JP2021002553A - 磁性材、積層磁性体および積層コア、並びに、磁性材の製造方法および積層磁性体の製造方法 - Google Patents

磁性材、積層磁性体および積層コア、並びに、磁性材の製造方法および積層磁性体の製造方法 Download PDF

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晃夫 内川
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Abstract

【課題】 高い磁束密度を有する、軟磁性アモルファス合金リボンに樹脂層が配置された磁性材、積層磁性体および積層コア、並びに、磁性材の製造方法および積層磁性体の製造方法を提供する。【解決手段】 軟磁性アモルファス合金リボンと、前記軟磁性アモルファス合金リボンの対向する一対の主面の少なくとも一方の主面に配置された樹脂層と、を備え、前記樹脂層に用いる樹脂として線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いた磁性材。【選択図】 図1

Description

本願は磁性材、積層磁性体およびトランス用等の積層コア、並びに、磁性材の製造方法および積層磁性体の製造方法に関する。
アモルファス合金リボンは、積層または巻回されてトランスやモータのコアなどに用いられる。取り扱いの利便性のため、アモルファス合金リボンは、複数枚を積層して部品(以後、積層磁性体という)として用いられる場合がある。例えば特許文献1に開示されるように、積層のためにアモルファス合金リボンに接着剤が付与された磁性材が知られている。また、特許文献2では、隣接する合金リボンを熱圧着するための樹脂として、ポリアミドイミド樹脂を用いることにより、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂を用いた場合よりも優れた接着力が得られる点が開示されている。さらに特許文献2では、樹脂の厚さが合金リボンの厚さに対して20%を超えると、合金リボンと樹脂との、熱膨張係数等の物性の違いによる、界面剥離の危険性が増加することが、開示されている。
特開2002−151316号公報 特開2009−194724号公報
従来の技術では、ポリアミドイミド樹脂を用いて、磁性材や積層磁性体、および積層コア等を製造した場合の、磁気特性の低下抑制は十分に検討されていない。
本開示は、高い磁束密度を有する、軟磁性アモルファス合金リボンに樹脂層が配置された磁性材、積層磁性体および積層コア、並びに、磁性材の製造方法および積層磁性体の製造方法を提供する。
本発明は、軟磁性アモルファス合金リボンと、前記軟磁性アモルファス合金リボンの対向する一対の主面の少なくとも一方の主面に配置された樹脂層と、を備え、前記樹脂層に用いる樹脂として線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いた磁性材である。
この前記磁性材は、1.10T以上の磁束密度(B80)を有するものとすることができる。
また、前記樹脂層は、一対の主面の両面に配置された場合は合計で、片面のみに配置された場合は片面で、1.0μm以上5.0μm以下の厚さを有するものとすることができる。
また、前記軟磁性アモルファス合金リボンは、10μm以上50μm以下の厚さを有するものを用いることができる。
また、前記樹脂層は、前記軟磁性アモルファス合金リボンの一対の主面の両面に配置される形態とすることができる。
また、前記軟磁性アモルファス合金リボンは、Fe、Si、Bの合計量を100原子%としたとき、Siが、0原子%以上10原子%以下、Bが、10原子%以上20原子%以下、Feが、残部である組成を有する合金からなるものを用いることができる。
また、別の本発明は、複数の軟磁性アモルファス合金リボンの層間に樹脂層が配置された積層磁性体であって、前記樹脂層に用いる樹脂として線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いた、積層磁性体である。
この前記積層磁性体は、0.8T以上の磁束密度(B80)を有するものとすることができる。
また、前記軟磁性アモルファス合金リボンの層間の樹脂層は1.0μm以上5.0μm以下の厚さを有するものとすることができる。
また、前記軟磁性アモルファス合金リボンは、10μm以上50μm以下の厚さを有するものを用いることができる。
また、別の本発明は、これらの磁性材、または、積層磁性体が、巻回、または、積層された積層コアである。
