JP2021030861A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールとステアリングギヤ装置との間に介在されるベベルギヤ装置の密閉性不具合を改善する。【解決手段】ステアリング装置は、ステアリングホイールとステアリングギヤ装置との間に介在されるベベルギヤ装置70を備えている。ベベルギヤ装置70は、ギヤケース73から突出してステアリング軸に連結される入力ギヤ軸71の一端面71aから他端面71bにわたって貫通する通気路71cを備えている。通気路71cは、車室410と外部430とを区画する隔壁53に設けた挿通穴53aを介して車室410に連通している。ギヤケース73と隔壁53との間で入力ギヤ軸71は筒状部材54で囲われている。【選択図】図5

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
車両用のステアリング装置は、ステアリングギヤ装置のラックアンドピニオン機構により、ステアリングホイールに加えられた操舵角をラック軸の車両左右方向への移動に変換して車輪の向きを変化させるように構成されている(例えば特許文献1参照)。
また、運転室がエンジンの上にあるキャブオーバー型車両では、ステアリングホイールとステアリングギヤ装置との間に、動力伝達の向きを変更するベベルギヤ装置を介在させ、このベベルギヤ装置を経てステアリングホイールの回転をステアリングギヤ装置へ伝達するようにしている(例えば特許文献2参照)。
ベベルギヤ装置やステアリングギヤ装置は、ケースやハウジング内にギヤなどの構成部品を組み込んだユニットタイプの組み立て部品であり、入出力軸がオイルシールやブーツ類を介して外部へ露出している構成を有する。
特許第2940909号公報 実願昭58−129254のマイクロフィルム
運転室がエンジンルームの後方にあるボンネット型車両では、ステアリングギヤ装置は、エンジンルーム内に配置されるので、低温から高温までの大きな温度変化と、泥水や塩水などが頻繁にかかる環境下に晒される。これにより、泥水や塩水による各シール部の損傷や、熱膨張及び収縮によるユニット内部の気圧変化によって、内部浸水の不具合が起こりやすいという問題があった。
ステアリングギヤ装置やベベルギヤ装置は、一般に車両レイアウトの都合などで車体の低い位置に搭載されることが多く、例えば冠水路走行時にユニット全体が水没する可能性が有るので、エンジンやトランスミッションなどの他ユニットと同様のブリーザ構造を設けるのは難しいという問題があった。
また、ベベルギヤ装置では、組立時のギヤバックラッシ調整工程(ベベルギヤの噛合い具合を調整するねじ部材の捩じ込み具合を調整する)にてケース内部が加圧され、オイルシールが外側へ抜けるという不具合が発生する虞があった。
本発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本発明のステアリング装置の一態様は、ステアリングホイールとステアリングギヤ装置との間に介在されるベベルギヤ装置を備えたものであって、前記ベベルギヤ装置は、ギヤケースから突出してステアリング軸に連結される入力ギヤ軸の一端面から他端面にわたって貫通する通気路を備え、車室と外部とを区画する隔壁に設けた挿通穴を介して前記通気路を前記車室に連通するとともに、前記ギヤケースと前記隔壁との間で入力ギヤ軸を筒状部材で囲っているものである。
このような態様によれば、車室内に繋がる入力ギヤ軸に通気路を設けることで、ベベルギヤ装置の内部気圧と外部気圧とを等しくでき、内部浸水やオイルシール抜けなどの密閉性不具合を改善できる。
本発明のステアリング装置において、前記ベベルギヤ装置は、入力ベベルギヤを設けた前記入力ギヤ軸と出力ベベルギヤを設けた出力ギヤ軸とが所定の軸角をなして前記ギヤケースに挿入されて軸受により回転自在に支持されるとともに、前記ギヤケース内で前記入力ベベルギヤと前記出力ベベルギヤとを噛合させた構成であって、前記入力ギヤ軸と前記出力ギヤ軸のうち一方のギヤ軸は、前記ギヤケースに捩じ込まれる筒状の調整ねじ部材に挿通されるとともに、前記調整ねじ部材の内部に取り付けた前記軸受に支持されており、前記一方のギヤ軸と前記調整ねじ部材との間の隙間、及び他方のギヤ軸と前記ギヤケースとの間の隙間は、それぞれシール部材で密閉されているようにしてもよい。
