JP2020530648A

JP2020530648A - 電池パック及び電動工具ユニット

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Publication number: JP2020530648A
Application number: JP2020507987A
Authority: JP
Inventors: 勇喬
Original assignee: ▲蘇▼州宝▲時▼得▲電▼▲動▼工具有限公司
Priority date: 2017-09-22
Filing date: 2018-09-25
Publication date: 2020-10-22
Also published as: EP3686950A1; CN109546027A; EP3686950A4; CN209418567U; US20200251696A1; WO2019057187A1; US11679487B2

Abstract

電池パックは、カバー（２１）と、ベース（２２）と、複数のセル（２３１）を有し、充放電を行うためのセル群（２３）と、セル群に電気的に接続される電池端子台（２５）と、セル群及び電池端子台を収容し、挿入口（２７）が形成された取付キャビティ（２０）と、電池パックと電動工具とを接続又は分離可能にする接続分離装置（２６）とを備え、取付キャビティ内には、挿入口からセル群までの通路を遮断するシール部材（４）が設けられ、電池パックは、外部と取付キャビティとの連通を遮断する電池パックケースシール（２８）をさらに備え、電池パックケースシールは、カバーとベースとの接合部に設けられ、接続分離装置は、電池パックケースに取り付けられ、取付キャビティの外部に隔離される。さらに、該電池パックに取り外し可能に接続される電動工具に関する。

Description

本発明は、電池パック及び電動工具ユニットに関し、特に電池パック及び電動工具ユニットの防水シール構造に関する。

現在、園芸機械やパワー工具の分野では、交流で給電される電動工具は、電源供給に制限され、その使用場面には対応する交流電源を配置する必要があるため、戸外場面に応用する利便性が低下してしまい、また、交流で給電される電動工具は、電源コードの長さに制限され、電源コードの長さ範囲内で使用しなければならないため、電動工具の使用範囲及び移動性が制限される。

このため、電動工具のエネルギー源として電池パックを用いることがトレンドになっている。しかしながら、園芸機械、パワー工具は、その使用状況が複雑であるため、使用中又は保管中、特に湿っぽい環境又は水のある環境で使用される場合、水が電池パックにおける給水路を介して電池パックの取付キャビティ内に入ることがあり、そこで、部品の寿命に影響を及ぼすだけでなく、さらに火災を引き起こす可能性もあり、規定の安全規定要件を満たしない。よって、上記課題を解決するように防水電池パックを設計する必要がある。

上記のことに鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、構造が簡単で、直流式電動工具が所定の防水規格を満たすことを確保可能な電池パック構造を提供することである。

上記目的を達成するために、本発明は、技術的手段として、
ハウジング端子が設けられた電動工具に取り外し可能に取り付けられる電池パックにおいて、
カバーと、
前記カバーと接合して電池パックケースを構成するベースと、
セル本体と、前記セル本体の一方側に位置する第１の電極端子と、セル本体の他方側に位置する第２の電極端子とを有する複数のセルを備える、充放電を行うためのセル群と、
前記セル群に電気的に接続される電池端子台であって、前記ハウジング端子に電気的に接続される電池パック端子と、前記電池パック端子を受ける端子受け部とを有する電池端子台と、
前記電池パックケース内に規定され、前記セル群及び前記電池端子台を収容する取付キャビティであって、前記電池パック端子に電気的に接続されるように前記ハウジング端子が挿入される挿入口が形成された取付キャビティと、
前記電池パックと前記電動工具とを接続又は分離可能にする接続分離装置と、を備え、
前記取付キャビティ内には、前記挿入口から前記セル群までの通路を遮断するシール部材が設けられており、
前記電池パックは、前記カバーと前記ベースとの接合部に設けられ、外部と前記取付キャビティとの連通を遮断する電池パックケースシールをさらに備え、
前記接続分離装置は、前記電池パックケースに取り付けられ、前記取付キャビティの外部に隔離される電池パックを採用する。

一実施形態では、前記シール部材は、前記挿入口と前記端子受け部との間に押し込まれる。

一実施形態では、自由状態における前記シール部材の厚さは、前記端子受け部と前記挿入口との間の隙間よりも大きい。

一実施形態では、前記挿入口には前記シール部材が取り付けられ、前記挿入口に取り付けられた前記シール部材は、前記電池パックの内壁に設けられ、前記シール部材には、前記シール部材が前記挿入口と前記セル群とを隔離することを妨げない構造で前記ハウジング端子が挿通されるように配置される貫通孔が設けられる。

一実施形態では、前記取付キャビティ内に位置する前記シール部材は、前記電池端子台に対向して設けられる。

一実施形態では、前記端子受け部は、前記挿入口に向かう方向に前記ハウジング端子が挿通される開口が設けられた防水ケースとして構成され、前記シール部材は、前記防水ケースと前記電池パックの内壁との間の嵌合隙間を塞ぐように前記電池パックの内壁と前記防水ケースとの間を介在してシールさせる。

一実施形態では、前記カバーと前記ベースとの接合方向における前記防水ケースの最大断面積は、前記接合方向における前記挿入口の断面積よりも大きい。

一実施形態では、前記シール部材は、前記防水ケースと前記電池パックの内壁との間に押圧される軟質ガスケット、ポッティング体、防水接着剤、溶接によって形成される溶着体のうちの１つ又は複数の組み合わせである。

一実施形態では、前記シール部材は、前記電池端子台と前記セル群との間に設けられるセパレータであり、前記セル群は、前記セパレータと前記電池パックケースの内壁とによって囲まれた空間内に位置する。

一実施形態では、前記接続分離装置は、前記電池パックと前記電動工具との接続又は分離を実現するように、前記カバーに取り外し可能に取り付けられるとともに、前記カバーに対して移動可能である。

一実施形態では、前記電池パックケースは、その外面に前記接続分離装置を少なくとも部分的に取り囲む係止キャビティが凹んで形成され、前記係止キャビティは、前記接続分離装置が移動するための移動空間を形成し、前記係止キャビティと前記取付キャビティとは互いに連通していない。

一実施形態では、前記電池パックは、前記電池パックケースに取り外し可能に接続されるスペーサと、前記スペーサと前記電池パックケースとの間に位置する隔離シール構造とを備え、前記スペーサが内側に凹んで前記接続分離装置を収容する係止キャビティが形成される。

上記のことに鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、構造が簡単で、直流式電動工具が所定の防水規格を満たすことを確保可能な電動工具ユニットを提供することである。

上記目的を達成するために、本発明は、技術的手段として、
電池パックと、前記電池パックに取り外し可能に接続される電動工具とを備える電動工具ユニットにおいて、
前記電池パックは、
カバーと、
前記カバーと接合して電池パックケースを構成するベースと、
セル本体と、前記セル本体の一方側に位置する第１の電極端子と、セル本体の他方側に位置する第２の電極端子とを有する複数のセルを備える、充放電を行うためのセル群と、
前記セル群に電気的に接続され電池端子台であって、前記ハウジング端子に電気的に接続される電池パック端子と、前記電池パック端子を受ける端子受け部とを有する電池端子台と、
前記電池パックケース内に規定され、前記セル群及び前記電池端子台を収容する取付キャビティであって、前記電池パック端子に電気的に接続されるように前記ハウジング端子が挿入される挿入口が形成された取付キャビティと、
前記電池パックと前記電動工具とを接続又は分離可能にする接続分離装置と、を備え、
前記電動工具は、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続され、ハウジング端子と、前記ハウジング端子を受ける台座とを有する工具端子台と、
前記電動工具に駆動力を提供するモータを有する機能部材と、を備え、
前記取付キャビティ内には、前記挿入口から前記セル群までの通路を遮断するシール部材が設けられており、
前記電池パックは、前記カバーと前記ベースとの接合部に設けられ、外部と前記取付キャビティとの連通を遮断する電池パックケースシールをさらに備え、
前記接続分離装置は、前記電池パックケースに取り付けられ、前記取付キャビティの外部に隔離される電動工具ユニットを採用する。

一実施形態では、前記電動工具は高圧洗浄機であり、前記ハウジングは、把持用のハンドルと、前記ハンドルと角度をなすように設けられる本体部と、外部の水源を受ける給水口と、水流を外部に搬送する排水口とを有する。

一実施形態では、前記本体部は、前記ハンドルの一端に設けられ、前記電池パックは、前記ハンドルの他端に設けられている。

一実施形態では、前記機能部材は、前記モータによって駆動されて水流を外部に搬送するポンプを備え、前記機能部材は、前記ハウジング内に設けられている。

一実施形態では、前記高圧洗浄機の外部に出力する作動水圧は、０．３Ｍｐａ〜５Ｍｐａである。

一実施形態では、前記電池パックの数は、１つ以上であり、各電池パックの電圧は、１８〜４２Ｖである。

上記目的を達成するために、本発明は、技術的手段として、
電動工具と、前記電動工具に電気的に接続される電池パックとを備える電動工具ユニットにおいて、
前記電動工具は、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続され、ハウジング端子と、前記ハウジング端子を受ける台座とを有する工具端子台と、
前記電動工具に駆動力を提供するモータを有する機能部材と、を備え、
前記ハウジングに取り外し可能に嵌合する前記電池パックは、
カバーと、
前記カバーと接合して電池パックケースを構成するベースと、
セル本体と、前記セル本体の一方側に位置する第１の電極端子と、セル本体の他方側に位置する第２の電極端子とを有する複数のセルを備える、充放電を行うためのセル群と、
前記セル群に電気的に接続される電池端子台であって、前記ハウジング端子に電気的に接続される電池パック端子と、前記電池パック端子を受ける端子受け部とを有する電池端子台と、
前記電池パックケース内に規定され、前記セル群及び前記電池端子台を収容する取付キャビティと、を備え、
前記電池パックは、前記セル群の外周の少なくとも一部を覆う防水通気構造を備え、前記防水通気構造は、各セルの第１の電極端子を覆う第１の防水体と、各セルの第２の電極端子を覆う第２の防水体とを有し、前記ベースには、前記取付キャビティを外部に連通させる水抜き孔が設けられている電動工具ユニットを採用する。

一実施形態では、前記第１の防水体及び前記第２の防水体は、ポッティング法により形成される防水層であってもよく、前記防水層は、前記第１の電極端子及び前記第２の電極端子の外面に接着される。

一実施形態では、前記第１の防水体及び前記第２の防水体は、シールケースであってもよく、前記第１の電極端子及び前記第２の電極端子は、前記シールケースの内部キャビティに収容されている。

一実施形態では、前記電池パックは、前記シールケース及び前記第１、第２の電極端子にシールされる接着体をさらに備える。

一実施形態では、前記防水通気構造は、各セル本体を覆う第３の防水体をさらに有する。

一実施形態では、前記第１の防水体、前記第２の防水体及び前記第３の防水体は、独立した全体構造として一体的に構成され、当該独立した全体構造は、前記セル群の外周を完全に覆う。