さらに、別の本発明は、軟磁性アモルファス合金リボンを用意し、前記軟磁性アモルファス合金リボンに、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂と溶媒とを含む接着剤を塗布し、前記接着剤から溶媒を蒸発させて前記軟磁性アモルファス合金リボンに配置された樹脂層を形成する、磁性材の製造方法である。
さらに、別の本発明は、複数の軟磁性アモルファス合金リボンを用意し、前記軟磁性アモルファス合金リボンに、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂と溶媒とを含む接着剤を塗布し、前記接着剤が塗布された軟磁性アモルファス合金リボンを積層して熱圧着し、前記軟磁性アモルファス合金リボンの層間に樹脂層を形成する、積層磁性体の製造方法である。
本開示によれば、高い磁束密度を備えた磁性材、積層磁性体、積層コアが得られる。
図1は、樹脂の線膨張係数と、磁束密度B80との関係を示す図である。 図2は、ポリアミドイミド樹脂を主成分とする樹脂層を備えた磁性材の直流磁気特性を示す図である。 図3は、磁性材の実施形態の一例を示す斜視図である。 図4は、積層磁性体の実施形態の一例を示す斜視図である。 図5は、積層コアの実施形態の一例を示す斜視図である。 図6は、別の積層コアの実施形態の一例を示す図である。
本願発明者は、接着力に優れたポリアミドイミド樹脂を用いることを前提に、特許文献1や特許文献2に開示されるような接着剤が付与された磁性材について、詳細に検討した。アモルファス合金は磁歪が大きく、特にFe基のアモルファス合金は磁歪が約30ppmと大きい。つまり、応力感受性が極めて高い。アモルファス合金リボンと接着剤とは、線膨張係数に差がある。そのため、接着剤を塗布したアモルファス合金リボンを積層して、加熱して接着した積層体を構成した場合には、接着剤がアモルファス合金リボンに対して主にリボンの一対の主面の面内方向に圧縮応力を付与する状態となる。その結果、所定の磁界を印加した時に磁束密度が低下するという現象が起きる。
この圧縮応力は、接着剤を構成している樹脂の線膨張係数によって異なることが解った。つまり、樹脂層の線膨張係数によって、樹脂層を介して積層された積層磁性体や積層コアの磁気特性、特に、磁束密度B80が大きく異なり得ることが解った。
以下、本開示の磁性材、積層磁性体、積層コア、並びに、磁性材の製造方法および積層磁性体の製造方法の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、磁性材である。
図3は、本開示の磁性材の一実施形態を示す斜視図である。尚、図中の形態は模式的に示したものであり、実際の寸法とは必ずしも一致しない。本開示の磁性材11は、軟磁性アモルファス合金リボン1と、軟磁性アモルファス合金リボン1の対向する一対の主面の両面に配置された樹脂層2a,2bとを備える。樹脂層2a,2bは、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いたものである。これにより、磁性材11は、1.10T以上の磁束密度B80を有するものが得られる。また、この磁性材11を積層して得られる積層磁性体12(図4)や積層コア13(図5)は、0.8T以上の磁束密度B80を有するものが得られる。なお、線膨張係数が30ppm/℃以下であれば、磁性材や、その磁性材を積層して得られる積層磁性体や積層コアは、1.0T以上の磁束密度B80を有するものが得られる。線膨張係数は28.3ppm/℃以下がさらに好ましい。
なお、ポリアミドイミド樹脂を用いた樹脂層は、粘着性が抑制された、タックフリーの樹脂層とすることができる。つまり、磁性材の樹脂層をタックフリーとすることで、ボビンに巻き回したり、巻きだしたりする際に、積層された磁性材同士が容易に剥離できるので、搬送や積層磁性体や積層コアを製造する上での作業性が格段に容易になる。
また、ポリアミドイミド樹脂を用いた樹脂層は、さらに高い熱を付与することで溶融するので、タックフリーの状態から粘着性を有する状態に変えられる。そのため、磁性材をボビンから巻きだした後も、磁性材を積層して熱圧着することで、積層磁性体や積層コアとすることができる。
磁性材11は、例えば、0.8T以上の磁束密度B80を有するものが得られる。なお、B80は、80A/mの磁場で磁化したときの磁束密度(T)を表す。軟磁性アモルファス合金リボン1は、変圧器用のコア(磁心)、電子・電気回路用のコアおよびモータ用のコアに適した種々の組成を有する軟磁性アモルファス合金リボンから選択することができる。樹脂層2a,2bは、軟磁性アモルファス合金リボン1の対向する一対の主面の両面1a,1bに配置できる。もちろん、一方の主面のみに配置してもよい。
