JP2021040428A - 電力需給制御システム、電力需給制御装置、及び電力需給制御方法 - Google Patents

電力需給制御システム、電力需給制御装置、及び電力需給制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】解列後の単独運転を長期間に亘って行うことができる電力需給制御システム、電力需給制御装置、及び電力需給制御方法を提供する。
【解決手段】電力需給制御システムは、電力系統に接続された再生可能エネルギー発電装置と、電力系統に接続された蓄電装置と、電力系統に接続された負荷装置と、電力系統から再生可能エネルギー発電装置、蓄電装置、及び負荷装置が解列された場合に、蓄電装置の充電状態に基づいて、負荷装置を制御する電力管理装置と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力需給制御システム、電力需給制御装置、及び電力需給制御方法に関する。
従来から行われてきた停電対策の主なものとして、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)による比較的短時間の対策と、非常用発電機(例えば、非常用ディーゼル発電機等)による長時間の対策とが挙げられる。これらの対策の何れにおいても、電力系統の停電が発生した場合に、停止した場合の影響が大きな重要設備に対して無停電電源装置又は非常用発電機から電力供給を行うことで、上記の影響が生ずるのを防止するようにしている。
また、近年においては、太陽光、風力、地熱等の再生可能エネルギーを用いた発電装置(再エネ電源)が注目を浴びている。このような再エネ電源においては、電力系統から切り離された後(解列後)においても、単独運転して電力を供給し続けることが望まれる。ここで、再エネ電源は、天候等によって出力が増減することが知られており、単独運転時に安定的に電力を供給するためには、再エネ電源と蓄電池とを連系させて再エネ電源の出力の増減を吸収するシステムが必要になる。このようなシステムでは、単独運転時には、PCS(Power Conditioning System:パワーコンディショナー)が電圧源となり、蓄電池の充放電を制御して電圧及び周波数を維持する動作が行われる。
以下の特許文献1〜3には、再エネ電源を用いる従来の発電システムが開示されている。具体的に、以下の特許文献1には、再エネ電源、熱機関発電装置、及び蓄電池を備えるマイクログリッドにおいて、蓄電池の充電率を設定範囲内に維持しつつ、熱機関発電装置の燃費をできるだけ良くするように制御する技術が開示されている。以下の特許文献2には、所定時間後の需要予測値から再エネ電源の出力予測値を引いた値が、所定時間後の内燃力発電装置の出力目標値の所定範囲内にある場合には、新たに内燃力発電装置を電力系統に並列又は解列させないように制御することで、運転コストを制御する技術が開示されている。以下の特許文献3には、高速ディーゼル発電機等の設備を要しない風力発電機を含む発電システムが開示されている。
国際公開第2015/001800号 特開2016−93050号公報 特開2015−149792号公報
ところで、上述した再エネ電源と蓄電池とを連携させるシステムにおける単独運転時には、上述した通り、PCSが蓄電池の充放電を制御して電圧及び周波数を維持する動作が行われる。しかしながら、PCSは、蓄電池の充電状態(SOC:State Of Charge)とは無関係に上記の制御を行っている。このため、再エネ電源で発電される電力量と負荷で消費される電力量とのバランスによっては、蓄電池が満充電状態になったり、過放電状態になったりする。このような状態になると、上記システムの単独運転が停止してしまうことから、非常用ディーゼル発電機等の非常用発電機を稼働しなければならなくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、解列後の単独運転を長期間に亘って行うことができる電力需給制御システム、電力需給制御装置、及び電力需給制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様による電力需給制御システム(1、2)は、電力系統(PS)に接続された再生可能エネルギー発電装置(11)と、前記電力系統に接続された蓄電装置(12)と、前記電力系統に接続された負荷装置(14)と、前記電力系統から前記再生可能エネルギー発電装置、前記蓄電装置、及び前記負荷装置が解列された場合に、前記蓄電装置の充電状態に基づいて、前記負荷装置を制御する電力管理装置(15)と、を備える。
