JP2020194685A - 燃料電池ユニットの希釈器 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペースで燃料電池車両に搭載可能であるとともに、排気管への生成水の浸入を抑制することができる燃料電池ユニットの希釈器を提供する。【解決手段】燃料電池ユニットの希釈器において、筐体461と、筐体461の内部を希釈室465と気液分離室467とに区画する仕切板463と、筐体461の側壁469に水平方向から接続され、生成水とエアを含むガスを気液分離室467に取り込む吸気管71と、筐体461の側壁469に水平方向から接続され、希釈室465で希釈された水素を含むガスを気液分離室467から排出する排気管73と、を備え、筐体461の側壁469は、希釈室465に面する内面471を有し、排気管73の一端73aは、吸気管71の一端71aよりも内面471から気液分離室467内に突出する状態で配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池ユニットの希釈器に関する。
燃料電池は、水素と酸素との化学反応によって発電する。このため、燃料電池を備える燃料電池ユニットでは、燃料電池に水素とエア(酸素を含む)を供給している。その際、燃料電池に供給される水素はそのすべてが発電のために消費されるわけではなく、一部の水素はアノードオフガスとして燃料電池から排出される。アノードオフガスに含まれる水素の濃度はそのまま排出するには高すぎるため、燃料電池ユニットの希釈器で所定の濃度以下に希釈している。
特許文献1には、水素と酸素との化学反応によって生成する水(以下、「生成水」という。)を貯留するタンク本体と、タンク本体の内部に設けられた希釈室とを備えた貯水タンクが記載されている。この貯水タンクにおいて、希釈室には、カソードオフガスを希釈室に取り込むための吸気管と、希釈室で希釈したガス(希釈ガス)を排気するための排気管とが接続されている。
特開2017−174665号公報
一般に、燃料電池ユニットの希釈器では、燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスに含まれる水素を、燃料電池のカソードから排出されるカソードオフガス、すなわちエアによって希釈し、これによって生成される希釈ガスを排気管から排気している。その場合、希釈用のカソードオフガスを希釈器に取り込むための吸気管と、希釈ガスを排気するための排気管とは、燃料電池ユニットを燃料電池車両(以下、単に「車両」ともいう。)に搭載する場合のレイアウト上の都合、あるいは省スペース化への対応のため、希釈器に対して水平方向から接続することが好ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、タンク本体に対して吸気管と排気管とが垂直方向から接続されているため、上記貯水タンクを燃料電池車両に搭載する場合に、吸気管と排気管の向きをそれぞれ垂直方向から水平方向に変換するための余分なスペースが必要になる。また仮に、吸気管と排気管をそれぞれ水平方向から貯水タンクに接続したとしても、次のような問題が生じるおそれがある。
吸気管を通して貯水タンクに取り込まれる流体には、カソードオフガスの他に生成水が含まれる。貯水タンクに取り込まれるカソードオフガスは、エアコンプレッサで圧縮された状態のエアである。このため、カソードオフガスは吸気管の一端から貯水タンクの希釈室に向けて勢い良く吹き出す。その際、エアと共に吸気管から取り込まれる生成水の一部は、エアの圧力の影響や表面張力により、貯水タンクの内面を伝って吸気管の接続部位から排気管の接続部位へと移動し、排気管の中に浸入することがある。また、吸気管から取り込まれる生成水がエアの吹き出しによって拡散し、排気管の中に直接入り込むこともある。その結果、希釈ガスと一緒に生成水が燃料電池ユニットの外部に排出される。このように希釈ガスと一緒に生成水が燃料電池ユニットの外部に排出されると、燃料電池ユニットが搭載される燃料電池車両がフォークリフトなどの産業車両の場合には、生成水が車両の下に垂れ流されて工場などの床を濡らしてしまうことになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、省スペースで燃料電池車両に搭載可能であるとともに、排気管への生成水の浸入を抑制することができる燃料電池ユニットの希釈器を提供することにある。
