JP2021045375A - 生体情報検出装置及び生体情報検出方法 - Google Patents

生体情報検出装置及び生体情報検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021045375A
JP2021045375A JP2019170215A JP2019170215A JP2021045375A JP 2021045375 A JP2021045375 A JP 2021045375A JP 2019170215 A JP2019170215 A JP 2019170215A JP 2019170215 A JP2019170215 A JP 2019170215A JP 2021045375 A JP2021045375 A JP 2021045375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse wave
biological information
information detection
detection device
blood pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019170215A
Other languages
English (en)
Inventor
伸宏 福田
Nobuhiro Fukuda
伸宏 福田
雄一 野中
Yuichi Nonaka
雄一 野中
佑人 小松
Yuto Komatsu
佑人 小松
シャルル リマサンチェス
Charles Limasanches
シャルル リマサンチェス
崇志 沼田
Takashi Numata
崇志 沼田
裕紀 若菜
Hironori Wakana
裕紀 若菜
木口 雅史
Masafumi Kiguchi
雅史 木口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019170215A priority Critical patent/JP2021045375A/ja
Priority to US17/004,371 priority patent/US11701011B2/en
Publication of JP2021045375A publication Critical patent/JP2021045375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0059Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence
    • A61B5/0077Devices for viewing the surface of the body, e.g. camera, magnifying lens
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/02108Measuring pressure in heart or blood vessels from analysis of pulse wave characteristics
    • A61B5/02125Measuring pressure in heart or blood vessels from analysis of pulse wave characteristics of pulse wave propagation time
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/103Detecting, measuring or recording devices for testing the shape, pattern, colour, size or movement of the body or parts thereof, for diagnostic purposes
    • A61B5/1032Determining colour for diagnostic purposes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/117Identification of persons
    • A61B5/1171Identification of persons based on the shapes or appearances of their bodies or parts thereof
    • A61B5/1176Recognition of faces

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

【課題】光学的及び生理的外乱を除くことで、好適な血圧計測を可能とする検出手法を提供する。【解決手段】生体情報検出装置であって、対象物からの反射光を撮影した複数の波長の成分を含む映像信号によって構成される映像を取得する映像取得部と、映像をフレームごとに複数の領域に分割する領域分割部と、領域ごとに、フレーム間の波長揺らぎに基づいて脈波を検出する局所脈波検出部と、複数の領域における脈波のパタンの出現順序に基づいて抽出された2以上の領域の脈波のパタンの出現時間差に基づいて脈波の伝播速度を計算し、脈波の伝播速度に基づいて血圧を推定する血圧推定部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、生体情報を検出する装置に関する。
生体情報を取得する手法として、マイクロ波又はカメラを使用した非接触でリアルタイムに検出できる技術がある。特にカメラを用いた脈拍検出は、近年、カメラモジュールの小型化が進み、スマートフォンを含む携帯端末に搭載され、普及が進んでいる。
撮像による脈拍検出を行う技術として、時系列信号のスペクトル分布から脈拍信号を特定する手法がある(特許文献1)。また、カメラに入る光の波長分布の揺らぎ、すなわち、色分布の重心の揺らぎから脈拍信号を特定する手法がある(特許文献2)。
リアルタイムでの血圧測定として、医療に於いてはカテーテルを用いて血圧を直接モニタする観血式にて行うことが多いが、近年では動脈にセンサを押し当て、このセンサに抗して拍動する動脈の内圧の変動を電気信号に変換して測定を行う非侵襲の手法等がある。また、脈波伝播速度と動脈壁の増分弾性係数との関係を示したMoens−Kortewegの式により、血圧を推定することが知られている(非特許文献1)。本式を応用し、カメラ映像から血圧を推定する手法がある(特許文献3)。
特開2012−239661号公報 特開2019−080811号公報 特開2018−086130号公報
Tijsseling A.S., Anderson A. (2012) "A. Isebree Moens and D.J. Korteweg: on the speed of propagation of waves in elastic tubes", BHR Group, Proc. of the 11th Int. Conf. on Pressure Surges (Editor Sandy Anderson), Lisbon, Portugal, October (2012)
そのような中、例えば高齢者世帯や自動車運転時の容態急変検知のため、さまざまな生体情報をモニタリングする研究が行われており、血圧測定に於いても被験者に負荷の少ない非接触な測定手法が重要である。そこで、カメラを用いて脈拍検出を行い、動脈に沿った異なる二点の間隔と脈波の位相差とによって脈波伝播速度を求めることで、非接触の血圧計測が可能となる。カメラによる脈拍検出は、一般的に顔面を撮像対象とするが、動脈付近の露出している肌でもよい。
