JP2021028969A - 垂直フィン加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】掘り起こし工具を用いて起立形成される放熱フィンを、安定して垂直に形成加工できる垂直フィン加工機を提供する。【解決手段】先端側に刃部が形成された掘り起こし工具1により、切削可能な金属素材2の平面に肉薄な板状の垂直フィン3を起立形成する加工装置であって、金属素材2を載置固定する載置台11と、掘り起こし工具1が金属素材2に対して垂直方向に上下動させる垂直移動機構12と、それらを水平方向に移動させる水平移動機構13と、垂直移動機構と水平移動機構とを制御して掘り起こし工具1を金属素材2の平面に対して所定の角度を有した状態で移動させて傾斜した板状のフィンを金属素材2の平面から掘り起こす掘り起しモードと、この掘り起しモードの後に垂直移動機構12により掘り起こし工具1を金属素材2の平面に対して垂直な上方向に移動させて傾斜したフィンを垂直に起立矯正する垂直矯正モードを制御する制御装置とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば電子部品等から生ずる熱を効率的に放熱するための板状の垂直な放熱フィンを金属素材から形成するための垂直フィン加工機に関する。
例えば、半導体集積回路等の電子部品から生ずる熱を放熱するために、従来一般に実用に供されている放熱器は、ベース上に多数の櫛歯状の放熱フィンを垂直に立設している。この放熱器を電子部品等に直接又は間接的に接合することによって、放熱器の放熱フィンを介して外方に放熱するようにしている。この放熱器は、アルミニウムなどの熱伝導率が良好な金属材に対し、掘り起こし工具を用いて放熱フィンを形成する方法が特開2001−156224(特許文献1)や特開2005−142247号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献1に示された放熱器の製造方法は、基板部の上面側に突提状のフィン形成用被削部が形成されたアルミニウム合金押出形材からなるヒートシンク素材が用いられ、上記フィン形成用被削部をバイト等の切削工具を用いて掘り起こし、それによって複数のフィンが形成される。
また、特許文献2に示された放熱器の製造方法は、熱伝導率が良好なフープ状金属板と、移動方向の先端側に刃部が形成された掘り起こし工具とを、所定の角度を有した状態で相対移動させて、フープ状金属板を掘り下げることにより、板状の放熱フィンを一体に起立形成し、次に、放熱フィンが起立形成された被加工面よりも形成ピッチ分の上流側から、フープ状金属板と掘り起こし工具とを相対移動させて、フープ状金属板を掘り起こすことにより次の板状の放熱フィンを一体に起立形成し、以後、この掘り起こし工程を順次繰り返すことによりフープ状金属板に複数の放熱フィンが連続して形成される。
ところが、特許文献1及び2に示されるように、掘り起こし工具を用いて放熱フィンを形成すると、放熱フィンがカーリングするとともに、金属板から掘り起こし工具の角度と同じ角度に傾斜した状態で形成される。このように、傾斜した放熱フィンを放熱器として使用した場合、熱は垂直方向に上昇する性質を有することから、放熱フィンがカーリングしていると、熱が放熱フィンの側面に当たりながら蛇行して上昇する。このため、放熱フィンを再加熱することがあり、放熱効率を低下させる要因となっていた。
そこで、放熱フィンを垂直に形成する方法が、特開2018−117107号公報(特許文献3)のように提案されている。この方法によれば、掘り起こし工具の前進側に離間して押圧部材を設け、掘り起こし工具を前進させて金属板を掘り起こすことにより板状の放熱フィンを起立形成した後、掘り起こし工具により次の放熱フィンを起立形成するときに、掘り起こし工具とともに前進させて、前に起立形成された事前の傾斜した放熱フィンに当接させて押圧することにより、傾斜した放熱フィンをほぼ垂直に形成させている。
特開2001−156224号公報 特開2005−142247号公報 特開2018−117107号公報
