JP2021013281A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のセグメント導体の接続により形成された固定子巻線を軸方向に固定しつつ、セグメント導体間の接続状態の公差に起因した悪影響を低減できる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機1は、スロット54が複数形成された固定子コア51と、複数の第1のセグメント導体57と複数の第2のセグメント導体58とがスロット54内で軸方向に向かい合う互いの先端部の嵌合により接続されることで形成された固定子巻線52と、複数の第1のセグメント導体57の軸方向端部が当接するように配置された電気的絶縁性を有する移動規制部材11と、複数の第2のセグメント導体58の軸方向端部に当接するように配置された絶縁部材12と、絶縁部材12と第2ブラケット23との間に配置された弾性部材13とを備え、複数の第2のセグメント導体58を軸方向一方側に押し付ける押付力が弾性部材13及び絶縁部材12を介して伝達されるように構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、回転電機に係わり、更に詳しくは、固定子コアに組み込んだ複数のセグメント導体を接続することによって固定子巻線を形成する固定子を備えた回転電機に関する。
回転電機では、固定子コアに形成された複数のスロットに巻線が配置されており、この巻線に電力を供給することで回転磁界を発生させ、この回転磁界によって回転子を回転させている。産業機械や自動車の動力源として用いられる回転電機は、高効率化が求められている。例えば、近年の自動車駆動用の回転電機では、固定子巻線として平角電線を用いたセグメント導体を適用し、セグメント導体を固定子コアのスロットに径方向に積み重なるように配置することで、スロットの断面積に対する導体の比率(占積率)を高めたものがある。これにより、固定子巻線の抵抗値が小さくなるので、抵抗値に依存する銅損を低減することができる。
セグメント導体を用いた回転電機の中には、固定子巻線の軸方向の長さの短縮化等を目的として、軸方向に分割されたセグメント導体を固定子コアのスロット内や固定子コアの軸方向端面から突出するコイルエンド部にて接続することで固定子巻線を形成したものがある。例えば、特許文献1及び特許文献2に記載のものがある。
特許文献1に記載の回転電機では、積層コア(固定子コア)の隔壁部(ティース)の上底面及び下底面が厚さ方向に平行となるようにプレスして隔壁部に予め付与されていたねじれを解除することで、積層コアのスロット内に配置された第1の線状コイル部材(セグメント導体)及び第2の線状コイル部材(セグメント導体)に対して隔壁部から周方向の力が加えられ、第1の線状コイル部材と第2の線状コイル部材の係合部同士が圧着される。さらに、係合部同士が圧着された第1の線状コイル部材及び第2の線状コイル部材を曲成することで、積層コアに巻装された固定子巻線が形成される。
特許文献2に記載の回転電機では、一方側端部が固定子鉄心(固定子コア)のティースに巻着可能に開いた複数の積層体コイル(セグメント導体)がティースを跨ぐように固定子鉄心のスロットに径方向に積み重なるように挿入され、径方向に隣接する積層体コイルにおけるティースを跨いで対向する位置にある2つの開放端部にバスバー(セグメント導体)の端部を嵌合することで、固定子巻線が形成されている。さらに、固定子巻線を軸方向両側から挟み込んだ2つの円板をナットと固定子鉄心の外周部を貫通したボルトによって締結し、固定子鉄心の軸方向に平行な締結荷重を固定子巻線に付与することで、バスバーと積層体コイルの開放端部の嵌合部とを圧接し、固定子巻線を固定している。
特開2013−081335号公報 特開2005−137174号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の回転電機にように、複数のセグメント導体を圧着や嵌合等により接続して固定子巻線を形成する場合、複数のセグメント導体の複数の接続部分には、製造上、設定された公差の範囲内で軸方向長さ等の寸法にバラツキが生じる。寸法のバラツキが大きい場合、複数の接続部分のうちの一部が不十分な接続状態となり、接触抵抗が増加する虞がある。また、複数の接続部分を全て良好な接続状態にしようと、複数の接続部分を一様に押し込んで接続しようとすると、一部が無理に押し込まれた状態となり、当該接続部分が変形する虞がある。
特許文献1に記載の回転電機では、固定子鉄心の隔壁部をプレスすることで、複数のセグメント導体(第1の線状コイル部材及び第2の線状コイル部材)に対して周方向の力を加えて係合部同士を圧着により接続しており、複数のセグメント導体に対して軸方向の力が加えられていない。したがって、軸方向に向かい合う複数の係合部のうち、他の係合部よりも軸方向長さが短い係合部では、互いの圧着が不十分となり接触抵抗が増加する虞がある。複数のセグメント導体の全ての係合部同士を良好に圧着するためには、複数のセグメント導体の配置位置を全て管理する必要があり、不十分な係合状態を全てなくすことは実際上難しい。また、複数のセグメント導体は、固定子鉄心の隔壁部のみにより保持されており、軸方向に固定されていない。熱や振動などにより複数のセグメント導体に力が作用すると、セグメント導体の保持力の不足により係合部の圧着が緩んで接続状態が不十分になる虞もある。
特許文献2に記載の回転電機においては、固定子巻線を構成する複数のセグメント導体(積層体コイル及びバスバー)を軸方向両側から挟み込んだ2つの円板を介して軸方向に押し付けることで、固定子巻線を軸方向に固定している。すなわち、固定子鉄心の周方向及び径方向に並ぶ複数のセグメント導体は一様に軸方向に押し付けられる。したがって、複数のセグメント導体の公差による製造上の軸方向長さのバラツキの大きさによっては、上述したように、複数のセグメント導体の複数の嵌合部のうちの一部が、不十分な接続状態となって接触抵抗が増加したり、無理に押し込まれた状態となって変形したりする虞がある。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、複数のセグメント導体を接続することで構成される固定子巻線を軸方向に固定しつつ、セグメント導体間の接続状態の公差に起因した悪影響を低減することができる回転電機を提供することである。