JP2021019269A - アクセスポイント、無線接続方法および無線接続制御プログラム - Google Patents

アクセスポイント、無線接続方法および無線接続制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スマートホンやタブレット等の無線子機が自アクセスポイント(Access Point:以下APと略す)に近づいてきた際に、該無線子機が他のAPに帰属していたとしても、ユーザは一切の操作が不要でかつ意識することなく、他のAPとの帰属を解除してから、自APに自動的に接続することを可能にするAPを提供する。【解決手段】AP25は、周辺の電波強度を取得した結果に基づいて、無線子機29がAP25に近づいて来ていることを検出する無線子機接近検出部32と、他のいずれのAPにも帰属していない状態に無線子機29を強制的に設定する無線子機帰属解除部33と、自AP25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御して、無線子機29が保存しているプロファイル情報と一致させることにより、無線子機29を自AP25に帰属させ、無線子機29を自AP25に接続する無線子機接続部34と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、アクセスポイント(Access Point)、無線接続方法および無線接続制御プログラムに関し、特に、スマートホンやタブレット等の無線子機が近づいて来たことを検知した際に、他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に該無線子機を強制的に設定し、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させる動作を自動的に行い、自アクセスポイントとの通信が可能な状態に該無線子機を自動的に移行させ得る自動接続機能付きのアクセスポイント、無線接続方法および無線接続制御プログラムに関する。
近年、スマートホンやタブレット等の無線端末を無線子機としてアクセスポイント(無線親機)に接続したいというニーズが多くなってきている。かかるニーズに応じる方法としては、無線子機の手動操作によりアクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)、暗号化方式および暗号化キーの設定を行う方法、WPS(Wi-Fi Protected Setup)を用いる方法、接続するためのツールを用いる方法等がある。接続するためのツールを用いる方法としては、例えば、らくらくQR(Quick Response)スタート、らくらく「かざして」スタートが知られている。
しかし、いずれの方法を用いる場合においても、ユーザ自らが、無線子機またはアクセスポイントの設定を行うことが必要になる。つまり、現状の技術においては、ユーザ自らが設定を行う操作を一切しなくても、無線子機をアクセスポイントに自動的に接続する方法はない。かかる状況を打開するために、無線子機のユーザの手動操作を行うことなく、無線子機とアクセスポイントとの通信の途絶が発生した際に無線子機を他のアクセスポイントに自動的に接続する方法や、無線通信の帯域を自動的に制御する方法が提案されている。
例えば、特許文献1の特表2006−513644号公報「無線ネットワーク内の通信喪失の後、無線通信装置のために通信を再確立する方法および装置」は、無線通信装置(無線子機)が無線ネットワークにおける通信を喪失した際に、無線通信装置が無線ネットワークとの通信を自動的に再確立する方法について提案している。
該特許文献1においては、無線ネットワークは、無線通信装置との間の通信喪失の後、該無線通信装置との間の通信を再確立するために、無線ネットワーク内の通信喪失に関連付けられた無線通信装置の識別子を、制御通信路を介してブロードキャストする。
また、無線通信装置は、無線信号に関するカバレージを再獲得した後、制御通信路をモニタして、無線ネットワークからブロードキャストされてきた識別子を復号して、自無線通信装置の識別子と比較する。ブロードキャストされた識別子と自無線通信装置の識別子とのマッチが得られたとの認識に基づいて、無線通信装置は、自無線通信装置の存在を無線ネットワークに通知する制御メッセージを送信する。一方、無線ネットワークは、該制御メッセージを無線通信装置から受信したか否かに応じて、該無線通信装置が無線信号に関するカバレージ内に存在しているか否かを決定し、再確立プロセスを制御する。而して、無線通信装置が無線ネットワークにおける通信を喪失しても、無線ネットワークとの通信を自動的に再確立することが出来る。
また、特許文献2の国際公開第2011/151884号「通信装置および通信方法」は、無線子機である送信端末と受信端末との間で無線ネットワークを介して通信を行う際の帯域を制御する方法を提案している。該特許文献2においては、送信端末および受信端末が無線ネットワークを介して通信を行おうとする時に、無線通信の帯域を制御する無線通信装置(無線親機)において、送信端末と受信端末との間の双方向の通信のうち少なくとも一方向の通信について帯域を測定する。そして、無線通信装置は、測定した帯域と読み出した目標帯域との比較結果に基づいて、送信端末と受信端末との間で送受信するパケットの送出間隔を調整することにより、帯域の抑制または促進を自動的に行うことが出来る。
また、特許文献3の特表2013−536635号公報「新型ネットワークの通信方法およびシステム」は、伝送経路の安定とスムーズさを保証することを可能にし、マルチメディア業務の遅延を回避させ、国家情報保全のニーズを保証することを可能にし、ハードウェアリソースを節約することを可能にする新型通信方法を提案するものである。つまり、該特許文献3においては、主制御サーバが、各通信サービスのダウンリンクを設定するステップと、設定した該ダウンリンクを介してソース端末が送信したパケットを目的の相手端末まで伝送するステップを有することにより、ネットワーク伝送品質を自動的に保証することを実現している。
また、特許文献4の国際公開第2016/075948号「再生方法、再生装置およびプログラム」は、コンテンツを適切に再生することを自動的に可能にする技術を提案している。該特許文献4においては、光源の輝度変化により可視光信号を送信する送信機から、該可視光信号を端末装置のセンサにより受信する信号受信ステップと、前記端末装置から、該可視光信号に対応付けられたコンテンツを要求するための要求信号をサーバに送信する送信ステップと、前記端末装置が、各時刻と、該各時刻に再生されるデータとを含むコンテンツ情報を、前記サーバから受信するコンテンツ受信ステップと、受信したコンテンツ情報のうち、前記端末装置に備えられている時計の時刻に該当するデータを再生する再生ステップとを含む構成としている。而して、端末装置は所望するコンテンツを適切に再生することを自動的に可能にすることが出来る。
また、特許文献5の国際公開第2016/136256号「信号生成方法、信号生成装置およびプログラム」は、送信機から可視光信号を送信し、効率的に機器間の通信を行うことを自動的に実現する技術を提案している。該特許文献5においては、データを1つのフレームとして送信するシングルフレーム送信方法と、データを複数のフレームに分割して送信するマルチフレーム送信方法と、のうち、いずれか一方の方法を、送信機から可視光信号として送信する方法として決定するステップと、マルチフレーム送信方法を用いると決定した場合、送信対象データのタイプを示すパーティションタイプ情報を生成して、送信対象データに付加することにより、結合データを生成するステップと、結合データを複数のデータパートに分割することにより、複数のデータパートのそれぞれを含む複数のフレームを生成するステップと、複数のフレームそれぞれの先頭にプリアンブルを付加することにより、可視光信号を生成するステップと、を含む構成としている。而して、可視光信号を利用して、機器間の効率的な通信を自動的に実現している。
特表2006−513644号公報 国際公開第2011/151884号 特表2013−536635号公報 国際公開第2016/075948号 国際公開第2016/136256号
しかしながら、本発明に関連する前記特許文献1ないし前記特許文献5それぞれに記載された自動化技術には、それぞれ次のような解決するべき課題があり、いずれの技術も、実用化は困難である。
すなわち、特許文献1に記載の技術は、無線通信装置(無線子機)が無線ネットワーク内のアクセスポイント(無線親機)との間の通信が途絶した後に、無線ネットワークから自動的に送信されてくる識別子に基づいて、無線通信装置を無線ネットワーク内のいずれかのアクセスポイントとの間で接続を再確立することが出来るという技術である。しかしながら、特許文献1では、通信途絶前に帰属していたアクセスポイントとの帰属を解除するための手段については説明されておらず、特許文献1の技術により、自動的な再確立が可能であるとは言い難い。
また、特許文献2に記載の技術は、帯域の制御機能を有するアクセスポイントにおいて、送信端末と受信端末との間のいずれか一方向の通信における帯域の測定結果に基づいて、送信端末と受信端末との間の通信の帯域を自動的に制御するという技術である。しかしながら、特許文献2には、例えば該アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に変更させることにより、送信端末、受信端末に保存されているプロファイル情報と一致させ、他のアクセスポイントとの帰属を解除して当該アクセスポイントに自動的に帰属させるという制御に関する記載はないので、特許文献2の技術が自動的に帯域制御を可能にする技術であるとは言い難い。
また、特許文献3に記載の技術は、主制御サーバが設定した各通信サービスのダウンリンクを介してソース端末からのパケットを相手端末まで伝送することにより、ネットワーク伝送品質を自動的に保証するという技術である。しかしながら、特許文献2の場合と同様、特許文献3には、ソース端末が今まで帰属中の他のアクセスポイントとの帰属を解除させるという制御に関する記載がなくので、特許文献3の技術が、自動的に伝送品質の保証を可能にする技術とは言い難い。
また、特許文献4に記載の技術は、光源からの可視光信号を受信した端末装置が、該可視光信号に対応付けられたコンテンツを要求するための要求信号をサーバに送信することにより、前記サーバから受信したコンテンツ情報のうち、該当するデータを自動的に再生するという技術である。しかしながら、特許文献2の場合と同様、特許文献4には、ソース端末が今まで帰属中の他のアクセスポイントとの帰属を解除させるという制御に関する記載がなく、特許文献4の技術が適切なコンテンツの自動再生を可能にする技術であるとは言い難い。
また、特許文献5に記載の技術は、送信機から可視光信号を送信して、効率的に機器間の通信を行うことを自動的に実現する技術である。しかしながら、特許文献2の場合と同様、特許文献5には、送信端末が今まで帰属中の他のアクセスポイントとの帰属を解除させるという制御に関する記載がないので、特許文献5の技術が効率的な通信を自動的に可能にする技術であるとは言い難い。
(本発明の目的)
本発明の目的は、以上のような現状技術における課題に鑑み、スマートホンやタブレット等の無線子機が近づいて来たことを検知した際に、ユーザの操作を要せずして、他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に該無線子機を強制的に設定し、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させる動作を自動的に行い、自アクセスポイントとの通信が可能な状態に該無線子機を自動的に移行させ得る自動接続機能付きのアクセスポイント、無線接続方法および無線接続制御プログラムの提供にある。
前述の課題を解決するため、本発明によるアクセスポイント、無線接続方法および無線接続制御プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明によるアクセスポイントは、
無線子機を接続する機能を有するアクセスポイントであって、
自アクセスポイント周辺の電波強度を取得した結果に基づいて、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検出する無線子機接近検出部と、
前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検知した際に、該無線子機が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定させる無線子機帰属解除部と、
