずれていてもよい。
こうすれば、接点収容部の下端までヨークを存在させつつ、より確実に磁束を接点部に集中させることができるようになる。
(11) また、上記(1)〜(10)のうちいずれか1つの接点装置において、ヨークが、少なくともヨークの接点収容部に露出する部位を覆う電気絶縁性の保護部を備えていてもよい。
こうすれば、アークがヨークの磁性体材料に弧絡してしまうことが抑制され、ヨークが劣化してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(12) また、上記(1)〜(11)のうちいずれか1つの接点装置において、永久磁石に近接配置される第2ヨークをさらに備えていてもよい。そして、第2ヨークが、ヨークよりも第1方向および第2方向と交差する第3方向の外側に延在するように設けられた本体部を有するようにしてもよい。
こうすれば、ヨークを通過し、接点部から外れた方向に向かう磁束を、本体部を介してヨークに戻すことが可能となる。そのため、接点部の近傍の磁界強度をより高めることができるようになる。
(13) また、上記(12)の接点装置において、第2ヨークが、ヨークよりも第3方向の外側に位置し、本体部から接点部側に向けて第2方向に延在するように設けられたアーム部を有するようにしてもよい。
こうすれば、ヨークを通過し、接点部から外れた方向に向かう磁束を、アーム部および本体部を介してヨークに戻すことが可能となる。そのため、接点部の近傍の磁界強度をより高めることができるようになる。
(14) また、上記(12)または(13)の接点装置において、ヨークが、永久磁石の第1磁極と第2方向で対向し、第2ヨークが永久磁石の第2磁極と第2方向で対向するようにしてもよい。
こうすれば、ヨークを通過して接点部から外れた方向に向かう磁束を、第2ヨークを介して、より確実にヨークに戻すことが可能となる。
(15) また、上記(1)〜(14)のうちいずれか1つの接点装置において、接点部が、第2方向に並設された1対の固定接点と、1対の固定接点にそれぞれ接離する1対の可動接点と、を備えるようにしてもよい。
こうすれば、1対の固定接点にそれぞれ接離する1対の可動接点を備える接点装置においても、より確実にアークを消弧させることができるようになる。
(16) また、上記(1)〜(14)のうちいずれか1つの接点装置において、接点部が、互いに接離する固定接点および可動接点を1組のみ有するようにしてもよい。
こうすれば、互いに接離する固定接点および可動接点を1組のみ有する接点装置においても、より確実にアークを消弧させることができるようになる。
(17) また、本実施形態にかかる電磁継電器は、上記(1)〜(16)のうちいずれか1つの接点装置が搭載された電磁継電器である。また、電磁継電器は、可動接点を有する可動接触子と、可動接触子を第1方向に移動させるシャフトと、シャフトを駆動させる電磁石装置と、を備えている。
こうすれば、上記(1)〜(16)に記載の作用、効果を奏することが可能な接点装置が搭載された電磁継電器を得ることができる。
[その他]
以上、本実施形態にかかる接点装置および電磁継電器の内容を説明したが、本実施形態はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上記各実施形態で示した構成を適宜組み合わせた構成とすることが可能である。
また、上記各実施形態では、固定鉄心を固定側部材としたものを例示しているが、固定鉄心を用いずに、例えば、継鉄上板を固定側部材とすることも可能である。
また、固定接点や可動接点の数は、上記各実施形態で示したものに限られず、3つ以上の固定接点を有する装置や3つ以上の可動接点を有する装置に本開示を適用することも可能である。
また、可動接触子や固定端子、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
10 電磁継電器
20 電磁石装置
15 シャフト
30 接点装置
30a 接点部
310 ベース(壁部)
321b 固定接点
330 可動接触子
331a 段差上面(可動接点)
40 永久磁石
50 ヨーク
53 側面(第1端と第2端とを結ぶ周縁)
54 内側面(第1端)
55 外側面(第2端)
56 保護部
60 第2ヨーク
61 本体部
62 アーム部

Claims (17)

  1. 固定接点と、前記固定接点に対して第1方向に相対移動し、前記固定接点に接離可能な可動接点と、を有する接点部と、
    前記接点部が収容される接点収容部と、
    前記第1方向と交差する第2方向で前記接点部と対向するように配置される永久磁石と、
    前記接点部と前記永久磁石との間に配置され、前記永久磁石の磁界が通るヨークと、
    を備え、
    前記永久磁石は、第1磁極と第2磁極とが前記第2方向で対向するように配置されており、
    前記ヨークは、前記接点部と前記第2方向で対向する第1端と、前記永久磁石と前記第2方向で対向する第2端と、を有し、少なくとも前記第1端が前記接点収納部に露出するように配置されている接点装置。
  2. 前記接点部は、前記可動接点が前記固定接点に接触する第1位置と、前記可動接点が前記固定接点から離間する第2位置と、を備えており、
    前記ヨークは、前記第1端が、前記接点部を前記第2位置としたときに前記固定接点と前記可動接点との間に形成される領域と前記第2方向で対向するように配置されている請求項1に記載の接点装置。
  3. 前記第2方向に沿って前記ヨークを視た状態で、前記領域の全域が前記第1端と重なり合う請求項2に記載の接点装置。
  4. 前記第1端は、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向の寸法が、前記第2端の前記第3方向の寸法よりも小さい請求項1から3のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  5. 前記ヨークは、前記第3方向の寸法が、前記第2端から前記第1端に向かうにつれて徐々に小さくなる請求項3に記載の接点装置。
  6. 前記第1端は、前記第1方向の寸法が、前記第2端の前記第1方向の寸法よりも小さい請求項1から5のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  7. 前記ヨークは、前記第1方向の寸法が、前記第2端から前記第1端に向かうにつれて徐々に小さくなる請求項6に記載の接点装置。
  8. 前記ヨークと前記永久磁石との間に、前記接点収納部を画成する壁部が介在している請求項1から7のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  9. 前記第1端と前記第2端とを連結する周縁と、前記接点収納部を画成する壁部の内面とが、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に対向する間に、空隙が形成されている請求項1から8のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  10. 前記第1端側の前記ヨークの重心が前記第2端側の前記ヨークの重心に対して前記第1方向にずれている請求項1から9のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  11. 前記ヨークが、少なくとも前記ヨークの前記接点収容部に露出する部位を覆う電気絶縁性の保護部を備えている請求項1から10のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  12. 前記永久磁石に近接配置される第2ヨークをさらに備え、
    前記第2ヨークは、前記ヨークよりも前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向の外側に延在するように設けられた本体部を有する請求項1から11のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  13. 前記第2ヨークは、前記ヨークよりも前記第3方向の外側に位置し、前記本体部から前記接点部側に向けて前記第2方向に延在するように設けられたアーム部を有する請求項12に記載の接点装置。
  14. 前記第2方向において、前記ヨークは、前記永久磁石の前記第1磁極と対向し、前記第2ヨークは、前記永久磁石の前記第2磁極と対向する請求項12または請求項13に記載の接点装置。
  15. 前記接点部は、
    前記第2方向に並設された1対の前記固定接点と、
    前記1対の固定接点にそれぞれ接離する1対の前記可動接点と、
    を備える請求項1から14のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  16. 前記接点部は、互いに接離する前記固定接点および前記可動接点を1組のみ有する請求項1から14のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  17. 請求項1から16のうちいずれか1項に記載の接点装置が搭載された電磁継電器であって、
    前記可動接点を有する可動接触子と、
    前記可動接触子を前記第1方向に移動させるシャフトと、
    前記シャフトを駆動させる電磁石装置と、
    を備える電磁継電器。
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