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、軸方向に延在するスロットが周方向に間隔をあけて複数形成された固定子コアと、一部が前記固定子コアの軸方向一方側に突出した状態で前記スロットに収容された複数の第1のセグメント導体と一部が前記固定子コアの軸方向他方側に突出した状態で前記スロットに収容された複数の第2のセグメント導体とが前記スロット内で軸方向に向かい合う互いの先端部の嵌合により接続されることで形成された固定子巻線と、前記固定子コアを内部に保持する筒状のフレームと、前記複数の第1のセグメント導体の軸方向端部から軸方向に離隔して配置され、前記フレームの軸方向一方側に取り付けられた第1ブラケットと、前記複数の第2のセグメント導体の軸方向端部から軸方向に離隔して配置され、前記フレームの軸方向他方側に取り付けられた第2ブラケットと、前記複数の第1のセグメント導体の軸方向端部が当接するように配置された電気的絶縁性を有する移動規制部材と、前記複数の第2のセグメント導体の軸方向端部に当接するように配置された絶縁部材と、前記絶縁部材と前記第2ブラケットとの間に配置された弾性部材とを備え、前記複数の第2のセグメント導体を軸方向一方側に押し付ける押付力が前記弾性部材及び前記絶縁部材を介して伝達されるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、弾性部材が絶縁部材を介して複数の第2のセグメント導体を軸方向一方側に押し付けて複数の第1のセグメント導体側へ押し込むと共に、移動規制部材が複数の第1のセグメント導体の軸方向の移動を規制することで、第1のセグメント導体の固定子コアのスロットからの抜けを防止し、第2のセグメント導体と第1のセグメント導体の複数の嵌合部分を無理に押し込むことなく嵌合状態の不均一性を低減することができる。すなわち、第1のセグメント導体と第2のセグメント導体を複数接続することで形成される固定子巻線を軸方向に固定しつつ、セグメント導体間の接続状態に対する公差に起因した悪影響を低減することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係る回転電機を示す縦断面図である。 図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る回転電機の固定子を一部省略した状態で示す拡大断面図である。 図2に示す本発明の第1の実施の形態に係る回転電機の固定子巻線におけるセグメント導体の嵌合構造(接続構造)を示す斜視図である。 回転電機の固定子巻線を構成する複数のセグメント導体における複数の嵌合部分の嵌合状態のバラツキの一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る回転電機を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る回転電機を構成する絶縁部材を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る回転電機を構成する移動規制部材を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係る回転電機を構成する加圧部材を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る回転電機を構成する弾性部材を示す斜視図である。 本発明の第7の実施の形態に係る回転電機を構成する弾性部材を示す斜視図である。 本発明の第8の実施の形態に係る回転電機を示す縦断面図である。 本発明のその他の形態に係る回転電機を示す縦断面図である。
以下、本発明の回転電機の実施の形態について図面を用いて説明する。本実施の形態は、本発明の回転電機を永久磁石電動機に適用した場合を例に挙げて説明するものである。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係る回転電機の構成及び構造を図1〜図3を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る回転電機を示す縦断面図である。図2は図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る回転電機の固定子を一部省略した状態で示す拡大断面図である。図3は図2に示す本発明の第1の実施の形態に係る回転電機の固定子巻線におけるセグメント導体の嵌合構造(接続構造)を示す斜視図である。
図1において、回転電機1は、回転電機1の外皮を構成する筐体2と、筐体2に軸受3を介して回転可能に支持された回転子4と、筐体2内に保持され、回転子4の外周側に間隙をあけて配置された筒状の固定子5とを備えている。回転電機1は、例えば、車両に用いられるものである。
筐体2は、例えば、筒状のフレーム21と、フレーム21の軸方向一方側(図1中、右側)に取り付けられてフレーム21の一方側の開口部を閉塞する第1ブラケット22と、フレーム21の軸方向他方側(図1中、左側)に取り付けられてフレーム21の他方側の開口部を閉塞する第2ブラケット23とで構成されている。フレーム21は、例えば、炭素鋼など鉄系材料の切削、鋳鋼やアルミニウム合金の鋳造、又は、プレス加工によって筒状に成形されている。フレーム21の内周面には、回転電機1の軸方向位置の基準面としての段差面21aが設けられている。第1ブラケット22及び第2ブラケット23の中心部にはそれぞれ軸受3が配設されている。
回転子4は、例えば、外部装置と接続可能なシャフト41と、シャフト41の外周側に固定されてシャフト41と一体に回転する筒状の回転子コア42と、回転子コア42の外周側に埋め込まれた永久磁石43と、回転子コア42及び永久磁石43の軸方向両端に取り付けられた非磁性体の環状プレート44とを含んでいる。シャフト41は、その両側が軸受3を介して第1ブラケット22及び第2ブラケット23に回転可能に支持されている。永久磁石43は、回転子4の界磁極として機能するものである。
固定子5は、フレーム21の内周側に焼き嵌めなどの方法で固定されている。固定子5は、フレーム21の内部に保持されると共に内周側に回転子4が配置される筒状の固定子コア51と、固定子コア51に巻装された固定子巻線52とを備えている。
固定子コア51は、図2示すように、薄肉の環状の電磁鋼板51aを複数枚積層して形成されている。固定子コア51の内周側には、固定子コア51の軸方向に延在するスロット54が周方向に間隔をあけて複数形成されている。換言すると、固定子コア51の内周側に径方向内方に突出して軸方向に延在するティース55が周方向に間隔をあけて複数設けられており、隣接するティース55間にスロット54が形成されている。
固定子巻線52は、図1及び図2に示すように、固定子コア51の軸方向一方側(図1及び図2中、右側)から複数のスロット54に挿通される複数の第1のセグメント導体57と固定子コア51の軸方向他方側(図1及び図2中、左側)から複数のスロット54に挿通される複数の第2のセグメント導体58とが各スロット54内で接続されることで形成されている。複数の第1のセグメント導体57の軸方向端部から軸方向に離隔した位置に第1ブラケット22が配置されている。複数の第2のセグメント導体58の軸方向端部から軸方向に離隔した位置に第2ブラケット23が配置されている。固定子巻線52は、例えば、複数のスロット54に分布巻で巻装されている。
各スロット54には、例えば図2に示すように、接続された第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58(固定子巻線52)が径方向に6本並んで収容されている(図2中、3本を図示する一方、3本が省略されている)。スロット54に収容されている各固定子巻線52(接続された第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58)の間、及び、各固定子巻線52とスロット54の内壁との間には、絶縁体70が配置されている。具体的には、スロット54内の各固定子巻線52は、筒状の絶縁体70により覆われており、絶縁性が担保されている。
