JP2021028057A - エアフィルタユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】濾材のプリーツ形状を保持しつつ、濾材のうち塵埃を捕集可能な面積を広く確保することが可能なエアフィルタユニットを提供する。【解決手段】主捕集層(31b)と、主捕集層(31b)よりも剛性が高く、主捕集層(31b)よりも気流の風下側に配置される通気性支持層(31c)と、を有し、プリーツ形状のエアフィルタ濾材(30)であるフィルタパック(20)と、フィルタパック(20)のプリーツ間隔を保持する間隔保持部材を備え、間隔保持部材として風下保持部材(60)と風上保持部材(50)とを有しつつ、エアフィルタ濾材(30)の風上側の面における風上保持部材(50)が接触している部分の面積割合を、エアフィルタ濾材(30)の風下側の面における風下保持部材(60)が接触している部分の面積割合で除した値が、0より大きく1.0未満であるか、または、間隔保持部材として風下保持部材(60)を有しており風上保持部材(50)を有していない。【選択図】図6

Description

エアフィルタユニットに関する。
エアフィルタは、所定の粒子径を有する粒子の捕集効率により、ULPA(Ultra Low Penetration Air )フィルタ、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ、および中性能フィルタ等に分類される。これらは、その性能に応じて異なる用途に用いられている。
これらのエアフィルタでは、捕集可能な面積である有効面積をできるだけ広く確保するために、プリーツ形状に折り曲げられた状態で用いられることがある。
このようにエアフィルタのプリーツ形状を保持させる構造としては、例えば、特許文献1(実開平03−054711号公報)に記載のように、プリーツ形状の濾材に対して気流の上流側と下流側の両側から櫛歯形状のスタビライザを挿入することで、プリーツ形状を保持させた構造のものが提案されている。
上記特許文献1に記載のエアフィルタでは、濾材の風上側と風下側とで同じ形状のスタビライザが設けられており、濾材の風上側の面が風上側のスタビライザと接触している面積と、濾材の風下側の面が風下側のスタビライザと接触している面積と、が同じ構造のものである。
ところが、濾材のうち、風上側のスタビライザによって覆われている箇所については、塵埃の捕集に寄与し難い。
第1観点に係るエアフィルタユニットは、濾材と、少なくとも1つの間隔保持部材と、を備えている。濾材は、プリーツ形状である。濾材は、濾材層と支持層を有している。支持層は、濾材層よりも剛性が高く、濾材層よりも気流の風下側に配置される。間隔保持部材は、濾材のプリーツ間隔を保持する。間隔保持部材は、濾材の風上側に配置された風上保持部材と、濾材の風下側に配置された風下保持部材と、を有しており、濾材の風上側の面における風上保持部材が接触している部分の面積割合を、濾材の風下側の面における風下保持部材が接触している部分の面積割合で除した値が、0より大きく1.0未満であるか、または、間隔保持部材は、濾材の風下側に配置された風下保持部材を有しており、濾材の風上側には配置されていない。
なお、濾材におけるダメージを抑制させる観点から、濾材は、厚み方向に突出または窪んだ凹凸形状を形成させるためのエンボス加工が施されていないものであることが好ましい。
また、濾材の圧力損失の分布のばらつきが少なく、プリーツ形状の間隔が揃っていることが好ましい。風下保持部材を用いることで使用時においてもプリーツ形状の間隔が揃ったままに維持できている場合には、さらに風上保持部材を用いる必要性を低くすることができ、場合によっては用いなくても済むことになる。風上保持部材を用いない場合には、組み立て時に風上側のプリーツ間隔を治具で整えながら風上保持部材を取り付ける作業が不要になる。
なお、風上保持部材としては、プリーツ形状の折り目が延びる方向を法線方向とする平板状であり、濾材の風上側面であって互いに対向する面同士の間の少なくとも気流の上流側部分に位置しているものであることが好ましい。
このエアフィルタユニットは、風下保持部材によって濾材のプリーツ形状が保持されており、風上保持部材が濾材の風上側の面と接触している面積が風下保持部材が濾材の風下側の面と接触している面積よりも小さいかまたは風上保持部材が設けられていないため、濾材のプリーツ形状に保持しつつ濾材のうち塵埃の捕集に寄与する面を広く確保することが可能になっている。
第2観点に係るエアフィルタユニットは、第1観点のエアフィルタユニットであって、濾材の厚みは、0.3mm以上である。
なお、ここでの濾材の厚みは、例えば、1.0mm以下とすることができる。
このエアフィルタユニットは、濾材の厚みは0.3mm以上である場合には、濾材の厚みが0.3mm未満である場合に比べて、濾材の折込み山数を少なくするか、プリーツ間隔を狭くすることになる。プリーツ山数を少なくする場合は、濾材面積が少なくなるが、風下保持部材および風上保持部材が濾材に接する面積が小さく抑えられ、有効濾材面積の減少程度が小さく抑えられ、その分だけ、圧力損失の上昇程度を小さく抑えることができる。また、プリーツ間隔を狭くする場合は、プリーツ空隙部(隣り合うプリーツ同士の間の部分)の流速が増大するが、風下保持部材および風上保持部材の表面積を小さくしたことで、これらによる圧力損失の上昇程度を小さく抑えることができる。また、濾材の上流側面積は保塵量への影響が大きいため、濾材の上流側の閉塞面積(風上保持部材等による閉塞面積)は小さいことが望ましい。なお、風下側保持部材の有無は、濾材における保塵量にはほとんど影響しない。
第3観点に係るエアフィルタユニットは、第1観点または第2観点のエアフィルタユニットであって、風下保持部材は、濾材における気流の風下側の面で接着している。
なお、形状保持部材が風上保持部材を有している場合には、風上保持部材は濾材に対して接着されていても接着されていなくてもよい。
なお、接着には、接着剤を硬化させて剥がすことができない状態とした場合や、介在する樹脂を溶融させた後に硬化させて剥がすことができない状態とした場合だけでなく、外力の付与により剥がすことができるような粘着等も含まれる。
このエアフィルタユニットは、形状保持部材による保持機能を高めることで、プリーツ形状の変化を抑えることができる。これにより、濾材の風上側で互いに対向する面同士の間隔が狭まり濾材としての機能の発揮が抑制される状態となることを、低減させることが可能になる。
第4観点に係るエアフィルタユニットは、第1観点から第3観点のいずれかのエアフィルタユニットであって、風下保持部材は、板状部材を複数有している。板状部材は、プリーツ形状の折り目が延びる方向を法線方向とする平板状である。板状部材は、気流の上流側ほど幅が狭い形状を有している。複数の板状部材は、板厚方向に、15mm以上35mm以下のピッチで並んで配置されている。