前記無線子機を他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に設定した後、自アクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御して、該無線子機が保存しているプロファイル情報と一致させることにより、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させ、該無線子機を自アクセスポイントに接続する無線子機接続部と、
を有していることを特徴とする。
(2)本発明による無線接続方法は、
無線子機を接続する機能を有するアクセスポイントの無線接続方法であって、
自アクセスポイント周辺の電波強度を取得した結果に基づいて、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検出する無線子機接近検出ステップと、
前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検知した際に、該無線子機が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定させる無線子機帰属解除ステップと、
前記無線子機を他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に設定した後、自アクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御して、該無線子機が保存しているプロファイル情報と一致させることにより、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させ、該無線子機を自アクセスポイントに接続する無線子機接続ステップと、
を有していることを特徴とする。
(3)本発明による無線接続制御プログラムは、
無線子機を接続する機能を有するアクセスポイントによって実行する無線接続制御プログラムであって、
自アクセスポイント周辺の電波強度を取得した結果に基づいて、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検出する無線子機接近検出工程と、
前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検知した際に、該無線子機が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定させる無線子機帰属解除工程と、
前記無線子機を他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に設定した後、自アクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御して、該無線子機が保存しているプロファイル情報と一致させることにより、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させ、該無線子機を自アクセスポイントに接続する無線子機接続工程と、
を有していることを特徴とする。
本発明のアクセスポイント、無線接続方法および無線接続制御プログラムによれば、主に、以下のような効果を奏することが出来る。
本発明に係るアクセスポイントは、自動接続機能付きのアクセスポイントであり、スマートホンやタブレット等の無線子機が自アクセスポイントに近づいて来たことを検知した際に、該無線子機が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定した後、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させる動作を自動的に行うので、該無線子機が自アクセスポイントとの通信を行うことが可能な状態に自動的に移行させることが出来る。
本発明に係るアクセスポイントの全体構成の一例を示すブロック構成図である。 図1のアクセスポイントが2.4GHzの周波数帯で使用するチャネル周波数帯および帯域幅(HT20およびHT40)を模式的に示す説明図である。 図1のアクセスポイントが5GHzの周波数帯で使用するチャネル周波数帯および帯域幅(VHT20、VHT40およびVHT80)を模式的に示す説明図である。 図1のアクセスポイントが無線I/F(インタフェース)を介して接続されている他のアクセスポイントにおいて使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)を判別する動作の一例を示すフローチャートである。 図1のアクセスポイントが、周辺に位置する他のアクセスポイントにおいて使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が2.4GHz HT20であることを検出した場合に、他のアクセスポイントにて使用されている2.4GHz HT20の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。 図1のアクセスポイントが、周辺に位置する他のアクセスポイントにおいて使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が2.4GHz HT40であることを検出した場合に、他のアクセスポイントにて使用されている2.4GHz HT40の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。 図1のアクセスポイントが、周辺に位置する他のアクセスポイントにおいて使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT20であることを検出した場合に、他のアクセスポイントにて使用されている5GHz VHT20の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。 図1のアクセスポイントが、周辺に位置する他のアクセスポイントにおいて使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT40であることを検出した場合に、他のアクセスポイントにて使用されている5GHz VHT40の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。 図1のアクセスポイントが、周辺に位置する他のアクセスポイントにおいて使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT80であることを検出した場合に、他のアクセスポイントにて使用されている5GHz VHT80の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示すアクセスポイントがフレームバースト時間4msec(ミリ秒)未満で帰属解除フレームをバースト送信している送信波形の一例を模式的に示す波形図である。 図1に示すアクセスポイントがフレームバースト時間0msec(ミリ秒)で帰属解除フレームをバースト送信している送信波形の一例を模式的に示す波形図である。 図1のアクセスポイントが無線子機接続部において新たに帰属する無線子機との間の暗号化方式を設定する際の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明によるアクセスポイント、無線接続方法および無線接続制御プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明によるアクセスポイントおよび無線接続方法について説明するが、かかる無線接続方法をコンピュータにより実行可能な無線接続制御プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、無線接続制御プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、無線子機を自動的に接続する自動接続機能を有するアクセスポイント、無線接続方法および無線接続制御プログラムに関するものである。本発明においては、他のアクセスポイントに帰属したスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)が、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントに近づいて来たことを検知した際に、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントは、まず、アクセスポイント用に使用することが可能な全周波数帯(2.4GHzおよび5GHz)の全帯域(全チャネル)に対してフレームバースト時間0msec(ミリ秒)で帰属解除フレームをバースト送信し、該無線子機(無線端末)が今まで帰属していた可能性がある他のアクセスポイントとの帰属を強制的に解除させることを主要な特徴の一つとしている。そして、しかる後に、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントは、自アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御する動作を実施して、該無線端末に保存されているプロファイル情報と一致させることにより、該無線子機を本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントに自動的に帰属させることも主要な特徴の一つとしている。
ここで、フレームバースト時間0msecで送信する全帯域に対するバースト送信とは、2.4GHz 1ch〜14ch、5GHz W52(36ch、40ch、44ch、48ch)、W53(52ch、56ch、60ch、64ch)、W56(100ch、104ch、108ch、112ch、116ch、120ch、124ch、128ch、132ch、136ch、140ch、144ch) のそれぞれに対して、フレームバースト時間0msecで送信することを意味している。
かくのごとく、アクセスポイント用として使用可能な全帯域に対する帰属解除フレームのフレームバースト時間0msecによるバースト送信動作を行うことにより、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントに近づいて来ているスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)が、たとえ他のアクセスポイントに帰属していたとしても、今まで帰属していた他のアクセスポイントとの間の通信が即時に切断され、今まで帰属していた他のアクセスポイントとの帰属が解除される。
なお、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントは、自アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変させる動作により、近づいて来ているスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)のプロファイル情報と一致させる際に、SSID、暗号化キーに関しては、該無線子機(無線端末)のプロファイル情報と一致させて、該無線子機(無線端末)を自動的に帰属させる。しかし、暗号化方式に関しては、セキュリティ(Security)性の高さを優先させて、自動的に帰属させようとしている該無線子機(無線端末)に保存されている暗号化方式に拘ることなく、セキュリティ(Security)性の高さを第一要素として優先させて、優先順位の高い順に例えばWPA2−PSK AES>WPA−PSK AES>WPA2−PSK TKIP>WPA−PSK TKIP>WEP>暗号化無しの順番に設定するように制御することが望ましい。
以上のような特徴を有することにより、スマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)が他のアクセスポイントに帰属していたとしても、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントや対象の無線子機のユーザは、如何なる操作を行うことも不要であり、かつ、何ら意識することもなく、今まで帰属していた他のアクセスポイントとの帰属を解除して、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントに自動的に帰属させることが可能となる。
故に、リテラシ−が低いユーザであっても SSID、暗号化方式および暗号化キーの人手による設定を行うことなく、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントへスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)を自動的に接続することが可能になるという効果を期待することが出来る。
