JP2021015038A - 光測定装置および光測定装置用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低減を図り、かつ測定処理に要する時間を充分に短縮し得る光測定装置および光測定装置用プログラムを提供する。【解決手段】レーザ光Lr,Lg,Lbの入射量に応じた検出信号SX,SY,SZを出力する光電変換部12を有する受光センサ10X,10Y,10Zと、検出信号Sの信号レベル(検出信号データDX,DY,DZの値)に基づいてレーザ光Lの三刺激値を演算する処理部5とを備えた刺激値直読型の光測定装置1であって、処理部5は、レーザ光Lが光電変換部12に入射している状態で受光センサ10から出力された検出信号Sに対応する検出信号データに基づいてレーザ光の三刺激値を演算する第1の処理と、第1の処理によって演算した三刺激値に基づいてレーザ光の色度を演算する第2の処理と、第2の処理によって演算した色度に基づいてレーザ光の代表波長を特定する第3の処理とを実行可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、被測定光としてのレーザ光の代表波長を特定可能な光測定装置および光測定装置用プログラムに関するものである。
出願人は、レーザプロジェクタにおける赤色レーザ、緑色レーザおよび青色レーザからの光(レーザ光)についての各種の光学的パラメータを測定可能な測定装置を下記の特許文献に開示している。出願人が開示している測定装置は、400nm〜700nmの波長範囲内の光の放射量を5nmの波長間隔でそれぞれ測定して測定値データを生成する測定部(分光放射輝度計)と、測定部による測定結果に基づいてレーザ光についての光学的パラメータ(三刺激値、色度および輝度)などを演算する処理部とを備えて構成されている。
この場合、この測定装置による測定処理時には、処理部が、測定部によって生成された測定値データ(各レーザ光についての放射量)を対象とする補間処理を行うと共に、補完処理後の測定値データ(以下、「補完後データ」ともいう)に基づいて測光量を演算する。次いで、処理部は、演算した測光量に基づいてレーザ光の三刺激値を特定すると共に、特定した三刺激値に基づいてレーザ光の色度や輝度を特定する。この後、処理は、特定した測光量、三刺激値、色度および輝度等を特定可能に測定結果データを生成する。これにより、レーザ光についての測定処理が完了する。
特開2017−15526号公報(第3−15頁、第1−4図)
ところが、出願人が上記特許文献に開示している測定装置には、以下のような改善すべき課題が存在する。具体的には、出願人が開示している測定装置では、400nm〜700nmの波長範囲(以下、「測定波長範囲」ともいう)内の光の放射量を5nmの波長間隔(以下、「測定波長間隔」ともいう)でそれぞれ測定可能な測定部(分光放射輝度計)を備えている。
この場合、被測定光の波長を含む充分に広い測定波長範囲内の各波長の放射量を充分に狭い測定波長間隔でそれぞれ測定する上記の測定装置によれば、測定結果(各波長の放射量)に基づき、放射量以外の各種の光学的パラメータについても正確な値を特定することができる。しかしながら、測定部(分光放射輝度計)の部品コストが非常に高価であるため、これに起因して、測定装置の製造コストの低減が困難となっている現状がある。
また、上記の測定装置では、レーザ光のように波長の分布幅が非常に狭い被測定光についての測定処理時においても、測定部が、測定波長範囲内の各波長の放射量を、規定された測定波長間隔で順次測定する構成が採用されている。このため、上記の測定装置では、レーザ光を被測定光とする測定処理時に、被測定光が存在しない波長範囲についての規定の測定波長間隔での放射量の測定に要する時間の分だけ測定処理に長時間を要している現状がある。
さらに、上記の測定装置では、放射量以外の光学的パラメータ(例えば、三刺激値)を特定する際に、測定波長範囲内の各波長の放射量のすべてを使用した演算処理が実行されるため、演算処理時に参照する値の数が多数となっている。このため、演算処理(三刺激値等を特定する処理)の時間短縮が困難となっており、また、充分な処理能力(演算能力)を有する処理部を搭載する必要があることから、製造コストの低減が一層困難となっている。このため、これらの点を改善するのが好ましい。