JP2020187641A - 撮影機器付き装飾物品、認証システム - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラなどの撮影機器が観察者から視認されにくく、高精度な画像又は映像を撮影可能であり、かつ、意匠性にも優れた撮影機器付き装飾物品を提供する。【解決手段】撮影機器付き装飾物品100であって、絵柄部22と、絵柄部22の非形成部である透過部24と、を有する装飾層20と、装飾層20の背面側に配置された撮影機器2と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮影機器付き装飾物品、及び、撮影機器付き装飾物品を有する認証システムに関する。
マンション、オフィス等の施設の入退場口や、車両等の内部又は外部や、スマートフォン、タブレット等の電子デバイスなどにおいて、セキュリティ管理又は娯楽を目的として、小型のカメラによる人物の撮影が行われることがある。また、このカメラによる撮影から得られた画像は、施設、車両又は電子デバイスなどにおける認証システムにおいて用いられることがある。このような認証システムでは、撮影により得られた画像と予め登録された画像とを照合し、カメラにより撮影された人物が登録された正規の利用者であるか否かを自動的に判断する。
例えば、特許文献1には、車両の内部において、座席と対面する位置に設置されたカメラによる撮影から得られた画像に基づいて、カメラにより撮影された人物が予め登録された正規の乗員であるか否かを判別し、正規の乗員でない場合には、その旨を警告したり車両の駆動を不可能にしたりする車両用顔認証システムが開示されている。
従来、このような目的で設置されるカメラは外部に露出しており、美観を損ねたり、カメラがあることが不正利用者から一目瞭然であることでセキュリティ上の懸念を生じたりするという問題があった。この問題に対処するものとして、特許文献2には、カメラの前面にハーフミラーを配置することが開示されており、特許文献3には、カメラの前面に光学的に制御された複数の機能層を有する加飾シートを配置することが開示されている。
特開2005−202786号公報 特開平5−161039号公報 国際公開第2018/212347号
特許文献2及び3は、カメラを観察者に視認されにくくするための手段を開示する。しかし、これらの手段には、デザインに制約が生じたり、特殊なシートの構造が必要となることから製造コストが高くなったりするという問題がある。さらに、これらの手段のように、カメラの前面に透明性の低いものを配置した場合、カメラによる撮影から得られる画像又は映像が、鮮明性の低いものとなったり、色彩が変化したものとなったりするという問題がある。特に認証システムとしての使用を想定した場合には、高精度な画像又は映像を取得することが求められる。
本発明は、上記の点に鑑み、カメラなどの撮影機器が観察者から視認されにくく、高精度な画像又は映像を撮影可能であり、かつ、意匠性にも優れた、撮影機器付き装飾物品、及び、この撮影機器付き装飾物品を用いた認証システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の撮影機器付き装飾物品は、絵柄部と、前記絵柄部の非形成部である透過部と、を有する装飾層と、前記装飾層の背面側に配置された撮影機器と、を有する。前記装飾層は、前記絵柄部と前記撮影機器との間に配置された遮蔽部を有し、前記透過部は、前記絵柄部及び前記遮蔽部の非形成部であってもよい。
前記撮影機器付き装飾物品は、前記撮影機器の撮影対象に光を照射する光源を有するものであってもよい。前記撮影機器は、赤外線カメラであり、前記光源は、赤外線を発するものであってもよい。
前記撮影機器付き装飾物品は、前記装飾層の背面側に配置され、画像光を発する表示機器を有し、前記装飾層が、前記透過部を通して前記表示機器からの画像光を表示する画像表示面を有するものであってもよい。
本発明の認証システムは、前記撮影機器付き装飾物品と、前記撮影機器により撮影された像と予め登録された像とを照合判定する判定手段と、を有する。また、前記認証システムは、前記撮影機器付き装飾物品と、前記撮影機器により撮影された像と予め登録された像とを照合判定する判定手段と、を有し、前記表示機器は、前記判定手段における照合判定の結果を表示するものであってもよい。
