JP2021014286A - 飲料容器用蓋 - Google Patents

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Keiji Inaba
敬次 稲葉
博士 冨田
Hiroshi Tomita
博士 冨田
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【課題】飲料容器内の飲料を飲む者が、直接、口をつけて飲料を飲む際の飲み易さを高めることができると共に、種々の状況に対して、飲料容器内の飲料が外部にこぼれ散ることを高い確実性をもって防止できる飲料容器用蓋を提供する。【解決手段】飲料カップ2の開口3を覆う天面板部4と、天面板部4の外周縁から垂下して飲料カップ2の開口3を天面板部4が覆うようにしたとき飲料カップ2の開口縁部3Aに係合可能となる側周壁部5とを備える飲料カップ用蓋1を前提とする。その蓋1は、天面板部4の周縁部7が天面板部4の径方向内方側部分8に対して相対的に高くされ、天面板部4における周縁部7に、2つの穴12a,12bが天面板部4の周縁部7の周方向において並設された状態で形成され、その2つの穴12a,12bが天面板部4の周縁部7の周方向において連なっている。【選択図】 図1

Description

本発明は、飲料容器の開口を覆う飲料容器用蓋に関する。
近時、持ち帰り形態(テイクアウト形態)の飲料商品には、有底円筒状の飲料容器内に飲料を収容した上でその飲料容器の開口を蓋により施蓋したものがある。この飲料容器に用いられる蓋は、一般に、飲料容器の開口を覆う天面板部と、その天面板部の外周縁から垂下して、天面板部が飲料容器の開口を覆ったときに飲料容器の開口縁部に係合可能となる側周壁部と、を一体的に備えている。そのうち、天面板部には、比較的細幅とされた周縁部が、その周縁部よりも天面板部の径方向内方側部分に対して相対的に高くなるように形成され、その天面板部における周縁部(頂面)に、飲料容器内の飲料を飲むための飲み口が開口されている。これにより、飲料容器内の飲料を飲む者は、下唇を側周壁部に当てつつ上唇を天面板部の径方向内方側部分上に置き、しかも、天面板部における周縁部の飲み口を口内に入り込ませた状態にした上で、飲料容器の底部側を飲料容器の上部側を中心に上方に揺動させれば、飲料容器内の飲料を飲み口から飲む者の口の中に注ぎ込ませることができる。
ところで、持ち帰り形態の飲料商品には、飲料が収容された飲料容器を持ちながら歩いても、内部の飲料が飲み口からこぼれにくくしたものが提案されている。例えば、特許文献1には、天面板部の周縁部の一部を該天面板部の径方向内方に拡張し、その拡張部(頂面)に比較的大きな内部容積を有する凹部を形成し、その凹部内の底部にその凹部開口よりも小さくされた飲み口を形成したものが提案されている。これによれば、飲料容器を持ちながら歩くことにより飲料容器内の飲料に揺れが生じ、その揺れに基づき飲料が飲み口から外にこぼれ出たとしても、そのこぼれ出た飲料は、一旦、凹部内にとどまり、その後、重力により、飲み口から飲料容器内に戻ることになる。このため、当該蓋を飲料容器に用いれば、飲料容器内の飲料が蓋から外部にこぼれ散ることを抑制することができる。
特開2008−247397号公報
しかし、上記場合において、飲料容器の飲み口から外にこぼれ出た飲料を、凹部内にとどまらせることができるといえども、その凹部は、上方に開口したものであり、こぼれ出た飲料を凹部内にとどまらせて当該蓋から外部に飲料をこぼれ散らないようにするにも限度がある。特に、不意の急激な動作等により飲料容器内の飲料に大きな揺れを生じさせた場合や、飲料容器を傾けた場合には、もはや、凹部によって飲料容器内の飲料がこぼれ散らないようにすることはできない。
また、上記凹部は、飲料がこぼれ散らないようにする関係上、比較的大きな内部容積を有するものにしなければならず、それを天面板部の周縁部に形成するに当たり、天面板部の周縁部の一部を該天面板部の径方向内方に拡張することにより拡張部を形成することになっている。このため、飲料容器内の飲料を飲む際、その飲料を飲む者は、その下唇を側周壁部に当てつつ上唇を天面板部の拡張部上に置くだけとなり、上唇内面を、天面板部の拡張部とそれよりも径方向内方側部分との段差部に係合させることは容易ではない。このため、このような蓋が飲料容器に用いられた場合には、飲料を飲む際、飲料容器内の飲料を飲む者の口に対する飲み口の位置決め安定感が高いとは言えないため、飲料の飲み易さも高いとは言えない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は、飲料容器内の飲料を飲む者が、直接、口をつけて飲料を飲む際の飲み易さを高めることができると共に、種々の状況に対して、飲料容器内の飲料が外部にこぼれ散ることを高い確実性をもって防止できる飲料容器用蓋を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明にあっては、下記(1)〜(12)とした構成とされている。
