JP2021016252A - 回転電機の積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置並びに回転電機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1は回転子鉄心内側から固定子鉄心を複数打ち抜く共取り方法である。
特許文献2は特許文献1よりもさらに歩留まりを向上させた回転子鉄心の外形部からも固定子鉄心を複数打ち抜く共取り方法である。
以下、回転電機の積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置並びに積層鉄心を有する回転電機の実施の形態1を図1から7、および図12によって説明する。
図1は回転電機の積層鉄心製造方法及び積層鉄心製造装置の対象となる回転電機の一例を示す平面図、図2は積層鉄心製造方法の概念を例示する平面図、図3は板状固定子コアエレメントの一例を示す平面図、図4は固定子コアエレメント積層ブロックの一例を示す斜視図、図5は積層鉄心製造装置を概略的に例示する正面図、図6は積層鉄心製造装置を概略的に例示する平面図、図7は板状固定子コアエレメントを複数の打抜工程で複数個ずつ打ち抜く方法を説明するための平面図、図12は固定子鉄心の特徴を例示する固定子鉄心の平面図である。
円周方向に環状に連接された固定子コアエレメント積層ブロック11LB群は、円環状のフレーム12の内周に強嵌されている。前記強嵌により、円周方向に環状に連接された固定子コアエレメント積層ブロック11LB群は、円周方向に環状に連接された状態、つまり図1の状態、を維持している。
具体的には、帯状電磁鋼板平面化機構50によって、帯状電磁鋼板4の板状回転子コアエレメント21の打ち抜き領域である第1の領域41の外側の四隅に外側パイロットピン501が貫挿されることにより領域41の四隅で帯状電磁鋼板4に張力がかけられ、帯状電磁鋼板4の四隅の外側パイロットピン501に囲まれる領域(第2の領域42を含む)が平面化される。
更に、帯状電磁鋼板4の第2の領域42(板状回転子コアエレメント21が打ち抜かれる領域に囲まれる領域)における任意の数か所に、帯状電磁鋼板平面化機構50によって、内側パイロットピン502が、板状固定子コアエレメント11の打ち抜き部分と重ならない位置において貫挿される。この内側パイロットピン502の帯状電磁鋼板4への貫挿が行われることにより、板状固定子コアエレメント11のプレス機構による打ち抜きによる帯状電磁鋼板4の第2の領域42における歪の発生が抑制される。
第1の板状固定子コアエレメント打抜雄金型511のパンチング動作により、第1の板状固定子コアエレメント打抜雄金型511と第1の板状固定子コアエレメント打抜雌金型512とが協働して、帯状電磁鋼板4から板状固定子コアエレメント11が打ち抜かれる。
複数個の第1の板状固定子コアエレメント打抜雌金型512の各々に対応して第1の板状固定子コアエレメント蓄積室513が、複数個の第1の固定子コアエレメント積層ブロック排出口514が、それぞれ設けられている。
第2の板状固定子コアエレメント打抜雄金型521のパンチング動作により、第2の板状固定子コアエレメント打抜雄金型521と第2の板状固定子コアエレメント打抜雌金型522とが協働して、帯状電磁鋼板4から板状固定子コアエレメント11が打ち抜かれる。
複数個の第2の板状固定子コアエレメント打抜雌金型522の各々に対応して第2の板状固定子コアエレメント蓄積室523が、複数個の第2の固定子コアエレメント積層ブロック排出口524が、それぞれ設けられている。
第3の板状固定子コアエレメント打抜雄金型531のパンチング動作により、第3の板状固定子コアエレメント打抜雄金型531と第3の板状固定子コアエレメント打抜雌金型532とが協働して、帯状電磁鋼板4から板状固定子コアエレメント11が打ち抜かれる。
複数個の第3の板状固定子コアエレメント打抜雌金型532の各々に対応して第3の板状固定子コアエレメント蓄積室533が、複数個の第3の固定子コアエレメント積層ブロック排出口534が、それぞれ設けられている。
第4の板状固定子コアエレメント打抜雄金型541のパンチング動作により、第4の板状固定子コアエレメント打抜雄金型541と第4の板状固定子コアエレメント打抜雌金型542とが協働して、帯状電磁鋼板4から板状固定子コアエレメント11が打ち抜かれる。
複数個の第4の板状固定子コアエレメント打抜雌金型542の各々に対応して第4の板状固定子コアエレメント蓄積室543が、複数個の第4の固定子コアエレメント積層ブロック排出口544が、それぞれ設けられている。
第5の板状回転子コアエレメント打抜雄金型551のパンチング動作により、第5の板状回転子コアエレメント打抜雄金型551と第5の板状回転子コアエレメント打抜雌金型552とが協働して、帯状電磁鋼板4から板状回転子コアエレメント21が打ち抜かれる。
第5の板状回転子コアエレメント打抜雌金型552に対応して、第5の板状回転子コアエレメント蓄積室553が、回転子コアエレメント積層ブロック排出口554が、それぞれ設けられている。
第1の打抜工程で打ち抜かれた3個の板状固定子コアエレメント11は、図5および図6の製造装置5の3個の第1の板状固定子コアエレメント蓄積室513、513、513内に個別に蓄積される。
第2の打抜工程で打ち抜かれた2個の板状固定子コアエレメント11は、図5および図6の製造装置5の2個の第2の板状固定子コアエレメント蓄積室523、523内に個別に蓄積される。
第3の打抜工程で打ち抜かれた3個の板状固定子コアエレメント11は、図5および図6の製造装置5の3個の第3の板状固定子コアエレメント蓄積室533、533、533内に個別に蓄積される。
第4の打抜工程で打ち抜かれた2個の板状固定子コアエレメント11は、図5および図6の製造装置5の2個の第2の板状固定子コアエレメント蓄積室543、543内に個別に蓄積される。
