JP2020196116A - カメラおよびロボットシステム - Google Patents

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哲也 水澤
Tetsuya MIZUSAWA
哲也 水澤
裕行 石原
Hiroyuki Ishihara
裕行 石原
井上 善博
Yoshihiro Inoue
善博 井上
伸一 塚原
Shinichi Tsukahara
伸一 塚原
辰夫 亀井
Tatsuo Kamei
辰夫 亀井
雄貴 吉國
Yuki Yoshikuni
雄貴 吉國
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Abstract

【課題】ワークをつかむためのハンドの位置精度の低下を抑制し、作業効率の向上を図るカメラおよびロボットシステムを提供する。【解決手段】カメラは、ロボットアームの先端に取り付けられるカメラ筐体と、カメラ筐体に収容されるカメラ部と、を備える。カメラ部は、ワークを撮像するための光学特性の異なる複数のカメラが一体的に構成される。【選択図】図2

Description

本開示は、カメラおよびロボットシステムに関する。
ワークを配置したストッカの上方に、カメラとレーザスキャナとを有した配置状態検出部の設けられるロボットシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。このレーザスキャナは、スリット光を発生するレーザ光源と、ミラーと、ミラーを駆動するモータとを含む。このロボットシステムでは、モータの回転角度と、カメラの撮像素子の位置と、レーザ光源、ミラーおよびカメラの位置関係とに基づいて、三角測量の原理によりワークまでの距離(つまり、ストッカ内のワークの3次元形状情報)が検出される。ロボットシステムは、この位置情報に基づいて、ストッカ内に配置された複数のワークのうちの1つのワーク(例えば保持しやすい位置にあるワーク)をハンド部に保持させる制御を行う。なお、ロボットアームには保持状態検出用カメラが備えられるが、この保持状態検出用カメラはハンド部に保持されたワークの保持状態を検出する。
特開2013−78825号公報
しかしながら、従来のロボットシステムは、ストッカの上方に取り付けられた配置状態検出部にカメラが設けられるため、ワークをつかむためにハンド部をワークに近づけると、アームあるいはハンド部がカメラの死角になり、視野を遮ってしまう。このため、ワークをつかむためのハンドの位置精度が低下したり、ワークの位置(言い換えると、座標)が判らなくなったりする問題があった。ロボットシステムは、ストッカ内に、3次元形状情報の検出できないワークが存在すれば、ハンド部で保持できないワークが増加するので作業効率がよくなかった。
本開示は、上記従来の事情に鑑みて案出され、ワークをつかむためのハンドの位置精度の低下を抑制し、作業効率の向上を図るカメラおよびロボットシステムを提供することを目的とする。
本開示は、ロボットアームの先端に取り付けられるカメラ筐体と、前記カメラ筐体に収容されるカメラ部と、を備え、前記カメラ部は、ワークを撮像するための光学特性の異なる複数のカメラデバイスが一体的に構成される、カメラを提供する。
また、本開示は、ロボットアームの先端に取り付けられるカメラ筐体と、前記カメラ筐体に収容され、ワークを撮像するための光学特性の異なる複数のカメラデバイスが一体的に構成されるカメラ部と、を含むカメラと、前記カメラが取得した撮像情報に基づき、前記ロボットアームの動作を制御するための制御信号を生成するコントローラと、を備えるロボットシステムを提供する。
本開示によれば、ワークをつかむためのハンドの位置精度の低下を抑制し、作業効率の向上を図ることができる。
実施の形態1に係るロボットシステムの構成図 ロボットアームの先端の要部拡大斜視図 カメラの拡大斜視図 カメラ筐体の変形例の拡大斜視図 図1に示したカメラの俯瞰カメラ作動時におけるロボットアームの先端の拡大側面図 図1に示したカメラの近接カメラ作動時におけるロボットアームの先端の拡大側面図 図1に示したカメラの俯瞰カメラ作動時の光源からのパターン照射の動作説明図 設置台とワークの色味とパターン照射との関係を示す動作説明図 図1に示したロボットコントローラのブロック図 図1に示したビジョンコントローラのブロック図 ビジョンコントローラの動作手順を表すフローチャート 焦点が合うか否かを切り替えタイミングとする場合の処理手順を表すフローチャート 外部装置からの情報を切り替えタイミングとする場合の処理手順を表すフローチャート ビジョンコントローラとロボットコントローラとのリアルタイム連携により、ロボットアームをリアルタイムに制御してロボットアームの先端をワークに近づける場合の処理手順を表すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るカメラおよびロボットシステムの構成および作用を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
図1は、実施の形態1に係るロボットシステム11の構成図である。実施の形態1に係るロボットシステム11は、ロボット13と、カメラ15と、コントローラ(例えば、ロボットコントローラ17およびビジョンコントローラ19)と、を含む構成である。