また、本発明の一態様による電力需給制御システムは、前記電力管理装置が、前記蓄電装置の充電状態の増減に応じて、前記負荷装置による負荷が増減するように前記負荷装置を制御する。
ここで、本発明の一態様による電力需給制御システムは、前記負荷装置が、負荷が可変である可変負荷装置であり、前記電力管理装置が、前記蓄電装置の充電状態の増減に応じて、前記可変負荷装置の負荷を増減させる制御を行う。
或いは、本発明の一態様による電力需給制御システムは、前記負荷装置が、負荷が固定である固定負荷装置であり、前記電力管理装置が、前記蓄電装置の充電状態の増減に応じて、前記電力系統に対する前記固定負荷装置の投入及び遮断を制御する。
本発明の一態様による電力需給制御装置(20)は、電力系統(PS)に接続された蓄電装置(12)と、前記電力系統に接続された負荷装置(14)と、前記電力系統から、前記蓄電装置及び前記負荷装置が再生可能エネルギー発電装置(11)とともに解列された場合に、前記蓄電装置の充電状態に基づいて、前記負荷装置を制御する電力管理装置(15)と、を備える。
本発明の一態様による電力需給制御方法は、電力系統(PS)に接続された再生可能エネルギー発電装置(11)と、前記電力系統に接続された蓄電装置(12)と、前記電力系統に接続された負荷装置(14)と、を備える電力システムにおける電力需給制御方法であって、前記電力系統から前記再生可能エネルギー発電装置、前記蓄電装置、及び前記負荷装置が解列されたときに、前記蓄電装置の充電状態に基づいて、前記負荷装置を制御する。
本発明によれば、解列後の単独運転を長期間に亘って行うことができるという効果がある。
本発明の第1実施形態による電力需給制御システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態において、蓄電装置の充電状態(SOC)と電力管理装置によって制御される負荷装置の負荷との関係の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態による電力需給制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における効果を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るフローチャートである。 本発明の第2実施形態による電力需給制御システムの要部構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による電力需給制御システム、電力需給制御装置、及び電力需給制御方法について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
〈電力需給制御システム〉
図1は、本発明の第1実施形態による電力需給制御システムの要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の電力需給制御システム1は、再生可能エネルギー発電装置11、蓄電装置12、PCS(Power Conditioning System:パワーコンディショナー)13、負荷装置14、及び電力管理装置15を備えており、電力の需給制御を行う。
図1に示す通り、電力需給制御システム1は、電力系統PSに接続されており、需要家EC及び重要設備FCに対して電力の供給を行う。具体的に、電力需給制御システム1は、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力を需要家EC及び重要設備FCに供給し、或いは、蓄電装置12に蓄えられた電力を需要家EC及び重要設備FCに供給する。再生可能エネルギー発電装置11の発電電力及び蓄電装置12に蓄えられた電力が少ない場合には、需要家EC及び重要設備FCに対する電力供給は、電力系統PSから行われることもある。尚、電力系統PSの基準周波数は、50Hzであっても良く、60Hzであっても良い。
需要家ECは、電力需給制御システム1或いは電力系統PSから電力供給を受ける者である。これに対し、重要設備FCは、停電等によって動作が停止した場合の影響が大きな設備である。この重要設備FCには、停電対策として、例えば非常用ディーゼル発電機等の非常用発電機EPが接続されている。
