JP2020201622A - 物理演算装置、物理演算方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の条件下で物理演算を簡略化することによって物理演算の計算量を抑制する。【解決手段】仮想的な三次元空間内に表示される第1のオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して第1のオブジェクトの時系列の位置を予測する第1の物理演算部と、第1のオブジェクトの位置が三次元空間内に表示される第2のオブジェクトに関連する領域に含まれる場合に、第1のオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して第1のオブジェクトの時系列の位置または速度を予測する第2の物理演算部とを備える物理演算装置が提供される。【選択図】図3
Description
本発明は、物理演算装置、物理演算方法およびプログラムに関する。
ディスプレイなどに表示される仮想的な空間内で移動するオブジェクトの位置を物理演算によって算出する技術が知られている。例えば、特許文献1には、ゲーム内で描画されるオブジェクトの速度および位置情報を質量、速度、摩擦、および風といった物理法則をシミュレーションするソフトウェアを用いて算出する物理エンジンを用いたオブジェクト制御プログラムが記載されている。
上記のようなオブジェクト制御では、例えば処理を高速化したり、計算リソースが限られたハードウェアでの動作を可能にしたりするために、物理演算の計算量を抑制することが有利になる場合がある。
そこで、本発明は、所定の条件下で物理演算を簡略化することによって物理演算の計算量を抑制することが可能な物理演算装置、物理演算方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明のある観点によれば、仮想的な三次元空間内に表示される第1のオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して第1のオブジェクトの時系列の位置を予測する第1の物理演算部と、第1のオブジェクトの位置が三次元空間内に表示される第2のオブジェクトに関連する領域に含まれる場合に、第1のオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して第1のオブジェクトの時系列の位置または速度を予測する第2の物理演算部とを備える物理演算装置が提供される。
本発明の別の観点によれば、仮想的な三次元空間内に表示される第1のオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して第1のオブジェクトの時系列の位置を予測するステップと、第1のオブジェクトの位置が三次元空間内に表示される第2のオブジェクトに関連する領域に含まれる場合に、第1のオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して第1のオブジェクトの時系列の位置または速度を予測するステップとを含む物理演算方法が提供される。
本発明のさらに別の観点によれば、仮想的な三次元空間内に表示される第1のオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して第1のオブジェクトの時系列の位置を予測する第1の物理演算部と、第1のオブジェクトの位置が三次元空間内に表示される第2のオブジェクトに関連する領域に含まれる場合に、第1のオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して第1のオブジェクトの時系列の位置または速度を予測する第2の物理演算部とを備える物理演算装置としてコンピュータを動作させるためのプログラムが提供される。
上記の構成によれば、第1のオブジェクトの位置が第2のオブジェクトに関連する領域に含まれない場合にはオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定することによって物理演算を簡略化し、それによって物理演算の計算量を抑制することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの概略的な構成を示すブロック図である。図示された例において、システム10は、キャプチャ装置100と、演算装置200(物理演算装置)と、描画装置300と、表示装置400を含む。キャプチャ装置100は、例えば三次元計測やIMU(慣性計測装置)などを用いてユーザーの動きをキャプチャする。具体的には、例えば、キャプチャ装置100は三次元計測のための複数のカメラおよび演算装置、ならびにIMUなどを含む。キャプチャ装置100は、キャプチャされたユーザーの動きを示すデータを演算装置200に送信する。
演算装置200は、データ補正部210と、補完・予測部220と、物理演算部230と、座標修正部240とを含む。演算装置200は、例えば通信インターフェース、プロセッサ、およびメモリを有するコンピュータによって実装され、データ補正部210、補完・予測部220、物理演算部230、および座標修正部240の機能はプロセッサがメモリに格納された、または通信インターフェースを介して受信されたプログラムに従って動作することによって実現される。以下、各部の機能についてさらに説明する。
