本願は、データ伝送方法、端末デバイス及びアクセスネットワークデバイスを提供し、無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続が確立される前に、データを伝送し、データ伝送用のベアラを確立するために必要とされるシグナリングオーバヘッドを削減し、デバイスの電力消費を減らす。
第1態様によれば、本願はデータ伝送方法に関する。方法は、端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階であって、第1インジケーションは、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために用いられる、段階と、RRC接続が確立される前に、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階とを含む。
したがって、本願の本実施形態における方法によれば、(アップリンクデータ及びダウンリンクデータを含む)データは、RRCが確立される前に、第1インジケーションに基づいて伝送されることができるので、データ伝送用のベアラを確立するために必要とされるシグナリングオーバヘッドを削減でき、デバイスの電力消費を削減できる。
可能な実施例において、第1インジケーションがランダムアクセスプリアンブルである場合、端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階は、端末デバイスにより、第1ランダムアクセスプリアンブルをアクセスネットワークデバイスに送信する段階を含む。
したがって、アクセスネットワークデバイスは、RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを、第1ランダムアクセスプリアンブルに基づいて判定できる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる、又は、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる。
可能な実施例において、端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階は、端末により、第1時間周波数符号リソース又は第2時間周波数符号リソースを用いてランダムアクセス要求メッセージを送信する段階であって、第1時間周波数符号リソースは、早期アップリンクデータ伝送を示すために用いられてよく、第2時間周波数符号リソースは、早期ダウンリンクデータ伝送を示すために用いられてよい、段階を含む。
可能な実施例において、端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階は、端末デバイスにより、第1ランダムアクセスリソース上でアクセスネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信する段階を含む。
したがって、アクセスネットワークデバイスは、RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを、第1ランダムアクセスリソースに基づいて判定できる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる、又は、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる。
可能な実施例において、端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階は、端末デバイスにより、第1インジケーションを含むメッセージ3をアクセスネットワークデバイスに送信する段階であって、メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージである、段階を含む。
可能な実施例において、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために第1インジケーションが用いられることは、
RRC接続が確立される前にダウンリンクデータが伝送される必要があることを示すために第1インジケーションが用いられることを含む。
可能な実施例において、RRC接続が確立される前に、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階は、
RRC接続が確立される前に、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間で非アクセス層プロトコルデータユニット(NON‐Access‐Stratum Protocol Data Unit、NAS PDU)を伝送する段階、又は、
RRC接続が確立される前に、データ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)を用いて端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階
を含む。
可能な実施例において、方法は、さらに、端末デバイスにより、アクセスネットワークデバイスにより送信された解放メッセージを受信する段階であって、解放メッセージは、無線リソース制御RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであり、解放メッセージは、端末デバイスをアイドルモードへと解放するために用いられる、段階を含む。
オプションで、解放メッセージは、伝送される必要があるデータを保持してよい。
さらに、解放メッセージがRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開である場合、当該メッセージは、端末デバイスの接続を解放するために、RRC接続解放における関連情報を含んでよい。メッセージは、具体的には、解放原因及びリダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
解放メッセージがRRC接続拒否メッセージである場合、メッセージは、端末デバイスがアイドルモードへと解放されることを示すインジケーション情報、例えば、原因値を保持してもよい。
解放メッセージがRRC接続解放メッセージであり、かつ、端末デバイスの識別子情報を保持する場合、端末デバイスをアイドルモードへと直接的に解放させるために、識別子を保持するメディアアクセス制御制御エレメント(Media Access Control、MAC CE)がRRCメッセージに代わりに加えられてよい。
MMEがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続再開又はRRC接続拒否メッセージを用いて、前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
第2態様によれば、データ伝送方法が提供され、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信する段階であって、第1インジケーションは、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために用いられる、段階と、RRC接続が確立される前に、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階とを含む。
したがって、本願の本実施形態における方法によれば、(アップリンクデータ及びダウンリンクデータを含む)データは、RRCが確立される前に、第1インジケーションに基づいて伝送されることができるので、データ伝送用のベアラを確立するために必要とされるシグナリングオーバヘッドを削減でき、デバイスお電力消費を削減できる。
可能な実施例において、第1インジケーションがランダムアクセスプリアンブルである場合、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信する段階は、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1ランダムアクセスプリアンブルを受信する段階を含む。
したがって、アクセスネットワークデバイスは、RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを、第1ランダムアクセスプリアンブルに基づいて判定できる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる、又は、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる。
可能な実施例において、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信する段階は、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信されたランダムアクセスプリアンブルを第1ランダムアクセスリソース上で受信する段階を含む。
したがって、アクセスネットワークデバイスは、RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを、第1ランダムアクセスリソースに基づいて判定できる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる、又は、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる。
可能な実施例において、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信する段階は、アクセスネットワークデバイスにより、第1インジケーションを含み、かつ、端末デバイスにより送信されたメッセージ3を受信する段階であって、メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージである、段階を含む。
可能な実施例において、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために第1インジケーションが用いられることは、RRC接続が確立される前にダウンリンクデータが伝送される必要があることを示すために第1インジケーションが用いられることを含む。
可能な実施例において、RRC接続が確立される前に、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階は、RRC接続が確立される前に、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間で非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを伝送する段階、又は、
RRC接続が確立される前に、データ無線ベアラDRBを用いてアクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階
を含む。
可能な実施例において、方法は、さらに、アクセスネットワークデバイスにより、NAS PDUをコアネットワークデバイスに送信する段階を含む。
可能な実施例において、方法は、さらに、アクセスネットワークデバイスにより、解放メッセージを端末デバイスに送信する段階であって、解放メッセージは、無線リソース制御RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであり、解放メッセージは、端末デバイスをアイドルモードへと解放するために用いられる、段階を含む。
オプションで、解放メッセージは、伝送される必要があるデータを保持してよい。
さらに、解放メッセージがRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開である場合、当該メッセージは、端末デバイスの接続を解放するために、RRC接続解放における関連情報を含んでよい。メッセージは、具体的には、解放原因及びリダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
解放メッセージがRRC接続拒否メッセージである場合、メッセージは、端末デバイスがアイドルモードへと解放されることを示すインジケーション情報、例えば、原因値を保持してもよい。
解放メッセージがRRC接続解放メッセージであり、かつ、ユーザ機器の識別子情報を保持する場合、端末デバイスをアイドルモードへと直接的に解放するために、識別子を保持するMAC CEがRRCメッセージに代わりに加えられてよい。
MMEがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続再開又はRRC接続拒否メッセージを用いて、前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
第3態様によれば、端末デバイスが提供され、第1態様又は第1態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するように構成される。具体的には、端末デバイスは、第1態様又は第1態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するように構成されるユニットを含む。
第4態様によれば、アクセスネットワークデバイスが提供され、第2態様又は第2態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するように構成される。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、第2態様又は第2態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するように構成されるユニットを含む。
第5態様によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、受信機と、送信機と、プロセッサと、メモリと、バスシステムとを含む。受信機、送信機、プロセッサ及びメモリは、バスシステムを用いて接続される。メモリは、命令を格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納される命令を実行して、信号を受信するように受信機を制御し、信号を送信するように送信機を制御するように構成される。さらに、プロセッサがメモリに格納される命令を実行する場合、プロセッサは、第1態様又は第1態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行することが可能である。
第6態様によれば、アクセスネットワークデバイスが提供される。アクセスネットワークデバイスは、受信機と、送信機と、プロセッサと、メモリと、バスシステムとを含む。受信機、送信機、プロセッサ及びメモリは、バスシステムを用いて接続される。メモリは、命令を格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納される命令を実行して、信号を受信するように受信機を制御し、信号を送信するように送信機を制御するように構成される。さらに、プロセッサがメモリに格納される命令を実行する場合、プロセッサは、第2態様又は第2態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行することが可能である。
第7態様によれば、本願は、コンピュータプログラムを格納するように構成されるコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータプログラムは、第1態様又は第1態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するために用いられる命令を含む。
第8態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムは、第2態様又は第2態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するために用いられる命令を含む。
第9態様によれば、データ伝送方法が提供され、端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階であって、第1インジケーションは、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、及び/又は、
第1インジケーションは、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、段階と、
第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階と
を含む。
具体的には、第1インジケーションは、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間で伝送される第1シグナリングにデータを加えて、第1シグナリングを伝送している間にデータを伝送する、又は、第1シグナリングを伝送した直後にデータを伝送するよう命令するために用いられる。第1シグナリングは、ランダムアクセスプロセスにおける端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の第1RRCシグナリングである。具体的には、第1インジケーションは、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスがアップリンクデータを伝送することを示すために用いられ、及び/又は、第1インジケーションは、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間の第1RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスがダウンリンクデータを伝送することを示すために用いられる。
したがって、本願の本実施形態における方法によれば、RRC接続の確立を必要とすることなく、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の第1RRCシグナリングに基づいて、アップリンクデータ及び/又はダウンリンクデータが伝送され得る。これにより、データ伝送用のベアラを確立するために必要とされるシグナリングオーバヘッドを削減でき、デバイスの電力消費を削減できる。
可能な実施例において、第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階は、
データを第1RRCシグナリングに加えることにより、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階を含む。
可能な実施例において、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階は、
非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを用いて、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階、又は、
データ無線ベアラDRBを用いて、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階
を含む。
オプションで、データは、DRB又はSRB0を用いて送信されてよい。
本願では、1つのトランスポートブロックが、データ及び第1RRCシグナリングにより多重化されてよい、又は、データ及び第1RRCシグナリングは、2つのトランスポートブロックとして別々に伝送されてよい。
データ及び第1RRCシグナリングが共に伝送される場合、第1RRCシグナリングが端末デバイスの識別子を保持してよい、又は、データ及び第1RRCシグナリングが別々に伝送される場合、データが端末デバイスの識別子を保持してよい、又は、端末デバイスの識別子を用いてスクランブルされてよいことに留意されたい。
例えば、端末デバイスの識別子は、セル無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)、ハッシュサービング一時移動体加入者識別(hash Serving Temporary Mobile Subscriber Identity、hash S‐TMSI)、S‐TMSI、切捨て型S‐TMSI、アクセス乱数、国際移動体加入者識別番号(International Mobile Subscriber Identity Number,IMSI)、又は、MAC CEにおいて保持される端末デバイスの識別子などであってよい。端末デバイスの識別子は、本願において特に制限されることはない。
さらに、データ及び第1RRCシグナリングは、2つのトランスポートブロックとしてそれぞれ伝送され得る場合、データを保持するNAS PDUは、SRB1bis又はSRB0を用いて送信されてよい、又は、第1RRCシグナリングは、SRB0を用いて送信され、データは、DRBを用いて送信される。
可能な実施例において、第1RRCシグナリングは、メッセージ3又はメッセージ4である。
可能な実施例において、メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであり、及び/又は、
メッセージ4は、
競合解決メッセージ、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ及びRRC接続再開メッセージのうちのいずれか1つのメッセージである。
可能な実施例において、第1インジケーションがランダムアクセスプリアンブルである場合、端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階は、
端末デバイスにより、第1ランダムアクセスプリアンブルをアクセスネットワークデバイスに送信する段階を含む。
可能な実施例において、端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階は、
端末デバイスにより、第1ランダムアクセスリソース上でアクセスネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信する段階を含む。
可能な実施例において、第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階の前に、方法は、さらに、
端末デバイスにより、システムメッセージを受信する段階であって、システムメッセージはデータ量情報を含み、データ量情報は、第1RRCシグナリングに基づいて端末デバイスにより伝送され得る最大データ量を示すために用いられる、段階を含み、
第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する段階は、
データのデータ量が最大データ量より少ない又は最大データ量に等しいと端末デバイスが判定した場合、端末デバイスにより、第1RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスにデータを伝送する段階を含む。
可能な実施例において、方法は、さらに、
端末デバイスにより、アクセスネットワークデバイスにより送信された候補メッセージを受信する段階であって、候補メッセージはインジケーション情報を含み、候補メッセージは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであり、インジケーション情報は、アイドルモードにとどまるよう端末デバイスに命令するために用いられる、段階を含んでよい。