このような態様によれば、ベベルギヤ装置の組立時やギヤバックラッシ調整工程において、調整ねじ部材を捩じ込んでギヤケース内部の体積が小さくなっても、ギヤ配置空間内の空気は上記入力ギヤ軸に設けた通気路を介して外部へ排出されるので、ケース内部が加圧されてシール部材が外側へ抜けるという不具合を防止できる。なお、ギヤケースに捩じ込まれる調整ねじ部材は、出力ギヤ軸側又は入力ギヤ軸側のどちらに設けてもよい。
本発明のステアリング装置の他の態様は、ステアリングギヤ装置のハウジングから突出するピニオン軸にステアリングホイールが連結されたステアリング装置であって、前記ステアリングギヤ装置は、前記ピニオン軸の一端面から他端面にわたって貫通する通気路を備え、車室と外部とを区画する隔壁に設けた挿通穴を介して前記通気路を前記車室に連通するとともに、前記ハウジングと前記隔壁との間で前記ピニオン軸を筒状部材で囲っているものである。
このような態様によれば、車室内に繋がるピニオン軸に通気路を設けることで、ステアリングギヤ装置の内部気圧と外部気圧とを等しくでき、内部浸水やオイルシール抜けなどの密閉性不具合を改善できる。
本発明のステアリング装置は、ベベルギヤ装置又はステアリングギヤ装置の密閉性不具合を改善できる。
ステアリング装置の一実施形態を車両前方向から見た模式図である。 同ステアリング装置を車両側方から見た模式図である。 同ステアリング装置におけるステアリングギヤ装置の概略的な縦断側面図である。 ステアリング装置の他の実施形態を車両側方から見た模式図である。 同ステアリング装置のベベルギヤ装置を示す概略的な縦断側面図である。
本願発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で、各方向を特定するため、前後左右の文言を使用するが、前後左右の向きは、ステアリング装置が組み込まれる車両の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとする。図中において、矢印FRは前方向を、矢印RRは後方向を、矢印LHは左方向を、矢印RHは右方向を示すものとする。
図1は、ステアリング装置を車両前方向から見た模式図である。図2は、ステアリング装置を車両側方から見た模式図である。図3は、同ステアリング装置におけるステアリングギヤ装置の概略的な縦断側面図である。
車両200は、車室210がエンジンルーム201の後方にあるボンネット型車両である。ステアリング装置100は、車両200に組み込まれており、ステアリング装置100のステアリング軸2は、車室210内でステアリングコラムを介して支持されている。ステアリング軸2の一端部にはステアリングホイール3が取り付けられており、他端部には自在継手21を介してインターミディエイトシャフト4の一端部が連結されている。インターミディエイトシャフト4の他端部は、自在継手22を介して、ピニオン軸5が連結されている。
ステアリングギヤ装置1において、ピニオン軸5は、ハウジング6内に回動自在に支持されており、ピニオン軸5にはピニオン7が一体的に形成されている。ピニオン7は、ハウジング6に挿通されたラック軸8のラック9に噛合しており、これによりラックアンドピニオン機構が構成されている。
ラック軸8の左右端部(車幅方向端部)には、ボールジョイント10を介してタイロッド11が接続されている。タイロッド11の先端部は、ナックルアーム12を介して車輪13に連結されている。これにより、ステアリングホイール3の操舵が車輪13に伝わり、車輪13が操作される。
ハウジング6の軸方向両端部は、ラックブーツ14でそれぞれ覆われている。ラックブーツ14は、筒状且つ蛇腹状に形成された弾性を有する樹脂材料で形成され、ラック軸8の軸方向に延びており、ラック軸8の端部に連結されたボールジョイント10及びタイロッド11を覆っている。
図2及び図3に示すように、車両200は、エンジン202やトランスミッション203などを収容するエンジンルーム201と、ステアリングホイール3や運転席211などが配置される車室210とを区画する隔壁51を備えている。ステアリングギヤ装置1は、隔壁51の近傍でエンジンルーム201の下部に配置され、車両200のシャシー(図示省略)に取り付けられる。
図3に示すように、ピニオン軸5の下端側はハウジング6内に挿入されている。ピニオン軸5の下端側にはピニオン7が設けられ、ピニオン7はハウジング6内でラック軸8のラック9に噛合している。ピニオン軸5の下端部は、軸受26(ここではニードルベアリング)を介してハウジング6に回転自在に支持され、ピニオン軸5の中途部は軸受27(ここではボールベアリング)を介してハウジング6に回転自在に支持されている。なお、軸受26は、軸方向における一端面と他端面との間で通気可能な構造を有する。