上述した特許文献3に示される方法は、掘り起こし工具の前進側に押圧部材を設けることにより、傾斜した放熱フィンをほぼ垂直に形成することができるとしている。しかしながら、押圧部材は構成が複雑なことから動作が不安定になることがあり、放熱フィンを均一に垂直に形成することができない問題がある。また、掘り起こし工具によって金属板を掘り起こすときと同時に押圧部材を作動させることから、摩耗等によって精度が低下することから、放熱フィンを所定の垂直な角度に形成できない問題も生じていた。
そこで、本発明の課題は、掘り起こし工具を用いて起立形成される放熱フィンを、金属素材の平面に対して安定して垂直に形成加工できる垂直フィン加工機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明による垂直フィン加工機は、先端側に刃部が形成された掘り起こし工具により、切削可能な金属素材の平面に肉薄な板状の垂直フィンを起立形成する加工装置であって、前記金属素材を載置固定する載置台と、前記掘り起こし工具が前記金属素材の平面に対して垂直方向に上下動させる垂直移動機構と、前記垂直移動機構または前記載置台を水平方向に移動させる水平移動機構と、前記垂直移動機構と前記水平移動機構とを制御して前記掘り起こし工具を前記金属素材の平面に対して所定の角度を有した状態で移動させて傾斜した板状のフィンを前記金属素材の平面から掘り起こす掘り起しモードと、この掘り起しモードの後に前記垂直移動機構により前記掘り起こし工具を前記金属素材の平面に対して垂直な上方向に移動させて傾斜した前記フィンを垂直に起立矯正する垂直矯正モードを制御する制御装置とを備えたことを要旨としている。
また、前記水平移動機構には、前記載置台を水平駆動モータによって水平方向に移動させる水平スライダーが設けられ、前記垂直移動機構には、固定フレームに対して前記掘り起こし工具を垂直駆動モータによって垂直方向に移動させる垂直スライダーが設けられている。
さらに、前記載置台は、機構台座の所定位置に載置固定され、前記垂直移動機構は、前記掘り起こし工具を垂直方向に移動させる垂直スライダーが設けられた固定フレームを水平駆動モータによって水平方向に移動させる水平駆動装置が設けられている。
本発明にかかる垂直フィン加工機によれば、掘り起こし工具が金属素材の平面に対して垂直方向に上下動させる垂直移動機構を設けているので、この垂直移動機構によって、掘り起こし工具を垂直な上方向に移動させるように作動させるだけで、傾斜したフィンを容易に垂直に起立矯正することができる。さらに、金属素材の平面に対して、水平方向に移動させる水平移動機構が設けられているので、垂直移動機構と水平移動機構とを制御装置によって動作を制御することにより、掘り起こし工具によるフィンの掘り起こし角度を金属素材の材質等に合わせて任意に設定することが可能になり、しかも、フィンの起立角度を、要求される放熱器の特性に合わせて調整することが可能となる。
また、水平移動機構には、載置台をモータ駆動によって水平方向に移動させる水平スライダーが設けられ、モータを制御装置により制御することにより、高精度に金属素材を水平方向に移動させることができる。さらに、掘り起こし工具をモータ駆動によって垂直方向に移動させる垂直スライダーが設けられ、モータを制御装置により制御することにより、高精度に金属素材を垂直方向に移動させることができる。このように、載置台と掘り起こし工具を各々のモータによって制御しながら移動させることにより、フィンを任意の角度で高精度に形成することが可能となる。
さらに、垂直移動機構をモータ駆動によって水平方向に移動させるとともに、掘り起こし工具をモータ駆動によって垂直方向に移動させるように構成しているので、金属素材を安定した状態で固定したうえで、垂直移動機構を水平方向と垂直方向に作動させることにより、フィンを任意の角度で高精度に形成することが可能となる。
垂直フィンによって形成される放熱器を示す斜視図である。 本発明にかかるフィン加工機の第1の実施例を示す側面図である。 (A)〜(E)は、垂直フィン加工機による垂直フィンの形成工程を示す工程説明図である。 (A)〜(C)は、掘り起こし工具による垂直フィンの形成工程を示す工程説明図である。 本発明にかかる垂直フィン加工機の第2の実施例を示す側面図である。