図6に例示してあるように、第5の打抜工程では、第5のプレス機構55によって帯状電磁鋼板4の第1の領域41から板状回転子コアエレメント21を打ち抜く工程である。
第5の打抜工程で打ち抜かれた1個の板状回転子コアエレメント21は、図5および図6の製造装置5の板状回転子コアエレメント蓄積室553内に個別に蓄積される。
同様に、所定枚数の板状回転子コアエレメント21が板状回転子コアエレメント蓄積室553に蓄積されると、所定枚数蓄積された板状回転子コアエレメント21を、製造装置5の内部の押し出し機構で、板状回転子コアエレメント蓄積室553から自動的に押し出し、回転子コアエレメント積層ブロック排出口554から排出される。
また、回転電機の周方向に配置の板状固定子コアエレメント11の各々の帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが、図12に例示のように全て同一方向すなわち径方向となるため、回転電機の周方向に配置の板状固定子コアエレメント11の各々の帯状電磁鋼板圧延方向A4Mと直交方向の角度の違いによる磁気異方性の違いに起因するコギングトルク、あるいはトルクリップル、を軽減できる。
また、回転電機の周方向に配置の板状固定子コアエレメント11の各々の帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが、図12に例示のように全て同一方向すなわち径方向となるため、回転電機動作時の板状固定子コアエレメント11の各々を通る磁束と帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが同じであるので、帯状電磁鋼板圧延方向A4Mは磁気特性が良いことから高トルクの回転電機を実現できるという効果が得られる。
板状回転子コアエレメント21の内側で打ち抜かれる板状固定子コアエレメント11の数を自然数a、
板状固定子コアエレメント11が打ち抜かれる打抜工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数でない場合、
c>a/b>dとなるような隣り合う自然数c,dとおくと、
板状固定子コアエレメント11の打抜工程で打ち抜く板状固定子コアエレメント11の数は自然数c又はdで表すことができる。
ここでは永久磁石埋め込み型モータについて説明したが,表面磁石型のモータなど他のモータ方式でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、板状固定子コアエレメント11を回転電機の軸方向に積層することによって構成された固定子コアエレメント積層ブロック11LBは、積層される板状固定子コアエレメント11の各々に、相互に嵌合するかしめを、第1の打抜工程の前工程で施しておくことにより、製造装置5の排出口514、524、・・・から取り出される固定子コアエレメント積層ブロック11LBの各板状固定子コアエレメント11の積層状態が崩れにくくなる。
なお、図12によって回転電機の周方向に配置の板状固定子コアエレメント11の各々の帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが全て回転電機の径方向に同一方向となる場合を例示したが、図13に例示のように、回転電機の周方向に配置の板状固定子コアエレメント11の各々の帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが全て回転電機の周方向に同一方向となるようにしてもよく、回転電機の周方向に配置の板状固定子コアエレメント11の各々の帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが全て同一方向であれば、相応の効果を奏する。
本実施の形態2も、前述の実施の形態1と同様に、図8および図9に例示のように、同一の電磁鋼板4から板状回転子コアエレメント21と、板状回転子コアエレメント21に囲まれる領域から板状固定子コアエレメント11が材料取りされる。回転子コア2には永久磁石を埋め込むための磁石用孔211が構成されている。固定子コア1には各板状固定子コアエレメント同士の固定の為のかしめがされている。
また、回転電機の周方向に配置の板状固定子コアエレメント11の各々の帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが、図12に例示のように全て同一方向すなわち径方向となるため、回転電機動作時の板状固定子コアエレメント11の各々を通る磁束と帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが同じであるので、帯状電磁鋼板圧延方向A4Mは磁気特性が良いことから高トルクの回転電機を実現できるという効果が得られる。
本実施の形態3も、前述の実施の形態1および2と同様に、図10および図11に例示のように、同一の電磁鋼板4から板状回転子コアエレメント21と、板状回転子コアエレメント21に囲まれる領域から板状固定子コアエレメント11が材料取りされる。回転子コア2には永久磁石を埋め込むための磁石用孔211が構成されている。固定子コア1には各板状固定子コアエレメント同士の固定の為のかしめがされている。
また、回転電機の周方向に配置の板状固定子コアエレメント11の各々の帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが、図12に例示のように全て同一方向すなわち径方向となるため、回転電機動作時の板状固定子コアエレメント11の各々を通る磁束と帯状電磁鋼板圧延方向A4Mの向きが同じであるので、帯状電磁鋼板圧延方向A4Mは磁気特性が良いことから高トルクの回転電機を実現できるという効果が得られる。