(1)飲料容器の開口を覆う天面板部と、該天面板部の外周縁から垂下して前記飲料容器の開口を前記天面板部が覆うようにしたとき該飲料容器の開口縁部に係合可能となる側周壁部と、を備える飲料容器用蓋において、
前記天面板部の周縁部が、該天面板部の周縁部よりも該天面板部の径方向内方側部分に対して相対的に高くされ、
前記天面板部における周縁部に、2つのストロー用穴が該天面板部の周縁部の周方向において並設された状態で形成され、
前記2つのストロー用穴が前記天面板部の周縁部の周方向において連なっている構成とされている。
この構成によれば、2つのストロー用穴のいずれかにストローを差し込んで飲料容器内の飲料を飲むことができるだけでなく、その2つのストロー用穴を直接的な飲み口として利用することもできる。このとき、当該蓋においては、飲料容器内から飲み口を介してこぼれ出た飲料をとどめるために比較的大きな凹部を設けることとしていないことから、その飲み口(2つのストロー用穴)が形成される天面板部の周縁部は、その径方向内方側に大きく拡張されない状態の下で、その周縁部よりも天面板部の径方向内方側部分に対して相対的に高くされる。このため、飲料容器内の飲料を飲む者が当該蓋に口をつけて飲料を飲む際、上唇の内面を、飲み口としての2つのストロー用穴が形成された天面板部の周縁部とそれよりも径方向内方側部分との段差部分に係合させることができ、飲料を飲む者の口に対する飲み口の位置決め安定感を高めることができる。この結果、飲料の飲み易さを高めることができる。その一方で、天面板部の周縁部に2つのストロー用穴が並設されていることから、ストローを利用し、ストローの一端側と他端側とを、折り曲げた状態で、2つの各ストロー用穴に的確に差し込むことができ、2つのストロー用穴を安定した状態で塞ぐことができる。このため、当該蓋を用いた場合には、ストローを利用することにより、種々の状況に対して、外部に飲料がこぼれ散ることを高い確実性をもって防止できる。しかも、2つのストロー用穴を、直接的な飲み口として利用するだけでなく、2つのストロー用穴のいずれかにストローを的確に差し込んで飲料容器内の飲料を飲むこともでき、飲み方の多様化を図ることができる。
(2)前記(1)の構成の下で、
前記2つのストロー用穴が、直接的に連なっている構成とされている。
この構成によれば、一方のストロー用穴を飲料容器内への空気取り入れ孔として利用できる一方で、他方のストロー用穴にストローを差し込むことにより、そのストローを利用して、飲料容器内の飲料を容易に飲むことができる。他方、2つのストロー用穴は直接的な飲み口として、拡大された穴を形成することになり、飲料容器内の飲料を飲む者は、当該蓋に口をつけて、飲料容器内の飲料を違和感なく飲むことができる。しかも、各ストロー用穴にストローの一端側と他端側とを差し込んだときには、2つのストロー用穴はほぼ完全に塞がれることになり、種々の状況(飲料が収容された飲料容器を持ちながら歩く、走る等)に対して、外部に飲料がこぼれ散ることを確実に防止できる。
(3)前記(1)の構成の下で、
前記天面板部における周縁部に、前記2つのストロー用穴間において、該2つのストロー用穴を連ならせる切欠きが形成され、
前記切欠きの幅が、少なくとも、前記各ストロー用穴に連なる切欠き端において、該各ストロー用穴の直径よりも小さくされている構成とされている。
この構成によれば、天面板部における周縁部に飲み口(開口)の面積を切欠きにより拡大することができ、飲料容器内の飲料を飲む者が当該蓋に口をつけて飲むことを一層、円滑にすることができる。他方、飲料が収容された飲料容器を持ちながら歩くとき等には、2つのストロー用穴をストローの差し込みによって塞ぐことにより、外部に対する開口を切欠きだけとすることができ、その際、飲料がこぼれ散ることを極力抑制することができる。
(4)前記(1)の構成の下で、
前記天面板部における周縁部と該天面板部における周縁部よりも該天面板部の径方向内方側部分との間に段差壁部が設けられ、
前記段差壁部の内面と前記側周壁部の内面とが、少なくとも前記2つのストロー用穴の軸線方向内方側に対して対向する領域において、該2つのストロー用穴の軸線方向内方に向かうに従って互いに近づくように傾斜されている構成とされている。
この構成によれば、飲料容器内に飲料と氷とが混在している場合であっても、飲料容器内の飲料を飲む者が、当該蓋に口をつけて、2つのストロー用穴を直接的な飲み口として利用するときには、2つのストロー用穴の軸線方向内方に向かうに従って互いに近づく(狭まった)側周壁部の内面と段差壁部の内面とが、飲料容器内の氷が2つの各ストロー用穴に向けて移動することを抑制することになり、飲料だけを飲むようにする観点から好ましいものにできる。勿論この場合、液体としての飲料は、側周壁部、段差壁部及び天面板部の周壁部が区画する空間において、2つのストロー用穴の並設方向両側外方からもその各ストロー用穴に向けての流動が生じることになり、側周壁部内面と段差壁部内面との間が狭められた状態であっても、2つのストロー用穴に導かれる飲料量が低下することを極力、抑制することができる。
(5)前記(4)の構成の下で、
前記天面板部のうち、該天面板部の周縁部よりも該天面板部の径方向内方側部分に、該天面板部の径方向内方側部分の表面よりも深い深さを有する凹部が形成され、
