JP2020528917A - (z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセス - Google Patents

(z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセス Download PDF

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Abstract

本出願は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するためのプロセス及び中間体、特に、遷移金属触媒の存在下でフッ化水素酸と反応させることによって、中間体(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスに関する。本出願は、更に、本明細書に記載されるプロセスのうちの1つ以上に従って調製される組成物、及び当該組成物を使用する方法を提供する。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年7月27日出願の米国仮出願第62/537,784号の利益を主張する。
(発明の分野)
本発明は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセス及び中間体、並びに、消火/火災抑制剤、噴射剤、発泡剤、溶媒、及び/又は洗浄液として、冷媒、高温ヒートポンプ、有機ランキンサイクルを含む用途において有用であり得る組成物に関する。
過去数十年間にわたり、多くの産業でオゾン破壊性のクロロフルオロカーボン(CFC)及びヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC)に代わる代替物を見つける取り組みがなされてきた。CFC及びHCFCは、エアゾール噴射剤、冷媒、洗浄剤、熱可塑性及び熱硬化性発泡剤用の膨張剤、伝熱媒体、ガス状誘電体、消火剤及び抑火剤、動力サイクル作動流体、重合媒質、粒子除去流体、分散媒、バフ磨き研磨剤、並びに置換乾燥剤としての使用を含む、幅広い用途において使用されてきた。これら多用途の化合物に代わる代替物の探索において、多くの産業でヒドロフルオロカーボン(HFC)の使用が注目されている。
米国仮出願第62/537,784号
本出願は、とりわけ、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、遷移金属触媒の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させることを含み、生成された2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである、プロセスを提供する。
本出願は、更に、アルカリ金属ハロゲン化物及び四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩の存在下で2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを塩基と反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを形成することを含むプロセスを提供する。
本出願は、更に、水素化触媒の存在下でペルフルオロブタ−2−インを水素と反応させて、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを形成することを含むプロセスを提供する。
本出願は、更に、本明細書に記載される1つ以上のプロセスに従って調製される組成物を提供する。
特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明の属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本発明で使用するための方法及び材料を本明細書に記載する。当該技術分野において既知の他の好適な方法及び材料を使用することもできる。材料、方法、及び実施例は、単なる例証であり、限定することを意図するものではない。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、及び他の参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。矛盾が生じた場合は、定義を含め、本明細書が優先される。
1890年代から、ハロカーボン(炭化水素)の無水HFフッ素化にはアンチモン(V)触媒が使用されている。しかしながら、アンチモン触媒に関連して、水毒性を含む注目に値する問題が存在する。例えば、アンチモンの水規制は約6ppbに制限されている。これらの規制を満たすには、アンチモン触媒を含む反応混合物の後処理及びその後の廃棄物の取り扱いにおいてかなりの検討を必要とする。また、Sb(V)のSB(III)への還元は、迅速に触媒を不活化させる非常に好ましいプロセスである。例えば、SbClの使用は、触媒を再生させるために、反応に塩素を同時供給することを必要とする。更に、五フッ化アンチモン(V)触媒は揮発性が高く、高温操作は好適ではないが、その理由は、触媒が容易に気化し、反応器ラインを塞ぐことがあるためである。したがって、本出願は、その低いGWP、不燃性、高い効率性、及び熱安定性から、様々な用途で(例えば、発泡膨張剤又は冷媒として)有用である、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの調製における重要な中間体、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(すなわち、(Z)−1326mxz)を立体選択的に生成するための、ハロカーボン(炭化水素)のHFフッ素化、特に、ヘキサクロロブタジエン(HCBD)のフッ素化において有用な別の遷移金属触媒を提供する。
定義
本明細書で使用するとき、用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、又はこれらの他の任意の変形は、非排他的な包含を網羅することを意図する。例えば、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもその要素のみに限定されるものではなく、明示的には記載されていない、又はそのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有のものではない他の要素を含んでいてもよい。更に、明示的にそれに反する記載がない限り、「又は」は、包括的な又はを指し、排他的な又はを指すものではない。例えば、条件A又はBは、以下のうちのいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)かつBが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)かつBが真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)。
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載される要素及び構成成分を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるためのものである。この記載は、1つ又は少なくとも1つを含むものと解釈されるべきであり、単数形は、別の意味を有することが明白でない限り、複数形も含む。
本明細書で使用するとき、用語「約」は、実験誤差によるばらつき(例えば、指定の値のプラスマイナス約10%)を考慮することを意味する。本明細書で報告される全ての測定値は、特に明記しない限り、用語が明示的に使用されるかどうかに関わらず、用語「約」によって修飾されると理解される。
量、濃度、又はその他の値若しくはパラメータが、ある範囲、好ましい範囲、又は好ましい上方値及び/若しくは好ましい下方値のリストとして与えられている場合、これらは、範囲が別個に開示されているかどうかにかかわらず、任意の範囲上限値又は好ましい上方値及び任意の範囲下限値又は好ましい下方値の任意の対から形成される全ての範囲を具体的に開示していると理解されるものとする。本明細書に数値範囲が記述されている場合、特に指示しない限り、この範囲は、その端点を包含し、かつその範囲内の全ての整数及び分数を包含することが意図されている。
地球温暖化係数(GWP)は、1キログラムの二酸化炭素の排出と比較した、1キログラムの特定の温室効果ガスの大気排出に起因する相対的な地球温暖化への寄与を推定するための指数である。地球温暖化係数(GWP)は、様々な対象期間について計算することができ、所与のガスの大気寿命の効果を示す。100年間を対象期間とする地球温暖化係数(GWP)が、一般的に参照される値である。
定義全体を通して、用語「Cn〜m」は、端点を含む範囲を示し、ここで、n及びmは整数であり、炭素数を示す。例としては、C1〜4、C1〜6などが挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「Cn〜mアルキル」は、n〜m個の炭素を有する、直鎖又は分枝状であり得る飽和炭化水素基を指す。アルキル部分の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、sec−ブチルなどの化学基;2−メチル−1−ブチル、n−ペンチル、3−ペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピルなどの高級ホモログが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1〜20個、1〜10個、1〜6個、4〜20個、4〜12個、又は4〜8個の炭素原子を有する。
本明細書で使用するとき、「ハロゲン化物」は、フッ化物、塩化物、臭化物、又はヨウ化物を指す。いくつかの実施形態では、ハロは、塩化物又は臭化物である。
本明細書で使用するとき、用語「アルカリ金属」は、リチウム、ナトリウム、カリウム、又はルビジウムを指す。
本明細書で使用するとき、用語「四級(Cn〜mアルキル)アンモニウム塩」は、式(Cn〜mアルキル)(式中、Xはアニオン基(例えば、ハロゲン化物、硫酸水素など)であり、各Cn〜mアルキルは、n〜m個の炭素を有する直鎖又は分枝状であり得る飽和炭化水素基を指し、各Cn〜mアルキル基は、同一であっても異なっていてもよい)の塩を指す。例示的な四級(Cn〜mアルキル)アンモニウム塩としては、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化テトラオクチルアンモニウム、臭化テトラオクチルアンモニウム、硫酸水素テトラオクチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルアンモニウム、臭化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化テトラデシルアンモニウム、臭化テトラデシルアンモニウム、及び塩化テトラドデシルアンモニウムが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、用語「水素化触媒」は、水素化反応(すなわち、化合物の水素ガスとの反応)を触媒するのに好適な金属(例えば、パラジウム、ニッケル、又はロジウム)触媒を指す。例示的な水素化触媒としては、パラジウム炭素、リンドラー触媒、ウィルキンソン触媒、HRuCl(PPh、RhCl(PPh、[Rh(COD)Cl]、[Ir(COD)(PMePh、[Rh(1,5−シクロオクタジエン)(PPh、PtO(アダム触媒)、パラジウム炭素、パラジウム黒、パラジウム触媒、銀及び/又はランタニドがドープされた酸化アルミニウム又はケイ酸チタン上に分散しているパラジウム触媒などが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、水素化触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、水素化触媒は、リンドラー触媒である。いくつかの実施形態では、水素化触媒は、銀及び/又はランタニドがドープされた酸化アルミニウム又はケイ酸チタン上に分散しているパラジウム触媒である触媒である。
Figure 2020528917
プロセス
本出願は、とりわけ、遷移金属触媒の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させることを含む、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスを提供する。
いくつかの実施形態では、生成された2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるプロセスによって生成された2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.5モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるプロセスによって生成された2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.7モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるプロセスによって生成された2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.9モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。
いくつかの実施形態では、ヘキサクロロブタジエンの約90モルパーセント超(例えば、約95モルパーセント超、約97モルパーセント超、約99モルパーセント超、約99.5モルパーセント超、又は約99.9モルパーセント超)が、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンに変換される。
いくつかの実施形態では、約10時間未満の反応で(例えば、約8時間未満、約6時間未満、約5時間未満の反応で)、ヘキサクロロブタジエンの約90モルパーセント超(例えば、約95モルパーセント超、約97モルパーセント超、約99モルパーセント超、約99.5モルパーセント超、又は約99.9モルパーセント超)が、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンに変換される。
いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、第V族遷移金属触媒である。いくつかの実施形態では、第V族遷移金属は、ニオビウム又はタンタルである。いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、タンタル触媒、ニオビウム触媒、又はタンタル−ニオビウム触媒から選択される。
いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、タンタル触媒である。いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、タンタルハロゲン化物触媒である。いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、塩化タンタル(V)である。
いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、ニオビウム触媒である。いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、ニオビウムハロゲン化物触媒である。いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、塩化ニオビウム(IV)、塩化ニオビウム(V)、又はこれらの混合物から選択される。
いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、塩化タンタル(V)、塩化ニオビウム(IV)、塩化ニオビウム(V)、又はこれらの任意の混合物である。
いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、タンタル触媒とニオビウム触媒との混合物である。いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、タンタルハロゲン化物触媒とニオビウムハロゲン化物触媒との混合物である。
いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、塩化タンタルと塩化ニオビウムとの混合物である。
いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、塩化タンタル(V)と塩化ニオビウム(IV)との混合物である。いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、塩化タンタル(V)と塩化ニオビウム(V)との混合物である。いくつかの実施形態では、遷移金属触媒は、塩化タンタル(V)、塩化ニオビウム(IV)、及び塩化ニオビウム(V)の混合物である。
いくつかの実施形態では、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、モル過剰のフッ化水素酸を使用する、例えば、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、1モル当量超、2モル当量超、5モル当量超、10モル当量超、20モル当量超、50モル当量超、又は100モル当量超のフッ化水素酸を使用する。
いくつかの実施形態では、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約10〜約50モル当量のフッ化水素酸、例えば、約10〜約40、約10〜約30、約10〜約20、約20〜約50、約20〜約40、約20〜約30、約30〜約50、約30〜約40、又は約40〜約50モル当量のフッ化水素酸を使用する。いくつかの実施形態では、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約20〜約30モル当量のフッ化水素酸を使用する。
いくつかの実施形態では、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、触媒量の触媒を使用する、例えば、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、1モル当量未満、2モル当量未満、5モル当量未満、10モル当量未満、20モル当量未満、50モル当量未満、又は100モル当量未満の遷移金属触媒を使用する。
いくつかの実施形態では、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約0.05〜約0.5モル当量の遷移金属触媒、例えば、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約0.05〜約0.3、約0.05〜約0.2、約0.05〜約0.1、約0.1〜約0.5、約0.1〜約0.3、約0.1〜約0.2、約0.2〜約0.5、約0.2〜約0.3、又は約0.3〜約0.5モル当量の遷移金属触媒を使用する。いくつかの実施形態では、1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約0.1〜約0.3モル当量の遷移金属触媒を使用する。
いくつかの実施形態では、プロセスは、約100℃〜約150℃、例えば、約100℃〜約140℃、約100℃〜約130℃、約120℃〜約140℃、約100℃〜約110℃、約110℃〜約150℃、約110℃〜約140℃、約110℃〜約130℃、約110℃〜約140℃、約120℃〜約150℃、約120℃〜約140℃、約120℃〜約130℃、約130℃〜約150℃、約130℃〜約140℃、又は約140℃〜約150℃の温度で実施される。別の実施形態では、プロセスは、約110℃〜約135℃の温度で実施される。
いくつかの実施形態では、プロセスは、
i)遷移金属触媒をフッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
ii)ヘキサクロロブタジエンを当該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、を含む。
いくつかの実施形態では、第1の混合物を、約100℃〜約150℃、例えば、約100℃〜約140℃、約100℃〜約130℃、約120℃〜約140℃、約100℃〜約110℃、約110℃〜約150℃、約110℃〜約140℃、約110℃〜約130℃、約110℃〜約140℃、約120℃〜約150℃、約120℃〜約140℃、約120℃〜約130℃、約130℃〜約150℃、約130℃〜約140℃、又は約140℃〜約150℃の温度に加熱する。別の実施形態では、第1の混合物を約110℃〜約140℃の温度に加熱する。
いくつかの実施形態では、プロセスは、工程ii)を実施する前に、第1の混合物を約−25℃〜約25℃、例えば、約−25℃〜約10℃、約−25℃〜約0℃、約−25℃〜約−10℃、約−10℃〜約25℃、約−10℃〜約10℃、約−10℃〜約0℃、約0℃〜約25℃、約0℃〜約10℃、又は約10℃〜約25℃の温度に冷却することを更に含む。いくつかの実施形態では、プロセスは、工程ii)を実施する前に、第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することを更に含む。
いくつかの実施形態では、約−25℃〜約25℃、例えば、約−25℃〜約10℃、約−25℃〜約0℃、約−25℃〜約−10℃、約−10℃〜約25℃、約−10℃〜約10℃、約−10℃〜約0℃、約0℃〜約25℃、約0℃〜約10℃、又は約10℃〜約25℃の温度でヘキサクロロブタジエンを第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する。いくつかの実施形態では、約−10℃〜約10℃の温度でヘキサクロロブタジエンを第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する。
いくつかの実施形態では、プロセスは、第2の混合物を約100℃〜約150℃、例えば、約100℃〜約140℃、約100℃〜約130℃、約120℃〜約140℃、約100℃〜約110℃、約110℃〜約150℃、約110℃〜約140℃、約110℃〜約130℃、約110℃〜約140℃、約120℃〜約150℃、約120℃〜約140℃、約120℃〜約130℃、約130℃〜約150℃、約130℃〜約140℃、又は約140℃〜約150℃の温度に加熱することを更に含む。いくつかの実施形態では、プロセスは、第2の混合物を約110℃〜約140℃の温度に加熱することを更に含む。
本出願は、更に、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、
i)塩化タンタル(V)をフッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
ii)当該第1の混合物を約110℃〜約120℃の温度に加熱することと、
iii)当該第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することと、
iv)ヘキサクロロブタジエンを当該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、
v)当該第2の混合物を約110℃〜約120℃の温度に加熱することと、
を含む、プロセスを提供する。
本出願は、更に、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、
i)塩化ニオビウム(V)をフッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
ii)当該第1の混合物を約125℃〜約135℃の温度に加熱することと、
iii)当該第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することと、
iv)ヘキサクロロブタジエンを当該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、
v)当該第2の混合物を約125℃〜約135℃の温度に加熱することと、
を含む、プロセスを提供する。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、液相プロセスとして実施される。いくつかの実施形態では、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセス(例えば、液相プロセス)は、追加の溶媒成分の非存在下で実施される。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるプロセスによって生成された2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.5モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるプロセスによって生成された2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.7モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるプロセスによって生成された2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.9モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。
いくつかの実施形態では、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、アルカリ金属ハロゲン化物及び四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩の存在下で2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを塩基と反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを形成することを更に含む。いくつかの実施形態では、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンからペルフルオロブタ−2−インを調製するプロセスは、米国特許第9,328,042号及び国際公開第2014/052695号に記載されている手順に従って実施され、これらの各開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
例示的な塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの強塩基の例としては、水酸化物、アルコキシド、金属アミド、金属水素化物、金属ジアルキルアミド、及びアリールアミンが挙げられるが、これらに限定されず、アルコキシドとしては、メチル、エチル、及びt−ブチルオキシドのリチウム、ナトリウム及びカリウム塩が挙げられ、金属アミドとしては、ナトリウムアミド、カリウムアミド、及びリチウムアミドが挙げられ、金属水素化物としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム、及び水素化リチウムが挙げられ、金属ジアルキルアミドとしては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、トリメチルシリル、及びシクロヘキシル置換アミドのリチウム、ナトリウム及びカリウム塩が挙げられる。
いくつかの実施形態では、塩基は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、塩基は、塩基性水溶液である。本明細書で使用するとき、「塩基性水溶液」は、主に7を超えるpHを有する水性液体である液体(例えば、溶液、分散液、エマルション、又は懸濁液など)である。
いくつかの実施形態では、塩基性水溶液は、水と混和性であっても不混和性であってもよい有機液体を少量含有する。いくつかの実施形態では、塩基性水溶液中の液体媒体は、少なくとも90%、例えば、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、又は少なくとも99.9%の水である。いくつかの実施形態では、塩基性水溶液において使用される水は、水道水である。いくつかの実施形態では、塩基性水溶液において使用される水は、脱イオン水又は蒸留水である。
いくつかの実施形態では、アルカリ金属ハロゲン化物は、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、アルカリ金属ハロゲン化物塩は、塩化ナトリウムである。
いくつかの実施形態では、四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩は、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化テトラオクチルアンモニウム、臭化テトラオクチルアンモニウム、硫酸水素テトラオクチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルアンモニウム、臭化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化テトラデシルアンモニウム、臭化テトラデシルアンモニウム、及び塩化テトラドデシルアンモニウムからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩は、テトラブチルアンモニウム塩である。いくつかの実施形態では、四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩は、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、及び硫酸水素テトラブチルアンモニウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩は、テトラブチルアンモニウムハロゲン化物からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩は、塩化テトラブチルアンモニウムである。いくつかの実施形態では、四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩は、塩化トリオクチルメチルアンモニウムである。
いくつかの実施形態では、1モル当量の2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンに基づいて、約1〜約5モル当量、例えば、約1〜約3、約1〜約2、約1〜約1.5、約1.5〜約5、約1.5〜約3、約1.5〜約2、約2〜約5、約2〜約3、又は約3〜約5モル当量の塩基を使用する。いくつかの実施形態では、1モル当量の2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンに基づいて、約1〜約1.5モル当量の塩基を使用する。いくつかの実施形態では、1モル当量の2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンに基づいて、モル過剰の塩基を使用する。
いくつかの実施形態では、ペルフルオロブタ−2−インを調製するプロセスは、約30℃〜約60℃、例えば、約30°〜約50℃、約30°〜約40℃、約40°〜約60℃、約40°〜約50℃、又は約50℃〜約60℃の温度で実施される。
いくつかの実施形態では、ペルフルオロブタ−2−インを調製するプロセスは、液相プロセスとして実施される。いくつかの実施形態では、ペルフルオロブタ−2−インを調製するプロセスは、追加の溶媒成分の非存在下で実施される。
