JP2020202495A - 画像形成システム - Google Patents

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Keishi Sakuma
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Abstract

【課題】より簡便に、携帯端末からユーザーが所望する画像形成装置を使用して所望の処理を実行させることができるようにする。【解決手段】画像形成システムにおけるサーバーの制御部は、携帯端末において受け付けられた所定の処理の実行を要求するための音声操作に対応する第1の音声データと画像形成装置において受け付けられたた所定の処理の実行を要求するための音声操作に対応する第2の音声データが同一の音声操作による音声データであるか否かを音声検証部により判断し、同一の音声操作による音声データであると判断された場合、第2の音声データの送信元の画像形成装置を前記処理要求に対応する処理を実行する画像形成装置に決定し、決定した画像形成装置を使用して処理要求に対応する処理が実行されるよう制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成システムに関する。
タブレットPCやスマートフォン等の携帯端末から文書の印刷を行う際、予め文書の印刷に使用する画像形成装置のIPアドレス等を携帯端末側に登録しておく必要があり、印刷実行するまでの手順が煩雑である。また、昨今では、予め携帯端末側に画像形成装置のIPアドレス等を登録していなくても、無線通信等により携帯端末と画像形成装置間でPeer to Peer(P2P)の通信を行い、印刷するものも存在するが、この場合においても、携帯端末と画像形成装置間のP2P通信を確立するまでに一連の手順が必要となり煩雑である。
そこで、例えば、特許文献1には、携帯端末から画像形成装置を用いて文書を印刷する際の、ユーザー認証のための画像形成装置での入力操作にかかる負担を低減するための技術が記載されている。特許文献1に記載の技術では、事前に、携帯端末からユーザーID、パスワードを入力すると共に、印刷データをサーバーへ送信しておく。その後、携帯端末を所持した状態で画像形成装置に近づくと、画像形成装置は、人感センサによりユーザーの接近を検知し、ユーザー認証のためのセキュリティコードを含む第1の合成音声を出力する。携帯端末は、第1の合成音声を受信すると、音声を解析し、セキュリティコードを取り出し、該セキュリティコードと、ユーザーIDとパスワードを含む第2の合成音声を生成し、出力する。画像形成装置は、第2の合成音声を受信すると、音声を解析し、セキュリティコード、ユーザーID、パスワードを取り出し、取り出したセキュリティコードが第1の合成音声に含めたセキュリティコードと一致した場合、認証成功とする。認証成功後、画像形成装置は携帯端末から受信したユーザーID、パスワードをサーバーへ送信し、サーバーから、ユーザーIDに紐付いた印刷データを取得し、印刷出力する。
特開2015−156109号公報
特許文献1に記載の技術によれば、ユーザー認証にかかる入力操作の負担が軽減され、その結果、携帯端末から画像形成装置を使用して文書を印刷する際の手間が軽減される。しかしながら、ユーザーが画像形成装置に近づいた際、ユーザーが意図しているか否かにかかわらず、自動的に認証制御が実施されるため、認証が成功した画像形成装置において印刷を実行することが必ずしもユーザーの意図に沿った制御ではない可能性がある。そのため、認証成功後、画像形成装置のパネル操作等により、印刷を実行することがユーザーの意図に沿ったものであるのか否かを確認した上で印刷することが必要となると考えられ、その分のパネル操作にかかる負担を解消することはできない。
本発明の課題は、より簡便に、携帯端末からユーザーが所望する画像形成装置を使用して所望の処理を実行させることができるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
携帯端末と、サーバーと、画像形成装置と、が通信ネットワークを介して接続される画像形成システムであって、
前記携帯端末は、
前記画像形成装置を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作を受け付けて、前記音声操作に対応する第1の音声データを取得する第1の音声操作受付手段と、
前記第1の音声操作受付手段により前記音声操作が受け付けられると、前記所定の処理の処理要求及び前記第1の音声データを前記サーバーに送信する処理要求送信手段と、
を備え、
前記画像形成装置は、
自装置を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作を受け付けて、前記音声操作に対応する第2の音声データを取得する第2の音声操作受付手段と、
前記第2の音声操作受付手段により前記音声操作が受け付けられると、操作受付通知及び前記第2の音声データを前記サーバーに送信する受付通知送信手段と、
を備え、
前記サーバーは、
受信した前記第1の音声データと前記第2の音声データが同一の音声操作による音声データであるか否かを検証する検証手段と、
前記検証手段により前記第1の音声データと前記第2の音声データが同一の音声操作による音声データであると判断された場合に、前記第2の音声データの送信元の前記画像形成装置を前記処理要求に対応する処理の実行に使用する画像形成装置に決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像形成装置を使用して前記処理要求に対応する処理が実行されるよう制御する制御手段と、
を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記処理要求送信手段は、前記第1の音声操作受付手段により受け付けられた前記音声操作が前記画像形成装置を使用した前記携帯端末内の文書又は画像の印刷を要求するための音声操作である場合、前記印刷の処理要求及び前記第1の音声データとともに、印刷対象の文書又は画像の印刷データを前記サーバーに送信し、
前記制御手段は、前記決定手段により前記印刷の実行に使用する画像形成装置として決定された画像形成装置に対し、前記印刷データを含む印刷ジョブを送信して印刷ジョブを実行させる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記処理要求送信手段は、前記第1の音声操作受付手段により受け付けられた前記音声操作が前記携帯端末へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作である場合、前記スキャンデータの取り込みの処理要求及び前記第1の音声データを前記サーバーに送信し、
