JP2021050997A - 液滴量測定装置および液滴量測定方法 - Google Patents

液滴量測定装置および液滴量測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクジェットノズルから吐出された液滴の透明度に影響されず、液滴量を短時間で精度良く測定することができる装置および方法を提供すること。【解決手段】 インクジェットノズルから吐出された液滴の液滴量を測定する装置および方法であって、インクジェットノズルから吐出された液滴を計測面に着弾させ、計測面に対して垂直な方向から、当該計測面上に着弾した液滴を平面視した画像を取得し、計測面上に着弾した液滴の接触角に関する情報を取得し、画像中の液滴の縦横寸法を測定し、当該液滴の縦横寸法と接触角に関する情報に基づいて、当該液滴の体積を算出する。【選択図】 図2

Description

本発明は、インクジェットノズルから吐出された液滴の液滴量を測定する装置および方法に関する。
フラットパネルディスプレイや半導体などの製造工程において、インクジェット、ディスペンサ、静電スプレーなどの塗布技術が実用化されてきている。この技術の課題として、膜厚均一化がある。この対策のためには、各ノズルの吐出量をより正確かつより高速に測定し、把握することが重要である。
例えば、検査面に吐出/着弾させた塗液(つまり、液滴)の体積等を垂直走査型光干渉計で測定する技術が提案されている(特許文献1)。
また、検査面に吐出/着弾させた液滴の光学濃度情報から体積を測定する技術の他、検査面上に濡れ広がった液滴の面積を計測し、計測した面積に基づき前記液滴の体積を求める技術や、液滴の垂直断面をレーザ光で切断して撮像し、断面積を算出し、体積を測定する技術が提案されている(特許文献2)。
また、インクジェットノズルから噴出された液滴を飛翔中に撮像し、当該液滴が飛翔方向の中心軸に対して回転対称形であるとして体積算出する技術(いわゆる、飛翔観測)が知られている(特許文献3)。
特開2010−240503号公報 特開2003−254810号公報 特開平5−149769号公報
特許文献1に開示された垂直走査型光干渉式では、液滴が透明な場合に適用可能であるが、非透明な液滴には適用できない。また、特許文献2に開示された液滴の濃淡情報を用いる方式では、半透明な液滴の場合に適用可能であるが、透明体や非透明体な液滴には適用できない。
一方、特許文献2に開示された液滴の垂直断面をレーザ光で切断する方式では、透明体や非透明体でも液滴の形状を測定可能であるが、液滴1つずつ又は1列ずつの測定となるため、更なる時間短縮が望まれていた。
また、特許文献3に開示された、飛翔中の液滴を撮像する方式では、高速で飛翔する液滴を確実に視野内に収める必要がある。このとき、測定分解能を上げようとして視野を小さくすると、飛翔中の液滴が視野からはみ出てしまうため、視野を大きめに設定せざるを得ず、液滴量の測定精度を上げることが難しかった。さらに、液滴1つずつ又は1列ずつの測定となるため、更なる時間短縮が望まれていた。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、インクジェットノズルから吐出された液滴の透明度に影響されず、液滴量を短時間で精度良く測定することができる装置および方法を提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る一態様は、
インクジェットノズルから吐出された液滴の液滴量を測定する装置であって、
インクジェットノズルから吐出された液滴を着弾させる計測面と、
計測面に対して垂直な方向から、当該計測面上に着弾した液滴を平面視した画像を取得する画像取得部と、
計測面上に着弾した液滴の接触角に関する情報を取得する接触角情報取得部と、
画像中の液滴の縦横寸法を測定し、当該液滴の縦横寸法と接触角に関する情報に基づいて、当該液滴の体積を算出する液滴量算出部を備えている。
また、本発明に係る別の一態様は、
インクジェットノズルから吐出された液滴の液滴量を測定する方法であって、
インクジェットノズルから吐出された液滴を計測面に着弾させるステップと、