ロボット13は、ロボットアーム21を備える。ロボット13は、例えば6つのサーボモータ23を有する6軸(例えば、J1軸,J2軸,J3軸,J4軸,J5軸,J6軸)の多関節型ロボットで構成される。ロボットアーム21の先端部には、作業目的に応じたツールが取り付けられる。実施の形態1において、ツールは、例えば一対の指部材25を有するハンド部27となる。ハンド部27は、図示しないエアシリンダ、電動シリンダ、モータ等の各種アクチュエータを制御することで細かい作業が可能となっており、ワークWを掴んだり、搬送したりすることができる。
ロボット13のJ1軸は、ロボット13の全体をパン回転の如く旋回させる際の回転中心である。ロボット13のJ2軸は、ロボットアーム21をチルト回転の如く前後移動させる際の回転中心である。ロボット13のJ3軸は、ロボットアーム21をチルト回転の如く上下移動させる際の回転中心である。ロボット13のJ4軸は、ロボットアーム21の手首をチルト回転の如く回転させる際の回転中心である。ロボット13のJ5軸は、ロボットアーム21の手首の振りを行う際の回転中心である。ロボット13のJ6軸は、ロボットアーム21のハンド部27をパン回転の如く回転させる際の回転中心である。
ロボット13には、ロボット13に対して所定の動作を行わせるためのコントローラがケーブル29を介して接続されている。ロボット13のJ1軸〜J6軸は、ロボットコントローラ17の制御部(図7参照)によって独立に制御される。ロボットコントローラ17は、モニタ31に表示されたロボット13の座標を、入力部33により指定することで、ロボット13を正確にその位置に移動することができる。
入力部33は、入力キーを有し、モニタ31を一体に備えてもよい。オペレータは、所定の設定動作をロボット13に行わせたい場合に、この設定動作を行うときのロボット13の移動経路をモデリングして数式化した数式データを、入力キーを用いて入力する。
ロボット13は、例えばロボット13の各軸に与えられた各軸座標系と自由空間上に原点を取り、その原点からロボット13のハンド部27の先端までを関連付ける直交座標系を用いて動作させることができる。
図2は、ロボットアーム21の先端35の要部拡大斜視図である。ロボットアーム21は、アーム先端部37に、手首基部39がJ4軸を中心に回転自在に接続される。手首基部39には、J5軸を中心に手首先端部41が首振り自在に接続される。手首基部39と手首先端部41とは、手首43を構成する。手首先端部41には、J6軸を中心にハンド部27が回転自在に接続される。手首先端部41には、ハンド部27を回転駆動するサーボモータ23(図1参照)が内蔵される。
ハンド部27は、手首先端部41に内蔵されたサーボモータ23により台座45がJ6軸を中心に回転される。台座45は、例えばJ6軸に垂直な円板形状に形成される。台座45の先端面には、指部材可動溝47を有したブラケット49が固定される。ブラケット49には、相互に接近離反自在となった一対の指部材25が取り付けられる。一対の指部材25は、指部材可動溝47にスライドして接近離反自在となってもよく、指基部が支軸51により回転自在に支持されることにより指先端が接近離反自在となってもよい。実施の形態1に係るハンド部27は、例えば一対の指部材25が支軸51により回転自在に支持されるものとなる。
ロボット13において、アーム先端部37からハンド部27までの間が、ロボットアーム21の先端35となる。
ロボットアーム21の先端35には、カメラ15が取り付けられる。カメラ15は、ロボットアーム21の先端35のハンド部27に取り付けられる。より具体的には、カメラ15は、台座45に固定されたブラケット49の重心位置に固定される。なお、カメラ15の取り付け位置は、上述したブラケット49の重心位置に限定されない。カメラ15は、ロボットアーム21の先端35であれば任意の位置に取り付けられてもよい。カメラ15は、伝送ケーブル53を介してビジョンコントローラ19に接続される。
図3は、カメラ15の拡大斜視図である。カメラ15は、ロボットアーム21の先端35に取り付けられるカメラ筐体55と、カメラ筐体55に収容されるカメラ部57と、を備える。カメラ筐体55は、例えば上述したハンド部27のブラケット49の重心位置に固定される。
カメラ筐体55は、ロボットアーム21の先端35に相互に接近離反自在に取り付けられた一対の指部材25における離間方向(例えば図2の矢印a方向)の中央部に配置される。
カメラ部57は、一つの俯瞰カメラ59と、俯瞰カメラ59と作動距離の異なる二つの近接カメラ61とが一体的に構成されている。
一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61は、それぞれが例えば外径6mm以下の細径カメラとなる。一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61を収容するカメラ筐体55は、例えば外径15mm以下の円内に収まるサイズで形成される。つまり、カメラ15は、従来技術で用いられていた配置状態検出部に比べ、小型軽量で形成されている。
外径15mm以下の円内に収まるカメラ筐体55は、被写体側から見た正面視の形状が円形、楕円形、長円形、三角形、四角形(台形や菱形を含む)、五角形、六角形等の多角形の他、蒲鉾形、ティアードロップ形等として形成される。
実施の形態1において、一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61は、それぞれの光軸63が平行に配置され、かつ光軸63に直交する面においてそれぞれの光軸63が三角形の各頂点に配置される。