一実施形態では、前記機能部材は、前記モータによって駆動されて水流を外部に搬送するポンプをさらに備え、前記機能部材は、前記ハウジング内に設けられている。

上記目的を達成するために、本発明は、技術的手段として、
電動工具と、前記電動工具に電気的に接続される電池パックとを備える電動工具ユニットにおいて、
前記電動工具は、
互いに接合される第１のハーフハウジング及び第２のハーフハウジングと、内部に規定される収容キャビティとを有するハウジングと、
前記ハウジング内に設けられる工具電気装置であって、前記電動工具に駆動力を提供するモータと、電池パックの給電状態を制御可能な制御プログラムが内蔵されている本体制御基板と、前記ハウジング内に設けられてモータの動作を制御するスイッチとを有する工具電気装置と、
前記モータによって駆動され、ポンプ本体と、前記ポンプ本体内に設けられるプランジャと、前記ポンプ本体に設けられる給水口及び排水口と、前記プランジャが往復移動するための中央チャンバとを有するポンプと、
前記ハウジング内に収容され、前記ポンプの排水口と連通する吐水口を有する吐水管と、
前記ハウジングに接続され、ハウジング端子と、前記ハウジング端子を受ける台座とを有する工具端子台とを備え、
前記ハウジングに取り外し可能に嵌合する前記電池パックは、
カバーと、
前記カバーと接合して電池パックケースを構成するベースと、
セル本体と、前記セル本体の一方側に位置する第１の電極端子と、セル本体の他方側に位置する第２の電極端子とを有する複数のセルを備える、充放電を行うためのセル群と、
前記セル群に電気的に接続される電池端子台であって、前記ハウジング端子に電気的に接続される電池パック端子と、前記電池パック端子を受ける端子受け部とを有する電池端子台と、
前記電池パックケース内に規定され、前記セル群及び前記電池端子台を収容する取付キャビティであって、前記電池パック端子に電気的に接続されるように前記ハウジング端子が挿入される挿入口が形成された取付キャビティと、
前記電池パックと前記電動工具とを接続又は分離可能にする接続分離装置と、を備え、
前記ハウジングには、前記第１のハーフハウジングと前記第２のハーフハウジングとの接合隙間から前記ハウジングの収容キャビティまでの通路を遮断する本体ハウジングシールと、前記吐水口と前記工具電気装置との間の通路を遮断する吐水口シールと、前記工具端子台と前記ハウジングとの嵌合隙間から前記収容キャビティまでの通路を遮断する工具端子台シールとが設けられ、
前記電池パックが前記電動工具と嵌合したとき、前記電動工具と前記電池パックとの間には嵌合隙間があり、前記電動工具及び前記電池パックの少なくとも一方には、前記嵌合隙間から前記挿入口までの通路を遮断する挿入口シールが配置され、
前記電池パックは、前記カバーと前記ベースとの接合部に設けられ、外部と前記取付キャビティとの連通を遮断する電池パックケースシールをさらに備え、
前記接続分離装置は、前記電池パックケースに取り付けられ、前記取付キャビティの外部に隔離される電動工具ユニットを採用する。

一実施形態では、前記工具端子台には、突き合わせ面が設けられ、前記ハウジング端子は、少なくとも一部が前記突き合わせ面から外側に突出しており、前記電池パックは、前記突き合わせ面と嵌合可能な嵌合面を有し、前記挿入口は、前記嵌合面に形成されている。

一実施形態では、前記挿入口シールは、前記突き合わせ面と前記嵌合面との間に設けられている。

一実施形態では、前記電動工具は高圧洗浄機であり、前記ハウジングは、把持用のハンドルと、前記ハンドルと角度をなすように設けられる本体部と、外部の水源を受けるとともに前記排水口と連通する給水口とを有する。

一実施形態では、前記モータ及び前記ポンプは、前記本体部内に設けられている。
一実施形態では、前記高圧洗浄機の外部に出力する作動水圧は、０．３Ｍｐａ〜５Ｍｐａである。

一実施形態では、前記電池パックの数は、１つ以上であり、各電池パックの電圧は、１８〜６０Ｖである。

上記目的を達成するために、本発明は、技術的手段として、
電動工具と、前記電動工具に電気的に接続される電池パックとを備える電動工具ユニットにおいて、
前記電動工具は、
互いに接合される第１のハーフハウジング及び第２のハーフハウジングと、内部に規定される収容キャビティとを有するハウジングと、
前記ハウジング内に設けられる工具電気装置であって、前記電動工具に駆動力を提供するモータと、電池パックの給電状態を制御可能な制御プログラムが内蔵されている本体制御基板と、前記ハウジング内に設けられてモータの動作を制御するスイッチとを有する工具電気装置と、
前記モータによって駆動され、ポンプ本体と、前記ポンプ本体内に設けられるプランジャと、前記ポンプ本体に設けられる給水口及び排水口と、前記プランジャが往復移動するための中央チャンバとを有するポンプと、
前記ハウジング内に収容され、前記ポンプの排水口と連通する吐水口を有する吐水管と、
前記ハウジングに接続され、ハウジング端子と、前記ハウジング端子を受ける台座とを有する工具端子台とを備え、
前記ハウジングに取り外し可能に嵌合する前記電池パックは、
カバーと、
前記カバーと接合して電池パックケースを構成するベースと、
充放電を行うためのセル群と、前記セル群に電気的に接続される電池端子台とを備える帯電体であって、前記セル群は、セル本体と、前記セル本体の一方側に位置する第１の電極端子と、セル本体の他方側に位置する第２の電極端子とを有する複数のセルを備え、前記電池端子台は、前記ハウジング端子に電気的に接続される電池パック端子と、前記電池パック端子を受ける端子受け部とを備える帯電体と、
前記電池パックケース内に規定され、前記セル群及び前記電池端子台を収容する取付キャビティであって、前記電池パック端子に電気的に接続されるように前記ハウジング端子が挿入される挿入口が形成された取付キャビティと、
前記電池パックと前記電動工具とを接続又は分離可能にする接続分離装置とを備え、
前記ハウジングには、前記第１のハーフハウジングと前記第２のハーフハウジングとの接合隙間から前記ハウジングの収容キャビティまでの通路を遮断する本体ハウジングシールと、前記吐水口と前記工具電気装置との間の通路を遮断する吐水口シールと、前記工具端子台と前記ハウジングとの嵌合隙間から前記収容キャビティまでの通路を遮断する工具端子台シールとが設けられ、
前記電池パックが前記電動工具と嵌合したとき、前記電動工具と前記電池パックとの間には嵌合隙間があり、前記電動工具及び前記電池パックの少なくとも一方には、前記嵌合隙間から前記挿入口までの通路を遮断する挿入口シールが配置され、
前記電池パックは、前記帯電体の外周を完全に覆う防水通気構造をさらに備える電動工具ユニットを採用する。

一実施形態では、前記防水通気構造は、ポッティング法により形成される防水層、又は前記セル群の外周を覆う防水テープ、又は前記取付キャビティ内に収容されるシールケースである。

上記目的を達成するために、本発明は、技術的手段として、
電動工具と、前記電動工具に電気的に接続される電池パックとを備える電動工具ユニットにおいて、
前記電動工具は、
互いに接合される第１のハーフハウジング及び第２のハーフハウジングと、内部に規定される収容キャビティとを有するハウジングと、
前記収容キャビティ内に設けられる工具電気装置であって、前記電動工具に駆動力を提供するモータと、電池パックの給電状態を制御可能な制御プログラムが内蔵されている本体制御基板と、前記ハウジング内に設けられてモータの動作を制御するスイッチとを有する工具電気装置と、
前記モータによって駆動され、ポンプ本体と、前記ポンプ本体内に設けられるプランジャと、前記ポンプ本体に設けられる給水口及び排水口と、前記プランジャが往復移動するための中央チャンバとを有するポンプと、
前記ハウジング内に収容され、前記ポンプの排水口と連通する吐水口を有する吐水管と、
前記ハウジングに接続され、ハウジング端子と、前記ハウジング端子を受ける台座とを有する工具端子台とを備え、
前記電池パックは、前記収容キャビティ内に収容される内蔵電池として配置され、
前記ハウジングには、前記第１のハーフハウジングと前記第２のハーフハウジングとの接合隙間から前記収容キャビティまでの通路を遮断する本体ハウジングシールと、前記吐水口と前記工具電気装置との間の通路を遮断する吐水口シールとが設けられている電動工具ユニットを採用する。

一実施形態では、前記ハウジングは、前記内蔵電池に電気的に接続される防水充電インターフェースをさらに備える。

一実施形態では、前記電動工具ユニットは、前記内蔵電池と誘導電流を発生して前記内蔵電池を充電可能なワイヤレス充電器をさらに備える。

上記目的を達成するために、本発明は、技術的手段として、
電動工具と、前記電動工具に電気的に接続される電池パックとを備える電動工具ユニットであって、
前記電動工具は、
互いに接合される第１のハーフハウジング及び第２のハーフハウジングと、内部に規定される収容キャビティとを有するハウジングと、
前記電動工具に駆動力を提供するモータと、電池パックの給電状態を制御可能な制御プログラムが内蔵されている本体制御基板と、前記ハウジング内に設けられてモータの動作を制御するスイッチとを有する工具電気装置と、
前記モータによって駆動され、ポンプ本体と、前記ポンプ本体内に設けられるプランジャと、前記ポンプ本体に設けられる給水口及び排水口と、前記プランジャが往復移動するための中央チャンバとを有するポンプと、
前記ハウジング内に収容され、前記ポンプの排水口と連通する吐水口を有する吐水管と、
前記ハウジングに接続され、ハウジング端子と、前記ハウジング端子を受ける台座とを有する工具端子台とを備える電動工具ユニットにおいて、
前記電池パックは、前記収容キャビティ内に収容される内蔵電池として配置され、前記電動工具ユニットは、前記ハウジング内に設けられる防水シールケースをさらに備え、前記工具電気装置及び前記内蔵電池はいずれも、前記防水シールケース内に収容されていることを特徴とする電動工具ユニットを採用する。