なお、複数の板状部材は、板厚方向に、17mm以上31mm以下のピッチで並んで配置されていることがより好ましい。
なお、複数の板状部材は、板厚方向における配置のピッチを板状部材の板厚で除した値が、15以上35以下であることが好ましく、17以上31以下であることがより好ましい。
このエアフィルタユニットは、構造抵抗を小さく抑えることが可能になる。
第5観点に係るエアフィルタユニットは、第4観点のエアフィルタユニットであって、板状部材の厚みは、0.8mm以上2.0mm以下である。
このエアフィルタユニットは、板状部材の厚みが0.8mm以上であるため、濾材の形状保持に有利であり、板状部材の厚みが2.0mm以下であるため、板状部材自身が通風抵抗となることを抑制することができる。
第6観点に係るエアフィルタユニットは、第4観点または第5観点のエアフィルタユニットであって、濾材は、風下側に折り目を有している。濾材は、互いに隣り合うようにして並んだ第1プリーツと第2プリーツと第3プリーツとを有している。複数の板状部材は、第1板状部材と、第1板状部材とは独立した別部材である第2板状部材と、を含んでいる。第1板状部材は、第1プリーツと第2プリーツとの間隔を保持する。第2板状部材は、第2プリーツと第3プリーツとの間隔を保持する。
このエアフィルタユニットでは、第1板状部材と第2板状部材とが互いに独立した別部材であることから、各プリーツを順次形成させながら各板状部材によって形成された各プリーツの形状を保持させることが可能となる。
なお、プリーツの風下側にのみ互いに独立した複数の板状部材を接着させてプリーツ形状を保持させた場合には、例えば、プリーツ折方向(プリーツパックの状態で濾材が折り重なる方向)には伸縮可能であり、エアフィルタユニットが有する筐体への組み込みの際には、濾材が折り重なる方向の誤差を吸収できる。
第7観点に係るエアフィルタユニットは、第6観点のエアフィルタユニットであって、板状部材は、濾材の風下側の面と接触する接触部分と、濾材の風下側の面とは接触しない非接触部分と、を有している。接触部分の融点は、非接触部分の融点よりも低い。
このエアフィルタユニットは、板状部材のうち接触部分を融解させて濾材に接合させることで、製造が容易になる。
第8観点に係るエアフィルタユニットは、第1観点から第7観点のいずれかのエアフィルタユニットであって、間隔保持部材は、風上保持部材を有している。風上保持部材は、複数の間隔保持部分と、連結部分と、を有している。間隔保持部分は、各プリーツ間に位置している。連結部分は、複数の間隔部分同士を繋いでいる。
このエアフィルタユニットは、濾材の風上側の部分においてプリーツ形状のプリーツ間隔を保持することが可能になっている。
第9観点に係るエアフィルタユニットは、第8観点のエアフィルタユニットであって、風上保持部材は、気流の通過方向における濾材の中心よりも上流側にのみ位置している。
なお、風上保持部材は、気流の通過方向におけるエアフィルタユニットの中心よりも上流側にのみ位置していることが好ましい。
なお、風上保持部材は、濾材の上流側端部から、濾材の気流の通過方向における全長の20%以下の範囲にのみ設けられていることが好ましく、当該全長の10%以下の範囲にのみ設けられていることがより好ましい。
このエアフィルタユニットは、風上保持部材によって濾材の上流側端部におけるプリーツ間隔を保持させつつ、風上保持部材自体が通風抵抗となる程度を小さく抑えることが可能になる。
第10観点に係るエアフィルタユニットは、第1観点から第9観点のいずれかのエアフィルタユニットであって、濾材の風上側の面における風上保持部材が接触している部分の面積割合は、1.0%以下である。
このエアフィルタユニットは、濾材の風上側の面が風上保持部材と接触することにより塵埃の捕集に寄与しにくくなる面積を小さく抑えることが可能になっている。
第11観点に係るエアフィルタユニットは、第1観点から第10観点のいずれかのエアフィルタユニットであって、濾材の風下側の面における風下保持部材が接触している部分の面積割合は、2.5%以上6.0%以下である。
このエアフィルタユニットは、プリーツ形状の濾材の通風時においても、プリーツ形状を風下側から十分に支えつつ、濾材において気流を通過させることが可能な面積を十分に広く確保することが可能になる。
第12観点に係るエアフィルタユニットは、第1観点から第11観点のいずれかのエアフィルタユニットであって、濾材層は、主捕集層と、主捕集層に対して気流の風上側に配置された風上側濾材層と、を有している。
このエアフィルタユニットは、主捕集層に対して風上側に配置された風上側濾材層によって、比較的大きな塵埃を捕捉することが可能になるため、主捕集層の目詰まりを抑制させることが可能になる。
第13観点に係るエアフィルタユニットは、第12観点のエアフィルタユニットであって、主捕集層は、フッ素樹脂を含む多孔膜である。
このエアフィルタユニットは、比較的小さな塵埃についても捕捉することが可能になる。
エアフィルタユニットの一実施形態を示す流入口側の外観斜視図。 エアフィルタユニットの一実施形態を示す流出口側の外観斜視図。 エアフィルタパックの外観斜視図。 エアフィルタ濾材の概略断面構成図。 エアフィルタパックが風上保持部材と風下保持部材とで保持されている様子を示す側面図。 エアフィルタパックが風上保持部材と風下保持部材とで保持されている様子を示す平面図 風上保持部材の平面図。 風下保持部材の平面図。
以下、エアフィルタユニットについて、例を挙げつつ具体的に説明するが、これらの記載は本開示内容を限定するものではない。
(1)エアフィルタユニット1
図1に、エアフィルタユニット1の流入口側の概観斜視図を示す。図2に、エアフィルタユニット1の流出口側の概観斜視図を示す。
エアフィルタユニット1は、エアフィルタパック20と、当該エアフィルタパック20が収納される枠体10とを備える。
枠体10は、エアフィルタパック20を内部に収納および保持できるものであればよく、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金製もしくは樹脂製を用いることができる。
枠体10は、通気方向の前側(流入口)および後側(流出口)が大きく開口しており、通気方向に垂直な方向から見た場合に後述するエアフィルタパック20の波形が現れるようにエアフィルタパック20を収容する。このエアフィルタパック20の収容方向としては、特に限定されないが、上面視においてエアフィルタパック20の波形が現れるように収容されていること、すなわちプリーツ形状の山部分および谷部分が上下に延びる姿勢で収容されていることが好ましい。
