本願は、2017年1月5日に中国特許庁に出願された、「データ伝送方法、端末デバイス、およびネットワーク側デバイス」と題する、中国特許出願第201710008454.7号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本願の実施形態は、通信技術の分野に関し、より具体的には、データ伝送方法、端末デバイス、およびネットワーク側デバイスに関する。
既存のロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムにおいて、接続モードにおけるユーザに関して、アップリンクデータを伝送する必要があるときは、端末デバイスは、アップリンクスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)またはバッファステータス報告(Buffer Status Report、BSR)のメカニズムを用いる。具体的には、端末デバイスは、アップリンクスケジューリング要求またはバッファステータス報告をネットワーク側デバイスに送信し、端末デバイスがデータ伝送のためのアップリンクリソースを必要とする旨を、ネットワーク側デバイスに通知する。リソースのスケジューリングがユーザに対して実行されることを必要としている旨の、端末デバイスからのスケジューリング要求の受信の後、またはBSRに基づいた判定の後、ネットワーク側デバイスは、特定のリソースを端末デバイスに割り当て、端末デバイスは、これらの割り当てられたリソースにおいてデータを伝送する。そのようなスケジューリングベースのメカニズムは、大幅なシグナリングオーバヘッドを生じさせ、また、伝送遅延を生じさせる。
将来の5Gにおいて、大容量マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)に関するサービスが提供される。そのようなサービスの特徴は、この種類のデバイスが多数あること、および、不定期な少量データ(Infrequent small data)の伝送が主になることである。MTCサービスのために、基本的要件として、バッテリ寿命に関する非常に高い要件がある。したがって、エネルギー消費には非常に高い要件が課せられる。スケジューリングベースの態様が用いられる場合、シグナリングプロセスにおいてエネルギー消費の増加が生じ、MTCサービスに課題をもたらす。加えて、いくつかのアプリケーション層におけるシグナリングに関して、多数の不定期な少量データが伝送される。そのようなサービスがスケジューリングベースの方法を用いることによって伝送される場合、大幅なシグナリングオーバヘッドが生じる。先述の問題を解決するために、グラントフリー(Grant Free)技術的解決手段が、業界で提案されている。グラントフリーは、公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)において、端末デバイスが、スケジューリング要求を用いることによって、ネットワーク側デバイスにリソースの割り当てを要求することなくデータを伝送することが可能であることを意味する。グラントフリーのユーザは、異なる特徴のデータ伝送、例えば、伝送遅延または信頼性要件に基づいて、接続モードに入ることなく、データ情報をネットワーク側デバイスに直接送信し得る。
グラントフリー技術を用いてデータを伝送するとき、ネットワーク側デバイスは、受信されたデータ情報の伝送端の識別情報を判定する必要がある。現在の技術的解決手段において、ネットワーク側デバイスは、グラントフリーアクセスのために、サービス範囲内の各端末デバイスに1つの専用リソースを割り当て得る。専用リソースは、主に、ユーザに割り当てられた識別子(ID)、または、復調基準信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)などの直交シーケンス、および、ユーザが利用可能なグラントフリー時間周波数リソースを含む。グラントフリー時間周波数リソースは、直交シーケンスを有する複数のユーザによって共有され得る。データ情報を送信するとき、各端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって割り当てられた専用グラントフリーリソースを用いる。異なる端末装置は、異なる専用グラントフリーリソースを有する。このやり方で、ネットワーク側デバイスは、ネットワーク側デバイスがデータ情報を受信する場合に用いられるグラントフリーリソースに基づいて、データ情報の伝送端の識別情報を判定し得る。しかしながら、グラントフリーリソースは限られており、ネットワーク側デバイスがサービス範囲内の各端末デバイスに専用グラントフリーリソースを割り当て可能にすることを、ネットワーク側デバイスが保証することができない。別の技術的解決手段において、ネットワーク側デバイスは汎用グラントフリーリソースを割り当て得る。汎用グラントフリーリソースは、複数のグラントフリーリソースを含み得る。端末デバイスは、1つのグラントフリーリソースを選択して、データ情報をネットワーク側デバイスに送信し得る。データ情報は、端末デバイスによって送信されたデータのみでなく、端末デバイスの識別子もまた保持する。異なる端末装置が、同一のグラントフリーリソースを用いることによって、データメッセージをネットワーク側デバイスに送信し得る。ネットワーク側デバイスは、受信されたデータメッセージにおいて保持された識別子に基づいて、データメッセージを送信する伝送端の識別情報を判定し得る。この技術的解決手段は、ネットワーク側デバイスがサービス範囲内の各端末デバイスに専用グラントフリーリソースを割り当て可能なことをネットワーク側デバイスが保証することができない問題を効果的に解決できるが、端末デバイスによって送信されたデータメッセージは、比較的大きなサイズを有する。したがって、先述の2つの技術的解決手段における既存の問題を解決する技術的解決手段が、必要とされる。
本願の実施形態は、データ伝送方法、端末デバイス、およびネットワーク側デバイスを提供し、その結果、端末デバイスは適切なグラントフリーリソースを用い得る。
第1の態様によれば、本願の実施形態はデータ伝送方法を提供する。方法は、端末デバイスが第1識別子IDを受信する段階であって、ここで、第1IDは第1ネットワーク側デバイスによって端末デバイスに割り当てられたIDであり、端末デバイスは第1エリアに位置し、第1エリアは、第1ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、第1IDは第1エリアにおいて有効である、段階と、端末デバイスが端末デバイスのモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに示す段階と、端末デバイスが第1ネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリー情報を受信する段階であって、ここで、ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、専用グラントフリーリソースを用いることによって端末デバイスによって第1ネットワーク側デバイスに送信されるデータ情報は、端末デバイスによって送信されるデータを含み、汎用グラントフリーリソースを用いることによって端末デバイスによって第1ネットワーク側デバイスに送信されるデータ情報は、端末デバイスによって送信されるデータ、および第1IDを含む、段階とを備える。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって特定されたグラントフリーリソースを取得し、ネットワーク側デバイスによって特定されたグラントフリーリソースに基づいてネットワーク側デバイスにデータを送信し得る。
第1の態様を参照すると、第1の態様の第1の可能な実装形態において、端末デバイスが端末デバイスのモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに示す段階は、端末デバイスがモビリティ情報を判定してモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに送信する段階、または、端末デバイスが第1ネットワーク側デバイスに第1データ情報を送信する段階であって、ここで、第1データ情報は、第1IDおよび端末デバイスによって送信されるデータを含む、段階を含む。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスに関するモビリティ情報を提供し得、その結果、ネットワーク側デバイスは、モビリティ情報に基づいて、端末デバイスが利用可能なグラントフリーリソースを判定する。
第1の態様の第1の可能な実装形態を参照すると、第1の態様の第2の可能な実装形態において、端末デバイスがモビリティ情報を判定する段階は、端末デバイスが端末デバイスのステータス情報を取得する段階であって、ここで、端末デバイスのステータス情報は端末デバイスの位置情報および/または端末デバイスのモビリティ属性を含む、段階と、端末デバイスが、端末デバイスのステータス情報に基づいて端末デバイスのモビリティ情報を判定する段階とを含む。先述の技術的解決手段において、端末デバイスは、任意に、モビリティ情報を判定し得る。
第1の態様のうちのいずれか1つ、または第1の態様の先述の可能な実装形態を参照すると、第1の態様の第3の可能な実装形態において、方法はさらに、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである旨を決定したとき、端末デバイスが、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1ネットワーク側デバイスに第2データ情報を送信する段階であって、ここで、第2データ情報は端末デバイスによって送信されるデータを含む段階、または、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定したとき、端末デバイスが、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第1ネットワーク側デバイスに第3データ情報を送信し、ここで、第3データ情報は端末デバイスによって送信されるデータ、および第1IDを含む、段階を備える。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって示されたグラントフリーリソースの種類に基づいて、対応するデータメッセージを送信し得る。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装形態、または第1の態様の第2の可能な実装形態を参照すると、第1の態様の第4の可能な実装形態において、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、方法はさらに、端末デバイスが、第1ネットワーク側デバイスによって送信されるターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を受信する段階と、端末デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を超過しているかどうか判定する段階と、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を超過していない場合、専用グラントフリーリソースを用いることによって第2データ情報を第1ネットワーク側デバイスに送信する段階であって、ここで、第2データ情報は、端末デバイスによって送信されるデータを含む段階、または、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を超過している場合、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第3データ情報を第1ネットワーク側デバイスに送信する段階であって、ここで、第3データ情報は端末デバイスによって送信されるデータ、および第1IDを含む、段階と、を備える。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって示されたグラントフリーリソースの種類に基づいて対応するデータメッセージを送信し得る。
第1の態様の第3の可能な実装形態または第1の態様の第4の可能な実装形態を参照すると、第1の態様の第5の可能な実装形態は、端末デバイスが汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2データ情報を第1ネットワーク側デバイスに送信する段階の前に、方法はさらに、端末デバイスが、端末デバイスが第1エリアに位置する旨を決定する段階を含む。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスが第1エリアに位置する旨を決定した場合、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスおよびターゲットグラントフリーリソースによって割り当てられたIDを用いることによって端末デバイスがネットワーク側デバイスと通信し得る旨を決定する。
第1の態様の第1の態様または先述の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照すると、第1の態様の第6の可能な実装形態において、端末デバイスが端末デバイスのモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに示す段階の前に、方法はさらに、端末デバイスが、第2エリアから第1エリアへ移動する旨を決定する段階をさらに含み、ここで、第2ネットワーク側デバイスが第2エリアにおいてサービスを提供する。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスが移動した旨を決定した場合、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって割り当てられたIDおよびターゲットグラントフリーリソースを再取得する必要がある。
第2の態様によれば、本願の実施形態はデータ伝送方法を提供する。方法は、ネットワーク側デバイスが、第1識別子IDを端末デバイスに割り当てる段階であって、ここで、端末デバイスは第1エリアに位置し、第1エリアはネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、第1IDは第1エリアにおいて有効である、段階と、ネットワーク側デバイスが、端末デバイスのモビリティ情報を取得する段階と、ネットワーク側デバイスが、モビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する段階であって、ここで、ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、汎用グラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイスによって受信されたデータ情報は、データおよびデータを送信する端末デバイスのIDを含み、専用グラントフリーリソースを用いることによって端末デバイスによって受信されたデータ情報は、データを含む、段階と、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースを端末デバイスに示す段階と、を備える。先述の技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは、対応するグラントフリーリソースを端末デバイスのモビリティ情報に基づいて端末デバイスに割り当て得る。
第2の態様を参照すると、第2の態様の第1の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスがモビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する段階は、端末デバイスの位置が固定されているとき、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである旨を決定する段階、または、端末デバイスの位置が固定されていないとき、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースが汎用ターゲットグラントフリーリソースである旨を決定する段階を含む。先述の技術的解決手段によれば、固定された位置にある端末デバイスがネットワーク側デバイスにデータメッセージを送信するとき、いかなるIDも保持する必要がないことが保証され得、それによって、データメッセージのサイズを低減する。
第2の態様を参照すると、第2の態様の第2の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスがモビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する段階は、端末デバイスの位置が固定されているか、端末デバイスの位置変化が指定範囲内であるとき、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである旨を決定する段階、または、端末デバイスの位置変化が指定範囲を超過するとき、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースが汎用ターゲットグラントフリーリソースである旨を決定する、段階を含む。先述の技術的解決手段によれば、比較的固定された位置にある端末デバイスがデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信するとき、いかなるIDも保持する必要がないことが保証され得、それによって、データメッセージのサイズを低減する。
第2の態様の第1の可能な実装形態または第2の態様の第2の可能な実装形態を参照すると、第2の態様の第3の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスによって判定されたターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、方法はさらに、ネットワーク側デバイスが、専用グラントフリーリソースの有効範囲を判定する段階と、ネットワーク側デバイスが、有効範囲を端末デバイスに送信する段階とを備える。先述の技術的解決手段によれば、有効範囲が専用グラントフリーリソースに割り当てられ得、それによって、端末デバイスによって用いられる専用グラントフリーリソースを効果的に制御する。
第2の態様または第2の態様の先述の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照すると、第2の態様の第4の可能な実装形態は、ネットワーク側デバイスによって判定されたターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、方法はさらに、ネットワーク側デバイスが、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1データメッセージを受信する段階と、ネットワーク側デバイスが、第1データメッセージによって保持されるデータが端末デバイスによって送信される旨を決定する段階とを含む。先述の技術的解決手段によれば、専用グラントフリーリソース上のネットワーク側デバイスによって受信されたデータメッセージは、端末デバイスに割り当てられたIDを含まず、それによって、データメッセージのサイズを低減する。
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実装形態から第2の態様の第3の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照すると、第2の態様の第5の可能な実装形態において、方法はさらに、ネットワーク側デバイスが、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2データメッセージを受信する段階と、ネットワーク側デバイスが、第2データメッセージによって保持されるIDが第1IDである旨を決定する段階と、ネットワーク側デバイスが、第2データメッセージによって保持されたデータが端末デバイスによって送信される旨を決定する段階とを含む。先述の技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは汎用グラントフリーリソース上で、端末デバイスによって送信されたデータメッセージを受信し得、すべてのグラントフリーリソースが端末デバイスによって用いるように特定されたグラントフリーリソースとなったためグラントフリーリソースの使い切りをもたらすという、ケースを回避する。
第2の態様または第2の態様の先述の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照すると、第2の態様の第6の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスが端末デバイスのモビリティ情報を取得する段階は、ネットワーク側デバイスが、端末デバイスによって送信されたモビリティ情報を受信する段階、または、ネットワーク側デバイスが、モビリティ情報を判定する段階を含む。先述の技術的解決手段に基づいて、ネットワーク側デバイスは、端末デバイスによって送信されたモビリティ情報を取得し得、または、ネットワーク側デバイスは、任意に、モビリティ情報を判定し、端末デバイスに割り当てられるターゲットグラントフリーリソースの種類を、モビリティ情報に基づいて判定する。
第2の態様の第6の可能な実装形態を参照すると、第2の態様の第7の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスがモビリティ情報を判定する段階は、ネットワーク側デバイスが、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第3データメッセージを受信する段階であって、ここで、第3データメッセージは第1IDを保持する、段階と、ネットワーク側デバイスが、第3データメッセージに基づいてモビリティ情報を判定する段階とを含む。先述の技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは、端末デバイスによって送信されたデータメッセージを用いることによって端末デバイスのモビリティ情報を判定し得、モビリティ情報に基づいて、端末デバイスに割り当てられるターゲットグラントフリーリソースの種類を判定する。
第3の態様によれば、本願の実施形態は端末デバイスを提供する。ネットワーク側デバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態を実行するように構成されたユニットを含む。
第4の態様によれば、本願の実施形態はネットワーク側デバイスを提供する。端末デバイスは、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態を実行するように構成されたユニットを含む。
第5の態様によれば、本願の実施形態は端末デバイスを提供する。端末デバイスは、プロセッサ、メモリ、および送受信機を含む。メモリは、第1の態様および第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに記載の方法を実装する命令を格納するように構成される。プロセッサは、通信インタフェースと組み合わせて、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに記載の方法を実装するように、メモリに格納された命令を実行する。
第6の態様によれば、本願の実施形態はネットワーク側デバイスを提供する。ネットワーク側デバイスは、プロセッサ、メモリ、および送受信機を含む。メモリは、第2の態様および第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに記載の方法を実装する命令を格納するように構成される。プロセッサは、通信インタフェースと組み合わせて、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに記載の方法を実装するように、メモリに格納された命令を実行する。