本発明にかかる垂直フィン加工機は、先端側に刃部が形成された掘り起こし工具により、切削可能な金属素材の平面に肉薄な板状の垂直フィンを起立形成する。垂直フィン加工機には、金属素材を載置固定する載置台と、掘り起こし工具が金属素材の平面に対して垂直方向に上下動させる垂直移動機構と、垂直移動機構または載置台を水平方向に移動させる水平移動機構と、垂直移動機構と水平移動機構とを制御して前記掘り起こし工具を金属素材の平面に対して所定の角度を有した状態で移動させて傾斜した板状のフィンを金属素材の平面から掘り起こす掘り起しモードと、この掘り起しモードの後に垂直移動機構により掘り起こし工具を金属素材の平面に対して垂直な上方向に移動させて傾斜したフィンを垂直に起立矯正する垂直矯正モードを制御する制御装置とを備えている。
以下、図面を参照して本発明にかかる垂直フィン加工機について詳細に説明する。図1は、本発明による垂直フィン加工機によって複数の垂直フィン3が形成された放熱器HTを示している。垂直フィン3は、金属板2の平面に対して所定の角度を有した状態で進退移動する掘り起こし工具1によって起立形成される。掘り起こし工具1には、移動方向の先端側には刃部1aが形成されている。この刃部1aの幅は、金属素材2の幅よりも小さく設定されている。なお、刃部1aの幅は、後述する放熱器HTに形成される複数の垂直フィン3の幅に応じて設定される。そして、後述するように、所定の角度を有した状態で移動する掘り起こし工具1によって形成された傾斜したフィンは、図1に示す矢示のように、掘り起こし工具1を垂直移動させることにより、金属素材2の平面に対して垂直に形成される。掘り起こし工具1は、以下に説明する垂直フィン加工機に設置されている。
図2は、垂直フィン加工機の第1の実施例を示している。垂直フィン加工機10は、先端側に刃部1aが形成された掘り起こし工具1により、切削可能な金属素材2の平面に肉薄な板状の垂直フィン3を起立形成する。垂直フィン加工機10には、金属素材2を載置固定する載置台11と、掘り起こし工具1が金属素材2の平面に対して垂直方向に上下動させる垂直移動機構12と、載置台11を水平方向に移動させる水平移動機構13と、垂直移動機構12と水平移動機構13を制御して掘り起こし工具1を金属素材2の平面に対して所定の角度を有した状態で移動させて傾斜した板状のフィンを金属素材2の平面から掘り起こす掘り起しモードと、この掘り起しモードの後に垂直移動機構12により掘り起こし工具1を金属素材2の平面に対して垂直な上方向に移動させて傾斜したフィンを垂直に起立矯正する垂直矯正モードを制御する制御装置を備えている。
金属素材2を載置固定する載置台11は、水平方向に移動させる水平スライダー13aに設置されたスライドブロック11aに固定されている。水平スライダー13aは、ベッド14の上面に設置され、水平スライダー13aの両端はベッド14に設けられた軸受15によって支持されていて、図示左方の軸受15から突出した軸端にプーリー16が固着されている。水平スライダー13aの中間部はボールねじが形成され、載置台11の下面に設けられたスライドブロック11aのナット部に螺合している。プーリー16はVベルトやタイミングベルトからなるベルト17が懸架され、水平駆動モータ18の出力軸に連結されている。そして、図示しない制御装置によって水平駆動モータ18を回転駆動することにより、水平スライダー13aのボールねじが回転し、スライドブロック11aを水平方向に移動させている。このスライドブロック11aの水平移動により、載置台11が一体に水平方向に移動される。
