JP2021019169A - 電子部品内蔵基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体ICなどの電子部品が埋め込まれた電子部品内蔵基板において放熱用のビア導体の剥離を防止する。【解決手段】電子部品内蔵基板1は、配線層L1〜L4と絶縁層11〜14を有する基板と、基板に埋め込まれ、裏面44が金属積層膜50で覆われた電子部品40と、配線層L4と金属積層膜50を接続するビア導体35を備える。金属積層膜50は、密着性の高い金属膜51,52及びこれらの間に配置された金属膜53を含む積層構造を有している。ビア導体35は、金属膜52を貫通し金属膜53に食い込んでいる。このように、密着性の高い金属膜51,52が両面に位置する金属積層膜50によって電子部品40の裏面44が覆われているとともに、金属膜53に食い込むようにビア導体35が設けられていることから、温度変化に起因するビア導体35の剥離を防止することが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は電子部品内蔵基板及びその製造方法に関し、特に、半導体ICなどの電子部品が埋め込まれた電子部品内蔵基板及びその製造方法に関する。
半導体ICなどの電子部品が埋め込まれた電子部品内蔵基板としては、特許文献1及び2に記載された電子部品内蔵基板が知られている。特許文献1及び2に記載された電子部品内蔵基板は、半導体ICの裏面と接する放熱用のビア導体を備えているため、半導体ICの動作によって生じる熱を効率よく放熱することができる。
しかしながら、半導体ICを構成するシリコンとビア導体を構成する金属材料は、熱膨張係数が大きく異なるため、温度変化によって半導体ICの裏面とビア導体の界面が剥離しやすいという問題がある。ここで、特許文献2には、半導体ICの裏面に金属膜を形成した例が挙げられている。このように、半導体ICの裏面に金属膜を形成しておき、この金属膜と接するようビア導体を形成すれば、剥離は生じにくくなる。
国際公開第2008/075629号パンフレット 特開2013−229548号公報
しかしながら、金属膜の材料として主に使用される銅(Cu)は、シリコンなど電子部品の素体を構成する材料に対する密着性が必ずしも十分ではないことから、半導体ICの裏面に単に金属膜を形成するだけでは、温度変化に起因する剥離を確実に防止することは困難であった。
したがって、本発明は、半導体ICなどの電子部品が埋め込まれた電子部品内蔵基板及びその製造方法において、放熱用のビア導体の剥離をより効果的に防止することを目的とする。
本発明による電子部品内蔵基板は、第1の配線層を含む複数の配線層と第1及び第2の絶縁層を含む複数の絶縁層が積層されてなる基板と、端子電極が形成された主面と、主面の反対側に位置し、金属積層膜で覆われた裏面とを有し、主面が第1の絶縁層で覆われ、裏面が第2の絶縁層で覆われるよう、基板に埋め込まれた電子部品と、第2の絶縁層を貫通して設けられ、第1の配線層と金属積層膜とを接続するビア導体とを備え、金属積層膜は、電子部品の裏面と接する第1の金属膜と、第2の絶縁層と接する第2の金属膜と、第1の金属膜と第2の金属膜の間に位置する第3の金属膜とを含み、第1の金属膜は、電子部品に対する密着性が第3の金属膜よりも高い金属材料からなり、第2の金属膜は、第2の絶縁層に対する密着性が第3の金属膜よりも高い金属材料からなり、ビア導体は、第2の金属膜を貫通し、第3の金属膜に食い込んでいることを特徴とする。
本発明によれば、密着性の高い第1及び第2の金属膜が両面に位置する金属積層膜によって電子部品の裏面が覆われているとともに、第3の金属膜に食い込むようにビア導体が設けられていることから、温度変化に起因するビア導体の剥離を防止することが可能となる。
本発明において、ビア導体の端部は、第1の金属膜と接することなく、第3の金属膜内に位置するものであっても構わない。これによれば、ビア導体を形成するビアホールを形成する際に、電子部品にダメージが加わることがない。
本発明において、第3の金属膜内におけるビア導体の径は、第2の金属膜の開口径よりも大きくても構わない。これによれば、ビア導体と第3の金属膜の接触面積の増大により、両者の界面における剥離が生じにくくなる。
