JP2020184020A - 報知制御装置、報知システム、報知制御方法、及び、制御プログラム - Google Patents

報知制御装置、報知システム、報知制御方法、及び、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】案内情報を報知する音声をユーザに合わせて調整し、ユーザの満足度の向上を図る。【解決手段】報知制御装置は、移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知部と、移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識部と、報知部が案内情報を報知した際に、音声認識部が案内情報に関する発話を検知した場合に、音声認識部が認識した発話に応じて報知部による音声出力の設定を変更する音声制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、報知制御装置、報知システム、報知制御方法、及び、制御プログラムに関する。
従来、自動車などの移動体を操作するユーザに対し、音声により情報を伝える装置が知られている。例えば、特許文献1には、車両に搭載されるナビゲーション装置により案内音声を出力する構成が開示されている。特許文献1のナビゲーション装置は、ユーザが再音声出力要求ボタンにより再音声出力要求をした場合、案内音声を再出力する。また、再音声出力要求の回数に応じて案内速度を設定する。
特開2010−175258号公報
特許文献1に記載された構成のように、ユーザが行う特定の操作の回数を条件として設定を行う場合、特定の操作が設定に反映されることをユーザが知らなければ、ユーザの意図に沿った設定とならない可能性があった。また、ユーザが設定内容や設定値を指定することは容易ではなかった。従って、ユーザの満足度が低下する可能性があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、案内情報を報知する音声をユーザに合わせて調整し、ユーザの満足度の向上を図ることを目的とする。
本発明の一の態様は、移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知部と、前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識部と、前記報知部が前記案内情報を報知した際に、前記音声認識部が前記案内情報に関する発話を検知した場合に、前記音声認識部が認識した発話に応じて前記報知部による音声出力の設定を変更する音声制御部と、を備える報知制御装置である。
本発明の他の態様によると、前記音声制御部は、前記報知部が前記案内情報を報知する間または報知の後に前記音声認識部が認識した発話内容が、前記案内情報の再報知、前記案内情報に含まれる情報の提供、及び、前記案内情報に関連する情報の提供のいずれかの要求を含む場合に、前記報知部による音声出力の設定を変更する調整処理を実行し、前記調整処理は、前記報知部が報知する前記案内情報の音声の発話速度を遅くする設定変更、及び、前記案内情報の音声のピッチを低くする設定変更の少なくともいずれかを含む。
本発明の他の態様によると、前記音声制御部は、前記音声認識部により認識した発話の発話速度と、前記報知部が報知する前記案内情報の音声の発話速度との差が第1閾値以上である場合に、前記報知部が報知する前記案内情報の音声の発話速度に関する設定を変更する。
本発明の他の態様によると、前記音声制御部は、前記音声認識部により認識した発話のピッチと、前記報知部が報知する前記案内情報の音声のピッチとの差が第2閾値以上である場合に、前記報知部が報知する前記案内情報の音声のピッチに関する設定を変更する。
本発明の他の態様によると、前記音声認識部が認識した発話に基づき前記搭乗者を特定する個人特定部と、前記音声制御部が前記報知部による音声出力の設定を変更する処理に関係する前記音声認識部の認識結果を、前記個人特定部により特定した前記搭乗者に対応付けて記憶する履歴記憶部と、を備える。
本発明の他の態様によると、前記履歴記憶部は、前記音声認識部の認識結果と、前記音声制御部による音声出力の設定変更に関する情報とを記憶する。
本発明の他の態様によると、表示部における表示を制御する表示制御部を備え、前記表示制御部は、前記音声制御部が音声出力の設定を変更する際に、前記表示部に設定変更用の画面を表示させ、前記設定変更用の画面において、音声出力の設定に関する項目のうち特定の項目が強調表示される。
本発明の一の態様は、移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知部と、前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識部と、前記報知部が前記案内情報を報知した際に、前記音声認識部が前記案内情報に関する発話を検知した場合に、前記音声認識部が認識した発話に応じて前記報知部による音声出力の設定を変更する音声制御部と、を備える報知システムである。