前記受付通知送信手段は、前記第2の音声操作受付手段により受け付けられた前記音声操作が前記携帯端末へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作である場合、前記操作受付通知及び前記第2の音声データとともに、前記第2の音声操作受付手段による前記音声操作の受付後に自装置において実行されたスキャンにより取得されたスキャンデータを前記サーバーに送信し、
前記制御手段は、前記決定手段により前記スキャンデータの取り込みの実行に使用する画像形成装置として決定された画像形成装置から受信したスキャンデータを前記携帯端末に送信する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、
携帯端末は、
ユーザーの認証情報の入力を受け付ける操作手段を備え、
前記処理要求送信手段は、前記処理要求及び前記第1の音声データとともに、前記操作手段により入力された認証情報を前記サーバーに送信し、
前記サーバーは、前記携帯端末から受信した前記認証情報に基づいて前記携帯端末のユーザーの認証処理を実行し、認証に成功した場合のみ、前記決定手段による決定及び前記制御手段による制御を行う。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、
前記検証手段は、さらに、前記第1の音声データに基づいて前記携帯端末のユーザーの認証処理を行い、
前記サーバーは、前記認証処理による認証が成功した場合にのみ、前記決定手段による決定及び前記制御手段による制御を行う。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、
前記サーバーは、
前記処理要求と前記操作受付通知を受信した間隔が予め定められた範囲内であるか否かを判断する判断手段を備え、
前記決定手段は、前記検証手段による検証結果及び前記判断手段による判断結果に基づいて、前記処理要求に対応する処理の実行に使用する画像形成装置を決定する。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明において、
一又は複数の前記画像形成装置を備え、
前記サーバーは、前記画像形成装置のうちの一つと一体的に構成されている。
本発明によれば、より簡便に、携帯端末からユーザーが所望する画像形成装置を使用して所望の処理を実行させることが可能となる。
第1の実施形態における画像形成システムの全体構成例を示す図である。 図1の携帯端末の機能的構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 図1のサーバーの機能的構成を示すブロック図である。 処理実行シーケンスを示す図である。 印刷実行シーケンスを示す図である。 スキャン実行シーケンスを示す図である。 第2の実施形態における画像形成システムの全体構成例を示す図である。 図8のサーバー機能を有する画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 サーバー機能を有する画像形成装置を使用して携帯端末内の文書の印刷を行う印刷実行シーケンスを示す図である。 認証処理を含む印刷実行シーケンスを示す図である。
以下、本実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
[第1の実施形態]
(画像形成システム100の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム100の全体構成例を示す図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る画像形成システム100は、携帯端末1と、画像形成装置2と、サーバー3と、が通信ネットワークNを介して接続されて構成されている。なお、携帯端末1及び画像形成装置2の台数は一台でも複数台でもよく、特に限定されない。
(携帯端末1の構成)
携帯端末1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、スマートフォン等の、ユーザーが携帯可能な情報処理端末である。
図2は、携帯端末1の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末1は、制御部11、操作部12、表示部13、ネットワーク通信部14、記憶部15、音声操作受付部16等を備えて構成され、各部はバスを介して接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory
)等を備えて構成される。制御部11のCPUは、操作部12の操作に応じて、記憶部15に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
操作部12は、操作キーや表示部13の画面に重ねられて配置されたタッチパネル等の入力デバイスを備え、これらの入力デバイスに対する入力操作を操作信号に変換して制御部11に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、制御部11からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果を表示する。
ネットワーク通信部14は、無線により通信ネットワークNに接続して画像形成装置2、サーバー3等の外部装置との間でデータの送受信を行う。
記憶部15は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等の記憶装置により構成され、制御部11で実行される各種プログラムやプログラムにより処理の実行に必要なパラメーター、或いは処理結果等のデータを記憶する。
音声操作受付部16(第1の音声操作受付手段)は、音声入力部161、音声解析部162を備えて構成されている。
音声入力部161は、マイク等により構成され、入力された音声を電気信号に変換して音声データを取得し、音声解析部162に出力する。
音声解析部162は、音声入力部161により入力された音声データを解析し、解析結果を制御部11に出力する。
なお、音声操作受付部16は、マイク及び専用のハードウエアプロセッサーにより実現されることとしてもよいし、マイク及び制御部11のCPUと記憶部15に記憶されているプログラムとの協働により実行されることとしてもよい。
(画像形成装置2の構成)
画像形成装置2は、MFP(Multifunction Peripheral:複合機)等の、用紙に印刷を行う装置である。