いくつかの実施形態では、ペルフルオロブタ−2−インを調製するプロセスは、水素化触媒の存在下でペルフルオロブタ−2−インを水素と反応させて、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを形成することを更に含む。いくつかの実施形態では、水素は、水素ガスである。いくつかの実施形態では、ペルフルオロブタ−2−インから1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、米国特許第9,328,042号及び国際公開第2014/052695号に記載されている手順に従って実施され、これらの各開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、1モル当量のペルフルオロブタ−2−インに基づいて、約1モル当量の水素を使用する。
いくつかの実施形態では、1モル当量のペルフルオロブタ−2−インに基づいて、約0.5〜約1モル当量の水素を使用する。
いくつかの実施形態では、1モル当量のペルフルオロブタ−2−インに基づいて、約0.67〜約1モル当量の水素を使用する。
いくつかの実施形態では、水素化触媒は、パラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、水素化触媒は、リンドラー触媒である。本明細書で使用するとき、用語「リンドラー触媒」は、鉛化合物で不活化又はコンディショニングされている、炭酸カルシウム担体上の不均一パラジウム触媒を指す。鉛化合物は、例えば、酢酸鉛、酸化鉛、又は任意の他の好適な鉛化合物であってよい。いくつかの実施形態では、リンドラー触媒は、炭酸カルシウムのスラリーの存在下でパラジウム塩を還元し、次いで、鉛化合物を添加することによって調製される。いくつかの実施形態では、パラジウム塩は、塩化パラジウムである。いくつかの実施形態では、触媒は、キノリンで不活化又はコンディショニングされる。
いくつかの実施形態では、水素化触媒は、銀及び/又はランタニドがドープされた、酸化アルミニウム又はケイ酸チタン上に分散しているパラジウム触媒である。いくつかの実施形態では、酸化アルミニウム又はケイ酸チタン上のパラジウム担持量は、100ppm〜5000ppmである。いくつかの実施形態では、酸化アルミニウム又はケイ酸チタン上のパラジウム担持量は、200ppm〜5000ppmである。
いくつかの実施形態では、水素化触媒に、銀、セリウム、又はランタンのうちの少なくとも1つがドープされる。
いくつかの実施形態では、水素化触媒に、銀がドープされる。いくつかの実施形態では、銀のパラジウムに対するモル比は、約0.5:1.0である。
いくつかの実施形態では、水素化触媒に、セリウム又はランタンがドープされる。いくつかの実施形態では、セリウム又はランタンのパラジウムに対するモル比は、約2:1〜約3:1である。
いくつかの実施形態では、1モル当量のペルフルオロブタ−2−インに基づいて、触媒量(すなわち、1モル当量未満)の水素化触媒を使用する。
いくつかの実施形態では、ペルフルオロブタ−2−インの重量に基づいて、約0.5〜約4重量パーセントの水素化触媒を使用する。
いくつかの実施形態では、ペルフルオロブタ−2−インの重量に基づいて、約1〜約3重量パーセントの水素化触媒を使用する。
いくつかの実施形態では、ペルフルオロブタ−2−インの重量に基づいて、約1〜約2重量パーセントの水素化触媒を使用する。
いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、約室温で実施される。
いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、室温よりも高い温度で実施される。
いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、約40℃〜約90℃の温度で実施される。
いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、約60℃〜約90℃の温度で実施される。
いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、室温未満の温度で実施される。
いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、約0℃未満の温度で実施される。
いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、約−70℃〜約−80℃の温度で実施される。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるプロセスによって生成された1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約95モルパーセント超、例えば、約97モルパーセント超、約98モルパーセント超、約99モルパーセント超、約99.5モルパーセント超、約99.9モルパーセント超が、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるプロセスによって生成された1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである。
いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、液相プロセスとして実施される。いくつかの実施形態では、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスは、追加の溶媒成分の非存在下で実施される。
本出願は、更に、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、
i)塩化タンタル(V)の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させて、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを形成することであって、生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンであることと、
ii)塩化ナトリウム及び塩化テトラブチルアンモニウムの存在下で当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを水酸化ナトリウムと反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを形成することと、
iii)水素化触媒の存在下で当該ペルフルオロブタ−2−インを水素と反応させて、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを形成することと、
を含む、プロセスを提供する。
本出願は、更に、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、
i)塩化ニオビウム(V)の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させて、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを形成することであって、生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンであることと、
ii)塩化ナトリウム及びトリオクチルメチルアンモニウム塩の存在下で当該(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを水酸化ナトリウムと反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを形成することと、
iii)水素化触媒の存在下で当該ペルフルオロブタ−2−インを水素と反応させて、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを形成することと、
を含む、プロセスを提供する。
本出願は、更に、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を調製するプロセスであって、
i)塩化タンタル(V)の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させて、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む第1の組成物を形成することであって、生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンであることと、
ii)塩化ナトリウム及びトリオクチルメチルアンモニウム塩の存在下で当該第1の組成物を水酸化ナトリウムと反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを含む第2の組成物を形成することと、
iii)水素化触媒の存在下で当該第2の組成物を反応させて、当該(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を形成することと、
を含む、プロセスを提供する。
本出願は、更に、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を調製するプロセスであって、
i)塩化ニオビウム(V)の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させて、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む第1の組成物を形成することであって、生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンであることと、
ii)塩化ナトリウム及びトリオクチルメチルアンモニウム塩の存在下で当該第1の組成物を水酸化ナトリウムと反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを含む第2の組成物を形成することと、
iii)水素化触媒の存在下で当該第2の組成物を反応させて、当該(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を形成することと、
を含む、プロセスを提供する。
いくつかの実施形態では、第1の組成物は、約95モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、第1の組成物は、約97モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、第1の組成物は、約98モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、第1の組成物は、約99モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、第1の組成物は、約99.5モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、第1の組成物は、約99.9モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。
いくつかの実施形態では、第2の組成物は、約95モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、第2の組成物は、約97モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、第2の組成物は、約98モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、第2の組成物は、約99モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、第2の組成物は、約99.5モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、第2の組成物は、約99.9モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。
いくつかの実施形態では、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物は、約95モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物は、約97モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物は、約98モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物は、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物は、約99.5モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物は、約99.9モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。
組成物
本出願は、更に、1つ以上の追加の化合物と組み合わせて、主要成分(例えば、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン、又はペルフルオロブタ−2−イン、又は(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン)を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書で記載される1つ以上のプロセスに従って調製される。
本明細書で記載される組成物の追加の化合物は、エアゾール又は発泡体のポリマー成分における活性成分の溶解度特性を改善することができる。更に、空調、ヒートポンプ、冷却、及び動力サイクル(例えば、有機ランキンサイクル)における使用などの冷媒用途については、追加の化合物は、鉱油、アルキルベンゼン、合成パラフィン、合成ナフテン、ポリ(アルファ)オレフィン、ポリオールエステル(POE)、ポリアルキレングリコール(PAG)、ポリビニルエーテル(PVE)、若しくはペルフルオロポリエーテル(PFPE)、又はこれらの混合物などの冷却潤滑剤に対する溶解度特性を改善することができる。
更に、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン、又はペルフルオロブタ−2−イン、又は(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンのサンプル中の追加化合物の存在を使用して、化合物が製造されたプロセスを特定することができる。
(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン
本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4−テトラフルオロシクロブタ−1−エン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
(Z)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
2,2−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
dl−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
meso−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−エン、
2,3−ジクロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2,2−トリクロロ−1,1−ジフルオロエタン、
1,1,1−トリクロロ−2,2−ジフルオロエタン、
1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフルオロエタン、
1,1,1,2−テトラクロロ−2,2−ジフルオロエタン、
1,2,3−トリクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタン、及び