本発明によれば、カメラなどの撮影機器が観察者から視認されにくく、高精度な画像や又は映像を撮影可能であり、かつ、意匠性にも優れた、撮影機器付き装飾物品及び認証システムを提供することができる。
本実施形態の撮影機器付き装飾物品を概略的に示す側面図である。 本実施形態の撮影機器付き装飾物品を概略的に示す正面図である。 本実施形態の認証システムを概略的に示す側面図である。 変形例の撮影機器付き装飾物品を概略的に示す側面図である。 変形例の撮影機器付き装飾物品を概略的に示す正面図であり、画像を表示していない状態を示すものである。 変形例の撮影機器付き装飾物品を概略的に示す正面図であり、画像を表示している状態を示すものである。 変形例の認証システムを概略的に示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。なお、図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜、縮尺及び縦横の寸法比などを、実物のそれらから変更し誇張している。
なお、以下の説明における「層」、「シート」及び「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて互いから区別されるものではない。例えば「シート」という用語は、層或いはフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。
また、以下の説明において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
本実施形態の撮影機器付き装飾物品100及び認証システム200について説明する。
図1は、本実施形態の撮影機器付き装飾物品100を概略的に示す側面図である。図2は、本実施形態の撮影機器付き装飾物品100を概略的に示す正面図である。
本実施形態の撮影機器付き装飾物品100は、装飾物品本体1と、装飾物品本体1の背面側に配置された撮影機器2と、を有している。図1に示す例では、撮影機器付き装飾物品100は、装飾物品本体1を保持する筐体(破線部分)をさらに有しており、装飾物品本体1と筐体とによって、撮影機器付き装飾物品100の外輪郭が構成されている。この撮影機器2は、撮影機器付き装飾物品100の外部の撮影対象Oを撮影する。本明細書においては、装飾物品本体1又は撮影機器付き装飾物品100の撮影対象Oの側を正面側とし、その反対側を背面側とする。
撮影機器付き装飾物品100は、撮影機器付き装飾物品100の外部又は内部に設けられた制御部90により制御される。制御部90は、撮影機器付き装飾物品100と外部機器(図示せず)との間での信号のやりとりを管理統制して、撮影機器付き装飾物品100を制御する。図1に示す例では、撮影機器付き装飾物品100の外部に制御部90が設けられているが、撮影機器付き装飾物品100の内部に制御部90が設けられていてもよい。
撮影機器2は、撮影を行うための機器である。撮影機器2は、装飾物品本体1の背面側に配置されており、装飾物品本体1の正面側の撮影対象Oを撮影する。この撮影機器2としては、一般的なカメラを用いることができる。撮影機器2によって撮影できる像は、静止画であっても、動画であっても、その両方であってもよい。また、撮影機器2は、赤外線カメラであってもよく、通常のカメラと赤外線カメラとを切り替えて用いることができるものであってもよい。
装飾物品本体1は、装飾が施された板状の物品である。装飾の態様については、特に限定されず、木目調、大理石調、幾何学模様、カーボン調、ストライプ、水玉などの模様を有するものであってもよいし、単色無地のものであってもよい。装飾物品本体1は、例えば、マンション、オフィス等の施設の入退場口の壁材又はパネルや、車両等の内装部材又は外装部材や、スマートフォン、タブレット等の電子デバイスなどである。
装飾物品本体1は、基体10と、基体10の上に積層された装飾層20と、を有する。
基体10は、光を透過する透明な板状の部材により構成されており、装飾物品本体1の支持基体としての役割を有する。基体10は撮影対象からの光が撮影機器に到達する経路でもあるため、透明性を有する必要があるが、撮影される像に影響を及ぼさない範囲であれば着色透明であってもよい。基体10は平面的な板状であってもよいし、二次元や三次元的な曲面を有するものであってもよい。基体10としては、光を透過し、装飾物品本体1に求められる形状に成形でき、装飾層20を適切に積層し得るものであればいかなる材料でもよいが、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、アクリル樹脂、無機ガラスなどを挙げることができる。基体10の厚さは、例えば、1mm以上、10mm以下である。