端末デバイスおよびネットワーク側デバイスの概略図である。
本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態による端末デバイスの構造ブロック図である。
本願の実施形態によるネットワーク側デバイスの構造ブロック図である。
本願の実施形態による端末デバイスの構造ブロック図である。
本願の実施形態によるネットワーク側デバイスの構造ブロック図である。
以下に、添付の図面を参照して、本願の実施形態の技術的解決方法を説明する。
本願の実施形態における技術的解決方法で言及される端末デバイスは、また、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、計算デバイス、無線モデムに接続された別のプロセスデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、または、今後の5Gネットワークにおける端末デバイスとも称され得る。
ネットワーク側デバイスは、LTEシステムにおける発展型Node B(Evolutional Node B、eNB)、今後の5Gネットワークにおける基地局デバイス、送受信ポイントTRP(Transmission and Reception Point)、または同様なものであり得る。
本願の実施形態で言及されるグラントフリーリソースは、基準信号(Reference Signal、RS)であり得、または、プリアンブル(Preamble)であり得る。
本願の実施形態で言及されるネットワーク側デバイスのサービス範囲と、ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアは、通知エリア(Notification Area)である。通知エリアは1または複数のセルであり得る。
本願の実施形態で言及されるデータは、少量データまたは一般的なデータであり得る。少量データとは、端末またはネットワークによって伝送されるデータのサイズが閾値、例えば100バイトより少ないことを意味し、少量データは、1つのパケットであり得、または、複数のパケットの合計の長さが予め定められた閾値より少ない。
図1は端末デバイスおよびネットワーク側デバイスの概略図である。図1に示されるように、ネットワーク側デバイス110がサービスを提供するエリアに、端末デバイス120がある。
本願の実施形態は、図1を参照して以下に説明される。
図2は、本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
201:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120に割り当てられるIDを、端末デバイス120に送信する。
より具体的には、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲内に複数の端末デバイスがある場合、ネットワーク側デバイス110によって複数の各端末デバイスに割り当てられたIDは一意的なものである。言い換えれば、複数の端末デバイスのうちいずれの2つも、異なるIDを有する。
202:端末デバイス120は端末デバイス120のモビリティ属性を取得し、端末デバイス120のモビリティ属性に基づいて端末デバイス120のモビリティ情報を判定する。
端末デバイスのモビリティ属性は、端末デバイスが固定端末デバイスであるか移動可能端末デバイスであるかを示す。固定端末デバイスは、位置に静止している端末デバイスである。例えば、大容量マシンタイプ通信(massive Machine Type Communication、mMTC)シナリオにおいて、いくつかの端末デバイスは、いくつかの特定の位置に固定されて取り付けられた端末デバイスである。端末デバイスは固定端末デバイスである。移動可能端末デバイスは、移動され得る端末デバイスであり、例えば、モバイル電話である。
任意で、いくつかの実施形態において、端末デバイスのモビリティ属性は端末デバイスの固有の属性として用いられ得、端末デバイス120に格納またはプリセットされ得る。このやり方で、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性を直接取得し得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120は、モビリティ属性に関連する情報を用いることによって、端末デバイス120の属性情報を判定し得る。モビリティ属性に関連する情報は、端末デバイスのサービスタイプであり得る。例えば、端末デバイス120のサービスタイプが、固定された位置で完了するサービス、例えば、メータ読み取りサービスまたは環境モニタリングサービスを示す場合、端末デバイス120のモビリティ属性は固定端末デバイスを示す旨が決定され得る。端末デバイス120のサービスタイプが、固定されない位置で完了するサービス、例えば、インテリジェントパーキングまたはインテリジェントトラッキングを示す場合、端末デバイス120のモビリティ属性は移動可能端末デバイスを示す旨が決定され得る。
任意で、いくつかの実施形態において、端末デバイス120が固定端末デバイスである場合、端末デバイス120によって判定される端末デバイス120のモビリティ情報は、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を示すように用いられる。端末デバイス120が移動可能端末である場合、端末デバイス120によって判定された端末デバイス102のモビリティ情報は、端末デバイス120が移動可能端末である旨を示すように用いられる。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120が固定端末デバイスである場合、端末デバイス120によって判定された端末デバイス120のモビリティ情報は、専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てるようにネットワーク側デバイス110に命令するように用いられ得る。端末デバイス120が移動可能端末である場合、端末デバイス120によって判定された端末デバイス120のモビリティ情報は、ネットワーク側デバイス110が専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てる必要がない旨を示すように用いられ得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120によって判定された端末デバイス120のモビリティ情報は、モビリティ属性に関連する情報であり得る。このやり方で、ネットワーク側デバイス110は、モビリティ属性に関連する情報に基づいて、端末デバイス120のモビリティ属性を判定し得、専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てるかどうかを判定し得る。
203:端末デバイス120は端末デバイス120のモビリティ情報をネットワーク側デバイス110に送信する。
204:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120のモビリティ情報に基づいて、端末デバイス120によって用いられるターゲットグラントフリーリソースを判定し、そのターゲットグラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
205:端末デバイス120は、ターゲットグラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイス110と通信する。
任意で、いくつかの実施形態において、端末デバイス120のモビリティ情報は、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、ターゲットグラントフリーリソースとして判定された専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。端末デバイス120のモビリティ情報が、端末デバイス120が移動可能端末であることを示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し得、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示し得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120のモビリティ情報が、専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てるようにネットワーク側デバイス110に命令するように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、ターゲットグラントフリーリソースとして判定された専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。端末デバイス120のモビリティ情報が、ネットワーク側デバイス110が専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てる必要がない旨を示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110はターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースであると判定し得、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示し得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120のモビリティ情報はモビリティ属性に関連する情報であり得、ネットワーク側デバイス110は、モビリティ属性に関連する情報に基づいて、端末デバイス120のモビリティ属性を判定し得る。ネットワーク側デバイス110が、端末デバイス120のモビリティ属性が固定端末デバイスを示す旨を決定した場合、ネットワーク側デバイス110は複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、ターゲットグラントフリーリソースとして判定された専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。ネットワーク側デバイス110が、端末デバイス120のモビリティ属性が移動可能端末を示す旨を決定した場合、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し得、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
複数の態様において、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースを示し得る。
任意で、一実施形態において、ネットワーク側デバイス110はグラントフリーリソースをリソースプールへと分割し得、各リソースプールは複数のグラントフリーリソースを含む。2つのリソースプールのうちの1つに含まれるグラントフリーリソースはすべて、端末デバイスによって任意に選択され得るグラントフリーリソースであり(説明を簡単にするために、このリソースプールは以下で汎用グラントフリーリソースプールと称される)、他のリソースプールに含まれるグラントフリーリソースは、特定の端末デバイスに割り当てられ得るグラントフリーリソースである(説明を簡単にするために、このリソースプールは以下で専用グラントフリーリソースプールと称される)。
任意で、一実施形態において、ネットワーク側デバイス110は、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報を、前もって端末デバイスに示し得る。グラントフリーリソースの具体的なリソース情報は、グラントフリーリソースの時間−周波数リソース、時間−周波数リソースの送信間隔、各時間−周波数リソース上の、対応するおよび利用可能な直交シーケンス(DMRSなど)のセット、および同様のものを含み得る。例えば、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120への接続を確立したとき、または段階205の前に、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報を、端末デバイスに示し得る。このやり方で、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである場合、ターゲットグラントフリーリソースを示すときに、ネットワーク側デバイス110は、汎用グラントフリーリソースプールにおけるグラントフリーリソースを用いるように、端末デバイス120に命令し得る。端末デバイス120は、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースから、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信するときに用いられるグラントフリーリソースを選択し得る。ターゲットグラントフリーリソースが、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられた専用グラントフリーリソースである場合、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120に割り当てられた専用グラントフリーリソースの具体的なリソース情報を示し得る。端末デバイス120は、ネットワーク側デバイス110によって割り当てられた専用グラントフリーリソースを用いることによって、ネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信し得る。
任意で、別の実施形態において、ネットワーク側デバイス110は、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報と、専用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報とを、前もって端末デバイスに示し得る。例えば、ネットワーク側デバイス110は、複数の汎用グラントフリーリソースの具体的なリソース情報と、専用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報とを、端末デバイス120への接続を確立するときに、または段階205の前に、端末デバイスに示し得る。このやり方で、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである場合、ターゲットグラントフリーリソースを示すときに、ネットワーク側デバイス110は汎用グラントフリーリソースプールのリソースを用いるように、端末デバイス120に命令し得る。端末デバイス120は、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースから、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信するときに用いられるグラントフリーリソースを選択し得る。専用グラントフリーリソースプールにおける各グラントフリーリソースは、対応するインデックスを有し得る。ターゲットグラントフリーリソースがネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられた専用グラントフリーリソースである場合、ネットワーク側デバイス110は、割り当てられた専用グラントフリーリソースに対応するインデックスを端末デバイス120に示し得る。端末デバイス120は、インデックスに基づいて、ネットワーク側デバイス110によって割り当てられた専用グラントフリーリソースを判定し得、ネットワーク側デバイス110によって割り当てられた専用グラントフリーリソースを用いることによって、ネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信し得る。
任意で、一実施形態において、端末デバイス120は、1または複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報を格納し得るか、プリセットし得る。格納またはプリセットされたグラントフリーリソースは、汎用グラントフリーリソースである。
任意で、一実施形態において、ネットワーク側デバイス110は、特定の端末デバイスに割り当てられ得るグラントフリーリソースの時間−周波数リソースと、端末デバイスによって選択され得るグラントフリーリソースの時間−周波数リソースとの間の区別をしなくてよい。ネットワーク側デバイス110は、すべてのグラントフリーリソースの時間−周波数リソース、時間−周波数リソースの送信間隔、時間−周波数リソース上の、1つの対応するおよび利用可能な直交シーケンスのグループ、および同様のものを、前もって端末デバイスに示し得る。例えば、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120への接続を確立したとき、または段階205の前に、すべてのグラントフリーリソースの時間−周波数リソースを端末デバイスに示し得る。加えて、ネットワーク側デバイス110は、時間−周波数リソース上の対応するおよび利用可能な直交シーケンスを、2つのグループへと分割し得、一方の直交シーケンスのグループは、汎用グラントフリーリソースのために利用可能な直交シーケンスであり、他方の直交シーケンスのグループは、専用グラントフリーリソースのために確保された直交シーケンスである。ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120への接続を確立したとき、または段階205の前に、汎用グラントフリーリソースのために利用可能な直交シーケンスを、端末デバイスに予め送信し得る。ネットワーク側デバイス110は、専用グラントフリーリソースのために確保された直交シーケンスを、端末デバイスに送信しない。ネットワーク側デバイス110が、特定のグラントフリーリソースを1または複数の特定の端末デバイスに割り当てる必要があるとき、ネットワークデバイス110は、確保された直交シーケンスのうちの1つを選択し得、グラントフリー時間周波数リソースまたは時間−周波数リソースインデックスを選択して端末デバイス120を示し得る。端末デバイス120は、割り当てられたシーケンスを用いることによって、特定されたグラントフリー時間周波数リソース上での伝送を実行する。専用グラントフリー時間周波数リソースの使用が、汎用グラントフリー時間周波数リソースの使用から区別されない場合、端末デバイス120に割り当てられるIDは専用グラントフリー伝送において保持される必要がないので、ユーザに関して異なる変調および符号化スキーム(modulation and Coding Scheme、MCS)が構成され得、ユーザの伝送性能を向上させる。
ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである場合、端末デバイス120は専用グラントフリーリソースを用いることによって、データメッセージをネットワーク側デバイス110に送信し、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるデータメッセージは、端末デバイス120によって送信されるデータを含む。端末デバイスによってネットワーク側デバイス110に送信されるデータメッセージは、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられるIDを含む必要がない。このやり方で、端末デバイス110が専用グラントフリーリソース上でデータメッセージを受信する場合、端末デバイス110は、データメッセージの伝送端が端末デバイス120である旨を決定し得る。
ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである場合、端末デバイス120は、汎用グラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信し、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるデータメッセージは、端末デバイス120によって送信されるデータと、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられるIDとを含む。このやり方で、汎用グラントフリーリソース上でデータメッセージを受信した後に、端末デバイス110は、データメッセージによって保持されるIDに基づいて、データメッセージの伝送端が端末デバイス120である旨を決定する。
本願の実施形態において言及されたデータメッセージは、また、データパケット、パケット、データ、または同様のものと称され得る。説明を簡単にするために、専用グラントフリーリソースを用いて、端末デバイスに割り当てられたIDを保持しないことによって送信されたデータ情報は、以下で第1のデータと称され、汎用グラントフリーリソースを用いて、端末デバイスに割り当てられたIDを保持することによって送信されたデータ情報は、以下で第2のデータと称される。
図2に示された実施形態における段階の数は、図2に示された実施形態を好適に説明することを単に意図したものであり、図2に示された実施形態における段階の次数を限定するものではない。
端末デバイス120がターゲットグラントフリーリソースを用いることによってデータメッセージをネットワーク側デバイス110に送信する前に、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110への接続を確立する必要があることは、理解されよう。段階201、段階203、および段階204は、接続確立プロセスにおいてすべて実行され得る。当然ながら、段階201、段階203、および段階204の1つまたはすべては、接続が完全に確立された後にもまた実行され得る。
段階203が、接続が完全に確立された後に実行された場合、端末デバイス120は端末デバイス120のモビリティ情報を、汎用グラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイス110にまず送信し得る。
図2に示された技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは、端末デバイスが固定されているかどうかに応じて、対応するグラントフリーリソースを端末デバイスに割り当て得る。図2に示された技術的解決手段によれば、端末デバイスが固定された位置でデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信するとき、いかなるIDも保持する必要がないことが保証され得、それによって、データメッセージのサイズを低減する。加えて、図2に示された技術的解決手段によれば、グラントフリーリソースが使い切りとなって、いくつかの端末デバイスがグラントフリーリソースを用いることによってデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信することができなくなるケースが回避されることが、さらに保証され得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである場合、ネットワーク側デバイス110はさらに、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を端末デバイス120に送信し得る。有効範囲は、専用グラントフリーリソースの有効時間であり得る。この場合、端末デバイス120は有効範囲を超過したかどうかを判定し得、有効範囲を超過していない場合、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。有効範囲を超過した場合、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。