ピニオン軸5の上端側はハウジング6から上向きに突出しており、ピニオン軸5の上端部は自在継手22に相対回転不能に連結されている。ピニオン軸5が挿通するハウジング6の開口部61には、開口部61とピニオン軸5との間の隙間を密閉するシール部材28が取り付けられている。
ハウジング6には、ラック軸8をピニオン7側に向けて押圧するラックガイド機構31が設けられている。ラックガイド機構31はラック軸8の後方に配置され、ラックガイド機構31とピニオン7とでラック軸8を挟持している。
ラックガイド機構31は、ハウジング6に設けられたガイド孔37に挿入されてラック軸8を支持するラックガイド33と、ラック軸8とラックガイド33の間に設けた当接部材32と、ガイド孔37に螺合するキャップねじ35と、ラックガイド33とキャップねじ35との間に配置されてラックガイド33をラック軸8に押し付ける圧縮ばね等の弾性部材34と、キャップねじ35の位置を固定するロックナット36とを備えている。
ガイド孔37内に当接部材32、ラックガイド33、弾性部材34を配置した後、キャップねじ35をガイド孔37に捩じ込むことで、弾性部材34の弾性力によって、ラックガイド33は当接部材32を介してラック軸8へ押し付けられる。キャップねじ35の捩じ込み加減を調整することで、ラックガイド33(当接部材32)は、適切な押圧力で、ラック軸8をピニオン7へ押し付ける。ロックナット36をキャップねじ35に取り付け、ハウジング6に接触させて締め付けることで、キャップねじ35の緩みが防止される。
図3に示すように、ピニオン軸5には、上端面5a(一端面)から下端面5b(他端面)にわたって貫通する通気路5cが形成されている。ピニオン軸5の上端部は隔壁51に設けた挿通穴51aを介して車室210に突出しており、ピニオン軸5の上端面5aは車室210内に位置している。すなわち、ステアリングギヤ装置1のハウジング6内の空間は、ピニオン軸5の通気路5cを介して車室210に連通している。
ハウジング6の開口部61と隔壁51の挿通穴51aとの間の空間は、筒状のコラムホールカバー52(筒状部材)で囲われている。コラムホールカバー52の下端部はハウジング6の開口部61の外周に嵌着され、上端部は隔壁51の挿通穴51aに隙間なく取り付けられている。
このように、ステアリング装置100は、ステアリングギヤ装置1のピニオン軸5の上端面5aから下端面5bにわたって貫通する通気路5cを設け、ピニオン軸5を車室210と外部(エンジンルーム201)とを区画する隔壁51に設けた挿通穴51aに挿通して通気路71cを車室210に連通するとともに、ハウジング6と隔壁51との間でピニオン軸5を筒状部材としてのコラムホールカバー52で囲っている。
車室210内に繋がるピニオン軸5に通気路5cを設けることで、通気路5c(及び通気可能な軸受26)を介して、ステアリングギヤ装置1の内部空間と外部空間とを連通できる。これにより、ステアリングギヤ装置1内部の気圧を大気圧と平衡に保つ、すなわちステアリングギヤ装置1の内部気圧と外部気圧とを等しくでき、ハウジング6への内部浸水やシール部材28の抜けなどの密閉性不具合を改善できる。
また、ピニオン軸5に設けた通気路5cの車室210側の開口は、車室210内に位置しているので、特にラビリンス構造を採用せずとも、車両200として正常な走行ができる程度の冠水路であれば、ステアリングギヤ装置1への内部浸水の懸念はない。
また、ステアリングギヤ装置1の内部と外部とで圧力差がゼロになるので密閉性不具合が抑制されることにより、シール部材28やラックブーツ14などの密閉部品を取り付けるシール部の密閉性を簡素化(例えば、シール部の金属加工廃止や、面粗度や幾何公差の緩和など)することによってコスト低減を実現することも可能である。
次に、図4及び図5を参照しながら、ステアリングホイールとステアリングギヤ装置との間に介在されるベベルギヤ装置を備えたステアリング装置の実施形態について説明する。図4は、ベベルギヤ装置を備えたステアリング装置を車両側方から見た模式図である。図5は、ベベルギヤ装置を示す概略的な縦断側面図である。
車両400は、車室410がエンジンルーム201の上にあるキャブオーバー型車両である。車両400に組み込まれたステアリング装置110は、ステアリングホイール3とステアリングギヤ装置420との間に介在されるベベルギヤ装置70を備えている。
ステアリングホイール3は、ステアリング軸2及び自在継手21を介してインターミディエイトシャフト4の一端部に連結されている。インターミディエイトシャフト4の他端部は、自在継手22を介して、ベベルギヤ装置70の入力ギヤ軸71に連結されている。
