JP2021023677A - 吸収用物品 - Google Patents

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晋吾 梶山
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富美子 飛鷹
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幸一 島田
茂之 本村
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茂之 本村
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Abstract

【課題】スパンボンド不織布を含む吸収用物品において、耐リウェット性に優れた吸収用物品を提供すること。【解決手段】プロピレン系重合体の中空繊維からなり、JIS−L1096:2010に準拠して測定された剛軟度[mm]の平均値(X)、及び、KES法による圧縮試験で測定した圧力0.5gf/cm2における厚み[mm]をTO、KES法による圧縮試験で測定した圧力50gf/cm2における厚み[mm]をTMとしたときのTO−TM(Y)が下記条件(A)〜(C)を満たすスパンボンド不織布を含む吸収用物品。(A):20≦X≦45(B):0.100≦Y≦0.127(C):Y≦0.0008X+0.091【選択図】なし

Description

本開示は、吸収用物品に関する。
近年、ポリプロピレン不織布に代表される熱可塑性樹脂繊維からなる不織布は通気性、柔軟性、軽量性等に優れることから各種用途に幅広く用いられている。そのため、不織布には、その用途に応じた各種の特性が求められるとともに、その特性の向上が要求されている。
中でもおむつは、熱可塑性樹脂繊維からなる不織布が適用され、近年、新興国の人口増加に伴い使用量が増大し、巨大な市場が見込まれている。一方で、使い捨てである紙おむつの使用量増大に伴うCO排出量の増加が深刻な環境問題となりつつある。
ここで、使用量を削減するにあたり原料を削減して軽量化した不織布を使用することが挙げられる。そして、不織布を大きく軽量化する方法の一つとして、不織布を形成する繊維を中空繊維とする方法が種々提案されている。例えば、特許文献1には、繊維径が20μm以下で中空率が5〜70%の衛生材料に好適なポリプロピレン不織布が提案されており、特許文献1の表1には、繊維径が22.2μm、中空率が13%で、目付が22.2g/mの不織布が記載されている。
また、特許文献2には、プロピレン系重合体として、Z平均分子量(Mz)と重量平均分子量(Mw)との比(Mz/Mw)が1.5〜1.9の範囲にあるプロピレン系重合体の中空繊維からなる長繊維不織布が提案されており、実施例1には、繊維径が21.5μm、中空率が28.5%で、目付が30g/mのスパンボンド不織布が記載されている。
米国特許明細書第6,368,990号 国際公開2010/024268号
おむつに代表される吸収用物品では、既述のように中空繊維である熱可塑性樹脂繊維からなる不織布が用いられることがある。そのような吸収用物品では、一旦熱可塑性樹脂繊維からなる不織布を通過、又は不織布に吸収された液体は、液戻り量が少ないこと、すなわち耐リウェット性が高いことが要求される。
本発明の一実施形態の課題は、スパンボンド不織布を含む吸収用物品において、耐リウェット性に優れた吸収用物品を提供することである。
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1>
プロピレン系重合体の中空繊維からなり、
JIS−L1096:2010に準拠して測定された剛軟度[mm]の平均値(X)、 及び、KES法による圧縮試験で測定した圧力0.5gf/cmにおける厚み[mm]をTO、KES法による圧縮試験で測定した圧力50gf/cmにおける厚み[mm]をTMとしたときのTO−TM(Y)が下記条件(A)〜(C)を満たすスパンボンド不織布を含む吸収用物品。
(A):20≦X≦45