板状回転子コアエレメント21の内側で打ち抜かれる板状固定子コアエレメント11の数を自然数a、
板状固定子コアエレメント11が打ち抜かれる打抜工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数の場合、
e=a/bとなるような自然数eとおくと、
板状固定子コアエレメント11の打抜工程で打ち抜く板状固定子コアエレメント11の数は自然数eで表すことができる。
打ち抜く工程毎に打ち抜く数をできるだけ均等にすることで固定子コア1に掛かるプレス荷重が分散され、寸法精度がさらに向上する。
特徴事項1:
打ち抜かれた電磁鋼板を積層して製造される積層コアにおいて、
回転子鉄心と固定子鉄心を回転子鉄心内側から材料取りする、
固定子鉄心を打ち抜く工程毎で複数の固定子鉄心を同時に打ち抜く、
かつ複数の上記工程で固定子鉄心を打ち抜く
積層コアの製造方法であり、
固定子鉄心を打ち抜く複数の工程において、所定間隔を保ちながら複数の固定子鉄心を同時に打ち抜くため、寸法精度が向上する効果がある。
特徴事項2:
特徴事項1の製造方法において、
固定子鉄心を打ち抜く工程毎に積層コアを金型送り方向に対して垂直な方向に、打ち抜いた固定子鉄心が混ざることなく排出される
積層コアの製造方法であり、
積層コアの回収方法が容易であるため、生産効率がより向上する効果がある。
特徴事項3:
特徴事項1の製造方法において、
固定子鉄心を回転子鉄心内側から材料取りする場合、
回転子鉄心内側で打ち抜く固定子鉄心の数を自然数a、
固定子鉄心を打ち抜く工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数でない場合、
c>a/b>dとなるような隣り合う自然数c,dとおくと、
固定子鉄心を打ち抜く工程で打ち抜く固定子鉄心の数は自然数c又はdで表すことができる
積層コアの製造方法であり、
固定子鉄心を打ち抜く工程毎に打ち抜く数をできるだけ均等にすることで、固定子鉄心に掛かる圧力が分散され、寸法精度がさらに向上する効果がある。
特徴事項4:
特徴事項1の製造方法において、
固定子鉄心を回転子鉄心内側から材料取りする場合、
回転子鉄心内側で打ち抜く固定子鉄心の数を自然数a、
固定子鉄心を打ち抜く工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数の場合、
e=a/bとなるような自然数eとおくと、
固定子鉄心を打ち抜く工程で打ち抜く固定子鉄心の数は自然数eで表すことができる
積層コアの製造方法であり、
固定子鉄心を打ち抜く工程毎に打ち抜く数をできるだけ均等にすることで、
固定子鉄心に掛かる圧力が分散され、寸法精度がさらに向上する効果がある。
特徴事項5:
特徴事項1の製造方法において、
固定子鉄心を打ち抜く工程において、隣り合う固定子鉄心はプレスの送り方向に対して、プレス送り方向のティース幅以上の間隔を空ける
ティース形状の積層コアの製造方法であり、
同時に固定子鉄心を打ち抜く際に、隣り合う固定子鉄心の間隔を保つことができるため、固定子鉄心の寸法精度がより向上する効果がある。
特徴事項6:
特徴事項1の製造方法において、
固定子鉄心を打ち抜く工程において、隣り合う固定子鉄心はプレスの送り方向に垂直な方向に対して、プレス送り方向に対して垂直な方向のティース幅以上の間隔を空ける
ティース形状の積層コアの製造方法であり、
同時に固定子鉄心を打ち抜く際に、隣り合う固定子鉄心の間隔を保つことができるため、固定子鉄心の寸法精度がより向上する効果がある。
特徴事項7:
特徴事項1の製造方法において、
回転子鉄心内側から材料取りする固定子鉄心の数は、
プレス送り方向に対して平行な回転子鉄心の中心軸上で打ち抜く固定鉄心の数を除いて、プレス送り方向に対して平行な回転子鉄心の中心軸に対して対称である
積層コアの製造方法であり、
固定子鉄心の配置を対称にすることで、固定子鉄心に掛かる圧力が均等に分散されるため、寸法精度がさらに向上する効果がある。
特徴事項8:
特徴事項1の製造方法において、
回転子鉄心内側から材料取りする固定子鉄心の数は、
プレス送り方向に対して垂直な回転子鉄心の中心軸上で打ち抜く固定鉄心の数を除いて、プレス送り方向に対して垂直な回転子鉄心の中心軸に対して対称である
積層コアの製造方法であり、
固定子鉄心の配置を対称にすることで、固定子鉄心に掛かる圧力が均等に分散されるため、寸法精度がさらに向上する効果がある。
特徴事項9:
特徴事項1の製造方法において、
固定子鉄心のヨークの向きがすべて同一方向である
積層コアの製造方法であり、
圧延方向と直行方向の違いによる磁気異方性の違いに起因するコギングトルク、あるいはトルクリップルを軽減できる。磁気特性のよい方向を使用できるため高トルクとなるという効果が得られる。
特徴事項10:
打ち抜かれた電磁鋼板を積層して製造される積層コアにおいて、
回転子鉄心と固定子鉄心を回転子鉄心内側から打ち抜かれる、
固定子鉄心を打ち抜く工程毎で複数の固定子鉄心を同時に抜かれる、
かつ複数の上記工程で固定子鉄心が打ち抜かれる
金型を有する積層コアの製造装置であり、
固定子鉄心が打ち抜かれる複数の工程において、所定間隔を保ちながら複数の固定子鉄心が同時に打ち抜かれるため、寸法精度が向上する効果がある。
特徴事項11:
特徴事項10の製造装置において、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程毎に積層コアを金型送り方向に対して垂直な方向に、打ち抜かれた固定子鉄心が混ざることなく排出される
金型を有する積層コアの製造装置であり、
積層コアの回収方法が容易であるため、生産効率がより向上する効果がある。
特徴事項12:
特徴事項10の製造装置において、
固定子鉄心を回転子鉄心内側から打ち抜かれる場合、
