JP2021047220A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤の消費量を抑制しつつ高精度な階調補正を行うことが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、階調補正用のテスト画像をシートに形成してテストチャートを作成する。テストチャートは、画像読取装置により読み取られる。画像形成装置は、テストチャートの画像読取装置による読取結果から階調補正に用いる補正値を生成する。テスト画像は、所定の画像濃度よりも高濃度で所定のサイズの階調パターン群911(第1階調パターン)と、所定の画像濃度よりも低濃度で第1階調パターン群911よりも小さいサイズの第2階調パターン群912(第2階調パターン)との組み合わせにより構成されることを特徴とする。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置の階調補正技術に関する。
近年、オフィスやコピーショップにおいてカラー複合機やカラー複写機等のカラー画像形成装置が設置されるケースが増加している。カラー画像形成装置は、経年変化や環境変動によって、形成する画像の品質(画質)が不安定になりやすい。画質を安定させる処理の一つとして、画像形成装置の階調特性を補正する階調補正処理が知られている。階調補正処理は、階調パターンを組み合わせたテスト画像をシート上に形成してテストチャートを作成し、このテストチャートを画像形成装置に付属する画像読取装置で読み取り、その読取結果により階調特性を補正することで行われる。
画像形成装置は、例えば複数の異なる画像処理モードで画像形成処理を行う。画像形成装置は、出力物の内容に応じた画像処理モードにより画像を形成する。画像処理モードには、例えばγルックアップテーブル(LUT)を用いたガンマ特性の補正(γ補正)処理を伴う画像形成処理がある。画像形成装置の特性変動への寄与率は画像処理モード毎に異なる。そのために、階調補正処理を画像処理モード毎に実行する必要がある。すなわち、テストチャートを画像処理モード毎に生成して読み取ることで、画像処理モード毎の最適なγLUTを作成する必要がある。
従来、フルカラーの画像形成装置は、大型で高価なものが主流であった。近年は、技術の発展により小型で安価なフルカラーの画像形成装置が普及し始めている。特に、SOHO(Small Office Home Office)やパーソナルユースにおいては、小サイズの出力物の生成に特化した小型のフルカラー画像形成装置が普及しつつある。小型で安価なフルカラー画像形成装置においても、高画質化及び高安定化を図っていくことが必須となりつつある。しかし、画像形成装置の特性変動に対して従来と同様の階調補正を行うには、装置が小型であるが故の特有の課題がある。例えば、小型の画像形成装置が画像形成可能なシートのサイズは、大型の画像形成装置が画像形成可能なシートのサイズよりも小さい。そのために小型の画像形成装置では、従来よりも階調パターンを小サイズ化するか、テスト画像に含まれる階調パターンの数を削減して、テストチャートを作成する必要がある。
また、大型の画像形成装置では、複数の画像処理モード毎のテスト画像がそれぞれ異なるシートに形成される。しかし、小型の画像形成装置では、可能な限りユーザの手を煩わせることなく階調補正を行うことが要求される。すなわち、各画像処理モードのテスト画像を1枚のシートに印刷したいという要望がある。これを実現するには、テスト画像を構成する階調パターンを小サイズ化する必要がある。しかしこれには、階調パターンを読み取る画像読取装置の読み取り精度が低下するという弊害がある。なぜなら、階調パターンの面積が小さくなると、階調パターンの読取結果に対する階調パターンの周辺のシートの表面(いわゆる下地)からの影響が大きくなるためである。よって、階調パターンのサイズを小さくするためには、下地からの影響を低減する手法が必要となる。特許文献1は、テスト画像の外周に背景パターンを追加することによって、テスト画像の読み取り時の下地の影響を低減し、階調補正の精度の低下を抑制する技術を開示する。
特開2010−85744号公報
テスト画像(階調パターン)の外周に背景パターンを形成すると、現像剤の消費量が増加してランニングコストが増大する。そこで本発明は、小型であっても、現像剤の消費量を抑制しつつ高精度な階調補正を行うことが可能な画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成するための画像形成手段と、前記シートに形成された前記画像を読み取る読取手段と、前記画像形成手段によりテスト画像を前記シートに形成させてテストチャートを作成し、前記テストチャートの前記読取手段による読取結果から階調補正に用いる補正値を生成する制御手段と、を備え、前記テスト画像は、画像濃度に応じて異なるサイズで形成された第1階調パターンと第2階調パターンとの組み合わせにより構成されることを特徴とする。