ベベルギヤ装置70は、入力ベベルギヤ74を設けた入力ギヤ軸71と出力ベベルギヤ75を設けた出力ギヤ軸72とを所定の角度をなしてギヤケース73に回転自在に支持し、ギヤケース73内で入力ベベルギヤ74と出力ベベルギヤ75とを噛合させて、動力伝達の向きを変更するものである。出力ギヤ軸72は後方に向けてギヤケース73から突出している。出力ギヤ軸72は、自在継手23、インターミディエイトシャフト24及び自在継手25を介してステアリングギヤ装置420のピニオン軸421に連結されている。
車両400は、エンジン402やトランスミッション403などを収容するエンジンルーム401と、ステアリングホイール3や運転席411などが配置される車室410とを区画するフロアパネル等の隔壁53を備えている。隔壁53は、エンジンルーム401上から車両400の前部まで延設されており、ベベルギヤ装置70は、車室410前部の下方の外部430に配置され、車両400のシャシー(図示省略)に取り付けられる。
図5に示すように、ベベルギヤ装置70のギヤケース73は、互いに略直角に設けた略円筒状の入力軸受部76と出力軸受部77とを備えている。上向きに開口する入力軸受部76に入力ギヤ軸71が軸受78を介して回転自在に支持されている。後向きに開口する出力軸受部77に出力ギヤ軸72が、円筒状の調整ねじ部材79と軸受80とを介して回転自在に支持されている。
ギヤケース73内で、入力ギヤ軸71の下端部に設けた入力ベベルギヤ74と、出力ギヤ軸72の前端部に設けた出力ベベルギヤ75とが噛合している。入力ギヤ軸71の回転は、入力ベベルギヤ74と出力ベベルギヤ75の噛合を介して、出力ギヤ軸72に伝達される。
入力軸受部76内には、入力ギヤ軸71を回転自在に支持する軸受78が嵌着されている。入力軸受部76の上端開口部には、入力軸受部76と入力ギヤ軸71との間の隙間を密閉するシール部材84が取り付けられている。
出力軸受部77内には、筒状の調整ねじ部材79が配置される。調整ねじ部材79は、外周面に形成されたねじ部が出力軸受部77の内周壁のねじ部に捩じ込まれることで、出力軸受部77に取り付けられる。調整ねじ部材79の外周面と出力軸受部77の内周壁との間の隙間はOリング81にて密閉されている。調整ねじ部材79の内周面に、出力ギヤ軸72を回転自在に支持する軸受80が嵌着されている。調整ねじ部材79の出力ギヤ軸72が挿通する開口部と、出力ギヤ軸72との間の隙間は、シール部材83にて密閉されている。
調整ねじ部材79の捩じ込み加減を調整することで、ベベルギヤ74,75のバックラッシを調整する。このバックラッシを適切に調整した後、出力軸受部77の外部に露出した調整ねじ部材79の外周面に螺合したロックナット82を出力軸受部77の開口端部に接触させて締め付けることで、調整ねじ部材79の緩みが防止される。
図5に示すように、入力ギヤ軸71には、上端面71a(一端面)から下端面71b(他端面)にわたって貫通する通気路71cが形成されている。入力ギヤ軸71の上端部は隔壁53に設けた挿通穴53aを介して車室410に突出しており、入力ギヤ軸71の上端面71aは車室410内に位置している。すなわち、ベベルギヤ装置70のギヤケース73内の空間は、入力ギヤ軸71の通気路71cを介して車室410に連通している。
ギヤケース73の入力軸受部76と隔壁53の挿通穴53aとの間の空間は、筒状のコラムホールカバー54(筒状部材)で囲われている。コラムホールカバー54の下端部はギヤケース73の入力軸受部76の外周に嵌着され、上端部は隔壁53の挿通穴53aに隙間なく取り付けられている。
このように、ステアリングホイール3とステアリングギヤ装置420との間に介在されるベベルギヤ装置70を備えているステアリング装置100は、ベベルギヤ装置70の入力ギヤ軸71の上端面71aから下端面71bにわたって貫通する通気路71cを設け、入力ギヤ軸71を車室410の内部と外部とを区画する隔壁53に設けた挿通穴53aに挿通して通気路71cを車室410に連通するとともに、ギヤケース73と隔壁53との間で入力ギヤ軸71を筒状部材としてのコラムホールカバー54で囲っている。
車室410内に繋がる入力ギヤ軸71に通気路71cを設けることで、ベベルギヤ装置70内部の気圧を大気圧と平衡に保つ、すなわちベベルギヤ装置70の内部気圧と外部気圧とを等しくでき、ギヤケース73への内部浸水やシール部材83,84の抜けなどの密閉性不具合を改善できる。