ここで、枠体10には、エアフィルタパック20が、各エアフィルタ濾材30のプリーツ間隔が狭められるように収容される。なお、特に限定されないが、エアフィルタ濾材30の端部と枠体10の内周部分との間にシール剤を設けることで、シール性を向上させることが好ましい。このようなシール剤としては、例えばエポキシ、アクリル、ウレタン系などの樹脂製のものが挙げられる。
(2)エアフィルタパック20
図3に、エアフィルタパック20の外観斜視図を示す。
エアフィルタパック20は、エアフィルタ濾材30が所定の形状となるように山折りおよび谷折りが繰り返されて成形されたもの(プリーツ形状の濾材)であり、プリーツ形状(波型形状)を有している。本実施形態においては、風上側端部において山折り線が延びており、風下側端部において谷折り線が延びている。
エアフィルタパック20は、特に限定されないが、例えば、エアフィルタ濾材30をレシプロ折り機等によって折り曲げることで得られる。
エアフィルタパック20は、プリーツピッチが、5.5mm以上9.0mm以下であることが好ましい。プリーツピッチをこの範囲とすることで、エアフィルタユニット1の構造抵抗の増大を抑えつつ、枠体10に収容して機能させることが可能なエアフィルタ濾材の面積を十分に広く確保することが可能になる。
エアフィルタパック20は、濾材面積を十分に広く確保する観点から、気流の通過方向における長さである折高さ(図5に示す長さL)が、50mm以上とすることができ、100mm以上であることが好ましく、200mm以上であることがより好ましい。エアフィルタパック20の折高さの上限は、例えば、500mm以下とすることができ、400mm以下であることが好ましい。本実施形態のエアフィルタユニット1では、このように折高さが十分に長く、濾材の面積が広く確保されることで構造抵抗が問題となりがちな構造であっても、その構造抵抗を小さく抑えることが可能なものである。また、このように、エアフィルタパック20の折高さが長い場合には、特に、気流方向の中心よりも下流側の部分において互いに対向している風下側の面同士が過度に近づきすぎてしまうことや互いに接してしまうことが生じやすいが、このような場合であっても、後述の風下保持部材60が設けられていることで、風下側の面同士の過度な近づきや接触を回避し、圧力損失の上昇を抑制させつつ、濾過機能を発揮できなくなる箇所を低減させることができる。
なお、エアフィルタパック20における上流側端部の大きさ(枠体10の流入口の内側部分)と、下流側端部の大きさ(枠体10の流出口の内側部分)とは、同等の大きさを有していることが好ましい。
(3)エアフィルタ濾材30
図3に、エアフィルタ濾材30の断面概略構成図を示す。
エアフィルタ濾材30は、主捕集層31bと、通気性支持材31cを有している。
主捕集層31bは、特に限定されず、例えば多孔膜を有するものであってよい。この主捕集層31bは、例えば、フッ素樹脂を含む多孔膜であることが好ましく、ポリテトラフルオロエチレンを主成分として含むフッ素樹脂の多孔膜であることがより好ましい。フッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレンとしては、変性されたものであっても変性されていないものであってもよい。また、このような多孔膜は、単膜で用いてもよく、複数枚を重ねて用いてもよい。この場合、複数枚の多孔膜は、同種のものであっても、異種のものであってもよい。
また、主捕集層31bについて、空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの圧力損失が20Pa以上160Pa未満であることが好ましい。また、主捕集層31bについて、粒子径0.3μmのNaClの捕集効率が70%以上99.9999%以下であることが好ましい。さらに、主捕集層31bの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは1μm以上300μm以下であり、より好ましくは5μm以上150μm以下である。また、主捕集層31bが多孔膜を有する場合の平均繊維径は、0.1μm以下であることが好ましい。
主捕集層31bの製造方法は、特に限定されるものではないが、ここで、フッ素樹脂としてのポリテトラフルオロエチレンを主成分として含む多孔膜の主捕集層31bを例に挙げて製造する方法を説明する。まず、工程1において、ポリテトラフルオロエチレン等からなる未焼成フィルムまたは半焼成フィルムを用意する。その後、工程2において、未焼成フィルムを、所定の温度環境下であって所定の延伸速度で第1方向に延伸し、次いで第1方向に垂直な第2方向に延伸して孔を生じさせて主捕集層31bを得る。ここで、工程1のフィルムは、例えば、変性PTFE微粒子および/またはホモPTFE微粒子と、流動パラフィン、ナフサ等の押出助剤(液状潤滑剤)とを混合し、ペースト押出しによって得られた棒状物をカレンダーロール等で圧延してフィルム状に成形することで得られる。なお、必要に応じて押出助剤(液状潤滑剤)を除去する工程を設けてもよい。
通気性支持材31cは、通気性を有し、かつ主捕集層31bを気流の下流側から支持できるものであって、主捕集層31bよりも剛性(曲げ剛性)が高ければ特に限定されないが、不織布であることが好ましい。通気性支持材31cは、好ましくは主捕集層31bに接着される。なお、曲げ剛性としては、例えば、サイズ150mm×20mmの長尺状の試験サンプルを切り出し、この試験サンプルの長手方向の一端から40mmの範囲の領域を押さえ代にして水平の台から水平方向に突出させて静置し、このときの突出長さ110mmを測定長さとして、水平の台から自重により垂れ下がった垂直方向の変位を測定し、次式(曲げ剛性[g重・mm]=濾材の目付け×(測定長さ)4/8/変位)により算出したものを曲げ剛性としてもよい。
不織布としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維不織布、ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維不織布、芯成分がPETで鞘成分がポリエチレン(PE)である芯鞘構造の不織布(PET/PE芯/鞘不織布)、芯成分がPETで鞘成分がPBTである芯鞘構造の不織布(PET/PBT芯/鞘不織布)、芯成分が高融点PETで鞘成分が低融点PETである芯鞘構造の不織布(高融点PET/低融点PET芯/鞘不織布)、PET繊維およびPBT繊維の複合繊維からなる不織布、高融点PET繊維および低融点PET繊維の複合繊維からなる不織布等が挙げられる。不織布としては、一種類若しくは複数種類を組み合わせて用いることができる。なお、不織布としては、熱融着性を有するものが好ましい。
通気性支持材31cに用いられる不織布の目付は、特に限定されないが、通常10g/m以上600g/m以下、好ましくは15g/m以上300g/m以下、より好ましくは30g/m以上100g/m以下である。また、通気性支持材31cに用いられる不織布の膜厚は、好ましくは0.10mm以上0.60mm以下である。
