JP2021008275A - 吐出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、内容物の残量が少なくなったときも内容物を外部に吐出することが容易な吐出器を提供することにある。【解決手段】上記課題を解決するため、本発明は押圧されると内容物を口部11から吐出する容器本体10に設けられる吐出器20であって、口部11に連通し、内容物を所定量収容可能な内部空間22aを有する可撓性の筒状部22と、この内部空間22aに収容された内容物を外部に吐出する吐出部21と、口部11と筒状部22との連通路を開閉し、連通路を開いたときに容器本体10から筒状部22に向かう方向へのみ内容物の移動を許容する逆止弁24とを備えるものとした。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、チューブ状容器等の各種容器本体の口部に設けられ、容器本体の内容物を外部に吐出する吐出器に関する。
例えば歯磨粉や化粧品、医薬品等の液状、ペースト状、ジェル状等の流動性を有する内容物を収容する容器として、従来、パウチ容器やチューブ容器(例えば、特許文献1参照)等が使用されている。チューブ容器は、例えばポリエチレンなどの樹脂材料により形成される最内層と最外層との間に遮光層を備えた積層体等により構成されている(例えば、特許文献2参照)。一般に、チューブ容器は可撓性を有し、チューブ容器の胴部を押圧すれば、胴部内の内容物が口部から吐出するように構成されている。チューブ容器は内容物を簡易に吐出させることができ、遮光層等により内容物の劣化を抑制することができるため、日常的に、且つ、数日〜数ヶ月等の比較的長期間にわたって使用される商品等の収容容器として広く用いられている。
近年、マイクロプラスチックによる環境への影響が世界的に懸念されている。そのため、包装容器についても樹脂量の削減が求められ、チューブ容器等においては積層体を構成する樹脂量を削減し、チューブ容器を薄肉化することが求められている。
ところで、チューブ容器内の内容物の残量が少なくなってくると、胴部を押圧した際、内容物は押圧して潰れる部分から逃げるようにしてチューブ容器内を移動するため、内容物を口部に集めることが難しくなる。このため内容物の残量が少なくなってくると、チューブ容器の後端を巻き上げるなどして内容物を口部まで移動させることが一般に行われている。しかしながら、チューブ容器の薄肉化が進められると、チューブ容器の剛性等が不足し、チューブ容器の後端を巻き上げた形状で保持することが困難になる。そのため、内容物の残量が少なくなったときに、内容物を口部の周辺に集めることが困難になり、内容物を最後まで使い切ることができない場合が生じる。内容物が高価な化粧品等である場合、チューブ容器を切断して内容物を最後まで使おうとする消費者も存在する。しかしながら、チューブ容器内に複数回の使用量に相当する内容物が残存している場合、チューブ容器を切断すると内容物が光や酸素等に触れて劣化するおそれがある。従って、この場合も内容物を最後まで使用することが困難になる。
一方、特許文献3には、チューブ容器の内容物を最後まで注出するための注出具が提案されている。当該注出具はチューブ容器の後端側を挿入可能な長穴を形成する2本の棒を有し、この2本の棒によりチューブ容器を挟み込みながら、口部側に移動させることで、内容物を口部の周辺に保持させるようにしている。しかしながら、このような注出具では、チューブ容器を強く挟みこみながら、当該注出具を口部側に移動させる必要があるため、チューブ容器が薄肉化するとチューブ容器を破損する恐れがある。また、チューブ容器内の内容物の残量に応じて注出具を口部側に移動させる必要があるため、その作業が手間であるといった課題もある。
特開2016−74475号公報 特開2018−162082号公報 実用新案登録第3127089号公報
本発明の課題は、内容物の残量が少なくなったときも内容物を外部に吐出することが容易な吐出器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る吐出器は、押圧されると内容物を口部から吐出する容器本体に設けられる吐出器であって、前記口部に連通する内部空間を有し、該内部空間内に前記内容物を所定量収容可能な可撓性の筒状部と、前記内部空間に収容された前記内容物を外部に吐出する吐出部と、前記口部と前記筒状部との連通路を開閉し、該連通路を開いたときに前記容器本体から前記筒状部に向かう方向へのみ前記内容物の移動を許容する逆止弁とを備えるものとした。