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、製造コストの低減を図り、かつ測定処理に要する時間を充分に短縮し得る光測定装置および光測定装置用プログラムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の光測定装置は、被測定光の入射量に応じた検出信号を出力する光電変換部を有する受光センサと、前記検出信号の信号レベルに基づいて前記被測定光の三刺激値を演算する処理部とを備えた刺激値直読型の光測定装置であって、前記処理部は、前記被測定光としてのレーザ光が前記光電変換部に入射している状態で前記受光センサから出力された前記検出信号に基づいて当該レーザ光の前記三刺激値を演算する第1の処理と、当該第1の処理によって演算した当該三刺激値に基づいて当該レーザ光の色度を演算する第2の処理と、当該第2の処理によって演算した当該色度に基づいて当該レーザ光の代表波長を特定する第3の処理とを実行可能に構成されている。
また、請求項2記載の光測定装置は、請求項1記載の光測定装置において、前記処理部は、前記第3の処理によって特定した前記代表波長に基づいて前記レーザ光の放射量を演算する第4の処理を実行可能に構成されている。
また、請求項3記載の光測定装置用プログラムは、被測定光の入射量に応じた検出信号を出力する光電変換部を有する受光センサと、前記検出信号の信号レベルに基づいて前記被測定光の三刺激値を演算する処理部とを備えた刺激値直読型の光測定装置における当該処理部に対して、前記被測定光としてのレーザ光が前記光電変換部に入射している状態で前記受光センサから出力された前記検出信号に基づいて当該レーザ光の前記三刺激値を演算する第1の処理と、当該第1の処理によって演算した当該三刺激値に基づいて当該レーザ光の色度を演算する第2の処理と、当該第2の処理によって演算した当該色度に基づいて当該レーザ光の代表波長を特定する第3の処理とを実行させる。
また、請求項4記載の光測定装置用プログラムは、請求項3記載の光測定装置用プログラムにおいて、前記処理部に対して、前記第3の処理によって特定した前記代表波長に基づいて前記レーザ光の放射量を演算する第4の処理を実行させる。
請求項1記載の光測定装置では、被測定光としてのレーザ光が受光センサの光電変換部に入射している状態で受光センサから出力された検出信号に基づいてレーザ光の三刺激値を演算する第1の処理と、第1の処理によって演算した三刺激値に基づいてレーザ光の色度を演算する第2の処理と、第2の処理によって演算した色度に基づいてレーザ光の代表波長を特定する第3の処理とを実行可能に処理部が構成されている。また、請求項3記載の光測定装置用プログラムでは、上記の第1の処理、第2の処理および第3の処理を光測定装置の処理部に実行させる。
したがって、請求項1記載の光測定装置、および請求項3記載の光測定装置用プログラムによれば、部品コストが高価な分光放射輝度計が不要のため、レーザ光についての代表波長を測定可能な光測定装置の製造コストを充分に低減することができる。また、刺激値直読型の光測定装置において各種光学的パラメータを測定するため、三刺激値についての複雑な演算が不要であるだけでなく、分光放射輝度計から出力される多数の測定値に基づいて各種の光学的パラメータを演算する構成・処理手順と比較して色度の演算や代表波長の演算時に参照する値の数が少数となる結果、高い処理能力を有する高価な処理部を搭載する必要がない分だけ、光測定装置の製造コストを一層低減することができると共に、測定処理(処理部による各種光学的パラメータの演算)に要する時間を充分に短縮することができる。
請求項2記載の光測定装置では、処理部が、第3の処理によって特定した代表波長に基づいてレーザ光の放射量を演算する第4の処理を実行可能に構成されている。また、請求項4記載の光測定装置用プログラムでは、上記の第4の処理を光測定装置の処理部に実行させる。したがって、請求項2記載の光測定装置、および請求項4記載の光測定装置用プログラムによれば、処理部が演算時に参照する値の数が少数のため、高い処理能力を有する高価な処理部が不要となる分だけ製造コストを低減することができると共に放射量を短時間で測定することができる。
光測定装置1の構成図である。 光測定処理30のフローチャートである。
以下、光測定装置および光測定装置用プログラムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す光測定装置1は、「刺激値直読型の光測定装置」の一例であって、レーザプロジェクタ100における赤色レーザから出射される赤色レーザ光Lr、緑色レーザから出射される緑色レーザ光Lg、および青色レーザから出射される青色レーザ光Lb(「被測定光」の一例:以下、赤色レーザ光Lr、緑色レーザ光Lgおよび青色レーザ光Lbを区別しないときには「レーザ光L」ともいう)についての三刺激値、色度および放射量などの予め規定された光学的パラメータ測定可能に構成されている。
