JP2021008089A - 熱暴走抑制耐火シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、一つのセルが熱暴走し、発火した際に、隣接するリチウムイオン素電池への延焼を防ぎ、柔軟性に優れた熱暴走抑制耐火シートを提供することにある。【解決手段】ガラス繊維と耐熱繊維とバインダー繊維を含有する基材と、無機粒子層とを含有することを特徴とする熱暴走抑制耐火シート。【選択図】なし

Description

本発明は、複数の素電池を備えた電池パックにおいて、一つの素電池が熱暴走し、発火した際に隣接する素電池の熱暴走を抑制し、延焼を防ぐ熱暴走抑制耐火シートに関する。
近年、電子機器の多様化にともない高容量、高電圧、高出力であって、かつ安全性の高い素電池や複数の素電池を備えた電池パックが求められている。これらの素電池としては、円筒型、角型、パウチ型があり、安全性の高い素電池や電池パックを提供するために、素電池や電池パックに、温度の上昇を防ぐためのPTC素子の装備や温度ヒューズ、さらに、素電池の内部圧力を感知して電流を遮断させる保護回路等、種々の保護手段を備える技術が知られている。また、素電池が異常状態(例えば、熱暴走状態)にならないように素電池の充放電を制御する制御回路を電池パックに備える技術も知られている。
しかしながら、上述のような保護手段や制御回路を備えていても、素電池が異常な条件下に置かれた場合、種々の原因で素電池は熱暴走を起こすことがある。熱暴走すると、素電池の温度は急激に上昇して300℃以上、場合によっては400℃以上になることもあり、内部から高温の可燃性ガスが噴出する可能性がある。そして、最悪の場合、発火し、素電池を収納している電池パックの筐体が破損や溶融するおそれがある。
このような熱暴走を防止する技術として、特許文献1では、ガラス繊維シートの空間にシリカキセロゲルを担持し、繊維シートの外周部を緻密な樹脂層で覆うことによりシリカキセロゲルを固定する断熱シートが開示されている。この断熱シートは、角型やパウチ型の素電子には使用できるものの、柔軟性がないため、円筒型素電池には使用できない問題があった。また、断熱性に優れるものの、シリカキセロゲルを樹脂層で固定しているため、素電池の温度が300℃を超えた場合の耐火性に劣る問題があった。
また、特許文献2では、鉱物系粉体及び難燃剤のうちの少なくとも一方を含有し、100〜1000℃で吸熱反応を開始し、それに従って、相変化、膨張、発泡及び硬化からなる群から選択される少なくとも一種の構造変化が起こる熱暴走防止シートが開示されている。このシートは基材として、アルミニウム箔ラミネートガラスクロスを使用しており、鉱物系粉体及び難燃剤を含有する樹脂組成物を一軸押出機に供給し、押出成型して、熱吸熱性材料シートや耐火断熱シートを得て、さらに、得られた熱吸熱性材料シートや耐火断熱シートを組み合わせてプレス加工することで熱暴走防止シートが得られるため、非常に生産性が悪く、コスト高になる問題や角型やパウチ型の素電池には使用できるものの、柔軟性がないために、円筒型素電池には使用できない問題があった。
国際公開第2018/110055号パンフレット 特開2018−206605号公報
本発明の課題は、複数のリチウムイオン素電池を備えた電池パックにおいて、一つの素電池が熱暴走し、発火した際に、隣接するリチウムイオン素電池への延焼を防ぐことが可能な熱暴走抑制耐火シートとして、耐火性及び柔軟性に優れた熱暴走抑制耐火シートを提供することにある。
上記課題を解決するために鋭意研究した結果、下記発明を見出した。
(1)ガラス繊維と耐熱繊維とバインダー繊維とを含有する基材と、無機粒子層とを含有することを特徴とする熱暴走抑制耐火シート。
(2)基材に含まれる全繊維成分に対して、耐熱繊維の含有率が10質量%以上50質量%以下である上記(1)記載の熱暴走抑制耐火シート。
本発明の熱暴走抑制耐火シートは、ガラス繊維と耐熱繊維とバインダー繊維とを含有する基材を用いるため、無機粒子層形成用塗液の基材への浸透性と基材における無機粒子層の保持性に優れる。また、熱暴走抑制耐火シートの耐火性を維持しつつ、柔軟性を高めることができ、円筒型素電池の外周を包むことが可能になるという効果を達成できる。