1,1,2,3−テトラクロロ−4,4,4−トリフルオロブタ−1−エン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約95モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1個超(例えば、2個以上、3個以上、5個以上、10個以上など)を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加化合物のそれぞれを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜25個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜20個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜10個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜5個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜4個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜3個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜2個を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、
i)(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4−テトラフルオロシクロブタ−1−エン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、及び
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
組成物は、約95モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、約97モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約98モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99.5モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99.9モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び1つ以上の追加の化合物から本質的になる。
ペルフルオロブタ−2−イン
本出願は、更に、組成物であって、
i)ペルフルオロブタ−2−インと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタ−2−エン、
(E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−イン、
1−クロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−イン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−エン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
(Z)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
2−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン、
1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−エン、及び
2−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−エン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約95モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む、組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1個超(例えば、2個以上、3個以上、5個以上、10個以上など)を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のそれぞれを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1〜25個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1〜20個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1〜10個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1〜5個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1〜4個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1〜3個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び追加の化合物のうちの1〜2個を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、
i)ペルフルオロブタ−2−インと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、及び
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
組成物は、約95モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、約97モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約98モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99.5モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99.9モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、ペルフルオロブタ−2−イン及び1つ以上の追加の化合物から本質的になる。
(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン
本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
(E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
3−クロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン、
4−クロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
1−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−プロパン、
1−クロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン、及び
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1個超(例えば、2個以上、3個以上、5個以上、10個以上など)を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のそれぞれを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜10個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜5個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜4個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜3個を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び追加の化合物のうちの1〜2個を含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、
i)(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、及び
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
組成物は、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、約97モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約98モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99.5モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、約99.9モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む。
いくつかの実施形態では、組成物は、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン及び1つ以上の追加の化合物から本質的になる。
使用方法
本明細書において提供される組成物(すなわち、本発明の組成物)は、例えば、冷媒としての使用、高温ヒートポンプ、有機ランキンサイクルにおける消火/火炎抑制剤、噴射剤、発泡剤、溶媒、及び/又は洗浄液としての使用を含む広範な用途において有用であり得る。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの塩素原子を含有する組成物の追加の化合物は、発泡体のエアゾール若しくはポリマー構成成分への組成物の主要成分(例えば、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン、又はペルフルオロブタ−2−イン、又は(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン)の溶解度特性を改善することができる。
例えば、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンなどの不飽和フルオロカーボンは、他のフルオロカーボン噴射剤とは異なる溶解度特性を示す。この溶解度特性の低下によって、単相水性均質エアゾール製剤の調製が困難になる場合がある。低レベルの塩素系不純物の存在は、混合を改善し、組成及びエアロゾル生成物の使用を容易にし得る。
また、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンなどの不飽和フルオロカーボンは、他の一般的な発泡剤とは異なる溶解度特性を示す。この溶解度特性の低下によって、発泡反応中の小さな気泡の成長を支援することができるが、化合物の混合が困難となる場合がある。低レベルの塩素系不純物の存在は、低HFO溶解性の利点を損なうことなく、混合及び発泡処理性能を改善し得る。また、塩素化合物は一般的に低蒸気熱伝導性を有し、したがって、発泡断熱製品に対して向上した断熱性能を与える。
更に、空調、ヒートポンプ、冷却、及び動力サイクル(例えば、有機ランキンサイクル)における使用などの冷媒用途については、少なくとも1つの塩素原子を含む追加の化合物は、鉱油、アルキルベンゼン、合成パラフィン、合成ナフテン、ポリ(アルファ)オレフィン、ポリオールエステル(POE)、ポリアルキレングリコール(PAG)、ポリビニルエーテル(PVE)、若しくはペルフルオロポリエーテル(PFPE)、又はこれらの混合物などの冷却潤滑剤に対する溶解度特性を改善することもできる。
更に、本明細書において提供される組成物の追加の化合物は、漏出検出能力の改善を支援することができる。冷媒が漏出すると、システムからの冷媒の喪失を引き起こし得るので、冷媒を継ぎ足し充填する(top-off refrigerant charge)必要性に起因して運転コストが増大し、システムからの冷媒のわずかな喪失でさえも適切な運転に影響を与える場合がある。最終的には、冷媒の漏出は過剰な環境汚染につながり得る。特に、塩素化合物は低レベルであっても、漏出箇所での冷媒の検出能力を向上させ得る。したがって、そのシステムは、冷媒の漏出を防ぐよう修理又は再設計され得る。
しかし、追加の化合物(例えば、追加の塩素化化合物)のレベルを低く維持しなければならず、その理由は、追加の化合物がより高レベルであると、建材との適合性の問題が生じる場合があるためである。エアゾールでは、これらの適合性の問題は、エアゾール容器(例えば、缶)又はプラスチックバルブ部品との間に生じ得る。発泡体では、これらの適合性問題は、機器のシール材及びガスケットとの間に生じ得る。更に、エアゾール製品では、より高レベルの追加の化合物(例えば、塩素化化合物)の相互作用が、製剤の不安定性を引き起こす場合がある。例えば、発泡体製品では、より高レベルの塩素化化合物が発泡体を柔らかくし、その結果、寸法が不安定になり、かつ発泡体強度が不十分になる恐れがある。
また、本明細書に記載される組成物は、地球温暖化係数(GWP)の低い伝熱組成物、冷媒、動力サイクル作動流体、エアゾール噴霧剤、発泡剤、起泡剤、溶媒、洗浄剤、分散媒、置換乾燥剤、バフ研磨剤、重合媒体、ポリオレフィン及びポリウレタン用膨張剤、気体誘電体、消火剤、及び液体又は気体状の火災抑制剤として有用であり得る。いくつかの実施形態では、本明細書において提供される組成物は、熱源からヒートシンクに熱を運ぶために使用される作動流体として有用であり得る。このような伝熱組成物は、流体が相変化する(例えば、液体から気体にそして液体に、又は逆もまた同様)サイクルにおける冷媒としても有用であり得る。
伝熱システムの例としては、空調装置、冷凍庫、冷蔵庫、ヒートポンプ、水冷機、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークインクーラー、ヒートポンプ、可動式冷蔵庫、可動式空調ユニット、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される組成物は、冷却、空調、又はヒートポンプシステム若しくは装置を含む可動式伝熱システムにおいて有用であり得る。いくつかの実施形態では、組成物は、冷却、空調、又はヒートポンプシステム若しくは装置を含む固定式伝熱システムにおいて有用であり得る。
本発明で使用するとき、可動式伝熱システムとは、道路、鉄道、海上又は航空用の輸送ユニットに組み込まれる任意の冷却、空調装置、又は加熱装置を指す。更に、可動式冷却又は空調装置ユニットは、任意の移動キャリアから独立しており、かつ「インターモーダル」システムとして知られている装置を含む。このようなインターモーダルシステムとしては、「コンテナ」(複合海上/陸上輸送)並びに「スワップボディ」(複合道路/鉄道輸送)が挙げられる。
本明細書で使用するとき、固定式伝熱システムは、動作中に適所に固定されるシステムである。固定式伝熱システムは、任意の様々な建物内に関連付けられるか若しくは取り付けられてもよく、又はソフトドリンク自動販売機などの戸外に位置するスタンドアロン装置であってもよい。これらの固定式用途は、固定式空調及びヒートポンプ(冷却機、遷移臨界ヒートポンプ(例えば、50℃超、70℃超、80℃超、100℃超、120℃超、140℃超、160℃超、180℃超、又は200℃超の凝縮器温度を有する)、住宅用、商業用又は工業用の空調システムを含み、窓、ダクトレス、ダクト、パッケージ化端子、冷却機、及びルーフトップシステムなどの建物の外部であるが接続されているものを含む高温ヒートポンプが挙げられるが、これらに限定されない)であってよい。固定式冷却用途において、本明細書において提供される組成物は、商業用、工業用又は住宅用の冷蔵庫及び冷凍庫、製氷機、内蔵型クーラー及びフリーザ、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークイン及びリーチインクーラー及びフリーザ、並びに複合システムを含む、高温、中温及び/又は低温冷却機器において有用であり得る。いくつかの実施形態では、開示する組成物は、スーパーマーケットの冷蔵庫システムにおいて使用され得る。