本発明において、第3の金属膜とビア導体が互いに同じ金属材料からなるものであっても構わない。これによれば、ビア導体と第3の金属膜の密着性が高められることから、両者の界面における剥離が生じにくくなる。この場合、第3の金属膜とビア導体がいずれも銅(Cu)からなるものであっても構わない。これによれば、高い熱伝導性と低コストを両立することが可能となる。
本発明において、第1及び第2の金属膜は、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)又はパラジウム(Pd)からなるものであっても構わない。これによれば、電子部品や第2の絶縁層に対する高い密着性を確保することが可能となる。
本発明において、第3の金属膜の厚みは、第1及び第2の金属膜の合計厚みよりも厚くても構わない。これによれば、第3の金属膜の材料として熱伝導性が高く安価な材料を選択することにより、高い熱伝導性と低コストを両立することが可能となる。この場合、第3の金属膜の厚みは3μm以上であっても構わない。これによれば、ビアホールの形成マージンを十分に確保することが可能となる。
本発明による電子部品内蔵基板の製造方法は、端子電極が形成された主面と、主面の反対側に位置する裏面とを有し、裏面が金属積層膜で覆われた電子部品を用意する工程と、第1の配線層を含む複数の配線層と第1及び第2の絶縁層を含む複数の絶縁層が積層されてなる基板に、主面が第1の絶縁層で覆われ、裏面が第2の絶縁層で覆われるよう、電子部品を埋め込む工程と、第2の絶縁層を貫通するビアホールを形成することにより、金属積層膜を露出させる工程と、ビアホール内にビア導体を形成することにより、第1の配線層と金属積層膜とを接続する工程とを備え、金属積層膜は、電子部品の裏面と接する第1の金属膜と、第2の絶縁層と接する第2の金属膜と、第1の金属膜と第2の金属膜の間に位置する第3の金属膜とを含み、第1の金属膜は、電子部品に対する密着性が第3の金属膜よりも高い金属材料からなり、第2の金属膜は、第2の絶縁層に対する密着性が第3の金属膜よりも高い金属材料からなり、金属積層膜を露出させる工程は、第2の金属膜を貫通するようビアホールを形成し、これにより第3の金属膜を露出させることを特徴とする。
本発明によれば、第2の金属膜を貫通するようビアホールを形成していることから、第3の金属膜に食い込むようにビア導体を形成することが可能となる。これにより、温度変化に起因するビア導体の剥離を防止することが可能となる。
本発明による電子部品内蔵基板の製造方法は、洗浄液を用いてビアホール内を洗浄する工程をさらに備え、第3の金属膜は、第2の金属膜よりも洗浄液によるエッチングレートが高くても構わない。これによれば、第3の金属膜内におけるビア導体の径を第2の金属膜の開口径よりも大きくすることができることから、ビア導体と第3の金属膜の接触面積が増大し、両者の界面における剥離が生じにくくなる。
このように、本発明によれば、半導体ICなどの電子部品が埋め込まれた電子部品内蔵基板及びその製造方法において、放熱用のビア導体の剥離をより効果的に防止することが可能となる。
図1は、本発明の好ましい実施形態による電子部品内蔵基板1の構造を説明するための模式的な断面図である。 図2は、金属積層膜50とビア導体35の接合部分の模式的な拡大図である。 図3は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図4は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図5は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図6は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図7は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図8は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図9は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図10は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図11は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図12は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図13は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図14は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図15は、電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図16は、ビアホール85の形成直後における形状を説明するための模式図である。 