なお、前述した主要な特徴の他に、自アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変させる動作により、近づいて来ているスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)のプロファイル情報と一致させるように動作した際に、インターネットのWeb GUI(Graphical User Interface)すなわちWebページに、該無線子機(無線端末)のプロファイル情報と一致したか否かの結果を掲載して、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントや対象の無線子機(無線端末)のユーザが閲覧することを可能にするようにしても良い。
本発明の特徴についてさらに具体的に説明すると、次の通りである。まず、他のアクセスポイントに帰属したスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)が、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントの周辺に存在しているか否かの検出は、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントにて周辺の無線状況をサーチすることにより、明らかにすることが出来る。
しかし、無線子機(無線端末)が本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントに近づいて来たことに関する検出は、自アクセスポイントの無線I/F(インタフェース)や自アクセスポイントの周辺に存在する他のアクセスポイントにおける電波強度すなわち受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定し、測定した該電波強度を解析しなければ、無線子機(無線端末)が近づいているか、または、離れているかを明らかにすることは出来ない。
そこで、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントにおいては、自アクセスポイントの無線I/F(インタフェース)や自アクセスポイントの周辺に存在している他のアクセスポイントにおける電波強度を測定する電波強度判定手段を有している。そして、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントは、測定した該電波強度を基にして、アクセスポイント用として使用することが可能な各周波数帯および各帯域幅毎に電波強度の強度レベルをあらかじめ設定登録した電波強度判定テーブル(具体的なテーブル構成例は表1として後述する)を参照することにより、測定した該電波強度の強度レベルが強/中/弱の3段階のいずれに属しているのかを判定する。そして、測定した該電波強度の測定をあらかじめ定めた周期毎に定期的に繰り返した結果、それぞれの周期で測定した該電波強度の強度レベルが電波弱→電波中→電波強に時系列的に変化したか否かを判定する。
そして、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントは、測定した電波強度が電波弱→電波中→電波強に時系列的に変化したと判定した場合に限り、他のアクセスポイントに帰属中の可能性がある無線子機(無線端末)が本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントに近づいて来ている状態にあるものと判定するという無線子機接近検出手段を有していることを主要な特徴としている。なお、前述の電波強度判定テーブルは、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイント内にあらかじめ設定・保持されている。
本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントが、他のアクセスポイントに帰属したスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)が近づいて来ていることを検知した場合に、該無線子機(無線端末)の他のアクセスポイントへの帰属を解除するためには、通常、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントから認証解除(DeAuthentication)フレームを送信することにより、スマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)との通信を切断することが出来る。また、スマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)から切断(DisAssociated )フレームを送信することにより、例えば帰属中の他のアクセスポイントとの通信を切断することが出来る。
しかし、対象の無線子機と他のアクセスポイントとの間で使用されている周波数帯・帯域幅の情報を設定する必要がある通常の認証解除(DeAuthentication)フレームを用いても、対象の無線子機が帰属していないアクセスポイントからは無線子機(無線端末)の帰属を解除することは出来ない。そこで、本発明においては、フレームバースト時間0msecで2.4GHzおよび5GHzの全帯域に対して帰属解除フレームをバースト送信することにより、帰属していないアクセスポイントから無線子機(無線端末)の帰属を解除させる無線子機帰属解除手段を有することも特徴の一つとしている。
なお、該バースト送信を行う際に、帰属しているアクセスポイントと同一の周波数帯および チャネル(ch)または帯域幅(バンド幅)に対して、帰属していないアクセスポイントからバースト送信をする場合に限って、帰属中のアクセスポイントとの帰属を解除することが出来る。
しかし、帰属していないアクセスポイントの周辺に複数の周波数帯およびチャネル(ch)または帯域幅が存在する場合、帰属を解除したい対象のアクセスポイントの周波数帯およびチャネル(ch)または帯域幅(バンド幅)を判別することが出来ない。
そこで、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントにおいては、アクセスポイント用として使用することが可能な全周波数帯・全帯域(全チャネル(ch))に対して、つまり、2.4GHz 1ch〜14ch、5GHz W52(36ch、40ch、44ch、48ch)、W53(52ch、56ch、60ch、64ch)、W56(100ch、104ch、108ch、112ch、116ch、120ch、124ch、128ch、132ch、136ch、140ch、144ch)のそれぞれに対して、フレームバースト時間0msecで帰属解除フレームをバースト送信することにより、対象のアクセスポイントが使用中の周波数帯およびチャネル(ch) を判別することなく、無線子機(無線端末)との間の通信を強制的に切断し、無線子機(無線端末)の帰属を解除させる手段を前記無線子機帰属解除手段として有することにしている。
帰属していないスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)をアクセスポイントに新たに帰属させるには、該無線子機(無線端末)から帰属先のアクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを入力することにより、帰属先のアクセスポイントに帰属させることが出来る。
しかし、一般に、スマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)に保存されている無線プロファイル情報と同じSSID、暗号化方式および暗号化キーをアクセスポイントに設定することは出来ない。
そこで、本発明においては、自動接続機能付きのアクセスポイントが、自アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御することを可能にすることにより、スマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)に保存されている無線プロファイル情報と同じSSID、暗号化方式および暗号化キーに自アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを設定して、該無線子機(無線端末)を自アクセスポイントに帰属させる無線子機接続手段を有することも主要な特徴の一つとしている。
なお、本発明においては、アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御する動作を効率的に行うために、SSIDおよび暗号化キーは、半角英数字のみとすることが望ましい。また、可変に制御する暗号化方式は、自動的に帰属させようとしている無線端末に保存されている暗号化方式に拘ることなく、セキュリティ(Security)性の高さの順番に、例えばWPA2−PSK AES>WPA−PSK AES>WPA2−PSK TKIP>WPA−PSK TKIP>WEP>暗号化無しの順番に設定することが望ましい。
以上のような特徴を有することにより、本発明においては、他のアクセスポイントに帰属したスマートホンやタブレット等の無線子機(無線端末)が、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントに近づいて来た際に、まず、帰属解除フレームのバースト送信を行うことにより無線子機(無線端末)の他のアクセスポイントに対する帰属を解除させる。しかる後、発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変させて、該無線子機(無線端末)に保存されているプロファイル情報と一致させるという動作を行うことが出来る。
而して、本発明においては、本発明に係る自動接続機能付きのアクセスポイントに近づいてきた無線子機(無線端末)を該自動接続機能付きのアクセスポイントに自動的に帰属させて、無線子機(無線端末)と該自動接続機能付きのアクセスポイントとの互いの通信が可能な接続状態に移行させることが確実に可能になるという効果が得られる。
(本発明の実施形態の構成例)
次に、本発明の実施形態に係るアクセスポイントの構成例について、図1〜図3に示す各図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1は、本発明に係るアクセスポイントの全体構成の一例を示すブロック構成図であり、該アクセスポイントは、以下に詳細に説明するように、自アクセスポイントに近づいてきた無線子機(無線端末)との間の接続を自動的に設定する自動接続機能を有している。
図1に示す自動接続機能付きのアクセスポイント(Access Point:AP)25は、24個の無線I/F(インタフェース)1〜無線I/F24を有しており、そのいずれかの無線I/F例えば第17番目の無線I/F17を介して、他のアクセスポイント(AP)27内の無線I/F26が接続されている状態にある。また、他のアクセスポイント27には、無線I/F28を有する無線子機29が帰属している状態にある。なお、破線の枠で囲んだアクセスポイント25が自動接続機能付きのアクセスポイントとして本発明の範囲を示している。ここで、他のアクセスポイント27は、アクセスポイント25の周辺に存在するアクセスポイントであり、該アクセスポイント25の無線通信可能エリア内に存在している。そして、無線子機29は、図1においては、他のアクセスポイント27に帰属して、該他のアクセスポイント27に接続されている状態にあるものの、アクセスポイント25には帰属していない状態にある。
また、アクセスポイント25は、無線子機29を自動的に接続することを可能にする手段として、電波強度判定テーブル30、電波強度判定部31、無線子機接近検出部32、無線子機帰属解除部33、および、無線子機接続部34を有している。
電波強度判定テーブル30は、アクセスポイント25の周辺の無線環境として電波強度の強度レベルを判定するためのテーブルであり、アクセスポイント用として使用することが可能な各周波数帯および各帯域幅毎に分類して、電波強/中/弱の3段階のいずれの強度レベルに属しているかをあらかじめ設定登録するテーブルである。つまり、電波強度判定テーブル30は、次の表1に示すように、アクセスポイント用として使用可能な各周波数帯、各帯域幅(バンド幅)毎に、電波強度の強度レベルとして電波強/中/弱の3段階に分類するための電波強度(RSSI)閾値をあらかじめ設定登録している。そして、アクセスポイント25の無線I/F1〜無線I/F24や該アクセスポイント25の周辺に存在する他のアクセスポイント27における電波強度(RSSI)の測定結果を基にして、電波強度判定テーブル30を参照することにより、アクセスポイント25の周辺に存在する他のアクセスポイント27に帰属している可能性がある無線子機29からの電波強度(RSSI)が、電波強/中/弱の3段階のいずれの強度レベルであるかを検索するテーブルである。