顔又はその他の露出している肌の映像は、例えば照明光が顔に照射された際の反射光であるため、従来のRGB信号を用いた手法は、3色の反射光のスペクトル強度変化を観測していることとなる。そこで、定常的な光が顔にあたる場合は安定して脈拍を検出することが可能であるが、撮像環境の外光変化が生じる場合は、各スペクトルが影響を受け、誤検出が生じる。また、独立成分分析を適用することで、ノイズを分離することはできるが、変換後に物理量を特定するのは困難である。
顔や露出している肌の全ての領域で精度よく脈波映像を検出できるわけではなく、例えば、このような光学的な外乱を除外し、例えば動脈に沿った領域にて脈波を検出してもなお、血管位置の個人差、血液の逆流等の生理学的な外乱、及び、同じ検出領域での静脈、動脈による脈波の混入等によって、脈波伝播速度を検出するのは困難な場合がある。
上記の課題の少なくとも一つを解決するため、本発明は、対象物からの反射光を撮影した複数の波長の成分を含む映像信号によって構成される映像を取得する映像取得部と、前記映像をフレームごとに複数の領域に分割する領域分割部と、前記領域ごとに、フレーム間の波長揺らぎに基づいて脈波を検出する局所脈波検出部と、前記複数の領域における前記脈波のパタンの出現順序に基づいて抽出された2以上の前記領域の前記脈波のパタンの出現時間差に基づいて脈波の伝播速度を計算し、前記脈波の伝播速度に基づいて血圧を推定する血圧推定部と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、光学的外乱及び生理的外乱を除くことができ、脈波伝播速度を精度よく算出することで、非接触の血圧検出手法を提供することができる。上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の構成の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の反射光解析部の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施例2に於ける生体情報検出装置の明度レベルによる肌色領域検出部を含む反射光解析部の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の局所脈波検出部の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の波長揺らぎ検出部の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施例2に於ける生体情報検出装置の明度レベルを応用した波長揺らぎ検出部の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の脈拍推定部の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の血圧推定部の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施例1に於ける空間フィルタの一例を表す図である。 本発明の実施例1に於けるHSV色空間及び部分色空間の指定範囲の一例を表す図である。 本発明の実施例1に於ける部分色空間の設定方法の一例を説明する図である。 本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置による検出の対象に関する血流の流れを説明する図である。 本発明の実施例1に於ける領域分割及び脈波伝播速度検出の一例を表す図である。 本発明の実施例1に於ける顔検出後の領域分割及び脈波伝播速度検出の一例を表す図である。 本発明の実施例2に於ける生体情報検出装置を含むシステムの一例を表す図である。 本発明の実施例2に於ける生体情報検出装置を含むシステムの構成の一例を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明するが、本発明は必ずしもこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、実施形態を説明する各図面において、同一の部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施例では、撮像した顔映像から、分割領域毎に反射光の波長ゆらぎによって脈波検出を行うことで光学的外乱を除き、各領域の脈波パタンから位相差を算出し、血圧を推定する生体情報検出装置の例を説明する。
図1は、本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の構成の一例を説明するブロック図である。
本実施例における生体情報検出装置は、複数の波長の成分を含む映像信号によって構成されるカメラ100と、映像取得部201と、反射光解析部220と、複数の局所脈波検出部400と、血圧推定部320と、データ出力部103とを備える。
映像取得部201は、カメラ100から取得される撮像データ信号101を入力とし、映像RGB信号202を出力する。反射光解析部220は、RGB信号202を入力信号とし、レベル信号236及び波長データ信号204を出力する。本構成では、生体情報検出装置がカメラ100を備える構成を説明したが、カメラ100の代わりにカメラ映像を予め保存したデータと映像再生装置とを用いてもよい。
図2は、本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の反射光解析部220の一例を説明するブロック図である。
反射光解析部220は、映像データ記憶部221、空間フィルタ223、HSV変換部226及び肌色領域検出部229を備え、画素毎の映像処理を行う。映像データ記憶部221は、RGB信号202を入力とし、コンボリューションカーネルのタップ分のライン遅延を持つ遅延RGB信号222を出力する。空間フィルタ223は、遅延RGB信号222を入力とし、例えば注目画素及びその周りの画素を加重平均し、平滑化したRGB信号224を出力する。HSV変換部226は、平滑化したRGB信号224をR(赤)、G(緑)、B(青)信号に分解したアンパック信号225を入力とし、H信号(色相)すなわち波長データ信号204、S信号(彩度)227及びV信号(明度)228へと変換する。
反射光解析部220は、さらに、フレーム間処理を行う顔検出部230を備える。顔検出部230は、平滑化したRGB信号224を入力とし、例えばViola−Jonesの手法によって顔検出を行い、顔領域信号231を出力する。肌色領域検出部229は、H信号(色相)204、S信号(彩度)227及びV信号(明度)を入力とし、図13に示す肌色領域を示すレベル信号236を出力する。
図9は、本発明の実施例1に於ける空間フィルタの一例を表す図である。
図9は、縦横3タップすなわち3×3のコンボリューションカーネルを画像に適用した例であり、画像の注目画素を中心にカーネルと畳み込み演算を施した値が平滑化したRGB信号224となる。カーネルの値は加重平均の係数であり、それらの合計値は1.0になればよく、平滑化には例えば平均値分布又はガウシアン分布等を用いることができる。
図10は、本発明の実施例1に於けるHSV色空間及び部分色空間の指定範囲の一例を表す図である。