第1のセグメント導体57は、略U字形状に形成されており、異なる2つのスロット54に収容される直線状の一対の第1コイル辺部61と、固定子コア51の軸方向一方側から外方に突出して一対の第1コイル辺部61の端部間を繋ぐ屈曲形状の第1コイル端部62とを有している。一対の第1コイル辺部61の先端部にはそれぞれ、第1嵌合凹部61a及び第1嵌合突部61b(図3参照)が設けられている。第1コイル端部62は、中間部位に固定子巻線52の軸方向一方側の端部となる第1頂部62aを有している。第1のセグメント導体57は、例えば、横断面が矩形状に形成されており、角型の導体である。
第2のセグメント導体58は、略U字形状に形成されており、異なる2つのスロット54に収容された直線状の一対の第2コイル辺部64と、固定子コア51の軸方向他方側から外方に突出して一対の第2コイル辺部64の端部間を繋ぐ屈曲形状の第2コイル端部65とを有している。一対の第2コイル辺部64の先端部にはそれぞれ、第1のセグメント導体57の第1嵌合突部61b(図3参照)に嵌合する第2嵌合凹部64a(図3参照)及び第1のセグメント導体57の第1嵌合凹部61aに嵌合する第2嵌合突部64bが設けられている。第2コイル端部65は、中間部位に固定子巻線52の軸方向他方側の端部となる第2頂部65aを有している。第2のセグメント導体58は、例えば、横断面が矩形状に形成されており、角型の導体である。第2のセグメント導体58は、例えば、第1のセグメント導体57と同じ形状のものである。
第1のセグメント導体57の第1嵌合凹部61a及び第1嵌合突部61bは、打ち抜き加工などによって形成されており、その加工面が第2のセグメント導体58と電気的な接続を可能とする接続面を形成している。同様に、第2のセグメント導体58の第2嵌合凹部64a及び第2嵌合突部64bは、打ち抜き加工などによって形成されており、その加工面が第1のセグメント導体57と電気的な接続を可能とする接続面を形成している。第1のセグメント導体57の第1嵌合凹部61a及び第1嵌合突部61bの接続面、第2のセグメント導体58の第2嵌合凹部64a及び第2嵌合突部64bの接続面はそれぞれ、例えば図2に示すように、第1のセグメント導体57及び第2のセグメント導体58がスロット54に収容されたときに、固定子コア51の径方向に略直交するように形成されている。また、第1嵌合凹部61a及び第2嵌合凹部64aは、例えば図2及び図3に示すように、接続面に直交する縦断面の凹形状が略矩形状に形成されている。第1嵌合突部61b及び第2嵌合突部64bは、第2嵌合凹部64a及び第1嵌合凹部61aの凹形状に応じて、接続面に直交する縦断面の形状が略矩形状に形成されている。
複数の第1のセグメント導体57と複数の第2のセグメント導体58は、各スロット54内で互いに軸方向に向かい合う第1コイル辺部61の先端部(第1嵌合凹部61a又は第1嵌合突部61b)と第2コイル辺部64の先端部(第2嵌合突部64b又は第2嵌合凹部64a)とが嵌合して接続されることで、固定子巻線52を形成している。すなわち、固定子巻線52は、一部が固定子コア51の軸方向一方側に突出した状態でスロット54に収容された複数の第1のセグメント導体57と一部が固定子コア51の軸方向他方側に突出した状態でスロット54に収容された複数の第2のセグメント導体58とがスロット54内で軸方向に向かい合う互いの先端部の嵌合により接続されることで形成されている。固定子巻線52は、第1及び第2のセグメント導体57、58の嵌合部分(接続部分)を、同一のスロット54内に複数有すると共に、周方向に並ぶ複数のスロット54内に複数有している。
また、図1に示すにように、複数の第1のセグメント導体57の第1コイル端部62(軸方向端部)と第1ブラケット22との間には、移動規制部材11が配置されている。移動規制部材11は、フレーム21の段差面21aと固定子コア51の軸方向一方側の端面における外周部とに挟み込まれることで固定されている。すなわち、移動規制部材11は、回転電機1の軸方向の基準面である段差面21aに当接した状態でフレーム21に固定されることで、軸方向の位置決めがなされている。移動規制部材11は、複数の第1コイル端部62の軸方向端部(図2に示す第1頂部62a)が当接する部材であり、複数の第1コイル端部62が軸方向で当接する当接面11aを有している。移動規制部材11は、複数の第1のセグメント導体57の軸方向の移動を規制して軸方向の位置決めをする機能を有している。移動規制部材11は、樹脂やセラミックなどの電気的絶縁性と耐熱性を有する材料により環状に形成されており、複数の第1のセグメント導体57が移動規制部材11を介して電気的に短絡しないように構成されている。
複数の第2のセグメント導体58の第2コイル端部65(軸方向端部)と第2ブラケット23との間には、絶縁部材12及び弾性部材13が設けられている。回転電機1では、複数の第2セグメント導体58を軸方向一方側に押し付ける押付力が弾性部材13及び絶縁部材12を順に介して伝達されるように構成されている。
絶縁部材12は、複数の第2コイル端部65の軸方向端部(第2頂部65a)に当接するように配置されている。絶縁部材12は、例えば、環状に形成された部材であり、軸方向一方側に複数の第2コイル端部65に当接する第1当接面12aを有すると共に軸方向他方側に弾性部材の先端部が当接する第2当接面12bを有している。絶縁部材12は、樹脂やセラミックなどの電気的な絶縁性と耐熱性を有する材料により形成されており、複数の第2のセグメント導体58が絶縁部材12を介して電気的に短絡しないように構成されている
弾性部材13は、絶縁部材12の第2当接面12bに当接するように配置されている。弾性部材13は、弾性の特性を有する部材であればよく、例えば、ゴムにより形成された部材や金属で形成されたバネ等により構成することが可能である。弾性部材13は、例えば、環状に形成されており、絶縁部材12側及び第2ブラケット23側の両側が平面状である。
弾性部材13には、例えば、加圧部材としての押付ボルト14によって、固定子巻線52(第2セグメント導体58)を軸方向一方側に向かって押し付ける押付力が加えられている。押付ボルト14は、第2ブラケット23を軸方向に貫通するボルト孔23aに挿通されており、先端部が弾性部材13に当接して軸方向一方側に向かって押圧している。押付ボルト14は、ボルト孔23aに対する挿入量(軸方向の移動量)に応じて弾性部材13に対する押付力(押込量)を調整することが可能である。押付ボルト14は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。周方向に配置された複数の押付ボルト14の挿入量を個別に変えることで、周方向の押付力(押込量)の分布を変えることが可能である。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る回転電機の作用効果を図1〜図4を用いて説明する。図4は回転電機の固定子巻線を構成する複数のセグメント導体における複数の嵌合部分の嵌合状態のバラツキの一例を示す説明図である。
