JP2021025420A - スロットル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロットルバルブに堆積したデポジットを十分に除去することが可能なスロットル装置を提供する。【解決手段】車両の内燃機関10における吸気通路12の一部を構成するスロットルボディ22と、該スロットルボディ内に配置され、前記吸気通路を開閉するスロットルバルブ14と、を備えたスロットル装置20において、前記スロットルボディに設けられ、前記スロットルバルブに対して洗浄液を噴射する洗浄装置40を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、スロットル装置に関し、特に、内燃機関の吸気通路に配置されて吸気通路を開閉するスロットルバルブを備えたスロットル装置に関する。
自動車等の車両の内燃機関の吸気通路には、吸気通路を開閉して吸気量を調節するスロットル装置が設けられている。
スロットル装置は、吸気通路の一部を構成するスロットルボディと、スロットルボディ内に配置されて吸気通路を開閉するスロットルバルブとを備えている。
このスロットルバルブには、燃焼室から漏れたブローバイガスやオイルミスト、EGRガスに起因して、その表面にデポジット(付着物)が堆積することがある。スロットルバルブに堆積したデポジットは、一般には、整備工場等においてスロットルバルブを清掃することで除去されるが、清掃作業の手間がかかることから、スロットルバルブのデポジットを除去可能なスロットル装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、スロットルボディと、スロットルバルブとを備えたスロットル装置において、目標吸気流量とエアフローメータで検出された吸気流量との差分から、デポジットに起因する吸入空気の損失流量を算出し、損失流量が所定値より大となった時に、スロットルバルブを強制的に開閉作動させる技術が記載されている。
特開2006−316695号公報
特許文献1に記載のスロットル装置では、スロットルバルブを強制的に開閉させることにより、スロットルバルブを振動させて、スロットルバルブ表面に付着したデポジットを除去している。
しかしながら、単にスロットルバルブを開閉するのみでは、デポジットを十分に除去できないことも考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、スロットルバルブに堆積したデポジットを十分に除去することが可能なスロットル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車両の内燃機関における吸気通路の一部を構成するスロットルボディと、該スロットルボディ内に配置され、前記吸気通路を開閉するスロットルバルブと、を備えたスロットル装置において、前記スロットルボディに設けられ、前記スロットルバルブに対して洗浄液を噴射する洗浄装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、スロットルボディに取付けられた洗浄装置により、スロットルバルブに洗浄液を直接吹き付けることができる。また、スロットルバルブの表面に堆積したデポジットは、洗浄液によりスロットルバルブ表面から剥がれて、吸気通路を通る吸気によって燃焼室へ吹き飛ばされ、燃焼室内で燃焼して消滅する。これにより、スロットルバルブに堆積したデポジットを十分に除去することができる。
また、本発明は、前記スロットル装置において、前記洗浄装置は、洗浄液を貯蔵するタンクと、該タンクから噴射部に供給された洗浄液を前記スロットルバルブに対して噴射可能な噴射手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、洗浄液をタンクに貯蔵しておき、このタンクから噴射部に供給された洗浄液をスロットルバルブに噴射させることができる。
また、本発明は、前記スロットル装置において、前記噴射手段は、前記車両内の油圧回路を流れる作動油を用いて前記タンク内を加圧して、洗浄液を前記噴射部に供給することを特徴とする。
この構成によれば、車両内の既存の油圧回路を流れる作動油を用いて、タンク内を加圧し、タンク内の洗浄液を噴射部に供給することができるので、洗浄装置の小型化や簡略化を図ることができる。
また、本発明は、前記スロットル装置において、前記噴射手段は、前記吸気通路に配置された過給機で過給された気体を用いて前記タンク内を加圧して、洗浄液を前記噴射部に供給することを特徴とする。