上記した本発明の目的、技術的手段及び有利な効果は、以下のように図面を参照しながら本発明を実現可能な具体的な実施例を詳細的に説明することで明確になし得る。

図面及び明細書における同一の番号及び符号は、同一又は同等の部材を示す。

図１は、適応の条件において、本発明に係る電池パックを防水する第１の実施形態における電池パックの一部構造の分解図である。図２は、適応の条件において、本発明に係る電池パックを防水する第２の実施形態における電池パックの断面図である。図３は、適応の条件において、本発明に係る電池パックを防水する第３の実施形態における電池パックの断面図である。図４は、適応の条件において、本発明に係る電池パックを防水する第４の実施形態における一実施可能な電池パックの断面図である。図５は、適応の条件において、本発明に係る電池パックを防水する第４の実施形態における別の実施可能な電池パックの断面図である。図６は、適応の条件において、本発明に係る電池パックを防水する第４の実施形態における別の実施可能な電池パックの断面図である。図７は、本発明の手持ち式高圧洗浄機ユニットにおけるすべての電気装置を防水する必要がある条件において提供される電池パックを防水する第２の実施形態における電池パックの一形態の断面図である。図８は、本発明の手持ち式高圧洗浄機ユニットにおけるすべての電気装置を防水する必要がある条件において提供される電池パックを防水する第２の実施形態における電池パックの別の形態の断面図である。図９は、本発明の手持ち式高圧洗浄機の斜視図である。図１０は、本発明の手持ち式高圧洗浄機及び電池パックの分解図である。図１１は、図１０に示す手持ち式高圧洗浄機と電池パックとの嵌合後の半分のハウジングが取り除かれた模式図である。図１２は、本発明の電池パックの部分的な分解図である。図１３は、本発明の手持ち式高圧洗浄機のハウジングにおける工具電気装置を防水する第１の実施形態の模式図である。図１４は、本発明の手持ち式高圧洗浄機のハウジングにおける工具電気装置を防水する第２の実施形態の模式図である。図１５は、電池パックがハウジングに内蔵された充電形態の部分模式図である。図１６は、本発明の手持ち式高圧洗浄機のハウジングにおける工具電気装置を防水する第３の実施形態の模式図である。図１７は、本発明の手持ち式高圧洗浄機ユニットにおけるすべての電気装置を防水する必要がある条件において提供される電池パックを防水する第３の実施形態の模式図である。図１８は、図１４に示す手持ち式高圧洗浄機のＡ−Ａ方向に沿う断面図であり、手持ち式高圧洗浄機のハウジングが放熱する第１の実施形態の模式図である。図１９は、手持ち式高圧洗浄機のハウジングが放熱する第２の実施形態の模式図である。図２０は、手持ち式高圧洗浄機のハウジングが放熱する第３の実施形態の模式図である。図２１は、手持ち式高圧洗浄機のハウジングが放熱する第４の実施形態の模式図である。

本発明の利点及び特徴を当業者により容易に理解してもらい、本発明の技術的範囲をより明確にするために、以下は、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。異なる実施例では、同一の部材は同様の符号を採用する。

図１０〜１１、図１３〜１４に示すように、高圧洗浄機１と、高圧洗浄機１に電気的に接続されるエネルギー部とを備える高圧洗浄機ユニット１００を提供している。前記エネルギー部は、直流電源である。具体的には、当該直流電源は、電池パック２であってもよい。

図９、図１１に示すように、高圧洗浄機１は、ハウジング１０と、ハウジング１０内に設けられる工具電気装置１１と、トリガ１３とを備える。工具電気装置１１は、高圧洗浄機１に駆動力を提供するモータ１１１と、本体制御基板１２と、ハウジング１０内に設けられるスイッチ１０５と、上記電気装置の間に接続された複数本のリード線とを備える。モータ１１１及び電池パック２はいずれも、本体制御基板１２に電気的に接続されている。本体制御基板１２は、ハウジング１０と電池パック２との接続部の上方に設けられている。トリガ１３は、スイッチ１０５と操作可能に連動してモータ１１１の動作を制御する。本体制御基板１２には、電池パック２の給電状態、モータ１１１の回転の有無及びモータ１１１の回転速度の変化を制御可能な制御プログラムが内蔵されている。

高圧洗浄機１は、モータ１１１に接続される伝達機構１１２と、伝達機構１１２によって駆動されるポンプ１１３とをさらに備える。この伝達機構１１２は、モータ１１１の回転運動をポンプ１１３の往復運動に変換する。モータ１１１、伝達機構１１２及びポンプ１１３は、高圧洗浄機１の機能部材を構成する。具体的には、伝達機構１１２は、歯車減速機構である。

図９、図１０及び図１１に示すように、ハウジング１０は、略ピストル状であり、当該ハウジング１０は、左右ハーバード構造を採用し、第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２とを接続して形成される。ハウジング１０は、把持用のハンドル１０３と、ハンドル１０３と角度をなすように設けられる本体部１０４と、外部の水源を受ける給水口１０４１と、水流を外部に搬送する排水口１０４２とを有する。前記モータ１１１、伝達機構１１２及びポンプ１１３は、本体部１０４内に位置する。携帯性の要求から、本発明に係る高圧洗浄機１は、手持ち式高圧洗浄機であると共に、手持ち式高圧洗浄機１自体は、水源を収容する水タンクを有せず、給水口１０４１を介して水管（図示せず）に接続され、そして、水管（図示せず）が外部の水源に接続されるものであり、外部の水源は、池や蛇口などであってもよい。

図９、図１０に示すように、手持ち式高圧洗浄機１は、電池パック２に電気的に接続される工具端子台１４をさらに備える。工具端子台１４は、突き合わせ面１４０が設けられた台座１４１と、台座１４１内に固定的に保持された複数のハウジング端子１４２とを有する。工具端子台１４は、本体部１０４から離れるハンドル１０３の一端に設けられるとともに、ハウジング１０の底部に固定接続されるように構成されている。一実施形態では、前記固定接続は、工具端子台１４とハウジング１０の底部とが接着剤により一体に形成されると解釈できる。もちろん、他の実施形態では、工具端子台１４とハウジング１０の底部とは、機械的構造によって取り外し可能に接続されてもよい。例えば、工具端子台１４には、ロック部材（図示せず）が設けられ、ハウジング１０の底部には、ロック部材と係合するロック穴（図示せず）が設けられ、工具端子台１４はロック部材がロック穴に挿入されることにより、工具端子台１４が確実に位置決めされることが実現される。

電池パック２は、本体部１０４から離れるハンドル１０３の一端に設けられている。図１〜８、図１０及び図１２に示すように、電池パック２は、カバー２１と、カバー２１に接続されるベース２２と、充放電を行うためのセル群２３と、セル群２３に電気的に接続される電池パック制御基板２４と、電池パック制御基板２４に電気的に接続される電池端子台２５とを備える。

また、図１〜図８に示すように、カバー２１及びベース２２はそれぞれ、収容キャビティを有し、カバー２１とベース２２とが互いに嵌合して電池パックケースを構成する。電池パックケースには、前記突き合わせ面１４０と嵌合可能な嵌合面２１１が設けられるとともに、セル群２３及び電池端子台２５を収容する取付キャビティ２０が規定されている。本実施形態では、嵌合面２１１は、カバー２１に形成されている。より具体的には、カバー２１は、上面２１２と、上面２１２から上方に突出するボス２１３とを有する。このボス２１３は、頂面２１３１と、上面２１２と頂面２１３１とを接続する一対の側面２１３２と、前端面２１３３とを有する。嵌合面２１１は、カバー２１の１つの面により形成されるか、又は複数の面を組み合わせて形成される。本実施形態では、電池端子台２５は、ボス２１３及びセル群２３によって囲まれたキャビティに収容されている。

セル群２３は、行又は行と列に積層されるように取付キャビティ２０内に設けられる複数のセル２３１を有する。各セル２３１は、セル本体２３１１と、セル本体２３１１の一方側に位置する第１の電極端子２３１２と、セル本体２３１１の他方側に位置する第２の電極端子２３１３とを有する。第１の電極端子２３１２は、第２の電極端子２３１３に対向して設けられ、かつ電極の極性は反対である。各セル２３１同士が電気的に接続されるのを確保するために、セル本体２３１１の一方側に位置する隣り合う第１の電極端子２３１２の極性は反対とされる。電池端子台２５は、ハウジング端子１４２に電気的に接続される複数の電池パック端子２５１を有する。一実施可能な形態では、図４に示すように、電池端子台２５は、これら電池パック端子２５１を受ける端子受け部２５２をさらに有し、電池端子台２５は、導電部材２５３を介して電池パック制御基板２４に電気的に接続される。具体的には、導電部材２５３は、導電タブ又はリード線であってもよい一方、別の実施可能な形態では、図２に示すように、電池パック端子２５１は、電池パック制御基板２４に直接支持され、電池パック制御基板２４に電気的に接続され、すなわち、電池パック制御基板２４は、端子受け部として用いられてもよい。

図１０及び図１２に示すように、電池パック２は、電池パックケースに取り付けられる接続分離装置２６をさらに備える。接続分離装置２６は、電池パック２と手持ち式高圧洗浄機１との接続又は分離を実現するように電池パックケースに対して移動可能である。具体的には、接続分離装置２６は、操作部２６１と、係合部２６２とを有する。操作部２６１は具体的には、ボタンである。ボタンは、電池パック２が操作によってハウジング１０から離脱できるように係合部２６２を電池パックケースに対して上下移動させることができる。さらに、接続分離装置２６の底面とカバー２１の外面との間には弾性手段２６３が設けられている。好ましくは、この弾性手段２６３は、ばねである。カバー２１の外面には取付溝２１０が設けられ、上記ばねは、少なくとも一部が取付溝２１０内に規制されている。電池パック２を手持ち式高圧洗浄機１から取り外す場合には、ボタンを押すと、ボタンは、係合部２６２を下方に移動させて手持ち式高圧洗浄機１から分離させる。このとき、ばねは、ボタンの圧力を受けてボタンに上向きの復元力を与えて、接続分離装置２６を押圧された後に元の高さに戻させる。

さらに、本実施形態では、手持ち式高圧洗浄機１と電池パック２とが嵌合してハウジング端子１４２と電池パック端子２５１とを電気的に接続するための挿入口２７を形成する。当該挿入口２７は、手持ち式高圧洗浄機１又は電池パック２に選択的に配置される。挿入口２７の配置位置に応じて、本発明は、２つの形態構造の電池パック２を提供している。

具体的には、図１〜図８に示すように、前記挿入口２７が電池パック２に配置される場合、電池パック２は、第１の形態構造を有する。すなわち、ハウジング端子１４２は、外側に突出したタブ型端子として構成され、電池パック２の嵌合面２１１には、電池パック端子２５１に電気的に接続されるようにハウジング端子１４２が挿入される前記挿入口２７が形成されている。

上記挿入口２７が手持ち式高圧洗浄機１に配置される場合、電池パックは、第２の形態構造（図示せず）を有する。このとき、電池パック端子は、外側に突出したタブ型端子（図示せず）として構成される。電池パック端子は、前記挿入口を通じてハウジング１０内に挿入されることにより、ハウジング端子１４２に電気的に接続される。