図17は、デスミア処理を行った後におけるビアホール85の形状を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による電子部品内蔵基板1の構造を説明するための模式的な断面図である。
図1に示すように、本実施形態による電子部品内蔵基板1は、4層の絶縁層11〜14と、絶縁層11〜14の表面にそれぞれ形成された配線層L1〜L4と、配線層L2と配線層L3の間に埋め込まれた電子部品40を備える。特に限定されるものではないが、最上層に位置する絶縁層11及び最下層に位置する絶縁層14は、ガラス繊維などの芯材にガラスエポキシなどの樹脂材料を含浸させたコア層であっても構わない。これに対し、絶縁層12,13は、ガラスクロスなどの芯材を含まない樹脂材料からなるものであっても構わない。特に、絶縁層11,14の熱膨張係数は、絶縁層12,13の熱膨張係数よりも小さいことが好ましい。
電子部品40の種類については特に限定されないが、例えばベアチップ状態の半導体ICであっても構わない。図1に示す例では、端子電極41が形成された主面42が上側を向くよう、フェースアップ方式で電子部品40が埋め込まれている。このため、電子部品40の主面42及び側面43は絶縁層12で覆われ、電子部品40の裏面44は金属積層膜50を介して絶縁層13で覆われる。
配線層L1は最上層に位置する配線層であり、その大部分はソルダーレジスト21によって覆われている。配線層L1のうち、ソルダーレジスト21によって覆われていない領域は、チップ部品などが搭載される外部端子E1を構成する。配線層L4は最下層に位置する配線層であり、その大部分はソルダーレジスト22によって覆われている。配線層L4のうち、ソルダーレジスト22によって覆われていない領域は、ハンダを介してマザーボードに接続される外部端子E2を構成する。これに対し、配線層L2,L3は内層に位置する。このうち、配線層L2は絶縁層11と絶縁層12の間に位置し、配線層L3は絶縁層13と絶縁層14の間に位置する。そして、配線層L1と配線層L2はビア導体31を介して接続され、配線層L2と電子部品40の端子電極41はビア導体32を介して接続され、配線層L2と配線層L3はビア導体33を介して接続され、配線層L3と配線層L4はビア導体34を介して接続される。さらに、配線層L4と金属積層膜50は、ビア導体35を介して接続される。ビア導体35は、電子部品40の動作によって発生する熱を効率よく放熱するための放熱ルートを構成し、通常はグランド電位が与えられる。放熱効率を高めるためには、ビア導体35を多数設けることが好ましい。
図2は、金属積層膜50とビア導体35の接合部分の模式的な拡大図である。
図2に示すように、金属積層膜50は3層構造を有しており、電子部品40側の表面を構成する第1の金属膜51、絶縁層13側の表面を構成する第2の金属膜52、第1及び第2の金属膜51,52間に位置する第3の金属膜53からなる。第1及び第2の金属膜51,52は、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)など密着性の高い金属材料からなり、第3の金属膜53は、銅(Cu)など熱伝導性が高く安価な金属材料からなる。これら金属膜51〜53を構成する具体的な金属材料が上記の金属材料に限定されるものではないが、少なくとも、第1の金属膜51は、電子部品40に対する密着性が第3の金属膜53よりも高い金属材料からなる必要があり、第2の金属膜52は、絶縁層13に対する密着性が第3の金属膜53よりも高い金属材料からなる必要がある。これにより、金属積層膜50と電子部品40及び絶縁層13の密着性が高められる。
ここで、金属膜51〜53の厚さをそれぞれH1〜H3とした場合、第3の金属膜53の厚さH3は、第1の金属膜51の厚さH1及び第2の金属膜52の厚さH2よりも十分に厚いことが好ましく、第1及び第2の金属膜51,52の合計厚みH1+H2よりも厚いことがより好ましい。つまり、