Figure 2021019269
電波強度判定部31は、アクセスポイント25の無線I/F1〜無線I/F24や該アクセスポイント25の周辺に存在する他のアクセスポイント27における電波強度(RSSI)の測定結果をあらかじめ定めた周期で取得する都度、取得した電波強度(RSSI)を基にして、電波強度判定テーブル30を検索する。そして、検索した結果に基づいて、アクセスポイント25の無線I/F1〜無線I/F24や該アクセスポイント25の周辺に存在する他のアクセスポイント27における電波強度の周波数帯、帯域幅における強度レベルが、電波強/中/弱の3段階のいずれの強度レベルに属しているかを判別する。
また、無線子機接近検出部32は、自アクセスポイント25周辺の電波強度を取得した結果に基づいて、無線子機29が自アクセスポイント25に近づいて来ていることを検出する。すなわち、他のアクセスポイント27あるいは自アクセスポイント25の無線I/F1〜無線I/F24における電波強度の強度レベルが‘弱’→‘中’→‘強’へ時系列的に変化したことを検知することにより、他のアクセスポイント27に帰属しているかあるいはどのアクセスポイントにも帰属していない無線子機29が、当該アクセスポイント25に近づいて来ていることを検出する。
また、無線子機帰属解除部33は、無線子機29が自アクセスポイント25に近づいて来ていることを検知した際に、無線子機29が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定する。すなわち、無線子機接近検出部32において、無線子機29がアクセスポイント25に近づいた状態にあることを検出した際に、アクセスポイント用として使用することが可能な全周波数帯2.4GHzおよび5GHzに関する全帯域(全チャネル(ch))に対して帰属解除フレームのバースト送信をフレームバースト時間0msecで行うことにより、該無線子機29が今まで他のアクセスポイント27に帰属していた場合には該他のアクセスポイント27との帰属状態を強制的に解除させる。
また、無線子機接続部34は、無線子機29を他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に設定した後、自アクセスポイント25のSSID(Service Set Identifier)、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御して、該無線子機29が保存しているプロファイル情報と一致させることにより、該無線子機29を自アクセスポイント25に帰属させ、該無線子機29を自アクセスポイント25に接続する。すなわち、無線子機帰属解除部33において、他のアクセスポイント27との帰属状態を解除させて、どのアクセスポイントにも帰属していない状態になっている無線子機29に保存されているプロファイル情報と同じSSID、暗号化方式および暗号化キーに自アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを設定することにより、該無線子機29を自動的に自アクセスポイント25に帰属させて、自アクセスポイント25との間の通信を可能にする接続状態に移行させる。
なお、本実施形態においては、前述のように、自アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御することを可能にしている。ここで、アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変させる際の動作を効率的に行うために、SSIDおよび暗号化キーに関しては、半角英数字のみとすることが望ましい。また、可変に制御する暗号化方式に関しては、自動的に帰属させようとしている無線子機29に保存されている暗号化方式に拘ることなく、セキュリティ(Security)性の高さの順番に、例えばWPA2−PSK AES>WPA−PSK AES>WPA2−PSK TKIP>WPA−PSK TKIP>WEP>暗号化無しの順番に設定することを可能にしている。
次に、図1に示したアクセスポイント25が2.4GHz帯の周波数帯において、使用するチャネル周波数帯および帯域幅(HT20およびHT40)について、図2を用いて説明する。図2は、図1のアクセスポイント25が2.4GHzの周波数帯で使用するチャネル周波数帯および帯域幅(HT20およびHT40)を模式的に示す説明図である。
図2に示すように、アクセスポイント用として使用することが可能な周波数帯2.4GHz帯においては、1ch〜14chの14個のチャネルのうち、使用する帯域幅として、1チャネル(20MHzの帯域幅)単位で割り当てるHT20(High Throughput 20)とチャネルボンディングにより隣接する2チャネル(40MHzの帯域幅)単位で割り当てるHT40(High Throughput 40)とが使用される。同時利用する場合に互いに重なり合わないようにチャネル数を空けて割り当てる必要があり、図2に示す例では、同時に利用可能な帯域幅数はHT20の場合は4個、HT40の場合は2個に制限される場合を示している。
次に、図1に示したアクセスポイント25が5GHz帯の周波数帯において、使用するチャネル周波数帯および帯域幅(VHT20、VHT40およびVHT80)について、図3を用いて説明する。図3は、図1のアクセスポイント25が5GHzの周波数帯で使用するチャネル周波数帯および帯域幅(VHT20、VHT40およびVHT80)を模式的に示す説明図である。
図3に示すように、アクセスポイント用として使用することが可能な周波数帯5GHz帯においては、W52(36ch、40ch、44ch、48ch)、W53(52ch、56ch、60ch、64ch)、W56(100ch、104ch、108ch、112ch、116ch、120ch、124ch、128ch、132ch、136ch、140ch、144ch)の20個のチャネルのうち、使用する帯域幅として、1チャネル(20MHzの帯域幅)単位で割り当てるVHT20(Very High Throughput 20)、チャネルボンディングにより、隣接する2チャネル(40MHzの帯域幅)単位で割り当てるVHT40(Very High Throughput 40)、隣接する4チャネル(80MHzの帯域幅)単位で割り当てるVHT80(Very High Throughput 80)のそれぞれが使用される。
なお、本実施形態の周波数帯5GHzに関しては、まだ製品化の対象外となっているために図3には図示していないが、将来実用化されるオプションとして、隣接する8チャネル(160MHzの帯域幅)を割り当てるVHT160または隣接する4チャネル(80MHzの帯域幅)を2個単位で割り当てるVHT80+80も使用することが今後可能になる場合もあり得る。
(本発明の実施形態の動作例)
次に、本発明の一実施形態として図1に示したアクセスポイント25の動作について、その一例を以下に説明する。なお、前述したように、図1に示したアクセスポイント25は、自アクセスポイント25の周辺に位置する他のアクセスポイント27に帰属している可能性がある無線子機29が、アクセスポイント25に近づいて来たことを検知した際に、該無線子機29の他のアクセスポイント27への帰属状態を解除させた後、自アクセスポイント25に自動的に帰属させて接続するという機能を有する自動接続機能付きのアクセスポイントである。
まず、図1に示したアクセスポイント25が、電波強度判定部31の前半部の動作の一例として、例えば第17番目の無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅を判別する動作例を、図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、図1のアクセスポイント25が無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)を判別する動作の一例を示すフローチャートである。
ここで、他のアクセスポイント27は、アクセスポイント25の無線通信可能領域内にアクセスポイント25の周辺に位置して、アクセスポイント25の無線通信可能領域内に存在していて、図1に示したように、無線子機29を帰属している状態にあるものとする。なお、アクセスポイント25は、電波強度判定部31の前半部の動作として、自アクセスポイント25の無線I/F1〜無線I/F24において使用されている周波数帯および帯域幅に関しても判別する動作を同様に行っているが、図4のフローチャートの説明には、説明を簡素化するために、自アクセスポイント25の無線I/F1〜無線I/F24における判別動作についての説明は割愛している。
図4のフローチャートにおいて、まず、アクセスポイント25は、自アクセスポイント25の周辺の無線状況をサーチする動作を起動する(ステップS1)。そして、自アクセスポイント25周辺に存在する他のアクセスポイント27において使用している無線周波数帯・帯域幅を変数nとして収集する(ステップS2)。次に、変数nとして2.4GHz HT20の帯域幅を収集しているか否かを確認する(ステップS3)。変数nとして2.4GHz HT20の帯域幅を収集していた場合には(ステップS3のYes)、他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯が2.4GHz HT20であると判別して、図4のフローチャートの動作を終了する。つまり、かかる場合には、アクセスポイント25は、無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27が2.4GHz HT20の周波数帯・帯域幅を使用して、帰属中の無線子機29と接続していることを検知する。
変数nとして2.4GHz HT20の帯域幅を収集していなかった場合には(ステップS3のNo)、次に、変数nとして2.4GHz HT40の帯域幅を収集しているか否かを確認する(ステップS4)。変数nとして2.4GHz HT40の帯域幅を収集していた場合には(ステップS4のYes)、他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯が2.4GHz HT40であると判別して、図4のフローチャートの動作を終了する。
変数nとして2.4GHz HT40の帯域幅を収集していなかった場合には(ステップS4のNo)、次に、変数nとして5GHz VHT20の帯域幅を収集しているか否かを確認する(ステップS5)。変数nとして5GHz VHT20の帯域幅を収集していた場合には(ステップS5のYes)、他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯が5GHz VHT20であると判別して、図4のフローチャートの動作を終了する。
変数nとして5GHz VHT20の帯域幅を収集していなかった場合には(ステップS5のNo)、次に、変数nとして5GHz VHT40の帯域幅を収集しているか否かを確認する(ステップS6)。変数nとして5GHz VHT40の帯域幅を収集していた場合には(ステップS6のYes)、他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯が5GHz VHT40であると判別して、図4のフローチャートの動作を終了する。
変数nとして5GHz VHT40の帯域幅を収集していなかった場合には(ステップS6のNo)、最後に、変数nとして5GHz VHT80の帯域幅を収集しているか否かを確認する(ステップS7)。変数nとして5GHz VHT80の帯域幅を収集していた場合には(ステップS7のYes)、他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯が5GHz VHT80であると判別して、図4のフローチャートの動作を終了する。
変数nとして5GHz VHT80の帯域幅を収集していなかった場合には(ステップS7のNo)、ステップS2に復帰して、自アクセスポイント25周辺に存在する無線周波数帯・帯域幅を変数nとして収集する動作を繰り返す。