本開示の実施例では、電池パック２は、第１の構造で示されるため、以下は、第１の構造のみについて詳しく説明する。

手持ち式高圧洗浄機１は洗浄場面及び洗浄対象に応じて、異なる作動水圧及び作動水流量の範囲を決定できる。具体的には、本開示の実施例では、手持ち式高圧洗浄機１の外部に出力する作動水圧は、０．２Ｍｐａ〜１０Ｍｐａの範囲内で具体値又は範囲値を選択でき、外部に出力する作動水流量は、１．５Ｌ／Ｍｉｎ〜８Ｌ／Ｍｉｎの範囲内で具体値又は範囲値を選択できる。例えば、手持ち式高圧洗浄機１の作動水圧を０．３Ｍｐａ〜２．４９Ｍｐａに設定し、作動水流量を１．５Ｌ／Ｍｉｎ〜３．４Ｌ／Ｍｉｎに設定でき、又は、手持ち式高圧洗浄機１の作動水圧を０．３Ｍｐａ〜５Ｍｐａに設定し、作動水流量を１．５Ｌ／Ｍｉｎ〜６Ｌ／Ｍｉｎに設定できる。

また、本実施形態では、電池パック２の数は、１つ以上であるが、一実施形態では、電池パック２の数は、１つであり、電池パック２の電圧は、１８Ｖ〜６０Ｖであり、すなわち、電池パック２の電圧は、１８Ｖ、２０Ｖ、２８Ｖ、３６Ｖ、３８Ｖ、４０Ｖ、４２Ｖ、５６Ｖ、６０Ｖであってもよい。電池パック２の容量は、１．５Ａｈ、２Ａｈ、２．５Ａｈ、３Ａｈ、４Ａｈであってもよい。もちろん、他の実施可能な形態では、電池パック２の数は、２つであってもよい。

なお、電池パック２によって給電される手持ち式高圧洗浄機１は必然的に、携帯性に対するユーザのニーズを満たすことができる。しかし、関連試験基準では、直流式手持ち式高圧洗浄機１に関しては、規定の防水要件が要求される。規定の防水要件を満たす場合のみに、直流手持ち式高圧洗浄機１は、ユーザが機器を使用する安全性を確保できる。ここの防水要件は、手持ち式高圧洗浄機１の有する適応作動水圧及び電池パック２の有する適応電圧の下で、電池パック２を装着した手持ち式高圧洗浄機１を適応する極端な環境に置き、機器が防水規格を満たすことを確保できると理解されるべきである。引き続き強調したいのは、他の電動工具と比べて、直流手持ち式高圧洗浄機１はユーザが機器を把持する姿勢の多様性（使用場面又は洗浄状況に応じて、ユーザは、機器本体を径方向に回転させて適切な角度で機器を把持することができる）に制限され、防水要件がより厳しいことである。よって、ここの極端な環境は、電池パック２を装着した手持ち式高圧洗浄機１に多方向試験を行う必要があると理解されるべきである。すなわち、機器を縦方向に把持する場合も機器を横方向に把持する場合も機器を１８０度反転させて形成される反転機器などの場合も適応作動水圧及び電池パック２の電圧の下の規定の防水要件を満たすことができる。

現在、市場では、単一の電池パック防水技術が多く存在するが、これらの技術では、電池パックの一部の領域で水流が電池パックの取付キャビティに入るのを防止できることしかないか、又は単一の試験方向に（機器を縦方向に配置する場合）、一部の領域で水流が電池パックの取付キャビティに入るのを防止できることしかない。これらの技術は、高い防水性が要求される手持ち式高圧洗浄機ユニット（手持ち式高圧洗浄機と電池パックとが嵌合して形成した手持ち式高圧洗浄機ユニット）に全く役に立たず、防水問題を完全的に解決することができない。

本開示の実施例では、まず、手持ち式高圧洗浄機１と電池パック２とが嵌合し、通常、嵌合部には嵌合代が存在する。すなわち、電池パック２と手持ち式高圧洗浄機１との接触面は完全に密着することがなく、かつ、電池端子台２５と電池パックの取付キャビティ２０の内壁との間には嵌合隙間が存在する。外部の水流は、手持ち式高圧洗浄機１と電池パック２との間の嵌合代を伝って電池パックの挿入口２７に流入し、電池端子台２５と電池パックの取付キャビティ２０の内壁との間の隙間からセル群２３に流入することができる。さらに、セル群２３の２つの電極端子（第１、第２の電極端子２３１２、２３１３）とセル本体２３１１との間はいずれも、水流に接触する可能性がある。こうして、電池パック２内の回路の短絡を起こして、漏電、感電、ひいてはセルの爆発などの安全上の問題を引き起こしやすい。このためには、本開示の実施例は、以下のいくつかの電池パックを防水する実施形態を提供している。以下は、詳しく説明する。

具体的には、電池パック２は、各セル２３１の少なくとも一部の構造を覆う防水通気構造３を備える。

本開示の実施例における電池パック２を防水する第１の実施形態として、図１に示すように、この防水通気構造３は、各セル２３１の第１の電極端子２３１２を覆う第１の防水体３１と、各セル２３１の第２の電極端子２３１３を覆う第２の防水体３２とを有する。換言すれば、各セル２３１は、防水通気構造３に完全には覆われておらず、各セル２３１の２つの電極端子のみが、防水通気構造３に覆われている。これにより、電池パック２を装着した手持ち式高圧洗浄機１を適応の試験環境に置いて、各セル２３１の２つの電極端子に水がないことを確保できる。さらに、上記電池パック制御基板２４及び／又は電池端子台２５は、第１の防水体３１と第２の防水体３２との間に設けられてもよい。これにより、防水材のコスト及び電池パック２の重量を低減できる一方、電池パック制御基板２４及び／又は電池端子台２５を取り付けるための取付領域を確保できる。一実施可能な形態では、第１の防水体３１及び第２の防水体３２は、ポッティング法により形成されるポッティング体であってもよい。もちろん、第１の防水体３１及び第２の防水体３２は、防水テープとして設計されてもよい。別の実施可能な形態では、第１の防水体３１及び第２の防水体３２はいずれも、防水材からなるシールケース（図示せず）であり、シールケースとセル群２３との接合部は、接着体（具体的には防水接着剤）によりシールされてもよい。

さらに、本実施形態では、ベース２２には、水抜き孔２２０がさらに設けられ、水流は、セル群２３とベース２２との間の空間に沿って水抜き孔２２０に到達し、水抜き孔を通じて電池パックの取付キャビティ２０内に浸入した水流を外部に排出することができる。水抜き孔２２０の数は、１つでもよいし、複数でもよく、例えば６つ又は８つ等の水抜き孔を配置することができる。水抜き孔が複数の場合、隣り合う水抜き孔は互いにずれている。好ましくは、電池パック２は、セル群２３と水抜き孔２２０との間に設けられ、水流を一定の経路に沿って急速に外部に排出させるための排水路をさらに備える。好ましくは、水抜き孔２２０は、ベース２２の最も低い位置に設けられる。このように設計することにより、隣り合うセル２３１の間に水が溜まらないことを確保できる。

本実施形態では、電池パック２のセル群２３の構造設計を変更し、ベース２２に設けられた水抜き孔２２０を組み合わせることだけで、電池パック２と手持ち式高圧洗浄機１とが嵌合して形成される機器全体が一定の条件下での試験基準を満たすことを実現できる。従来の電池パック２には、プラットフォームの変更が少なく、低コストであり、電池パック２の体積増加量も小さい。

本開示の実施例における電池パック２を防水する第２の実施形態として、第１の実施形態との相違点は主に、第１の実施形態では、セル群２３は部分的に覆われるのに対して、本実施形態では、セル群２３全体はシールして覆われている点にある。具体的には、この防水通気構造３は、各セル本体２３１１の外周を覆う第３の防水体（図示せず）をさらに有する。図２に示すように、第１の防水体３１、第２の防水体３２及び第３の防水体は、独立した全体構造として一体に形成されており、当該独立した全体構造は、外部の水流がセルの２つの電極端子及び／又は各セル２３１の間に流入することを防止するために、前記セル群２３の外周を完全に覆う。

この防水通気構造３は、ポッティング法により形成されるポッティング体３４であり、このポッティング体３４は、セル群２３を完全に覆う。上述したように、電池パック２は、セル群２３と電池パック制御基板２４との間に電気的に接続される導電部材２５３をさらに備える。導電部材２５３とポッティング体３４との間に隙間が形成されるのを避けるために、導電部材２５３とポッティング体３４との接続部には、水流がこれらの隙間を通じてセル群２３に流入しないように、防水接着剤がさらに塗布されている。もちろん、この防水通気構造３は、防水テープとして設計されてもよい。防水テープをセル群全体の外周に直接巻き付けることができる。

本開示の実施例における電池パック２を防水する第３の実施形態として、第１の実施形態との相違点は主に、第１の実施形態では、セル群２３は部分的に覆われるのに対して、本実施形態では、セル群２３全体はシールして覆われている点にある。具体的には、図３に示すように、この防水通気構造３は、取付キャビティ２０内に収容されるシールケース３５である。このシールケース３５は、防水材からなる。シールケース３５は、互いに接合される第１のシールケース３５１及び第２のシールケース３５２を有する。第１のシールケース３５１と第２のシールケース３５２とが接合されて収容空間が形成される。セル群２３の全てが当該収容空間内に収容されている。第１のシールケース３５１及び第２のシールケース３５２は、ネジ止め又は係止の手段により締結されてもよい。第１のシールケース３５１と第２のシールケース３５２とが機械的に接合された後に２つのシールケースの間には隙間があることを避けるためである。本実施形態では、電池パック２は、第１のシールケース３５１と第２のシールケース３５２との間に設けられる接合シール３５３をさらに備える。第１のシールケースが第２のシールケースと嵌合したとき、接合シール３５３は、外部の水流が接合隙間を通じて収容空間に流入することを防止する。具体的には、この接合シール３５３は、シールリングであってもよく、第１のシールケース３５１と第２のシールケース３５２とが接触し、シールリングを押圧して嵌合隙間をシールする。もちろん、接合シール３５３は、防水接着剤であってもよい。

同様に、電池パック２は、セル群２３と電池パック制御基板２４との間に電気的に接続される導電部材２５３をさらに備える。導電部材２５３とシールケースとの間にはシール性に影響を与える隙間が形成されることを避けるために、導電部材２５３とシールケースとの接続部には、水流がこれら隙間を通じてセル群２３に流入しないように、防水接着剤３５４がさらに塗布されている。

本開示の実施例における電池パックを防水する第４の実施形態として、まず、電池端子台２５と電池パック２の取付キャビティ２０との間には嵌合隙間があるため、挿入口２７は、取付キャビティ２０の内部と連通している。挿入口２７から入った水流は、この嵌合隙間を通じて取付キャビティ２０に流入することができる。図４に示すように、本実施形態では、電池パック２には、前記嵌合隙間からセル群２３までの通路を遮断するシール部材４が設けられている。そして、シール部材４は、電池パック２の取付キャビティ２０内に設けられている。