本発明によれば、現像剤の消費量を抑制しつつ高精度な階調補正を行うことが可能となる。
画像形成装置及び画像読取装置の構成図。 ガンマ補正の説明図。 画像処理部の構成説明図。 階調補正処理を表すフローチャート。 一般的なテストチャートの説明図。 階調パターンの読取領域の説明図。 (a)、(b)は、階調パターンのサイズと検出された輝度値との関係図。 本実施形態のテスト画像の説明図。 テスト画像の別の例示図。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、本実施形態の画像形成装置及び画像読取装置の構成図である。画像形成装置100は、シート6にフルカラーの画像を形成可能なカラー画像形成装置である。画像形成装置100と画像読取装置101とは、例えばカラー複写機やカラー複合機を構成する。なお、画像形成装置100と画像読取装置101とは、ホストコンピュータを介して接続されてもよい。
画像読取装置101は、イメージリーダーやイメージスキャナと呼ばれることもある。画像読取装置101は、原稿台ガラス102、CCD(Charge-Coupled Device)センサ105、及び基準白色板106を備える。原稿台ガラス102には、原稿Gが載置される。原稿台ガラス102に載置された原稿Gには、光源により光が照射される。CCDセンサ105は、読取センサであり、原稿Gの画像を読み取り、読取結果として該画像を表す読取信号を生成する。そのためにCCDセンサ105は、原稿Gによる反射光を、レンズ等の光学系を介して受光する。CCDセンサ105は、例えばレッド、グリーン、ブルーに対応する3列のCCDラインセンサを備えている。CCDセンサ105は、受光した原稿Gによる反射光を光電変換して読取信号を生成する。CCDセンサ105は、生成した読取信号を画像形成装置100へ送信する。基準白色板106は、原稿台ガラス102上に配置される。基準白色板106は、CCDセンサ105の白レベルを決定するとともに、CCDセンサ105のスラスト方向のシェーディング補正に用いられる。
画像形成装置100は、画像処理部108及びシート6上に画像を形成するプリンタエンジンを備えている。画像処理部108は、CCDライセンサ105から読取信号を取得し、読取信号に対して所定の画像処理を行うことで、画像形成処理に用いられる画像信号を生成する。画像処理部108は、複数の画像処理モードで読取信号に対する画像処理を行う。画像処理部108は、階調特性に関する複数の画像処理モードのうち、所定の画像処理モードにしたがってテストチャートを作成するためのテスト画像の画像信号(以下、「テストパターン信号」という。)に画像処理を行う。
本実施形態の画像形成装置100は、タンデム式であるために、現像色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))に対応した画像形成部111、112、113、114が並列に配置されている。各画像形成部111、112、113、114は、露光器2、現像器3、感光ドラム4、帯電器8、クリーナ9を備える。各画像形成部111、112、113、114は、画像処理部108で生成された画像信号に応じて、シート6上に形成する画像を生成する。画像形成装置100は、画像形成部111、112、113、114のそれぞれで生成された各色の画像をシート6に形成するために、中間転写体5及び定着器7を備える。
画像形成部111の構成について説明する。なお、画像形成部112、113、114は、形成する画像の色が異なるのみで、画像形成部111と同様の構成で同様の処理を行うために、説明を省略する。
感光ドラム4は、表面に感光層を有するドラム形状の感光体である。感光ドラム4は、画像形成時に矢印A方向に回転する。帯電器8は、例えばローラ帯電器であり、バイアス電圧が印加されることで、感光ドラム4の表面を一様に負極性に帯電させる。露光器2は、レーザドライバ、レーザ光源、及びポリゴンミラー1を備え、画像処理部108で生成された画像信号により変調したレーザ光を、感光ドラム4の帯電された表面に照射する。レーザ光は、ポリゴンミラー1及びレンズ、ミラー等の光学系により反射され、ポリゴンミラー1の回転に応じて感光ドラム4の表面を一方向に走査する。レーザ光の走査と感光ドラム4の回転とにより、感光ドラム4の表面に画像信号に応じた静電潜像が形成される。