一方、掘り起こし工具1が金属素材2の平面に対して垂直方向に上下動させる垂直移動機構12は、ベッド14の上面に設置された固定フレーム19の側面に設置されている。掘り起こし工具1を着脱自在に固着する工具保持台20は、垂直方向に移動させる垂直スライダー21に設置されたスライドブロック21aに固定されている。垂直スライダー21は、固定フレーム19の側面に設置され、垂直スライダー21の両端は軸受22によって支持されていて、図示上方の軸受22から突出した軸端にプーリー23が固着されている。垂直スライダー21の中間部はボールねじが形成され、工具保持台20に設けられたスライドブロック21aのナット部に螺合している。プーリー23にはVベルトやタイミングベルトからなるベルト24が懸架され、垂直駆動モータ25の出力軸に固着されたプーリー26に連結されている。そして、制御装置によって垂直駆動モータ25を回転駆動することにより、垂直スライダー21のボールねじが回転し、スライドブロック21aを垂直方向に移動させている。このスライドブロック21aの垂直移動により、工具保持台21が一体に垂直方向に移動される。
掘り起こし工具1は、先端側に金属素材2を掘り起こしてフィンを形成する刃部が形成されていて、下具保持台21の下端にボルト等により固着され、先端の刃部が下方に向くように傾斜させて固着している。この傾斜角度は、垂直方向に対して概ね30度から75度としているが、後述する垂直フィンの形成工程において、水平方向に移動される載置台11との相対的移動によって設定している。
次に、図3を参照して、垂直フィン加工機による垂直フィンの形成工程について説明する。金属素材2は、載置台11の上面に位置決めして固定されている。この位置決めの手段としては、例えば、金属素材2の進行方向の両側にパイロット孔を形成する一方、図2に示すように、載置台11にパイロットピン11aを立設し、このパイロットピン11aにパイロット孔を嵌合することにより、載置台11と金属素材2とを不動となるように位置決めしている。
図3(A)は、金属素材2に対する掘り起こし工具1のスタート位置を示している。この状態では、掘り起こし工具1は金属素材2の右側上方に待避している。この状態から、掘り起こし工具1を金属素材2の平面に対して垂直方向に上下動させる垂直移動機構12と、載置台11に載置した金属素材2を水平方向に移動させる水平移動機構13との相対的な移動によって、金属素材2の平面に対して垂直な垂直フィンが形成される。なお、図3(B)から(E)及び、図4(A)から(D)は、予め金属素材2の平面に複数の垂直フィンを形成したのち、その後、次に金属素材2に垂直フィンを形成する工程を示している。
まず、掘り起しモードにおいては、垂直移動機構12の垂直駆動モータ25を制御装置によって回転駆動することによって掘り起こし工具1を垂直に下降させるとともに、水平移動機構13の水平駆動モータ18を制御装置により回転駆動することによって、図4(A)に示すように、先に形成した垂直フィン3よりも所定ピッチDだけ図示左方の上流側に離間した金属素材2の平面に掘り起こし工具1の刃部1aを当接させる。その後、垂直移動機構12によって掘り起こし工具1をさらに垂直に下降させるとともに、水平移動機構13によって金属素材2を図示左方に移動させる。この結果、掘り起しモードにおいては、掘り起こし工具1の刃部の下降と、金属素材2の裏面方向への移動によるベクトルから、掘り起こし工具1の刃部が、あたかも所定の角度を保ちながら次第に金属素材2の裏面方向に移動してフィンが掘り起こされる。この結果、図4(B)及び図3(B)に示すように、金属素材2から傾斜したフィンが起立形成される。
その後、傾斜したフィンを垂直に起立矯正する垂直矯正モードに移行する。垂直矯正モードにおいては、掘り起こし工具1の刃部1aの先端が、図3(C)に示すように、傾斜したフィンの基部の最下点に当接されている。この状態から、図3(D)及び図4(C)に示すように、垂直移動機構12によって掘り起こし工具1を垂直に上昇させる。この結果、傾斜したフィンが掘り起こし工具1の刃部によって、金属素材2の平面に対して垂直に起立するように矯正され、垂直フィンが形成される。このとき、制御装置は、垂直移動機構12を垂直に上昇させる制御を行い、水平移動機構13は停止させている。
この垂直矯正モードが終了した後、垂直移動機構12をさらに垂直方向に上昇させるとともに、水平移動機構13を次の垂直フィンを形成するために、先に形成した垂直フィンよりも所定ピッチDだけ図4(A)に示すような図示右方に移動する。その後、前述したように、金属素材2の平面に掘り起こし工具1の刃部を当接させた後、掘り起しモードと垂直矯正モードを制御装置によって制御して、垂直移動機構12と水平移動機構13駆動することにより、金属素材2の平面には、図1などに示した複数の垂直フィン3が順次起立形成される。