また、通気性支持材31cについて、空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの圧力損失が主捕集層31bよりも小さく、10Pa以下であることが好ましく、実質的に0であることがより好ましい。
特に限定されないが、例えば、エアフィルタ濾材30は、主捕集層31bにおける集塵負荷を低減させて目詰まりを抑制させる観点から、主捕集層31bよりも気流の風上側においてプレ捕集層31a(風上側濾材層の一例)を有していることが好ましい。具体的には、エアフィルタ濾材30は、風上側から順に、プレ捕集層31a、主捕集層31b、および通気性支持材31cを有していることが好ましい。
プレ捕集層31aは、特に限定されないが、例えば、メルトブローン法により得られたものを用いることができる。プレ捕集層31aの材質は、例えば、ポリエチレン(PE)の他、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド(PA)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリウレタン(PU)等が挙げられる。プレ捕集層31aは、主捕集層31bに、例えばホットメルト樹脂を用いた熱ラミネートにより接合することができる。
また、プレ捕集層31aについて、空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの圧力損失が15Pa以上55Pa未満であることが好ましい。また、プレ捕集層31aについて、粒子径0.3μmのNaClの捕集効率が25%以上80%未満であることが好ましい。さらに、プレ捕集層31aは、厚みが主捕集層31bよりも厚いことが好ましく、0.1mm以上0.8mm以下であることが好ましく、0.2mm以上0.5mm以下であることがより好ましい。
エアフィルタ濾材30の全体としては、プリーツ形状ではない平坦な状態のものについて、空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの圧力損失が、例えば60Pa以上200Pa以下である。また、エアフィルタ濾材30の全体としては、プリーツ形状ではない平坦な状態のものについて、粒子径0.3μmのNaCl粒子を含む空気を流速5.3cm/秒で通過させたときの粒子の捕集効率が99.99%以上であることが好ましく、HEPA用フィルタとして用いるものが好ましい。なお、エアフィルタ濾材30の全体の厚みとしては、0.3mm以上1.0mm以下であることが好ましい。
なお、エアフィルタ濾材30において生じるダメージを抑制させてリークを抑制する観点から、エアフィルタ濾材30は、厚み方向に突出または窪んだ凹凸形状を形成させるためのエンボス加工が施されていないものであることが好ましい。
エアフィルタ濾材30は、例えば、製造時にロール状に巻き取られることで、巻き癖が生じているものであってもかまわない。巻き癖が生じている比較的厚めのエアフィルタ濾材30を用いて折高さの高いエアフィルタユニット1を製造する場合には、巻き癖に起因してプリーツ状とされたエアフィルタ濾材30の対向する部分の内側である流入口いついて意図せず狭まるものが生じる等、プリーツ間隔の均一性が低下して構造抵抗が増大してしまいがちであるが、本構造によれば、巻き癖に起因するこのような構造抵抗の増大を小さく抑えることが可能となる。
(4)間隔保持部材
当該エアフィルタパック20のプリーツ形状は、対向する濾材の面同士の間隔を保持する間隔保持部材によって保持される。具体的には、本実施形態では、間隔保持部材には、複数の風上保持部材50と、複数の風下保持部材60が含まれる。
図5は、エアフィルタパック20が複数の風上保持部材50と、複数の風下保持部材60とで保持されている様子を示す側面図である。図6は、エアフィルタパック20が風上保持部材50と風下保持部材60とで保持されている様子を示す平面図である。
(4−1)風上保持部材50
図7に、風上保持部材50の平面図を示す。
風上保持部材50は、風上連結部分51と、複数の風上突起52と、を有しており、エアフィルタパック20のプリーツ形状の山折り線が延びる方向を法線方向とする板状部材である。
風上連結部分51(連結部分の一例)は、エアフィルタパック20のプリーツ形状の山折り線が延びる方向に対して直交する方向に延びている。
複数の風上突起52(間隔保持部分の一例)は、風上連結部分51の長手方向に沿うように所定間隔で並んで設けられており、風上連結部分51の風下側からさらに風下側に向けて突出するように延び出しており、差し込み代に相当する部分である。複数の風上突起52同士の間には、エアフィルタパック20のプリーツ形状の山折り線の近傍部分が保持される。なお、風上連結部分51の長手方向における風上突起52の長さは、風下側に向かうにつれてわずかに短くなっており、これにより、風上突起52は台形形状を有している。各風上突起52の形状や大きさは同一である。ここで、風上連結部分51の長手方向における風上突起52の両縁部はエアフィルタ濾材30の風上側の面に接しているが、風上突起52の下流側端部は、エアフィルタ濾材30には接していない。
なお、風上突起52は、エアフィルタパック20の気流方向の長さの中心よりも上流側にのみ設けられていることが好ましい。また、風上突起52の気流方向の長さは、エアフィルタパック20の折高さの20%以下であってよく、10%以下であることが好ましく、3%以上であってよい。これにより、エアフィルタパック20の風上側端部のプリーツ間隔を一定に維持しつつ、風上保持部材50とエアフィルタ濾材30との接触面積を小さく抑えることが可能になっている。なお、風上保持部材50は、エアフィルタパック20のプリーツ形状のプリーツ間隔が広い場合には間隔を保持する能力が低いことから、従来用いられているプリーツ形状の折り目に直交するように塗布されるホットメルト樹脂のようなものではないことが好ましい。
複数の風上保持部材50の板厚は、例えば、0.8mm以上2.0mm以下とすることができる。風上保持部材50の厚みを0.8mm以上とすることで、プリーツ間隔を安定的に維持することができ、風上保持部材50の厚みを2.0mm以下とすることで、風上保持部材50自体がエアフィルタユニット1の構造抵抗となる程度を抑制することが可能になる。
複数の風上保持部材50は、プリーツ間隔を安定的に維持しつつ構造抵抗を小さく抑える観点から、板厚方向に互いに15mm以上35mm以下の間隔をあけて並んで配置されていることが好ましく、17mm以上31mm以下のピッチで並んで配置されることがより好ましい(なお、ピッチは、間隔ではなく、板厚が含まれる)。また、複数の風上保持部材50について、板厚方向の配置ピッチ/板厚の値が、15以上35以下であることが好ましく、17以上31以下であることがより好ましい。