当該吐出器において、前記吐出部の吐出路を開閉すると共に、前記吐出路を開いたときに前記吐出部から外部に向かう方向へのみ前記内容物の移動を許容し、前記筒状部への気体の流入を防止する第二逆止弁を備えることが好ましい。
また、当該吐出器において、前記筒状部は、前記容器本体の前記口部に脱着自在に設けられることが好ましい。
さらに、当該吐出器において、前記内容物の残量が前記所定量以上である場合、前記吐出部から前記内容物が吐出された後、前記内部空間には前記内容物が前記所定量になるまで充填されることが好ましい。
前記容器本体は、可撓性の胴部を有し、前記筒状部の弾性復元力は、前記胴部の弾性復元力よりも大きいことが好ましい。
当該吐出器が設けられる前記容器本体はチューブ容器又はパウチ容器であることが好ましい。
本発明に係る吐出器は、容器本体の口部に連通する内部空間を有する可撓性の筒状部を備え、この内部空間に収容された内容物を外部に吐出する吐出部を備える。そのため、容器本体に収容された内容物を外部に吐出する際には、内容物が当該筒状部の内部空間を通過する。口部と筒状部との連通路には逆止弁が設けられ、容器本体から筒状部に向かう方向への内容物の移動は許容されるが、その逆方向への内容物の移動は防止される。従って、内容物の残量が少なくなったときも、容器本体内の内容物を筒状部の側に移動させれば、内容物が再度容器本体に戻るのを逆止弁により防止することができる。筒状部の内部空間には所定量の内容物を収容させることができるため、内容物の残量によっては残った内容物を全量筒状部内に収容させることもできる。そして、筒状部は可撓性を有するため、筒状部を手で押圧するなどすれば、当該吐出器を有していない場合に容器本体を押圧する場合と比較すると、内容物の残量が少なくなったときも内容物を外部に吐出することが容易になる。
本発明に係る吐出器及び容器の一例を示す一部断面図である。 図1の吐出器を拡大して示す断面図である。 図1の吐出器及び容器の使用態様を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る吐出器及び容器の実施の形態について説明する。図1に示す容器100は、容器本体10と、容器本体10の口部11に設けられる吐出器20とから構成されており、吐出器20の吐出部21にはオーバーキャップ30が設けられている。ここで、容器本体10、吐出器20及びオーバーキャップ30の各中心軸は共通軸O上に位置するようにこれらが配置される。また、本実施の形態では共通軸Oに沿う方向においてオーバーキャップ30が設けられる側を上方、容器本体10が設けられる側を下方とする。
図1に示す容器本体10はいわゆるチューブ容器の本体部分であり、可撓性を有し、内部に内容物を収容する収容空間(第一収容部)12aを有する扁平筒状の胴部12と、胴部12の上方に連設される上記口部11とを備えている。また、胴部12の下方には平坦に潰されて熱溶着等されることにより形成されたシール部13が設けられている。
胴部12の収容空間12a内に収容される内容物は、例えば、化粧品、医薬品、食品等の他、接着剤やコーキング剤等であり、液状、ペースト状、ジェル状等の流動性を有する物体が収容される。
胴部12は、例えば、樹脂層/遮光層/樹脂層を積層した積層体から構成することができる。樹脂層の間に遮光層を介在させることで、内容物を光劣化から抑制することができる。内容物に触れる最内層と、外気に触れる最外層とは、例えば、ポリエチレン(LDPE、LLDPE、HDPE)製、ポリエチレンテレフタレート(PET)製等、種々の容器包装用樹脂からなる層とすることができる。また、遮光層としては、例えば、アルミ層、或いは、一面に遮光性塗料を塗布した樹脂層などとすることもできる。また、各層間に各層間の接着性を高めるためのアンカーコート層やドライラミネート層などの接着層が設けられていてもよい。但し、遮光層は必須の構成ではない。また、胴部12の構成材料は、内容物に応じて適宜適切な材料とすることが好ましい。
口部11は略円筒形状の周壁11aと、略中央に連通孔11bが形成された環状平板状の底部11cとを備えている。周壁11aの外周面には雄ネジが設けられている。胴部12を押圧すれば、収容空間12a内の内容物は口部11から吐出され、吐出器20側に移行する。
吐出器20は、上記吐出部21と、容器本体10の口部11と吐出部21とに連通する内部空間22aを有する筒状部22とを備えている。筒状部22の下方には、容器本体10の口部11に装着されるキャップ部23が設けられている。また、筒状部22と容器本体10の口部11との連通路には第一逆止弁24(逆止弁)が設けられ、吐出部21には第二逆止弁25が設けられている。また、吐出部21には上記オーバーキャップ30が装着される。