図3は、画像形成装置2の機能的構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置2は、制御部21、操作部22、表示部23、ネットワーク通信部24、記憶部25、画像読取部26、画像形成部27、音声操作受付部28等を備えて構成され、各部はバスを介して接続されている。
制御部21は、CPU、RAM等を備えて構成される。制御部21のCPUは、操作部22の操作に応じて、記憶部25に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
操作部22は、操作キーや表示部23の画面に重ねられて配置されたタッチパネル等の入力デバイスを備え、これらの入力デバイスに対する入力操作を操作信号に変換して制御部21に出力する。
表示部23は、LCDを備え、制御部21からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果を表示する。
ネットワーク通信部24は、無線又は有線により通信ネットワークNに接続して携帯端末1、サーバー3等の外部装置との間でデータの送受信を行う。
記憶部25は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等の記憶装置により構成され、制御部21で実行される各種プログラムやプログラムにより処理の実行に必要なパラメーター、或いは処理結果等のデータを記憶する。
画像読取部26は、スキャナー等により構成され、図示しない原稿搬送部により搬送された原稿又は原稿台に載置された原稿の画像を読み取って、画像データを生成する。
画像形成部27は、画像データに基づいて、電子写真方式又はインクジェット方式により用紙に画像を印刷する。
音声操作受付部(第2の音声操作受付手段)28は、音声入力部281、音声解析部282を備えて構成されている。
音声入力部281は、マイク等により構成され、入力された音声を電気信号に変換して音声データを取得し、音声解析部282に出力する。
音声解析部282は、音声入力部281により入力された音声データを解析し、解析結果を制御部21に出力する。
なお、音声操作受付部28は、マイク及び専用のハードウエアプロセッサーにより実現されることとしてもよいし、マイク及び制御部21のCPUと記憶部25に記憶されているプログラムとの協働により実行されることとしてもよい。
(サーバー3の構成)
サーバー3は、携帯端末1及び画像形成装置2から入力された音声操作に基づいて、携帯端末1から要求された処理の実行に使用する画像形成装置2を決定し、要求された処理の実行を制御する装置である。
図4は、サーバー3の機能的構成を示すブロック図である。図4に示すように、サーバー3は、制御部31、ネットワーク通信部32、記憶部33、音声検証部34等を備えて構成され、各部はバスを介して接続されている。
制御部31は、CPU、RAM等を備えて構成される。制御部31のCPUは、記憶部33に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
ネットワーク通信部32は、無線又は有線により通信ネットワークNに接続して携帯端末1、画像形成装置2等の外部装置との間でデータの送受信を行う。
記憶部33は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等の記憶装置により構成され、制御部31で実行される各種プログラムやプログラムにより処理の実行に必要なパラメーター、或いは処理結果等のデータを記憶する。
音声検証部34は、携帯端末1から送信された音声データと画像形成装置2から送信された音声データが同一の音声操作による音声データであるか否かを検証し、検証結果を制御部31に出力する。なお、音声検証部34は、専用のハードウエアプロセッサーにより実現されることとしてもよいし、制御部31のCPUと記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行されることとしてもよい。
(画像形成システム100の動作)
次に、本実施形態における画像形成システム100の動作ついて説明する。
画像形成システム100は、ユーザーが携帯端末1から画像形成装置2を使用した所定の処理を実行させたい場合、その処理の実行を要求するための音声操作コマンドを携帯端末1及び画像形成装置2に音声入力すると、音声操作コマンドが入力された画像形成装置2を使用して音声操作コマンドに対応する処理を実行するシステムである。
〈処理実行シーケンス〉
まず、画像形成システム100における一般的な処理実行シーケンスについて説明する。
図5は、画像形成システム100における一般的な処理実行シーケンスを示す図である。図5の携帯端末1側の処理は、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働により実行される。画像形成装置2側の処理は、制御部21と記憶部25に記憶されているプログラムとの協働により実行される。サーバー3側の処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
携帯端末1において、音声操作受付部16により画像形成装置2を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS1)、携帯端末1の制御部11は、所定の処理の処理要求と、音声操作受付部16により受け付けられた音声操作に対応する第1の音声データをネットワーク通信部14によりサーバー3に送信する(ステップS2)。
ここで、携帯端末1において、音声入力部161に音声が入力されると、音声入力部161は、入力された音声を音声データに変換して音声解析部162に出力する。音声解析部162は、音声データを解析し、入力された音声が画像形成装置2を使用して実行する所定の処理の実行を要求するための音声操作コマンドであるか否かを判断する。入力された音声が画像形成装置2を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作コマンドであると判断した場合、音声操作受付部16は、音声操作を受け付けて、音声入力部161で取得した音声データを音声操作に対応する第1の音声データとして制御部11に出力する。制御部11は、予め記憶部15に記憶されているサーバー3のアドレス情報を読み出し、所定の処理の処理要求及び第1の音声データをネットワーク通信部14によりサーバー3に送信する。
画像形成装置2において、音声操作受付部28により自装置を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS3)、画像形成装置2の制御部21は、操作受付通知と、音声操作受付部28により受け付けられた音声操作に対応する第2の音声データをネットワーク通信部24によりサーバー3に送信する(ステップS4)。