前記段差壁部が、前記凹部の区画壁部として、前記凹部内に臨みつつ該凹部の底部にまで伸びている構成とされている。
この構成によれば、飲料容器内の飲料を飲む者が、当該蓋に口をつけて、2つのストロー用穴を直接的な飲み口として利用するときに、上唇を凹部内に置くことができ、上唇ないしは上歯と天面板部の周縁部(段差壁部)との係合関係を強めると共に確実なもののとすることができ、飲料容器内の飲料を飲む際の飲み易さの観点から、より好ましいものとすることができる。
(6)前記(5)の構成の下で、
前記天面板部の外周縁が円形状に形成され、
前記段差壁部の外面と前記側周壁部の外周面とは、その間隔が、該段差壁部が前記2つのストロー用穴の軸線方向内方側に対向する領域において、該2つのストロー用穴の並設方向内方に向かうに従って拡がるように形成され、
前記凹部が、人の上唇を収納できる大きさに設定されている構成とされている。
この構成によれば、飲料容器内の飲料を飲む者が、当該蓋に口をつけて、2つのストロー用穴を直接的な飲み口として利用するときには、上唇を凹部内に収めることができる。その一方で、段差壁部の外面と側周壁部の外周面との間隔が、段差壁部が2つのストロー用穴の軸線方向内方側に対向する領域においては、人の口(上唇と下唇)の開口形状に対応して、2つのストロー用穴の並設方向内方に向かうに従って拡がるように形成されていることを利用し、広い領域に亘って、側周壁部の外周面に下唇ないしは下歯を係合させることができると共に段差壁部の外面に上唇ないしは上歯を係合させることができる。このため、飲料を飲む際、その飲む者の口に対して飲み口を極めて安定した状態に維持でき、飲み易さを一層高めることができる。
(7)前記(1)の構成の下で、
前記天面板部に、該天面板部の一部に対する切込みに基づき、該天面板部の厚み方向に揺動可能となる開閉蓋部が形成され、
前記開閉蓋部は、その揺動先端部がその揺動基端よりも前記天面板部の径方向外方に位置するようにされると共に、その揺動先端部が前記天面板部の外周縁に沿うように配置され、
前記開閉蓋部は、前記天面板部の厚み方向に揺動されたとき、前記2つのストロー用穴よりも大きい開口を形成するように設定されている構成とされている。
この構成によれば、天面板部に対する切込みによって、飲料容器内の飲料を飲む者が当該蓋に直接、口をつける飲み口として所望の大きさのものを簡単に形成できるだけでなく、開閉蓋部の揺動先端部が揺動基端に比して天面板部の径方向外方に位置されていることから、開閉蓋部が天面板部から切り離されない状況の下で、飲料を飲む際に、開閉蓋部が障害となることを抑制できる。しかも、開閉蓋部の揺動先端部が天面板部の外周縁に沿うように配置されていることから、その天面板部の外周縁を飲む者の口内に入るように宛がって、飲料容器の底部側を上部側を中心として揺動させれば、飲料を、それを飲もうとする者の口内に円滑に流れ込ませることができる。
(8)前記(7)の構成の下で、
前記開閉蓋部は、前記天面板部において、該天面板部の中央部を中心として、前記2つのストロー用穴が存在しない側に配置されている構成とされている。
この構成によれば、開閉蓋部を開くことによって形成される開口を通じて飲料を飲むときには、2つのストロー用穴が最も高い位置に位置し、上記開口がその2つのストロー用穴の下側に位置することになる。このため、飲料容器内の飲料は、上記開口に向って流れる一方で、飲料容器内は、2つのストロー用穴を介して外部に連通することになり、飲料容器内の飲料を飲む者が当該蓋に口をつけて飲料を飲む際、2つのストロー用穴を飲料容に対する空気取り入れ孔として有効に利用できる。
(9)前記(8)の構成の下で、
前記天面板部に、前記2つのストロー用穴の並設方向に伸びる直線状の薄肉部が、前記開閉蓋部の揺動基端として形成され、
前記開閉蓋部は、前記天面板部に対する切込みよって、前記薄肉部の両端から、前記2つのストロー用穴に対して遠のく方向に伸びる膨らみ形状として区画されている共に、その先端部が、揺動先端部として、前記天面板部における外周縁に沿うように形成されている構成とされている。
この構成によれば、前述の(7)(8)の具体的且つ最適な開閉蓋部を提供できる。
(10)前記(9)の構成の下で、
前記切込みが、断続的な複数の切込み部により形成され、
前記各切込み部が、前記天面板部の表面側と裏面側とを連通させている構成とされている。
この構成によれば、2つのストロー用穴を、ストローの差し込み口又は直接的な飲み口として使用する場合には、各切込み部を飲料容器に対する空気取り入れ部分として有効に利用できることになり、飲料容器内の飲料の飲み易さを高めることができる。
(11)前記(7)〜(10)のいずれかの構成の下で、
前記開閉蓋部の表面に、外部に突出する突部が設けられている構成とされている。
この構成によれば、突部を摘まんで開閉蓋部を上方に揺動させることができ、飲み口としての開口を簡単に開くことができる。
(12)前記(1)〜(11)のいずれかの構成の下で、
前記2つのストロー用穴のうちの一方の穴に、ストローの一端側が前記天面板部の表側から差し込まれており、
