JP2020201199A - 電子装置、車両、情報提供システム、情報提供方法、及びプログラム - Google Patents

電子装置、車両、情報提供システム、情報提供方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現在地の交通ルールに関する情報を提供する情報提供システムにおいて、現在地で遵守すべき交通ルールに関する情報を、利用者に適切に提供することができるようにする。【解決手段】電子装置は、現在地の情報から現在の地域を判定する判定部と、1つ以上の地域の交通ルールと交通標識とを含む地域情報を取得する情報取得部と、前記地域情報から、前記現在地における前記現在の地域に特有の交通ルールを検出する検出部と、前記検出部によって検出された交通ルールを、前記交通標識を用いて案内する案内部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、電子装置、車両、情報提供システム、情報提供方法、及びプログラムに関する。
例えば、外国人観光客等のように、現地の交通ルールに不慣れな運転者が車両を運転する際に、現地の交通ルールに関する情報を運転者に提供するシステムがある。
例えば、運転者が国外で車両を運転する場合等に、現地の交通標識を、自国の交通標識に変換して出力する交通標識識別装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−222485号公報
しかし、現地の交通ルールの中には、例えば、交通標識では明示されていない当該地域に特有の交通ルール等があるため、特許文献1に開示された技術だけでは、現在地で遵守すべき交通ルールに関する情報を、利用者に適切に提供することができない場合がある。
本発明の一実施形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、現在地の交通ルールに関する情報を提供する情報提供システムにおいて、現在地で遵守すべき交通ルールに関する情報を、利用者に適切に提供することができるようにする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る電子装置は、現在地の情報から現在の地域を判定する判定部と、地域ごとの交通ルールと交通標識とを記憶した地域情報を取得する情報取得部と、前記地域情報から、前記現在地における前記現在の地域に特有の交通ルールを検出する検出部と、前記検出部によって検出された交通ルールを、前記地域情報に記憶されている交通標識を用いて案内する案内部と、を備える。
本発明の一実施形態によれば、現在地の交通ルールに関する情報を提供する情報提供システムにおいて、現在地で遵守すべき交通ルールに関する情報を、利用者に適切に提供することができるようになる。
一実施形態に係る情報提供システムのシステム構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る情報提供システムのシステム構成の別の一例を示す図である。 一実施形態に係る電子装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る電子装置の機能構成の例を示す図である。 一実施形態に係る地域情報の一例のイメージを示す図である。 一実施形態に係る案内処理の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る検出処理の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。 第2の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。 第3の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。 第4の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。 第5の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。 その他の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、一実施形態に係る情報提供システムのシステム構成の一例を示す図である。情報提供システム1は、例えば、図1に示すように、自動車等の車両10に搭載される、電子装置100、カメラ101、及び表示装置102等を含み、例えば、車両10を運転する利用者(運転者等)に交通ルールに関する情報を提供するシステムである。
電子装置100は、ユーザに交通ルールに関する情報を提供する情報処理装置である。電子装置100は、例えば、車両10に予め搭載された車載ECU(Electronic Control Unit)やカーナビゲーション装置等の情報処理装置であっても良いし、後から車両10に搭載可能な情報処理装置であっても良い。
カメラ101は、例えば、撮影範囲に車両10の前方の道路が含まれるように設置され、撮影した画像(以下、撮影画像と呼ぶ)を電子装置100に出力するカメラである。カメラ101は、車両10に予め搭載されたカメラであっても良いし、例えば、ドライブレコーダ等のように、車両10に後から搭載可能なカメラであっても良い。さらに、カメラ101は、電子装置100に搭載されたカメラ等であっても良い。
表示装置102は、電子装置100が案内画面、設定画面等を表示させる表示装置である。表示装置102は、例えば、カーナビゲーション装置等が備えるディスプレイであっても良いし、車両10のインストルメントパネル(Instrument Panel)内等に設けられた表示装置等であっても良い。また、表示装置102は、HUD(Head Up Display)等の表示装置であっても良い。
上記の構成において、電子装置100は、例えば、外国人の観光客等のように、現地の交通ルールに不慣れな運転者が車両10を運転する際に、交通標識(道路標識)では明確に表示されていない交通ルールを、運転者に対応する地域の交通標識を用いて案内する。
