JP2020193284A - 樹脂組成物、樹脂組成物の製造方法および情報処理装置 - Google Patents

樹脂組成物、樹脂組成物の製造方法および情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】剛性および靱性を両立させた樹脂組成物を提供すること。【解決手段】樹脂組成物は、熱可塑性樹脂と、平均粒径が3〜20μmの第1フィラーと、平均粒径が0.1〜1.5μmの第2フィラーと、エラストマーとを有し、第1フィラーの外周縁から2mmの領域は、30〜70体積%がエラストマーであり、5体積%以上が第2フィラーである構造を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂組成物、樹脂組成物の製造方法および情報処理装置に関する。
一般に、家電機器、自動車、OA機器などに使用されている樹脂製品は、射出成形などにより成形されている。近年、環境負担の軽減や、材料コストの低減の観点から、樹脂製品の樹脂材料の使用量を削減することが望まれている。
樹脂材料の使用量を削減する方法として、薄肉成形する方法が知られている。薄肉の樹脂製品は、従来の樹脂製品と比較して剛性および靱性が下がるが、従来の樹脂製品と同様の剛性および靱性が求められる。
樹脂製品の剛性を高めるために、樹脂材料にフィラーを添加した樹脂組成物を用いて成形することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、合成樹脂と、平均粒径が大きい複合フィラーと、平均粒径が小さい混合フィラーと、エラストマーとを有する樹脂組成物が記載されている。特許文献1に記載の樹脂組成物は、合成樹脂と、複合フィラーと、混合フィラーと、エラストマーとが均一となるように混合することで、剛性および靱性を維持している。
特開2002−080631号公報
特許文献1の樹脂組成物を用いた成形品では、複合フィラーおよび混合フィラーの添加により靱性は改善される。しかしながら、成形品に衝撃が加わった場合、混合フィラーの周囲では、クラックが発生してしまい、成形品全体として靱性の向上効率が悪いことがあった。このように、従来の技術は、剛性および靱性を両立させる観点から検討の余地が残されている。
本発明は、剛性および靱性を両立させた樹脂組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、当該樹脂組成物の製造方法および当該樹脂組成物を用いた情報処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための一手段としての樹脂組成物は、熱可塑性樹脂と、平均粒径が3〜20μmの第1フィラーと、平均粒径が0.1〜1.5μmの第2フィラーと、エラストマーとを有し、前記第1フィラーの外周縁から2mmの領域は、30〜70体積%がエラストマーであり、5体積%以上が前記第2フィラーである構造を含む。
上記の課題を解決するための一手段としての樹脂組成物の製造方法は、第1熱可塑性樹脂と、平均粒径が3〜20μmの第1フィラーと、エラストマーとを溶融混練して混練物を得る工程と、前記混練物と、第2熱可塑性樹脂と、平均粒径が0.1〜1.5μmの第2フィラーとを混合した後に、溶融混練して樹脂組成物を得る工程と、を含む。
上記の課題を解決するための一手段としての情報処理装置は、本発明の樹脂組成物による成形品を有する。
本発明によれば、剛性および靱性を両立させた樹脂組成物および当該樹脂組成物を用いた情報処理装置を提供できる。
本発明の実施の形態における樹脂組成物の製造方法の一例を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態における樹脂組成物の製造方法のフローチャートである。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態に係る樹脂組成物は、熱可塑性樹脂と、第1フィラーと、第2フィラーと、エラストマーとを有する。本発明の実施の形態に係る樹脂組成物は、酸変性ポリプロピレンをさらに有していてもよい。