本発明において、熱暴走抑制耐火シートは、ガラス繊維と耐熱繊維とバインダー繊維とを含有する基材と、無機粒子層とを含有するシートである。
本発明におけるガラス繊維としては、例えば、チョップドストランド、グラスウール、グラスフレークが挙げられる。折れ難く、基材の形成能があればいずれのガラス繊維でも良い。ガラス繊維の繊維径は、1〜18μmであることが好ましく、3〜15μmであることがより好ましく、5〜12μmであることがさらに好ましい。繊維径が1μm未満の場合、細すぎて抄造時に基材からガラス繊維が脱落し、強度、厚みが不十分となる場合がある。繊維径が18μmを超えた場合、ガラス繊維が太くなり過ぎて、基材の隙間が大きくなり、加工性に劣り、さらに皮膚への刺激性がある等、作業性に支障を来たして利用し難くなる場合がある。
また、本発明におけるガラス繊維の繊維長は、1〜30mmであることが好ましく、3〜15mmであることがより好ましく、5〜12mmであることがさらに好ましい。繊維長が1mm未満では、強度不足となる場合があり、繊維長が30mmを超えた場合、基材の地合が悪くなり、品質にバラツキが生じる場合がある。
また、本発明におけるガラス繊維の含有率は、基材に含まれる全繊維成分に対して、40〜80質量%であることが好ましく、45〜75質量%であることがより好ましく、50〜70質量%であることがさらに好ましい。含有率が40質量%未満であると、耐火性や寸法安定性が悪くなる場合があり、含有量が80質量%を超えると、柔軟性が発現しない場合がある。
本発明における耐熱繊維としては、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリベンゾイミダゾール、ポリ−p−フェニレンベンゾビスチアゾール、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール、ポリスルホンアミド、ポリエーテルイミド、ポリテトラフルオロエチレン等の耐熱樹脂からなる繊維が用いられる。耐熱繊維において、限界酸素指数(LOI)が20以上であることが好ましい。
耐熱繊維の繊維径は、5〜25μmであることが好ましく、7〜20μmであることがより好ましく、9〜16μmであることがさらに好ましい。繊維径が5μm未満の場合、基材の柔軟性向上に優れるものの、繊維の価格が非常に高価になる場合があり、さらに、無機粒子層の保持性が向上することによって、無機粒子が基材の空隙を埋めやすくなるため、シートの柔軟性が逆に低下する場合がある。繊維径が25μmを超えた場合、耐熱繊維が太くなり過ぎて、基材の隙間が大きくなり、無機粒子層の保持性が低下し、耐火性が低下する場合がある。さらに、耐熱繊維自体の剛直性が強くなるため、基材の柔軟性が低下する場合がある。
また、本発明における耐熱繊維の繊維長は、3〜20mmであることが好ましく、5〜15mmであることがより好ましく、6〜10mmであることがさらに好ましい。繊維長が3mm未満では、強度不足となる場合があり、繊維長が20mmを超えた場合、基材の地合が悪くなり、品質にバラツキが生じる場合がある。
また、本発明における耐熱繊維の含有率は、基材に含まれる全繊維成分に対して、10〜50質量%であることが好ましく、15〜45質量%であることがより好ましく、20〜40質量%であることがさらに好ましい。含有率が10質量%未満であると、十分な柔軟性が得られない場合があり、含有量が50質量%を超えると、耐火性や寸法安定性が悪くなる場合がある。