例えば、日本国内では、「信号機のない踏切では、一時停止する」といる交通ルールがあるが、これは、必ずしも世界共通の交通ルールではない。また、日本国内では、信号機のない踏切に、一時停止の標識があるとは限らない。
そこで、電子装置100は、このような、現在の地点(以下、現在地と呼ぶ)における、現在の地域に特有の交通ルールを検出し、検出された交通ルールを、交通標識を用いて案内する。
例えば、電子装置100は、カメラ101で撮影した撮影画像、及び現在地の地図情報を解析し、地域ごとに交通ルールと交通標識とを記憶した地域情報から、現在地における、現在の地域に特有の交通ルールを検出する。
好ましくは、電子装置100は、カメラ101で撮影した撮影画像、現在地の地図情報、及び予め記憶した地域情報に基づいて、現在地における現在の地域で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置された交通標識で明示されていない交通ルールを検出する。
また、電子装置100は、検出された交通ルールを、例えば、電子装置100に予め設定された地域の交通標識を用いて案内する。
好ましくは、電子装置100は、検出された交通ルールを、電子装置100の利用者に対応する交通標識(例えば、利用者の母国の交通標識等)を、表示装置102等に表示させる。
このように、交通標識に明示されていない現地に特有の交通ルールをリアルタイムに補完することで、不慣れな地域で車両10を運転する利用者(運転者)でも、より安全に車両10を運転することができるようになる。また、検出された交通ルールを、利用者に対応する地域の交通標識を用いて表示することにより、交通ルールを文字列等で表示するよりも直感的に理解し易く提供することができる。また、これにより、利用者が、現地の交通ルールに早く慣れるという効果も期待できる。
なお、図1に示す情報提供システムのシステム構成は一例であり、本実施形態に係る情報提供システムは、様々なシステム構成が可能である。例えば、電子装置100は、図2に示すように、車両10を運転する利用者201等が利用するスマートフォンやタブレット端末等の情報端末であっても良い。この場合、情報端末である電子装置100は、電子装置100が内蔵するカメラ、及び表示装置を用いて、情報提供システム1を実現しても良い。
また、電子装置100は、例えば、無線通信204を用いて通信ネットワーク203に接続し、通信ネットワーク203に接続されたサーバ装置202等から、前述した地域情報や地図情報等を取得しても良い。
<ハードウェア構成>
続いて、電子装置100のハードウェア構成の例について説明する。図3は、一実施形態に係る電子装置のハードウェア構成の一例を示す図である。電子装置100は、一般的なコンピュータの構成を備えており、例えば、CPU(Central Processing Unit)301、メモリ302、ストレージデバイス303、通信I/F(Interface)304、外部接続I/F305、及び入力装置306等を備えている。
また、電子装置100は、後述するように、撮影画像に交通標識をAR(拡張現実、Augmented Reality)表示を行う場合、GPU(Graphics Processing Unit)307を備えていることが望ましい。
さらに、電子装置100が、カーナビゲーション装置や情報端末等である場合、電子装置100は、例えば、表示装置308、GPS(Global Positioning System)受信装置309、センサ310等を備える。さらにまた、電子装置100が情報端末等である場合、電子装置100は、カメラ311、無線通信装置312等を備える。なお、電子装置100は、外部に設けられたカメラ101、表示装置102、センサ、無線通信装置等を利用しても良い。
CPU301は、例えば、ストレージデバイス303、メモリ302等に記憶したプログラムを実行することにより、電子装置100の各機能を実行する演算装置である。メモリ302には、例えば、CPU301のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)や、電子装置100の起動用のプログラム等を記憶する不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)等が含まれる。
ストレージデバイス303は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、及び各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等によって実現される。
通信I/F304は、外部装置と通信するためのインタフェースである。例えば、通信I/F304は、電子装置100を車載ネットワークに接続し、車両10に搭載される1つ以上のECUや、他の情報処理装置等との通信を可能にする。
外部接続I/F305は、電子装置100に外部装置を接続するためのインタフェースである。外部接続I/F305には、例えば、電子装置100に、カメラ101を接続するためのインタフェースや、表示装置102を接続するためのインタフェース等が含まれ得る。
GPU307は、電子装置100が実行する処理のうち、主に画像処理に関する演算を行う演算装置である。なお、電子装置100は、画像処理の一部、又は全部をCPU301で実行しても良い。
表示装置308は、例えば、電子装置100が、案内画面や設定画面等の表示画面を表示させるディスプレイや、タッチパネルディスプレイ等である。なお、電子装置100が、表示画面を外部の表示装置102に表示させる場合、電子装置100は、表示装置308を備えていなくても良い。
GPS受信装置309は、GPS衛星から送信される測位信号を受信し、現在地の位置を示す位置情報を出力する。センサ310は、角速度を検出するジャイロセンサや、加速度を検出する加速度センサ等を含む。なお、電子装置100が、現在地の情報を、外部の車載ECUやカーナビゲーション装置等から取得する場合、電子装置100は、GPS受信装置309、センサ310等を備えていなくても良い。