以下、図2を参照して吐出器20の構成をより詳細に説明する。まず、筒状部22について説明する。筒状部22は可撓性を有するものとし、本実施の形態では共通軸O方向に長尺な略円筒形状に形成されている。
筒状部22の内部空間(第二収容部)22aは、容器本体10の収容空間12aと比較すると容積は小さいが、内容物を所定量保持することができるような容積を有するものとする。内部空間22a内に保持可能な内容物の量(所定量)は特に限定されるものではないが、例えば、内容物の0.5回分以上15回分以下の使用量に相当する量であることが好ましく、1回分以上10回分以下の使用量に相当する量であることがより好ましく、2回分以上5回分以下の使用量に相当する量等にしてもよく、当該筒状部22の内部空間22aの容積は適宜適切な大きさにすることができる。
当該筒状部22は、弾性変形したときに元の形状に復元可能な弾性を有する材料から構成することが好ましい。例えば、胴部12と同様の材料からなる積層体等により構成することができる。なお、筒状部22が復元する際の弾性復元力は、胴部12が復元する際の弾性復元力よりも大きくなるように設定することが好ましい。弾性復元力をこのように設定することにより、後述するように、押圧された筒状部22が復元する際、胴部12の内容物を筒状部22へより確実に吸い上げることができる。胴部12と筒状部22の弾性復元力は、例えば胴部12と筒状部22の形状や素材となる材料の他、厚みによっても調整することができる。例えば、胴部12を筒状部22よりも薄厚とする場合は、弾性復元力を上記のように設定できることに加え、従来のチューブ容器等に比して胴部12を薄肉に形成することで、容器本体10の樹脂量を削減することができる。また、筒状部22については従来と同程度の肉厚にすることで、残量が少なくなった場合も内容物を吐出させることが容易になると共に、当該吐出器20については長期間にわたって繰り返し使用可能な耐久性を付与することができる。
キャップ部23は、容器本体10の口部11の周壁11aの内周面に当接される当接片23aと、口部11の外周面に形成された雄ネジに螺合される雌ネジ23bが内周面に形成された周壁23cと、上記当接片23a及び周壁23cの上端を覆う円環平板状の天壁23dとを備えている。天壁23dは筒状部22の外周面から外側に突出するように筒状部22の外周面に連設されている。共通軸Oに沿う方向における当接片23aの長さは、容器本体10の口部11の周壁11aの長さよりも短く、周壁11aの上方においてのみ当接片23aが当接されている。
第一逆止弁24は、容器本体10の口部11と当該吐出器20の筒状部22との連通路を開閉し、連通路を開いたときに容器本体10から筒状部22に向かう方向へのみ内容物の移動を許容する。第一逆止弁24により連通路が閉じられているときは、筒状部22から容器本体10へ向かう方向への内容物の移動は遮断され、空気の流入も遮断される。
本実施の形態では、第一逆止弁24は、上記キャップ部23の当接片23aに圧接される圧接体24aと、一又は複数の連結片24bを介して、圧接体24aに連結される弁体24cとを備えている。圧接体24a、連結片24b及び弁体24cはいずれも弾性材料からなる。
圧接体24aは、上記キャップ部23の当接片23aの内径よりも大きな外径を有する円筒形に形成されている。共通軸Oに沿う方向における圧接体24aの長さは、容器本体10の口部11の周壁11aの長さと略等しい。圧接体24aの略上半分はキャップ部23の当接片23aの内側に圧接されており、これにより当該第一逆止弁24がキャップ部23の内側に位置不動に固定される。また、圧接体24aの略下半分は下方に向かうにつれて厚みが薄くなっており、容器本体10の口部11の周壁11aの内周面と圧接体24aの下方との間には空間が設けられている。
弁体24cは、容器本体10の口部11の連通孔11bの孔径よりも外径の大きい円形状を呈し、弁体24cにより連通孔11bが上方から塞がれる。弁体24cの外縁部は容器本体10の口部11の底部11cの上面に当接される。
連結片24bは、圧接体24aの下端に弁体24cを連結するための部位であり、例えば、短尺な方形状に形成される。弁体24cに対して容器本体10の収容空間12aから筒状部22の内部空間22aに向かう方向に力が加わったときに、当該連結片24bは弾性変形し、弁体24cは連結片24bを支点に上方に回動する。その結果、容器本体10の収容空間12aと、筒状部22の内部空間22aとの連通路が開く。弁体24cに対して容器本体10の収容空間12aから筒状部22の内部空間22aに向かう方向への力が解除されたとき、連結片24bの弾性復元力によって弁体24cが元の位置に戻り、連通孔11bが塞がれ、連通路が閉じる。