H1+H2<H3
であることが好ましい。これは、第1及び第2の金属膜51,52の役割が電子部品40及び絶縁層13に対する密着性の向上であることから表層にのみ位置すれば足り、また比較的高価な材料からなるのに対し、第3の金属膜53の役割は放熱性の向上と、ビア導体35に対する密着性の向上であり、ある程度の厚さが必要だからである。
図2に示すように、ビア導体35は、第2の金属膜52を貫通し、第3の金属膜53に食い込むように設けられている。ビア導体35は、第3の金属膜53と同じ金属材料、例えば銅(Cu)からなることが好ましく、ビア導体35を第3の金属膜53に食い込むように設けることによって、両者の界面の面積が拡大している。ビア導体35と第3の金属膜53が同じ金属材料からなる場合、両者の界面は高い密着性を有するため、この界面の面積を拡大することにより、ビア導体35と第3の金属膜53の界面における剥離が生じにくくなる。
しかも、本実施形態においては、第3の金属膜53に食い込んだ部分におけるビア導体35の径W1は、第2の金属膜52の開口径W2よりも大きく、ビア導体の端部がアンカー形状を有している。これにより、ビア導体35と第3の金属膜53の界面の面積がより拡大することから、よりいっそう剥離が生じにくくなる。ここで、ビア導体35の先端と第1の金属膜51の距離、つまり、ビア導体35が食い込んだ部分における第3の金属膜53の厚さをH3aとした場合、
H3a≧H3×0.1
であることが好ましい。つまり、ビア導体35は第3の金属膜53を貫通せず、その先端が第1の金属膜51と接することなく第3の金属膜53内に位置することが好ましく、そのマージンとして第3の金属膜53の厚さH3の10%以上であることが好ましい。これは、ビア導体35が第3の金属膜53を貫通すると、ビアホールを形成する際に電子部品40にダメージが加わるそれがあるからである。また、このようなマージンを十分に確保するためには、第3の金属膜53の厚みを3μm以上とすることが好ましい。
このように、本実施形態による電子部品内蔵基板1は、電子部品40の裏面44を覆う金属積層膜50が3層構造を有し、両面が密着性の高い金属材料によって構成されていることから、金属積層膜50と電子部品40及び絶縁層13の密着性を高めることが可能となる。しかも、ビア導体35が第2の金属膜52を貫通し、第3の金属膜53に食い込むように設けられていることから、ビア導体35と金属積層膜50の密着性も高められ、温度変化による両者の界面の剥離を防止することが可能となる。
図3〜図15は、本実施形態による電子部品内蔵基板1の製造方法を説明するための工程図である。
まず、図3に示すように、ガラス繊維などの芯材を含む絶縁層14の一方の表面に金属膜L3aが形成され、他方の表面に金属膜L4a,L4bの積層膜が形成された基材(ワークボード)を用意し、剥離層71を介してステンレスなどからなる支持体70に貼り合わせる。
次に、図4に示すように、フォトリソグラフィー法などを用いて金属膜L3aをパターニングすることによって、配線層L3を形成する。次に、図5に示すように、配線層L3を埋め込むよう、絶縁層14の表面に例えば未硬化(Bステージ状態)の樹脂シート等を真空圧着等によって積層することにより、絶縁層13を形成する。
次に、図6に示すように、絶縁層13の表面に、金属積層膜50が形成された電子部品40を載置する。電子部品40は、例えばベアチップ状態の半導体ICであり、端子電極41が形成された主面42が上側を向くよう、フェースアップ方式で搭載される。このため、電子部品40の裏面44と絶縁層13の間には、金属積層膜50が介在する。
次に、図7に示すように、電子部品40を覆うように絶縁層12及び金属膜L2aを形成する。これにより、電子部品40の主面42及び側面43は絶縁層12で覆われる。絶縁層12の形成は、例えば、未硬化又は半硬化状態の熱硬化性樹脂を塗布した後、未硬化樹脂の場合それを加熱して半硬化させ、さらに、プレス手段を用いて金属膜L2aとともに硬化成形することが好ましい。絶縁層12としては、電子部品40の埋め込みを妨げる繊維が含まれない樹脂シートが望ましい。
次に、図8に示すように、例えばフォトリソグラフィー法など公知の手法を用いて金属膜L2aの一部をエッチングにより除去した後に、金属膜L2aが除去された所定の箇所に対して公知のレーザー加工やブラスト加工を行うことにより、ビアホール82,83を形成する。このうち、ビアホール83は絶縁層12,13を貫通して設けられ、ビアホール83の底部には配線層L3が露出する。また、ビアホール82は、電子部品40の端子電極41を露出させる。