本発明のバインダー繊維としては、湿熱接着性バインダー繊維や熱融着性バインダー繊維を用いることができる。湿熱接着性バインダー繊維とは、湿潤状態において、ある温度で繊維状態から流動、又は容易に変形して接着機能を発現する繊維のことを言う。具体的には、熱水(例えば、80〜120℃程度)で軟化して自己接着、又は他の繊維に接着可能な熱可塑性繊維であり、例えば、ポリビニル系繊維(ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル、ポリビニルアルコール系、ポリビニルアセタールなど)、セルロース系繊維(メチルセルロースなどのC1−3アルキルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースなどのヒドロキシC1−3アルキルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのカルボキシC1−3アルキルセルロース、又はその塩など)、変性ビニル系共重合体からなる繊維(イソブチレン、スチレン、エチレン、ビニルエーテルなどのビニル系単量体と、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸、又は、その無水物との共重合体、又はその塩など)などが挙げられる。本発明に用いる湿熱接着性バインダー繊維としては、ポリビニル系繊維が好ましく、ポリビニルアルコール(PVA)系繊維がより好ましく、基材強度がより高くなり、また、繊維間に皮膜を形成しやすく、無機粒子を繊維間に保持しやすくなる。
熱融着性バインダー繊維とは、抄造の乾燥時に熱融着して接着機能を発現する繊維のことを言う。熱融着性バインダー繊維としては、芯鞘型、偏芯型、サイドバイサイド型、海島型、オレンジ型、多重バイメタル型の複合繊維、あるいは単繊維等が挙げられ、特に、芯鞘型熱融着性バインダー繊維を含有することが好ましい。芯鞘型熱融着性バインダー繊維は、芯部の繊維形状を維持しつつ、鞘部のみを軟化、溶融させて繊維同士を接着させるのに好適である。芯鞘型熱融着繊維の芯部と鞘部を構成する樹脂成分は特に制限はなく、繊維形成能のある樹脂であれば良い。熱融着性バインダー繊維の具体例としては、ポリプロピレンの単繊維、ポリエチレンの単繊維、低融点ポリエステルの単繊維、ポリプロピレン(芯)とポリエチレン(鞘)の組み合わせの複合繊維、ポリプロピレン(芯)とエチレンビニルアルコール(鞘)の組み合わせの複合繊維、高融点ポリエステル(芯)と低融点ポリエステル(鞘)の組み合わせの複合繊維等が挙げられる。
本発明で用いるバインダー繊維の繊度は、0.1〜5.6デシテックスであることが好ましく、0.6〜3.3デシテックスであることがより好ましく、0.8〜2.2デシテックスであることがさらに好ましい。0.1デシテックス未満の場合、繊維自体が非常に高価になり、基材が緻密で薄いものになってしまうことがある。一方、5.6デシテックスを超えた場合、ガラス繊維との接点が少なくなり、湿潤状態での強度維持が困難になることがある。また、均一な地合が取れないことがある。
本発明で用いるバインダー繊維の繊維長は、1〜15mmであることが好ましく、2〜10mmであることがより好ましく、3〜5mmであることがさらに好ましい。1mm未満の場合、抄造時に抄紙ワイヤーから抜け落ちることがあり、十分な強度が得られないことがある。一方、15mmを超えた場合、水に分散する際にもつれ等を起こすことがあり、均一な地合が得られないことがある。
本発明で用いるバインダー繊維は、各バインダー繊維を単独で用いても良いし、混合して用いても良い。バインダー繊維の含有率は、基材に含まれる全繊維成分に対して、4質量%以上30質量%以下であることが好ましく、6質量%以上25質量%以下であることがより好ましく、8質量%以上20質量%以下であることがさらに好ましい。バインダー繊維が4質量%未満の場合、基材の強度が低下し、無機粒子を塗工する際に断紙する場合やガラス繊維が脱落する場合がある。一方、バインダー繊維の含有率が30質量%を超えた場合、基材を湿式抄造法で抄紙する際、ドライヤーからの剥離性が悪化する場合があり、また、無機粒子を塗工する際に、基材への浸透性が低下する場合があり、熱暴走抑制耐火シートの耐火性が悪化する場合がある。