熱可塑性樹脂は、樹脂組成物のベース樹脂である。熱可塑性樹脂は、熱可塑性を有すれば特に限定されない。熱可塑性樹脂の例には、ポリカーボネート、スチレン系の樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系の樹脂、ポリエチレンテレフタラートおよびポリブチレンテレフタラートが含まれる。ポリカーボネートの例には、芳香族ポリカーボネートが含まれる。スチレン系の樹脂の例には、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリスチレン(PS)および耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)が含まれる。熱可塑性樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系の樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂は、1種類を単独で使用してもよいし、2種類以上を併用してもよい。
樹脂組成物中における熱可塑性樹脂の含有量は、樹脂組成物のベース樹脂として機能する観点から、37〜61質量%が好ましい。
第1フィラーは、樹脂組成物の剛性を高める。第1フィラーの形状は、板状でもよいし、フレーク状でもよい。板状の第1フィラーの例には、タルク、マイカが含まれる。板状の第1フィラーは、剛性を向上させる作用が繊維状のフィラーよりも弱いが、溶融混練時に折損しないため、剛性の向上の効果が弱くならない。よって、第1フィラーの形状は、板状が好ましい。第1フィラーの平均粒径は、3〜20μmであり、剛性の向上および靱性の低下のバランスを考慮すると、4〜10μmが好ましい。第1フィラーの平均粒径は、例えば透過型電子顕微鏡で撮像した画像に基づいて測定できる。第1フィラーの平均粒径は、例えば無差別に選択した10個の第1フィラーの最長な長さの平均値である。
樹脂組成物中における第1フィラーの含有量は、10〜25質量%が好ましく、第1フィラーの所望の効果および凝集しやすさの観点から、17〜23質量%がより好ましい。第1フィラーの含有量が10質量%未満の場合、樹脂組成物が所望の剛性を発揮しないおそれがある。第1フィラーの含有量が25質量%超の場合、樹脂組成物の靱性が低下しすぎるおそれがある。
第2フィラーは、樹脂組成物の靱性を高める。第2フィラーの形状は、球状でもよいし、楕円球状でもよい。球状の第2フィラーの例には、炭酸カルシウム、シリカ、水酸化アルミニウムが含まれる。第2フィラーは、炭酸カルシウムが好ましく、脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウムがより好ましい。第2フィラーの平均粒径は、0.1〜1.5μmであり、0.1〜0.8μmが好ましい。第2フィラーの平均粒径は、例えば透過型電子顕微鏡で撮像した画像に基づいて測定できる。第2フィラーの平均粒径は、例えば無差別に選択した10個の第2フィラーの最長な長さの平均値である。第2フィラーの形状が球状の場合、第2フィラーの平均粒径は、直径の平均値である。また、第2フィラーの形状が楕円球状の場合、第2フィラーの平均粒径は、楕円の長径の平均値である。
脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウムは、脂肪酸を含む表面処理剤によって表面処理することによって、その表面に表面処理剤の残基の層が形成される。ここで「表面処理剤の残基の層」とは、第2フィラーと化学結合した後の表面処理剤における反応性基以外の構造を言う。
表面処理剤は、第2フィラーを表面処理する観点から、第2フィラーに対して高い反応性を示すことが好ましい。また、表面処理剤は、第2フィラーがエラストマーとよく混ざり合う観点から、エラストマーに対する相溶性が高いことが好ましい。また、表面処理剤は、凝集することを抑制する観点から、熱可塑性樹脂に対する反応性が低いことが好ましい。具体的には、表面処理剤と、熱可塑性樹脂とが反応してしまうと、後述する混練物を得る工程において、熱可塑性樹脂のポリマーと、第2フィラーの表面との間で結合が生じてしまう。これにより、樹脂組成物を得る工程において、混練物と、追加した熱可塑性樹脂とが混ざりにくくなり、凝集してしまうおそれがある。
表面処理剤は、第2フィラーと反応するための反応性基を含む反応性基部と、その他の非反応部とを有する。表面処理剤における反応性基は、第2フィラーと反応して、第2フィラーの表面に化学的に結合できれば特に限定されない。表面処理剤における反応性基の例には、カルボキシル基、シラノール基が含まれる。
前述したように、表面処理剤は、熱可塑性樹脂と反応しないことが好ましい。よって、表面処理剤における非反応部は、熱可塑性樹脂に対する反応性が低ければ特に限定されない。非反応部は、使用する熱可塑性樹脂に応じて適宜設定できる。表面処理剤における非反応部は、アルキル基を有することが好ましい。アルキル基の例には、炭素数が16〜17個のアルキル基が含まれる。アルキル基は、不飽和結合を有していてもよいし、不飽和結合を有していなくてもよい。表面処理剤の例には、脂肪酸、シランカップリング剤が含まれる。脂肪酸の例には、ステアリン酸、オレイン酸が含まれる。