したがって、本発明によれば、本明細書において提供される組成物は、冷却を生じさせる方法、加熱を生じさせる方法、及び熱を伝達する方法において有用であり得る。
いくつかの実施形態では、本出願は、冷却を生じさせる方法であって、本明細書において提供される組成物を、冷却すべき対象の近傍において蒸発させることと、その後、当該組成物を凝縮することとを含む、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本出願は、加熱を生じさせる方法であって、本明細書において提供される組成物を、加熱すべき対象の近傍において凝縮することと、その後、当該組成物を蒸発させることとを含む、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本出願は、伝熱流体組成物として本明細書において提供される組成物を使用する方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、当該組成物を熱源からヒートシンクに運ぶことを含む。
また、本明細書において提供される組成物は、特に、R−123(すなわち、HFC−123、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン)、R−11(すなわち、CFC−11、トリクロロフルオロメタン)、R−245fa(すなわち、HFC−245fa、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン)、R−114(すなわち、CFC−114、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン)、R−236fa(すなわち、HFC−236a、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン)、R−236ea(すなわち、HFC−236ea、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン)、及びR−124(すなわち、HCFC−124、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン)が挙げられるがこれらに限定されない、現在使用されている冷媒に対する、地球温暖化係数(GWP)の低い代替品としても有用であり得る。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供される組成物は、冷媒として有用であり得、代替品が求められている冷媒として、少なくとも同等の冷却性能(すなわち、冷却容量及びエネルギー効率)を提供することができる。更に、本発明の組成物は、代替される冷媒と同等の加熱性能(すなわち、加熱容量及びエネルギー効率)を提供することができる。
いくつかの実施形態では、本出願は、代替される冷媒と潤滑剤とを含有する伝熱システムを再充填する方法であって、伝熱システムに当該潤滑剤のかなりの部分を保持しながら、当該代替される冷媒を当該伝熱システムから除去することと、本発明の組成物のうちの1つを当該伝熱システムに導入することと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、システム内の潤滑剤は部分的に置き換えられる(例えば、HCFC−123と共に使用された鉱物潤滑剤の一部をPOE潤滑剤に置き換える)。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、冷却機内の冷媒の継ぎ足し充填に使用してよい。例えば、HCFC−123を使用する冷却機の性能が、冷媒の漏出により低下した場合、本来の仕様に性能を戻すために、本明細書において提供される組成物を添加してよい。
本出願は、更に、本明細書において提供される組成物のいずれかを含有する熱交換システムであって、空調装置、冷凍庫、冷蔵庫、ヒートポンプ、水冷機、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークインクーラー、ヒートポンプ、可動式冷蔵庫、可動式空調ユニット、及びこれらの組み合わせを有するシステムからなる群から選択される、システムを提供する。更に、本発明の組成物は、これらの組成物が一次冷媒として機能して、二次伝熱流体を冷却し、それによって、当該二次伝熱流体が遠隔の場所を冷却する二次ループシステムにおいて有用であり得る。
蒸気圧縮冷却、空調又はヒートポンプシステムは、蒸発機、圧縮機、凝縮機及び膨張装置を含む。蒸気圧縮サイクルは、複数の工程において冷媒を再使用し、ある工程においては冷却効果、異なる工程においては加熱効果を生じさせる。当該サイクルは、以下のとおり簡単に説明することができる:液体冷媒が膨張装置を通って蒸発機に入り、当該液体冷媒が蒸発機において沸騰し、環境から熱を奪うことによって、低温で蒸気が形成され、冷却が生じる。低圧の蒸気は圧縮機に入り、そこで蒸気が圧縮されて、その圧力及び温度が上昇する。次いで、高圧の(圧縮された)蒸気の冷媒が凝縮機に入り、そこで冷媒が凝縮し、その熱を環境に放出する。冷媒は膨張装置に戻り、それを通じて液体は凝縮機におけるより高圧レベルから蒸発機における低圧レベルに膨張し、このようにして、サイクルを繰り返す。
本出願は、更に、発泡体の調製において使用するための本発明の組成物を含む泡膨張剤組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本出願は、熱硬化性(例えば、ポリウレタン、ポリイソシアヌレート、又はフェノール)発泡組成物、熱可塑性(例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、又はポリプロピレン)発泡組成物が挙げられるがこれらに限定されない発泡性組成物、並びに発泡体の調製方法を提供する。いくつかの実施形態では、本組成物のうちの1つ以上は、発泡性組成物に泡膨張剤として含まれてよく、発泡性組成物は、発泡体又は気泡構造体を形成するために適切な条件下で反応及び/又は混合並びに発泡することができる1つ以上の追加成分を含んでいてよい。
本出願は、更に、発泡体を形成する方法であって、(a)発泡性組成物に本発明の組成物を添加することと、(b)発泡体を形成するのに有効な条件下で当該発泡性組成物を加工することと、を含む、方法を提供する。
本出願は、更に、噴霧可能な組成物における噴射剤としての本発明の組成物の使用を提供する。更に、本出願は、本発明の噴霧可能な組成物を提供する。不活性成分、溶媒、及び他の材料と共に噴霧される活性成分が、噴霧可能な組成物中に存在してもよい。いくつかの実施形態では、噴霧可能な組成物は、エアゾールである。また、本発明の組成物は、様々な工業用エアゾール又は他の噴霧可能な組成物、例えば、コンタクトクリーナー、ダスター、潤滑剤スプレー、離型スプレー、殺虫剤など、並びに消費者向けエアゾール、例えば、パーソナルケア製品(例えば、ヘアスプレー、防臭剤、及び香水)、家庭用製品(例えば、ワックス、研磨剤、パンスプレー、室内清浄剤、及び家庭用殺虫剤)及び自動車用製品(例えば、クリーナー及びポリッシャー)に加えて、医療用薬剤、例えば、抗ぜんそく薬及び口臭予防剤を処方するために使用することもできる。これらの例としては、ぜんそく及び他の慢性閉塞性肺疾患の治療用、並びにアクセス可能な粘膜又は鼻腔内への薬剤の送達用の定量吸入器(MDI)が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明は、更に、エアゾール製品を製造するプロセスであって、本発明の組成物をエアゾール容器内の製剤に添加する工程を含み、当該本発明の組成物が噴射剤として機能する、プロセスを提供する。更に、本出願は、エアゾール製品を製造するプロセスであって、バリア型エアゾールパッケージ(例えば、バッグイン缶又はピストン缶)に本発明の組成物を添加する工程を含み、当該本発明の組成物が、エアゾール容器において他の製剤成分とは別々にされており、当該本発明の組成物が噴射剤として機能する、プロセスを更に提供する。更に、本出願は、エアゾール製品を製造するプロセスであって、エアゾールパッケージに本発明の組成物のみを添加する工程を含み、当該組成物が活性成分(例えば、ダスター、又は冷却若しくは冷凍スプレー)として機能する、プロセスを更に提供する。
本出願は、更に、熱源から機械エネルギーに熱を変換するプロセスであって、本発明の組成物を含む作動流体を加熱し、その後、加熱された作動流体を膨張させることを含む、プロセスを提供する。このプロセスでは、熱源から供給される熱を使用して作動流体を加熱する工程と、加熱された作動流体を膨張させて、作動流体の圧力が低下されるときに機械エネルギーを発生させる工程と、を含む。
上記の熱を変換するプロセスは、亜臨界サイクル、遷移臨界サイクル、又は超臨界サイクルであってよい。遷移臨界サイクルでは、作動流体は、加熱前にその臨界圧を超える圧力にて圧縮され、その後の膨張中に、作動流体圧はその臨界圧未満に減じられる。超臨界サイクルでは、作動流体は、完全サイクル(例えば、圧縮、加熱、膨張、及び冷却)にわたってその臨界圧を超える圧力で維持される。
熱源としては、例えば、低圧蒸気、産業廃熱、太陽エネルギー、地熱熱水、低圧地熱蒸気(一次又は二次配列)、又は燃料電池若しくは原動機、例えば、タービン、マイクロタービン若しくは内燃エンジンを利用する分散型発電機器を挙げることができる。1つの低圧蒸気源は、二流体地熱ランキンサイクルとして知られているプロセスであってよい。多量の低温蒸気は、化石燃料動力発電所などの多くの場所で見出すことができる。他の熱源としては、可動式内燃機関(例えば、トラック若しくは鉄道のディーゼルエンジン又は船)から排出されるガスから回収される廃熱、固定式内燃機関(例えば、固定式ディーゼルエンジン発電機)からの排気ガスからの廃熱、燃料電池からの廃熱、複合冷暖房発電又は地域冷暖房プラントで入手可能な熱、バイオマス燃料エンジンからの廃熱、バイオガス、埋立地ガス及び炭層メタンを含む様々な供給源からのメタンで動作する天然ガス若しくはメタンガスバーナー又はメタン燃焼ボイラー又はメタン燃料電池(例えば、分散型発電施設)からの熱、紙/パルプ工場における樹皮及びリグニンの燃焼からの熱、焼却炉からの熱、(「ボトミング」ランキンサイクルを駆動するための)従来の蒸気発電所における低圧蒸気からの熱、並びに地熱が挙げられる。
いくつかの実施形態では、熱を変換するプロセスは、有機ランキン動力サイクルを使用して実施される。蒸気(無機)動力サイクルと比べて比較的低い温度で入手可能な熱を使用して、本明細書に記載する作動流体を使用するランキンサイクルを通して機械動力を発生させることができる。いくつかの実施形態では、作動流体は、加熱される前に圧縮される。圧縮は、熱源からの熱を用いて作動流体を加熱する伝熱ユニット(例えば、熱交換機又は蒸発機)に作動流体を注入するポンプによって提供され得る。次いで、加熱された作動流体を膨張させて、その圧力を低下させる。膨張機を用いて作動流体を膨張させている間に機械エネルギーが発生する。膨張機の例としては、ターボ又は動的膨張機(例えば、タービン)、及び容積移送式膨張機(例えば、スクリュー膨張機、スクロール膨張機、及びピストン膨張機)が挙げられるが、これらに限定されない。また、膨張機の例としては、ロータリーベーン膨張機も挙げられる。
機械動力は、直接(例えば、圧縮機を駆動するために)用いてもよく、又は発電機の使用を通して電力に変換してもよい。作動流体を再利用する動力サイクルでは、膨張した作動流体が冷却される。冷却は、作動流体冷却ユニット(例えば、熱交換機又は凝縮機)において行ってよい。次いで、冷却した作動流体を繰り返しサイクル(すなわち、圧縮、加熱、膨張など)に使用することができる。作動流体を冷却段階から移行させるために、圧縮に使用するのと同じポンプを使用してよい。
本出願は、更に、容器からの漏出を検出する方法であって、当該容器近傍の空気をサンプリングすることと、本明細書において提供される組成物の少なくとも1つの追加の化合物を、漏出を検出するための手段を用いて検出することと、を含み、本発明の組成物が、当該容器内に含まれている、方法を提供する。用語「近傍」とは、容器の外面から12インチ以内を指す。あるいは、近傍は、容器の外面から6インチ以内、3インチ以内、又は1インチ以内であってもよい。
容器は、本発明者の組成物が充填された任意の既知の容器又はシステム又は装置であってもよい。容器としては、保管容器、移送容器、エアゾール缶、消化システム、冷却装置、ヒートポンプ装置、伝熱容器、及び動力サイクル装置(例えば、有機ランキンサイクルシステム)を挙げることができるが、これらに限定されない。
漏出を検出するための手段は、漏出を検出するために設計された任意の既知のセンサを使用して実施してよい。特に、漏出を検出するための手段としては、電気化学漏出検出器、コロナ放電漏出検出器、及び質量分光漏出検出器が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明を、具体例によってより詳細に説明する。以下の実施例は、例示目的のために提供され、いかなる意味でも、本発明を限定することを意図するものではない。
実施例1.1326mxzの比較合成
SbCl(10.5g)を210mLのハステロイC反応器に添加し、続いて、HF(49g)を添加した。反応混合物を100℃で1時間加熱し、次いで、0℃に冷却した。ヘキサクロロブタジエン(30g)を反応器に添加し、反応混合物を100℃に加熱した。反応速度は、圧力上昇によって示され、圧力の安定化は反応の完了を示した。また、TaCl触媒又はNbCl触媒を使用して同様の反応を実施した。比較プロセスの結果を表1に提供する。TaCl及びNbClを用いて実施した反応は、約99:1を超える(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン:(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの比で、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを立体選択的に生成することが見出された。
Figure 2020528917
他の実施形態
1.いくつかの実施形態では、本出願は、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、遷移金属触媒の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させることを含み、生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである、プロセスを提供する。
2.当該遷移金属触媒が、第V族遷移金属触媒である、実施形態1に記載のプロセス。
3.当該遷移金属触媒が、タンタル触媒、ニオビウム触媒、又はタンタル−ニオビウム触媒から選択される、実施形態1又は2に記載のプロセス。
4.当該遷移金属触媒が、タンタル触媒である、実施形態1又は2に記載のプロセス。
5.当該遷移金属触媒が、タンタルハロゲン化物触媒である、実施形態1又は2に記載のプロセス。
6.当該遷移金属触媒が、塩化タンタル(V)である、実施形態1又は2に記載のプロセス。
7.当該遷移金属触媒が、ニオビウム触媒である、実施形態1又は2に記載のプロセス。
8.当該遷移金属触媒が、ニオビウムハロゲン化物触媒である、実施形態1又は2に記載のプロセス。
9.当該遷移金属触媒が、塩化ニオビウム(V)又は塩化ニオビウム(IV)である、実施形態1又は2に記載のプロセス。
10.当該遷移金属触媒が、タンタル触媒とニオビウム触媒との混合物である、実施形態1又は2に記載のプロセス。
11.1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、モル過剰のフッ化水素酸を使用する、実施形態1〜10のいずれか1つに記載のプロセス。