さらに、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120が、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲への移動を判定した場合、端末120は、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得して、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得する必要がある。加えて、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲への移動を判定した後で、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを取得する前に、端末デバイス120は、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられたIDを用いることによって別のネットワーク側デバイスと通信しない。端末120が別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得して、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得する必要がある具体的なプロセスは、図2に示されたプロセスと同一である。本明細書では詳細を改めて説明する必要はない。
任意で、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120が固定端末デバイスであると仮定すると、端末デバイス120の位置が変わった場合、データ伝送のためのグラントフリーリソースが再構成される必要がある。言い換えれば、図2に示された段階が、改めて実行される必要がある。
図3は、本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
301:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120に割り当てられたIDを、端末デバイス120に送信する。
302:端末デバイス120は、端末デバイス120の位置情報を取得し、端末デバイス120の位置情報に基づいて端末デバイス120のモビリティ情報を判定する。
303:端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ情報をネットワーク側デバイス110に送信し得る。
端末デバイスの位置情報は、端末デバイスの地理的情報であり得、または、端末デバイスの位置情報は、端末の位置および/または位置変化を反映し得る情報、例えば、端末デバイスが位置するセルのID、または、端末デバイスが位置するセルの基準信号であり得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120は、位置情報に基づいて端末デバイスのモビリティ属性を判定し得、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるモビリティ情報は、端末デバイス120のモビリティ属性を示すように用いられる。より具体的には、端末デバイス120が、位置情報に基づいて、端末デバイス120の位置が固定されているか、または端末デバイス120の位置変化が指定範囲内である旨を決定した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性が固定端末デバイスを示す旨を決定し得る。端末デバイス120が、位置情報に基づいて、端末デバイス120の位置変化が指定範囲を超過する旨を決定した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性が移動可能端末デバイスを示す旨を決定し得る。端末デバイス120が、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を決定した場合、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるモビリティ情報は、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を示すように用いられる。端末デバイス120が、端末デバイス120が移動可能端末デバイスである旨を決定した場合、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるモビリティ情報は、端末デバイス120が移動可能端末デバイスである旨を示すように用いられる。
例えば、位置情報は地理的位置であり得る。端末デバイス120は、衛星測位技術または別の測位技術を用いることによって、端末デバイス120の地理的位置を判定し得る。端末デバイス120は、期間内に複数回、端末デバイス120の地理的位置を判定し得る。複数回判定された地理的位置が変化しないままである場合、または地理的位置の変化範囲がプリセットされた変化範囲内である場合、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性が固定端末デバイスを示す旨を決定し得る。端末デバイス120の地理的位置が変化し、変化範囲がプリセットされた変化範囲を超過した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性が移動可能端末デバイスを示す旨を決定し得る。
別の例に関して、位置情報は、端末デバイスが位置するセルのIDであり得る。端末デバイス120は、端末デバイス120が位置するセルのIDが期間内に変化するかどうか判定し得る。端末デバイス120が位置するセルのIDが変化しないか、変化範囲が特定の範囲内である旨を、端末デバイス120が決定した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120が固定端末デバイスであるとみなし得る。端末デバイス120が位置するセルのIDの変化範囲が特定の範囲を超過する旨を、端末デバイス120が決定した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120が固定されていない端末である旨を決定し得る。
同様に、端末デバイス120はまた、端末デバイスの位置、および/または、端末デバイスの位置変化を反映し得るいくつかの他の情報、例えば、端末デバイス120の移動速度、または、端末デバイス120が位置するセルの基準信号に基づいて、端末デバイスのモビリティ属性を判定し得る。冗長性を回避するために、例を本明細書では1つ1つ列挙しない。
任意で、いくつかの実施形態において、端末デバイス120は、取得された位置情報に基づいてモビリティ情報を判定し得る。モビリティ情報は、端末デバイス120によって取得される位置情報を含む。この場合、ネットワーク側デバイス110は、モビリティ情報に含まれる端末デバイス120の位置情報に基づいて端末デバイス120のモビリティ属性を判定し得る。ネットワーク側デバイス110が端末デバイス120の位置情報に基づいて端末デバイス120のモビリティ属性を判定する具体的な実装は、端末デバイス120が端末デバイス120の位置情報に基づいて端末デバイス120のモビリティ属性を任意に判定する具体的な実装と、同一である。本明細書では詳細を改めて説明する必要はない。
304:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120のモビリティ情報に基づいて、端末デバイス120によって用いられるターゲットグラントフリーリソースを判定し、そのターゲットグラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
305:端末デバイス120は、ターゲットグラントフリーリソースを用いることによって、ネットワーク側デバイス110と通信する。
端末デバイス120のモビリティ情報が、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを、端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、ターゲットグラントフリーリソースとして判定された専用グラントフリーリソースを、端末デバイス120に示す。
端末デバイス120のモビリティ情報が、端末デバイス120が移動可能端末である旨を示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
端末デバイス120のモビリティ情報が、端末デバイス120の位置情報を含む場合、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120の位置情報に基づいて、端末デバイス120が固定端末デバイスか移動可能端末デバイスかを判定し、判定結果に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する。
ネットワーク側デバイス110が、端末デバイス120の位置情報に基づいて、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を決定した場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、判定された専用グラントフリーリソースをターゲットグラントフリーリソースとして端末デバイス120に示し得る。
ネットワーク側デバイス110が、端末デバイス120の位置情報に基づいて、端末デバイス120が移動可能端末デバイスである旨を決定した場合、ネットワーク側デバイス110はターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し得、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示し得る。
ネットワーク側デバイス110によって、端末デバイス120にターゲットグラントフリーリソースを示す方式と、端末デバイス120がターゲットグラントフリーリソースを用いることによってデータ情報をネットワーク側デバイス110に送信する具体的なプロセスとは、図2に示される実施形態におけるものと類似する。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
図3に示される技術的解決手段によれば、端末デバイスの位置が比較的固定される場合、端末デバイスがデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信するときにIDを保持する必要はなく、データメッセージのサイズを低減させる。加えて、図3に示された技術的解決手段によれば、グラントフリーリソースが使い切りとなって、いくつかの端末デバイスがグラントフリーリソースを用いることによってデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信することができないケースが回避されることが、さらに保証され得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、ネットワーク側デバイス110はさらに、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を端末デバイス120に送信し得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、有効範囲は、専用グラントフリーリソースの有効時間を含み得る。この場合、端末デバイス120は、現在時刻が有効時間を超過したかどうか判定し得、有効時間を超過していない場合、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得、有効時間を超過した場合、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、有効範囲は、専用グラントフリーリソースの有効位置範囲を含み得る。有効位置範囲は、地理的位置の範囲であり得、または1または複数のセル、またはセルの1または複数のセクタであり得る。この場合、端末デバイス120は、有効位置範囲を超過したかどうか判定し得、有効位置範囲を超過していない場合、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得、有効位置範囲を超過した場合、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。
当然ながら、いくつかの他の実施形態において、有効範囲は、有効時間と有効位置範囲の両方を含み得る。現在時刻が有効時間を超過したとき、および/または端末デバイス120の位置が有効位置範囲を超過したとき、端末デバイス120は汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信する。端末デバイス120は、現在時刻が有効時間を超過しないとき、および/または、端末デバイス120の位置が有効位置範囲を超過しないときのみ、第1のデータをネットワーク側デバイス110に送信するために専用グラントフリーリソースを用い得る。
図3に示された実施形態において、端末デバイス120がターゲットグラントフリーリソースを取得する前に、端末デバイス120は汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。
さらに、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲に移動したと判定したとき、端末120は、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得し、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得する必要がある。加えて、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲に移動したと判定した後で、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを取得する前に、端末デバイス120は、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられたIDを用いることによって別のネットワーク側デバイスと通信しない。端末120が別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得し、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得することを必要とする具体的なプロセスは、図2に示されたプロセスと同一である。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
図4は、本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
401:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120に割り当てられたIDを端末デバイス120に送信する。
402:端末デバイス120は、汎用グラントフリーリソースを用いることによって、ネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信する。ここで、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されたデータメッセージは、端末デバイス120によって送信されたデータと、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられたIDとを含む。
端末デバイス120によって汎用グラントフリーリソースを取得する方式に関しては、図2に示された実施形態を参照する。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
403:ネットワーク側デバイス110は、データメッセージに基づいて端末デバイス120のモビリティ情報を判定し得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、データメッセージは、モビリティ属性に関連する端末デバイス110の情報を反映し得る。例えば、ネットワーク側デバイス110はデータメッセージに基づいて端末デバイス120のサービスタイプを判定し得、端末デバイス120のサービスタイプに基づいて端末デバイス120のモビリティ属性を判定し、端末デバイス120のモビリティ情報を判定する。例えば、端末デバイス120のサービスタイプが固定された位置で完了するサービス、例えば、メータ読み取りサービスまたは環境モニタリングサービスを示す場合、端末デバイス120のモビリティ属性が固定端末デバイスを示す旨が決定され得る。端末デバイス120のサービスタイプが固定されない位置で完了するサービス、例えば、インテリジェントパーキングまたはインテリジェントトラッキングを示す場合、端末デバイス120のモビリティ属性が移動可能端末デバイスを示す旨が決定され得る。ネットワーク側デバイス110によって判定されるモビリティ情報は、端末デバイス120のモビリティ属性であり得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120によって送信されたデータメッセージに基づいて端末デバイス120の地理的位置情報、移動速度、および移動範囲のうち1または複数を判定し得る。これらの情報は、端末デバイス120のモビリティ情報である。
404:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120のモビリティ情報に基づいて、端末デバイス120によって用いられるターゲットグラントフリーリソースを判定し、そのターゲットグラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
モビリティ情報が端末デバイス120のモビリティ属性である具体的な実装に関して、図2または図3に示された実施形態を参照する。本明細書では、詳細は改めて説明する必要はない。
任意で、いくつかの実施形態において、モビリティ情報が、地理的位置情報、移動速度、および移動範囲のうち1または複数であるとき、ネットワーク側デバイス110は、モビリティ情報に基づいて端末デバイスのモビリティ属性を判定し得、端末デバイスのモビリティ属性に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定し得る。ネットワーク側デバイス110が端末デバイスのモビリティ属性に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する具体的な実装に関して、図3に示された実施形態もまた参照する。本明細書において詳細を説明する必要はない。
任意で、いくつかの他の実施形態において、モビリティ情報が、地理的位置情報、移動速度、および移動範囲のうち1または複数であるとき、ネットワーク側デバイス110は、地理的位置情報、移動速度、および移動範囲のうち1または複数に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定し得る。
地理的位置情報は例として用いられる。複数回判定された地理的位置が変化しないままである場合、または地理的位置の変化範囲がプリセットされた変化範囲内である場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得る。端末デバイス120の地理的位置が変化し、変化範囲がプリセットされた変化範囲を超過した場合、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し得る。
先述の実施形態において、ネットワーク側デバイス110が地理的位置情報、移動速度、移動範囲に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定するとき、ネットワーク側デバイス110は一般化されたモビリティ判定基準を用いる。言い換えれば、端末デバイスが移動する場合であっても、端末デバイスの移動範囲が指定範囲内であるならば、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースが、端末デバイスのための専用グラントフリーリソースとして判定され得る。
いくつかの他の実施形態において、ネットワーク側デバイス110が地理的位置情報、移動速度、および移動範囲に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定するとき、ネットワーク側デバイス110は、代わりに、狭く定義されたモビリティ判定基準を用い得る。具体的には、端末デバイスの地理的位置情報が変化するならば、または端末デバイスが移動するならば、端末デバイスは移動可能端末デバイスである旨みなされ得、ターゲットグラントフリーリソースは汎用グラントフリーリソースである旨決定される。端末デバイスの位置が変化しないままであるときのみ、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースが、端末デバイスのための専用グラントフリーリソースとして判定され得る。
405:端末デバイス120が、ターゲットグラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイス110と通信する。
段階404および段階405は、図2および図3に示された方法と類似する。本明細書では、詳細は改めて説明する必要はない。
図4に示された技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは任意に、端末デバイスのモビリティ情報を判定し得る。端末デバイスの位置が比較的固定されている場合、端末デバイスがデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信するときにIDを保持する必要はなく、データメッセージのサイズを低減する。加えて、図4に示された技術的解決手段によれば、グラントフリーリソースが使い切りとなって、いくつかの端末デバイスがグラントフリーリソースを用いることによってデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信することができないケースが、回避されることがさらに保証され得る。
図4に示される解決手段において、ネットワーク側デバイス110が、汎用グラントフリーリソースを用いることによって端末デバイス120によって送信されたデータメッセージを用いることによって、端末デバイス120のモビリティ情報を判定することが、理解され得る。したがって、端末デバイス120は、データメッセージをネットワーク側デバイス110に送信することによって、端末デバイス120のモビリティ情報をネットワーク側デバイス110に示すと、みなされ得る。
加えて、図3に示された方法に類似して、いくつかの実施形態においては、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、ネットワーク側デバイス110はさらに、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を端末デバイス120に送信し得る。具体的な説明は上述の方法の説明を参照する。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
さらに、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲に移動することを判定した場合、端末120は、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得し、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得することを必要とする。加えて、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲に移動することの判定の後で、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDの取得の前に、端末デバイス120は、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられたIDを用いることによって別のネットワーク側デバイスと通信しない。端末120は別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得して別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得する必要があるという具体的なプロセスは、図2に示されたプロセスと同一である。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