樹脂組成物中における第2フィラーの含有量は、10〜15質量%が好ましい。樹脂組成物中における第1フィラーに対する第2フィラーの含有量は、50質量%以上が好ましい。樹脂組成物中における第1フィラーに対する第2フィラーの含有量は、100質量%以下であることが好ましい。
エラストマーは、熱可塑性を有するとともに常温で弾性を示す高分子化合物である。エラストマーは、一層構造でもよいし、二層構造でもよい。二層構造の例には、コア・シェル構造を含む。「コア・シェル構造」とは、中心に位置するコア部(ゴム部)と、コア部の周りに配置されたシェル部(グラフト層)とを有する構造を意味する。ゴム部を構成する重合体は、公知の重合体を適用できる。ゴム部を構成する重合体の例には、ブタジエン、イソプレン、シロキサン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの重合体が含まれる。
シェル部(グラフト層)を構成する重合体は、アクリル系またはスチレン系の重合体が好ましい。すなわち、エラストマーの表面構造は、アクリル系またはスチレン系が好ましい。これは、エラストマーが第1フィラー、第2フィラーおよび熱可塑性樹脂と高い相溶性を有することが好ましいためである。アクリル系またはスチレン系の重合体の例にはポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、またはそれらの共重合体、スチレンおよびブタジエンの共重合体が含まれる。シェル部を構成する重合体は、スチレンおよびブタジエンの共重合体が好ましい。
エラストマーの例には、タフテック(登録商標)Mシリーズ、Hシリーズ、Sシリーズ(旭化成株式会社)、および、メタブレン(登録商標)シリーズS−2100、SX−006、C−223Aなど(三菱レイヨン株式会社)が含まれる。エラストマーは、1種類を単独で使用してもよいし、2種類以上を併用してもよい。
樹脂組成物中におけるエラストマーの含有量は、6〜15質量%が好ましく、8〜12質量%がより好ましい。樹脂組成物中におけるエラストマーの含有量が6質量%未満の場合、靱性の効果が発揮されないおそれがある。一方、樹脂組成物中におけるエラストマーの含有量は15質量%超の場合、剛性が低下してしまい、第1フィラーを添加することによる効果が低下するおそれがある。
第1フィラーの外周縁から2mmの領域は、30〜70体積%がエラストマーである構造を含み、剛性と靱性の両方を効果する観点から、30〜60体積%がエラストマーである構造を含むことが好ましい。エラストマーが多すぎる場合、第1フィラーの硬さが熱可塑性樹脂に伝わらず、剛性が低下することがある。一方、エラストマーが少なすぎる場合、衝撃時の第1フィラー周辺に集中した応力を緩和しきれず、かつ第1フィラー周辺での小さい空隙(ボイド)へのポリマー鎖の拡散も促進されず、靱性が低下することがある。
第1フィラーの外周縁から2mmの領域は、5体積%以上が第2フィラーであり、8体積%以上が第2フィラーであることが好ましい。第2フィラーが少なすぎると、衝撃時に生じる小さい空隙(ボイド)が少なすぎて衝撃を吸収しにくくなり、靱性が低下することがある。第1フィラーの外周縁から2mmの領域は、30体積%未満が第2フィラーであることが好ましく、15体積%未満がより好ましい。第2フィラーが多すぎると、相対的に熱可塑性樹脂が減少し剛性が発揮しにくいことがある。
このような樹脂組成物内の構造は、例えば以下の方法で特定できる。まず、樹脂組成物の成形品をミクロトームにより薄片を作製し、電子顕微鏡により1000倍の倍率の画像を得る。そして、得られた画像における形状、大きさおよびコントラストにより、熱可塑性樹脂、フィラー(第1フィラーおよび第2フィラー)、エラストマーおよび酸変性ポリプロピレンの種類および位置を特定できる。また、得られた画像を小型汎用画像処理解析システム(ルーゼックス;株式会社ニコレ)により解析する。得られた画像を所定の閾値で二値化処理した処理画像における面積比率により、熱可塑性樹脂、フィラーおよびエラストマーの含有量を測定できる。なお、面積比率と、体積比率とは、比例するため、得られた画像の面積比率から、樹脂組成物における体積比率を推定できる。