前記2つのストロー用穴のうちの他方の穴に、前記ストローの他端側が該天面板部の表側から差し込まれている構成とされている。
この構成によれば、当該蓋として、2つのストロー用穴に対してストローの一端側と他端側とを予め差し込んだものを用意しておくことにより、飲料が収容された飲料容器を購買者に手渡す際、その蓋をもって、その飲料が収容された飲料容器の開口を直ぐに塞ぐことができ、その手渡しにおいて、飲料容器内から飲料がこぼれ出ることを防止できる。さらには、その飲料が収容された飲料容器を購入した購買者は、何もしなくても、飲料を飲料容器内からこぼれ出ることを防ぎつつ、その飲料容器を持ちながら次の場所に向けて移動することができる。
本発明によれば、飲料容器内の飲料を飲む者が、直接、口をつけて飲料を飲む際の飲み易さを高めることができると共に、種々の状況に対して、飲料容器内の飲料が外部にこぼれ散ることを高い確実性をもって防止できる飲料容器用蓋を提供できる。
第1実施形態に係る蓋と、その蓋によって開口が施蓋される飲料カップとを示す斜視図。 第1実施形態に係る蓋をもって施蓋された飲料カップを示す平面図。 図2のX3−X3線断面図。 図2の部分拡大図。 図2に示す蓋部分を裏面側から見た図。 図3の部分拡大図。 蓋における2つのストロー用穴に1本のストローの一方側と他方側とを差し込んだ状態を示す部分斜視図。 第2実施形態に係る蓋を示す平面図。 第3実施形態に係る2つのストロー用穴を示す図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、符号1は、実施形態に係る蓋を示す。この蓋1は、飲料容器としての有底円筒状の飲料カップ2の開口3を塞ぐことを目的としたものである。この蓋1には、天面板部4と、その外周縁から垂下する側周壁部5と、が備えられている。天面板部4は、飲料カップ2の開口3上に配置されてその開口3を覆うことにより、飲料カップ2内の飲料6が基本的に該飲料カップ2からこぼれ出ることを抑制しようとするものであり、側周壁部5は、飲料カップ2の開口3を天面板部4が覆ったとき、飲料カップ2の開口周縁部3Aに係合保持可能となるものである。このような蓋1は、樹脂を用いて一体成形される。具体的に説明する。
前記天面板部4は、本実施形態においては、図2に示すように、平面視において、円形形状に形成され、その天面板部4の周縁部7は、その全周に亘って、その周縁部7よりも天面板部4の径方向内方側部分8に対して相対的に高くなっている。天面板部4の周縁部7は、膨出形状をもって形成されており、その頂部表面を平坦面とすることにより、天面板部4における周縁部7の表面が平坦面とされている。この天面板部4における周縁部7は、その幅(天面板部4の径方向の長さ)が比較的細幅に形成されており、その幅の周縁部7は、具体的には、人の口に入れることができて、下唇と上唇との間、ないしは下歯と上歯との間に収まるようなものとして設定されている。
前記天面板部4における周縁部7表面の幅方向一方側(外周縁側)に前記側周壁部5が連なっている一方で、その周縁部7表面の幅方向他方側には、図3、図6に示すように、天面板部4の径方向内方側部分8が段差壁部9を介して連なっている。このため、天面板部4の周縁部7には、その内方側(裏面側)において、天面板部4の周縁部7内面(裏面)、段差壁部9の内面9a及び側周壁部5の内面5aにより環状の内部空間10が形成されている(図5も参照)。
前記天面板部4における周縁部7には、図1、図2に示すように、2つのストロー用穴12a、12bが形成されている。この2つの穴12a、12bは、天面板部4における周縁部7の周方向に並設された状態で形成され、その2つの穴12aと穴12bとは、本実施形態においては、同方向に直接的に連なっている。各穴12a、12bは、一般的な所定径(例えば6mm)のストローを差し込むことができることになっており、その各穴12a、12bに相当径のストローが差し込まれたときには、そのストローは、各穴12a、12bの周縁部との係合により、起立された状態が保持される。これにより、2つの穴12a、12bのいずれか一方の穴にストローを差し込むことにより、そのストローにより飲料カップ2内の飲料を吸引しながら飲料を飲むことができ、そのとき、他方の穴を、ストローによる飲料吸引時の空気取り入れ孔として用いることができる。また、2つの穴12a、12bが直接的に連なって拡大された穴を形成していることから、その2つの穴12a、12bは、当該蓋1に口をつけて直接、飲料カップ2内の飲料を飲むための直接的な飲み口としても利用できる。
本実施形態においては、前記2つの穴12a、12bは、天面板部4の周縁部7に浅いへこみ部13を形成した上で、そのへこみ部13の底部に形成されている。2つの各穴12a、12bの内周縁と飲料を飲む者の口内部との直接的な接触を極力回避し、2つの各穴の内周縁により飲料を飲む者の口内部が傷つけられることを防止するためである。