カメラ311は、現在地の撮影画像(例えば、車両10の前方の道路を撮影した画像等)を撮影するカメラである。なお、電子装置100が、外部のカメラ101から撮影画像を取得する場合、電子装置100は、カメラ311を備えていなくても良い。
無線通信装置312は、無線通信204で、電子装置100を通信ネットワーク203に接続するための無線回路、アンテナ、制御回路等を含む。なお、電子装置100が、外部の無線通信装置を利用して、無線通信を行う場合や、無線通信を行わない場合等には、電子装置100は、無線通信装置312を備えていなくても良い。
<機能構成>
続いて、電子装置100の機能構成について説明する。
図4は、一実施形態に係る電子装置の機能構成の例を示す図である。電子装置100は、例えば、現在地情報取得部401、判定部402、地域情報取得部403、検出部404、案内部405、地図情報解析部406、画像取得部407、画像解析部408、及び記憶部409等を備える。
現在地情報取得部401は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、車両10(又は電子装置100)の現在の位置を示す現在地の情報(例えば、3次元の座標情報等)を取得する。例えば、現在地情報取得部401は、車両10が備える車載ECU、カーナビゲーション装置等から現在地の情報を取得しても良い。或いは、現在地情報取得部401は、例えば、GPS受信装置309が受信した位置情報、センサ310の検出情報を利用した自律航法、及び記憶部409に予め記憶した地図情報を用いたマップマッチング等により、現在地の情報を算出しても良い。
判定部402は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、現在地情報取得部401が取得した現在地の情報から、現在の地域を判定する。例えば、判定部402は、現在地情報取得部401が取得した現在地の情報と、記憶部409に予め記憶した地図情報、又は地域データベース等により、車両10が現在、走行している地域(例えば、国、州、行政地域等)を特定する。
地域情報取得部(情報取得部)403は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、地域ごとの交通ルールと交通標識(道路標識)とを記憶した地域情報を取得する。例えば、電子装置100は、図5に示すような地域情報500を記憶部409に予め記憶しておき、地域情報取得部403は、記憶部409に記憶した地域情報500を取得する。
或いは、地域情報取得部403は、図2に示すように、通信ネットワーク203を介して通信可能なサーバ装置202から、地域情報500を取得しても良い。この場合、地域情報取得部403は、地域情報500のうち、現在地に対応する地域の情報、利用者に対応する地域の情報等、必要な情報のみを取得しても良い。
図5は、一実施形態に係る地域情報の一例のイメージを示す図である。図5の例では、地域情報500には、項目として、「地域」、「交通ルール」、「種別ID」、「交通標識」等の情報が含まれる。
このように、地域情報500には、地域A、地域B等の「地域」ごとの「交通ルール」、「交通標識」が記憶されている。また、「交通ルール」には、一例として、駐停車禁止、一時停止等の「種別」や、「内容」等の情報が含まれる。例えば、種別「駐停車禁止」の「内容」には、坂の頂上付近、勾配の急な坂、トンネル等、地域A(例えば、日本国内)で駐停車が禁止される複数の場所に関する情報が記憶されている。
好ましくは、地域情報500において、例えば、「一時停止」等のように、同じ種別を識別する識別情報である種別IDが含まれる。これにより、電子装置100は、例えば、種別「一時停止」に対応する他の地域(例えば、地域B)の交通標識を、容易に特定することができる。
ここで、図4に戻り、電子装置100の機能構成の説明を続ける。
検出部404は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、地域情報取得部403が取得した地域情報500から、現在地における、現在の地域に特有の交通ルールを検出する。
例えば、検出部404は、地域情報取得部403が取得した地域情報500から、現在地において、現在の地域で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置された交通標識で明示されていない交通ルールを検出する。
案内部405は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、検出部404によって検出された交通ルールを、例えば、電子装置100に予め設定された地域の交通標識を用いて案内する。
例えば、電子装置100の利用者は、車両10の運転を開始する前に、電子装置100に、利用者の母国(利用者に対応する地域の一例)の情報を設定しておく。また、電子装置100は、検出部404によって検出された交通ルールを、利用者の母国の交通標識を用いて案内する。
地図情報解析部406は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現される。地図情報解析部406は、例えば、現在地情報取得部401が取得する現在地の情報(3次元の座標情報等)に基づいて、記憶部409に予め記憶した地図情報を解析して、現在地の詳細な道路情報等を抽出する。
画像取得部407は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、カメラ101(又はカメラ311)が撮影する、現在地を撮影した撮影画像(画像)を取得する。
画像解析部408は、画像取得部407が取得した撮影画像を解析して、現在地に設置された交通標識等を抽出する。また、画像解析部408は、画像取得部407が取得した撮影画像を解析して、車両10の周辺の情報(例えば、緊急車両、特殊車両の有無等)を取得する。
記憶部409は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラム、及びストレージデバイス303、メモリ302等によって実現され、例えば、地域情報500等の様々な情報を記憶する。