一実施可能な形態では、シール部材（図示せず）は、挿入口２７０と端子受け部２５１との間に押し込まれる。具体的には、自由状態におけるシール部材４の厚さが端子受け部２５１と挿入口２７との間の隙間よりも大きいことにより、端子受け部２５１と電池パックの内壁との間の隙間を充填し、挿入口２７から入った水流がさらに取付キャビティ２０に流入することを防止する。

別の実施可能な形態では、電池端子台２５が電池パックケースに支持されるように配置される場合、図４に示すように、シール部材４は、前記電池端子台２５と電池パックケースとの間に押し込まれる環状防水構造４１である。これにより、電池端子台２５と電池パックの内壁との間の隙間が充填されてシールされる。電池端子台２５がセル群２３に支持されるように配置される（例えば、図２における電池端子台２５の位置）場合、カバー２１とベース２２との接合方向において、シール部材４は、電池端子台２５とセル群２３との間に押圧され、第１の電極端子２３１２から第２の電極端子２３１３への方向において、シール部材４は、電池パックケースと電池端子台２５との間に押圧される。具体的には、シール部材４は、電池パック２の端子受け部２５２に接続されている。端子受け部２５２の外周には、環状の溝（図示せず）が形成されている。シール部材４は、当該溝内に嵌合されている。さらに、電池パック２は、シール部材４と溝とを一体に接着する接着剤をさらに備える。なお、シール部材４は、電池端子台２５と取付キャビティ２０との間を塞ぐ隔壁として解釈できるため、水流が電池パック２の挿入口２７から流入しても、取付キャビティ２０内に入り込むことはない。

別の実施可能な形態では、図５に示すように、端子受け部２５２は、防水ケースとして構成され、電池パック端子２５１と防水ケース２５２とは一体成形される。この防水ケース２５２の挿入口２７に向かう方向には、ハウジング端子１４２が挿通される開口が設けられている。開口は、独立した一体式のものとして設計されてもよいし、複数の開口は互いにずれるとともに、複数の開口は前記電池パック端子２５１と1つずつ対応するように設計されてもよい。前記防水ケース２５２と電池パックの内壁との間の嵌合隙間を塞ぐために、シール部材４は、電池パック２の内壁と防水ケース２５２との間を介在してシールさせる。さらに、カバー２１とベース２２との接合方向における防水ケース２５２の最大断面積は、前記接合方向における挿入口２７の断面積以上である。従来の電池パック端子台２５の構造を変更し、端子受け部２５２の構造を変形させることにより、電池パック端子２５１がハウジング端子１４２に支障なく電気的に接続されることが確保される一方、水流が防水ケース内のみに流入できるが、セル群２３に接触することがない。

さらに、シール部材（図示せず）は、挿入口２７に付着し、挿入口に付着したシール部材は、電池パック２の内壁に設けられ、前記電池パック２の嵌合面２１１と背中合わせに設けられている一実施可能な形態が提供されている。シール部材には、ハウジング端子１４２が挿通される貫通孔が設けられ、シール性を確保するために、貫通孔とハウジング端子とがしまりばめになり、貫通孔は、シール部材が挿入口２７とセル群２３とを隔離することを妨げない構造でハウジング端子１４２が挿通されるように配置される。

第４の実施形態で挙げた上記多くの実施可能な形態では、シール部材４は、ブロック状の軟質ガスケット、ポッティング法により形成されるポッティング体、防水接着剤、溶接によって形成される溶着体のうちの一つ又は複数の組み合わせである。

また、図６に示すように、この実施可能な形態では、シール部材４は、電池端子台２５とセル群２３との間に設けられる仕切板４２であり、セル群２３は、仕切板４２と電池パックの内壁とによって囲まれたシール空間内に位置する。仕切板４２の４つの周縁部は、電池パックの内壁に当接している。シール部材４は、仕切板４２の４つの周縁部と電池パック内壁との間に接着される防水接着剤又は防水ガスケット４３をさらに有する。具体的には、取付キャビティ２０には、前後方向（すなわち、電池パックの嵌合方向）に平行な２つのフレームが設けられ、仕切板４２は、２つの平行フレーム２０２の間に位置する。前後方向において、防水接着剤は、仕切板４２と２つの平行フレームとの間に接着されている。もちろん、取付キャビティ２０には、左右方向（すなわち、第１の電極端子２３１２から第２の電極端子２３１３への方向）に平行な２つのフレームが設けられてもよく、すなわち、仕切板は、上記４つのフレームに支持されているため、組立安定性がより高い。

次に、本開示の実施例に係る電池パック２では、カバー２１とベース２２とが別体構造である。カバー２１とベース２２とは、ネジ（図示せず）によって締結されている。しかし、ネジによって締結される場合、カバー２１とベース２２との接続部には嵌合隙間が必ず存在する。外部の水流は、当該嵌合隙間を通じて電池パック２の取付キャビティ２０に流入し、各セル２３１の２つの電極端子には水があるか、及び／又はセル群２３の間に水が溜まるため、電池パック２内の回路の短絡を起こして、漏電、感電、ひいてはセルの爆発などの安全上の問題を引き起こすおそれがある。よって、本実施形態では、図４に示すように、電池パック２には、カバー２１とベース２２との間の嵌合隙間からセル群２３までの通路を遮断する電池パックケースシール２８がさらに配置されている。電池パックケースシール２８は、カバー２１とベース２２との接続部に設けられ、カバー２１とベース２２との嵌合が完了したとき、電池パックケースシール２８は、外部の水流の取付キャビティ２０への流入を遮断する。なお、ここの接続部は、ネジ止めされた領域又は係止構造が係合する領域だけでなく、カバー２１の外周縁全体とベース２２の外周縁全体とが接触する領域である。一実施可能な形態では、電池パックケースシール２８は、軟質ガスケットである。ベース２２とカバー２１とが接触すると、軟質ガスケットが押圧されてカバー２１とベース２２との間の嵌合隙間がシールされる。もちろん、他の実施形態では、カバー２１とベース２２とは、超音波溶接やレーザ溶接などの溶接方法によりシールされてもよい。

好ましくは、図４、図８及び図１０に示すように、電池パック２は、電池パックの動作特性を示す表示装置２９と、表示装置を収容する表示装置収容室２０１とをさらに備える。表示装置収容室２０１は、取付キャビティ２０内に位置する。表示装置２９は、表示装置制御基板２９１と、表示装置制御基板２９１に電気的に接続される電力量表示ランプ２９２及び電力量表示ボタン２９３とを有し、電力量表示ボタン２９３は、電力量表示ランプ２９２を点灯させるように操作によってトリガーすることができる。本実施形態では、外部の水流が表示装置収容室２０１を通って電池パック２内に流入することを防止するために、表示装置収容室２０１は、上記電池パックケースシール２８によって閉鎖空間に規定される。

また、発明者は、従来の接続分離装置が電池パックケースに取り付けられるとともに、接続分離装置の少なくとも一部が取付キャビティ２０内に位置することを発見した。接続分離装置は、ハウジング１０との接続又は分離を実現するために、電池パックケースに対して移動可能である。換言すれば、接続分離装置と取付キャビティ２０との間には接続分離装置が移動するための移動隙間があり、外部の水流は当該移動隙間を通じて電池パックの取付キャビティ内に入りやすいため、セル２３１の２つの電極端子に水があるか、及び／又は各セル２３１の間に水が溜まることになる。

そのため、本実施形態では、接続分離装置２６と取付キャビティ２０とは、互いに独立しかつ連通しないように配置される。具体的には、接続分離装置２６は、電池パックケースに取り付けられ、かつ電池パック２の取付キャビティ２０の外部に隔離される。電池パックケースには、接続分離装置２６が移動するための移動空間が形成され、当該移動空間は、外部の水流が移動空間に入ったときに取付キャビティ２０内にさらに流入することを防止するために、取付キャビティ２０の外部に独立して隔離される。

一実施可能な形態では、接続分離装置２６は、カバー２１の外面に取り外し可能に取り付けられる。具体的には、図１２に示すように、カバー２１は一体成形され、前記カバー２１は、その外面に接続分離装置２６を少なくとも部分的に取り囲む係止キャビティ２１４が凹んで形成される。係止キャビティ２１４は、上記接続分離装置２６が上下移動するための移動空間を形成し、係止キャビティ２１４と取付キャビティ２０とは互いに連通しておらず、外部の水流が係止キャビティ２１４に入ったときに取付キャビティ２０内にさらに入ることを防止する。

別の実施可能な形態では、電池パック２は、スペーサ（図示せず）をさらに備える。スペーサは、電池パックケースに取り外し可能に取り付けられ、スペーサが内側に凹んで接続分離装置２６を収容する係止キャビティが形成される。すなわち、スペーサによって係止キャビティと取付キャビティとを隔離する。本実施形態では、電池パック２は、スペーサと電池パックケースとの間に設けられ、スペーサと電池パックケースとの間の嵌合隙間から取付キャビティまでの通路を遮断する隔離シール構造（図示せず）をさらに備える。具体的には、当該隔離シール構造は、スペーサと電池パックケースとの間に押圧される軟質ガスケットである。もちろん、他の実施形態では、スペーサと電池パックケースとの間は、溶接によりシールされてもよい。

電池パックを防水する第４の実施形態では、セル群２３の構造を変更することなく、電池パック２におけるすべての給水路を塞ぐだけで、電池パック２が手持ち式高圧洗浄機１と嵌合して形成される機器全体が一定の条件下での試験基準を満たすことを実現できる。このように設計することにより、電池パック２の防水信頼性を全方位に確保しつつ、構造が簡単で、低コストであり、電池パックのプラットフォームを大きく変更する必要がないので、手持ち式高圧洗浄機１に給電する電池パック２は、他の工具に給電することもできる。

業界では、直流式高圧洗浄機１に対する防水要求が異なる。当該異なる防水要求は、手持ち式高圧洗浄機１から吐出される作動水圧と電池パックの電圧との両方を考慮してなされるものである。上記３つの実施形態は、吐出される作動水圧が２．５Ｍｐａ未満で、電池パックの電圧が４２．４Ｖ未満の直流手持ち式高圧洗浄機ユニットが安全規格における防水要件を満たすことを確保できる。

また、手持ち式高圧洗浄機１から吐出される作動水圧が２．５Ｍｐａを超え、かつ手持ち式高圧洗浄機１と嵌合する電池パック２の電圧が４２．４Ｖを超えた場合に、電池パック２が安全規格における防水要件を満たすことをさらに確保できる。

さらに、手持ち式高圧洗浄機１から吐出される作動水圧が２．５Ｍｐａを超え、かつ手持ち式高圧洗浄機１と嵌合する電池パック２の電圧が４２．４Ｖを超えた場合に、業界では、直流手持ち式高圧洗浄機１に対する防水要求がより厳しくなるため、機器全体（手持ち式高圧洗浄機１及び電池パック２）における帯電体表面に水がなく、一定の沿面距離を確保する必要がある。すなわち、手持ち式高圧洗浄機１が防水規格の要件を満たすためには、電池パック２における帯電体だけでなく、手持ち式高圧洗浄機１のハウジング１０内に収容される工具電気装置にも防水措置を取る必要があると解釈できる。このためには、本開示の実施例は、以下のいくつかの防水実施形態を提供している。以下は、詳しく説明する。