前記段差壁部9の内面9aと前記側周壁部5の内面5aとは、図5、図6に示すように、前記2つの穴12a、12bの軸線方向内方側に対向する領域において、該2つの穴12a、12bの軸線方向内方に向かうに従って互いに近づくように傾斜されている。これにより、飲料カップ2内に飲料6と氷とが混在している場合であっても、飲料カップ2内の飲料を飲む者が、蓋1に口をつけて、2つの穴12a、12bを直接的な飲み口として利用するときには、その穴12a、12bの軸線方向内方に向かうに従って互いに近づく(狭まった)側周壁部内面5aと段差壁部内面9aとが、飲料カップ2内の氷が2つの各穴12a、12bに向けて移動することを抑制する。勿論この場合、液体としての飲料は、側周壁部5、段差壁部9及び天面板部4の周縁部7が区画する内部空間10において、2つの穴12a、12bの並設方向両側外方からその各穴12a、12bに向けての流動を生じることになり、側周壁部内面5aと段差壁部内面9aとが狭められた状態であっても、2つの穴12a、12bに導かれる飲料量が低下することを極力、抑制することができる。
前記天面板部4の表面には、図1〜図3に示すように、その周縁部7よりも径方向内方側部分8において、第1凹部14と第2凹部15とが形成されている。第1凹部14と第2凹部15とは、天面板部4の中央部4cを基準として対称に配置されており、第1凹部14及び第2凹部15の各底部(表面)14a、15aは、天面板部4の径方向内方側部分8の表面よりも低くなっている。この第1凹部14の大きさは、人の上唇を収納できるように設定され、第2凹部15の大きさは、第1の凹部14よりもさらに大きなものとして設定されている。この第1凹部14及び第2凹部15の区画壁部の一部には前記段差壁部9が利用されており、その段差壁部9は、第1凹部14内及び第2凹部15内に臨みつつそれらの底部14a、15aにまで伸びている。これにより、段差壁部9の内面9aと側周壁部5の内面5aとの間隔に関しては、図5に示すように、2つの穴12a、12bの軸線方向内方側に対向する領域において、段差壁部9の伸びた分だけ互いに近づくことになり、飲料カップ2内に氷が混在する場合には、その側周壁部内面5aと段差壁部内面9aとにより、その氷が2つの各穴12a、12bに向けて移動することが、より抑制される。
前記天面板部4における周縁部7の幅形状は、前記第1、第2凹部14,15が隣合う領域では特有なものとして形成されている。第1凹部14に隣合う領域(段差壁部9が2つの穴12a、12bの軸線方向内方側に対向する領域)では、段差壁部9の外面9bと側周壁部5の外周面5bとの間隔sが、2つの穴12a、12bの並設方向内方に向かうに従って拡がるように形成されており、これに伴い、天面板部4における周縁部7の幅形状は、人の口(上唇と下唇ないしは上歯と下歯)によって支持され易いものとなっている。第2凹部15に隣合う領域では、側周壁部5の外周面5bに対して段差壁部9の外面9bが近づけられて、その部分における周縁部7の幅の短縮化が図られ、その分だけ、第2凹部15の大きさが拡大されている。
前記第2凹部15の底部15aには、図2に示すように、開閉蓋部16が形成されている。この開閉蓋部16は、天面板部4の中央部4cを基準として、前記2つのストロー用穴12a、12bが存在しない側に配置されており、この開閉蓋部16は、第2凹部15の底部15aに対して形成される薄肉部17と切込み18とにより形成されている。薄肉部17は、第2凹部15の底部15aを薄肉化することにより形成されており、その薄肉部17は、2つの穴12a、12bの並設方向(図2中、上下方向)に直線状に伸ばされている。切込み18は、薄肉部17の両端から、2つの穴12a、12bに対して遠のく方向に伸び、その各先端部は、互いに近づくことにより連なることになっている。この薄肉部17と切込み18とにより、天面板部4の径方向外方に向けて膨らむ膨らみ形状の開閉蓋部16が区画されることになる。
この場合、本実施形態においては、切込み18は、断続的な複数の切込み部18aにより形成されている。複数の各切込み部18aは、飲料カップ2に対する空気の取り込みを可能とすべく、天面板部4の表面側と裏面側とを連通させており、隣合う切込み部18a間の各非連続部分19は、開閉蓋部16が第2凹部15の底部15aを構成する状態を維持するべく、隣合う切込み部18a間の距離をごくわずかなものとした上で、第2凹部15の底部15aの肉厚が維持されている。また、切込み18は、段差壁部9(又は天面板部の外周縁)に開閉蓋部16の先端部を沿わせるべく、第2凹部15の底部15aにおいて、開閉蓋部16の先端部を円弧状に区画している。
この開閉蓋部16は、切込み18の非連続部分19を破断することにより、薄肉部17を揺動基端として、開閉蓋部16の先端部(揺動先端部)を、第2凹部15の底部15aの肉厚方向に揺動させることができることになっている。この揺動により、開閉蓋部16は、第2凹部15の底部15aにおいて、2つの穴12a,12bよりも大きい開口20を開くことになる。
本実施形態においては、図2、図3に示すように、開閉蓋部16の表面に、外部に突出する突部21が設けられている。この突部21は、開閉蓋部16の一部をその表面外方に膨出させることにより形成されている。これにより、突部21を摘まんで開閉蓋部16を上方に揺動させることができ、その開閉蓋部16の揺動により、飲料を飲むための開口20が簡単に開かれる。この場合、開口20が開かれた状態を維持すべく、突部21を係止するものを天面板部4に設けることが好ましい。
