JP2020511330A - 液体ディスペンサ - Google Patents

Abstract

【課題】実施するサービス動作に応じてブレードの位置及び布領域の状態を変更可能なワイパーシステムの提供。【解決手段】一例において、ワイパーシステムは、第1のワイパーブレードと、第2のワイパーブレードと、液体ディスペンサとを含む。この例では、液体ディスペンサは、第1のワイパーブレードが休止位置にあり、かつ、第2のワイパーブレードがサービス位置にあるときに、第1のワイパーブレードの向かいの布領域に向かって液体を噴射する向きに配置される。【選択図】図９

Description

画像は、印刷装置のような計算機で使用するために処理される。例えば、印刷装置は、処理された画像データに基づく制御データを使用して、制御データに従って印刷流体噴射システムを作動させることにより、画像の物理的表現を再現することができる。流体噴射装置のような印刷装置のコンポーネントは、例えば、印刷品質及び／又はコンポーネントの寿命を改善するためのサービスを受ける場合がある。印刷装置によっては、種々のサービスルーチンを実施するためのサービスステーションのようなメカニズムを含むものがある。

ワイパーシステムの例を示すブロック図である。 例示的印刷装置のブロック図である。 例示的サービスステーションを示す図である。 例示的ワイパーシステムの例示的状態を示す等角図である。 例示的ワイパーシステムの例示的状態を示す等角図である。 例示的ワイパーシステムの例示的状態を示す等角図である。 例示的ワイパーシステムの例示的状態を示す等角図である。 例示的ワイパーシステムの例示的状態を示す側面図である。 例示的ワイパーシステムの例示的状態を示す側面図である。 例示的ワイパーシステムの例示的状態を示す側面図である。 例示的ワイパーシステムの例示的状態を示す側面図である。 ワイパーシステムの例示的コントローラを示すブロック図である。 ワイパーブレードの例示的動作方法を示すフロー図である。 ワイパーブレードの例示的動作方法を示すフロー図である。 ワイパーブレードの例示的動作方法を示すフロー図である。 ワイパーブレードの例示的動作方法を示すフロー図である。 ワイパーブレードの例示的動作方法を示すフロー図である。

詳細な説明
以下の説明及び図面では、印刷装置、サービスステーションシステム、及び／又はワイパーシステムのブレードを作動させる方法のいくつかの例示的実施形態が記載される。本明細書に記載される種々の例において、「印刷装置」は、印刷材料（例えば、インクやトナー）を使用して物理媒体（紙、織物、粉体ベースの造形材料の層など）にコンテンツを印刷する装置である場合がある。例えば、印刷装置は、サイズＡ２以上の印刷媒体のような印刷媒体上にラテックスベースの印刷流体を印刷するワイドフォーマットの印刷装置である場合がある。物理媒体は、シート又はウェブロールから印刷されてもよい。粉末ベースの造形材料の層に印刷する場合、印刷装置は、層ごとの積層造形プロセスにおいて印刷材料の堆積を使用する場合がある。印刷装置は、インク、トナー、流体若しくは粉末、又は印刷用の他の原材料のような適当な印刷消耗品を使用することができる。一部の例では、印刷装置は、三次元（３Ｄ）印刷装置である場合がある。流体印刷材料の一例は、圧電プリントヘッド又はサーマルインクジェットプリントヘッドのようなプリントヘッドから噴射可能な水性ラテックスインクである。印刷液の他の例としては、染料系カラーインク、顔料系インク、溶媒、光沢増強剤、及び定着剤などが挙げられる。

印刷装置は、印刷装置のコンポーネントに対してサービスルーチンを実施するためのサービスステーションを含む場合がある。例えば、サービスステーションは、印刷装置の流体噴射装置から余分な印刷液を除去するための拭き取りシステム及び／又は掻き取りシステムを含む場合がある。サービスステーションは、流体噴射装置を拭くために使用されるウェブ材料を含む場合がある。ウェブ材料は消耗品であってもよく、使用済みのウェブ材料は、邪魔にならないように移動され、未使用のウェブ材料が、後続のサービスルーチンに使用するために移動される場合がある。ウェブ材料は、布地のような織物であってもよく、又は印刷装置のコンポーネントを拭くのに適した他の材料でできていてもよい。サービスステーションの織物のウェブ材料の例としては、織布、不織布、及び合成層を備えた布などが挙げられる。布は、洗浄液が染み込まれていてもよいし、実質的に乾燥していてもよい（例えば、布に液体が染み込まれていなくてもよい）。

プリントヘッドの表面には、種々のタイプのサービス上の問題がある。例えば、余分な印刷液は、固化した印刷物質（例えば、クラスト化）よりも簡単に、ノズルプレートから拭き取ることができる。以下に説明する種々の例は、特徴の異なる種々の問題の実施に焦点を当てた異なる拭き取り動作の提供に関するものである。サービスステーション上で複数のワイパーを実施することにより、異なる大きさの力、及び／又は他の拭き取り特性が得られる。このような形で布に対する力の大きさを調節することにより、ワイパーシステムを使用して、例えば、種々のタイプのサービス上の問題に対処することができる。

本明細書で使用される用語「含む」、「有する」、及びそれらの変形は、用語「備える」又はその適当な変形と同じ意味である。さらに、本明細書で使用される「基づく」という用語は、「少なくとも部分的に基づく」ことを意味している。したがって、一部の刺激に基づいて説明された機能は、その刺激又はその刺激を含む刺激の組み合わせのみに基づく場合がある。