本発明は、燃料電池ユニットの希釈器において、筐体と、筐体の内部を希釈室と気液分離室とに区画する仕切板と、筐体の側壁に水平方向から接続され、生成水とエアを含むガスを気液分離室に取り込む吸気管と、筐体の側壁に水平方向から接続され、希釈室で希釈された水素を含むガスを気液分離室から排出する排気管と、を備え、筐体の側壁は、希釈室に面する内面を有し、排気管の一端は、吸気管の一端よりも内面から気液分離室内に突出する状態で配置されている。
本発明に係る燃料電池ユニットの希釈器において、仕切板は、内面から仕切板までの距離が、吸気管側から排気管側に向かって徐々に大きくなるよう、筐体の側壁に対して傾いて配置されている。
本発明に係る燃料電池ユニットの希釈器において、気液分離室には生成水を分離するための分離孔が設けられ、
分離孔は、筐体の側壁に平行な方向において吸気管よりも排気管に近い位置に配置されている。
本発明によれば、省スペースで燃料電池車両に搭載可能であるとともに、排気管への生成水の浸入を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る希釈器の構成例を示す概略平面図である。 本発明の実施形態に係る希釈器と貯水タンクの位置関係を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る希釈器の機能を説明するための概略平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図1に示すように、燃料電池システムは、燃料電池ユニット11と、この燃料電池ユニット11を制御する制御部12とを備えている。
(燃料電池ユニット)
まず、燃料電池ユニット11の構成について説明する。
燃料電池ユニット11は、燃料電池15を有している。燃料電池15は、複数の燃料電池セル(図示せず)を積層したスタック構造となっている。燃料電池15には、水素供給流路16とエア供給流路17とが接続されている。水素供給流路16は、水素タンク30に貯蔵された水素を燃料電池15へと供給する場合に、水素が流れる流路である。エア供給流路17は、大気中のエアに含まれる酸素を燃料電池15へと供給する場合に、エアが流れる流路である。
水素供給流路16には、第1圧力センサ20と、インジェクタ21と、第2圧力センサ22とが設けられている。水素供給流路16を流れる水素の流れ方向において、第1圧力センサ20は、インジェクタ21の下流側に配置され、第2圧力センサ22は、インジェクタ21の上流側に配置されている。第1圧力センサ20は、インジェクタ21の下流側において、水素供給流路16内の水素の圧力を検出するセンサである。第2圧力センサ22は、インジェクタ21の上流側において、水素供給流路16内の水素の圧力を検出するセンサである。
インジェクタ21は、燃料電池15に水素を供給するものである。インジェクタ21は、図示しないインジェクタバルブを内蔵し、このインジェクタバルブを開閉することにより、燃料電池15に水素を供給する。インジェクタ21は、制御部12に電気的に接続されている。
また、水素供給流路16には、フィルタ25と、レギュレータ26と、第3圧力センサ27と、メインバルブ28と、温度センサ29とが設けられている。フィルタ25は、塵埃などの不純物を捕捉するものである。レギュレータ26は、水素タンク30からメインバルブ28を介して供給される水素の圧力を減圧するものである。第3圧力センサ27は、水素タンク30からメインバルブ28を介して供給される水素の圧力を検出するセンサである。
メインバルブ28は、水素タンク30からの水素の供給を遮断または許容するバルブである。メインバルブ28は、閉状態で水素の供給を遮断し、開状態で水素の供給を許容する。メインバルブ28の開閉動作は制御部12によって制御される。温度センサ29は、メインバルブ28と水素タンク30との間で、水素供給流路16内の温度を検出するセンサである。水素タンク30は、水素を貯蔵するタンクである。水素タンク30には水素補給流路31が接続されている。水素補給流路31は、レセプタクル32から水素タンク30へと補給される水素が流れる流路である。水素補給流路31には2つの逆止弁33,34が設けられている。
一方、エア供給流路17にはエアコンプレッサ37が設けられている。エアコンプレッサ37は、大気中から吸引したエアを圧縮し、この圧縮したエアをエア供給流路17を通して燃料電池15に供給するものである。