図5は、本願の実施形態による端末デバイスの構造ブロック図である。図5に示されるように、端末デバイス500は受信ユニット501および送信ユニット502を含む。
受信ユニット501は第1識別子IDを受信するように構成され、ここで、第1IDは第1ネットワーク側デバイスによって端末デバイス500に割り当てられたIDであり、端末デバイス500は第1エリアに位置し、第1エリアは第1ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、第1IDは第1エリアにおいて有効である。
送信ユニット502は、端末デバイス501のモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに示すように構成される。
受信ユニット501は、第1ネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリー情報を受信するようにさらに構成され、ここで、ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、専用グラントフリーリソースを用いることによって送信ユニット502によって第1ネットワーク側デバイスに送信されたデータ情報は、端末デバイス500によって送信されたデータを含み、汎用グラントフリーリソースを用いることによって送信ユニット502によって第1ネットワーク側デバイスに送信されたデータ情報は、端末デバイス500によって送信されたデータおよび第1IDを含む。
端末デバイス500は、さらに、第1プロセスユニット503、第2プロセスユニット504、および第3プロセスユニット505を含み得る。第1プロセスユニット503は、モビリティ情報を判定するように構成される。第2プロセスユニット504は、端末デバイス500が第1エリアに位置する旨を決定するように構成される。第3プロセスユニット503は、端末デバイス500が第2エリアから第1エリアへ移動した旨を決定するように構成される。
端末デバイス1200の受信ユニット501、送信ユニット502、第1プロセスユニット503、第2プロセスユニット504、および第3プロセスユニット505の動作および機能に関しては、上述の方法における説明を参照する。繰り返しを回避するように、本明細書では詳細を改めて説明しない。
第1プロセスユニット503は、プロセッサによって実装され得る。第2プロセスユニット504および第3プロセスユニット505は、測位に用いられるプロセッサおよび/またはチップによって実装され得る。受信ユニット501および送信ユニット502は送受信機によって実装され得る。
図6は、本願の実施形態によるネットワーク側デバイスの構造ブロック図である。図6に示されるように、ネットワーク側デバイス600はプロセスユニット601、送信ユニット602、および受信ユニット603を含む。
プロセスユニット601は、第1識別子IDを端末デバイスに割り当てるように構成され、ここで、端末デバイスは第1エリアに位置し、第1エリアはネットワーク側デバイス600がサービスを提供するエリアであり、第1IDは第1エリアにおいて有効である。
プロセスユニット601は、さらに、端末デバイスのモビリティ情報を取得するように構成される。
プロセスユニット601は、さらに、モビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定するように構成され、ここで、ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、汎用グラントフリーリソースを用いることによって受信ユニット603によって受信されるデータ情報は、データおよびデータを送信する端末デバイスのIDを含み、専用グラントフリーリソースを用いることによって受信ユニット603によって受信されるデータ情報は、データを含む。
送信ユニット602は、ターゲットグラントフリーリソースを端末デバイスに示すように構成される。
ネットワーク側デバイス600のプロセスユニット601、送信ユニット602および受信ユニット603の動作および機能に関して、上述の方法における説明を参照する。繰り返しを回避するように、本明細書では詳細を改めて説明しない。
プロセスユニット601は、プロセッサによって実装され得、送信ユニット602および受信ユニット603は、送受信機によって実装され得る。
図7は、本願の実施形態による端末デバイスの構造ブロック図である。図7に示される端末デバイス700は、プロセッサ701、メモリ702、および送受信機703を含む。
端末デバイス700における構成要素は、制御および/またはデータ信号を転送するように、内部接続パスを用いることによって、互いに通信する。
本願の上述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ701に適用され得、またはプロセッサ701によって実装され得る。プロセッサ701は集積回路チップであり得、信号プロセス性能を有する。一実装プロセスにおいて、上述の方法における段階は、プロセッサ701におけるハードウェア統合論理回路を用いることによって、または、ソフトウェア形態の命令を用いることによって、実装され得る。プロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートのハードウェアコンポーネントであり得る。本願の実施形態において開示されるものは、方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサもしくは同様のものであってよい。本願の実施形態を参照して開示された方法の段階は、ハードウェアデコードプロセッサを用いることによって直接実行および実現されてよく、または、デコードプロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることによって実行および実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ、電気消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野における成熟した格納媒体に位置してよい。格納媒体はメモリ702に位置する。プロセッサ701はメモリ702において命令を読み出し、送受信機703と組み合わせて、上述の方法で端末デバイスによって実行される段階を実装する。
いくつかの実施形態において、端末デバイス700はさらに、測位のために用いられるチップを含み得る。チップは、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)などの技術を用いて、端末デバイスの位置を判定し得る。
図7に示されたプロセッサ701、メモリ702、および送受信機703に加えて、端末デバイス700は、アンテナ、ディスプレイ、および入力装置などの、さらにいくつかの必要な装置を含むべきであることが、理解され得る。冗長性を回避するように、図7では先述の装置は不図示である。
図8は、本願の実施形態によるネットワーク側デバイスの構造ブロック図である。図8に示されたネットワーク側デバイス800は、プロセッサ801、メモリ802、および送受信機803を含む。
ネットワーク側デバイス800の構成要素は、制御および/またはデータ信号を転送するように、内部接続パスを用いることによって、互いに通信する。
本願の上述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ801に適用され得、または、プロセッサ801によって実装され得る。プロセッサ801は、集積回路チップであり得、信号プロセス性能を有する。一実装プロセスにおいて、上述の方法における段階は、プロセッサ801におけるハードウェア統合論理回路を用いることによって、または、ソフトウェア形態における命令を用いることによって、実装され得る。プロセッサ801は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートのハードウェアコンポーネントであり得る。本願の実施形態において開示されたものは、方法、段階、および論理ブロック図を実装および実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサもしくは同様のものであってよい。本願の実施形態を参照して開示された方法の段階は、ハードウェアデコードプロセッサを用いることによって直接実行および実現されてよく、または、デコードプロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることによって実行および実現されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ、電気消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野における成熟した格納媒体に位置してよい。格納媒体はメモリ802に位置する。プロセッサ801はメモリ802における命令を読み出し、送受信機803と組み合わせて、上述の方法でネットワーク側デバイスによって実行される段階を実装する。
図8に示されたプロセッサ801、メモリ802、および送受信機803に加えて、ネットワーク側デバイス800はさらに、アンテナ、巡回プレフィックスリムーバ、および高速フーリエ変換プロセッサなどの、いくつかの必要な装置を含むべきであることが、理解され得る。冗長性を回避するように、先述の装置は図8には不図示である。
当業者は、本明細書に開示された実施形態において説明された例の組み合わせにおいて、ユニットおよびアルゴリズム段階が電子的ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子的ハードウェアとの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアまたはソフトウェアのいずれによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途および設計の制約条件によって決まる。当業者は、各特定の用途に関して説明された機能を実装する、異なる方法を用い得るが、それは、実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
当業者によって明確に理解され得るように、簡便および簡潔な説明を目的として、先述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。本明細書では詳細は改めて説明しない。
本願において提供された複数の実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は、他の態様でも実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単に例である。例えば、ユニットの区分は、単に論理的な機能区分であり、実際の実装においては他の区分であってよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムへと組み合わせられるか、統合されてよく、または、いくつかの特徴が無視されるか、または実行されなくてよい。加えて、表示された、または説明された、相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。装置またはユニットの間の間接結合または通信接続は、電気的、機械的、または他の形態において実装されてよい。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもよく、別個でなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもよく、なくてもよく、一か所に位置してもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。いくつかの、またはすべてのユニットは、実施形態の解決手段の目的を実現するための実際の要件に基づいて選択されてよい。
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは1つのプロセスユニットへと統合されてよく、または、各ユニットが単独で物理的に存在してよく、または、2つまたはそれ以上のユニットが1つのユニットへと統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読格納媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、または先行技術に寄与する部分が、または技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、格納媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク側デバイス、または同様のもの)に、本願の実施形態において説明された方法のすべてまたは一部の段階を実行するように命令するための、複数の命令を含む。先述の格納媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納可能な任意の媒体を含む。
先述の説明は、単に本願の具体的な実装にすぎず、本願の保護範囲を限定する意図はない。本願に開示された技術範囲内で、当業者によって容易に理解される任意の変形または置換は、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は請求項の保護範囲を対象とするものとする。
本願は、2017年1月5日に中国特許庁に出願された、「データ伝送方法、端末デバイス、およびネットワーク側デバイス」と題する、中国特許出願第201710008454.7号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本願の実施形態は、通信技術の分野に関し、より具体的には、データ伝送方法、端末デバイス、およびネットワーク側デバイスに関する。
既存のロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムにおいて、接続モードにおけるユーザに関して、アップリンクデータを伝送する必要があるときは、端末デバイスは、アップリンクスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)またはバッファステータス報告(Buffer Status Report、BSR)のメカニズムを用いる。具体的には、端末デバイスは、アップリンクスケジューリング要求またはバッファステータス報告をネットワーク側デバイスに送信し、端末デバイスがデータ伝送のためのアップリンクリソースを必要とする旨を、ネットワーク側デバイスに通知する。リソースのスケジューリングがユーザに対して実行されることを必要としている旨の、端末デバイスからのスケジューリング要求の受信の後、またはBSRに基づいた判定の後、ネットワーク側デバイスは、特定のリソースを端末デバイスに割り当て、端末デバイスは、これらの割り当てられたリソースにおいてデータを伝送する。そのようなスケジューリングベースのメカニズムは、大幅なシグナリングオーバヘッドを生じさせ、また、伝送遅延を生じさせる。
将来の5Gにおいて、大容量マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)に関するサービスが提供される。そのようなサービスの特徴は、この種類のデバイスが多数あること、および、不定期な少量データ(Infrequent small data)の伝送が主になることである。MTCサービスのために、基本的要件として、バッテリ寿命に関する非常に高い要件がある。したがって、エネルギー消費には非常に高い要件が課せられる。スケジューリングベースの態様が用いられる場合、シグナリングプロセスにおいてエネルギー消費の増加が生じ、MTCサービスに課題をもたらす。加えて、いくつかのアプリケーション層におけるシグナリングに関して、多数の不定期な少量データが伝送される。そのようなサービスがスケジューリングベースの方法を用いることによって伝送される場合、大幅なシグナリングオーバヘッドが生じる。先述の問題を解決するために、グラントフリー(Grant Free)技術的解決手段が、業界で提案されている。グラントフリーは、公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)において、端末デバイスが、スケジューリング要求を用いることによって、ネットワーク側デバイスにリソースの割り当てを要求することなくデータを伝送することが可能であることを意味する。グラントフリーのユーザは、異なる特徴のデータ伝送、例えば、伝送遅延または信頼性要件に基づいて、接続モードに入ることなく、データ情報をネットワーク側デバイスに直接送信し得る。
グラントフリー技術を用いてデータを伝送するとき、ネットワーク側デバイスは、受信されたデータ情報の伝送端の識別情報を判定する必要がある。現在の技術的解決手段において、ネットワーク側デバイスは、グラントフリーアクセスのために、サービス範囲内の各端末デバイスに1つの専用リソースを割り当て得る。専用リソースは、主に、ユーザに割り当てられた識別子(ID)、または、復調基準信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)などの直交シーケンス、および、ユーザが利用可能なグラントフリー時間周波数リソースを含む。グラントフリー時間周波数リソースは、直交シーケンスを有する複数のユーザによって共有され得る。データ情報を送信するとき、各端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって割り当てられた専用グラントフリーリソースを用いる。異なる端末装置は、異なる専用グラントフリーリソースを有する。このやり方で、ネットワーク側デバイスは、ネットワーク側デバイスがデータ情報を受信する場合に用いられるグラントフリーリソースに基づいて、データ情報の伝送端の識別情報を判定し得る。しかしながら、グラントフリーリソースは限られており、ネットワーク側デバイスがサービス範囲内の各端末デバイスに専用グラントフリーリソースを割り当て可能にすることを、ネットワーク側デバイスが保証することができない。別の技術的解決手段において、ネットワーク側デバイスは汎用グラントフリーリソースを割り当て得る。汎用グラントフリーリソースは、複数のグラントフリーリソースを含み得る。端末デバイスは、1つのグラントフリーリソースを選択して、データ情報をネットワーク側デバイスに送信し得る。データ情報は、端末デバイスによって送信されたデータのみでなく、端末デバイスの識別子もまた保持する。異なる端末装置が、同一のグラントフリーリソースを用いることによって、データメッセージをネットワーク側デバイスに送信し得る。ネットワーク側デバイスは、受信されたデータメッセージにおいて保持された識別子に基づいて、データメッセージを送信する伝送端の識別情報を判定し得る。この技術的解決手段は、ネットワーク側デバイスがサービス範囲内の各端末デバイスに専用グラントフリーリソースを割り当て可能なことをネットワーク側デバイスが保証することができない問題を効果的に解決できるが、端末デバイスによって送信されたデータメッセージは、比較的大きなサイズを有する。したがって、先述の2つの技術的解決手段における既存の問題を解決する技術的解決手段が、必要とされる。
本願の実施形態は、データ伝送方法、端末デバイス、およびネットワーク側デバイスを提供し、その結果、端末デバイスは適切なグラントフリーリソースを用い得る。
第1の態様によれば、本願の実施形態はデータ伝送方法を提供する。方法は、端末デバイスが第1識別子IDを受信する段階であって、ここで、第1識別子IDは第1ネットワーク側デバイスによって端末デバイスに割り当てられたIDであり、端末デバイスは第1エリアに位置し、第1エリアは、第1ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、第1識別子IDは第1エリアにおいて有効である、段階と、端末デバイスが端末デバイスのモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに示す段階と、端末デバイスが第1ネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを受信する段階であって、ここで、ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、専用グラントフリーリソースを用いることによって端末デバイスによって第1ネットワーク側デバイスに送信されるデータ情報は、端末デバイスによって送信されるデータを含み、汎用グラントフリーリソースを用いることによって端末デバイスによって第1ネットワーク側デバイスに送信されるデータ情報は、端末デバイスによって送信されるデータ、および第1識別子IDを含む、段階とを備える。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって特定されたグラントフリーリソースを取得し、ネットワーク側デバイスによって特定されたグラントフリーリソースに基づいてネットワーク側デバイスにデータを送信し得る。
第1の態様を参照すると、第1の態様の第1の可能な実装形態において、端末デバイスが端末デバイスのモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに示す段階は、端末デバイスがモビリティ情報を判定してモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに送信する段階、または、端末デバイスが第1ネットワーク側デバイスに第1データ情報を送信する段階であって、ここで、第1データ情報は、第1識別子IDおよび端末デバイスによって送信されるデータを含む、段階を含む。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスに関するモビリティ情報を提供し得、その結果、ネットワーク側デバイスは、モビリティ情報に基づいて、端末デバイスが利用可能なグラントフリーリソースを判定する。
第1の態様の第1の可能な実装形態を参照すると、第1の態様の第2の可能な実装形態において、端末デバイスがモビリティ情報を判定する段階は、端末デバイスが端末デバイスのステータス情報を取得する段階であって、ここで、端末デバイスのステータス情報は端末デバイスの位置情報および/または端末デバイスのモビリティ属性を含む、段階と、端末デバイスが、端末デバイスのステータス情報に基づいて端末デバイスのモビリティ情報を判定する段階とを含む。先述の技術的解決手段において、端末デバイスは、任意に、モビリティ情報を判定し得る。