ここで、画像形成装置2において、音声入力部281に音声が入力されると、音声入力部281は、入力された音声を音声データに変換して音声解析部282に出力する。音声解析部282は、入力された音声データを解析し、入力された音声が自装置を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作コマンドであるか否かを判断する。入力された音声が自装置を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作コマンドであると判断した場合、音声操作受付部28は、音声操作を受け付けて、音声入力部281で取得した音声データを音声操作に対応する第2の音声データとして制御部21に出力する。制御部21は、予め記憶部25に記憶されているサーバー3のアドレス情報を読み出し、操作受付通知及び第2の音声データをネットワーク通信部24によりサーバー3に送信する。
ここでサーバー3において、ネットワーク通信部32により携帯端末1から処理要求及び第1の音声データが受信されると、制御部31は、受信した処理要求及び第1の音声データを送信元の携帯端末1のアドレス情報等に対応付けて記憶部33に記憶させる。また、ネットワーク通信部32により画像形成装置2から操作受付通知及び第2の音声データが受信されると、制御部31は、受信した操作受付通知及び第2の音声データを送信元の画像形成装置2のアドレス情報に対応付けて記憶部33に記憶させる。
サーバー3の制御部31は、ネットワーク通信部32により携帯端末1から処理要求及び第1の音声データを受信すると、処理実行対象決定処理を実行する(ステップS5)。
処理実行対象決定処理は、音声検証部34により、受信した第1の音声データと記憶部33に保存されている各第2の音声データとが同一の音声操作による音声データであるか否かを検証し、第1の音声データと第2の音声データが同一の音声操作による音声データであると判断した場合に、その第2の音声データの送信元の画像形成装置2を処理の実行に使用する(処理実行対象の)画像形成装置2として決定する処理である。記憶部33に保存された第2の音声データ内に、第1の音声データと同一の音声操作による音声データが見つからなかった場合は、制御部31は、一定期間、画像形成装置2からの操作受付通知の受信を待機し、操作受付通知の受信ごとに、音声検証部34による検証を実施し、処理実行対象の画像形成装置2の決定を行う。ここで、音声検証部34は、少なくとも第1の音声データと第2の音声データの内容(音声操作コマンド)が同じである場合に同一の音声操作による音声データと判断するが、さらに声紋分析を行い、第1の音声データと第2の音声データの内容が同じであり、かつ同一人物の音声である場合に、同一の音声操作による音声データと判断することが好ましい。
ここで、サーバー3は、携帯端末1と画像形成装置2とから受信した音声データが同一の音声操作によるものであるか否かを検証することにより、携帯端末1から受信した処理要求の実行に使用する画像形成装置2を決定する、処理実行対象決定処理を実施する。しかしながら、例えば、携帯端末1のユーザーが過去に同じ処理を要求する音声操作を複数回実施しており、且つ、それらを異なる画像形成装置2を使用して実行していた場合、それらの操作受付通知及び第2の音声データがサーバー3の記憶部33に保存されているため、ユーザーが過去に実施した音声操作と同じ音声操作を新たに実施した際に、該音声操作に対応する処理の実行に使用する画像形成装置2を決定する際に、過去に受信した操作受付通知の送信元である画像形成装置2を誤って決定してしまう可能性がある。そこで、処理実行対象決定処理においてこのような誤った決定がされることを防ぐため、サーバー3の制御部31は、携帯端末1から受信した処理要求と記憶部33に保存されている各操作受付通知を受信した間隔が予め定められた範囲内であるか否かを判断し、予め定められた範囲内と判断された操作受付通知の送信元の画像形成装置2のみを処理実行対象決定処理の対象とし、誤った決定がされることを防止する。
このように、処理要求と操作受付通知の受信時刻が近い場合のみ、操作受付通知の送信元の画像形成装置2を処理実行対象として決定することにより、ユーザーの意図に沿わない処理が実行されること、または、ユーザーの意図に沿わない画像形成装置2を使用して処理が実行されることを防止できる。
処理実行対象決定処理が終了すると、サーバー3の制御部31は、処理実行対象として決定した画像形成装置2に対し、ネットワーク通信部32により、要求された所定の処理の実行指示を送信する(ステップS6)。
画像形成装置2において、ネットワーク通信部24によりサーバー3から処理実行指示を受信すると、制御部21は、指示された所定の処理を実行する(ステップS7)。指示された処理が終了すると、制御部21は、ネットワーク通信部24により処理完了通知をサーバー3に送信する(ステップS8)。
サーバー3において、ネットワーク通信部32により画像形成装置2から処理完了通知を受信すると、制御部31は、処理完了通知をネットワーク通信部32により処理要求を行った携帯端末1に送信し(ステップS9)、一連の処理を終了する。
上記処理実行シーケンスによれば、1回の音声操作により、より簡便に、携帯端末からユーザーが所望する画像形成装置を使用して所望の処理を実行させることができ、利便性が向上する。
〈印刷実行シーケンス〉
上記処理実行シーケンスでは、携帯端末1から画像形成装置2を使用した所定の処理を実行させる場合の一般的なシーケンスについて説明したが、ここでは、所定の処理の例として、携帯端末1の記憶部15に記憶されている文書の印刷を画像形成装置2を用いて実行させる場合について説明する。
なお、以下の例では、携帯端末1において所定の文書表示アプリにより表示部13に表示されている文書を画像形成装置2から印刷させる場合を例にとり説明する。
図6は、印刷実行シーケンスを示す図である。図6の携帯端末1側の処理は、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働により実行される。画像形成装置2側の処理は、制御部21と記憶部25に記憶されているプログラムとの協働により実行される。サーバー3側の処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
携帯端末1において、音声操作受付部16により携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS11)、携帯端末1の制御部11は、所定の文書表示アプリにより表示部13に表示されている文書の印刷データ(印刷用のデータ)を生成し、印刷要求、生成された印刷データ及び音声操作受付部16により受け付けられた音声操作に対応する第1の音声データをネットワーク通信部14によりサーバー3に送信する(ステップS12)。