図１は、ワイパーシステム１０の一例を示すブロック図である。ワイパーシステム１０は、一般に、第１のワイパーブレード２、第２のワイパーブレード４、及び液体ディスペンサ８を含む。第１のワイパーブレード２及び第２のワイパーブレード４は、プリントヘッドに対するサービス動作を実施するために種々の高さまで上昇可能である場合がある。例えば、第１のワイパーブレードのサービス位置に対応する第１の拭き取り位置、及び第２のワイパーブレードのサービス位置に対応する第２の拭き取り位置は、第１のワイパーブレード及び第２のワイパーブレードを覆う布に対して異なる大きさの力を印加する異なる妨害高（拭き取られるプリントヘッドを保持しているプリントヘッドキャリッジに対して、及び／又は、布の休止位置に対して）にある。例えば、第２のワイパーブレードは、サービス動作中に第１のワイパーブレードよりも高い位置にある場合がある。このようにして、各ワイパーブレードは、各ワイパーブレードの調節された高さに基づいて、布の進路をプリントヘッドキャリッジの位置に向かって異なる大きさだけ反らすことができる。第１及び第２のワイパーブレードは、拭き取り領域において、互いに平行な向きに配置される場合がある。

第１のワイパーブレード及び第２のワイパーブレードは、異なる圧縮特性を有する異なる材料で作られる場合がある。例えば、第１のワイパーブレード２は、シリコーンゴム複合材で作られ、第２のワイパーブレード４は、プラスチックで作られる場合がある。第１のワイパーブレード及び第２のワイパーブレードは、線形変形を生成する形状、厚み、及び材料の組み合わせであってもよい。例えば、ブレードは、ブレードの長さに沿った分散圧縮を可能にするために、特定の厚みの可撓性材料の壁を有する菱形の形状を有する場合がある。例えば、１２ニュートンを印加する場合、圧縮量は２．５ｍｍになる場合があり、あるいは、２０ニュートンを印加する場合、圧縮量は４ｍｍになる場合がある。ブレードは、ブレードに圧縮力を受けたときの実質的な線形変形に役立つように、ブレードの長さに関連して押し出される場合がある。ブレードの長さは、実質的に布の幅全体に及んでもよく、また、実質的に布の幅と同じ長さであってもよい。

液体ディスペンサ８は、ワイパーシステムにより実施される種々のサービス動作のための液体を提供する。洗浄液の例としては、蒸留水、ポリエチレングリコール、及びそれらの組み合わせなどが挙げられる。液体ディスペンサ８は、布１１に液体を付着させる種々のコンポーネントを含む場合がある。液体ディスペンサ８は、ワイパーブレード２及び４によって使用される布上の種々の領域に、液体を選択的に付着させることができる。液体は、布１１に洗浄液が染み込んでいるか否かにかかわらず、液体ディスペンサ８によって布１１上に付着される場合がある。液体の付与により、例えば、布の上及び／又は中に洗浄液を既に有する布の拭き取り体験を改善することができる。一例では、液体ディスペンサは、あるワイパーブレードに対応する布の領域に向かって液体を噴射する向きに配置され、さらに、別のワイパーブレードに対応する布の領域に向かって液体を噴射しないような向きに配置される場合がある。液体は、ブレードによって印加することができる力及び／又はブレードの位置に基づいて、液体ディスペンサ８から噴射される場合がある。例えば、液体ディスペンサは、第２のワイパーブレード４が休止位置にあり、かつ、第１のワイパーブレード２がサービス位置にあるときに、第２のワイパーブレード４の向かいの布領域に向かって液体を噴射する向きに配置される場合がある。別の例では、液体ディスペンサは、布１１に最大の力をかけるように調節されたワイパーブレードの上に液体を噴射するような向きに配置される場合がある（例えば、そのブレードが休止位置にあるときに）。液体ディスペンサ８のこの向きはさらに、布の幅全体にわたる液体の供給のような、液体の適当な付与に役立つ場合がある。例えば、液体ディスペンサ８は、固定位置でフレーム１２０に取り付けられ、第１のワイパーブレードの長さ全体にわたって延びる噴霧パターンを放出するような向きに配置される場合がある。ワイパーブレードの長さは、サービスステーションの布の幅に対して平行であってもよい。

ブレードの位置は、液体ディスペンサ８から布１１上に噴射される液体の付与に役立つ場合もあれば、そのような液体の付与を妨げる場合もある。例えば、第１のワイパーブレード２がサービス位置にある場合、第１のワイパーブレード２は、噴霧が第１のワイパーブレード２の向かいの布に乗ることを妨げる場合がある。別の例では、第２のワイパーブレード４がサービス位置にある場合、第２のワイパーブレード４は、噴霧が第２のワイパーブレードの向かいの布に乗ることを妨げる場合がある。ブレードの位置は、液体ディスペンサ８が布領域に向かって液体を噴射することを妨げる場合がある。しかしながら、ワイパーブレードをサービス位置まで突出させることは、例えば布を液体ディスペンサ８から離すように持ち上げることにより、布１１への液体の付与に役立つ場合がある。

図２は、高さ調節が可能な複数のワイパーブレード２及び４を有するワイパーシステム１０を備えた例示的サービスステーション２０を有する例示的印刷装置９０のブロック図である。ブレード２及び４は、コントローラ７０によって作動され、種々の高さに移動せることができる。例えば、サービスステーション２０に結合されたコントローラ７０は、モータ及びギアシステムを使用して、カムの回転を、プリントヘッドスキャン動作位置（例えば、プリントヘッドキャリッジが印刷ゾーン５０の内側にあるかそれとも外側にあるか、あるいは、プリントヘッドキャリッジの移動方向など）に基づく角度に制御することができる。