上述したように、本実施の形態の固定子巻線52は、図に示すように、複数の第1のセグメント導体57の一対の第1コイル辺部61を固定子コア51の軸方向一方側から異なるスロット54に挿入すると共に、複数の第2のセグメント導体58の一対の第2コイル辺部64を固定子コア51の軸方向他方側から異なるスロット54に挿入し、各スロット54内において軸方向に向かい合う第1コイル辺部61の先端部(第1嵌合凹部61a又は第1嵌合突部61b)と第2コイル辺部64の先端部(第2嵌合突部64b又は第2嵌合凹部64a)を嵌合させることで形成されている。この固定子巻線52では、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58との嵌合部分がスロット54内に複数存在している。
このような構成の固定子巻線52では、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58との複数の嵌合部分(第1嵌合凹部61aと第2嵌合突部64b、又は、第1嵌合突部61bと第2嵌合凹部64a)には、製造上、軸方向長さ等の寸法が基準寸法に対して公差の範囲内でバラツキが生じる。したがって、寸法にバラツキがある複数の嵌合部分では、例えば図4に示すように、全てを均等に嵌合することが難しく、嵌合状態が不均一となり易い。この場合、複数の嵌合部分のうちの一部が不十分な嵌合状態となって、接触抵抗が増加する虞がある。
また、複数の嵌合部分が図4に示すような不均一な嵌合状態である場合において、図1に示す第1ブラケット22や第2ブラケット23などの導体よりも高剛性な部材によって第1のセグメント導体57及び第2のセグメント導体58を両側から軸方向に一様に押し込むことで、不十分な嵌合状態を解消しようとすると、複数の嵌合部分のうちの一部が無理に押し込まれた状態となって変形する懸念がある。
そこで、本実施の形態に係る回転電機1では、図1に示すように、移動規制部材11を第1のセグメント導体57の第1コイル端部62よりも第1ブラケット22側に配置してフレーム21に固定すると共に、弾性部材13が複数の押付ボルト14によって絶縁部材12を介して複数の第2のセグメント導体58を軸方向一方側に向かって押圧して第1のセグメント導体57側へ押し込むように構成されている。
複数の第2のセグメント導体58が第1のセグメント導体57側に押し込まれることで、複数の第1のセグメント導体57の第1コイル端部62が移動規制部材11の当接面11aに当接して各第1のセグメント導体57の軸方向の移動が規制される。このため、第1のセグメント導体57は、固定子コア51のスロット54から抜け出ることなく、軸方向に位置決めされた状態となる。すなわち、複数の第1のセグメント導体57の第1嵌合凹部61a及び第1嵌合突部61b(共に図2参照)がスロット54内で所定の位置に配置される。
このとき、両セグメント導体57、58の複数の嵌合部分(第1嵌合凹部61aと第2嵌合突部64b及び第1嵌合突部61bと第2嵌合凹部64a)に公差に起因した軸方向長さのバラツキが生じていても(例えば、図4参照)、軸方向一方側に押し付ける押付力が弾性部材13を介して複数の第2のセグメント導体58に伝達されるので、複数の嵌合部分の軸方向長さのバラツキに応じて、各嵌合部分に対する軸方向の押込量が弾性部材13の弾性によって調整される。したがって、両セグメント導体57、58の複数の嵌合部分は全て、所定の嵌合量を超えて押し込まれることがなく、良好な嵌合状態となる。
また、複数の第1のセグメント導体57及び複数の第2のセグメント導体58を移動規制部材11と弾性部材13とによって挟み込むことで、両セグメント導体57、58に対して常に軸方向の押付力が作用するので、固定子巻線52を固定する力を確保することができる。したがって、固定子巻線52単体や回転電機1全体に対して熱や振動などによる外的又は内的な力が作用しても、第1のセグメント導体57及び第2のセグメント導体58の固定子コア51のスロット54からの脱落や両セグメント導体57、58の嵌合解除を防止することができ、回転電機1の信頼性が向上する。
上述した本発明の第1の実施の形態に係る回転電機1は、軸方向に延在するスロット54が周方向に間隔をあけて複数形成された固定子コア51と、一部が固定子コア51の軸方向一方側に突出した状態でスロット54に収容された複数の第1のセグメント導体57と一部が固定子コア51の軸方向他方側に突出した状態でスロット54に収容された複数の第2のセグメント導体58とがスロット54内で軸方向に向かい合う互いの先端部61a、61b、64a、64bの嵌合により接続されることで形成された固定子巻線52と、固定子コア51を内部に保持する筒状のフレーム21と、複数の第1のセグメント導体57の軸方向端部から軸方向に離隔して配置され、フレーム21の軸方向一方側に取り付けられた第1ブラケット22と、複数の第2のセグメント導体58の軸方向端部から軸方向に離隔して配置され、フレーム21の軸方向他方側に取り付けられた第2ブラケット23と、複数の第1のセグメント導体57の軸方向端部が当接するように配置された電気的絶縁性を有する移動規制部材11と、複数の第2のセグメント導体58の軸方向端部に当接するように配置された絶縁部材12と、絶縁部材12と第2ブラケット23との間に配置された弾性部材13とを備え、複数の第2のセグメント導体58を軸方向一方側に押し付ける押付力が弾性部材13及び絶縁部材12を介して伝達されるように構成されている。
この構成により、弾性部材13が絶縁部材12を介して複数の第2のセグメント導体58を軸方向一方側に押し付けて複数の第1のセグメント導体57側へ押し込むと共に、移動規制部材11が複数の第1のセグメント導体57の軸方向の移動を規制することで、第1のセグメント導体57の固定子コア51のスロット54からの抜けを防止し、第2のセグメント導体58と第1のセグメント導体57の複数の嵌合部分を無理に押し込むことなく嵌合状態の不均一性を低減することができる。すなわち、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。
また、本実施の形態に係る回転電機1においては、フレーム21がその内周面に軸方向の基準面となる段差面21aを有し、移動規制部材11が段差面21aに当接した状態でフレーム21に固定されている。この構成により、移動規制部材11が第1のセグメント導体57の軸方向の位置決めの基準として機能する。したがって、第1のセグメント導体57の嵌合部分がスロット54内で所定の位置に配置されるので、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態の不均一性を更に低減することができる。
また、本実施の形態に係る回転電機1においては、複数の第2のセグメント導体58に伝達される押付力は、第2ブラケット23と弾性部材13との間に位置する少なくとも1つの加圧部材14により加えられる。この構成によれば、固定子巻線を軸方向両側から挟み込んだ2つの円板を固定子コアの外周部を貫通したボルトによって締結することで固定子巻線に軸方向の押付力を加える従来の回転電機と比較して、固定子コア51の外径を大きくすることなく、固定子巻線に軸方向の押付力を加えることができる。また、加圧部材14の軸方向の位置調整により弾性部材13に対する押付力(押込量)の大きさを調整することができる。