また、複数の風上保持部材50とエアフィルタ濾材30の風上側の面との接触面積/エアフィルタ濾材30の風上側の面の面積は、1.0%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましい。これにより、エアフィルタ濾材30の風上側の面の面積のうち、複数の風上保持部材30が接触することにより塵埃の捕集に寄与しにくくなる部分の面積を小さく抑えることが可能になる。
なお、風上保持部材50は、エアフィルタパック20に対して接着剤を介して固定されていてもよいし、接着剤を介さずに固定されていてもよい。
(4−2)風下保持部材60
図8に、風下保持部材60の平面図を示す。
エアフィルタユニット1は、エアフィルタパック20のプリーツ形状の山折り線や谷折り線が延びる方向に直交する方向に並んだ複数の風下保持部材60を有している。また、エアフィルタユニット1は、プリーツ形状の山折り線や谷折り線が延びる方向に直交する方向に並んだ複数の風下保持部材60を一組とした場合に、当該一組が、プリーツ形状の山折り線や谷折り線が延びる方向に沿って並んで設けられている。
風下保持部材60は、エアフィルタパック20のプリーツ形状の山折り線や谷折り線が延びる方向を法線方向とする板状部材であり、プリーツ形状の山折り線や谷折り線が延びる方向から見た場合に、上流側が細い台形形状を有している。なお、風下保持部材60としては、上流側が細い三角形状であってもよい。
風下保持部材60は、上流側縁部61と、上流側縁部61よりも、エアフィルタパック20のプリーツ形状の山折り線や谷折り線が延びる方向に垂直な方向であって気流に垂直な方向の幅が長い下流側縁部62と、上流側縁部61から下流側縁部62の間で延びる第1側縁部63および第2側縁部64と、を有している。ここで、風下保持部材60のうちの下流側縁部62は、エアフィルタ濾材30の下流側の面には接しておらず、風下保持部材60における第1側縁部63および第2側縁部64がエアフィルタ濾材30の下流側の面に接している。なお、風下保持部材60のうちの上流側縁部61は、エアフィルタ濾材30の下流側の面に接していてもよいし、接していなくてもよい。
なお、風上保持部材50が用いられている場合には、エアフィルタ濾材30の風上側の面における風上保持部材50が接触している部分の面積割合を、エアフィルタ濾材30の風下側の面における風下保持部材60が接触している部分の面積割合で除した値は、0より大きく1.0未満である。
なお、風下保持部材60における第1側縁部63および第2側縁部64は、エアフィルタパック20の各プリーツ形状を維持して、エアフィルタ濾材30の風上側の面同士の距離が縮まること(気流の流入口が狭まる形状になること)を抑制させる観点から、エアフィルタ濾材30の下流側の面に対して接着されていることが好ましい。ここで、風下保持部材60とエアフィルタ濾材40が接着された状態としては、特に限定されず、利用時の気流の付与によっては互いに離れない程度に付着しており互いに破壊されることなく剥がすことができる程度に粘着剤を用いて粘着させた状態であってもよいし、接着剤を用いて互いに硬化させて剥がすことができなくなった状態であってもよいし、介在する樹脂を溶融させた後に硬化させて互いに剥がすことができなくなった状態であってもよい。接着剤を用いる場合には、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることができる。なお、樹脂を溶融させて硬化させる場合については、風下保持部材60における本体部分を構成する樹脂とは別に、風下保持部材63における第1側縁部63および第2側縁部64を本体部分よりも低融点の樹脂で構成してもよい。これにより、風下保持部材60を加熱した場合に、風下保持部材60の本体部分の変形を抑制しながら第1側縁部63および第2側縁部64を構成する樹脂部分のみを融解させてエアフィルタ濾材30に対して接着させることができ、製造を容易化させることができる。
風下保持部材60は、エアフィルタパック20の各プリーツ形状を維持させるために、エアフィルタパック20の各山折り線の風下側において板厚方向に並ぶように複数配置されている。具体的には、エアフィルタパック20の1つのプリーツ形状部分の風下側において、板厚方向に所定間隔を開けて複数の風下保持部材60が配置されている。これにより、気流が通過する際にエアフィルタパック20のエアフィルタ濾材30の下流側の面同士の間隔が狭まることを抑制することが可能になっている。
風下保持部材60の気流方向の長さは、エアフィルタパック20の折高さの半分以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、エアフィルタパック20の折高さと実質的に同一であることがさらに好ましい。これにより、エアフィルタパック20のうち互いに対向した風下面同士が接触することをより確実に抑制することが可能になる。
複数の風下保持部材60の板厚は、例えば、0.8mm以上2.0mm以下とすることができ、風上保持部材50と同じであってもよい。風下保持部材60の厚みを0.8mm以上とすることで、プリーツ間隔を安定的に維持することができると共に、濾材に対して接着させる場合の接着面を十分に確保することで接着状態を安定化させることができる。また、風下保持部材60の厚みを2.0mm以下とすることで、風下保持部材60自体がエアフィルタユニット1の構造抵抗となる程度を抑制することが可能になる。
複数の風下保持部材60は、プリーツ間隔を安定的に維持しつつ構造抵抗を小さく抑える観点から、板厚方向に15mm以上35mm以下のピッチで並んで配置されていることが好ましく、17mm以上31mm以下のピッチで並んで配置されることがより好ましい(なお、ピッチは、間隔ではなく、板厚が含まれる)。また、複数の風下保持部材60について、板厚方向の配置ピッチ/板厚の値が、15以上35以下であることが好ましく、17以上31以下であることがより好ましい。
なお、複数の風下保持部材60と複数の風上保持部材50との合計の構造抵抗を小さく抑える観点から、各風下保持部材60は、気流方向から見た場合に、各風上保持部材50に対して風下側で重なる位置に配置されることが好ましい。
また、複数の風下保持部材60とエアフィルタ濾材30の風下側の面との接触面積/エアフィルタ濾材30の風下側の面の面積は、2.5%以上6.0%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましい。2.5%以上とすることで、エアフィルタ濾材30の風下側において対向する面同士の間隔が狭まってしまうことを抑制することができ、6.0%以下とすることで、エアフィルタ濾材30において塵埃の捕集に寄与しにくくなる部分の面積を小さく抑えることが可能になる。