次に、図1に示したアクセスポイント25の電波強度判定部31の後半部における電波強度の強度レベルの判定動作の一例について、図5〜図9のフローチャートを参照しながら、順次、説明する。なお、以下の説明においても、図4のフローチャートの説明の場合と同様に、説明を簡素化するために、図1のアクセスポイント25の無線I/F1〜無線I/F24において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)に関する電波強度の強度レベルの判定動作についての説明は割愛して、図1のアクセスポイント25が無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)に関する電波強度の強度レベルを判定する動作の一例について説明する。
まず、図4のフローチャートのステップS3において、図1のアクセスポイント25が、無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が2.4GHz HT20であることを検出した場合に、電波強度判定部31の後半部の動作の一例として、他のアクセスポイント27にて使用されている2.4GHz HT20の電波強度(RSSI)の測定結果を取得して、該電波強度が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作について、その一例を、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
図5は、図1のアクセスポイント25が、周辺に位置する他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が2.4GHz HT20であることを検出した場合に、他のアクセスポイント27にて使用されている2.4GHz HT20の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。なお、電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する際に、アクセスポイント25は、表1として前述した電波強度判定テーブル30を参照することによって、2.4GHz HT20の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する。
図5のフローチャートにおいて、まず、アクセスポイント25は、図4のフローチャートにて自アクセスポイント25周辺に存在する他のアクセスポイント27が周波数帯・帯域幅2.4GHz HT20を使用していることを検出した際に、該周波数帯・帯域幅2.4GHz HT20の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を取得する(ステップS11)。そして、取得した該周波数帯・帯域幅2.4GHz HT20の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を変数RSSInとして設定する(ステップS12)。
次に、測定結果を示す変数RSSInを、表1の電波強度判定テーブル30に設定登録されている2.4GHz HT20における電波強度(RSSI)閾値と比較する。まず、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘強’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘28dBm’以上であるか否かを確認する(ステップS13)。測定結果の変数RSSInの値が‘28dBm’以上であった場合には(ステップS13のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘強’である旨を設定して(ステップS14)、図5のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘28dBm’以上ではなかった場合には(ステップS13のNo)、次に、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘弱’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘17dBm’以下であるか否かを確認する(ステップS15)。測定結果の変数RSSInの値が‘17dBm’以下であった場合には(ステップS15のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘弱’である旨を設定して(ステップS16)、図5のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘17dBm’以下ではなかった場合には(ステップS15のNo)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘中’である旨を設定して(ステップS17)、図5のフローチャートの動作を終了する。
以上のような図5の電波強度(RSSI)の判定処理を繰り返すことにより、周波数帯・帯域幅2.4GHz HT20における測定結果の変数RSSInの強度レベルが‘弱’→‘中’→‘強’と時系列的に変化していることを検知した場合、アクセスポイント25は、無線子機接近検出部32において、自アクセスポイント25の周辺に位置する他のアクセスポイント27に帰属している無線子機29が、該他のアクセスポイント27のみならず自アクセスポイント25に近づいて来ているものと判定することが出来る。
次に、図4のフローチャートのステップS4において、図1のアクセスポイント25が、無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が2.4GHz HT40であることを検出した場合に、電波強度判定部31の後半部の動作の一例として、他のアクセスポイント27にて使用されている2.4GHz HT40の電波強度(RSSI)の測定結果を取得して、該電波強度が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作について、その一例を、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
図6は、図1のアクセスポイント25が、周辺に位置する他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が2.4GHz HT40であることを検出した場合に、他のアクセスポイント27にて使用されている2.4GHz HT40の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。なお、電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する際に、図5の場合と同様、アクセスポイント25は、表1として前述した電波強度判定テーブル30を参照することによって、2.4GHz HT40の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する。また、図6のフローチャートの動作は、周波数帯および帯域幅(バンド幅)が2.4GHz HT40であることを除いて、図5のフローチャートと全く同様である。
図6のフローチャートにおいて、まず、アクセスポイント25は、図4のフローチャートにて自アクセスポイント25周辺に存在する他のアクセスポイント27が周波数帯・帯域幅2.4GHz HT40を使用していることを検出した際に、該周波数帯・帯域幅2.4GHz HT40の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を取得する(ステップS21)。そして、取得した該周波数帯・帯域幅2.4GHz HT40の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を変数RSSInとして設定する(ステップS22)。
次に、測定結果を示す変数RSSInを、表1の電波強度判定テーブル30に設定登録されている2.4GHz HT40における電波強度(RSSI)閾値と比較する。まず、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘強’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘19dBm’以上であるか否かを確認する(ステップS23)。測定結果の変数RSSInの値が‘19dBm’以上であった場合には(ステップS23のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘強’である旨を設定して(ステップS24)、図6のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘19dBm’以上ではなかった場合には(ステップS23のNo)、次に、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘弱’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘14dBm’以下であるか否かを確認する(ステップS25)。測定結果の変数RSSInの値が‘14dBm’以下であった場合には(ステップS25のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘弱’である旨を設定して(ステップS26)、図6のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘14dBm’以下ではなかった場合には(ステップS25のNo)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘中’である旨を設定して(ステップS27)、図6のフローチャートの動作を終了する。
以上のような図6の電波強度(RSSI)の判定処理を繰り返すことにより、周波数帯・帯域幅2.4GHz HT40における測定結果の変数RSSInの強度レベルが‘弱’→‘中’→‘強’と時系列的に変化していることを検知した場合、アクセスポイント25は、無線子機接近検出部32において、自アクセスポイント25の周辺に位置する他のアクセスポイント27に帰属している無線子機29が、該他のアクセスポイント27のみならず自アクセスポイント25に近づいて来ているものと判定することが出来る。
次に、図4のフローチャートのステップS5において、図1のアクセスポイント25が、無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT20であることを検出した場合に、電波強度判定部31の後半部の動作の一例として、他のアクセスポイント27にて使用されている5GHz VHT20の電波強度(RSSI)の測定結果を取得して、該電波強度が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作について、その一例を、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
図7は、図1のアクセスポイント25が、周辺に位置する他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT20であることを検出した場合に、他のアクセスポイント27にて使用されている5GHz VHT20の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。なお、電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する際に、図5の場合と同様、アクセスポイント25は、表1として前述した電波強度判定テーブル30を参照することによって、5GHz VHT20の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する。また、図7のフローチャートの動作は、周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT20であることを除いて、図5のフローチャートと全く同様である。
図7のフローチャートにおいて、まず、アクセスポイント25は、図4のフローチャートにて自アクセスポイン25周辺に存在する他のアクセスポイント27が周波数帯・帯域幅5GHz VHT20を使用していることを検出した際に、該周波数帯・帯域幅5GHz VHT20の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を取得する(ステップS31)。そして、取得した該周波数帯・帯域幅5GHz VHT20の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を変数RSSInとして設定する(ステップS32)。