本発明において、ガラス繊維、耐熱繊維、バインダー繊維に加えて、必要に応じて、性能を阻害しない範囲で、各種繊維を配合することができる。その結果、さらに空隙部を増やすことができ、無機粒子の保持性や熱暴走抑制耐火シートの強度を向上させることができる。このような繊維としては、主に繊維軸と平行な方向に非常に細かく分割された部分を有する繊維状で、少なくとも一部の繊維径が1μm以下であるフィブリル化セルロース繊維、レーヨン、キュプラ、リヨセル繊維等の再生繊維、アセテート、トリアセテート、プロミックス等の半合成繊維、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリアクリル系、ビニロン系、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル系、ベンゾエート、ポリクラール、フェノール、メラミン、フラン、尿素、アニリン、不飽和ポリエステル、フッ素、シリコーン、これらの誘導体等の合成樹脂繊維、金属繊維、炭素繊維、アルミナ、シリカ、セラミックス、岩石繊維等の無機繊維を加えることができる。合成樹脂繊維は、単一の樹脂からなる繊維(単繊維)であっても良いし、2種以上の樹脂からなる複合繊維であっても良い。また、本発明の熱暴走抑制耐火シートに含まれる合成樹脂繊維は、1種でも良いし、2種類以上を組み合わせて使用しても良い。
本発明において、熱暴走抑制耐火シートの厚みは、0.1〜0.8mmであることが好ましく、0.2〜0.6mmであることがより好ましく、0.3〜0.5mmであることがさらに好ましい。基材の厚みを上記の範囲とした場合において、本発明における基材では、抄紙工程や塗工工程で必要な引張強度を維持でき易くなるため、基材の抄造性も含め、各工程での作業性を損なうことがない。基材の厚みが0.8mmを超えると、基材の剛度が強くなり過ぎるため、熱暴走抑制耐火シートの柔軟性が低下する場合がある。基材の厚みが0.1mm未満であると、基材の空隙が大きくなり、塗工し難くなる他、熱暴走抑制耐火シートの耐火性が低下する場合がある。
本発明における基材の密度は、0.07g/cm以上であることが好ましく、0.10g/cm以上であることがより好ましい。また、0.20g/cm以下であることが好ましく、0.18g/cm以下であることがより好ましい。密度が0.07g/cm未満である場合、基材強度が弱くなり過ぎて、基材の取り扱い時や塗工時に破損するおそれがあり、0.20g/cmを超えた場合、基材の剛度が高くなり過ぎて、熱暴走抑制耐火シートの柔軟性が低下する場合がある。
本発明における基材は、湿式抄造法によって製造される湿式不織布であることが好ましい。湿式抄造法は繊維を水に分散して均一な抄紙スラリーとし、この抄紙スラリーを抄紙機で漉きあげて湿式不織布を製造する。抄紙機としては、円網抄紙機、長網抄紙機、傾斜型抄紙機、傾斜短網抄紙機、これらの複合機が挙げられる。また、複数のヘッドボックスを有し、ワイヤー上で湿紙を重ね合わせる抄紙機にて製造することができる。抄紙スラリーには、繊維原料の他に、必要に応じて、分散剤、紙力増強剤、増粘剤、無機填料、有機填料、消泡剤などを適宜添加することができる。抄紙スラリーの固形分濃度は、5〜0.001質量%程度であることが好ましい。この抄紙スラリーを、さらに所定濃度に希釈してから抄造する。ついで、抄造された湿紙ウェブは、プレスロールなどでニップされ、ついで、ドライヤーを使用し、バインダー繊維を溶融させて、強度を発現させる。乾燥された表面は平滑となり、表面の凹凸が少ない面を形成できることから、ドライヤーとしてはヤンキードライヤーを使用することが好ましい。その他、補助乾燥として、熱風乾燥機、加熱ロール、赤外線ヒーターなどの加熱装置を併用しても問題ない。この時の乾燥温度としては、湿紙ウェブの水分が十分に除去でき、バインダー繊維により強度を発現できる温度とすることが好ましい。
本発明において、無機粒子層は、無機粒子を含有してなる層であり、さらに、バインダーを含有してなることが好ましい。この無機粒子層が基材の空隙に充填されていることによって、耐火性とシートの熱収縮抑制の効果が得られる。無機粒子としては、水酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、二水和石膏、及びアルミン酸化カルシウム、クレー、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、タルク、二酸化チタン等の水分散性の良い無機粒子が使用できる。