また、燃料電池15には、循環流路41と排出流路42とが接続されている。循環流路41は、燃料電池15から排出されるアノードオフガスに含まれる水素を水素供給流路16に戻すための流路である。排出流路42は、燃料電池15から排出されるカソードオフガスを排出するための流路である。
循環流路41には、気液分離器43と水素循環ポンプ44とが設けられている。気液分離器43は、燃料電池15から排出されるアノードオフガスを気体と液体とに分離するものである。水素循環ポンプ44は、気液分離器43によって分離された気体である水素を水素供給流路16へと送り出すものである。水素循環ポンプ44は、制御部12に電気的に接続されている。
排出流路42には希釈器46が設けられている。希釈器46には、燃料電池15から排出されるカソードオフガスが供給される。また、希釈器46には、気液分離器43で気液分離されたアノードオフガスが排気排水弁45を介して供給される。希釈器46は、アノードオフガスに含まれる水素をカソードオフガス(エア)により希釈し、これによって生成される希釈ガスを排気するものである。希釈器46からは排気流路47が延在している。排気流路47は、希釈器46から排気される希釈ガスが流れる流路であり、この排気流路47を通して燃料電池ユニット11の外に希釈ガスが排気される。
貯水タンク48は、希釈器46に接続されている。貯水タンク48は、希釈器46から生成水を受け取って貯めるタンクである。貯水タンク48には水位センサ49が設けられている。水位センサ49は、貯水タンク48に貯められた水の液面高さが所定の高さになったことを検出するセンサである。貯水タンク48内の水は、排水カプラ50を介して排水される。燃料電池ユニット11は以上のように構成されている。
(制御部)
次に、制御部12の構成について説明する。
制御部12は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路などを備えたコンピュータによって構成される。制御部12には、インジェクタ21および水素循環ポンプ44の他に、第1圧力センサ20、第2圧力センサ22、第3圧力センサ27、メインバルブ28、温度センサ29、エアコンプレッサ37、排気排水弁45および水位センサ49が、それぞれ電気的に接続されている(図1の符号A,B,C,D,E,F,G,Hを参照)。これにより、第1圧力センサ20、第2圧力センサ22、第3圧力センサ27、温度センサ29および水位センサ49は、それぞれの検出結果を制御部12に与える。また、インジェクタ21、水素循環ポンプ44、メインバルブ28、エアコンプレッサ37および排気排水弁45は、それぞれ制御部12から与えられる制御指令に基づいて動作する。
上記構成からなる燃料電池システムにおいては、インジェクタ21の駆動によって燃料電池15に供給された水素と、エアコンプレッサ37の駆動によって燃料電池15に供給されたエアに含まれる酸素とが、燃料電池15内で各々の燃料電池セルに分配して供給される。その際、燃料電池セルのアノード側には水素が供給され、燃料電池セルのカソード側には酸素が供給される。これにより、燃料電池セルは、水素と酸素との化学反応によって発電する。
図2は、本発明の実施形態に係る希釈器の構成例を示す概略平面図である。また、図3は、本発明の実施形態に係る希釈器と貯水タンクの位置関係を示す概略斜視図である。
図2および図3に示すように、希釈器46は筐体461を備えている。筐体461は直方体の中空構造を有する。筐体461の内部には仕切板463が設けられている。仕切板463は、筐体461の内部を希釈室465と気液分離室467とに区画している。ただし、希釈室465と気液分離室467とは、所定の隙間を形成する連通部466を介して連通している。筐体461の1つの側壁469には、吸気管71と排気管73とが接続されている。側壁469は、仕切板463との間で気液分離室467を区画すると共に、気液分離室467に面する内面471を有する。
吸気管71および排気管73の各々は、筐体461の側壁469に対して水平方向から接続されている。すなわち、吸気管71と排気管73とは、同じ側壁469に横並びの配列で水平方向から接続されている。吸気管71は、生成水とエアを含むガス(カソードオフガス)を気液分離室467に取り込むための配管である。図1に示す排出流路42は、この吸気管71によって形成される。排気管73は、希釈室465で希釈された水素を含むガス、すなわち希釈ガスを気液分離室467から排出するための配管である。図1に示す排気流路47は、この排気管73によって形成される。