次に、測定結果を示す変数RSSInを、表1の電波強度判定テーブル30に設定登録されている5GHz VHT20における電波強度(RSSI)閾値と比較する。まず、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘強’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘21dBm’以上であるか否かを確認する(ステップS33)。測定結果の変数RSSInの値が‘21dBm’以上であった場合には(ステップS33のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘強’である旨を設定して(ステップS34)、図7のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘21dBm’以上ではなかった場合には(ステップS33のNo)、次に、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘弱’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘14dBm’以下であるか否かを確認する(ステップS35)。測定結果の変数RSSInの値が‘14dBm’以下であった場合には(ステップS35のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘弱’である旨を設定して(ステップS36)、図7のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘14dBm’以下ではなかった場合には(ステップS35のNo)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘中’である旨を設定して(ステップS37)、図7のフローチャートの動作を終了する。
以上のような図7の電波強度(RSSI)の判定処理を繰り返すことにより、周波数帯・帯域幅5GHz VHT20における測定結果の変数RSSInの強度レベルが‘弱’→‘中’→‘強’と時系列的に変化していることを検知した場合、アクセスポイント25は、無線子機接近検出部32において、自アクセスポイント25の周辺に位置する他のアクセスポイント27に帰属している無線子機29が、該他のアクセスポイント27のみならず自アクセスポイント25に近づいて来ているものと判定することが出来る。
次に、図4のフローチャートのステップS6において、図1のアクセスポイント25が、無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT40であることを検出した場合に、電波強度判定部31の後半部の動作の一例として、他のアクセスポイント27にて使用されている5GHz VHT40の電波強度(RSSI)の測定結果を取得して、該電波強度が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作について、その一例を、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
図8は、図1のアクセスポイント25が、周辺に位置する他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT40であることを検出した場合に、他のアクセスポイント27にて使用されている5GHz VHT40の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。なお、電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する際に、図5の場合と同様、アクセスポイント25は、表1として前述した電波強度判定テーブル30を参照することによって、5GHz VHT40の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する。また、図8のフローチャートの動作は、周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT40であることを除いて、図5のフローチャートと全く同様である。
図8のフローチャートにおいて、まず、アクセスポイント25は、図4のフローチャートにて自アクセスポイント25周辺に存在する他のアクセスポイント27が周波数帯・帯域幅5GHz VHT40を使用していることを検出した際に、該周波数帯・帯域幅5GHz VHT40の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を取得する(ステップS41)。そして、取得した該周波数帯・帯域幅5GHz VHT40の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を変数RSSInとして設定する(ステップS42)。
次に、測定結果を示す変数RSSInを、表1の電波強度判定テーブル30に設定登録されている5GHz VHT40における電波強度(RSSI)閾値と比較する。まず、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘強’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘20dBm’以上であるか否かを確認する(ステップS43)。測定結果の変数RSSInの値が‘20dBm’以上であった場合には(ステップS43のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘強’である旨を設定して(ステップS44)、図8のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘20dBm’以上ではなかった場合には(ステップS43のNo)、次に、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘弱’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘14dBm’以下であるか否かを確認する(ステップS45)。測定結果の変数RSSInの値が‘14dBm’以下であった場合には(ステップS45のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘弱’である旨を設定して(ステップS46)、図8のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘14dBm’以下ではなかった場合には(ステップS45のNo)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘中’である旨を設定して(ステップS47)、図8のフローチャートの動作を終了する。
以上のような図8の電波強度(RSSI)の判定処理を繰り返すことにより、周波数帯・帯域幅5GHz VHT40における測定結果の変数RSSInの強度レベルが‘弱’→‘中’→‘強’と時系列的に変化していることを検知した場合、アクセスポイント25は、無線子機接近検出部32において、自アクセスポイント25の周辺に位置する他のアクセスポイント27に帰属している無線子機29が、該他のアクセスポイント27のみならず自アクセスポイント25に近づいて来ているものと判定することが出来る。
次に、図4のフローチャートのステップS7において、図1のアクセスポイント25が、無線I/F17を介して接続されている他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT80であることを検出した場合に、電波強度判定部31の後半部の動作の一例として、他のアクセスポイント27にて使用されている5GHz VHT80の電波強度(RSSI)の測定結果を取得して、該電波強度が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作について、その一例を、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
図9は、図1のアクセスポイント25が、周辺に位置する他のアクセスポイント27において使用されている周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT80であることを検出した場合に、他のアクセスポイント27にて使用されている5GHz VHT80の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する動作の一例を示すフローチャートである。なお、電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する際に、図5の場合と同様、アクセスポイント25は、表1として前述した電波強度判定テーブル30を参照することによって、5GHz VHT80の電波強度(RSSI)が強/中/弱のいずれであるかを判定する。また、図9のフローチャートの動作は、周波数帯および帯域幅(バンド幅)が5GHz VHT80であることを除いて、図5のフローチャートと全く同様である。
図9のフローチャートにおいて、まず、アクセスポイント25は、図4のフローチャートにて自アクセスポイント25周辺に存在する他のアクセスポイント27が周波数帯・帯域幅5GHz VHT80を使用していることを検出した際に、該周波数帯・帯域幅5GHz VHT80の他の27における電波強度の測定結果を取得する(ステップS51)。そして、取得した該周波数帯・帯域幅5GHz VHT80の他のアクセスポイント27における電波強度の測定結果を変数RSSInとして設定する(ステップS52)。
次に、測定結果を示す変数RSSInを、表1の電波強度判定テーブル30に設定登録されている5GHz VHT80における電波強度(RSSI)閾値と比較する。まず、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘強’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘18dBm’以上であるか否かを確認する(ステップS53)。測定結果の変数RSSInの値が‘18dBm’以上であった場合には(ステップS53のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘強’である旨を設定して(ステップS54)、図9のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘18dBm’以上ではなかった場合には(ステップS53のNo)、次に、測定結果の変数RSSInの値が、強度レベル‘弱’であることを判別する電波強度(RSSI)閾値‘13dBm’以下であるか否かを確認する(ステップS55)。測定結果の変数RSSInの値が‘13dBm’以下であった場合には(ステップS55のYes)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘弱’である旨を設定して(ステップS56)、図9のフローチャートの動作を終了する。
測定結果の変数RSSInの値が‘13dBm’以下ではなかった場合には(ステップS55のNo)、測定結果の変数RSSInの値が電波強度‘中’である旨を設定して(ステップS57)、図9のフローチャートの動作を終了する。
以上のような図9の電波強度(RSSI)の判定処理を繰り返すことにより、周波数帯・帯域幅5GHz VHT80における測定結果の変数RSSInの強度レベルが‘弱’→‘中’→‘強’と時系列的に変化していることを検知した場合、アクセスポイント25は、無線子機接近検出部32において、自アクセスポイント25の周辺に位置する他のアクセスポイント27に帰属している無線子機29が、該他のアクセスポイント27のみならず自アクセスポイント25に近づいて来ているものと判定することが出来る。
以上の図5〜図9のフローチャートを用いて説明したように、自動接続機能付きの機能を有する図1のアクセスポイント25は、周辺に位置する他のアクセスポイント27における電波強度(RSSI)の強度レベルが、‘弱’→‘中’→‘強’と時系列的に変化していることを検知した場合、無線子機接近検出部32において、他のアクセスポイント27に帰属している無線子機29が、該他のアクセスポイント27のみならず自アクセスポイント25に近づいて来ているものと判定する。なお、図1のアクセスポイント25の無線I/F1〜無線I/F24における電波強度(RSSI)の強度レベルが、‘弱’→‘中’→‘強’と時系列的に変化していることを検知した場合も、全く同様に、無線子機29が自アクセスポイント25に近づいて来ているものと判定する。