データ補正部210は、キャプチャ装置100から所定の周期(一例として、30fps〜60fps)で受信されたデータのノイズ除去や欠損補完、パケット消失対応などを実行することによって、ユーザーの動きを示すデータを所定の間隔で連続するデータに補正する。
補完・予測部220は、ユーザーの動きを示すデータに基づいて仮想的な三次元空間内に表示されるオブジェクトの時系列の位置を予測する。本実施形態において、補完・予測部220は、例えば内外挿による補完の処理によって、データ補正部210から提供されるユーザーの動きを示すデータの周期よりも短い周期でオブジェクトの位置を予測する。
物理演算部230は、補完・予測部220がオブジェクトの時系列の位置を予測するために、物理法則をシミュレーションする物理演算を実行する。物理演算部230は、例えば、オブジェクトに設定される質量や初期速度、重力に加えて、ユーザーの動きを示すデータに応じて決定される、ユーザーがオブジェクトに及ぼす外力に基づいて物理演算を実行することによって、オブジェクトの時系列の位置を予測する。
座標修正部240は、補完・予測部220によるオブジェクトの位置予測結果の座標を、必要に応じてオブジェクトの位置を反映して修正する。なお、座標修正部240は、必ずしも設けられなくてもよい。座標修正部240による修正後のオブジェクトの位置予測結果(座標修正部240が設けられない場合は、補完・予測部220によるオブジェクトの位置予測結果)は、描画装置300に送信される。
描画装置300は、例えば演算装置200と同様にコンピュータによって実装され、オブジェクトの位置予測結果を参照して仮想的な三次元空間内にオブジェクトを表示した画像を所定の周期(リフレッシュレート。一例として、120fps〜240fps)で描画する。表示装置400は、例えばHMD(ヘッドマウントディスプレイ)であり、描画装置300が描画した画像を視点画像としてユーザーに向けて表示する。
上記のようなシステム10では、物理演算部230が実行する物理演算の計算量を抑制することによって、計算リソースが限られたハードウェアでも演算装置200として動作させることが可能になる。また、例えば位置予測の周期を描画装置300における描画の周期よりも短く(一例として、1000fps以上)することが可能であるため、例えば将来的に表示装置400のリフレッシュレートが向上したことに対応して描画装置300における描画の周期が短くなった場合にも、演算装置200側の処理を変更せずに対応することができる。
図2は、図1に示した演算装置の物理演算部の構成を示すブロック図である。図示された例において、物理演算部230は、第1の物理演算部231と、第2の物理演算部232とを含む。第1の物理演算部231は、仮想的な三次元空間内に表示されるオブジェクトについて、オブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して時系列の位置を予測する。第2の物理演算部232は、オブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して時系列の位置を予測する。
ここで、本明細書において、外力が変化しない、とは、例えばオブジェクトに外力が加わらないこと、オブジェクトに加わる外力の大きさが変化しないこと、およびオブジェクトの質量や速度などに対して一定の割合で比例する外力が加わることを意味する。オブジェクトに外力が加わらない場合、オブジェクトは等速運動する。重力のように大きさが変化しない外力が加わる場合、オブジェクトは等加速度運動する。等速運動や等加速度運動では、オブジェクトの将来にわたる時系列の位置を時間のみを変数とする計算式によって予測することができる。また、空気抵抗力や摩擦力のようにオブジェクトの速度や質量などに対して一定の割合で比例する外力が加わる場合も、オブジェクトの運動は時間のみを変数とする計算式で記述可能であり、オブジェクトの将来にわたる時系列の位置を簡単な計算によって予測することができる。
一方、本明細書において、外力が変化する、とは、例えばオブジェクト同士の衝突によってオブジェクトに加わっていなかった外力が加わることを意味する。外力は、瞬間的に加わってもよく、所定の時間にわたって一時的に加わってもよく、ある時刻以降に継続的に加わってもよい。オブジェクト同士の衝突は、例えば三次元空間内の移動体であるオブジェクトが、三次元空間内に固定配置される他のオブジェクト、または三次元空間内の移動体である他のオブジェクトに接触した場合に発生する。ここで、他のオブジェクトは、ユーザーの動きに従って移動してもよい。オブジェクトに加わる外力が変化することを仮定する場合、例えば、演算装置200は、オブジェクトについて所定の周期で位置を更新し、更新された位置で他のオブジェクトとの衝突が発生するか否かを判定する。そして、演算装置200は、他のオブジェクトとの衝突が発生する場合には衝突によってオブジェクトに加わる外力の向きおよび大きさから衝突後のオブジェクトの速度を算出することができる。