酸変性ポリプロピレンは、各成分の相溶化剤として機能する。樹脂組成物に酸変性ポリプロピレンを添加することにより、後述する混練物を得る工程において、第1フィラーおよびエラストマーの接着が強くなる。また、樹脂組成物を得る工程において、第1フィラーおよびエラストマーの凝集体が壊れにくくなる。結果的に、使用時の応力が凝集体の部分に集中し、当該部分が破壊されることにより、エラストマーが第1フィラーの周囲に局在しつつ、第1フィラーを熱可塑性樹脂に分散させる事ができる。
酸変性ポリプロピレンは、例えば酸基を含有するラジカル反応性モノマーと、酸基を含有しないラジカル反応性モノマーとによってポリプロピレンが変性された変性ポリプロピレンである。
酸変性ポリプロピレン中において、酸基を含有するラジカル反応性モノマーに由来する構成単位は0.6〜5.0質量%が好ましく、酸基を含有しないラジカル反応性モノマーに由来する構成単位は0.03〜3.0質量%が好ましい。
樹脂組成物は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、熱可塑性樹脂、第1フィラー、第2フィラーおよびエラストマー以外の他の成分をさらに含有していてもよい。他の成分の例には、着色剤、紫外線吸収剤が含まれる。これらの他の成分の樹脂組成物における含有量は、本実施の形態の効果とともに、他の成分による効果が得られる範囲において適宜に決めることができる。
次に、樹脂組成物の製造方法について説明する。図1は、本実施の形態における樹脂組成物の製造方法の模式図である。図2は、本実施の形態における樹脂組成物の製造方法のフローチャートである。
図1および図2に示されるように、本実施の形態に係る樹脂組成物20の製造方法は、混練物10を得る工程(S110;第1工程)と、樹脂組成物20を得る工程(S120;第2工程)と、を含む。
混練物10を得る工程(S110)では、第1熱可塑性樹脂1と、平均粒径が3〜20μmの第1フィラー2と、エラストマー3とを溶融混練して、混練物10を得る。第1熱可塑性樹脂組成物は、前述の熱可塑性樹脂組成物を使用できる。
混練物10を得る工程では、第1熱可塑性樹脂1と、第1フィラー2と、エラストマー3との総量を100質量%としたとき、第1熱可塑性樹脂1の含有量は40質量%以上であり、第1フィラー3の含有量は30質量%以上40質量%以下であり、エラストマー3の含有量は10質量%以上が好ましい。また、エラストマーの含有量は、樹脂組成物における構造のバランスを考慮すると、25質量%以下が好ましい。
溶融混練する方法は、特に限定されない。溶融混練する方法の例には、一軸の溶融混練機を用いる方法や、二軸の溶融混練機を用いる方法が含まれる。混練物を得る工程における溶融混練の条件は、第1熱可塑性樹脂1、第1フィラー2およびエラストマー3の種類と、これらの組成比とによって適宜設定できる。混練物10は、公知の方法によって、公知の形態に成形される。例えば、混練物10は、ペレダイサーによってペレットに成形されてもよいし、公知の装置でフレークに成形されてもよいし、これらの粉砕物に成形されてもよい。
樹脂組成物20を得る工程(S120;第2工程)では、混練物10と、第2熱可塑性樹脂4と、平均粒径が0.1〜1.5μmの第2フィラー5とを混合した後に、溶融混練して樹脂組成物20を得る。第2熱可塑性樹脂組成物は、前述の熱可塑性樹脂組成物を使用できる。第1熱可塑性樹脂および第2熱可塑性樹脂は、同じ種類の樹脂でもよいし、異なる種類の樹脂でもよい。
混練物10と、第2熱可塑性樹脂4と、第2フィラー5との混合は、これらが一様な組成物となるのに十分な程度に混合されればよい。混練物10と、第2熱可塑性樹脂4と、第2フィラー5との混合は、材料を混合する通常の方法で行うことができる。混合は、ドライブレンドであり、例えばタンブラーを用いて行うことができる。ここで、「ドライブレンド」とは、溶剤などの媒体を使用せずに材料を直接混ぜ合わせて混合する方法を意味する。
樹脂組成物20を得る工程における溶融混練の条件は、樹脂材料を用いる通常の条件で行うことができる。溶融混練の条件は、混練物10の組成、第2熱可塑性樹脂4および第2フィラー5の種類などに応じて適宜に決定できる。
なお、混練物10を得る工程または樹脂組成物20を得る工程では、酸変性ポリプロピレンをさらに添加してもよい。混練物10を得る工程において、酸変性ポリプロピレンを添加する場合には、第1熱可塑性樹脂1、第1フィラー2、エラストマー3とともに、酸変性ポリプロピレンを添加して、溶融混練すればよい。また、樹脂組成物20を得る工程において、酸変性ポリプロピレンを添加する場合には、混練物10と、第2熱可塑性樹脂4と、第2フィラー5とともに、酸変性ポリプロピレンを添加して、混合した後に溶融混練すればよい。酸変性ポリプロピレンは、混練物10を得る工程で添加することが好ましい。この場合、第1熱可塑性樹脂と、第1フィラーと、エラストマーとの総量を100質量%としたとき、酸変性ポリプロピレンの含有量は10質量%以下が好ましい。また、当該酸変性ポリプロピレンの含有量は、1質量%以上が好ましい。