上記の構成により、例えば、検出部404は、地図情報解析部406による解析結果、及び画像解析部408による解析結果を用いて、地域情報取得部403が取得した地域情報500から、現在地で遵守すべき交通ルールを検出する。また、検出部404は、画像解析部408が抽出した交通標識を用いて、現在地で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置された交通標識で明示されていない交通ルールを検出する。
また、案内部405は、検出部404が検出した交通ルールに対応する、利用者に対応する地域の交通標識を地域情報500から取得し、取得した交通標識を、画像取得部407が取得した現在地の撮影画像に重ねて表示する。或いは、案内部405は、取得した交通標識を、車両10のインストルメントパネル内等に設けられた表示装置102等に表示しても良い。
なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。また、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、電子装置100の外部に設けられていても良い。
<処理の流れ>
続いて、一実施形態に係る情報提供方法の処理の流れについて説明する。
(案内処理)
図6は、一実施形態に係る案内処理の例である。この処理は、例えば、利用者が車両10を運転するときに、電子装置100が実行する案内処理の例を示している。
ステップS601において、電子装置100の判定部402は、現在地情報取得部401が取得した現在地の情報から、現在の地域を判定する。例えば、判定部402は、現在地情報取得部401が取得した現在地の情報と、記憶部409に予め記憶した地図情報や地域データベース等により、車両10が現在、走行している地域(例えば国)を特定する。
ステップS602において、電子装置100の地域情報取得部403は、地域ごとの交通ルールと交通標識とを記憶した地域情報500を取得する。例えば、地域情報取得部403は、記憶部409に予め記憶した、図5に示すような地域情報500を取得する。或いは、地域情報取得部403は、通信ネットワーク203を介して、サーバ装置202から、処理に必要な地域情報を取得しても良い。
ステップS603において、電子装置100の検出部404は、地域情報取得部403が取得した地域情報から、現在地における、現在の地域に特有の交通ルールを検出する検出処理を実行する。例えば、検出部404は、図7に示すような検出処理を実行する。
図7は、一実施形態に係る検出処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図6のステップS603において、電子装置100の検出部404が実行する検出処理の例を示している。
ステップS701において、検出部404は、地図情報解析部406を用いて、現在地の地図情報を解析する。これにより、地図情報解析部406は、例えば、現在地情報取得部401が取得する現在地の情報に基づいて、記憶部409に予め記憶した地図情報を解析して、現在地の詳細な道路情報(例えば、道路種別、幅員区分、車線数、道路の属性等)を抽出する。
ステップS702において、検出部404は、画像解析部408を用いて、現在地の撮影画像を解析する。これにより、画像解析部408は、例えば、画像取得部407が取得した撮影画像を解析して、現在地に設置された交通標識、及び車両10の周辺の状況(例えば、緊急車両、特殊車両の有無、歩行者の有無等)を抽出する。
ステップS703において、検出部404は、地図情報解析部406による地図情報の解析結果、画像解析部408による撮影画像の解析結果、及び地域情報取得部403が取得した地域情報から、現在地の交通ルールを取得する。
一例として、検出部404は、現在の地域が、日本国内(地域A)であり、かつ地図情報の解析結果又は撮影画像の解析結果により、車両10が坂の頂上付近を走行中であると判断されたものとする。この場合、検出部404は、例えば、図5に示すような地域情報500の地域「地域A」に対応する交通ルールの中から、交通ルールの種別「駐停車禁止」を取得する。
同様に、検出部404は、現在の地域が、日本国内(地域A)であり、かつ地図情報の解析結果又は撮影画像の解析結果により、車両10が踏切の手前に近づいたと判断されたものとする。この場合、検出部404は、例えば、図5に示すような地域情報500の地域「地域A」に対応する交通ルールの中から、交通ルールの種別「一時停止」を取得する。例えば、このような処理により、検出部404は、現在地で遵守すべき交通ルールを抽出することができる。
ステップS704において、検出部404は、現在地で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置されている交通標識で明示されていない交通ルール(現在地における、現在の地域に特有の交通ルール)を検出する。例えば、検出部404は、ステップS703で取得した交通ルールのうち、ステップS702で抽出された交通標識と、種別が異なる交通ルールを検出する。
ここで、図6に戻り、案内処理のフローチャートの説明を続ける。
ステップS604において、検出された交通ルールを、地域情報取得部403が取得した地域情報に記憶された交通標識を用いて案内する。
一例として、アメリカ(地域B)から来訪した利用者が、日本国内において、電子装置100を搭載した車両10を運転しているものとする。また、図6のステップS601〜S603、及び図7のステップS701〜S704の処理により、現在地における、現在の地域に特有の交通ルールとして、種別「一時停止」が検出されたものとする。