回転子鉄心内側で打ち抜かれる固定子鉄心の数を自然数a、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数でない場合、
c>a/b>dとなるような隣り合う自然数c,dとおくと、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程で打ち抜かれる固定子鉄心の数は自然数c又はdで表すことができる
金型を有する積層コアの製造装置であり、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程毎に打ち抜かれる数をできるだけ均等にすることで、固定子鉄心に掛かる圧力が分散され、寸法精度がさらに向上する効果がある。
特徴事項13:
特徴事項10の製造装置において、
固定子鉄心を回転子鉄心内側から打ち抜かれる場合、
回転子鉄心内側で打ち抜かれる固定子鉄心の数を自然数a、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数の場合、
e=a/bとなるような自然数eとおくと、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程で打ち抜かれる固定子鉄心の数は自然数eで表すことができる
金型を有する積層コアの製造装置であり、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程毎に打ち抜かれる数をできるだけ均等にすることで、固定子鉄心に掛かる圧力が分散され、寸法精度がさらに向上する効果がある。
特徴事項14:
請求項10の製造装置において、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程において、隣り合う固定子鉄心はプレスの送り方向に対して、プレス送り方向のティース幅以上の間隔を空ける
金型を有する積層コアの製造装置であり、
同時に固定子鉄心が打ち抜かれる際に、隣り合う固定子鉄心の間隔を保つことができるため、固定子鉄心の寸法精度がより向上する効果がある。
特徴事項15:
請求項10の製造装置において、
固定子鉄心が打ち抜かれる工程において、隣り合う固定子鉄心はプレスの送り方向に垂直な方向に対して、プレス送り方向に対して垂直な方向のティース幅以上の間隔を空ける
金型を有する積層コアの製造装置であり、
同時に固定子鉄心が打ち抜かれる際に、隣り合う固定子鉄心の間隔を保つことができるため、固定子鉄心の寸法精度がより向上する効果がある。
特徴事項16:
特徴事項10の製造装置において、
回転子鉄心内側から材料取りする固定子鉄心の数は、
プレス送り方向に対して平行な回転子鉄心の中心軸上で打ち抜かれる固定鉄心の数を除いて、プレス送り方向に対して平行な回転子鉄心の中心軸に対して対称である
金型を有する積層コアの製造装置であり、
固定子鉄心の配置を対称にすることで、固定子鉄心に掛かる圧力が均等に分散されるため、寸法精度がさらに向上する効果がある。
特徴事項17:
特徴事項10の製造装置において、
回転子鉄心内側から材料取りする固定子鉄心の数は、
プレス送り方向に対して垂直な回転子鉄心の中心軸上で打ち抜かれる固定鉄心の数を除いて、プレス送り方向に対して垂直な回転子鉄心の中心軸に対して対称である
金型を有する積層コアの製造装置であり、
固定子鉄心の配置を対称にすることで、固定子鉄心に掛かる圧力が均等に分散されるため、寸法精度がさらに向上する効果がある。
特徴事項18:
特徴事項10の製造装置において、
固定子鉄心のヨークの向きがすべて同一方向である
金型を有する積層コアの製造装置であり、
圧延方向と直行方向の違いによる磁気異方性の違いに起因するコギングトルク、あるいはトルクリップル、を軽減できる。磁気特性のよい方向を使用できるため高トルクとなるという効果が得られる。
特徴事項19:
打ち抜かれた電磁鋼板を積層して製造される積層コアの製造方法であって、
回転子鉄心と固定子鉄心を回転子鉄心内側から材料取りする、
固定子鉄心のヨークの向きがすべて同一方向である
回転電機であり、
圧延方向と直行方向の違いによる磁気異方性の違いに起因するコギングトルク、あるいはトルクリップル、を軽減できる。磁気特性のよい方向を使用できるため高トルクとなるという効果が得られる。
なお、本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
なお、各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
Claims (19)
- ティース部とコアバック部とによりT字型に形成された板状固定子コアエレメントを軸方向に積層することによって構成された固定子コアエレメント積層ブロックを円周方向に環状に連接することによって構成された固定子コア、および環状の板状回転子コアエレメントを軸方向に積層することによって構成され前記固定子コアに囲繞された回転子コアを有する回転電機の積層鉄心製造方法であって、
圧延によって形成された帯状電磁鋼板から前記板状回転子コアエレメントをプレス機構により打ち抜く工程の前に、前記帯状電磁鋼板の前記板状回転子コアエレメントを打ち抜く第1の領域より内側の第2の領域内で、板状固定子コアエレメントを複数の打抜工程で複数個ずつ打ち抜く
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の積層鉄心製造方法において、
前記板状固定子コアエレメントを前記帯状電磁鋼板から打ち抜く毎に、打ち抜かれた前記板状固定子コアエレメントを、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して垂直な方向に、個別の板状固定子コアエレメント蓄積室に蓄積する
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の積層鉄心製造方法において、