そして、アクセスポイント25は、他のアクセスポイント27に帰属している可能性があるスマートホンやタブレット等の無線子機29が自アクセスポイント25に近づいて来ていることを検知すると、該無線子機29の他のアクセスポイント27への帰属を強制的に解除する動作に移行する。一般に、該無線子機29から切断(DisAssociated )フレームを送信すると、該無線子機29と他のアクセスポイント27との間の通信を切断することが出来るが、該無線子機29からタイミング良く切断(DisAssociated )フレームが送信されることを期待することは出来ない。
また、他のアクセスポイント27から認証解除(DeAuthentication)フレームを帰属解除フレームとして送信することにより帰属中の該無線子機29の帰属を解除して当該他のアクセスポイント27と無線子機29との間の通信を強制的に切断することができるが、認証解除(DeAuthentication)フレームについても他のアクセスポイント27からタイミング良く送信されることは期待できない。
また、無線子機29が帰属していないアクセスポイント25からは、当然のことながら、認証解除(DeAuthentication)フレーム等の制御フレームを用いて、他のアクセスポイント27と無線子機29の帰属を確実に解除することは出来ない。何故ならば、アクセスポイント25は、無線子機29が帰属している他のアクセスポイント27が使用している周波数帯およびチャネル(ch)や帯域幅を確実に把握することが可能な状態にある場合に限って、他のアクセスポイント27が使用している周波数帯および 帯域幅(バンド幅)の同一の周波数帯およびチャネル(ch)に対して帰属解除フレームをバースト送信することが可能になるので、無線子機29の他のアクセスポイント27への帰属状態を解除することが出来るが、周波数帯およびチャネル(ch)や帯域幅を確実に把握できる保証が得られないからである。
例えば、帰属解除の対象とする無線子機29が帰属していないアクセスポイント25の周辺において、複数の周波数帯およびチャネル(ch)または帯域幅(バンド幅)が存在している場合には、帰属を解除したい対象の無線子機29が他のアクセスポイント27との間で使用している周波数帯およびチャネル(ch)や帯域幅(バンド幅)を的確に判別することが出来ない。
そこで、本実施形態における自動接続機能付きのアクセスポイント25においては、自アクセスポイント25には帰属していなく、周辺に存在する他のアクセスポイント27に帰属した無線子機29が、自アクセスポイント25に近づいて来た際に、アクセスポイント用として使用することが可能な2.4GHzおよび5GHzの全周波数帯・全帯域(全チャネル(ch))に対して、すなわち、2.4GHz 1ch〜14ch、5GHz W52(36ch、40ch、44ch、48ch)、W53(52ch、56ch、60ch、64ch)、W56(100ch、104ch、108ch、112ch、116ch、120ch、124ch、128ch、132ch、136ch、140ch、144ch)のそれぞれに対して、自アクセスポイント25から、フレームバースト時間0msecで帰属解除フレームをバースト送信することにより、対象の他のアクセスポイント27が無線子機29との間で使用している周波数帯およびチャネル(ch)または帯域幅(バンド幅)を判別することなく、他のアクセスポイント27と無線子機29との間の通信を強制的に切断し、無線子機29の帰属状態を解除させる無線子機帰属解除部33を有している。
つまり、無線子機29が帰属していないアクセスポイント25からアクセスポイント用として使用することが可能な全周波数帯・全帯域(全チャネル(ch))に対して帰属解除フレームのバースト送信を行うことにより、無線子機29が帰属している他のアクセスポイント27が該無線子機29との間で使用している周波数帯およびチャネル(ch)または帯域幅を知らなくても、無線子機29が帰属している他のアクセスポイント27が使用している周波数帯およびチャネル(ch)または帯域幅(バンド幅)と同一の周波数帯およびチャネル(ch)または帯域幅(バンド幅))に対して帰属解除フレームのバースト送信を行うことが可能になるので、無線子機29の他のアクセスポイント27への帰属状態を強制的にかつ確実に解除することが出来る。
図10は、図1に示すアクセスポイント25がフレームバースト時間4msec未満で帰属解除フレームをバースト送信している送信波形の一例を模式的に示す波形図であり、帰属解除フレームが4msec未満の間途切れることを示している。これに対して、図11は、図1に示すアクセスポイント25がフレームバースト時間0msecで帰属解除フレームをバースト送信している送信波形の一例を模式的に示す波形図であり、帰属解除フレームが途切れることなく連続的に送信されていることを示している。
図11に示すように、フレームバースト時間0msecで全周波数帯・全帯域(全チャネル(ch))に対する帰属解除フレームのバースト送信を行うことにより、スマートホンやタブレット等の無線子機29が今まで帰属していた他のアクセスポイント27との間の通信が即時に切断され、今まで帰属していた他のアクセスポイント27との帰属が解除される。
アクセスポイント25は、無線子機帰属解除部33により、無線子機29が、他のアクセスポイント27との帰属状態を強制的に解除させて、どのアクセスポイントにも帰属していない状態になると、次に、該無線子機29を自アクセスポイント25に帰属させる動作に移行する。
どのアクセスポイントにも帰属していない無線子機29を自アクセスポイント25に帰属させるには、該無線子機29から新たな帰属先である自アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを入力することにより、自アクセスポイント25に帰属させることが出来る。しかし、アクセスポイント25が一般的なアクセスポイントから構成されている場合には、スマートホンやタブレット等の無線子機29に保存されている無線プロファイル情報と同じSSID、暗号化方式および暗号化キーをアクセスポイント25に自動的に設定することは出来ない。
そこで、本実施形態におけるアクセスポイント25は、自動接続機能付きのクセスポイントとして、アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御することを可能な構成とすることにより、無線子機29に保存されている無線プロファイル情報と同じSSID、暗号化方式および暗号化キーに自アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを設定して、無線子機29を自アクセスポイント25に自動的に帰属させ、該無線子機29との間の接続を行うという無線子機接続部34を有している。
つまり、他のアクセスポイント27に帰属していた無線子機29が、本実施形態における自動接続機能付きのアクセスポイント25に近づいて来た際に、無線子機帰属解除部33において、フレームバースト時間0msecで2.4GHzおよび5GHzの全帯域に対して帰属解除フレームのバースト送信を行うことにより、該無線端末が今まで帰属していた他のアクセスポイント27との帰属を解除させた後、無線子機接続部34において、自アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御する動作を行って、無線子機29に保存されているプロファイル情報と一致させることにより、自アクセスポイント25に自動的に帰属させ、接続を行うことが出来る。
なお、本実施形態における自動接続機能付きのアクセスポイント25においては、自アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御する際の動作を効率的に行うために、SSIDおよび暗号化キーについては、半角英数字のみに制限することにしている。
また、可変に制御する暗号化方式については、自動的に帰属させようとしている無線子機29に保存されている暗号化方式に拘ることなく、セキュリティ(Security)性の高さの順番に、図12のフローチャートに示すように、例えばWPA2−PSK AES>WPA−PSK AES>WPA2−PSK TKIP>WPA−PSK TKIP>WEP>暗号化無しの順番に設定することにしている。
図12は、図1のアクセスポイント25が無線子機接続部34において新たに帰属する無線子機29との間の暗号化方式を設定する際の動作の一例を示すフローチャートであり、自動的に帰属させようとしている無線子機29に保存されている暗号化方式に拘ることなく、セキュリティ(Security)性の高さを基にして、暗号化方式の優先順位付けを行う一例を示している。
図12のフローチャートにおいて、まず、初期設定として、実施回数を示す変数mを‘0’にリセットした後(ステップS61)、実施回数の変数mに‘1’を加算した値を変数xに設定する(ステップS62)。そして、変数xが実施回数の上限値Nに達したか否かを確認する(ステップS63)。変数xが実施回数の上限値Nに達した場合には(ステップS63のYes)、図12の暗号化方式の設定動作を終了する。
変数xが実施回数の上限値Nに達していない場合には(ステップS63のNo)、アクセスポイント25の暗号化方式をセキュリティ(Security)性が高い順番に設定することが可能な状態にあるか否かを判定する動作に移行する。まず、最もセキュリティ(Security)性が高いWPA2−PSK AESに設定することが可能な状態にあるか否かを確認する(ステップS64)。WPA2−PSK AESに設定することが可能な状態にある場合には(ステップS64のYes)、アクセスポイント25の暗号化方式をWPA2−PSK AESに設定した後、変数xの値を実施回数の変数mに設定し直してから(ステップS70)、さらにステップS62に復帰して、実施回数の上限値Nに達するまで、暗号化方式の設定動作を繰り返す。
WPA2−PSK AESに設定することが可能な状態ではなかった場合には(ステップS64のNo)、次にセキュリティ(Security)性が高いWPA−PSK AESに設定することが可能な状態にあるか否かを確認する(ステップS65)。WPA−PSK AESに設定することが可能な状態にある場合には(ステップS65のYes)、アクセスポイント25の暗号化方式をWPA−PSK AESに設定した後、変数xの値を実施回数の変数mに設定し直し(ステップS70)、ステップS62に復帰して、実施回数の上限値Nに達するまで、暗号化方式の設定動作を繰り返す。
WPA−PSK AESに設定することが可能な状態ではなかった場合には(ステップS65のNo)、次にセキュリティ(Security)性が高いWPA2−PSK TKIPに設定することが可能な状態にあるか否かを確認する(ステップS66)。WPA2−PSK TKIPに設定することが可能な状態にある場合には(ステップS66のYes)、アクセスポイント25の暗号化方式をWPA2−PSK TKIPに設定した後、変数xの値を実施回数の変数mに設定し直してから(ステップS70)、さらにステップS62に復帰して、実施回数の上限値Nに達するまで、暗号化方式の設定動作を繰り返す。
WPA2−PSK TKIPに設定することが可能な状態ではなかった場合には(ステップS66のNo)、次にセキュリティ(Security)性が高いWPA−PSK TKIPに設定することが可能な状態にあるか否かを確認する(ステップS67)。WPA−PSK TKIPに設定することが可能な状態にある場合には(ステップS67のYes)、アクセスポイント25の暗号化方式をWPA−PSK TKIPに設定した後、変数xの値を実施回数の変数mに設定し直してから(ステップS70)、さらにステップS62に復帰して、実施回数の上限値Nに達するまで、暗号化方式の設定動作を繰り返す。
WPA−PSK TKIPに設定することが可能な状態ではなかった場合には(ステップS67のNo)、次にセキュリティ(Security)性が高いWEPに設定することが可能な状態にあるか否かを確認する(ステップS68)。WEPに設定することが可能な状態にある場合には(ステップS68のYes)、アクセスポイント25の暗号化方式をWEPに設定した後、変数xの値を実施回数の変数mに設定し直してから(ステップS70)、さらにステップS62に復帰して、実施回数の上限値Nに達するまで、暗号化方式の設定動作を繰り返す。
WEPに設定することが可能な状態ではなかった場合には(ステップS68のNo)、最後に暗号化無しの状態に設定することが可能な状態にあるか否かを確認する(ステップS69)。暗号化無しの状態に設定することが可能な状態にある場合には(ステップS69のYes)、アクセスポイント25の暗号化方式を暗号化無しの状態に設定した後、変数xの値を実施回数の変数mに設定し直してから(ステップS70)、さらにステップS62に復帰して、実施回数の上限値Nに達するまで、暗号化方式の設定動作を繰り返す。