この場合、好適な一例として、電子装置100の案内部405は、例えば、図5に示すような地域情報500の地域「地域B」に対応する交通標識の中から、種別「一時停止」の交通標識を取得する。また、案内部405は、取得した交通標識を、表示装置102(又は表示装置308)に表示する。これにより、案内部405は、現在地で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置されている交通標識で明示されていない交通ルール(現在地における、現在の地域に特有の交通ルール)を、利用者に対応する地域の交通標識を用いて案内することができる。
ステップS605において、電子装置100は、案内処理を終了するか否かを判断する。例えば、電子装置100は、利用者による案内処理の終了を指示する操作を受け付けた場合、又は電子装置100の電源オフ操作を受け付けた場合等に、案内処理を終了すると判断する。
案内処理を終了すると判断した場合、電子装置100は、図6に示す案内処理を終了する。一方、案内処理を終了しないと判断した場合、電子装置100は、例えば、処理をステップS603に戻して、ステップS603、S604の処理を繰り返し実行する。或いは、電子装置100は、案内処理を終了しないと判断した場合、処理をステップS601に戻して、ステップS601〜S604の処理を繰り返し実行しても良い。
上記の処理により、電子装置100は、現地の交通ルールに関する情報を提供する情報提供システム1において、現在地で遵守すべき交通ルールに関する情報を、利用者に適切に提供することができるようになる。
<案内処理の具体例>
続いて、電子装置100による案内処理の具体的な例について、第1〜5の実施形態を例示して説明する。
[第1の実施形態]
図8は、第1の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。ここでは、アメリカ(地域B)から来訪した利用者が、日本国内(地域A)で車両10を運転する場合の案内処理の一例について説明する。
図8(A)は、電子装置100の画像取得部407が撮影した、現在地の撮影画像810の一例を示している。この撮影画像810には、例えば、踏切811、及び前方を走行する他の車両812等が撮影されている。
日本国内(地域A)の交通ルールでは、「信号機のない踏切では、一時停止する」ことになっている。しかし、実際には、例えば、図8(A)に示されているように、日本国内の踏切には、「一時停止」や「踏切あり」の交通標識が設置されていない場合がある。
このような場合、電子装置100の検出部404は、例えば、図8(A)に示すような現在地の撮影画像810を、画像解析部408を用いて解析し、踏切811が検出されると、日本国内における交通ルール「一時停止」、「踏切あり」等を取得する。また、別の一例として、検出部404は、地図情報解析部406が地図情報を解析した解析結果に基づいて、交通ルール「一時停止」、「踏切あり」等を取得しても良い。これにより、現在地において遵守すべき交通ルールが取得される。
また、検出部404は、取得した、現在地において遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置された交通標識で明示されていない交通ルールを検出する。例えば、図8(A)の例では、現在地には、「一時停止」、「踏切あり」のいずれの交通標識も設けられていないので、検出部404により、交通ルール「一時停止」、及び「踏切あり」が検出される。
さらに、電子装置100の案内部405は、検出部404によって検出された交通ルールを、利用者に対応する地域B(アメリカ)の交通標識を用いて案内する。
図8(B)は、電子装置100の案内部405が表示させる案内画面820の例を示している。例えば、案内部405は、図8(B)の案内画面820に示すように、利用者に対応する地域B(アメリカ)で「一時停止」を表す交通標識822と「踏切あり」を表す交通標識823とを、現在地の撮影画像上に、AR表現等を使用して(重ねて)表示させる。
好ましくは、案内部405は、何を検出して、「一時停止」、「踏切あり」と判断したかを示す表示要素821も合わせて、現在地の撮影画像上に、AR表現等を使用して表示させる。
なお、案内部405は、図8(B)に示されるような案内画面820を、車両10が備える表示装置102に表示させても良いし、電子装置100が備える表示装置308に表示させても良い。
図8(C)は、電子装置100の案内部405が、車両10のインストルメントパネル内等に設けられた表示装置102に表示されるメータ画面830内に、案内情報を表示する場合の例を示している。例えば、案内部405は、図8(C)のメータ画面830に示すように、メータ画面830内に、利用者に対応する地域B(アメリカ)で「一時停止」を表す交通標識832と「踏切あり」を表す交通標識831とを表示させる。
第1の実施形態によれば、車両10を運転する利用者は、例えば、図8(B)に示す案内画面820、又は図8(C)に示すメータ画面830に表示される母国の交通標識により、踏切があること、及び一時停止が必要であることを容易に認識することができる。
[第2の実施形態]
図9は、第2の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。ここでは、アメリカ(地域B)から来訪した利用者が、日本国内(地域A)で車両10を運転する場合の案内処理の別の一例について説明する。
図9(A)は、日本国内に設置される交通標識の一例である、最高速度を示す標識901、及び規制が行われている区間の終わりを示す標識902の例を示している。
日本国内(地域A)の交通ルールでは、「一般道で速度制限表示がない場合、制限速度は60km/h」となっている。しかし、例えば、図9(A)に示すような、規制が行われている区間の終わりを示す標識902が設置され、その後に最高速度を示す標識901が表示されていない場合、日本国内での運転に慣れていない利用者には、最高速度が判り難いという問題がある。
このような場合、電子装置100の検出部404は、例えば、画像解析部408の解析結果により、最高速度を示す標識901が抽出されない場合、地図情報解析部406により、車両10が走行している道路が一般道であるか高速道路であるかを判別する。また、検出部404は、現在地において遵守すべき交通ルールである最高速度、例えば、一般道であれば「60km/h」、高速道路であれば「100km/h」を、地域情報500から検出する。
