JP2021049167A - シューズのアッパー、その製造方法及びシューズ - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる部材の接合部の接合強度を高め、端部の保護、足当たり及び外観を改善することができるシューズのアッパー、その製造方法及びシューズを提供する。【解決手段】本発明のシューズのアッパー1において、異なる部材4、8、9は、少なくとも一方の部材の端部を覆っている刺繍6によって接合しており、少なくとも一つの部材4が立体形状を形成している。シューズのアッパー1の製造方法は、異なる部材を少なくとも一つの部材が3次元形状になるように仮縫いして接合する工程と、仮縫いされたアッパーにおける全ての部材が2次元形状になるように接合部の周辺をベース材にランニングステッチで仮止めする工程と、接合部を少なくとも一方の部材の端部を覆うように刺繍で接合する工程と、接合部以外の箇所におけるベース材を除去するとともに、ランニングステッチを解くことで、少なくとも一つの部材4を3次元形状に戻す工程を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、シューズのアッパー、その製造方法及びシューズに関し、具体的には、シューズアッパーを構成する異なる部材の接合部の接合強度を高め、端部の保護、足当たり及び外観を改善することができるシューズのアッパー、その製造方法及びシューズに関する。
シューズのアッパーは、異なる部材を足の形状に沿うように3次元形状にしながら縫製される。伝統的に行われている縫製方法であるシングル(ダブルス)テッチは、構造が単純であり、形状の自由度が高いものの、端部がほつれるリスクがある。また、ステッチアンドターン製法は、構造が単純であり、端部がきれいに見えるが、裏面(足当たり面)にカバーが必要なため、材料の重なりが増えることで、足当たりが劣る。ジグザグステッチの場合は、構造が単純であり、突合せで接合可能であるが、接合強度は弱い上、端部がほつれるリスクが大きい。
接合部の接合強度を高めること、接合間の凹凸を緩和し足当たりを改善すること、並びに端部の破損・ほつれ防止、美観を高めること等のために、一般的に端部処理が行われる。端部処理は、例えば、端部または接合間を他の部材又はホットメルトシート等で覆うことで行われる。このような端部処理では、本来必要としない部材を追加させるため、重量が増えたり、不必要に該当箇所が厚くなったりする。また、本来必要としない部材を追加させるため、端部の特性が変わり屈曲時に足に折れ刺さることがあり、足当たりを悪くする。ホットメルトシートの代わりに熱可塑性ポリウレタンフィルム(TPUフィルム)用いる端部処理の場合、2次元での加工に限られる上、接合強度が弱い。
一方、特許文献1には、シューズのアッパーにおいて、刺繍によってストランドを配置することでベース層の引張り特性を変化させるとともに、カバー層によって糸を固定することが記載されている。特許文献2には、2つの異なる太さの刺繍糸でアッパーを構成することが記載されている。特許文献3には、刺繍によりアッパーの伸縮性をコントロールすることが記載されている。
特開2012−533404号公報 特開2016−198481号公報 国際公開公報2018/236346号
本発明は、前記の問題を解決するため、異なる部材の接合部の接合強度を高め、端部の保護、足当たり及び外観を改善することができるシューズのアッパー、その製造方法及びシューズを提供する。
本発明は、1以上の実施態様において、シューズのアッパーであって、前記アッパーにおいて、異なる部材は、少なくとも一方の部材の端部を覆っているサテン刺繍及びタタミ刺繍からなる群から選ばれる一種以上の刺繍によって接合しており、少なくとも一つの部材が立体形状を形成しているシューズのアッパーに関する。
本発明は、1以上の実施態様において、シューズのアッパーの製造方法であって、異なる部材を少なくとも一つの部材が3次元形状になるように仮縫いして接合する工程と、前記仮縫いされたアッパーにおいて、全ての部材が2次元形状になるように接合部の周辺をベース材にランニングステッチで仮止めする工程と、前記接合部を、少なくとも一方の部材の端部を覆うように、サテン刺繍及びタタミ刺繍からなる群から選ばれる一種以上の刺繍で接合する工程と、前記接合部以外の箇所におけるベース材を除去するとともに、前記ランニングステッチを解くことで、少なくとも一つの部材を3次元形状に戻す工程を含むシューズのアッパーの製造方法に関する。