図10はHSV色空間を円柱座標で表現している。縦軸はValueすなわち明度で色の明るさを表し、半径方向の軸はSaturationすなわち彩度で色の濃さを示す。回転角がHueすなわち色相となる。色相は、強さや濃さとは独立で、撮像が光の反射を捉えていると考えると、反射光の波長成分に相当すると考えられる。同様に、明度は特定波長の強度を示すと考えることができる。尚、肌色領域検出部229は、このHSV色空間に於いて図10の領域900のように部分色空間を用いて肌色領域を指定し、HSV値が肌色領域に含まれる場合にはレベル信号203として1、含まれない場合には0を出力すればよい。
図11は、本発明の実施例1に於ける部分色空間の設定方法の一例を説明する図である。
例えば、生体情報検出装置のデータ出力部103が、図11に示すように色相、彩度及び明度のそれぞれの全範囲を示すバーと、それらのバーの上で指定する範囲の両端(例えば色相を指定する「色1」及び「色2」)を指示するアイコンとを表示し、アイコンを操作することによって範囲を指定してもよい。
例えば色相については、0度から360度までの範囲のバーが表示され、0度=360度は赤色、120度は緑色、240度は青色であり、図11に示すように色1と色2で指定した区間(すなわち色1から色2までの色相の範囲)を該当範囲とすればよい。同様に、彩度は0%を淡色、100%を濃色、明度は0%を暗色、100%を明色とし、範囲の両端(例えば彩度については彩度1及び彩度2、明度については明度1及び明度2)を指定することによって範囲を指定すればよい。例えばカメラ100が人物を撮影するときに使用される照明の種類及び撮影される人物ごとの肌の色の個人差等によって、撮影される肌の色及び明るさ等が大きく異なる場合があるが、上記のような設定方法を用いて、適切な色相、彩度及び明度の範囲を設定することによって、撮影環境及び撮影される人物の性質(例えば肌の色)等に応じて適切に脈拍を検出することができる。
図2の反射光解析部220は、さらに、領域分割部235を備える。領域分割部235は、顔検出部230から出力される顔領域信号231、肌色領域検出部229から出力されるレベル信号203、および顔領域の分割数パラメータ234を入力とし、顔領域を複数の領域に分割し、各領域に対応する局所脈波検出部400へとレベル信号236を渡す。
図4は、本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の局所脈波検出部400の一例を説明するブロック図である。
局所脈波検出部400は、波長データ記憶部205、波長揺らぎ検出部240及び脈波推定部260を備える。これらの詳細は後述する(図5〜図7参照)。
図12は、本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置による検出の対象に関する血流の流れを説明する図である。
心臓から送り出された血液は、動脈から細動脈を通り、毛細血管に流れ、酸素及び栄養を供給し、細静脈を通り、静脈へと流れ、血液を再び心臓に送る。本実施例の生体情報検出装置は、カメラ100を通して皮下への光の吸収及び散乱を観測することによって、このような血流を観測する。しかし、例えば血管の配置は個人差があり、また、血流が顔面に流れる方向も一方向に限られないため、局所領域の脈波計測には様々な外乱の影響が加わる。
図13は、本発明の実施例1に於ける領域分割及び脈波伝播速度検出の一例を表す図である。
カメラ映像は、図13のように点線の領域で細分化されており、肌色領域検出部229に於ける肌色検出後に脈拍信号の算出対象となる領域が決まる。図中の(1)−(4)が付された網掛け領域は算出対象の肌色領域である。血流は動脈に沿って流れるが、末端までの血流の方向は必ずしも動脈を通る血流の流れる方向と一致しない。そのため、図中の(1)から(4)のように、脈波が出現する順序は、必ずしも顔面動脈の流れとは一致せず、不連続に(例えば脈波が(4)、(3)、(2)、(1)の順に出現するように)流れる場合が考えられる。そこで、動脈の血流に沿うのではなく、血圧推定部320に於いて、局所領域毎の脈波信号301の脈波パタン(例えば脈波の極大値又は極小値)の出現する順番に応じ、その順番が最初のものと最後のものとの差、すなわち、図中の(1)−(4)間の位相差(言い換えると出現時間差)によって脈波伝播速度を算出すればよい。
また、図14は、本発明の実施例1に於ける顔検出後の領域分割及び脈波伝播速度検出の一例を表す図である。
顔を構成する特徴部位として目、口、鼻、眉及び耳等が挙げられるが、本実施例では目及び口を用いて説明する。例えば目及び口等の顔特徴量はHaar−like又はLBP(Local Binary Pattern)等の特徴分類器を用いて図14中の検出された顔特徴量のように識別し、例えば矩形領域1401として算出できる。そこで、図14のように実線で囲まれた矩形領域1401を複数の点線の領域に分割し、それぞれの領域で脈波パタンを検出し、その出現する順番に応じ、その順番が最初のものと最後のものとの差、すなわち、図中の(1)−(4)間の位相差(言い換えると出現時間差)によって脈波伝播速度を算出すればよい。
図13の方法によれば、顔領域の検出処理を省略できるが、顔以外の(さらに言えば人物の肌以外の)領域に対しても脈波を検出するための処理が行われる。一方、図14の方法によれば、顔領域の検出処理を行う必要があるが、顔以外の領域に対する脈波検出が省略される。生体情報検出装置の実際の使用の態様(例えばどこに設置され、どのような状況で使用されるか)によって適切な方法を選択することができる。
ここで、図13及び図14には脈波パタンの出現の順番が最初のものと最後のものとの出現時間差を利用する例を示したが、これは一例であり、脈波パタンの出現の順番が所定の条件を満たす2以上の脈波の出現時間差を用いることができる。例えば、脈波パタンの出現の順番が最初から2番目のものと最後から2番目のものとの出現時間差を利用してもよい。ただし、例えば最初と最後など、出現時間差ができるだけ大きくなるように領域を選択した方が精度のよい脈波伝播速度の算出を期待できる。
また、後述するように、全ての矩形領域のうち、所定の品質を満たす脈波が検出された矩形領域の脈波であって、そのパタンの出現の順番が上記の所定の条件を満たすものを利用してもよい。これによって、品質のよい脈波を検出できない領域があっても、それ以外の領域で検出された脈波を用いて血圧を推定できるため、装置の可用性が向上する。
人物ごとに顔の血管構造は異なり、それぞれの人物の血管構造を特定することは困難である。しかし、それぞれの人物において、血管構造は短期間で変化しないと推定される。言い換えると、脈波パタンが最初に出現する領域から最後に出現する領域までの血流の経路は人物ごとに概ね一定していると推定される。このため、当該経路の距離を推定して、これを使用することで、出現時間差から脈波伝播速度を算出することができる。この経路の距離は、あらかじめ生体計測機器を使用して計測されたデータに基づいて推定されたものであってもよい。これは、人物ごとに異なる値であってもよいし、個人差が問題にならない場合(例えば血圧の推定値に要求される精度がそれほど高くない場合、又は、人物ごとの血圧の経時変化が分かれば十分である場合など)には共通する値であってもよい。
また、図13及び図14に示すように、人物の顔をさらに複数の領域に分けて、それぞれの領域について脈波を検出しようとした場合、ノイズのために常に全ての領域で脈波を検出できるとは限らない。また、一般には、ある時点で脈波を検出できた領域において、別の時点では脈波を検出できない場合がある。しかし、いずれの時点でも、その時点で脈波が検出された領域のうち、脈波パタンが最初に出現する領域から最後に出現する領域までの血流の経路の距離は、人物ごとに、おおむね一定であろうと推定される。