(B):0.100≦Y≦0.127
(C):Y≦0.0008X+0.091
<2>
前記スパンボンド不織布の目付が5g/m〜30g/mである<1>に記載の吸収用物品。
<3>
前記スパンボンド不織布は圧着部と非圧着部とを有する<1>又は<2>に記載の吸収用物品。
<4>
前記圧着部の面積率が5%〜20%である<3>に記載の吸収用物品。
<5>
前記プロピレン系重合体が、プロピレン単独重合体、及びプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体から選択される少なくとも1つである<1>〜<4>のいずれか一項に記載の吸収用物品。
<6>
前記スパンボンド不織布が積層されてなる不織布積層体を備える<1>〜<5>のいずれか一項に記載の吸収用物品。
<7>
吸水性ポリマーを含む吸収体層と、
前記吸収体層の少なくとも一方の面に設けられる、前記スパンボンド不織布を含む透液層と、
を含む<1>〜<6>のいずれか一項に記載の吸収用物品。
<8>
前記透液層がトップシートである<7>に記載の吸収用物品。
本発明の一実施形態によれば、スパンボンド不織布を含む吸収用物品において、耐リウェット性に優れた吸収用物品が提供される。
本実施形態に用いられる中空繊維の形成時に使用するノズル孔形状の模式図である。 図1のノズル孔形状を用いた本実施形態に用いられるスパンボンド不織布の繊維断面の模式図である。 本実施形態に用いられる中空繊維の形成時に用いるノズル孔形状の他の模式図である。 図3のノズル孔形状を用いた本発明に係るスパンボンド不織布の繊維断面の模式図である。 実施例で用いたスパンボンド不織布製造装置の概略図である。
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」ともいう)について説明する。
但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合、原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本発明を制限するものではない。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
<吸収用物品>
本実施形態に係る吸収用物品は、プロピレン系重合体の中空繊維からなり、JIS−L1096:2010に準拠して測定された剛軟度[mm]の平均値(X)、及びKES法による圧縮試験で測定した圧力0.5gf/cmにおける厚み[mm]をTO、KES法による圧縮試験で測定した圧力50gf/cmにおける厚み[mm]をTMとしたときのTO−TM(Y)が下記条件(A)〜(C)を満たすスパンボンド不織布を含む吸収用物品である。
(A):20≦X≦45
(B):0.100≦Y≦0.127
(C):Y≦0.0008X+0.091
本実施形態に係る吸収用物品は、上記構成とすることで耐リウェット性に優れた吸収用物品が得られる。なお、本実施形態に係る吸収用物品とは、液体を吸収する目的で好適に使用される物品のことを示す。
本実施形態に用いられるプロピレン系重合体の中空繊維からなるスパンボンド不織布について、TO−TMの値とスパンボンド不織布の剛軟度(以下、「カンチレバー」ともいう)の値の両者の関係を検討した結果、上記条件(A)〜(C)の条件を満たす領域において、耐リウェット性に優れる吸収用物品が得られることを本発明者らは見出した。
[スパンボンド不織布]
本実施形態の吸収用物品に含まれるスパンボンド不織布は、既述の条件(A)〜(C)を満たす。本実施形態において、剛軟度[mm]の平均値(X)は、耐リウェット性及び柔軟性が良好な吸収用物品を得る観点から、20以上40以下であること(すなわち、(A2):20≦X≦40を満たすこと。)が好ましく、25以上35以下であること、(すなわち、(A3):25≦X≦35を満たすこと。)がより好ましい。
なお、剛軟度[mm]の平均値(X)は、後述の実施例で示される方法により測定され、算出される。