本実施形態に係る演算装置200の物理演算部230では、仮想的な三次元空間内の移動体である第1のオブジェクトと、三次元空間内の移動体であるか、または三次元空間内に固定配置される第2のオブジェクトについて、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとの衝突が発生しない場合には第1の物理演算部231がオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定してオブジェクトの時系列の位置を予測する。一方、物理演算部230は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとの衝突が発生する可能性がある場合には第2の物理演算部232がオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定してオブジェクトの時系列の位置または速度を予測する。
ここで、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとの衝突が発生する可能性があるか否かは、例えば第1のオブジェクトの位置が第2のオブジェクトに関連する領域に含まれるか否かによって判定することができる。この領域は、例えば、第1のオブジェクトが第2のオブジェクトに衝突する位置を含む領域である。例えば、第1の物理演算部231による時系列の位置の予測によって第1のオブジェクトが第2のオブジェクトに衝突する位置が特定可能である場合、第2の物理演算部232は、第1のオブジェクトがこの位置に到達して第2のオブジェクトに衝突した後の速度を予測する。後述するように、第2の物理演算部232は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとの間の反発係数を用いて衝突後の第1のオブジェクトの速度を予測してもよい。第2のオブジェクトとの衝突後は、再びオブジェクトに加わる外力が変化しないことが仮定できるため、第1の物理演算部231が第1のオブジェクトの時系列の位置を予測してもよい。
あるいは、上記の第2のオブジェクトに関連する領域は、第2のオブジェクトの存在可能領域であってもよい。例えば第2のオブジェクトがユーザー操作に従って三次元空間内を移動する場合、第2のオブジェクトの動きが不規則であるため、第1の物理演算部231による時系列の位置の予測では第1のオブジェクトが第2のオブジェクトに衝突する位置を特定することは困難である。この場合、第1の物理演算部によって予測される第1のオブジェクトの位置が第2のオブジェクトの存在可能領域に入った時点で、第2の物理演算部232が第1のオブジェクトの位置を予測する。第2の物理演算部232は、例えば、第1のオブジェクトの位置を所定の周期で更新し、第1のオブジェクトの位置と第2のオブジェクトの位置とが接触または重複した場合に、衝突によって第1のオブジェクトに加わる外力の向きおよび大きさから衝突後のオブジェクトの速度を算出する。この場合、第2の物理演算部232は、第1のオブジェクトの時系列の位置と速度とを予測する。なお、第2のオブジェクトも移動体である場合、第1の物理演算部231および第2の物理演算部232は第1のオブジェクトと同様にして第2のオブジェクトの時系列の位置および速度を予測してもよい。
図3は、本発明の一実施形態における物理演算の例について説明するための図である。図示された例において、物理演算部230は、仮想的な三次元空間内の移動体であるオブジェクトobj1(第1のオブジェクト)およびオブジェクトobj2(第2のオブジェクト)の時系列の位置を予測する。時刻tの時点において、オブジェクトobj1,obj2は互いに離れた位置にあり、互いに接近する方向の速度v1,v2で移動している。
図3(a)に示す参考例では、時刻tから時刻t+4までの全区間において、第2の物理演算部232が、オブジェクトに加わる外力が変化することを仮定してオブジェクトの時系列の位置を予測している。より具体的には、第2の物理演算部232は、時刻tにおけるオブジェクトobj1,obj2の位置および速度v1,v2に基づいて、時刻t+1,t+2におけるオブジェクトobj1,obj2の位置を逐次算出する。時刻t+2において、算出されたオブジェクトobj1,obj2の位置は重複する。第2の物理演算部232は、拘束条件ソルバー(constraint solver)を用いて時刻t+2におけるオブジェクトobj1,obj2の位置を修正する。より具体的には、例えば、第2の物理演算部232は、時刻t+1と時刻t+2との間で発生するオブジェクトobj1,obj2の衝突時の挙動をシミュレートし、オブジェクトobj1,obj2の間で伝達される外力の向きおよび大きさから衝突後のオブジェクトobj1,obj2の速度を算出し、衝突後のオブジェクトobj1,obj2の速度に基づいて時刻t+2におけるオブジェクトobj1,obj2の位置を算出する。その後、第2の物理演算部232は、時刻t+3,t+4について同様にオブジェクトobj1,obj2の位置を逐次算出する。