本発明は、1以上の実施態様において、前記のシューズのアッパーがソールと一体化されているシューズに関する。
本発明によれば、異なる部材の接合部の接合強度を高め、端部の保護、足当たり及び外観を改善することができるシューズのアッパー、その製造方法及びシューズを提供することができる。
図1は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)の模式的表面展開図である。 図2は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)の模式的裏面展開図である。 図3は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)を構成する異なる部材の模式的表面図である。 図4は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)を構成する異なる部材の模式的裏面図である。 図5は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)構成する異なる部材が仮縫いで接合された状態のアッパーの模式的表面図である。 図6は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)構成する異なる部材が仮縫いで接合された状態のアッパーの模式的裏面図である。 図7は、本発明の1の実施態様において、仮縫いされたアッパー(左足)がベース材にランニングステッチで仮止めされた状態を示す模式的表面図である。 図8は、本発明の1実施態様において、仮止めされたアッパー(左足)の接合部が刺繍で接合された状態を示す模式的表面図である。 図9は、本発明の1実施態様において、仮止めされたアッパー(左足)の接合部が刺繍で接合された状態を示す模式的裏面図である。 図10は、本発明の1実施態様において用いた刺繍装置の模式的断面図である。 図11は、本発明の1実施態様のシューズ(左足)の模式的斜視図である。
本出願の発明者は、上述した課題を解決するために検討を重ねた。その結果、異なる部材を少なくとも一つの部材が3次元形状になるように仮縫いして接合し、前記仮縫いされたアッパーにおいて、全ての部材が2次元形状になるように接合部の周辺をベース材にランニングステッチで仮止めした後、前記接合部を少なくとも一方の部材の端部を覆うように、サテン刺繍及びタタミ刺繍からなる群から選ばれる一種以上の刺繍で接合し、接合部以外の箇所におけるベース材を除去するとともに、前記ランニングステッチを解くことで、少なくとも一つの部材を3次元形状に戻すことで、シューズアッパーを構成する異なる部材の接合部の接合強度を高め、端部の保護、足当たり及び外観を改善し得ることを見出した。従来、刺繍は、2次元の加工に限定されていたところ、本願では、3次元形状の加工が可能な縫製と、刺繍を組み合わせて用いることで、シューズアッパーにおける異なる部材を少なくとも一方の部材の端部を覆っているサテン刺繍及びタタミ刺繍からなる群から選ばれる一種以上の刺繍によって接合しつつ、少なくとも一つの部材を立体形状に形成することができ、それゆえ、シューズアッパーを構成する異なる部材の接合部の接合強度を高め、端部の保護、足当たり及び外観を改善することができる。
スポーツシューズ等のシューズのアッパーは、特に限定されないが、例えば、足の甲側を覆う足甲カバー、舌革部、靴紐通し部(ハトメとも称される。)等の異なる部材を含む。また、足の裏側を覆う足裏カバー等を含んでもよい。靴紐通し部は、人工皮革等で補強されてもよい。
前記異なる部材は、それぞれ、異なる素材であってもよく、同一素材であってもよい。例えば、足甲カバー、足裏カバー及び舌革部は、通気性及び軽量性の観点から、メッシュ生地を用いてもよい。メッシュ生地としては、特に限定されず、シングルラッセル、ダブルラッセル、トリコット等の経編地、平編み、丸編み等の緯編地を用いることができる。着用性及び足とのフィット性の観点から、異なる部材の少なくとも一つの部材は、伸縮性を有する素材であることが好ましい。伸縮性を有する素材は、弾性糸及び非弾性糸を適宜に組み合わせて用いることができる。