カンチレバーの平均(X)の値は、原料、目付、エンボス面積率等が関係しており、例えばスパンボンド不織布の目付が増加すると、増加する傾向にあり、使用する原料がポリプロピレン単独重合体よりもプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体の方が減少する傾向にある。スパンボンド不織布に使用する原料、目付、及びエンボス面積率等を調整することにより、カンチレバーの平均(X)の値を調整することができる。
圧力0.5gf/cmにおける厚みTOは、KES法による圧縮試験における圧力0.5gf/cmでの厚みであり、初期厚みを表す。TOは、耐リウェット性向上の観点から0.10mm以上であることが好ましく、0.15mm以上であることがより好ましく、また、柔軟性が良好で、かつコストを削減する観点から0.35mm以下であることが好ましく、0.28mm以下であることがより好ましい。
圧力50gf/cmにおける厚みTMは、KES法による圧縮試験における圧力50gf/cmでの厚みであり、最大圧縮時の厚みを表す。
TO−TM(Y)は、上記TOと上記TMとの差である。TO−TM[mm]が小さいほど、スパンボンド不織布が圧縮されにくいことを示す。
本実施形態において、Y[mm]は、耐リウェット性に優れ、かつ軽量化の観点から、0.100以上0.123以下であること(すなわち、(B2):0.100≦Y≦0.123を満たすこと。)が好ましく、0.100以上0.120以下であること(すなわち、(B3):0.100≦Y≦0.120を満たすこと。)がより好ましい。
前記TO、及び前記TMの値はそれぞれ、スパンボンド不織布に使用される原料、目付、エンボス面積率等を調整することにより調整される。TO、及びTMの値をそれぞれ調整することにより、TO−TM(Y)を目的とする値とすることが可能である。
本実施形態に用いられるスパンボンド不織布の目付は、5g/m〜30g/mであることが好ましい。本実施形態において、目付は、柔軟性の観点から、27g/m以下であることがより好ましく、23g/m以下であることが更に好ましく、20g/m以下であることが特に好ましい。また、目付は、耐リウェット性向上の観点から、13g/m以上であることがより好ましく、15g/m以上であることが更に好ましい。
本実施形態に用いられるスパンボンド不織布は、圧着部と非圧着部とを有していてもよい。圧着部の面積率は、5%〜20%であることが好ましい。圧着部のより好ましい面積率は、8%〜19%である。圧着部の面積率は、スパンボンド不織布から10mm×10mmの大きさの試験片を採取し、試験片のエンボスロールとの接触面を、電子顕微鏡(倍率:100倍)で観察し、観察した不織布の面積に対し、熱圧着された部分の面積の割合とする。また、圧着部を形成し得るエンボスロールに形成された凸部の面積率を「エンボス面積率」ともいう。
本実施形態に用いられるスパンボンド不織布は、前述の条件(A)〜(C)を満足するのであれば、目的とする用途に応じて、スパンボンド不織布積層体(単に「不織布積層体」ともいう。)としてもよい。つまり、本実施形態に用いられる不織布積層体は、前述の条件(A)〜(C)を満足する。具体的には、スパンボンド不織布の積層構造体は、同じスパンボンド不織布を積層したスパンボンド不織布積層体であってもよく、異なるスパンボンド不織布を積層したスパンボンド不織布積層体であってもよい。また、不織布積層体における積層数として、例えば2層〜10層であるものが挙げられ、特に限定されるものではない。スパンボンド不織布積層体における条件(A)〜(C)の定義、好ましい定義、特性、例などの詳細は、前述のスパンボンド不織布における条件(A)〜(C)の定義、好ましい定義、特性、例などの詳細と同様である。
また、本実施形態に用いられるスパンボンド不織布、又は本実施形態に用いられるスパンボンド不織布積層体は、目的に応じて、例えば、編布、織布、スパンボンド不織布以外の不織布、フィルム(シートを含む)等の材料と貼り合わせてもよい。
(プロピレン系重合体)