実施の形態1に係るカメラ15において、上記の三角形が、正三角形である。なお、一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61が配置される三角形は、正三角形に限定されない。一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61が頂点に配置される三角形は、二等辺三角形、不等辺三角形であってもよい。
三角形の各頂点に細径カメラを収容するカメラ筐体55は、三角筒で形成することができる。カメラ15は、この三角筒の各頂点の内側に細径カメラを配置した状態で、例えば樹脂を充填することにより、各細径カメラが一体的に固定される。
カメラ15は、三角形における各辺の中点に、照明開口部65が配置される。照明開口部65は、光ファイバからなるライトガイドの光出射端面を配置してもよく、照明光源となるLEDを直接配置してもよい。
図4は、カメラ筐体55の変形例の拡大斜視図である。なお、三角形の各頂点に細径カメラを収容するカメラ筐体55は、円筒で形成してもよい。この場合においても、カメラ15は、三角形の各頂点に細径カメラを配置した状態で、円筒のカメラ筐体55の内側に樹脂を充填することにより、各細径カメラが一体的に固定される。なお、この変形例に係るカメラ部57の構成では、照明開口部65が省略されている。
カメラ15において、ワークWを撮像するための光学特性の異なる複数のカメラデバイス(例えば、後述する俯瞰カメラ、近接カメラ)が一体的に構成される。光学特性とは、例えば作動距離や画角などがあり、ワークWとの距離に応じて光学特性を切り替えながら使うことで、ワークWをつかむためのハンドの位置精度の低下を抑制する。ここで、作動距離とは、それぞれのカメラデバイスにおけるレンズ先端部から被写体(例えばワークW)までの距離であり、画像焦点が合う距離を言う。画角とはレンズを通して撮像できる角度範囲を言う。
カメラ15において、俯瞰カメラ59は、作動距離WD1(WD:Working Distance)が、例えば100〜300mmで設定され、画角(AV:Angle of View)AV1が70度で設定される。近接カメラ61は、作動距離WD2が、例えば5〜99.9mmで設定され、画角AV2が100度で設定される。ワークWの近くで画角の広いレンズを持ったカメラデバイスへ切り替えることで、ワークWの近くでも広い範囲の撮像を行うことができ、ワークW全体の検出を行うことができる。
俯瞰カメラ59は、一眼でワークWの全体を見てワークWの位置を検出する。また、俯瞰カメラ59は、メモリ83上にあらかじめ保存してあるワークWのCADデータと撮影したワークWの大きさ照合することにより、ワークWまでのおおよその距離を算出することができる。ワークWのCADデータは、ワークWの外観形状および輪郭等の大きさのそれぞれを特定するデータを有する。ワークWが小さく写っているときはワークWまでの距離が遠く、ワークWが大きく写っているときはワークWまでの距離が近くなるが、俯瞰カメラ59は、その大きさとCADデータのサイズを比較することにより、おおよその距離を算出することができる。俯瞰カメラ59は、焦点距離は長いが、解像度は低い。
一方、近接カメラ61は、二眼でワークWの全体若しくはワークWの一部分を見て距離を測る。距離を得る方法としては、2つの近接カメラ61を水平に並べて配置し、視差のある2つの画像(一対の画像の一例)を同時撮影する。ただし、ワークWが撮影中に移動しない場合や、ロボットアームが撮影中に移動しない場合は、同時で無くても良い。近接カメラ61は、撮影した2つの画像からは、演算によりワークWの奥行方向の情報すなわち被写体の立体としての情報を得ることができ、また近接カメラ61からワークWまでの距離を算出することができる。近接カメラ61は、作動距離は短いが、解像度は高い。カメラ部57は、これら一つの俯瞰カメラ59と、二つの近接カメラ61とが、適宜切り替えられて使用される。
また、ビジョンコントローラ19の画像処理部77は、俯瞰カメラ59の撮像画像あるいは近接カメラ61の撮像画像を短周期(例えば0.002秒周期以下)で取得し、いずれかの撮像画像に基づいて、カメラ15からワークWまでの直線的な距離とカメラ15から見たワークWの位置ずれ量(言い換えると、ロボットアーム21の先端35から見た方向のワークWまでの相対的な位置のずれ量)とを算出し、この算出結果をフィードバックデータとしてリアルタイム(例えば撮像から0.002秒周期以内)にロボットコントローラ17に送信(フィードバック)してよい(図12参照)。例えば、画像処理部77は、俯瞰カメラ59の撮像画像とメモリ83に予め保存されているワークWのCADデータとを照合(例えば、撮像画像中の映るワークWの大きさとCADデータとの比較)することで、カメラ15からワークWまでの直線的な距離とカメラ15から見たワークWの位置ずれ量とを算出できる。例えば、画像処理部77は、近接カメラ61の二眼で撮像した2つの撮像画像(一対の画像の一例)に映るワークWの全体あるいは一部分に基づいて、カメラ15からワークWまでの直線的な距離とカメラ15から見たワークWの位置ずれ量とを算出できる。
ロボットコントローラ17は、ビジョンコントローラ19からリアルタイムに送信されたフィードバックデータに基づいて、ロボットアーム21の先端35がワークWに近づくように各種のロボットアーム21を制御する。これにより、ビジョンコントローラ19からリアルタイムにフィードバックしたフィードバックデータに基づいてロボットアーム21がロボットコントローラ17により制御されるので、より高精度かつ高速にワークWに近づけてワークWを適切に掴むことができる。