次に、図9に示すように、無電解メッキ及び電解メッキを施すことによって、絶縁層12の表面に金属膜L2bを形成するとともに、ビアホール82,83の内部にそれぞれビア導体32,33を形成する。その後、図10に示すように、フォトリソグラフィー法などを用いて金属膜L2bをパターニングすることによって、配線層L2を形成する。
次に、図11に示すように、配線層L2を埋め込むよう、絶縁層11と金属膜L1a,L1bが積層されたシートを真空熱プレスする。絶縁層11に用いる材料及び厚みは、絶縁層14と同じであっても構わない。次に、図12に示すように、金属膜L1a,L1bの界面を剥離するとともに、金属膜L4a,L4bの界面を剥離することによって、基板を支持体70から分離する。
次に、図13に示すように、例えばフォトリソグラフィー法など公知の手法を用いて金属膜L1a,L4aの一部をエッチングにより除去した後に、金属膜L1a,L4aが除去された所定の箇所に対して公知のレーザー加工やブラスト加工を行うことにより、絶縁層11にビアホール81を形成し、絶縁層14にビアホール84を形成し、絶縁層14,13にビアホール85を形成する。ビアホール81は絶縁層11を貫通して設けられ、ビアホール81の底部には配線層L2が露出する。また、ビアホール84は絶縁層14を貫通して設けられ、ビアホール84の底部には配線層L3が露出する。さらに、ビアホール85は絶縁層14,13を貫通して設けられ、ビアホール85の底部には金属積層膜50が露出する。
ビアホール85の形成においては、その底部に金属積層膜50が確実に露出するよう、若干のオーバーエッチングを行う。ここで、金属積層膜50の表層を構成する第2の金属膜52はその膜厚が薄いため、図16に示すように、ビアホール85は第2の金属膜52を貫通し、その底部には第3の金属膜53が露出する。この時点では、オーバーエッチングされた領域の径は、第2及び第3の金属膜52,53ともにW2である。
ビアホール85を形成した後は、洗浄液を用いてビアホール85内を洗浄するデスミア処理を行う。デスミア処理に用いられる洗浄液には酸が含まれているため、デスミア処理を行うと、ビアホール85の底部に露出する金属積層膜50が若干エッチングされる。ここで、第1及び第2の金属膜51,52に用いる密着性の高い金属材料は、第3の金属膜53に用いる銅(Cu)などの金属材料と比べて酸に対するエッチングレートが低いことから、エッチングレートが高い第3の金属膜53がより速く浸食され、図17に示すように、ビアホール85の底部がマッシュルーム状に拡大する。つまり、デスミア処理を行うと、ビアホール85の径は、第2の金属膜52を貫通する部分においてはほぼW2のままであるが、第3の金属膜53に食い込んだ部分においてはW1に拡大する。
次に、図14に示すように、無電解メッキ及び電解メッキを施すことによって、絶縁層11,14の表面にそれぞれ金属膜L1c,L4cを形成するとともに、ビアホール81,84,85の内部にそれぞれビア導体31,34,35を形成する。これにより、ビア導体31は配線層L2と接し、ビア導体34は配線層L3と接し、ビア導体35は金属積層膜50と接する。ビア導体35の先端部の形状は図2を用いて説明した通りであり、第3の金属膜53にアンカー状に食い込む形状となる。その後、図15に示すように、フォトリソグラフィー法などを用いて金属膜L1c,L4cをパターニングすることによって、配線層L1,L4を形成する。
そして、絶縁層11,14の表面にそれぞれソルダーレジスト21,22を形成すれば、図1に示す電子部品内蔵基板1が完成する。
このように、本実施形態においては、ビアホール85を形成する際にオーバーエッチングを行うことによって第2の金属膜52に開口を形成した後、デスミア処理に用いる酸によって第3の金属膜53をマッシュルーム状にエッチングしていることから、ビア導体35の先端を第3の金属膜53にアンカー状に食い込ませることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1 電子部品内蔵基板
11〜14 絶縁層
21,22 ソルダーレジスト
31〜35 ビア導体
40 電子部品
41 端子電極
42 主面
43 側面
44 裏面
50 金属積層膜
51 第1の金属膜
52 第2の金属膜