暗号化無しの状態にも設定することが可能な状態ではなかった場合には(ステップS69のNo)、アクセスポイント25の暗号化方式の設定が出来ない状態にあると判定して、アクセスポイント25の暗号化方式の設定動作を打ち切り、図12の暗号化方式の設定動作を終了する。
本実施形態においては、図4〜図12に示した以上のような動作を行うことにより、他のアクセスポイント27に帰属している可能性があるスマートホンやタブレット等の無線子機29が、自動接続機能付きのアクセスポイント25に近づいて来た際に、アクセスポイント25は、アクセスポイントとして使用することが可能な全周波数帯・全帯域に対する帰属解除フレームのバースト送信をフレームバースト時間0msecで行うことにより、無線子機29の他のアクセスポイント27に対する帰属を即時に解除させる。しかる後、自動接続機能付きのアクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御することにより、無線子機29に保存されているプロファイル情報と一致させ、該無線子機29を自動接続機能付きのアクセスポイント25に自動的に帰属させることが容易に可能になる。
なお、本実施形態に特有の自動接続機能を有するアクセスポイント25が、自アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変させる動作を行うことにより、近づいて来ているスマートホンやタブレット等の無線子機29のプロファイル情報と一致させるように動作した際に、インターネットのWeb GUI(Graphical User Interface)すなわちWebページに、アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーが該無線子機29のプロファイル情報と一致したか否かの結果を示す情報を該無線子機29のプロファイル情報とともに掲載して、アクセスポイント25や対象の無線子機29のユーザが閲覧することを可能にするようにしても良い。その結果、アクセスポイント25のユーザは、近づいて来ている無線子機29のプロファイルに関する情報(今までの通常のアクセスポイントにおいては把握することが不可能であった情報)を取得することが可能になるという効果が得られる。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、次のような効果を奏することが出来る。
本実施形態においては、アクセスポイント25(本発明の一実施形態に係るアクセスポイント)は、自動接続機能付きのアクセスポイントであり、スマートホンやタブレット等の無線子機29が自アクセスポイント25に近づいて来たことを検知した際に、該無線子機29が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定した後、該無線子機29を自アクセスポイント25に帰属させる動作を自動的に行うので、該無線子機29が自アクセスポイント25との通信を行うことが可能な状態に自動的に移行させることが出来る。
すなわち、自動接続機能付きのアクセスポイント25は、自アクセスポイント25の周辺に存在するスマートホンやタブレット等の無線子機29や自アクセスポイント25の周辺に存在する他のアクセスポイント27に帰属したスマートホンやタブレット等の無線子機29の電波強度を測定することにより、無線子機29が自アクセスポイント25に近づいて来たことを検知した際に、アクセスポイント用として使用することが可能な全周波数帯2.4GHzおよび5GHzの全帯域(全チャネル)に対してフレームバースト時間0msecで帰属解除フレームのバースト送信を行うことにより、該無線子機29の帰属状態を強制的に解除させることが可能である。
しかる後、自動接続機能付きのアクセスポイント25は、自アクセスポイント25のSSID、暗号化方式および暗号化キーを可変させて、該無線子機29に保存されている無線プロファイル情報と同一のSSID、暗号化方式および暗号化キーに自動的に設定することにより、近づいて来ている該無線子機29を自アクセスポイント25に帰属させることが出来るので、帰属した該無線子機29との間の通信を行うことが可能な状態に自動的に移行することが出来る。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解することが出来よう。
1〜24 無線I/F(無線インタフェース)
25 アクセスポイント(AP)
26 無線I/F(他のアクセスポイントにおける無線インタフェース)
27 他のアクセスポイント(AP)
28 無線I/F(無線子機における無線インタフェース)
29 無線子機(無線端末)
30 電波強度判定テーブル
31 電波強度判定部
32 無線子機接近検出部
33 無線子機帰属解除部
34 無線子機接続部

Claims (10)

  1. 無線子機を接続する機能を有するアクセスポイントであって、
    自アクセスポイント周辺の電波強度を取得した結果に基づいて、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検出する無線子機接近検出部と、
    前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検知した際に、該無線子機が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定させる無線子機帰属解除部と、
    前記無線子機を他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に設定した後、自アクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御して、該無線子機が保存しているプロファイル情報と一致させることにより、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させ、該無線子機を自アクセスポイントに接続する無線子機接続部と、
    を有していることを特徴とするアクセスポイント。
  2. 前記無線子機接近検出部は、
    自アクセスポイントの無線インタフェースにおいて測定した電波強度または自アクセスポイントの周辺に位置する他のアクセスポイントが測定した電波強度を、自アクセスポイント周辺の前記電波強度として取得し、取得した該電波強度の強度レベルが時系列的に強くなってきているか否かを判定することによって、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ているか否かを検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクセスポイント。
  3. 前記無線子機帰属解除部は、
    アクセスポイント用として使用することが可能な全周波数帯および全チャネルに対してフレームバースト時間0ミリ秒で帰属解除フレームのバースト送信を行うことにより前記無線子機の帰属状態を強制的に解除させる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のアクセスポイント。
  4. 前記無線子機接続部は、
    可変に制御する自アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーのうち、暗号化方式に関しては、前記無線子機に前記プロファイル情報として保存されている暗号化方式に拘ることなく、セキュリティ(Security)性の高さの順番に設定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアクセスポイント。
  5. アクセスポイント用として使用することが可能な各周波数帯および各帯域幅毎に、電波強度の強度レベルを強、中、弱の3段階に分類する電波強度閾値をあらかじめ設定登録した電波強度判定テーブルと、
    自アクセスポイント周辺の前記電波強度をあらかじめ定めた周期毎に取得する都度、取得した前記電波強度に基づいて、前記電波強度判定テーブルを参照して、取得した前記電波強度の周波数帯、帯域幅に該当する強度レベルが強、中、弱の3段階のいずれであるかを判定する電波強度判定部と、
    をさらに有し
    前記無線子機接近検出部は、
    前記電波強度判定部による前記強度レベルの判定結果が、弱→中→強に時系列的に変化した場合に、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検出したものと判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のアクセスポイント。
  6. 無線子機を接続する機能を有するアクセスポイントの無線接続方法であって、
    自アクセスポイント周辺の電波強度を取得した結果に基づいて、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検出する無線子機接近検出ステップと、
    前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検知した際に、該無線子機が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定させる無線子機帰属解除ステップと、
    前記無線子機を他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に設定した後、自アクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御して、該無線子機が保存しているプロファイル情報と一致させることにより、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させ、該無線子機を自アクセスポイントに接続する無線子機接続ステップと、
    を有していることを特徴とする無線接続方法。
  7. 前記無線子機接近検出ステップは、
    自アクセスポイントの無線インタフェースにおいて測定した電波強度または自アクセスポイントの周辺に位置する他のアクセスポイントが測定した電波強度を、自アクセスポイント周辺の前記電波強度として取得し、取得した該電波強度の強度レベルが時系列的に強くなってきているか否かを判定することによって、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ているか否かを検出する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線接続方法。
  8. 前記無線子機帰属解除ステップは、
    アクセスポイント用として使用することが可能な全周波数帯および全チャネルに対してフレームバースト時間0ミリ秒で帰属解除フレームのバースト送信を行うことにより前記無線子機の帰属状態を強制的に解除させる、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の無線接続方法。
  9. 前記無線子機接続ステップは、
    可変に制御する自アクセスポイントのSSID、暗号化方式および暗号化キーのうち、暗号化方式に関しては、前記無線子機に前記プロファイル情報として保存されている暗号化方式に拘ることなく、セキュリティ(Security)性の高さの順番に設定する、
    ことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の無線接続方法。
  10. 無線子機を接続する機能を有するアクセスポイントによって実行する無線接続制御プログラムであって、
    自アクセスポイント周辺の電波強度を取得した結果に基づいて、前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検出する無線子機接近検出工程と、
    前記無線子機が自アクセスポイントに近づいて来ていることを検知した際に、該無線子機が他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に強制的に設定させる無線子機帰属解除工程と、
    前記無線子機を他のいずれのアクセスポイントにも帰属していない状態に設定した後、自アクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)、暗号化方式および暗号化キーを可変に制御して、該無線子機が保存しているプロファイル情報と一致させることにより、該無線子機を自アクセスポイントに帰属させ、該無線子機を自アクセスポイントに接続する無線子機接続工程と、
    を有していることを特徴とする無線接続制御プログラム。
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