前記側周壁部5は、図2、図3に示すように、第1周壁部25と、第2周壁部26と、その第1、第2周壁部25,26との間に介在される受止め板部27とを一体的に有している。第1周壁部25は、天面板部4の外周縁からほぼ垂直に垂下して周壁部を構成しており、第2周壁部26は、第1周壁部25の下端部(垂下先端部)であって、その第1周壁部25よりも多少、径方向外方位置から垂下して、周壁部を構成している。受止め板部27は、第1周壁部25の下端部と第2周壁部26の上端部とを跨ぐようにつないでおり、その板面は天面板部4の表面に対して平行とされている。これにより、蓋1における天面板部4が飲料カップ2の開口を覆ったときには、飲料カップ2の開口周縁部3A上に側周壁部5における受止め板部27が載ると共に、第2周壁部26の内面に飲料カップ2の開口周縁部3Aが係合することになる。これにより、蓋1は、飲料カップ2の開口を塞いだ状態で保持されることになる。
このような蓋1を飲料カップ2に用いた場合には、飲料カップ2内の飲料を飲むとき、次のような飲み方をすることができる。
2つのストロー用穴12a、12bに対してストローを用いて飲料カップ2内の飲料を飲むときには、2つの穴12a、12bのいずれか一方の穴にストローを差し込むことにより、そのストローにより飲料カップ2内の飲料を吸引すれば、他方の穴がストローによる飲料吸引時の空気取り入れ孔となり、ストローにより飲料カップ2内の飲料を飲むことができる。
2つのストロー用穴12a、12bを直接的な飲み口として利用することもできる。この場合には、天面板部4における周縁部7が、2つのストロー用穴12a、12bが存在する領域において、天面板部4の径方向内方に拡張されることなく比較的細幅とされていることから、2つの穴12a、12bを飲み口として、飲料6を飲む者の口内に宛がう際に、天面板部4における比較的細幅の周縁部7を下唇と上唇との間、ないしは下歯と上歯との間に収まるように(噛むことができるように)することができ、天面板部4における周縁部7及び段差壁部9に対して、上唇ないしは上歯を簡単に係合させることができる。しかもこのとき、上唇が第1凹部14内に収容されるように案内される。このため、2つの穴12a、12bを飲み口として、飲料6を飲む者の口内に宛がうだけで、自ずと、飲料6を飲む者の口に飲み口を固定できることになり(位置決め安定感の確保)、飲料6を飲む際、飲料6を吸引するにしても、飲料カップ2の底部を徐々に上方に揺動させて飲料カップ2内の飲料6を飲む者の口に注ぎこむ場合であっても、飲み易さを高めることができる。
この場合、側周壁部5内面と段差壁部9内面との間隔が、少なくとも、2つの穴12a、12bの軸線方向内方に向かうに従って狭まることになっていることから、飲料カップ2内に飲料6と多くの氷とが混在されていても、その2つの穴12a、12bに向けて氷が移動することを抑制できる。このため、氷が、飲料を飲む者の口内に不意に入り込むことを抑制できる。勿論このとき、飲料を飲む際、飲料6が、側周壁部5内面と段差壁部9内面との間の内部空間10に、2つの各穴12a、12bの内方側から直接に入り込むだけでなくその周囲の内部空間10からも入り込むことになり、飲料6を飲むことに支障が生じることはない。
開閉蓋部16を開くことによって形成される開口20を通じて飲料6を飲むこともできる。このときには、開閉蓋部16の突部21を摘まんで、薄肉部17を揺動基端として開閉蓋部16を上方に揺動させれば、2つの各穴12a、12bよりも大きい開口20が開かれることになり、この開口20を直接的な飲み口として、当該蓋1に口をつけて飲料を飲むことができる。この場合、2つの穴12a、12bが最も高い位置に位置し、上記開口20がその2つの穴12a、12bの下側に位置することになり、飲料カップ2内の飲料6は、上記開口20に向って流れる。このため、飲料カップ2内には、2つの穴12a、12bを介して外部に臨む空間が形成できることになり、飲料カップ2内の飲料を飲む者が当該蓋1に口をつけて飲料を飲む際、2つの穴12a、12bを飲料カップ2に対する空気取り入れ孔として有効に利用できる。
蓋1を用いて施蓋された飲料カップ2(飲料を収容)を持ちながら移動するときには、ストロー30を利用することにより、飲料カップ2内の飲料6が外部にこぼれ散ることを的確に防止できる。すなわち、このときは、天面板部4の周縁部7に2つの穴12a、12bが並設されていることを利用し、図7に示すように、ストロー30を折り曲げ、その一端側と他端側とを各穴12a、12bに差し込み、その2つの穴12a、12bを塞ぐことができる。このため、飲料が収容された飲料カップ2を持ちながら歩く、走る等、種々の状況に対して、外部に飲料がこぼれ散ることを的確に防止できる。特に本実施形態においては、2つの穴が直接的に連なっていることから、2つの穴にストローの一端側と他端側とが差し込まれると、蓋1には開口がなくなり、外部に飲料がこぼれることを確実に防止できることになる。この場合、ストロー30として、折り曲げ可能な蛇腹部32を有するものを用いることが好ましい。