前記板状固定子コアエレメントを環状の前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜く場合、
前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの数を自然数a、
前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数でない場合、
c>a/b>dとなるような隣り合う自然数c,dとおくと、
前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程で打ち抜く前記板状固定子コアエレメントの数を、前記自然数c又はdとする
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の積層鉄心製造方法において、
前記板状固定子コアエレメントを環状の前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜く場合、
記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの数を自然数a、
前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数の場合、
e=a/bとなるような自然数eとおくと、
前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程で打ち抜く前記板状固定子コアエレメントの数を、前記自然数eとする
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の積層鉄心製造方法において、
前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程において、隣り合う前記板状固定子コアエレメントの間は、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して、前記帯状電磁鋼板の送給方向の前記板状固定子コアエレメントの幅以上の間隔を空ける
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の積層鉄心製造方法において、
前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程において、隣り合う前記板状固定子コアエレメントの間は、前記帯状電磁鋼板の送給方向に垂直な方向に対して、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して垂直な方向の前記板状固定子コアエレメントの幅以上の間隔を空ける
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の積層鉄心製造方法において、
前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの数は、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して平行な前記板状回転子コアエレメントの中心軸上で打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントを除いて、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して平行な前記板状回転子コアエレメントの中心軸に対して対称である
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の積層鉄心製造方法において、
前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの数は、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して垂直な前記板状回転子コアエレメントの中心軸上で打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントを除いて、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して垂直な板状回転子コアエレメントの中心軸に対して対称である
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の積層鉄心製造方法において、
打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの各々のティース部の向きが全て同一方向である
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造方法。 - ティース部とコアバック部とによりT字型に形成された板状固定子コアエレメントを軸方向に積層することによって構成された固定子コアエレメント積層ブロックを円周方向に環状に連接することによって構成された固定子コア、および環状の板状回転子コアエレメントを軸方向に積層することによって構成され前記固定子コアに囲繞された回転子コアを有する回転電機の積層鉄心製造装置であって、
圧延によって形成された帯状電磁鋼板から前記板状回転子コアエレメントを打ち抜く工程の前に、前記帯状電磁鋼板の前記板状回転子コアエレメントを打ち抜く第1の領域より内側の第2の領域内で、前記板状固定子コアエレメントを複数の打抜工程で複数個ずつ打ち抜くプレス機構を備えている
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項10に記載の回転電機の積層鉄心製造装置において、
