JP2021005796A - 表示制御装置、表示装置、表示制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

Abstract

【課題】ＳＤＲの映像信号が示す映像の表示と、ＨＤＲの映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切り替え時において、表示品位を向上することができる技術を実現する。【解決手段】映像信号と、映像信号が準拠する規格を示すメタデータとを取得する取得部（１１）と、映像の表示の切替タイミングを特定する切替タイミング特定部（１２）と、表示設定への切替を、切替タイミング特定部（１２）が特定した切替タイミングにて行う表示設定制御部（１３）とを備えている。【選択図】図１

Description

本発明は、表示制御装置、表示装置、表示制御プログラム、および記録媒体に関する。

従来、ＳＤＲ（Standard Dynamic Range）の輝度範囲の映像信号と、最大輝度値をＳＤＲよりも拡大したＨＤＲ（High Dynamic Range）の輝度範囲の映像信号とを受信して、受信した映像信号が示す映像の表示に切り替えて表示する技術が従来が知られている（例えば、特許文献１参照）。

図８は、特許文献１に記載の技術による表示制御における入出力のタイミングを示す図である。図８に示すように、従来、表示制御装置は、ＳＤＲの映像信号が示す映像の表示と、ＨＤＲの映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切り替え時に、切替後の入力映像信号に先立って、切替後の入力映像信号が準拠する規格を示すメタデータを受信する。

表示制御装置は、切替後の入力映像信号が準拠する規格を示すメタデータに応じて、輝度範囲の設定を、切替後の入力映像信号を受信するまでの遷移期間において切り替える。この、切り替え時の遷移期間において、表示制御装置は、輝度値に対応する信号のレベルを、ＳＤＲと、ＨＤＲとの互換領域内の信号レベルに制限して、輝度範囲の切り替えを行っている。

国際公開ＷＯ２０１７／０６１０７１

しかしながら、上述のような従来技術は、遷移期間において、ＨＤＲの輝度範囲の映像信号が示す映像の表示が、ＳＤＲとの互換領域内の輝度に制限されるため、映像と、表示設定とに齟齬が生じ、表示品位が低下するという問題がある。

本発明の一態様は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ＳＤＲの映像信号が示す映像の表示と、ＨＤＲの映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切り替え時において、表示品位を向上することができる技術を実現することを目的とする。

上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示制御装置は、第１の映像信号と、前記第１の映像信号が準拠する規格を示す第１のメタデータと、第２の映像信号と、前記第２の映像信号が準拠する規格を示す第２のメタデータとを取得する取得部と、前記第１の映像信号が示す映像の表示から前記第２の映像信号が示す映像の表示への切替タイミングを特定する切替タイミング特定部と、前記第１のメタデータ及び前記第２のメタデータを参照し、前記第１の規格に対応する表示設定から前記第２の規格に対応する表示設定への切替を、前記切替タイミング特定部が特定した切替タイミングにて行う表示設定制御部とを備えている。

本発明の一態様によれば、ＳＤＲの映像信号が示す映像の表示と、ＨＤＲの映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切り替え時において、表示品位を向上することができる。

本発明の実施形態１に係る表示制御装置の要部構成を示すブロック図である。 入出力のタイミングを示す図である。 表示画像の例を示す図である。 表示制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 変形例の表示制御装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態２に係る表示制御装置の入出力のタイミングを示す図である。 本発明の実施形態３に係る表示制御装置の入出力のタイミングを示す図である。 従来例に係る表示制御装置の入出力のタイミングを示す図である。

〔実施形態１〕
以下、本発明の実施形態１について、詳細に説明する。図１は、実施形態１に係る表示制御装置１０の要部構成を示すブロック図である。図１に示すように、表示制御装置１０は、取得部１１、切替タイミング特定部１２、および表示設定制御部１３を備えている。

表示制御装置１０は、表示部２０を備えた表示装置１００に内蔵されて構成されている。表示装置１００は、例えば、外部の放送局から放送された放送波を受信するチューナを備え、チューナによって受信したテレビジョン番組を表示するテレビジョン受像機である。

表示部２０は、映像の表示が可能なディスプレイデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ、有機ＥＬ（Electro Luminescence）ディスプレイ、およびプラズマディスプレイ等である。表示部２０は、表示制御装置１０が出力する映像信号が示す映像を、表示制御装置１０が指定する表示設定によって表示する。