計測面に対して垂直な方向から、当該計測面上に着弾した液滴を平面視した画像を取得するステップと、
計測面上に着弾した液滴の接触角に関する情報を取得するステップと、
画像中の液滴の縦横寸法を測定し、当該液滴の縦横寸法と接触角に関する情報に基づいて、当該液滴の体積を算出するステップとを有している。
これら態様によれば、インクジェットノズルから吐出された液滴が付着した計測面を撮像し、2次元画像に含まれる液滴の輪郭位置を検出して、液滴の縦横寸法から体積変換して、液滴量を正確に算出することができる。
本発明によれば、インクジェットノズルから吐出された液滴の透明度に影響されず、液滴量を短時間で精度良く測定することができる。
本発明を具現化する形態の一例を含むインクジェット塗布装置の全体構成を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の一例における測定対象の液滴を示す画像図である。 本発明を具現化する形態の一例における運転のフロー図である。 本発明を具現化する形態の一例におけるノズル検査モードのフロー図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
なお、以下の説明では、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、水平方向をX方向、Y方向と表現し、XY平面に垂直な方向(つまり、重力方向)をZ方向と表現する。また、Z方向は、重力に逆らう方向を上、重力がはたらく方向を下と表現する。
図1は、本発明を具現化する形態の一例を含むインクジェット塗布装置の全体構成を示す概略図である。図1には、本発明に係る液滴量測定装置1と、それを備えたインクジェット塗布装置EQの全体構成が図示されている。
インクジェット塗布装置EQは、ワークWと呼ばれるフィルムや基板等に塗布液の液滴(以下、単に「液滴」と言う)Qを吐出させ、予め規定された位置に液滴Qを各々着弾させることで、ワークWに所定パターンで液滴を塗布する動作を行う(これを、塗布モードと言う)ものである。
具体的には、インクジェット塗布装置EQは、本発明に係る液滴量測定装置1、ワーク保持部H、インクジェットノズルN、塗液供給部T、移動機構M、制御部CN等を備えている。
そして、インクジェット塗布装置EQは、ワークWの所定位置に液滴Qを吐出して塗布する塗布モードのほか、ノズル検査モード(詳細を後述する)を有しており、制御部CNにて塗布モードとノズル検査モードとを切り替えて運転することができる。
ノズル検査モードでは、インクジェットノズルNから計測面2に向けて液滴Qを吐出させ、液滴量測定装置1を用いて、着弾後の液滴Qの画像を撮像し、液滴Qの液滴量を測定することができる。
[液滴量測定装置について]
図2は、本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。図2には、本発明に係る液滴量測定装置1の全体構成が図示されている。
液滴量測定装置1は、インクジェットノズルNから吐出された液滴Qの液滴量Vを測定するものである。具体的には、液滴量測定装置1は、計測面2、画像取得部3、接触角情報取得部4、液滴量算出部5、光源6等を備えている。
計測面2は、インクジェットノズルから吐出された液滴Qを着弾させるものである。また、計測面2は、液滴Qを撮像して形状測定するためのベース面として機能する。
具体的には、計測面2は、樹脂やガラス等で形成されたフィルムや基板等で構成されており、装置フレームEf等に取り付けられている。より具体的には、計測面2は、ワークWと同じ材質や表面状態(粗度やコーティングなど)であっても良いし、液滴Qの粘性や濡れ性を考慮して、ワークWと異なる材質や表面状態であっても良い。また、計測面2の表面レベル(つまり、インクジェットノズルNの吐出口Nhからの距離)は、ワークWと同じレベルに設定しても良いし、異なるレベルに設定しても良い。なお本例では、計測面2は、水平方向(XY方向)と平行な面で構成されている。
画像取得部3は、計測面2に対して垂直な方向から、当該計測面2上に着弾した液滴Qを平面視した画像IMを取得するものである。