前記板状固定子コアエレメントが前記帯状電磁鋼板から打ち抜かれる毎に、打ち抜かれた前記板状固定子コアエレメントを、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して垂直な方向に、個別に蓄積する板状固定子コアエレメント蓄積室を備えている
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項10に記載の回転電機の積層鉄心製造装置において、
前記板状固定子コアエレメントを環状の前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜く場合、
前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの数を自然数a、
前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数でない場合、
c>a/b>dとなるような隣り合う自然数c,dとおくと、
前記プレス機構は、前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程で打ち抜く前記板状固定子コアエレメントの数を、前記自然数c又はdとする
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項10に記載の回転電機の積層鉄心製造装置において、
前記板状固定子コアエレメントを環状の前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜く場合、
記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの数を自然数a、
前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程数を自然数bとすると、
a/bが自然数の場合、
e=a/bとなるような自然数eとおくと、
前記プレス機構は、前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程で打ち抜く前記板状固定子コアエレメントの数を、前記自然数eとする
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項10に記載の回転電機の積層鉄心製造装置において、
前記プレス機構は、前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程において、隣り合う前記板状固定子コアエレメントの間は、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して、前記帯状電磁鋼板の送給方向の前記板状固定子コアエレメントの幅以上の間隔を空ける
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項10に記載の回転電機の積層鉄心製造装置において、
前記プレス機構は、前記板状固定子コアエレメントを打ち抜く工程において、隣り合う前記板状固定子コアエレメントの間は、前記帯状電磁鋼板の送給方向に垂直な方向に対して、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して垂直な方向の前記板状固定子コアエレメントの幅以上の間隔を空ける
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項10に記載の回転電機の積層鉄心製造装置において、
前記プレス機構によって前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの数は、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して平行な前記板状回転子コアエレメントの中心軸上で打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントを除いて、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して平行な前記板状回転子コアエレメントの中心軸に対して対称である
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項10に記載の回転電機の積層鉄心製造装置において、
前記プレス機構によって前記板状回転子コアエレメントに囲まれる領域から打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの数は、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して垂直な前記板状回転子コアエレメントの中心軸上で打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントを除いて、前記帯状電磁鋼板の送給方向に対して垂直な板状回転子コアエレメントの中心軸に対して対称である
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項10に記載の回転電機の積層鉄心製造装置において、
前記プレス機構によって打ち抜かれる前記板状固定子コアエレメントの各々のティース部の向きが全て同一方向である
ことを特徴とする回転電機の積層鉄心製造装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の回転電機の積層鉄心製造方法によって製造された回転電機であって、
周方向に配置の前記板状固定子コアエレメントの各々の帯状電磁鋼板圧延方向の向きが全て同一方向である
ことを特徴とする回転電機。
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