取得部１１は、送出機５から出力された映像信号を取得するインターフェイスを備えている。取得部１１は、放送波を受信するチューナを備えていてよい。また、取得部１１は、インターネット等の通信ネットワーク通じて外部のサーバと通信するための通信インターフェイスを備えている。

取得部１１は、第１の映像信号であるＳＤＲ規格に準拠したＳＤＲ映像信号と、ＳＤＲ映像信号が準拠する規格を示す第１のメタデータとを、外部の送出機５から取得する。第１のメタデータには、フレーム毎またはシーン毎の、ＳＤＲ映像信号の放送規格、解像度、ビット深度、フレームレート、色域、および最大輝度値に係る情報が含まれている。

また、取得部１１は、第２の映像信号であるＨＤＲ規格に準拠したＨＤＲ映像信号と、ＨＤＲ映像信号が準拠する規格を示す第２のメタデータとを、外部の送出機５から取得する。第２のメタデータには、ＨＤＲ映像信号の放送規格、解像度、ビット深度、フレームレート、色域、および最大輝度値に係る情報が含まれている。

ここで、ＨＤＲ映像信号は、ＳＤＲ映像信号よりも、階調数が多く、かつ、より高輝度の情報を含む信号であり、ＨＤＲ映像信号が示す映像は、ＳＤＲ映像信号が示す映像よりも高輝度かつ高コントラストな映像である。なお、本実施形態では、第１の映像信号をＳＤＲ映像信号とし、第２の映像信号をＨＤＲ映像信号と、して記載しているが、第１の映像信号がＨＤＲ映像信号であり、第２の映像信号がＳＤＲ映像信号であってもよい。また、この場合には、第１のメタデータはＨＤＲ映像信号が準拠する規格を示し、第２のメタデータはＳＤＲ映像信号が準拠する規格を示す。

取得部１１は、放送局から送出される番組情報を取得してもよいし、電子番組表等の番組情報を、インターネット経由で外部のサーバ等の送出機５から取得してもよい。取得部１１は、番組情報を、例えば一日に数回インターネット経由で取得してもよい。

外部の送出機５は、１または複数の送出機から構成されていてもよく、ＳＤＲ規格に準拠したＳＤＲ映像信号と、ＨＤＲ規格に準拠したＨＤＲ映像信号と、を送出可能である。送出機５は、例えば、放送波を送出する放送局、インターネット経由で電子番組表等の番組情報を送信するサーバ、Ｂｌｕ−ｒａｙ（登録商標）ディスクプレーヤ、コンテンツサーバ（オンデマンドサーバ）等であり、本実施形態では、これらを総称して、送出機５と称する。

切替タイミング特定部１２は、ＳＤＲ映像信号が示す映像の表示から、ＨＤＲ映像信号が示す映像の表示への切替タイミングを特定する。切替タイミング特定部１２は、番組情報を参照して、ＳＤＲ映像信号が示す映像の表示と、ＨＤＲ映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切替タイミングを特定してもよい。

表示設定制御部１３は、第１のメタデータ及び第２のメタデータを参照し、第１の規格に対応する表示設定と、第２の規格に対応する表示設定と、の一方から他方への切替を、切替タイミング特定部１２が特定した切替タイミングにて行う。

図２は、放送番組の切替タイミングと、映像信号の切替タイミングと、メタデータの切替タイミングと、表示映像の切替タイミングと、を時間軸上に示す図である。番組情報には、図２に示すように、時間軸におけるどのタイミングで、ＳＤＲ映像信号による番組から、ＨＤＲ映像信号による番組に切り替えられるのかの時刻情報が含まれている。

取得部１１によって取得される入力映像信号は、番組情報に応じた、ＳＤＲ映像信号による番組から、ＨＤＲ映像信号による番組に切り替わるタイミングで、ＳＤＲ映像信号からＨＤＲ映像信号に切り替えられる。

入力映像信号が準拠する規格を示すメタデータは、映像信号の切り替えに先立って、ＳＤＲに準拠する規格を示すデータから、ＨＤＲに準拠する規格を示すデータに切り替えられる。