オプションで、候補メッセージはメッセージ4であってよい。
このように、ダウンリンクデータ伝送がない場合、端末デバイスは、メッセージ4内のインジケーション情報にしたがって前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
第10態様によれば、データ伝送方法が提供され、
アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信する段階であって、第1インジケーションは、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、及び/又は、
第1インジケーションは、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、段階と、
第1RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階と
を含む。
したがって、本願の本実施形態における方法によれば、RRC接続の確立を必要とすることなく、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の第1RRCシグナリングに基づいて、アップリンクデータ及び/又はダウンリンクデータが伝送され得る。これにより、データ伝送用のベアラを確立するために必要とされるシグナリングオーバヘッドを削減でき、デバイスの電力消費を削減できる。
可能な実施例において、第1RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階は、
データを第1RRCシグナリングに加えることにより、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階を含む。
可能な実施例において、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階は、
非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを用いて、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階、又は、
データ無線ベアラDRBを用いて、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階
を含む。
可能な実施例において、第1RRCシグナリングは、メッセージ3又はメッセージ4である。
可能な実施例において、メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであり、及び/又は、
メッセージ4は、
競合解決メッセージ、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ及びRRC接続再開メッセージのうちのいずれか1つのメッセージである。
可能な実施例において、第1インジケーションがランダムアクセスプリアンブルである場合、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信する段階は、
アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1ランダムアクセスプリアンブルを受信する段階を含む。
可能な実施例において、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信する段階は、
アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信されたランダムアクセスプリアンブルを第1ランダムアクセスリソース上で受信する段階を含む。
可能な実施例において、方法は、さらに、
アクセスネットワークデバイスにより、NAS PDUをコアネットワークデバイスに送信する段階を含んでよい。
オプションで、NAS PDUは、取得UE情報メッセージ(Retrieve UE Information Message)又は初期UEメッセージ(Initial UE Message)において保持され得る。
可能な実施例において、第1RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階の前に、方法は、さらに、アクセスネットワークデバイスにより、コアネットワークデバイスにより送信されたNAS PDUを受信する段階を含み、
第1RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する段階は、アクセスネットワークデバイスにより、第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスにNAS PDUを伝送する段階を含む。
オプションで、第1RRCシグナリングは、UE情報転送メッセージ(UE Information Transfer Message)又はダウンリンクNASトランスポートメッセージ(Downlink NAS Transport Message)である。
さらに、NAS PDUはインジケーション情報を含み、インジケーション情報は、アイドルモードにとどまるよう端末デバイスに命令することをアクセスネットワークデバイスに命令するために用いられる。
可能な実施例において、方法は、さらに、
アクセスネットワークデバイスにより、候補メッセージを端末デバイスに送信する段階であって、候補メッセージはインジケーション情報を含み、候補メッセージは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであり、インジケーション情報は、アイドルモードにとどまるように端末デバイスに命令するために用いられる、段階を含んでよい。
第11態様によれば、端末デバイスが提供され、第9態様又は第9態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するように構成される。具体的には、端末デバイスは、第9態様又は第9態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するように構成されるユニットを含む。
第12態様によれば、アクセスネットワークデバイスが提供され、第10態様又は第10態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するように構成される。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、第10態様又は第10態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するように構成されるユニットを含む。
第13態様によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、メモリと、プロセッサと、送受信機とを含む。メモリは、プログラムコードを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納されるプログラムコードを実行して、第9態様又は第9態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法に対応する操作を実行するように構成される。
第14態様によれば、アクセスネットワークデバイスが提供される。アクセスネットワークデバイスは、メモリと、プロセッサと、送受信機とを含む。メモリは、プログラムコードを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納されるプログラムコードを実行して、第10態様又は第10態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法に対応する操作を実行するように構成される。
第15態様によれば、本願は、コンピュータプログラムを格納するように構成されるコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータプログラムは、第9態様又は第9態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するために用いられる命令を含む。
第16態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムを格納するように構成される。コンピュータプログラムは、第10態様又は第10態様の可能な実施例のいずれか1つにおける方法を実行するために用いられる命令を含む。
以下では、添付の図面を参照して、本願の技術的解決手段を説明する。
本願の技術的解決手段は、例えば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile communication、 GSM(登録商標))、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、ロングタームエボリューションアドバンス(a long term evolution advanced、LTE‐A)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、新しい無線(New Radio Access Technology、NR)システム及び5Gシステムといった様々な通信システムに適用され得ることを理解されたい。
本願の実施形態において、端末デバイスは、端末又はユーザ機器(User Equipment、UE)とも称されてよく、限定されるものではないが、モノのインターネットに適用される端末デバイスを含んでよいこともさらに理解されたい。例えば、端末デバイスは、例えば、スマートメータデバイス、物流追跡デバイス又は環境モニタリングデバイスといったNB‐IoTに適用される端末デバイス(「NB‐IoT端末」と称され得る)であってよい。端末は、限定されるものではないが、移動局(Mobile Station、MS)、モバイル端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile phone)、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ハンドセット(handset)及びポータブル機器(portable equipment)などをさらに含んでよい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を用いて、1又は複数のコアネットワークと通信してよい。例えば、端末デバイスは、携帯電話(又は、「セルラ」フォンと称される)又は無線通信機能を有するコンピュータであってよい。代わりに、端末デバイスは、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵式又は車載モバイル装置であってよい。
本願の実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスとも称され得る。例えば、アクセスネットワークデバイスは、基地局、基地局コントローラ、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)又は送受信ポイント(Transmit and Receive Point、TRP)であってよい。基地局は、GSM(登録商標)又はCDMAにおけるベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってよく、又は、WCDMA(登録商標)におけるノードB(NodeB)であってよく、又は、LTEにおける進化型ノードB(evolved NodeB、eNB又はe‐NodeB)であってよく、又は、NR又は5GにおけるgNB(gNB)であってもよい。これは、本願の実施形態において特に限定されるものではない。
本発明の実施形態は、さらに、コアネットワーク(Core Network、CN)デバイスに関するものであり、主に、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)及びサービングゲートウェイ(Serving Gateway、S‐GW)を含む。MMEは、異なる基準の異なるシステム又はネットワークにおいて異なる名称を有し得るが、本願では理解しやすくするために、MMEとまとめて表現される。対応して、S‐GWは、異なる基準の異なるシステム又はネットワークにおいて異なる名称を有し得るが、本願では理解しやすくするために、S‐GWとまとめて表現される。
図1は、本願に適用可能な通信システムの概略図である。図1において、端末デバイスは、1又は複数のアクセスネットワークデバイスを用いて、コアネットワークデバイスと通信してよい。例えば、図1において、端末デバイス10aは、アクセスネットワークデバイス110aを用いてコアネットワークデバイス12と通信してよく、端末デバイス10bは、アクセスネットワークデバイス110a又はアクセスネットワークデバイス110bを用いてコアネットワークデバイス12と通信してよく、端末デバイス10cは、アクセスネットワークデバイス110bを用いてコアネットワークデバイス12と通信してよい。さらに、端末デバイスは、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network、PSTN)13又は別のネットワーク14、又は、さらにはインターネット15全体と通信してよい。
従来技術では、少なくともRRC接続が確立された後でなければ、アップリンク/ダウンリンクデータ伝送を実行できなかった。この場合、データは、比較的遅く伝送されるので、過度に大きなシグナリングオーバヘッド及び高電力消費という問題を引き起こす。この問題を解決するために、本願は、早期データ伝送を実現するデータ伝送方法を提案することで、電力消費及びシグナリングオーバヘッドを削減できる。
本願におけるデータ伝送方法が説明される前に、本願において関連する用語又は概念をまず説明する。
早期データ伝送は、RRC接続の確立/再開/再確立完了メッセージが受信される前に実行されるアップリンク及び/又はダウンリンクデータ伝送として理解され得る。
早期データ伝送は、代わりに、ランダムアクセスプロセスにおいて実行されるアップリンク及び/又はダウンリンクデータ伝送として理解され得る。
早期データ伝送は、代わりに、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の第1RRCシグナリングを用いて、端末デバイスにより実行されるアップリンク及び/又はダウンリンクデータ伝送として理解され得る。
早期データ伝送は、機能としてみなされ得る。端末デバイスがデータ伝送方法をサポートしている場合、端末デバイスは、機能をサポートしている。アクセスネットワークデバイスが方法を用いる際に端末デバイスをサポートしている場合、それは、アクセスネットワークデバイスが早期データ伝送の機能をサポートしていることを示す。
システムメッセージを送信する場合、アクセスネットワークデバイスは、早期データ伝送の機能がサポートされているか否かを示してよい。ランダムアクセスの前に、端末デバイスは、受信したシステムメッセージに基づいて、アクセスネットワークデバイスが機能をサポートしているか否かを判定してよい。アクセスネットワークデバイスが機能をサポートしていない場合、当該機能をサポートしており、かつ、当該機能を用いて伝送を実行する見込みの端末デバイスは、当該アクセスネットワークデバイスにアクセスしないことを選択してよい。
例えば、システムメッセージはまた、第1RRCシグナリングメッセージにおいて端末デバイスにより送信されるアップリンクデータのデータ量の上限又は閾値、又は、第1アップリンクRRCメッセージ及びアップリンクデータのデータ量の上限又は閾値、又は、第1RRCシグナリングRRCメッセージ以外のアップリンクデータの伝送が許容されているデータ量の上限又は閾値、例えば、20バイトを示してよい。送信対象のアップリンクデータの量が、システムブロードキャストデータの量の上限又は閾値を超えていることを端末デバイスが見つけた場合、端末デバイスは、通常のデータ伝送方式でのアクセスを実行することを選択してよい。端末デバイスにより送信される必要があるアップリンクデータの量が、データ量の上限又は閾値より少ない場合、端末デバイスは、早期アップリンクデータ伝送の方式で、データを送信することを選択してよい。
システムメッセージは、SIB2、SIB22、又は別のシステムメッセージであってよい。
例えば、デフォルトの閾値がプロトコルにおいて規定されてよく、当該閾値は、第1RRCシグナリングメッセージにおいて、端末デバイスにより送信されるアップリンクデータのデータ量の上限、又は、第1アップリンクRRCメッセージ及びアップリンクデータのデータ量の上限、又は、第1RRCシグナリングRRCメッセージ以外のアップリンクデータの伝送が許容されているデータ量の上限を示してよい。第1RRCシグナリング及びアップリンクデータのデータ量が閾値を超えていることを端末デバイスが見つけた場合、端末デバイスは、通常の方式でアクセスを実行することを選択してよい。端末デバイスにより送信される必要があるアップリンクデータの量が閾値より少ない場合、端末デバイスは、早期アップリンクデータ伝送の方式でデータを送信することを選択してよい。
例えば、端末デバイスが早期データ伝送の機能をサポートしている場合、端末デバイスは、サービスタイプ又は送信される必要があるデータの量に基づいて、早期データ伝送の方式でデータを送信するか否かを選択してよい。端末デバイスが、早期データ伝送の方式を選択した場合、アクセスネットワークデバイスにより割り当てられるリソースがデータ伝送に十分であるときに、端末デバイスは、アップリンク早期アップリンク伝送の方式でデータを伝送する。アクセスネットワークデバイスにより割り当てられたデータリソースが、端末デバイスにより送信される必要があるすべてのアップリンクデータを送信するのに不十分である場合、端末デバイスは、通常のデータ伝送手順、すなわち、まずRRC接続を確立して、次にデータを送信することを選択してよい。例えば、データは、メッセージ5(例えば、RRC接続完了メッセージ又はRRC接続再確立完了メッセージ)において伝送されてよい。代わりに、端末デバイスは、まずメッセージ3用にアクセスネットワークデバイスにより割り当てられたリソース上で一部のデータを送信し、次に、RRC接続が後で確立された後に、残りのデータを送信してよい。
本願の実施形態において説明され、かつ、既存のプロトコル又は従来技術におけるものと同一又は同様のシグナリング又はメッセージなどについては、従来技術に対して参照が行われ得ることを理解されたい。簡潔にするために、以下では、特定の機能などに基づいて、シグナリング又はメッセージに含まれる内容は詳細に記載されていない。
本願において用語「及び/又は」は、関連する対象を説明するための対応関係のみを表現し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及び、Bのみが存在するという3つの場合を表し得る。さらに、本明細書において符号「/」は概して、関連する対象間の「又は」の関係を示す。
さらに、本願における用語「第1」及び「第2」は、説明及び理解をしやすくするために用いられているだけであり、本願の実施形態においてなんらかの限定として解釈されるものではないことが理解され得る。
以下では、図2を参照して、本願のデータ伝送方法を詳細に説明する。図2は、方法の詳細な通信段階又は操作を示すことを理解されたい。しかしながら、これらの段階又は操作は、単なる例に過ぎず、図2における様々な操作についての他の操作又は変形例が本願の本実施形態においてさらに実行されてよい。さらに、図2における段階は、図2に示されているものとは異なるシーケンスで実行されてよく、必ずしも図2のすべての操作が実行されなくてもよい。
図2は、本願の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。
S210、端末デバイスは、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する。対応して、アクセスネットワークデバイスは、第1インジケーションを受信する。
具体的には、第1インジケーションは、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために用いられる。したがって、アクセスネットワークデバイスは、RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを、第1インジケーションに基づいて判定できる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる、又は、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する必要があると判定できる。
早期アップリンクデータ伝送は、無線リソース制御RRC接続が確立される前にアップリンクデータが伝送される必要があることを意味し、早期ダウンリンクデータ伝送は、無線リソース制御RRC接続が確立される前にダウンリンクデータが伝送される必要があることを意味することを理解されたい。
可能な実施例において、メッセージ1は、早期アップリンクデータ伝送と早期ダウンリンクデータ伝送とを区別するために用いられる。アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送を実行する予定であるか否かについて明らかでなくなることを回避するために、アクセスネットワークデバイスは、タイミングよく通知され得る。したがって、早期アップリンクデータ伝送が実行される必要がある場合、アクセスネットワークデバイスは、ランダムアクセス応答を端末デバイスに送信するときに、比較的多くのアップリンクリソース割り当て(ULグラント)又は複数のULグラントを割り当て、早期ダウンリンク伝送が実行される場合、アクセスネットワークデバイスは、比較的多くのULグラント又は複数のULグラントを割り当てる必要はない。
オプションで、端末デバイスは、メッセージ3(Msg3)を用いて、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信してよい。つまり、Msg3は、第1インジケーションを含んでよい。インジケーション情報は、早期ダウンリンク伝送が実行される必要があることを示すために用いられる。つまり、ダウンリンクデータは、RRC接続が確立される前に受信される必要がある。このインジケーション方式では、メッセージ1がアップリンクとダウンリンクとを区別するために用いられていない場合、メッセージ3は、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する見込みであることを示すために用いられてよい。
さらに、Msg3は、RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであってよい。
さらに、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージは、伝送される必要があるデータを含み得る非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを保持する。つまり、アップリンクデータは、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージ内のNAS PDUを用いて送信され得る。