第1の態様のうちのいずれか1つ、または第1の態様の先述の可能な実装形態を参照すると、第1の態様の第3の可能な実装形態において、方法はさらに、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである旨を決定したとき、端末デバイスが、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1ネットワーク側デバイスに第2データ情報を送信する段階であって、ここで、第2データ情報は端末デバイスによって送信されるデータを含む段階、または、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定したとき、端末デバイスが、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第1ネットワーク側デバイスに第3データ情報を送信し、ここで、第3データ情報は端末デバイスによって送信されるデータ、および第1識別子IDを含む、段階を備える。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって示されたグラントフリーリソースの種類に基づいて、対応するデータメッセージを送信し得る。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装形態、または第1の態様の第2の可能な実装形態を参照すると、第1の態様の第4の可能な実装形態において、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、方法はさらに、端末デバイスが、第1ネットワーク側デバイスによって送信されるターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を受信する段階と、端末デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を超過しているかどうか判定する段階と、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を超過していない場合、専用グラントフリーリソースを用いることによって第2データ情報を第1ネットワーク側デバイスに送信する段階であって、ここで、第2データ情報は、端末デバイスによって送信されるデータを含む段階、または、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を超過している場合、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第3データ情報を第1ネットワーク側デバイスに送信する段階であって、ここで、第3データ情報は端末デバイスによって送信されるデータ、および第1識別子IDを含む、段階と、を備える。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって示されたグラントフリーリソースの種類に基づいて対応するデータメッセージを送信し得る。
第1の態様の第3の可能な実装形態または第1の態様の第4の可能な実装形態を参照すると、第1の態様の第5の可能な実装形態は、端末デバイスが汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2データ情報を第1ネットワーク側デバイスに送信する段階の前に、方法はさらに、端末デバイスが、端末デバイスが第1エリアに位置する旨を決定する段階を含む。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスが第1エリアに位置する旨を決定した場合、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスおよびターゲットグラントフリーリソースによって割り当てられたIDを用いることによって端末デバイスがネットワーク側デバイスと通信し得る旨を決定する。
第1の態様の第1の態様または先述の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照すると、第1の態様の第6の可能な実装形態において、端末デバイスが端末デバイスのモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに示す段階の前に、方法はさらに、端末デバイスが、第2エリアから第1エリアへ移動する旨を決定する段階をさらに含み、ここで、第2ネットワーク側デバイスが第2エリアにおいてサービスを提供する。先述の技術的解決手段によれば、端末デバイスが移動した旨を決定した場合、端末デバイスは、ネットワーク側デバイスによって割り当てられたIDおよびターゲットグラントフリーリソースを再取得する必要がある。
第2の態様によれば、本願の実施形態はデータ伝送方法を提供する。方法は、ネットワーク側デバイスが、第1識別子IDを端末デバイスに割り当てる段階であって、ここで、端末デバイスは第1エリアに位置し、第1エリアはネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、第1識別子IDは第1エリアにおいて有効である、段階と、ネットワーク側デバイスが、端末デバイスのモビリティ情報を取得する段階と、ネットワーク側デバイスが、モビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する段階であって、ここで、ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、汎用グラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイスによって受信されたデータ情報は、データおよびデータを送信する端末デバイスのIDを含み、専用グラントフリーリソースを用いることによって端末デバイスによって受信されたデータ情報は、データを含む、段階と、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースを端末デバイスに示す段階と、を備える。先述の技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは、対応するグラントフリーリソースを端末デバイスのモビリティ情報に基づいて端末デバイスに割り当て得る。
第2の態様を参照すると、第2の態様の第1の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスがモビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する段階は、端末デバイスの位置が固定されているとき、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである旨を決定する段階、または、端末デバイスの位置が固定されていないとき、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定する段階を含む。先述の技術的解決手段によれば、固定された位置にある端末デバイスがネットワーク側デバイスにデータメッセージを送信するとき、いかなるIDも保持する必要がないことが保証され得、それによって、データメッセージのサイズを低減する。
第2の態様を参照すると、第2の態様の第2の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスがモビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する段階は、端末デバイスの位置が固定されているか、端末デバイスの位置変化が指定範囲内であるとき、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである旨を決定する段階、または、端末デバイスの位置変化が指定範囲を超過するとき、ネットワーク側デバイスが、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定する、段階を含む。先述の技術的解決手段によれば、比較的固定された位置にある端末デバイスがデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信するとき、いかなるIDも保持する必要がないことが保証され得、それによって、データメッセージのサイズを低減する。
第2の態様の第1の可能な実装形態または第2の態様の第2の可能な実装形態を参照すると、第2の態様の第3の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスによって判定されたターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、方法はさらに、ネットワーク側デバイスが、専用グラントフリーリソースの有効範囲を判定する段階と、ネットワーク側デバイスが、有効範囲を端末デバイスに送信する段階とを備える。先述の技術的解決手段によれば、有効範囲が専用グラントフリーリソースに割り当てられ得、それによって、端末デバイスによって用いられる専用グラントフリーリソースを効果的に制御する。
第2の態様または第2の態様の先述の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照すると、第2の態様の第4の可能な実装形態は、ネットワーク側デバイスによって判定されたターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、方法はさらに、ネットワーク側デバイスが、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1データメッセージを受信する段階と、ネットワーク側デバイスが、第1データメッセージによって保持されるデータが端末デバイスによって送信される旨を決定する段階とを含む。先述の技術的解決手段によれば、専用グラントフリーリソース上のネットワーク側デバイスによって受信されたデータメッセージは、端末デバイスに割り当てられたIDを含まず、それによって、データメッセージのサイズを低減する。
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実装形態から第2の態様の第3の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照すると、第2の態様の第5の可能な実装形態において、方法はさらに、ネットワーク側デバイスが、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2データメッセージを受信する段階と、ネットワーク側デバイスが、第2データメッセージによって保持されるIDが第1識別子IDである旨を決定する段階と、ネットワーク側デバイスが、第2データメッセージによって保持されたデータが端末デバイスによって送信される旨を決定する段階とを含む。先述の技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは汎用グラントフリーリソース上で、端末デバイスによって送信されたデータメッセージを受信し得、すべてのグラントフリーリソースが端末デバイスによって用いるように特定されたグラントフリーリソースとなったためグラントフリーリソースの使い切りをもたらすという、ケースを回避する。
第2の態様または第2の態様の先述の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照すると、第2の態様の第6の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスが端末デバイスのモビリティ情報を取得する段階は、ネットワーク側デバイスが、端末デバイスによって送信されたモビリティ情報を受信する段階、または、ネットワーク側デバイスが、モビリティ情報を判定する段階を含む。先述の技術的解決手段に基づいて、ネットワーク側デバイスは、端末デバイスによって送信されたモビリティ情報を取得し得、または、ネットワーク側デバイスは、任意に、モビリティ情報を判定し、端末デバイスに割り当てられるターゲットグラントフリーリソースの種類を、モビリティ情報に基づいて判定する。
第2の態様の第6の可能な実装形態を参照すると、第2の態様の第7の可能な実装形態において、ネットワーク側デバイスがモビリティ情報を判定する段階は、ネットワーク側デバイスが、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第3データメッセージを受信する段階であって、ここで、第3データメッセージは第1識別子IDを保持する、段階と、ネットワーク側デバイスが、第3データメッセージに基づいてモビリティ情報を判定する段階とを含む。先述の技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは、端末デバイスによって送信されたデータメッセージを用いることによって端末デバイスのモビリティ情報を判定し得、モビリティ情報に基づいて、端末デバイスに割り当てられるターゲットグラントフリーリソースの種類を判定する。
第3の態様によれば、本願の実施形態は端末デバイスを提供する。ネットワーク側デバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態を実行するように構成されたユニットを含む。
第4の態様によれば、本願の実施形態はネットワーク側デバイスを提供する。端末デバイスは、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態を実行するように構成されたユニットを含む。
第5の態様によれば、本願の実施形態は端末デバイスを提供する。端末デバイスは、プロセッサ、メモリ、および送受信機を含む。メモリは、第1の態様および第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに記載の方法を実装する命令を格納するように構成される。プロセッサは、通信インタフェースと組み合わせて、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに記載の方法を実装するように、メモリに格納された命令を実行する。
第6の態様によれば、本願の実施形態はネットワーク側デバイスを提供する。ネットワーク側デバイスは、プロセッサ、メモリ、および送受信機を含む。メモリは、第2の態様および第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに記載の方法を実装する命令を格納するように構成される。プロセッサは、通信インタフェースと組み合わせて、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つに記載の方法を実装するように、メモリに格納された命令を実行する。
端末デバイスおよびネットワーク側デバイスの概略図である。
本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
本願の実施形態による端末デバイスの構造ブロック図である。
本願の実施形態によるネットワーク側デバイスの構造ブロック図である。
本願の実施形態による端末デバイスの構造ブロック図である。
本願の実施形態によるネットワーク側デバイスの構造ブロック図である。
以下に、添付の図面を参照して、本願の実施形態の技術的解決方法を説明する。
本願の実施形態における技術的解決方法で言及される端末デバイスは、また、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、計算デバイス、無線モデムに接続された別のプロセスデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、または、今後の5Gネットワークにおける端末デバイスとも称され得る。
ネットワーク側デバイスは、LTEシステムにおける発展型Node B(Evolutional Node B、eNB)、今後の5Gネットワークにおける基地局デバイス、送受信ポイントTRP(Transmission and Reception Point)、または同様なものであり得る。
本願の実施形態で言及されるグラントフリーリソースは、基準信号(Reference Signal、RS)であり得、または、プリアンブル(Preamble)であり得る。
本願の実施形態で言及されるネットワーク側デバイスのサービス範囲と、ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアは、通知エリア(Notification Area)である。通知エリアは1または複数のセルであり得る。
本願の実施形態で言及されるデータは、少量データまたは一般的なデータであり得る。少量データとは、端末またはネットワークによって伝送されるデータのサイズが閾値、例えば100バイトより少ないことを意味し、少量データは、1つのパケットであり得、または、複数のパケットの合計の長さが予め定められた閾値より少ない。
図1は端末デバイスおよびネットワーク側デバイスの概略図である。図1に示されるように、ネットワーク側デバイス110がサービスを提供するエリアに、端末デバイス120がある。
本願の実施形態は、図1を参照して以下に説明される。
図2は、本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
201:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120に割り当てられるIDを、端末デバイス120に送信する。
より具体的には、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲内に複数の端末デバイスがある場合、ネットワーク側デバイス110によって複数の各端末デバイスに割り当てられたIDは一意的なものである。言い換えれば、複数の端末デバイスのうちいずれの2つも、異なるIDを有する。
202:端末デバイス120は端末デバイス120のモビリティ属性を取得し、端末デバイス120のモビリティ属性に基づいて端末デバイス120のモビリティ情報を判定する。
端末デバイスのモビリティ属性は、端末デバイスが固定端末デバイスであるか移動可能端末デバイスであるかを示す。固定端末デバイスは、位置に静止している端末デバイスである。例えば、大容量マシンタイプ通信(massive Machine Type Communication、mMTC)シナリオにおいて、いくつかの端末デバイスは、いくつかの特定の位置に固定されて取り付けられた端末デバイスである。端末デバイスは固定端末デバイスである。移動可能端末デバイスは、移動され得る端末デバイスであり、例えば、モバイル電話である。
任意で、いくつかの実施形態において、端末デバイスのモビリティ属性は端末デバイスの固有の属性として用いられ得、端末デバイス120に格納またはプリセットされ得る。このやり方で、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性を直接取得し得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120は、モビリティ属性に関連する情報を用いることによって、端末デバイス120の属性情報を判定し得る。モビリティ属性に関連する情報は、端末デバイスのサービスタイプであり得る。例えば、端末デバイス120のサービスタイプが、固定された位置で完了するサービス、例えば、メータ読み取りサービスまたは環境モニタリングサービスを示す場合、端末デバイス120のモビリティ属性は固定端末デバイスを示す旨が決定され得る。端末デバイス120のサービスタイプが、固定されない位置で完了するサービス、例えば、インテリジェントパーキングまたはインテリジェントトラッキングを示す場合、端末デバイス120のモビリティ属性は移動可能端末デバイスを示す旨が決定され得る。
任意で、いくつかの実施形態において、端末デバイス120が固定端末デバイスである場合、端末デバイス120によって判定される端末デバイス120のモビリティ情報は、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を示すように用いられる。端末デバイス120が移動可能端末である場合、端末デバイス120によって判定された端末デバイス102のモビリティ情報は、端末デバイス120が移動可能端末である旨を示すように用いられる。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120が固定端末デバイスである場合、端末デバイス120によって判定された端末デバイス120のモビリティ情報は、専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てるようにネットワーク側デバイス110に命令するように用いられ得る。端末デバイス120が移動可能端末である場合、端末デバイス120によって判定された端末デバイス120のモビリティ情報は、ネットワーク側デバイス110が専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てる必要がない旨を示すように用いられ得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120によって判定された端末デバイス120のモビリティ情報は、モビリティ属性に関連する情報であり得る。このやり方で、ネットワーク側デバイス110は、モビリティ属性に関連する情報に基づいて、端末デバイス120のモビリティ属性を判定し得、専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てるかどうかを判定し得る。
203:端末デバイス120は端末デバイス120のモビリティ情報をネットワーク側デバイス110に送信する。
204:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120のモビリティ情報に基づいて、端末デバイス120によって用いられるターゲットグラントフリーリソースを判定し、そのターゲットグラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
205:端末デバイス120は、ターゲットグラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイス110と通信する。
任意で、いくつかの実施形態において、端末デバイス120のモビリティ情報は、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、ターゲットグラントフリーリソースとして判定された専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。端末デバイス120のモビリティ情報が、端末デバイス120が移動可能端末であることを示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し得、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示し得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120のモビリティ情報が、専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てるようにネットワーク側デバイス110に命令するように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、ターゲットグラントフリーリソースとして判定された専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。端末デバイス120のモビリティ情報が、ネットワーク側デバイス110が専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に割り当てる必要がない旨を示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110はターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースであると判定し得、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示し得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、端末デバイス120のモビリティ情報はモビリティ属性に関連する情報であり得、ネットワーク側デバイス110は、モビリティ属性に関連する情報に基づいて、端末デバイス120のモビリティ属性を判定し得る。ネットワーク側デバイス110が、端末デバイス120のモビリティ属性が固定端末デバイスを示す旨を決定した場合、ネットワーク側デバイス110は複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、ターゲットグラントフリーリソースとして判定された専用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。ネットワーク側デバイス110が、端末デバイス120のモビリティ属性が移動可能端末を示す旨を決定した場合、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し得、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