図5は、垂直フィン加工機の第2の実施例を示している。この第2の実施例において、前述した第1の実施例と相違する点は、垂直移動機構32を水平方向に移動させるように構成し、金属素材2を載置する載置台31を固定状態としたことである。
金属素材2を載置固定する載置台31は、ヘッド47の上面に載置固定されている。一方、垂直移動機構32は、掘り起こし工具1を垂直方向に移動させる垂直スライダー33が設けられたスライドフレーム35に配設されている。また、水平駆動機構34は、スライドフレーム35をモータ駆動によって水平方向に移動させるように構成されている。
掘り起こし工具1を垂直方向に移動させる垂直スライダー33は、スライドフレーム35の側面に設けられ、前述した第1の実施例と同様に構成されている。すなわち、掘り起こし工具1を着脱自在に固着する工具保持台36は、垂直方向に移動させる垂直スライダー33に設置されたスライドブロック33aに固定されている。垂直スライダー33は、スライドフレーム35の側面に設置され、垂直スライダー33の両端は軸受37によって支持されていて、図示上方の軸受37から突出した軸端にプーリー38が固着されている。垂直スライダー33の中間部はボールねじが形成され、工具保持台36に設けられたスライドブロック33aのナット部に螺合している。プーリー38にはVベルトやタイミングベルトからなるベルト39が懸架され、垂直駆動モータ40の出力軸に固着されたプーリー41に連結されている。そして、制御装置によって垂直駆動モータ40を回転駆動することにより、垂直スライダー33のボールねじが回転し、スライドブロック33aを垂直方向に移動させている。このスライドブロック33aの垂直移動により、工具保持台36が一体に垂直方向に移動される。
垂直移動機構32の垂直スライダー33を配設したスライドフレーム35は、ベッド34の上面に水平方向に移動可能になっている。スライドフレーム35を自在に水平移動するために、例えばベッド47の上面にレール(図示しない)を敷設し、このレール上をスライドフレーム35の下面に配設した車輪を走行させるようにしている。また、スライドフレーム35には、スライドブロック35aが設けられている。一方、ベッド47の上面には水平スライダー42が設けられている。水平スライダー42の両端はベッド47に設けられた軸受43によって支持されていて、図示左方の軸受43から突出した軸端にプーリー44が固着されている。水平スライダー42の中間部はボールねじが形成され、スライドフレーム35の側面に設けられたスライドブロック35aのナット部に螺合している。プーリー44はVベルトやタイミングベルトからなるベルト45が懸架され、水平駆動モータ46の出力軸に連結されている。そして、図示しない制御装置によって水平駆動モータ46を回転駆動することにより、水平スライダー42のボールねじが回転し、スライドブロック35aを水平方向に移動させている。このスライドブロック35aの水平移動により、スライドフレーム35が一体に水平方向に移動される。
次に、図5に示した垂直フィン加工機の第2の実施例による垂直フィンの形成工程について説明する。金属素材2は、載置台31の上面に第1の実施例と同様に位置決めして固定されている。載置台31は不動となっている。この状態から、金属素材2の上面に垂直フィン3を形成するが、金属素材2に対する掘り起こし工具1の挙動は、概ね前述した第1の実施例と同様であり、重複した詳細な説明は省略する。