まず、本開示の実施例では、ハウジング１０内に収容される工具電気装置をどのように防水するかを説明する。

本開示の実施例におけるハウジング１０内の工具電気装置を防水する第１の実施形態として、図９〜１１に示すように、ハウジング１０の第１のハーフハウジング１０１及び第２のハーフハウジング１０２はいずれも、実体構造であり、この第１のハーフハウジング１０１及び第２のハーフハウジング１０２は、ネジや係止などの一般的な機械的締結手段によって接続されて収容キャビティ１０６が形成される。しかし、ネジ又は係止によって接続される場合、第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２との接続部には接合隙間が必ず存在する。外部の水流は、当該接合隙間を通じてハウジング１０の収容キャビティ１０６に流入することができるため、ハウジング１０内に収容される工具電気装置の表面に水があることになる。そこで、本実施形態では、図１３に示すように、ハウジング１０には、第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２との接合隙間から収容キャビティ１０６までの通路を遮断する本体ハウジングシール５がさらに配置されている。本体ハウジングシール５は、第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２との接続部に設けられている。第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２との嵌合が完了したとき、本体ハウジングシール５は、ハウジング１０の収容キャビティ１０６への水流の流入を遮断する。

一実施可能な形態では、本体ハウジングシール５は、軟質ウエザストリップである。もちろん、他の実施形態では、第１のハーフハウジング１０１及び第２のハーフハウジング１０２は、溶接によってシールされてもよい。すなわち、本体ハウジングシール５は、防水接着剤又は超音波溶接などの溶接シール手段としても解釈できる。

さらに、ポンプ１１３は、ポンプ本体１１３１と、ポンプ本体１１３１内に収容されるプランジャ（図示せず）と、ポンプ本体１１３１に設けられる水流入口（図示せず）及び水流出口（図示せず）と、中央チャンバ（図示せず）とを有する。ポンプ本体１１３１における水流入口は、給水口１０４１と連通して設けられる。プランジャの移動により、洗浄液は、給水口１０４１から中央チャンバに流入し、ポンプ本体１１３１の水流出口から吐水管１１０の方向に流れる。手持ち式高圧洗浄機１は、ポンプ本体１１３１の水流出口に連通接続され、ハウジング１０内に収容される吐水管１１０をさらに備える。本実施形態では、吐水管１１０がハウジング１０内に収容されたとき、吐水管１１０とハウジング１０との間には嵌合隙間があり、手持ち式高圧洗浄機１には、排水口１０４２とハウジング１０内に收容される工具電気装置とを隔離するように、前記嵌合隙間からハウジング１０の収容キャビティ１０６までの通路を遮断する吐水管シール６が配置されている。一実施可能な形態では、吐水管シール６は、吐水管１１０とハウジング１０との間に押圧されるシールリングである。別の実施可能な形態では、吐水管シール６は、ポッティング法により形成されるポッティング体であってもよい。もちろん、他の実施形態では、ハウジング１０と吐水管１１０との間の嵌合隙間は、溶接により充填されてもよい。

また、本実施形態では、工具端子台１４は、ハウジング１０の底部に固定的に接続され、工具端子台１４とハウジング１０との間には嵌合隙間があり、外部の水流が前記嵌合隙間を通じてハウジング１０の収容キャビティ１０６に流入することを防止するために、工具端子台１４とハウジング１０との間には、工具端子台シール（図示せず）が設けられている。一実施可能な形態では、工具端子台シール（図示せず）は、工具端子台１４とハウジング１０との間に押圧されるシールリングである。別の実施可能な形態では、工具端子台シールは、ポッティング法により形成されるポッティング体であってもよい。もちろん、他の実施形態では、ハウジング１０と工具端子台１４との間の隙間は、溶接により充填されてもよい。

本実施形態では、ハーフハウジング間の接合隙間をシールし、吐水管１１０とハウジング１０との間の嵌合隙間をシールし、ハウジング１０と工具端子台１４との間の嵌合隙間をシールし、ハウジング１０に存在する漏水口を全方位に塞ぐことにより、水流がハウジングの収容キャビティ１０６に入ってハウジング１０内に収容される工具電気装置の表面に水があることを防止する。

本開示の実施例における手持ち式高圧洗浄機１内の工具電気装置を防水する第２の実施形態として、図１４に示すように、本実施形態は上記実施形態とは、本実施形態における第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２との接続は、係止やネジなどの簡単な機械的接続手段のみによって行われ、第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２との接続部に防水シール構造を設けなくてもよい点で相違する。本実施形態における防水シール構造は、ハウジング１０の内部キャビティに配置されている。具体的には、手持ち式高圧洗浄機１は、ハウジング１０内に収容される防水シールケース７をさらに備える。ハウジング１０内の工具電気装置はすべて、当該防水シールケース７内に収容されている。具体的には、水流がハウジング１０内の工具電気装置に接触することを防止するために、上記モータ１１１、本体制御基板１２及びこれら部材に電気的に接続される導電部材はすべて、当該防水シールケース７内に収容されている。

さらに、上記ハウジング１０内に収容されるスイッチ１０５は、モータ１１１の動作を制御するために用いることができ、一実施可能な形態では、このスイッチ１０５は、押圧されるボタン１０５１であって、手持ち式高圧洗浄機１を起動させる必要がある場合には、当該ボタン１０５１は起動状態まで操作可能に押圧され、このとき、モータ１１１は回転して駆動力を提供し、手持ち式高圧洗浄機１をオフにする必要がある場合には、当該ボタン１０５１は、解放状態まで操作可能に押圧され、このとき、モータ１１１は所定の時間内で回転を停止するボタン１０５１を有するプッシュスイッチである。この実施形態では、スイッチ１０５のボタン１０５１が操作可能に押圧されるか、又は解放されることを容易にするために、スイッチ１０５は、上記防水シールケース７内に設けられていない。水流が第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２との接合隙間を通じてハウジング１０の内部に入ってスイッチ１０５の使用に影響を与えることを避けるために、この実施形態では、スイッチ１０５は、防水スイッチであってもよい。

もちろん、スイッチ１０５は、モータ１１１、本体制御基板１２及び上記電気装置の間に電気的に接続される導電部材とともに、防水シールケース７の内部に位置してもよい。この実施形態では、スイッチ１０５は、センサスイッチである。作業者が手持ち式高圧洗浄機１を起動させようとする場合に、トリガ１３を押圧すると、センサスイッチが作業者の押圧力を感知することで、センサスイッチをオン状態にするように制御することができる。

本実施形態では、ハウジング１０内に収容される工具電気装置を防水シールケース７内に直接配置することにより、水流がハウジング１０の収容キャビティ１０６に入ってハウジング１０内の工具電気装置の表面に水があることを防止する。

本開示の実施例におけるハウジング１０内の工具電気装置を防水する第３の実施形態として、図１６に示すように、この実施形態では、ハウジング１０の第１のハーフハウジング１０１と第２のハーフハウジング１０２との接合部には防水シール構造が設けられていない。ハウジング１０内に収容される本体制御基板１２の外周面には、被覆層が設けられている。当該被覆層は、ポッティング法により形成されてもよい。さらに、本実施形態では、スイッチ１０５は、防水スイッチである。モータ１１１は、高放熱防水モータである。また、本実施形態では、手持ち式高圧洗浄機１は、上記電気装置の間に電気的に接続される導電部材をさらに備え、具体的には、導電部材は、複数のケーブルユニット１５である。これらケーブルユニット１５は、工具端子台１４を本体制御基板１２に電気的に接続する第１のケーブルユニット１５１と、防水スイッチ１０５を本体制御基板１２に電気的に接続する第２のケーブルユニット１５２と、高放熱モータ１１１を防水スイッチ１０５に電気的に接続する第３のケーブルユニット１５３とを備える。各ケーブルユニット１５は、防水コネクタ１５４と、防水コネクタ１５４の一端に電気的に接続される第１のケーブル１５５と、防水コネクタ１５４の他端に電気的に接続される第２のケーブル１５６とを有する。２本のケーブルはそれぞれ、対応する工具電気装置に電気的に接続される。本実施形態では、ケーブルユニット１５の配置により、電気装置を取り外すことなく２つの電気装置を電気的に接続することができる。対応する電気装置自体の防水効果を損なわないことがさらに確保される。

上記ハウジング内の工具電気装置の３つの防水実施形態では、電池パック２の位置は、２つの異なる配置形態を有する。

電池パックの第１の配置形態として、図１３〜１６に示すように、電池パック２は完全にハウジング１０内に収容されている。換言すれば、電池パック２は、ハウジング１０に着脱不能に接続されている。

このとき、上記ハウジング１０を防水する第１の実施形態において提供される形態、すなわち、２つのハーフハウジング間の接合隙間をシールし、吐水管１１０とハウジング１０との間の嵌合隙間をシールするだけで、電池パック２とハウジング１０との防水を実現できる。

また、ハウジング１０を防水する第２の実施形態において提供される形態、すなわち、ハウジング内に収容される工具電気装置を電池パック２とともに防水シールケース７内に収容するだけでもよい。具体的には、モータ１１１、本体制御基板１２、電池パック２及び上記電気装置の間に電気的に接続される導電部材はすべて、上記防水シールケース７内に収容されている。なお、ハウジング１０を防水する第２の実施形態と同様に、スイッチ１０５の種類に応じて、スイッチ１０５を防水シールケース７内に設けるかどうかを選択することができる。電池パック２の位置を変更することにより、電池パック２とハウジング１０との防水シールを1つのステップだけで実現し、電池パック２を防水する構造を増設する必要がないため、防水構造がより簡単になる。なお、電池パック２がハウジング１０に内蔵されている実施形態では、電池パックは、内蔵電池として解釈できる。

また、電池パック２はハウジング１０内に収容されているため、電池パック２をどのように充電するかをさらに考慮する必要がある。本発明は、２つの形態を提供しており、一つ目の形態では、図１５に示すように、ハウジング１０には、電池パック２に電気的に接続される防水充電インターフェース１６が設けられている。この充電インターフェース１６を介して電池パックを充電する。二つ目の形態では、図１４に示すように、電池パック２は、取付キャビティ２０内に収容されるワイヤレス充電ユニット（図示せず）をさらに備える。手持ち式高圧洗浄機１は、ワイヤレス充電器１７をさらに備える。なお、このワイヤレス充電器１７は、手持ち式高圧洗浄機１の一部としてもよいし、付属品としてもよい。手持ち式高圧洗浄機１がワイヤレス充電器１７に置かれると、当該ワイヤレス充電器１７は、電池パック２内のワイヤレス充電ユニットと誘導電流を発生して電池パック２をワイヤレス充電することができる。