もう一つのコントローラ８０は、プラテン４０に沿って移動する媒体上に印刷液を噴射するために使用されるプリントヘッド３０の動きを操作することができる。プリントヘッドは、印刷装置の印刷ゾーン５０とサービスゾーン６０との間を走査し、すなわち、移動可能である。印刷ゾーン５０は、プラテン３０と、プラテン３０上のプリントヘッド３０の横方向走査位置との間に、媒体が印刷される領域を含む。サービスゾーン６０は、サービスステーション２０と、サービスステーション２０上のプリントヘッド３０の横方向走査位置との間に、領域を含む。特に図１３〜図１７を参照して本明細書で詳しく説明されるように、ワイパーブレードの高さは、プリントヘッド３０を保持するキャリッジの動きと同期させることができる。

サービスステーション２０のコントローラ７０は、液体ディスペンサ８を制御するように結合される場合がある。コントローラ７０は、液体の噴射前に、モーターを駆動し、第１のワイパーブレードを休止位置に移動させ、その後、プリントヘッドが布によるサービスを受ける前に（例えば、プリントヘッドキャリッジがサービスゾーン６０の上を通過する前に）、液体ディスペンサ８に、噴霧パターンを布に噴射させる。例えば、コントローラ７０は、実行されたときに、液体噴射を第１のワイパーブレードの位置に合わせて調整する命令を含み、図３〜図７及び図８〜図１１に示されるように、ブレードに結合されたカムが第２のカム位置に対応する角度まで回転され、かつ、印刷装置のプリントヘッドキャリッジが印刷装置の印刷ゾーン内にあるときに、液体ディスペンサに、液体を噴射させることができる。

図３は、例示的サービスステーション１０１を示している。例示的サービスステーション１０１は、概して、ワイパーシステム１００、及び布送り機構１１４を含む。ワイパーシステム１００は、第１のワイパーブレード１０２、第２のワイパーブレード１０４、及びカム１０６を含む。布送り機構１１４は、従動ホイール、歯車、ピンチホイールのような媒体操作コンポーネントを使用して、バー１１２によって画定された経路に沿ってクリーニング布を前進させることができる。布送り機構１１２は、第１のワイパーブレード１０２及び第２のワイパーブレード１０４（例えば、布拭き領域）上で布を前進させることができ、ブレードは、特定の大きさの力でプリントヘッドをクリーニングするために、布を押して布を位置決めすることができる。

図４〜図７は、例示的ワイパーシステム１００の例示的状態を示す等角図である。ワイパーシステム１００は、概して、カム１０６の向きに基づいて調節可能な位置を有する第１のワイパーブレード１０２及び第２のワイパーブレード１０４を含む。カム１０６は、シャフト１１８に堅く結合される場合があり、シャフト１１８は、シャフト１１８の遠位端に、対応するカム１１６を有している（カム１０６の位置を基準として、対応するカム１１６は、シャフト１１８に対して遠位にある）。カム１０６及び１１６は、第１のワイパーブレードをサービス位置（例えば、上昇位置）に配置することに対応する第１のカム位置、第２のワイパーブレードをサービス位置（例えば、上昇位置）に配置することに対応する第２のカム位置、及び、第１のワイパーブレードと第２のワイパーブレード１０４の両方が休止位置（例えば、下降位置）にある場合の第３のカム位置のような、種々のカム位置に対応する角度に回転させることができる。

図４〜図７において、カム１０６及び１１６は、カム１１８及び１１６が同時に回転するようにシャフト１１８によって結合されている。シャフト１１８は、モーターのような調節可能な伝達力に接続可能な接続端１４４を介して回転可能であってもよい。例えば、図５は、ギアシステム１４８を介してモーター１４６に結合されたシャフト１１８を示しており、シャフト１１８の回転にしたがって、シャフト１１８に固定的に結合されたカム１０６及び１１６は、一緒に回転するように構成されている。この例では、モーター１４６は、カム１０６及び１１６を、第１のワイパーブレードを持ち上げる第１のカム位置や第２のワイパーブレードを持ち上げる第２のカム位置に対応する角度まで回転させるようにエンコードされる場合がある。また、図５を参照すると、モーター１４６は、コントローラー２００によって実行される種々の命令に基づいて作動される場合がある。例えば、モーターに結合されたコントローラは、カムの回転をモーターの出力に基づく角度に制御することができる。コントローラ２００については、図１２を参照してさらに説明する。

カム１０６及び１１６は、プレート１２２、１２４、１２６、及び１２８を介してブレード１０２及び１０４の動きを生成するような形を有している。図５の例では、カム１０６の形状は、図６のペグ１３０及び図７のペグ１３２のようなペグを捕捉するための凹部を含む。例によっては、ワイパーブレードの位置決めを生じさせる他のカム形状を含む場合がある。例えば、カムは、カムの回転の中心から異なる距離を有するように形成された種々の縁を有し、カムの回転にしたがって、それらの距離に対応する動きを生成する場合がある。