12.1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約20〜約30モル当量のフッ化水素酸を使用する、実施形態1〜10のいずれか1つに記載のプロセス。
13.1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約0.1〜約0.3モル当量の当該遷移金属触媒を使用する、実施形態1〜12のいずれか1つに記載のプロセス。
14.当該プロセスが、約110℃〜約135℃の温度で実施される、実施形態1〜13のいずれか1つに記載のプロセス。
15.当該プロセスが、
i)当該遷移金属触媒を当該フッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
ii)当該ヘキサクロロブタジエンを当該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、
を含む、実施形態1に記載のプロセス。
16.当該第1の混合物を約110℃〜約140℃の温度に加熱する、実施形態15に記載のプロセス。
17.工程ii)を実施する前に、当該第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することを更に含む、実施形態16に記載のプロセス。
18.約−10℃〜約10℃の温度で当該ヘキサクロロブタジエンを当該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成する、実施形態17に記載のプロセス。
19.当該第2の混合物を約110℃〜約140℃の温度に加熱することを更に含む、実施形態18に記載のプロセス。
20.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、
i)塩化タンタル(V)をフッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
ii)当該第1の混合物を約110℃〜約120℃の温度に加熱することと、
iii)当該第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することと、
iv)ヘキサクロロブタジエンを当該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、
v)当該第2の混合物を約110℃〜約120℃の温度に加熱することと、
を含む、プロセスを提供する。
21.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、
i)塩化ニオビウム(V)をフッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
ii)当該第1の混合物を約125℃〜約135℃の温度に加熱することと、
iii)当該第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することと、
iv)ヘキサクロロブタジエンを当該第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、
v)当該第2の混合物を約125℃〜約135℃の温度に加熱することと、
を含む、プロセスを提供する。
22.1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、モル過剰のフッ化水素酸を使用する、実施形態20又は21に記載のプロセス。
23.1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約20〜約30モル当量のフッ化水素酸を使用する、実施形態20〜22のいずれか1つに記載のプロセス。
24.1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、約0.1〜約0.3モル当量の当該触媒を使用する、実施形態20〜23のいずれか1つに記載のプロセス。
25.当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスが、液相プロセスとして実施される、実施形態1〜24のいずれか1つに記載のプロセス。
26.当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスが、追加の溶媒成分の非存在下で実施される、実施形態1〜25のいずれか1つに記載のプロセス。
27.アルカリ金属ハロゲン化物及び四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩の存在下で当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを塩基と反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを形成することを更に含む、実施形態1〜26のいずれか1つに記載のプロセス。
28.当該塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される、実施形態27に記載のプロセス。
29.当該塩基が塩基性水溶液である、実施形態27に記載のプロセス。
30.当該アルカリ金属ハロゲン化物が、塩化ナトリウムである、実施形態27に記載のプロセス。
31.当該四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩が、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化テトラオクチルアンモニウム、臭化テトラオクチルアンモニウム、硫酸水素テトラオクチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルアンモニウム、臭化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化テトラデシルアンモニウム、臭化テトラデシルアンモニウム、及び塩化テトラドデシルアンモニウムからなる群から選択される、実施形態27〜30のいずれか1つに記載のプロセス。
32.当該四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩が、トリメチルアンモニウムアンモニウム塩である、実施形態27〜30のいずれか1つに記載のプロセス。
33.当該四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩が、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、及び硫酸水素テトラブチルアンモニウムからなる群から選択される、実施形態27〜30のいずれか1つに記載のプロセス。
34.1モル当量の当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンに基づいて、約1〜約1.5モル当量の塩基を使用する、実施形態27〜33のいずれか1つに記載のプロセス。
35.当該反応が、約30℃〜約60℃の温度で実施される、実施形態27〜34のいずれか1つに記載のプロセス。
36.水素化触媒の存在下で当該ペルフルオロブタ−2−インを水素と反応させて、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを形成することを更に含む、実施形態27〜35のいずれか1つに記載のプロセス。
37.当該水素化触媒が、リンドラー触媒である、実施形態36に記載のプロセス。
38.ペルフルオロブタ−2−インの重量に基づいて、約0.5〜約4重量%の当該水素化触媒を使用する、実施形態36又は37に記載のプロセス。
39.当該反応が、約室温で実施される、実施形態36〜38のいずれか1つに記載の組成物。
40.当該1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約95%超が、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである、実施形態36〜39のいずれか1つに記載のプロセス。
41.当該1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスが、液相プロセスとして実施される、実施形態36〜39のいずれか1つに記載のプロセス。
42.当該1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスが、追加の溶媒成分の非存在下で実施される、実施形態36〜41のいずれか1つに記載のプロセス。
43.生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.5モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである、実施形態1〜42のいずれか1つに記載のプロセス。
44.生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.9モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである、実施形態1〜42のいずれか1つに記載のプロセス。
45.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を調製するプロセスであって、
i)塩化タンタル(V)の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させて、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む第1の組成物を形成することであって、生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンであることと、
ii)塩化ナトリウム及び塩化トリオクチルメチルアンモニウムの存在下で当該第1の組成物を水酸化ナトリウムと反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを含む第2の組成物を形成することと、
iii)水素化触媒の存在下で当該第2の組成物を反応させて、当該(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を形成することと、
を含む、プロセスを提供する。
46.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を調製するプロセスであって、
i)塩化ニオビウム(IV)の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させて、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む第1の組成物を形成することであって、生成された当該2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンであることと、
ii)塩化ナトリウム及び塩化トリオクチルメチルアンモニウム塩の存在下で当該第1の組成物を水酸化ナトリウムと反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを含む第2の組成物を形成することと、
iii)水素化触媒の存在下で当該第2の組成物を反応させて、当該(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を形成することと、
を含む、プロセスを提供する。
47.前記プロセスが、ワンポットプロセスとして実施される、実施形態1〜46のいずれか1つに記載のプロセス。
48.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4−テトラフルオロシクロブタ−1−エン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
(Z)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
2,2−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
dl−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
meso−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−エン、
2,3−ジクロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2,2−トリクロロ−1,1−ジフルオロエタン、
1,1,1−トリクロロ−2,2−ジフルオロエタン、
1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフルオロエタン、
1,1,1,2−テトラクロロ−2,2−ジフルオロエタン、
1,2,3−トリクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタン、及び
1,1,2,3−テトラクロロ−4,4,4−トリフルオロブタ−1−エン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約98モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物を提供する。
49.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4−テトラフルオロシクロブタ−1−エン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
(Z)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
2,2−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
dl−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
meso−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−エン、
2,3−ジクロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2,2−トリクロロ−1,1−ジフルオロエタン、
1,1,1−トリクロロ−2,2−ジフルオロエタン、
1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフルオロエタン、
1,1,1,2−テトラクロロ−2,2−ジフルオロエタン、
1,2,3−トリクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタン、及び
1,1,2,3−テトラクロロ−4,4,4−トリフルオロブタ−1−エン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約98モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含み、
当該組成物が、実施形態1〜47のいずれか1つに記載のプロセスに従って調製される、組成物を提供する。
50.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4−テトラフルオロシクロブタ−1−エン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、及び
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、をみ、当該組成物が、約98モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物を提供する。
51.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4−テトラフルオロシクロブタ−1−エン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、及び