ここで、携帯端末1において、音声入力部161に音声が入力されると、音声入力部161は、入力された音声を音声データに変換して音声解析部162に出力する。音声解析部162は、音声データを解析し、入力された音声が携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作コマンド(例えば、「印刷してください」等)であるか否かを判断する。入力された音声が携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作コマンドであると判断した場合、音声操作受付部16は、音声操作を受け付けて、音声入力部161で取得した音声データを音声操作に対応する第1の音声データとして制御部11に出力する。制御部31は、予め記憶部15に記憶されているサーバー3のアドレス情報を読み出し、印刷要求、印刷データ及び第1の音声データをネットワーク通信部14によりサーバー3に送信する。
画像形成装置2において、音声操作受付部28により携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求する音声操作が受け付けられると(ステップS13)、画像形成装置2の制御部21は、操作受付通知と入力された音声操作に対応する第2の音声データをネットワーク通信部24によりサーバー3に送信する(ステップS14)。
ここで、画像形成装置2において、音声入力部281に音声が入力されると、音声入力部281は、入力された音声を音声データに変換して音声解析部282に出力する。音声解析部282は、音声データを解析し、入力された音声が携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作コマンド(例えば、「印刷してください」等)であるか否かを判断する。入力された音声が携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作コマンドであると判断した場合、音声操作受付部28は、音声操作を受け付けて、音声入力部281で取得した音声データを音声操作に対応する第2の音声データとして制御部21に出力する。制御部21は、予め記憶部25に記憶されているサーバー3のアドレス情報を読み出し、操作受付通知及び第2の音声データをネットワーク通信部24によりサーバー3に送信する。
サーバー3において、ネットワーク通信部32により携帯端末1から印刷要求及び第1の音声データが受信されると、制御部31は、受信した印刷要求及び第1の音声データを携帯端末1のアドレス情報に対応付けて記憶部33に記憶させる。また、ネットワーク通信部32により画像形成装置2から操作受付通知及び第2の音声データが受信されると、制御部31は、受信した操作受付通知及び第2の音声データを画像形成装置2のアドレス情報に対応付けて記憶部33に記憶させる。
サーバー3の制御部31は、ネットワーク通信部32により携帯端末1から印刷要求、印刷データ及び音声データを受信すると、処理実行対象決定処理を実行する(ステップS15)。
処理実行対象決定処理は、図5のステップS5で説明したものと同様であるので説明を援用する。
処理実行対象決定処理が終了すると、サーバー3の制御部31は、処理実行対象として決定した画像形成装置2に対し、ネットワーク通信部32により印刷ジョブを送信してジョブを実行させる(ステップS6)。印刷ジョブは、印刷指示及び携帯端末1から受信した印刷データを含む。
画像形成装置2において、ネットワーク通信部24によりサーバー3から印刷ジョブを受信すると、制御部21は、画像形成部27を制御して印刷ジョブを実行する(ステップS17)。印刷ジョブが終了すると、制御部21は、ネットワーク通信部24により印刷ジョブ完了通知をサーバー3に送信する(ステップS18)。
サーバー3において、ネットワーク通信部32により画像形成装置2から印刷ジョブ完了通知を受信すると、制御部31は、印刷ジョブ完了通知をネットワーク通信部32により印刷要求を行った携帯端末1に送信し(ステップS19)、一連の処理を終了する。
上記印刷実行シーケンスによれば、1回の音声操作により、携帯端末からユーザーが所望する画像形成装置を使用して印刷を実行することができるので、より少ない手順でより簡便に印刷を実行させることができ、利便性が向上する。
〈スキャン実行シーケンス〉
次に、所定の処理の他の例として、画像形成装置2を使用した携帯端末1内へのスキャンデータの取り込みを実行させる場合について説明する。
図7は、スキャン実行シーケンスを示す図である。図7の携帯端末1側の処理は、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働により実行される。画像形成装置2側の処理は、制御部21と記憶部25に記憶されているプログラムとの協働により実行される。サーバー3側の処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
携帯端末1において、音声操作受付部16により携帯端末1へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS21)、携帯端末1の制御部11は、スキャン要求及び入力された音声操作に対応する第1の音声データをネットワーク通信部14によりサーバー3に送信する(ステップS22)。
ここで、携帯端末1において、音声入力部161に音声が入力されると、音声入力部161は、入力された音声を音声データに変換して音声解析部162に出力する。音声解析部162は、音声データを解析し、入力された音声が携帯端末1へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作コマンド(例えば、「スキャンしてください」等)であるか否かを判断する。入力された音声が携帯端末1へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作コマンドであると判断した場合、音声操作受付部16は、音声操作を受け付けて、音声入力部161が取得した音声データを音声操作に対応する第1の音声データとして制御部11に出力する。制御部11は、予め記憶部15に記憶されているサーバー3のアドレス情報を読み出し、スキャン要求及び音声データをネットワーク通信部14によりサーバー3に送信する。