この構成によれば、車両の内燃機関に設けられた過給機で過給された気体を用いてタンク内を加圧し、タンク内の洗浄液を噴射部に供給することができるので、洗浄装置の小型化や簡略化を図ることができる。
また、本発明は、前記スロットル装置において、前記内燃機関の空燃比を検知する空燃比センサと、該空燃比センサの検知結果と理論空燃比とに基づいて、燃料流量の補正量を算出し、算出した補正量が所定の上限補正量以上の場合に、前記噴射手段を作動させて洗浄液を噴射させる制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、スロットルバルブのデポジットが多くなると、吸入空気量が低下し、A/Fが濃くなって燃料流量の補正量が大きくなるので、補正量が上限補正量以上の場合には、スロットルバルブに堆積したデポジットが比較的多くなったと推定される。このタイミングで、噴射手段を作動させて洗浄液を噴射することで、スロットルバルブを洗浄してデポジットを除去することができる。
また、本発明は、前記スロットル装置において、前記車両の走行距離を検知する走行距離検知手段と、該前記走行距離検知手段により検知された走行距離が、所定の走行距離に達した場合に、前記噴射手段を作動させて洗浄液を噴射させる制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、一般に車両の総走行距離が多くなると、これに付随してスロットルバルブのデポジットも多くなると考えられるので、車両の走行距離が所定の走行距離に達した際に、噴射手段を作動させて洗浄液を噴射することで、スロットルバルブを洗浄してデポジットを除去することができる。
本発明に係るスロットル装置によれば、洗浄装置によりスロットルバルブに洗浄液を噴射して、スロットルバルブ表面に堆積したデポジットを十分に除去することができる。
本発明に係るスロットル装置を備えた内燃機関の概要説明図。 図1のIIで囲む領域のスロットル装置の概要を説明する図。 スロットル装置の洗浄装置を構成するインジェクタのスロットルボディに対する取付け状態を説明する図。 洗浄液供給手段を説明図。 洗浄液供給手段の他の例の説明図。 エンジン制御装置によるスロットル装置のスロットルバルブの洗浄制御を示すフローチャート図。 エンジン制御装置によるスロットル装置のスロットルバルブの洗浄制御を示すフローチャート図。
図1は、本発明に係るスロットル装置20を備えた内燃機関の概要説明図である。内燃機関であるエンジン10は、燃焼室を有するエンジン本体11と、吸気通路12を構成する吸気管13と、排気通路14を構成する排気管15と、吸気通路12と排気通路14との間に配置された過給機であるターボチャージャ16と、EGR装置18と、制御部であるエンジン制御ユニット19(以下、ECU19とも称する)とを備える。また、ECU19には、自車両の走行距離を検知する走行距離計(走行距離検知手段)69や、空燃比センサ56等が電気的に接続されている。
図2は、スロットル装置20の概要を説明する図であり、白抜き矢印は、吸気の流れ方向を示している。スロットル装置20は、吸気通路12に設けられており、吸気通路12の一部を構成するスロットルボディ22と、スロットルボディ22内に配置されて吸気通路12を開閉するスロットルバルブ24とを備えるとともに、スロットルバルブ24を洗浄するための洗浄装置30を備える。なお、スロットル装置20の詳細は後述する。
エンジン本体11は、排気量の小さな小型エンジンや、排気量の大きな大型エンジン等とすることができ、エンジン形式についても限定されることはなく、例えば、水平対向型、直列型、V型等とすることができる。
吸気通路12には、上流側から順にエアクリーナ41、エアフローメータ42、ターボチャージャ16のコンプレッサ16A、インタークーラ46、スロットル装置20及び吸気マニホールド48等が設けられる。
エアクリーナ41は吸気通路12に吸入された外気を濾過してダスト等を除去する。エアフローメータ42は吸気通路14を通過する新気の流量を検出してECU19に伝達する。
ターボチャージャ16は、エンジン本体11の排気のエネルギを利用して、吸入空気を圧縮して過給する。ターボチャージャ16は、排気通路14に設けられたタービン16Bと、タービン16Bと回転軸16Cで連結され、吸気通路12に設けられたコンプレッサ16Aとを有する。ターボチャージャ16は、エンジン本体11からの排気によってタービン16Bを回転駆動することにより、同軸のコンプレッサ16Aを駆動して吸入空気を圧縮する。
インタークーラ46は、コンプレッサ16Aで加圧されて高温となった吸気を、例えば走行風やエンジン冷却水等との熱交換によって冷却する。