本発明の1以上の実施態様において、弾性糸としては、特に限定されないが、例えば、ポリウレタン系弾性繊維(スパンデックスとも称される)、ポリエーテルエステル系弾性繊維、ナイロン繊維等で構成された弾性糸等が挙げられる。弾性糸は、弾性繊維のみで構成されてもよく、弾性繊維と後述する非弾性繊維を組み合わせた糸でもよい。
本発明の1以上の実施態様において、非弾性糸としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維;ポリアミド系繊維;ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維;キュプラ、レーヨン、綿、竹繊維等のセルロース系繊維;羊毛等の獣毛系繊維等の非弾性繊維で構成された非弾性糸等が挙げられる。
本発明の1以上の実施態様において、アッパーは、足の甲側を覆う足甲カバーを含み、前記足甲カバーは舌革部が足甲カバー本体と一体化した構造を有し、前記舌革部と足甲カバー本体は、少なくとも足甲カバー本体の端部を覆っている刺繍によって接合しており、前記舌革部が立体形状を形成していることが好ましい。接合部の接合強度が高く、端部の保護、足当たり及び外観が向上する上、足の甲側とシューズのフィット性がより良好になり、長期間着用した場合の着用感に優れる。前記舌革部は、爪先まで延びていてもよい。前記アッパーは、さらに、足の裏側の全体を覆う足裏カバーを含んでもよい。この場合、アッパーは、履き口を有する袋状の形状を有する。これにより、アッパーとソールの一体性がより高まる。
本発明の1以上の実施態様において、シューズのアッパーは、下記の工程で製造することができる。
(1)異なる部材を少なくとも一つの部材が3次元形状になるように仮縫いして接合する工程(仮縫い工程)
(2)前記仮縫いされたアッパーにおいて、全ての部材が2次元形状になるように接合部の周辺をベース材にランニングステッチで仮止めする工程(仮止め工程)
(3)前記接合部を、少なくとも一方の部材の端部を覆うように、サテン刺繍及びタタミ刺繍からなる群から選ばれる一種以上の刺繍で接合する工程(刺繍工程)
(4)前記接合部以外の箇所におけるベース材を除去するとともに、前記ランニングステッチを解くことで、少なくとも一つの部材を3次元形状に戻す工程(3次元形状形成工程)
前記仮縫いは、特に限定されないが、縫製糸で行い、ランニングステッチ及び刺繍は、刺繍糸で行うことができる。接合部の接合強度を向上させる観点から、前記刺繍は、破断伸度が20%以上の刺繍糸で行うことが好ましい。刺繍糸の破断伸度は、例えば、刺繍糸が紡績糸の場合は、JIS L 1095に基づいて測定することができ、刺繍糸がフィラメント糸の場合は、JIS L 1013に基づいて測定することができる。
本発明の1以上の実施態様のシューズにおいて、前記のシューズのアッパーがソールと一体化されている。アッパーとソールとを一体化する方法も、特に制限されず、例えば通常のセメンテッド式製法などによる一体化が挙げられる。ソールは、一般的なスポーツシューズ用ソールを適宜選択して用いることができる。
本発明の1以上の実施態様において、シューズの爪先部、踵部及びハトメ部は、それぞれ人工皮革を用いて補強した方が好ましい。補強することによって、シューズの形状を保ち、ホールド性を保つことができる。このうち踵部分は、真に軽量化を求める場合は、補強はなくてもよい。また、必要に応じて、シューズのアッパーの表面に装飾を施してもよい。本発明の1以上の実施態様において、靴紐を備えてもよい
以下、本発明の実施態様を図面に基づいて詳細に説明する。各図面において、同一符号は同一部分を示す。なお、本発明は、下記の図面に示した実施態様に限定されない。
図1は、本発明の1実施態様のアッパー(左足)の模式的表面展開図である。図2は同アッパーの模式的裏面展開図である。該実施態様において、アッパー1は、足甲カバー2、足裏カバー3を含む。