図8は第2実施形態を示し、図9は第3実施形態を示す。この各実施形態において、前記第1実施形態と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図8に示す第2実施形態は、前記第1実施形態の変形例を示す。この第2実施形態においては、開閉蓋部16が天面板部4の周縁部7に形成され、その開閉蓋部16と前記2つの穴12a,12bとは、天面版部4の中央部4cを挟んで対向した位置関係となっている。この開閉蓋部16も、薄肉部と17と切込み18(複数の切込み部18a、非連続部分19)とにより天面板部4の周縁部7に形成され、この開閉蓋部16を揺動させて開口20を開く際には、開閉蓋部16を押圧して、薄肉部17を揺動基端として下方に揺動させることになる。この後、この開口20が形成された周縁部7部分を上唇と下唇とで挟んで飲料カップ2の底部側をその上端側を支点として上方に揺動させれば、飲料カップ2内の飲料は口の中に注ぎ込まれる。
このとき、開口20が形成された周縁部7部分を上唇と下唇とで挟んでも、開閉蓋部16は、蓋1の内面側(裏面側)に折れ込んでいることから、飲料を飲むことに支障を与えることはない。また、開口20から飲料6を飲む際(飲料カップ2を斜めに傾けて飲む際)、開口20に対して2つの穴12a,12bが上側に位置することになることから、2つの穴12a,12bは空気取り入れ孔として有効に働くことになる。
図9に示す第3実施形態は、前記第1実施形態の変形例を示す。この第3実施形態においては、天面板部4における周縁部7に形成される2つのストロー用穴12a,12bの態様として、2つの穴12a,12b間において、その2つの穴12a,12bを連ならせる切欠き31が形成され、その切欠き31の幅bが、少なくとも、2つの各穴12a,12bに連なる切欠き端において、2つの各穴12a,12bの直径dよりも小さくされている(d>b)。これによれば、2つの穴12a,12bに関し、飲み口(開口)としての面積を切欠き31により拡大することができ、飲料カップ2内の飲料を飲む者が当該蓋1に口をつけて飲むことを一層、円滑にすることができる。他方、飲料が収容された飲料カップを持ちながら歩いたり、走ったりするとき等には、2つの各穴12a,12bをストロー30の差し込みによって塞ぐことにより、外部に対する開口を切欠き31だけとすることができ、その際、飲料がこぼれ散ることを極力抑制することができる。
以上実施形態について説明したが本発明にあっては、次の態様を包含する。
(1)予め、図7に示すように、2つの穴12a,12bのうちの一方の穴に、ストロー30の一端側を天面板部4の表面側から差し込むと共に、2つの穴12a,12bのうちの他方の穴に、ストロー30の他端側を天面板部4の表面側から差し込んだものを用意しておくこと。これによれば、飲料が収容された飲料カップ2を販売する販売店において、それを購買者に手渡す際、その蓋1をもって、その飲料6が収容された飲料カップ2の開口を直ちに塞ぐことができ、飲料カップ2内から飲料6がこぼれ出ることを防止できる。さらには、その飲料6が収容された飲料カップ2を購入した購買者は、何もしなくても、飲料を飲料カップ2内からこぼれ出ることを防ぎつつ、その飲料カップを持ちながら次の場所に向けて移動することができる。
(2)切込み18(各切込み部18a)により、天面板部3の表面と裏面とを連通させず、肉厚を一部残すこと。
(3)2つの穴12a,12bを、1個所に限らず、2個所以上に設けること。
本発明は、飲料カップ内の飲料を飲む者が、直接、口をつけて飲料を飲む際の飲み易さを高めることができると共に、種々の状況に対して、飲料カップ内の飲料が外部にこぼれ散ることを高い確実性をもって防止できることに利用できる。
1 蓋
2 飲料カップ(飲料容器)
3 飲料カップの開口
3A 飲料カップの開口周縁部
4 天面板部
4c 天面板部の中央部
5 側周壁部
7 天面板部の周縁部
8 天面板部の径方向内方側部分
9 段差壁部
9a 段差壁部の内面
9b 段差壁部の外面
12a,12b ストロー用穴
14 第1凹部(凹部)
16 開閉蓋部
18 切込み
21 突部
30 ストロー
31 切欠き

Claims (12)

  1. 飲料容器の開口を覆う天面板部と、該天面板部の外周縁から垂下して前記飲料容器の開口を前記天面板部が覆うようにしたとき該飲料容器の開口縁部に係合可能となる側周壁部と、を備える飲料容器用蓋において、
    前記天面板部の周縁部が、該天面板部の周縁部よりも該天面板部の径方向内方側部分に対して相対的に高くされ、
    前記天面板部における周縁部に、2つのストロー用穴が該天面板部の周縁部の周方向において並設された状態で形成され、
    前記2つのストロー用穴が前記天面板部の周縁部の周方向において連なっている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  2. 請求項1において、
    前記2つのストロー用穴が、直接的に連なっている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  3. 請求項1において、
