JP2020510051A - マイカと不揮発性非フェニルシリコーンオイルとアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーとをベースとする表面処理タルクフリーのコンパクトパウダー - Google Patents

マイカと不揮発性非フェニルシリコーンオイルとアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーとをベースとする表面処理タルクフリーのコンパクトパウダー Download PDF

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Abstract

そのため、本発明は、とりわけ生理学的に許容可能な媒体を含み、且つ少なくとも:−組成物の全質量を基準にして少なくとも20質量%の量の油性相であって、前記油性相が少なくとも1種の不揮発性非フェニルシリコーンオイルを含む、油性相と、−組成物の全質量を基準にして少なくとも40質量%の量の粉末状相であって、前記粉末状相が少なくともマイカ粒子を含む、粉末状相と、−少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと、を含有する、コンパクトパウダー形態の、とりわけケラチン物質を被覆するための、より特定的には肌などのケラチン物質をメイクアップ及び/又はケアするための固形組成物に関し、前記組成物は、表面処理されていないタルク粒子をなんら含有しておらず、且つ以下の工程:(i)油性相とアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと粉末状相と揮発性溶媒とを混合してスラリーを形成する工程と、(ii)パウダー形態の組成物を得るためにコンパクト化、特定的にはプレス処理及び/又は吸引により容器内にスラリーを形成する工程と、を含む方法により得ることが可能である。本発明はまた、ケラチン物質への以上に定義された組成物の適用を含むことを特徴とする、ケラチン物質の被覆方法、より特定的には肌などのケラチン物質のメイクアップ及び/又はケア方法に関する。

Description

本発明は、特定的にはケラチン物質を被覆するための、より特定的には肌などのケラチン物質をメイクアップ及び/又はケアするための、とりわけ生理学的に許容可能な媒体を含むコンパクトパウダー形態の固形組成物に関し、前記コンパクトパウダーは、湿式法により調製される。
スキンケア及び/又はメイクアップ組成物は、顔などの肌に魅力的な色を与えるためだけでなく、発赤、痕跡、皺、小皺などの肌の欠陥を隠すためにも一般に使用される。
上述したパウダーの機能は、主に、色、マット効果の付与、さらには、より特定的に顔の肌を対象としてファンデーションの持続力の向上、又は単独使用の場合にはカバレッジの付与(ファンデーションパウダー、アイシャドー、又はフェイスパウダー)である。これらの提示形態は、それらの明るさ、ソフトさ、タックフリー性、又は非脂性感に関してユーザーによりとくに評価される。
一般的には、これらの組成物は、一般に大半を占める粉末状相と、液状脂肪性相により通常特徴付けられるバインダー相と、を組み合わせる。粉末状相は、顔料と組み合わされたフィラーで本質的に形成され、こうした顔料の量は、所望のメイクアップ効果、一般に色効果を付与するように修正される。
固形コンパクト形態の組成物を得るために、パウダーと脂肪性バインダーとの混合物を、たとえば圧縮などにより形付けて形成されたコンパクトメイクアップパウダーを使用することは、先行技術から公知である。
しかしながら、こうしたコンパクトパウダーは、特定的には脆弱であるという欠点を有する。そのため、製品中の顔料のパーセントが増加すると、その製造及びそのコンパクト化が複雑になり、所与の工業レベルで品質及び生産性の要件に対処することが不可能にさえなる。さらに、粉末状相に多量のコンパクトパウダーがあると、パウダーをそのパッケージから取り出すときに及び/又は肌の表面にメイクアップを施すときに満足な官能性を与えない。さらに、肌上で製品の良好な持続力が得られるようにすることは配合者には困難である。これらの欠点を克服するために、脂肪性バインダーの量を増加させた場合、この組成物は、ワックス状になる傾向、すなわち、使用時に取り出せなくなるほど硬化する傾向を有するであろう。
コンパクトメイクアップパウダーに望まれる品質としては、以下:
− 組成物の良好な凝集性及び均質化、
− 良好な衝撃強さ、
− 良好な質感、
− 好適な硬さ、
− 肌への良好な接着、
− アプリケーターにかかわらず良好な取込み(製品の十分量に関して)、
− 肌へのドライアウト効果を伴わない適用時の快適さ、
− パウダーの良好な持続力性、
− 取出し時の良好な官能性、
− 製品の適用時の良好な官能性、
が挙げられうる。
係る組成物の製造では、1つ以上の所与のファンデーションパウダーをそれぞれのカップに注入するために湿式法として知られる湿式調製法で使用される揮発性有機溶媒(イソドデカン又はイソプロパノール)を使用することは、先行技術の公知の規範である。これらの溶媒は、パウダーの流動化と「スラリー」の形成とカップ内へのその形付けとその後の蒸発除去とを可能にする。
この湿式法技術により得られるコンパクトパウダーは、(特許文献1)ですでに提案されており、前記パウダーは、
− 組成物の全質量を基準にして少なくとも20質量%の量の油性相と、
− 組成物の全質量を基準にして少なくとも40質量%の量の少なくとも1つの粉末状相と、
− 少なくとも1種の疎水性フィルム形成ポリマーと、
を含む。
しかしながら、未処理タルクを含むこれらの配合物のいくつかは、衝撃強さ、パッケージからのパウダーの取出しに関して、また、とりわけフォームアプリケーターやブラシなどのある特定のアプリケーターを用いた場合、肌への製品の付着(ペイオフ)に関して、完全に満足というわけではない。
欧州特許第2928438号明細書
したがって、良好な質感、良好な凝集性、及び良好な衝撃強さを有するとともに、アプリケーターとりわけブラシにかかわらず取出し及び適用が容易で、以上に述べた欠点を有していない新規なケア及び/又はメイクアップコンパクトコスメティックパウダーの必要性が依然として存在する。
この目的は、驚くべきことに、とりわけ生理学的に許容可能な媒体を含み、且つ少なくとも、以下:
− 組成物の全質量を基準にして少なくとも20質量%の量の油性相であって、前記油性相が少なくとも1種の不揮発性非フェニルシリコーンオイルを含む、油性相と、
− 組成物の全質量を基準にして少なくとも40質量%の量の粉末状相であって、前記粉末状相が少なくともマイカ粒子を含む、粉末状相と、
− 少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと、
を含有する、コンパクトパウダー形態の、とりわけケラチン物質を被覆するための、より特定的には肌などのケラチン物質をメイクアップ及び/又はケアするための固形組成物により達成されることを、本出願人は発見した。但し、前記組成物は、表面処理されていないタルク粒子をなんら含有しておらず、且つ以下の工程:
(i)油性相とアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと粉末状相と揮発性溶媒とを混合してスラリーを形成する工程と、
(ii)パウダー形態の組成物を得るためにコンパクト化、特定的にはプレス処理及び/又は吸引により容器内にスラリーを形成する工程と、
を含む方法により得ることが可能である。
本発明に係るコンパクトパウダーは、ティントにかかわらず、心地よいクリーミーな質感、良好な凝集性及び均質化、良好な官能性、良好な衝撃強さ、並びにアプリケーターとりわけブラシにかかわらず、取出し及び肌などのケラチン物質への適用の容易さを有する。
この発見は本発明の根底をなす。
そのため、本発明は、とりわけ生理学的に許容可能な媒体を含み、且つ少なくとも、以下:
− 組成物の全質量を基準にして少なくとも20質量%の量の油性相であって、前記油性相が少なくとも1種の不揮発性非フェニルシリコーンオイルを含む、油性相と、
− 組成物の全質量を基準にして少なくとも40質量%の量の粉末状相であって、前記粉末状相が少なくともマイカ粒子を含む、粉末状相と、
− 少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと、
を含有する、コンパクトパウダー形態の、とりわけケラチン物質を被覆するための、より特定的には肌などのケラチン物質をメイクアップ及び/又はケアするための固形組成物に関する。但し、前記組成物は、表面処理されていないタルク粒子をなんら含有しておらず、且つ以下の工程:
(i)油性相とアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと粉末状相と揮発性溶媒とを混合してスラリーを形成する工程と、
(ii)パウダー形態の組成物を得るためにコンパクト化、特定的にはプレス処理及び/又は吸引により容器内にスラリーを形成する工程と、