オプションで、第1インジケーションは、専用のプリアンブル(例えば、第1ランダムアクセスプリアンブルとして示される)であってよい。この場合、S210の実施形態では、端末デバイスは、第1ランダムアクセスプリアンブルをアクセスネットワークデバイスに送信する。第1ランダムアクセスプリアンブルは、早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送を示すために用いられる。
オプションで、S210の別の実施形態において、端末デバイスは、特定のリソース(例えば、第1ランダムアクセスリソースとして示される)上でランダムアクセスプリアンブルをアクセスネットワークデバイスに送信して、早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送を示してよい。
オプションで、端末デバイスは、時間−周波数符号リソースを用いて早期データ伝送を示してよい。例えば、端末デバイスが、特定の時間−周波数符号リソース(例えば、第1時間周波数符号リソース)を用いて、ランダムアクセス要求メッセージを送信する場合、それは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があることを示しており、端末デバイスが、別の時間−周波数符号リソース(例えば、第2時間周波数符号リソース)を用いる場合、それは、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ受信を実行する必要があることを示している。時間−周波数符号リソースは、時間領域リソース、周波数領域リソース及び符号領域リソース、例えば、異なる時間−周波数リソース、異なる符号領域リソース及び異なる時間−周波数符号リソースのうちの任意の組み合わせであってよい。
オプションで、端末デバイスが接続モードにある場合、アクセスネットワークデバイスはまた、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)命令を用いてインジケーションを端末デバイスに送信して、早期データ伝送、例えば、早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送の方式でUEがランダムアクセスを実行する、すなわち、PDCCH命令を用いてランダムアクセスを実行する必要があることを示してよい。特定のインジケーション情報がDCIにおいて保持され得る。
S220、RRC接続が確立される前に、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する。
オプションで、非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUは、データを伝送するためにRRC接続が確立される前に、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間で伝送されてよい。
オプションで、データは、代わりに、RRC接続が確立される前に、データ無線ベアラDRBを用いて端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間で伝送されてよい。
したがって、本願の本実施形態における方法によれば、(アップリンクデータ及びダウンリンクデータを含む)データは、RRCが確立される前に伝送されることができるので、データ伝送用のベアラを確立するために必要とされるシグナリングオーバヘッドを削減でき、デバイスの電力消費を削減できる。
以下では、早期アップリンクデータ伝送及び早期ダウンリンクデータ伝送の視点から、本願の本実施形態におけるデータ伝送方法を別々に説明する。
図3は、本願の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。図3に示される方法は、早期アップリンクデータ伝送に適用可能である。
S310、端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルをアクセスネットワークデバイスに送信する。具体的には、端末デバイスは、ランダムアクセス要求メッセージ、すなわち、メッセージ1(Msg1)をアクセスネットワークデバイスに送信する。
オプションで、端末デバイスは、特定のリソース(例えば、ランダムアクセスリソース#Aとして示される)上にMsg1を送信してよい。ランダムアクセスリソース#Aは、早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送を示すために用いられ得る。
オプションで、端末デバイスは、代わりに、専用のプリアンブル(例えば、ランダムアクセスプリアンブル#Aとして示される)を送信してよい。ランダムアクセスプリアンブル#Aはまた、早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送を示すために用いられてよい。
ランダムアクセスリソース#Aは、第1ランダムアクセスリソースの例であり、又は、例えば、時間‐周波数‐符号の組み合わせの別の例であってよく、ランダムアクセスプリアンブル#Aは、第1ランダムアクセスプリアンブルの例であることを理解されたい。
S320、Msg1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、ランダムアクセス応答メッセージを端末デバイスに送信する。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ2(Msg2)を送信する。
Msg2は、アップリンクタイミングアドバンス(Timing Advance、TA)及びアップリンクリソース割り当て(ULグラント)を保持する。ULグラントは、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに割り当てられ、かつ、メッセージ3(Msg3)を伝送するために端末デバイスにより用いられるリソースである。TA及びULグラントに関する詳細については、従来技術を参照されたい。ここでは詳細を説明しない。
オプションで、本願の本実施形態では、アクセスネットワークデバイスは、時間−周波数符号リソース情報、例えば、第1ランダムアクセスプリアンブル又は第1ランダムアクセスリソースに基づいて、UEが早期データ伝送を実行する見込みであることを知り得る。早期データ伝送が早期アップリンクデータ伝送である場合、アクセスネットワークデバイスは、アップリンクデータを伝送するために用いられるリソースを端末デバイスに割り当てる。アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに割り当てられる、アップリンクデータ及びULグラントを伝送するために用いられるリソースは、まとめてターゲットリソースと称される。アクセスネットワークデバイスにより割り当てられるターゲットリソースは、メッセージ3及びアップリンクデータを伝送するために用いられる大きなアップリンクリソースであってよい、又は、2つの独立したリソースであってもよい、すなわち、一方が、メッセージ3を伝送するために用いられ、他方が、アップリンクデータを伝送するために用いられる。
さらに、ターゲットリソースのサイズは、固定、例えば、100バイト(bytes)であってよい。ターゲットリソースのサイズは、代わりに、第1ランダムアクセスリソース又は第1ランダムアクセスプリアンブルに応じてアクセスネットワークデバイスにより判定されてよい。つまり、第1ランダムアクセスリソース又は第1ランダムアクセスプリアンブルは、アップリンクデータのサイズを示すためにさらに用いられてよく、その結果、アクセスネットワークデバイスは、アップリンクデータのサイズに基づいて、アップリンクデータを伝送するために用いられるリソースを適切に割り当てることができる。つまり、早期アップリンク伝送を示すことに基づいて、割り当てられる必要があるリソースのサイズは、アクセスリソースに基づいてさらに区別され得る。
S330、端末デバイスは、Msg2に基づいて、Msg3及びアップリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信する。
Msg3及びアップリンクデータは、共に伝送されてよく、又は、別々に伝送されてもよいことを理解されたい。Msg3及びアップリンクデータが共に伝送される場合、Msg3が端末デバイスの識別子を保持してよい、又は、Msg3及びアップリンクデータが別々に伝送される場合、アップリンクデータが端末デバイスの識別子を保持してよい、又は、端末デバイスの識別子を用いてスクランブルされてよい。
例えば、端末デバイスの識別子は、セル無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)、ハッシュサービング一時移動体加入者識別(hash Serving Temporary Mobile Subscriber Identity、hash S‐TMSI)、S‐TMSI、切捨て型S‐TMSI、アクセス乱数、国際移動体加入者識別番号(International Mobile Subscriber Identification Number、IMSI)、又は、MAC CEにおいて保持される端末デバイスの識別子などであってよい。端末デバイスの識別子は、本願において特に制限されることはない。
オプションで、Msg2を受信した後に、アップリンクデータが伝送される必要がある場合、端末デバイスは、Msg3を伝送している間に、早期アップリンクデータ伝送に用いられる予め構成又は予約されたリソース上でアップリンクデータを伝送してよい。
オプションで、端末デバイスは、Msg2により示されるターゲットリソース上で、Msg3及びアップリンクデータを共に伝送してよい。
Msg3の実施形態において、Msg3は、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージであってよい。RRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージは、アップリンクデータを含む非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを保持する。したがって、早期アップリンクデータ伝送は、制御プレーン最適化(Control plane CIoT EPS optimization、CP)スキームを用いて実現され得る。
さらに、Msg3及びアップリンクデータが別々に伝送される場合、NAS PDUは、送信用のシグナリング無線ベアラ(Signal Radio Bearer、SRB)1ビットに加えられてよい。NAS PDUを保持するメッセージは、アップリンクダイレクト転送(UL情報転送)メッセージである。このように、アクセスネットワークデバイスは、対応する論理チャネル識別子(Identifier、ID)に基づいて、端末デバイスがCPを用いることを知り得る。
RRC接続要求メッセージ及びRRC接続再確立要求メッセージはそれぞれ、Msg3のタイプであり、RRC接続要求メッセージは、RRC接続を確立するために用いられ、RRC接続再確立要求メッセージは、RRC接続を再度確立するために用いられることを理解されたい。RRC接続要求メッセージ及びRRC接続再確立要求メッセージに関する詳細については、従来技術を参照されたい。本願において詳細は記載されていない。
Msg3の別の実施形態では、Msg3は、RRC接続要求メッセージ、RRC接続再開要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージであってよく、アップリンクデータは、データ無線ベアラDRBを用いて送信される。したがって、早期アップリンクデータ伝送は、ユーザプレーン最適化(User plane CIoT EPS optimization、UP)スキームを用いて実現され得る。同様に、データ及びメッセージ3は、共にアクセスネットワークデバイスに送信されてよい、又は、別々に送信されてよい。
本明細書において、RRC接続再開要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージは、アクセスネットワークデバイスがRRC接続を解放した後に、RRC接続を再開するために用いられることを理解されたい。詳細については、従来技術を参照されたい。本願において詳細は記載されていない。
S340、アクセスネットワークデバイスは、アップリンクデータをMME又はS‐GWに送信する。
結論として、本願のデータ伝送方法では、アクセスネットワークデバイスが早期データ伝送の機能をサポートしている場合、リソースが予約され得ることで、アップリンクデータは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を必要とする場合、予約されたリソースを用いてMsg3と共に送信される。この場合、端末デバイスは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があることを、Msg1を用いてアクセスネットワークデバイスに示してよい、又は、端末デバイスの早期データ伝送要件をアクセスネットワークデバイスに示さなくてよい。
本願における別のデータ伝送方法では、アクセスネットワークデバイスが早期データ伝送の機能をサポートしている場合、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があることを認識した場合に、例えば、ランダムアクセスリソース#A又はランダムアクセスプリアンブル#Aを用いて、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行する必要があることを認識した場合に、アクセスネットワークデバイスは、アップリンクデータを伝送するために用いられるリソース、例えば、ターゲットリソースを端末デバイスに割り当て得ることで、端末デバイスは、Msg3を伝送している間に、アクセスネットワークデバイスにより割り当てられたリソースを用いてアップリンクデータを送信し得る。
したがって、本願の本実施形態におけるデータ伝送方法によれば、早期アップリンクデータ伝送が実施され得ることで、電力消費及びシグナリングオーバヘッドを削減できる。
以下では、図4及び図5をそれぞれ参照して、CPスキームベースのデータ伝送方法及びUPスキームベースのデータ伝送方法を説明する。図4及び図5に示され、かつ、図2におけるものと同一又は対応する段階については、図2の上述した説明に対して参照が行われ得る。繰り返しを避けるために、図4及び図5が説明される場合、もはや、同一又は対応する内容を詳細に説明することはしていないことを理解されたい。
図4は、本願の実施形態に係るCPスキームに基づく早期アップリンクデータ伝送の概略フローチャートである。
S410、端末デバイスは、Msg1をアクセスネットワークデバイスに送信する。
S420、Msg1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、Msg2を端末デバイスに送信する。
S430、端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスにRRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージを送信し、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージは、アップリンクデータを含むNAS PDUを保持する。
オプションで、アクセスネットワークデバイスは、CPスキームにおける端末デバイス機能情報を格納してよい。メッセージ3を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、S‐TMSIに基づいて、アクセスネットワークデバイスにより格納される端末デバイス機能情報を見つけ得る。次に、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスが早期データ伝送の機能を有するか否かを判定してよい。端末デバイスが当該機能を有していない場合、アクセスネットワークデバイスは、接続を拒否し得る、又は、通常の手順に戻り得る。
例外が対処される必要がある。MMEが、S‐TMSIを端末デバイスに再度割り当てる、又は、端末デバイスのS‐TMSIを変更する場合、NAS情報の伝送を通じてS‐TMSIが変更されるので、アクセスネットワークデバイスはこれを認識していない。この場合、アクセスネットワークデバイスにより格納された情報(例えば、UE情報転送(UE Information Transfer)メッセージから取得した情報)は、格納済みの更新された端末デバイスのS‐TMSIと一致しない。その結果、端末デバイスにより送信されるメッセージ3において保持されるS‐TMSIは、別の端末デバイスにより前に用いられていたS‐TMSIであるかもしれない。この場合、アクセスネットワークデバイスにより格納される端末デバイスの機能及び端末デバイスのサービス品質(Quality of Service、QoS)情報は、それに間違って対応するかもしれない。したがって、以下のいくつかの解決手段が提案される。
a:S‐TMSIを端末デバイスに再度割り当てる場合、MMEは、アクセスネットワークデバイスに通知し、その結果、アクセスネットワークデバイスは、S‐TMSIに対応する機能情報などを含む格納済みの情報を削除し得る、又は、アクセスネットワークデバイスは、再度割り当てられたS‐TMSIが通知される。再度割り当てられたS‐TMSIを受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、S‐TMSIを更新することで、端末デバイスの新たなS‐TMSIは、端末デバイスの関連情報と一致し得る。通知メッセージは、S1APメッセージ、例えば、ダウンリンクNAS転送メッセージ又は接続確立インジケーションメッセージである。具体的には、ダウンリンクNAS転送メッセージは、S‐TMSIを更新するためにS‐TMSIを保持することで、S‐TMSIは、UE情報転送メッセージから前に受信した端末デバイスの関連情報に対応する。
b:アクセスネットワークデバイスのハンドオーバ中に、元のアクセスネットワークデバイスがメッセージを削除でき、かつ、再割り当て問題が回避されることを確保するために、MMEは、S‐TMSIを再度割り当てるときに、端末デバイスにより最近アクセスされたいくつかのアクセスネットワークデバイスに通知することで、アクセスネットワークデバイスは、S‐TMSIをタイミングよく更新できる。代わりに、MMEは、端末デバイスにより最近アクセスされたいくつかのアクセスネットワークデバイスに、格納された古いS‐TMSI及び古いS‐TMSIに対応する端末デバイスの関連情報、例えば、UE QoS及び端末デバイスの無線機能を削除するよう命令する。
c:アクセスネットワークデバイス及びMMEはそれぞれタイマを有する。アクセスネットワークデバイスがS‐TMSIを取得する場合、S‐TMSIは、端末デバイスのコンテキストに対応する。アクセスネットワークデバイスは、タイマを開始し、タイマがオーバフローした場合に関連するコンテキストを削除する。MMEもタイマを有する。タイマは、S‐TMSIが割り当てられた後に開始する。タイマがオーバフローする前に、別の端末デバイスに対して、S‐TMSIを割り当てることができない。
S440、アクセスネットワークデバイスは、取得UE情報メッセージ(Retrieve UE Information Message)をMMEに送信する。取得端末デバイス情報メッセージは、アップリンクデータを含み、別のメッセージ名を有してもよい。特定のシグナリング名に限定されるものではない。
この場合、MMEは、端末デバイスのアップリンクデータを取得でき、これにより、早期アップリンクデータ伝送を実現する。
オプションで、取得端末デバイス情報メッセージは、ダウンリンクデータ要求インジケーション情報をさらに含み、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S450、MMEがダウンリンクデータを有する場合、MMEは、UE情報転送(UE Information Transfer)メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。ユーザ情報転送メッセージは、ダウンリンクデータを含み、別のメッセージ名を有してもよい。特定のシグナリング名に限定されるものではない。
S460、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンクデータを端末に送信する。
オプションで、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S470、アクセスネットワークデバイスは、解放メッセージを端末デバイスに送信する。解放メッセージは、端末デバイスをアイドルモードへと解放するために用いられる。
オプションで、解放メッセージは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであってよい。
さらに、アクセスネットワークデバイスがRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開を送信する場合、当該メッセージは、端末デバイスの接続を解放するために、RRC接続解放における関連情報を含んでよい。メッセージは、具体的には、解放原因及びリダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
アクセスネットワークデバイスがRRC接続拒否メッセージを送信する場合、メッセージは、端末デバイスがアイドルモードへと解放されることを示すインジケーション情報、例えば、原因値を保持してもよい。
アクセスネットワークデバイスがRRC接続解放メッセージを送信し、かつ、端末デバイスの識別子情報を保持する場合、端末デバイスをアイドルモードへと直接的に解放するために、当該識別子を保持するMAC CEがRRCメッセージに加えられてよい。代わりに、端末デバイスがメッセージ5、例えば、RRC接続セットアップ完了メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信した後に、アクセスネットワークデバイスは、RRC接続解放メッセージを端末デバイスに送信してよい。
オプションで、S460の特定の実施形態では、アクセスネットワークデバイスは、S470における解放メッセージを用いて、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信してよい。具体的には、ダウンリンクデータは、解放メッセージにおいて保持されてよい。さらに、ダウンリンクデータは、NAS PDU内でカプセル化されたデータである。
オプションで、S470は、MMEがダウンリンクデータ伝送を有していないシナリオにおいて実行されてもよい。具体的には、MMEがダウンリンクデータを伝送する必要がない場合、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスをアイドルモードへと解放するために、解放メッセージを端末デバイスに送信してよい。
MMEがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続再開又はRRC接続拒否メッセージを用いて、前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
図5は、本願の実施形態に係るUPスキームに基づく早期アップリンクデータ伝送の概略フローチャートである。
S510、端末デバイスは、Msg1をアクセスネットワークデバイスに送信する。