また、本実施の形態に係る回転電機1においては、加圧部材14が周方向に間隔をあけて複数配置されている。この構成によれば、複数の加圧部材14の各々に対して独立して軸方向の位置を調整することで、周方向に配置された複数の第2のセグメント導体58に対する押付力(押込量)の周方向分布を調整することが可能である。したがって、周方向に並ぶ両セグメント導体57、58の複数の嵌合部分の押込状態(嵌合状態)の不均一性を更に低減することができる。
また、本実施の形態に係る回転電機1においては、移動規制部材11がフレーム21の段差面21aと固定子コア51の軸方向一方側の端面とに挟まれることで固定されている。この構成によれば、移動規制部材11をフレーム21に固定する際の固定部材が不要となり、部品点数を削減することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る回転電機について図5を用いて説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る回転電機を示す縦断面図である。図5において、図1〜図4に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示す本発明の第2の実施の形態に係る回転電機1Aが第1の実施の形態に係る回転電機1(図1参照)と相違する点は、環状の絶縁部材12Aが、複数の第2のセグメント導体58の第2コイル端部65に対して当接するものではなく、複数の第2のセグメント導体58の第2コイル端部65とモールドにより一体化されていることである。複数の第2のセグメント導体58と一体化されている絶縁部材12Aでは、第2ブラケット23側を向く第2当接面12bに弾性部材13が当接する。絶縁部材12Aは、例えば、第2のセグメント導体58を固定子コア51のスロット54内に挿入する前に、複数の第2のセグメント導体58の第2コイル端部65の軸方向端部の第2頂部65a(図2参照)を覆うように樹脂などの絶縁材をモールドすることで形成される。この構成では、複数の第2のセグメント導体58の絶縁部材12Aに対する相対的な位置が定まった状態となる。
本実施の形態においては、複数の第2のセグメント導体58を個別に固定子コア51のスロット54に挿入する第1の実施の形態とは異なり、絶縁部材12Aの位置を調整することで、絶縁部材12Aと一体化された複数の第2のセグメント導体58の全てが一度にスロット54内へ挿入される。
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、加圧部材としての複数の押付ボルト14によって弾性部材13及び絶縁部材12Aを順に介して複数の第2のセグメント導体58が軸方向一方側に押し込まれる。したがって、弾性部材13の弾性によって、両セグメント導体57、58の複数の嵌合部分は全て、所定の嵌合量を超えて押し込まれることがなく、良好な嵌合状態となる。また、周方向の複数の押付ボルト14の挿入量(軸方向の移動量)を調整することで、周方向に並ぶ両セグメント導体57、58の複数の嵌合部分の押込状態(嵌合状態)の不均一性を低減することが可能である。
上述した本発明の第2の実施の形態に係る回転電機1Aにおいては、第1の実施の形態と同様に、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。
さらに、本実施の形態に係る回転電機1Aは、絶縁部材12Aがモールドにより複数の第2のセグメント導体58と一体化するように構成されている。この構成によれば、絶縁部材12Aにより第2のセグメント導体58の第2コイル端部65の変形を抑制することができる。加えて、絶縁部材12Aが複数の第2のセグメント導体58を一体的に支持しているので、絶縁部材12Aを用いて複数の第2のセグメント導体58の全てを一体的に固定子コア51のスロット54内へ挿入することができる。したがって、第1の実施の形態の構成の場合よりも第2のセグメント導体58のスロット54内への挿入性が向上する。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る回転電機について図6を用いて説明する。図6は本発明の第3の実施の形態に係る回転電機を構成する絶縁部材を示す斜視図である。なお、図6において、図1〜図5に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図6示す本発明の第3の実施の形態に係る回転電機1Bが第1の実施の形態に係る回転電機1(図1参照)と相違する点は、絶縁部材12Bにおける第2のセグメント導体58と当接する表面(第1当接面12a)に、第2のセグメント導体58の第2コイル端部65の第2頂部65a(図2参照)の外郭形状に対応した形状の窪み部12dが複数の第2コイル端部65の第2頂部65aの配置位置に対応した複数の位置に形成されていることである。
ところで、第1の実施の形態においては、絶縁部材12を複数の第2のセグメント導体58に当接させる前のスロット54(図2参照)内に押し込まれた状態の複数の第2のセグメント導体58が、同一スロット54内での複数の第2のセグメント導体58間の隙間や各第2のセグメント導体58とスロット54の内壁との隙間等によって、複数の第2のセグメント導体58のスロット54内での配置位置(径方向や周方向等の位置)が設計上の基準位置から大きくずれることがある。この場合、第2のセグメント導体58の絶縁部材12に対する当接位置が設計上の基準位置からずれるので、絶縁部材12を介して第2のセグメント導体58を軸方向一方側に向かって押し付けると、複数の第2のセグメント導体58の嵌合部(図2に示す第2嵌合突部64b及び第2嵌合凹部64a)の配置位置のバラツキが大きくなる。第2のセグメント導体58の複数の嵌合部の配置位置のバラツキが大きくなると、その分、加圧部材(押付ボルト)14による第2のセグメント導体58の押込量を増加させないと、両セグメント導体57、58の複数の嵌合部分の不均一な嵌合状態を解消することができない。しかし、押込量を増加させると、それらの嵌合部分の嵌合状態によっては、第2のセグメント導体58を必要以上に押し付ける結果となり、嵌合部分に変形が生じる懸念がある。
それに対して、本発明の第3の実施の形態においては、絶縁部材12Bを複数の第2のセグメント導体58に当接させると、第2のセグメント導体58の第2コイル端部65の複数の第2頂部65aがそれぞれ絶縁部材12Bの第1当接面12aに形成された各窪み部12dに係合するように表面上を移動し、複数の第2のセグメント導体58の絶縁部材12Bに対する相対的な配置位置が設計上の基準位置に近づくように修正される。すなわち、絶縁部材12Bの各窪み部12dは、各第2のセグメント導体58に対する位置決め機能を有している。複数の第2のセグメント導体58の絶縁部材12Bに対する配置位置の修正に応じて、第2のセグメント導体58の複数の嵌合部分のスロット54内の配置位置が修正されるので、当該複数の嵌合部分には、公差による寸法のバラツキの影響のみが残ることになる。したがって、第2のセグメント導体58を必要以上に押し付ける虞が低減される。