を含む方法により得ることが可能である。
本発明はまた、ケラチン物質への以上に定義された組成物の適用を含むことを特徴とする、ケラチン物質の被覆方法、より特定的には肌などのケラチン物質のメイクアップ及び/又はケア方法に関する。
定義
本発明との関連では、「ケラチン物質」という用語は、とりわけ(身体、顔、眼の周り、又は瞼の)肌を意味する。
「生理学的に許容可能」という用語は、心地よい色、香り、及び感触を有して、消費者がこの組成物の使用を止めたくなるような許容できない不快感(刺痛感又は突張り感)をなんら引き起こすことなく、肌及び/又はその外皮に適合可能であることを意味する。
「タルク粒子」という用語は、フィロシリケートの化学族に属するタルクとして知られる分子式MgSi10(OH)のヒドロキシル化ケイ酸マグネシウム粒子を意味する。
「表面処理されていないタルク粒子」という用語は、表面被覆されていないいずれかのタルク粒子を意味し、たとえば、表面処理剤は、シリコーン、アミノ酸、フルオロ誘導体、又は組成物中のフィラーの分散性及び適合性を向上させるいずれかの他の物質から選択される。
「表面処理されていないタルク粒子をなんら含有しない組成物」という用語は、組成物の全質量を基準にして1質量%未満、さらには0.5質量%未満、さらには0.1質量%未満の表面処理されていないタルク粒子を含有するか、さもなければそれを含有しないいずれかの組成物を意味する。
本発明の目的では、以下の定義に従う。
− 「固形」とは、室温(25℃)且つ大気圧(760mmHg)における組成物の状態、すなわち、貯蔵時にその形態を保存する高稠度の組成物の状態を意味する。「流体」組成物とは対照的に、それは自重下で流動しない。それは有利には以下に定義される硬さにより特徴付けられる。
− 「コンパクトパウダー」とは、凝集性が少なくとも部分的には製造時のコンパクト化、又は好ましくはプレス処理により提供される多くの製品を意味する。特定的には、Stable Micro Systems社により販売されているTA.XT.plus Texture Analyserテクスチュロメーターを用いて測定を行うことにより、本発明に係るコンパクトパウダーは、使用されるスピンドルの表面積(この場合は7.07mm)を基準にして、有利には0.1〜1kg、とりわけ0.2〜0.8kgの耐圧性を有しうる。この耐性の測定は、2mmの距離にわたり0.5mm/秒のスピードでSMS P/3フラットヘッド円柱状スピンドルをパウダーに接触させて移動させることにより実施され、より一般的には、このパウダーは、コンパクト化により、又は好ましくはプレス処理により得られうる。
好ましくは、本発明に係る組成物は、組成物の全質量を基準にして3質量%未満、好ましくは2質量%未満の水を含むか、さもなければ水を含まない。
本発明に係る組成物は、有利には95%以上、さらに良好には98%以上、さもなければ100%に等しい固形分を含む。
本発明の目的では、「固形分」という用語は、不揮発性物質含有分を意味する。
本発明に係る組成物の固形分(SCと略記される)の量は、Mettler Toledoから市販されているHalogen Moisture Analyzer HR73ハロゲンデシケーターを用いて測定される。測定は、ハロゲン加熱により乾燥させたサンプルの質量損失に基づいて実施されるので、水及び揮発性物質を蒸発除去した後の残留物質のパーセントを表す。この技術は、Mettler Toledoにより供給される機械説明書に十分に記載されている。
測定プロトコルは以下の通りである。
約2gの組成物(これ以降ではサンプルという)を金属坩堝上に広げて、上述したハロゲンデシケーターに入れる。次いで、一定質量が得られるまで、サンプルを105℃の温度に付す。初期質量に対応するサンプルの湿潤質量及びハロゲン加熱後の質量に対応するサンプルの乾燥質量を精密天秤により測定する。
測定に関連する実験誤差は±2%程度である。
固形分は以下のように計算される。
固形分(質量パーセントとして表される)=100×(乾燥質量/湿潤質量)。
油性相
本発明の組成物は油性相を含む。前記相は室温(20〜25℃)で液状である(構造化剤の不在下で)。それは有機性且つ水非混和性である。
本発明に係る組成物の油性相(又は脂肪性相)は、少なくとも1種の不揮発性非フェニルシリコーンオイルと、任意選択的に追加のオイルと、さらにはオイルに溶解可能又は混和可能な成分と、を含む。それは、単一のオイル又はいくつかのオイルの混合物で構成しうる。
「オイル」という用語は、室温(20〜25℃)且つ大気圧で液状形態であるいずれかの脂肪性物質を意味する。これらのオイルは、植物、鉱物、又は合成に由来するものでありうる。
追加のオイルは、炭化水素系オイル、シリコーンオイル、及びフルオロオイル、並びにそれらの混合物から構成される群から選択しうる。それらは揮発性又は不揮発性でありうる。
「オイル」という用語は、室温(25℃)且つ大気圧(760mmHgすなわち10Pa)で液状の脂肪性物質を意味する。
本発明の目的では、「シリコーンオイル」という用語は、少なくとも1個のケイ素原子、とりわけ少なくとも1個のSi−O基を含むオイル、より特定的にはオルガノポリシロキサンを意味する。
「フルオロオイル」という用語は、少なくとも1個のフッ素原子を含むオイルを意味する。
「炭化水素系オイル」という用語は、主に水素原子と炭素原子とを含有するとともに、場合によりヒドロキシル、エステル、エーテル、及びカルボン酸の官能基から選択される1個以上の官能基を含有するオイルを意味する。
本発明の目的では、「揮発性オイル」という用語は、室温且つ大気圧で肌との接触時に1時間未満で蒸発可能ないずれかのオイルを意味する。揮発性オイルは、とりわけ室温且つ大気圧でゼロでない蒸気圧を有する、とりわけ0.13Pa〜40000Pa(10−3〜300mmHg)の範囲内、特定的には1.3Pa〜13000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲内、より特定的には1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲内の蒸気圧を有する、室温で液状の揮発性化粧用化合物である。
「不揮発性オイル」という用語は、室温且つ大気圧で肌又はケラチン線維に少なくとも数時間残留するとともに、とりわけ10−3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有するオイルを意味する。
本発明に係る組成物の油性相は、組成物の全質量を基準にして少なくとも20質量%、好ましくは25質量%〜50質量%の範囲内の濃度で存在する。
不揮発性非フェニルシリコーンオイル
本発明に係る組成物の油性相は、少なくとも1種の不揮発性非フェニルシリコーンオイルを含む。
「非フェニルシリコーンオイル」という用語は、少なくとも1個のケイ素原子、とりわけ少なくとも1個のSi−O基を含むオイル、より特定的にはオルガノポリシロキサン、但し、フェニル基を含有しないものを意味する。
不揮発性非フェニルシリコーンオイルは、好ましくは8〜5000センチストークス(cSt)(10−6/s)、より優先的には10〜1000cSt、より特定的には50〜500cSt、さらに良好には50〜150cStの範囲内の25℃における粘度を有するオイルから選択される。粘度は、規格DIN53018に準拠して測定しうる。
非フェニルシリコーンオイルのうち、より特定的には、以下の式:
Figure 2020510051
(式中、
R1、R2、R5、及びR6は、同一であっても異なっていてもよく、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、
R3及びR4は、同一であっても異なっていてもよく、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ビニル基、アミン基、又は1〜6個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキル基を表し、
Xは、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、アミン基、又は1〜6個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキル基を表し、
n及びpは、化合物が液状になるような整数である)
に対応するものを使用しうる。
不揮発性非フェニルシリコーンオイルとしては、より特定的にはポリジメチルシロキサン(INCI名:ジメチコン)(R1〜R6基及びX基はすべてメチルを表す)、特定的には50〜500cStとりわけ350cStの粘度を有するもの、たとえばWacker社からBelsil DM350(登録商標)及びDow Corning社からXiameter PMX−200 Silicone Fluid(登録商標)350CSという名称で販売されている市販品、より特定的には50〜150cStとりわけ100cStの粘度を有するポリジメチルシロキサン(INCI名:ジメチコン)、たとえばWacker社からBelsil DM100(登録商標)及びDow Corning社からXiameter PMX−200 Silicone Fluid 100CS(登録商標)という名称で販売されている市販品が使用されるであろう。