装飾層20は、基材フィルム21と、基材フィルム21上に設けられた絵柄部22及び遮蔽部23と、絵柄部22及び遮蔽部23の非形成部である透過部24と、基体10に接着する接着層25と、を有する。装飾層20は、基材フィルム21と、基材フィルム21上に設けられた絵柄部22及び遮蔽部23と、絵柄部22及び遮蔽部23の非形成部である透過部24と、を有する加飾シートが、接着層25を介して、又は、直接に、基体10に積層されたものであってもよい。
基材フィルム21は、基材フィルム21上に設けられた絵柄部22及び遮蔽部23を適切に支持する。基材フィルム21は可視光を透過する透明なフィルムであり、撮影機器2による像の撮影に大きな影響を及ぼさない範囲であれば着色透明であってもよい。基材フィルム21は、例えば、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、メタクリル酸メチル−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(MABS、透明ABS)などからなるフィルムが挙げられる。基材フィルム21の厚みとしては、例えば、10μm以上500μm以下である。
絵柄部22は、装飾物品本体1が表示する絵柄を表示する。絵柄部22が表示する絵柄としては特に限定されず、木目調、大理石調、幾何学模様、カーボン調、ストライプ、水玉などの模様を有するものであってもよいし、単色無地からなるものであってもよい。絵柄部22は、例えば、顔料、染料などの各種の着色剤と、各種のバインダー樹脂を含むインキにより形成される。また、絵柄部22は、蒸着、スパッタリング等の手段で形成される金属薄膜であってもよい。絵柄部22の厚さは、例えば、0.5μm以上、100μm以下である。
遮蔽部23は、絵柄部22の基材フィルム21とは反対側の面、つまり、撮影機器2と絵柄部22との間に配置されており、撮影対象Oからの光が絵柄部22を透過した後、その光を撮影機器2に到達する前に遮蔽する機能を有する。この遮蔽部23の機能により、撮影対象Oからの光のうち、装飾層20の透過部24を透過した光のみが撮影機器2に到達する。そのため、撮影される像の精度が絵柄部22の影響によって低下することを抑制することができる。遮蔽部23は、例えば、カーボンブラック等の黒色顔料や酸化チタン等の白色顔料などの可視光に対する吸収性又は反射性が高い着色剤と各種のバインダー樹脂とを含むインキにより形成される。遮蔽部23の厚さは、例えば、1μm以上、20μm以下である。
装飾層20は、遮蔽部23を有さないものであってもよい。例えば、絵柄部22が黒色無地などの可視光透過性が低いものである場合、撮影対象Oからの光が絵柄部22を透過して撮影機器2に到達することが抑制されるため、遮蔽部23が存在しなくても、高精度な像を得ることができる。しかし、装飾層20が遮蔽部23を有する場合であれば、絵柄部22の表示する絵柄の種類に関わらず、撮影対象Oからの光が絵柄部22を透過して撮影機器2に到達することが抑制されるため、表示する絵柄に制約がかからず、意匠表現の自由度が高くなる。
透過部24は、絵柄部22及び遮蔽部23の非形成部であり、装飾物品本体1に入射する光を透過する。つまり、透過部24は、撮影対象Oからの光が撮影機器2まで到達するための光学的な経路として機能する。図示された例では、装飾層20の法線方向から観察して、同一の大きさの円形状の透過部24が正方格子状に配置されている。一例として、直径80μmの円形状の透過部24を正方格子状に200μmのピッチで配置することが考えられ、このときの装飾層20の開口率は約12.5%である。なお、装飾層20の開口率は、装飾層20の法線方向からの観察において、装飾層20のうちの透過部24が占める面積の割合であって、(開口率)=(透過部24の面積の合計)/((絵柄部22の面積の合計)+(透過部24の面積の合計))の式を用いて算出される。
装飾層20の開口率は、十分な量の光を撮影機器2に到達させて精度の良い像を得るため、5%以上となっていることが好ましく、10%以上となっていることがさらに好ましい。また、装飾層20の開口率は、絵柄部22により表示される絵柄の視認性を良好とし、優れた意匠を表現するため、35%以下となっていることが好ましく、25%以下となっていることがさらに好ましい。