具体的には、画像取得部3は、計測面2に着弾した液滴Qを含む画像IMを、上方(つまり、インクジェットノズル側のZ方向)から撮像カメラ30にて撮像するものである。
より具体的には、画像取得部3は、撮像カメラ30、鏡筒31等を備えている。
撮像カメラ30は、計測面2を撮像した画像IMを撮像するものである。具体的には、撮像カメラ30は、撮像された画像に対応した映像信号(アナログ信号)や映像データ(デジタル信号)を出力するものであり、撮像素子36等を備えている。より具体的には、撮像カメラ30は、計測面2に対して光軸が垂直となるように取付金具等を介して第2フレームM8に取り付けられており、後述するコンピュータCPに画像IMを出力する構成をしている。
鏡筒31は、照明ユニット60、撮像カメラ30、対物レンズ33等を所定の間隔で配置・固定しつつ、液滴Qの像を、撮像カメラ30の撮像素子36に結像させるものである。また、本実施例における鏡筒31は、光源6から照射された光を、撮像対象に向けて照射する役割も併せ持ち、照明光を撮像光軸と同じ(つまり、同軸落斜方式)にすることができる。具体的には、鏡筒31は、ハーフミラー32、対物レンズ33、結像レンズ34を備えている。そのため、鏡筒31は、光源部6から照射された光Lfを、ハーフミラー32で反射させて照明光L1として計測面2上の撮像対象領域F(液滴Qが含まれる)に照射させ、当該領域で反射した光L2のうち、対物レンズ33とハーフミラー32を通過した光L3を結像レンズ34にて撮像カメラ30の撮像素子36に結像させるものである。
接触角情報取得部4は、計測面2上に着弾した液滴Qの接触角θに関する情報を取得するものである。
具体的には、測定対象となる液滴Qの接触角θは、液滴法(液滴を真横から観察)による測定や、光切断法、薄膜干渉法等に基づく液滴Qのプロファイル(つまり、断面形状)を測定する手段等により定義づけられたものである。そして、接触角θは、液滴Qの品種情報と基板Wの品種情報の組み合わせ(詳しくは、液滴の濡れ性と関連する情報)と紐付けて登録されている。
つまり、接触角情報取得部4は、液滴Qの品種情報をオペレータにより登録(例えば、手入力)したり、外部機器EXからデータ受信したりすれば、液滴Qの接触角θを取得することができる。
液滴量算出部5は、画像IM中の液滴Qの縦横寸法dx,dyを測定し、当該液滴Qの縦横寸法dx,dyと接触角θに関する情報に基づいて、当該液滴Qの体積Vを算出するものである。
図3は、本発明を具現化する形態の一例における測定対象の液滴を示す図である。
図3(a)には、計測面2に対して垂直な方向から液滴Qを見下ろす様に撮像した画像図が示されており、図3(b)には、計測面2に対して垂直な面を切断面とする液滴Qの断面図が示されている。
液滴Qは、X方向の寸法dx、Y方向の寸法dy、高さh、接触角θと定義すると、半径r、高さhの半球の体積V1を求める式(1)
Figure 2021050997
と、長軸半径r、短軸半径h、高さaの半楕円柱の体積V2を求める式(2)
Figure 2021050997
に基づいて算出することができる。
具体的には、液滴Qの横寸法dxを直径とみなして、式(3)
Figure 2021050997
と、液滴Qの高さhと接触角θの関係を表す式(4)
Figure 2021050997
とから、液滴Qの体積Vは、式(5)
Figure 2021050997
に基づいて算出することができる。
そして、液滴量算出部5では、上述の様な計算式(4)(5)を予め登録しておき、画像取得部3で取得した画像IMに対して画像処理等を行い、液滴Qの外縁(輪郭)の位置を検出し、当該液滴Qの縦横寸法dx,dyを算出(つまり、測定)する。そして、液滴量算出部5は、液滴Qの縦横寸法dx,dyと接触角θと上式(4)(5)に基づいて、液滴Qの高さhや体積Vを算出する。
より具体的には、接触角情報取得部4や液滴量算出部5は、コンピュータCPの記憶部や画像処理部、数値演算処理部等(ハードウェア)と、その実行プログラム(ソフトウェア)で構成されている。