上述した本発明の第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。
また、本実施の形態に係る回転電機1Bにおいては、絶縁部材12Bが第2のセグメント導体58の軸方向端部に当接する表面に第2のセグメント導体58の軸方向端部の外郭形状に対応する形状の複数の窪み部12dを有するように構成されている。この構成により、絶縁部材12Bを複数の第2のセグメント導体58に当接させた際に第2のセグメント導体58の軸方向端部が窪み部12dに係合するので、各第2のセグメント導体58が絶縁部材12Bに対して位置決めされる。したがって、第2のセグメント導体58の嵌合部分の配置位置のバラツキが抑制されるので、両セグメント導体57、58の嵌合部分の不均一な嵌合状態を更に低減することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係る回転電機について図7を用いて説明する。図7は本発明の第4の実施の形態に係る回転電機を構成する移動規制部材を示す斜視図である。図7において、図1〜図6に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図7に示す本発明の第4の実施の形態に係る回転電機1Cが第1の実施の形態に係る回転電機1(図1参照)と相違する点は、移動規制部材11Cにおける複数の第1のセグメント導体57と当接する表面(当接面11a)に、第1のセグメント導体57の第1コイル端部62の第1頂部62a(図2参照)の外郭形状に対応した形状の窪み部11bが複数の第1コイル端部62の第1頂部62aの配置位置に対応した複数の位置に形成されていることである。
ところで、第1の実施の形態においては、移動規制部材11に当接する前のスロット54(図2参照)内に押し込まれた状態の複数の第1のセグメント導体57は、同一スロット54内での複数の第1のセグメント導体57間の隙間や各第1のセグメント導体57とスロット54の内壁との隙間等によって、複数の第1のセグメント導体57のスロット54内での配置位置(径方向や周方向等の位置)が設計上の基準位置から大きくずれることがある。この場合、第1のセグメント導体57の移動規制部材11に対する当接位置が設計上の基準位置からずれるので、複数の第1のセグメント導体57の嵌合部(図2及び図3に示す第1嵌合凹部61a及び第1嵌合突部61b)の配置位置のバラツキが更に大きくなる。第1のセグメント導体57の複数の嵌合部の配置位置のバラツキが大きくなると、第3の実施形態において説明したように、両セグメント導体57、58の複数の嵌合部分の不均一な嵌合状態を解消するための押込量が増加する。そのため、第2のセグメント導体58を必要以上に押し付ける懸念がある。
それに対して、本発明の第4の実施の形態においては、複数の第1のセグメント導体57が移動規制部材11Cに当接すると、第1のセグメント導体57の第1コイル端部62の複数の第1頂部62aがそれぞれ移動規制部材11Cの当接面11aに形成された各窪み部11bに係合するように表面上を移動し、複数の第1のセグメント導体57の移動規制部材11Cに対する相対的な配置位置が設計上の基準位置に近づくように修正される。すなわち、移動規制部材11Cの各窪み部11bは、各第1のセグメント導体57に対する位置決め機能を有している。複数の第1のセグメント導体57の移動規制部材11Cに対する配置位置の修正に応じて、第1のセグメント導体57の複数の嵌合部分のスロット54内の配置位置が修正されるので、公差による寸法のバラツキの影響のみが残ることになる。
上述した本発明の第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。 また、本実施の形態に係る回転電機1Cにおいては、移動規制部材11Cが複数の第1のセグメント導体57が当接する表面に複数の第1のセグメント導体57の軸方向端部の外郭形状に対応した形状の複数の窪み部11bを有するように構成されている。この構成により、複数の第1のセグメント導体57が移動規制部材11Cに当接した際に第1のセグメント導体57の複数の軸方向端部が各窪み部11bに係合するので、各第1のセグメント導体57が移動規制部材11Cに対して位置決めされる。したがって、第1のセグメント導体57の複数の嵌合部分の配置位置のバラツキが抑制されるので、両セグメント導体57、58の嵌合部分の不均一な嵌合状態を更に低減することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態に係る回転電機について図8を用いて説明する。図8は本発明の第5の実施の形態に係る回転電機を構成する加圧部材を示す断面図である。
図8に示す本発明の第5の実施の形態に係る回転電機1Dが第1の実施の形態に係る回転電機1(図1参照)と相違する点は、加圧部材が弾性部材と一体化されて構成されたことである。加圧部材が弾性部材と一体化された構成部品として、例えば、ボールブランジャ80が挙げられる。ボールブランジャ80は、軸方向に延在する貫通しない収容穴部81aを有するねじ部本体81と、ねじ部本体81の収容穴部81aに収容されたコイルばね82と、一端部が外部に露出すると共に他端部がコイルばね82の先端部に当接した状態で収容穴部81aに配置されるボール83とで構成されている。ボールブランジャ80は、弾性部材の機能を有するコイルばね82を内部に収容しているものであり、ボール83が収容穴部81a内で軸方向に移動可能である。
上述した本発明の第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。
また、本実施の形態に係る回転電機1Dにおいては、加圧部材80が弾性部材と一体化された一部品により構成されている。この構成によれば、部品点数を削減することができる。加えて、加圧部材80の配置により一体化された弾性部材の配置も完了するので、加圧部材と弾性部材82別々の部品である場合と比べて、部品の配置工程を削減することができる。その結果、回転電機1Dの組立の工数及び時間を削減することができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態に係る回転電機について図9を用いて説明する。図9は本発明の第6の実施の形態に係る回転電機を構成する弾性部材を示す斜視図である。
図9に示す本発明の第6の実施の形態に係る回転電機1Eが第1の実施の形態に係る回転電機1(図1参照)と相違する点は、弾性部材が加圧部材との接触面に加圧部材と係合する係合部を有している。具体的には、弾性部材13Eにおける加圧部材としての押付ボルト14(図1参照)との接触面に押付ボルト14の先端部と係合する係合部85が押付ボルト14の配置位置に対応して周方向に間隔をあけて複数形成されている。係合部85としては、例えば、凹部や貫通孔が挙げられる。