軟磁性アモルファス合金リボン1は、結晶構造に由来する異方性がなく、磁壁の移動を妨げる結晶粒界が存在しないため、高磁束密度でありながら高透磁率、低損失の優れた軟磁気特性を有する。軟磁性アモルファス合金リボン1は、単体で、1.0T以上の磁束密度B80を有することが好ましい。
例えば、軟磁性アモルファス合金リボン1は、Fe、SiおよびBの合計量を100原子%としたとき、Siが、0原子%以上10原子%以下、Bが、10原子%以上20原子%以下であり、残部をFeが占める組成を有する。Si量およびB量がこの範囲を外れると、ロール冷却で製造する際にアモルファス合金とすることが難しくなったり、量産性が低下したりしやすい。添加物あるいは不可避的不純物として、Mn、S、C、Al等、Fe、SiおよびB以外の元素を含んでいてもよい。軟磁性アモルファス合金リボン1は上述の組成を有していることが好ましく、結晶構造を持たないアモルファス(非晶質)である。なお、Si量は、3原子%以上10原子%以下が好ましく、3原子%以上7原子%以下がさらに好ましい。また、B量は、10原子%以上15原子%以下が好ましく、13原子%以上15原子%以下がさらに好ましい。また、Fe量は、高いB80を得るために、78原子%以上、さらには79.5原子%以上、さらには80原子%以上、さらには81原子%以上とすることが好ましい。なお、軟磁性アモルファス合金リボン1は、添加物あるいは不可避不純物を含むことができるが、Fe、SiおよびBの合計の割合は、全体の95質量%以上であることが好ましく、さらには98質量%以上であることがより好ましい。また、Feの50%原子未満をCoやNiで置換してもよい。
軟磁性アモルファス合金リボン1は薄い帯(条)形状または帯から切断された所定の形状(薄板など)を有している。なお、図3は、切断された所定の形状を用いた磁性材の一例を示している。軟磁性アモルファス合金リボン1が帯形状を有している場合、軟磁性アモルファス合金リボン1は、コイル状に巻回されていてもよい。尚、帯形状の場合、使用目的に応じて切断して用いることができる。
軟磁性アモルファス合金リボン1の幅は、特に限定されないが、例えば、100mm以上とすることができる。リボンの幅が100mm以上であると、実用的なコアを好適に作製できる。一方、リボンの幅の上限は特に限定されないが、例えば、幅が300mmを超えると、幅方向に均一な厚さのリボンを得られないことがあり、その結果、形状が不均一な為に部分的に脆化したり、磁束密度B80が低下する可能性がある。リボンの幅は、275mm以下であることがより好ましい。
軟磁性アモルファス合金リボン1の厚さは、10μm以上50μm以下であることが好ましい。厚さが10μm未満であると、軟磁性アモルファス合金リボン1の機械的強度が不十分となる傾向がある。厚さは、15μm以上であることがより好ましく、更に、20μm以上であることがより好ましい。一方、リボンの厚さが50μmを超えると、アモルファス相を安定して得ることが難しくなる傾向がある。厚さは、40μm以下であることがより好ましく、更に、35μm以下であることがより好ましい。
樹脂層が形成されるアモルファス合金リボン1の表面粗さは、JIS B0601−2001に準拠して測定される算術平均粗さRaにて0.20μm〜0.50μmの範囲であることが好ましく、0.20μm〜0.40μmの範囲であることがより好ましい。
表面粗さRaが0.20μm以上であると、アモルファス合金リボンを積層したときの層間絶縁を確保する観点で有利である。表面粗さRaが0.40μm以下であると、積層コアの占積率を高める点で有利である。
軟磁性アモルファス合金リボン1は、公知の方法により製造することができる。例えば、上述した組成を有する合金溶湯を用意し、冷却ロール表面に合金溶湯を吐出させることによって、冷却ロールの表面に合金溶湯の膜を形成させ、表面にて形成されたアモルファス合金リボンを、剥離ガスの吹きつけによって冷却ロールの表面から剥離し、巻き取りロールによってロール状に巻き取ることにより得られる。
樹脂層2a,2bは、磁性材11において、軟磁性アモルファス合金リボン1の対向する一対の主面1a、1bの少なくとも一方の主面に配置されている。後述するように、軟磁性アモルファス合金リボン1同士の接着性を高めるため、リボンの両方の主面1a、1bに配置されていることが好ましい。この樹脂層2a,2bは、前記のように、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いて形成される。
線膨張係数の下限は、特に限定されないが、10ppm/℃とすることが好ましい。10ppm/℃未満であると、樹脂の粘性が高いので、アモルファス合金リボンに塗布することが難しくなる場合がある。これらの範囲の樹脂を用いることで、生産性が高く、高いB80を持つ積層磁性体が得られる。