コンピュータCPは、信号やデータの入力や出力、データの記憶、入力または記憶されたデータに対する演算処理のほか、画像の入力や記憶、これら画像に対する画像処理、画像処理に基づく判定処理や画像変換処理、判定結果や画像処理後の画像の出力などを行うものである。具体的には、コンピュータCPは、入力部、記憶部、数値演算処理部、画像処理部、出力部等を備えている。また、コンピュータCPは、キーボードやマウス、トラックパッドなどの情報入力デバイスや、表示部等の情報出力デバイス等と接続されている
そのため、コンピュータCPは、撮像カメラ30から出力された映像信号(アナログ信号)や映像データ(デジタル信号)が入力されると、記憶部に画像IMを保存したり、記憶部から画像IMを読み出したり、実行プログラムに基づいて所定の画像処理を行ったり、液滴量算出部5にて所定の画像処理や数値演算処理をしたりして、液滴Qの高さhや体積Vを算出(つまり、測定)することができる。
光源6は、計測面2に着弾した液滴Qの撮像に必要な照明光L1を、計測面2上の撮像対象領域Fに向けて照射するものである。具体的には、光源6は、照明ユニット60と、照明用電源65を備えている。
照明ユニット60は、画像IMの撮像に必要な光を発するものである。具体的には、照明ユニット60は、LED照明61、拡散板62等を備えている。
LED照明61は、可視光領域のブロードな波長帯域の光を放出するものであり、具体的には白色LEDが例示できる。拡散板62は、LED照明61から放出された光Lsの方向をランダムに配向し、強度分布が均一化された光Lfに変換するものである。具体的には、拡散板62は、透明または白色の樹脂板の表面を粗くしたもの又は凹凸加工したもの、すりガラス等が例示できる。
なお、照明ユニット60は、拡散板62に代えて、或いは拡散板62に加えて、所定の波長帯域の光を通過させるフィルタ63等を備えた構成であっても良い。
照明用電源65は、照明ユニット60のLED照明61に対して、発光に必要な電力を供給するものである。具体的には、照明用電源65は、制御部CNと接続されており、点灯/消灯や発光量の制御が行われる。
[インクジェット塗布装置について]
ワーク保持部Hは、ワークWを保持するものである。
具体的には、ワーク保持部Hは、ワークWを水平状態で下面側から支えつつ、位置ずれしないように保持する構成をしている。より具体的には、ワーク保持部Hは、その上面が水平な状態で、インクジェット塗布装置EQのフレームEf上に取り付けられている。また、ワーク保持部Hの上面には、溝や細孔が設けられており、これら溝や細孔は、切換バルブ(図示せず)を介して負圧発生源と接続されている。そして、制御部CNからの制御信号に基づいて切換バルブを操作することで、これら溝や細孔を負圧状態にしてワークWを吸着保持したり、負圧状態から大気圧に解放してワークWの吸着を解除したりすることができる。
インクジェットノズルNは、計測面2に向けて液滴Qを吐出させるものである。
具体的には、インクジェットノズルNは、本体部N1の内部にマニホールドN2、液滴吐出機構N3等を備えており、塗液供給部Tと接続されている。
より具体的には、インクジェットノズルNは、本体部N1の下面に複数の吐出口Nhが並んで配置されており、計測面2と対向した状態で配置されている。
マニホールドN2は、塗液供給部Tから供給される塗液を、複数の液滴吐出機構N3および吐出口Nhに分配するものであり、本体部N1の内部に設けられた分岐流路で構成されている。
液滴吐出機構N3は、マニホールドN2から供給される塗液を内部に充填させたり、吐出口Nhから外部(ワークWや計測面2等)に吐出させたりするものである。具体的には、液滴吐出機構N3はピエゾバルブなどの体積変化により液滴Qを吐出させるものが例示できる。そして、液滴吐出機構N3は、制御部CNからの制御信号に基づいて、各吐出口Nhから液滴Qを吐出/停止させる切り替え制御に適応した構成をしている。
塗液供給部Tは、インクジェットノズルNに塗液を供給するものである。
具体的には、塗液供給部Tは、塗液タンクT1、送液配管T2等を備えている。
塗液タンクT1は、一定量の塗液を一時的に貯めておくものである。
送液配管T2を介して塗液がインクジェットノズルNに供給される。
塗液タンクT1には、塗液供給ポートT4に接続された送液配管T5、切換バルブT6等が接続されており、塗液タンクT1内部の塗液の残量が減ると、塗液供給ポートT4を通じて所定量の塗液が供給される。