S520、Msg1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、Msg2を端末デバイスに送信する。
S530、端末デバイスは、RRC接続セットアップ要求、RRC接続再開要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。
アップリンクデータは、データ無線ベアラDRBを用いて送信され得る。アップリンクデータは、暗号化される必要がある。以前の接続においてネクストホップチェーンカウント(next hop chaining count、NCC)を取得することにより、鍵が更新され得る。
S540、アクセスネットワークデバイスは、第2要求メッセージをMMEに送信する。
オプションで、第2要求メッセージの内容は、端末デバイスコンテキスト再開要求メッセージの内容と同一であってよい。
さらに、第2要求メッセージは、端末デバイスコンテキスト再開要求メッセージであってよい。
RRC接続再開要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージを受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、完全性に関するショートメッセージ認証コード(short Message Authentication Code for Integrity、short‐MAC‐I)に基づいて、端末デバイスを検証する。アクセスネットワークデバイスが元のアクセスネットワークデバイスではない場合、ショートMAC‐Iは、X2インタフェースを通じてソースアクセスネットワークデバイスに送信される必要がある。ソースアクセスネットワークデバイスは検証を実行する。検証が成功した後に、端末デバイスのコンテキスト情報が現在のアクセスネットワークデバイスに送信されて、後続の工程が実行される。S550、MMEは、第2要求メッセージに基づいて、第2応答メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。
オプションで、第2応答メッセージの内容は、端末デバイスコンテキスト再開応答メッセージの内容と同一であってよい。
さらに、第2応答メッセージは、端末デバイスコンテキスト再開応答メッセージである。
受信した応答メッセージに基づいて、アクセスネットワークデバイスにより受信されるデータに対応する無線アクセスベアラ(E‐UTRAN radio access bearer、E‐RAB)が拒否されたことを、アクセスネットワークデバイスが見つけた場合、アクセスネットワークデバイスは、RRC接続再開メッセージ又はRRC接続セットアップメッセージを端末デバイスに送信する。メッセージは、インジケーション情報を含んでよい。当該インジケーション情報は、E‐RAB上でのデータ伝送が拒否又は失敗したことを示すために、又は、端末デバイスが前に送信されたデータパケットを再送信する必要があることを示すために用いられる。アクセスネットワークデバイスは、データ伝送用に追加のULグラントを割り当てる。
S560、アクセスネットワークデバイスは、第2応答メッセージを受信し、アップリンクデータをS‐GWに送信する。
この場合、S‐GWは、端末デバイスのアップリンクデータを取得でき、これにより、早期アップリンクデータ伝送を実現する。
オプションで、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S570、アップリンクデータの送信に成功した後に、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスコンテキスト解放要求メッセージ又は端末デバイスコンテキスト一時停止要求メッセージをMMEに送信してよい。
S580、MMEは、端末デバイスコンテキスト解放要求メッセージに基づいて、端末デバイスコンテキスト解放コマンドメッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する、又は、MMEは、コンテキスト一時停止要求メッセージに基づいて、端末デバイスコンテキスト一時停止完了メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。
S590、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスコンテキスト解放コマンドメッセージ又は端末デバイスコンテキスト一時停止完了メッセージに基づいて、解放メッセージを端末デバイスに送信する。解放メッセージは、端末デバイスをアイドルモードへと解放するために用いられる。
オプションで、解放メッセージは、ここでは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであってよい。
さらに、アクセスネットワークデバイスがRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開メッセージを送信する場合、当該メッセージは、端末デバイスの接続を解放するために、RRC接続解放における関連情報を含んでよい。メッセージは、具体的には、解放原因及びリダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
アクセスネットワークデバイスがRRC接続拒否メッセージを送信する場合、メッセージは、端末デバイスがアイドルモードへと解放されることを示すインジケーション情報、例えば、原因値を保持してもよい。
アクセスネットワークデバイスがRRC接続解放メッセージを送信した場合、端末デバイスは、アイドルモードへと直接的に解放される。
この処理において、アクセスネットワークデバイスがダウンリンクデータも受信した場合、ダウンリンクデータ及び解放メッセージが、共に端末デバイスへと送信され得る。
S‐GWがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージを用いて、前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
図6は、本願の別の実施形態に係るCPスキームに基づくデータ伝送方法を示す。図6に示される方法は、早期ダウンリンクデータ伝送に適用可能である。
S610、端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルをアクセスネットワークデバイスに送信する。具体的には、端末デバイスは、ランダムアクセス要求メッセージ、すなわち、メッセージ1(Msg1)をアクセスネットワークデバイスに送信する。詳細については、従来技術を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細を説明しない。
S620、Msg1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、ランダムアクセス応答メッセージを端末デバイスに送信する。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ2(Msg2)を送信する。
Msg2は、TA及びULグラントを保持する。ULグラントは、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに割り当てられ、かつ、メッセージ3(Msg3)を伝送するために端末デバイスにより用いられるリソースである。TA及びULグラントに関する詳細については、従来技術を参照されたい。ここでは詳細を説明しない。
S630、端末デバイスは、Msg3をアクセスネットワークデバイスに送信する。Msg3は、サービス要求メッセージ(Service Request Message)を含み得る。
早期ダウンリンク伝送が、メッセージ1又は時間周波数符号リソースを用いて区別されていない場合、メッセージ3は、UEが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する必要があることを示すために用いられてよい。つまり、ダウンリンクデータは、RRC接続が確立される前に伝送される。この場合、インジケーションメッセージを受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、比較的早くに、コアネットワークデバイスとのシグナリングインタラクションをトリガしてよい。
オプションで、Msg3は、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージであってよい。
S640、Msg3を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、要求メッセージをMMEに送信する。
メッセージは、取得UE情報メッセージ又は別のメッセージであってよい。
S650、要求メッセージを受信した後に、MMEは、ダウンリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信する。
オプションで、MMEは、UE情報転送メッセージを用いて、ダウンリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信してよい。つまり、UE情報転送メッセージは、ダウンリンクデータを保持してよい。
S660、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する。
オプションで、アクセスネットワークデバイスは、解放メッセージを用いて、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信してよい。さらに、解放メッセージを受信した後に、端末デバイスは、アイドルモードに入ってよい。
オプションで、解放メッセージは、ここでは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであってよい。
さらに、アクセスネットワークデバイスがRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開メッセージを送信する場合、当該メッセージは、端末デバイスの接続を解放するために、RRC接続解放における関連情報を含んでよい。メッセージは、具体的には、解放原因及びリダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
アクセスネットワークデバイスがRRC接続拒否メッセージを送信する場合、メッセージは、端末デバイスがアイドルモードへと解放されることを示すインジケーション情報、例えば、原因値を保持してもよい。
アクセスネットワークデバイスがRRC接続解放メッセージを送信する場合、端末デバイスは、アイドルモードへと直接的に解放される。
MMEがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージを用いて、前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
したがって、本願の本実施形態におけるデータ伝送方法によれば、早期ダウンリンクデータ伝送が実施され得るので、電力消費及びシグナリングオーバヘッドを削減できる。
図7は、本願の別の実施形態に係るUPスキームに基づくデータ伝送方法を示す。図7に示される方法は、早期ダウンリンクデータ伝送に適用可能である。
図7は、本願の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。
S710、端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルをアクセスネットワークデバイスに送信する。具体的には、端末デバイスは、ランダムアクセス要求メッセージ、すなわち、メッセージ1(Msg1)をアクセスネットワークデバイスに送信する。詳細については、従来技術を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細を説明しない。
S720、Msg1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、ランダムアクセス応答メッセージを端末デバイスに送信する。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ2(Msg2)を送信する。
Msg2は、TA及びULグラントを保持する。ULグラントは、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに割り当てられ、かつ、メッセージ3(Msg3)を伝送するために端末デバイスにより用いられるリソースである。TA及びULグラントに関する詳細については、従来技術を参照されたい。ここでは詳細を説明しない。
S730、端末デバイスは、Msg2に基づいて、Msg3をアクセスネットワークデバイスに送信する。Msg3は、サービス要求メッセージ(Service Request Message)を含み得る。
メッセージ1又は時間周波数符号リソースを用いて、早期ダウンリンク伝送が区別されていない場合、メッセージ3は、早期ダウンリンクデータ伝送を示すために用いられてよい。つまり、ダウンリンクデータは、RRC接続が確立される前に伝送される。この場合、インジケーションメッセージを受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、比較的早くにコアネットワークデバイスとのシグナリングインタラクションをトリガしてよい。詳細については、S740及び後続の工程を参照されたい。
オプションで、Msg3は、RRC接続要求メッセージ、RRC接続再開要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージであってよい。
S740、Msg3においてサービス要求メッセージを受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、サービス要求メッセージをMMEに送信する。
オプションで、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスコンテキスト再開要求メッセージを用いて、サービス要求メッセージをMMEに送信してよい。
S750、MMEは、サービス要求メッセージに基づいて、サービス応答メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。
オプションで、アクセスネットワークデバイスにより送信された端末デバイスコンテキスト再開要求メッセージを受信した後に、MMEは、端末デバイスコンテキスト再開応答メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信してよい。
S760、MMEは、修正ベアラ要求メッセージをS‐GWに送信する。
S770、S‐GWは、修正ベアラ応答メッセージをMMEに返すことで、S‐GWは、アクセスネットワークデバイスのアドレスを取得できる。
S780、S‐GWは、ダウンリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信する。
S790、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する。
オプションで、S600の前で、アクセスネットワークデバイスがS‐GWにより送信されたダウンリンクデータを受信した後に、方法は、さらに、
アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスコンテキスト解放要求メッセージ又は端末デバイスコンテキスト一時停止要求メッセージをMMEに送信する段階と、
MMEにより、端末デバイスコンテキスト解放要求メッセージに基づいて、端末デバイスコンテキスト解放コマンドメッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する段階、又は、MMEにより、コンテキスト一時停止要求メッセージに基づいて、端末デバイスコンテキスト一時停止完了メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する段階と、
アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスコンテキスト解放コマンドメッセージ又は端末デバイスコンテキスト一時停止完了メッセージに基づいて、解放メッセージを端末デバイスに送信する段階であって、解放メッセージは、端末デバイスをアイドルモードへと解放するために用いられる、段階と
を含んでよい。
オプションで、解放メッセージは、ここでは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであってよい。特定の解放情報については、他の実施形態を参照されたい。
さらに、アクセスネットワークデバイスがRRC接続セットアップメッセージを送信する場合、当該メッセージは、端末デバイスの接続を解放するために、RRC接続解放における関連情報を含んでよい。メッセージは、具体的には、解放原因及びリダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
アクセスネットワークデバイスがRRC接続拒否メッセージを送信する場合、当該メッセージは、送信することに関する原因値を保持してもよい。原因値は、端末デバイスがアイドルモードへと解放されることを示す。
アクセスネットワークデバイスがRRC接続解放メッセージを送信した場合、端末デバイスは、アイドルモードへと直接的に解放される。
オプションで、S790において、アクセスネットワークデバイスは、解放メッセージを用いて、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信してよい。
S‐GWがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージを用いて、前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
したがって、本願の本実施形態におけるデータ伝送方法によれば、早期アップリンクデータ伝送が実施され得ることで、電力消費及びシグナリングオーバヘッドを削減できる。
オプションで、可能な実施例において、UEがページングメッセージを受信した場合、ページングメッセージは、UEが早期ダウンリンクデータ受信の工程を実行できることを示すインジケーション情報を含んでよい。このように、UEは、早期ダウンリンクデータ受信の工程に基づいて、後続の手順を実行してよい。さらに、コアネットワークデバイスは、UEが早期ダウンリンクデータ受信の工程を実行する必要があることを示すインジケーション情報を、基地局に送信されるページングメッセージに加えてよい。
オプションで、端末デバイスが接続モードにある場合、アクセスネットワークデバイスはまた、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)命令を用いてインジケーションを端末デバイスに送信して、早期データ伝送、例えば、早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送の方式でUEがランダムアクセスを実行する、すなわち、PDCCH命令を用いてランダムアクセスを実行する必要があることを示してよい。特定のインジケーション情報がDCIにおいて保持され得る。代わりに、UEによりアクセスされ、かつ、アクセスネットワークデバイスにより示されるリソースの位置は、早期データ伝送を実現するために、早期データ伝送に用いられるリソースの位置である。このように、接続モードにおいて、アクセスネットワークデバイスは、PDCCHを用いて、UEに早期データ伝送を実行するよう命令できる。
図8は、本願の実施形態に係る端末デバイス800の概略ブロック図である。図8に示されように、端末デバイス800は、処理ユニット810及び送受信ユニット820を含む。
処理ユニット810は、第1インジケーションを生成するように構成され、第1インジケーションは、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために用いられる。
送受信ユニット820は、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信することであって、第1インジケーションは、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために用いられる、送信することと、
RRC接続が確立される前に、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送することと
を実行するように構成される。
オプションで、第1インジケーションがランダムアクセスプリアンブルである場合、送受信ユニット820は、具体的には、第1ランダムアクセスプリアンブルをアクセスネットワークデバイスに送信するように構成される。
オプションで、送受信ユニット820は、具体的には、第1ランダムアクセスリソース上でアクセスネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成される。
オプションで、送受信ユニット820は、具体的には、第1インジケーションを含むメッセージ3をアクセスネットワークデバイスに送信するように構成される。メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであり、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージは、伝送される必要があるデータを含む非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを保持する。
オプションで、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために第1インジケーションが用いられることは、
RRC接続が確立される前にダウンリンクデータが伝送される必要があることを示すために第1インジケーションが用いられることを含む。
オプションで、送受信ユニット820は、具体的には、RRC接続が確立される前に、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間で非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを伝送する、又は、
RRC接続が確立される前に、データ無線ベアラDRBを用いて端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する
ように構成される。
オプションで、送受信ユニット820は、具体的には、アクセスネットワークデバイスにより送信された解放メッセージを受信するように構成され、解放メッセージは、無線リソース制御RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであり、解放メッセージは、端末デバイスをアイドルモードへと解放するために用いられる。
処理ユニット810は、プロセッサにより実装されてよく、送受信ユニット820は、送受信機により実装されてよいことを理解されたい。
端末デバイス800は、上述した方法において説明された端末デバイスに対応してよく、端末デバイス800内のモジュール又はユニットは、図2から図7に示される方法の実施形態における端末デバイスにより実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成されることをさらに理解されたい。ここでは、繰り返しを避けるためにそれらの詳細な説明が省略されている。