    前記天面板部における周縁部に、前記2つのストロー用穴間において、該2つのストロー用穴を連ならせる切欠きが形成され、
    前記切欠きの幅が、少なくとも、前記各ストロー用穴に連なる切欠き端において、該各ストロー用穴の直径よりも小さくされている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  4. 請求項1において、
    前記天面板部における周縁部と該天面板部における周縁部よりも該天面板部の径方向内方側部分との間に段差壁部が設けられ、
    前記段差壁部の内面と前記側周壁部の内面とが、少なくとも前記2つのストロー用穴の軸線方向内方側に対して対向する領域において、該2つのストロー用穴の軸線方向内方に向かうに従って互いに近づくように傾斜されている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  5. 請求項4において、
    前記天面板部のうち、該天面板部の周縁部よりも該天面板部の径方向内方側部分に、該天面板部の径方向内方側部分の表面よりも深い深さを有する凹部が形成され、
    前記段差壁部が、前記凹部の区画壁部として、前記凹部内に臨みつつ該凹部の底部にまで伸びている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  6. 請求項5において、
    前記天面板部の外周縁が円形状に形成され、
    前記段差壁部の外面と前記側周壁部の外周面とは、その間隔が、該段差壁部が前記2つのストロー用穴の軸線方向内方側に対向する領域において、該2つのストロー用穴の並設方向内方に向かうに従って拡がるように形成され、
    前記凹部が、人の上唇を収納できる大きさに設定されている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  7. 請求項1において、
    前記天面板部に、該天面板部の一部に対する切込みに基づき、該天面板部の厚み方向に揺動可能となる開閉蓋部が形成され、
    前記開閉蓋部は、その揺動先端部がその揺動基端よりも前記天面板部の径方向外方に位置するようにされると共に、その揺動先端部が前記天面板部の外周縁に沿うように配置され、
    前記開閉蓋部は、前記天面板部の厚み方向に揺動されたとき、前記2つのストロー用穴よりも大きい開口を形成するように設定されている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  8. 請求項7において、
    前記開閉蓋部は、前記天面板部において、該天面板部の中央部を中心として、前記2つのストロー用穴が存在しない側に配置されている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  9. 請求項8において、
    前記天面板部に、前記2つのストロー用穴の並設方向に伸びる直線状の薄肉部が、前記開閉蓋部の揺動基端として形成され、
    前記開閉蓋部は、前記天面板部に対する切込みよって、前記薄肉部の両端から、前記2つのストロー用穴に対して遠のく方向に伸びる膨らみ形状として区画されている共に、その先端部が、揺動先端部として、前記天面板部における外周縁に沿うように形成されている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  10. 請求項9において、
    前記切込みが、断続的な複数の切込み部により形成され、
    前記各切込み部が、前記天面板部の表面側と裏面側とを連通させている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項において、
    前記開閉蓋部の表面に、外部に突出する突部が設けられている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項において、
    前記2つのストロー用穴のうちの一方の穴に、ストローの一端側が前記天面板部の表側から差し込まれており、
    前記2つのストロー用穴のうちの他方の穴に、前記ストローの他端側が該天面板部の表側から差し込まれている、
    ことを特徴とする飲料容器用蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023281837A1 (ja) 2021-07-07 2023-01-12 東罐興業株式会社 飲料容器用蓋、飲料容器用蓋の飲口形成方法、及び飲料容器
WO2023286370A1 (ja) 2021-07-16 2023-01-19 東罐興業株式会社 飲料容器用蓋、飲料容器用蓋の飲口形成方法、及び飲料容器
RU227592U1 (ru) * 2024-05-07 2024-07-25 Виталий Павлович Панкратов Стакан - внешний держатель одной капсулы, оборудованный трубочкой для питья

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