このことから、本実施例の生体情報検出装置は、複数の領域のうち、所定の条件を満たす(例えば、十分に信頼性のある極大値又は極小値の時刻を特定できるなど、伝播速度の計算に利用可能な)品質の脈波が検出された領域であって、出現順位が最初の領域(図13、図14の例では領域(4))と最後の領域(図13、図14の例では領域(1))とを抽出し、その間の脈波パタンの出現時間差から脈波伝播速度を算出する。
図5は、本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の波長揺らぎ検出部240の一例を説明するブロック図である。
波長揺らぎ検出部240は、波長差分算出部241、肌色面積算出部243、波長差分積算部244及び平均波長差分算出部247を備える。波長差分算出部241は、肌領域を示すレベル信号236、波長データ信号204及び遅延波長データ信号206を入力とし、肌色領域内の画素の信号が入力された場合(すなわちレベル信号236として1が入力された場合)に、入力された波長データ信号204及び遅延波長データ信号206から算出した(すなわち各時刻の波長データ信号204と当該各時刻より前の時刻の波長データ信号204との差分である)波長差分データ信号242を出力し、肌色領域外の画素の信号が入力された場合は0値を出力する。肌色面積算出部243は、肌色領域を示すレベル信号236を入力とし、フレーム毎に肌色領域の画素数をカウントし、肌色面積信号245を出力する。波長差分積算部244は、肌領域画素の波長差分データ信号242を入力とし、フレーム毎の波長差分を積算し、積算波長差分データ信号246を出力する。平均波長差分算出部247は、肌色面積信号245と積算波長差分データ信号246とを入力とし、積算波長差分データを肌色面積で除算することによって、フレーム間で(すなわち1フレーム内の全画素について)平均した波長差分データ信号207を出力する。
図7は、本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の脈波推定部260の一例を説明するブロック図である。
脈波推定部260は、差分データ記憶部261、波形生成部263、波形データ記憶部265、傾き検出部267、符号データ記憶部269及び極値検出部271を備え、フレーム毎の映像処理を行う。差分データ記憶部261は、波長差分データ信号207を入力とし、遅延波長差分データ信号262を出力する。波形生成部263は、波長差分データ信号207及び遅延波長差分データ信号262を入力とし、連続時間軸上で複数フレーム分の波長データによって平滑化した波長差分データ信号264を出力する平滑化フィルタでもよい。波形データ記憶部265は、平滑化した波長差分データ信号264を入力とし、複数フレーム分の波長差分データを保持し、平滑化した遅延波長差分データ信号266を出力する。平滑化による脈波検出を行った場合において、検出領域が小さい場合は、脈波信号がノイズによって判別できなくなる場合がある。
また、波形生成部263は、DNN(Deep Neural Network)のような生成モデルであってもよい。すなわち、波形生成部263は、波長揺らぎ(波長差分データ信号207)から脈波を推定するための弁別器を含んでもよい。この場合、学習データは、あらかじめ生体計測機器を用いて計測された脈波データが使用されてもよい。例えば、学習データとして、パルスオキシメータ又はリストバンド式の心拍計によって得られたものを使用してもよく、心電図から得られる波形を積分したものを使用してもよい。学習はt時間における波形とt+1時間における波形とのペアで構成されてもよい。学習データを用いて予測したt+1時間における波形から、t+2時間における波形を予測することを繰り返すことで脈波推定できる。これによって、脈波推定の精度の向上が期待できる。
傾き検出部267は、ある時刻の平滑化した波長差分データ信号264と波形データ記憶部265から出力された信号(すなわちより前の時刻の平滑化した波長差分データ信号264)とを比較することによって、平滑化した波長差分データの変化(すなわち傾き)を検出し、傾きの符号を求める符号データ信号268を出力する。具体的には、傾き検出部267は、連続する2フレームの平滑化した波長差分データ信号を比較してもよいし、連続する近傍の数フレームの平均フレーム間で平滑化した波長差分データ信号を比較してもよい。後者の場合、傾き検出部267は、例えば、連続する複数のフレームの波長差分データの平均と、それより前の連続する複数のフレームの波長差分データの平均とを比較して、差分の傾きを計算してもよい。符号データ記憶部269は、符号データ信号268を入力とし、複数フレーム分の符号データを保持し、遅延符号データ信号270を出力する。
極値検出部271は、符号データ信号268及び遅延符号データ信号270を入力とし、傾きの符号が正値から負値へ変化した(すなわち時刻に応じた差分の変化が増加から減少に転じた)フレームを極大、負値から正値へ変化した(すなわち時刻に応じた差分の変化が減少から増加に転じた)フレームを極小とすることで極値を求め、例えば極大値(又は極小値)を脈波信号102として出力する。あるいは、極値検出部271は、極大値(又は極小値)が検出されたタイミングを示す情報を出力してもよい。
上記のように波形生成部263により差分データ信号を平滑化することによって、ノイズ等に起因する差分データ信号の微細な変動による脈拍の誤検出が防止される。傾き検出部267が隣接するフレーム間の差分データの変化(傾き)を検出し、その結果に基づいて極値検出部271が差分データの極大値又は極小値を検出することによって、精度よく脈拍信号を生成することができる。傾き検出部267が連続する近傍の複数フレームの平均フレーム間の差分を求める場合には、上記の平滑化と同様に、脈拍の誤検出が防止される。
図8は、本発明の実施例1に於ける生体情報検出装置の血圧推定部320の一例を説明するブロック図である。
血圧推定部320は、脈波伝播速度算出部321と、脈波伝播速度記憶部324と、波形生成部325と、血圧変換テーブル328と、血圧補正部330と、を備える。
脈波伝播速度算出部321は、各領域からの脈波信号301を入力とし、脈波パタンの出現する時間に応じて、その最大及び最小の脈波より位相差を求めることで脈波伝播速度322を算出する。脈波伝播速度記憶部324は、複数フレームに渡り脈波伝播速度を記録する。波形生成部325は、複数フレームの脈波伝播速度の平均値を算出する。この波形生成部325の出力が血圧波形に相当する。血圧変換テーブル328は、平滑化した脈波伝播速度信号326を入力とし、血圧値の元となる血圧変換信号329を出力する。血圧補正部330は、平滑化した脈波伝播速度信号326、血圧変換信号329及び血圧補正パラメータ327を入力とし、血圧変換信号を補正して血圧信号302を出力する。また、血圧補正パラメータ327は、年齢、性別、血管半径、血液密度等による補正のためのパラメータである。
尚、本構成に於いて脈波伝播速度算出部321が血圧変換テーブル328を有することを説明したが、血圧変換テーブル328の代わりに、例えばMoens−Kortewegの式等の数式モデルを使用してもよい。動脈内径の断面積と半径変化の比と血管壁の壁厚とが一定と見做せれば、血圧変化が増分弾性係数に比例し、且つ、血管壁の壁厚に対する半径と血液密度の積の比が一定の場合、増分弾性係数と脈波伝播速度の二乗が比例(Moens−Kortewegの式)するため、血圧変化は脈波伝播速度の二乗との比例式で表される。