不揮発性非フェニルシリコーンオイルは、組成物の全質量を基準にして好ましくは4質量%〜15質量%、より優先的には5質量%〜10質量%の範囲内の濃度で存在する。
追加の不揮発性オイル
本発明の組成物の油性相はまた、少なくとも1種の追加の不揮発性オイルを含みうる。
本発明に使用しうる追加の不揮発性オイルの例としては、以下のものが挙げられうる。
− 植物由来の炭化水素系オイル、たとえば4〜24個の炭素原子を含有する脂肪酸トリグリセリド、たとえばカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、たとえばStearineries Dubois社により販売されているもの又はDynamit NobelによりMiglyol810(登録商標)、812(登録商標)、及び818(登録商標)という名称で販売されているもの、分岐状C18〜C36脂肪酸とグリセロールとのトリグリセリド、たとえばStearineries DuboisによりDUB TGI24(登録商標)という名称で販売されているもの(INCI名 C18〜36酸トリグリセリド)、
− 鉱物由来又は合成由来の線状又は分岐状の炭化水素、たとえば流動パラフィン及びその誘導体、石油ゼリー、ポリデセン、ポリブテン、水素化ポリイソブテン、たとえばParleam又はスクアラン、
− 10〜40個の炭素原子を含有する合成エーテル、たとえばジカプリリルエーテル、
− 合成エステル、とりわけ脂肪酸の合成エステル、イソノニルイソノナノエート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、C12〜C15アルキルベンゾエート、ヘキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルステアレート、2−オクチルドデシルエルケート、イソステアリルイソステアレート、ジイソステアリルマレート、及びトリデシルトリメリテート、
− 12〜26個の炭素原子を含有する分岐状及び/又は不飽和の炭素鎖を含有する室温で液状の脂肪アルコール、たとえばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、又はオレイルアルコール、
− 高級脂肪酸、たとえばオレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸、
− カーボネート、たとえばジカプリリルカーボネート、
− アセテート、
− シトレート、
− 任意選択的に部分炭化水素系オイル及び/又はシリコーンフルオロオイル、たとえば欧州特許出願公開第A−847752号明細書に記載のフルオロシリコーンオイル、フルオロポリエーテル、及びフルオロシリコーン、
− シリコーンオイル、たとえばフェニルシリコーン、たとえばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、並びに
− それらの混合物。
揮発性オイル
本発明の特定の形態によれば、本発明に係る組成物はまた、油性相に少なくとも1種の揮発性オイルを含みうる。
揮発性オイルは、炭化水素系揮発性オイル及びシリコーン揮発性オイル並びにそれらの混合物から選択しうる。
本発明に使用しうる揮発性炭化水素系オイルの例としては、8〜16個の炭素原子を含有する炭化水素系オイル、とりわけ石油由来のC8〜C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られる)、たとえばイソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルヘプタンとしても知られる)、イソデカン、又はイソヘキサデカン、たとえばIsopar又はPermethylという商品名で販売されているオイル、分岐状C〜C16エステル、イソヘキシルネオペンタノエート、及びそれらの混合物から選択される揮発性炭化水素系オイルが挙げられうる。他の揮発性炭化水素系オイル、たとえば石油留分、とりわけShell社によりShell Soltという名称で販売されているもの、揮発性線状アルカン、たとえばCognis社の独国特許第102008012457号明細書に記載のものもまた使用しうる。
挙げられうる揮発性シリコーンオイルは、揮発性の線状又は環状のシリコーンオイル、とりわけ粘度≦8センチストークス(8×10−6/s)を有する且つとりわけ2〜7個のケイ素原子を含有するもの、1〜10個の炭素原子を含有するアルキル基又はアルコキシ基を任意選択的に含むこれらのシリコーンを含む。本発明に使用しうる揮発性シリコーンオイルとしては、とりわけオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン及びドデカメチルペンタシロキサン、並びにそれらの混合物が挙げられうる。
粉末状相
粉末状相はフィラーと優先的には顔料とを含む。
本発明に係る固形組成物は、組成物の全質量を基準にして有利には35質量%以上、特定的には40質量%以上、より特定的には50質量%〜80質量%の範囲内、さらに良好には60質量%〜75質量%の粉末状相含有分を有する。
本発明の特定の形態によれば、油性相の量及び粉末状相の量は、油性相/粉末状相の質量比が20/80〜45/55、好ましくは25/75〜40/60の範囲内になるような量である。
「フィラー」という用語は、組成物の媒体に不溶で分散された形態であるいずれかの形態の無色又は白色の固形粒子を意味するものと理解すべきである。鉱物性であっても有機性であっても、それらは組成物にソフトさを、メイクアップにマット効果及び均一性を付与しうる。
マイカ
本発明に係る粉末状相は少なくともマイカ粒子を含む。
マイカは、鉱物ファミリー、シリケートグループ、フィロシリケートサブグループの名称であり、主にケイ酸アルミニウムカリウムから形成される。それは、そのラミネート構造(フィロシリケート)により特徴付けられる。
それは、通常はフレーク形態のそのラミネート構造(フィロシリケート)、その金属光輝、及びその高耐熱性により特徴付けられる。マイカの性質、すなわちその透明性、その不均一性、その熱的性質、及びその良好な電気絶縁性は、多くの使用で見いだされるものである。
本発明に従って使用されるマイカは、好ましくは100μm以下、より優先的には1〜60μm、さらにより優先的には1〜20μmの平均サイズを有する。
「平均粒子サイズ」という用語は、粒子の50体積%の最大サイズを表すメジアン体積サイズD[50]を意味する。サイズは、0.01μmから1000μmに及びうる広範にわたる全粒子の粒子サイズ分布の決定を可能にする、Malvernから市販されているMasterSizer 3000粒子サイズアナライザーを用いて静的光散乱により測定される。データは標準的ミー散乱理論に基づいて処理される。この理論は、サブミクロン〜マルチミクロンの範囲内のサイズ分布に最も好適であり、「有効」粒径の決定を可能にする。この理論は、とりわけVan de Hulst,H.C.,Light Scattering by Small Particles,Chapters 9 and 10,Wiley,New York,1957の刊行物に記載されている。D[50]は、粒子の50体積%の最大サイズを表す。
本発明に係る組成物に使用されるマイカは純粋形態である。好ましくは以下のものが使用されるであろう。
− セリサイト、たとえば三好化成社製の市販品SericiteS−152−BC(登録商標)(平均サイズ6μm)、
− マスコバイトマイカ(CI77019)(INCI名:マイカ)、たとえばBASF製の市販品Mearlmica DD(登録商標)及びMearlmica SV(登録商標)、Sudarshan Chemical製のSumicos Velvet Mica43037(登録商標)、
− 合成フルオロフロゴパイトマイカ(INCI名:合成フルオロフロゴパイト)、たとえばEckart社製の市販品Synafil S115(登録商標)(平均サイズ7.6μm)、
− それらの混合物。
より優先的には合成フルオロフロゴパイトマイカ粒子(INCI名:合成フルオロフロゴパイト)、たとえばEckart社製の市販品Synafil S115(登録商標)(平均サイズ7.6μm)が使用されるであろう。
マイカ粒子は、粉末状相の全質量を基準にして好ましくは1質量%〜70質量%、より優先的には10質量%〜50質量%の範囲内の量で粉末状相に存在する。
追加のフィラー
「フィラー」という用語は、組成物の媒体に不溶で分散された形態であるいずれかの形態の無色又は白色の固形粒子を意味するものと理解すべきである。鉱物性であっても有機性であっても、それらは組成物にソフトさを、メイクアップにマット効果及び均一性を付与しうる。
本発明に係る組成物に使用される追加のフィラーは、層状、小球状、球状、若しくは繊維状の形態、又はこれらの定義された形態の中間のいずれかの他の形態でありうる。