ここで、電力需給制御システム1は、電力系統PSから切り離される(解列される)ことがある。例えば、電力系統PSの停電が発生した場合には、電力需給制御システム1は電力系統PSから解列される。図1においては、理解を容易にするために、電力需給制御システム1が解列されたことを、符号DCで指し示された記号「×」で表している。尚、電力需給制御システム1が電力系統PSから解列される場合には、図1に示す通り、需要家EC及び重要設備FCも電力系統PSから解列される。
電力需給制御システム1が電力系統PSから解列された場合には、電力需給制御システム1は、単独運転して需要家EC及び重要設備FCに対する電力の供給を継続する。尚、単独運転時に、電力需給制御システム1に設けられたPCS13による蓄電装置12の充放電制御が停止された場合には、非常用発電機EPの動作が開始されて、非常用発電機EPから重要設備FCに対する電力の供給が行われる。
再生可能エネルギー発電装置11は、例えば太陽光発電装置、風力発電装置、地熱発電装置、その他の再生可能エネルギーを用いて発電を行う発電装置である。尚、本実施形態では、再生可能エネルギー発電装置11は、交流電力を発電するものとする。再生可能エネルギー発電装置11は、母線PBを介して電力系統PSに接続されている。尚、図1では、再生可能エネルギー発電装置11を1つのみ図示しているが、再生可能エネルギー発電装置11は複数設けられていても良い。
蓄電装置12は、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の再充電が可能な二次電池である。この蓄電装置12は、PCS13及び母線PBを介して電力系統PSに接続されている。蓄電装置12は、再生可能エネルギー発電装置11で発電された電力の一部を蓄えるとともに、必要に応じて蓄えた電力を需要家EC及び重要設備FCに供給するために設けられる。蓄電装置12は、電力の充電及び放電が可能なものであれば良く、上記の二次電池以外にフライホイール電力貯蔵装置(電力エネルギーをフライホイールの回転エネルギーに変換することによって蓄電する装置)を用いることもできる。
PCS13は、母線PBを介して電力系統PSに接続されており、電力管理装置15の制御の下で、蓄電装置12の充放電を行う。具体的に、PCS13は、蓄電装置12を充電する場合には、再生可能エネルギー発電装置11で発電されて母線PBを介して供給されてくる交流電力を直流電力に変換して蓄電装置12に出力する。また、PCS13は、蓄電装置12に蓄えられた電力を放電する場合には、蓄電装置12から出力される直流電力を交流電量に変換して母線PBに出力する。
ここで、PCS13は、電力需給制御システム1が電力系統PSから解列されて単独運転する場合には、電力管理装置15に制御されずに単独で、蓄電装置12の充放電を制御する。具体的に、PCS13は、母線PBの電圧及び周波数が維持されるように、蓄電装置12の充放電を制御する。尚、PCS13は、蓄電装置12が満充電状態になった場合、又は過放電状態になった場合には、蓄電装置12の充放電制御を停止する。
負荷装置14は、電気的な負荷(抵抗、インダクタンス、キャパシタンス等)を連続的又は段階的に変えることが可能な可変負荷装置、又は電気的な負荷が固定である固定負荷装置であり、母線PBを介して電力系統PSに接続されている。尚、本実施形態では、負荷装置14は、可変負荷装置であるとする。負荷装置14は、電力管理装置15によって制御される。つまり、電力管理装置15の制御によって、負荷装置14の電気的な負荷が設定される(変えられる)。この負荷装置14は、蓄電装置12の充電状態(SOC)を制御するために設けられる。負荷装置14は、例えば給湯器等であっても良い。
電力管理装置15は、蓄電装置12に対する充放電制御と、負荷装置14に対する負荷制御とを行う。但し、電力管理装置15は、単独運転時には、蓄電装置12に対する充放電制御は行わず、負荷装置14に対する負荷制御のみを行う。尚、単独運転時における蓄電装置12に対する充放電制御は、PCS13によって行われる。電力管理装置15は、単独運転時には、蓄電装置12の充電状態(SOC)の測定結果に基づいて、負荷装置14に対する負荷制御を行う。
電力管理装置15は、上記負荷制御を行う場合には、蓄電装置12の充電状態(SOC)の増減に応じて、負荷装置14による負荷が増減するように負荷装置14を制御する。具体的に、電力管理装置15は、蓄電装置12の充電状態(SOC)の増減に応じて、負荷装置14の負荷を増減させる制御を行う。
図2は、本発明の第1実施形態において、蓄電装置の充電状態(SOC)と電力管理装置によって制御される負荷装置の負荷との関係の一例を示す図である。尚、図2に示すグラフでは、横軸に蓄電装置12の充電状態(SOC)をとり、縦軸に負荷装置14の負荷をとっている。ここでは、蓄電装置12がリチウムイオン電池であって、SOCの下限閾値が10[%]に設定され、SOCの上限閾値が90[%]に設定されているとする。