なお、装飾層20における透過部24の配置は、上述のものに限定されない。例えば、装飾層20における透過部24の配置は、複数の透過部24が互いに離間して配置され、その間に連続した絵柄部22が配置される態様のものであってもよいし、複数の絵柄部22が互いに離間して配置され、その間に連続した透過部24が配置される態様のものであってもよいし、絵柄部22と透過部24とがいずれもストライプ状に形成され、交互に配置される態様のものであってもよい。
透過部24の形成方法は、特に限定されない。例えば、透過部24は、レーザー技術を用いて形成される。レーザー技術を用いる形成方法では、まず、基材フィルム21上の全面に絵柄部22及び遮蔽部23が設けられる。次に、基材フィルム21上の透過部24が形成されるべき位置にレーザーを照射する。レーザーが照射された位置の絵柄部22及び遮蔽部23が除去される。除去された絵柄部22及び遮蔽部23の位置が、透過部24となる。また、レーザー照射に替えて、針等による穿孔により絵柄部22及び遮蔽部23を除去することも考えられる。
あるいは、透過部24は、フォトリソグラフィー技術を用いて形成されてもよい。フォトリソグラフィー技術を用いる形成方法では、まず、基材フィルム21上の全面に絵柄部22及び遮蔽部23が設けられる。次に、絵柄部22及び遮蔽部23が設けられた側にフォトレジストが塗布される。その後、透過部24が形成されるべき位置に穴が設けられたフォトマスクがフォトレジスト上に設けられる。そして、フォトマスク越しにフォトレジストを露光し、更に露光されたフォトレジストを現像する。この際、透過部24が形成されるべき位置において、現像工程でフォトレジストが溶解する。次に、エッチング液に浸漬して、フォトレジストが除去された位置の絵柄部22及び遮蔽部23を除去する。除去された絵柄部22及び遮蔽部23の位置が、透過部24となる。
あるいは、透過部24は、メッシュプレス技術を用いて形成されてもよい。メッシュプレス技術を用いる形成方法では、まず、基材フィルム21上の全面に絵柄部22及び遮蔽部23が設けられる。次に、線部及び開口部を有するメッシュ部材を、基材フィルム21上の絵柄部22及び遮蔽部23にプレスした上で、基材フィルム21から引き離す。このとき、メッシュ部材の線部に対向する領域の絵柄部22及び遮蔽部23は、基材フィルム21上に残り、メッシュ部材の開口部に対向する領域の絵柄部22及び遮蔽部23は、開口部内に収納されて基材フィルム21上から除去される。除去された絵柄部22及び遮蔽部23の位置が、透過部24となる。
前述のとおり、装飾層20は、基材フィルム21と絵柄部22及び遮蔽部23と透過部24とを有する加飾シートが、接着層25を介して、又は、直接に、基体10に積層されたものであってもよい。基体10が樹脂からなり、かつ、三次元的な曲面を有する形状である場合、インサート成形法などの射出成形による基体の形成と同時に加飾シートを積層する工法が好適に用いられる。また、平面状の基体10上に加飾シートを貼着した後に真空成形により曲面状に加工する方法や、三次元的な曲面を有する形状の基体10に真空圧空により加飾シートを追従させながら被覆するオーバーラッピング法なども使用可能である。
装飾層20の透過部24は、装飾層20の全領域に亘って設けられていてもよいが、背面側に撮影機器2が設置される領域のみに設けられていてもよい。前者であれば撮影機器2との位置合わせを考慮する必要がなくなり、また透過部24が設けられた領域と設けられていない領域とで絵柄部22の見え方に差が生じる虞がないため、意匠性に優れる。他方、後者であれば装飾層20の一部のみに透過部24を設ければよいので、レーザー照射や針等による穿孔によって絵柄部を除去する工程に要する時間が大幅に短縮され、製造効率の点で優位になる場合がある。
以上の構成を有する撮影機器付き装飾物品100は、マンション、オフィス等の施設の入退場口の壁材又はパネルや、車両等の内装部材又は外装部材や、スマートフォン、タブレット等の電子デバイスとして使用することができる。撮影機器付き装飾物品100は、単に像を撮影する目的で使用されてもよく、例えば、マンションの入場口に設置して来訪者を撮影して室内のモニターに動画を表示するなどの使用が可能である。他方、次に述べるように予め登録された像と照合することにより認証を行う認証システムに組み入れて使用することも好ましい態様である。