本発明に係る追加のフィラーは、表面被覆されていてもされていなくてもよく、特定的にはシリコーン、アミノ酸、フッ素化誘導体、又は組成物中のフィラーの分散性及び適合性を向上させるいずれかの他の物質で表面処理されていてもよい。
本発明に係る組成物に使用しうる追加の鉱物フィラーとしては、表面処理タルク、シリカ、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、トリメチルシロキシシリケート、カオリン、ベントン、炭酸カルシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、中空シリカマイクロスフェア(Maprecos製のシリカビーズ)、ガラス又はセラミックマイクロカプセル、シリカ系フィラー、たとえばAerosil200(登録商標)、又はAerosil300(登録商標)、旭硝子により販売されているSunsphereH−33(登録商標)及びSunsphereH−51(登録商標)、Asahi Chemicalにより販売されているChemicelen、シリカと二酸化チタンとの複合体、たとえば日本板硝子により販売されているTSGシリーズ、及びパーライトパウダー、並びにそれらの混合物が挙げられうる。
本発明に係る組成物に使用しうる追加の有機フィラーとしては、ポリアミドパウダー(Atochem製のNylon(登録商標)Orgasol)、ポリ−β−アラニンパウダー及びポリエチレンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー(Teflon(登録商標))、ラウロイルリシン、デンプン、テトラフルオロエチレンポリマーパウダー、中空ポリマーマイクロスフェア、たとえば(アルキル)アクリレートを含むもの、たとえばExpancel(登録商標)(Nobel Industrie)、8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を含有する有機カルボン酸から誘導される金属石鹸、たとえば亜鉛ステアレート、マグネシウムステアレート、リチウムステアレート、亜鉛ラウレート、マグネシウムミリステート、Polypore(登録商標)L200(Chemdal Corporation)、シリコーン樹脂マイクロビーズ(たとえばToshiba製のTospearl(登録商標))、ポリウレタンパウダー、特定的にはコポリマーを含む架橋ポリウレタンのパウダー(前記コポリマーはトリメチロールヘキシルラクトンを含む)、たとえばToshiki社によりPlastic PowderD−400(登録商標)又はPlastic PowderD−800(登録商標)という名称で販売されているヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンポリマー、カルナウバマイクロワックス、たとえばMicro Powders社によりMicro Care350(登録商標)という名称で販売されている製品、合成マイクロワックス、たとえばMicro Powders社によりMicroEase 114S(登録商標)という名称で販売されている製品、カルナウバワックスとポリエチレンワックスとの混合物から形成されるマイクロワックス、たとえばMicro Powders社によりMicro Care300(登録商標)及び310(登録商標)という名称で販売されているもの、カルナウバワックスと合成ワックスとの混合物から形成されるマイクロワックス、たとえばMicro Powders社によりMicro Care325(登録商標)という名称で販売されている製品、ポリエチレンマイクロワックス、たとえばMicro Powders社によりMicropoly200(登録商標)、220(登録商標)、220L(登録商標)、及び250S(登録商標)という名称で販売されているもの、合成由来又は天然由来、鉱物由来又は有機物由来の繊維が挙げられうる。それらは短くても長くてもよく、個別であっても組織化されていてもよく、たとえば編組されていても中空であっても中実であってもよい。それらはいずれかの形状を有しうるとともに、とりわけ想定される特定の用途に依存して円形又は多角形(正方形、六角形、又は八角形)の断面を有しうる。特定的には、それらの端部は傷害を予防するために鈍端化及び/又は研磨される。繊維は、1μm〜10mm、好ましくは0.1mm〜5mm、さらに良好には0.3mm〜3mmの範囲内の長さを有する。それらの断面は、2nm〜500μmの範囲内、好ましくは100nm〜100μmの範囲内、さらに良好には1μm〜50μmの直径を有する円形に含まれうる。本発明に係る組成物に使用しうる繊維としては、非剛性繊維、たとえばポリアミド(Nylon(登録商標))繊維、又は剛性繊維、たとえばポリイミドアミド繊維、たとえばRhodia社によりKermel(登録商標)及びKermel Tech(登録商標)という名称で販売されているもの、又はとりわけDuPont de Nemours社によりKevlar(登録商標)という名称で販売されているポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(若しくはアラミド)繊維、並びにそれらの混合物が挙げられうる。
微粒子状着色剤
本発明に係る微粒子状の着色剤又は色素は、好ましくは顔料、真珠母、及び反射性粒子、並びにそれらの混合物から選択される。
顔料
「顔料」という用語は、生理学的媒体に不溶で組成物を着色することが意図されるいずれかの形状の白色又は着色の鉱物又は有機物の粒子を意味するものと理解すべきである。
顔料は、白色又は着色の鉱物及び/又は有機物でありうる。
挙げられうる鉱物顔料としては、二酸化チタン(任意選択的に表面処理されたもの)、酸化ジルコニウム、又は酸化セリウム、さらには酸化亜鉛、酸化鉄(黒色、黄色、又は赤色)、又は酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物、及びフェリックブルー、並びに金属パウダー、たとえばアルミニウムパウダー及び銅パウダーがある。
有機顔料は、以下の材料及びそれらの混合物から選択しうる。
− コチニールカルミン、
− アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、キサンテン染料、ピレン染料、キノリン染料、トリフェニルメタン染料、又はフルオラン染料の有機顔料。
有機顔料としては、特定的には、次の名称で知られるD&C認証顔料が挙げられうる。D&C青色4号、D&C褐色1号、D&C緑色5号、D&C緑色6号、D&C橙色4号、D&C橙色5号、D&C橙色10号、D&C橙色11号、D&C赤色6号、D&C赤色7号、D&C赤色17号、D&C赤色21号、D&C赤色22号、D&C赤色27号、D&C赤色28号、D&C赤色30号、D&C赤色31号、D&C赤色33号、D&C赤色34号、D&C赤色36号、D&C菫色2号、D&C黄色7号、D&C黄色8号、D&C黄色10号、D&C黄色11号、FD&C青色1号、FD&C緑色3号、FD&C赤色40号、FD&C黄色5号、FD&C黄色6号。
以上に挙げられた有機色素のそれぞれに対応する化学材料は、Cosmetic,Toiletries and Fragrance Associationにより発行された刊行物“International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook”,1997 edition,pages 371 to 386 and 524 to 528(それらの内容は参照により本特許出願に組み込まれる)に述べられている。
本発明に係る組成物は、組成物の全質量を基準にして0質量%〜30質量%の範囲内、好ましくは組成物の全質量を基準にして2質量%〜20質量%の範囲内、優先的には4質量%〜10質量%の範囲内の顔料含有分を含みうる。
真珠母
「真珠母」(真珠光沢顔料)という用語は、虹色光彩であってもなくてもよく、とりわけある特定の軟体動物の外殻で産生されるか又は代替的に合成され、且つ光干渉を介して色効果を有する、いずれかの形態の着色粒子を意味するものと理解すべきである。
挙げられうる真珠母の例には、酸化鉄で被覆されたチタンマイカ、オキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、酸化クロムで被覆されたチタンマイカなどの真珠母顔料、及びオキシ塩化ビスマスをベースとした真珠母顔料が含まれる。それらはまた、金属酸化物及び/又は有機色素の少なくとも2つの逐次層で表面が重畳されたマイカ粒子でありうる。
真珠母は、より特定的には黄色、桃色、赤色、青銅色、帯橙色、褐色、緑色、青色、菫色、及び/又は銅色の色彩又は光輝を有しうる。