これに対して、図3(b)に示す本実施形態の例では、時刻tの時点ではオブジェクトobj1,obj2が衝突していないため、まず第1の物理演算部231が、オブジェクトobj1,obj2に加わる外力が変化しないことを仮定してオブジェクトobj1,obj2の時系列の位置を予測する。この場合、上述のように時間のみを変数とする計算式によってオブジェクトの時系列の位置を予測することができ、オブジェクトobj1がオブジェクトobj2に衝突する位置に到達する時刻t+n(上記(a)の例の場合、時刻t+1と時刻t+2との間の時刻)についても容易に特定することができる。時刻t+n以降のオブジェクトobj1,obj2の速度については、第2の物理演算部232がオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して予測する。より具体的には、例えば、第2の物理演算部232は、後述する例のようにオブジェクトobj1とオブジェクトobj2との間の反発係数を用いて衝突後のオブジェクトobj1,obj2の速度を算出する。あるいは、第2の物理演算部232は、上記(a)の例と同様にオブジェクトobj1,obj2の衝突時の挙動をシミュレートすることによって衝突後のオブジェクトobj1,obj2の速度を算出してもよい。算出された速度に基づいて、再び第1の物理演算部231が、時刻t+nから時刻t+m(n<m)までのオブジェクトobj1,obj2の時系列の位置を予測する。
上記(b)の例では、時刻tから時刻t+nまでの時刻について、時間のみを変数とする計算式を用いてオブジェクトobj1,obj2の位置を予測することによって、物理演算部230が実行する物理演算の計算量を抑制することができる。また、(b)の例では、オブジェクトobj1,obj2の衝突の時刻t+nが特定できるため、(a)の例のように時刻t+2でオブジェクトobj1,obj2が重複することが判明してから位置を修正する場合に比べて計算量を抑制することができる。
以下では、オブジェクトobj1に加わる外力が変化しないことを仮定して衝突後の速度を算出する具体的な例についてさらに説明する。なお、以下の例では、簡単のためオブジェクトobj1,obj2を質点として扱うが、実際にはそれぞれのオブジェクトの大きさが考慮される。
例えば、オブジェクトobj1が三次元空間内の移動体であり、オブジェクトobj2が三次元空間内に固定配置されるオブジェクト、例えば地平面(y位置が0)である場合、時刻tにおけるオブジェクトobj1の位置(x,y,z)は、初期位置(x0,y0,z0)初期速度(vx0,vy0,vz0)、および初期加速度(ax0,ay0,az0)から以下のように算出できる。
・地平面との衝突時刻tCの算出
y+vy0*tC+ay0*tC 2*1/2=0となる衝突時刻tCを算出する
・時刻t≦tCでの等加速度運動
x=x0+vx0*t+ax0*t2*1/2
y=y0+vy0*t+ay0*t2*1/2
z=z0+vz0*t+az0*t2*1/2
・時刻t>tCでのy方向の速度vyを反発係数eを用いて算出
(速度vx0,vz0は変化しない)
vy=−e(vy0+ay0*t)
・時刻t>tCでの等加速度運動
x=x0+vx0*t+ax0*t2*1/2
y=y0+vy0*tC−e(vy0+ay0*t)(t−tC)+ay0*t2*1/2
z=z0+vz0*t+az0*t2*1/2
y+vy0*tC+ay0*tC 2*1/2=0となる衝突時刻tCを算出する
・時刻t≦tCでの等加速度運動
x=x0+vx0*t+ax0*t2*1/2
y=y0+vy0*t+ay0*t2*1/2
z=z0+vz0*t+az0*t2*1/2
・時刻t>tCでのy方向の速度vyを反発係数eを用いて算出
(速度vx0,vz0は変化しない)
vy=−e(vy0+ay0*t)
・時刻t>tCでの等加速度運動
x=x0+vx0*t+ax0*t2*1/2
y=y0+vy0*tC−e(vy0+ay0*t)(t−tC)+ay0*t2*1/2
z=z0+vz0*t+az0*t2*1/2
一方、オブジェクトobj1,obj2がいずれも三次元空間内の移動体である場合、オブジェクトobj1の初期位置(x01,y01,z01)初期速度(vx01,vy01,vz01)、および初期加速度(ax01,ay01,az01)、ならびにオブジェクトobj2の初期位置(x02,y02,z02)初期速度(vx02,vy02,vz02)、および初期加速度(ax02,ay02,az02)を用いて以下のように衝突時刻tCを算出し、上記の例と同様に反発係数を用いて衝突時刻tCの前後で時刻tにおけるオブジェクトobj1,obj2の位置を算出することができる。
・衝突時刻tCの算出
|x01+vx01*tC+ax01*tC 2*1/2−x02+vx02*tC+ax02*tC 2*1/2|+|y01+vy01*tC+ay01*tC 2*1/2−y02+vy02*tC+ay02*tC 2*1/2|+|z01+vz01*tC+az01*tC 2*1/2−z02+vz02*tC+az02*tC 2*1/2|=0となる衝突時刻tCを算出する
|x01+vx01*tC+ax01*tC 2*1/2−x02+vx02*tC+ax02*tC 2*1/2|+|y01+vy01*tC+ay01*tC 2*1/2−y02+vy02*tC+ay02*tC 2*1/2|+|z01+vz01*tC+az01*tC 2*1/2−z02+vz02*tC+az02*tC 2*1/2|=0となる衝突時刻tCを算出する
図4は、本発明の一実施形態における物理演算の処理の例を示すフローチャートである。演算装置200の物理演算部230が仮想的な三次元空間内に表示されるオブジェクトの物理演算を実行する場合、まず、オブジェクトが衝突領域に到達しているか否かを判定する(ステップS101)。例えば、物理演算部230は、オブジェクトが他のオブジェクトと重複している場合に、オブジェクトが衝突領域に到達していると判定する。あるいは、第1の物理演算部231が既に外力が変化しないことを仮定してオブジェクトの位置を予測している場合(ステップS102)、物理演算部230は予測された位置が他のオブジェクトに接触または衝突している場合にオブジェクトが衝突領域に到達していると判定する。