カム１０６及び１１６が（方向矢印１０７で示されるように）回転するにしたがって、プレート１２２、１２４、１２６、及び１２８は、ワイパーブレード１０２及び１０４の位置をシフトさせることができる。例えば、カムが第１のカム位置に対応する角度まで回転されると、第１のワイパーブレードに結合された第１の一組のプレートは、第１のワイパーブレードを第１のワイパー位置に移動させる。また、カムが第２のカム位置に対応する角度まで回転されると、第２のワイパーブレードに結合された第２の一組のプレートは、第２のワイパーブレードを第２のワイパー位置に移動させる。ブレードの上昇量は、カム１０６の角度との間に直線的関係を有する場合がある。カム位置の種々の例は、図４、図６、及び図７に示されている。図４を参照すると、第１のワイパーブレード１０２及び第２のワイパーブレード１０４は、休止位置にある。休止位置では、ブレード１０２及び１０４がいずれも、突出されていない（例えば、サービスステーションの布に力を加えていない）。図６及び図７を参照すると、カム１０６及び１１６は、ブレード１０２又は他方のブレード１０４を選択された高さまで持ち上げる位置（例えば、角度）に回転させることができる。

図６を参照すると、カム１０６は、プレート１２４に結合されたペグ１３０を動かすカム位置まで回転されている。回転中にカム１０６との接触に基づいてペグ１３０が移動されると、プレート１２４は、ガイド１３４、１３６にしたがって移動する。ワイパーブレード１０４は、コネクタ１４０によってプレート１２４に結合され、プレート１２４がカム１０６から離れるにしたがって、ワイパーブレード１０４が同じ方向に移動するように構成されている。図６の例では、ブレード１０４は、サービス位置にある（例えば、サービスステーションの布に進路を反らすための力をかけるように突出されている）のに対し、ブレード１０２は、休止位置にある（例えば、突出されていない）。

図７を参照すると、カム１０６は、プレート１２２に結合されたペグ１３２を移動させるカム位置まで回転されている。プレート１２２は、回転中のカム１０６との接触に基づいてペグ１３２が移動されると、ガイド１３６、１３８にしたがって移動する。ワイパーブレード１０２は、コネクタ１４２によってプレート１２２に結合され、プレート１２２がカム１０６から離れるにしたがって、ワイパーブレード１０２が同じ方向に移動するように構成されている。図７の例では、ブレード１０２は、サービス位置にある（例えば、サービスステーションの布に進路を反らすための力をかけるように突出されている）のに対し、ブレード１０４は、休止位置にある（例えば、突出されていない）。

図８〜図１１は、例示的サービスステーション１０１の種々の例示的状態を示す側面図である。図８を参照すると、ワイパーブレード１０２及び１０４は、休止位置にある。休止位置では、ワイパーブレード１０２及び１０４によって布１１０に余分な力が加えられない。図９を参照すると、ワイパーブレード１０２は、布１１０に力（例えば、ワイパーブレードが図８の休止位置にあるときの布の進行方向に対して垂直な力）を加えるように突出されたサービス位置まで移動され、布１１０をワイパーブレード１０４から離すように動かしている。これにより、液体ディスペンサ１０８から布に洗浄液を噴射するといった、第１のタイプのサービス動作を実施することが可能になる。

図１０を参照すると、ワイパーブレード１０２は、休止位置に戻され、ワイパーブレード１０４が、布１１０に力（例えば、ワイパーブレードが図８の休止位置にあるときの布の進行方向に対して垂直な力）を加えるように突出されたサービス位置まで移動され、布１１０をワイパーブレード１０２から離すように動かしている。これにより、プリントヘッドキャリッジ１５０が第１の方向（矢印１５１で示される）に移動するときに、第２のタイプのサービス動作を実施することができる。例えば、プリントヘッドキャリッジ１５０は、プリントヘッド１５２を印刷ゾーンからサービスゾーンへ移動させるように制御され、ノズルプレート１５４を、プリントヘッドキャリッジ１５０に対するワイパー１０４の高さに基づく第１の力で、布１００によりクリーニングすることができる。この例では、図９に示したような液体ディスペンサ１０８によって噴霧された布領域を、ノズルプレート１５４と接触させるために使用することができることに留意されたい（例えば、湿式拭き取りサービス動作でプリントヘッド表面を拭くのに使用することができる）。

図１１を参照すると、ワイパーブレード１０４は、休止位置に戻され、ワイパーブレード１０２は、布１１０に力を加えるように突出されたサービス位置まで移動され、布１１０をワイパーブレード１０４から離すように動かしている。これにより、プリントヘッドキャリッジ１５０が第１の方向（矢印１５３で示される）に移動するときに、第３のタイプのサービス動作を実施することができる。例えば、プリントヘッドキャリッジ１５０は、プリントヘッド１５２をサービスゾーンから印刷ゾーンに向かって移動させるように制御され、ノズルプレート１５４を、プリントヘッドキャリッジ１５０に対するワイパー１０２の高さに基づく第２の力で、布１１０によりクリーニングすることができる。この例では、液体ディスペンサ１０８によって噴霧されなかった布領域を、ノズルプレート１５４に対して配置するために使用することができることに留意されたい（例えば、乾式拭き取りサービス動作でプリントヘッド表面を拭くのに使用することができる）。このように、種々のサービスステーションコンポーネントの特性の異なる組み合わせを使用すれば、サービスステーション上で異なる拭き取り動作を提供することができる。これによって、様々なタイプの印刷液の除去が可能となり、例えば、プリントヘッド表面に様々な程度で付着した印刷液を、単一のサービスステーションを使用して除去することができる。