図3は、本実施形態の認証システム200を概略的に示す側面図である。
本実施形態の認証システム200は、本実施形態の撮影機器付き装飾物品100と、制御部90と、判定手段80と、を有している。
制御部90は、撮影機器付き装飾物品100、判定手段80及び外部機器(図示せず)のそれぞれの間での信号のやりとりを管理統制して、認証システムを制御する。図3に示す例では、認証システム200の制御部90は、撮影機器付き装飾物品100の制御部90と共通のものであるが、認証システム200と撮影機器付き装飾物品100とで制御部を異にするものであってもよい。
判定手段80は、撮影機器2により撮影された像と、データベース81に予め登録された像と、を照合判定する手段である。より具体的には、判定手段80では、撮影機器2により撮影された像を、データベース81に予め登録された像と照合し、合致不合致の判定や合致率の算出などの判定を行う。判定手段80による判定結果は、ディスプレイ等の表示手段によって外部に表示するために用いられたり、機械の動作不動作を制御するために用いられたりする。判定手段80としては公知の認証ソフトウェアを搭載したコンピュータを使用することができる。図3に示す例では、判定手段80により照合される像は、人物の顔であるが、本発明の判定手段80により照合される像は、これに限定されない。
このような認証システム200は、施設の入退場口や車両のドア外部に設置して適正な来訪者や乗員の場合に限り自動的にゲートを開くか解錠を行う、車両の運転席に設置して適正な運転者の場合に限り自動的に電源をONにする、電子デバイスのディスプレイの周辺に設置して使用者を認証して適正な使用者の場合に限り自動的に電源をONにする、などの使用態様が想定される。撮影機器付き装飾物品100の撮影機器2により撮影される像は、撮影対象Oと撮影機器2の間に装飾層20が存在するにも関わらず高精度であるため、実用上十分な精度で認証を行うことができる。
図4は、変形例の撮影機器付き装飾物品100を概略的に示す側面図である。図5Aは、変形例の撮影機器付き装飾物品100を概略的に示す正面図であり、表示機器3による画像を表示していない状態を示すものである。図5Bは、変形例の撮影機器付き装飾物品100を概略的に示す正面図であり、表示機器3による画像を表示している状態を示すものである。
変形例の撮影機器付き装飾物品100は、装飾物品本体1と、装飾物品本体1の背面側に配置された撮影機器2と、装飾物品本体1の背面側に配置された表示機器3と、入力機器4と、装飾物品本体1の背面側に配置された光源5と、を有している。この撮影機器付き装飾物品100は、撮影機器付き装飾物品100の外部又は内部に設けられた制御部90により制御される。変形例の撮影機器付き装飾物品100の装飾物品本体1及び撮影機器2は、本実施形態の撮影機器付き装飾物品100の装飾物品本体1及び撮影機器2と同じである。
表示機器3は、画像光を出射することができる表示面3aを有する機器である。表示機器3としては、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の任意の表示機器を用いることができる。あるいは、表示機器3は、光を透過する印刷が施された透明なフィルム等を透過させて画像を表示するものや、光の一部を遮光物によって遮光して明暗を表示するものであってもよい。この場合、表示機器3は、光を発する光源及び印刷が施された透明なフィルムや遮光物を有している。
表示機器3の表示面3aから発した画像光は、装飾物品本体1の基体10と装飾層20とを通過して、装飾物品本体1の画像表示面20aに表示されることになる。この画像表示面20aは、装飾層20の表面における表示機器3の表示面3aと対向する領域である。なお、画像表示面20aは、装飾層20の透過部24を通して表示機器3の表示面3aからの画像光を表示する。
入力機器4は、キーボード、スイッチ、ボタン、タッチパネル、センサなど、撮影機器付き装飾物品100に対する入力手段であって、外部からの入力を例えば電気信号として制御部90に送信する機器である。図4に示す例では、撮影機器付き装飾物品100の内部に入力機器4が設けられ、例えば筐体から一部分を露出させているが、撮影機器付き装飾物品100の外部に入力機器4が設けられていてもよい。