組成物に導入しうる真珠母の実例としては、とりわけBrilliant gold 212G(Timica)、Gold 222C(Cloisonne)、Sparkle gold(Timica)、Gold 4504(Chromalite)、及びMonarch gold 233X(Cloisonne)という商品名でEngelhard社により販売されている金色着色真珠母、とりわけBronze fine(17384)(Colorona)及びBronze(17353)(Colorona)という商品名でMerck社により、並びにSuper bronze(Cloisonne)という商品名でEngelhard社により販売されている青銅色真珠母、とりわけOrange 363C(Cloisonne)及びOrange MCR101(Cosmica)という商品名でEngelhard社により、並びにPassion orange(Colorona)及びMatte orange(17449)(Microna)という商品名でMerck社により販売されている橙色真珠母、とりわけNu−antique copper 340XB(Cloisonne)及びBrown CL4509(Chromalite)という商品名でEngelhard社により販売されている褐色真珠母、とりわけCopper 340A(Timica)という商品名でEngelhard社により販売されている銅色光輝を有する真珠母、とりわけSienna fine(17386)(Colorona)という商品名でMerck社により販売されている赤色光輝を有する真珠母、とりわけYellow(4502)(Chromalite)という商品名でEngelhard社により販売されている黄色光輝を有する真珠母、とりわけSunstone G012(Gemtone)という商品名でEngelhard社により販売されている金色光輝を有する赤色真珠母、とりわけTan opale G005(Gemtone)という商品名でEngelhard社により販売されている桃色真珠母、とりわけNu antique bronze 240 AB(Timica)という商品名でEngelhard社により販売されている金色光輝を有する黒色真珠母、とりわけMatte blue(17433)(Microna)という商品名でMerck社により販売されている青色真珠母、とりわけXirona Silverという商品名でMerck社により販売されている銀色光輝を有する白色真珠母、及びとりわけIndian summer(Xirona)という商品名でMerck社により販売されている金色−緑桃色−橙色真珠母、並びにそれらの混合物が挙げられうる。
真珠母のさらなる例としては、酸化チタンで被覆されたボロシリケート基材を含む粒子も挙げられうる。
酸化チタンで被覆されたガラス基材を含む粒子は、特定的にはToyal社によりMetashine MC1080RYという名称で販売されている。
最後に、その他に挙げられうる真珠母の例には、ポリエチレンテレフタレートフレーク、とりわけSilver 1P 0.004X0.004(銀フレーク)という名称でMeadowbrook Inventions社により販売されているものが含まれる。
反射性粒子
「反射性粒子」という用語は、サイズ、構造、特定的には構成層の厚さ、物理的及び化学的な性質、並びに表面状態が入射光の反射を可能にする粒子を意味する。この反射は、適宜、こうした粒子をメイクアップされる基材に適用したときに、肉眼で見えるハイライトポイント、すなわち光輝を発生することによりその周囲とのコントラストを形成するより輝きのあるポイントを、組成物又は混合物の表面に生成するのに十分な強度を有しうる。
反射性粒子は、組み合わされる着色剤により引き起こされる着色効果を有意に変化させないように、より特定的にはカラーイールドに関してこの効果を最適化するように選択しうる。それらは、より特定的には黄色、桃色、赤色、青銅色、橙色、褐色、金色、及び/又は銅色の色彩又はティントを有しうる。
これらの粒子は、さまざまな形態を有しうるとともに、とりわけ小板又は小球の形態、特定的には球の形態でありうる。
それらの形態にかかわらず、反射性粒子は、多層構造を有していても有していなくてもよく、多層構造の場合、たとえば、とりわけ反射性材料の均一厚さの少なくとも1つの層を有しうる。
反射性粒子が多層構造を有していない場合、それらは金属酸化物、とりわけ合成で得られた酸化チタン又は酸化鉄で構成しうる。
反射性粒子が多層構造を有する場合、それらはたとえば天然又は合成の基材、とりわけ反射性材料の、とりわけ少なくとも1種の金属又は金属性の材料の少なくとも1層で少なくとも部分的に被覆された合成の基材を含みうる。基材は、1種以上の有機材料及び/又は鉱物材料から作製可能である。
より特定的には、それはガラス、セラミック、グラファイト、金属酸化物、アルミナ、シリカ、シリケート、とりわけアルミノシリケート及びボロシリケート、及び合成マイカ、並びにそれらの混合物から選択しうるが、このリストに限定されるものではない。
反射性材料は、金属又は金属性の材料の層を含みうる。
反射性粒子は、とりわけ特開平09−188830号公報、特開平10−158450号公報、特開平10−158541号公報、特開平07−258460号公報、及び特開平05−017710号公報に記載されている。
金属の層で被覆された鉱物基材を含む反射性粒子のさらなる例として、銀で被覆されたボロシリケート基材を含む粒子も挙げられうる。
小板の形態の銀被覆ガラス基材の粒子は、Toyal社によりMicroglass Metashine REFSX 2025PS(登録商標)という名称で販売されている。ニッケル/クロム/モリブデン合金で被覆されたガラス基材を有する粒子は、前述の会社によりCrystal Star GF550(登録商標)及びGF2525(登録商標)という名称で販売されている。
また、銀、アルミニウム、鉄、クロム、ニッケル、モリブデン、金、銅、亜鉛、スズ、マンガン、鋼、青銅、又はチタンなどの金属性基材を含む粒子も使用しうるとともに、前記基材は、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化セリウム、酸化クロム、又は酸化ケイ素、及びそれらの混合物などの少なくとも1種の金属酸化物の少なくとも1層で被覆される。
挙げられうる例には、Eckart社によりVisionaireという名称で販売されているSiOで被覆されたアルミニウムパウダー、青銅パウダー、又は銅パウダーが含まれる。
好ましくは、粉末状相は、以下のものから選択される少なくとも1種の化合物を含む。
− 有機顔料、たとえばCTFAのセクション“Color Additives−Batch Certified by the U.S.Food and Drug Administration”に列挙される食品医薬品局(Food & Drug Administration)によるD&C認証顔料、とりわけブルー1及び4、ブラウン1、Ext.バイオレット2、Ext.イエロー7、グリーン3、5、6、及び8、オレンジ4、5、10、及び11、レッド4、6、7、17、21、22、27、28、30、36、及び40、バイオレット2、イエロー5、6、7、8、10、及び11が挙げられうる、
− 鉱物顔料、たとえば酸化鉄、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化鉄、又は酸化クロム、フェリックブルー、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、ピンク、又はバイオレット、クロム水和物、水酸化クロム、及びオキシ塩化ビスマス、
− パール、たとえば酸化チタンで被覆されたマイカ、酸化チタンと酸化鉄とで被覆されたマイカ、及びラウロイルリシンなどのアミノ酸で被覆されたマイカ、
− ポリエチレンテレフタレートフレーク、
− セリサイト、
− 反射性粒子、たとえば金属層で被覆されたボロシリケート基材を含む粒子、
− それらの混合物。
アモルファス炭化水素系ブロックコポリマー
本発明に係る組成物は、少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマー、好ましくは油性相に溶解可能又は分散可能なブロックコポリマーを含む。
係るコポリマーは、この油性相のゲル化剤として機能しうる。
炭化水素系ブロックコポリマーは、とりわけジブロック、トリブロック、マルチブロック、ラジアル、若しくはスターコポリマー、又はそれらの混合物でありうる。
係る炭化水素系ブロックコポリマーは、米国特許出願公開第2002/005562号明細書及び米国特許第A−5221534号明細書に記載されている。
コポリマーは、ガラス転移温度が好ましくは20℃未満、好ましくは0℃以下、好ましくは−20℃以下、より好ましくは−40℃以下の少なくとも1つのブロックを含有しうる。前記ブロックのガラス転移温度は、−150℃〜20℃、とりわけ100℃〜0℃でありうる。
本発明に係る組成物に存在する炭化水素系ブロックコポリマーは、好ましくはオレフィンの重合により形成されるアモルファスコポリマーである。オレフィンは、とりわけエチレン性不飽和モノマーでありうる。
挙げられうるオレフィンの例には、エチレン性カーバイドモノマー、とりわけ1つ又は2つのエチレン性不飽和を含有し且つ2〜5個の炭素原子を含有するもの、たとえばエチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、又はペンタジエンが含まれる。