例示的状態８〜１１における種々のブレードの位置、及び本明細書に記載される種々の例示的サービス動作は、コントローラによって実施される場合がある。図１２を参照すると、サービスステーションを作動させるためのコントローラ２００は、プロセッサリソース２２２と、メモリリソース２２０とを含む場合がある。メモリリソース２２０は、プロセッサリソース２２２により実行可能な一組の命令を含む場合がある。一組の命令の例は、ブレードモジュール２０２と、ディスペンサモジュール２０４とを含む。ブレードモジュール２０２は、実行されたときに、ワイパーシステムのブレードの位置の制御をもたらすプログラム命令を表している。ディスペンサモジュール２０４は、実行されたときに、液体ディスペンサの制御（例えば、噴霧のタイミング、液体の量など）をもたらすプログラム命令を表している。一組の命令２０２及び２０４は、当該一組の命令がプロセッサリソース２２２によって実行されたときに、プロセッサリソース２２２に、システム１００の動作を実施させるように動作可能である。プロセッサリソース２２２は、一組の命令を実行することにより、例えば、印刷装置のプリントヘッドキャリッジの動きに基づいてモーターを駆動させることができ、サービスステーションの液体ディスペンサを作動させ、プリントヘッドキャリッジの位置と、サービスステーションの複数のワイパーブレードの種々のワイパー位置との組み合わせに基づいて、液体を噴射させることができる。別の例では、プロセッサリソース２２２は、一組の命令を実行することにより、サービスステーションの布を前進させ、プリントヘッドキャリッジが印刷装置の印刷ゾーンを出る前に、液体ディスペンサにより、布に液体を付着させることができる。さらに別の例では、プロセッサリソース２２２は、一組の命令を実行することにより、複数のワイパーブレードのうちの液体ディスペンサに最も近い第１のワイパーブレードを休止位置に移動させ、複数のワイパーブレードのうちの第２のワイパーブレードによって、サービスステーションの布を液体ディスペンサから離すように動かし、印刷動作中に、液体ディスペンサにより、第１のワイパーブレードの長さ全体にわたって布に液体を噴霧させることができる。さらに別の例では、プロセッサリソース２２２は、一組の命令を実行することにより、サービスステーションの布に対して様々な力を生成するように複数のワイパーブレードを調節し、液体ディスペンサによって、調節された複数のワイパーブレードのうちのあるワイパーブレード上の布領域位置に液体を噴霧させ、布に対する最大の力を生成させることができる。

プロセッサリソースは、命令を処理（例えば、計算）することができる任意の適当な回路であってよく、例えば、メモリリソースから種々の命令を読み出し、それらの命令を実行することができる１以上の処理要素であってもよい。例えば、プロセッサリソース２２２は、ブレードモジュール２０２及びディスペンサモジュール２０４をフェッチし、デコードし、及び実行することにより、ワイパーシステムのブレードの位置決めをすることができる中央処理装置（ＣＰＵ）であってもよい。プロセッサリソースの例としては、少なくとも１つのＣＰＵ、半導体ベースのマイクロプロセッサ、及びプログラマブルロジックデバイス（ＰＬＤ）などが挙げられる。ＰＬＤの例としては、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、プログラマブルアレイロジック（ＰＡＬ）、複合プログラマブルロジックデバイス（ＣＰＬＤ）、及び消去可能なプログラマブルロジックデバイス（ＥＰＬＤ）が挙げられる。プロセッサリソースは、単一のデバイスに統合された複数の処理要素を含む場合があり、あるいは、複数のデバイスに分散された複数の処理要素を含む場合がある。プロセッサリソースは、命令を連続的に処理してもよいし、同時に処理してもよいし、部分的に並列に処理してもよい。

メモリリソースは、システム２００によって使用され及び／又は生成されたデータを記憶するための媒体を表している。媒体は、システムのモジュールのようなデータ及び／又はシステムによって使用されたデータを電子的に記憶することができる非一時的媒体又は非一時的媒体の組み合わせである。例えば、媒体は、記憶媒体であってもよく、記憶媒体は、信号のような一時的伝送媒体とは異なる。媒体は、機械読み取り可能であってもよく、例えばコンピューター読み取り可能であってもよい。媒体は、種々の実行可能命令を含む（すなわち、記憶する）ことができる電子的、磁気的、光学的、又は他の物理的記憶装置であってもよい。メモリリソースは、プロセッサリソースによって実行されたときに、プロセッサリソースに本明細書に記載されたワイパーシステムの機能を実施させるプログラム命令を記憶していると言ってもよい。メモリリソースは、プロセッサリソースと同じデバイスに一体化される場合もあれば、独立しており、当該デバイス及びプロセッサリソースにアクセスすることができる場合もある。メモリリソースは、複数のデバイスにわたって分散されてもよい。

コントローラ２００は、回路であってもよいし、回路と実行可能命令の組み合わせであってもよい。そのようなコンポーネントは、さまざまな態様で実施することができる。図１２を見ると、実行可能命令は、有形の非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体であるメモリリソース２２０に記憶されたプログラム命令のようなプロセッサ実行可能命令であってもよく、回路は、それらの命令を実行するためのプロセッサリソース２２２のような電子回路であってもよい。メモリリソース上にある命令は、プロセッサリソースによって直接実行され（マシンコードのように）、又は間接的に実行される（スクリプトのように）任意の一組の命令を含む場合がある。

例によっては、コントローラ２００は、インストールパッケージの一部であってもよい種々の実行可能命令を含む場合があり、そうした実行可能命令は、インストールされたときに、プロセッサリソースによって実行され、図１３〜図１７に関して説明した方法のようなコントローラ２００の動作を実施する場合がある。この例では、メモリリソースは、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、若しくはフラッシュドライブのようなポータブルメディアであってもよいし、あるいは、プリントサーバーのような計算装置によって保持されるメモリであってもよく、そのような計算装置からインストールパッケージがダウンロードされ、インストールされてもよい。別の例では、実行可能命令は、すでにインストールされたアプリケーション（単数または複数）の一部であってもよい。メモリリソースは、リードオンリーメモリ（ＲＯＭ）のような不揮発性メモリリソースであってもよいし、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）のような揮発性メモリリソースであってもよいし、記憶装置であってもよく、あるいは、それらの組み合わせであってもよい。メモリリソースの形態の例としては、スタティックＲＡＭ（ＳＲＡＭ）、ダイナミックＲＡＭ（ＤＲＡＭ）、電気的消去可能なプログラマブルＲＯＭ（ＥＥＰＲＯＭ）、及びフラッシュメモリなどが挙げられる。メモリリソースは、ハードドライブ（ＨＤ）、ソリッドステートドライブ（ＳＳＤ）、又は光学ドライブのよう一体型メモリを含む場合がある。