図9は、本願の実施形態に係るアクセスネットワークデバイス900の概略ブロック図である。図9に示されるように、アクセスネットワークデバイス900は、処理ユニット910及び送受信ユニット920を含む。
送受信ユニット920は、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信するように構成され、第1インジケーションは、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために用いられる。
処理ユニット910は、現在のステータスが、RRC接続が確立されていない状態であるか否かを判定するように構成される。
処理ユニット910が、RRC接続が確立されていないと判定した場合、送受信ユニット920は、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送するように構成される。
オプションで、第1インジケーションがランダムアクセスプリアンブルである場合、送受信ユニット920は、具体的には、端末デバイスにより送信された第1ランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成される。
オプションで、送受信ユニット920は、具体的には、第1ランダムアクセスリソース上で、端末デバイスにより送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成される。
オプションで、送受信ユニット920は、具体的には、第1インジケーションを含み、かつ、端末デバイスにより送信されたメッセージ3を受信するように構成される。メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであり、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続再確立要求メッセージは、伝送される必要があるデータを含む非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを保持する。
オプションで、無線リソース制御RRC接続が確立される前にデータが伝送される必要があることを示すために第1インジケーションが用いられることは、
RRC接続が確立される前にダウンリンクデータが伝送される必要があることを示すために第1インジケーションが用いられることを含む。
オプションで、送受信ユニット920は、具体的には、RRC接続が確立される前に、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間で非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを伝送する、又は、
RRC接続が確立される前に、データ無線ベアラDRBを用いてアクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送する
ように構成される。
オプションで、送受信ユニット920は、具体的には、解放メッセージを端末デバイスに送信するように構成され、解放メッセージは、無線リソース制御RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであり、解放メッセージは、端末デバイスをアイドルモードへと解放するために用いられる。
処理ユニット910は、プロセッサにより実装されてよく、送受信ユニット920は、送受信機により実装されてよいことを理解されたい。
アクセスネットワークデバイス900は、上述した方法において説明されたアクセスネットワークデバイスに対応してよく、アクセスネットワークデバイス900内のモジュール又はユニットは、図2から図7に示される方法の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスにより実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成されることをさらに理解されたい。ここでは、繰り返しを避けるためにそれらの詳細な説明が省略されている。
図10は、本願の別の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。図10は、方法についての詳細な通信段階又は操作を示すことを理解されたい。しかしながら、これらの段階又は操作は、単なる例に過ぎず、図10における様々な操作についての他の操作又は変形例が本願の本実施形態においてさらに実行されてよい。さらに、図10における段階は、図10に示されているものとは異なるシーケンスで実行されてよく、必ずしも図10のすべての操作が実行されなくてもよい。
S1010、端末デバイスは、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する。対応して、アクセスネットワークデバイスは、第1インジケーションを受信する。
第1インジケーションは、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスがデータ(すなわち、アップリンクデータ)を伝送することを示すために用いられ、及び/又は、第1インジケーションは、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスがデータ(すなわち、ダウンリンクデータ)を伝送することを示すために用いられる。具体的には、第1インジケーションは、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間で伝送される第1シグナリングにデータを加えて、第1シグナリングを伝送している間にデータを伝送する、又は、第1シグナリングを伝送した直後にデータを伝送するよう命令するために用いられる。第1シグナリングは、ランダムアクセスプロセスにおける端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の第1RRCシグナリングである。具体的には、第1インジケーションは、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスがアップリンクデータを伝送することを示すために用いられ、及び/又は、第1インジケーションは、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間の第1RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスがダウンリンクデータを伝送することを示すために用いられる。
以下では、説明及び理解をしやすくするために、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される第1RRCシグナリングは、RRCシグナリング#1として示され、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される第1RRCシグナリングは、RRCシグナリング#2として示される。
対応して、端末デバイスは、RRCシグナリング#1に基づいてアクセスネットワークデバイスにアップリンクデータを送信してよく、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#2に基づいて端末デバイスにダウンリンクデータを送信してよい。つまり、端末デバイスは、RRCシグナリング#1に基づいて早期アップリンクデータ伝送を実行してよく、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#2に基づいて早期ダウンリンクデータ伝送を実行してよい。
オプションで、RRCシグナリング#1は、メッセージ3(Msg3)であってよい。
例えば、Msg3は、RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ又はRRC接続再開要求メッセージであってよい。
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージに関する詳細については、従来技術を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細を説明しない。
さらに、RRCシグナリング#1は、代わりに、ランダムアクセスプロセスにおいて、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される新たに規定された第1RRCシグナリング(例えば、RRC接続データ伝送メッセージとして示される)であってよい。RRC接続データ伝送メッセージは、RRC接続管理を必要としないメッセージである。RRC接続データ伝送メッセージは、メッセージ2(Msg2、すなわち、ランダムアクセス応答メッセージ)に続く第1メッセージであってよい。
さらに、RRCシグナリング#1は、短い時間内にアップリンクデータがないことを示す解放支援インジケーション(Release Assistance Indication、RAI)情報を保持し得る。端末デバイスは、解放支援インジケーション情報に基づいて、RRCアイドルモードにとどまる。
さらに、NASメッセージを用いてデータが転送される場合、データが送信されるときに、解放支援インジケーション(Release Assistance Indication、RAI)情報は、代わりに、NASメッセージにおいて保持され得る。インジケーションメッセージは、アップリンクデータ又はダウンリンクデータがあるか否かをコアネットワークデバイスに示してよい、又は、アップリンクデータに対する受信確認又は応答を示してよい。
理解しやすくするために、一般性を失うことなく、以下では、RRCシグナリング#1の例としてメッセージ3を用いて本願におけるデータ伝送方法を説明する。
オプションで、端末デバイスは、メッセージ1(Msg1)、すなわち、ランダムアクセス要求メッセージを送信することにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信してよい。具体的には、メッセージ1又はメッセージ1内の情報は、早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送を示すために用いられ得る。
例えば、メッセージ1内のプリアンブル(又は、プリアンブルシーケンスと称される)は、早期アップリンクデータ伝送及び/又は早期ダウンリンクデータ伝送を示すために用いられてよい。例えば、メッセージ1内のプリアンブルがプリアンブル#2である場合、早期アップリンクデータ伝送が示され、メッセージ1内のプリアンブルがプリアンブル#3である場合、早期ダウンリンクデータ伝送が示され、又は、メッセージ1内のプリアンブルがプリアンブル#3である場合、早期アップリンクデータ伝送及び早期ダウンリンクデータ伝送の両方が示される。
例えば、端末デバイスは、特定のリソース上でメッセージ1をアクセスネットワークデバイスに送信してよく、特定のリソースは、早期アップリンクデータ伝送及び/又は早期ダウンリンクデータ伝送を示すために用いられる。特定のリソースは、時間−周波数符号リソースであってよい。例えば、端末デバイスが時間−周波数符号リソース#2を用いてメッセージ1を送信する場合、それは、端末デバイスが早期アップリンクデータ伝送を実行することを示しており、又は、端末デバイスが時間−周波数符号リソース#3を用いる場合、それは、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行することを示している。時間−周波数符号リソースは、時間領域リソース、周波数領域リソース及び符号領域リソースのうちの任意の組み合わせであってよい。
さらに、早期アップリンクデータ伝送のシナリオにおいて、例えば、メッセージ2(Msg2)、すなわち、ランダムアクセス応答メッセージを用いて、RRCシグナリング#1を送信するために用いられる時間−周波数リソースを端末デバイスに割り当てている間に、アクセスネットワークデバイスは、アップリンクデータを送信するための時間−周波数リソースをさらに割り当ててよい。
図11から図14は、メッセージ2のいくつかのフォーマットを示す。本願では、フォーマットのうちのいずれか1つがメッセージ2に用いられ得る。
図11から図14に示されるメッセージ2のフォーマットはそれぞれ、アップリンクタイミングアドバンスコマンド(Timing Advance Command、TAC)フィールド及び一時セル無線ネットワーク一時識別子(TC‐RNTI)フィールドを含む。アップリンクタイミングアドバンスコマンドフィールド内の値は、タイミングアドバンス調整値を示し、かつ、アップリンク同期を実行するために、端末デバイスにより用いられる。無線ネットワーク一時識別子フィールド内の値は、アクセスネットワークデバイスによりセル内で端末デバイスに割り当てられる固有の識別子を示す。タイミングアドバンス調整値及びC‐RNTIに関する詳細については、従来技術を参照されたい。本明細書において詳細は記載されていない。
例えば、TC‐RNTIは、RNTI、ハッシュS‐TMSI、S‐TMSI、切捨て型S‐TMSI、アクセス乱数、IMSI、又は、MAC CEにおいて保持される端末デバイスの識別子などであってよい。端末デバイスの識別子は、本願において特に制限されることはない。
以下では、図11から図14に示されるメッセージ2のフォーマットを詳細に別々に説明する。
図11は、メッセージ2のフォーマットの概略図である。図11に示されるように、予約フィールド(R)内の値は、メッセージ2に含まれるアップリンクリソース割り当て(ULグラント)フィールドの数を示すために用いられる。例えば、予約フィールド内の値が1である場合、メッセージ2が2つのアップリンクリソース割り当てフィールド(ULグラント#1及びULグラント#2としてそれぞれ示される)を含むことを示しており、ULグラント#1は、ULグラント#2に隣接していない。ULグラント#1内の値は、RRCシグナリング#1を送信するために用いられる時間−周波数リソースを示すために用いられ、ULグラント#2内の値は、アップリンクデータを送信するために用いられる時間−周波数リソースを示すために用いられる。
図11に示されるメッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット(bit)数は、単なる例に過ぎず、メッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット数は、本願において特に制限されていないことを理解されたい。例えば、図12に示されるULグラント#1及びULグラント#2は、それぞれ20ビット及び16ビットを占有する。実際のアプリケーション中、ULグラント#1及びULグラント#2は、代わりに、それぞれ16ビット及び20ビットを占有してよい、又は、それぞれが16ビットを占有してよい。
図12は、メッセージ2の別のフォーマットの概略図である。図12に示されるように、予約フィールド(R)内の値は、メッセージ2に含まれるアップリンクリソース割り当て(ULグラント)フィールドの数を示すために用いられる。例えば、予約フィールド内の値が1である場合、メッセージ2が2つのアップリンクリソース割り当てフィールド(ULグラント#1及びULグラント#2としてそれぞれ示される)を含むことを示しており、ULグラント#1は、ULグラント#2に隣接している。ULグラント#1内の値は、RRCシグナリング#1を送信するために用いられる時間−周波数リソースを示すために用いられ、ULグラント#2内の値は、アップリンクデータを送信するために用いられる時間−周波数リソースを示すために用いられる。
図12に示されるメッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット数は、単なる例に過ぎず、メッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット数は、本願において特に制限されていないことを理解されたい。例えば、図12に示されるULグラント#1及びULグラント#2は、それぞれ20ビット及び16ビットを占有する。実際のアプリケーション中、ULグラント#1及びULグラント#2は、代わりに、それぞれ16ビット及び20ビットを占有してよい、又は、それぞれが16ビットを占有してよい。
図13は、メッセージ2の別のフォーマットの概略図である。図13に示されるように、予約フィールド(R)内の値は、アップリンクリソース割り当て(ULグラント)フィールドにより示される時間−周波数リソースの機能を示すために用いられる。例えば、予約フィールド内の値が1である場合、ULグラントフィールドにより示される時間−周波数リソースは、RRCシグナリング#1及びアップリンクデータを伝送するために用いられ、又は、予約フィールド内の値が0である場合、ULグラント内の値により示される時間−周波数リソースは、RRCシグナリング#1のみを伝送するために用いられる。代わりに、予約フィールド内の値が0である場合、ULグラントフィールドにより示される時間−周波数リソースは、RRCシグナリング#1及びアップリンクデータを伝送するために用いられ、又は、予約フィールド内の値が1である場合、ULグラント内の値により示される時間−周波数リソースは、RRCシグナリング#1のみを伝送するために用いられることを示す。図13に示されるメッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット数は、単なる例に過ぎず、メッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット数は、本願において特に制限されていないことを理解されたい。例えば、図13に示されるULグラントは、36ビットを占有する。実際のアプリケーション中、ULグラントは、30ビットを占有してよい。
図14は、メッセージ2のフォーマットの概略図である。図14に示されるように、第1予約フィールド(R#1)内の値、又は、第2予約フィールド(R#2)内の第1ビットの値は、メッセージ2に含まれるアップリンクリソース割り当て(ULグラント)フィールドの数を示すために用いられる。例えば、R#2内の値が1である場合、メッセージ2が、2つのアップリンクリソース割り当てフィールド(ULグラント#1及びULグラント#2としてそれぞれ示される)を含むことを示す。ULグラント#1内の値は、RRCシグナリング#1を送信するために用いられる時間−周波数リソースを示すために用いられ、ULグラント#2内の値は、アップリンクデータを送信するために用いられる時間−周波数リソースを示すために用いられる。
R#2内の第1ビットは、R#2内の任意のビットであってよいことを理解されたい。図6に示されるメッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット(bit)数は、単なる例に過ぎず、メッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット数は、本願において特に制限されていない。
図11から図14に示されるメッセージ2のフォーマットは、単なる例に過ぎず、図11から図14の他のフォーマット又は当該フォーマットの変形例が、本願の本実施形態におけるメッセージ2に関してさらに用いられてよいことをさらに理解されたい。例えば、メッセージ2内の各フィールドの位置は、図11から図14に示されるメッセージ2のフォーマットにおける各フィールドの位置とは異なっていてよい。別の例として、メッセージ2のフォーマットは、図11から図14に示されるフィールド以外のフィールドをさらに含んでよい、又は、メッセージ2のフォーマットは、図11から図14に示されるフィールドのうちの一部のみを含んでよい。
結論として、上述した実施形態において、予約されたビットは、2又はそれより多くのULグラントがあるか否か、又は、(データを伝送するために用いられ得る)多くのULグラントがあるか否かを示すために用いられ得る。
オプションで、RRCシグナリング#2は、メッセージ4(msg4)であってよい。
例えば、メッセージ4は、競合解決(Contention Resolution)メッセージ、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続再開メッセージ、RRC接続拒否メッセージ又はRRC接続解放メッセージであってよい。
さらに、メッセージ4は、代わりに、ランダムアクセスプロセスにおいて、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される新たに規定された第1RRCシグナリングであってよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
S1020、第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送する。
具体的には、端末デバイスは、RRCシグナリング#1に基づいて、アップリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信し、及び/又は、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#2に基づいて、端末デバイスにダウンリンクデータを送信する。
オプションで、アップリンクデータ及び/又はダウンリンクデータは、非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを用いて送信されてよい。
例えば、RRCシグナリング#1は、アップリンクデータを含むNAS PDUを保持してよい。具体的には、端末デバイスは、RRCシグナリング#1において保持されるNAS PDUを用いてアップリンクデータを送信してよい。別の例として、端末デバイスは、RRCシグナリング#1及びアップリンクデータを保持するNAS PDUをアクセスネットワークデバイスに同時に送信してよい、又は、端末デバイスは、RRCシグナリング#1を送信した直後に、アップリンクデータを保持するNAS PDUを送信する。
別の例として、RRCシグナリング#2は、ダウンリンクデータを含むNAS PDUを保持してよい。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#2において保持されるNAS PDUを用いて、ダウンリンクデータを送信してよい。別の例として、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#1及びダウンリンクデータを保持するNAS PDUを端末デバイスに同時に送信してよい、又は、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#2を送信した直後に、ダウンリンクデータを保持するNAS PDUを送信する。
オプションで、アップリンクデータ又はダウンリンクデータは、DRB又はSRB0を用いて送信されてよい。
本願では、1つのトランスポートブロックが、アップリンクデータ及びRRCシグナリング#1により多重化されてよい、又は、アップリンクデータ及びRRCシグナリング#1が、2又はそれより多くのトランスポートブロックとして別々に伝送されてよい。1つのトランスポートブロックが、ダウンリンクデータ及びRRCシグナリング#2により多重化されてよい、又は、ダウンリンクデータ及びRRCシグナリング#2が、2又はそれより多くのトランスポートブロックとして別々に伝送されてよい。