樹脂層2a,2bは、軟磁性アモルファス合金リボンの両面1a,1bに、層状の樹脂が配置されることで形成される。樹脂層2a,2bを形成するため、具体的には、樹脂と溶媒を含む接着剤を作製し、その接着剤を塗布し、その後、溶媒が蒸発されることで形成される。用いる樹脂は、上記の通り、線膨張係数が40ppm/℃のポリアミドイミド樹脂が用いられる。
用いるポリアミドイミド樹脂は、250℃以上のガラス転移温度を備えることが好ましい。ガラス転移温度が250℃以上であると、自動車等の製品は高温信頼性が得られる。
今回の検討において、本発明者は、磁性材11の積層または巻回によって得た積層磁性体や積層コアは、樹脂層2の厚さが同じであっても、用いる樹脂の線膨張係数が異なれば、磁束密度が変化することを知見した。具体的には、形成する樹脂層2に用いる樹脂の線膨張係数が大きいほど、積層磁性体や積層コアの磁束密度が小さくなることが分かった。詳細な理由は明らかではないが、以下の理由と推察される。つまり、樹脂層2を軟化させて隣接する2つの軟磁性アモルファス合金リボン1を接合する際、熱による樹脂層2および軟磁性アモルファス合金リボン1の膨張/収縮の結果、軟磁性アモルファス合金リボン1は樹脂層2から応力を受ける。樹脂層2の線膨張係数が大きいほど、この応力も大きくなる。そのため、アモルファス合金は磁歪が大きいためにこの応力によって望ましくない磁気異方性が付与され、磁束密度が低下すると考えられる。
以下において説明するように、樹脂層2a,2bに用いる樹脂の線膨張係数が40ppm/℃以下であれば、磁性材11、並びに磁性材11から得られる積層磁性体や積層コアは、樹脂層2a,2bを形成しないで軟磁性アモルファス合金リボンのみを積層または巻回させたものに対し、70%以上の磁束密度B80が得られる。さらに、樹脂の線膨張係数が30.0ppm/℃以下であれば、85%以上の磁束密度B80が得られる。つまり、積層磁性体や積層コアの磁束密度B80の低減を抑制することができる。用いる樹脂すなわち形成する樹脂層2の線膨張係数が小さいほど、磁性材11から得られる積層磁性体や積層コアの磁束密度B80が大きくなりやすい(B80の低下が抑制される)。このため、高い磁束密度B80が求められる場合には、用いる樹脂または形成する樹脂層2の線膨張係数は小さいほうが好ましい。樹脂層2a,2bは熱可塑性樹脂であり、加熱圧着することで樹脂同士がお互いに接着することで、軟磁性アモルファス合金リボン同士も接着する。
なお、樹脂層が配置された磁性材は、磁性材から得られる積層磁性体や積層コアのように、それぞれの軟磁性アモルファス合金リボンを接着するための加熱や加圧を施していないので、積層磁性体や積層コアを構成した場合よりも高い磁束密度B80を得ることができる。
樹脂層2a,2bは、積層磁性体や積層コアを作製する場合、軟磁性アモルファス合金リボン同士の接着強度を確保するために、軟磁性アモルファス合金リボン1の主面1a、1bの両面に形成されていることが好ましい。リボンが積層された際、樹脂層同士が接触するので、熱圧着時にポリアミドイミド樹脂同士が一体化することで接着力を確保しやすくなる。
樹脂層の形成方法は、上述した接着剤を、スプレーやコーターで塗布する等、既知の手段を採用できる。樹脂層2a,2bは、隣接する軟磁性アモルファス合金リボン1同士の接着性を高めるために、主面1a、1bの全面に配置されていることが好ましい。
樹脂層2の厚さは、1.0μm以上5.0μm以下を満たしていることが好ましい。樹脂層が厚いと、軟磁性アモルファス合金リボンに与える応力が大きくなるので、積層磁性体や積層コアの磁束密度B80が低下しやすい。また、積層磁性体12や積層コア13の実効的な磁束密度は、軟磁性アモルファス合金リボン1の占積率と飽和磁束密度の積で表される。積層磁性体や積層コアに占める磁性材11の体積分率を上げるために、樹脂層2は薄いほうが好ましい。これらの理由から樹脂層の厚さは5.0μm以下とすることが好ましい。一方で、樹脂層2a,2bが薄くなりすぎると、接着層同士、もしくは、接着層とリボンの接着強度が十分に得られない可能性がある。このため、樹脂層の厚さは、1.0μm以上とすることが好ましい。軟磁性アモルファス合金リボン1の主面1aおよび主面1bの両方に、樹脂層2a,2bを設ける場合には、主面1aの樹脂層2aと主面1bの樹脂層2bの合計の厚さが、前述した範囲内となるように構成することが好ましい。