具体的には、光測定装置1は、測定部2、操作部3、表示部4、処理部5および記憶部6を備えて構成されている。また、測定部2は、受光センサ10X,10Y,10Z(以下、区別しないときには「受光センサ10」ともいう)、および信号変換部20X,20Y,20Z(以下、区別しないときには「信号変換部20」ともいう)を備えて構成されている。なお、本例の光測定装置1における測定部2は、各受光センサ10に対する光の入射方向や入射量を規制するための光拡散部やアパーチャなどを備えているが、これらの構成および機能については公知のため、図示および詳細な説明を省略する。
受光センサ10は、「受光センサ」の一例であって、受光センサ10Xが光学フィルタ11Xおよび光電変換部12(「光電変換部」の一例)を備え、受光センサ10Yが光学フィルタ11Yおよび光電変換部12(「光電変換部」の他の一例)を備え、受光センサ10Zが光学フィルタ11Zおよび光電変換部12(「光電変換部」のさらに他の一例)を備えて構成されている。
この場合、光学フィルタ11Xは、レーザ光Lの三刺激値X,Y,Zにおける刺激値Xの特定に必要な波長成分の光を選択的に透過させるような光学的特性を有している。また、光学フィルタ11Yは、レーザ光Lの三刺激値X,Y,Zにおける刺激値Yの特定に必要な波長成分の光を選択的に透過させるような光学的特性を有している。さらに、光学フィルタ11Zは、レーザ光Lの三刺激値X,Y,Zにおける刺激値Zの特定に必要な波長成分の光を選択的に透過させるような光学的特性を有している。以下、各光学フィルタ11X,11Y,11Zを区別しないときには「光学フィルタ11」ともいう。
光電変換部12は、光学フィルタ11を透過した光を受光可能に配設されている。この場合、受光センサ10Xの光電変換部12は、光学フィルタ11Xを透過して入射したレーザ光Lの入射量に応じた検出信号SX(入射量に応じた電流信号:「検出信号」の一例)を出力し、受光センサ10Yの光電変換部12は、光学フィルタ11Yを透過して入射したレーザ光Lの入射量に応じた検出信号SY(入射量に応じた電流信号:「検出信号」の他の一例)を出力し、受光センサ10Zの光電変換部12は、光学フィルタ11Zを透過して入射したレーザ光Lの入射量に応じた検出信号SZ(入射量に応じた電流信号:「検出信号」のさらに他の一例)を出力する。以下、検出信号SX,SY,SZを区別しないときには「検出信号S」ともいう。なお、本例の光測定装置1では、一例として、各受光センサ10の光電変換部12が同じ製品(各波長の光についての感度が互いに等しい「光電変換部」)で構成されている。
信号変換部20は、受光センサ10の光電変換部12から出力される検出信号SをI/V変換するI/V変換部と、I/V変換部から出力される検出信号(電圧信号)をA/D変換処理するA/D変換部とをそれぞれ備えて構成されている。この場合、信号変換部20Xは、受光センサ10X(受光センサ10Xの光電変換部12)から出力された検出信号SXを信号変換して検出信号データDXを生成し、信号変換部20Yは、受光センサ10Y(受光センサ10Yの光電変換部12)から出力された検出信号SYを信号変換して検出信号データDYを生成し、信号変換部20Zは、受光センサ10Z(受光センサ10Zの光電変換部12)から出力された検出信号SZを信号変換して検出信号データDZを生成する。以下、検出信号データDX,DY,DZを区別しないときには「検出信号データD」ともいう。
操作部3は、測定条件の設定操作や、測定処理の開始/停止を指示する各種の操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を処理部5に出力する。表示部4は、処理部5の制御に従って測定条件の設定画面や測定結果の表示画面を表示する。処理部5は、光測定装置1を総括的に制御する。この処理部5は、「処理部」の一例であって、後述する光測定装置用プログラムDpに従い、図2に示す光測定処理30を実行して測定結果データDmを生成すると共に、測定結果を表示部4に表示させる。