有利には、炭化水素系ブロックコポリマーは、スチレンとオレフィンとのアモルファスブロックコポリマーである。
少なくとも1つのスチレンブロックと、ブタジエン、エチレン、プロピレン、ブチレン、及びイソプレン、又はそれらの混合物から選択される単位を含む少なくとも1つブロックと、を含むブロックコポリマーは、とりわけ好ましい。
好ましい実施形態によれば、炭化水素系ブロックコポリマーは、モノマーの重合後に残留するエチレン性不飽和を低減するために水素化される。
特定的には、炭化水素系ブロックコポリマーは、スチレンブロックとエチレン/C3〜C4アルキレンブロックとを含有する任意選択的に水素化されたコポリマーである。
挙げられうる好ましくは水素化されたジブロックコポリマーには、スチレン−エチレン/プロピレンコポリマー、スチレン−エチレン/ブタジエンコポリマー、及びスチレン−エチレン/ブチレンコポリマーが含まれる。ジブロックポリマーは、とりわけKraton Polymers社によりKraton(登録商標)G1701Eという名称で販売されている。
挙げられうる好ましくは水素化されたトリブロックコポリマーには、スチレン−エチレン/プロピレンスチレンコポリマー、スチレン−エチレン/ブタジエン−スチレンコポリマー、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー、及びスチレン−ブタジエン−スチレンコポリマーが含まれる。トリブロックポリマーは、とりわけKraton Polymers社によりKraton(登録商標)G1650、Kraton(登録商標)G1652、Kraton(登録商標)D1101、Kraton(登録商標)D1102、及びKraton(登録商標)D1160という名称で販売されている。
本発明の一実施形態によれば、炭化水素系ブロックコポリマーは、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレントリブロックコポリマーである。
本発明の好ましい実施形態によれば、とりわけスチレン−ブチレン/エチレン−スチレントリブロックコポリマーとスチレン−エチレン/ブチレンジブロックコポリマーとの混合物、とりわけKraton Polymers社によりKraton(登録商標)G1657Mという名称で販売されている製品を使用することが可能である。
好ましくは、本発明に係る組成物は、組成物の全質量を基準にして0.5質量%〜5質量%、さらに良好には0.5質量%〜2質量%の炭化水素系ブロックコポリマーの活性材料含有分を含む。
好ましくは、アモルファス炭化水素系ブロックコポリマー及びC12〜C15アルキルベンゾエートから選択される不揮発性炭化水素系オイルは、アモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと前記C12〜C15アルキルベンゾエートとの質量比が端点を含めて0.06〜0.3、さらに良好には0.08〜0.2になるようなそれぞれの全含有分で組成物に存在する。
水性相
本発明に係る組成物は、水と任意選択的に他の水溶性又は水混和性の成分とを含む水性相を含みうる。
この水性相は、存在する場合、本発明に係る所要の粉末状提示形態に適合可能な量で使用される。
水性相は、脱塩水、又は代替的にフローラルウォーター、たとえばコーンフラワーウォーター、及び/又は鉱水、たとえばVittel水、Lucas水、又はLa Roche Posay水、及び/又は湧水でありうる。
水性相はまた、とりわけ2〜20個の炭素原子を含有する、好ましくは2〜10個の炭素原子を含有する、優先的には2〜6個の炭素原子を含有するポリオールからとりわけ選択される室温(25℃)で水と混和可能なポリオール、たとえばグリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、又はジエチレングリコール、グリコールエーテル(とりわけ3〜16個の炭素原子を含有するもの)、たとえばモノ、ジ、又はトリプロピレングリコール(C1〜C4)アルキルエーテル、モノ、ジ、又はトリエチレングリコール(C1〜C4)アルキルエーテル、及びそれらの混合物を含みうる。
本発明に係る組成物は、室温で水と混和可能なポリオールを含みうる。係るポリオールは、組成物が適用される肌の表面の保湿を促進しうる。
そのほか、本発明に係る組成物は、2〜6個の炭素原子を含有するモノアルコール、たとえばエタノール又はイソプロパノールを含みうる。
本発明に係る組成物は、有利には、組成物の全質量を基準にして5質量%未満の水性相、特定的には水を含む。優先的には、本発明に係る組成物は、水性相フリー、特定的には水フリーである。
補助剤
組成物は、化粧品で通常使用される他の成分(補助剤)、たとえば保存剤、化粧活性剤、保湿剤、UV遮断剤、増粘剤、及び香料を含みうる。
言うまでもないが、本発明に係る組成物に本質的に関連する有利な性質が想定される添加により悪影響を受けないように又は実質的に悪影響を受けないように、当業者であれば本発明に係る組成物に添加される任意選択的補助剤の選択に注意を払うであろう。
調製方法(湿式法)
本発明に係る化粧用組成物は、以下の工程:
− 油性相とアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと粉末状相と少なくとも1種の揮発性溶媒とを混合してスラリーを形成する工程と、
− 最終コンパクトパウダーを得るためにコンパクト化、特定的にはプレス処理及び/又は吸引により容器内に前記スラリーを形成する工程と、
を含む湿式法により得られる。
優先的には、容器内に成形されたスラリーを乾燥させる工程も実施される。
混合工程
この工程では、油性相の成分と粉末状相の成分と揮発性溶媒とを混合して、油性相と揮発性溶媒とにより形成された液体中の粉末状材料の濃厚懸濁液であるスラリーを調製する。
第1の変形形態によれば、粉末状相の成分と油性相の成分とをプレ混合してから、第2の段階で揮発性溶媒を得られた混合物に添加する。
第2の変形形態によれば、油性相の成分と揮発性溶媒とをプレ混合してから、第2の段階で粉末状相の成分を得られた混合物に添加する。
本発明の特定の形態によれば、油性相の量及び粉末状相の量は、油性相/粉末状相の質量比が20/80〜45/55、好ましくは25/75〜40/60の範囲内になるような量である。
揮発性溶媒は、水、C〜Cモノアルコール、たとえばエタノール又はイソプロパノール、エーテル、たとえばジカプリリルエーテル、フルオロカーボン溶媒、環状又は線状のシリコーン揮発性シリコーンオイル、及び炭化水素、たとえばイソパラフィン、たとえばイソドデカンから選択しうる。優先的には、C〜Cモノアルコール、たとえばエタノール又はイソプロパノール、及びイソパラフィン、たとえばイソドデカン、並びにそれらの混合物が使用されるであろう。
本発明によれば、粉末状相との混合は、Lodigeミキサーなどのいずれかのタイプのミキサーを用いて実施しうる。
本発明の特定の形態によれば、たとえばAlpineピンミルを用いて混合粉末にミル処理を施しうる。
本発明の特定の形態によれば、揮発性溶媒の混合は、ボウルなどのいずれかの好適な容器中で実施しうる。それはプラネタリーミキサーで実施しうる。所要の分散時間は、限定されるものではなく、ミキサーのタイプなどのある特定の因子に依存しうる。たとえば、プラネタリーミキサーを使用する場合、分散時間は15〜20分間の範囲内でありうる。
油性相と粉末状相と揮発性溶媒との全量は、限定されるものではない。本発明の特定の形態によれば、油性相と粉末状相との全量/揮発性溶媒の量の質量比は、5/1、好ましくは3/1、より優先的には2/1でありうる。
所要により、混合工程時に脱ガスを実施しうる。油性相、粉末状相、及び揮発性溶媒は、真空チャンバーに混合導入しうる。脱ガス時間は、真空チャンバー内の圧力などのある特定の因子に依存しうる。それは15〜20分間の範囲内でありうる。効率的脱ガスのためにスラリーを撹拌することが好ましい。
形成工程
この工程では、コンパクト化、特定的にはプレス処理及び/又は吸引によりスラリーを容器内に形成する。
容器として坩堝又はキュベットを使用しうる。容器は、吸引により溶媒のみの逃散を可能にする小オリフィスを有しうる。
容器にスラリーを注加する方法としては、容器の頂部を介する注入(トップ注入)による方法又は容器の後部を介する注入(バック注入)による方法が挙げられうる。
「トップ注入」法では、スラリーは、容器の上から容器に注加される。本方法は、マルチカラーコンパクトパウダーの調製にとくに好適である。
「バック注入」法では、スラリーは、それを容器に導入するのに好適な機構により容器の底部を介して注入される。この注入法は、広範にわたるコンパクトメイクアップパウダーに好適であり、複雑な形態のコンパクトパウダーを得るのにとくに好適である。容器に導入されたスラリーは、圧縮及び/又は吸引により成形される。好ましくは、圧縮及び吸引は同時に実施される。