53 第3の金属膜
70 支持体
71 剥離層
81〜85 ビアホール
E1,E2 外部端子
L1〜L4 配線層
L1a〜L1c,L2a,L2b,L3a,L4a〜L4c 金属膜

Claims (10)

  1. 第1の配線層を含む複数の配線層と、第1及び第2の絶縁層を含む複数の絶縁層が積層されてなる基板と、
    端子電極が形成された主面と、前記主面の反対側に位置し、金属積層膜で覆われた裏面とを有し、前記主面が前記第1の絶縁層で覆われ、前記裏面が前記第2の絶縁層で覆われるよう、前記基板に埋め込まれた電子部品と、
    前記第2の絶縁層を貫通して設けられ、前記第1の配線層と前記金属積層膜とを接続するビア導体と、を備え、
    前記金属積層膜は、前記電子部品の前記裏面と接する第1の金属膜と、前記第2の絶縁層と接する第2の金属膜と、前記第1の金属膜と前記第2の金属膜の間に位置する第3の金属膜とを含み、
    前記第1の金属膜は、前記電子部品に対する密着性が前記第3の金属膜よりも高い金属材料からなり、
    前記第2の金属膜は、前記第2の絶縁層に対する密着性が前記第3の金属膜よりも高い金属材料からなり、
    前記ビア導体は、前記第2の金属膜を貫通し、前記第3の金属膜に食い込んでいることを特徴とする電子部品内蔵基板。
  2. 前記ビア導体の端部は、前記第1の金属膜と接することなく、前記第3の金属膜内に位置することを特徴とする請求項1に記載の電子部品内蔵基板。
  3. 前記第3の金属膜内における前記ビア導体の径は、前記第2の金属膜の開口径よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品内蔵基板。
  4. 前記第3の金属膜と前記ビア導体が互いに同じ金属材料からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子部品内蔵基板。
  5. 前記第3の金属膜と前記ビア導体がいずれも銅(Cu)からなることを特徴とする請求項4に記載の電子部品内蔵基板。
  6. 前記第1及び第2の金属膜は、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)又はパラジウム(Pd)からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子部品内蔵基板。
  7. 前記第3の金属膜の厚みは、前記第1及び第2の金属膜の合計厚みよりも厚いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子部品内蔵基板。
  8. 前記第3の金属膜の厚みは3μm以上であることを特徴とする請求項7に記載の電子部品内蔵基板。
  9. 端子電極が形成された主面と、前記主面の反対側に位置する裏面とを有し、前記裏面が金属積層膜で覆われた電子部品を用意する工程と、
    第1の配線層を含む複数の配線層と、第1及び第2の絶縁層を含む複数の絶縁層が積層されてなる基板に、前記主面が前記第1の絶縁層で覆われ、前記裏面が前記第2の絶縁層で覆われるよう、前記電子部品を埋め込む工程と、
    前記第2の絶縁層を貫通するビアホールを形成することにより、前記金属積層膜を露出させる工程と、
    前記ビアホール内にビア導体を形成することにより、前記第1の配線層と前記金属積層膜とを接続する工程と、を備え、
    前記金属積層膜は、前記電子部品の前記裏面と接する第1の金属膜と、前記第2の絶縁層と接する第2の金属膜と、前記第1の金属膜と前記第2の金属膜の間に位置する第3の金属膜とを含み、
    前記第1の金属膜は、前記電子部品に対する密着性が前記第3の金属膜よりも高い金属材料からなり、
    前記第2の金属膜は、前記第2の絶縁層に対する密着性が前記第3の金属膜よりも高い金属材料からなり、
    前記金属積層膜を露出させる工程は、前記第2の金属膜を貫通するよう前記ビアホールを形成し、これにより前記第3の金属膜を露出させることを特徴とする電子部品内蔵基板の製造方法。
  10. 洗浄液を用いて前記ビアホール内を洗浄する工程をさらに備え、
    前記第3の金属膜は、前記第2の金属膜よりも前記洗浄液によるエッチングレートが高いことを特徴とする請求項9に記載の電子部品内蔵基板の製造方法。
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