本願は、既存のFlexE基準を変更することなくFlexEのリンクに同時にアクセスする際にサービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求する複数のサービスデータをサポートすべく、サービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法およびデバイスを提供する。
第1態様によると、第1デバイスが、第1サービス周波数情報Xnを決定する段階であって、ここで、当該第1サービス周波数情報Xnは、第1統計期間内に第1デバイスにより送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を示すことに用いられ、第1デバイスの送信頻度は第1統計期間の基準として用いられ、nは正の整数である、決定する段階と、上記第1デバイスが、第1サービス周波数情報Xnを第1S/Tビットコードブロックにカプセル化させることと、第1S/Tビットコードブロックを第1サービスデータのデータストリームに挿入することと、第1サービスデータのデータストリームを第2デバイスに送信することとを行う段階であって、ここで、SとTとは正の整数である、段階とを含むサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法が提供される。
第1態様におけるサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法は、既存のFlexE基準を変更することなくFlexEのリンクに同時にアクセスする際にサービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求する複数のサービスデータをサポートできる。FlexEにおいてレートマッチングを実行すべく、サービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求する各サービスのデータストリームに充填コードブロックが挿入されているので、第1サービスデータのデータストリームに第1サービス周波数情報を挿入することと、第1態様における方法に従ってサービスに割り当てられた帯域幅を適切に用いることとは、別のサービスに影響しない。
n個のビットの第1サービスデータは、第1サービスデータについての統計を収集するために用いられるユニットであることが理解されるべきである。
第1統計期間は、第1サービスデータのレートに基づいて決定されてよいことがさらに理解されるべきである。第1サービスデータのレートが特定の閾値より低い場合、比較的長い第1統計期間が決定されてよく、例えば、第1統計期間は基本フレームまたはマルチフレームのより長い。第1サービスデータのレートが特定の閾値より高い場合、比較的短い第1統計期間が決定されてよく、例えば、第1統計期間は基本フレームまたはマルチフレームの長さより短い。
S/Tビットコードブロックは、64/66Bコードブロックまたは8/10Bコードブロックなどであってよいことがさらに理解されるべきである。
第1態様の可能な実装において、第1S/TビットコードブロックはОコードにより識別されるS/Tビットコードブロックである。この実装において、第1サービス周波数情報Xnがカプセル化されたコードブロックが特殊な識別子によりマークされることにより、下位デバイスがS/Tビットコードブロックを識別および解析することができる。
ОコードはОコードであり、Оコードのタイプフィールド(type field)は0×4Bであってよいことが理解されるべきである。現在、0x0と0xFとが、802.3で標準化されたОコードに用いられる。現在、OIF FlexE実装協定(Implementation Agreement,IA)1.0で規定されているFlexEオーバヘッドコードブロック(overhead block)1のОコードは、0x5である。
第1態様の可能な実装において、第1統計期間情報は、第1S/Tビットコードブロックにおいてさらにカプセル化され、第1統計期間情報は第1統計期間を示すために用いられる。
第1態様の可能な実装において、第1統計期間は送信クロック周期の第1目標量であり、第1統計期間情報は第1目標量を含む。この実装において、サービス周波数情報が計算される場合、統計継続時間は、基本フレームとマルチフレームから周期的に分離され、それに応じてサービスレートに基づいて最適の統計期間が選択されることにより、統計データ収集によって取得されたサービス周波数情報はより正確であり得る。
第1態様の可能な実装において、方法はさらに、第1デバイスが、第1サービスデータのレートに基づく第1統計期間を決定する段階を含み、第1デバイスが第1サービス周波数情報Xnを決定する段階は、第1デバイスが、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量についての統計を収集する段階を含む。この実装において、第1デバイスはアクセスノードとして機能する。
第1態様の可能な実装において、方法はさらに、第1デバイスが、第1サービスデータのデータストリームを受信する段階であって、ここで、第1サービスデータのデータストリームは第3デバイスにより送信される、受信する段階と、第1サービスデータのデータストリームの第2S/Tビットコードブロックから第1サービス周波数情報Ynを解析する段階とを含み、第1デバイスが第1サービス周波数情報Xnを決定する段階は、第1デバイスが、第1サービス周波数情報Ynに基づいて、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を計算し、第1サービス周波数情報Xnを取得する、計算する段階を含む。この実装において、第1デバイスが中間ノードとして機能することにより、この実装はマルチホップカスケードネットワーキングモードをサポートし得る。
第1態様の可能な実装において、第1統計期間情報は、第2S/Tビットコードブロックにおいてさらにカプセル化され、第1統計期間情報は第1統計期間を示すために用いられる。
第1態様の可能な実装において、方法はさらに、第1デバイスが、第2サービス周波数情報Wmを決定する段階であって、ここで、当該第2サービス周波数情報Wmは、第2統計期間内に第1デバイスにより送信されたm個のビットの第2サービスデータの量を示すことに用いられ、第1デバイスの送信頻度は第2統計期間の基準として用いられ、mは正の整数である、決定する段階と、上記第1デバイスが、第2サービス周波数情報Wmを第3S/Tビットコードブロックにカプセル化させることと、第3S/Tビットコードブロックを第2サービスデータのデータストリームに挿入することと、第2サービスデータのデータストリームを第2デバイスに送信することとを行う段階とを含む。この実装における方法は、デバイスに同時にアクセスする際にサービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求する複数のサービスデータをサポートできる。
第1態様の可能な実装において、第1サービス周波数情報はXn=A・Fclient/FFlexEであり、Aは周波数係数であり、Fclientは第1サービスデータのサービス周波数であり、FFlexEは第1デバイスの送信頻度である。
第2態様によると、第4デバイスが、第1サービスデータのデータストリームを受信する段階であって、ここで、第1サービスデータのデータストリームは第5デバイスにより送信され、第1サービスデータのデータストリームは第1S/Tビットコードブロックを含み、当該第1S/Tビットコードブロックは第1サービス周波数情報Znを含み、当該第1サービス周波数情報Znは、第1統計期間内に第5デバイスにより送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を示すために用いられ、第5デバイスの送信頻度は第1統計期間の基準として用いられ、n、SおよびTは正の整数である、受信する段階と、第4デバイスが、第1サービス周波数情報Znに基づいて、第1サービスデータに対応するクロックを復旧させる段階とを含む、サービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法が提供される。
第2態様におけるサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法は、既存のFlexE基準を変更することなくFlexEのリンクに同時にアクセスする際にサービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求する複数のサービスデータをサポートできる。FlexEにおいてレートマッチングを実行すべく、サービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求する各サービスのデータストリームに充填コードブロックが挿入されているので、第1サービスデータのデータストリームに第1サービス周波数情報を挿入することと、第2態様における方法に従ってサービスに割り当てられた帯域幅を適切に用いることとは、別のサービスに影響しない。
第2態様の可能な実装において、第1S/TビットコードブロックはОコードにより識別されるS/Tビットコードブロックである。
第2態様の可能な実装において、第1統計期間情報は、第1S/Tビットコードブロックにおいてさらにカプセル化され、第1統計期間情報は第1統計期間を示すために用いられ、第4デバイスが、第1サービス周波数情報Znに基づいて、第1サービスデータに対応するクロックを復旧させる段階は、第4デバイスが、第1サービス周波数情報Znと第1統計期間情報とに基づいて第1サービスデータに対応するクロックを復旧させる段階を含む。
第2態様の可能な実装において、第1統計期間は送信クロック周期の第1目標量であり、第1統計期間情報は第1目標量を含む。
第2態様の可能な実装において、方法はさらに、第4デバイスが第2サービスデータのデータストリームを受信する段階であって、ここで、第2サービスデータのデータストリームは第5デバイスにより送信され、第2サービスデータのデータストリームは第2S/Tビットコードブロックを含み、当該第2S/Tビットコードブロックは第2サービス周波数情報Vmを含み、当該第2サービス周波数情報Vmは、第2統計期間内に第5デバイスにより送信されたn個のビットの第2サービスデータの量を示すために用いられ、第5デバイスの送信頻度は第2統計期間の基準として用いられ、mは正の整数である、受信する段階と、第4デバイスが、第2サービス周波数情報Vmに基づいて、第2サービスデータに対応するクロックを復旧させる段階とを含む。
第2態様の可能な実装において、第1サービス周波数情報はZn=A・Fclient/FFlexEであり、Aは周波数係数であり、Fclientは第1サービスデータのサービス周波数であり、FFlexEは第5デバイスの送信頻度である。
第3態様によると、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスが提供される。当該デバイスは第1デバイスであり、第1態様または第1態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行するように構成される。具体的には、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスは、第1態様または第1態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行するように構成されたユニットを含んでよい。
第4態様によると、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスが提供される。当該デバイスは第4デバイスであり、第2態様または第2態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行するように構成される。具体的には、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスは、第2態様または第2態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行するように構成されたユニットを含んでよい。