得られた樹脂組成物が剛性および靱性を高い基準で両立できる理由は、以下のように考えられる。樹脂組成物は、フィラー(第1フィラー)が添加されることにより剛性が高くなる。一方、樹脂組成物は、使用時の応力がフィラー(第1フィラー)の周辺に集中することにより生じるクラッキングによって靱性が低下する。また、樹脂組成物は、エラストマーを添加することにより靱性が高くなるが、柔らかくなるため剛性が低下する。
このように、本実施の形態では、樹脂組成物中にフィラーおよびエラストマーを含むため、フィラーの周辺にエラストマーが配置された構造が局在する。これにより、樹脂組成物が柔らかくなることを防ぎつつ、クラッキングを抑制して靱性を高くすることができる。
しかしながら、フィラーをエラストマーで取り囲んでしまうと、フィラーを添加することによる剛性が発現しない。フィラーからの応力を伝達する必要があるため、エラストマーの添加量には限度がある。
本実施の形態では、平均粒径が大きい第1フィラーと、平均粒径が小さい第2フィラーとを含んでいる。平均粒径が大きい第1フィラーは、剛性を高くすることに寄与する。第1フィラーおよびエラストマーが配置された領域に第2フィラーが適量存在することで、第1フィラーの添加により生じるクラッキングを抑制する効果が増大する相乗効果が生じる。また、第2フィラーは、熱可塑性樹脂部分の剛性を落とさず靱性を高くすることができる。これによって、高い基準で、剛性および靱性を両立できる。
第2フィラーが添加された樹脂組成物では、使用時の衝撃により、熱可塑性樹脂から第2フィラーが剥がれて小さい空隙(ボイド)が生じる。樹脂組成物は、この小さい空隙に歪みにより応力が吸収されることで、大きく変形できる。使用時の衝撃による大きな変形で第1フィラーの周辺に応力が集中し、クラッキングが生じて靱性が低下するが、エラストマーの添加による柔軟性の向上と、熱可塑性樹脂およびエラストマーの界面の延性化によって歪みを吸収する。
本実施の形態では、第1熱可塑性樹脂、第1フィラーおよびエラストマーを溶融混練することで、第1フィラーおよびエラストマーが高濃度で接触することにより、第1フィラーの周りにエラストマーが局在し、第1フィラーは凝集状態になる。そして、この混練物と、第2熱可塑性樹脂と、第2フィラーとを混練する際、当該凝集部分に第2フィラーが衝突して凝集部分を部分的に破壊する。このとき、柔軟性がある熱可塑性樹脂の領域よりも、硬くてもろい凝集部分の方が乖離しやすい。この効果により、第1フィラーの周辺にエラストマーを局在させ、かつ第1フィラーを樹脂組成物に分散できると考えられる。
以上のように、本実施の形態に係る樹脂組成物は、第1フィラーおよびエラストマーの凝集体が熱可塑性樹脂中に分散し、かつ当該凝集体の周囲に第2フィラーが局在している。よって、樹脂組成物の剛性および靱性を高い水準で維持できる。
以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
(第1工程)
ポリプロピレン(第1熱可塑性樹脂)と、タルク(第1フィラー)と、水添スチレン系熱可塑性エラストマー(エラストマー)と、無水マレイン酸変性ポリプロピレン(酸変性ポリプロピレン)を質量比で40:38:19:3となるように混合し、二軸混練機(HYPERKTX−30;株式会社神戸製鋼所)を用いてシリンダー温度200℃、スクリュー回転数250rpmで溶融混練した。溶融混練物をペレダイサーで切断して、直径2〜3mm程度、長さ3〜4mm程度の円筒状のペレットとして、混練物を得た。
第1熱可塑性樹脂としてのポリプロピレンは、「J715M(株式会社プライムポリマー)」を使用した。第1フィラーとしてのタルクは、「ミクロエース P−3(日本タルク株式会社)」を使用した。エラストマーとしての水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)は、「タフテック(登録商標) H1052(旭化成株式会社)」を使用した。酸変性ポリプロピレンとしての無水マレイン酸変性ポリプロピレンは、「リケイド MG−400P(理研ビタミン株式会社)」を使用した。
(第2工程)