吸気マニホールド48は、吸気管13のエンジン本体11側の端部に接続され、エンジン本体11を構成する各気筒の吸気ポートに吸気を配分する分岐管を構成している。
排気通路14の上流側(エンジン本体11側)の端部には、各気筒の排気ポートからの排気を合流させる集合管である排気マニホールド52が設けられる。排気通路14には、上流側から順に、排気マニホールド52、ターボチャージャ16のタービン16B、空燃比センサ56、排ガス処理装置58、マフラ59等が配設される。
空燃比センサ56は、エンジン10の空燃比を検知するためのものであり、具体的には、排ガス中の酸素濃度に応じた出力電圧を発生することにより、排ガス中の酸素量を検出する。空燃比センサ56の出力は、ECU19に伝達される。
走行距離計69は、例えば、エンジン10を搭載した車両の積算走行距離を計測可能なオドメータとすることができる。
排気通路14は、さらに、タービン16Bの上流側と下流側とを連通する排気バイパス管54を有する。排気バイパス管54には、ウエストゲートバルブ55と、図示していないアクチュエータとが設けられており、ECU19によりアクチュエータを作動させてウエストゲートバルブ55の開度を調節し、排気バイパス管54を通過する排気量を調節することにより、過給圧を制御することができる。
EGR装置18は、排気通路14における排気マニホールド52とタービン16Bとの間から、或いはタービン16Bの下流側から、排ガスの一部をEGRガスとして抽出し、吸気通路12において、スロットル装置20の下流側となる吸気マニホールド48の上流端近傍に導入する排ガス再循環通路であるEGR配管18Aを備える。EGR配管18AにはEGRクーラ18B及びEGRバルブ18Cが設けられる。EGRクーラ18BはEGRガスを冷却する熱交換器であり、EGRバルブ18CはEGRガスの流量を制御する。
ECU19は、エンジン10を統括的に制御するものであり、CPU等の情報処理手段、ROMやRAM等の記憶手段、入出力インターフェイス及びこれらを接続するデバイス等を備えて構成されている。
次に、図2〜図4を用いて、洗浄装置30を備えたスロットル装置20について説明する。図3は、洗浄装置30を構成しているインジェクタ(噴射部)34のスロットルボディ22に対する取付け状態を説明する図であり、図4は、後述する洗浄液供給手段36の説明図である。
スロットル装置20は、内部が円筒形の吸気通路12となるスロットルボアを有するスロットルボディ22と、スロットルボア内に配置されて弁軸23の周りに回動する円板状のスロットルバルブ24と、スロットルバルブ24を作動させるアクチュエータ26とを備える。アクチュエータ26はECU19と接続されており、ドライバによるアクセルペダル操作等に応じてECU19の信号を受けてアクチュエータ26が作動し、スロットルバルブ24の開度が調節される。
スロットル装置20は、さらに、スロットルボディ22設けられてスロットルバルブ24に洗浄液31を噴射する洗浄装置30を有する。洗浄装置30は、洗浄液31を貯蔵するタンク32と、タンク32内と連通した状態でスロットルボディ32に取付けられ、洗浄液31を噴射可能なインジェクタ34と、タンク32内の洗浄液31をインジェクタ34に供給する洗浄液供給手段36とを備える。洗浄液31は、例えば界面活性剤を含むものとすることができる。なお、図2では、タンク32等の記載を簡略化している。インジェクタ34及び洗浄液供給手段36は、タンク32内の洗浄液31をスロットルバルブ24に対して噴射可能にする噴射手段を構成している。
インジェクタ34は、ボルト等の固定手段を用いてスロットルボディ22に取付けられ、洗浄液31用の配管33を介してタンク32と連結される。配管33は、例えば金属製やゴム製のものとすることができる。本実施形態のインジェクタ34は、略円筒状に形成されて内部に洗浄液31を充填可能な本体部34aと、本体部34aの先端に設けられ、噴射口34cを有するノズル部34bと備える。噴射口34cは、スロットルバルブ24側を向くように、スロットルバルブ24の上流側に配置される。本実施形態では、本体部34aの先端部とノズル部34bとが、スロットルボディ22に形成された貫通孔22aに挿通されて位置決めされており、貫通孔22aとノズル部34bとの間には、Oリング39が介在されている。また、本体部34bの基端側は、スロットルボディ22の外部において、ステー27、ボルト28及びボス29を用いて、スロットルボディ22に対して一定の傾斜角で保持・固定されている。ステー27の内部には、洗浄液31が流通可能な通路が形成されている。本体部34a内には、洗浄液供給手段36により供給された洗浄液31が充填されており、インジェクタ34は、ECU19からの電気信号を受信して所要のタイミングで噴射口34cから洗浄液31をスロットルバルブ24に対して噴射する。