図12は、ビジョンコントローラ19とロボットコントローラ17とのリアルタイム連携により、ロボットアームをリアルタイムに制御してロボットアーム21の先端35をワークに近づける場合の処理手順を表すフローチャートである。
ビジョンコントローラ19の画像処理部77は、俯瞰カメラ59の撮像画像中にワークWの全体が映る、あるいは近接カメラ61の撮像画像中にワークWの全体あるいは一部分が映るか否かを判別する(StD1)。俯瞰カメラ59の撮像画像中にワークWの全体が映らないか、近接カメラ61の撮像画像中にワークWが一切映らない場合には(StD1、NO)、図12に示す処理は終了する。
一方、画像処理部77は、俯瞰カメラ59の撮像画像中にワークWの全体が映る、あるいは近接カメラ61の撮像画像中にワークWの全体あるいは一部分が映ることを検知した場合(StD1、YES)、カメラ15からワークWまでの直線的な距離とカメラ15から見たワークWの位置ずれ量(言い換えると、ロボットアーム21の先端35から見た方向のワークWまでの相対的な位置のずれ量)とを算出する(StD2)。画像処理部77は、ステップStD2の算出結果をフィードバックデータとしてリアルタイムにロボットコントローラ17に送信(フィードバック)する(StD3)。
ロボットコントローラ17は、ビジョンコントローラ19からリアルタイムに送信されたフィードバックデータに基づいて、ロボットアーム21の先端35がワークWに近づくように各種のロボットアーム21を制御する(StD4)。ビジョンコントローラ19の画像処理部77は、例えば近接カメラ61の撮像画像に基づいて、先端35の指部材25がワークWを掴める程度の位置に存在するか否かを判別する(StD5)。先端35の指部材25がワークWを掴める程度の位置に存在すると判定された場合には(StD5、YES)、図12の処理は終了する。一方、画像処理部77は、先端35の指部材25がワークWを掴める程度の位置に存在していないと判定した場合には(StD5、NO)、上述したステップStD2の処理を実行する。つまり、ロボットコントローラ17とビジョンコントローラ19とのリアルタイム連携により、先端35の指部材25がワークWを掴める程度の位置に存在するまで、ステップStD2〜ステップStD5の処理が繰り返される。
図6Bは、図1に示したカメラの俯瞰カメラ作動時の光源からのパターン照射の動作説明図である。図6Cは、設置台DPTとワークWの色味とパターン照射との関係を示す動作説明図である。図6Cに示すように、ワークWaとそれを設置している設置台DPTとの色が近い場合に、俯瞰カメラ59は、ワークWaの形が認識できない(画像のエッジが取れない)という場合もある。その場合は距離を測るための演算ができない。解決方法として、2つの近接カメラ61の間に配置された照明開口部65に任意のパターンを投光できる光源を配置し、そのパターンPT1を撮影することでワークWの形が認識できなくても、パターン照射画像PT2を認識することでワークWまでの距離を測ることができるようになる。任意のパターンとしては、レーザポインタで照射するような点形のパターンや、丸や四角、三角や縞模様といったような特定のパターンを照射する。
図5は、図1に示したカメラ15の俯瞰カメラ59作動時におけるロボットアーム21の先端35の拡大側面図である。カメラ15は、ワークWまでの距離が100mm以上である場合、カメラの使用モードが近接カメラ61から俯瞰カメラ59に切り替えられて作動する。つまり、ワークWまでの距離が100mm以上である場合、カメラ15は、俯瞰カメラ59として作動する。
図6Aは、図1に示したカメラ15の近接カメラ61作動時におけるロボットアーム21の先端35の拡大側面図である。一方、カメラ15は、ワークWまでの距離が99.9mm以下である場合、カメラの使用モードが俯瞰カメラ59から近接カメラ61に切り替えられて作動する。つまり、ワークWまでの距離が99.9mm以下である場合、カメラ15は、近接カメラ61として作動する。
図7は、図1に示したロボットコントローラ17のブロック図である。コントローラは、カメラ15が取得した撮像情報に基づきロボットアーム21の動作を制御するための制御信号を生成する。実施の形態1において、コントローラは、ロボットコントローラ17と、ビジョンコントローラ19とを有する。なお、コントローラは、ロボットコントローラ17とビジョンコントローラ19とが、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)等のいずれかにより構成されるプロセッサとして一体的に構成されていてもよい。
ロボットコントローラ17は、変換部67と、制御部69と、冗長部71と、メモリ73と、を有する。変換部67、制御部69、冗長部71は、プロセッサ75により構成することができる。
変換部67は、入力部33で入力された数式データを、例えば、運動幾何学と代数学とを用いて、ロボット13のサーボモータ23を駆動するための駆動プログラムに変換する。
制御部69は、変換部67で変換された駆動プログラムに基づいてロボット13に設定動作を行わせる。制御部69は、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、専用演算デバイス、メモリ等を有する。制御部69では、ロボット13の標準直交座標と、オペレータによって設定されるロボット13の直交座標との3次元位置関係から、6軸それぞれの移動位置を積和演算から瞬時に導き出し、サーボモータ23に制御信号を出力する。