第5態様によると、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスが提供される。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスは、第1デバイスである。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスは、プロセッサ、メモリおよびネットワークインタフェースを含む。メモリは、命令を格納するように構成される。プロセッサおよびネットワークインタフェースは、メモリに格納されている命令を実行するように構成される。メモリに格納されている命令が実行される場合、プロセッサおよびネットワークインタフェースは、第1態様または第1態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行する。
第6態様によると、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスが提供される。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスは、第4デバイスである。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスは、プロセッサ、メモリおよびネットワークインタフェースを含む。メモリは、命令を格納するように構成される。プロセッサおよびネットワークインタフェースは、メモリに格納されている命令を実行するように構成される。メモリに格納されている命令が実行される場合、プロセッサおよびネットワークインタフェースは、第2態様または第2態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行する。
第7態様によると、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体は命令を記憶し、当該命令がコンピュータで実行される場合、当該コンピュータは、第1態様または第1態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行することが可能になる。
第8態様によると、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ記憶媒体は命令を記憶し、当該命令がコンピュータで実行される場合、当該コンピュータは、第2態様または第2態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行することが可能になる。
第9態様によると、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。当該コンピュータプログラム製品内の命令がコンピュータで実行される場合、当該コンピュータは、第1態様または第1態様の可能な実装のうち任意の1つに係る方法を実行することが可能になる。
第10態様によると、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品内の命令がコンピュータで実行される場合、当該コンピュータは、第2態様または第2態様可能な実装のうち任意の1つを実行することが可能になる。
第2態様から第10態様によって取得され得る効果は、第1態様によって取得され得る効果に対応する。詳細についてはここで改めて説明しない。
以下では、添付図面を参照して本願における技術的解決手段を説明する。
本願の実施形態における技術的解決手段は、FlexEまたはイーサネット(登録商標)技術に基づく別のネットワークまたはフレキシブル光伝送ネットワーク(Flexible OTN,FlexO)などのネットワークに適用されてよいことが理解されるべきである。これは、本願の実施形態に限定されるものではない。以下では、一例としてFlexEを用いて説明を実行する。
本願の実施形態における物理的接続リンクは、「リンク」と簡潔に称されてもよく、FlexEにおけるリンクは「物理層(Physical Layer,PHY)リンク」と称されてもよいことが理解されるべきである。
以下では、本明細書に含まれる概念を簡潔に説明する。
FlexE技術
米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers,IEEE)により規定されている802.3プロトコルベースのイーサネットは、過去のかなりの期間にわたって幅広く用いられ、急速に発達している。イーサネットにおいて、イーサネットポートは通常、論理的データ指向概念として現れ、論理ポートと称されるか、またはポートと簡潔に称され、イーサネット物理インタフェースはハードウェア概念として現れ、物理インタフェースと称されるか、またはインタフェースと簡潔に称される。概して、イーサネットポートはメディアアクセス制御(Media Access Control,MAC)アドレスによりマークされる。従来のイーサネットポートのレートは、イーサネット物理インタフェースのレートに基づいて決定される。概して、イーサネットポートの最高帯域幅は、イーサネット物理インタフェースの帯域幅に対応する。
近年、イーサネットインタフェースのレートは10倍増加し、10Mbpsから100Mbps、1000Mbps(1Gbps)、10Gbps、40Gbps、100Gbpsおよび400Gbpsに引き続いて発展および発達している。しかしながら、技術の発達とともに、帯域幅の粒度に対する様々なシナリオの需要間の差はより大きくなる。結果的に、既存のイーサネットと実際のアプリケーション需要期待との間に比較的大きい偏差が現れる。具体的には、主流アプリケーションにより必要とされる帯域幅の増加は、10倍に増加するなどの特徴は示さず、例えば、主流アプリケーションにより必要とされる帯域幅は、50Gbps、75Gbps、および200Gbpsなどを含む。50Gbpsが100GEで伝送されると、リソースが無駄になる。現在、200Gbpsを搬送する対応するイーサネット標準粒度は存在しない。したがって、業界においては、50Gbps、60Gbps、75Gbps、200Gbpsまたは150Gbpsなどの帯域幅が提供され、イーサネットポートをサポート(仮想接続)することが期待されている。
業界において、フレキシブル帯域幅を有する一部のイーサネットポートが提供され得ることが期待されている。これらのイーサネットポートは、1または複数のイーサネット物理インタフェースを共有してよい。例えば、2つの40GEポートと2つの10GEポートは、1つの100G物理インタフェースを共有する。別の例の場合、イーサネットポートは、要求の変化に応じてレートを柔軟に調整し、例えば、200Gbpsから330Gbpsに、または50Gbpsから20Gbpsにレートを調整してイーサネットポートの使用効率を改善するか、またはイーサネットポートの使用ライフサイクルを延ばし得る。固定レート物理リンクは、論理ポートのレートの積層ベースで増加することをサポートすべく、カスケード接続され、バンドルされてよい(例えば、200GEの論理ポートをサポートすべく、2つの100GE物理インタフェースが積層され、カスケード接続され、バンドルされる)。加えて、物理インタフェースを柔軟に積層することにより取得される帯域幅はリソースプールとして用いられ得て、リソースプールの帯域幅が粒度(例えば、5Gは1つの粒度である)に基づいて特定のイーサネット論理ポートに割り当てられることにより、いくつかのイーサネット仮想接続は積層とカスケード接続によって取得される物理リンクグループを効率的に共有し得る。
OIF提案は、2016年4月にリリースされたフレキシブルイーサネット実装規約(Flex Ethernet Implementation Agreement)におけるFlexEの概念である。具体的には、FlexEにおいて、フレキシブルイーサネットグループ(Flex Ethernet Group,FlexE Group)はいくつかのイーサネットのPHYリンクを用いて確立され、様々なイーサネットMACレートをサポートするユニバーサルメカニズムが提供され、イーサネットサービスの結合、サブレートおよびチャネル化などの機能をサポートする。
FlexEにより提供されるMACレートは、(結合により実装される)シングルPHYリンクのレートより大きくてもよく、または(サブレートとチャネル化とによって実装される)シングルPHYリンクのレートより小さくてもよい。例えば、イーサネットサービスの結合シナリオにおいて、200Gのイーサネットサービス(MACコードストリーム)は、2つの既存の100GE物理媒体依存サブレイヤ(Physical Medium Dependent,PMD)を用いて伝送され得る。イーサネットサービスのサブレートアプリケーションシナリオにおいて、50Gのイーサネットサービスは1つの既存の100GEのPMDを用いて伝送され得る。加えて、イーサネットサービスのチャネル化シナリオにおいて、いくつかの論理ポートは1または複数の物理インタフェースを共有し得て、1つの150Gイーサネットサービスと2つの25Gイーサネットサービスとは、2つの既存の100GEのPMDを用いて伝送され得る。
既存のFlexEの特定のアーキテクチャの概略図は、図1に示されてよい。FlexEは、K個のPHYリンクで結合されたグループであり、Kの値は正の整数である。図1に示されるFlexEグループは、4つのPHYリンクを含む。現在のフレキシブルイーサネット実装規約においては、100G PHYリンクのみがサポートされる。IEEE P802.3bsが将来の400GE基準を改善した後、FlexEは400GのPHYリンクをサポートし得る。フレキシブルイーサネットクライアント(Flex Ethernet Client,FlexE Client)は、MACベースのイーサネットデータストリームであり、フレキシブルイーサネットクライアントのレートは、例えば、10Gb/s、40 Gb/sまたは25Gb/sと、既存のイーサネットPHYリンクのレートと同じであってもよく、または異なってもよい。クライアントはクライアントと称されてもよく、またはクライアント側と称されてもよく、またはサービスと称されてもよい。フレキシブルイーサネットシム(Flex Ethernet Shim,FlexE Shim)は、FlexEクライアントのデータをFlexEグループに対してマッピングし、FlexEグループのデータをFlexEクライアントの論理レイヤに対してデマッピングするために用いられる。マルチリンクギアボックス(Multi−Link Gearbox,MLG)技術と同様に、FlexEシムは、送信方向において多重化機能を実行し、FlexEクライアントからFlexEグループにデータをマッピングする。加えて、FlexEシムは、受信方向において逆多重化機能を実行し、FlexEグループからFlexEクライアントにデータをデマッピングする。
FlexEにおいて、同期デジタルハイアラーキ(Synchronous Digital Hierarchy,SDH)/光伝送ネットワーク(Optical Transport Network,OTN)技術を参照すると、固定フレームフォーマットは物理インタフェースの伝送のために構成されており、スロット分割は時分割多重(Time Division Multiplexing,TDM)のために実行される。図2Aと図2Bとは、本願の実施形態に係るPHYリンクのコードブロックの概略図である。SDH/OTNのそれとは異なり、FlexEにおけるTDMのスロット分割粒度は66ビットであり、それに応じて正確に64B/66Bのコードブロックを搬送してよい。FlexEにおける各PHYリンクのデータは、FlexEオーバヘッド(Overhead,OH)コードブロックを周期的に挿入することにより位置合わせされる。具体的には、図2Aと図2Bとに示されるように、1つの66BのFlexEオーバヘッドコードブロックは、1023×20個の66Bのデータコードブロック毎に挿入される。100G PHYリンクのシナリオに対応して、隣接するFlexEオーバヘッドコードブロック間の時間間隔は、13.1マイクロ秒である。