本発明の一の態様は、移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知ステップと、前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識ステップと、前記報知ステップで前記案内情報が報知された際に、前記音声認識ステップで前記案内情報に関する発話が検知された場合に、前記音声認識ステップで認識された発話に応じて前記報知ステップの音声出力の設定を変更する音声調整ステップと、を含む報知制御方法である。
本発明の一の態様は、単一又は複数のコンピュータにインストールされるプログラムであって、前記コンピュータに、移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知処理と、前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識処理と、前記報知処理を実行した際に、前記音声認識処理により前記案内情報に関する発話を検知した場合に、前記音声認識処理で認識した発話に応じて前記報知処理の音声出力の設定を変更する音声調整処理と、を含む報知制御を実行させる制御プログラムである。
本発明によれば、案内情報を音声によって報知する場合に、案内情報に対するユーザの発話に応じて、音声の出力を変更することができ、ユーザの満足度の向上を図ることができる。
第1実施形態のナビゲーションシステムのブロック図。 ユーザモデルの構成例を示す模式図。 履歴情報の構成例を示す模式図。 ナビゲーション装置の動作を示すフローチャート。 ナビゲーション装置の動作を示すフローチャート。 ナビゲーション装置の表示例を示す図。 第2実施形態のデータ管理システムの構成を示す図。
[1.第1実施形態]
[1−1.ナビゲーションシステムの構成]
図1は、本発明を適用した第1実施形態として、ナビゲーションシステム100の構成例を示す図である。
ナビゲーションシステム100は、移動体に設置されるナビゲーション装置120を備える。ナビゲーション装置120は、本発明の報知制御装置の一例に対応する。また、ナビゲーションシステム100は報知システムの一例に対応する。
ナビゲーション装置120が設置される移動体は、例えば車両が挙げられる。本実施形態では、4輪乗用自動車にナビゲーション装置120が搭載される例を説明するが、車両は乗用自動車、列車、貨物自動車、自動二輪車、耕運機や建設機械などの作業用車両等であってもよく、その他、人間の操作により移動するものであればよい。
ナビゲーション装置120は、ナビゲーション装置120が設置された車両に搭乗する搭乗者により操作される。この搭乗者を、以下の説明ではユーザと呼ぶ。ユーザは、助手席や後部座席に搭乗する人であってもよいが、本実施形態では車両を操縦する運転者をユーザとして想定する。また、ナビゲーション装置120を搭載した車両を、以下では単に車両という。
ナビゲーション装置120には、ディスプレイ111、タッチセンサ112、マイク113、スピーカ114、車速センサ115、及びGPS116が接続される。車両にCAN(Controller Area Network)等の通信ネットワークが敷設されている場合、この通信ネットワークによって複数の装置を接続することにより、ナビゲーションシステム100が構成されてもよい。また、車両が搭載する不図示のECU(Electronic Control Unit)等の他の装置と、ナビゲーション装置120とが、通信ネットワークにより接続された構成であってもよい。
ディスプレイ111は、液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルを備える表示装置であり、ナビゲーション装置120が内蔵する処理部130の制御に従って画像や文字を表示する。ディスプレイ111は、車両のダッシュボード、インストゥルメントパネル、センターコンソール等に設置されてもよいし、ナビゲーション装置120と一体に設けられてもよい。ディスプレイ111は、本発明の表示部の一例に対応する。
タッチセンサ112は、例えば静電容量式や感圧式のセンサであり、接触操作や押圧操作を検出する。タッチセンサ112は、ディスプレイ111に重畳して配置され、ディスプレイ111に対する接触操作や押圧操作を検出し、操作を検出した位置を示す信号を処理部130に出力する。
マイク113は、ユーザが搭乗する空間に設置され、ユーザの音声を集音する。例えば、マイク113は、車両のダッシュボード、インストゥルメントパネル、センターコンソール等に設置される。スピーカ114は、例えば車両のドアトリム等に設置され、音声または音を出力する。マイク113及びスピーカ114の設置位置及び数は限定されない。例えば、マイク113及びスピーカ114として、ユーザの身体に装着されるヘッドセットを利用してもよい。また、マイク113及びスピーカ114は、ナビゲーション装置120に一体に設けられてもよい。