図１３〜図１７は、ワイパーシステムの液体ディスペンサの動作を調整する例示的方法を示すフロー図である。図１３を参照すると、液体噴霧調整の例示的方法は、概して、モーターにより、サービスステーションの液体ディスペンサを駆動し、及び作動することを含む。コントローラ２００のようなサービスステーションのコントローラは、種々の命令を実行することにより、印刷装置に、図１３〜図１７の方法を実施させることができる。

図１３のブロック１３０２では、印刷装置のプリントヘッドキャリッジの動きに基づいて、ワイパーブレードに対応するモーターを駆動する。例えば、モーターは、カムを調節し、ワイパーブレードを、プリントヘッドキャリッジの位置及び／又は移動方向に基づく位置に移動させることができる。

図１３のブロック１３０４では、プリントヘッドキャリッジの位置と、サービスステーションの複数のワイパーブレードのワイパー位置との組み合わせに基づいて液体を噴射するように、サービスステーションの液体ディスペンサを作動させる。例えば、第１のワイパーブレードが休止中であり、第２のワイパーブレードが突出され、かつ、プリントヘッドキャリッジがサービスゾーンの外側にある場合に、液体ディスペンサは、液体を噴射することができる。

図１４は、図１３のブロックに類似したブロックを含むが、追加のブロック及び詳細を備えている。特に、図１４は概して、布の前進及びサービス動作の実施に関する、追加のブロック及び詳細を示している。ブロック１４０４及び１４０６は、図１３のブロック１３０２及び１３０４と同じであり、簡潔にするために、それらのそれぞれの説明の全部を繰り返すことはしない。

ブロック１４０２では、サービスステーションの布を前進させる。例えば、プリントヘッドに対してサービス動作を実施する前に、布送り機構１１４のような布送り機構によって、布の未使用部分をワイパーブレードの上に移動させる。拭き取り布は、第１のワイパーブレードがサービス位置に移動する前に（例えば、一組のサービス動作の開始時に）前進されてもよいし、流体噴射装置による印刷動作中に前進されてもよい。ブロック１４０６では、流体噴射システムによる印刷動作中に、液体ディスペンサが、布に液体を付着させることができる。布がサービス動作前に配置され、準備されているため、ブロック１４０８では、例えば印刷動作の前、後又は間に噴霧された液体を有する布の領域を使用して、サービス動作を実施する準備ができている。

図１５を参照すると、液体を噴射する液体ディスペンサの動作を調整する例示的方法は、ワイパー特性に基づく場合がある。ブロック１５０２で、液体ディスペンサに最も近い第１のワイパーブレードを休止位置に移動させ、ブロック１５０４で、第２のワイパーブレードにより、サービスステーションの布を液体ディスペンサから離すように動かし、ブロック１５０６で、印刷動作中に、液体ディスペンサを作動させ、第1のワイパーブレードの長さ全体にわたって布に液体を噴霧する。例えば、第1のワイパーブレードは、液体ディスペンサからの液体噴射を妨げないようにするために、休止位置に移動する。また、第2のワイパーブレードは、布を持ち上げ、布が確実にワイパーブレードの長さ全体にわたって（例えば、布の幅全体にわたって）分散噴霧パターンを受け取る位置にくるようにするために、サービス位置に移動し、噴霧の中心が布の幅の中心付近となるようにして実質的に布全体をカバーする（噴霧が、布に対して最大の力を生成するように調節されたワイパーブレード上に付着される場合)。

液体を噴射する液体ディスペンサの動作の調整の方法は、概して、印刷装置のコンポーネント間の調整を含む場合があり、例えば、サービスステーションの動作をプリントヘッドキャリッジの動作に合わせて調整することを含む場合がある。印刷装置による、サービスステーションの液体ディスペンサからの噴霧の調整の方法は、概して、布を前進させ；カムを作動させ、複数のブレードを位置決めし；液体ディスペンサにより、布に洗浄液を噴霧し；ブレードをサービス位置に移動させ；プリントヘッドキャリッジを駆動し、拭き取り動作を行わせること、を含む場合がある。ブロック１６０２は、図１４のブロック１４０２に類似しているが、簡潔にするために、対応する説明は、繰り返さない。

ブロック１６０４では、カムを作動させ、複数のブレードを位置決めする。例えば、コントローラは、モーターを作動させ、カムを回転させることにより、複数のブレードを、ブレードのうちの一つが休止位置にあり、かつ、別のブレードがサービス位置にある状態にする。この例では、サービス位置にあるブレードは、布を、液体ディスペンサにより液体が噴霧されるように、持ち上げることができる。ブロック１６０６では、例えば、前記ブレードのうちの前記一つが休止位置にあり、かつ、前記別のブレードがサービス位置にある間に、液体ディスペンサを作動させ、布に洗浄液を噴霧する。別の例では、液体ディスペンサは、前記別のブレードよりも多くの力を布に対して生成するように調節された休止位置にある前記ブレードのうちの一つに対応する布の領域上に洗浄液を噴霧する場合がある（例えば、噴霧されることになるブレードは、最も高いサービス位置となるように調節され、あるいは、布に対して最大の力を提供するように調節される）。この例では、洗浄液を受けとる布の領域は、前記別のブレードよりも多くの力を生成するように調節された休止位置にある前記ブレードの向かいに（例えば、上に）位置決めされる。