また、ベベルギヤ装置70は、入力ギヤ軸71は、ギヤケース73に捩じ込まれる筒状の調整ねじ部材79に挿通されるとともに、調整ねじ部材79の内部に取り付けた軸受80に支持されており、出力ギヤ軸72と調整ねじ部材79との間の隙間はシール部材83で密閉され、入力ギヤ軸71とギヤケース73との間の隙間はシール部材84で密閉されている。
そして、ベベルギヤ装置70の組立時やギヤバックラッシ調整工程において、調整ねじ部材79を捩じ込んでギヤケース73内部の体積(ベベルギヤ74,75が配置される空間の体積)が小さくなっても、ギヤ配置空間内の空気は入力ギヤ軸71に設けた通気路71cを介して外部へ排出されるので、ギヤケース73内部が加圧されてシール部材83,84が外側へ抜けるという不具合を防止できる。
また、入力ギヤ軸71に設けた通気路71cの車室410側の開口は、車室410内に位置しているので、特にラビリンス構造を採用せずとも、車両400として正常な走行ができる程度の冠水路であれば、ベベルギヤ装置70への内部浸水の懸念はない。
また、ベベルギヤ装置70の内部と外部とで圧力差がゼロになるので密閉性不具合が抑制されることにより、シール部材83,シール部材84などの密閉部品を取り付けるシール部の密閉性を簡素化することによってコスト低減を実現することも可能である。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、ベベルギヤ装置70の入力ギヤ軸71の上端部がコラムホールカバー54内に位置して通気路71cは隔壁53の挿通穴53aを介して車室410に連通していてもよい。同様に、ステアリングギヤ装置1の通気路5cは隔壁51の挿通穴53aを介して車室210に連通していてもよい。
1 ステアリングギヤ装置
2 ステアリング軸
3 ステアリングホイール
5 ピニオン軸
5a 上端面(一端面)
5b 下端面(他端面)
5c 通気路
6 ハウジング
26 軸受
27 軸受
28 シール部材
51 隔壁
51a 挿通穴
52 コラムホールカバー(筒状部材)
53 隔壁
53a 挿通穴
54 コラムホールカバー(筒状部材)
70 ベベルギヤ装置
71 入力ギヤ軸
71a 上端面(一端面)
71b 下端面(他端面)
71c 通気路
72 出力ギヤ軸
73 ギヤケース
74 入力ベベルギヤ
75 出力ベベルギヤ
78 軸受
79 調整ねじ部材
83 シール部材
84 シール部材
100 ステアリング装置
110 ステアリング装置
201 エンジンルーム(外部)
210 車室
401 エンジンルーム(外部)
402 エンジン
403 トランスミッション
410 車室
420 ステアリングギヤ装置
430 外部

Claims (3)

  1. ステアリングホイールとステアリングギヤ装置との間に介在されるベベルギヤ装置を備えたステアリング装置であって、
    前記ベベルギヤ装置は、ギヤケースから突出してステアリング軸に連結される入力ギヤ軸の一端面から他端面にわたって貫通する通気路を備え、
    車室と外部とを区画する隔壁に設けた挿通穴を介して前記通気路を前記車室に連通するとともに、前記ギヤケースと前記隔壁との間で入力軸を筒状部材で囲っている、ステアリング装置。
  2. 前記ベベルギヤ装置は、入力ベベルギヤを設けた前記入力ギヤ軸と出力ベベルギヤを設けた出力ギヤ軸とが所定の軸角をなして前記ギヤケースに挿入されて軸受により回転自在に支持されるとともに、前記ギヤケース内で前記入力ベベルギヤと前記出力ベベルギヤとを噛合させた構成であって、
    前記入力ギヤ軸と前記出力ギヤ軸のうち一方のギヤ軸は、前記ギヤケースに捩じ込まれる筒状の調整ねじ部材に挿通されるとともに、前記調整ねじ部材の内部に取り付けた前記軸受に支持されており、
    前記一方のギヤ軸と前記調整ねじ部材との間の隙間、及び他方のギヤ軸と前記ギヤケースとの間の隙間は、それぞれシール部材で密閉されている、請求項1に記載のステアリング装置。
  3. ステアリングギヤ装置のハウジングから突出するピニオン軸にステアリングホイールが連結されたステアリング装置であって、
    前記ステアリングギヤ装置は、前記ピニオン軸の一端面から他端面にわたって貫通する通気路を備え、
    車室と外部とを区画する隔壁に設けた挿通穴を介して前記通気路を前記車室に連通するとともに、前記ハウジングと前記隔壁との間で前記ピニオン軸を筒状部材で囲っている、ステアリング装置。
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