つまり、この好ましい樹脂層の厚さ(1.0μm以上5.0μm以下)は、軟磁性アモルファス合金リボン間の樹脂層の厚さである。例えば、磁性材の両面に樹脂層を配置し、それを積層する場合は、その磁性材の一対の主面の一方に配置する樹脂層はこの半分の厚さ(0.5μm〜2.5μm)とすることもできる。つまり、積層した場合の合計で、1.0μm以上5.0μm以下となるように構成することが好ましい。また、磁性材の片面のみに樹脂層を配置して、樹脂層をもたない他の軟磁性アモルファス合金リボンと積層磁性体や積層コアを作製する場合は、その片面の樹脂層の厚さは1.0μm以上5.0μm以下であることが好ましい。
磁性材11の製造方法を説明する。まず、上述した組成を有する軟磁性アモルファス合金リボン1を用意する。軟磁性アモルファス合金リボン1はコイル状に巻き取られた長尺の形状を有していてもよいし、所定の形状に切断されていてもよい。
次に、樹脂の塗布について説明する。軟磁性アモルファス合金リボン1の一対の主面の両面もしくは片面に、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂と溶媒とを含む接着剤を塗布する。ポリアミドイミド樹脂をN−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルアセトアミドなどの適当な溶媒に溶解させ、熱可塑性の接着剤を得る。均一な樹脂層2を形成できる限り、主成分は溶媒に完全に溶解せず、分散していてもよい。主成分と溶媒との割合は、接着剤を軟磁性アモルファス合金リボン1上に配置するのに適した濃度となるように調整することができる。その後、調製した接着剤を軟磁性アモルファス合金リボン1に塗布する。塗布方法は、コーター塗布や、リボンを接着剤へ浸漬する等、既知の方法を採用できる。
接着剤の塗布後、接着剤から溶媒を蒸発させる。例えば、100℃以上200℃以下の温度で、1分以上30分以下の時間、接着剤が塗布された軟磁性アモルファス合金リボン1を加熱し、溶媒を蒸発させる。これにより、接着剤から溶媒が除去され、樹脂が軟磁性アモルファス合金リボン1の主面1a、1bに塗布される。これにより樹脂層2a,2bが配置された磁性材11が得られる。
磁性材11によれば、軟磁性アモルファス合金リボン1の両面に線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂が用いられた樹脂層2が設けられているため、磁性材11を積層または巻回し、熱圧着によって積層磁性体や積層コアを得た場合、樹脂層2がないものに対して、70%以上の高い磁束密度B80を得ることが可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、積層磁性体である。
図4は、本開示の積層磁性体の一実施形態を示す模式的な斜視図である。本開示の積層磁性体12は、複数の軟磁性アモルファス合金リボン1と、複数の軟磁性アモルファス合金リボン1間に配置された、樹脂層2a,2bとを備える。
この積層磁性体12は、短冊形状を有する第1の実施形態の磁性材11を複数積層し、加圧しながら熱を加える(熱圧着)ことによって作製できる。また、別の製造方法として、複数の軟磁性アモルファス合金リボン1を用意し、この軟磁性アモルファス合金リボン1に、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂と溶媒とを含む接着剤を塗布し、この接着剤が塗布された軟磁性アモルファス合金リボンを積層して熱圧着し、軟磁性アモルファス合金リボン1の層間に樹脂層2を形成することでも作製できる。
なお、積層とは、平板上のリボンを積層するものだけでなく、帯状の軟磁性アモルファス合金リボンをコイル状に巻き回して積層するものも含まれる。
熱圧着は、例えば、積層方向において、0.1MPa以上2.0MPa以下の圧力をプレス機で印加しながら、250℃以上330℃以下の温度で、1分以上30分以下の時間、積層体を保持する(熱圧着)手段を採用できる。
前者の製造方法(磁性材11を複数積層し、熱圧着する製造方法)の場合、熱圧着により、樹脂層2a,2bが軟化し、軟磁性アモルファス合金リボン1の樹脂層2aの上に位置する他の磁性材11の軟磁性アモルファス合金リボン1の樹脂層2bと一体化する。その後、積層体を樹脂層が硬化するまで冷却することで、軟磁性アモルファス合金リボン1が互いに接合される。これにより、複数の磁性材11が積層一体化された積層磁性体12が得られる。
磁性材11は、軟磁性アモルファス合金リボンを所定の形状に切断した後、樹脂層を形成したものを用いることができる。また、帯状の軟磁性アモルファス合金リボンに樹脂層を形成させた後、所定の形状に加工したものを用いることもできる。