無機粒子の中でも、水酸化酸化アルミニウム、クレー、カオリン、焼成カオリン、炭酸塩系の無機粒子は、火炎が当たった際に無機粒子が固化し、シートから無機粒子の脱落を防止できるので好ましい。さらに、水酸化酸化アルミニウム、クレー、カオリン、焼成カオリンは高温化で保持した場合でも、寸法安定化に優れ、シート強度を維持できるため、より好ましい。
本発明において、無機粒子の粒子径は、0.08μm以上2.00μm以下であることが好ましく、0.30μm以上1.50μm以下であることがより好ましい。粒子径が2.00μmを超えると、熱暴走抑制耐火シートの耐火性が悪化する場合や熱暴走抑制耐火シートを高温下に曝した際の寸法安定性が悪化する場合がある。一方、粒子径が0.08μm未満の場合、無機粒子を分散する際に増粘しやすく、分散し難くなり、基材に塗工した場合、無機粒子が基材から脱落しやすくなることや、脱落を防ぐためにバインダーを増量する必要がある。なお、本発明で言う粒子径とは、無機粒子のSEM写真から得られた無機粒子の面積から真円としての直径を換算した20個の平均値である。
本発明において、無機粒子層はバインダーを含むことができる。バインダーとしては、各種の有機ポリマーを用いることができる。その例としては、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体エラストマー(スチレンブタジエンゴム)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体エラストマー、(メタ)アクリル酸エステル重合体エラストマー、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル重合体エラストマー、ポリフッ化ビニリデン重合体等の各種有機ポリマーが使用可能である。
本発明において、無機粒子層に含まれるバインダーの含有率は、無機粒子の総量に対して、2質量%以上100質量%以下であることが好ましく、5質量%以上50質量%以下であることがより好ましく、10質量%以上30質量%以下であることがさらに好ましい。バインダーの量が2質量%未満の場合、無機粒子が基材から脱落しやすくなる場合がある。また、バインダーの量が100質量%を超えた場合、耐火性が低下する場合や無機粒子の塗工性が悪化する場合やシートの柔軟性が損なわれる場合がある。
無機粒子層形成用の塗液を調製するための媒体としては、バインダーや無機粒子を均一に溶解又は分散できるものであれば特に限定されない。例えば、トルエン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メチルエチルケトン等のケトン類、イソプロピルアルコール等のアルコール類、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水等を必要に応じて用いることができる。また、使用する媒体は、基材を膨張させない媒体又は基材を溶解しない媒体が好ましい。
無機粒子層の含有率は、「無機粒子層の絶乾塗工量(g/m)/基材坪量(g/m)×100」で算出される値であり、90質量%以上が好ましく、100質量%以上がより好ましく、130質量%以上がさらに好ましい。無機粒子層の含有率が、基材に対して、90質量%以上であれば、熱暴走抑制耐火シートに火炎を当てた場合でも、シートの溶融や損傷がほとんどない。無機粒子層の含有率が高いほど、耐火性と断熱性は高くなる。一方、無機粒子層の含有率は、200質量%以下が好ましく、180質量%以下がより好ましく、160質量%以下がさらに好ましい。200質量%を超えた場合、基材の空隙を埋めてしまい、柔軟性が低下する場合がある。
無機粒子層を形成するために、無機粒子を基材に塗工する装置としては、各種の塗工装置を用いることができる。例えば、2ロールサイズプレス、ゲートロールコーター、グラビアコーター、ダイコーター、リップコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、エアーナイフコーター、ロッドコーター、キスタッチコーター、ディップコーター等の含浸、又は塗工装置による各種コーターを用いることができるが、これに限定されるものではない。