相対移動部Mは、インクジェットノズルNと計測面2とを相対移動させたり、計測面2と画像取得部3(詳細を後述する)とを相対移動させたりするものである。
具体的には、第1レールM1、第1スライダーM2、第1フレームM3、第2レールM6、第2スライダーM7、第2フレームM8、第3スライダーM9等を備えている。
第1レールM1は、インクジェットノズルNをY方向に移動させるものであり、Y方向に延びるレールが2本一対でX方向に平行に並んだ状態で、装置フレームEfに取り付けられている。
第1スライダーM2は、第1レールM1上を所定の速度で移動したり、所定の場所で静止したりするもので、制御部CNから出力される位置決め指令信号により駆動制御される。
第1フレームM3は、一対の柱とそれらを接続する梁からなるガントリー型(橋梁型とも言う)の構造物で、ワーク保持部Hの上方を跨ぐ様に配置されており、各柱が第1スライダーM2に取り付けられている。そして、インクジェットノズルNの本体部N1が、第1フレームM3の梁の側面に取り付けられている。
そして、本発明に係るインクジェット塗布装置EQは、ノズル検査モードにおいて、Y方向に第1スライダーM2を移動させながら、インクジェットノズルNの吐出口Nhそれぞれから液滴Qを吐出させて、計測面2上の所定位置に液滴Qを着弾させることができる。
第2レールM6は、画像取得部3をY方向に移動させるものであり、Y方向に延びるレールが2本一対でX方向に平行に並んだ状態で、装置フレームEfに取り付けられている。
第2スライダーM7は、第2レールM6上を所定の速度で移動したり、所定の場所で静止したりするもので、制御部CNから出力される位置決め指令信号により駆動制御される。
第2フレームM8は、計測面2の上方に画像取得部3が位置するように配置されており、第2スライダーM7に取り付けられている。
第3スライダーM9は、画像取得部3をX方向に移動させるものである。第3スライダーM9は、第2フレームM8に取り付けられたX方向に延びるレール(不図示)上を所定の速度で移動したり、所定の場所で静止したりするもので、制御部CNから出力される位置決め指令信号により駆動制御される。
制御部CNは、インクジェットノズルNの吐出口Nhの開閉動作、相対移動部Mの駆動制御、画像取得部3による検査画像IMの撮像などを制御するものである。
具体的には、制御部CNは、上述のコンピュータCPの一部やプログラマブルロジックコントローラと呼ばれる制御用コンピュータ(ハードウェア)と、その実行プログラム等(ソフトウェア)で構成されている。
この様な構成をしているため、インクジェット塗布装置EQは、ノズル検査モードにてインクジェットノズルNから計測面2に向けて液滴Qを吐出させ、本発明に係る液滴量測定装置1を用いて、計測面2に着弾した液滴Qの画像を撮像し、液滴Qの体積Vを算出することで液滴量を測定することができる。
[動作フロー]
上述のインクジェット塗布装置EQのノズル検査モードにおいて、インクジェットノズルNから吐出させた液滴Qの液滴量を、本発明に係る液滴量測定装置1を用いて測定する手順を説明する。
図4は、本発明を具現化する形態の一例における運転のフロー図であり、インクジェット塗布装置EQの運用手順が例示されている。
ノズル検査を行うかどうかを選択し(ステップs1)、ノズル検査を行う場合は、運転をノズル検査モードに切り替えて、インクジェットノズルNの吐出口Nhに対する所定の検査を行う(ステップs2)。一方、検査を行わない場合は、運転を塗布モードに切り替える(ステップs3)。
塗布モードでは、ワークWをワーク保持部Hに載置し(ステップs4)、ワークW上に所定パターンで液滴Qを塗布する(ステップs5)。
塗布モードによる塗布動作が終われば、ワーク保持部HからワークWを取り出す(ステップs6)。
そして、次のワークWを塗布するかどうかを判定し(ステップs7)、塗布する場合は、上述のステップs4〜s7を繰り返す。一方、次のワークWを塗布しない場合は、一連の動作フローを終了する。
図5は、本発明を具現化する形態の一例におけるノズル検査モードのフロー図である。