FlexE1.0基準において、64/66BエンコーディングがFlexEクライアントで実行されてコードブロックストリーム(block stream)を取得し、アイドルコードブロック挿入/削除(Idle Insert/Delete)によってレートマッチングが実行されてフレキシブルイーサネットサービスのコードブロックストリームを取得し、フレキシブルイーサネットサービスのコードブロックストリームにおけるコードブロックが、フレキシブルイーサネットサービスに割り当てられたスロットに1つずつ配置されると規定される。アイドルコードブロックは、充填(stuff)コードブロックと称されもよい。
FlexEフレームは、基本フレームとマルチフレームとに分類される。1つのFlexE基本フレームは8本の線を含み、FlexEオーバヘッドコードブロックは各線の第1の66Bのブロック位置に位置付けられ、オーバヘッドコードブロックに、スロット分割のためのペイロードエリア(1023×20個の66Bペイロードデータコードブロック)が続く。100GEは、一例として用いられる。100GEインタフェースの帯域幅は20個のスロットに分割され、各スロットの帯域幅はおおよそ5Gbpsである。32個の基本フレームが1つのマルチフレームを構成する。
図3A、図3Bおよび図3Cは、本願の実施形態に係るFlexE基本フレームのオーバヘッドコードブロックの概略図である。FlexE基本フレームにおける第1コードブロックは、「0×4B」または「0×5」フィールドをタグフィールドとして用いて、コードブロックをオーバヘッドコードブロックとして識別する。オーバヘッドコードブロックを認識し1023×20個の64/66Bコードブロック(データコードブロック)を受信した後、受信側デバイスは、次のオーバヘッドコードブロックを受信してよく、類推することにより、コードブロックストリームから全体のFlexE基本フレームをが抽出され得る。オーバヘッドコードブロックは特定インジケーションのために用いられるいくつかのフィールドを含むということが、図3A、図3Bおよび図3Cから分かり得る。例えば、各リンクで伝送されるFlexEオーバヘッドコードブロックは、フレキシブルイーサネットグループ番号(FlexE Group Number)、物理リンクマップ(PHY Map)、物理リンク番号(PHY Number)、カレンダー(Calendar)AおよびカレンダーBなどのフィールドを含む。FlexE Group Numberは、リンクが位置付けされたフレキシブルイーサネットグループの数を示すために用いられる。PHYマップ(合計8×32=256ビットが、1つのFlexEマルチフレームのPHYマップを示すために必要である)は、リンクが位置付けされたフレキシブルイーサネットグループに含まれるPHYの分布を示すために用いられ、具体的には、PHYマップ(PHY Map)は、どのPHYリンクがグループのメンバーであるかを制御する(control of which PHYs are members of this group)ために用いられる。物理リンク番号は、1から254であってよい。カレンダーAとカレンダーBはそれぞれ、FlexE groupの現在のカレンダー構成とスタンバイカレンダー構成を示すために用いられる。各FlexE基本フレームの第3コードブロックにおいて、スロットで伝送されるサービスデータの数を示すために、16ビットが用いられる。各FlexEマルチフレームにおける第1FlexEフレームは、対応するスロット0(slot0)で伝送されるサービスデータの数を保持する。類推により、FlexEマルチフレームにおける第20FlexE基本フレームは、対応するスロット19で伝送されるサービスデータの数を保持する。FlexE groupにおける全てのリンクのFlexE基本フレームについての情報を受信した後、受信側デバイスは、FlexE groupにおけるサービスデータのスロット割り当て方式を取得してよい。
加えて、使用中のカレンダー(calendar configuration in use)を示すためにフィールドCが用いられる。OMFは、オーバヘッドマルチフレームインジケータ(Overhead Multiframe Indicator)である。RPFは、リモートPHY障害(Remote PHY Fault)である。ResとReservedとは、予約フィールドである。PHY番号(PHY Number)は、FlexEグループにおけるPHYの識別子(Identity of this PHY within the group)である。CRは、カレンダースイッチリクエスト(Calendar Switch Request)である。CAは、カレンダースイッチ確認(Calendar Switch Acknowledge)であり、ssは、2ビットを含む有効同期ヘッダビット(Valid sync header bits)であり、ここで、2ビットは01または10であってよい。CRCは、巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check)ビットである。現在のオーバヘッドコードブロックにおけるいくつかの予約フィールドが依然として存在するということが、図3A、図3Bおよび図3Cから分かり得る。加えて、2つのFlexEデバイス間のデータペイロード以外の情報を伝送するために、5個の66Bコードブロックが管理チャネルとして用いられる。
サービス周波数およびサービスクロック
図4は、FlexEのサービスデータを伝送する処理におけるサービスクロックロスの概略図である。サービス周波数がトランスペアレントに伝送されることを必要とするサービスは通常、例えば、CPRIサービスおよびSDHサービスなどのCBRサービスである。図4に示されるように、それぞれのネットワークにおけるCBRサービスのサービスデータ(図4に示されるサービスデータのコードブロック1からコードブロック8)を伝送する処理において、固定ビットレートを確実にするために、CBRサービスのサービスデータは通常、サービスクロックとあわせて伝送される。サービスクロックの上昇端と次の上昇端との間の時間は、クロック周期と称され、1秒あたりのクロック周期の数は、クロック周波数と称される。
アクセスノードにおいて、CBRサービスのサービスデータは、CBRサービスが伝送されたオリジナルネットワークから、伝送のためのFlexEのいくつかのスロットにマッピングされる。概して、FlexEによりCBRサービスに割り当てられたスロットの帯域幅は、CBRサービスの帯域幅より大きい。したがって、サービスデータをFlexEにマッピングすることは、非同期マッピングである。現在用いられている方法において、充填(stuff)コードブロック(図4に示されるコードブロックS)は、サービスデータのコードブロックストリームに挿入されて、FlexEデータのコードブロックストリームを形成することで、サービス帯域幅とFlexEの伝送スロット帯域幅との間のレートマッチングを実装する。FlexEデータのコードブロックストリームは、FlexEにおいてFlexEクロックとあわせて伝送される。FlexEデータのコードブロックストリームがエグレスノードに伝送される場合、エグレスノードは、FlexEデータのコードブロックストリームにおける充填コードブロックを削除する。しかしながら、サービスデータのサービスクロックは失われる。サービスクロックとFlexEクロックとは異なるソースを有するので、サービスクロックは復旧されることができない。言い換えれば、FlexEは、サービス周波数のトランスペアレントな伝送をサポートしない。サービス周波数がトランスペアレントに伝送される必要があるサービスの場合、サービスクロックロスまたはサービス周波数の損失は許容できない。
[光伝送ネットワーク(Optical Transmission Network,OTN)においてサービス周波数をトランスペアレントに伝送する技術]
OTNにおいて、サービス周波数は、単一のサーバフレームまたはサーバマルチフレームで保持されるn個のビットのサービス量(number of client n−bit data entities per server frame or server multiframe,Cn)がOTNオーバヘッドを用いて伝送される方式でトランスペアレントに伝送される。図5は、OTNにおけるサービスデータをマッピングするために用いられる回路の概略図である。言い換えれば、図5は、CBRサービスのアクセスノードの処理回路の概略図である。アクセスノードは、サービスデータ(client data)とサービスクロック(client clock)とを受信し、サービスデータをキャッシュしてCnを決定する(buffer and determine Cn)。具体的には、読み取り制御(read control)がサーバクロック(server clock)とサービスクロック(client clock)を読み取り、サーバクロックとサービスクロックとに基づいてCnを決定する。CBRサービスのアクセスノードは、サービスクロック(サービス周波数、すなわち、アクセスノードの受信周波数に対応)とサーバクロック(サーバ周波数、すなわち、アクセスノードの送信頻度に対応)とに基づいてCnを計算して、Cnをリンクのオーバヘッド(overhead)コードブロックに挿入して、伝送のためにサーバデータ(server data)を形成する。
図6は、OTNにおけるサービスデータをデマッピングするために用いられる回路の概略図である。言い換えれば、図6は、CBRサービスのエグレスノードの処理回路の概略図である。エグレスノードは、サーバデータ(server data)とサーバクロック(server clock)を受信し、サーバデータをキャッシュしてサービスクロック(client clock)を生成する。具体的には、読み取り制御(read control)はサーバクロック(server clock)とCnとを読み取り、サーバクロックとCnとに基づいてサービスクロック(client clock)を生成する。CBRサービスのエグレスノードは、サーバクロック(サーバ周波数、すなわち、エグレスノードの受信周波数に対応)とCnとに基づいてサービスクロック(サービス周波数、すなわち、エグレスノードの送信頻度に対応)を復旧させる。
FlexEの場合、同様に、Cnは計算され、Cnは伝送のためにPHYリンクのオーバヘッドコードブロックに挿入され、FlexE基準は変化する必要があり、FlexEのオーバヘッドコードブロックにおけるフィールドの使用は再計画される。加えて、Cnがオーバヘッドコードブロックで伝送される場合、Cnは、基本フレーム周期またはPHYリンクのマルチフレームを統計期間として用いて計算される必要がある。結果的に、Cnの統計期間は基本フレーム周期またはPHYリンクのマルチフレームに密接に関連する。しかしながら、FlexEは様々なタイプのサービスを搬送する。異なるサービスレートの場合、Cnが同じ統計期間を用いて計算されると、Cnの精度は比較的悪くなる。例えば、比較的低いレートのサービスの場合、統計期間が比較的短いと、大きいエラーが生じる。加えて、FlexEはイーサネットカーネルに基づており、FlexEで規定される基本フレーム機構またはマルチフレーム機構は周期的である。物理コーディングサブレイヤ(physical coding sublayer,PCS)において、アライメントマーカ(Alignment Marker,AM)の挿入は、FlexEのオーバヘッドコードブロックの周期的ジッタを生じさせる。オーバヘッドコードブロックの周期的ジッタは、Cnの計算の精度に直接影響し、Cnに基づいてCBRサービスのエグレスノードにより復旧されたサービスクロックの品質が悪くなる。