第1の実施の形態の弾性部材13(図1参照)のように押付ボルト14との接触面が平面の場合、押付ボルト14の弾性部材13に対する接触の位置や方向が正確でないと、弾性部材13を介して伝達される押付力が軸方向に対して傾いた状態で第2のセグメント導体58(図1参照)に作用する虞がある。この場合、第2のセグメント導体58をスロット54(図1参照)内の想定した基準位置に押し込むことが難しくなる。
それに対して、本実施の形態においては、加圧部材としての押付ボルト14の先端部が弾性部材13Eの係合部85としての凹部に係合することで、押付ボルト14の弾性部材13Eに接触する部分の位置ずれを防止している。すなわち、押付ボルト14の弾性部材13Eに対する位置決めが可能となり、押付ボルト14は弾性部材13E及び第2のセグメント導体58を正確に軸方向と平行な方向に押し付けることが可能となる。
上述した本発明の第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。 また、本実施の形態に係る回転電機1Eにおいては、弾性部材13Eが加圧部材14の先端部と係合する係合部85を有している。この構成によれば、加圧部材14の弾性部材13Eに対する位置ずれが生じないので、弾性部材13Eが複数の第2のセグメント導体58を正確に軸方向に押し込むことができる。したがって、第2のセグメント導体58の複数の嵌合部分の配置位置のバラツキが抑制されるので、両セグメント導体57、58の嵌合部分の不均一な嵌合状態を更に低減することができる。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態に係る回転電機について図10を用いて説明する。図10は本発明の第7の実施の形態に係る回転電機を構成する弾性部材を示す斜視図である。
図10示す本発明の第7の実施の形態に係る回転電機1Fが第1の実施の形態に係る回転電機1(図1参照)と相違する点は、加圧部材が弾性部材に締結されることである。具体的には、弾性部材13Fは、加圧部材としての押付ボルト14と締結可能な締結部86が押付ボルト14の配置位置に対応して周方向に間隔をあけて複数設けられている。締結部86として、例えば、ヘリサートやイリサートが挙げられる。
上述した本発明の第7の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。 また、本実施の形態に係る回転電機1Fにおいては、加圧部材14が弾性部材13Fと締結されるように構成されている。この構成によれば、加圧部材14が締結により弾性部材13Fに対して位置決めされるので、弾性部材13Fが複数の第2のセグメント導体58を正確に軸方向に押し込むことができる。したがって、第2のセグメント導体58の複数の嵌合部分の配置位置のバラツキが抑制されるので、両セグメント導体57、58の嵌合部分の不均一な嵌合状態を更に低減することができる。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態に係る回転電機について図11を用いて説明する。図11は本発明の第8の実施の形態に係る回転電機を示す縦断面図である。図11中、第1ブラケットを省略している。図11において、図1〜図10に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図11に示す本発明の第8の実施の形態に係る回転電機1Gが第1の実施の形態に係る回転電機1(図1参照)と相違する点は、移動規制部材11Gが、フレーム21Gと固定子コア51とによって挟み込まれることで固定されるのではなく、フレーム21Gを貫通した締結部材89と締結することによってフレーム21Gに固定されることである。具体的には、フレーム21Gにおける移動規制部材11Gの配置に対応した部分には、径方向に貫通する貫通孔88が周方向に間隔をあけて複数形成されている。環状の移動規制部材11Gには、締結部材89としての固定ボルトに締結可能な締結部としてのねじ穴11cがフレーム21Gの貫通孔88の配置位置に応じて周方向に間隔をあけて複数設けられている。移動規制部材11Gは、フレーム21Gの貫通孔88に挿通された固定ボルト89がねじ穴11cにねじ込まれることでフレーム21Gに固定されている。
上述した本発明の第8の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。 [その他の実施の形態]
なお、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
例えば、上述した第1〜第8の実施の形態においては、本発明の回転電機を回転子4が永久磁石43を有する永久磁石電動機に適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明は、回転子が界磁巻線を有する同期電動機、回転子がかご形導体を有する誘導電動機、回転子が回転子コアだけで構成されるリラクタンスモータ等に対しても適用可能である。すなわち、本発明の回転電機を適用する際に、磁界を発生させるための回転子の構成部品やその形状についての制限はない。
また、上述した実施の形態においては、接続された第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58(固定子巻線52)を各スロット54に6本収容した例を示した。しかし、各スロット54内に収容可能な任意の本数(例えば、2本、4本、8本等)の固定子巻線52を配置することが可能である。
また、上述した実施の形態においては、各スロット54内に収容された複数の固定子巻線52をそれぞれ筒状の絶縁体70によって覆うように構成した例を示した。しかし、固定子巻線52の絶縁性を担保できれば、各固定子巻線52を絶縁体70によって覆う必要はなく、絶縁体の形状や配置について特に制限されない。また、絶縁体は、絶縁紙や樹脂などで形成されたボビン状のものでもよく、その材料や種類についても特に制限されない。また、固定子巻線52自体が絶縁耐力を有している場合には、絶縁体をスロット54内に配置する必要がない。
また、上述した実施の形態においては、第1のセグメント導体57及び第2のセグメント導体58の嵌合部である第1嵌合凹部61a、第1嵌合突部61b、第2嵌合凹部64a、第2嵌合突部64bの接続面がスロット54内で固定子コア51の径方向に略直交するように形成した例を示した。しかし、第1嵌合凹部61a、第1嵌合突部61b、第2嵌合凹部64a、第2嵌合突部64bの接続面をスロット54内で周方向に直交するように形成することも可能である。
また、上述した実施の形態においては、第1のセグメント導体57の第1嵌合凹部61a及び第2のセグメント導体58の第2嵌合凹部64aにおける接続面に直交する縦断面の凹形状を略矩形状に形成すると共に、第1のセグメント導体57の第1嵌合突部61b及び第2のセグメント導体58の第2嵌合突部64bにおける接続面に直交する縦断面の形状を略矩形状に形成した例を示した。しかし、第1嵌合凹部と第2嵌合突部及び第1嵌合突部と第2嵌合凹部は、嵌合可能な任意の形状に形成することが可能である。例えば、第1嵌合凹部及び第2嵌合凹部における接続面に直交する縦断面の凹形状を三角形や半円、半楕円等の形状に形成すると共に、第1嵌合突部及び第2嵌合突部おける接続面に直交する縦断面の形状を第1嵌合凹部及び第2嵌合凹部の形状に応じて三角形や半円、半楕円等の形状に形成することが可能である。また、第1嵌合凹部及び第2嵌合凹部を円柱状の凹部に形成すると共に、第1嵌合突部及び第2嵌合突部を第1嵌合凹部及び第2嵌合凹部の形状に応じて円柱状に形成することも可能である。