後者の製造方法の場合、熱圧着により、接着剤から溶媒が蒸発して樹脂層が形成されると供に、軟磁性アモルファス合金リボン同士が樹脂層を介して一体化される。その後、樹脂層が硬化するまで冷却することで、軟磁性アモルファス合金リボン1が互いに接合される。
接着剤が塗布された軟磁性アモルファス合金リボン1は、軟磁性アモルファス合金リボンを所定の形状に切断した後、接着剤を塗布したものを用いることができる。また、帯状の軟磁性アモルファス合金リボンに接着剤を塗布した後、所定の形状に加工したものを用いることもできる。
熱圧着時の保持温度と室温との温度差による軟磁性アモルファス合金リボン1の収縮量および樹脂層の収縮量は異なり、軟磁性アモルファス合金リボン1は樹脂層2a,2bから応力を受け得る。しかし、樹脂層2a,2bは線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いたものであり、それにより形成された樹脂層2a,2bが軟磁性アモルファス合金リボン1に与える応力は小さい。よって、積層磁性体12の、応力による磁気特性の低下、特に、磁束密度の低下が抑制される。結果、高い磁束密度B80を備えた積層磁性体12が得られる。
磁性材を積層する際、もしくは接着剤を塗布した軟磁性アモルファス合金リボンを積層する際、積層方向の端面に、樹脂層や接着剤の無い軟磁性アモルファス合金リボンを積層したり、片面にのみ樹脂層を形成した磁性材または片面にのみ接着剤を塗布した軟磁性アモルファス合金リボンを、配置することもできる。
その後、必要により、歪取りのためのアニール処理を行うこともできる。アニール処理により、軟磁性アモルファス合金リボン1に付与される歪が緩和されるので、コアロスが低減できる。アニール処理は、最高温度が300℃以上330℃以下とすることが好ましい。300℃以上であれば、コアロスの低減効果が十分に見込める。また、330℃以下であれば、軟磁性アモルファス合金リボンが脆化することを抑制できる。
積層磁性体12において、隣接する一対の軟磁性アモルファス合金リボン1は、間に位置する樹脂層2a,2bによって接着されている。樹脂層2a,2bと各軟磁性アモルファス合金リボン1との間は、機械的結合によって、強力に接着されている。前者の製造方法(磁性材11を複数積層し、熱圧着する製造方法)で得られた積層磁性体12では、樹脂層2a,2bと各軟磁性アモルファス合金リボン1との間は、磁性材11のものと比べて、より高い接着強度で接着されている。
積層磁性体12は、例えば、2〜10000枚程度の軟磁性アモルファス合金リボン1を積層させて構成することができ、例えば、トランス用コアの部品あるいはモータ用コアの部品として好適に用いることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、積層コアである。
図5は、本開示の積層コアの一実施形態を示す模式的な斜視図である。図5(a)は、積層磁性体12を所定の形状に切断あるいは打ち抜きし、それを積み重ねて加熱圧着した積層コア13である。また、図5(b)は、磁性材をコイル状に巻回した積層コア13である。巻回した積層コア13は、コイル状に巻回された軟磁性アモルファス合金リボン1と巻回された軟磁性アモルファス合金リボン1の間に配置された樹脂層とを含む。巻回した積層コア13は、軟磁性アモルファス合金リボン1の内側の環とその外側に位置する環とが、樹脂層2によって接合されている。
また、図6は、モータのステータに用いる積層コア13である。図6(a)は回転軸方向からみた積層コア13の上面図であり、図6(b)は図6(a)の側面図である。図5(a),図5(b)の積層コアと同様、図6の積層コア13も、磁性材が積層されている。また、積層方向の上端側は、軟磁性アモルファス合金リボン1−2に形成された樹脂層2aを介して、軟磁性アモルファス合金リボン1−1が接着されている。同様に、積層方向の下端側は、軟磁性アモルファス合金リボン1−4に形成された樹脂層2bを介して、軟磁性アモルファス合金リボン1−5が接着されている。
積層コア13において、軟磁性アモルファス合金リボン1は、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いた樹脂層2a,2bによって接着されているため、応力による磁束密度の低下が抑制される。よって積層コア13は高い磁束密度B80を備える。
以下に、種々の磁性材や積層磁性体を作製し、特性を測定した結果を説明する。
(実施例1及び比較例1)
種々の線膨張係数を有するポリアミドイミド樹脂を用いて磁性材を作製し、その磁性材を積層して、積層磁性体を作製し、磁束密度B80を測定した。
下記表1に示すように、線膨張係数が異なる3種類のポリアミドイミド樹脂a1、a2、a3を含む接着剤を用意した。用いたポリアミドイミド樹脂の線膨張係数を表1に示す。