具体的には、処理部5は、「被測定光」としてのレーザ光Lが各受光センサ10の光電変換部12に入射している状態で各信号変換部20から出力される検出信号データDの値(検出信号の信号レベル)に基づいてレーザ光Lの三刺激値X,Y,Zを演算する「第1の処理」と、演算した三刺激値X,Y,Zに基づいてレーザ光Lの色度x,yを演算する「第2の処理」と、演算した色度x,yに基づいてレーザ光Lのドミナント波長λd(主波長:「レーザ光の代表波長」の一例)を特定する「第3の処理」と、特定したドミナント波長λdを重心波長λgとして比視感度係数kを選択してレーザ光Lの放射量Pを演算する「第4の処理」と、三刺激値X,Y,Z、色度x,y、放射量Pおよびドミナント波長λd(重心波長λg)を記録して測定結果データDmを生成する処理と、測定結果データDmの内容(測定結果)を表示部4に表示させる処理とを実行する。
記憶部6は、処理部5の動作プログラムである光測定装置用プログラムDpや、処理部5の演算結果および処理部5によって生成される測定結果データDmなどを記憶する。この場合、光測定装置用プログラムDpは、「光測定装置用プログラム」の一例であって、前述の光測定処理30を処理部5に実行させる処理手順が記録されている。なお、処理部5による光測定処理30の処理内容(光測定装置用プログラムDpに記録されている処理手順の内容)については、後に詳細に説明する。また、本例の光測定装置1は、三刺激値X,Y,Z、色度x,y、放射量Pおよびドミナント波長λd(重心波長λg)以外の光学的パラメータについても測定可能に構成されているが、「光測定装置」および「光測定装置用プログラム」についての理解を容易とするために、他の光学的パラメータの演算に関する演算処理についての説明を省略する。
この場合、本例の光測定装置1では、一例として、測定部2を除く各構成要素3〜6について、光測定装置用プログラムDpをインストールした携帯型情報処理端末(パーソナルコンピュータ、タブレットおよびスマートフォンなど)で構成し、この携帯型情報処理端末に測定部2を接続して光測定装置1として動作させる構成が採用されている。
次に、光測定装置1を使用した各レーザ光Lの光学的パラメータの測定処理の一例について説明する。
まず、一例として、レーザプロジェクタ100によって各種の映像を投影するスクリーンの位置に測定部2(各受光センサ10)を設置する。この際には、レーザプロジェクタ100(各レーザ)からのレーザ光Lが各受光センサ10の光電変換部12に対して入射するように各受光センサ10の受光面をレーザプロジェクタ100に向けて光測定装置1を設置する。次いで、レーザプロジェクタ100の電源を投入し、赤色レーザ光Lrの三刺激値X,Y,X、緑色レーザ光Lgの三刺激値X,Y,X、および青色レーザ光Lbの三刺激値X,Y,Xをそれぞれ測定する。
具体的には、操作部3を操作することにより、図2に示す光測定処理30を開始させる。次いで、一例として、緑色レーザおよび青色レーザを停止させた状態で赤色レーザを動作させて赤色レーザ光Lrだけを出射させる。この際には、光測定装置1の各受光センサ10に赤色レーザ光Lrが入射した状態となり、各受光センサ10の光電変換部12から赤色レーザ光Lrの入射量に応じた信号レベルの検出信号Sがそれぞれ出力される。また、各信号変換部20は、各受光センサ10から出力された検出信号Sを信号変換して検出信号データDを生成し、生成した検出信号データDを処理部5にそれぞれ出力する。
これに応じて、処理部5は、光測定装置用プログラムDpに従い、各信号変換部20から出力される検出信号データDに基づいて赤色レーザ光Lrの三刺激値X,Y,Zを特定する(ステップ31)。具体的には、処理部5は、信号変換部20Xから出力された検出信号データDXに基づき、受光センサ10Xの光電変換部12から出力された検出信号SXの信号レベル(すなわち、受光センサ10Xの光電変換部12に対する赤色レーザ光Lrの入射量に応じた信号レベル)を特定し、特定した信号レベルに基づき、三刺激値X,Y,Zにおける刺激値Xを特定する。
また、処理部5は、信号変換部20Yから出力された検出信号データDYに基づき、受光センサ10Yの光電変換部12から出力された検出信号SYの信号レベル(すなわち、受光センサ10Yの光電変換部12に対する赤色レーザ光Lrの入射量に応じた信号レベル)を特定し、特定した信号レベルに基づき、三刺激値X,Y,Zにおける刺激値Yを特定する。さらに、処理部5は、信号変換部20Zから出力された検出信号データDZに基づき、受光センサ10Zの光電変換部12から出力された検出信号SZの信号レベル(すなわち、受光センサ10Zの光電変換部12に対する赤色レーザ光Lrの入射量に応じた信号レベル)を特定し、特定した信号レベルに基づき、三刺激値X,Y,Zにおける刺激値Zを特定する。以上により、刺激値直読型の光測定装置」としての赤色レーザ光Lrについての通常の「測定処理」である「第1の処理」が完了する。