次に、吐出部21について説明する。吐出部21はノズル形状を呈し、共通軸Oに沿う方向に長尺な吐出路21aを内側に有し、その外周面には雄ネジ21bが設けられている。吐出路21aの下端には第二逆止弁25が設けられ、吐出路21aの上端は内容物が外部に吐出する吐出口21cとなっている。
第二逆止弁25は、上記吐出路21aを開閉すると共に、吐出路21aを開いたときに当該吐出部21から外部に向かう方向へのみ内容物の移動を許容し、筒状部22への気体の流入を防止する。
本実施の形態では、第二逆止弁25は、上記吐出路21aの下端、すなわち筒状部22から吐出路21aへの入口を閉塞する球状弁25aを備え、当該球状弁25aは吐出路21aの入口に設けられた断面V字状の支持部25bに支持されて、筒状部22側への移動が規制されている。当該支持部25bの下部には吐出路21aと連通する小孔25cが設けられている。また、支持部25bの上方には、当該球状弁25aの上方への移動を所定の範囲内において許容する規制片25dが設けられている。当該規制片25dにより、球状弁25aは上方に所定の範囲内で移動可能になっている。
第二逆止弁25に対して筒状部22から吐出路21aに向かう方向に力が加えられると、小孔25cを閉塞していた球状弁25aが規制片25dにより規制される範囲内で上方に移動する。その結果、吐出路21aが開く。第二逆止弁25に対して筒状部22から吐出路21aに向かう方向に力が解除されると、球状弁25aが下方に移動し、小孔25cを閉塞し、吐出路21aが閉じられる。なお球状弁25aは、容器100の姿勢を変更すると、その自重に伴う力によっても支持部25bと規制片25dとの間を移動して、吐出路21aを開閉する。
吐出路21aの径の大きさ、支持部25bの下部に設けられる小孔25cの径の大きさを調整することにより、内容物の吐出量を調整することができる。
次に、このように構成された吐出器20及び容器100の作用について説明する。
ユーザが容器100を吐出器20側が下方を向くように斜めに持ち、容器本体10の胴部12を押圧すると、胴部12の収容空間12aの内圧が上昇し、第一逆止弁24の弁体24cに対して底部11cから離反する向きの力が加わる。その結果、連結片24bが弾性変形して弁体24cが連結片24bを支点に回動し、上記連通路が開く。連通路が開くと、容器本体10の収容空間12aから筒状部22の内部空間22aに内容物が移動する。球状弁25aは、自重に伴う力や内部空間22aに移動した内容物から受ける力によって支持部25bから離反するため、吐出路21aが開いて、吐出部21の吐出口21cから内容物が外部に吐出する。
ユーザが、胴部12の押圧を停止して、元のように吐出器20側が上方を向くように容器100を姿勢変更すると、第一逆止弁24及び第二逆止弁25により連通路及び吐出路21aが閉じられる。このとき、容器本体10の胴部12に対する内容物及び空気の移動は第一逆止弁24により遮断されているため、胴部12は内容物を吐出した量だけしぼみ変形する。一方、筒状部22の内部空間22aは内容物が吐出部21から吐出される際の流路となるため、内部空間22a内は内容物が充填されている。
容器100内の内容物がある程度残っている場合は、上記のようにして内容物を吐出することが可能である。ところで、内容物の残量が少なくなってきた場合、従来のチューブ容器で胴部を押圧しても、内容物は押圧して潰れる部分から逃げるようにしてチューブ容器内を移動するため、内容物を口部に集めて最後まで吐出させることは困難である。しかしながら容器100では、上述のとおり、内容物を吐出する都度、筒状部22の内部空間22aは所定量の内容物で充填されている。そのため、内容物の残量が少なくなった場合でも、図3に示すように、吐出器20の筒状部22を押圧すると、筒状部22の内部空間22aの内圧が上昇して第二逆止弁25が開き、筒状部22内の内容液が吐出部21から吐出される。
このようにして内容物を吐出すると、筒状部22はしぼみ変形する。このとき、第二逆止弁25により吐出部21から筒状部22の内部空間22aへの空気の流入は遮断されている。また、第一逆止弁24により筒状部22から胴部12への内容物及び空気の流入は遮断されている。そのため、筒状部22の弾性復元力により筒状部22が元の形状に戻ろうとするときに、筒状部22の内部空間22aと、胴部12の収容空間12aとの内圧差が生じ、第一逆止弁24が開く。その結果、吐出器20がスポイトのように機能して、胴部12の収容空間12a内の内容物を吸い上げる。そのため、内容物を吐出した後、筒状部22の内部空間22a内に内容物が所定量になるまで充填される。上記のように、筒状部22の弾性復元力が胴部12の弾性復元力よりも大きくなるように設定していれば、内容物を内部空間22a内へより確実に吸い上げることができる。