上述したように、表示設定制御部１３は、切替タイミング特定部１２が、取得部１１が取得した番組情報を参照して特定した切替タイミングにて表示設定を切り替える。このため、放送番組が切り替えられるタイミング、つまり、入力される映像信号が、ＳＤＲ映像信号から、ＨＤＲ映像信号に切り替わるのと同じタイミングで、表示設定を、ＳＤＲ規格に対応する表示設定から、ＨＤＲ規格に対応する表示設定に切り替えることができる。よって、図２に示したように、ＳＤＲ映像信号が示す映像を、ＳＤＲ規格に対応する表示設定による表示することができるとともに、ＨＤＲ映像信号が示す映像を、ＨＤＲ規格に対応する表示設定によって表示することができる。

図３は、映像信号が示す映像と、映像の規格に対応する表示設定とに齟齬がある場合と、映像と、表示設定とに齟齬がない場合との、表示部２０に表示される表示画面を示す図である。

入力される映像信号と、当該映像信号が示す映像を表示するための表示設定との間に齟齬がある場合には、図３の左側に例を示した表示映像１００ａのように、映像の少なくとも一部に白飛びが生じる等の、表示品位の低下が生じてしまう。

一方で、入力される映像信号と、当該映像信号が示す映像を表示するための表示設定との間に齟齬がない場合には、図３の右側に例を示した表示映像１００ｂのように、映像に白飛び等の表示品位の低下が生じることがなく、映像を適切に表示することができる。

本実施形態では、番組の放送切替のタイミングで、表示設定の切り替えを適切に行うことができるため、映像信号が示す映像を、映像の規格に対応する表示設定よって表示することができ、映像と、表示設定とに齟齬が生じることがなく、表示品位の向上を図ることができる。

また、図２では、ＳＤＲ映像信号による番組の表示から、ＨＤＲ映像信号による番組の表示への切り替えの場合を示しているが、これに限らず、ＨＤＲ映像信号による番組の表示から、ＳＤＲ映像信号による番組の表示への切り替えの場合であっても、同様に、番組の放送切替のタイミングで、表示設定の切り替えを適切に行うことができる。

〔表示制御装置１０の処理の流れについて〕
図４は、表示制御装置１０による処理の流れを示すフローチャートである。

（ステップＳ１）
表示制御装置１０は、取得部１１の機能により、メタデータを取得する。メタデータには、ＳＤＲ映像信号が示す映像の規格に対応する表示設定と、ＨＤＲ映像信号が示す映像の規格に対応する表示設定との、一方から他方への切替が示されている。

（ステップＳ２）
表示制御装置１０は、切替タイミング特定部１２の機能により、ＳＤＲ映像信号が示す映像の表示と、ＨＤＲ映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切替タイミングを特定する。

（ステップＳ３）
表示制御装置１０は、切替タイミング特定部１２が特定した切替タイミングとなったか否かを判定し、切替タイミングとなるまで待機する。表示制御装置１０は、切替タイミング特定部１２が特定した切替タイミングとなったと判定すると（ステップＳ３でＹＥＳ）、ステップＳ４に進む。

（ステップＳ４）
表示制御装置１０は、表示設定制御部１３の機能により、メタデータを参照し、表示設定を、切替後の映像信号が準拠する規格に対応する表示設定に切替える。

このように、表示制御装置１０は、メタデータが切り替わったタイミングで表示設定を切り替える処理の準備を開始し、実際の表示設定の切り替えは、番組情報が示す切替タイミングで行う。よって、ＳＤＲの映像信号が示す映像の表示と、ＨＤＲの映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切り替え時において、映像と、表示設定とに齟齬が生じることがなく、ＨＤＲ映像信号が示す映像の表示においては、ＨＤＲ本来の輝度レベルを発揮することができ、表示品位を向上することができる。

〔変形例〕
上述の実施形態１では、表示制御装置１０は、リアルタイムでの番組視聴時に、番組情報を参照して切替タイミングを特定し、特定したタイミングで、メタデータに応じて表示設定を切替える構成について説明した。しかしながら、これに限らず、表示制御装置１０は、リアルタイムでの番組視聴から、録画視聴、またはＤＶＤ視聴に、メディアを切り替える操作をメニュー画面から行った場合にも、切替後の映像信号が準拠する規格に対応する表示設定に、実際の映像の切り替えのタイミングで切替えることができてもよい。表示制御装置１０は、取得部１１の機能により、各メディアの映像のメタデータを読み込んで、切替タイミング特定部１２が特定した実際の切替タイミングに、表示設定の切り替えを行う構成であってもよい。