冗長部71は、変換部67で変換された駆動プログラムに対して、設定動作とは異なる冗長動作を行うための冗長プログラムを付加する。ここで、冗長動作とは、例えば、ロボット13の移動中に障害物に衝突した場合や衝突直前に、その障害物を回避しながら目的の位置まで移動するような動作である。
メモリ73は、入力部33で入力された数式データ、変換部67により変換された駆動プログラム、予め作成された冗長プログラム等を格納する。
図8は、図1に示したビジョンコントローラ19のブロック図である。ビジョンコントローラ19には、カメラ15からの撮像画像データが入力される。ビジョンコントローラ19は、画像処理部77と、カメラ制御部79と、ロボット制御部81と、メモリ83と、ストレージ85と、を有する。画像処理データ、カメラ制御部79、ロボット制御部81は、プロセッサ87により構成することができる。
画像処理部77は、カメラ15からの撮像画像データに基づき画像処理を行う。画像処理部77により得られた画像処理データは、カメラ制御部79へ送られる。
カメラ制御部79は、画像処理部77から送られた画像処理データに基づき、俯瞰用と近接用のカメラ焦点データを取得する。得られたカメラ焦点データは、ロボット制御部81に送られる。また、カメラ焦点データは、ストレージ85に格納される。
ロボット制御部81は、カメラ制御部79から送られたカメラ焦点データ等に基づき、カメラ動作データを取得する。カメラ動作データは、ロボットコントローラ17へ送られる。また、カメラ動作データは、ストレージ85に格納される。
図9は、ビジョンコントローラ19の動作手順を表すフローチャートである。ロボットシステム11では、ビジョンコントローラ19からの制御信号によりカメラ部57の俯瞰カメラ59でワークWの付近が撮像される(StA1)。
ロボットコントローラ17からの制御信号によりハンド部27がワークWに接近すると、カメラ部57が、俯瞰モードから近接モードに切り替えられる(StA2)。
カメラ部57は、近接カメラ61によりワークWまでの距離を測定する(StA3)。
ビジョンコントローラ19は、計算された距離に基づいて、ロボットアームをワークWに近づけ、ロボットアーム21の先端35の指部材25がワークWを掴むための制御信号の生成をロボットコントローラ17に指示する(StA4)。
ロボットアーム21は、ロボットコントローラ17により生成された制御信号を受け取り、先端35のハンド部27に設けられた指部材25が制御される(StA5)。
図10は、焦点が合うか否かを切り替えタイミングとする場合の処理手順を表すフローチャートである。ロボットシステム11は、俯瞰カメラ59と近接カメラ61で作動距離が違うため、カメラ部57の切り替えが必要となる。
例えば、コントローラは、俯瞰カメラ59または近接カメラ61の一方の焦点が合わないタイミングで、俯瞰カメラ59または近接カメラ61の他方へ撮像動作を切り替えるように構成することができる。この場合、先ず、俯瞰カメラ59で焦点が合うか否かが判断される(StB1)。焦点が合う場合、カメラ部57は俯瞰カメラ59へ切り替えられる(StB2)。一方、俯瞰カメラ59で焦点が合わない場合、近接カメラ61で焦点が合うか否かが判断される(StB3)。焦点が合う場合、カメラ部57は近接カメラ61へ切り替えられる(StB4)。
図11は、外部装置からの情報を切り替えタイミングとする場合の処理手順を表すフローチャートである。
また、コントローラは、外部装置からの情報に基づき俯瞰カメラ59または近接カメラ61のいずれか一方に撮像動作を切り替えるように構成してもよい。この場合、先ず、ロボットコントローラ17の情報より、ロボットアーム21の先端35の高さが、ワークWから100mm以上か否かが判断される(StC1)。100mm以上の場合、カメラ部57は俯瞰カメラ59へ切り替えられる(StC2)。一方、ロボットアーム21の先端35の高さが、ワークWから100mm以上でない場合、ロボットコントローラ17の情報より、ロボットアーム21の先端35の高さが、ワークWから100mmより小さいか否かが判断される(StC3)。100mmより小さい場合、カメラ部57は近接カメラ61へ切り替えられる(StC4)。
次に、上記した構成の作用を説明する。
実施の形態1に係るカメラ15は、ロボットアーム21の先端35に取り付けられるカメラ筐体55と、カメラ筐体55に収容されるカメラ部57と、を備える。カメラ部57は、光学特性の異なる複数のカメラデバイスで一体的に構成される。ここで、光学特性の異なる複数のカメラデバイスは、例えば一つの俯瞰カメラ59と、俯瞰カメラ59と作動距離および画角の異なる二つの近接カメラ61とが一体的に構成されたものである。
実施の形態1に係るカメラ15では、ロボットアーム21の先端35に、カメラ部57が設けられる。カメラ部57は、一つの俯瞰カメラ59と、二つの近接カメラ61とをカメラ筐体55に収容して構成される。即ち、カメラ部57は、複数の異なるフォーカス(言い換えると、焦点距離)を組み合わせた三眼先端カメラとして構成されている。