次いで、処理部5は、特定した三刺激値X,Y,Zに基づき、赤色レーザ光Lrの色度x,yを演算する(ステップ32:赤色レーザ光Lrについての「第2の処理」)。続いて、処理部5は、演算した色度x,yに基づき、赤色レーザ光Lrの「代表波長」の一例であるドミナント波長λdを演算する(ステップ33:赤色レーザ光Lrについての「第3の処理」)。この際には、一例として、xy色度図において「ステップ32で演算した色度x,yに対応する座標」および「白色点の座標」を結んだ直線と、xy色度図におけるスペクトル軌跡との交点に対応する波長がドミナント波長λdとして演算される。なお、後述の放射量Pの演算が不要なときには、この時点において赤色レーザ光Lrについての測定処理を終了することもできる。
一方、赤色レーザ光Lrの放射量Pを特定する本例では、処理部5が、ステップ33において演算したドミナント波長λdを重心波長λgとして特定する(ステップ34)。次いで、処理部5は、特定した重心波長λgに対応する比視感度計数kを特定する(ステップ35)。続いて、処理部5は、測光量Y(すなわち、ステップ31において特定した三刺激値X,Y,Zにおける刺激値Y)、ステップ35において特定した比視感度計数kに基づいて赤色レーザ光Lrの放射量Pを演算する(ステップ36)。なお、本例の光測定装置1(光測定装置用プログラムDp)では、上記のステップ35,36の両処理が「第4の処理」に相当する。
この後、処理部5は、ステップ31において特定した三刺激値X,Y,Z、ステップ32において演算した色度x,y、ステップ33において演算したドミナント波長λd(ステップ34で特定した重心波長λg)、およびステップ36において演算した放射量Pを赤色レーザ光Lrについての測定結果として記録して測定結果データDmを生成し、生成した測定結果データDmを記憶部6に記憶させて(ステップ37)、赤色レーザ光Lrについての光測定処理30を終了する。
次いで、緑色レーザ光Lgについての上記の光測定処理30と同様にして、緑色レーザ光Lg、および青色レーザ光Lbについての光測定処理30を実行する。具体的には、一例として、赤色レーザおよび青色レーザを停止させた状態で緑レーザを動作させて緑色レーザ光Lgだけを出射させた状態において光測定処理30を実行した後に、赤色レーザおよび緑色レーザを停止させた状態で青色レーザを動作させて青色レーザ光Lbだけを出射させた状態において光測定処理30を実行する。なお、緑色レーザ光Lgだけを出射させた状態で実行する光測定処理30や、青色レーザ光Lbだけを出射させた状態で実行する光測定処理30については、赤色レーザ光Lrだけを出射させた状態で実行した前述の光測定処理30と同様のため、詳細な説明を省略する。
以上により、赤色レーザ光Lr、緑色レーザ光Lgおよび青色レーザ光Lbのそれぞれの三刺激値X,Y,Z、色度x,y、ドミナント波長λd(重心波長λg)、および放射量Pが記録された測定結果データDmが記憶部6に記憶され、かつ、それらの測定結果が表示部4に表示された状態となり、レーザプロジェクタ100についての一連の測定処理が完了する。
このように、この光測定装置1では、「被測定光」としてのレーザ光Lが受光センサ10の光電変換部12に入射している状態で受光センサ10から出力された検出信号S(本例では、この検出信号Sが信号変換部20によって変換された検出信号データDの値)に基づいてレーザ光Lの三刺激値X,Y,Zを演算する「第1の処理」と、「第1の処理」によって演算した三刺激値X,Y,Zに基づいてレーザ光Lの色度x,yを演算する「第2の処理」と、「第2の処理」によって演算した色度x,yに基づいてレーザ光Lのドミナント波長λd(代表波長)を特定する「第3の処理」とを実行可能に処理部5が構成されている。また、この光測定装置用プログラムDpでは、上記の「第1の処理」、「第2の処理」および「第3の処理」を光測定装置1の処理部5に実行させる。