足甲カバー2において、舌革部4と足甲カバー本体5は、足甲カバー本体5の端部を覆っている刺繍6(サテン刺繍及び/又はタタミ刺繍)により接合しており、舌革部4は3次元形状を有する。これにより、接合部の接合強度が高まり、端部の保護、足当たり及び外観を良好になる。舌革部4は、爪先まで延びている。舌革部4は、足首側から爪先に向かって、徐々に幅が狭くなっている。舌革部4は、足首側から爪先に至るまで同じ幅であってもよい。
アッパー1は、靴紐通し部(図示なし)の補強部7を有する。内側の足甲カバー本体5と内側の足裏カバー3は一枚生地8(ワンピース)で構成されており、外側の足甲カバー本体5と外側の足裏カバー3が一枚生地9(ワンピース)で構成されている。
図3〜図9は、アッパー1の製造工程を示す模式図である。図3は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)を構成する異なる部材の模式的表面図である。図4は、同異なる部材の模式的裏面図である。図5は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)構成する異なる部材が仮縫いで接合された状態のアッパーの模式的表面図である。図6は、本発明の1実施態様のシューズのアッパー(左足)構成する異なる部材が仮縫いで接合された状態のアッパーの模式的裏面図である。図7は、本発明の1の実施態様において、仮縫いされたアッパー(左足)がベース材にランニングステッチで仮止めされた状態を示す模式的表面図である。図8は、本発明の1実施態様において、仮止めされたアッパー(左足)の接合部が刺繍で接合された状態を示す模式的表面図である。図9は、本発明の1実施態様において、仮止めされたアッパー(左足)の接合部が刺繍で接合された状態を示す模式的裏面図である。
まず、図3及び図4に示すように、舌革部4を構成する素材、内側の足甲カバー本体と内側の足裏カバーを構成する素材8(内側素材8)、外側の足甲カバー本体5と外側の足裏カバー3を構成する素材9(外側素材9)、靴紐通し部(図示なし)の補強部7を構成する素材を準備する。
次に、図5及び図6に示すように、舌革部4を構成する素材、内側素材8及び外側素材9を、舌革部4が3次元形状になるように仮縫い10した。この際、補強部7を構成する素材も、舌革部4を構成する素材、内側素材8及び外側素材9と仮縫い10された。
次に、図7に示すように、仮縫いされたアッパー20を、全ての部材が二次元形状になるように、接合部の周辺をベース材30にランニングステッチ40で仮止めした。ランニングステッチ40は、例えば、接合部から足幅方向に1〜10mmぐらい離れている接合部の周辺で行うことができる。ベース材30としては、例えば、刺繍の際に用いる補強不織布等の補強材を用いることができる。
次に、図8及び9に示すように、舌革部4を構成する素材と内側素材8の接合部、舌革部4を構成する素材と外側素材9の接合部を、内側素材8及び外側素材9の端部を覆うように、刺繍6(サテン刺繍又はタタミ刺繍)する。この際、補強部7を構成する素材も、舌革部4を構成する素材、内側素材8及び外側素材9と刺繍により一体化された。その後、接合部(刺繍)6以外の箇所におけるベース材30を除去するとともに、ランニングステッチ40を解くことで、舌革部4が3次元形状に戻り、図1及び2に示されているアッパー1が得られる。
図10は、本発明の1実施態様において用いた刺繍装置の模式的断面図である。該刺繍装置50は、基盤51、上糸を具備して針52と、ボビンに巻かれた下糸53を備えている。基盤51上にベース材30が配置され、その上に仮縫いしたアッパー20が配置され、上糸を具備している針52と、ボビンに巻かれた下糸53により刺繍6を施す。なお、刺繍6を施す前に、仮縫いされたアッパー20を、全ての部材が二次元形状になるようにベース材30にランニングステッチで仮止め40する。該図面では、説明のため、基盤51、ベース材30、仮縫いしたアッパー20、刺繍(接合部)6を互いに離しているが、これらは、実際互いに接している。
図11は、本発明の1実施態様のシューズ(左足)の模式的斜視図である。シューズ100において、アッパー1とソール60が一体化されている。