長さ200mm、幅25mm、厚さ25μmの軟磁性アモルファス合金リボンを用意した。軟磁性アモルファス合金リボンの組成は、FeとSiとBを100原子%として、Fe:82原子%、Si:4原子%、B:14原子%である。なお、Cu、Mn等の不可避不純物は、0.5質量%以下であった。
各ポリアミドイミド樹脂a1、a2、a3を含む接着剤を溶剤と混ぜて接着剤とした。この接着剤を、軟磁性アモルファス合金リボンに所定の厚さで両面に塗布した。その後、150℃で10分間保持することによって接着剤の溶媒を蒸発させた。こうして、タックフリーで厚みが1.5μmの樹脂層が形成された磁性材を、各樹脂に対して3枚、準備した。また、片面のみに同じ樹脂層が厚さ1.5μmで形成された別の磁性材2枚を準備した。その後、この計5枚の磁性材を積層した。なお、この積層体は、積層方向の両端面が、樹脂層が形成されていない軟磁性アモルファス合金リボンの主面となるようにした。その後、積層方向に0.8MPaの圧力を加えながら330℃で15分保持して熱圧着させ、5枚の軟磁性アモルファス合金リボンを層間の樹脂層により一体化させて積層磁性体を作製した。それぞれの積層磁性体は試料A1、A2、A3である。作製した試料に80A/mの磁場強度を印加し、磁束密度B80を測定した。B80の測定にはメトロン技研社製のSK110を用いた。
また、ポリアミドイミド樹脂として樹脂a1を用いた本実施形態の磁性材(B1)と、樹脂a3を用いた本実施形態の磁性材(B2)と、の磁束密度B80を、比較した。試料A1,A3と同様に、両面にタックフリーの樹脂層(樹脂a1,a3)が形成された磁性材3枚と、片面のみに樹脂層(樹脂a3)が厚さ1.5μmで形成された別の磁性材2枚と、をそれぞれ準備した。それぞれの樹脂を用いた5枚の磁性材を、垂直方向に、試料A1,A3と同様の順で、自重で積層した。但し、その後は、自重以外の圧力は加えず、かつ、室温のままの状態とした。この状態の磁性材(B1,B2)の磁束密度B80を、試料A1,A3と同様に、測定した。
また、比較のため、樹脂層を形成していない軟磁性アモルファス合金リボン5枚を、自重で積層した試料(試料B3)を作製し、同様に磁束密度B80を測定した。
表1に測定結果を示す。また、図1に樹脂の線膨張係数と、磁束密度B80との関係を示す。
また、参考として、図2に磁性材の磁束密度B80を測定した際のヒステリシス曲線を示す。
樹脂a1とa3を用いた磁性材B1,B2は、同じ磁束密度B80であり、かつ、樹脂層を形成していない軟磁性アモルファス合金リボン(試料B3)と同じ磁束密度B80(1.18T)であった。
表1及び図1から分かるように、線膨張係数の値が23ppm/℃である試料A1の磁束密度B80が最も高い。樹脂層を形成しなかった試料B3の磁束密度B80は1.18であるが、試料A1の磁束密度B80は、その85%以上の数値(1.0T以上)である。また、線膨張係数の値が37ppm/℃である試料A2も、試料B3の磁束密度B80に対し、70%以上の数値(0.8T以上)である。一方、線膨張係数の値が42ppm/℃である試料A3は、試料B3の磁束密度B80に対し、65%程度の数値(0.8T未満)となった。
つまり、磁性材の状態では、接着層に用いる樹脂の線膨張係数による、磁性材の磁束密度B80への、影響が小さい。しかし、磁性材を熱圧着させた積層磁性体では、線膨張係数によって磁束密度B80が変化する。樹脂層に用いる樹脂として線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いた積層磁性体は、高い磁束密度B80(0.8T以上)を有する。
(実施例2)
樹脂層の厚さの違いによる、リボン間の接着強度を、評価した。
上記の樹脂a1のポリアミドイミド樹脂(線膨張係数:23ppm/℃)を溶媒と混ぜて接着剤とした。その後、軟磁性アモルファス合金リボンの両面に所定の厚さで接着剤を塗布した。その後、150℃で10分間保持することによって溶媒を蒸発させ、タックフリーで表2に示す厚さの樹脂層が形成された磁性材を、3枚準備した(磁性材1−2〜1−3)。また、同じ樹脂層が片面のみに形成された磁性材を、2枚準備した(磁性材1−1,1−5)。各磁性材の樹脂層の厚さを表2に示す。
この磁性材1−1〜1−5を、図6(b)に示す状態と同様に、積層した。その後、0.8MPaの圧力を加えながら330℃で15分保持して熱圧着させ、積層磁性体を作製した。積層磁性体の一端側の軟磁性アモルファス合金リボンを指で剥離することで、リボン間の接着強度を評価した。
また、接着剤の塗布面(片面/両面)の違いによる、リボン間の接着強度を、評価した。