また、表示制御装置１０は、ＳＤＲ映像信号と、ＨＤＲ映像信号との、一方から他方に切り替わる場合に限らず、ある種類のＨＤＲ映像信号から、他の種類のＨＤＲ映像信号に切り替わる場合にも、映像信号の規格に対応する表示設定への切り替えを行うことができる。ＨＤＲには、ＨＬＧ（Hybrid Log Gamma）方式と、ＰＱ（Perceptual Quantization）方式とがある。表示制御装置１０は、ＨＬＧ方式の規格に対応する表示設定と、ＰＱ方式の規格に対応する表示設定との一方から他方に、映像信号の切り替えのタイミングに合わせて、表示設定を切り替えることができる。

図５は、別の変形例の表示制御装置１０の構成を示す図である。図５に示したように、表示制御装置１０は、表示装置１００に内蔵されている構成に限らず、表示装置１００の外部機器であるセットトップボックス２００に、その構成の全てが含まれていてもよい。セットトップボックス２００は、送出機５から取得した映像信号を、表示装置３００が対応する規格の映像信号となるように変換し、変換した映像信号を表示装置３００に出力する信号変換装置である。

表示装置３００は、テレビジョン受像機に限らず、チューナを備えないディスプレイ装置、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、またはタブレット端末であってもよい。

セットトップボックス２００には、表示制御装置１０の機能が全て含まれており、表示制御装置１０は、セットトップボックス２００の機能部として、番組情報、映像信号、およびメタデータを取得する。表示制御装置１０は、切替タイミング特定部１２の機能により表示設定の切替タイミングを特定して、特定した切替タイミングを示す切替タイミング情報を、表示設定制御部１３の機能により、映像信号と共に、表示装置３００に送信する構成であってもよい。

〔実施形態２〕
本発明の実施形態２について、以下に説明する。なお、表示制御装置１０の構成については、上記実施形態１にて図１、または図５を参照して説明した構成と同様であるため、その説明を繰り返さない。

実施形態２の表示制御装置１０は、切替タイミング特定部１２が、番組情報に基づく放送番組の切替タイミングではなく、第１の映像信号及び前記第２の映像信号の少なくとも何れかに含まれる黒画面が表示されるタイミングを、切替タイミングとして特定する点で、上記実施形態１とは異なる。

図６は、放送番組の切替タイミングと、映像信号の切替タイミングと、メタデータの切替タイミングと、表示映像の切替タイミングと、を時間軸上に示す図である。図６に示すように、放送番組の切り替え時には、ＭＵＴＥ画像（黒画面）を表示する期間がある。この期間には、第１の映像信号であるＳＤＲ映像信号、および第２の映像信号であるＨＤＲ映像信号の少なくとも何れかに、黒画面を示す信号が含まれる。

切替タイミング特定部１２は、ＳＤＲ映像信号、および第２の映像信号であるＨＤＲ映像信号の少なくとも何れかに、黒画面を示す信号が含まれていることを検出すると、黒画面が表示部２０に表示されるタイミングを、表示設定の切替タイミングとして特定する。

なお、黒画面の表示には時間的幅があってもよい。その場合、切替タイミング特定部１２は、その時間的幅の何れのタイミングを切替タイミングとして特定してもよい。一例として、ＳＤＲ信号に含まれる黒画面の始まりのタイミングを切替タイミングとして特定してもよい。また、切替タイミング特定部１２は、黒画面の表示の時間的幅に応じた、時間的幅を有する切替タイミングを表示設定制御部１３に提供してもよい。表示設定制御部１３は、時間的幅を有する切替タイミングの何れのタイミングで表示設定を切り替えてもよい。

このように、表示制御装置１０は、黒画面が表示部２０に表示されるタイミングで、表示設定を切り替える。このため、ＳＤＲの映像信号が示す映像の表示と、ＨＤＲの映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切り替え時において、たとえ映像と表示設定とに齟齬が生じても、表示が黒画面である期間に切り替えを行うことができ、視聴者に違和感を感じさせることなく、表示設定の切り替えを行うことができる。

〔実施形態３〕
本発明の実施形態３について、以下に説明する。なお、表示制御装置１０の構成については、上記実施形態１にて図１、または図５を参照して説明した構成と同様であるため、その説明を繰り返さない。