本実施形態に用いられるスパンボンド不織布の中空繊維を構成するプロピレン系重合体は、プロピレンの単独重合体、及びプロピレンとエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等の炭素数2以上、好ましくは2〜8の1種または2種以上のα−オレフィン(ただし、プロピレンは除く。)とのランダム共重合体(プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体)から選択される少なくとも1つであり、通常、融点(Tm)が125℃以上、好ましくは125℃〜165℃の範囲にある。α−オレフィンの共重合量は、得られるプロピレン系重合体の融点(Tm)が上記範囲にある限り特に限定はされないが、通常、10モル%以下、好ましくは6モル%以下である。
プロピン系重合体として、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を用いる場合は、好ましくは融点(Tm)が153℃以下、より好ましくは125℃〜150℃の範囲にあるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体が好ましい。
本実施形態に用いられるプロピレン系重合体は、スパンボンド不織布を製造し得る限り特に限定はされないが、通常、メルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、230℃、荷重2160g)が10g/10分〜100g/10分、好ましくは20g/10分〜70g/10分の範囲にある。MFRが10g/10分以上のプロピレン系重合体を用いた場合は、溶融粘度が低く紡糸性が向上する傾向にあり、一方、100g/10分以下であるプロピレン系重合体は、得られるスパンボンド不織布の引張強度等が向上する傾向がある。
プロピレン系重合体は、通常、所謂チタン含有固体状遷移金属成分と有機金属成分を組み合わせたチーグラー・ナッタ型触媒、あるいはシクロペンタジエニル骨格を少なくとも1個有する周期律表第4族〜第6族の遷移金属化合物及び助触媒成分からなるメタロセン触媒を用いて、スラリー重合、気相重合、バルク重合で、プロピレンを単独重合、あるいはプロピレンと少量のα−オレフィンとを共重合させることにより得られる。
本実施形態に用いられるプロピレン系重合体には、本発明の目的を損なわない範囲で、通常用いられる酸化防止剤、耐候安定剤、耐光安定剤、帯電防止剤、親水剤、防曇剤、ブロッキング防止剤、滑剤、核剤、顔料等の添加剤あるいは他の重合体を必要に応じて配合することができる。
<用途>
本実施形態に用いられるスパンボンド不織布を含む吸収用物品、及びスパンボンド不織布積層体を備えてなる吸収用物品は、衛生材料分野、医療材料分野、包装材料分野などにおいて好適に用いられる。具体的には、おむつ、生理用品、尿取りパッド、ペット用シート等に適用され、例えば、トップシート、セカンドシート、コアラップ等の部材を構成するものとして用いられる。
本実施形態に係る吸収用物品の好ましい態様の一例として、吸水性ポリマーを含む吸収体層と、前記吸収体層の少なくとも一方の面に設けられる、前記スパンボンド不織布を含む透液層と、を備えるものが挙げられる。
(吸収体層)
吸収体層は、吸収した液体を保持するものであり、吸水性ポリマーを含む。例えば、吸収用物品がおむつである場合、吸収体層は着用者の尿等の***液を保持する。
吸水性ポリマーとしては、ポリアクリル酸塩系、ポリスルホン酸塩系、無水マレイン酸塩系、ポリアクリルアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリエチレンオキシド系、ポリアスパラギン酸塩系、ポリグルタミン酸塩系、ポリアルギン酸塩系、デンプン系、セルロース系等の高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer:SAP)が例示される。これらのうち、ポリアクリル酸塩系(特に、ポリアクリル酸ナトリウム系)の高吸水性樹脂が好ましい。
(透液層)