また、上述した実施の形態においては、加圧部材として複数の押付ボルト14を用いた構成の例を示した。しかし、加圧部材は押付ボルト14のように取付状態に応じて弾性部材13に対する押込み量(押付力)を調整可能な部材であれば良く、その形状や材料、数量についての制限は特にない。
また、上述した実施の形態においては、加圧部材14によって第2のセグメント導体58を軸方向一方側へ押し込む押付力を加える構成の例を示した。しかし、加圧部材14を用いずに第2のセグメント導体58を押し込む押付力を加える構成も可能である。例えば、図12に示すように、第2ブラケット23Hによって弾性部材13Hを介して第2のセグメント導体58を押し込む押付力を加えるように回転電機1Hを構成することが可能である。図12は本発明のその他の形態に係る回転電機を示す縦断面図である。
具体的には、弾性部材13Hが第2ブラケット23H及び絶縁部材12の両方に当接するように形成されている。回転電機1Hには、第1の実施の形態のような加圧部材としての押付ボルト14(図1参照)がないので、第2ブラケット23Hは第1の実施の形態のような押付ボルト14が挿入されるボルト孔23aを備えていない。
第2ブラケット23Hをフレーム21に固定すると、第2ブラケット23Hが弾性部材13Hに当接する。これにより、第2ブラケット23Hによる軸方向一方側に押し付ける押付力が弾性部材13H及び絶縁部材12を介して複数の第2のセグメント導体58に作用する。したがって、本実施の形態においても、第1の実施の形態の場合と同様に、第1のセグメント導体57と第2のセグメント導体58を複数接続することで形成される固定子巻線52を軸方向に固定しつつ、第1及び第2のセグメント導体57、58間の嵌合状態における公差に起因した悪影響を低減することができる。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H…回転電機、 11、11C、11G…移動規制部材、11b…窪み部、 12、12A、12B…絶縁部材、 12d…窪み部、 13、13E、13F、13H…弾性部材、 14…押付ボルト(加圧部材)、 21、21G…フレーム、 21a…段差面、 22…第1ブラケット、 23、23H…第2ブラケット、 51…固定子コア、 52…固定子巻線、 54…スロット、 57…第1のセグメント導体、 58…第2のセグメント導体、 62…第1コイル端部(軸方向端部)、 65…第2コイル端部(軸方向端部)、 80…ボールプランジャ(加圧部材及び弾性部材)、 85…係合部、 88…貫通孔、 89…締結部材

Claims (12)

  1. 軸方向に延在するスロットが周方向に間隔をあけて複数形成された固定子コアと、
    一部が前記固定子コアの軸方向一方側に突出した状態で前記スロットに収容された複数の第1のセグメント導体と一部が前記固定子コアの軸方向他方側に突出した状態で前記スロットに収容された複数の第2のセグメント導体とが前記スロット内で軸方向に向かい合う互いの先端部の嵌合により接続されることで形成された固定子巻線と、
    前記固定子コアを内部に保持する筒状のフレームと、
    前記複数の第1のセグメント導体の軸方向端部から軸方向に離隔して配置され、前記フレームの軸方向一方側に取り付けられた第1ブラケットと、
    前記複数の第2のセグメント導体の軸方向端部から軸方向に離隔して配置され、前記フレームの軸方向他方側に取り付けられた第2ブラケットと、
    前記複数の第1のセグメント導体の軸方向端部が当接するように配置された電気的絶縁性を有する移動規制部材と、
    前記複数の第2のセグメント導体の軸方向端部に当接するように配置された絶縁部材と、
    前記絶縁部材と前記第2ブラケットとの間に配置された弾性部材とを備え、
    前記複数の第2のセグメント導体を軸方向一方側に押し付ける押付力が前記弾性部材及び前記絶縁部材を介して伝達されるように構成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記フレームは、その内周面に軸方向の基準面となる段差面を有し、
    前記移動規制部材は、前記段差面に当接した状態で前記フレームに固定されている
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記絶縁部材は、モールドにより前記複数の第2のセグメント導体と一体化されている
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記絶縁部材は、前記複数の第2のセグメント導体の軸方向端部に当接する表面に前記複数の第2のセグメント導体の軸方向端部の外郭形状に対応した形状の複数の窪み部を有している
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記移動規制部材は、前記複数の第1のセグメント導体が当接する表面に前記複数の第1のセグメント導体の軸方向端部の外郭形状に対応した形状の複数の窪み部を有している
    ことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記複数の第2のセグメント導体に伝達される前記押付力は、前記第2ブラケットと前記弾性部材との間に位置する少なくとも1つの加圧部材により加えられる
    ことを特徴とする回転電機。
  7. 請求項6に記載の回転電機において、
    前記加圧部材は、周方向に間隔をあけて複数配置されている
    ことを特徴とする回転電機。
  8. 請求項6に記載の回転電機において、
    前記加圧部材は、前記弾性部材と一体化された一部品により構成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  9. 請求項6に記載の回転電機において、
    前記弾性部材は、前記加圧部材の先端部と係合する係合部を有する
    ことを特徴とする回転電機。
  10. 請求項6に記載の回転電機において、
    前記加圧部材が前記弾性部材と締結する
    ことを特徴とする回転電機。
  11. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記移動規制部材は、前記フレームの前記段差面と前記固定子コアの軸方向一方側の端面とに挟まれることで固定されている
    ことを特徴とする回転電機。
  12. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記フレームは、前記移動規制部材の配置に対応した位置に設けられた貫通孔を有し、
    前記移動規制部材は、前記フレームの前記貫通孔に挿通された締結部材と締結することで前記フレームに固定されている
    ことを特徴とする回転電機。
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