したがって、この光測定装置1および光測定装置用プログラムDpによれば、部品コストが高価な分光放射輝度計が不要のため、レーザ光Lについてのドミナント波長λdを測定可能な光測定装置1の製造コストを充分に低減することができる。また、刺激値直読型の光測定装置1において各種光学的パラメータを測定するため、三刺激値X,Y,Zについての複雑な演算が不要であるだけでなく、分光放射輝度計から出力される多数の測定値に基づいて各種の光学的パラメータを演算する構成・処理手順と比較して色度x,yの演算やドミナント波長λdの演算時に参照する値の数が少数となる結果、高い処理能力を有する高価な処理部を搭載する必要がない分だけ、光測定装置1の製造コストを一層低減することができると共に、測定処理(処理部5による各種光学的パラメータの演算)に要する時間を充分に短縮することができる。
また、この光測定装置1では、処理部5が、「第3の処理」によって特定したドミナント波長λd(重心波長λg)に基づいてレーザ光Lの放射量Pを演算する「第4の処理」を実行可能に構成されている。また、この光測定装置用プログラムDpでは、上記の「第4の処理」を光測定装置1の処理部5に実行させる。したがって、この光測定装置1および光測定装置用プログラムDpによれば、処理部5が演算時に参照する値の数が少数のため、高い処理能力を有する高価な処理部が不要となる分だけ製造コストを低減することができると共に放射量Pを短時間で測定することができる。
なお、「光測定装置」の構成、および「光測定装置プログラム」の処理手順は、上記の光測定装置1の構成、および光測定装置用プログラムDpに記録された処理手順の例に限定されない。例えば、「第3の処理」において特定する「代表波長」はドミナント波長λdに限定されず、上記の信号変換部20におけるステップ33において演算される波長を、「代表波長」としての重心波長λgやピーク波長λpとする構成・処理手順を採用することもできる。また、測定部2を除く各構成要素3〜6を携帯型情報処理端末で構成した光測定装置1を例に挙げて説明したが、光測定装置1における各構成要素2〜6に対応する構成要素のすべてを搭載した一体型の測定器で「光測定装置」を構成したり、光測定装置1における測定部2、処理部5および記憶部6に対応する構成要素を搭載した測定器本体に外付けの操作部や表示部を接続して「光測定装置」を構成したりすることもできる(いずれも図示せず)。
1 光測定装置
2 測定部
3 操作部
4 表示部
5 処理部
6 記憶部
10X,10Y,10Z 受光センサ
11 光学フィルタ
12 光電変換部
20X,20Y,20Z 信号変換部
30 光測定処理
100 レーザプロジェクタ
DX,DY,DZ 検出信号データ
Dm 測定結果データ
Dp 光測定装置用プログラム
Lr 赤色レーザ光
Lg 緑色レーザ光
Lb 青色レーザ光
SX,SY,SZ 検出信号

Claims (4)

  1. 被測定光の入射量に応じた検出信号を出力する光電変換部を有する受光センサと、
    前記検出信号の信号レベルに基づいて前記被測定光の三刺激値を演算する処理部とを備えた刺激値直読型の光測定装置であって、
    前記処理部は、前記被測定光としてのレーザ光が前記光電変換部に入射している状態で前記受光センサから出力された前記検出信号に基づいて当該レーザ光の前記三刺激値を演算する第1の処理と、当該第1の処理によって演算した当該三刺激値に基づいて当該レーザ光の色度を演算する第2の処理と、当該第2の処理によって演算した当該色度に基づいて当該レーザ光の代表波長を特定する第3の処理とを実行可能に構成されている光測定装置。
  2. 前記処理部は、前記第3の処理によって特定した前記代表波長に基づいて前記レーザ光の放射量を演算する第4の処理を実行可能に構成されている請求項1記載の光測定装置。
  3. 被測定光の入射量に応じた検出信号を出力する光電変換部を有する受光センサと、前記検出信号の信号レベルに基づいて前記被測定光の三刺激値を演算する処理部とを備えた刺激値直読型の光測定装置における当該処理部に対して、
    前記被測定光としてのレーザ光が前記光電変換部に入射している状態で前記受光センサから出力された前記検出信号に基づいて当該レーザ光の前記三刺激値を演算する第1の処理と、当該第1の処理によって演算した当該三刺激値に基づいて当該レーザ光の色度を演算する第2の処理と、当該第2の処理によって演算した当該色度に基づいて当該レーザ光の代表波長を特定する第3の処理とを実行させる光測定装置用プログラム。
  4. 前記処理部に対して、前記第3の処理によって特定した前記代表波長に基づいて前記レーザ光の放射量を演算する第4の処理を実行させる請求項3記載の光測定装置用プログラム。
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