また、波形生成部325は、DNN(Deep Neural Network)のような生成モデルであってもよい。すなわち、波形生成部325は、脈波伝播速度から血圧波形を推定するための弁別器を含んでもよい。この場合、学習データは、あらかじめ生体計測機器を用いて計測された血圧波形が使用されてもよい。例えば、学習データは、脈波伝播速度又はトノメトリ式の血圧計による波形もしくはその平方根を使用してもよい。学習はt時間における波形とt+1時間における波形とのペアで構成されてもよい。学習データを用いて予測したt+1時間における波形から、t+2時間における波形を予測することを繰り返すことで波形生成できる。これによって、血圧波形の生成の精度の向上が期待できる。
以上のように、本実施例は、RGB信号の各信号成分の変化量が異なることに注目し、顔映像の色成分を反射光の波長とスペクトル強度とに分離することで、環境変化に強い検出方法と、顔や露出している肌の映像領域を分割し、各領域に対して脈波信号を検出した後、各領域における脈波信号と統計的に求めた位相差によって脈波伝播速度を精度よく算出することができる。これによって、分割領域毎に反射光の波長ゆらぎに基づいて脈波検出を行うことで光学的外乱を除き、各領域の脈波パタンから位相差を算出し、非接触による血圧計測技術を提供できる。
ここで、本実施例の構成では、カメラ100が可視光のカラーカメラであり、R、G、Bの三つの波長の成分を含む映像信号を生成する。しかし、これは一例であり、カメラ100は、対象物(例えば人間の顔)からの反射光を撮影して複数の波長の成分を含む映像信号を出力する撮像装置である限り、どのようなものであってもよい。例えば、上記の複数の波長の少なくとも一つが赤外線又は紫外線の領域に含まれてもよい。また、そのような映像信号を生成するために複数のカメラ100が使用されてもよい。
また、カメラ100は二つの波長の成分を含む映像信号を出力してもよい。例えば、カメラ100が出力する映像信号にR信号及びG信号のみが含まれる場合、生成される色空間は、図10に示すHSV色空間のうち色相(Hue)がRからGまでの範囲の領域のみであるが、その領域に肌色領域900が含まれていれば、上記と同様の処理を行うことができる。
また、上記の例ではRGB信号がHSV色空間の信号に変換されるが、色相と明るさを含む色空間である限り、例えばHSL(Hue Saturation Lightness)色空間等、他の色空間の信号に変換されてもよい。いずれの場合も、色相の信号に基づいて波長揺らぎを検出することによって、環境変化に強い検出方法を提供することができる。例えばHSL色空間の場合、輝度が明るさすなわち強度として取得される。
また、従来の手法の通り、上記のような色空間による変換を行わず、緑色等の個別信号によって脈波算出を行なうのもよいし、上記のような色空間の代わりに独立成分分析を利用してもよい。
実施例1では、撮像した顔映像から、分割領域毎に反射光の波長ゆらぎに基づいて脈波検出を行うことで光学的外乱を除き、各領域の脈波パタンから位相差を算出し、血圧を推定する生体情報検出装置を説明した。実施例2では、本発明に係る実施例1に於いて、映像の明るさによる適応処理を含む構成を説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例2の生体情報検出装置の各部は、実施例1の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例2の生体情報検出装置の構成は、反射光解析部220、波長揺らぎ検出部240及びこれらを結ぶ信号以外は図1等に示した実施例1の生体情報検出装置の構成と同様である。
図3は、本発明の実施例2に於ける生体情報検出装置の明度レベルによる肌色領域検出部229を含む反射光解析部220の一例を説明するブロック図である。
反射光解析部220は、映像データ記憶部221、空間フィルタ223、HSV変換部226及び肌色領域検出部229を備え、画素毎の映像処理を行う。映像データ記憶部221は、RGB信号202を入力とし、コンボリューションカーネルのタップ分のライン遅延を持つ遅延RGB信号222を出力する。空間フィルタ223は、遅延RGB信号222を入力とし、例えば注目画素及びその周りの画素を加重平均し、平滑化したRGB信号224を出力する。HSV変換部226は、平滑化したRGB信号224をR、G、B信号に分解したアンパック信号225を入力とし、H信号(色相)すなわち波長データ信号204、S信号(彩度)227及びV信号(明度)228へと変換する。
肌色領域検出部229は、H信号(色相)204、S信号(彩度)227及びV信号(明度)228を入力とし、肌色領域を示す2値レベル信号203(マスク信号)を出力する。
図3の反射光解析部220は、さらに、顔検出部230及び領域分割部235を備える。顔検出部230は、平滑化したRGB信号224を入力とし、例えばViola−Jonesの手法によって顔検出を行い、顔領域信号231を出力する。領域分割部235は、顔検出部230から出力される顔領域信号231及び肌色領域検出部229から出力されるレベル信号203を入力とし、顔領域を複数の領域に分割し、肌色領域を示す2値レベル信号233を出力する。
反射光解析部220は、2値レベル信号233に応じて明度信号228を切り替えることでレベル信号236を出力する。すなわち、実施例2のレベル信号236の値は、肌色領域外の画素については0、肌色領域内の画素についてはその画素の明度の値となる。
図6は、本発明の実施例2に於ける生体情報検出装置の明度レベルを応用した波長揺らぎ検出部240の一例を説明するブロック図である。
波長揺らぎ検出部240は、波長差分算出部241、肌色面積算出部248、面積データ記憶部250、波長差分積算部244、積算データ記憶部256及び平均波長差分算出部255を備える。
波長差分算出部241は、肌色領域を示すレベル信号236、波長データ信号204及び遅延波長データ信号206を入力とし、肌色領域内の画素の信号が入力された場合(すなわちレベル信号236として1が入力された場合)に、入力された波長データ信号204及び遅延波長データ信号206から算出した波長差分データ信号242を出力し、肌色領域外の画素の信号が入力された場合は0値を出力する。
肌色面積算出部248は、肌色領域を示す明度レベルを含む信号236を入力とし、フレーム毎に肌色領域すなわち0値以外の画素数をカウントし、肌色領域の面積を示す肌色面積信号245と、肌色領域の明るさを示す明度レベル信号249と、を出力する。
面積データ記憶部250は、肌色面積信号245及び明度レベル信号249を入力とし、遅延肌色面積信号252及び遅延明度レベル信号251を出力する。波長差分積算部244は、肌色領域画素の波長差分データ信号242を入力とし、フレーム毎の波長差分を積算し、積算波長差分データ信号246を出力する。
積算データ記憶部256は、波長差分データ信号207を入力とし、複数フレーム間のデータを保持し、遅延積算波長データ信号257を出力する。平均波長差分算出部255は、肌色面積信号245、フレーム間の明度レベル差分信号253、フレーム間の肌色面積差分信号254、積算波長差分データ信号246および遅延積算波長データ信号257を入力とし、積算波長差分データを肌色面積で除算することによって、フレーム内で平均した波長差分データ信号207を出力する。