また、電子装置100の案内部405は、検出部404によって検出された交通ルールである最高速度を、利用者に対応する地域B(アメリカ)の交通標識を用いて案内する。
図9(B)は、電子装置100の案内部405が表示させる案内画面910の例を示している。例えば、案内部405は、図9(B)の案内画面910に示すように、現在地の撮影画像に、利用者に対応する地域B(アメリカ)で「最高速度60km/h」(一般道の場合)を表す交通標識911を、AR表現等を使用して表示させる。
なお、案内部405は、図9(B)に示されるような案内画面910を、車両10が備える表示装置102に表示させても良いし、電子装置100が備える表示装置308に表示させても良い。
図9(C)は、電子装置100の案内部405が、車両10のインストルメントパネル内等に設けられた表示装置102に表示されるメータ画面920内に、案内情報を表示する場合の例を示している。例えば、案内部405は、図9(C)のメータ画面920に示すように、メータ画面920内に、利用者に対応する地域B(アメリカ)で「最高速度60km/h」を表す交通標識921を表示させる。
第2の実施形態によれば、車両10を運転する利用者は、例えば、図9(B)に示す案内画面910、又は図9(C)に示すメータ画面920に表示される母国の交通標識により、走行中の道路の最高速度が60km/hであることを容易に認識することができる。
[第3の実施形態]
図10は、第3の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。ここでは、アメリカ(地域B)から来訪した利用者が、日本国内(地域A)で車両10を運転する場合の案内処理の別の一例について説明する。
図10には、電子装置100の案内部405が、表示装置102(又は表示装置308)等に表示させる案内画面1000の例が示されている。この案内画面1000には、第1の実施形態と同様にして、利用者に対応する地域B(アメリカ)で「一時停止」を表す交通標識1003と「踏切あり」を表す交通標識1002とが、AR表現等を使用して、現在地の撮影画像上に表示されている。
また、案内画面1000には、第1の実施形態と同様にして、何を検出して、「一時停止」、「踏切あり」と判断したかを示す表示要素1001も、AR表現等を使用して、現在地の撮影画像上に表示されている。
好適な一例として、案内部405は、図10に示すように、例えば、「一時停止」を表す交通標識1003の下に、説明用の文字列1004等を付加して表示させても良い。
さらに、第3の実施形態では、案内部405は、利用者によって設定された設定情報等に応じて、例えば、「駐車禁止」(又は「駐停車禁止」)の範囲を表す情報を、案内画面1000に表示することができる。図10の例では、利用者に対応する地域B(アメリカ)で「駐車禁止」を表す交通標識1006と、範囲を表す表示要素1005とを用いて、交通ルール「駐車禁止」が適用される範囲を示す情報が表示されている。
例えば、日本国内では、次のような場所は、特に交通標識や路面標示がなくても、駐車禁止となる。
- 交差点、横断歩道、自転車横断帯。
- 軌道敷内。
- 坂の頂上付近、勾配の急な坂。
- トンネル。
- 踏切及び園前後の側端からそれぞれ前後に10m以内。
- 交差点の側端又は道路の曲がり角から5m以内。
- 横断歩道又は自転車横断帯の前後の側端からそれぞれ前後に5m以内。
- 安全地帯の左側とその前後の側端からそれぞれ前後に10m以内。
- バス、路面電車の停留所の標示柱から10m以内。
等。
地域情報500には、上記のような交通ルールが予め記憶されている。また、電子装置100の検出部404は、例えば、画像解析部408による画像解析結果、又は地図情報解析部406に地図情報の解析結果を用いて、地域情報500等から、上記のような駐車禁止となる場所を検出する。
また、電子装置100の案内部405は、例えば、図10に示すように、利用者に対応する地域Bで「駐車禁止」を表す交通標識1006を用いて、交通ルール「駐車禁止」が適用される範囲を、AR表現等を用いて現在地の撮影画像上に表示させる。
好ましくは、案内部405は、例えば、図10に示すように「駐車禁止」を表す交通標識1006だけではなく、「駐車禁止」が適用される範囲を、線や図形等の表示要素1005を用いて、利用者に分かり易く表示する。
第3の実施形態によれば、車両10を運転する利用者は、例えば、図10に示すような案内画面1000に表示される「駐車禁止」を表す交通標識1006、及び表示要素1005等により、車両10を駐車できない範囲を容易に認識することができる。
[第4の実施形態]
図11は、第4の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。ここでは、アメリカ(地域B)から来訪した利用者が、日本国内(地域A)で車両10を運転する場合の案内処理の別の一例について説明する。
図11(A)は、電子装置100の画像取得部407が撮影した、現在地の撮影画像1110の一例を示している。撮影画像1110において、前方を横切る道路は、車両10が走行している道路より優先度が高い優先道路であるものとする。また、この交差点には、「優先道路」、「一時停止」等の交通標識が設置されていないものとする。
また、日本国内(地域A)の交通ルールで、「標識がなくても道幅が広い方の道路を優先道路として、従道路の走行時は一時停止をする」ように定められているものとする。
このような場合、電子装置100の検出部404は、例えば、図11(A)に示すような現在地の撮影画像1110を、画像解析部408を用いて解析し、路面標示等から、日本国内における交通ルール「一時停止」等を取得する。また、電子装置100の検出部404は、例えば、現在地の地図情報を解析して、車両10が走行している道路より、前方を交差する道路の方が、道幅が広い場合、「前方優先道路」であることを示す情報を取得する。