実施形態３の表示制御装置１０は、切替タイミング特定部１２が、番組情報に基づく放送番組の切替タイミング、または黒画面が表示されるタイミングではなく、第１の映像信号及び前記第２の映像信号の少なくとも何れかに含まれるシーンチェンジの信号を検出したタイミングを、切替タイミングとして特定する点で、上記実施形態１、または実施形態２とは異なる。

図７は、放送番組の切替タイミングと、映像信号の切替タイミングと、メタデータの切替タイミングと、表示映像の切替タイミングと、を時間軸上に示す図である。図７に示すように、放送番組の切り替え時には、映像信号にシーンチェンジの信号が含まれる。

切替タイミング特定部１２は、ＳＤＲ映像信号、およびＨＤＲ映像信号の少なくとも何れかに含まれるシーンチェンジの信号を検出したタイミングを、表示設定を切り替える切替タイミングとして特定する。切替タイミング特定部１２は、特に、取得部１１を介して取得するメタデータが、第１のメタデータと、第２のメタデータとの、一方から他方に切り替わって以降、最初のシーンチェンジの信号を検出したタイミングを、表示設定を切り替える切替タイミングとして特定する。

表示設定制御部１３は、切替タイミング特定部１２が切替タイミングを特定したことをトリガーとして、表示設定を切り替える。切替タイミング特定部１２が、シーンチェンジの信号を検出したタイミングを切替タイミングとして特定してから、表示設定制御部１３が表示設定を切り替えるまでのタイムラグは数秒である。このため、切替タイミング特定部１２が切替タイミングを特定してから、表示設定制御部１３が表示設定を切り替えるまでの間に、映像と表示設定とに齟齬が生じても、視聴者に違和感を感じさせることなく、速やかに表示設定の切り替えを行うことができる。

なお、切替タイミング特定部１２は、シーンチェンジの信号を検出したタイミングに代えて、入力された映像信号に応じて、表示設定制御部１３によって、シーンチェンジが行われるタイミングを切替タイミングとして特定してもよい。

〔ソフトウェアによる実現例〕
表示制御装置１０の制御ブロック（特に切替タイミング特定部１２および表示設定制御部１３）は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。

後者の場合、表示制御装置１０は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも１つのプロセッサ（制御装置）を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも１つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ＲＯＭ（Read Only Memory）等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するＲＡＭ（Random Access Memory）などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体（通信ネットワークや放送波等）を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。

〔まとめ〕
本発明の態様１に係る表示制御装置１０は、第１の映像信号と、前記第１の映像信号が準拠する第１の規格を示す第１のメタデータと、第２の映像信号と、前記第２の映像信号が準拠する第２の規格を示す第２のメタデータとを取得する取得部１１と、前記第１の映像信号が示す映像の表示から前記第２の映像信号が示す映像の表示への切替タイミングを特定する切替タイミング特定部１２と、前記第１のメタデータ及び前記第２のメタデータを参照し、前記第１の規格に対応する表示設定から前記第２の規格に対応する表示設定への切替を、前記切替タイミング特定部１２が特定した切替タイミングにて行う表示設定制御部１３とを備えている。

上記の構成によれば、メタデータを参照して、表示設定を切り替える処理の準備を開始し、実際の表示設定の切り替えは、切替タイミング特定部１２が特定した切替タイミングにて行う。よって、第１の映像信号が示す映像の表示と、第２の映像信号が示す映像の表示との、一方から他方への切り替え時において、映像と、表示設定とに齟齬が生じることがなく、映像信号が準拠する規格に対応する表示設定で映像を表示することができるため、映像に対して意図された本来の輝度レベルを発揮することができる。

本発明の態様２に係る表示制御装置１０は、上記態様１において、前記切替タイミング特定部１２は、番組情報を参照して前記切替タイミングを特定してもよい。

上記の構成によれば、放送番組が切り替わるタイミングに合わせて、表示設定を、映像信号が準拠する規格に対応する表示設定に切り替えることができ、表示設定とに齟齬が生じることがなく、映像に対して意図された本来の輝度レベルを発揮することができる。

本発明の態様３に係る表示制御装置１０は、上記態様１において、前記切替タイミング特定部１２は、前記第１の映像信号及び前記第２の映像信号の少なくとも何れかに含まれるシーンチェンジの信号を検出したタイミングを、前記切替タイミングとして特定してもよい。