ノズル検査モードは、塗布モードで液滴Qを吐出させる吐出口Nhそれぞれについて、検査するモードである。例えば、ノズル検査モードは、塗布モードでの運転に先立ち行ったり、塗布モードでの運転が所定時間を経過した場合に行ったりすれば良く、ワークWがワーク保持部Hに載置されていないときに行っても良い。
具体的には、ノズル検査モードでは、下記のような手順を実行させる。
まず、インクジェットノズルNと計測面2とが対向する位置に移動機構Mを移動させ、相対移動させながら検査対象とする吐出口Nhから液滴Qを吐出させて、計測面2の所定位置に液滴Qを着弾させる(ステップs21)。
このとき、計測面2に着弾させる液滴Qは、1ショットずつの液滴でも良いし、複数ショットにより液滴集合体を形成させても良い。この液滴集合体は、計測面2に着弾させる液滴Qの位置をずらしつつオーバーラップするように、Y方向に移動機構Mを移動させながら、インクジェットノズルNの吐出口Nhそれぞれから複数の液滴Qを所定間隔で吐出させて、計測面2を上方から見下ろせば楕円形(長円形とも言う)に見える液滴集合体を形成させても良いし、同じ所に複数の液滴Qを吐出させて、上方から見下ろせば円形に見える大きな液滴集合体を形成させても良い。
次に、画像取得部3の撮像カメラ30と計測面2とが対向する位置に移動機構Mを移動させ、計測面2の液滴Qが着弾した部位(つまり、計測面2上に形成された液滴Qに向けて照明光L1を照射する(ステップs22)。
次に、計測面2に対して垂直な方向から、当該計測面2上に着弾した液滴Qを平面視した画像IMを取得する(ステップs23)。
次に、液滴Qの接触角θに関する情報を取得する(ステップs24)。
具体的には、液滴Qのプロファイルを測定する手段を用いて、液滴Qの接触角θを予め定義づけておき、液滴Qの接触角θに関する情報を液滴Qの品種情報と基板Wの品種情報の組み合わせ(液滴の濡れ性と関連する情報)と紐付けて登録しておく。そして、液滴Qの品種情報(つまり、液滴Qの接触角θに関する情報)を取得することで、接触角θを取得する。
次に、画像IMと接触角θに基づいて液滴Qの体積を算出する(ステップs25)。具体的には、上述のステップs25では、液滴Qの外縁(輪郭)の位置を検出し、当該液滴Qの縦横寸法dx,dyを算出(つまり、測定)し、接触角θと、上述の式(4)(5)に基づいて、液滴Qの高さhや体積Vを算出する。
そして、必要に応じて、インクジェットノズルNの検査(評価とも言う)を行う(ステップs26)。この検査を行うステップs26では、上述のステップs25で算出された液滴Qの体積Vが、所定の範囲内にあるか、所定量を超えていないか、所定量に達しているか等を判断して、インクジェットノズルNの各吐出口Nhが正常に吐出できているか、吐出過多か、目詰まり異常か等の特性評価(つまり、検査)を行う。
この様な構成をしているため、本発明に係る液滴量測定装置1および液滴量測定方法によれば、インクジェット塗布装置EQを検査モードに切り替えて、インクジェットノズルNの各吐出口Nhから吐出させて計測面2に着弾させた液滴Qの体積Vを算出すること(つまり、液滴量の測定)ができる。このとき、液滴Qが半球体であっても、半楕円体等であっても良く、画像IMに液滴Qが1つのみならず、複数含まれていても良い。さらに、多数の液滴Qが、それぞれ一列に並んでいても、格子状に並んでいても、ランダムに着弾していても良く、画像IMに含まれている液滴Qについて、縦横寸法dx,dyを算出し、接触角θと上式(4)(5)に基づいて、短時間で精度良く測定することができる。
さらに、インクジェット塗布装置EQは、検査モードと塗布モードとを並行して実施可能な構成としても良い。具体的には、インクジェットノズルNの各吐出口Nhから計測面2に向けて液滴Qを吐出している間に、ワーク保持部にワークWを載置し、ワークWに向けて液滴Qを吐出している間に、計測面2に着弾した液滴Qの画像IMを画像取得部3で取得し、液滴Qの体積Vを算出する(つまり、インクジェットノズルNの吐出口Nhに対する所定の検査を行う)。そうすることで、塗布モード実行中に検査モードを実施・完了させたり、検査モードが終了するまでの待ち時間を短縮させたりすることができるので、好ましい。