RRCシグナリング#1及びアップリンクデータが共に伝送される場合、RRCシグナリング#1が端末デバイスの識別子を保持してよい、又は、RRCシグナリング#1及びアップリンクデータが別々に伝送される場合、アップリンクデータが端末デバイスの識別子を保持してよい、又は、端末デバイスの識別子を用いてスクランブルされてよいことに留意されたい。同様に、RRCシグナリング#2及びダウンリンクデータが共に伝送される場合、RRCシグナリング#2が端末デバイスの識別子を保持してよい、又は、RRCシグナリング#2及びダウンリンクデータが別々に伝送される場合、ダウンリンクデータが端末デバイスの識別子を保持してよい、又は、端末デバイスの識別子を用いてスクランブルされてよい。
例えば、端末デバイスの識別子は、RNTI、ハッシュS‐TMSI、S‐TMSI、切捨て型S‐TMSI、アクセス乱数、IMSI、又は、MAC CEにおいて保持される端末デバイスの識別子などであってよい。端末デバイスの識別子は、本願において特に制限されることはない。
さらに、アップリンクデータ伝送が例として用いられる。アップリンクデータ及びRRCシグナリング#1が2つのトランスポートブロックとして別々に伝送され得る場合、アップリンクデータを保持するNAS PDUは、SRB1bis又はSRB0を用いて送信されてよい、又は、RRCシグナリング#1は、SRB0を用いて送信され、アップリンクデータは、DRBを用いて送信される。ダウンリンクデータ伝送の方式については、アップリンクデータ伝送の方式に対する参照が行われ得ることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは再び詳細を説明することはしていない。
さらに、端末デバイスが、NASメッセージを用いてメッセージ3においてアップリンクデータを送信する場合、NASメッセージは、制御プレーンサービス要求(Control Plane Service Request(ESMデータトランスポート))メッセージであってよい。
したがって、本願の本実施形態における方法によれば、RRC接続の確立を必要とすることなく、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の第1RRCシグナリングに基づいて、アップリンクデータ及び/又はダウンリンクデータが伝送され得る。これにより、データ伝送用のベアラを確立するために必要とされるシグナリングオーバヘッドを削減でき、デバイスの電力消費を削減できる。
以下では、図15から図18を参照して、早期アップリンクデータ伝送及び早期ダウンリンクデータ伝送の視点から本願の本実施形態におけるデータ伝送方法を別々に説明する。図15から図18に示され、かつ、図2におけるものと同一又は対応する段階、用語及び概念などについては、図2の上述した説明に対して参照が行われ得る。繰り返しを避けるために、図15から図18が説明される場合、同一又は対応する内容を再び詳細に説明することはしていないことを理解されたい。
一般性を失うことなく、以下では、RRCシグナリング#1の例としてメッセージ3を用い、RRCシグナリング#2の例としてメッセージ4を用いて本願の実施形態を説明する。
図15は、本願の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。図15に示される方法は、CPスキームに基づく早期アップリンクデータ伝送に適用可能である。
S1510、端末デバイスは、メッセージ1をアクセスネットワークデバイスに送信する。
メッセージ1は、早期アップリンクデータ伝送及び/又は早期ダウンリンクデータ伝送の方式で端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられる。
S1520、メッセージ1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ2を端末デバイスに送信する。
オプションで、本願の本実施形態では、アクセスネットワークデバイスがメッセージ1に基づいて、UEが早期アップリンクデータ伝送を実行する見込みであることを知った場合、アクセスネットワークデバイスは、アップリンクデータを伝送するために用いられるリソースを端末デバイスに割り当てる。
さらに、アップリンクデータを伝送するために用いられるリソースのサイズは、固定、例えば、100バイト(bytes)であってよい。代わりに、アップリンクデータを伝送するために用いられるリソースのサイズは、第1メッセージ(例えば、第1メッセージ又は第1メッセージ内のプリアンブルを送信するためのリソース)に応じてアクセスネットワークデバイスにより決定されてよい。つまり、第1メッセージ、例えば、第1メッセージを送信するためのリソース又は第1メッセージ内のプリアンブルは、アップリンクデータのサイズを示すためにさらに用いられてよく、その結果、アクセスネットワークデバイスは、アップリンクデータのサイズに基づいて、アップリンクデータを伝送するために用いられるリソースを適切に割り当てることができる。
S1530、端末デバイスは、メッセージ3をアクセスネットワークデバイスに送信する。
例えば、メッセージ3は、アップリンクデータを保持し得る。
例えば、メッセージ2が受信された後に、アップリンクデータが伝送される必要がある場合、端末デバイスは、メッセージ3を伝送している間に、早期アップリンクデータ伝送に用いられる予め構成又は予約されたリソース上でアップリンクデータを伝送してよい。
別の例として、端末デバイスは、メッセージ2により示されるターゲットリソース上でメッセージ3及びアップリンクデータを伝送してよい。
メッセージ3の規定は、上述した実施形態におけるものと同じである。特定のメッセージ名に限定されるものではない。
S1540、アクセスネットワークデバイスは、候補メッセージ#1をMMEに送信する。
候補メッセージ#1は、アップリンクデータを含む。例えば、候補メッセージ#1は、取得UE情報メッセージ(Retrieve UE Information Message)、初期UEメッセージ(Initial UE Message)又は別の新たに規定されたメッセージであってよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
この場合、MMEは、端末デバイスのアップリンクデータを取得することができ、これにより、早期アップリンクデータ伝送を実現する。
オプションで、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S1560、アクセスネットワークデバイスは、候補メッセージ#3を端末デバイスに送信する。
オプションで、候補メッセージ#3はメッセージ4であってよい。
さらに、候補メッセージ#3は、代わりに、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される新たに規定された第1RRCメッセージであってよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
オプションで、候補メッセージ#3は、インジケーション情報(例えば、インジケーション情報#2として示される)を保持してよい。インジケーション情報#2は、現在の手順又はセッションプロセスを終了できることを示すために、又は、端末デバイスがアイドルモードに戻る又はアイドルモードにとどまる必要があることを示すために用いられる。インジケーション情報#2は、終了インジケーション(End Indication)又は解放インジケーション(release indication)として表され得る。
オプションで、メッセージ4を受信した後に、端末デバイスは、メッセージ5をアクセスネットワークデバイスに送信する。例えば、メッセージ5は、RRC接続完了メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ又はRRC接続再開完了メッセージであってよい。
可能な実施例において、メッセージ5は、NASメッセージを保持していない。この場合、アクセスネットワークデバイスがダウンリンクデータを伝送する必要がある場合、メッセージ5を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信し、アイドルモードに戻るよう、又は、アイドルモードにとどまるよう端末デバイスに命令する。
別の可能な実施例において、メッセージ4(例えば、競合解決メッセージ、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開)を受信した後に、端末デバイスは、通常のRRC接続セットアップ処理にしたがってRRC接続を確立する。この場合、端末デバイスがアップリンクデータを有していない場合、端末デバイスは、ヌルNASメッセージ(例えば、NASメッセージ#1として示される)、例えば、ESMデータトランスポートをメッセージ5(例えば、RRC接続セットアップ完了、RRC接続再確立完了又はRRC接続再開完了)において送信してよい。NASメッセージ#1は、メッセージヘッダのみを有するが、データユニットを有していない。NASメッセージ#1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、初期UEメッセージ又は別のメッセージを用いて、NASメッセージ#1をMMEに送信する。メッセージを受信した後に、MMEは、NASメッセージを無視又は破棄してよい。後続の処理は、従来技術におけるものと同一である。簡潔にするために、ここでは詳細を説明しない。
さらに別の可能な実施例では、端末デバイスは、メッセージ5(例えば、RRC接続セットアップ完了、RRC接続再確立完了又はRRC接続再開完了)において、メッセージ3内のNASメッセージ、例えば、制御プレーンサービス要求(Control Plane Service Request(ESMデータトランスポート))メッセージと同じであるNASメッセージ(例えば、NASメッセージ#2として示される)を送信してよい。さらに、NASメッセージ#2は、インジケーション情報(例えば、インジケーション情報#3として示される)を含んでよく、インジケーション情報#3は、NASメッセージ#2が、メッセージ3において伝送されるNASメッセージと同じであることを示すために用いられる。NASメッセージ#2を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、NASメッセージをMMEに送信し、MMEは、インジケーション情報に基づいて、メッセージを無視してよい。
さらに別の可能な実施例において、UEは、NASメッセージ(例えば、NASメッセージ#3として示される)をメッセージ5(例えば、RRC接続セットアップ完了、RRC接続再確立完了又はRRC接続再開完了)において送信してよい。NASメッセージ#3は、インジケーション情報(例えば、インジケーション情報#4として示される)を含んでよい。インジケーション情報#4は、MMEが後続の処理を実行しやすくするために、NASメッセージ#3と従来技術におけるメッセージ5内のNASメッセージとを区別するために用いられる。MMEは、インジケーション情報#4を受信した後に、NASメッセージを無視又は破棄してよい。代わりに、NASメッセージ及びインジケーション情報は2つのフィールドである。したがって、NASメッセージ#3は、インジケーション情報を保持してよい、又は、NASメッセージ#3及びインジケーション情報は、異なるフィールドであってよい。NASメッセージ#3のアプリケーションシナリオは以下のとおりである。NASメッセージ#3は、RRCシグナリング#1を用いてアップリンクデータが伝送されており、かつ、メッセージ5内に他のアップリンクNASデータがない場合だけ用いられる。端末デバイスは、メッセージ3においてNASメッセージを送信する。その結果、上述した実装例において、NASメッセージが既存のメッセージ5及び初期UEメッセージにおいて必須であるという問題を克服できる。
上述した実装例は、1つのダウンリンクパケットがあるが、アクセスネットワークデバイスがダウンリンクパケットを伝送できない場合に、又は、コアネットワークデバイスが複数のダウンリンクパケットを有する場合に、データを伝送するために用いられてよい。
このように、MMEがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、候補メッセージ#3内のインジケーション情報#2にしたがって前もって解放され得る、又は、端末は、候補メッセージ#3内のインジケーション情報#2にしたがってアイドルモードにとどまるよう命令される。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
さらに、候補メッセージ#3がRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開メッセージである場合、候補メッセージ#3は、リダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
候補メッセージ#3がRRC接続拒否メッセージである場合、候補メッセージ#3は、インジケーション情報をさらに保持してよい。当該インジケーション情報は、アイドルモードに戻る、又は、アイドルモードにとどまるよう端末に命令するために用いられる。
オプションで、候補メッセージ#3は、ダウンリンクデータを保持してよい。
さらに、ダウンリンクデータは、NAS PDU内でカプセル化され得る。つまり、候補メッセージ#3は、ダウンリンクデータを含むNAS PDUを保持してよい。NAS PDUは、SRB0上で保持され得る。
ダウンリンクデータは、ページング(Paging)メッセージを用いて、MMEによりアクセスネットワークデバイスに送信され得る、又は、候補メッセージ#2を用いてMMEによりアクセスネットワークデバイスに送信され得る。
さらに、MMEが候補メッセージ#2を送信した後で、かつ、アクセスネットワークデバイスが候補メッセージ#3を送信する前に、ダウンリンクデータは、代わりに、MMEにより、MMEとアクセスネットワークデバイスとの間のダウンリンクNASトランスポートを通じてアクセスネットワークデバイスに送信され得る。
例えば、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスによりスケジューリングされ得るデータパケットのサイズを前もってMMEに通知してよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、候補メッセージ#1を用いて、アクセスネットワークデバイスによりスケジューリングされ得るデータパケットのサイズを示す。MMEは、ダウンリンクデータを複数のパケットに分けて、これらのパケットをアクセスネットワークデバイスに送信してよい。この場合、アクセスネットワークデバイスは、複数のデータパケットを端末デバイスに連続的に送信してよい。各データパケットは、端末デバイスの識別子情報を保持する。最後のデータパケットを送信した後に、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスを解放するために、又は、アイドルモードに戻る又はアイドルモードにとどまるように端末に命令するために、インジケーション情報#2を端末に送信してよい。
オプションで、ダウンリンクデータが、候補メッセージ#2を用いてMMEによりアクセスネットワークデバイスに送信される場合、S1560の前に、方法は、以下の段階をさらに含む。
S1550、MMEは、候補メッセージ#2をアクセスネットワークデバイスに送信し、候補メッセージ#2は、ダウンリンクデータを含む。
例えば、候補メッセージ#2は、UE情報転送メッセージ(UE Information Transfer Message)、ダウンリンクNASトランスポートメッセージ(Downlink NAS Transport Message)又は新たに規定されたメッセージであってよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
オプションで、候補メッセージ#2は、さらに、インジケーション情報(例えば、インジケーション情報#1として示される)を含んでよい。インジケーション情報#1は、現在の手順又はセッションプロセスを終了できることを示すために、又は、端末デバイスがアイドルモードに戻る又はアイドルモードにとどまる必要があることを示すために用いられる。インジケーション情報#1は、終了インジケーション(End Indication)として表され得る。
例えば、MMEが候補メッセージ#2をアクセスネットワークデバイスに送信するときにダウンリンクデータがなければ、MMEは、インジケーション情報をメッセージに加えてよい。インジケーション情報は、手順を終了することを示すために、又は、アイドルモードに戻る又はアイドルモードにとどまるよう端末デバイスに命令することをアクセスネットワークデバイスに命令するために用いられる。
例えば、MMEが候補メッセージ#2をアクセスネットワークデバイスに送信する場合、ダウンリンクデータがあり、かつ、1つのデータパケットのみがあるときに、MMEは、インジケーション情報をメッセージに加える。インジケーション情報は、手順を終了することを示すために、又は、アイドルモードに戻る又はアイドルモードにとどまるよう端末デバイスに命令することをアクセスネットワークデバイスに命令するために用いられる。
例えば、複数の端末のダウンリンクパケットがMMEに到着した場合、MMEは、候補メッセージ#2をアクセスネットワークデバイスに送信する場合、インジケーション情報を候補メッセージ#2に加えない。この場合、端末デバイスは、接続モードに入っておらず、アイドルモード又はアイドルモードと接続モードとの間の中間モードにあり、又は、端末のステータスは、エアインタフェースが接続モードに入っておらず、かつ、S1インタフェースが接続モードに入っている状態であることを理解されたい。
したがって、MMEは、インジケーション情報#1を送信することにより、アイドルモードに戻るよう、又は、アイドルモードにとどまるよう端末デバイスに命令することをアクセスネットワークデバイスに命令し得る。インジケーション情報#2は、インジケーション情報#1と同一であってよい、又は、インジケーション情報#1とは異なっていてよいことをさらに理解されたい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
さらに、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信した後に、アクセスネットワークデバイスは、肯定応答(Acknowledgement、ACK)をMMEに送信してよく、例えば、NAS供給ACKを送信する。アクセスネットワークデバイスがダウンリンクデータを端末デバイスに送信したことを示すためにACKが用いられ、MMEは、ページングメッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する必要がない。
オプションで、S1560において、アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信しない場合、アクセスネットワークデバイスは、データが送信に成功しなかったことをMMEにフィードバックしてよい、又は、送信されていないデータをMMEに送信してよい。MMEは、ページング方式を用いてよく、その結果、端末デバイスはデータを取得する。
したがって、本願の本実施形態におけるデータ伝送方法によれば、RRC接続の確立を必要とすることなく、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信された第1RRCシグナリングに基づいて、アップリンクデータが伝送され得る。これにより、電力消費及びシグナリングオーバヘッドを削減できる。
図16は、本願の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。図16に示される方法は、UPスキームに基づく早期アップリンクデータ伝送に適用可能である。以下に現れ、かつ、図16におけるものと同一又は対応する用語及び概念などについては、図15の上述した説明に対して参照が行われ得ることに留意されたい。以下では、繰り返しを避けるために再び詳細を説明することはしていない。
S1610、端末デバイスは、メッセージ1をアクセスネットワークデバイスに送信する。
S1620、メッセージ1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ2を端末デバイスに送信する。
S1630、端末デバイスは、メッセージ3をアクセスネットワークデバイスに送信する。
メッセージ3は、アップリンクデータを含み、アップリンクデータは、データ無線ベアラDRBを用いて送信され得る。アップリンクデータは、暗号化される必要がある。以前の接続においてネクストホップチェーンカウント(next hop chaining count、NCC)を取得することにより、鍵が更新され得る。
さらに、データを送信するために端末デバイスにより用いられるベアラDRBは、以前の接続におけるDRBに基づいて構成されてよい、又は、デフォルトのDRBを用いて構成されてよい。以前の接続におけるDRBを用いてDRBが構成されており、かつ、アクセスネットワークデバイスが構成をサポートしていない場合、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスを再度構成する、例えば、RRC再構成メッセージ又はRRC接続再開メッセージを用いて端末デバイスを構成する。
さらに、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S1640、アクセスネットワークデバイスは、第2要求メッセージをMMEに送信する。
オプションで、第2要求メッセージの内容は、UEコンテキスト再開要求(UE Context Resume Request)メッセージの内容と同一であってよい。
さらに、第2要求メッセージは、UEコンテキスト再開要求メッセージであってよい。
メッセージ3を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、完全性に関するショートメッセージ認証コード(short Message Authentication Code for Integrity、short‐MAC‐I)に基づいて、端末デバイスを検証する。アクセスネットワークデバイスが元のアクセスネットワークデバイスではない場合、ショートMAC‐Iは、X2インタフェースを通じてソースアクセスネットワークデバイスに送信される必要がある。ソースアクセスネットワークデバイスは、検証を実行し、検証が成功した後に、端末デバイスのコンテキスト情報を現在のアクセスネットワークデバイスに送信する。現在のアクセスネットワークデバイスは、後続の工程を実行する。
さらに、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S1650、MMEは、第2要求メッセージに基づいて、第2応答メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。
オプションで、第2応答メッセージの内容は、UEコンテキスト再開応答(UE Context Resume Response)メッセージの内容と同一であってよい。
さらに、第2応答メッセージは、UEコンテキスト再開応答メッセージである。