画像形成装置2において、音声操作受付部28により自装置を使用した携帯端末1内へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS23)、画像形成装置2の制御部21は、スキャンジョブを実行する(ステップS24)。
ここで、画像形成装置2において、音声入力部281に音声が入力されると、音声入力部281は、入力された音声を音声データに変換して音声解析部282に出力する。音声解析部282は、音声データを解析し、入力された音声が携帯端末1へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作コマンド(例えば、「スキャンしてください」等)であるか否かを判断する。入力された音声が携帯端末1へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作コマンドであると判断した場合、音声操作受付部28は、音声操作を受け付けて、音声入力部281が取得した音声データを第2の音声データとして制御部21に出力する。制御部21は、画像読取部26の原稿読取位置に原稿がセットされると、画像読取部26により原稿を読み取ってスキャンデータを取得するスキャンジョブを実行する。
スキャンジョブが終了すると、制御部21は、予め記憶部25に記憶されているサーバー3のアドレス情報を読み出し、操作受付通知、スキャンデータ及び第2の音声データをネットワーク通信部24によりサーバー3に送信する(ステップS25)。
サーバー3において、ネットワーク通信部32により携帯端末1からスキャン要求及び第1の音声データが受信されると、制御部31は、受信したスキャン要求及び第1の音声データを送信元の携帯端末1のアドレス情報等に対応付けて記憶部33に記憶させる。また、ネットワーク通信部32により画像形成装置2から操作受付通知、スキャンデータ及び第2の音声データが受信されると、制御部31は、受信した操作受付通知、スキャンデータ及び第2の音声データを送信元の画像形成装置2のアドレス情報等に対応付けて記憶部33に記憶させる。
サーバー3の制御部31は、ネットワーク通信部32により携帯端末1からスキャン要求、スキャンデータ及び第1の音声データを受信すると、処理実行対象決定処理を実行する(ステップS26)。
処理実行対象決定処理は、図5のステップS5で説明したものと同様であるので説明を援用する。
処理実行対象決定処理が終了すると、サーバー3の制御部31は、処理実行対象として決定した画像形成装置2から受信したスキャンデータをスキャン完了通知とともにネットワーク通信部32によりスキャン要求の送信元の携帯端末1に送信し(ステップS27)、一連のスキャン実行処理を終了する。
上記スキャン実行シーケンスによれば、1回の音声操作により、ユーザーが所望する画像形成装置を使用した文書のスキャン及び携帯端末へのスキャンデータの取り込みを実行させることができ、より少ない手順でより簡便にスキャンを実行させることができ、利便性が向上する。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成システム200の全体構成例を示す図である。
図8に示すように、第2の実施形態に係る画像形成システム200は、携帯端末1と、画像形成装置2と、サーバー機能を有する画像形成装置4と、が通信ネットワークNを介して接続されて構成されている。なお、携帯端末1及び画像形成装置2の台数は1台でも複数台でもよく、特に限定されない。
図9は、画像形成装置4の機能的構成を示すブロック図である。
図9に示すように、画像形成装置4は、制御部41、操作部42、表示部43、ネットワーク通信部44、記憶部45、画像読取部46、画像形成部47、音声操作受付部48、音声検証部49等を備えて構成され、各部はバスを介して接続されている。すなわち、画像形成装置4は、図3に示した画像形成装置2の構成に対し、音声検証部49を付加した構成である。音声検証部49は、第1の実施形態で説明した音声検証部34と同等の機能を有する。また、制御部41、ネットワーク通信部44、記憶部45は、それぞれ、第1の実施形態で説明した制御部21、ネットワーク通信部24、記憶部25と同等の機能に加え、第1の実施形態で説明したサーバー3の制御部31、ネットワーク通信部32、記憶部33と同等の機能を有する。すなわち、画像形成装置4は、図1に示すサーバー3と画像形成装置2が一体的に構成されたものである。
携帯端末1及び画像形成装置2の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用し、以下、第2の実施形態の動作について説明する。
第2の実施形態において、携帯端末1から画像形成装置2のいずれかを使用して印刷やスキャンデータの取り込み等の所定の処理を実行させる場合のシーケンスは、第1の実施形態で図5〜図7を用いて説明したシーケンスにおけるサーバー3を画像形成装置4に置き換えたものとなる。
一方、画像形成装置4は、自装置にスキャン機能、印刷機能を有するため、ユーザーが携帯端末1及び画像形成装置4に音声操作を行って、画像形成装置4を使用して、携帯端末1内の文書を印刷したり、携帯端末1へのスキャンデータの取り込みをしたりすることも可能である。画像形成装置4を使用して携帯端末1内の文書の印刷や携帯端末1へのスキャンデータの取り込みを行う場合は、画像形成装置4が図5〜図7に示すシーケンスの画像形成装置2側の処理とサーバー3側の処理の双方を実行することとなる。ただし、図5〜図7に示される画像形成装置2とサーバー3間のデータの送受信は、ネットワーク通信部を介さずに内部のプログラム間で行われる。
以下、図10を参照しながら、携帯端末1から画像形成装置4を使用して所定の処理を実行させる場合の例として、画像形成装置4を使用して携帯端末1の文書の印刷を実施させる場合のシーケンスについて説明する。図10の携帯端末1側の処理は、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働により実行される。画像形成装置4側の処理は、制御部41と記憶部45に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
携帯端末1において、音声操作受付部16により携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS31)、携帯端末1の制御部11は、所定の文書表示アプリにより表示部13に表示されている文書の印刷データを生成し、印刷要求、生成された印刷データ及び音声操作受付部16により受け付けられた音声操作に対応する第1の音声データをネットワーク通信部14により画像形成装置4に送信する(ステップS32)。
ステップS31、S32の処理は、ステップS32における送信先が画像形成装置4となる他は図6のステップS11、S12と同様の処理であるので説明を援用する。