図4に示される概略図は、シングルホップネットワーキングモードに対する。具体的には、アクセスノードとエグレスノードとの2つのデバイスは、通信ケーブルを用いて物理的に直接接続されており、2つのデバイスの間に他のデバイスは存在せず、言い換えれば、2つのデバイスの間には中間ノードが存在しない。図5と図6とに示されるOTNにおけるサービス周波数をトランスペアレントに伝送する技術においては、シングルホップネットワーキングモードのみが考慮され、マルチホップカスケードネットワーキングモードにおける周波数をトランスペアレントに伝送することの問題は解消されることができない。マルチホップカスケードネットワーキングモードにおいて、アクセスノードとエグレスノードとの間に別の中間ノードが存在する。FlexEにおいては、シングルホップネットワーキングモードとマルチホップカスケードネットワーキングモードの両方が存在する。マルチホップカスケードネットワーキングモードの場合、FlexEデータを伝送する処理において、各レベルのデバイスが同じ公称周波数を有するが、実際の周波数には特定の差が存在する。図5と図6とにおける技術が依然として用いられる場合、Cnはアクセスノードの周波数に基づいて計算されるので、Cnが直接トランスペアレントに伝送されると、復旧されたサービスクロックの品質は悪い。
[FlexEにおいてサービス周波数をトランスペアレントに伝送する技術]
図7は、FlexEにおけるシンクロナスイーサネット技術の概略図である。FlexEにおいて、2つの隣接するデバイスは単一のホップ物理インタフェースとPHYリンクとを用いて接続され、2つのデバイスの間のマスター(master)‐スレーブ(slave)の関係が、シンクロナスイーサネット技術を用いて決定され得て、スレーブデバイス周波数とマスターデバイス周波数との間の同期が実装される。
図8は、FlexEにおけるシンクロナスイーサネット技術を用いてサービス周波数をトランスペアレントに伝送する概略図である。FlexEのクライアント信号として用いられるサービスデータは、クライアントリンクを用いてクライアントデバイスからFlexEデバイスに伝送される。サービスのアクセスノードとして機能するFlexEデバイスは、サービスクロックを基準リソースとして用いて、フェーズロックループを用いてFlexEクロックを生成し、FlexEクロックをFlexEにおけるPHYリンクのクロックとして用いる。周波数の同期は、中間ノードとして機能する1または複数のFlexEデバイスでシンクロナスイーサネット技術を用いて、FlexEにおける伝送リンクにおいてホップバイホップで実行される。サービスのエグレスノードとして機能するFlexEデバイスは、FlexEクロックを基準リソースとして用いて、サービスクロックを生成して、サービスクロックのトランスペアレントな伝送を実装する。
しかしながら、シンクロナスイーサネット技術を用いてサービス周波数がトランスペアレントに伝送される場合、FlexEにおける1つのみのサービスのサービスクロックが基準として用いられ得て、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するための1つのみのサービスの要求が解消され得る。ベアラネットワークとして、FlexEは、例えば、CPRIサービスとSDHサービスなどの様々なタイプのサービスを搬送する。複数のサービスがサービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求しており、サービスのサービスクロックが異なるソースを有する場合、シンクロナスイーサネット技術は、複数のサービスのサービス周波数のトランスペアレントな伝送を実装することができない。
上述の問題を解決するために、本願の実施形態は、サービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法を提供する。図9A、図9Bおよび図9Cは、本願の実施形態に係るサービス周波数をトランスペアレントに伝送するシステムの模式アーキテクチャ図である。図9A、図9Bおよび図9Cは、FlexEのマルチホップカスケードネットワーキングモードのアーキテクチャを示す。図は、1つの中間ノードが存在する例を用いて説明される。しかしながら、本願のこの実施形態におけるマルチホップカスケードネットワーキングモードは、これに限定されるものではない。
FlexEにおいて、通信リンクは一方向または双方向であり得る。
図9A、図9Bおよび図9Cは、一例としてマルチホップカスケードネットワーキングモードにおける一方向通信リンクを用いて説明される。一方向通信リンクのマルチホップカスケードネットワーキングモードのシステムは、アクセスノード、中間ノード、およびエグレスノードを含む。サービスデータがクライアントリンクを用いてアクセスノードに入った後、サービスデータはFlexEのPHYリンクにマッピングされ、下位デバイスに伝送される。下位デバイスは、中間ノードであってよい。アクセスノードは、カスケード方式で1または複数の中間ノードに接続されてよい。データは、PHYリンクを用いて、中間ノードと別の中間ノードとの間、および中間ノードとエグレスノードとの間で伝送される。エグレスノードは、PHYリンクからのサービスデータをデマッピングし、改めてクライアントリンクを用いて後続の伝送を実行する。
アクセスノードは、クロック処理ユニットTIMING TX、サービス処理(CLIENT)ユニット1、シムマッピング(SHIM_MUX)ユニット1、およびPHYリンク1を含む。サービス処理ユニット1は、マッピング方向において動作する。第1サービスデータの場合、サービス処理ユニット1は、サービスデータのレートマッチングを完了し、第1サービス周波数情報Xnを挿入するように構成される。クロック処理ユニットTIMING TXは、サービス処理ユニット1からサービス周波数Fclientを受信し、PHYリンク1からFlexEの送信頻度FFlexE1を受信し、第1サービス周波数情報Xnを生成する。シムマッピングユニット1は、FlexE基準で規定されたSHIM_MUXユニットであってよく、サービスデータをPHYリンク1にマッピングするように構成される。PHYリンク1は、FlexE基準で規定されたインタフェースである。
本願のこの実施形態において、アクセスノードは、各サービスのサービス周波数情報(例えば、第1サービスデータに対応する第1サービス周波数情報Xnおよび第2サービスデータに対応する第2サービス周波数情報Wm)を記録し、各サービスのサービス周波数情報を下位デバイスに伝送する。アクセスノードにおいて、各サービスのサービス周波数とアクセスノードのFlexEの送信頻度FFlexE1との間の関係は、アクセスノードの送信頻度(すなわち、FlexEの周波数)を基準として用いて計算され、サービス周波数情報を取得する。サービス周波数情報は、Flexのオーバヘッドコードブロックを用いて下位デバイスに伝送されてよい。この場合、Flexのオーバヘッドコードブロックにおける1または複数のフィールドは規定され、1または複数のサービスのサービス周波数情報を搬送する必要がある。各サービスのサービス周波数情報は、チャネルのそれぞれのデータとあわせて伝送されてもよい。具体的には、各サービスのサービス周波数情報はコードブロックにカプセル化され、コードブロックは伝送のためにサービスデータのデータストリームに挿入される。任意選択的に、サービス周波数情報は、Оコードにより識別されるコードブロックにカプセル化されてよい。代替的に、サービス周波数情報がカプセル化されたコードブロックは、別の特殊な識別子によりマークされてよい。
本願の実施形態において、サービス周波数情報がカプセル化されたコードブロックは、S/Tビットコードブロック、64/66Bコードブロック、または8/10Bコードブロックなどであってよいことが理解されるべきである。
ОコードはОコードであり、Оコードのタイプフィールド(type field)は0×4Bであってよいことがさらに理解されるべきである。現在、0x0と0xFとが、802.3で標準化されたОコードに用いられる。現在、OIF FlexE IA1.0で規定されたFlexE overhead block1のОコードは、0×5である。
中間ノードは、クロック処理ユニットTIMING REGENERATE、PHYリンク2、シムデマッピング(SHIM_DEMUX)ユニット1、サービス処理ユニット2、ゲートウェイ(SWITCH)、サービス処理(CLIENT)ユニット3、シムマッピングユニット2およびPHYリンク3を含む。シムデマッピングユニット1は、FlexE基準で規定されたSHIM_DEMUXユニットであってよく、PHYリンク2からのサービスデータをデマッピングするように構成される。サービス処理ユニット2はデマッピング方向において動作し、サービスデータの解析とサービス周波数情報の解析とを完了するように構成される。ゲートウェイは、FlexEのスイッチングコンポーネントである。サービス処理ユニット3は、マッピング方向において動作する。第1サービスデータの場合、サービス処理ユニット3は、サービスデータのレートマッチングを完了し、第1サービス周波数情報Znを挿入するように構成される。処理ユニットTIMING REGENERATEは、PHYリンク2からFlexEの受信周波数FFlexE1を受信し、サービス処理ユニット2から第1サービス周波数情報Xnを受信し、PHYリンク3からFlexEの送信頻度FFlexE2を受信し、上述の情報に基づいて新たな第1サービス周波数情報Znを生成する。シムマッピングユニット2は、FlexE基準で規定されたSHIM_MUXユニットであってよく、第1サービスデータをPHYリンク3にマッピングするように構成される。PHYリンク2とPHYリンク3とは、FlexE基準で規定されたインタフェースである。
マルチホップカスケードネットワーキングモードの場合、FlexEデータを伝送する処理において、各レベルのデバイスが同じ公称周波数を有するが、実際の周波数には特定の差が存在する。各FlexEデバイスが公称FlexE周波数を基準として用いる場合、サービス周波数情報の統計結果は不正確である。結果的に、サービス周波数の復旧性能が悪くなる。本願のこの実施形態において、サービス周波数情報は、中間ノードの実際のFlexE周波数(送信頻度と受信周波数とを含む)に基づいて、各中間ノードにおいて再計算されてよい。
サービス伝送リンクの中間ノードは、全てのサービスデータを解析する必要はなく、サービス周波数を復旧する必要もない。サービス周波数情報は、中間ノードの受信周波数、サービス周波数情報、および中間ノードの送信頻度に基づいて再計算されてよい。中間ノードは、再計算されたサービス周波数情報をコードブロックにカプセル化し、コードブロックをサービスデータのデータストリームに挿入し、サービスデータのデータストリームを下位デバイスに伝送してよい。
エグレスノードは、クロック処理ユニットTIMING RX、PHYリンク4、シムデマッピングユニット2およびサービス処理ユニット4を含む。PHYリンク4は、FlexE基準で規定されたインタフェースである。シムデマッピングユニット2は、FlexE基準で規定されたSHIM_DEMUXユニットであってよく、PHYリンク4からのサービスデータをデマッピングするように構成される。サービス処理ユニット4はデマッピング方向において動作し、サービスデータの解析とサービス周波数情報の解析とを完了するように構成される。第1サービスデータの場合、処理ユニットTIMING RXは、サービス処理ユニット4から第1サービス周波数情報Znを受信し、PHYリンク4からFlexEの受信周波数FFlexE2を受信し、上述情報に基づいて第1サービスデータのサービス周波数Fclientを復旧させる。