得られた混練物100質量部と、ポリプロピレン(第2熱可塑性樹脂)69質量部と、脂肪酸表面処理された炭酸カルシウム(第2フィラー)19質量部とをタンブラーによってドライブレンドし、これらのペレットの混合物を得た。得られたペレットの混合物を、二軸混練機を用いてシリンダー温度200℃、スクリュー回転数250rpmで溶融混練した。樹脂組成物中における熱可塑性樹脂(第1熱可塑性樹脂および第2熱可塑性樹脂)と、第1フィラーと、第2フィラーと、エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとの質量比が57:20:10:10:3であった。
第2熱可塑性樹脂としてのポリプロピレンは、第1工程と同様のポリプロピレンを使用した。第2フィラーとしての脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウムは、「カルシーズ P(神島化学工業株式会社)」を使用した。
[実施例2]
実施例1の第2工程において、熱可塑性樹脂(第1熱可塑性樹脂および第2熱可塑性樹脂)と、第1フィラーと、第2フィラーと、エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとの質量比が37:30:15:15:3となるように、第2熱可塑性樹脂と、第2フィラーとを混合し、溶融混練したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の樹脂組成物2を得た。
[実施例3]
実施例1の第1工程において、第1熱可塑性樹脂と、第1フィラーと、エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとの質量比を40:44:13:3に変更し、第2工程において、熱可塑性樹脂(第1熱可塑性樹脂および第2熱可塑性樹脂)と、第1フィラーと、第2フィラーと、エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとの質量比が61:20:10:6:3となるように、第2熱可塑性樹脂と、第2フィラーとを混合し、溶融混練したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の樹脂組成物3を得た。
[実施例4]
実施例1の第1工程において、第1熱可塑性樹脂としてポリカーボネートを使用し、かつ溶融混練時のシリンダー温度を270℃に変更し、第2工程において、第2熱可塑性樹脂としてポリカーボネートを使用し、溶融混練時のシリンダー温度を270℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の樹脂組成物4を得た。第1熱可塑性樹脂および第2熱可塑性樹脂としてのポリカーボネートは、いずれも「Calibre301−10(住化スタイロンポリカーボネート株式会社)」を使用した。
[実施例5]
実施例1の第1工程において、第1フィラーとしてガラスフレークを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の樹脂組成物5を得た。
[実施例6]
実施例1の第2工程において、第2フィラーとして表面処理していないシリカを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例6の樹脂組成物6を得た。第2フィラーとしてのシリカは、「SO−C2(アドマテックス株式会社)」を使用した。
[実施例7]
実施例1の第1工程において、エラストマーとしてMMA−Buを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例7の樹脂組成物7を得た。エラストマーとしてのMMA−Buは、「メタブレン C−223A(三菱ケミカル株式会社)」を使用した。
[実施例8]
実施例1の第1工程において、酸変性ポリプロピレンを添加せず、第1熱可塑性樹脂と、第1フィラーと、エラストマーとの質量比で40:40:20となるように混合し、第2工程において、熱可塑性樹脂と、第1フィラーと、第2フィラーと、エラストマーとの質量比が60:20:10:10となるように、第2熱可塑性樹脂と、第2フィラーとを混合し、溶融混練したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例8の樹脂組成物8を得た。
[実施例9]