まず、掘り起しモードにおいては、垂直移動機構32の垂直駆動モータ40を制御装置に制御されて回転駆動することにより、垂直スライダー33を垂直に下降させるとともに、水平移動機構34のスライドフレーム35を水平駆動モータ40の回転駆動することによって、図4(A)に示すように、先に形成した垂直フィン3よりも所定ピッチDだけ図示左方の上流側に離間した金属素材2の平面に掘り起こし工具1の刃部を当接させる。そして、垂直移動機構32の垂直スライダー33に配設した掘り起こし工具1をさらに垂直に下降させるとともに、水平移動機構34のスライドフレーム35を図示右方に移動させる。この結果、掘り起しモードにおいては、掘り起こし工具1の刃部1aの下降と、金属素材2の裏面方向への移動によるベクトルから、掘り起こし工具1の刃部1aが、あたかも所定の角度を保ちながら次第に金属素材2の裏面方向に移動することによりフィンが掘り起こされる。この結果、図4(B)に示すように、金属素材2から傾斜したフィンが起立形成される。
その後、傾斜したフィンを垂直に起立矯正する垂直矯正モードに移行する。垂直矯正モードにおいては、掘り起こし工具1の刃部1aの先端が、図3(C)に示すように、傾斜したフィンの基部、すなわち最下点に当接されている。この状態から、図3(D)及び図4(C)に示すように、垂直移動機構32の垂直スライダー33によりて掘り起こし工具1を垂直に上昇させる。この結果、傾斜したフィンが掘り起こし工具1の刃部1aによって、金属素材2の平面に対して垂直に起立するように矯正され、垂直フィン3が形成される。このとき、制御装置は、垂直移動機構32を垂直に上昇させる制御を行い、水平移動機構は停止させている。
この垂直矯正モードが終了した後、垂直移動機構32をさらに垂直方向に上昇させるとともに、水平移動機構34のスライドフレーム35を、次の垂直フィン3を形成するために、先に形成した垂直フィン3よりも所定ピッチDだけ図4(A)に示すような図示右方に移動する。その後、前述したように、金属素材2の平面に掘り起こし工具1の刃部1aを当接させた後、掘り起しモードと垂直矯正モードを制御装置によって制御して、垂直移動機構32と水平移動機構34を駆動することにより、金属素材2の平面には、図1などに示した複数の垂直フィンが順次起立形成される。
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、垂直移動機構や水平移動機構としてボールねじを使用したリニアスライダーの他、周知の移動機構を使用しても良い。また、駆動モータは、サーボモータを使用することが望ましいが、リニアスライダー等に位置センサーを設置し、センサーの出力信号に基づいて制御装置により垂直移動機構や水平移動機構を制御するようにしても良い。
1 掘り起こし工具
1a 刃部
2 金属板
3 垂直フィン
10 垂直フィン加工機
11 載置台
12 垂直移動機構
13 水平移動機構

Claims (3)

  1. 先端側に刃部が形成された掘り起こし工具により、切削可能な金属素材の平面に肉薄な板状の垂直フィンを起立形成する加工装置であって、
    前記金属素材を載置固定する載置台と、
    前記掘り起こし工具が前記金属素材の平面に対して垂直方向に上下動させる垂直移動機構と、
    前記垂直移動機構または前記載置台を水平方向に移動させる水平移動機構と、
    前記垂直移動機構と前記水平移動機構とを制御して前記掘り起こし工具を前記金属素材の平面に対して所定の角度を有した状態で移動させて傾斜した板状のフィンを前記金属素材の平面から掘り起こす掘り起しモードと、この掘り起しモードの後に前記垂直移動機構により前記掘り起こし工具を前記金属素材の平面に対して垂直な上方向に移動させて傾斜した前記フィンを垂直に起立矯正する垂直矯正モードを制御する制御装置とを備えたことを特徴とする垂直フィン加工機。
  2. 前記水平移動機構には、前記載置台を水平駆動モータによって水平方向に移動させる水平スライダーが設けられ、前記垂直移動機構には、固定フレームに対して前記掘り起こし工具を垂直駆動モータによって垂直方向に移動させる垂直スライダーが設けられた請求項1に記載の垂直フィン加工機。
  3. 前記載置台は、機構台座の所定位置に載置固定され、前記垂直移動機構は、前記掘り起こし工具を垂直方向に移動させる垂直スライダーが設けられた固定フレームを水平駆動モータによって水平方向に移動させる水平駆動装置が設けられた請求項1に記載の垂直フィン加工機。
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