図10は、本願の別の実施形態に係るサービス周波数をトランスペアレントに伝送するシステムの模式アーキテクチャ図である。図10は、一例としてシングルホップネットワーキングモードにおける一方向通信リンクを用いて説明される。一方向通信リンクのシングルホップネットワーキングモードのシステムは、アクセスノードとエグレスノードとを含む。サービスデータがクライアントリンクを用いてアクセスノードに入った後、サービスデータはFlexEのPHYリンクにマッピングされ、下位デバイス、すなわちエグレスノードに伝送される。エグレスノードは、PHYリンクからのサービスデータをデマッピングし、改めてクライアントリンクを用いて後続の伝送を実行する。
アクセスノードは、クロック処理ユニットTIMING TX、サービス処理(CLIENT)ユニット1、シムマッピング(SHIM_MUX)ユニット1、およびPHYリンク1を含む。サービス処理ユニット1はマッピング方向において動作し、サービスデータのレートマッチングとサービス周波数情報Xnの挿入とを完了するように構成される。第1サービスデータの場合、クロック処理ユニットTIMING TXは、サービス処理ユニット1から第1サービスデータのサービス周波数Fclientを受信し、PHYリンク1から送信頻度FlexEのFFlexE1を受信し、第1サービス周波数情報Xnを生成する。シムマッピングユニット1は、FlexE基準で規定されたSHIM_MUXユニットであってよく、第1サービスデータをPHYリンク1にマッピングするように構成される。PHYリンク1は、FlexE基準で規定されたインタフェースである。
エグレスノードは、クロック処理ユニットTIMING RX、PHYリンク2、シムデマッピングユニット1およびサービス処理ユニット2を含む。PHYリンク2は、FlexE基準で規定されたインタフェースである。シムデマッピングユニット1は、FlexE基準で規定されたSHIM_DEMUXユニットであってよく、PHYリンク2からの第1サービスデータのデータストリームをデマッピングするように構成される。サービス処理ユニット2はデマッピング方向において動作し、サービスデータの解析とサービス周波数情報の解析とを完了するように構成される。第1サービスデータの場合、処理ユニットTIMING RXは、サービス処理ユニット2から第1サービス周波数情報Xnを受信し、PHYリンク2からFlexEの受信周波数FFlexE1を受信し、上述情報に基づいて第1サービスデータのサービス周波数Fclientを復旧させる。
シングルホップネットワーキングモードにおける各ノードの機能は、マルチホップカスケードネットワーキングモードにおける対応するノードの機能と同様である。詳細についてはここで改めて説明しない。
以下では、本願の実施形態に係るサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法を各ノードの観点から詳細に説明する。
アクセスノードまたは中間ノードは第1デバイスとして、下位デバイスは第2デバイスとしてみなされ、第2デバイスは中間ノードまたはエグレスノードであってよい。図11は、本願の実施形態に係るアクセスノードによりサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法の概略図である。図12は、本願の実施形態に係る中間ノードによりサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法の概略図である。図11と図12とを参照すると、サービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法は、以下の段階を含んでよい。
段階1.第1デバイスは第1サービス周波数情報Xnを決定する段階であって、ここで、当該第1サービス周波数情報Xnは、第1統計期間内に第1デバイスにより送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を示すために用いられ、第1デバイスの送信頻度は第1統計期間の基準として用いられ、nは正の整数である、決定する段階。
本明細書における第1サービスデータは、説明されるべき目標サービスのデータであることが理解されるべきである。FlexEにおいて、例えば、第2サービスデータと第3サービスデータとなどのより多くのサービスデータがあってよい。これは、本願のこの実施形態に限定されるものではない。
第1統計期間は、第1サービスデータのレートに基づいて決定されてよいことがさらに理解されるべきである。第1サービスデータのレートが特定の閾値より低い場合、比較的長い第1統計期間が決定されてよく、例えば、第1統計期間は基本フレームまたはマルチフレームのより長い。第1サービスデータのレートが特定の閾値より高い場合、比較的短い第1統計期間が決定されてよく、例えば、第1統計期間は基本フレームまたはマルチフレームの長さより短い。
第1統計期間は、送信クロック周期の第1目標量であってよい。第1デバイスが第1サービス周波数情報Xnを決定することは、第1デバイスが、送信クロック周期の第1目標量(例えば、ticks)を統計ウィンドウとして用いて、第1サービス周波数情報Xnを計算することを含んでよい。Cnについての統計は、フレームをOTNの期間として用いて収集されるということが理解されるべきである。ベアラネットワークとして、FlexEは様々なタイプのサービスを搬送し得て、異なる種類のサービスのレートは大幅に変化する。比較的低いレートを有するサービスの場合、統計期間が比較的短いと、エラーは比較的大きい。比較的高いレートを有するサービスの場合、統計期間は非常に長くなる必要はない。したがって、本願のこの実施形態において、第1サービス周波数情報Xnは、送信クロック周期のticksを基準として用いて計算される。ticksは、異なるレートのサービスに順応すべく、(リアルタイムサービス伝送に基づいてあらかじめ定められるか、または規定され得る)サービス周波数に基づいて、ネットワークアドミニストレータによりカスタマイズされてもよく、またはサービス周波数に基づいてFlexEの対応する制御デバイスにより規定されてよい。言い換えれば、ネットワークアドミニストレータ、またはFlexEの制御デバイスは、サービスレートに基づいて適切な統計継続時間(統計ウィンドウの長さ)を決定してよく、例えば、FlexEの送信クロック周期のticksが統計継続時間として用いられる。本願のこの実施形態において、サービス周波数情報が計算される場合、統計継続時間は、基本フレームとマルチフレームから周期的に分離され、それに応じてサービスレートに基づいて最適の統計期間が選択されることにより、統計データ収集によって取得されたサービス周波数情報はより正確であり得る。加えて、FlexEのオーバヘッドはAMの挿入に影響を受け、結果的に、オーバヘッド期間は不安定である。本願のこの実施形態におけるカスタマイズされた統計継続時間は、他のオーバヘッドに影響を受けず、期間はジッタを有せず安定する。安定した統計継続時間は、統計データ収集によって取得されたサービス周波数情報を円滑にすることと、サービス周波数情報に基づいてエグレスノードにより復旧されたクロックを円滑にすることと、ジッタをより小さくすることも可能にする。
任意選択的に、第1デバイスは、第1統計期間を示すために用いられる第1サービス周波数情報Xnと第1統計期間情報とを第1S/Tビットコードブロックにカプセル化し、当該第1S/Tビットコードブロックを第2デバイスに送信してよい。第1統計期間情報は、ビットの数を減少させるべく、第1統計期間の絶対期間であってもよく、または第1目標量(ticks)についての情報であってもよい。任意選択的に、第1統計期間情報と第1サービス周波数情報とは別々にカプセル化され、別々に第2デバイスに送信されてもよい。第1S/Tビットコードブロックは、オペレーション、管理、保守(Operation,Administration,Maintenance,OAM)コードブロックと称されてもよい。
ticksは、システムのあらかじめ設定された値であってよい。この場合、目標数(ticks)を示すために用いられる情報を伝送する必要はない。代替的に、ticksは、システムの制御エレメントにより、システムにおける全てのデバイスに一様に通知してよい。もちろん、第1デバイスは、基本フレームまたはマルチフレームを第1統計期間として用いて第1サービス周波数情報Xnを計算してもよい。これは、本願のこの実施形態に限定されるものではない。
具体的には、第1デバイスがアクセスノードである場合、方法はさらに、第1デバイスが、第1サービスデータのレートに基づいて第1統計期間を決定する段階を含んでよい。第1デバイスが第1サービス周波数情報Xnを決定することは、第1デバイスが、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量についての統計を収集することを含む。当該量は、Xnである。
第1デバイスは、第1サービスデータのレートに基づいて第1統計期間を決定してよい。例えば、第1サービスデータのレートが比較的低い場合、比較的長い第1統計期間が決定されてよく、例えば、第1統計期間は基本フレームまたはマルチフレームのより長い。例えば、第1サービスデータのレートが比較的高い場合、比較的短い第1統計期間が決定されてよく、第1統計期間は基本フレームまたはマルチフレームの長さのより短い。
サービス周波数がトランスペアレントに伝送される必要のある第1サービスデータは、ユーザネットワークインタフェース(User Network Interface,UNI)を用いて、n個のビットの整数倍のビット幅でアクセスノードに入る。UNIは、ユーザ側インタフェース、具体的には、ネットワークとユーザとの間のインタフェースと称されてもよく、当該UNIは、クライアントリンクインタフェースである。第1サービスのサービス周波数はFclientであり、第1サービスデータのサービス周波数は、アクセスノードの受信周波数でもある。FlexEのクロック周波数はFFlexE1であり、FlexEのクロック周波数は、アクセスノードの送信頻度でもある。アクセスノードは、第1サービスの第1サービス周波数情報Xnを計算する。具体的には、アクセスノードは、Xnを取得すべく、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量についての統計、例えば、送信クロック周期のticks内に第1デバイスにより送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を収集してよい。代替的に、第1デバイスは別の方式でXnを計算してよい。
任意選択的に、第1サービス周波数情報Xnは、以下の式(1)に示されてよい。
Xn=(Fclient/n)×(ticks/FFlexE1) (1)
別のパラメータまたは係数が第1サービス周波数情報Xnに導入されてもよいということが理解されるべきである。代替的に、nがシステムによりあらかじめ設定されたパラメータであるか、またはFlexEネットワークにおける全てのデバイスにより既知である場合、第1サービス周波数情報Xnは、nを含まなくてよい。したがって、第1サービス周波数情報Xnは、以下の式(2)に示されてよい。
Xn=A・Fclient/FFlexE1 (2)
Aは周波数係数であり、Fclientは第1サービスデータの元のサービス周波数であり、FFlexE1はアクセスノードの送信頻度である。
別のパラメータまたは係数が第1サービス周波数情報Xnに導入される場合、第1サービス周波数情報Xnの値は、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量と等しくてもよく、または当該量と等しくないが当該量のみに対応してもよく、または下位デバイスは関連情報に基づいて当該量の値を計算してもよいということが理解されるべきである。これは、本願のこの実施形態に限定されるものではない。