図2に示す例において、蓄電装置12のSOCが上限閾値(90[%])である場合には、負荷装置14の負荷は最大負荷Lmに設定される(図2中の点X1)。これに対し、蓄電装置12のSOCが下限閾値(10[%])である場合には、負荷装置14の負荷は零に設定される(図2中の点X2)。そして、蓄電装置12のSOCが上限閾値(90[%])と下限閾値(10[%])との間である場合には、負荷装置14の負荷は図2中の点X1,X2を結ぶ線分上の値に設定される。
尚、図2に示す蓄電装置12の充電状態(SOC)と電力管理装置によって制御される負荷装置の負荷との関係は、あくまでも一例である点に注意されたい。例えば、蓄電装置12のSOCが上限閾値(90[%])である場合に、負荷装置14の負荷は必ずしも最大負荷Lmに設定される必要はない。同様に、蓄電装置12のSOCが下限閾値(10[%])である場合には、負荷装置14の負荷は必ずしも零に設定される必要はない。また、図2中の点X1,X2を結ぶ線は、曲線であっても良い。
〈電力需給制御方法〉
図3は、本発明の第1実施形態による電力需給制御方法の一例を示すフローチャートである。尚、図3に示すフローチャートの処理は、例えば電力系統PSの停電が発生して、電力需給制御システム1が電力系統PSから解列された場合に開始される。
図3に示すフローチャートの処理が開始されると、まず、蓄電装置12の充電状態(SOC)を測定する処理が電力管理装置15で行われる(ステップS11)。次に、ステップS11で測定された蓄電装置12の充電状態(SOC)に応じた負荷を設定する処理が電力管理装置15で行われる(ステップS12)。例えば、ステップS11で測定された蓄電装置12のSOCが90[%]である場合には、図2に示す通り、負荷装置14の負荷を最大負荷Lmに設定する処理が電力管理装置15で行われる。
続いて、PCS13による蓄電装置12の充放電制御が停止されたか否かが電力管理装置15で判断される(ステップS13)。尚、PCS13による蓄電装置12の充放電制御は、蓄電装置12が満充電状態になった場合、又は過放電状態になった場合に停止される。蓄電装置12の充放電制御が停止されていないと判断した場合(判断結果が「NO」である場合)には、ステップS11の処理に戻る。そして、蓄電装置12の充電状態(SOC)を測定する処理(ステップS11)、及び蓄電装置12の充電状態(SOC)に応じた負荷を設定する処理(ステップS12)が行われる。
これに対し、蓄電装置12の充放電制御が停止されたと判断した場合(判断結果が「YES」である場合)には、非常用発電機EPを始動させる処理が、電力管理装置15によって行われる(ステップS14)。非常用発電機EPが始動すると、非常用発電機EPから重要設備FCに対して電力の供給が行われる。尚、蓄電装置12の充放電制御が可能になった場合には、ステップS11〜S13の処理を再開するようにしても良い。
図4は、本発明の第1実施形態における効果を説明するための図である。尚、図4(a)は、負荷制御を行わない場合における需給バランス並びに蓄電装置12の充放電電力及び充電状態(SOC)の経時変化を示すグラフである。図4(b)は、負荷制御を行った場合における需給バランス並びに蓄電装置12の充放電電力及び充電状態(SOC)の経時変化を示すグラフである。尚、図4(b)においては、理解を容易にするために、需給バランスの経時変化を示すグラフに、負荷装置14の負荷の経時変化を示すグラフGを重ねて図示している。
ここで、上記の需給バランスとは、再生可能エネルギー発電装置11の発電量から負荷(需要家EC及び重要設備FCの負荷並びに負荷装置14の負荷を含む)を減算して得られる値である。尚、図4(a)及び図4(b)においては、横軸に時間をとり、縦軸に需給バランス[kW]、蓄電装置12の充放電電力[kW]、蓄電装置12の充電状態(SOC)[%]をとってある。
まず、図4(a)及び図4(b)を参照すると、負荷制御が行われているか否かに拘わらず、蓄電装置12の放電が行われると蓄電装置12の充電状態(SOC)は低下することが分かる。これに対し、蓄電装置12の充電が行われると蓄電装置12の充電状態(SOC)は上昇することが分かる。