ロボットアーム21の先端35に取り付けられるカメラには、ロボットアーム21の動きに制約が生じないように、実施の形態1に係るカメラ15のような小型のカメラが取り付けられることが好ましい。言い換えると、カメラ15には、従来のカメラのようなオートフォーカス機構を設けることが困難である。しかしながら、実施の形態1に係るカメラ15によれば、短焦点の複数の異なる作動距離(WD)を有するカメラデバイスを備えることで、いずれかのカメラデバイスによりワークWの撮像をし続けることで、そのワークWの位置を把握しながらワークWを把持するまでのハンド部27の位置制御を容易に行うことができる。また、このカメラ15では、カメラ部57がカメラ筐体55を介してロボットアーム21の先端35に設けられるので、カメラがストッカの上方に取り付けられていた従来のロボットシステム11における死角が生じない。そのため、ハンド部27やロボットアーム自体がカメラ15の死角になり、位置(座標)が判らなくなることがない。その結果、ワークWをつかむためのハンド部27の位置精度の低下を抑制でき、作業効率の向上を図ることができる。
また、カメラ15は、軽量であることから、ロボットアーム21に設けた場合であっても、制御装置のコスト増大を抑制できる。即ち、重量のあるカメラを取付けた場合、その重さを考慮して、ワークWを適切につかむためにアーム動作時にハンド部27がぶれないようにする必要がある。このため、ギヤやモータを高剛性で製作する必要が生じ、結果的にロボットシステム11のコストが増大する。これに対し、カメラ15は、軽量であることにより、通常のギヤやモータを使用でき、ロボットアーム21のコストの増大を抑制できる。
また、カメラ15は、小型であることから、ハンド部27から大きく張り出すことがない。このため、周囲に物体があった場合、その物体を大きくよける必要がない。これにより、ロボットアーム21の駆動範囲が狭くならない。
また、カメラ15において、二つの近接カメラのそれぞれは、同一の作動距離を有する同一のカメラデバイスで構成され、同一のワークWを同時に撮像し、視差のある一対の画像を取得し、一対の画像に基づいて、二つの近接カメラからワークWまでの距離を算出する。
2つの近接カメラ61を水平に並べて配置し、視差のある2つの画像を同時に撮影することで、2つの画像からは、カメラ配置の差の分に応じた視差のある画像の対を得ることができる。カメラ15は、その画像情報を基に演算することにより、ワークWの奥行方向の情報、すなわちワークWの立体としての情報や、近接カメラ61からワークWまでの距離の情報を得ることができる。近接カメラ61とワークWとの間の距離が近い程、距離の演算精度は高くなっていく。カメラ15は、ワークWに近づきながら、複数回に分けて距離の演算を行うことで、徐々に精度の高い位置合わせを実現することができる。
また、カメラ15では、カメラ部57が、俯瞰カメラ59の使用モードから近接カメラ61の使用モードに切り替えて作動する。
カメラ15では、ロボットアーム21の先端35に設けられたハンド部27が、ワークWに接近すると、カメラ部57の俯瞰カメラ59の使用モード(言い換えると、近接カメラ61の不使用モード)が近接カメラ61の使用モード(言い換えると、俯瞰カメラ59の不使用モード)に切り替えられて作動する。カメラ部57は、近接カメラ61の使用モードに切り替えられることにより、撮像画像の解像度が高くなり、高精度な位置情報が得られる。これにより、ロボットアーム21およびハンド部27の高精度な動作制御が可能となる。
また、カメラ15では、カメラ部57が、近接カメラ61の使用モードから俯瞰カメラ59の使用モードに切り替えて作動する。
また、カメラ15では、ロボットアーム21の先端35に設けられたハンド部27が、ワークWから離れると、カメラ部57の近接カメラ61の使用モード(言い換えると、俯瞰カメラ59の不使用モード)が俯瞰カメラ59の使用モード(言い換えると、近接カメラ61の不使用モード)に切り替えられて作動する。カメラ部57は、俯瞰カメラ59の使用モードに切り替えられることにより、焦点距離が長くなり、ワークW全体の位置情報が得られる。これにより、ロボットアーム21およびハンド部27を広範囲で作動させる動作制御が可能となる。
また、一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61は、それぞれの光軸63が平行に配置され、かつ光軸63に直交する面においてそれぞれの光軸63が三角形の各頂点に配置される。
カメラ15では、光軸63を平行とした3つの細径カメラ(具体的には、一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61)が、光軸63に直交する面において、三角形の各頂点の位置となるように配置される。カメラ筐体55は、これら3つの細径カメラを最もコンパクトに覆う三角柱形状に形成できる。三角柱形状のカメラ筐体55は、任意の一つの側面を利用して例えばハンド部27などのロボットアーム21の先端35に、高強度に固定することが可能となる。この場合、底辺部の両側で離間する一対の細径カメラを近接カメラ61とし、頂部の細径カメラを俯瞰カメラ59とすることができる。ハンド部27が、一対の指部材25を接近離反させる構造の場合、近接カメラ61を指部材25に接近させて配置できる。
また、カメラ15では、光軸63に直交する面において、3つの細径カメラ(具体的には、一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61)が配置される位置により特定される三角形が、正三角形である。
このカメラ15では、三角形が、不等辺三角形や二等辺三角形の場合に比べ、カメラ筐体55を最小化でき、かつ指部材25に対する近接カメラ61および俯瞰カメラ59の双方の位置ズレを小さく抑えることができる。