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約98モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含み、
当該組成物が、実施形態1〜47のいずれか1つに記載のプロセスに従って調製される、組成物を提供する。
52.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)ペルフルオロブタ−2−インと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタ−2−エン、
(E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−イン、
1−クロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−イン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−エン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
(Z)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
2−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン、
1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−エン、及び
2−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−エン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約99モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む、組成物を提供する。
53.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)ペルフルオロブタ−2−インと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタ−2−エン、
(E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−イン、
1−クロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−イン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−エン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
(E)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
(Z)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
(Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
2−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン、
1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−エン、及び
2−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−エン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、をみ、
当該組成物が、約99モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含み、
当該組成物が、実施形態27〜47のいずれか1つに記載のプロセスに従って調製される、組成物を提供する。
54.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)ペルフルオロブタ−2−インと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、及び
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約99モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む、組成物を提供する。
55.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)ペルフルオロブタ−2−インと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
(E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、及び
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約99モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含み、
当該組成物が、実施形態27〜47のいずれか1つに記載のプロセスに従って調製される、組成物を提供する。
56.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
(E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
3−クロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン、
4−クロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
1−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−プロパン、
1−クロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン、及び
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物を提供する。
57.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
(E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン、
1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
3−クロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン、
4−クロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
1−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−プロパン、
1−クロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
1−クロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタン、
2−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン、及び
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含み、
当該組成物が、実施形態36〜47のいずれか1つに記載のプロセスに従って調製される、組成物を提供する。
58.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、及び
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物を提供する。
59.いくつかの実施形態では、本出願は、更に、組成物であって、
i)(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
ii)
2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、及び
1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン
からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
当該組成物が、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含み、
当該組成物が、実施形態36〜47のいずれか1つに記載のプロセスに従って調製される、組成物を提供する。
本発明をその詳細な説明と併せて説明してきたが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲を例示することを意図し、限定するものではないことを理解すべきである。その他の態様、利点、及び変更は、以下の特許請求の範囲内である。本発明が、本発明の任意の特定の態様及び/又は実施形態に関して本明細書に記載される特徴のいずれも、本明細書に記載される任意のその他の態様及び/又は本発明の実施形態のいずれかのその他の特徴のうちの1つ以上と組み合わせることができ、組み合わせの適合性を確実にするために適宜変更することができることが、当業者により理解されるべきである。このような組み合わせは、本開示により企図される本発明の一部であると見なされる。

Claims (33)

  1. 2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、遷移金属触媒の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させることを含み、生成された前記2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである、プロセス。
  2. 前記遷移金属触媒が、タンタル触媒、ニオビウム触媒、又はタンタル−ニオビウム触媒から選択される、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記遷移金属触媒が、塩化タンタル(V)である、請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記遷移金属触媒が、塩化ニオビウム(V)又は塩化ニオビウム(IV)である、請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記遷移金属触媒が、タンタル触媒とニオビウム触媒との混合物である、請求項1に記載のプロセス。
  6. 1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、モル過剰のフッ化水素酸を使用する、請求項1に記載のプロセス。
  7. 前記プロセスが、約110℃〜約135℃の温度で実施される、請求項1に記載のプロセス。
  8. 前記プロセスが、i)前記遷移金属触媒を前記フッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
    ii)前記ヘキサクロロブタジエンを前記第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、
    を含む、請求項1に記載のプロセス。
  9. 前記第1の混合物を約110℃〜約140℃の温度に加熱する、請求項8に記載のプロセス。
  10. 工程ii)を実施する前に、前記第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することを更に含む、請求項9に記載のプロセス。
  11. 前記第2の混合物を約110℃〜約140℃の温度に加熱することを更に含む、請求項10に記載のプロセス。
  12. 2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、
    i)塩化タンタル(V)をフッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
    ii)前記第1の混合物を約110℃〜約120℃の温度に加熱することと、
    iii)前記第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することと、
    iv)ヘキサクロロブタジエンを前記第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、
    v)前記第2の混合物を約110℃〜約120℃の温度に加熱することと、
    を含む、プロセス。
  13. 2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスであって、
    i)塩化ニオビウム(V)をフッ化水素酸に添加して、第1の混合物を形成することと、
    ii)前記第1の混合物を約125℃〜約135℃の温度に加熱することと、
    iii)前記第1の混合物を約−10℃〜約10℃の温度に冷却することと、
    iv)ヘキサクロロブタジエンを前記第1の混合物に添加して、第2の混合物を形成することと、
    v)前記第2の混合物を約125℃〜約135℃の温度に加熱することと、
    を含む、プロセス。
  14. 1モル当量のヘキサクロロブタジエンに基づいて、モル過剰のフッ化水素酸を使用する、請求項12に記載のプロセス。
  15. 前記2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスが、追加の溶媒成分の非存在下で実施される、請求項1に記載のプロセス。
  16. アルカリ金属ハロゲン化物及び四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩の存在下で前記2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを塩基と反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを形成することを更に含む、請求項1に記載のプロセス。
  17. 前記塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記アルカリ金属ハロゲン化物が、塩化ナトリウムである、請求項16に記載のプロセス。
  19. 前記四級(C4〜12アルキル)アンモニウム塩が、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化テトラオクチルアンモニウム、臭化テトラオクチルアンモニウム、硫酸水素テトラオクチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルアンモニウム、臭化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化テトラデシルアンモニウム、臭化テトラデシルアンモニウム、及び塩化テトラドデシルアンモニウムからなる群から選択される、請求項16に記載のプロセス。
  20. 1モル当量の前記2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンに基づいて、約1〜約1.5モル当量の塩基を使用する、請求項16に記載のプロセス。
  21. 水素化触媒の存在下で前記ペルフルオロブタ−2−インを水素と反応させて、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを形成することを更に含む、請求項16に記載のプロセス。
  22. 前記水素化触媒が、リンドラー触媒である、請求項21に記載のプロセス。
  23. 前記1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約95%超が、(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである、請求項21に記載のプロセス。