ブロック１６０８では、休止位置にある前記ブレードをサービス位置に移動させる。このようにして、ブレードの位置は、実施されるサービス動作に応じて、休止位置からサービス位置へ、又はその逆へと切り替えられる。例えば、第１のワイパーブレードは、第１のワイパーブレードの上の布の領域に液体を噴霧できるようにするために、ブロック１６０４で休止位置に移動される。その後、第１のワイパーブレードは、液体が噴霧された布に圧力をかけるために、ブロック１６０８で移動される。ブロック１６１０では、プリントヘッドキャリッジを駆動し、プリントヘッドの表面を、ブロック１６０６で液体ディスペンサにより付着された洗浄液を有する布の領域と接触させる。このようにして、サービスステーションを（例えば、コントローラによる種々の命令の実行にしたがって）作動させ、複数のワイパーの位置を調整し、布に液体を付与することができ、また、複数のワイパーの位置を調整し、濡れた領域を使用してサービス動作を実施することができる。他の例示的システムでは、サービスシステムを駆動し、布を固定されたプリントヘッドに対して移動させてもよい。

図１７は、図１６のブロックに類似したブロックを含むが、追加のブロック及び詳細を備えている。特に、図１７は概して、ワイパーブレードの位置の切り替え、及び布のさまざまな部分と接触するようなプリントヘッドキャリッジの駆動に関する、追加のブロック及び詳細を示している。ブロック１７０２〜１７１０は、図１６のブロック１６０２〜１６１０と同じであり、簡潔にするために、それらのそれぞれの説明の全部を繰り返すことはしない。

ブロック１７１２では、第１のワイパーブレードを休止位置に移動させ、第２のワイパーブレードをサービス位置に移動させる。例えば、ブロック１７０６〜１７１０では、噴霧されることになるブレードの１つが、休止位置に移動され、噴霧され、サービス位置に移動され、その後、そのブレードは、ブロック１７１２で、邪魔にならないように休止位置に移動され、同時に第2のワイパーブレードがサービス位置に移動される。第2のワイパーブレードは、第１のワイパーブレードと同じ領域には、力をかけない場合がある。例えば、ブロック１７１２では、液体ディスペンサからの洗浄液を有しない布の領域において、第２のワイパーブレードがサービス位置に配置される場合がある（ブロック１７０８で、洗浄液を有する布の領域において、第１のワイパーブレードがサービス位置に配置された場合）。ブロック１７１４では、第２のサービス動作を実施するために、プリントヘッドキャリッジを駆動する。例えば、コントローラーによってプリントヘッドキャリッジを駆動し、プリントヘッドの表面を、ブロック１７０６で液体ディスペンサによって付着された洗浄液を有しない布の領域に接触させる。

このように、サービスステーションの種々のワイパーブレードの位置を、サービス位置と休止位置の種々の組み合わせを成すように切り替えることにより、さまざまな種類のサービス動作を実施することができる（例えば、あるワイパーブレードは、布の濡れた領域を用いてサービス動作を実施する一方、別のワイパーブレードは、前記布の濡れた領域よりも乾燥した布の領域を用いて別のサービス動作を実施する等）。図１７の例示的方法を含む本明細書に記載された種々の例示的方法は、液体ディスペンサの動作が、複数のタイプのサービス動作をプリントヘッドキャリッジの移動及びワイパーシステムの種々のブレードの位置に合わせて調整することを含む場合があることを示している。

図１３〜図１７のフロー図は、特定の実行順序を示しているが、実行順序は、図示した順序とは異なっていてもよい。例えば、ブロックの実行順序は、図示した順序に対してスクランブルされてもよい。また、連続的に示されたブロックは、同時に実行されてもよいし、部分的に同時に実行されてもよい。そのような変形は、すべて本説明の範囲内である。

本明細書（添付の特許請求の範囲、要約及び図面を含む）に開示されたすべての特徴、及び／又はそのように開示された方法若しくはプロセスのすべての要素は、それらの特徴及び／又は要素の少なくとも一部が相互排他的である組み合わせを除き、任意の組み合わせで組み合わされてよい。

本説明は、前述の例を参照して示され、説明されているが、下記の特許請求の範囲の思想及び範囲から逸脱することなく、他の形態、詳細、及び例が作成されてもよいものと理解される。特許請求の範囲における「第１」、「第２」、又は関連する語の使用は、特許請求の範囲に記載した要素の順序や場所を限定するためのものではなく、単に、特許請求の範囲に記載した独立した要素を区別するためものものである。

Claims (15)