現像器3は、現像剤(例えばトナー)を収納しており、感光ドラム4に形成された静電潜像を現像して現像剤像(トナー像)を形成する。このトナー像は、感光ドラム4に圧接された中間転写体5に一次転写される。一次転写後に中間転写体5に転写されずに感光ドラム4上に残ったトナーは、クリーナ9により掻き取られ、廃トナー容器(不図示)に回収される。このようなプロセスは、画像形成部111、112、113,114毎に行われる。
中間転写体5は、無端状のベルト部材であり、矢印D方向に回転する。中間転写体5の回転に応じたタイミングで、各色の画像形成部から中間転写体5に順次トナー像が重畳して転写される。図1の例では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に中間転写体5にトナー像が転写される。これにより中間転写体5にはフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写体5に形成されたフルカラーのトナー像は、中間転写体5の回転方向に搬送され、シート6に二次転写される。トナー像が転写されたシート6は定着器7へ搬送される。定着器7は、転写されたトナー像をシート6に定着させる定着処理を行う。シート6は、記録材、用紙、転写材、転写紙、記録媒体と呼ばれることもある。
(階調補正)
一般的に、画像形成装置100はガンマ補正を実行する。ガンマ補正は、画像形成装置100の濃度特性が理想的な特性となるように画像信号を変換する処理である。ガンマ補正では、予め用意されたガンマルックアップテーブル(以下、「γLUT」という。)が用いられる。
図2は、ガンマ補正の説明図である。横軸は画像形成に用いられる画像信号が表す輝度値(入力信号)を示し、縦軸はシートに形成された画像の実際の輝度値(出力信号)を示す。一点鎖線201は、ガンマ補正が適用されていないオリジナルの階調特性を示している。破線202は、理想的な階調特性(ターゲット階調特性)を示している。実線203は、γLUTの特性(階調特性の補正値)を示す。γLUTの補正値(実線203)を適用して補正処理を行うことで、オリジナルの階調特性(一点鎖線201)はターゲット階調特性(破線202)に変換される。なお、画像形成装置100の濃度特性は、経年変化や環境に応じて変動する。そのために、濃度特性の変動に応じてγLUTは更新される必要がある。
(画像処理部)
図3は、画像処理部108の構成説明図である。画像処理部108は、画像読取装置101のCCDセンサ105、露光器2、CPU308(Central Processing Unit)、及びパターンジェネレータ306が接続される。CPU308は、操作部307及びメモリ309が接続される。
操作部307は、入力装置と出力装置とが組み合わされたユーザインタフェースである。入力装置は、テンキー、入力キー等のキーボタンやタッチパネルである。出力装置は、ディスプレイやスピーカである。CPU308は、所定のコンピュータプログラムを実行することで画像形成装置100及び画像読取装置101の動作を制御するコントローラである。CPU308は、操作部307から入力される指示やデータを受け付けて処理を実行する。また、CPU308は、操作部307によりユーザへの指示画像や画像形成装置100の状態画像の表示を行う。メモリ309は、CPU308による処理の際のワークエリアを提供する。
画像処理部108は、画像処理のために、A/D(Analog/Digital)変換器302、シェーディング部303、LOG(Laplacian Of Gaussian)変換部304、及びγLUT部305を備える。画像処理部108は、画像読取装置101から取得する読取信号から画像信号を生成して出力する。
A/D変換部302は、CCDセンサ105から取得する読取信号に含まれるアナログの輝度信号をデジタルの輝度信号に変換する。シェーディング部303は、デジタル変換された輝度信号に対するシェーディング補正を行う。これは、CCDセンサ105を構成する複数の受光素子の感度のバラツキを補正するための処理である。LOG変換部304は、シェーディング補正後の輝度信号をLOG変換する。γLUT部305は、LOG変換後の輝度信号に対するガンマ補正を行う。ガンマ補正された輝度信号を含む画像信号は、露光器2へ送信される。露光器2は、この画像信号に応じてレーザ光を変調して出力することになる。
パターンジェネレータ306は、テストチャートの作成時に、テスト画像を形成するための画像信号であるテストパターン信号を生成する。テスト画像には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色分の階調パターンが含まれている。パターンジェネレータ306は、それぞれ階調が異なる複数の階調パターンを含むテスト画像を形成するためのテストパターン信号を生成するパターン生成部の一例である。なお、γLUT部305は、テストパターン信号についてもガンマ補正を行う。