なお、複数の風下保持部材60は、例えば、風上保持部材50と同様に、隣り合うプリーツ間隔を保持している部分同士(各風下保持部材60同士)を連結部分等を介して一体化させる構成としてもよい。しかし、例えば、エアフィルタ濾材30をテンションローラーによってテンションをかけながら搬送して連続工程でエアフィルタパックの製造を行う場合には、エアフィルタ濾材30を損傷させることなく複数の風下保持部材60を個別にエアフィルタ濾材30に接着固定させていくことができ、量産が容易であるという観点から、複数の風下保持部材60は互いに独立した部材として設けられていることが好ましい。具体的には、先に、テンションをかけながら搬送されるフラットの状態のエアフィルタ濾材30の面上に、風下保持部材60における第1側縁部63か第2側縁部64のいずれか一方の部分を接着剤等を介して固定させながら、複数の風下保持部材60をエアフィルタ濾材30の面上に固定させる。その後、風下保持部材60における第1側縁部63か第2側縁部64のうち固定されていない他方の部分を接着剤等を付与し、エアフィルタ濾材30のうち風下保持部材60の上流側縁部61に対向している部分を折り込むことで、風下保持部材60における第1側縁部63と第2側縁部64の両方がエアフィルタ濾材30に接着等された状態を実現することが好ましい。
(5)特徴
従来のエアフィルタユニットには、エアフィルタ濾材を長寿命化させる観点から微細粒子を捕集する高性能濾材の捕集層の上流側に粗い粒子を捕集するプレフィルタ層が設けられる場合がある。しかし、濾材全体の厚みが増すと、エアフィルタユニットにおける折込み山数が減少し、濾材の圧力損失も増加してしまうことから、エアフィルタユニットとしても圧力損失が増大し、運転コストが増大してしまう。
また、エアフィルタ濾材は、通常、心材に巻き取られることでロール状に製造されるが、ロール状となった濾材には巻き癖が生じる場合がある。特に、濾材の厚みが大きいほど、巻き癖も大きくなる傾向がある。この巻き癖がある濾材を用いてプリーツ形状を有するエアフィルタユニットを製造する場合には、巻き癖を抑えてプリーツ形状を保持するために、保持部材を用いることになる。しかも、濾材の厚みが大きい場合には、上述のように濾材の有効面積が減少してしまうことから、エアフィルタ濾材の圧力損失の増大を抑制させながらプリーツ形状を保持することが求められる。
ここで、従来より用いられているプリーツ形状のエアフィルタユニットとして、セパレータフィルタ、Vバンクフィルタ、エンボスフィルタ、スタビライザフィルタを検討する。なお、セパレータフィルタは、アルミ薄板を凸凹状に織り込んだアルミセパレータを、プリーツ間に差し込むことで、プリーツ間隔を保持したものである。Vバンクフィルタは、濾材表面に塗布されたホットメルトビードでプリーツ間隔を保持した折高さの低いプリーツフィルタを、複数互いに傾斜させてフィルタ枠体内に収めたものである。エンボスフィルタは、エンボス加工を施した濾材を、プリーツ形状に加工することで、エンボス突起により対向する濾材同士のプリーツ間隔を保持したものである。スタビライザフィルタは、スタビライザを差し込んでプリーツ間隔を保持したものである。
上記のうち、「セパレータフィルタ」については、アルミセパレータが存在することにより気流が受ける抵抗が大きくなってしまい、エアフィルタユニットの圧力損失を低く抑えることが困難である。
また、従来の比較的薄い濾材であれば、「Vバンクフィルタ」に適用できるものの、厚い濾材とした場合には、折り込める濾材面積が少なく、圧力損失が高くなってしまう。
さらに、「エンボスフィルタ」では、ロール状の巻き癖が付いている濾材を用いて製造する場合において、巻き癖による構造抵抗の増大を小さく抑えることが困難であり、やはり、エアフィルタユニットの圧力損失を低く抑えることが困難となる。
これに対して、上述の特許文献1で提案されているような「スタビライザフィルタ」、すなわち、濾材の風上側と風下側とで同じ形状のスタビライザ(縁部と縁部の長手方向に並んでおり縁部から延び出した複数の櫛歯とを備えるスタビライザ)が設けられており、濾材の風上側の面が風上側のスタビライザと接触している面積と、濾材の風下側の面が風下側のスタビライザと接触している面積と、が同じ構造のものであれば、エアフィルタユニットにおける圧力損失が低く抑えられるとも考えられる。
ところが、プリーツ折高さが大きいエアフィルタユニットにおいて、スタビライザを採用する場合には、プリーツ形状の濾材に対してスタビライザを十分に差し込む作業が困難となる場合がある。具体的には、プリーツ形状のエアフィルタ濾材に対して、最初にスタビライザを挿入する段階では、挿入は比較的容易であるが、後から差し込むスタビライザについては、濾材を矯正するように押し込むことになるため、差し込む際には比較的大きな挿入力が必要となる。具体的には、例えば、プリーツの風下側に先にスタビライザを差し込んだ後、風上側において対向する位置にもスタビライザを挿入する場合には、後に挿入するスタビライザの挿入には大きな挿入力が必要になる。特に、プリーツ折高さが大きいほどこの傾向が顕著になる。このように大きな挿入力が必要になる場合には、プリーツ形状の変形防止の為に、濾材の材質や厚みを考慮して剛性の高いスタビライザが求められる。しかも、スタビライザを差し込む際、特に、風下側と風上側の両側からスタブライザを差し込む際には、濾材の表面が損傷してしまうおそれもある。さらに、濾材上流面は、上流側に配置されたスタビライザによって閉塞されることで、その分、寿命が低下してしまう。
これらに対して、本実施形態のエアフィルタユニット1は、複数の風下保持部材60によってエアフィルタ濾材30のプリーツ形状が保持されており、風上保持部材50がエアフィルタ濾材30の風上側の面と接触している面積が、複数の風下保持部材60がエアフィルタ濾材30の風下側の面と接触している面積よりも小さいか、または、そもそも風上保持部材50が設けられていないものである。このため、エアフィルタ濾材30の風上側の面は、保持部材等の濾材以外の部材で覆われている程度を小さく抑えて塵埃の捕集に寄与する面を広く確保できており、しかも、プリーツ形状は複数の風下保持部材60により十分に保持され、通風時においても各プリーツ間隔の均一性が確保され、構造抵抗が小さく抑えられため、エアフィルタユニット1としての圧力損失も低く抑えることができている。しかも、複数の風下保持部材60は、プリーツ間に1群ずつ、互いに独立するように設けられており、仮にプリーツ形状のエアフィルタ濾材30に対して各風下保持部材60を挿入して取り付ける場合であっても、櫛歯状のスタビライザを用いる場合よりも小さな力で容易に行うことができ、エアフィルタ濾材30が受ける損傷も抑制することができる。また、巻き癖が生じているエアフィルタ濾材30を用いてプリーツ形状をきれいに確保する場合においても、その損傷を小さく抑えることができる。
(6)他の実施形態