1. 第１のワイパーブレードと、
   前記第1のワイパーブレードに対して平行な向きに配置された第２のワイパーブレードと、
   前記第1のワイパーブレードが休止位置にあり、かつ、前記第2のワイパーブレードがサービス位置にあるときに、前記第1のワイパーブレードの向かいの布領域に向かって液体を噴射する向きに配置された液体ディスペンサと
   を含む、ワイパーシステム。
2. 前記液体ディスペンサは、固定位置でフレームに取り付けられ、前記第１のワイパーブレードの長さ全体にわたって延びる噴霧パターンを放出するような向きに配置されている、請求項１に記載のワイパーシステム。
3. 前記第1のワイパーブレードに結合されたカムであって、前記カムが第１のカム位置にあるときに前記第１のワイパーブレードをサービス位置に移動させ、さらに、前記第2のワイパーブレードに結合され、前記カムが第2のカム位置にあるときに前記第2のワイパーブレードを前記サービス位置に移動させるカム、
   前記第2のワイパーブレードは、前記第2のワイパーブレードが前記サービス位置にあるときに、前記布領域に対して液体を供給する前記液体ディスペンサを補助する、請求項１に記載のワイパーシステム。
4. 前記液体ディスペンサに結合され、液体噴射を前記第１のワイパーブレードの位置に合わせて調整するコントローラを含み、
   前記コントローラは、前記カムが、前記第2のカム位置に対応する角度まで回転され、かつ、印刷装置のプリントヘッドキャリッジが、前記印刷装置の印刷ゾーンにあるときに、前記液体ディスペンサに液体を噴射させる、請求項３に記載のワイパーシステム。
5. 前記第１のワイパー位置と前記第２のワイパー位置は、前記布の休止位置に対して異なる高さにあり、
   液体噴射中に、前記第2のワイパーブレードは、前記第1のワイパーブレードよりも高い位置に置かれることになる、請求項４に記載のワイパーシステム。
6. シャフトとモーターとの間のギアシステムを用いてエンコードされた前記モーターと、
   液体の噴射前に、前記モーターを駆動し、前記第１のワイパーブレードを休止位置に移動させ、
   前記印刷装置のサービスゾーンの上を前記プリントヘッドキャリッジが通過する際に、プリントヘッドが前記布によりサービスを受ける前に、前記液体ディスペンサにより、前記布に噴霧パターンを噴射する
   ためのコントローラと
   を含む、請求項１に記載のワイパーシステム。
7. 前記シャフトに結合されたカムを含み、
   前記コントローラは、前記第１のワイパーブレード又は前記第２のワイパーブレードを選択された高さまで持ち上げる角度に基づいて、前記モーターを作動させ、前記ギアシステムを介して前記カムを回転させる、請求項６に記載のワイパーシステム。
8. 前記第１のワイパーブレードに対応する前記シャフトの各端部にある第１の一対のプレートと、
   前記第２のワイパーブレードに対応する前記シャフトの各端部にある第２の一対のプレートと
   を含み、
   前記布に洗浄液が浸透され、
   前記液体ディスペンサは、前記布に最大の力をかけるように調節されたワイパーブレード上に液体を噴射するものである、請求項７に記載のワイパーシステム。
9. プロセッサリソースによって実行可能な一組の命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、
   印刷装置のプリントヘッドキャリッジの移動に基づいてモーターを駆動させ、
   サービスステーションの液体ディスペンサを、前記プリントヘッドキャリッジの位置と、前記サービスステーションの複数のワイパーブレードのワイパー位置との組み合わせに基づいて液体を噴射するように作動させる、
   非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
10. 前記一組の命令は、前記プロセッサリソースによって実行可能であり、
    前記サービスステーションの布を前進させ、
    前記プリントヘッドキャリッジが印刷ゾーンを出る前に、前記液体ディスペンサにより、前記布に液体を付着させる、
    請求項９に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
11. 前記一組の命令は、前記プロセッサリソースによって実行可能であり、
    前記液体ディスペンサに最も近い前記複数のワイパーブレードのうちの第１のワイパーブレードを休止位置に移動させ、
    前記複数のワイパーブレードのうちの第２のワイパーブレードにより、前記サービスステーションの布を前記液体ディスペンサから離すように移動させ、
    印刷動作中に、前記液体ディスペンサにより、前記第１のワイパーブレードの長さ全体にわたって前記布に液体を噴霧させる、
    請求項１０に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
12. 前記複数のワイパーブレードは、前記布に対して様々な力を生成するように調節され、
    前記一組の命令は、前記プロセッサリソースによって実行可能であり、
    前記液体ディスペンサにより、前記複数のワイパーブレードのうちの前記布に対して最大の力を生成するように調節されたワイパーブレードの上に配置された布領域に液体を噴霧させる、請求項１１に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
13. 液体噴霧調整の方法であって、
    布送り機構により、サービスステーションの布を前進させ、
    カムを作動させることにより、複数のブレードを、前記ブレードのうちの1つが休止位置にあり、かつ、別のブレードがサービス位置にある状態となるように位置決めし、
    前記ブレードのうちの前記1つが前記休止位置にあり、かつ、前記別のブレードが前記サービス位置にある間に、液体ディスペンサにより、布に洗浄液を噴霧させ、
    前記洗浄液を有する前記布の領域において、前記ブレードのうちの前記１つをサービス位置に移動させ、
    プリントヘッドキャリッジを駆動し、前記プリントヘッドキャリッジに結合されたプリントヘッドの表面を、前記洗浄液を有する前記布の前記領域と接触させること
    を含む方法
14. 前記洗浄液を有しない前記布の領域において、前記別のブレードをサービス位置に移動させ、
    前記プリントヘッドキャリッジを駆動することにより、前記プリントヘッドの表面を、前記洗浄液を有しない前記布の前記領域に接触させること
    を含む、請求項１３に記載の方法。
15. 前記ブレードのうちの前記休止位置にある前記１つは、前記液体ディスペンサが前記布に洗浄液を噴霧するときに、前記布に対して前記別のブレードよりも大きい力を生成するように調節され、
    前記洗浄液を受ける前記布の前記領域は、前記ブレードのうちの前記１つの向かいに位置決めされる、請求項１４に記載の方法。
    
    

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