複数の態様において、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースを示し得る。
任意で、一実施形態において、ネットワーク側デバイス110はグラントフリーリソースをリソースプールへと分割し得、各リソースプールは複数のグラントフリーリソースを含む。2つのリソースプールのうちの1つに含まれるグラントフリーリソースはすべて、端末デバイスによって任意に選択され得るグラントフリーリソースであり(説明を簡単にするために、このリソースプールは以下で汎用グラントフリーリソースプールと称される)、他のリソースプールに含まれるグラントフリーリソースは、特定の端末デバイスに割り当てられ得るグラントフリーリソースである(説明を簡単にするために、このリソースプールは以下で専用グラントフリーリソースプールと称される)。
任意で、一実施形態において、ネットワーク側デバイス110は、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報を、前もって端末デバイスに示し得る。グラントフリーリソースの具体的なリソース情報は、グラントフリーリソースの時間−周波数リソース、時間−周波数リソースの送信間隔、各時間−周波数リソース上の、対応するおよび利用可能な直交シーケンス(DMRSなど)のセット、および同様のものを含み得る。例えば、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120への接続を確立したとき、または段階205の前に、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報を、端末デバイスに示し得る。このやり方で、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである場合、ターゲットグラントフリーリソースを示すときに、ネットワーク側デバイス110は、汎用グラントフリーリソースプールにおけるグラントフリーリソースを用いるように、端末デバイス120に命令し得る。端末デバイス120は、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースから、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信するときに用いられるグラントフリーリソースを選択し得る。ターゲットグラントフリーリソースが、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられた専用グラントフリーリソースである場合、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120に割り当てられた専用グラントフリーリソースの具体的なリソース情報を示し得る。端末デバイス120は、ネットワーク側デバイス110によって割り当てられた専用グラントフリーリソースを用いることによって、ネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信し得る。
任意で、別の実施形態において、ネットワーク側デバイス110は、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報と、専用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報とを、前もって端末デバイスに示し得る。例えば、ネットワーク側デバイス110は、複数の汎用グラントフリーリソースの具体的なリソース情報と、専用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報とを、端末デバイス120への接続を確立するときに、または段階205の前に、端末デバイスに示し得る。このやり方で、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである場合、ターゲットグラントフリーリソースを示すときに、ネットワーク側デバイス110は汎用グラントフリーリソースプールのリソースを用いるように、端末デバイス120に命令し得る。端末デバイス120は、汎用グラントフリーリソースプールに含まれる複数のグラントフリーリソースから、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信するときに用いられるグラントフリーリソースを選択し得る。専用グラントフリーリソースプールにおける各グラントフリーリソースは、対応するインデックスを有し得る。ターゲットグラントフリーリソースがネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられた専用グラントフリーリソースである場合、ネットワーク側デバイス110は、割り当てられた専用グラントフリーリソースに対応するインデックスを端末デバイス120に示し得る。端末デバイス120は、インデックスに基づいて、ネットワーク側デバイス110によって割り当てられた専用グラントフリーリソースを判定し得、ネットワーク側デバイス110によって割り当てられた専用グラントフリーリソースを用いることによって、ネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信し得る。
任意で、一実施形態において、端末デバイス120は、1または複数のグラントフリーリソースの具体的なリソース情報を格納し得るか、プリセットし得る。格納またはプリセットされたグラントフリーリソースは、汎用グラントフリーリソースである。
任意で、一実施形態において、ネットワーク側デバイス110は、特定の端末デバイスに割り当てられ得るグラントフリーリソースの時間−周波数リソースと、端末デバイスによって選択され得るグラントフリーリソースの時間−周波数リソースとの間の区別をしなくてよい。ネットワーク側デバイス110は、すべてのグラントフリーリソースの時間−周波数リソース、時間−周波数リソースの送信間隔、時間−周波数リソース上の、1つの対応するおよび利用可能な直交シーケンスのグループ、および同様のものを、前もって端末デバイスに示し得る。例えば、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120への接続を確立したとき、または段階205の前に、すべてのグラントフリーリソースの時間−周波数リソースを端末デバイスに示し得る。加えて、ネットワーク側デバイス110は、時間−周波数リソース上の対応するおよび利用可能な直交シーケンスを、2つのグループへと分割し得、一方の直交シーケンスのグループは、汎用グラントフリーリソースのために利用可能な直交シーケンスであり、他方の直交シーケンスのグループは、専用グラントフリーリソースのために確保された直交シーケンスである。ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120への接続を確立したとき、または段階205の前に、汎用グラントフリーリソースのために利用可能な直交シーケンスを、端末デバイスに予め送信し得る。ネットワーク側デバイス110は、専用グラントフリーリソースのために確保された直交シーケンスを、端末デバイスに送信しない。ネットワーク側デバイス110が、特定のグラントフリーリソースを1または複数の特定の端末デバイスに割り当てる必要があるとき、ネットワークデバイス110は、確保された直交シーケンスのうちの1つを選択し得、グラントフリー時間周波数リソースまたは時間−周波数リソースインデックスを選択して端末デバイス120を示し得る。端末デバイス120は、割り当てられたシーケンスを用いることによって、特定されたグラントフリー時間周波数リソース上での伝送を実行する。専用グラントフリー時間周波数リソースの使用が、汎用グラントフリー時間周波数リソースの使用から区別されない場合、端末デバイス120に割り当てられるIDは専用グラントフリー伝送において保持される必要がないので、ユーザに関して異なる変調および符号化スキーム(modulation and Coding Scheme、MCS)が構成され得、ユーザの伝送性能を向上させる。
ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである場合、端末デバイス120は専用グラントフリーリソースを用いることによって、データメッセージをネットワーク側デバイス110に送信し、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるデータメッセージは、端末デバイス120によって送信されるデータを含む。端末デバイスによってネットワーク側デバイス110に送信されるデータメッセージは、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられるIDを含む必要がない。このやり方で、端末デバイス110が専用グラントフリーリソース上でデータメッセージを受信する場合、端末デバイス110は、データメッセージの伝送端が端末デバイス120である旨を決定し得る。
ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである場合、端末デバイス120は、汎用グラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信し、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるデータメッセージは、端末デバイス120によって送信されるデータと、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられるIDとを含む。このやり方で、汎用グラントフリーリソース上でデータメッセージを受信した後に、端末デバイス110は、データメッセージによって保持されるIDに基づいて、データメッセージの伝送端が端末デバイス120である旨を決定する。
本願の実施形態において言及されたデータメッセージは、また、データパケット、パケット、データ、または同様のものと称され得る。説明を簡単にするために、専用グラントフリーリソースを用いて、端末デバイスに割り当てられたIDを保持しないことによって送信されたデータ情報は、以下で第1のデータと称され、汎用グラントフリーリソースを用いて、端末デバイスに割り当てられたIDを保持することによって送信されたデータ情報は、以下で第2のデータと称される。
図2に示された実施形態における段階の数は、図2に示された実施形態を好適に説明することを単に意図したものであり、図2に示された実施形態における段階の次数を限定するものではない。
端末デバイス120がターゲットグラントフリーリソースを用いることによってデータメッセージをネットワーク側デバイス110に送信する前に、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110への接続を確立する必要があることは、理解されよう。段階201、段階203、および段階204は、接続確立プロセスにおいてすべて実行され得る。当然ながら、段階201、段階203、および段階204の1つまたはすべては、接続が完全に確立された後にもまた実行され得る。
段階203が、接続が完全に確立された後に実行された場合、端末デバイス120は端末デバイス120のモビリティ情報を、汎用グラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイス110にまず送信し得る。
図2に示された技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは、端末デバイスが固定されているかどうかに応じて、対応するグラントフリーリソースを端末デバイスに割り当て得る。図2に示された技術的解決手段によれば、端末デバイスが固定された位置でデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信するとき、いかなるIDも保持する必要がないことが保証され得、それによって、データメッセージのサイズを低減する。加えて、図2に示された技術的解決手段によれば、グラントフリーリソースが使い切りとなって、いくつかの端末デバイスがグラントフリーリソースを用いることによってデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信することができなくなるケースが回避されることが、さらに保証され得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースである場合、ネットワーク側デバイス110はさらに、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を端末デバイス120に送信し得る。有効範囲は、専用グラントフリーリソースの有効時間であり得る。この場合、端末デバイス120は有効範囲を超過したかどうかを判定し得、有効範囲を超過していない場合、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。有効範囲を超過した場合、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。
さらに、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120が、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲への移動を判定した場合、端末120は、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得して、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得する必要がある。加えて、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲への移動を判定した後で、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを取得する前に、端末デバイス120は、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられたIDを用いることによって別のネットワーク側デバイスと通信しない。端末120が別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得して、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得する必要がある具体的なプロセスは、図2に示されたプロセスと同一である。本明細書では詳細を改めて説明する必要はない。
任意で、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120が固定端末デバイスであると仮定すると、端末デバイス120の位置が変わった場合、データ伝送のためのグラントフリーリソースが再構成される必要がある。言い換えれば、図2に示された段階が、改めて実行される必要がある。
図3は、本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
301:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120に割り当てられたIDを、端末デバイス120に送信する。
302:端末デバイス120は、端末デバイス120の位置情報を取得し、端末デバイス120の位置情報に基づいて端末デバイス120のモビリティ情報を判定する。
303:端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ情報をネットワーク側デバイス110に送信し得る。
端末デバイスの位置情報は、端末デバイスの地理的情報であり得、または、端末デバイスの位置情報は、端末の位置および/または位置変化を反映し得る情報、例えば、端末デバイスが位置するセルのID、または、端末デバイスが位置するセルの基準信号であり得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120は、位置情報に基づいて端末デバイスのモビリティ属性を判定し得、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるモビリティ情報は、端末デバイス120のモビリティ属性を示すように用いられる。より具体的には、端末デバイス120が、位置情報に基づいて、端末デバイス120の位置が固定されているか、または端末デバイス120の位置変化が指定範囲内である旨を決定した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性が固定端末デバイスを示す旨を決定し得る。端末デバイス120が、位置情報に基づいて、端末デバイス120の位置変化が指定範囲を超過する旨を決定した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性が移動可能端末デバイスを示す旨を決定し得る。端末デバイス120が、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を決定した場合、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるモビリティ情報は、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を示すように用いられる。端末デバイス120が、端末デバイス120が移動可能端末デバイスである旨を決定した場合、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されるモビリティ情報は、端末デバイス120が移動可能端末デバイスである旨を示すように用いられる。
例えば、位置情報は地理的位置であり得る。端末デバイス120は、衛星測位技術または別の測位技術を用いることによって、端末デバイス120の地理的位置を判定し得る。端末デバイス120は、期間内に複数回、端末デバイス120の地理的位置を判定し得る。複数回判定された地理的位置が変化しないままである場合、または地理的位置の変化範囲がプリセットされた変化範囲内である場合、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性が固定端末デバイスを示す旨を決定し得る。端末デバイス120の地理的位置が変化し、変化範囲がプリセットされた変化範囲を超過した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120のモビリティ属性が移動可能端末デバイスを示す旨を決定し得る。
別の例に関して、位置情報は、端末デバイスが位置するセルのIDであり得る。端末デバイス120は、端末デバイス120が位置するセルのIDが期間内に変化するかどうか判定し得る。端末デバイス120が位置するセルのIDが変化しないか、変化範囲が特定の範囲内である旨を、端末デバイス120が決定した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120が固定端末デバイスであるとみなし得る。端末デバイス120が位置するセルのIDの変化範囲が特定の範囲を超過する旨を、端末デバイス120が決定した場合、端末デバイス120は、端末デバイス120が固定されていない端末である旨を決定し得る。
同様に、端末デバイス120はまた、端末デバイスの位置、および/または、端末デバイスの位置変化を反映し得るいくつかの他の情報、例えば、端末デバイス120の移動速度、または、端末デバイス120が位置するセルの基準信号に基づいて、端末デバイスのモビリティ属性を判定し得る。冗長性を回避するために、例を本明細書では1つ1つ列挙しない。
任意で、いくつかの実施形態において、端末デバイス120は、取得された位置情報に基づいてモビリティ情報を判定し得る。モビリティ情報は、端末デバイス120によって取得される位置情報を含む。この場合、ネットワーク側デバイス110は、モビリティ情報に含まれる端末デバイス120の位置情報に基づいて端末デバイス120のモビリティ属性を判定し得る。ネットワーク側デバイス110が端末デバイス120の位置情報に基づいて端末デバイス120のモビリティ属性を判定する具体的な実装は、端末デバイス120が端末デバイス120の位置情報に基づいて端末デバイス120のモビリティ属性を任意に判定する具体的な実装と、同一である。本明細書では詳細を改めて説明する必要はない。
304:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120のモビリティ情報に基づいて、端末デバイス120によって用いられるターゲットグラントフリーリソースを判定し、そのターゲットグラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
305:端末デバイス120は、ターゲットグラントフリーリソースを用いることによって、ネットワーク側デバイス110と通信する。
端末デバイス120のモビリティ情報が、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを、端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、ターゲットグラントフリーリソースとして判定された専用グラントフリーリソースを、端末デバイス120に示す。
端末デバイス120のモビリティ情報が、端末デバイス120が移動可能端末である旨を示すように用いられる場合、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
端末デバイス120のモビリティ情報が、端末デバイス120の位置情報を含む場合、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120の位置情報に基づいて、端末デバイス120が固定端末デバイスか移動可能端末デバイスかを判定し、判定結果に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する。
ネットワーク側デバイス110が、端末デバイス120の位置情報に基づいて、端末デバイス120が固定端末デバイスである旨を決定した場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得、判定された専用グラントフリーリソースをターゲットグラントフリーリソースとして端末デバイス120に示し得る。
ネットワーク側デバイス110が、端末デバイス120の位置情報に基づいて、端末デバイス120が移動可能端末デバイスである旨を決定した場合、ネットワーク側デバイス110はターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し得、汎用グラントフリーリソースを端末デバイス120に示し得る。
ネットワーク側デバイス110によって、端末デバイス120にターゲットグラントフリーリソースを示す方式と、端末デバイス120がターゲットグラントフリーリソースを用いることによってデータ情報をネットワーク側デバイス110に送信する具体的なプロセスとは、図2に示される実施形態におけるものと類似する。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