画像形成装置4においては、ネットワーク通信部44により携帯端末1から印刷要求、印刷データ及び第1の音声データが受信されると、制御部41は、受信した印刷要求、印刷データ及び音声データを送信元の携帯端末1のアドレス情報等に対応付けて記憶部45に記憶させる。
画像形成装置4において、音声操作受付部48により携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS33)、制御部41は、操作受付通知及び音声操作受付部48により受け付けられた音声操作に対応する第2の音声データを画像形成装置4の識別情報等に対応付けて記憶部45に記憶させる。
ステップS33の処理は、音声操作受付部48で行われるが、その内容は図6のステップS13で説明したものと同様であるので説明を援用する。
また、画像形成装置4の制御部41は、ネットワーク通信部44により携帯端末1から印刷要求、印刷データ及び音声データを受信すると、処理実行対象決定処理を実行する(ステップS34)。
処理実行対象決定処理は、制御部41と音声検証部49によって処理が行われるが、処理の内容は第1の実施形態で説明したものと同様の処理である。
処理実行対象決定処理において、自装置が処理実行対象の画像形成装置4に決定すると、制御部41は、携帯端末1から受信した印刷データに基づいて、印刷ジョブを実行する(ステップS35)。印刷ジョブが終了すると、制御部41は、ネットワーク通信部44により印刷ジョブ完了通知を印刷要求を行った携帯端末1に送信し(ステップS36)、一連の処理を終了する。
このように、第2の実施形態では、画像形成装置とは別にサーバーを用意する必要がなくなるので、画像形成システム構築のコストを削減することができる。
[第3の実施形態]
以下、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、上述の画像形成システム100、200において、携帯端末1のユーザーの認証処理を行い、認証が成功した場合にのみ、携帯端末1から要求された処理を実行するシーケンスについて説明する。
図11は、画像形成システム100における認証処理を含む印刷実行シーケンスを示す図である。図11の携帯端末1側の処理は、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働により実行される。画像形成装置2側の処理は、制御部21と記憶部25に記憶されているプログラムとの協働により実行される。サーバー3側の処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
なお、認証処理を行うサーバー3の記憶部33には、予め画像形成システム100のユーザーのアカウント情報(認証情報を含む)が記憶されている。
まず、ユーザーは、予め携帯端末1の操作部12を操作し、ユーザー認証に必要なID、パスワード等の認証情報を入力する(ステップS41)。携帯端末1の制御部11は、音声操作受付部16により携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS42)、所定の文書表示アプリにより表示部13に表示されている文書の印刷データを生成し、印刷要求、生成された印刷データ及び音声操作受付部16により受け付けられた音声操作に対応する第1の音声データとともに、入力された認証情報をネットワーク通信部14によりサーバー3に送信する(ステップS43)。
画像形成装置2において、音声操作受付部28により携帯端末1に表示されている文書の印刷を要求するための音声操作が受け付けられると(ステップS44)、画像形成装置2の制御部21は、操作受付通知と入力された音声操作に対応する第2の音声データをネットワーク通信部24によりサーバー3に送信する(ステップS45)。
サーバー3において、ネットワーク通信部32により携帯端末1から印刷要求、印刷データ、第1の音声データ及び認証情報が受信されると、制御部31は、認証処理を実行する(ステップS46)。
認証処理において、制御部31は、受信した認証情報を記憶部33に記憶されている認証情報と照合し、一致した場合に認証成功とし、不一致の場合は認証失敗とする。
認証が失敗した場合(ステップS47;NO)、ネットワーク通信部32により認証失敗通知を携帯端末1に送信し(ステップS48)、一連のシーケンスを終了する。
認証が成功した場合(ステップS47;YES)、ステップS49〜S53が実行される。ステップS49〜S53の処理は、図6のステップS15〜S19と同様であるので説明を援用する。
図11では、画像形成システム100における印刷実行シーケンスにおいて認証処理を実行する場合を例にとり説明したが、図5、7、10に示したシーケンスについても同様である。すなわち、携帯端末1において、操作部12による認証情報の入力を受け付け、音声操作受付部16により音声操作が受け付けられて処理要求(印刷要求、スキャン要求)や音声操作に対応する第1の音声データ等をサーバー3又は画像形成装置4に送信する際に、併せて認証情報を送信する。サーバー3の制御部11又は画像形成装置4の制御部41においては、上述のように認証処理を行い、認証が失敗した場合はネットワーク通信部により認証失敗通知を携帯端末1に送信する。認証が成功した場合は、処理対象決定処理以降のシーケンスを実行する。
このように、第2の実施形態では、携帯端末1のユーザーの認証が成功した場合にのみ、携帯端末1から要求された処理が実行されるので、権限のないユーザーが画像形成装置を使用して印刷等の処理を実行することを防止することができる。
なお、認証情報は、ユーザーID及びパスワードに限られず、生体情報としてもよい。例えば、サーバー3の記憶部33や画像形成装置4の記憶部45に、利用を許可されたユーザーの声紋を予め記憶しておき、サーバー3や画像形成装置4が声紋分析を行う声紋分析部を備え、携帯端末1から送信された第1の音声データに基づいて声紋分析を行って記憶部33や記憶部45に記憶されている声紋と照合することにより携帯端末1のユーザーの認証処理を行うこととしてもよい。そして、認証が成功した場合のみ、処理実行対象決定処理以降のシーケンスを実行することとしてもよい。
このようにすれば、1回の音声操作で認証情報まで取得することができるので、認証情報を操作部から入力する手間を省くことができ、利便性が向上する。