実施例1の第1工程において、第1熱可塑性樹脂と、第1フィラーと、エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとの質量比を30:45:22:3に変更し、第2工程において、熱可塑性樹脂(第1熱可塑性樹脂および第2熱可塑性樹脂)と、第1フィラーと、第2フィラーと、エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとの質量比が57:20:10:10:3となるように、第2熱可塑性樹脂と、第2フィラーと、酸変性ポリプロピレンとを混合し、溶融混練したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例9の樹脂組成物9を得た。
[実施例10]
実施例1の第1工程において、酸変性ポリプロピレンを添加せず、第1熱可塑性樹脂と、第1フィラーと、エラストマーとの質量比を40:40:20変更し、第2工程において、熱可塑性樹脂(第1熱可塑性樹脂および第2熱可塑性樹脂)と、第1フィラーと、第2フィラーと、エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとの質量比が57:20:10:10:3となるように、第2熱可塑性樹脂と、第2フィラーと、酸変性ポリプロピレンとを混合し、溶融混練したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例10の樹脂組成物10を得た。
[比較例1]
質量比が57:20:10:10:3となるように、熱可塑性樹脂と、第1フィラーと、第2フィラーと、エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとを混合し、二軸混練機(HYPERKTX−30;株式会社神戸製鋼所)を用いてシリンダー温度200℃、スクリュー回転数250rpmで溶融混練し、溶融混練物をペレダイサーで切断して、直径2〜3mm程度、長さ3〜4mm程度の円筒状のペレットとして、比較例1の樹脂組成物11を得た。
[比較例2]
実施例1の第1工程において、第1フィラーとして平均粒径が30μmのタルクを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の樹脂組成物12を得た。
[比較例3]
実施例1の第1工程において、第2フィラーとして0.05μmのシリカ(NAX50;AEROSIL社)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例3の樹脂組成物13を得た。
[比較例4]
比較例1において、熱可塑性樹脂としてPCを使用したこと以外は、比較例1と同様にして、比較例4の熱可塑性樹脂14を得た。
第1フィラーの外周縁から2mmの領域のエラストマーおよび第2フィラーの占有率は、各樹脂組成物の成形品をミクロトームにより薄片を作製し、電子顕微鏡により1000倍の倍率の画像を得た。そして、得られた画像における形状、大きさおよびコントラストにより、熱可塑性樹脂、フィラー(第1フィラーおよび第2フィラー)、エラストマーおよび酸変性ポリプロピレンを特定した。また、得られた画像を小型汎用画像処理解析システム(ルーゼックス;株式会社ニコレ)により解析した。得られた画像を所定の閾値で二値化処理した処理画像における面積比率により、熱可塑性樹脂、フィラーおよびエラストマーの含有量(占有率)を測定した。
樹脂組成物1〜10(実施例1〜10)、樹脂組成物11〜14(比較例1〜4)の材料と、各組成比を表1および表2に示す。
Figure 2020193284
Figure 2020193284
[評価]
(剛性の評価)
樹脂組成物1〜10(実施例1〜10)および樹脂組成物11〜14(比較例1〜4)のそれぞれについて、JIS K 7171に準拠して曲げ試験を実施して、曲げ強度を測定した。そして、樹脂組成物の剛性を下記の基準により評価した。「◎」、「○」および「△」を適合と判定した。
(1)熱可塑性樹脂がPPの場合
◎:2500MPa以上
○:2000MPa以上2500MPa未満
△:1500MPa以上2000MPa未満
×:1500MPa未満
(2)熱可塑性樹脂がPCの場合
◎:3000MPa以上
○:2500MPa以上3000MPa未満
△:2000MPa以上2500MPa未満
×:2000MPa未満
(靱性の評価)
樹脂組成物1〜10(実施例1〜10)および樹脂組成物11〜14(比較例1〜4)のそれぞれについて、JIS K 7110に準拠してIzod衝撃試験を実施して、衝撃強度を測定した。そして、樹脂組成物の靱性を下記の基準により評価した。「◎」、「○」および「△」を適合と判定した。
(1)熱可塑性樹脂がPPの場合
◎:20KJ/m以上
○:15KJ/m以上20KJ/m 未満
△:10KJ/m以上15KJ/m未満
×:10KJ/m未満
(2)熱可塑性樹脂がPCの場合
◎:30KJ/m以上