アッパー1において、足甲カバー2は、さらに靴紐11を通す靴紐通し部12及び13を備えている。靴紐通し部12は、所定の太さの紐等を所定の大きさの通し部を構成するよう足甲カバー本体5と部分的に一体化することで設けることができる。靴紐通し部12は、舌革部4に所定の大きさの孔を構成するよう孔の周囲に刺繍を施すことで設けてもよい。
シューズ100は、爪先補強部14と、ヒールカウンター15を備えている。爪先補強部14は、例えば、人工皮革で構成することができる。ヒールカウンター15は、樹脂で構成することができる。ヒールカウンター15には、ライニング材が備えられている。また、履き口200を形成している。
上述した実施態様はあらゆる点で本発明の単なる例示としてのみみなされるべきものであって、限定的なものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本明細書中に明示の記載はなくても、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神及び本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の実施態様を構築し得る。
本発明の1以上の実施態様のアッパーは、シューズ、具体的にはスポーツシューズのアッパーとして好適に用いることができる。また、本発明の1以上の実施態様のシューズは、シューズ、具体的にはスポーツシューズとして好適に用いることができる。
1 アッパー
2 足甲カバー
3 足裏カバー
4 舌革部
5 足甲カバー本体
6 刺繍(接合部)
7 靴紐通し部の補強部
8 内側素材
9 外側素材
10 仮縫い
11 靴紐
12、13 靴紐通し部(ハトメ)
14 爪先補強部
15 ヒールカウンター
20 仮縫いされたアッパー
30 ベース材
40 ランニングステッチ
50 刺繍装置
51 基盤
52 針
53 下糸
60 ソール
100 シューズ
200 履き口

Claims (8)

  1. シューズのアッパーであって、
    前記アッパーにおいて、異なる部材は、少なくとも一方の部材の端部を覆っているサテン刺繍及びタタミ刺繍からなる群から選ばれる一種以上の刺繍によって接合しており、少なくとも一つの部材が立体形状を形成しているシューズのアッパー。
  2. 前記アッパーは、足の甲側を覆う足甲カバーを含み、
    前記足甲カバーは舌革部が足甲カバー本体と一体化した構造を有し、
    前記舌革部と足甲カバー本体は、少なくとも足甲カバー本体の端部を覆っている刺繍によって接合しており、前記舌革部が立体形状を形成している請求項1に記載のシューズのアッパー。
  3. 前記異なる部材のそれぞれは、異なる素材又は同一素材である請求項1又は2に記載のシューズのアッパー。
  4. 前記異なる部材の少なくとも一つの部材は、伸縮性を有する素材である請求項1〜3のいずれか1項に記載のシューズのアッパー。
  5. シューズのアッパーの製造方法であって、
    異なる部材を少なくとも一つの部材が3次元形状になるように仮縫いして接合する工程と、
    前記仮縫いされたアッパーにおいて、全ての部材が2次元形状になるように接合部の周辺をベース材にランニングステッチで仮止めする工程と、
    前記接合部を、少なくとも一方の部材の端部を覆うように、サテン刺繍及びタタミ刺繍からなる群から選ばれる一種以上の刺繍で接合する工程と、
    前記接合部以外の箇所におけるベース材を除去するとともに、前記ランニングステッチを解くことで、少なくとも一つの部材を3次元形状に戻す工程を含むシューズのアッパーの製造方法。
  6. 前記異なる部材は、舌革部及び足甲カバー本体を含み、
    前記舌革部が足甲カバー本体は、少なくとも足甲カバー本体の端部を覆っているサテン刺繍及びタタミ刺繍からなる群から選ばれる一種以上の刺繍によって接合しており、前記舌革部が立体形状を形成している請求項5に記載のシューズのアッパーの製造方法。
  7. 前記刺繍は、破断伸度が20%以上の糸で行う請求項5又は6に記載のシューズのアッパーの製造方法。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシューズのアッパーがソールと一体化されているシューズ。
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