以上、本発明の第1〜第3の実施形態について説明したが、上述の実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態では、携帯端末1内の文書を印刷する場合の一例として、携帯端末1に表示された文書を印刷対象とする場合について説明したが、これに限定されず、例えば、携帯端末1の記憶部15内の所定の領域に記憶されている文書を印刷対象とすることとしてもよい。また、携帯端末1内の文書に限られず、携帯端末1内の画像を印刷対象としてもよい。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、画像形成システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100、200 画像形成システム
1 携帯端末
11 制御部
12 操作部
13 表示部
14 ネットワーク通信部
15 記憶部
16 音声操作受付部
161 音声入力部
162 音声解析部
2 画像形成装置
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 ネットワーク通信部
25 記憶部
26 画像読取部
27 画像形成部
28 音声操作受付部
281 音声入力部
282 音声解析部
3 サーバー
31 制御部
32 ネットワーク通信部
33 記憶部
34 音声検証部
4 画像形成装置
41 制御部
42 操作部
43 表示部
44 ネットワーク通信部
45 記憶部
46 画像読取部
47 画像形成部
48 音声操作受付部
481 音声入力部
482 音声解析部
49 音声検証部

Claims (7)

  1. 携帯端末と、サーバーと、画像形成装置と、が通信ネットワークを介して接続される画像形成システムであって、
    前記携帯端末は、
    前記画像形成装置を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作を受け付けて、前記音声操作に対応する第1の音声データを取得する第1の音声操作受付手段と、
    前記第1の音声操作受付手段により前記音声操作が受け付けられると、前記所定の処理の処理要求及び前記第1の音声データを前記サーバーに送信する処理要求送信手段と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    自装置を使用して実行する所定の処理を要求するための音声操作を受け付けて、前記音声操作に対応する第2の音声データを取得する第2の音声操作受付手段と、
    前記第2の音声操作受付手段により前記音声操作が受け付けられると、操作受付通知及び前記第2の音声データを前記サーバーに送信する受付通知送信手段と、
    を備え、
    前記サーバーは、
    受信した前記第1の音声データと前記第2の音声データが同一の音声操作による音声データであるか否かを検証する検証手段と、
    前記検証手段により前記第1の音声データと前記第2の音声データが同一の音声操作による音声データであると判断された場合に、前記第2の音声データの送信元の前記画像形成装置を前記処理要求に対応する処理の実行に使用する画像形成装置に決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された画像形成装置を使用して前記処理要求に対応する処理が実行されるよう制御する制御手段と、
    を備える画像形成システム。
  2. 前記処理要求送信手段は、前記第1の音声操作受付手段により受け付けられた前記音声操作が前記画像形成装置を使用した前記携帯端末内の文書又は画像の印刷を要求するための音声操作である場合、前記印刷の処理要求及び前記第1の音声データとともに、印刷対象の文書又は画像の印刷データを前記サーバーに送信し、
    前記制御手段は、前記決定手段により前記印刷の実行に使用する画像形成装置として決定された画像形成装置に対し、前記印刷データを含む印刷ジョブを送信して印刷ジョブを実行させる請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記処理要求送信手段は、前記第1の音声操作受付手段により受け付けられた前記音声操作が前記携帯端末へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作である場合、前記スキャンデータの取り込みの処理要求及び前記第1の音声データを前記サーバーに送信し、
    前記受付通知送信手段は、前記第2の音声操作受付手段により受け付けられた前記音声操作が前記携帯端末へのスキャンデータの取り込みを要求するための音声操作である場合、前記操作受付通知及び前記第2の音声データとともに、前記第2の音声操作受付手段による前記音声操作の受付後に自装置において実行されたスキャンにより取得されたスキャンデータを前記サーバーに送信し、
    前記制御手段は、前記決定手段により前記スキャンデータの取り込みの実行に使用する画像形成装置として決定された画像形成装置から受信したスキャンデータを前記携帯端末に送信する請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 携帯端末は、
    ユーザーの認証情報の入力を受け付ける操作手段を備え、
    前記処理要求送信手段は、前記処理要求及び前記第1の音声データとともに、前記操作手段により入力された認証情報を前記サーバーに送信し、
    前記サーバーは、前記携帯端末から受信した前記認証情報に基づいて前記携帯端末のユーザーの認証処理を実行し、認証に成功した場合のみ、前記決定手段による決定及び前記制御手段による制御を行う請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記検証手段は、さらに、前記第1の音声データに基づいて前記携帯端末のユーザーの認証処理を行い、
    前記サーバーは、前記認証処理による認証が成功した場合にのみ、前記決定手段による決定及び前記制御手段による制御を行う請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 前記サーバーは、
    前記処理要求と前記操作受付通知を受信した間隔が予め定められた範囲内であるか否かを判断する判断手段を備え、
    前記決定手段は、前記検証手段による検証結果及び前記判断手段による判断結果に基づいて、前記処理要求に対応する処理の実行に使用する画像形成装置を決定する請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  7. 一又は複数の前記画像形成装置を備え、
    前記サーバーは、前記画像形成装置のうちの一つと一体的に構成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
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