上記の構成によれば、映像信号に含まれるシーンチェンジの信号を検出して、切替タイミングを特定することができ、シーンチェンジ時に、視聴者に違和感を感じさせることなく、速やかに表示設定の切り替えを行うことができる。

本発明の態様４に係る表示制御装置１０は、上記態様１において、前記切替タイミング特定部１２は、前記第１の映像信号及び前記第２の映像信号の少なくとも何れかに含まれる黒画面を検出した場合、当該黒画面が表示されるタイミングを、前記切替タイミングとして特定してもよい。

上記の構成によれば、黒画面が表示されるタイミングで、表示設定の切り替えを行うことができるため、たとえ表示設定の切り替え時に、映像と表示設定とに齟齬が生じても、視聴者に違和感を感じさせることなく、表示設定の切り替えを行うことができる。

本発明の態様５に係る表示制御装置１０は、上記態様１から４において、前記切替タイミング特定部１２が特定する切替タイミングは、外部機器であるセットトップボックス２００において番組情報を参照して特定された切替タイミングであってもよい。

上記の構成によれば、セットトップボックスにおいて表示設定の切替タイミングを特定するため、セットトップボックス２００から切替タイミングを既存の表示装置に対して提供して用いることができる。

本発明の態様６に係る表示制御装置１０は、上記態様１または２において、前記切替タイミング特定部１２は、インターネット経由で取得した情報を参照して前記切替タイミングを特定してもよい。

上記の構成によれば、インターネット経由で取得した電子番組表等の番組情報を参照して切替タイミングを適切に特定することができる。

本発明の態様７に係る表示装置１００は、上記態様１から６に記載の表示制御装置１０と、前記映像信号が示す映像を表示する表示部２０とを備える。

上記の構成によれば、テレビジョン受像器等の表示装置に容易に適用することができ、表示装置において、受信する映像信号が準拠する規格に対応する表示設定にて、映像を適切に表示することができる。

本発明の各態様に係る表示制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記表示制御装置が備える各部（ソフトウェア要素）として動作させることにより上記表示制御装置をコンピュータにて実現させる表示制御装置の表示制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

５ 送出機
１０ 表示制御装置
１１ 取得部
１２ 切替タイミング特定部
１３ 表示設定制御部
２０ 表示部
１００、３００ 表示装置
２００ セットトップボックス

Claims (9)

1. 第１の映像信号と、前記第１の映像信号が準拠する第１の規格を示す第１のメタデータと、第２の映像信号と、前記第２の映像信号が準拠する第２の規格を示す第２のメタデータとを取得する取得部と、
   前記第１の映像信号が示す映像の表示から前記第２の映像信号が示す映像の表示への切替タイミングを特定する切替タイミング特定部と、
   前記第１のメタデータ及び前記第２のメタデータを参照し、前記第１の規格に対応する表示設定から前記第２の規格に対応する表示設定への切替を、前記切替タイミング特定部が特定した切替タイミングにて行う表示設定制御部と
   を備えていることを特徴とする表示制御装置。
2. 前記切替タイミング特定部は、番組情報を参照して前記切替タイミングを特定する
   ことを特徴とする請求項１に記載の表示制御装置。
3. 前記切替タイミング特定部は、前記第１の映像信号及び前記第２の映像信号の少なくとも何れかに含まれるシーンチェンジの信号を検出したタイミングを、前記切替タイミングとして特定する
   ことを特徴とする請求項１に記載の表示制御装置。
4. 前記切替タイミング特定部は、前記第１の映像信号及び前記第２の映像信号の少なくとも何れかに含まれる黒画面を検出した場合、当該黒画面が表示されるタイミングを、前記切替タイミングとして特定することを特徴とする請求項１に記載の表示制御装置。
5. 前記切替タイミング特定部が特定する切替タイミングは、外部機器において番組情報を参照して特定された切替タイミングである
   ことを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載の表示制御装置。
6. 前記切替タイミング特定部は、インターネット経由で取得した情報を参照して前記切替タイミングを特定する
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の表示制御装置。
7. 請求項１から６の何れか１項に記載の表示制御装置と、前記映像信号が示す映像を表示する表示部とを備えることを特徴とする表示装置。
8. 請求項１に記載の表示制御装置としてコンピュータを機能させるための表示制御プログラムであって、上記切替タイミング特定部、および上記表示設定制御部としてコンピュータを機能させるための表示制御プログラム。
9. 請求項８に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

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