第1デバイスが中間ノードである場合、第1デバイスはさらに第1サービスデータのデータストリームを受信し、ここで、第1サービスデータのデータストリームは第3デバイスにより送信され、第1サービスデータのデータストリームの第2S/Tビットコードブロックからの第1サービス周波数情報Ynを解析する。第1デバイスが第1サービス周波数情報Xnを決定することは、第1デバイスが、第1サービス周波数情報Ynに基づいて、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量についての統計を収集して、第1サービス周波数情報Xnを取得することを含む。
任意選択的に、第1統計期間情報は、第2S/Tビットコードブロックにおいてさらにカプセル化され、第1統計期間情報は第1統計期間を示すために用いられる。第1統計期間情報は、第1目標量であってよい。
中間ノードは、NNIを用いて、上位ノードにより送信された第1FlexEデータを受信し、第1FlexEデータは、第1目標量と第1サービス周波数情報Ynとについての情報を示すために用いられるticksの値を含む。中間ノードは、シムデマッピングユニットを用いて第1FlexEデータをデマッピングし、第1FlexEデータからYnとticksの値とを読み取る。具体的には、例えば、OAMコードブロックっはコードブロックのОコード識別子を用いて確認され得て、そしてYnとticksの値との読み取りが行われる。クロック処理ユニットTIMING REGENERATEは、受信周波数FFlexE1に基づいて、受信された第1FlexEデータにYnを一様に分散させ、中間ノードのFlexE送信クロック周期(送信頻度FFlexE2に対応)のticksを統計ウィンドウとして用いて、分散された第1サービス周波数情報についての統計を再収集して、Xnを取得する。中間ノードがサービスデータを復旧する場合、充填コードブロックが削除された後に取得されるデータギャップを吸収すべく、キャッシュが加えられる必要があり、サービスデータを復旧することは、クロック復旧回路を必要とするということが理解されるべきである。その結果、コストが高くなる。本願のこの実施形態において、中間ノードがサービスデータを解析および復旧する必要がないが、サービス周波数情報Ynと上位ノードのticksの値とを直接読み取り、キャッシュがさらに加えられる必要はなく、その結果サービスの遅延がより低くなる。
段階2.第1デバイスは、第1サービス周波数情報Xnを第1S/Tビットコードブロックにカプセル化させ、第1S/Tビットコードブロックを第1サービスデータのデータストリームに挿入し、第1サービスデータのデータストリームを第2デバイスに送信し、ここで、SとTとは正の整数である。
任意選択的に、第1S/Tビットコードブロックは、Оコードにより識別されるS/Tビットコードブロックである。
特定の例において、アクセスノードは、計算された第1サービス周波数情報Xnとticksの値とを、Оコードにより識別されるS/Tビットコードブロック、具体的にはOAMコードブロックにカプセル化させる。アイドル状態調整ユニット(Idle Adjust Processor,IAP)は、アイドル状態添加/削除ユニットとも称され、もともと充填コードブロックが配置されるべき位置にOAMコードブロックを配置させるか、またはOAMコードブロックは一般の充填コードブロックの1つの種類として用いられ、第1サービスデータを搬送するために用いられるデータコードブロック間に充填される。代替的に、IAPは、第1サービスデータを搬送するデータコードブロック間のギャップを充填するための充填コードブロックを用いて、そして充填コードブロックはOAMコードブロックに置換される。IAPは、シムマッピングユニットを用いて、これらのコードブロックをPHYリンクにマッピングする。言い換えれば、Xn、ticksの値、およびFlexEデータにおけるサービスコードブロックは第1FlexEデータのデータストリームを構成し、第1FlexEデータのデータストリームは、ネットワーク対ネットワークインタフェース(Network to Network Interface,NNI)を用いて下位デバイスに伝送される。
任意選択的に、第2サービスは、FlexEにおけるリンクでさらに伝送されてよい。任意選択的に、サービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法はさらに、第1デバイスが、第2サービス周波数情報Wmを決定する段階であって、ここで、第2サービス周波数情報Wmは、第2統計期間内に第1デバイスにより送信されたm個のビットの第2サービスデータの量を示すために用いられ、第1デバイスの送信頻度は第2統計期間の基準として用いられ、mは正の整数である、決定する段階と、第1デバイスが、第2サービス周波数情報Wmを第3S/Tビットコードブロックにカプセル化させることと、第3S/Tビットコードブロックを第2サービスデータのデータストリームに挿入することと、第2サービスデータのデータストリームを第2デバイスに送信することとを行う、段階とを含んでよい。本願のこの実施形態におけるサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法は、既存のFlexE基準を変更することなくFlexEのリンクに同時にアクセスする際にサービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求する複数のサービスデータをサポートできるということが理解されるべきである。FlexEにおいてレートマッチングを実行すべく、サービス周波数をトランスペアレントに伝送することを要求する各サービスのデータストリームに充填コードブロックが挿入されているので、それぞれのサービスデータのデータストリームにサービス周波数情報を挿入することと、本願のこの実施形態における方法に従ってサービスに割り当てられた帯域幅を適切に用いることとは、別のサービスに影響せず、拡張性が強い。
以下は、エグレスノードの観点からサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法を説明する。エグレスノードは第4デバイスであり、エグレスノードの上位ノードは第5デバイスである。図13は、本願の実施形態に係るエグレスノードによりサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法の概略図である。図13を参照すると、サービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法は、以下の段階を含んでよい。
段階1.第4デバイスが、第1サービスデータのデータストリームを受信する段階であって、ここで、第1サービスデータのデータストリームは第5デバイスにより送信され、第1サービスデータのデータストリームは第1S/Tビットコードブロックを含み、第1S/Tビットコードブロックは第1サービス周波数情報Znを含み、第1サービス周波数情報Znは、第1統計期間内に第5デバイスにより送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を示すために用いられ、第5デバイスの送信頻度は第1統計期間の基準として用いられ、n、SおよびTは正の整数である、受信する段階。
任意選択的に、第1S/Tビットコードブロックは、Оコードにより識別されるS/Tビットコードブロックである。
任意選択的に、第1サービス周波数情報はZn=A・Fclient/FFlexEであり、Aは周波数係数であり、Fclientは第1サービスデータの元のサービス周波数であり、FFlexEは第5デバイスの送信頻度である。
段階2.第4デバイスは、第1サービス周波数情報Znに基づいて、第1サービスデータに対応するクロックを復旧させる。
任意選択的に、サービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法はさらに、第1統計期間情報が第1S/Tビットコードブロックにさらにカプセル化されることと、第1統計期間情報は第1統計期間を示すために用いられることとを行う段階を含んでよく、段階2において、第4デバイスが、第1サービス周波数情報Znに基づいて第1サービスデータに対応するクロックを復旧させる段階は、第4デバイスが、第1サービス周波数情報Znと第1統計期間情報とに基づいて、第1サービスデータに対応するクロックを復旧させる段階を含んでよい。
具体的には、エグレスノードは、NNIを用いて、上位ノードにより送信される第1FlexEデータを受信する。第1FlexEデータは、第1サービス周波数情報Znと、ticksの値とを含む。エグレスノードは、シムデマッピングユニットを用いて第1FlexEデータをデマッピングし、第1FlexEデータからZnとticksの値とを読み取る。処理ユニットTIMING RXは、受信周波数FFlexE、Znおよびticksの値に基づいて、第1サービスのサービス周波数Fclientを復旧させ、具体的には、第1サービスのサービスクロックを復旧させ、ここで、サービスクロックは、クライアントリンクの伝送クロックとして用いられる。
任意選択的に、第2サービスは、FlexEにおけるリンクでさらに伝送されてよい。任意選択的に、サービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法はさらに、第4デバイスが、第2サービスデータのデータストリームを受信する段階であって、ここで、第2サービスデータのデータストリームは第5デバイスにより送信され、第2サービスデータのデータストリームは第2S/Tビットコードブロックを含み、当該第2S/Tビットコードブロックは第2サービス周波数情報Vmを含み、当該第2サービス周波数情報Vmは、第2統計期間内に第5デバイスにより送信されたn個のビットの第2サービスデータの量を示すために用いられ、第5デバイスの送信頻度は第2統計期間の基準として用いられ、mは正の整数である、受信する段階と、第4デバイスが、第2サービス周波数情報Vmに基づいて、第2サービスデータに対応するクロックを復旧させる段階とを含む。
上述の実施形態におけるアクセスノードおよびエグレスノードは、シングルホップネットワーキングモードのFlexEシステムを構成してよい。サービス周波数をトランスペアレントに伝送する機能を実装すべく、アクセスノードはサービス周波数情報を生成し、エグレスノードは当該サービス周波数情報に基づいてサービスクロックを復旧させる。アクセスノード、少なくとも1つの中間ノードおよびエグレスノードは、マルチホップカスケードネットワーキングモードのFlexEシステムを構成してよい。サービス周波数をトランスペアレントに伝送する機能を実装すべく、アクセスノードはサービス周波数情報を生成し、中間ノードはサービス周波数情報を再生成し、エグレスノードは当該サービス周波数情報に基づいてサービスクロックを復旧させる。シングルホップネットワーキングモードは単純な環境を有し、中間ノードによりサービス周波数情報を再計算する処理が存在しない。より単純なネットワーキング環境は、サービス周波数情報に対する伝送ダメージがより小ないことを示し、復旧されたサービス周波数とサービスクロックとがより正確であることが理解されるべきである。
上記では、本願の実施形態に係るサービス周波数をトランスペアレントに伝送する方法を説明する。以下では、本願の実施形態に係るサービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスを説明する。