光源5は、装飾物品本体1の正面側の撮影対象Oに光を照射するための光を発するものである。図4に示す例では、光源5は、装飾物品本体1の背面側に設けられ、とりわけ、撮影機器付き装飾物品100の内部に設けられている。光源5からの光は、装飾層20の透過部24を通過して、撮影対象Oに到達する。そして、撮影対象Oからの反射光も、装飾層20の透過部24を通過して、撮影機器2に到達する。撮影対象Oに光を照射することにより、特に夜間などの暗い環境下においても、撮影機器2による高精度な画像又は映像の撮影が可能となる。
また、撮影機器2として赤外線カメラを用いることと合わせて、赤外線を発する光源5を用いてもよい。これにより、夜間などの暗い環境下において、より高精度な画像又は映像の撮影が可能となる。さらに、撮影機器2を通常のカメラと赤外線カメラとを切り替えて用いることができるものとすることにより、撮影環境(例えば、昼間と夜間)に応じて、異なるモードで撮影することができるものとなる。例えば、昼間などの明るい撮影環境下では、光源5を用いずに通常のカメラで撮影を行い、夜間などの暗い環境下では、撮影対象Oに赤外線を照射して、赤外線カメラで撮影を行うことが考えられる。
光源5は、基体10及び装飾層20における反射光が撮影機器2に映り込むことを防止する観点から、撮影機器2のエッジ部から5mm以上、好ましくは15mm以上、さらに好ましくは30mm以上離れている。また、光源5からの光が撮影対象に均一に照射されるようにするために、光源5は、複数設けられることが好ましい。
なお、光源5は、撮影機器付き装飾物品100の正面側に設けられていてもよい。ただし、図4に示す例のように、装飾物品本体1の背面側であって、とりわけ撮影機器付き装飾物品100の内部に光源5が設けられたものは、光源5が視認されにくく、美観に優れたものとなる。
このような変形例の撮影機器付き装飾物品100は、撮影機器2と並べて表示機器3を配置することで、像の撮影だけでなく画像や映像を表示する機能を有する複合的な機能物品となっている。変形例の撮影機器付き装飾物品100は、表示機器3が画像を表示していない場合は、装飾層20の存在によって表示機器3が視認されにくく、美観を損ねることがない。また、表示機器3が画像を表示している場合は、表示機器3から発せられる画像光が透過部24を透過して視認者に到達するため、絵柄部22が間に介在するにも関わらず、表示される画像や映像を良好に視認することができる。さらに、装飾層20に遮蔽部23が存在することにより、表示機器3からの画像光が絵柄部22へ入射することが妨げられ、絵柄部22によって表される意匠と絵柄部22を透過した画像光とが混合して観察されることを防止することができる。すなわち、絵柄部22で特定波長域の可視光が吸収されることに起因して画像の色再現性が劣化することを効果的に防止することができる。
変形例の撮影機器付き装飾物品100において、撮影機器2と表示機器3とは、互いに独立した機能を有するものであってもよいし、連携した機能を有するものであってもよい。例えば、撮影機器2によって撮影された像を表示機器3により表示するようにしてもよい。この例では、動画撮影機能を有する撮影機器(ビデオカメラ)2によって撮影対象の人物を撮影し、撮影した動画をリアルタイムで表示機器3に表示して撮影対象に視認させることで、鏡のような機能を発現することができる。鏡として使用しない時には表示機器3の表示をオフにしておけば装飾物品自体の外観となるので、鏡の存在を感じさせず、周囲との美観の調和を図ることができる。さらに、入力機器4としての近接センサを組み合わせて、近くに人がいない場合には表示機器3をオフにしておいて装飾物品自体の外観を表示させ、人の接近を感知した場合に表示機器3をオンにして映像を表示することで、通常の壁面であった箇所に近づくと突然鏡が表れたような印象を与えることができる。さらに別の例として、撮影機器2によって撮影された像を判定手段80によって照合判定した結果を表示機器3により表示するようにしてもよい。
図6は、変形例の認証システム200を概略的に示す側面図である。
変形例の認証システム200は、変形例の撮影機器付き装飾物品100と、制御部90と、判定手段80と、を有している。制御部90及び判定手段80の構成は、本実施形態の認証システム200の制御部90及び判定手段80の構成と同じである。