本発明において、無機粒子層には、前記無機粒子及びバインダーの他に、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の各種分散剤、塗液の液安定性を増すため、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリエチレンオキサイド等の各種増粘剤、各種保水剤、各種の濡れ剤、防腐剤、消泡剤等の各種添加剤を、必要に応じて添加することもできる。一般に、媒体として有機溶剤を使用した非水系塗液は表面張力が低く、媒体として水を用いた水系塗液の表面張力は高い。本発明で使用される基材は、塗液の受理性が高いため、非水系塗液も水系塗液も、両方共に問題なく塗工することができるが、本発明において、媒体として水のみを用いた水系塗液を使用することが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例において百分率(%)及び部は、断りのない限り全て質量基準である。また、塗工量は乾燥塗工量である。
実施例1
<基材の作製>
ガラス繊維(商品名:ECS06I−33G、日本電気硝子株式会社製、繊維径10μm×繊維長6mm)を60部、バインダー繊維として、PVAバインダー繊維(商品名:VPB107、株式会社クラレ製、1.1デシテックス×3mm、湿熱接着性バインダー繊維)を10部、耐熱繊維として、2.2デシテックス×6mmのポリエーテルイミド繊維を30部とを、パルパーにより水中に分散し、濃度0.5%の均一な抄紙スラリーを調成し、円網抄紙機を用いて湿紙ウェブを得て、表面温度140℃のヤンキードライヤーによって乾燥し、坪量50.2g/m、厚み0.306mmの基材を作製した。
<無機粒子層形成用の塗液の調製>
カオリン(商品名:NUクレー、BASF CORPORATION製)100部と、特殊カルボン酸型高分子活性剤(商品名:ポイズ(登録商標)520、花王株式会社製)0.5部を水中で混合し十分撹拌し、ついで、塩化ビニル系エマルジョン(商品名:ビニブラン(登録商標)278、日信化学工業株式会社製)(固形分濃度43%)20部を混合、撹拌して、固形分濃度38%の塗液を調製した。
<熱暴走抑制耐火シートの作製>
前記基材にサイズプレスにて塗液を含浸し、125℃のエアードライヤーで乾燥し、絶乾塗工量55.0g/m、無機粒子層の含有率が110%、総坪量105.2g/m、厚み0.385mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
実施例2
実施例1で用いたガラス繊維を40部、実施例1で用いたバインダー繊維を10部、実施例1で用いた耐熱繊維を50部とし、実施例1と同様の方法で、坪量50.9g/m、厚み0.320mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量57.0g/m、無機粒子層の含有率が112%、総坪量107.9g/m、厚み0.407mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
実施例3
実施例1で用いたガラス繊維を80部、実施例1で用いたバインダー繊維を10部、実施例1で用いた耐熱繊維を10部とし、実施例1と同様の方法で、坪量50.5g/m、厚み0.306mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量52.0g/m、無機粒子層の含有率が103%、総坪量102.5g/m、厚み0.366mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
実施例4
実施例1で用いたガラス繊維を38部、実施例1で用いたバインダー繊維を10部、実施例1で用いた耐熱繊維を52部とし、実施例1と同様の方法で、坪量50.1g/m、厚み0.330mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量60.0g/m、無機粒子層の含有率が120%、総坪量110.1g/m、厚み0.420mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