コンパクト化、特定的にはプレス処理は、フラットであってもなくてもよい表面(レリーフの可能性)を有するプレスなどの機械的手段を介して、容器内のスラリーに圧力を加えることにより実施しうる。吸引は、たとえば真空により容器内の圧力を低減することによりを実施しうる。コンパクト化、特定的にはプレス処理及び吸引は、複数回繰り返しうる。所要により、容器及び/又はプレスに振動を加えうる。
乾燥工程
この工程では、成形スラリーを乾燥させて、揮発性溶媒を含まない又は非常に少量の揮発性溶媒を含有するコンパクトパウダーを得る。乾燥により、残留する揮発性溶媒を完全に除去しうる。乾燥の温度及び時間は、組成物の成分や使用する揮発性溶媒のタイプなどのいくつかの因子に依存する。たとえば、乾燥は、1〜12時間にわたり60〜100℃の温度で実施しうる。
美容的方法
本発明はまた、ケラチン物質への以上に定義された組成物の適用を含むことを特徴とする、ケラチン物質の被覆方法、より特定的には肌、特定的には顔や瞼などのケラチン物質のメイクアップ及び/又はケア方法に関する。
優先的には、本発明に係る化粧用組成物は、ファンデーションパウダー、フェイスパウダー、又はアイシャドーでありうる。
本発明に係る化粧用組成物は、顔又は瞼への適用が意図されたコンパクトパウダーに好適ないずれかのアプリケーター、たとえばパウダーパフ又はブラシを利用して適用しうる。
係る組成物は、とりわけ当業者の一般知識に従って調製される。
アセンブリー
別の態様によれば、本発明はまた、
i)1つ以上の区画に区切られた容器であって、前記容器が閉部材により任意選択的に耐漏れ性でなく閉じられる、容器と、
ii)前記区画内に配置された本発明に係るメイクアップ及び/又はケア組成物と、
を含む化粧用アセンブリーに関する。
容器は、たとえばジャー又はボックスの形態でありうる。閉部材は、平行移動により又は前記メイクアップ及び/又はケア組成物を収容する容器を基準にした枢動により移動できるように取り付けられたキャップを含む蓋の形態でありうる。
前記化粧用アセンブリーは、パウダーパフ、フォームアプリケーター、ブラシなどのアプリケーターと組み合わせうる。
特許請求の範囲を含めて本明細書全体を通じて、「〜を含む(comprising a)」という用語は、とくに明記されていない限り、「少なくとも1つの〜を含む(comprising at least one)」と同義であると理解すべきである。
「…〜…の間」及び「…〜…の範囲内」という表現は、とくに明記されていない限り、限界点が含まれることを意味するものと理解すべきである。本発明は、以下に示される実施例及び図面によりより詳細に例示される。とくに指定がない限り、示された量は質量パーセントとして表される。
実施例1:真珠母ティントパウダーアイシャドー
Figure 2020510051
調製方法:
下記の手順を用いて本発明に係る組成物を調製した。
1−粉末状相P1/P2の調製:
相P1の化合物及び相P1の顔料を大きなステンレス鋼坩堝に秤取してから、シュレッダーを用いて最初に1500rpmで15秒間のミル処理を1回行い、次いで3000rpmで1分間のミル処理を3回行う。
相P2の真珠母を第2の坩堝に秤取して相P1に添加し、次いで調製物(相P1+相P2)に対してシュレッダー(R5又はR5 plus)により1500rpmで15秒間のミル処理を2回行う。
2−相L1の調製:
化合物C12〜15アルキルベンゾエート及びフェニルトリメチコンをビーカーに秤取してから100℃に加熱する。次いでポリマーを添加し、ボルテックスが形成されて(約300rpm)均一な液体が得られるまで、デフロキュレーター(Turbotest 33/300PH−Rayneri,VMI Group)を用いて混合物を撹拌する。
3−バインダー相(L1/L2)の組込み:
相L2及び相L1の化合物を小さなステンレス鋼坩堝に秤取する。アセンブリーをホットプレート上で45℃に加熱してから、ニーダー(Kenwood KMY90 Major Titaniumニーダー)中の粉末状相に添加する。最初に最低スピードで混合物の1分間の混練を1回行い、次いで依然として機械の最低スピードで30秒間の混練を1回行う。
4−調製の仕上げ:
次いで、得られたパウダーをイソドデカン中に希釈する。水の量は、Plasticos T3,S.A.社により販売されているPilote Back Injection機に好適な粘度が得られるように、組成物の全質量を基準にして20質量%〜40質量%である。このバック注入機は、カップの底部を介する「パウダー−イソドデカン」混合物(スラリーとしても知られる)の注入を可能にすると同時に、吸引による希釈剤イソドデカンの一部の除去を可能にする。生成物の注入全体を通じて、イソドデカンの除去を可能にするように射出成形型を真空下に配置し、吸引によりイソドデカンを除去して真空トラップで回収する。真空下に配置することによりカップの充填及び均質化が促進される。
次いで、バック注入された部分は、その質量がもはや変化しなくなるまで45℃の通気オーブン内に配置される。その結果、生成物は乾燥状態にあるとみなされる。
衝撃強さの測定:
測定原理
係る測定を実施するために使用される機械は、Co Pack(Italy)社により販売されているPackage Drop−Test機として知られるものであり、コンパクトパウダー形態の固形組成物で落下試験を実施することにより衝撃強さの測定を可能にする。落下高さは30cmである。小さなルーラーを利用して、コンパクトを保持する支持体のサイズを設定し(坩堝のサイズに基づく)、次いで、支持体のアパーチャーを作動させる圧縮空気を利用してコンパクトを落下させる。パウダーをスプリットするのに必要な落下回数を測定する。
試験は5つのディッシュ上で行われる。落下回数の平均が10回以上である場合、落下試験を満足するとみなされる。
衝撃強さと同様に、実施例1の取出し及びペイオフをフォームアプリケーター及びブラシにより測定した。
フォームアプリケーターによる取出し/ペイオフの測定
>装置
− Caressaフォームアプリケーター(ref.1001486−Kahn)
− Supplale支持体(製造業者:出光石油化学、組成:布に結合された人工レリーフ付きコラーゲンシート)
− すでに少なくとも1回使用された視覚的に損傷のないパウダーサンプル
− ホットプレート(ref.PCMF400×600−Ekium)
測定原理
32℃に調節するようにsupplale片をホットプレート上に配置する。アプリケーターをパウダーの表面に平行に且つ移動方向に垂直に保持して、横方向移動を3回実施することにより生成物を取り出す。
次いで、アプリケーターをsupplaleの表面に平行に且つ移動方向に垂直に保持して、横方向移動を3回実施することにより生成物をsupplale上に付着させる。適用領域は、約3.5cmの長さ及びアプリケーターの幅である。
次いで、得られた結果をあらかじめ設定された境界を基準にして強さに従って0〜5のスケールでグレード分けする。
5 非常に良好
4 良好
3 普通
2 並以下
1 不良
0 不可
1の差は有意なものとみなされる。
ブラシによる取出し/ペイオフの測定
>装置
− Eyeshadow Brush Mアプリケーターブラシ−Suqqu
− ホットプレート上で32℃にプレ加熱されたSupplale支持体(製造業者:出光石油化学、組成:布に結合された人工レリーフ付きコラーゲンシート)
− すでに少なくとも1回使用された視覚的に損傷のないディッシュ
測定原理
32℃に調節するようにsupplale片をホットプレート上に配置する。
ブラシをパウダーの表面に対して約45°の角度に且つ移動方向に平行に保持して、横方向移動の3回実施することにより生成物を取り出す。
次いで、ブラシをsupplaleの表面に対して約45°の角度に且つ移動方向に平行に保持して、横方向移動を3回実施することにより生成物をsupplale上に付着させる。適用領域は、約3.5cmの長さ及びブラシの幅である。
次いで、得られた結果をあらかじめ設定された境界を基準にして強さに従って0〜5のスケールでグレード分けする。
5 非常に良好
4 良好
3 普通
2 並以下
1 不良
0 不可。
1の差は有意なものとみなされる。
比較試験の結果は以下の表に与えられる。
Figure 2020510051
実施例1のコンパクトパウダーは、アプリケーターフォーム及びブラシの両方で優れた取出し/ペイオフ品質を示すとともに良好な衝撃強さを示した。
実施例2〜5:真珠母ティントパウダーアイシャドー(バインダー相中のシリコーンオイルの新事実)
粉末状相が相P1のみを含み且つ真珠母ベースの相P2を含まないこと以外は実施例1に示されたものと同一の作製方法に従って、以下の組成物を調製した。
Figure 2020510051
実施例2〜5のそれぞれに対して、実施例1に示されたものと同一の試験プロトコルに従って、フォームアプリケーターによる取出し/ペイオフ、ブラシによる取出し/ペイオフ、及び衝撃強さを評価した。
比較試験の結果は以下の表に与えられる。
Figure 2020510051