図3に示される技術的解決手段によれば、端末デバイスの位置が比較的固定される場合、端末デバイスがデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信するときにIDを保持する必要はなく、データメッセージのサイズを低減させる。加えて、図3に示された技術的解決手段によれば、グラントフリーリソースが使い切りとなって、いくつかの端末デバイスがグラントフリーリソースを用いることによってデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信することができないケースが回避されることが、さらに保証され得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、ネットワーク側デバイス110はさらに、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を端末デバイス120に送信し得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、有効範囲は、専用グラントフリーリソースの有効時間を含み得る。この場合、端末デバイス120は、現在時刻が有効時間を超過したかどうか判定し得、有効時間を超過していない場合、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得、有効時間を超過した場合、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、有効範囲は、専用グラントフリーリソースの有効位置範囲を含み得る。有効位置範囲は、地理的位置の範囲であり得、または1または複数のセル、またはセルの1または複数のセクタであり得る。この場合、端末デバイス120は、有効位置範囲を超過したかどうか判定し得、有効位置範囲を超過していない場合、専用グラントフリーリソースを用いることによって第1のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得、有効位置範囲を超過した場合、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。
当然ながら、いくつかの他の実施形態において、有効範囲は、有効時間と有効位置範囲の両方を含み得る。現在時刻が有効時間を超過したとき、および/または端末デバイス120の位置が有効位置範囲を超過したとき、端末デバイス120は汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信する。端末デバイス120は、現在時刻が有効時間を超過しないとき、および/または、端末デバイス120の位置が有効位置範囲を超過しないときのみ、第1のデータをネットワーク側デバイス110に送信するために専用グラントフリーリソースを用い得る。
図3に示された実施形態において、端末デバイス120がターゲットグラントフリーリソースを取得する前に、端末デバイス120は汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2のデータをネットワーク側デバイス110に送信し得る。
さらに、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲に移動したと判定したとき、端末120は、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得し、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得する必要がある。加えて、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲に移動したと判定した後で、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを取得する前に、端末デバイス120は、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられたIDを用いることによって別のネットワーク側デバイスと通信しない。端末120が別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得し、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得することを必要とする具体的なプロセスは、図2に示されたプロセスと同一である。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
図4は、本願の実施形態によるデータ送信方法の概略フローチャートである。
401:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120に割り当てられたIDを端末デバイス120に送信する。
402:端末デバイス120は、汎用グラントフリーリソースを用いることによって、ネットワーク側デバイス110にデータメッセージを送信する。ここで、端末デバイス120によってネットワーク側デバイス110に送信されたデータメッセージは、端末デバイス120によって送信されたデータと、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられたIDとを含む。
端末デバイス120によって汎用グラントフリーリソースを取得する方式に関しては、図2に示された実施形態を参照する。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
403:ネットワーク側デバイス110は、データメッセージに基づいて端末デバイス120のモビリティ情報を判定し得る。
任意で、いくつかの実施形態においては、データメッセージは、モビリティ属性に関連する端末デバイス110の情報を反映し得る。例えば、ネットワーク側デバイス110はデータメッセージに基づいて端末デバイス120のサービスタイプを判定し得、端末デバイス120のサービスタイプに基づいて端末デバイス120のモビリティ属性を判定し、端末デバイス120のモビリティ情報を判定する。例えば、端末デバイス120のサービスタイプが固定された位置で完了するサービス、例えば、メータ読み取りサービスまたは環境モニタリングサービスを示す場合、端末デバイス120のモビリティ属性が固定端末デバイスを示す旨が決定され得る。端末デバイス120のサービスタイプが固定されない位置で完了するサービス、例えば、インテリジェントパーキングまたはインテリジェントトラッキングを示す場合、端末デバイス120のモビリティ属性が移動可能端末デバイスを示す旨が決定され得る。ネットワーク側デバイス110によって判定されるモビリティ情報は、端末デバイス120のモビリティ属性であり得る。
任意で、いくつかの他の実施形態において、ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120によって送信されたデータメッセージに基づいて端末デバイス120の地理的位置情報、移動速度、および移動範囲のうち1または複数を判定し得る。これらの情報は、端末デバイス120のモビリティ情報である。
404:ネットワーク側デバイス110は、端末デバイス120のモビリティ情報に基づいて、端末デバイス120によって用いられるターゲットグラントフリーリソースを判定し、そのターゲットグラントフリーリソースを端末デバイス120に示す。
モビリティ情報が端末デバイス120のモビリティ属性である具体的な実装に関して、図2または図3に示された実施形態を参照する。本明細書では、詳細は改めて説明する必要はない。
任意で、いくつかの実施形態において、モビリティ情報が、地理的位置情報、移動速度、および移動範囲のうち1または複数であるとき、ネットワーク側デバイス110は、モビリティ情報に基づいて端末デバイスのモビリティ属性を判定し得、端末デバイスのモビリティ属性に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定し得る。ネットワーク側デバイス110が端末デバイスのモビリティ属性に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する具体的な実装に関して、図3に示された実施形態もまた参照する。本明細書において詳細を説明する必要はない。
任意で、いくつかの他の実施形態において、モビリティ情報が、地理的位置情報、移動速度、および移動範囲のうち1または複数であるとき、ネットワーク側デバイス110は、地理的位置情報、移動速度、および移動範囲のうち1または複数に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定し得る。
地理的位置情報は例として用いられる。複数回判定された地理的位置が変化しないままである場合、または地理的位置の変化範囲がプリセットされた変化範囲内である場合、ネットワーク側デバイス110は、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースを端末デバイス120のための専用グラントフリーリソースとして判定し得る。端末デバイス120の地理的位置が変化し、変化範囲がプリセットされた変化範囲を超過した場合、ネットワーク側デバイス110は、ターゲットグラントフリーリソースが汎用グラントフリーリソースである旨を決定し得る。
先述の実施形態において、ネットワーク側デバイス110が地理的位置情報、移動速度、移動範囲に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定するとき、ネットワーク側デバイス110は一般化されたモビリティ判定基準を用いる。言い換えれば、端末デバイスが移動する場合であっても、端末デバイスの移動範囲が指定範囲内であるならば、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースが、端末デバイスのための専用グラントフリーリソースとして判定され得る。
いくつかの他の実施形態において、ネットワーク側デバイス110が地理的位置情報、移動速度、および移動範囲に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定するとき、ネットワーク側デバイス110は、代わりに、狭く定義されたモビリティ判定基準を用い得る。具体的には、端末デバイスの地理的位置情報が変化するならば、または端末デバイスが移動するならば、端末デバイスは移動可能端末デバイスである旨みなされ得、ターゲットグラントフリーリソースは汎用グラントフリーリソースである旨決定される。端末デバイスの位置が変化しないままであるときのみ、複数のグラントフリーリソースのうちの1つのグラントフリーリソースが、端末デバイスのための専用グラントフリーリソースとして判定され得る。
405:端末デバイス120が、ターゲットグラントフリーリソースを用いることによってネットワーク側デバイス110と通信する。
段階404および段階405は、図2および図3に示された方法と類似する。本明細書では、詳細は改めて説明する必要はない。
図4に示された技術的解決手段によれば、ネットワーク側デバイスは任意に、端末デバイスのモビリティ情報を判定し得る。端末デバイスの位置が比較的固定されている場合、端末デバイスがデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信するときにIDを保持する必要はなく、データメッセージのサイズを低減する。加えて、図4に示された技術的解決手段によれば、グラントフリーリソースが使い切りとなって、いくつかの端末デバイスがグラントフリーリソースを用いることによってデータメッセージをネットワーク側デバイスに送信することができないケースが、回避されることがさらに保証され得る。
図4に示される解決手段において、ネットワーク側デバイス110が、汎用グラントフリーリソースを用いることによって端末デバイス120によって送信されたデータメッセージを用いることによって、端末デバイス120のモビリティ情報を判定することが、理解され得る。したがって、端末デバイス120は、データメッセージをネットワーク側デバイス110に送信することによって、端末デバイス120のモビリティ情報をネットワーク側デバイス110に示すと、みなされ得る。
加えて、図3に示された方法に類似して、いくつかの実施形態においては、ターゲットグラントフリーリソースが専用グラントフリーリソースであるとき、ネットワーク側デバイス110はさらに、ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を端末デバイス120に送信し得る。具体的な説明は上述の方法の説明を参照する。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
さらに、いくつかの実施形態においては、端末デバイス120がネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲に移動することを判定した場合、端末120は、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得し、別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得することを必要とする。加えて、ネットワーク側デバイス110のサービス範囲から別のネットワーク側デバイスのサービス範囲に移動することの判定の後で、別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDの取得の前に、端末デバイス120は、ネットワーク側デバイス110によって端末デバイス120に割り当てられたIDを用いることによって別のネットワーク側デバイスと通信しない。端末120は別のネットワーク側デバイスによって端末デバイス120に割り当てられたIDを再取得して別のネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを取得する必要があるという具体的なプロセスは、図2に示されたプロセスと同一である。本明細書では、詳細を改めて説明する必要はない。
図5は、本願の実施形態による端末デバイスの構造ブロック図である。図5に示されるように、端末デバイス500は受信ユニット501および送信ユニット502を含む。
受信ユニット501は第1識別子IDを受信するように構成され、ここで、第1識別子IDは第1ネットワーク側デバイスによって端末デバイス500に割り当てられたIDであり、端末デバイス500は第1エリアに位置し、第1エリアは第1ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、第1識別子IDは第1エリアにおいて有効である。
送信ユニット502は、端末デバイス501のモビリティ情報を第1ネットワーク側デバイスに示すように構成される。
受信ユニット501は、第1ネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリー情報を受信するようにさらに構成され、ここで、ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、専用グラントフリーリソースを用いることによって送信ユニット502によって第1ネットワーク側デバイスに送信されたデータ情報は、端末デバイス500によって送信されたデータを含み、汎用グラントフリーリソースを用いることによって送信ユニット502によって第1ネットワーク側デバイスに送信されたデータ情報は、端末デバイス500によって送信されたデータおよび第1識別子IDを含む。
端末デバイス500は、さらに、第1プロセスユニット503、第2プロセスユニット504、および第3プロセスユニット505を含み得る。第1プロセスユニット503は、モビリティ情報を判定するように構成される。第2プロセスユニット504は、端末デバイス500が第1エリアに位置する旨を決定するように構成される。第3プロセスユニット503は、端末デバイス500が第2エリアから第1エリアへ移動した旨を決定するように構成される。
端末デバイス1200の受信ユニット501、送信ユニット502、第1プロセスユニット503、第2プロセスユニット504、および第3プロセスユニット505の動作および機能に関しては、上述の方法における説明を参照する。繰り返しを回避するように、本明細書では詳細を改めて説明しない。
第1プロセスユニット503は、プロセッサによって実装され得る。第2プロセスユニット504および第3プロセスユニット505は、測位に用いられるプロセッサおよび/またはチップによって実装され得る。受信ユニット501および送信ユニット502は送受信機によって実装され得る。
図6は、本願の実施形態によるネットワーク側デバイスの構造ブロック図である。図6に示されるように、ネットワーク側デバイス600はプロセスユニット601、送信ユニット602、および受信ユニット603を含む。
プロセスユニット601は、第1識別子IDを端末デバイスに割り当てるように構成され、ここで、端末デバイスは第1エリアに位置し、第1エリアはネットワーク側デバイス600がサービスを提供するエリアであり、第1識別子IDは第1エリアにおいて有効である。
プロセスユニット601は、さらに、端末デバイスのモビリティ情報を取得するように構成される。
プロセスユニット601は、さらに、モビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定するように構成され、ここで、ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、汎用グラントフリーリソースを用いることによって受信ユニット603によって受信されるデータ情報は、データおよびデータを送信する端末デバイスのIDを含み、専用グラントフリーリソースを用いることによって受信ユニット603によって受信されるデータ情報は、データを含む。
送信ユニット602は、ターゲットグラントフリーリソースを端末デバイスに示すように構成される。
ネットワーク側デバイス600のプロセスユニット601、送信ユニット602および受信ユニット603の動作および機能に関して、上述の方法における説明を参照する。繰り返しを回避するように、本明細書では詳細を改めて説明しない。
プロセスユニット601は、プロセッサによって実装され得、送信ユニット602および受信ユニット603は、送受信機によって実装され得る。
図7は、本願の実施形態による端末デバイスの構造ブロック図である。図7に示される端末デバイス700は、プロセッサ701、メモリ702、および送受信機703を含む。
端末デバイス700における構成要素は、制御および/またはデータ信号を転送するように、内部接続パスを用いることによって、互いに通信する。
本願の上述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ701に適用され得、またはプロセッサ701によって実装され得る。プロセッサ701は集積回路チップであり得、信号プロセス性能を有する。一実装プロセスにおいて、上述の方法における段階は、プロセッサ701におけるハードウェア統合論理回路を用いることによって、または、ソフトウェア形態の命令を用いることによって、実装され得る。プロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートのハードウェアコンポーネントであり得る。本願の実施形態において開示されるものは、方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサもしくは同様のものであってよい。本願の実施形態を参照して開示された方法の段階は、ハードウェアデコードプロセッサを用いることによって直接実行および実現されてよく、または、デコードプロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることによって実行および実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ、電気消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野における成熟した格納媒体に位置してよい。格納媒体はメモリ702に位置する。プロセッサ701はメモリ702において命令を読み出し、送受信機703と組み合わせて、上述の方法で端末デバイスによって実行される段階を実装する。
いくつかの実施形態において、端末デバイス700はさらに、測位のために用いられるチップを含み得る。チップは、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)などの技術を用いて、端末デバイスの位置を判定し得る。
図7に示されたプロセッサ701、メモリ702、および送受信機703に加えて、端末デバイス700は、アンテナ、ディスプレイ、および入力装置などの、さらにいくつかの必要な装置を含むべきであることが、理解され得る。冗長性を回避するように、図7では先述の装置は不図示である。
図8は、本願の実施形態によるネットワーク側デバイスの構造ブロック図である。図8に示されたネットワーク側デバイス800は、プロセッサ801、メモリ802、および送受信機803を含む。
ネットワーク側デバイス800の構成要素は、制御および/またはデータ信号を転送するように、内部接続パスを用いることによって、互いに通信する。
本願の上述の実施形態において開示された方法は、プロセッサ801に適用され得、または、プロセッサ801によって実装され得る。プロセッサ801は、集積回路チップであり得、信号プロセス性能を有する。一実装プロセスにおいて、上述の方法における段階は、プロセッサ801におけるハードウェア統合論理回路を用いることによって、または、ソフトウェア形態における命令を用いることによって、実装され得る。プロセッサ801は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートのハードウェアコンポーネントであり得る。本願の実施形態において開示されたものは、方法、段階、および論理ブロック図を実装および実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサもしくは同様のものであってよい。本願の実施形態を参照して開示された方法の段階は、ハードウェアデコードプロセッサを用いることによって直接実行および実現されてよく、または、デコードプロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることによって実行および実現されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ、電気消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野における成熟した格納媒体に位置してよい。格納媒体はメモリ802に位置する。プロセッサ801はメモリ802における命令を読み出し、送受信機803と組み合わせて、上述の方法でネットワーク側デバイスによって実行される段階を実装する。
図8に示されたプロセッサ801、メモリ802、および送受信機803に加えて、ネットワーク側デバイス800はさらに、アンテナ、巡回プレフィックスリムーバ、および高速フーリエ変換プロセッサなどの、いくつかの必要な装置を含むべきであることが、理解され得る。冗長性を回避するように、先述の装置は図8には不図示である。
当業者は、本明細書に開示された実施形態において説明された例の組み合わせにおいて、ユニットおよびアルゴリズム段階が電子的ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子的ハードウェアとの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアまたはソフトウェアのいずれによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途および設計の制約条件によって決まる。当業者は、各特定の用途に関して説明された機能を実装する、異なる方法を用い得るが、それは、実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
当業者によって明確に理解され得るように、簡便および簡潔な説明を目的として、先述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。本明細書では詳細は改めて説明しない。