次に、図4(a)を参照すると、負荷制御が行われていない場合には、蓄電装置12の充電が行われると、蓄電装置12の充電状態(SOC)が急激に上昇し、時刻t1になると上限閾値(90[%])に達しているのが分かる。蓄電装置12の充電状態(SOC)が上限閾値(90[%])に達してしまうと、再生可能エネルギー発電装置11の発電電力を蓄電装置12に充電することができない。このため、再生可能エネルギー発電装置11を停止させる必要がある。
これに対し、図4(b)を参照すると、負荷制御が行われている場合には、蓄電装置12の充電が行われても、蓄電装置12の充電状態(SOC)は緩やかに上昇し、時刻t1になっても蓄電装置12の充電状態(SOC)は、50[%]程度であり、上限閾値に達していないのが分かる。これは、再生可能エネルギー発電装置11の発電電力の一部が、負荷装置14で消費されているからである。
また、図4(b)中のグラフGと、蓄電装置12の充電状態(SOC)の経時変化を示すグラフとを参照すると、負荷装置14の負荷は、蓄電装置12の充電状態(SOC)の増減に応じて増減するように制御されていることも分かる。このように、本実施形態では、負荷装置14の負荷制御を行うことで、蓄電装置12の充電状態(SOC)が上限閾値に達する頻度を低下させることができる。
〈変形例〉
図5は、本発明の第1実施形態の変形例に係るフローチャートである。図5に示すフローチャートは、負荷装置14が固定負荷装置である場合のものである。尚、図5に示すフローチャートの処理は、図3のステップS11,S12に相当するものである。つまり、負荷装置14が固定負荷装置である場合には、図3に示すフローチャートは、ステップS11,S12に代えて図5のフローチャートの処理を設けたものとなる。
図5に示すフローチャートの処理が開始されると、まず、蓄電装置12の充電状態(SOC)を測定する処理が電力管理装置15で行われる(ステップS21)。次に、ステップS11で測定された蓄電装置12の充電状態(SOC)が、固定負荷制御用に設定された上限閾値よりも大であるか否かが電力管理装置15で判断される(ステップS22)。
蓄電装置12の充電状態(SOC)が、固定負荷制御用に設定された上限閾値以下であると判断した場合(ステップS22の判断結果が「NO」である場合)には、ステップS11で測定された蓄電装置12の充電状態(SOC)が、固定負荷制御用に設定された下限閾値よりも小であるか否かが電力管理装置15で判断される(ステップS23)。蓄電装置12の充電状態(SOC)が、固定負荷制御用に設定された下限閾値以上であると判断した場合(ステップS23判断結果が「NO」である場合)には、図5に示すフローチャートの処理が終了する。つまり、負荷装置14の負荷制御は行われない。
これに対し、ステップS22において、蓄電装置12の充電状態(SOC)が、固定負荷制御用に設定された上限閾値よりも大であると判断した場合(ステップS22の判断結果が「YES」である場合)には、固定負荷である負荷装置14を投入する処理(母線PBに接続する処理)が行われる(ステップS24)。また、ステップS23において、蓄電装置12の充電状態(SOC)が、固定負荷制御用に設定された下限閾値よりも小であると判断した場合(ステップS23の判断結果が「YES」である場合)には、固定負荷である負荷装置14を遮断する処理(母線PBから切り離す処理)が行われる(ステップS25)。
このように、本変形例においては、蓄電装置12の充電状態(SOC)が、固定負荷制御用に設定された上限閾値を超えた場合には、固定負荷である負荷装置14が母線PBに接続される。これに対し、蓄電装置12の充電状態(SOC)が、固定負荷制御用に設定された下限閾値を超えた場合には、固定負荷である負荷装置14が母線PBから切り離される。このような制御が行われることで、蓄電装置12の充電状態(SOC)が制御される。
以上の通り、本実施形態では、電力需給制御システム1が電力系統PSから解列された場合には、蓄電装置12の充電状態の増減に応じて、可変負荷装置である負荷装置14の負荷を増減させ、或いは、母線PBに対する固定負荷装置である負荷装置14の投入及び遮断を制御するようにしている。このような制御を行うことで、蓄電装置12の充電状態(SOC)が上限閾値に達する頻度を低下させることができ、解列後の単独運転を長期間に亘って行うことができる。
また、本実施形態では、蓄電装置12の充電状態(SOC)が上限閾値に達する頻度を低下させることができることから、電力需給制御システム1が電力系統PSから解列された場合にも、電力需給制御システム1は長時間に亘って運転することができる。その結果、非常用発電機EPの使用期間を短縮することができるため、燃焼消費、二酸化炭素の排出、及び騒音によるストレスを低減することもできる。