電池パック２の第２の配置形態として、図１０〜１１及び図１７に示すように、電池パック２は、ハウジング１０に取り外し可能に接続されている。すなわち、電池パック２が外付けされていると解釈できる。このとき、ハウジング１０の工具電気装置と電池パック２の帯電体とが水に接触しないように、電池パック２の帯電体を防水シールする必要がある。

以下は、手持ち式高圧洗浄機１から吐出される作動水圧が２．５Ｍｐａを超え、かつ手持ち式高圧洗浄機１に取り外し可能に接続される電池パック２の電圧が４２．４Ｖを超えた場合に、本実施例では、電池パック２の帯電体をどのように防水するかを説明する。

本開示の実施例における電池パック２の帯電体を防水する第１の実施形態として、まず、本開示の実施例に係る電池パック２のカバー２１とベース２２とは、別体構造である。カバー２１とベース２２は、ネジ（図示せず）によって締結される。しかし、ネジによって締結される場合、カバー２１とベース２２との接続部には嵌合隙間が必ず存在する。外部の水流は、当該嵌合隙間を通じて電池パック２の取付キャビティ２０に流入し、各セル２３１の２つの電極端子には水があるか、及び／又はセル群２３の間に水が溜まるため、電池パック２内の回路の短絡を起こして、漏電、感電、ひいてはセルの爆発などの安全上の問題を引き起こすおそれがある。よって、本実施形態では、カバー２１とベース２２との接続部を防水シールする必要がある。具体的には、手持ち式高圧洗浄機１から吐出される作動水圧が２．５Ｍｐａ未満、かつ手持ち式高圧洗浄機１と嵌合する電池パック２の電圧が４２．４Ｖ未満である場合、及び手持ち式高圧洗浄機１から吐出される作動水圧が２．５Ｍｐａを超え、かつ手持ち式高圧洗浄機１と嵌合する電池パック２の電圧が４２．４Ｖ未満である場合に、電池パック２を防水する第４の実施形態におけるカバー２１とベース２２との防水シールに関する形態（図４に示すように）を参照することができるため、ここでは詳しく説明しない。

さらに、電池パック２の接続分離装置２６の防水シール形態も、上記電池パック２を防水する第４の実施形態における接続分離装置２６の防水シールに関する形態（図１２に示すように）を参照することができるため、ここでは詳しく説明しない。

また、電池パック２が手持ち式高圧洗浄機１と嵌合したとき、手持ち式高圧洗浄機１と電池パック２との間には嵌合隙間があるので、取付キャビティ２０内に収容される電池パック端子２５１、ハウジング端子１４２が外部の水流に接触することを避けるために、本実施例では、図９、１０に示すように、手持ち式高圧洗浄機１及び電池パック２の少なくとも一方には、前記嵌合隙間から挿入口２７までの通路を遮断する挿入口シール２７０が配置されている。挿入口シール２７０は、電池パック端子２５１、ハウジング端子１４２を外部から隔離し、外部の水流が嵌合隙間を通じて電池パック端子２５１及びハウジング端子１４２に流入することを抑制することができる。具体的には、挿入口シール２７０は、工具端子台１４と電池パック２の嵌合面２１１との間に接続されている。挿入口シール２７０の接続について、一実施可能な形態では、挿入口シール２７０は、工具端子台に接続されている。具体的には、図９に示すように、挿入口シール２７０は、接着剤によって突き合わせ面１４０の少なくとも一部に固定的に密着している。電池パック２が手持ち式高圧洗浄機１に取り付けられたとき、挿入口シール２７０は、電池パック２の嵌合面２１１に当接して電池パック端子２５１、ハウジング端子１４２を外部から隔離し、外部の水流が挿入口２７を通じて電池パック２の取付キャビティ２０内に入ることを抑制するように構成される。挿入口シール２７０は、接着剤によって突き合わせ面１４０に接続されてもよいし、締結手段（図示せず）又は他の任意の実施可能な手段によって突き合わせ面１４０に接続されてもよい。挿入口シール２７０は、防水絶縁材からなる弾性変形可能なブロック状の軟質ガスケットであってもよい。当該ブロック状の軟質ガスケットは、複数の貫通孔（図示せず）を有し、これら貫通孔は、ブロック状の軟質ガスケットが挿入口を隔離することを妨げない構造でハウジング端子１４２が挿通されるように配置される。もちろん、挿入口シール２７０は、一体形成される帯状のシールリング（図示せず）を選択してもよい。シールリングは、突き合わせ面１４０に設けられており、電池パック２が手持ち式高圧洗浄機１と嵌合した後、挿入口２７は、帯状のシールリングによって囲まれたシール空間内に位置する。

もちろん、挿入口シール２７０は、工具端子台１４に移動可能に設けられてもよく、電池パック２と手持ち式高圧洗浄機１との嵌合中に、挿入口シール２７０と工具端子台１４の突き合わせ面１４０との間の距離を変化させることができ、少なくとも１つの距離において、外部の水流が挿入口２７を通じて取付キャビティ２０に入ることを防止できる。ここで、移動可能な配置は、挿入口シール２７０は工具端子台１４に固定されておらず、挿入口シール２７０は取り外し可能であると解釈できる。

挿入口シール２７０の接続について、別の実施可能な形態では、挿入口シール２７０は、電池パック２の嵌合面２１１に接続されている。電池パック２が手持ち式高圧洗浄機１に取り付けられたとき、挿入口シール２７０は、外部の水流が挿入口２７を通じて電池パック２の取付キャビティ２０に入ることを抑制する。

本開示の実施例における電池パック２の帯電体を防水する第２の実施形態として、電池パック２は、電池パック２の取付キャビティ２０における帯電体（電池端子台２５を除く）を完全に覆う防水通気構造８を備える。具体的には、セル群２３、電池パック制御基板２４及びセル群２３と電池パック制御基板２４とを電気的に接続する導電部材はすべて、防水通気構造８に覆われている。より具体的には、防水通気構造８は、独立した全体構造である。すなわち、各帯電体は、防水通気構造８全体に覆われている。もちろん、独立通気構造は、別体式構造であってもよく、電池パック２内に位置する帯電体は、別体で覆われてもよい。

一実施可能な形態では、図７に示すように、前記防水通気構造８は、ポッティング法により形成されるポッティング体である。別の実施可能な形態では、図８に示すように、この防水通気構造８は、取付キャビティ２０内に収容されるシールケースである。当該シールケースは、防水材からなる。具体的には、各帯電体はそれぞれ、１つのシールケースが配置され、例えば、セル群２３は、セルケース８１内に収容され、電池パック制御基板２４は、制御基板ケース８２内に収容され、表示装置２９は、表示装置ケース８３内に収容されている。もちろん、シールケースは、独立したケースであってもよい。

また、電池パック２が手持ち式高圧洗浄機１と嵌合したとき、手持ち式高圧洗浄機１と電池パック２との間には嵌合隙間があるので、電池端子台２５が外部の水流に接触することを避けるために、本実施例では、手持ち式高圧洗浄機１及び電池パック２の少なくとも一方には、前記嵌合隙間から挿入口２７までの通路を遮断する挿入口シール２７０が配置されている。挿入口シール２７０は、電池パック端子２５１を外部から隔離し、外部の水流が嵌合隙間を通じて電池パック端子２５１に流入することを抑制することができる。挿入口シール２７０の具体的な実施形態は、手持ち式高圧洗浄機１から吐出される作動水圧が２．５Ｍｐａを超え、かつ手持ち式高圧洗浄機１に取り外し可能に接続される電池パック２の電圧が４２．４Ｖを超えた場合に、電池パック２の帯電体を防水する第１の実施形態における説明を参照することができるため、ここで繰り返し説明しない。

本開示の実施例における電池パック２の帯電体を防水する第３の実施形態として、電池パック２の構成を変更することなく、電池パック２が他の様々な電動工具に適用できるとともに、手持ち式高圧洗浄機１の防水要件を満たすために、図１７に示すように、本実施形態では、手持ち式高圧洗浄機１又は電池パック２には、中空の防水スリーブ１８が択一的に接続され、この防水スリーブ１８は、電池パック２の外周に外嵌される本体部１８１と、電池パック２を通す開口部１８２とを有する。開口部１８２の周縁は、ハウジング１０に押し当てられてハウジング１０とシールを形成する。電池パック２が手持ち式高圧洗浄機１と嵌合したとき、防水スリーブ１８はハウジング１０に接続されるとともに、前記ハウジング１０とシール空間を形成し、上記電池パック２は、当該シール空間内に収容されている。ここの防水スリーブ１８の配置は、電池パック２に防水オーバーシューズを履くと解釈できる。この場合、高圧洗浄機１のハウジング１０を防水シールするだけで、電池パック２を防水する構造を増設する必要がなく、高圧洗浄機１の防水シールも１つのステップだけで実現できるため、防水構造がより簡単である一方、電池パック２の構造を何ら変更していないため、電池パック２は、他の電動工具に汎用できる。

さらに、高圧洗浄機１のハウジング１０内に収容される対応する電気装置を防水する上記第１及び第２の実施形態はすべて、対応する電気装置を密閉空間内に収容するものである。モータ１１１の放熱を確保するために、モータ１１１の放熱について、本発明は、３つの実施形態を提供する。

モータ１１１を放熱させる第１の実施可能な形態として、図１８に示すように、手持ち式高圧洗浄機１は、モータ１１１の外周を覆う放熱パッド１９をさらに備える。この放熱パッド１９は、モータ１１１とハウジング１０との間に当接し、モータ１１１の熱を放熱パッド１９を介してハウジング１０に伝達する。好ましくは、ハウジング１０全体又は少なくともモータ１１１に対応する領域のハウジング１０は、高放熱材料からなる。具体的には、高放熱材料は、アルミニウムであってもよい。このように設計することにより、モータ１１１の急速な冷却が可能となり、モータ１１１が焼損することがなく、モータ１１１の使用寿命を延ばすことができる。