  24. 前記1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを調製するプロセスが、追加の溶媒成分の非存在下で実施される、請求項21に記載のプロセス。
  25. 生成された前記2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99.5モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンである、請求項1に記載のプロセス。
  26. (Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を調製するプロセスであって、
    i)塩化タンタル(V)の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させて、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む第1の組成物を形成することであって、生成された前記2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンであることと、
    ii)塩化ナトリウム及び塩化トリオクチルメチルアンモニウムの存在下で前記第1の組成物を水酸化ナトリウムと反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを含む第2の組成物を形成することと、
    iii)水素化触媒の存在下で前記第2の組成物を反応させて、前記(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を形成することと、
    を含む、プロセス。
  27. (Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を調製するプロセスであって、
    i)塩化ニオビウム(IV)の存在下でヘキサクロロブタジエンをフッ化水素酸と反応させて、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む第1の組成物を形成することであって、生成された前記2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンの約99モルパーセント超が、(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンであることと、
    ii)塩化ナトリウム及び塩化トリオクチルメチルアンモニウム塩の存在下で前記第1の組成物を水酸化ナトリウムと反応させて、ペルフルオロブタ−2−インを含む第2の組成物を形成することと、
    iii)水素化触媒の存在下で前記第2の組成物を反応させて、前記(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む組成物を形成することと、
    を含む、プロセス。
  28. 組成物であって、
    i)(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
    ii)
    1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
    1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
    1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
    2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
    2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
    2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
    2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    (E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    1,2−ジクロロ−3,3,4,4−テトラフルオロシクロブタ−1−エン、
    2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
    1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、
    1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    (E)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
    (Z)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
    (Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
    2,2−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    dl−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    meso−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    1,2−ジクロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−エン、
    2,3−ジクロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン、
    1,2−ジクロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    1,2,2−トリクロロ−1,1−ジフルオロエタン、
    1,1,1−トリクロロ−2,2−ジフルオロエタン、
    1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジフルオロエタン、
    1,1,1,2−テトラクロロ−2,2−ジフルオロエタン、
    1,2,3−トリクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタン、及び
    1,1,2,3−テトラクロロ−4,4,4−トリフルオロブタ−1−エン
    からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
    前記組成物が、約98モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物。
  29. 組成物であって、
    i)(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
    ii)
    2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
    (E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    1,2−ジクロロ−3,3,4,4−テトラフルオロシクロブタ−1−エン、
    1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、及び
    1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
    からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
    前記組成物が、約98モルパーセント超の(Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物。
  30. 組成物であって、
    i)ペルフルオロブタ−2−インと、
    ii)
    1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
    1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタ−2−エン、
    (E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン、
    1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
    1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
    2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
    (Z)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    1−クロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−イン、
    1−クロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−イン、
    (Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
    1,2−ジクロロ−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタ−1−エン、
    2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
    2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
    2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    (E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、
    1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエタン、
    1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    (E)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
    (Z)−2,3−ジクロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イン、
    1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
    (Z)−1,2−ジクロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタ−2−エン、
    1−クロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    2−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン、
    1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−エン、及び
    2−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパ−1−エン
    からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
    前記組成物が、約99モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む、組成物。
  31. 組成物であって、
    i)ペルフルオロブタ−2−インと、
    ii)
    2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
    (E)−2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、及び
    1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
    からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
    前記組成物が、約99モルパーセント超のペルフルオロブタ−2−インを含む、組成物。
  32. 組成物であって、
    i)(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
    ii)
    1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
    (E)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブテン、
    1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン、
    1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、
    3−クロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン、
    4−クロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロブタン、
    2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
    2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、
    2−クロロ−1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン、
    1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、
    1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン、
    1−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−プロパン、
    1−クロロ−1,1,2,4,4,4−ヘキサフルオロブタ−2−エン、
    1−クロロ−1,1,4,4,4−ペンタフルオロブタン、
    2−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン、及び
    1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン
    からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
    前記組成物が、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物。
  33. 組成物であって、
    i)(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンと、
    ii)
    2−クロロ−1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン、及び
    1,2−ジクロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン
    からなる群から選択される1つ以上の追加の化合物と、を含み、
    前記組成物が、約99モルパーセント超の(Z)−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテンを含む、組成物。
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