実施例5
実施例1で用いたガラス繊維を81部、実施例1で用いたバインダー繊維を10部、実施例1で用いた耐熱繊維を9部とし、実施例1と同様の方法で、坪量50.4g/m、厚み0.302mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量51.5g/m、無機粒子層の含有率が102%、総坪量101.9g/m、厚み0.362mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
実施例6
実施例1で用いたガラス繊維を60部、バインダー繊維として、芯部がポリエチレンテレフタレート(融点:255℃)、鞘部が非晶性の共重合体ポリエステル(ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンイソフタレートの共重合体、融点:110℃)であり、繊維径11μm、繊維長5mm、芯部/鞘部の体積比が50/50の芯鞘型ポリエステル複合繊維を10部、実施例1で用いた耐熱繊維を30部とし、実施例1と同様の方法で、坪量50.8g/m、厚み0.317mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量52.0g/m、無機粒子層の含有率が102%、総坪量102.8g/m、厚み0.379mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
実施例7
実施例1で用いたガラス繊維を60部、実施例1で用いたバインダー繊維を10部、耐熱繊維として、1.7デシテックス×6mmのパラ系全芳香族ポリアミド繊維を30部とし、実施例1と同様の方法で、坪量50.3g/m、厚み0.305mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量56.0g/m、無機粒子層の含有率が111%、総坪量106.3g/m、厚み0.387mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
実施例8
実施例1で用いたガラス繊維を60部、実施例1で用いたバインダー繊維を10部、耐熱繊維として、1.3デシテックス×5mmのポリフェニレンスルフィド繊維を30部とし、実施例1と同様の方法で、坪量50.3g/m、厚み0.301mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量59.0g/m、無機粒子層の含有率が117%、総坪量109.3g/m、厚み0.396mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
比較例1
実施例1で用いたガラス繊維を90部、実施例1で用いたバインダー繊維を10部とし、実施例1と同様の方法で、坪量49.7g/m、厚み0.299mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量50.3g/m、無機粒子層の含有率が101%、総坪量100.0g/m、厚み0.352mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
比較例2
実施例1で用いたバインダー繊維を10部、実施例1で用いた耐熱繊維を90部とし、実施例1と同様の方法で、坪量50.9g/m、厚み0.344mmの基材を作製した。ついで、この基材に実施例1で用いた塗液をサイズプレスにて含浸し、乾燥し、絶乾塗工量68.0g/m、無機粒子層の含有率が134%、総坪量118.9g/m、厚み0.459mmの熱暴走抑制耐火シートを作製した。
実施例及び比較例の熱暴走抑制耐火シート用基材及び熱暴走抑制耐火シートについて、下記物性の測定と評価を行い、結果を表1に示した。
<基材の坪量、熱暴走抑制耐火シートの坪量及び無機粒子層の塗工量>
JIS P8124:2011に準拠して、基材の坪量及び熱暴走抑制耐火シートの坪量を測定した。無機粒子層の塗工量は熱暴走抑制耐火シートの坪量から基材の坪量を差し引いて算出した。
<基材及び熱暴走抑制耐火シートの厚み>