また、検出部404は、取得した、現在地において遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置された交通標識で明示されていない交通ルールを検出する。例えば、図11(A)の例では、現在地には、「一時停止」、「前方優先道路」のいずれの交通標識も設けられていないので、検出部404により、交通ルール「一時停止」、及び「前方優先道路」が検出される。
さらに、電子装置100の案内部405は、検出部404によって検出された交通ルールを、利用者に対応する地域B(アメリカ)の交通標識を用いて案内する。
図11(B)は、電子装置100の案内部405が表示させる案内画面1120の例を示している。例えば、案内部405は、図11(B)の案内画面1120に示すように、利用者に対応する地域B(アメリカ)で「一時停止」を表す交通標識1121と、「Yield」の交通標識1122とを、現在地の撮影画像上に、AR表現等を使用して表示させる。ここで、「Yield」の交通標識1122は、「相手に道を譲れ」という意味の交通標識であり、日本に国内の「前方優先道路」の標識に対応している。
なお、案内部405は、図11(B)に示されるような案内画面1120を、車両10が備える表示装置102に表示させても良いし、電子装置100が備える表示装置308に表示させても良い。また、案内部405は、車両10のインストルメントパネル内等に設けられた表示装置102に表示されるメータ画面830内に、「一時停止」を表す交通標識1121と、「Yield」の交通標識1122とを表示させても良い。
第4の実施形態によれば、車両10を運転する利用者は、例えば、図11(B)に示す案内画面11等に表示される母国の交通標識により、前方を交差する道路を通行する車両に優先権があること、及び一時停止が必要であることを容易に認識することができる。
[第5の実施形態]
図11は、第4の実施形態に係る案内処理の例について説明するための図である。ここでは、日本(地域A)から渡航した利用者が、アメリカ国内(地域B)で車両10を運転する場合の案内処理の一例について説明する。
図12(A)は、電子装置100の画像取得部407が撮影した、現在地の撮影画像1210の一例を示している。撮影画像1210において、前方の車両は、スクールバス1211であるものとする。
アメリカ国内(地域B)の交通ルールでは、「スクールバスが停車しているときは、スペースがあっても追い抜いてはいけない」ことになっている。また、アメリカ国内では、スクールバスに関して、次のようなルールがある。
- ライトが点滅していたり、ストップサインを出して停止しているスクールバスは、最低25フィート(約7m)離れた場所で停車して待つこと。
- 複数の車線がある場所でも全ての車が停車すること。
- 中央分離帯がある道路以外では、反対車線でも停止すること。
- スクールバスのライトが点滅していない、ストップサインを出していない場合は、時速10マイル(約時速16km/h)以下に速度を落としてから追い越しすること。
等。
電子装置100の検出部404は、例えば、図12(A)に示すような現在地の撮影画像1210を、画像解析部408を用いて解析し、スクールバス1211が検出されると、スクールバス1211が停車しているか否かを、さらに解析する。
この解析により、スクールバス1211が停車中であると判定された場合、検出部404は、現在地において遵守すべき交通ルールとして、例えば、スクールバス1211を「追い越し禁止」であることを検出する。
また、検出部404は、取得した、現在地において遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置された交通標識で明示されていない交通ルールを検出する。例えば、図12(A)の例では、現在地には、いずれの交通標識も設けられていないので、検出部404により、スクールバス1211を「追い越し禁止」であることが検出される。
さらに、電子装置100の案内部405は、検出部404によって検出された、スクールバス1211を「追い越し禁止」であることを、利用者に対応する地域A(日本)の交通標識を用いて案内する。
図12(B)は、電子装置100の案内部405が表示させる案内画面1220の例を示している。例えば、案内部405は、図12(B)の案内画面1220に示すように、現在地の撮影画像に撮影されたスクールバス1211に対して、「追い越し禁止」を表す交通標識1221を表示させて、スクールバス1211が追い越し禁止であることを案内する。
なお、案内部405は、図12(B)に示されるような案内画面1220を、車両10が備える表示装置102に表示させても良いし、電子装置100が備える表示装置308に表示させても良い。
第5の実施形態によれば、車両10を運転する利用者は、例えば、図12(B)に示す案内画面11等に表示される母国の交通標識により、前方のスクールバス1211が、追い越し禁止であることを、容易に認識することができる。
[その他の実施形態]
ここでは、上記の実施形態の変形例について説明する。
図13(A)は、例えば、第1の実施形態において、利用者が日本である場合に、電子装置100の案内部405が、メータ画面1310に表示する交通標識の例を示している。電子装置100は、日本人の利用者が、日本国内で車両10を運転する場合、現在地で遵守すべきルールのうち、交通標識で明示されていない交通ルールを、日本の交通標識を用いて、メータ画面1310等に表示しても良い。これにより、電子装置100は、利用者が母国で運転するときでも、忘れがちな交通ルールや、違反しがちな交通ルールを、利用者にリマインドすることができるようになる。このように、電子装置100は、利用者が母国で車両10を運転するときでも、より安全な運転を補助する装置として活用することができる。
また、上記の各実施形態では、電子装置100は、現在地で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置されている交通標識で明示されていない交通ルールを、交通標識を用いて表示している。ただし、この方法では、必要以上の情報(交通標識)が表示されてしまい、逆に利用者の混乱を招くケースも考えられる。これを解決するために、電子装置100は、例えば、表示させる交通標識のパターンを、利用者が選択できるようにしても良い。