上記のステップS101でオブジェクトが衝突領域に到達していないと判定された場合、第1の物理演算部231が、オブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定してオブジェクトの位置を予測する(ステップS102)。このとき、第1の物理演算部231は、オブジェクトの位置予測の次の周期のオブジェクトの位置を予測してもよいし、オブジェクトが衝突領域に到達するまでの時系列の位置を一括して予測してもよい。第1の物理演算部231によるオブジェクトの位置予測は、オブジェクトが衝突領域に到達するまで繰り返される(ステップS101)。
一方、上記のステップS101でオブジェクトが衝突領域に到達していると判定された場合、第2の物理演算部232が、オブジェクトに加わる外力が変化することを仮定してオブジェクトの位置または速度を予測する(ステップS103)。第2の物理演算部232は、オブジェクトが衝突領域にある間の時系列の位置を予測してもよいし、上記の例のように衝突位置に等しい衝突領域において変化した後のオブジェクトの速度を予測してもよい。第2の物理演算部232によるオブジェクトの位置予測は、オブジェクトが衝突領域から離脱するまで繰り返される(ステップS104)。
上記のような第1の物理演算部231および第2の物理演算部232によるオブジェクトの位置の予測を、物理演算の終了まで繰り返す(ステップS105)ことによって、他のオブジェクトと衝突するオブジェクトの時系列の位置を、抑制された計算量で予測することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10…システム、100…キャプチャ装置、200…演算装置、210…データ補正部、220…予測部、230…物理演算部、231…第1の物理演算部、232…第2の物理演算部、240…座標修正部、300…描画装置、400…表示装置。
Claims (7)
- 仮想的な三次元空間内に表示される第1のオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して前記第1のオブジェクトの時系列の位置を予測する第1の物理演算部と、
前記第1のオブジェクトの位置が前記三次元空間内に表示される第2のオブジェクトに関連する領域に含まれる場合に、前記第1のオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して前記第1のオブジェクトの時系列の位置または速度を予測する第2の物理演算部と
を備える物理演算装置。 - 前記領域は、前記第1のオブジェクトが前記第2のオブジェクトに衝突する位置を含む領域であり、
前記第2の物理演算部は、前記第1のオブジェクトと前記第2のオブジェクトとの間の反発係数を用いて前記第2のオブジェクトに衝突した後の前記第1のオブジェクトの速度を予測する、請求項1に記載の物理演算装置。 - 前記第2のオブジェクトは、前記三次元空間内の移動体であり、
前記第1の物理演算部は、前記第2のオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して前記第2のオブジェクトの時系列の位置を予測し、
前記第2の物理演算部は、前記第1のオブジェクトの位置が前記第2のオブジェクトに関連する領域に含まれる場合に、前記第2のオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して前記第2のオブジェクトの時系列の位置または速度を予測する、請求項1または請求項2に記載の物理演算装置。 - 前記第2のオブジェクトは、前記三次元空間内に固定配置される、請求項1または請求項2に記載の物理演算装置。
- 前記第2のオブジェクトは、ユーザー操作に従って前記三次元空間内を移動し、
前記領域は、前記第2のオブジェクトの存在可能領域である、請求項1に記載の物理演算装置。 - 仮想的な三次元空間内に表示される第1のオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して前記第1のオブジェクトの時系列の位置を予測するステップと、
前記第1のオブジェクトの位置が前記三次元空間内に表示される第2のオブジェクトに関連する領域に含まれる場合に、前記第1のオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して前記第1のオブジェクトの時系列の位置または速度を予測するステップと
を含む物理演算方法。 - 仮想的な三次元空間内に表示される第1のオブジェクトに加わる外力が変化しないことを仮定して前記第1のオブジェクトの時系列の位置を予測する第1の物理演算部と、
前記第1のオブジェクトの位置が前記三次元空間内に表示される第2のオブジェクトに関連する領域に含まれる場合に、前記第1のオブジェクトに加わる外力が変化することを仮定して前記第1のオブジェクトの時系列の位置または速度を予測する第2の物理演算部と
を備える物理演算装置としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
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