また、カメラ15では、三角形における各辺の中点に、照明開口部65が配置される。
カメラ15では、一つの俯瞰カメラ59および二つの近接カメラ61のそれぞれに対して、複数の照明開口部65を均等な距離で配置することができる。また、複数の細径カメラおよび照明開口部65を高密度でコンパクトにレイアウトできる。その結果、カメラ筐体55の小型化が可能となる。
また、カメラ部は、二つの近接カメラ61の間に照明開口部65が配置される。
カメラ15では照明開口部65が配置される。照明はカメラと別に配置されることが多いが、照明をカメラ15内に一緒に配置することで、照明を含めて小型であることから、ハンド部27から大きく張り出すことがない。このため、周囲に物体があった場合、その物体を大きくよける必要がない。これにより、ロボットアーム21の駆動範囲が狭くならない。
また、照明開口部65は、ワークWを照らすための光源が配置される。
照明開口部65に配置される照明は、光ファイバの光であったり、LEDの光であったりする。必要な光量に応じて調整することができる。
また、照明開口部65には、所定のパターンを有する投光が可能な光源が配置される。
また、照明開口部65に配置される照明は、特定のパターンを照射できる照明を配置することもできる。ワークWとそれを設置している設置台との色が近い場合に、ワークWの形が認識できない(画像のエッジが取れない)という場合もある。その場合は特定のパターンを照射することによりワークWの形が認識できるようにできる。例えば縞模様パターンを照射することにより、設置台とワークWの高さが異なる部分の模様の写り方により判断が出来るようになる。
また、二つの近接カメラ61のそれぞれは、同一の作動距離を有して構成され、光源から投光されたパターンの光を同時に撮像し、視差のある一対のパターン画像を取得し、二つの近接カメラ61からパターンの光が照射されるパターン投光面までの距離を算出する。
ワークWとそれを設置している設置台との色が近い場合に、ワークWの形が認識できない(画像のエッジが取れない)という場合もある。その場合は距離を測るための演算ができない。解決方法として、近接カメラ61の間の照明開口部65に任意のパターンを投光できる光源を配置し、そのパターンを撮影することでワークの形が認識できなくても、パターン照射画像を認識することで距離を測ることができるようになる。任意のパターンとしてはレーザポインタで照射するような点形のパターンや、丸や四角、三角や縞模様といったような特定のパターンを照射する。
また、カメラ15では、カメラ筐体55が、ロボットアーム21の先端35に相互に接近離反自在に取り付けられた一対の指部材25における離間方向の中央部に配置される。
カメラ15では、一対の指部材25が相互に接近離反する構造において、その離間方向の中央部にカメラ筐体55が配置される。カメラ筐体55は、一対の指部材25を結ぶ線分の中点に直交方向で交わる仮想面上で、ロボットアーム21の先端35に配置される。これにより、相互に接近離反する一対の指部材25の中央に常にカメラ15を配置でき、ワークWの中心となる作業点89(図2参照)の位置情報を容易に検出できる。
また、三角柱形状となるカメラ筐体55の頂点に配置した俯瞰カメラ59は、一対の指部材25の中央に配置することができる。これにより、指部材25に対する俯瞰カメラ59の位置ズレ(ギャップ)を小さく抑えることができる。その結果、キャリブレーションを不要とすることが可能となる。
また、実施の形態1に係るロボットシステム11は、ロボットアーム21の先端35に取り付けられるカメラ筐体55と、カメラ筐体55に収容されるカメラ部57と、を備え、カメラ部57は、一つの俯瞰カメラ59と、俯瞰カメラ59と作動距離の異なる二つの近接カメラ61とが一体的に構成されたカメラ15と、カメラ15が取得した撮像情報に基づきロボットアーム21の動作を制御するための制御信号を生成するコントローラと、を備える。
実施の形態1に係るロボットシステム11では、ワークWをハンド部27で保持させる制御を行うためのワークWまでの距離が、ロボットシステム11の先端35に設けられたカメラ15により検出される。カメラ15がロボットアーム21の先端35に設けられるので、カメラがストッカの上方に取り付けられていた従来のロボットシステム11における死角が生じない。そのため、ハンド部27やロボットアーム自体がカメラ15の死角になり、位置(座標)が判らなくなることがない。その結果、ハンド部27で保持できないワークWの増加を抑制できる。
なお、特許文献1に開示されるロボットアーム21には保持状態検出用カメラが備えられるが、この保持状態検出用カメラはハンド部27に保持されたワークWの保持状態を検出(撮像)するためのものであり、ワークWをハンド部27で保持させる制御を行うためのワークWまでの距離を検出するものではない。
また、カメラ15は、小型であることから、座標差分を補正するキャリブレーションを不要とする位置まで、ハンド部27に接近させて取り付けることができる。これにより、ロボットシステム11は、ロボットアーム21を動作させるための制御情報の演算を簡素にでき、煩雑なキャリブレーションを行う場合に比べ、ロボットアーム21を高速に作動させることが可能となる。また、本実施の形態1に係るロボットシステム11によれば、ハンド部27で保持できないワークWの増加を抑制することができる。