(6−1)他の実施形態A
上記実施形態では、形状保持部材として風上保持部材50と風下保持部材60の両方が含まれている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、形状保持部材としては、上記実施形態における風上保持部材50が設けられておらず、複数の風下保持部材60によって形状保持されているものであってもよい。
(6−2)他の実施形態B
上記実施形態では、風上側のプリーツ形状を保持するために風上保持部材50を用いた場合を例に挙げて説明した。
これに対して、例えば、風上側のプリーツ形状を保持するための手段は、樹脂のような部材を用いる場合に限られず、例えば、エアフィルタパック20の山折り線に対して交差するようにホットメルト樹脂を塗布することで、プリーツ形状を保持するようにしてもよい。
(6−3)他の実施形態C
上記実施形態では、エアフィルタ濾材30のプリーツ間に位置する板状部材等である風下保持部材60を1つの部材とした場合を例に挙げて説明した。
これに対して、例えば、エアフィルタ濾材30のプリーツ形状における1つのプリーツ間隔を、2部材等の複数の部材によって確保するようにしてもよい。具体的には、プリーツ形状のエアフィルタ濾材30において互いに対向する濾材面のうちの一方の面に接着等により固定された第1部材と、対向する濾材面のうちの他方の面に接着等により固定された第2部材と、を結合させることで上記実施形態の1部材である風下保持部材60と同じ機能を発揮させるようにしてもよい。ここで、第1部材と第2部材は、例えば、同じ大きさ形状の直角三角形の板状部材としてもよい。
この場合には、第1部材のうち濾材面と接着している部分以外の第1被接合部分と、第2部材のうち濾材面と接着している部分以外の第2被接合部分と、は、互いに接着剤等を介して結合されることになる。この場合において、第1部材における第1被接合部分と、第2部材における第2被接合部分と、のそれぞれに対して、互いに磁力によって引かれ合って結合できるように逆の関係(S極とN極の関係)の磁力が付与された磁性材料を含んだ接着剤等を塗布しておいてもよい。
また、例えば、テンションローラーによってテンションをかけながら搬送して連続工程でエアフィルタパックの製造を行う場合には、フラットな状態のエアフィルタ濾材30に対して、折り目に交差・直交する方向に沿って、磁性を有するまたは磁性材料を含んだホットメルト樹脂を塗布しておいてもよい。そして、その後、互いに結合させることとなる磁性材料に対して、それぞれ逆の関係の磁力が付与されることになるように磁化させて、結合させるようにしてもよい。
これにより、折り目を介して互いに対向した部分に位置するもの同士が、互いに磁力により引かれ合って結合させることが可能になる。これにより、連続工程によってプリーツ形状を確保する場合における折り込み作業を容易に行うことが可能となる。
以下、実施例を示して、本開示内容を具体的に説明する。
各実施例および比較例(比較例2を除く)で用いたエアフィルタ濾材は、2種類であり、厚みが0.35mmのものと、厚みが0.81mmのものを用いた。厚みが0.35mmのエアフィルタ濾材は、風上側から順にPET/PE芯鞘スパンボンド不織布、PTFE延伸膜(厚み10μm)、PET/PE芯鞘スパンボンド不織布(厚み0.2mm)が積層されたものであった。厚みが0.81mmのエアフィルタ濾材は、風上側から順にPPメルトブローン不織布、PTFE延伸膜(厚み100μm)、PETサーマルボンド不織布(厚み0.3mm)が積層されたものであった。
なお、各実施例および比較例のエアフィルタユニットの枠体は、上記実施形態で述べたように矩形であり、四角形状の流入口および流出口を有するものとし、プリーツ形状の山折り線が流入口近傍で上下方向に延びており、プリーツ形状の谷折り線が流出口近傍で上下方向に延びた構造のものを用いた。
また、各実施例および比較例1において、上記実施形態で述べた風上保持部材50の形状のものを用いており、厚みは1mmであり、板厚方向の配置ピッチは30mmとし、差し込み代は10mmとした。また、各実施例において、上記実施形態で述べた風下保持部材60の形状のものを用いており、厚みは1mmとしつつ、板厚方向の配置ピッチを変化させた。なお、各実施例における風下保持部材60は、上流側縁部61の幅が0.44mmであり、下流側縁部62の幅が5.34mmであり、気流方向の長さが274.38mmであった。また、各実施例において、エアフィルタパック20の実幅が116mmであり、左右の3mmを枠体へのシールのために用いた。
比較例1は、実施例3における風上保持部材50の代わりに、エアフィルタ濾材の風上側にアルミセパレータを用い、エアフィルタ濾材の風下側については上記実施例3と同様の風下保持部材60を用いたものとした。このアルミセパレータは、気流方向の長さが264mmであり、側面視における高さが上流側端部で4.2mm、下流側端部で1.4mmのものであった。アルミセパレータは、上流側部分において比較的大きなジグザグ形状が採用され、下流側部分において比較的小さなジグザグ形状が採用されているものである。具体的には、上流側部分においては、110mmの内高さ中に山が8.5個生じるようにジグザグ形状が形成され、下流側部分においては、110mmの内高さ中に上流側の3倍の個数の山が生じるようにジグザグ形状が形成されたものであった。なお、アルミセパレータのうち下流側部分の気流方向の長さは198mmであった。
比較例2では、厚み0.38mmの市販のガラス繊維濾材を用いた。なお、比較例2では、比較例1と同様にエアフィルタ濾材の風上側において比較例1で用いたものと同様のアルミセパレータを用いた。なお、比較例2では、エアフィルタ濾材の風下側においては、風下保持部材60の代わりに、エアフィルタ濾材の風上側で用いたアルミセパレータと同じ形状と構造であるアルミセパレータを向きを変えて用いた。
なお、比較例3、4は、実施例9〜11と同じエアフィルタ濾材を用いつつ、比較例2と同様に風上側と風下側の両方においてアルミセパレータを用いた。
なお、表中における各用語は、以下の通りである。
「フィルタユニットの圧力損失」(Df)は、面積Af(m)のエアフィルタ濾材30をエアフィルタパック20の形態として枠体10に収容して得られるエアフィルタユニット1を所定の前面風速(m/s)の環境下に置いたときの、エアフィルタユニット1の前後の圧力差である。フィルタユニットの圧力損失(Df)は、濾材抵抗(Dm)と構造抵抗(Ds)との和となる。なお、ここでの前面風速(m/s)は、定格風量前面風速(m/s)を風上側の開口面積で除したものであり、2.9(m/s)とした。
「濾材圧力損失」(D0)とは、プリーツ形状とはなっていない平坦なエアフィルタ濾材30に対して、空気を流速0.053m/sで通過させたときのエアフィルタ濾材30の前後の圧力差D0である。