透液層は、吸収体層の少なくとも一方の面に設けられる。透液層は、吸収体層に液体等を吸収させるために、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成されることが好ましい。液透過性材料として、本実施形態で用いられるスパンボンド不織布が適用される。透液層は単一のシート材によって構成されていてもよいし、複数のシート材によって構成されていてもよい。複数のシート材は、同じスパンボンド不織布を積層したものであってもよく、異なるスパンボンド不織布を積層したものであってもよい。
透液層の具体例として、上述のトップシート、セカンドシート、吸収体層を包むコアラップ等が挙げられる。
<スパンボンド不織布の製造方法>
本実施形態に用いられるスパンボンド不織布は、特開昭60−155765号、特許3442896号、及び特許3883818号などに示される密閉型のスパンボンドプロセスにより製造し得る。
本実施形態に用いられる中空繊維からなるスパンボンド不織布は、例えば図5に示すスパンボンド不織布製造装置により製造される。図5に示すスパンボンド不織布製造装置は、押出機1と、紡糸口金2と、ディフューザー5と、捕捉装置6と、吸引装置7とを備える。紡糸口金2から紡糸された中空繊維3は、密閉型の冷却室中の冷却風4により冷却される。中空繊維3が冷却された後、冷却室の下流側に冷却に用いた冷却風を延伸風に用いる為の隘路(延伸部)を通して、当該延伸風により長繊維を延伸(牽引)し、下流側に設置したディフューザー5にて繊維が分散され、移動捕集面上(メッシュベルト上)に堆積され、スパンボンド不織布8が得られる。また、紡糸口金2の具体的な形状として、例えば図1に示す孔形状を有するものが挙げられ、スパンボンド不織布製造装置は、図1に示す孔形状を有する多数の紡糸孔(ノズル)を備えた口金(ダイ)を有する。図1に示すノズル孔形状のものを使用した場合、図2に示す中空断面となるような中空繊維を形成し得る。
また、紡糸口金2の他の具体的な形状として、図3に示すような孔形状を有するものが挙げられる。図3に示すノズル孔形状のものを使用した場合、図4に示す中空断面となるような中空繊維を形成し得る。
プロピレン系重合体の溶融温度は特に限定されないが、好ましくは180℃〜280℃、より好ましくは190℃〜270℃、更に好ましくは200℃〜260℃の温度に設定し得る。
冷却風の温度はプロピレン系重合体が固化する温度であれば特に限定はされないが、好ましくは5℃〜50℃、より好ましくは10℃〜40℃、更に好ましくは15℃〜30℃の範囲にある。冷却風はディフューザー内に到達したときには繊維を充分に分散させるための分散媒として作用するため、均一性を確保するための風量としては、通常30Nm/分/m〜100Nm/分/mの範囲にある。ここで、冷却風の温度は20℃〜30℃であることが好ましく、かつ冷却風の風量は、60Nm/分/m以上であることが好ましく、75Nm/分/m以上であることがより好ましく、90Nm/分/m以上であることが更に好ましい。ただし、安定的に生産する観点から、冷却風の温度が20℃〜30℃のときは、風量の上限値として、150Nm/分/m以下であればよい。延伸風の風速は、通常100m/分〜10,000m/分、好ましくは500m/分〜10,000m/分の範囲にある。
紡糸孔(ノズル)として、外径が0.5mm〜5.0mmの範囲で、且つスリット幅が0.05mm〜0.5mmの範囲にあり、スリット数としては2〜10の範囲で、好ましくは3〜6の範囲にあり、複数のスリット間の間隔であるキャナル幅としては0.04mm〜0.15mmの範囲で、ノズル孔面積は0.1mm〜0.5mmの範囲にある紡糸孔を備えた口金を用いることが好ましい。均一性の高い不織布を得るために、キャナル幅をノズル孔面積で除した値(キャナル幅/ノズル孔面積)が、好ましくは0.35mm−1以上、更に好ましくは0.40mm−1以上の範囲にある紡糸孔を備えた口金を用いることが好ましい。
本実施形態において、上記紡糸孔におけるキャナル幅とは、例えば、図1あるいは図3に示すプロピレン系重合体などが溶融押出しされる複数のスリット(ノズル孔)のスリット間の幅(間隔)であり、ノズル孔面積は全てのスリット(ノズル孔)の面積を合計した面積である。