吸気管71の一端71aは気液分離室467内に向けて開口し、排気管73の一端73aも気液分離室467内に向けて開口している。また、吸気管71の一端71aは、側壁469の内面471から突出することなく、その内面471と同じ位置に配置されている。これに対して、排気管73の一端73aは、吸気管71の一端71aよりも側壁469の内面471から気液分離室467内に突出する状態で配置されている。すなわち、排気管73は側壁469を貫通してその一端73aが気液分離室467内に配置されている。側壁469の内面471を基準とする排気管73の突出寸法は、排気管73への生成水の浸入を効果的に抑制するうえでは15mm以上20mm以下に設定することが好ましい。
仕切板463は、筐体461の側壁469に対して傾いて配置されている。ここで、側壁469と直交するX方向(図2参照)において、側壁469の内面471と仕切板463との間の距離Lを規定すると、仕切板463の傾きは、この距離Lが吸気管71側から排気管73側に向かって徐々に大きくなるように設定されている。また、気液分離室467の底部には分離孔75が形成されている。分離孔75は、吸気管71を通して気液分離室467に取り込まれる生成水をカソードオフガスと分離するための孔である。分離孔75は、筐体461の側壁469と平行なY方向において、吸気管71よりも排気管73に近い位置に配置されている。
一方、筐体461の上壁473には、ガス導入管77が接続されている。ガス導入管77は、筐体461の上壁473に対して垂直方向の上側から接続されている。ガス導入管77は、水素を含むアノードオフガスを希釈室465に導入するための配管である。
貯水タンク48は、図3に示すように希釈器46の下に配置されている。貯水タンク48は、生成水を貯めておくためのタンクである。上述した分離孔75は、希釈器46の底部と共に、貯水タンク48の上壁部にも開口している。これにより、気液分離室467に取り込まれた生成水は、分離孔75を通して貯水タンク48に貯められる。貯水タンク48には図示しない排水管が接続されており、この排水管に排水カプラ50(図1を参照)が設けられている。このため、排水カプラ50(図1を参照)を開放すると、貯水タンク48内の生成水が排水管を通して排水される。
続いて、本発明の実施形態に係る希釈器46の機能について説明する。
まず、燃料電池15から排出されるアノードオフガスは、ガス導入管77を通して希釈器46の希釈室465に取り込まれる。また、燃料電池15から排出されるカソードオフガスおよび生成水は、吸気管71を通して希釈器46の気液分離室467に取り込まれる。図4の一点鎖線の矢印は吸気管71を通して気液分離室467と希釈室465とに取り込まれるカソードオフガスの流れを示し、二点鎖線の矢印はガス導入管77を通して希釈室465に取り込まれるアノードオフガスの流れを示し、実線の矢印は排気管73を通して排気される希釈ガスの流れを示している。
気液分離室467に取り込まれたカソードオフガスおよび生成水は、カソードオフガスの主ガスであるエアの圧力により、仕切板463に向かって吹き出す。仕切板463は筐体461の側壁469に対して傾いているため、カソードオフガスおよび生成水は、気液分離室467内において図4の一点鎖線の矢印で示す方向に拡散して流れる。このとき、Y方向において分離孔75を排気管73よりも吸気管71の近くに配置していると、カソードオフガスの勢いに乗って生成水が飛散するときに、生成水の多くが分離孔75の上方を通過してしまう。これに対し、Y方向において分離孔75を吸気管71よりも排気管73に近い位置に配置した場合は、カソードオフガスの勢いに乗って生成水が飛散するときに、生成水の多くが分離孔75の近くに自重で落下する。このため、生成水を効率良く分離孔75に導くことができる。
また、気液分離室467に取り込まれたカソードオフガスは、気液分離室467内を循環しながら、その一部が連通部466を通して希釈室465に流れ込む。また、気液分離室467においては、カソードオフガスの一部が、図4の一点鎖線の矢印で示すように仕切板463の傾きに沿う方向、すなわち排気管73の一端73aから遠ざかる方向に流れる。これにより、仮に仕切板463に当たって跳ね返った生成水の水滴が排気管73の一端73aに向かって飛散した場合でも、排気管73の一端73aから遠ざかる方向に流れるカソードオフガスの流れが、排気管73内への生成水の浸入を妨げる効果、すなわちエアーカーテンの効果を発揮する。このため、仕切板463での跳ね返りに起因する排気管73内への生成水の浸入が抑制される。