[変形例]
なお上述では、本発明に係る液滴量測定装置1がインクジェット塗布装置EQに組み込まれている構成を示した。この様な構成であれば、新たに塗布モードを開始する前にノズル検査を行ったり、所定枚数のワークWへの塗布が終了して次の塗布モードを開始するまでの隙間時間にノズル検査を行ったり、インクジェット塗布装置EQの稼働時間をさほど損なわずに運用することができるため好ましい。
しかし、本発明を具現化する上で液滴量測定装置1は、この様な構成に限らず、インクジェット塗布装置EQとは別体構成であっても良い。
なお上述では、照明ユニット60が、LED照明61を備えた構成を例示した。
しかし、照明ユニット60は、LED照明61に代えて、白色電球、メタルハライドランプ等のランプ光源であっても良いし、蛍光灯やレーザダイオード等であっても良い。
なお上述では、接触角θが液滴Qの品種情報と基板Wの品種情報の組み合わせ(液滴の濡れ性と関連する情報)と紐付けて登録されており、液滴Qの品種情報をオペレータにより登録(例えば、手入力)したり、外部機器EXからデータ受信したりすることで、接触角情報取得部4が液滴Qの接触角θを取得(つまり、間接的に取得)することができる構成を示した。
しかし、接触角情報取得部4は、この様な構成に限らず、液滴Qの接触角θを直接的に、オペレータにより登録(例えば、手入力)したり、外部機器EXからデータ受信したりして、取得する構成であっても良い。
1 液滴量測定装置
2 計測面
3 画像取得部
4 接触角情報取得部
5 液滴量算出部
6 光源
CP コンピュータ
30 撮像カメラ
31 鏡筒
33 対物レンズ
36 撮像素子
60 照明ユニット
61 LED照明
65 照明用電源
Q 液滴
L1 照明光
IM 画像
F 撮像対象領域(視野)
dx 液滴の寸法(X方向)
dy 液滴の寸法(Y方向)
h 液滴の高さ(Z方向)
EQ インクジェット塗布装置
W ワーク
H ワーク保持部
N インクジェットノズル
N1 本体部
N2 マニホールド
N3 液滴吐出機構
Nh 吐出口
T 塗液供給部
T1 塗液タンク
M 相対移動部
M1 第1レール
M2 第1スライダー(Y方向)
M6 第2レール
M7 第2スライダー(Y方向)
M9 第3スライダー(X方向)
CN 制御部

Claims (4)

  1. インクジェットノズルから吐出された液滴の液滴量を測定する装置であって、
    前記インクジェットノズルから吐出された液滴を着弾させる計測面と、
    前記計測面に対して垂直な方向から、当該計測面上に着弾した前記液滴を平面視した画像を取得する画像取得部と、
    前記計測面上に着弾した前記液滴の接触角に関する情報を取得する接触角情報取得部と、
    前記画像中の前記液滴の縦横寸法を測定し、当該液滴の縦横寸法と前記接触角に関する情報に基づいて、当該液滴の体積を算出する液滴量算出部を備えた
    ことを特徴とする、液滴量測定装置。
  2. 前記液滴の接触角に関する情報が、当該液滴の品種情報と紐付けて登録されており、当該液滴のプロファイルを測定する手段により定義づけられたものである
    ことを特徴とする、請求項1に記載の液滴量測定装置。
  3. インクジェットノズルから吐出された液滴の液滴量を測定する方法であって、
    前記インクジェットノズルから吐出された液滴を計測面に着弾させるステップと、
    前記計測面に対して垂直な方向から、当該計測面上に着弾した前記液滴を平面視した画像を取得するステップと、
    前記計測面上に着弾した前記液滴の接触角に関する情報を取得するステップと、
    前記画像中の前記液滴の縦横寸法を測定し、当該液滴の縦横寸法と前記接触角に関する情報に基づいて、当該液滴の体積を算出するステップとを有する
    ことを特徴とする、液滴量測定方法。
  4. 前記液滴の接触角に関する情報が、当該液滴の品種情報と紐付けて登録されており、当該液滴のプロファイルを測定する手段を用いて定義づけられたものである
    ことを特徴とする、請求項3に記載の液滴量測定方法。
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