<スパンボンド不織布積層体の製造方法>
本実施形態に用いられるスパンボンド不織布と他の層を積層する(例えば、貼り合せる)場合は、熱エンボス加工、超音波融着等の熱融着法、ニードルパンチ、ウォータージェット等の機械的交絡法、ホットメルト接着剤、ウレタン系接着剤等の接着剤による方法、押出しラミネート等をはじめ、種々公知の方法を採り得る。
以下、実施例に基づいて本発明の実施形態について更に具体的に説明するが、本発明は、本発明の一実施形態であるこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例における物性値等は、以下の方法により測定した。
(1)繊維径〔μm〕
得られたスパンボンド不織布を光学顕微鏡〔Nikon社製ECLIPSEE−400〕で観察し、画面上のスパンボンド不織布を形成するフィラメントから100本を選びその繊維径を測定し、その平均値を当該不織布の繊維径とした。
(2)目付〔g/m
スパンボンド不織布から100mm(流れ方向:MD)×100mm(流れ方向と直交する方向:CD)の試験片を10点採取した。試験片の採取場所は、CD方向にわたって10箇所とした。次いで、20℃、相対湿度50%RH環境下で、採取した各試験片に対して上皿電子天秤(研精工業社製)を用いて、それぞれ質量〔g〕を測定した。各試験片の質量の平均値を求めた。求めた平均値から1m当たりの質量〔g〕に換算し、小数点第1位を四捨五入して各不織布サンプルの目付〔g/m〕とした。
(3)厚み〔mm〕
スパンボンド不織布から100mm(MD)×100mm(CD)の試験片を10点採取した。試験片の採取場所は、目付測定用の試験片と同様の場所とした。次いで、採取した各試験片に対して荷重型厚み計(尾崎製作所社製)を用いて、JIS L 1096:2010に記載の方法で厚み〔mm〕を測定した。各試験片の厚みの平均値を求め、小数点第2位を四捨五入して各不織布サンプルの厚み〔mm〕とした。
(4)TO(圧力0.5gf/cmにおける厚み)−TM(圧力50gf/cmにおける厚み)〔mm〕
不織布から150mm(MD)×150mm(CD)の試験片を2点採取した。なお、採取場所はCD方向にわたって2箇所とした。次いで、試験片をカトーテック(株)製の圧縮試験機KES−FB3−Aにより、測定条件として、20℃、相対湿度50%RH環境下で、圧縮子(圧縮面積2cmの円形平面をもつ鋼製加圧板)を用い、圧縮変形速度0.020mm/sec、最大圧力50gf/cmにて圧縮試験を行い、TO〔mm〕及びTM〔mm〕を測定した。
各試験片のTO〔mm〕及びTM〔mm〕の平均値を求め各不織布サンプルのTO〔mm〕およびTM〔mm〕とした。各不織布サンプルのTO−TM〔mm〕を計算した。
(5)剛軟性(カンチレバー平均値)
以下の方法によりカンチレバー試験を実施し、スパンボンド不織布の剛軟性〔mm〕を測定した。具体的にはJIS−L1096:2010の8.19.1[A法(45°カンチレバー法)]に準拠した。
スパンボンド不織布から、2cm×15cmの試験片をたて(MD)方向及びよこ(CD)方向にそれぞれ5枚採取した。
一端が45度の斜面をもつ表面の滑らかな水平台の上に、得られた試験片の短辺をスケール基線に合わせて置いた。次に、適当な方法によって試験片を斜面の方向に緩やかに滑らせて、試験片の一端の中央点が斜面と接したときの、試験片の他端の位置をスケールによって読んだ。
剛軟度は、試験片が移動した長さ(mm)で示され、それぞれ5枚を測り、たて方向(MD)及びよこ方向(CD)それぞれの平均値を求めた。次に、それぞれの平均値である、「カンチレバーMD」の値、及び「カンチレバーCD」の値の平均値を求め、カンチレバー平均値を算出した。
(6)耐リウェット性
以下の方法により、リウェット試験を実施し、リウェット量〔g〕を測定することにより、スパンボンド不織布の耐リウェット性を評価した。
イオン交換水10kgに対し、尿素200g、塩化ナトリウム80g、硫酸マグネシウム・7水和物8g、塩化カルシウム・2水和物3g、色素(青色1号)1gを混合させることで人工尿を調製した。人工尿を用いてリウェット量の測定を以下の方法で実施した。