タンク32は、車両のエンジン房内の所定の箇所に設置される。タンク32の内部空間は、該空間内をスライド移動可能な仕切板35により、洗浄液31が貯留された洗浄液貯留室32aと、加圧室32bとに水密的に仕切られている。図2及び図4に示す例では、仕切板35が双頭矢印で示すように上下方向にスライド移動可能に構成されており、仕切板35の移動によって洗浄液貯留室32aと加圧室32bの容積が変化する。加圧室32bには、図4に示す洗浄液供給手段36により流体を供給・排出することができ、加圧室32bに流体が供給されると、仕切板32が洗浄液貯留室32a側に移動して洗浄液貯留室32aが加圧され、洗浄液31が配管33を介してインジェクタ34に供給される。なお、図2では、洗浄液供給手段36の記載を省略している。
本実施形態の洗浄液供給手段36は、ターボチャージャ16で過給された気体を加圧室32bに供給することによりタンク32内を加圧して、洗浄液貯留室32a内の洗浄液31をインジェクタ34に供給するものであり、過給された気体(以下、過給気とも称する)が流れる過給気流路60と、加圧室32bとを繋ぐ第1の流路61及び第2の流路62とを備える。
第1の流路61の一端部は、過給気流路60に接続され、他端部は、加圧室32bに形成された流入口に接続されており、第1の流路61に配置されたチェックバルブ61aによって加圧室32bから過給気流路60への気体の逆流が防止されている。第2の流路62の一端部は、過給気流路60に接続され、他端部は、加圧室32bに形成された流出口に接続されており、第2の流路62に配置されたチェックバルブ62aによって過給気流路60から加圧室32bへの気体の逆流が防止されている。過給気流路60は、例えば、コンプレッサ16Aの下流側の吸気管13又は吸気マニホールド48とすることができるが、加圧室32b内へのEGRガスの流入を抑える目的から、EGRガスの流入部12a(図1参照)よりも上流側の吸気管13であることが好ましい。
この洗浄液供給手段36では、過給気流路60を通る過給気が第1の流路61を介して加圧室32bに流入することにより、タンク32内を加圧して洗浄液31をインジェクタ31に供給することができる。また、過剰な過給圧は、第2の流路62を介して加圧室32bから過給機流路60に戻すことができる。このように、エンジン10に設けられたターボチャージャ16で過給された気体を用いてタンク32内を加圧し、洗浄液31をインジェクタ34に供給する構造とすることで、洗浄装置30の小型化、簡略化及び低コスト化を図ることができる。
図5は、洗浄液供給手段36の他の例を示す説明図である。この洗浄液供給手段36は、エンジン10を搭載した車両の内部に設けられた油圧回路65を流れる作動油を用いてタンク32内を加圧するものであり、油圧回路65と加圧室32bとを繋ぐ第1の流路66及び第2の流路67とを備える。第2の流路67には、チェックバルブ67aが配置されて、油圧回路65から加圧室32bへの作動油の逆流が防止されている。
図5に示す洗浄液供給手段36では、油圧回路65を流れる作動油が第1の流路66を介して加圧室32bに流入することにより、タンク32内を加圧して洗浄液31をインジェクタ34に供給することができる。また、過剰な油圧は、第2の流路67を介して加圧室32bから油圧回路65に戻すことができる。このように、既存の油圧回路65を流れる作動油を用いてタンク32内を加圧することで、洗浄装置30の小型化、簡略化及び低コスト化を図ることができる。
なお、洗浄液供給手段36は過給圧や作動油の油圧を用いてタンク32内を加圧するタンク加圧手段によるものに限られない。例えば、タンク32とインジェクタ34との間の洗浄液31の流路にポンプを設け、ポンプの圧力によって洗浄液31を圧送する構造であってもよい。
スロットル装置20において、ECU19は、エンジン本体11が発生するトルクがドライバ要求トルクに近づくように、スロットルバルブ24の開度、過給圧、燃焼噴射量、点火時期、バルブタイミング等の制御を行う。また、ECU19は、空燃比センサ56の検知結果に基づいて、検知された空燃比が理論空燃比に近づくように、燃料流量の補正を行うフィードバック制御を行う。本実施形態のスロットル装置20では、空燃比センサ56の検知結果と、ECU19に予め設定されている理論空燃比とに基づいて、吸入空気量に対する燃料流量の補正量を算出し、算出結果から、スロットルバルブ24の開度を補正したりして、燃料流量の補正を行っている。また、ECU19には予め燃料流量の上限補正量が設定されており、算出した補正量がこの所定の上限補正量以上となった場合に、インジェクタ34を作動させて、洗浄液31を噴射させる。