(階調補正)
図4は、階調補正処理を表すフローチャートである。CPU308は、操作部307から階調補正処理の開始指示を受け付けると、階調補正処理を開始する。
階調補正処理を開始すると、CPU308は、パターンジェネレータ306を用いてテストチャートを作成する(S1301)。CPU308は、パターンジェネレータ306にテストパターン信号の出力を指示する。パターンジェネレータ306から出力されたテストパターン信号は、γLUT部305によりガンマ補正される。ガンマ補正されたテストパターン信号は、画像処理部108から露光器2に送信される。露光器2は、このテストパターン信号に応じて変調されたレーザ光により感光ドラム4を走査する。以降、上述した処理によりシートにテスト画像が印刷されて、テストチャートが作成される。
テストチャートが作成されると、CPU308は、ユーザに対してテストチャートを原稿台ガラス102上に載置するように指示する。CPU308は、例えば操作部307に原稿台ガラス102上へのテストチャートの載置を指示する画像や文字を表示する。ユーザは、指示に応じて原稿台ガラス102上にテストチャートを載置した後に、操作部307によりテストチャートの読取指示を入力する。CPU308は、テストチャートの読取指示を受け付けると、画像読取装置101による画像読取処理を行う(S1302)。これにより画像処理部108は、画像読取装置101からテストチャートに形成されたテスト画像の読取結果である読取信号を取得する。
CPU308は、画像処理部108で取得した読取信号から得られるテスト画像の画像濃度と、テストパターン信号により指示されるレーザ光の出力レベルと、の関係をメモリ309に格納する(S1303)。CPU308は、メモリ309に格納したテスト画像の画像濃度とレーザ光の出力レベルとから、階調特性の補正値を算出してγLUTを生成する。CPU308は、生成したγLUTをγLUT部305に設定することで、γLUTを更新する(S1304)。
図5は、一般的なテストチャートの説明図である。上述した通り、テストチャートは、シート6にテスト画像320が印刷されて作成される。テスト画像320は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の階調パターンの組み合わせで構成される。図5のテスト画像320は、ブラック階調パターン群321、イエロー階調パターン群322、マゼンタ階調パターン群323、及びシアン階調パターン群324により構成される。
ブラック階調パターン群321は、階調(画像濃度)の異なるブラックの複数の階調パターンK1〜K64を含む。イエロー階調パターン群322は、階調(画像濃度)の異なるイエローの複数の階調パターンを含む。マゼンタ階調パターン群323は、階調(画像濃度)の異なるマゼンタの複数の階調パターンを含む。シアン階調パターン群324は、階調(画像濃度)の異なるシアンの複数の階調パターンを含む。本実施形態のテスト画像320は、各色の階調パターン群が64個の階調パターンにより構成される。つまり、各色について64階調の階調パターンが形成される。
ブラックの階調パターンでは、階調パターンK1が最も高濃度であり、段階的に濃度が低くなっていき、階調パターンK64が最も低濃度である。イエローの階調パターンでは、階調パターンY1が最も高濃度であり、段階的に濃度が低くなっていき、階調パターンY64が最も低濃度である。マゼンタの階調パターンでは、階調パターンM1が最も高濃度であり、段階的に濃度が低くなっていき、階調パターンM64が最も低濃度である。シアンの階調パターンでは、階調パターンC1が最も高濃度であり、段階的に濃度が低くなっていき、階調パターンC64が最も低濃度である。
各色の濃度特性は、画像形成部111、112、113、114毎に異なる。そのためにテスト画像320は、色毎(現像剤の色毎)の階調パターン群を含む。S1304の処理では、各色の階調パターン群を形成するときに使用された色毎のテストパターン信号により指示されるレーザ光の出力レベルと、テストチャートの読取結果(読取信号)から検出される輝度値(画像濃度)と、の関係からγLUTが生成される。γLUTは、既存のγLUTを補正することで生成される。
(階調パターンのサイズと輝度値との関係)
図6は、階調パターンの読取領域の説明図である。階調パターン701は、一辺の長さがXの正方形である。画像読取装置101は、テストチャートの各階調パターンを読み取る際に、階調パターンの全面ではなく、その一部である読取領域702を読み取る。階調パターン701のサイズが読取領域702のサイズに比較して十分に大きければ、階調パターン701を読み取って検出される輝度値は、下地703(シート6の画像が形成される表面)の影響を受け難くなる。