一方、希釈室465に取り込まれたアノードオフガス中の水素は、上述のように連通部466を介して希釈室465に流れ込むカソードオフガス(エア)によって希釈される。また、アノードオフガスは、希釈室465から連通部466を介して気液分離室467に流れ込む。このとき、連通部466の隙間を適宜設定することにより、アノードオフガスは少量ずつ気液分離室467に流れ込む。こうして気液分離室467に流れ込むアノードオフガス中の水素は、上述のように気液分離室467内を循環するカソードオフガスによっても希釈され、これによって生成される希釈ガスが排気管73を通して希釈器46の外部に排出される。
ここで、吸気管71を通して気液分離室467に取り込まれる生成水の一部は、アノードオフガスの主ガスであるエアの圧力や、生成水自体に働く表面張力により、側壁469の内面471を伝って吸気管71側から排気管73側へと移動する。本実施形態においては、排気管73の一端73aが吸気管71の一端71aよりも側壁469の内面471から気液分離室467内に突出している。このため、側壁469の内面471を伝って排気管73側へと移動する生成水は、排気管73の突出部分において、いわゆるネズミ返しの原理により移動が妨げられる。このため、排気管73内への生成水の浸入が抑制される。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る希釈器46においては、吸気管71および排気管73をそれぞれ水平方向から筐体461の側壁469に接続しているため、燃料電池ユニット11を燃料電池車両に搭載するときのレイアウトが容易になる。よって、燃料電池ユニット11を省スペースで燃料電池車両に搭載することができる。また、排気管73の一端73aを吸気管71の一端71aよりも側壁469の内面471から気液分離室467内に突出する状態で配置しているため、排気管73への生成水の浸入を抑制することができる。
また、本発明の実施形態においては、筐体461の側壁469に対して仕切板463を所定の向きに傾けて配置しているため、アノードオフガス中の水素を気液分離室467内で効率良く希釈することができる。また、吸気管71から気液分離室467に取り込まれるカソードオフガス(エア)の流れを仕切板463によって所定の向き、すなわち排気管73の一端(開口)73aから遠ざかる方向に導くことにより、排気管73内への生成水の浸入をより確実に抑制することができる。
また、本発明の実施形態においては、Y方向で見たときに分離孔75を吸気管71よりも排気管73に近い位置に配置しているため、吸気管71から気液分離室467へと取り込まれる生成水を効率良く分離孔75に導くことができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
たとえば、上記実施形態においては、希釈器46の筐体461に対してガス導入管77を垂直方向から接続しているが、これに限らず、ガス導入管77を水平方向から接続してもよい。
11 燃料電池ユニット、46 希釈器、71 吸気管、71a 一端、73 排気管、73a 一端、75 分離孔、461 筐体、463 仕切板、465 希釈室、467 気液分離室、469 側壁、471 内面。

Claims (3)

  1. 燃料電池ユニットの希釈器において、
    筐体と、
    前記筐体の内部を希釈室と気液分離室とに区画する仕切板と、
    前記筐体の側壁に水平方向から接続され、生成水とエアを含むガスを前記気液分離室に取り込む吸気管と、
    前記筐体の側壁に水平方向から接続され、前記希釈室で希釈された水素を含むガスを前記気液分離室から排出する排気管と、を備え、
    前記筐体の側壁は、前記希釈室に面する内面を有し、
    前記排気管の一端は、前記吸気管の一端よりも前記内面から前記気液分離室内に突出する状態で配置されている
    ことを特徴とする燃料電池ユニットの希釈器。
  2. 前記仕切板は、前記内面から前記仕切板までの距離が、前記吸気管側から前記排気管側に向かって徐々に大きくなるよう、前記筐体の側壁に対して傾いて配置されている
    請求項1に記載の燃料電池ユニットの希釈器。
  3. 前記気液分離室には前記生成水を分離するための分離孔が設けられ、
    前記分離孔は、前記筐体の側壁に平行な方向において前記吸気管よりも前記排気管に近い位置に配置されている
    請求項1または2に記載の燃料電池ユニットの希釈器。
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