〔第2実施形態〕
〈電力需給制御システム〉
図6は、本発明の第2実施形態による電力需給制御システムの要部構成を示すブロック図である。尚、図6においては、図1に示した構成と同様の構成には、同一の符号を付してある。図6に示す通り、本実施形態の電力需給制御システム2は、図1に示す蓄電装置12、PCS13、負荷装置14、及び電力管理装置15に代えて、電力需給制御装置20を設けた構成である。
〈電力需給制御装置〉
電力需給制御装置20は、図6に示す通り、蓄電装置12、PCS13、負荷装置14、及び電力管理装置15を備える。つまり、電力需給制御装置20は、図1に示す蓄電装置12、PCS13、負荷装置14、及び電力管理装置15を1つの装置に組み込んだものである。尚、蓄電装置12、PCS13、負荷装置14、及び電力管理装置15は、図1に示すものと同様のものであり、電力需給制御装置20の動作は、第1実施形態と同様であるから、詳細な説明は省略する。
本実施形態では、電力需給制御システム2が電力系統PSから解列された場合には、電力需給制御装置20が、蓄電装置12の充電状態の増減に応じて、可変負荷装置である負荷装置14の負荷を増減させ、或いは、母線PBに対する固定負荷装置である負荷装置14の投入及び遮断を制御するようにしている。このため、第1実施形態と同様に、解列後の単独運転を長期間に亘って行うことができる。また、本実施形態においても、非常用発電機EPの使用期間も短縮することができることから、第1実施形態と同様に、燃焼消費、二酸化炭素の排出、及び騒音によるストレスを低減することもできる。
以上、本発明の実施形態による電力需給制御システム、電力需給制御装置、及び電力需給制御方法について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、図2示す充電状態と負荷との関係を用いて負荷装置14を制御するようにしていた。しかしながら、図2示す充電状態と負荷との関係が格納されたテーブルを用いて負荷装置14を制御するようにしても良い。
1,2…電力需給制御システム、11…再生可能エネルギー発電装置、12…蓄電装置、14…負荷装置、15…電力管理装置、20…電力需給制御装置、PS…電力系統

Claims (6)

  1. 電力系統に接続された再生可能エネルギー発電装置と、
    前記電力系統に接続された蓄電装置と、
    前記電力系統に接続された負荷装置と、
    前記電力系統から前記再生可能エネルギー発電装置、前記蓄電装置、及び前記負荷装置が解列された場合に、前記蓄電装置の充電状態に基づいて、前記負荷装置を制御する電力管理装置と、
    を備える電力需給制御システム。
  2. 前記電力管理装置は、前記蓄電装置の充電状態の増減に応じて、前記負荷装置による負荷が増減するように前記負荷装置を制御する、請求項1記載の電力需給制御システム。
  3. 前記負荷装置は、負荷が可変である可変負荷装置であり、
    前記電力管理装置は、前記蓄電装置の充電状態の増減に応じて、前記可変負荷装置の負荷を増減させる制御を行う、請求項2記載の電力需給制御システム。
  4. 前記負荷装置は、負荷が固定である固定負荷装置であり、
    前記電力管理装置は、前記蓄電装置の充電状態の増減に応じて、前記電力系統に対する前記固定負荷装置の投入及び遮断を制御する、請求項2記載の電力需給制御システム。
  5. 電力系統に接続された蓄電装置と、
    前記電力系統に接続された負荷装置と、
    前記電力系統から、前記蓄電装置及び前記負荷装置が再生可能エネルギー発電装置とともに解列された場合に、前記蓄電装置の充電状態に基づいて、前記負荷装置を制御する電力管理装置と、
    を備える電力需給制御装置。
  6. 電力系統に接続された再生可能エネルギー発電装置と、前記電力系統に接続された蓄電装置と、前記電力系統に接続された負荷装置と、を備える電力システムにおける電力需給制御方法であって、
    前記電力系統から前記再生可能エネルギー発電装置、前記蓄電装置、及び前記負荷装置が解列されたときに、前記蓄電装置の充電状態に基づいて、前記負荷装置を制御する電力需給制御方法。
JP2019160988A 2019-09-04 2019-09-04 電力需給制御システム、電力需給制御装置、及び電力需給制御方法 Active JP7331562B2 (ja)

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