エリエールプロダクト社の市販おむつである「Goo.N 初めての産着お肌が快適まっさらさらテープM」の、トップシート及びセカンドシートを剥がして、コアラップが表層の状態にし、かつ横のギャザー部分を取り除き、吸収体層を含むコアラップを取り出した。次に、各実施例で得られたスパンボンド不織布を長さ150mm×幅120mmのサイズに切り、その質量(T1(g))を測定した。その後、各例で得られたスパンボンド不織布を、しわが生じないようにコアラップ上に載せ、軽く押さえた。円筒(直径60mm,重さ200g)を前記スパンボンド不織布の中央部に設置した。そして、人工尿を含ませたピペットを、その先端と前記スパンボンド不織布との間隔が10mmとなるように、前記スパンボンド不織布の上方に設置し、160mL/20秒の滴下速度で、ピペットから前記スパンボンド不織布へ人工尿を滴下した。人工尿滴下開始5分後に、予め質量(A(g))を測定した濾紙(アドバンテックNo.2,100mm×100mm)を、濾紙の中央と人工尿滴下位置とが一致するように前記スパンボンド不織布上に設置し、その上に錘(5kg/100cm)を設置した。人工尿滴下開始8分後(錘を設置してから3分後)、錘を外して濾紙の質量(B(g))を測定した。濾紙の質量の変化量(B(g)−A(g))を算出した。同様の測定を5回繰り返し、その平均値をリウェット量とした。
[実施例1]
プロピレン系重合体として荷重2160g、230℃のMFRが60g/10分のプロピレン・エチレンランダム共重合体(「rPP」ともいう。)を用い、押出機(スクリュー径75mmφ)により成形温度220℃で溶融し、ノズルピッチが縦方向3.7mm、横方向4.0mmで、キャナル幅/孔面積=0.42mm−1の図1に示すような孔形状を有し、図2の繊維断面となるような中空繊維が得られる紡糸口金を配置した図5に示すような不織布製造装置(スパンボンド不織布製造装置、捕集面上の機械の流れ方向に垂直な方向の長さ:320mm)を用いて、冷却流体に(25℃、流量:78Nm/分/m)の冷却風を用い、rPPの単孔吐出量を0.52g/分、糸速度:3158m/分で紡糸し、捕集ベルト上に堆積させ、次いで、これをエンボスロールで加熱加圧処理(エンボス面積率:18%、エンボス温度:132℃)し、目付量が15g/mの中空繊維からなるスパンボンド不織布を得た。
得られた中空繊維およびスパンボンド不織布の各種物性について、既述の方法により測定を行った。結果を表1に示す。
[実施例2]
表1に示す条件で、かつ不織布巻き取り速度を調整した以外は実施例1と同様の方法で目付量が18g/mの中空繊維からなるスパンボンド不織布を得た。結果を表1に示す。
[実施例3]
表1に示す条件で、かつ不織布巻き取り速度を調整した以外は実施例1と同様の方法で目付量が25g/mの中空繊維からなるスパンボンド不織布を得た。結果を表1に示す。
[実施例4]
流れ方向に直列に配置された二つのスパンボンド不織布製造装置において、rPPの単孔吐出量を0.56g/分とし、押出機(スクリュー径75mmφ)の成形温度を250℃、糸速度:2748m/分で紡糸し、二層のスパンボンド不織布を積層させた後にエンボスロールで加熱加圧処理し(エンボス面積率:18%、エンボス温度:132℃)、表1に示す条件で、かつ不織布の巻き取り速度を調整する以外は実施例1と同様の方法で目付量が10g/mの中空繊維からなるスパンボンド不織布を用意した。結果を表1に示す。
[実施例5]
流れ方向に直列に配置された三つのスパンボンド不織布製造装置において、プロピレン単独重合体(「hPP」ともいう。)の単孔吐出量を0.42g/分とし、押出機(スクリュー径75mmφ)の成形温度を235℃、糸速度:2935m/分で紡糸し、三層のスパンボンド不織布を積層させた後にエンボスロールで加熱加圧処理し(エンボス面積率:11%、エンボス温度:132℃)、表1に示す条件で、かつ不織布の巻き取り速度を調整する以外は実施例1と同様の方法で目付量が12g/mの中空繊維からなるスパンボンド不織布を用意した。結果を表1に示す。