本願におけるサービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイスは、例えば、FlexEをロードする予定のインターネットプロトコル(Internet Protocol,IP)無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)デバイスと、パケット伝送ネットワーク(Packet Transport Network,PTN)デバイスなどのパケットベアラデバイスに対応してよい。ネットワークのアクセスノードにおけるデバイスは、本願の実施形態において、サービス周波数情報を生成する機能とサービス周波数情報を充填コードブロックに挿入する機能とを実装し、例えば、箱状デバイスは、インタフェースカードを用いて当該機能を実装してよく、またはフレーム状のデバイスは、ラインカードのインタフェースチップを用いて当該機能を実装してよい。ネットワークの中間ノードにおけるデバイスは、本願の実施形態において、サービス周波数情報を再生成する機能を実装し、例えば、箱状デバイスは、インタフェースカードを用いて当該機能を実装してよく、またはフレーム状のデバイスはラインカードのインタフェースチップを用いて当該機能を実装してよい。ネットワークのエグレスノードにおけるデバイスは、本願の実施形態において、サービスクロックを復旧させる機能を実装し、例えば、箱状デバイスは、インタフェースカードを用いて当該機能を実装してよく、またはフレーム状のデバイスはラインカードのインタフェースチップを用いて当該機能を実装してよい。
図14は、本願の実施形態に係るサービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1400の概略ブロック図である。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1400は、第1デバイスである。図14に示されるように、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1400は、第1サービス周波数情報Xnを決定するように構成されるクロック処理ユニット1410であって、ここで、第1サービス周波数情報Xnは、第1統計期間内に第1デバイスにより送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を示すために用いられ、第1デバイスの送信頻度は第1統計期間の基準として用いられ、nは正の整数である、クロック処理ユニット1410と、クロック処理ユニット1410により決定された第1サービス周波数情報Xnを第1S/Tビットコードブロックにカプセル化させることと、第1S/Tビットコードブロックを第1サービスデータのデータストリームに挿入することと、第1サービスデータのデータストリームを第2デバイスに送信することとを行うように構成されるサービス処理ユニット1420であって、ここで、SとTとは正の整数である、サービス処理ユニット1420とを含む。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1S/Tビットコードブロックは、Оコードにより識別されるS/Tビットコードブロックである。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1統計期間情報は、第1S/Tビットコードブロックにおいてさらにカプセル化され、第1統計期間情報は第1統計期間を示すために用いられる。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1統計期間は送信クロック周期の第1目標量であり、第1統計期間情報は第1目標量を含む。
任意選択的に、任意の実施形態、クロック処理ユニット1410はさらに、第1サービスデータのレートに基づいて第1統計期間を決定するように構成されており、クロック処理ユニット1420が第1サービス周波数情報Xnを決定することは、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量についての統計を収集することを含む。
任意選択的に、任意の実施形態において、サービス処理ユニット1420はさらに、第1サービスデータのデータストリームを受信するように構成され、ここで、第1サービスデータのデータストリームは第3デバイスにより送信される、受信することと、第1サービスデータのデータストリームの第2S/Tビットコードブロックから第1サービス周波数情報Ynを解析し、クロック処理ユニット1410は、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を、第1サービス周波数情報Ynに基づいて計算して、第1サービス周波数情報Xnを取得するように具体的に構成される。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1統計期間情報は、第2S/Tビットコードブロックにおいてさらにカプセル化され、第1統計期間情報は第1統計期間を示すために用いられる。
任意選択的に、任意の実施形態において、クロック処理ユニット1410はさらに、第2サービス周波数情報Wmを決定するように構成され、ここで、当該第2サービス周波数情報Wmは、第2統計期間内に第1デバイスにより送信されたm個のビットの第2サービスデータの量を示すことに用いられ、第1デバイスの送信頻度は第2統計期間の基準として用いられ、mは正の整数であり、サービス処理ユニット1420はさらに、第2サービス周波数情報Wmを第3S/Tビットコードブロックにカプセル化させることと、第3S/Tビットコードブロックを第2サービスデータのデータストリームに挿入することと、第2サービスデータのデータストリームを第2デバイスに送信することとを行うように構成される。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1サービス周波数情報はXn=A・Fclient/FFlexEであり、Aは周波数係数であり、Fclientは第1サービスデータのサービス周波数であり、FFlexEは第1デバイスの送信頻度である。
クロック処理ユニット1410は、図9A、図9B、図9Cおよび図10におけるクロック処理ユニットTIMING TXまたはクロック処理ユニットTIMING REGENERATEに対応してよいことが理解されるべきである。サービス処理ユニット1420は、図9A、図9B、図9Cおよび図10におけるサービス処理ユニット、シムマッピングユニットおよびPHYリンクなどに対応してよい。
本願のこの実施形態におけるクロック処理ユニット1410およびサービス処理ユニット1420のいくつかの機能は、プロセッサまたはプロセッサに関連する回路コンポーネントにより実装されてよく、サービス処理ユニット1420のいくつかの機能は、ネットワークインタフェースまたはネットワークインタフェースに関連する回路コンポーネントにより実装されてよいということが理解されるべきである。
図15に示されるように、本願の実施形態はさらに、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1500を提供する。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1500は、第1デバイスである。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1500は、プロセッサ1510、メモリ1520およびネットワークインタフェース1530を含む。メモリ1520は、命令を格納するように構成される。プロセッサ1510およびネットワークインタフェース1530は、メモリ1520に格納されている命令を実行するように構成される。
図14に示されるサービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1400または図15に示されるサービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1500は、上記方法の実施形態における端末デバイスに関連するオペレーションまたはプロシージャを実行するように構成されてよく、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1400またはサービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1500におけるモジュールのオペレーションおよび/または機能は、上記方法の実施形態における対応するプロシージャを実装するために別々に用いられるということが理解されるべきである。簡潔にするため、詳細についてはここで改めて説明しない。
図16は、本願の実施形態に係るサービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1600の概略ブロック図である。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1600は、第4デバイスである。図16に示されるように、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1600は、第1サービスデータのデータストリームを受信するように構成されるサービス処理ユニット1610であって、ここで、第1サービスデータのデータストリームは第5デバイスにより送信され、第1サービスデータのデータストリームは第1S/Tビットコードブロックを含み、第1S/Tビットコードブロックは第1サービス周波数情報Znを含み、第1サービス周波数情報Znは、第1統計期間内に第5デバイスにより送信されたn個のビットの第1サービスデータの量を示すために用いられ、第5デバイスの送信頻度は第1統計期間の基準として用いられ、n、SおよびTは正の整数である、サービス処理ユニット1610と、第1サービス周波数情報Znに基づいて第1サービスデータに対応するクロックを復旧させるように構成されるクロック処理ユニット1620とを含む。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1S/Tビットコードブロックは、Оコードにより識別されるS/Tビットコードブロックである。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1統計期間情報は、第1S/Tビットコードブロックにさらにカプセル化され、第1統計期間情報は第1統計期間を示すために用いられ、クロック処理ユニット1620は、第1サービス周波数情報Znと第1統計期間情報とに基づいて、第1サービスデータに対応するクロックを復旧させるように具体的に構成される。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1統計期間は送信クロック周期の第1目標量であり、第1統計期間情報は第1目標量を含む。
任意選択的に、任意の実施形態において、サービス処理ユニット1610はさらに、第2サービスデータのデータストリームを受信するように構成され、ここで、第2サービスデータのデータストリームは第5デバイスにより送信され、第2サービスデータのデータストリームは第2S/Tビットコードブロックを含み、当該第2S/Tビットコードブロックは第2サービス周波数情報Vmを含み、当該第2サービス周波数情報Vmは、第2統計期間内に第5デバイスにより送信されたn個のビットの第2サービスデータの量を示すために用いられ、第5デバイスの送信頻度は第2統計期間の基準として用いられ、mは正の整数であり、クロック処理ユニット1620はさらに、第2サービス周波数情報Vmに基づいて、第2サービスデータに対応するクロックを復旧させるように構成される。
任意選択的に、任意の実施形態において、第1サービス周波数情報はZn=A・Fclient/FFlexEであり、Aは周波数係数であり、Fclientは第1サービスデータのサービス周波数であり、FFlexEは第5デバイスの送信頻度である。
クロック処理ユニット1620は、図9A、図9B、図9Cおよび図10におけるクロック処理ユニットTIMING RXに対応してよいことが理解されるべきである。サービス処理ユニット1610は、図9A、図9B、図9Cおよび図10におけるサービス処理ユニット、シムデマッピングユニットおよびPHYリンクなどに対応してよい。
本願のこの実施形態におけるクロック処理ユニット1620およびサービス処理ユニット1610のいくつかの機能は、プロセッサまたはプロセッサに関連する回路コンポーネントにより実装されてよく、サービス処理ユニット1610のいくつかの機能は、ネットワークインタフェースまたはネットワークインタフェースに関連する回路コンポーネントにより実装されてよいということが理解されるべきである。