フレーム間の明度レベル差分信号253は、各フレームの明度レベル信号249と、面積データ記憶部250に格納されている、当該各フレームより前の(例えば直前の)フレームの明度レベル信号249との差分であり、これが大きいほど明度レベルの変化が大きいことを示している。フレーム間の肌色面積差分信号254は、各フレームの肌色面積信号245と、面積データ記憶部250に格納されている、当該各フレームより前の(例えば直前の)フレームの肌色面積信号245との差分であり、これが大きいほど肌色面積の変化が大きいことを示している。
平均波長差分算出部255は、急激な外光変化が起きた場合、すなわち、明度レベル差分信号253が明度レベル差分閾値258と比べ大きい場合、現在のフレームの積算波長差分データ信号246及び肌色面積信号245から算出した平均波長差分データの代わりに、遅延積算波長データ信号257(例えば一つ前のフレームなどの過去のフレームの積算波長差分データ信号246及び肌色面積信号245から算出し、出力した波長差分データ信号207)を現在のフレームに関する波長差分データ信号207として出力してもよいし、当該遅延積算波長データ信号257と現在のフレームの積算波長差分データ信号246及び肌色面積信号245から算出した平均波長差分データとの平均値を現在のフレームに関する波長差分データ信号207として出力してもよい。これによって、外光の急激な変動に起因する誤検出が抑制される。
同様に、平均波長差分算出部255は、検出される肌色領域の変化が大きい場合、すなわち、肌色面積差分信号254が肌色面積差分閾値259と比べ大きい場合も、現在のフレームの平均波長差分データの代わりに、遅延積算波長データ信号257、または遅延積算波長データ信号257と現在のフレームの積算波長差分データ信号246及び肌色面積信号245から算出した平均波長差分データとの平均値を現在のフレームに関する波長差分データ信号207として出力してもよい。
本発明の実施例に記載された構成を含むシステムとしては、例えば、撮像部、映像出力部及び記憶部を持つPC、携帯端末、TV、及びカーナビゲーション装置等がある。
図15Aは、本発明の実施例2に於ける生体情報検出装置を含むシステムの一例を表す図である。
図15Aには、一例として、撮像部1501、映像表示部607、演算部1502及び記憶部1503を持つPC(Personal Computer)を示す。撮像部1501は、例えば、カメラ100を含む。映像表示部607は、例えば、データ出力部103から出力されたデータ等を表示するための表示装置(例えば液晶表示装置等)である。演算部1502及び記憶部1503は、本実施例の生体情報検出装置の機能を実現するための処理を実行する。例えば、演算部1502が記憶部1503に格納されたプログラムを実行することによって、反射光解析部220、局所脈波検出部400、血圧推定部320及びデータ出力部103の処理が実現されてもよい。
映像表示部607から出力された画面の光が作業者1504(すなわち生体情報検出装置による生体情報の検出対象である人物)の顔に当たり、反射した光を撮像部1501が撮影する。例えば、撮影された映像を用いて、演算部1502及び記憶部1503が実施例2の処理を実行することによって、作業者1504の血圧等の生体情報が計測される。
本発明の生体情報検出装置の活用例として、健康経営に向け、PCを用いたVDT作業中の脈拍及び血圧等の生体情報を推定するシステム、ストレス及び感情等の人の状態を推定するシステム、運転手の健康状態を乗車前又は乗車中にモニタリングするドライバモニタリングシステム、空港の不審者監視システム、並びに、高齢者又は幼児の容態急変をモニタするシステム等が挙げられる。
図15Bは、本発明の実施例2に於ける生体情報検出装置を含むシステムの構成の一例を説明するブロック図である。
本構成は、内蔵又は外部接続されたカメラ100と、画面映像をキャプチャし、平均色輝度信号602を出力する映像取得部601と、血圧信号604及び脈波信号301を出力するの血圧計測部603と、脈拍及び血圧からストレス及び感情を推定する状態推定部605と、状態情報606を表示する映像表示部607と、を備える。映像取得部601は、例えば図1の映像取得部201に相当する。また、血圧計測部603は、例えば図1の反射光解析部220、局所脈波検出部400及び血圧推定部320に相当する。
映像取得部601から出力された平均色輝度信号602を差し引くことで、映像表示部607の画面からの光による外乱の影響を除くことができる。
また、状態推定部605は、例えば脈波信号の極小値間の経過時間を一定期間に於いて周波数変換することで、LF(Low Frequency:0.04〜0.15Hz)及びHF(High Frequency:0.15〜0.50Hz)を算出し、LF、HF及び血圧値のいずれか、又はそれらの任意の組み合わせに基づいてストレス及び感情等を推定することができる。例えば、ストレス指標LF/HFを求めることでストレスを推定し、HF、LF及び血圧値を用いることで感情を推定してもよい。
本構成は、PCにて説明したが携帯、TV、カーナビゲーションでも同様に実施することができる。また、本構成を端末とサーバの処理に分けることができ、例えば血圧計測部603および状態推定部605をサーバ側で実施し、端末側では映像取得部601が取得した映像をサーバへ送信し、サーバによる状態推定結果を受信してもよい。
以上の構成によれば、脈波検出に於いて、外光の急激な変動及び撮影された肌色面積の急激な変動の影響に起因する誤検出を抑制し、好適に測定を行うことができる。
上記の図15A及び図15Bには、本発明の実施例2の生体情報検出装置を含むシステムを説明したが、実施例1の生体情報検出装置を用いて同様のシステムを構成することもできる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によってハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによってソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101 撮像データ信号
102 脈波信号
202 RGB信号
203 レベル信号
204 波長データ信号(色相信号)
206 遅延波長データ信号
207 波長差分データ信号
222 遅延RGB信号
224 平滑化したRGB信号
225 アンパック信号
227 彩度信号
228 明度信号
231 顔領域信号
233 2値レベル信号(マスク信号)
234 分割数パラメータ
236 局所領域毎のレベル信号
242 肌色領域画素の波長差分データ信号
245 肌色面積信号
246 積算波長差分データ信号
249 明度レベル信号
251 遅延明度レベル信号
252 遅延肌色面積信号
253 明度レベル差分信号
254 肌色面積差分信号
257 遅延積算波長データ信号
262 遅延波長差分データ信号
264 平滑化した波長差分データ信号
266 平滑化した遅延波長差分データ信号
268 符号データ信号
270 遅延符号データ信号
301 局所領域毎の脈波信号
302 血圧信号
322 脈波伝播速度信号
324 血圧補正パラメータ
326 平滑化した脈波伝播速度信号
327 遅延脈波伝播速度信号
329 血圧変換信号
900 部分色空間

Claims (11)

  1. 対象物からの反射光を撮影した複数の波長の成分を含む映像信号によって構成される映像を取得する映像取得部と、
    前記映像をフレームごとに複数の領域に分割する領域分割部と、