バインダー相に不揮発性非フェニルシリコーンオイルを含まない本発明外のコンパクトパウダー4及び5は、不良又は並以下の取出し/ペイオフを有するとともに、本発明に係るコンパクトパウダー2及び3よりも低い衝撃強さを有することが観測された。
実施例6及び7(未処理タルクの存在の影響)
粉末状相が相P1のみを含み且つ真珠母ベースの相P2を含まないこと以外は、実施例1に示されたものと同一の作製方法に従って、以下の組成物を調製した。
Figure 2020510051
実施例1に示されたものと同一のプロトコルに従って、フォームアプリケーターによる及びブラシによるコンパクトパウダー6及び7の取出し及びペイオフ並びに衝撃強さを比較した。
比較試験の結果は以下の表に与えられる。
Figure 2020510051
表面処理されていないタルクを含む本発明外のコンパクトパウダー7は、表面処理されていないタルクを含まない本発明に係るコンパクトパウダー6よりも低効率の取出し/ペイオフ効果及び不良の衝撃強さを有することが観測された。
実施例8〜10(疎水性フィルム形成ポリマーの影響)
粉末状相が相P1のみを含み且つ真珠母ベースの相P2を含まないこと以外は、実施例1に示されたものと同一の作製方法に従って、以下の組成物を調製した。
Figure 2020510051
実施例1に示されたものと同一のプロトコルに従って、衝撃強さに関してコンパクトパウダー8〜10を比較した。
比較試験の結果は以下の表に与えられる。
Figure 2020510051
それぞれアクリレート/ポリトリメチルシロキシメタクリレートコポリマータイプ及びトリメチルシロキシシリケートタイプの疎水性フィルム形成ポリマーを含む本発明外のコンパクトパウダー9及び10は、アモルファス炭化水素系ブロックコポリマーを含む本発明に係るコンパクトパウダー8とは対照的に、不良の衝撃強さ(<10)を有することが観測された。

Claims (19)

  1. とりわけ生理学的に許容可能な媒体を含み、且つ少なくとも、以下:
    − 組成物の全質量を基準にして少なくとも20質量%の量の油性相であって、
    前記油性相が少なくとも1種の不揮発性非フェニルシリコーンオイルを含む、油性相と、
    − 前記組成物の全質量を基準にして少なくとも40質量%の量の粉末状相であって、
    前記粉末状相が少なくともマイカ粒子を含む、粉末状相と、
    − 少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと、
    を含有する、コンパクトパウダー形態の、とりわけケラチン物質を被覆するための、より特定的には肌などのケラチン物質をメイクアップ及び/又はケアするための固形組成物であって、
    前記組成物が、表面処理されていないタルク粒子をなんら含有しておらず、且つ以下の工程:
    (i)前記油性相と前記アモルファス炭化水素系ブロックコポリマーと前記粉末状相と前記揮発性溶媒とを混合してスラリーを形成する工程と、
    (ii)パウダー形態の前記組成物を得るためにコンパクト化、特定的にはプレス処理及び/又は吸引により容器内に前記スラリーを形成する工程と、
    を含む方法により得ることが可能である、固形組成物。
  2. 前記油性相が、前記組成物の全質量を基準にして少なくとも20質量%、好ましくは25質量%〜50質量%の範囲内の濃度で存在する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記不揮発性シリコーンオイルが、8〜5000cSt、より優先的には10〜1000cSt、より特定的には50〜500cSt、さらに良好には50〜150cStの範囲内の25℃における粘度を有するオイルから選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記不揮発性シリコーンオイルが、以下の式:
    Figure 2020510051
    (式中、
    R1、R2、R5、及びR6は、同一であっても異なっていてもよく、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、
    R3及びR4は、同一であっても異なっていてもよく、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ビニル基、アミン基、又は1〜6個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキル基を表し、
    Xは、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、アミン基、又は1〜6個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキル基を表し、
    n及びpは、化合物が液状になるような整数である)
    に対応するものから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記不揮発性非フェニルシリコーンオイルが、50〜500cSt、好ましくは50〜150cStの範囲内の粘度を有するポリジメチルシロキサンから選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記不揮発性非フェニルシリコーンオイルが、前記組成物の全質量を基準にして4質量%〜15質量%、より優先的には5質量%〜10質量%の範囲内の濃度で存在する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記粉末状相の含有率が、前記組成物の全質量を基準にして40質量%以上、より特定的には50質量%〜80質量%の範囲内、さらに良好には60質量%〜75質量%である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記油性相の量及び前記粉末状相の量が、前記油性相/前記粉末状相の質量比が20/80〜45/55、好ましくは25/75〜40/60の範囲内になるような量である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記マイカ粒子が、セリサイト、マスコバイトマイカ、及びフルオロフロゴパイト合成マイカ、並びにそれらの混合物、より特定的にはフルオロフロゴパイト合成マイカ粒子から選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 真珠母をなんら含有しておらず、且つ少なくとも15μm、好ましくは15〜50μmの範囲内の平均サイズを有するマイカ粒子を含有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記粉末状相が、少なくとも1種の微粒子状着色剤、特定的には顔料、真珠母、及び反射性粒子、並びにそれらの混合物から選択されるものを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記アモルファス炭化水素系ブロックコポリマーが、オレフィンの重合により形成されるアモルファスコポリマーを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーが、スチレンとオレフィンとのアモルファスブロックコポリマーを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーが、スチレンブロックとエチレン/C〜Cアルキレンブロックとを含有する任意選択的に水素化されていてもよいコポリマーを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーが、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレントリブロックコポリマーを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記少なくとも1種のアモルファス炭化水素系ブロックコポリマーが、スチレン−ブチレン/エチレン−スチレントリブロックコポリマーとスチレン−エチレン/ブチレンジブロックコポリマーとの混合物を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 前記組成物の全質量を基準にして端点を含めて0.5質量%〜5質量%、さらに良好には0.5質量%〜2質量%の含有率の炭化水素系ブロックコポリマーを含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. ファンデーションパウダー、フェイスパウダー、又はアイシャドーの形態であることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. ケラチン物質への請求項1〜18のいずれか一項に定義される組成物の適用を含むことを特徴とする、ケラチン物質の被覆方法、より特定的には肌などのケラチン物質のメイクアップ及び/又はケア方法。
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