また、電子装置100は、利用者の過去の運転を解析して、十分に守られている交通ルールを、自動的に表示しないように制御しても良い。例えば、第4の実施形態では、電子装置100は、図13(B)に示すように、「一時停止」を表す交通標識1311と、「前方優先」を表す交通標識1312とを、案内画面1320に表示させていた。しかし、電子装置100は、利用者の過去の運転を解析し、当該地点で、利用者が毎回一時停止していると判断した場合には、例えば、図13(C)に示すように、「一時停止」を表す交通標識1311の表示を抑止、又は省略しても良い。また、利用者は、例えば、電子装置100が表示させる設定画面等から、「一時停止」を表す交通標識の表示を行うか否かを、設定できるものであっても良い。
さらに、上記の各実施形態では、電子装置100は、現在地で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置されている交通標識で明示されていない交通ルールを、利用者に対応する地域の交通標識を用いて案内していた。ただし、これに限られず、利用者は、現在地で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置されている交通標識で明示されていない交通ルールを、利用者によって設定された、任意の地域の交通標識を用いて案内するようにしても良い。
さらにまた、電子装置100は、現在地で遵守すべき交通ルールのうち、現在地に設置されている交通標識で明示されていない交通ルールに加えて、交通標識で明示されている交通ルールを、利用者に対応する地域の交通標識を用いて案内しても良い。
以上、本発明の各実施形態によれば、現地の交通ルールに関する情報を提供する情報提供システム1において、現在地で遵守すべき交通ルールに関する情報を、利用者に適切に提供することができるようになる。
交通ルールは必ずしも標識等で明示されるとは限らないため、明示されていない交通ルールをリアルタイムに補完することにより、利用者は、不慣れな国でも、より安全に車両10を運転することができるようになる。
また、明示されていない交通ルールを、利用者の母国の交通標識を組み合わせて表示するので、文字列等による表示よりも直感的に理解しやすく、利用者が、現地の交通ルールに早く慣れる効果も期待できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、様々な変形や変更が可能である。
1 情報提供システム
10 車両
100 電子装置
402 判定部
403 地域情報取得部(情報取得部)
404 検出部
405 案内部
408 画像解析部

Claims (11)

  1. 現在地の情報から現在の地域を判定する判定部と、
    地域ごとの交通ルールと交通標識とを記憶した地域情報を取得する情報取得部と、
    前記地域情報から、前記現在地における前記現在の地域に特有の交通ルールを検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された交通ルールを、前記地域情報に記憶されている交通標識を用いて案内する案内部と、
    を備える、電子装置。
  2. 前記案内部は、前記検出部によって検出された交通ルールを、前記電子装置を利用するユーザに対応する地域の交通標識を用いて案内する、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記案内部は、前記検出部によって検出された交通ルールを、予め設定された地域の交通標識を用いて案内する、請求項1に記載の電子装置。
  4. 前記現在地を撮影した画像を解析して前記現在地に設置されている交通標識を抽出する画像解析部を有し、
    前記検出部は、前記現在地で遵守すべき交通ルールのうち、前記現在地に設置されている交通標識で明示されていない交通ルールを検出する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子装置。
  5. 前記案内部は、前記現在地を撮影した画像に、前記検出部によって検出された交通ルールに対応する交通標識を重ねて表示する、請求項4に記載の電子装置。
  6. 前記案内部は、前記現在地を撮影した画像に、前記検出部によって検出された交通ルールが適用される範囲を示す情報を表示する、請求項4又は5に記載の電子装置。
  7. 前記電子装置は、車両に搭載され、
    前記案内部は、前記車両が備える表示装置に、前記検出部によって検出された交通ルールに対応する交通標識を表示させる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子装置を搭載した車両。
  9. 現在地の情報から現在の地域を判定する判定部と、
    地域ごとの交通ルールと交通標識とを含む地域情報を記憶する記憶部と、
    前記地域情報から、前記現在地における前記現在の地域に特有の交通ルールを検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された交通ルールを、前記記憶部に記憶されている交通標識を用いて案内する案内部と、
    を備える、情報提供システム。
  10. 電子装置が、
    現在地の情報から現在の地域を判定する処理と、
    地域ごとの交通ルールと交通標識とを記憶した地域情報を取得する処理と、
    前記地域情報から、前記現在地における前記現在の地域に特有の交通ルールを検出する処理と、
    前記検出する処理で検出された交通ルールを、前記地域情報に記憶されている交通標識を用いて案内する処理と、
    を実行する、情報提供方法。
  11. 請求項10に記載の情報提供方法を電子装置に実行させるプログラム。
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