    前記領域ごとに、フレーム間の波長揺らぎに基づいて脈波を検出する局所脈波検出部と、
    前記複数の領域における前記脈波のパタンの出現順序に基づいて抽出された2以上の前記領域の前記脈波のパタンの出現時間差に基づいて脈波の伝播速度を計算し、前記脈波の伝播速度に基づいて血圧を推定する血圧推定部と、を有することを特徴とする生体情報検出装置。
  2. 請求項1に記載の生体情報検出装置であって、
    前記領域分割部は、前記フレームごとに、前記映像を所定の数の前記領域に分割し、
    前記局所脈波検出部は、前記所定の数の領域のうち、肌色が検出された領域について前記脈波を検出することを特徴とする生体情報検出装置。
  3. 請求項1に記載の生体情報検出装置であって、
    前記映像に含まれる人物の顔を検出する顔検出部をさらに含み、
    前記領域分割部は、前記フレームごとに、前記映像のうち顔が検出された領域を複数の領域に分割し、
    前記局所脈波検出部は、前記分割された複数の領域について前記脈波を検出することを特徴とする生体情報検出装置。
  4. 請求項1に記載の生体情報検出装置であって、
    前記局所脈波検出部は、あらかじめ生体計測機器を用いて計測された脈波データに基づいて調整された、前記波長揺らぎから前記脈波を推定するための弁別器を有することを特徴とする生体情報検出装置。
  5. 請求項1に記載の生体情報検出装置であって、
    前記血圧推定部は、
    あらかじめ生体計測機器を用いて計測された脈波データに基づいて調整された、前記脈波の伝播速度から血圧波形を推定するための弁別器を有し、
    前記弁別器によって推定された血圧波形に基づいて前記血圧を推定することを特徴とする生体情報検出装置。
  6. 請求項1に記載の生体情報検出装置であって、
    前記脈波のパタンの出現順序は、前記脈波の極大値又は極小値の出現順序であり、前記脈波のパタンの出現時間差は、前記脈波の極大値又は極小値の出現時間差であることを特徴とする生体情報検出装置。
  7. 請求項1に記載の生体情報検出装置であって、
    前記血圧推定部は、前記複数の領域のうち、前記脈波のパタンの出現順序が最初の領域と最後の領域とを抽出し、前記抽出された領域における前記脈波のパタンの出現時間差に基づいて前記脈波の伝播速度を計算することを特徴とする生体情報検出装置。
  8. 請求項7に記載の生体情報検出装置であって、
    前記血圧推定部は、前記脈波の伝播速度を血圧に変換するための変換テーブルを保持し、
    前記血圧推定部は、前記脈波の伝播速度と、前記変換テーブルと、に基づいて、前記血圧を推定することを特徴とする生体情報検出装置。
  9. 請求項7に記載の生体情報検出装置であって、
    前記血圧推定部は、前記脈波の伝播速度に所定の数式モデルを適用することによって前記血圧を推定することを特徴とする生体情報検出装置。
  10. 請求項7に記載の生体情報検出装置であって、
    前記血圧推定部は、前記複数の領域のうち、所定の条件を満たす品質の脈波が検出された領域であって、前記脈波のパタンの出現順序が最初の領域と最後の領域とを抽出することを特徴とする生体情報検出装置。
  11. 生体情報検出装置が実行する生体情報検出方法であって、
    前記生体情報検出装置が、対象物からの反射光を撮影した複数の波長の成分を含む映像信号によって構成される映像を取得する手順と、
    前記生体情報検出装置が、前記映像をフレームごとに複数の領域に分割する手順と、
    前記生体情報検出装置が、前記領域ごとに、フレーム間の波長揺らぎに基づいて脈波を検出する手順と、
    前記生体情報検出装置が、前記複数の領域における前記脈波のパタンの出現順序に基づいて抽出された2以上の前記領域の前記脈波のパタンの出現時間差に基づいて脈波の伝播速度を計算する手順と、
    前記生体情報検出装置が、前記脈波の伝播速度に基づいて血圧を推定する手順と、を含むことを特徴とする生体情報検出方法。
JP2019170215A 2019-09-19 2019-09-19 生体情報検出装置及び生体情報検出方法 Pending JP2021045375A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019170215A JP2021045375A (ja) 2019-09-19 2019-09-19 生体情報検出装置及び生体情報検出方法
US17/004,371 US11701011B2 (en) 2019-09-19 2020-08-27 Biological information detection device and biological information detection method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019170215A JP2021045375A (ja) 2019-09-19 2019-09-19 生体情報検出装置及び生体情報検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021045375A true JP2021045375A (ja) 2021-03-25

Family

ID=74876942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019170215A Pending JP2021045375A (ja) 2019-09-19 2019-09-19 生体情報検出装置及び生体情報検出方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11701011B2 (ja)
JP (1) JP2021045375A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2966070T3 (es) * 2021-04-12 2024-04-18 Nokia Technologies Oy Mapeo de propagación de pulsos
CN116576994B (zh) * 2023-05-12 2024-05-10 爱梦睡眠(珠海)智能科技有限公司 一种基于压电传感器的在离床辅助判断装置和方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016190022A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 国立大学法人東北大学 生体情報計測装置、生体情報計測方法、生体情報表示装置及び生体情報表示方法
US20170007137A1 (en) * 2015-07-07 2017-01-12 Research And Business Foundation Sungkyunkwan University Method of estimating blood pressure based on image
JP2019080811A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社日立製作所 生体情報検出装置および生体情報検出方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5672144B2 (ja) 2011-05-20 2015-02-18 富士通株式会社 心拍数・呼吸数検出装置,方法およびプログラム