JIS B7502:2016に規定された外側マイクロメーターを用いて、5N荷重時の厚みを測定した。
<耐火性>
熱暴走抑制耐火シートの耐火性の評価としては、各シートから幅方向100mm×流れ方向100mmサイズの試験片を3枚切り出し、各試験片の中央部にバーナー(商品名:ラボバーナーAPTL、株式会社フェニックスデント製)の火炎を5分間当てた。その後、火炎を当てた側の熱暴走抑制耐火シートの表面を目視にて観察し、次の評価基準で評価した。バーナーの火炎温度は、1100℃であった。
○:熱暴走抑制耐火シートに穴や亀裂や溶融がない。
△:火炎を当てた熱暴走抑制耐火シートの表面に溶融や凹みがわずかに見られる。
×:熱暴走抑制耐火シートに穴や亀裂がある。
<耐火試験後の形状維持性>
耐火試験の評価に使用した試験片の形状を目視評価にて、次の基準で評価した。
○:試験片の表面が水平で、ぼこつきやカールがない。
△:試験片の表面にわずかにぼこつきが発生した。
×:試験片の表面が大きく変形し、カールやぼこつきが見られた。
<熱暴走抑制耐火シートの柔軟性>
熱暴走抑制耐火シートの柔軟性の評価としては、各熱暴走抑制耐火シートから幅方向70mm×流れ方向120mmサイズの試験片を3枚切り出し、直径18mm×長さ100mm長のステンレス棒に巻き付け、シートの状態を目視評価にて、次の基準で評価した。
ここで、直径18mmのステンレス棒を用いた理由は、円筒型素電池として最も使用されている直径18mm、長さ65mmの18650系円筒型素電池の外周に巻けるかどうかを確認するためである。
○:シートに亀裂がなく、ステンレス棒に隙間なく、巻き付けることができた。
△:シートに亀裂がないが、ステンレス棒の外周に対してわずかに隙間が見られた。
×:シートに亀裂が発生、若しくは、ステンレス棒の外周に大きな隙間が発生した。
Figure 2021008089
表1に示した通り、実施例1〜8で作製した熱暴走抑制耐火シートは、ガラス繊維と耐熱繊維とバインダー繊維とを含有する基材と、無機粒子層とを含んでいる。実施例1〜8の熱暴走抑制耐火シートは、耐火性と耐熱試験後の形状維持性、さらに柔軟性に優れていた。
実施例1〜5を比較すると、耐熱繊維の配合率が多い程、熱暴走抑制耐火シートの柔軟性は良化する傾向が見られ、耐熱繊維の含有率が10質量%未満の実施例5の熱暴走抑制耐火シートよりも、耐熱性繊維の含有率が10質量%以上である実施例1〜4の熱暴走抑制耐火シートの方が、柔軟性が優れていた。一方、耐熱繊維の含有率が50質量%超えの実施例4の熱暴走抑制耐火シートよりも、耐熱性繊維の含有率が50質量%以下である実施例1〜3及び5の熱暴走抑制耐火シートの方が、耐火試験後の形状維持性が優れていた。よって、柔軟性と耐火試験後の形状維持性から、耐熱繊維の含有率が10〜50質量%であることが好ましいことが判った。
実施例6から、バインダー繊維として、芯鞘型の熱融着性バインダー繊維を用いても、耐火性、耐火試験後の形状維持性や柔軟性に問題ないことが判った。
実施例1と実施例7及び8を比較すると、いずれの耐熱繊維を用いても、耐火性、耐火試験後の形状維持特性及び柔軟性に優れていることが判った。
比較例1の熱暴走抑制耐火シートは、耐熱繊維を含まないため、柔軟性に乏しく、基材坪量を50g/m近辺に下げても、直径18mmのステンレス棒にきれいに巻くことができず、少なくとも直径18mm以下の円筒型素電池に使用できないことが判った。
比較例2の熱暴走抑制耐火シートは、耐熱繊維とバインダー繊維のみを含有した基材であるが、柔軟性には優れるものの、耐火性や耐火試験後の形状維持性が悪化した。
本発明の熱暴走抑制耐火シートは、複数のリチウムイオン素電池、特に円筒形素電池を搭載した電池パック等に好適に使用できる。

Claims (2)

  1. ガラス繊維と耐熱繊維とバインダー繊維とを含有する基材と、無機粒子層とを含有することを特徴とする熱暴走抑制耐火シート。
  2. 基材に含まれる全繊維成分に対して、耐熱繊維の含有率が10質量%以上50質量%以下である請求項1記載の熱暴走抑制耐火シート。
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