本願において提供された複数の実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は、他の態様でも実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単に例である。例えば、ユニットの区分は、単に論理的な機能区分であり、実際の実装においては他の区分であってよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムへと組み合わせられるか、統合されてよく、または、いくつかの特徴が無視されるか、または実行されなくてよい。加えて、表示された、または説明された、相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを用いることによって実装されてよい。装置またはユニットの間の間接結合または通信接続は、電気的、機械的、または他の形態において実装されてよい。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもよく、別個でなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもよく、なくてもよく、一か所に位置してもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。いくつかの、またはすべてのユニットは、実施形態の解決手段の目的を実現するための実際の要件に基づいて選択されてよい。
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは1つのプロセスユニットへと統合されてよく、または、各ユニットが単独で物理的に存在してよく、または、2つまたはそれ以上のユニットが1つのユニットへと統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読格納媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、または先行技術に寄与する部分が、または技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、格納媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク側デバイス、または同様のもの)に、本願の実施形態において説明された方法のすべてまたは一部の段階を実行するように命令するための、複数の命令を含む。先述の格納媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納可能な任意の媒体を含む。
先述の説明は、単に本願の具体的な実装にすぎず、本願の保護範囲を限定する意図はない。本願に開示された技術範囲内で、当業者によって容易に理解される任意の変形または置換は、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は請求項の保護範囲を対象とするものとする。
(項目1)
データ伝送方法であって、
端末デバイスが第1識別子IDを受信する段階であって、上記第1識別子IDは第1ネットワーク側デバイスによって上記端末デバイスに割り当てられたIDであり、上記端末デバイスは第1エリアに位置し、上記第1エリアは上記第1ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、上記第1識別子IDは上記第1エリアにおいて有効である、段階と、
上記端末デバイスが上記端末デバイスのモビリティ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに示す段階と、
上記端末デバイスが、上記第1ネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを受信する段階であって、上記ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって上記端末デバイスによって上記第1ネットワーク側デバイスに送信されるデータ情報は、上記端末デバイスによって送信されるデータを含み、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって上記端末デバイスによって上記第1ネットワーク側デバイスに送信されるデータ情報は、上記端末デバイスによって送信されるデータ、および上記第1識別子IDを含む、段階とを備える、
方法。
(項目2)
上記端末デバイスが、上記端末デバイスのモビリティ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに示す上記段階は、
上記端末デバイスが、上記モビリティ情報を判定して、上記第1ネットワーク側デバイスに上記モビリティ情報を送信する段階、または、
上記端末デバイスが、上記第1ネットワーク側デバイスに第1データ情報を送信する段階であって、上記第1データ情報は、上記第1識別子IDおよび上記端末デバイスによって送信されるデータを含む、段階を含む、
項目1に記載の方法。
(項目3)
上記端末デバイスが上記モビリティ情報を判定する上記段階は、
上記端末デバイスが上記端末デバイスのステータス情報を取得する段階であって、上記端末デバイスの上記ステータス情報は上記端末デバイスの位置情報および/または上記端末デバイスのモビリティ属性を含む、段階と、
上記端末デバイスが、上記端末デバイスの上記ステータス情報に基づいて上記端末デバイスの上記モビリティ情報を判定する段階と
を含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
上記方法はさらに、
上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースである旨を決定したとき、上記端末デバイスが、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって上記第1ネットワーク側デバイスに第2データ情報を送信する段階であって、上記第2データ情報は、上記端末デバイスによって送信されるデータを含む段階、または、
上記ターゲットグラントフリーリソースが上記汎用グラントフリーリソースである旨を決定したとき、上記端末デバイスが、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって上記第1ネットワーク側デバイスに第3データ情報を送信する段階であって、上記第3データ情報は上記端末デバイスによって送信されるデータ、および上記第1識別子IDを含む、段階を備える、
項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースであるとき、上記方法はさらに、
上記端末デバイスが、上記第1ネットワーク側デバイスによって送信される上記ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を受信する段階と、
上記端末デバイスが、上記ターゲットグラントフリーリソースの上記有効範囲を超過しているかどうか判定する段階であって、
上記ターゲットグラントフリーリソースの上記有効範囲を超過していない場合、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって第2データ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに送信する段階であって、上記第2データ情報は、上記端末デバイスによって送信されるデータを含む段階、または、
上記ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を超過している場合、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって第3データ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに送信する段階であって、上記第3データ情報は上記端末デバイスによって送信されるデータ、および上記第1識別子IDを含む、段階とを備える、
項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記端末デバイスが上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって上記第2データ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに送信する上記段階の前に、上記方法はさらに、
上記端末デバイスが、上記端末デバイスが上記第1エリアに位置する旨を決定する段階を備える、項目4または5に記載の方法。
(項目7)
上記端末デバイスが、上記端末デバイスのモビリティ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに示す上記段階の前に、上記方法はさらに、
上記端末デバイスが、第2エリアから上記第1エリアに移動する旨を決定する段階であって、第2ネットワーク側デバイスが上記第2エリアにおいてサービスを提供する、段階をさらに含む、
項目1から6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
データ伝送方法であって、
ネットワーク側デバイスが、第1識別子IDを端末デバイスに割り当てる段階であって、上記端末デバイスは第1エリアに位置し、上記第1エリアは上記ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、上記第1識別子IDは上記第1エリアにおいて有効である、段階と、
上記ネットワーク側デバイスが、上記端末デバイスのモビリティ情報を取得する段階と、
上記ネットワーク側デバイスが、上記モビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する段階であって、上記ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって上記ネットワーク側デバイスによって受信されたデータ情報は、データおよび上記データを送信する端末デバイスのIDを含み、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって上記端末デバイスによって受信されたデータ情報は、データを含む、段階と、
上記ネットワーク側デバイスが、上記ターゲットグラントフリーリソースを上記端末デバイスに示す段階とを備える
方法。
(項目9)
上記ネットワーク側デバイスが上記モビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する上記段階は、
上記端末デバイスの位置が固定されているとき、上記ネットワーク側デバイスが、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースである旨を決定する段階、または、
上記端末デバイスの位置が固定されていないとき、上記ネットワーク側デバイスが、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記汎用グラントフリーリソースである旨を決定する段階を備える、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記ネットワーク側デバイスが上記モビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定する上記段階は、
上記端末デバイスの位置が固定されるか、上記端末デバイスの位置変化が指定範囲内であるとき、上記ネットワーク側デバイスが、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースである旨を決定する段階、または、
上記端末デバイスの位置変化が上記指定範囲を超過するとき、上記ネットワーク側デバイスが、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記汎用グラントフリーリソースである旨を決定する段階を備える、
項目8に記載の方法。
(項目11)
上記ネットワーク側デバイスによって判定された上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースであるとき、上記方法はさらに、
上記ネットワーク側デバイスが、専用グラントフリーリソースの有効範囲を判定する段階と、
上記ネットワーク側デバイスが、上記有効範囲を上記端末デバイスに送信する段階とを備える、
項目9または10に記載の方法。
(項目12)
上記ネットワーク側デバイスによって判定された上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースであるとき、方法はさらに、
上記ネットワーク側デバイスが、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって第1データメッセージを受信する段階と、
上記ネットワーク側デバイスが、上記第1データメッセージによって保持されるデータが上記端末デバイスによって送信される旨を決定する段階とを備える、
項目9から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
上記方法はさらに、
上記ネットワーク側デバイスが、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって第2データメッセージを受信する段階と、
上記ネットワーク側デバイスが、上記第2データメッセージによって保持されるIDが上記第1識別子IDである旨を決定する段階と、
上記ネットワーク側デバイスが、上記第2データメッセージによって保持されたデータが上記端末デバイスによって送信される旨を決定する段階とを備える、
項目9から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
上記ネットワーク側デバイスが、上記端末デバイスのモビリティ情報を取得する上記段階は、
上記ネットワーク側デバイスが、上記端末デバイスによって送信された上記モビリティ情報を受信する段階、または、
上記ネットワーク側デバイスが、上記モビリティ情報を判定する段階を備える、
項目8から13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
上記ネットワーク側デバイスが上記モビリティ情報を判定する上記段階は、
上記ネットワーク側デバイスが、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって第3データメッセージを受信する段階であって、上記第3データメッセージは上記第1識別子IDを保持する、段階と、
上記ネットワーク側デバイスが、上記第3データメッセージに基づいて上記モビリティ情報を判定する段階とを備える、
項目14に記載の方法。
(項目16)
端末デバイスであって、
上記端末デバイスは受信ユニットおよび送信ユニットを備え、
上記受信ユニットは第1識別子IDを受信するように構成され、上記第1識別子IDは第1ネットワーク側デバイスによって上記端末デバイスに割り当てられたIDであり、上記端末デバイスは第1エリアに位置し、上記第1エリアは、上記第1ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、上記第1識別子IDは上記第1エリアにおいて有効であり、
上記送信ユニットは、上記端末デバイスのモビリティ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに示すように構成され、上記受信ユニットはさらに、上記第1ネットワーク側デバイスによって示されたターゲットグラントフリーリソースを受信するように構成され、上記ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって上記第1ネットワーク側デバイスに送信ユニットによって送信されるデータ情報は、上記端末デバイスによって送信されるデータを含み、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって上記第1ネットワーク側デバイスに上記送信ユニットによって送信されるデータ情報は、上記端末デバイスによって送信されるデータ、および上記第1識別子IDを含む、
端末デバイス。
(項目17)
上記端末デバイスはさらに、
上記モビリティ情報を判定するように構成される第1プロセスユニットを備え、
上記送信ユニットは、上記第1プロセスユニットによって判定された上記モビリティ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに送信するように構成される、
項目16に記載の端末デバイス。
(項目18)
上記送信ユニットは、上記第1ネットワーク側デバイスに第1データ情報を送信するように具体的に構成され、上記第1データ情報は上記第1識別子IDおよび上記端末デバイスによって送信されたデータを含む、項目16に記載の端末デバイス。
(項目19)
上記第1プロセスユニットは、上記端末デバイスのステータス情報を取得し、上記端末デバイスの上記ステータス情報に基づいて上記端末デバイスの上記モビリティ情報を判定するように具体的に構成され、上記端末デバイスの上記ステータス情報は、上記端末デバイスの位置情報および/または上記端末デバイスのモビリティ属性を含む、項目17に記載の端末デバイス。
(項目20)
上記送信ユニットはさらに、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースであるとき、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって上記第1ネットワーク側デバイスに第2データ情報を送信するように構成され、上記第2データ情報は上記端末デバイスによって送信されたデータを含み、または、
上記送信ユニットはさらに、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記汎用グラントフリーリソースであるとき、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって上記第1ネットワーク側デバイスに第3データ情報を送信するように構成され、上記第3データ情報は上記端末デバイスによって送信されたデータ、および上記第1識別子IDを含む、
項目16から19のいずれか一項に記載の端末デバイス。
(項目21)
上記受信ユニットはさらに、第1ネットワーク側デバイスによって送信された上記ターゲットグラントフリーリソースの有効範囲を受信するように構成され、
上記送信ユニットはさらに、上記ターゲットグラントフリーリソースの上記有効範囲を超過していないとき、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって第2データ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに送信するように構成され、または、上記ターゲットグラントフリーリソースの上記有効範囲を超過しているとき、汎用グラントフリーリソースを用いることによって第3データ情報を上記第1ネットワーク側デバイスに送信するように構成され、上記第2データ情報は上記端末デバイスによって送信されるデータを含み、上記第3データ情報は、上記端末デバイスによって送信されるデータ、および上記第1識別子IDを含む、
項目16から19のいずれか一項に記載の端末デバイス。
(項目22)
上記端末デバイスはさらに、上記端末デバイスが上記第1エリアに位置する旨を決定するように構成される第2プロセスユニットを備える、項目20または21に記載の端末デバイス。
(項目23)
上記端末デバイスは、上記端末デバイスが第2エリアから上記第1エリアに移動する旨を決定するように構成される第3プロセスユニットをさらに備え、第2ネットワーク側デバイスが上記第2エリアにおいてサービスを提供する、項目16から22のいずれか一項に記載の端末デバイス。
(項目24)
プロセスユニットと、送信ユニットと、受信ユニットとを備えるネットワーク側デバイスであって、
上記プロセスユニットは第1識別子IDを端末デバイスに割り当てるように構成され、上記端末デバイスは第1エリアに位置し、上記第1エリアは上記ネットワーク側デバイスがサービスを提供するエリアであり、上記第1識別子IDは上記第1エリアにおいて有効であり、
上記プロセスユニットはさらに、上記端末デバイスのモビリティ情報を取得するように構成され、
上記プロセスユニットはさらに、上記モビリティ情報に基づいてターゲットグラントフリーリソースを判定するように構成され、上記ターゲットグラントフリーリソースは専用グラントフリーリソースまたは汎用グラントフリーリソースであり、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって上記受信ユニットによって受信されたデータ情報は、データおよび上記データ情報を送信する端末デバイスのIDを含み、上記専用グラントフリーリソースを用いることによって受信ユニットによって受信されたデータ情報は、データを含み、
上記送信ユニットは、上記ターゲットグラントフリーリソースを上記端末デバイスに示すように構成される、
ネットワーク側デバイス。
(項目25)
上記プロセスユニットは、上記端末デバイスの位置が固定されているとき、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースである旨を決定するように具体的に構成され、または、上記端末デバイスの位置が固定されていないとき、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記汎用グラントフリーリソースである旨を決定するように具体的に構成される、項目24に記載のネットワーク側デバイス。
(項目26)
上記プロセスユニットは、上記端末デバイスの位置が固定されているか、上記端末デバイスの位置変化が指定範囲内であるとき、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記専用グラントフリーリソースである旨を決定するように具体的に構成され、または、上記端末デバイスの位置変化が上記指定範囲を超過するとき、上記ターゲットグラントフリーリソースが上記汎用グラントフリーリソースである旨を決定するように具体的に構成される、項目24に記載のネットワーク側デバイス。
(項目27)
上記プロセスユニットはさらに、上記判定されたターゲットグラントフリーリソースが、上記専用グラントフリーリソースであるとき、上記専用グラントフリーリソースの有効範囲を判定するように構成され、
上記送信ユニットはさらに、上記有効範囲を上記端末デバイスに送信するように構成される、
項目24または25に記載のネットワーク側デバイス。
(項目28)
上記受信ユニットは、第1データメッセージを受信するようにさらに構成され、
上記プロセスユニットは、上記受信ユニットが上記専用グラントフリーリソースを用いることによって上記第1データメッセージを受信する旨を決定するとき、上記第1データメッセージによって保持されるデータが上記端末デバイスによって送信される旨を決定するようにさらに構成される、
項目24から27のいずれか一項に記載のネットワーク側デバイス。
(項目29)
上記受信ユニットは、第2データメッセージを受信するようにさらに構成され、
上記プロセスユニットは、上記受信ユニットが上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって上記第2データメッセージを受信する旨を決定したとき、上記第2データメッセージによって保持されたIDは上記第1識別子IDである旨を決定し、上記第2データメッセージによって保持されたデータは上記端末デバイスによって送信される旨を決定するようにさらに構成される、
項目24から27のいずれか一項に記載のネットワーク側デバイス。
(項目30)
上記受信ユニットは、上記端末デバイスによって送信される第1モビリティ情報を受信するようにさらに構成され、上記プロセスユニットは、上記モビリティ情報が上記受信ユニットによって受信された上記第1モビリティ情報である旨を決定するように具体的に構成される、項目24から29のいずれか一項に記載のネットワーク側デバイス。
(項目31)
上記受信ユニットは、上記汎用グラントフリーリソースを用いることによって第3データメッセージを受信するように具体的に構成され、上記第3データメッセージは上記第1識別子IDを保持し、上記プロセスユニットは、上記第3データメッセージに基づいて上記モビリティ情報を判定するように具体的に構成される、項目30に記載のネットワーク側デバイス。
(項目32)
上記プロセスユニットは、上記モビリティ情報を判定するように具体的に構成される、項目24から29のいずれか一項に記載のネットワーク側デバイス。