図17に示されるように、本願の実施形態はさらに、サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1700を提供する。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1700は、第4デバイスである。サービス周波数をトランスペアレントに伝送するデバイス1700は、プロセッサ1710、メモリ1720およびネットワークインタフェース1730を含む。メモリ1720は、命令を格納するように構成される。プロセッサ1710およびネットワークインタフェース1730は、メモリ1720に格納されている命令を実行するように構成される。
本願の実施形態に言及されるプロセッサは、中央演算処理装置(Central Processing Unit,CPU)であってよく、または別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)または別のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、または個別のハードウェアコンポーネントなどであってよいということが理解されるべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。
本願の実施形態に言及されるメモリは、揮発性メモリであってよく、または不揮発性メモリであってよく、または揮発性メモリと不揮発性メモリとを含んでよいということがさらに理解されるべきである。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラム可能リードオンリメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラム可能リードオンリメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラム可能リードオンリメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)であってよい。例示的であるが限定のためではなく、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM,DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM,DDR SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM,SLDRAM)、およびダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM,DR RAM)など、多くの形態のRAMが利用可能であるが、これらに限定されない。
プロセッサが汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは別のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、または個別のハードウェアコンポーネントである場合、メモリ(ストレージモジュール)は、プロセッサに統合されるということを注意すべきである。
本明細書に説明されるメモリは、これらのメモリと別の適切な種類の任意のメモリを含むことを目標とするが、これらに限定されるものではないということを注意すべきである。
本願の実施形態はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納する。命令がコンピュータで実行される場合、コンピュータは、上記方法の実施形態における方法を実行することが可能になる。具体的に、コンピュータは上述の第1デバイスまたは上述の第4デバイスであってよい。
本願の実施形態はさらに、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータがコンピュータプログラム製品の命令を実行する場合、コンピュータは、上記方法の実施形態における方法を実行することが可能になる。具体的に、コンピュータプログラム製品は、上述の第1デバイスまたは上述の第4デバイスで実行されてよい。
上述の実施形態の全てまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを用いて実装されてよい。実施形態を実装するのにソフトウェアが用いられる場合、当該実施形態は全て、または部分的に、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータにロードされ実行される場合、本願の実施形態に係るプロシージャまたは機能が全てまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、または、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(Digital Subscriber Line、DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であっても、1または複数の使用可能な媒体を統合したサーバまたはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(Digital Video Disc,DVD))、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk,SSD))などであってよい。
本明細書における第1、第2およぼい様々な数字は、本願の範囲を限定するのではなく、説明を容易にするためにのみ、区別のために用いられるということが理解されるべきである。
本明細書における用語「および/または」は、関連対象物の説明において対応関係のみを表し、3つの関係が存在し得ることを表しているということが理解されるべきである。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するという3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」という文字は概して、関連対象物間の「または」の関係を示す。
上述のプロセスの順序番号は、本願の様々な実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定と解釈されるべきではない。
当業者であれば、本明細書において開示された実施形態に関連して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズム段階が、電子的ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子的ハードウェアとの組み合わせによって実装されてよいことを認識すると考えられる。これらの機能がハードウェアで実施されるのか、またはソフトウェアで実施されるのかは、技術的解決手段の個々の用途および設計制約条件によって決まる。当業者は、各特定の用途に対し、説明された機能を実装するために異なる方法を用いてよいが、当該実装が本願の保護範囲を超えるものとみなされるべきではない。
簡便かつ簡潔な説明のために、システム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては方法の実施形態における対応するプロセスを参照することは、当業者により明確に理解され得る。詳細についてはここで改めて説明しない。
本願において提供された、いくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法が他の方式で実装されてよいことが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる一例にすぎない。例えば、ユニットの分割は単なる論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが別のシステムに組み合わされまたは統合されてもよく、あるいはいくつかの特徴が無視されまたは実行されなくてもよい。加えて、表示または説明された相互結合、または直接的結合または通信接続は、一部のインタフェースを用いて実装されてよい。機器間またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電気的形態、機械的形態、または他の形態で実装されてよい。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に離れていてもいなくてもよく、またユニットとして示された部分が物理的ユニットであってもなくてもよく、1か所に位置してもよく、または複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部または全てが、実施形態の解決手段の目的を実現するために、実際の必要性に従って選択されてよい。
加えて、本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、個別の製品として販売されるかまたは用いられる場合、これらの機能はコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は、本質的に、または先行技術に対する貢献をもたらす部分が、または技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本願の実施形態において説明されている方法の段階の全てまたは一部を実行するよう、コンピュータデバイス(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read−only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納し得る任意の媒体を含む。
上述の説明は、本願の単なる特定の実装例にすぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願において開示された技術範囲内で当業者により容易に想到するあらゆる変形または置換は、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲に記載された保護範囲に従うものとする。
光インターネットワーキングフォーラム(Optical Internetworking Forum,OIF)が、2016年4月にリリースされた技術的提案においてフレキシブルイーサネット(登録商標)(Flexible Ethernet(登録商標),FlexE)の概念を提案しており、FlexEはより広く適用されている。FlexEベースのベアラネットワークが、アプリケーションにおける様々なタイプのサービスを受信する。これらのサービスの一部は、例えば、公衆無線インタフェース(Common Public Radio Interface,CPRI)サービスおよび同期デジタルハイアラーキ(Synchronous Digital Hierarchy,SDH)サービスなどの固定ビットレート(Constant Bit Rate,CBR)サービスなどの周波数をトランスペアレントに伝送を要求する。現在、FlexEは、サービス周波数のトランスペアレントな伝送をサポートしない。具体的に、複数のサービスが周波数をトランスペアレントに伝送することを要求し、これらのサービスの周波数が異なるソースを有する場合、既存のデバイスではサービス周波数のトランスペアレントな伝送を実装することが難しい。
任意選択的に、任意の実施形態、クロック処理ユニット1410はさらに、第1サービスデータのレートに基づいて第1統計期間を決定するように構成されており、クロック処理ユニット1410が第1サービス周波数情報Xnを決定することは、第1統計期間内に送信されたn個のビットの第1サービスデータの量についての統計を収集することを含む。