このとき、胴部12の収容空間12a内の内容物の残量が少なく、筒状部22に内容物がうまく吸い上げられない場合は、手等により胴部12の外側から内容物を筒状部22の側に集めるように押し上げることが好ましく、これによって内容物の吸い上げを促進することができる。
そして、容器100内の内容物の残量が筒状部22の内部空間22aの容積よりも少なくなると、胴部12内の内容物はほぼ全てが筒状部22に吸い上げられているため、筒状部22を押圧すれば、容器100内の内容物を殆ど全て吐出部21から外部に吐出させることができる。
以上説明した上記実施の形態の吐出器20は、容器本体10の口部11に設けられ、当該口部11と、内容物を外部に吐出するための吐出部21とに連通する内部空間22aを有する可撓性の筒状部22を備える。そのため、容器本体10に収容された内容物を外部に吐出する際には、内容物が当該筒状部22の内部空間22aを通過する。口部11と筒状部22との連通路に設けられた第一逆止弁24により、容器本体10から筒状部22に向かう方向への内容物の移動は許容されているが、その逆方向への内容物の移動は防止されている。そのため、内容物の残量が少なくなったときも、容器本体10内の内容物を筒状部22の側に移動させれば、内容物が再度容器本体10に戻るのを第一逆止弁24により防止することができる。筒状部22の内部空間22aには所定量の内容物を保持させることができるため、内容物の残量によっては残った内容物の全量を筒状部22内に収容させることもできる。そして、筒状部22は可撓性を有するため、筒状部22を押圧すれば、上記のとおり筒状部22内の内容物を吐出部21から容易に外部に吐出させることができる。
また、当該吐出器20は、吐出路21aに第二逆止弁25を備え、吐出部21から外部への内容物の移動を許容する一方、吐出部21から空気等が筒状部22に流入することが防止されている。そのため、内容物の酸化や劣化、硬化等を抑制することができる。特に、内容物がビタミンC等の易酸化性物質を含む場合や、接着剤やコーキング剤等のように空気に触れると硬化するものである場合等に、吐出部21に第二逆止弁25を設けることで、内容物の品質を維持しやすくすることができる。なお、第二逆止弁25がない場合も容器本体10の内部へは第一逆止弁24により内容物や空気の流入が防止されているため、容器本体10内部の内容物の品質を維持することができる。
さらに、吐出部21に第二逆止弁25を設けることにより、上述したとおり、内容物を吐出部21から吐出させる都度、筒状部22がスポイトの様に機能し、容器本体10内の内容物が筒状部22の内部空間22aに吸い上げられて、内容物が前記所定量になるまで内部空間22aに充填される。容器本体10の収容空間12aへの空気の侵入は第一逆止弁24及び第二逆止弁25により防止されている。容器本体10がチューブ容器やパウチ容器である場合、内容物が吐出される都度、吐出された内容物の量だけチューブ容器やパウチ容器がしぼんでいく。そのため、従来のように内容物の残量が少なくなったときに、チューブ容器やパウチ容器の後端から巻き上げる等の作業をする必要がない。
さらに、当該吐出器20は容器本体10の口部11に脱着自在に設けられるため、吐出器20を他の容器本体10に取り付けて使用することができる。例えば、上述したように吐出器20を繰り返し使用可能な耐久性を有する樹脂材等から形成することで、容器本体10の薄肉化を図って廃棄プラスチック量を削減することができる。そして、吐出器20自体は長期間繰り返し使用可能とすることで吐出器20に関する廃棄プラスチック量の削減も図ることができる。
以上説明した上記実施の形態の吐出器20は本発明の一態様に過ぎず、本発明に係る吐出器は上記態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、上記実施の形態では、吐出器20を雌ネジ23bを設けたキャップ部23を備える構成とし、これを容器本体10の口部11に設けた雄ネジに螺合させることで、容器本体10に対して吐出器20を着脱自在に設け、吐出器20を他の容器本体(10)に取り付け可能に構成したが、容器本体(10)と吐出器(20)とが一体に構成されていてもよい。但し、上記実施の形態で述べたように、容器本体10に対して吐出器20を着脱自在に設けることで、吐出器20を繰り返し使用することができ、廃棄プラスチック量削減の観点から好ましい。なお、雄ネジと雌ネジ23b以外の方法で、容器本体(10)に吐出器(20)を脱着自在に設けてもよいのは勿論である。例えば、容器本体(10)の口部(11)に周方向に突出する環状の凸部を設け、吐出器(20)に当該凸部に外嵌される凹溝を有する外嵌部を設け、吐出器(20)の外嵌部を弾性変形させることで、吐出器(20)を容器本体(10)の口部(11)に脱着自在にしてもよい。但し、雄ネジと雌ネジ23bを採用することにより、他の容器本体(10)に対して当該吐出器20を取り付けるのが容易になる。