さらに、ECU19は、走行距離計69から受信した信号に基づいて、インジェクタ34から洗浄液31を噴射させるタイミングを決定する。具体的には、記憶手段に予め洗浄液31を噴射させるための基準となる走行距離の値Xが設定されている。この所定の走行距離Xは、適宜設定することができ、例えば5000kmとすることができる。
上述したエンジン10では、エアクリーナ41を通って吸入された空気が、ターボチャージャ16により過給され、インタークーラ46により冷却された後、スロットルバルブ24により絞られ、吸気マニホールド48を介してエンジン本体11に導入される。エンジン本体11の各シリンダでは、吸入空気と燃料との混合気が燃焼する。燃焼後の排気ガスは、排気マニホールド52を介して排気管15に流入し、排ガス処理装置58及びマフラ59を通って外部へ排出される。また、排気ガスの一部は、EGR装置18により再度吸気される。
エンジン10の使用により、スロットルバルブ24の表面には、吸気通路12内を流れるEGRガスやブローバイガス、オイルミストに起因してデポジットが堆積する。スロットル装置20は、スロットルボディ22に取付けられた洗浄装置30により、スロットルバルブ24に洗浄液31を直接吹き付けてデポジットを除去することができる。デポジットは、洗浄液31によりスロットルバルブ24の表面から剥がれて、吸気通路12を通る吸気によってエンジン本体11の燃焼室へ吹き飛ばされ、燃焼室内で燃焼して消滅する。これにより、スロットルバルブ24に堆積したデポジットを十分に除去することができ、エンジン10の吸気量を適切に保持することができる。
次に、図6及び図7を用いて、ECU19が実行するスロットルバルブ24の洗浄処理について説明する。図6は、ECU19によるスロットルバルブ24の洗浄制御を示すフローチャート図であり、空燃比を用いた洗浄制御を示している。以下、ステップ毎に順を追ってECU19の処理を説明する。
まず、ECU19は、空燃比センサ56からの検知信号と、理論空燃比とに基づき、検知された空燃比が理論空燃比に対してズレを生じているか否かを判定する(ステップS11)。ズレが生じていない場合(ステップS11:No)には、処理を終了(リターン)する。
ズレが生じている場合(ステップS11:Yes)、吸入空気量に対する燃料流量の補正を行い(ステップS12)、補正量が所定の上限補正量以上であるか否かを判定する(ステップS13)。補正量が上限補正量未満である場合(ステップS13:No)には、処理をリターンする。
補正量が上限補正量以上である場合(ステップS13:Yes)、ECU19は、前回、洗浄液31を噴射させてから所定の時間Tが経過しているか否かを判定する(ステップS14)。所定の時間Tを経過している場合(ステップS14:Yes)、インジェクタ34を作動させて、スロットルバルブ24に対して洗浄液31を噴射し(ステップS15)、処理をリターンする。なお、ステップS14において、洗浄液31の噴射を一度も行っていない場合にはステップS15へ進み、洗浄液31を噴射させる。
所定の時間Tを経過していない場合には(ステップS14:No)、処理をリターンする。スロットルバルブ24のデポジットの除去には、洗浄液31を噴射した後、ある程度の時間を要するため、ステップS14の判断により洗浄液31の連続噴射を防止することができる。
上述した制御処理を行うことで、スロットルバルブ24におけるデポジット堆積量が増加した際に、適切にこれを除去することができる。具体的には、エンジン10において、スロットルバルブ24のデポジットが多くなると、吸入する空気量が低下する。空気量が低下するとA/Fが濃くなって燃料流量の補正量が大きくなり、ECU19は、スロットルバルブ24の開度が大きくなるように補正を行う。そのため、燃料流量の補正量が、上限補正量以上になった場合には、スロットルバルブ24に堆積したデポジットが多くなったと推定され、このタイミングで、インジェクタ34を作動させて洗浄液31を噴射し、スロットルバルブ24に堆積したデポジットを除去することで、デポジットの影響を排除してスロットルバルブ24の開度を適正に保つことができる。
図7は、ECU19によるスロットルバルブ24の洗浄制御を示すフローチャート図であり、自車両の走行距離による洗浄制御を示している。以下、ステップ毎に順を追ってECU19の処理を説明する。