変形例の認証システム200は、撮影機器付き装飾物品100の撮影機器2と表示機器3とが判定手段80を介して連携した機能を有するものとなっている。変形例の認証システム200では、撮影機器2によって撮影対象Oの人物を撮影して顔画像データを取得し、判定手段80が取得された顔画像データを、顔画像を含む人物情報が登録されたデータベースと照合して、登録された人物であるか否かの判断を行う。その結果、データベースに登録された人物であると認証された場合、認証した旨のメッセージをデータベースに登録された情報(氏名、所属、登録されている顔画像等)と共に表示機器3によって表示し、撮影対象Oやその周囲の視認者に視認させる。他方、撮影された顔画像データがデータベースに登録されていない場合、未登録者である旨の判断結果を表示機器3によって表示する。撮影及び認証は、スイッチ等の入力機器4を操作することにより、手動で開始されるものであってもよいし、センサ等の入力機器4と組み合わせることにより、自動的に開始されるものであってもよい。センサ等を用いる場合、このセンサ等も装飾物品によって視認されないような位置に配置することができる。
このような変形例の認証システム200は、より機能性及び意匠性の優れたものとなる。また、赤外線を発する光源5を配置し、撮影機器2として赤外線カメラを用いることにより、夜間などの暗い環境下においても、より正確な照合判定及び認証が可能なものとなる。
以上で説明したように、本実施形態及び変形例の撮影機器付き装飾物品100及び認証システム200は、カメラなどの撮影機器2が観察者から視認されにくく、高精度な画像又は映像を撮影可能であり、かつ、意匠性にも優れたものとなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の撮影機器付き装飾物品及び認証システムは上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の撮影機器付き装飾物品及び認証システムは、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
100 撮影機器付き装飾物品
90 制御部
1 装飾物品本体
10 基体
20 装飾層
21 基材フィルム
22 絵柄部
23 遮蔽部
24 透過部
25 接着層
20a 画像表示面
2 撮影機器
3 表示機器
3a 表示面
4 入力機器
5 光源
200 認証システム
80 判定手段
81 データベース
O 撮影対象

Claims (7)

  1. 絵柄部と、前記絵柄部の非形成部である透過部と、を有する装飾層と、
    前記装飾層の背面側に配置された撮影機器と、を有する
    撮影機器付き装飾物品。
  2. 請求項1に記載の撮影機器付き装飾物品であって、
    前記装飾層は、前記絵柄部と前記撮影機器との間に配置された遮蔽部を有し、
    前記透過部は、前記絵柄部及び前記遮蔽部の非形成部である
    撮影機器付き装飾物品。
  3. 請求項1又は2に記載の撮影機器付き装飾物品であって、
    前記撮影機器の撮影対象に光を照射する光源を有する
    撮影機器付き装飾物品。
  4. 請求項3に記載の撮影機器付き装飾物品であって、
    前記撮影機器は、赤外線カメラであり、
    前記光源は、赤外線を発するものである
    撮影機器付き装飾物品。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の撮影機器付き装飾物品であって、
    前記装飾層の背面側に配置され、画像光を発する表示機器を有し、
    前記装飾層は、前記透過部を通して前記表示機器からの画像光を表示する画像表示面を有する
    撮影機器付き装飾物品。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の撮影機器付き装飾物品と、
    前記撮影機器により撮影された像と予め登録された像とを照合判定する判定手段と、を有する
    認証システム。
  7. 請求項5に記載の撮影機器付き装飾物品と、
    前記撮影機器により撮影された像と予め登録された像とを照合判定する判定手段と、を有し、
    前記表示機器は、前記判定手段における照合判定の結果を表示する
    認証システム。
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