[実施例6]
実施例5と同様の方法で紡糸し、不織布巻き取り速度を調整することで目付量が14g/mの中空繊維からなるスパンボンド不織布を得た。製造条件、及び結果を表1に示す。
[比較例1]
ノズルを中実繊維を作製するもの(0.6mmφ)に変更し、単孔吐出量を0.49g/分とし、糸速度:2648m/分で紡糸する以外は実施例1と同様の方法により、中実繊維からなるスパンボンド不織布を得た。製造条件、及び結果を表2に示す。
[比較例2〜3]
表2に示す目付となるように不織布巻き取り速度を調整して紡糸する以外は比較例1と同様の方法により、中実繊維からなるスパンボンド不織布を得た。製造条件、及び結果を表2に示す。
[比較例4〜9]
使用する原料をhPPに変更し、流れ方向に直列に配置された三つのスパンボンド不織布製造装置を使用し、更に表2に示す単孔吐出量、糸速度となるよう紡糸する以外は比較例1と同様の方法により、中実繊維からなるスパンボンド不織布を得た。製造条件、及び結果を表2に示す。
なお、表1及び表2中、「−」は、未測定であることを意味する。
表1の結果より、実施例で得た中空繊維からなるスパンボンド不織布は、既述の(A)〜(C)の条件を満たしており、柔軟性に優れ、圧縮特性にも優れることがわかる。また、表1及び表2の結果より、実施例1〜3で得られた中空繊維からなるスパンボンド不織布と比較例1〜3で得られた中実繊維からなるスパンボンド不織布について、それぞれ同じ値の目付同士を比較した場合、実施例で得られたものの方が、比較例で得られたものに比べ、耐リウェット性に優れることがわかる。
これらの評価結果より、本実施形態のスパンボンド不織布は、軽量性、柔軟性、及び耐リウェット性が要求される吸収用物品としての各用途に適用した場合に好適であることが分かる。
1・・・押出機
2・・・紡糸口金
3・・・中空繊維
4・・・冷却風
5・・・ディフューザー
6・・・捕捉装置
7・・・吸引装置
8・・・スパンボンド不織布

Claims (8)

  1. プロピレン系重合体の中空繊維からなり、
    JIS−L1096:2010に準拠して測定された剛軟度[mm]の平均値(X)、 及び、KES法による圧縮試験で測定した圧力0.5gf/cmにおける厚み[mm]をTO、KES法による圧縮試験で測定した圧力50gf/cmにおける厚み[mm]をTMとしたときのTO−TM(Y)が下記条件(A)〜(C)を満たすスパンボンド不織布を含む吸収用物品。
    (A):20≦X≦45
    (B):0.100≦Y≦0.127
    (C):Y≦0.0008X+0.091
  2. 前記スパンボンド不織布の目付が5g/m〜30g/mである請求項1に記載の吸収用物品。
  3. 前記スパンボンド不織布は圧着部と非圧着部とを有する請求項1又は請求項2に記載の吸収用物品。
  4. 前記圧着部の面積率が5%〜20%である請求項3に記載の吸収用物品。
  5. 前記プロピレン系重合体が、プロピレン単独重合体、及びプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体から選択される少なくとも1つである請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の吸収用物品。
  6. 前記スパンボンド不織布が積層されてなる不織布積層体を備える請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の吸収用物品。
  7. 吸水性ポリマーを含む吸収体層と、
    前記吸収体層の少なくとも一方の面に設けられる、前記スパンボンド不織布を含む透液層と、
    を含む請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の吸収用物品。
  8. 前記透液層がトップシートである請求項7に記載の吸収用物品。
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