これは、読取領域702と下地703との距離Yが十分に大きく、読取領域702が下地703から十分に離れているためである。しかし、階調パターン701のサイズが小さくなれば、読取領域702と下地703との距離Yが短くなる。そのために、階調パターン701を読み取って検出される輝度値への下地703からの影響が無視できなくなる。とりわけ、高濃度領域では、下地703からの反射光によって、階調パターン701を読み取った読取信号から検出される輝度値が、本来の輝度値よりも上昇してしまう。
図7は、階調パターンのサイズと検出された輝度値との関係図である。図7(a)は、高濃度の階調パターンの場合を表す。図7(b)は、低濃度の階調パターンの場合を表す。実線は検出された輝度値を表し、破線は輝度値の目標値を表す。階調パターン701は正方形であり、サイズが一辺の長さXで表される。
図7(a)により、高濃度の階調パターンでは、一辺の長さXが15[mm]以上の場合に検出された輝度値が目標値に近くなり、10[mm]以下の場合に検出された輝度値が下地703の影響により目標値よりも高くなることがわかる。検出された輝度値が目標値よりも高くなることは、輝度値から変換される画像濃度が本来の画像濃度よりも低い値に振れることを意味する。そのために、図7(a)のような検出結果の輝度値を用いて階調特性の補正値を算出すると、画像処理部108は、画像濃度をより濃くする方向への階調補正を実行することになる。このことから、所定の画像濃度よりも高濃度の階調パターンのサイズは、検出した輝度値が目標値に近い値で安定するように、一辺の長さXが15[mm]以上であることが好ましい。
図7(b)により、低濃度の階調パターンでは、一辺の長さXが10[mm]以上の場合に検出された輝度値が目標値に近くなり、8[mm]以下の場合に検出された輝度値が目標値よりも高くなることがわかる。つまり、所定の画像濃度よりも低濃度の階調パターンは、一辺のサイズが10[mm]以上であれば、検出された輝度値が下地703の影響を受けにくくなり、正確な階調補正が可能となる。そのために、テスト画像320に含まれる階調パターンは、所定の画像濃度よりも低濃度の階調パターンが所定の画像濃度よりも高濃度の階調パターンよりも小サイズ化して形成されることが好ましい。
(本実施形態のテスト画像)
図8は、本実施形態のテスト画像の説明図である。本実施形態のテスト画像との比較のために、図5に例示した一般的なテスト画像も示す。ここでは、ブラック階調パターン群321(階調パターンK1〜K64)により説明するが、他の色の階調パターン群についても同様の形状となる。
一般的なブラック階調パターン群321の各階調パターンK1〜K64は、一辺が15[mm]で同じサイズの正方形である。これに対して本実施形態のテスト画像のブラック階調パターン群910は、画像濃度に応じて異なるサイズで形成された第1階調パターンと第2階調パターンとの組み合わせにより構成される。本実施形態では、ブラック階調パターン群910は、所定の画像濃度よりも低濃度の第2階調パターンのサイズが、所定の画像濃度よりも高濃度の第1階調パターンのサイズよりも小さくなっている。第2階調パターンは階調パターン群912を構成し、第1階調パターンは階調パターン群911を構成する。
具体的には、高濃度の第1階調パターンK1〜K48については、一辺が15[mm]の正方形で形成され、低濃度の第2階調パターンK49〜K64については、一辺が10[mm]の正方形で形成される。パターンジェネレータ306は、このようにサイズの異なる階調パターンを組み合わせて構成されるテスト画像を生成するためのテストパターン信号を生成する。このように、所定の画像濃度以下の画像濃度の階調パターンについてサイズを小さくすることで、現像剤の消費量を一般的なテスト画像よりも低く抑えることができる。
階調パターンのサイズを変更する基準となる所定の画像濃度は、図7に例示するような、階調パターンのサイズと、読取信号から検出される輝度値との関係に基づいて決定される。検出された輝度値から算出される階調補正の補正値が、階調補正の精度に影響する度合いに応じて、サイズを小さくする階調パターンが決定される。
以上のような階調パターン群を備えるテスト画像を用いることで、下地による読取結果(輝度値)の精度低下を防止して階調補正の精度を維持しつつ、テストチャートに用いる現像剤の消費量を抑制することができる。また、ここでは階調パターンが正方形の場合について説明したが、階調パターンの形状は、矩形であればよい。
(テスト画像の他の例)