受信した第2応答メッセージに基づいて、アクセスネットワークデバイスにより受信されるデータに対応する無線アクセスベアラ(E‐UTRAN radio access bearer、E‐RAB)が拒否されたことを、アクセスネットワークデバイスが見つけた場合、アクセスネットワークデバイスは、RRC接続再開メッセージ又はRRC接続セットアップメッセージを端末デバイスに送信する。RRC接続再開メッセージ又はRRC接続セットアップメッセージは、インジケーション情報を含んでよい。当該インジケーション情報は、E‐RAB上でのデータ伝送が拒否又は失敗したことを示すために、又は、端末デバイスが前に送信されたデータパケットを再送信する必要があることを示すために用いられる。この場合、アクセスネットワークデバイスは、データ伝送用に追加のULグラントを割り当てる。
S1660、第2応答メッセージを受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、アップリンクデータをS‐GWに送信する。
この場合、S‐GWは、端末デバイスのアップリンクデータを取得でき、これにより、早期アップリンクデータ伝送を実現する。
オプションで、方法は、以下の段階をさらに含んでよい。
S1670、アップリンクデータの送信に成功した後に、アクセスネットワークデバイスは、UEコンテキスト解放要求メッセージ、UEコンテキスト一時停止要求メッセージ又は接続解放要求メッセージをMMEに送信してよい。
S1680、MMEは、UEコンテキスト解放要求メッセージに基づいて、UEコンテキスト解放メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信し、MMEは、UEコンテキスト一時停止要求メッセージに基づいて、UEコンテキスト一時停止完了メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信し、又は、MMEは、接続解放要求に基づいて、UEコンテキスト解放メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。
S1690、アクセスネットワークデバイスは、候補メッセージ#4を端末デバイスに送信する。
オプションで、候補メッセージ#4は、メッセージ4、例えば、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開メッセージであってよい、又は、RRC接続解放メッセージであってよい。
さらに、候補メッセージ#4は、代わりに、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される新たに規定された第1RRCメッセージであってよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
候補メッセージ#4は、候補メッセージ#3と同一であってよい、又は、候補メッセージ#3とは異なっていてよいことを理解されたい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
オプションで、候補メッセージ#4は、インジケーション情報(例えば、インジケーション情報#5として示される)を保持してよい。インジケーション情報#5は、現在の手順又はセッションプロセスを終了できることを示すために、又は、端末デバイスがアイドルモードに戻る又はアイドルモードにとどまる必要があることを示すために用いられる。インジケーション情報#5は、終了インジケーション(End Indication)として表され得る。
インジケーション情報#5は、インジケーション情報#2と同一であってよい、又は、インジケーション情報#2とは異なっていてよいことを理解されたい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
このように、S‐GWがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、候補メッセージ#4内のインジケーション情報#5にしたがって前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
さらに、候補メッセージ#4がRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開メッセージである場合、候補メッセージ#4は、リダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
オプションで、候補メッセージ#4は、ダウンリンクデータを保持してよい。
ダウンリンクデータがアクセスネットワークデバイスに到着したが、アクセスネットワークデバイスがダウンリンクデータを端末デバイスに送信できない場合、S1560におけるいくつかの方式と同様の方式、例えば、RRC接続が確立され、ヌルNASメッセージ又はインジケーション情報がメッセージ5に置かれると、通常のデータ伝送手順が用いられる方式で伝送が実行される。
したがって、本願の本実施形態におけるデータ伝送方法によれば、RRC接続の確立を必要とすることなく、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される第1RRCシグナリングに基づいて、アップリンクデータが伝送され得る。これにより、電力消費及びシグナリングオーバヘッドを削減できる。
図17は、本願の別の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。図17に示される方法は、CPスキームに基づく早期ダウンリンクデータ伝送に適用可能である。
S1710、端末デバイスは、メッセージ1をアクセスネットワークデバイスに送信する。
S1720、メッセージ1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ2を端末デバイスに送信する。
S1730、端末デバイスは、メッセージ3をアクセスネットワークデバイスに送信し、メッセージ3は、サービス要求メッセージ(Service Request Message)を含み得る。
上述した実施形態で説明したように、メッセージ3は、既存のRRCシグナリング又は新たに規定されたRRCシグナリングであってよい。
メッセージ3におけるインジケーション情報(例えば、インジケーション情報#6として示される)は、端末デバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行することを示すために用いられ得る。つまり、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される第1RRCシグナリングに基づいて、ダウンリンクデータが伝送される。インジケーション情報#6を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、比較的早くにコアネットワークデバイスとのシグナリングインタラクションをトリガしてよい。
S1740、メッセージ3を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、要求メッセージをMMEに送信する。
要求メッセージは、取得UE情報メッセージ、初期UEメッセージ又は別の新たに規定されたメッセージであってよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
S1750、要求メッセージを受信した後に、MMEは、ダウンリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信する。
オプションで、MMEは、UE情報転送メッセージ(UE Information Transfer Message)又はダウンリンクNASトランスポートメッセージ(Downlink NAS Transport Message)を用いて、アクセスネットワークデバイスをダウンリンクデータに送信してよい。
S1760、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ4を用いて、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する。
さらに、メッセージ4は、アイドルモードにとどまるよう、又は、アイドルモードに戻るよう端末デバイスに命令するために用いられる。端末デバイスは、メッセージ4に基づいて、アイドルモードに戻る、又は、アイドルモードにとどまる。
したがって、本願の本実施形態におけるデータ伝送方法によれば、ダウンリンクデータがメッセージ4を用いて伝送され得る。つまり、早期ダウンリンクデータ伝送が実現され得ることで、電力消費及びシグナリングオーバヘッドを削減できる。
図18は、本願の別の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。図18に示される方法は、UPスキームに基づく早期ダウンリンクデータ伝送に適用可能である。
S1810、端末デバイスは、メッセージ1をアクセスネットワークデバイスに送信する。
S1820、メッセージ1を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ2を端末デバイスに送信する。
S1830、端末デバイスは、メッセージ2に基づいて、メッセージ3をアクセスネットワークデバイスに送信し、メッセージ3は、サービス要求メッセージ(Service Request Message)を含み得る。
S1840、メッセージ3においてサービス要求メッセージを受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、サービス要求メッセージをMMEに送信する。
オプションで、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスコンテキスト再開要求メッセージを用いて、サービス要求メッセージをMMEに送信してよい。
S1850、MMEは、サービス要求メッセージに基づいて、サービス応答メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。
オプションで、アクセスネットワークデバイスにより送信された端末デバイスコンテキスト再開要求メッセージを受信した後に、MMEは、端末デバイスコンテキスト再開応答メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信してよい。
S1860、MMEは、修正ベアラ要求メッセージをS‐GWに送信する。
S1870、S‐GWは、修正ベアラ応答メッセージをMMEに返すことで、S‐GWは、アクセスネットワークデバイスのアドレスを取得できる。
S1880、S‐GWは、ダウンリンクデータをアクセスネットワークデバイスに送信する。
S1890、アクセスネットワークデバイスは、メッセージ4を用いて、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信する。
オプションで、S1890の前に、アクセスネットワークデバイスがS‐GWにより送信されたダウンリンクデータを受信した後に、方法は、さらに、
アクセスネットワークデバイスにより、UEコンテキスト解放要求メッセージ、UEコンテキスト一時停止要求メッセージ、接続解放要求メッセージ又は別の解放要求メッセージをMMEに送信する段階と、
MMEにより、UEコンテキスト解放要求メッセージに基づいて、UEコンテキスト解放コマンドメッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する段階、MMEにより、UEコンテキスト一時停止要求メッセージに基づいて、UEコンテキスト一時停止完了メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する段階、又は、MMEにより、接続解放要求に基づいて、UEコンテキスト解放メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する段階と、
アクセスネットワークデバイスにより、UEコンテキスト解放コマンドメッセージ又はUEコンテキスト一時停止完了メッセージに基づいて、候補メッセージ#5を端末デバイスに送信する段階と
を含んでよい。
オプションで、候補メッセージ#5はメッセージ4であってよい。
例えば、メッセージ4は、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ、RRC接続再開メッセージ又はRRC接続解放メッセージであってよい。
さらに、候補メッセージ#5は、代わりに、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される新たに規定された第1RRCメッセージであってよい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
候補メッセージ#5は、候補メッセージ#3と同一であってよい、又は、候補メッセージ#3とは異なっていてよいことを理解されたい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
オプションで、候補メッセージ#5は、インジケーション情報(例えば、インジケーション情報#6として示される)を保持してよい。インジケーション情報#5は、現在の手順又はセッションプロセスを終了できることを示すために、又は、端末デバイスがアイドルモードに戻る又はアイドルモードにとどまる必要があることを示すために用いられる。インジケーション情報#6は、終了インジケーション(End Indication)として表され得る。
インジケーション情報#6は、インジケーション情報#2と同一であってよい、又は、インジケーション情報#2とは異なっていてよいことを理解されたい。これは、本願の本実施形態において限定されるものではない。
このように、S‐GWがダウンリンクデータ伝送を有していない場合、端末デバイスは、候補メッセージ#5内のインジケーション情報#6にしたがって前もって解放され得る。従来技術における解放手順と比較して、これは、シグナリングオーバヘッドを削減でき、端末デバイスの電力消費を削減できる。
さらに、候補メッセージ#5がRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開メッセージである場合、候補メッセージ#5は、RRC接続解放メッセージにおける関連情報、例えば、解放原因又はリダイレクトインジケーションを含んでもよい。
候補メッセージ#5がRRC接続拒否メッセージである場合、候補メッセージ#5は、原因値を保持してもよい。原因値は、なぜRRC接続が拒否されたかの原因を示す。
候補メッセージ#5がRRC接続解放メッセージである場合、端末は、アイドルモードに戻る又はアイドルモードにとどまるよう命令される。候補メッセージ#5は、端末デバイスの識別子情報を保持してよい。具体的には、端末デバイスの識別子情報は、MAC CEにおいて保持され得る、又は、PDCCHを用いてスクランブルされ得る。
オプションで、S1890では、アクセスネットワークデバイスは、候補メッセージ#5を用いて、ダウンリンクデータを端末デバイスに送信してよい。
したがって、本願の本実施形態におけるデータ伝送方法によれば、RRC接続の確立を必要とすることなく、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される第1RRCシグナリングに基づいて、アップリンクデータが伝送され得る。これにより、電力消費及びシグナリングオーバヘッドを削減できる。
オプションで、可能な実施例において、端末デバイスがページングメッセージを受信した場合、ページングメッセージは、アクセスネットワークデバイスが早期ダウンリンクデータ伝送の工程を実行する必要があることを示すインジケーション情報を含んでよい。このように、端末デバイスは、早期ダウンリンクデータ伝送の工程に基づいて、後続の手順を実行してよい。さらに、コアネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する必要があることを示すインジケーション情報を、アクセスネットワークデバイスに送信されるページングメッセージに加えてよい。ページングメッセージを端末に送信する前に、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークからダウンリンクパケット及び/又はインジケーション情報を受信する。インジケーション情報は、早期データ伝送(例えば、早期ダウンリンクデータ伝送)の方式で、ダウンリンクデータパケットが端末に送信され得ることを示すために用いられる。
オプションで、端末デバイスが接続モードにある場合、アクセスネットワークデバイスはまた、PDCCHを用いてインジケーションを端末デバイスに送信して、早期データ伝送、例えば、早期アップリンクデータ伝送又は早期ダウンリンクデータ伝送の方式でUEがランダムアクセスを実行する、すなわち、PDCCH命令を用いてランダムアクセスを実行する必要があることを示してよい。特定のインジケーション情報がDCIにおいて保持され得る。代わりに、UEによりアクセスされ、かつ、アクセスネットワークデバイスにより示されるリソースの位置は、早期データ伝送を実現するために、早期データ伝送に用いられるリソースの位置である。このように、接続モードにおいて、アクセスネットワークデバイスは、PDCCHを用いて、早期データ伝送を実行するようUEに命令できる。
図19は、本願の実施形態に係る端末デバイス1900の概略ブロック図である。図19に示されるように、端末デバイス1900は、処理ユニット1910及び送受信ユニット1920を含む。
処理ユニット1910は、第1インジケーションを生成するように構成され、第1インジケーションは、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられ、及び/又は、
第1インジケーションは、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスがデータを伝送することを示すために用いられる。
送受信ユニット1920は、処理ユニットにより生成された第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信し、第1RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間でデータを伝送するように構成される。
処理ユニット1910は、プロセッサにより実装されてよく、送受信ユニット1920は、送受信機により実装されてよいことを理解されたい。
端末デバイス1900は、上述した方法において説明された端末デバイスに対応してよく、端末デバイス1900内のモジュール又はユニットは、図10から図18に示される方法の実施形態における端末デバイスにより実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成されることをさらに理解されたい。ここでは、繰り返しを避けるためにそれらの詳細な説明が省略されている。
図20は、本願の実施形態に係るアクセスネットワークデバイス2000の概略ブロック図である。図20に示されるように、アクセスネットワークデバイス2000は、処理ユニット2010及び送受信ユニット2020を含む。
処理ユニット2010は、
端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信することであって、第1インジケーションは、端末デバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、
及び/又は、
第1インジケーションは、アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、受信することと、
第1RRCシグナリングに基づいて、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータを伝送することと
を実行するように送受信ユニット2020を制御するように構成される。
処理ユニット2010は、プロセッサにより実装されてよく、送受信ユニット2020は、送受信機により実装されてよいことを理解されたい。
アクセスネットワークデバイス2000は、上述した方法において説明されたアクセスネットワークデバイスに対応してよく、アクセスネットワークデバイス2000内のモジュール又はユニットは、図10から図18に示される方法の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスにより実行される動作又は処理プロセスを実行するように構成されることをさらに理解されたい。ここでは、繰り返しを避けるためにそれらの詳細な説明が省略されている。
本願の実施形態は、プロセッサに適用され得る、又は、プロセッサにより実装され得る。プロセッサは、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、上述した方法の実施形態における段階は、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を用いて、又は、ソフトウェア形式の命令を用いて実装され得る。プロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってよい。代わりに、プロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は別のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、又は、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサは、本願の実施形態で開示される方法、段階及び論理ブロック図を実装又は実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよい、又は、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってよい。本願の実施形態を参照して開示される方法における段階は、ハードウェアデコードプロセッサを用いて直接的に実行及び実現され得る、又は、デコードプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアユニットの組み合わせを用いて実行及び実現され得る。ソフトウェアユニットは、当該分野における成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ又はレジスタに配置され得る。記憶媒体は、メモリに配置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出して、プロセッサのハードウェアを用いて、上述した方法における段階を実行する。
本願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでよいことをさらに理解されたい。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(read‐only memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable PROM、 EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよく、外部キャッシュとして用いられる。説明の限定として解釈されることのない例を用いて、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトランバスダイナミックランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)といったRAMの多くの形式が用いられてよい。本明細書で説明されるシステム及び方法におけるメモリは、これらに限定されるものではないが、任意の他の適切なタイプのメモリを含むことに留意されたい。