上記の樹脂a1のポリアミドイミド樹脂(線膨張係数:23ppm/℃)を溶媒と混ぜて接着剤とした。その後、表2に示す塗布の厚さになるよう、軟磁性アモルファス合金リボンの片面に所定の厚さで接着剤を塗布した。その後、150℃で10分間保持することによって溶媒を蒸発させ、タックフリーで表2に示す厚さの樹脂層が形成された磁性材を、4枚準備した。また、樹脂層が形成されていない磁性材を、1枚準備した。
樹脂層が形成された磁性材4枚を、それぞれ、各樹脂層と、隣接する磁性材の接着層が形成されていない主面と、が接するように、積層した。また、樹脂層が形成されていない磁性材は、上記の積層体における樹脂層が露出した側に積層した。
その後、0.8MPaの圧力を加えながら330℃で15分保持して熱圧着させ、積層磁性体を作製した。
同様に、積層磁性体の一端側の軟磁性アモルファス合金リボンを指で剥離することで、リボン間の接着強度を評価した。
結果を表2に示す。
表2のC1−C3から、軟磁性アモルファス合金リボンの層間の樹脂層の厚さが1.0μm以上だと、接着強度が向上することが分かる。また、C3,C4から、片面のみ樹脂を塗布した場合も、接着性が低下しやすいことが分かる。
本開示の磁性材および積層磁性体は、種々の用途の磁性材料として好適に用いられる。例えば、電力配電用、変圧器用のコア、電子・電気回路用のコア、モータ用のコアに好適に用いられる。
1 : 軟磁性アモルファス合金リボン,
2 : 樹脂層,
11 : 磁性材,
12 : 積層磁性体,
13 : 積層コア

Claims (13)

  1. 軟磁性アモルファス合金リボンと、
    前記軟磁性アモルファス合金リボンの対向する一対の主面の少なくとも一方の主面に配置された樹脂層と、を備え、
    前記樹脂層に用いる樹脂として線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いた磁性材。
  2. 前記磁性材は、1.10T以上の磁束密度(B80)を有する、請求項1に記載の磁性材。
  3. 前記樹脂層は、一対の主面の両面に配置された場合は合計で、片面のみに配置された場合は片面で、1.0μm以上5.0μm以下の厚さを有する、請求項1または2に記載の磁性材。
  4. 前記軟磁性アモルファス合金リボンは、10μm以上50μm以下の厚さを有する、請求項1から3のいずれかに記載の磁性材。
  5. 前記樹脂層は、前記軟磁性アモルファス合金リボンの一対の主面の両面に配置される、請求項1から4のいずれかに記載の磁性材。
  6. 前記軟磁性アモルファス合金リボンは、
    Fe、Si、Bの合計量を100原子%としたとき、
    Siが、0原子%以上10原子%以下、
    Bが、10原子%以上20原子%以下、
    Feが、残部である組成を有する合金からなる、請求項1から5のいずれかに記載の磁性材。
  7. 複数の軟磁性アモルファス合金リボンの層間に樹脂層が配置された積層磁性体であって、
    前記樹脂層に用いる樹脂として線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂を用いた、積層磁性体。
  8. 前記積層磁性体は、0.8T以上の磁束密度(B80)を有する、請求項7に記載の積層磁性体。
  9. 前記軟磁性アモルファス合金リボンの層間の樹脂層は1.0μm以上5.0μm以下の厚さを有する、請求項7または8に記載の積層磁性体。
  10. 前記軟磁性アモルファス合金リボンは、10μm以上50μm以下の厚さを有する、請求項7から9のいずれかに記載の積層磁性体。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の磁性材、または、積層磁性体が、巻回、または、積層された積層コア。
  12. 軟磁性アモルファス合金リボンを用意し、
    前記軟磁性アモルファス合金リボンに、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂と溶媒とを含む接着剤を塗布し、
    前記接着剤から溶媒を蒸発させて前記軟磁性アモルファス合金リボンに配置された樹脂層を形成する、
    磁性材の製造方法。
  13. 複数の軟磁性アモルファス合金リボンを用意し、
    前記軟磁性アモルファス合金リボンに、線膨張係数が40ppm/℃以下のポリアミドイミド樹脂と溶媒とを含む接着剤を塗布し、
    前記接着剤が塗布された軟磁性アモルファス合金リボンを積層して熱圧着し、前記軟磁性アモルファス合金リボンの層間に樹脂層を形成する、
    積層磁性体の製造方法。

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