○:20KJ/m以上30KJ/m未満
△:15KJ/m以上20 未満
×:15KJ/m未満
樹脂組成物1〜10(実施例1〜10)および樹脂組成物11〜14(比較例1〜4)の測定値および評価結果を表3に示す。
Figure 2020193284
表3に示されるように、樹脂組成物1〜10(実施例1〜10)は、剛性および靱性のいずれもが十分なことがわかる。
これに対して、樹脂組成物11(比較例1)および樹脂組成物14(比較例4)は、靱性が不十分であった。これは、熱可塑性樹脂(第1熱可塑性樹脂および第2熱可塑性樹脂)、フィラー(第1フィラーおよび第2フィラー)およびエラストマーを一括して溶融混練したため、第1フィラーの表面にエラストマーが配置しなかったためと考えられる。樹脂組成物12(比較例2)では、靱性が不十分であった。これは、第1フィラーの平均粒径が大きすぎたためと考えられる。樹脂組成物12(比較例3)では、剛性および靱性が不十分であった。これは、第2フィラーの平均粒径が小さすぎたため、靱性低下の機能を発揮しなかったためと考えられる。
本発明によれば、剛性および靱性を両立した樹脂組成物が得られる。よって、本発明によれば、樹脂組成物の生産性のさらなる向上と、その製造に伴う環境への負荷のさらなる低減との両立が期待される。
1 第1熱可塑性樹脂
2 第1フィラー
3 エラストマー
4 第2熱可塑性樹脂
5 第2フィラー
10 混練物
20 樹脂組成物

Claims (11)

  1. 熱可塑性樹脂と、平均粒径が3〜20μmの第1フィラーと、平均粒径が0.1〜1.5μmの第2フィラーと、エラストマーとを有し、
    前記第1フィラーの外周縁から2mmの領域は、30〜70体積%がエラストマーであり、5体積%以上が前記第2フィラーである構造を含む、
    樹脂組成物。
  2. 前記樹脂組成物中における前記第1フィラーの含有量は、10〜25質量%であり、
    前記樹脂組成物中における前記第1フィラーに対する前記第2フィラーの含有量は、50質量%以上である、
    請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン系の樹脂である、請求項1または請求項2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記第1フィラーは、タルクまたはマイカである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  5. 前記第2フィラーは、脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウムである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  6. 前記エラストマーは、スチレンおよびブタジエンの共重合体である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  7. 酸変性ポリプロピレンをさらに有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  8. 第1熱可塑性樹脂と、平均粒径が3〜20μmの第1フィラーと、エラストマーとを溶融混練して混練物を得る工程と、
    前記混練物と、第2熱可塑性樹脂と、平均粒径が0.1〜1.5μmの第2フィラーとを混合した後に、溶融混練して樹脂組成物を得る工程と、
    を含む、
    樹脂組成物の製造方法。
  9. 前記混練物を得る工程では、前記第1熱可塑性樹脂と、前記第1フィラーと、前記エラストマーとの総量を100質量%としたとき、前記第1熱可塑性樹脂の含有量が40質量%以上であり、前記第1フィラーの含有量が30質量%以上40質量%以下であり、前記エラストマーの含有量が10質量%以上である、請求項8に記載の樹脂組成物の製造方法。
  10. 前記混練物を得る工程では、前記第1熱可塑性樹脂と、前記第1フィラーと、前記エラストマーと、酸変性ポリプロピレンとを含み、
    前記第1熱可塑性樹脂と、前記第1フィラーと、前記エラストマーとの総量を100質量%としたとき、酸変性ポリプロピレンの含有量が10質量%以下である、
    請求項9に記載の樹脂組成物の製造方法。
  11. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂組成物による成形品を有する、情報処理装置。
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