また、第一逆止弁24及び第二逆止弁25の具体的な構成についても上記実施の形態に示す態様に限定されるものではない。さらに、上記実施の形態の吐出器20では第一逆止弁24及び第二逆止弁25を共に備えるものとしたが、例えば、第二逆止弁25の代わりに、吐出口21cを気密に閉塞する開封栓などを設けてもよい。使用時には開封栓を吐出口21cから外して内容物を吐出させ、その後、筒状部22が潰された状態で開封栓により吐出口21cを閉塞することで、上記と同様に筒状部22の復元弾性力によって容器本体10の内部空間22a内の内容物を筒状部22に吸い上げることができる。但し、吐出部21の内側に空気が流入するのを抑制するという観点からは、上記のとおり吐出部21に逆止弁(第二逆止弁25)を設けることが好ましい。
さらに、筒状部22の内部空間22aの容積を例えば内容物の1回分の使用量に相当する量にすれば、筒状部22を押圧すれば、常に1回分の使用量の内容物を吐出部21から吐出させることができる。そのため、当該吐出器20を1回分の使用量を簡易に計量することのできるキャップとしても使用することができる。
さらに、上記実施の形態では容器本体10として、チューブ容器を例に挙げたが本発明に係る吐出器はチューブ容器に限らず、パウチ容器等の他の容器に適用することができる。また、内容物と空気との接触を避けつつ、簡易に必要量の内容物を吐出させる目的を有する容器に本発明を適用することが好ましい。
10 :容器本体
11 :口部
11a :周壁
11b :連通孔
11c :底部
12 :胴部
12a :収容空間
13 :シール部
20 :吐出器
21 :吐出部
21a :吐出路
21b :雄ネジ
21c :吐出口
22 :筒状部
22a :内部空間
23 :キャップ部
23a :当接片
23b :雌ネジ
23c :周壁
23d :天壁
24 :第一逆止弁
24a :圧接体
24b :連結片
24c :弁体
25 :第二逆止弁
25a :球状弁
25b :支持部
25c :小孔
25d :規制片
30 :オーバーキャップ
100 :容器
O :共通軸

Claims (6)

  1. 押圧されると内容物を口部から吐出する容器本体に設けられる吐出器であって、
    前記口部に連通する内部空間を有し、該内部空間内に前記内容物を所定量収容可能な可撓性の筒状部と、
    前記内部空間に収容された前記内容物を外部に吐出する吐出部と、
    前記口部と前記筒状部との連通路を開閉し、該連通路を開いたときに前記容器本体から前記筒状部に向かう方向へのみ前記内容物の移動を許容する逆止弁と、
    を備える吐出器。
  2. 前記吐出部の吐出路を開閉すると共に、前記吐出路を開いたときに前記吐出部から外部に向かう方向へのみ前記内容物の移動を許容し、前記筒状部への気体の流入を防止する第二逆止弁を備える請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記筒状部は、前記容器本体の前記口部に脱着自在に設けられる請求項1又は請求項2に記載の吐出器。
  4. 前記内容物の残量が前記所定量以上である場合、前記吐出部から前記内容物が吐出された後、前記内部空間には前記内容物が前記所定量になるまで充填される請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の吐出器。
  5. 前記容器本体は、可撓性の胴部を有し、
    前記筒状部の弾性復元力は、前記胴部の弾性復元力よりも大きい請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の吐出器。
  6. 前記容器本体はチューブ容器又はパウチ容器である請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の吐出器。
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