「濾材抵抗」(Dm)は、面積Af(m)のエアフィルタ濾材30に対して、空気を定格風量Q(m/s)で通過させたときのエアフィルタ濾材30の前後の圧力差であり、濾材抵抗(Dm)=D0×(Q/Af)/0.053として得られる値である。
「構造抵抗」(Ds)は、構造抵抗(Ds)=Df−Dm=Df−D0×(Q/Af)/0.053で得られる値である。
以上の各実施例および比較例の詳細を以下の表に示す。
Figure 2021028057
上記実施例3は、比較例1と比べると、上述の通り風上支持部材50がアルミセパレータに変更されていることから、エアフィルタ濾材との接触面積が異なっており、接触面積/エアフィルタ濾材の面積の値が実施例1では0.12%であり、比較例1で14.4%であった。ここで、実施例3と比較例1とは、風上支持部材60については共通しており、エアフィルタ濾材との接触面積がいずれも3.3%である。そうすると、風上側と風下側との面積割合の比(風上での接触面積の割合/風下での接触面積の割合)は、実施例3で0.036(=0.12%/3.3%)であり、比較例1で4.36(=14.4%/3.3%)、実施例3では小さな値となっている。そして、この実施例3では、比較例1よりも、構造抵抗を小さく抑えることが可能になっている。比較例2〜4は、風上側と風下側の両方尾にアルミセパレータが配置されたものであるが、実施例1〜11よりも構造抵抗の値が大きくなっている。
なお、実施例5−8では、風下保持部材60のピッチのみが異なっているが、当該ピッチが22mmである実施例7の場合に構造抵抗が最小となっていることが分かる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 エアフィルタユニット
10 枠体
20 エアフィルタパック(濾材)
30 エアフィルタ濾材(濾材)
31a プレ捕集層(濾材層、風上側濾材層)
31b 主捕集層(濾材層)
31c 通気性支持材(支持層)
50 風上保持部材(間隔保持部材)
51 風上連結部分(連結部分)
52 風上突起(間隔保持部分)
60 風下保持部材(間隔保持部材)
実開平03−054711号公報

Claims (13)

  1. 濾材層(31b)と、前記濾材層よりも剛性が高く、前記濾材層よりも気流の風下側に配置される支持層(31c)と、を有し、プリーツ形状である濾材(30、20)と、
    前記濾材のプリーツ間隔を保持する少なくとも1つの間隔保持部材(50、60)と、
    を備え、
    前記間隔保持部材は、前記濾材の風上側に配置された風上保持部材(50)と、前記濾材の風下側に配置された風下保持部材(60)と、を有しており、前記濾材の風上側の面における前記風上保持部材が接触している部分の面積割合を、前記濾材の風下側の面における前記風下保持部材が接触している部分の面積割合で除した値が、0より大きく1.0未満であるか、
    または、
    前記間隔保持部材は、前記濾材の風下側に配置された風下保持部材(60)を有しており、前記濾材の風上側には配置されていない、
    エアフィルタユニット(1)。
  2. 前記濾材の厚みは、0.3mm以上である、
    請求項1に記載のエアフィルタユニット。
  3. 前記風下保持部材は、前記濾材における気流の風下側の面で接着している、
    請求項1または2に記載のエアフィルタユニット。
  4. 前記風下保持部材は、前記プリーツ形状の折り目が延びる方向を法線方向とする平板状であって、気流の上流側ほど幅が狭い形状の板状部材を複数有しており、
    複数の前記板状部材は、板厚方向に、15mm以上35mm以下のピッチで並んで配置されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。
  5. 前記板状部材の厚みは、0.8mm以上2.0mm以下である、
    請求項4に記載のエアフィルタユニット。
  6. 前記濾材は、風下側に折り目を有しており、互いに隣り合うようにして並んだ第1プリーツと第2プリーツと第3プリーツと、を有しており、
    複数の前記板状部材は、前記第1プリーツと前記第2プリーツとの間隔を保持する第1板状部材と、前記第2プリーツと前記第3プリーツとの間隔を保持し、前記第1板状部材とは独立した別部材である第2板状部材と、を含んでいる、
    請求項4または5に記載のエアフィルタユニット。
  7. 前記板状部材は、前記濾材の風下側の面と接触する接触部分と、前記濾材の風下側の面とは接触しない非接触部分と、を有しており、
    前記接触部分の融点は、前記非接触部分の融点よりも低い、
    請求項6に記載のエアフィルタユニット。
  8. 前記間隔保持部材が、前記風上保持部材(50)を有しており、
    前記風上保持部材は、各プリーツ間に位置する複数の間隔保持部分(52)と、複数の前記間隔部分同士を繋ぐ連結部分(51)と、を有している、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。
  9. 前記風上保持部材(50)は、気流の通過方向における前記濾材の中心よりも上流側にのみ位置している、
    請求項8に記載のエアフィルタユニット。
  10. 前記濾材の風上側の面における前記風上保持部材が接触している部分の面積割合は、1.0%以下である、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。
  11. 前記濾材の風下側の面における前記風下保持部材が接触している部分の面積割合は、2.5%以上6.0%以下である、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。
  12. 前記濾材層は、主捕集層(31b)と、前記主捕集層に対して気流の風上側に配置された風上側濾材層(31a)と、を有している、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。
  13. 前記主捕集層は、フッ素樹脂を含む多孔膜である、
    請求項12に記載のエアフィルタユニット。
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US4547950A (en) * 1984-05-29 1985-10-22 Honeywell Inc. Method of spacing the folds of a folded filter media
JP2013063424A (ja) * 2011-08-31 2013-04-11 Daikin Industries Ltd エアフィルタ用濾材、エアフィルタユニット及びエアフィルタ用濾材の製造方法

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