図9は、本実施形態のテスト画像の別の例示図である。図9のテスト画像では、各階調パターンが円形である。所定の画像濃度よりも高濃度の階調パターン群1001は直径15[mm]の円形の第1階調パターンで構成され、所定の画像濃度よりも低濃度の第2階調パターン群1002は直径10[mm]の円形の第2階調パターンで構成される。パターンジェネレータ306は、このようにサイズの異なる階調パターンを組み合わせて構成されるテスト画像を生成するためのテストパターン信号を生成する。
円形の階調パターンを用いる場合にも、図8の正方形の階調パターンを用いる場合と同様の効果が得られる。即ち、下地による読取結果(輝度値)の精度低下を防止して階調補正の精度を維持しつつ、テストチャートに用いる現像剤の消費量を抑制することができる。また、円形の階調パターンは、正方形の階調パターンよりもさらに現像剤の消費量を抑制することができる。
以上のように本実施形態の画像形成装置100は、階調補正に用いるテスト画像をサイズの異なる複数の階調パターンにより形成する。階調パターンのサイズを画像濃度に応じて適正化することで、階調パターンを読み取る際の下地による読取結果への影響が抑制される。その結果、階調補正の精度の低下を防止して、現像剤の消費量を抑制することが可能となる。そのために画像形成装置100は、ローコストで長期にわたり安定した画像を提供することができるようになる。

Claims (8)

  1. シートに画像を形成するための画像形成手段と、
    前記シートに形成された前記画像を読み取る読取手段と、
    前記画像形成手段によりテスト画像を前記シートに形成させてテストチャートを作成し、前記テストチャートの前記読取手段による読取結果から階調補正に用いる補正値を生成する制御手段と、を備え、
    前記テスト画像は、画像濃度に応じて異なるサイズで形成された第1階調パターンと第2階調パターンとの組み合わせにより構成されることを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記テスト画像を形成するためのテストパターン信号を生成するパターン生成手段をさらに備え、
    前記パターン生成手段は、所定の画像濃度よりも高濃度で所定のサイズの前記第1階調パターンと、前記所定の画像濃度よりも低濃度で前記第1階調パターンよりも小さいサイズの前記第2階調パターンとの組み合わせにより構成される前記テスト画像を形成するための前記テストパターン信号を生成することを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成手段は、複数の色の画像を前記シートに形成し、
    前記パターン生成手段は、前記複数の色毎に前記第1階調パターンと前記第2階調パターンとを組み合わせた前記テスト画像を形成するための前記テストパターン信号を生成し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段により、前記テストパターン信号に応じた前記テスト画像を前記シートに形成させて、前記テストチャートを作成することを特徴とする、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記補正値に基づいて前記画像形成手段により形成される画像を表す画像信号を補正する画像処理手段をさらに備えており、
    前記制御手段は、前記画像処理手段により補正された前記画像信号に基づいて、前記画像形成手段に画像を形成させることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記第1階調パターンと前記第2階調パターンとはともに正方形であり、前記第2階調パターンの一辺の長さが前記第1階調パターンの一辺の長さよりも短いことを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記第1階調パターンの一辺の長さは15[mm]以上であり、前記第2階調パターンの一辺の長さは8[mm]以上であることを特徴とする、
    請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記第1階調パターンと前記第2階調パターンとはともに円形であり、前記第2階調パターンの直径が前記第1階調パターンの直径よりも短いことを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記第1階調パターンの直径は15[mm]以上であり、前記第2階調パターンの直径は8[mm]以上であることを特徴とする、
    請求項7記載の画像形成装置。
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