US20160228011A1 (en) * 2013-09-26 2016-08-11 Sharp Kabushiki Kaisha Bio-information acquiring device and bio-information acquiring method
JP6767247B2 (ja) 2016-11-29 2020-10-14 株式会社日立製作所 生体情報検出装置及び生体情報検出方法
WO2020060988A1 (en) * 2018-09-21 2020-03-26 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Self-calibrating, cuffless, and non-invasive blood pressure monitor
US20220104715A1 (en) * 2019-02-01 2022-04-07 Sharp Kabushiki Kaisha Blood-pressure measurement device, model setting device, and blood-pressure measurement method

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016190022A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 国立大学法人東北大学 生体情報計測装置、生体情報計測方法、生体情報表示装置及び生体情報表示方法
US20170007137A1 (en) * 2015-07-07 2017-01-12 Research And Business Foundation Sungkyunkwan University Method of estimating blood pressure based on image
JP2019080811A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社日立製作所 生体情報検出装置および生体情報検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20210085196A1 (en) 2021-03-25
US11701011B2 (en) 2023-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10398327B2 (en) Non-contact assessment of cardiovascular function using a multi-camera array
JP6102433B2 (ja) 脈波検出プログラム、脈波検出方法および脈波検出装置
JP6052027B2 (ja) 脈波検出装置、脈波検出プログラムおよび脈波検出方法
JP7088662B2 (ja) 生体情報検出装置および生体情報検出方法
WO2015121949A1 (ja) 信号処理装置、信号処理方法及び信号処理プログラム
EP3308702B1 (en) Pulse estimation device, and pulse estimation method
US11547309B2 (en) Biological information detection device, biological information detection method and non-transitory computer-readable storage medium for biological information detection
Gupta et al. Real-time physiological measurement and visualization using a synchronized multi-camera system
Feng et al. Motion artifacts suppression for remote imaging photoplethysmography
JP6115263B2 (ja) 脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラム
US11701011B2 (en) Biological information detection device and biological information detection method
JP2018086130A (ja) 生体情報検出装置及び生体情報検出方法
JP6135255B2 (ja) 心拍測定プログラム、心拍測定方法及び心拍測定装置
Tabei et al. A novel diversity method for smartphone camera-based heart rhythm signals in the presence of motion and noise artifacts
Qiao et al. Revise: Remote vital signs measurement using smartphone camera
CN111343913A (zh) 用于使用多个传感器的直接光学体积描记术(ppg)的计算机实现的方法和***
US10743783B2 (en) Pulse wave analysis apparatus, pulse wave analysis method, and non-transitory computer-readable storage medium
Wiede et al. Signal fusion based on intensity and motion variations for remote heart rate determination
US20200155008A1 (en) Biological information detecting apparatus and biological information detecting method
Qayyum et al. Estimation of non-contact smartphone video-based vital sign monitoring using filtering and standard color conversion techniques
JP2021023490A (ja) 生体情報検出装置
Ben Salah et al. Contactless heart rate estimation from facial video using skin detection and multi-resolution analysis
Lee et al. Video-based bio-signal measurements for a mobile healthcare system
Rivest-Hénault et al. Quasi real-time contactless physiological sensing using consumer-grade cameras
Scebba et al. Improving ROI detection in photoplethysmographic imaging with thermal cameras

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230530