モータ１１１を放熱させる第２の実施可能な形態として、図１９に示すように、高圧洗浄機１は、モータ１１１の周囲に配置される第１の放熱システム１１４を備える。この第１の放熱システム１１４は、回転により気流を生成するファン１１４１と、放熱パイプ１１４２と、放熱パイプ１１４２をモータ１１１の外周に支持する支持フレーム１１４３とを備える。前記ファン１１４１は、モータ１１１自身における構造であってもよい。好ましくは、放熱パイプ１１４２は螺旋状であり、周方向においてモータ１１１の外周に設けられる。この実施形態では、放熱パイプ１１４２は、支持フレーム１１４３を介してモータ１１１と間隔をあけて配置される。放熱パイプ１１４２は、手持ち式高圧洗浄機１の給水口１０４１と連通する第１の開口１１４４と、ポンプ１１３の水流入口と連通する第２の開口１１４５とを有する。外部の水流は、給水口１０４１から放熱パイプ１１４２内に流入し、放熱パイプ１１４２の第２の開口１１４５からポンプ１１３内に流出する。手持ち式高圧洗浄機１が作動状態にあるとき、モータ１１１は、ファン１１４１を回転駆動し、ファン１１４１の回転で発生した気流によってモータ１１１の熱を放熱パイプ１１４２に伝達する。水流が放熱パイプ１１４２の第１の開口１１４４と第２の開口１１４５との間で連続的に流れることにより、手持ち式高圧洗浄機の作動状態において、モータ１１１の放熱が連続的に行われることを確保する。もちろん、放熱パイプ１１４２は、螺旋状に設けられなくてもよく、周方向においてモータの外周に設けられる複数の放熱パイプ１１４２として配置されてもよい。各放熱パイプ１１４２は、互いに連通してもよいし、互いに連通しなくてもよい。各放熱パイプ１１４２の一端の開口が手持ち式高圧洗浄機１の給水口１０４１と連通し、各放熱パイプ１１４２の他端の開口が高圧洗浄機１のポンプ１１３の水流入口と連通することを確保できればよい。換言すれば、放熱パイプ１１４２内の水が連続的に流れる冷却水であることを確保する。さらに、手持ち式高圧洗浄機１の給水口１０４１と連通する開口は、１つ以上であってもよい。また、放熱パイプ１１４２内の冷却水がモータ１１１の熱を奪い、急速な放熱が実現されることを確保ために、放熱パイプ１１４２とモータ１１１との直線距離は、２０センチ以下である。

モータ１１１を放熱させる第３の実施可能な形態として、図２０に示すように、手持ち式高圧洗浄機１は、モータ１１１の周囲に配置される第２の放熱システム１１５を備える。第２の放熱システム１１５は、ポンプ１１３に接続される放熱フィン１１５１と、放熱フィン１１５１に接続される冷却管１１５２とを備える。冷却管１１５２は、モータ１１１の外面に巻き付けられる第１の冷却管１１５３と、第１の冷却管１１５３と放熱フィン１１５１との間に接続される第２の冷却管１１５４とを有する。この実施形態では、熱伝導及び放熱が最良の効果を達成することを確保するために、第１の冷却管１１５３は、モータ１１１の外面に直接接触し、放熱フィン１１５１も、ポンプ１１３の外面に直接接触し、すなわち、第１の冷却管１１５３は、モータ１１１の外周に密着し、放熱フィン１１５１は、ポンプ１１３の外周に密着すると解釈できる。好ましくは、第１の冷却管１１５３は、螺旋状である。第１の冷却管１１５３とモータ１１１との接触面を大きくしてモータ１１１の熱をよりよく導出するために、本実施形態では、冷却管１１５２の断面は、角形である。以下は、冷却管１１５２の熱伝導及び放熱原理を詳しく説明する。さらに、冷却管１１５２は、中空の内部キャビティ（図示せず）と、内部キャビティの壁部に密着する多孔質毛細管コア層（図示せず）と、内部キャビティ内に位置して多孔質毛細管コア層を満たすことができる作動液体とを有する。前記内部キャビティは、負圧に操作可能に設定されている。冷却管１１５２の放熱フィン１１５１側の一端は、冷却端１１５５として配置され、モータ１１１側の一端は、蒸発端１１５６として配置される。モータ１１１が起動状態にあるとき、蒸発端１１５６が熱を受けて、多孔質毛細管コア層における作動液体が蒸発して気化し、蒸気がわずかな差圧で冷却端１１５５に流れ、冷却端１１５５で熱を放出して冷却液体に凝結する。当該冷却液体は、多孔質毛細管コア層に沿って蒸発端１１５６に戻る。このように循環することで、モータ１１１の熱は、蒸発端１１５６から冷却端１１５５に絶えず伝達され、モータ１１１の連続的な放熱が行われる。

モータ１１１を放熱させる第４の実施可能な形態として、図２１に示すように、高圧洗浄機１は、モータ１１１の周囲に配置される第３の放熱システム１１６を備える。この第３の放熱システム１１６は、回転により気流を生成するファン１１６１と、放熱フィンユニット１１６２と、放熱フィンユニットに接続される水管分岐路１１６０とを有する。前記ファン１１６１は、モータ１１１自身における構造であってもよい。放熱フィンユニット１１６２は、支持部材１１６３と、支持部材１１６３に接続される複数の放熱フィン１１６４とを有する。本実施形態では、水管分岐路は、２本設けられ、２本の水管分岐路は、１８０度対称に設けられてもよい。２本の水管分岐路は、支持部材に挿通して設けられる。各管路の一端は、給水口１０４１に連通接続され、各管路の他端は、ポンプの内部キャビティに連通接続される。冷却水流が各管路内で連続的に流れることにより、放熱フィンユニットの温度低下が確保される。高圧洗浄機１が作動状態にあるとき、モータ１１１は、ファン１１６１を回転駆動し、ファン１１６１の回転で発生した気流によってモータ１１１の熱を放熱フィンユニット１１６２に伝達し、モータ１１１の放熱を実現する。

上記実施例は、本発明のいくつかの実施形態を示したに過ぎなく、その説明が詳細であるが、上記実施例は、本発明の権利範囲への限定になると理解されるべきではない。当業界の一般的な技術者は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、上記実施形態への適宜変形及び改良を実施することができ、これらの変形及び改良はすべて本発明の範囲に属すると認識すべきである。

Claims

ハウジング端子が設けられた電動工具に取り外し可能に取り付けられる電池パックであって、
カバーと、
前記カバーと接合して電池パックケースを構成するベースと、
セル本体と、前記セル本体の一方側に位置する第１の電極端子と、セル本体の他方側に位置する第２の電極端子とを有する複数のセルを備える、充放電を行うためのセル群と、
前記セル群に電気的に接続される電池端子台であって、前記ハウジング端子に電気的に接続される電池パック端子と、前記電池パック端子を受ける端子受け部とを有する電池端子台と、
前記電池パックケース内に規定され、前記セル群及び前記電池端子台を収容する取付キャビティであって、前記電池パック端子に電気的に接続されるように前記ハウジング端子が挿入される挿入口が形成された取付キャビティと、
前記電池パックと前記電動工具とを接続又は分離可能にする接続分離装置と、を備える電池パックにおいて、
前記取付キャビティ内には、前記挿入口から前記セル群までの通路を遮断するシール部材が設けられており、
前記電池パックは、前記カバーと前記ベースとの接合部に設けられ、外部と前記取付キャビティとの連通を遮断する電池パックケースシールをさらに備え、
前記接続分離装置は、前記電池パックケースに取り付けられ、前記取付キャビティの外部に隔離されることを特徴とする電池パック。
前記シール部材は、前記挿入口と前記端子受け部との間に押し込まれることを特徴とする請求項１に記載の電池パック。
自由状態における前記シール部材の厚さは、前記端子受け部と前記挿入口との間の隙間よりも大きいことを特徴とする請求項２に記載の電池パック。
前記挿入口には前記シール部材が取り付けられ、前記挿入口に取り付けられた前記シール部材は、前記電池パックの内壁に設けられ、前記シール部材には、前記シール部材が前記挿入口と前記セル群とを隔離することを妨げない構造で前記ハウジング端子が挿通されるように配置される貫通孔が設けられることを特徴とする請求項１に記載の電池パック。
前記取付キャビティ内に位置する前記シール部材は、前記電池端子台に対向して設けられることを特徴とする請求項４に記載の電池パック。
前記端子受け部は、前記挿入口に向かう方向に前記ハウジング端子が挿通される開口が設けられた防水ケースとして構成され、前記シール部材は、前記防水ケースと前記電池パックの内壁との間の嵌合隙間を塞ぐように前記電池パックの内壁と前記防水ケースとの間を介在してシールさせることを特徴とする請求項１に記載の電池パック。
前記カバーと前記ベースとの接合方向における前記防水ケースの最大断面積は、前記接合方向における前記挿入口の断面積よりも大きいことを特徴とする請求項６に記載の電池パック。
前記シール部材は、前記防水ケースと前記電池パックの内壁との間に押圧される軟質ガスケット、ポッティング体、防水接着剤、溶接によって形成される溶着体のうちの１つ又は複数の組み合わせであることを特徴とする請求項６に記載の電池パック。
前記シール部材は、前記電池端子台と前記セル群との間に設けられるセパレータであり、前記セル群は、前記セパレータと前記電池パックケースの内壁とによって囲まれた空間内に位置することを特徴とする請求項１に記載の電池パック。
前記接続分離装置は、前記電池パックと前記電動工具との接続又は分離を実現するように、前記カバーに取り外し可能に取り付けられるとともに、前記カバーに対して移動可能であることを特徴とする請求項１に記載の電池パック。
前記電池パックケースは、その外面に前記接続分離装置を少なくとも部分的に取り囲む係止キャビティが凹んで形成され、前記係止キャビティは、前記接続分離装置が移動するための移動空間を形成し、前記係止キャビティと前記取付キャビティとは互いに連通していないことを特徴とする請求項１０に記載の電池パック。
前記電池パックは、前記電池パックケースに取り外し可能に接続されるスペーサと、前記スペーサと前記電池パックケースとの間に位置する隔離シール構造とを備え、前記スペーサが内側に凹んで前記接続分離装置を収容する係止キャビティが形成されることを特徴とする請求項１に記載の電池パック。
請求項１〜１２に記載の電池パックと、前記電池パックに取り外し可能に接続される電動工具とを備える電動工具ユニットにおいて、前記電動工具は、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続され、ハウジング端子と、前記ハウジング端子を受ける台座とを有する工具端子台と、
前記電動工具に駆動力を提供するモータを有する機能部材とを備えることを特徴とする電動工具ユニット。
前記電動工具は、高圧洗浄機であり、前記ハウジングは、把持用のハンドルと、前記ハンドルと角度をなすように設けられる本体部と、外部の水源を受ける給水口と、水流を外部に搬送する排水口とを有することを特徴とする請求項１３に記載の電動工具ユニット。
前記本体部は、前記ハンドルの一端に設けられ、前記電池パックは、前記ハンドルの他端に設けられていることを特徴とする請求項１４に記載の電動工具ユニット。
前記機能部材は、前記モータによって駆動されて水流を外部に搬送するポンプを有し、前記機能部材は、前記ハウジング内に設けられていることを特徴とする請求項１３に記載の電動工具ユニット。
前記高圧洗浄機の外部に出力する作動水圧は、０．３Ｍｐａ〜５Ｍｐａであることを特徴とする請求項１４に記載の電動工具ユニット。
前記電池パックの数は、１つ以上であり、各電池パックの電圧は、１８〜４２Ｖであることを特徴とする請求項１３に記載の電動工具ユニット。