また、コントローラは、光学特性の異なる複数のカメラデバイス(例えば俯瞰カメラ59または近接カメラ61)の一方の焦点が合わないタイミングで、光学特性の異なる複数のカメラデバイス(例えば俯瞰カメラ59または近接カメラ61の他方)へ撮像動作を切り替える。
このロボットシステム11では、俯瞰カメラ59と近接カメラ61とで作動距離が違うため、俯瞰カメラ59から近接カメラ61へ、またはその逆の近接カメラ61から俯瞰カメラ59への切り替えが必要となる。そこで、俯瞰カメラ59と近接カメラ61とが、片方の焦点が合わないタイミングで切り替えられる。例えば俯瞰カメラ59の焦点が合わない場合は、俯瞰カメラ59がオフとなり近接カメラ61がオンとなる。逆に、近接カメラ61の焦点が合わない場合は、近接カメラ61がオフとなり俯瞰カメラ59がオンとなる切り替えが行われる。
また、コントローラは、外部装置からの情報に基づき、光学特性の異なる複数のカメラデバイス(例えば俯瞰カメラ59または近接カメラ61)のいずれか一方に撮像動作を切り替えるものとしてもよい。
このロボットシステム11では、例えば外部装置であるコントローラの情報より、ロボットアーム21の高さが、対象物から所定距離以下の場合、俯瞰カメラ59がオフとなり近接カメラ61がオンとなる。逆に、ロボットアーム21の高さが、対象物から所定距離以上の場合、近接カメラ61がオフとなり俯瞰カメラ59がオンとなる切り替えが行われる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、ワークをつかむためのハンドの位置精度の低下を抑制し、作業効率の向上を図るカメラおよびロボットシステムとして有用である。
11 ロボットシステム
15 カメラ
17 ロボットコントローラ
19 ビジョンコントローラ
21 ロボットアーム
25 指部材
35 先端
55 カメラ筐体
57 カメラ部
59 俯瞰カメラ
61 近接カメラ
63 光軸
65 照明開口部
WD1、WD2 作動距離

Claims (16)

  1. ロボットアームの先端に取り付けられるカメラ筐体と、
    前記カメラ筐体に収容されるカメラ部と、を備え、
    前記カメラ部は、ワークを撮像するための光学特性の異なる複数のカメラデバイスが一体的に構成される、
    カメラ。
  2. 前記カメラ部は、一つの俯瞰カメラと、前記俯瞰カメラと作動距離の異なる二つの近接カメラとが一体的に構成される、
    請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記二つの近接カメラのそれぞれは、同一の作動距離を有する同一のカメラデバイスで構成され、同一の前記ワークを同時に撮像し、視差のある一対の画像を取得し、前記一対の画像に基づいて、前記二つの近接カメラから前記ワークまでの距離を算出する、
    請求項2に記載のカメラ。
  4. 前記カメラ部は、前記俯瞰カメラの使用モードから前記近接カメラの使用モードに切り替えて作動する、
    請求項2に記載のカメラ。
  5. 前記カメラ部は、前記近接カメラの使用モードから前記俯瞰カメラの使用モードに切り替えて作動する、
    請求項2に記載のカメラ。
  6. 前記一つの俯瞰カメラおよび前記二つの近接カメラは、それぞれの光軸が平行に配置され、かつ前記光軸に直交する面において前記それぞれの光軸が三角形の各頂点に配置される、
    請求項2〜5のうちいずれか一項に記載のカメラ。
  7. 前記三角形は、正三角形である、
    請求項6に記載のカメラ。
  8. 前記三角形における各辺の中点に、照明開口部が配置される、
    請求項6または7に記載のカメラ。
  9. 前記カメラ部は、前記二つの近接カメラの間に照明開口部が配置される、
    請求項2に記載のカメラ。
  10. 前記照明開口部は、前記ワークを照らすための光源が配置される、
    請求項9に記載のカメラ。
  11. 前記照明開口部には、所定のパターンを有する投光が可能な光源が配置される、
    請求項9に記載のカメラ。
  12. 前記二つの近接カメラのそれぞれは、同一の作動距離を有して構成され、前記光源から投光された前記パターンの光を同時に撮像し、視差のある一対のパターン画像を取得し、前記二つの近接カメラから前記パターンの光が照射されるパターン投光面までの距離を算出する、
    請求項11に記載のカメラ。
  13. 前記カメラ筐体は、前記ロボットアームの先端に相互に接近離反自在に取り付けられた一対の指部材における離間方向の中央部に配置される、
    請求項1〜12のうちいずれか一項に記載のカメラ。
  14. ロボットアームの先端に取り付けられるカメラ筐体と、
    前記カメラ筐体に収容され、ワークを撮像するための光学特性の異なる複数のカメラデバイスが一体的に構成されるカメラ部と、
    前記カメラ部が取得した撮像情報に基づき、前記ロボットアームの動作を制御するための制御信号を生成するコントローラと、を備える、
    ロボットシステム。
  15. 前記コントローラは、前記光学特性の異なる複数のカメラデバイスの一方の焦点が合わないタイミングで、前記光学特性の異なる複数のカメラデバイスの他方へ使用モードを切り替える、
    請求項14に記載のロボットシステム。
  16. 前記コントローラは、外部装置からの情報に基づき、前記光学特性の異なる複数のカメラデバイスのいずれか一方に使用モードを切り替える、
    請求項14に記載のロボットシステム。
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