まず、ECU19は、走行距離計69からの信号により自車両の走行距離をカウントし(ステップS21)、自車両の走行距離が、前回、洗浄液31を噴射させてから、所定の走行距離X以上、走行しているか否かを判定する(ステップS22)。
所定の走行距離X以上、走行している場合(ステップS22:Yes)、インジェクタ34を作動させて洗浄液31を噴射し(ステップS23)、処理をリターンする。なお、ステップS22において、洗浄液31の噴射を一度も行っていない場合にはステップS23へ進み、洗浄液31を噴射させる。
ステップS22において、所定の走行距離X未満である場合(ステップS22:No)、洗浄液31の噴射を行わずに処理をリターンする。
する。
なお、図7に示す洗浄制御では、ステップS22において、前回の洗浄液噴射時を基準に、所定の走行距離Xを経過したか否かを判断している、すなわち、図6に示す洗浄制御において洗浄液31が噴射された場合であっても、これを基準に判断を行うようにしているが、これに代えて、所定の走行距離Xごとに洗浄液31を噴射させる構成としてもよい。例えば、所定の走行距離Xが5000kmの場合、積算走行距離が5000kmに達した際に洗浄液31を噴射させ、この噴射時から更に5000km走行した際に、洗浄液31を噴射させるようにすることができる。
この洗浄制御によれば、一般に車両の総走行距離が多くなると、これに付随してスロットルバルブ24のデポジット堆積量も多くなるので、車両の走行距離が所定の走行距離Xに達した際に、洗浄液31を噴射してスロットルバルブ24を洗浄することで、デポジットの堆積を未然に抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、スロットル装置20は、空燃比による洗浄制御と、車両の走行距離による洗浄制御とのうち、いずれか一方のみを行う構成であってもよい。また、上述した洗浄制御とともに、又はこれに代えて、車両に洗浄装置30を作動させるための操作スイッチを設け、乗員や作業者がスイッチ操作した際に、ECU19が操作スイッチから信号を受けて洗浄液31を噴射させる構成であってもよい。
10 エンジン(内燃機関)
11 エンジン本体
12 吸気通路
13 吸気管
14 排気通路
15 排気管
16 ターボチャージャ(過給機)
16A コンプレッサ
16B タービン
18 EGR装置
19 ECU(制御部)
20 スロットル装置
22 スロットルボディ
24 スロットルバルブ
26 アクチュエータ
30 洗浄装置
32 タンク
34 インジェクタ(噴射部)
36 洗浄液供給手段
56 空燃比センサ
69 走行距離計

Claims (6)

  1. 車両の内燃機関における吸気通路の一部を構成するスロットルボディと、
    該スロットルボディ内に配置され、前記吸気通路を開閉するスロットルバルブと、を備えたスロットル装置において、
    前記スロットルボディに設けられ、前記スロットルバルブに対して洗浄液を噴射する洗浄装置を備えたことを特徴とするスロットル装置。
  2. 前記洗浄装置は、
    洗浄液を貯蔵するタンクと、
    該タンクから噴射部に供給された洗浄液を前記スロットルバルブに対して噴射可能な噴射手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスロットル装置。
  3. 前記噴射手段は、前記吸気通路に配置された過給機で過給された気体を用いて前記タンク内を加圧して、洗浄液を前記噴射部に供給することを特徴とする請求項2に記載のスロットル装置。
  4. 前記噴射手段は、前記車両内の油圧回路を流れる作動油を用いて前記タンク内を加圧して、洗浄液を前記噴射部に供給することを特徴とする請求項2に記載のスロットル装置。
  5. 前記内燃機関の空燃比を検知する空燃比センサと、
    該空燃比センサの検知結果と理論空燃比とに基づいて、燃料流量の補正量を算出し、算出した補正量が所定の上限補正量以上の場合に、前記噴射手段を作動させて洗浄液を噴射させる制御部と、を備えたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のスロットル装置。
  6. 前記車両の走行距離を検知する走行距離検知手段と、
    該前記走行距離検知手段により検知された走行距離が、所定の走行距離に達した場合に、前記噴射手段を作動させて洗浄液を噴射させる制御部と、を備えたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のスロットル装置。
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