本明細書において用語「及び/又は」は、関連する対象を説明するための対応関係のみを表現し、3つの関係が存在し得ることを表すことを理解されたい。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及び、Bのみが存在するという3つの場合を表し得る。さらに、本明細書において符号「/」は概して、関連する対象間の「又は」の関係を示す。
本願の様々な実施形態において、上述の処理のシーケンス番号は、実行順序を意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するなんらかの限定として解釈されるべきではない。
当業者であれば、本明細書で開示される実施形態において説明した例を参照して、ユニット及びアルゴリズムの段階が、電子ハードウェア、又は、コンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせにより実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェア又はソフトウェアにより実行されるかは、技術的解決手段の特別な適用及び設計制約に依存する。当業者であれば、異なる方法を用いて特定のアプリケーションごとに、説明された機能を実装してよいが、当該実装が本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
説明を簡便かつ簡潔にするために、上述のシステム、装置及びユニットの詳細な作業工程については、上述した方法の実施形態の対応する処理に対して参照が行われ得ることで当業者による理解を分かりやすくできるので、ここでは再び詳細を説明することはしていない。
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置及び方法が他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明した装置の実施形態は、単なる例に過ぎない。例えば、ユニット区分は、論理的な機能区分に過ぎず、実際の実装中に他の区分であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに一体化又は統合されてよい、又は、いくつかの特徴が無視されてよい又は実行されなくてよい。さらに、図示され、又は、論じられた相互の連結若しくは直接的な連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実装されてよい。装置又はユニット間の間接的な連結又は通信接続は、電気的形式、機械的形式又は他の形式で実装されてよい。
別個の部品として表現されたユニットは、物理的に分離されてもそうでなくてもよく、ユニットとして示される部品は、物理ユニットであってもそうでなくてもよく、1か所に配置されてもよく、又は、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部又はすべては、実施形態における解決手段の目的を実現するために、実際の要件にしたがって選択されてよい。
さらに、本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよく、又は、当該ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、又は、2又はそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、当該機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、基本的に本願の技術的解決手段又は従来技術に対して貢献する部分又は技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形式で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納されており、(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスなどであり得る)コンピュータデバイスが、本願の実施形態において説明された方法における段階のすべて又は一部を実行することを可能にするためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read‐only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
上述した説明は、本願の特定の実施例に過ぎないが、本願の保護範囲を限定することを目的とするものではない。本願で開示される技術的範囲内で当業者が考え付きやすい任意の変形又は置換が本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
解放メッセージがRRC接続解放メッセージであり、かつ、端末デバイスの識別子情報を保持する場合、端末デバイスをアイドルモードへと直接的に解放させるために、識別子を保持するメディアアクセス制御エレメント(Media Access Control、MAC CE)がRRCメッセージに代わりに加えられてよい。
例えば、システムメッセージはまた、第1RRCシグナリングメッセージにおいて端末デバイスにより送信されるアップリンクデータのデータ量の上限又は閾値、又は、第1アップリンクRRCメッセージ及びアップリンクデータのデータ量の上限又は閾値、又は、第1RRCシグナリングメッセージ以外のアップリンクデータの伝送が許容されているデータ量の上限又は閾値、例えば、20バイトを示してよい。送信対象のアップリンクデータの量が、システムブロードキャストデータの量の上限又は閾値を超えていることを端末デバイスが見つけた場合、端末デバイスは、通常のデータ伝送方式でのアクセスを実行することを選択してよい。端末デバイスにより送信される必要があるアップリンクデータの量が、データ量の上限又は閾値より少ない場合、端末デバイスは、早期アップリンクデータ伝送の方式で、データを送信することを選択してよい。
さらに、アクセスネットワークデバイスがRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開メッセージを送信する場合、当該メッセージは、端末デバイスの接続を解放するために、RRC接続解放メッセージにおける関連情報を含んでよい。メッセージは、具体的には、解放原因及びリダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
さらに、アクセスネットワークデバイスがRRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ又はRRC接続再開メッセージを送信する場合、当該メッセージは、端末デバイスの接続を解放するために、RRC接続解放メッセージにおける関連情報を含んでよい。メッセージは、具体的には、解放原因及びリダイレクトインジケーションなどを含んでよい。
図11に示されるメッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット(bit)数は、単なる例に過ぎず、メッセージ2内の各フィールドにより占有されるビット数は、本願において特に制限されていないことを理解されたい。例えば、図11に示されるULグラント#1及びULグラント#2は、それぞれ20ビット及び16ビットを占有する。実際のアプリケーション中、ULグラント#1及びULグラント#2は、代わりに、それぞれ16ビット及び20ビットを占有してよい、又は、それぞれが16ビットを占有してよい。
別の例として、RRCシグナリング#2は、ダウンリンクデータを含むNAS PDUを保持してよい。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#2において保持されるNAS PDUを用いて、ダウンリンクデータを送信してよい。別の例として、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#2及びダウンリンクデータを保持するNAS PDUを端末デバイスに同時に送信してよい、又は、アクセスネットワークデバイスは、RRCシグナリング#2を送信した直後に、ダウンリンクデータを保持するNAS PDUを送信する。
オプションで、可能な実施例において、端末デバイスがページングメッセージを受信した場合、ページングメッセージは、アクセスネットワークデバイスが早期ダウンリンクデータ伝送の工程を実行する必要があることを示すインジケーション情報を含んでよい。このように、端末デバイスは、早期ダウンリンクデータ伝送の工程に基づいて、後続の手順を実行してよい。さらに、コアネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスが早期ダウンリンクデータ伝送を実行する必要があることを示すインジケーション情報を、アクセスネットワークデバイスに送信されるページングメッセージに加えてよい。ページングメッセージを端末に送信する前に、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスからダウンリンクパケット及び/又はインジケーション情報を受信する。インジケーション情報は、早期データ伝送(例えば、早期ダウンリンクデータ伝送)の方式で、ダウンリンクデータパケットが端末に送信され得ることを示すために用いられる。
上述した説明は、本願の特定の実施例に過ぎないが、本願の保護範囲を限定することを目的とするものではない。本願で開示される技術的範囲内で当業者が考え付きやすい任意の変形又は置換が本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[項目1]
データ伝送方法であって、
端末デバイスにより、第1インジケーションをアクセスネットワークデバイスに送信する段階であって、上記第1インジケーションは、上記端末デバイスにより上記アクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、及び/又は
上記第1インジケーションは、上記アクセスネットワークデバイスにより上記端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、段階と、
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを伝送する段階と
を備える方法。
[項目2]
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを上記伝送する段階は、
上記データを上記第1RRCシグナリングに加えることにより、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを伝送する段階を有する、項目1に記載の方法。
[項目3]
上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを上記伝送する段階は、
非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを用いて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを伝送する段階、又は、
データ無線ベアラDRBを用いて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを伝送する段階
を有する、項目1又は2に記載の方法。
[項目4]
上記第1RRCシグナリングは、メッセージ3又はメッセージ4である、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
上記メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであり、及び/又は、
上記メッセージ4は、
競合解決メッセージ、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ及びRRC接続再開メッセージのうちのいずれか1つのメッセージである、項目4に記載の方法。
[項目6]
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを上記伝送する段階の前に、上記方法は、さらに、
上記端末デバイスにより、システムメッセージを受信する段階であって、上記システムメッセージは、データ量情報を有し、上記データ量情報は、上記第1RRCシグナリングに基づいて上記端末デバイスにより伝送され得る最大データ量を示すために用いられる、段階を備え、
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを上記伝送する段階は、
上記データのデータ量が上記最大データ量より少ない又は上記最大データ量に等しいと上記端末デバイスが判定した場合、上記端末デバイスにより、上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスに上記データを伝送する段階を有する、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
データ伝送方法であって、
アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信する段階であって、上記第1インジケーションは、上記端末デバイスにより上記アクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、及び/又は、
上記第1インジケーションは、上記アクセスネットワークデバイスにより上記端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、段階と、
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを伝送する段階と
を備える方法。
[項目8]
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを上記伝送する段階は、
上記データを上記第1RRCシグナリングに加えることにより、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを伝送する段階を有する、項目7に記載の方法。
[項目9]
上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを上記伝送する段階は、
非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを用いて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを伝送する段階、又は、
データ無線ベアラDRBを用いて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを伝送する段階
を有する、項目7又は8に記載の方法。
[項目10]
上記第1RRCシグナリングは、メッセージ3又はメッセージ4である、項目7から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目11]
上記メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであり、及び/又は、
上記メッセージ4は、
競合解決メッセージ、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ及びRRC接続再開メッセージのうちのいずれか1つのメッセージである、項目10に記載の方法。
[項目12]
上記方法は、さらに、
上記アクセスネットワークデバイスにより、上記NAS PDUをコアネットワークデバイスに送信する段階を備える、項目9に記載の方法。
[項目13]
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを上記伝送する段階の前に、上記方法は、さらに、
上記アクセスネットワークデバイスにより、上記コアネットワークデバイスにより送信された上記NAS PDUを受信する段階を備え、
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを上記伝送する段階は、
上記アクセスネットワークデバイスにより、上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスに上記NAS PDUを伝送する段階を有する、項目9に記載の方法。
[項目14]
上記NAS PDUを保持するNASメッセージはインジケーション情報を有し、上記インジケーション情報は、アイドルモードにとどまるよう上記端末デバイスに命令することを上記アクセスネットワークデバイスに命令するために用いられる、項目13に記載の方法。
[項目15]
端末デバイスであって、
処理ユニット及び送受信ユニットを備え、
上記処理ユニットは、第1インジケーションを生成するように構成され、上記第1インジケーションは、上記端末デバイスにより上記アクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられ、及び/又は、
上記第1インジケーションは、上記アクセスネットワークデバイスにより上記端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスがデータを伝送することを示すために用いられ、
上記送受信ユニットは、上記処理ユニットにより生成された上記第1インジケーションを上記アクセスネットワークデバイスに送信し、上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを伝送するように構成される、端末デバイス。
[項目16]
上記送受信ユニットは、具体的には、
上記データを上記第1RRCシグナリングに加えることにより、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを伝送するように構成される、項目15に記載の端末デバイス。
[項目17]
上記送受信ユニットは、具体的には、
非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを用いて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを伝送する、又は、
データ無線ベアラDRBを用いて、上記端末デバイスと上記アクセスネットワークデバイスとの間で上記データを伝送する
ように構成される、項目15又は16に記載の端末デバイス。
[項目18]
上記第1RRCシグナリングは、メッセージ3又はメッセージ4である、項目15から17のいずれか一項に記載の端末デバイス。
[項目19]
上記メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであり、及び/又は、
上記メッセージ4は、
競合解決メッセージ、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ及びRRC接続再開メッセージのうちのいずれか1つのメッセージである、項目18に記載の端末デバイス。
[項目20]
上記送受信ユニットは、さらに、
システムメッセージを受信するように構成され、上記システムメッセージは、データ量情報を有し、上記データ量情報は、上記第1RRCシグナリングに基づいて上記端末デバイスにより伝送され得る最大データ量を示すために用いられ、
上記データのデータ量が上記最大データ量より少ない又は上記最大データ量に等しいと上記処理ユニットが判定した場合、上記送受信ユニットは、具体的には、上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスに上記データを伝送するように構成される、項目15から19のいずれか一項に記載の端末デバイス。
[項目21]
アクセスネットワークデバイスであって、
処理ユニット及び送受信ユニットを備え、上記処理ユニットは、
端末デバイスにより送信された第1インジケーションを受信することであって、上記第1インジケーションは、上記端末デバイスにより上記アクセスネットワークデバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、及び/又は
上記第1インジケーションは、上記アクセスネットワークデバイスにより上記端末デバイスに送信される第1無線リソース制御RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスがデータを伝送することを示すために用いられる、受信することと、
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを伝送することと
を実行するように上記送受信ユニットを制御するように構成される、アクセスネットワークデバイス。
[項目22]
上記送受信ユニットは、具体的には、
上記データを上記第1RRCシグナリングに加えることにより、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを伝送するように構成される、項目21に記載のアクセスネットワークデバイス。
[項目23]
上記送受信ユニットは、具体的には、
非アクセス層プロトコルデータユニットNAS PDUを用いて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを伝送する、又は、
データ無線ベアラDRBを用いて、上記アクセスネットワークデバイスと上記端末デバイスとの間で上記データを伝送する
ように構成される、項目21又は22に記載のアクセスネットワークデバイス。
[項目24]
上記第1RRCシグナリングは、メッセージ3又はメッセージ4である、項目21から23のいずれか一項に記載のアクセスネットワークデバイス。
[項目25]
上記メッセージ3は、
RRC接続要求メッセージ、RRC接続再確立要求メッセージ及びRRC接続再開要求メッセージのうちのいずれか1つのメッセージであり、及び/又は、
上記メッセージ4は、
競合解決メッセージ、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再確立メッセージ及びRRC接続再開メッセージのうちのいずれか1つのメッセージである、項目24に記載のアクセスネットワークデバイス。
[項目26]
上記送受信ユニットは、さらに、
上記NAS PDUをコアネットワークデバイスに送信するように構成される、項目23に記載のアクセスネットワークデバイス。
[項目27]
上記送受信ユニットは、具体的には、
上記コアネットワークデバイスにより送信された上記NAS PDUを受信し、
上記第1RRCシグナリングに基づいて、上記端末デバイスに上記NAS PDUを伝送する
ように構成される、項目23に記載のアクセスネットワークデバイス。
[項目28]
上記NAS PDUを保持するNASメッセージはインジケーション情報を有し、上記インジケーション情報は、アイドルモードにとどまるよう上記端末デバイスに命令することを上記アクセスネットワークデバイスに命令するために用いられる、項目27に記載のアクセスネットワークデバイス。