ナビゲーションシステム100は、車両の経路を案内するナビゲーションを実行する。ナビゲーションとは、指定された目的地まで車両が到達するための経路を決定し、決定した経路の通りにユーザが車両を走行させるために情報を提供する動作であり、経路案内とも呼ばれる。
ナビゲーション装置120は、車両の現在位置を含む範囲の地図を含むナビゲーション画面を、ディスプレイ111に表示させる。ナビゲーション画面については図5を参照して後述するが、車両の現在位置を示すアイコン等のシンボル、車両が進行する経路を地図に重畳した画像等を含む。
ナビゲーション装置120は、車両の走行に関してユーザが行う操作を案内する情報を、スピーカ114から出力する音声によって報知させる。ユーザが行う操作は、例えば、車両を右折または左折させるためのステアリング装置の操作、アクセルペダルの操作、ブレーキペダルの操作等である。これらの操作を案内する情報を、案内情報と呼ぶ。ナビゲーション装置120は、案内情報を自然言語で読み上げる音声をスピーカ114から出力する。
車速センサ115は、車両の車速パルス信号に基づいて、車両の車速を示すデータを生成し、ナビゲーション装置120に出力する。
GPS(Global Positioning System)116は、不図示のアンテナによりGPS信号を受信して、受信したGPS信号に基づき車両の位置を算出する。GPS116は、車両の現在位置を示す位置データを生成し、ナビゲーション装置120に出力する。
ナビゲーション装置120は、処理部130、記憶部140、及び音声処理回路151を備える。
音声処理回路151は、マイク113及びスピーカ114に接続される。マイク113は、音声処理回路151に音声信号を出力し、音声処理回路151は、マイク113から入力される信号をデジタルデータに変換して、処理部130に出力する。
音声処理回路151は、処理部130が出力するデジタル音声データに基づきスピーカ114に音声信号を出力し、スピーカ114から音を出力させる。
また、ナビゲーション装置120は、通信部152を備えてもよい。通信部152は、例えば、携帯電話回線網、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した無線通信を実行する通信モジュールである。通信部152は、処理部130の制御に従って、車両の外の装置との間で各種データを送受信する。
処理部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えるコンピュータである。処理部130には、記憶部140が接続される。記憶部140は、処理部130が実行するコンピュータプログラムである制御プログラム、及び、処理部130によって処理される各種データを、処理部130によって読み取り可能に記憶する。
処理部130及び記憶部140を構成するハードウェアは特定の態様に限定されない。例えば、処理部130は、単一のプロセッサで構成されてもよい。また、処理部130は、プロセッサと、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を統合したデバイスであってもよい。記憶部140は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶装置で構成されてもよく、具体的には、ハードディスク等の磁気的記憶装置や、フラッシュROM等の半導体記憶デバイスを備えてもよい。また、記憶部140は、処理部130が実行するプログラムやデータ等を一時的に記憶する揮発性記憶装置を備えてもよい。また、処理部130と記憶部140とは統合された1つのデバイスであってもよい。
処理部130は、記憶部140が記憶するプログラムを実行することにより、記憶部140が記憶するデータに基づいて、ナビゲーション装置120の各部を制御する。
処理部130は、機能要素又は機能ユニットとして、操作受付部131、音声認識部132、表示制御部133、ユーザ特定部134、案内情報生成部135、報知部136、及び、音声制御部137を備える。処理部130が備えるこれらの機能要素は、コンピュータである処理部130が、記憶部140に記憶される制御プログラムを実行することにより実現される。
なお、処理部130が実行する制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理部130が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
記憶部140は、記憶部140の記憶領域を利用するデータベースとして、地図DB(データベース)141、経路DB142、音声認識DB143、ユーザモデル記憶部144、及び、履歴記憶部145を格納する。
地図DB141及び経路DB142は、ナビゲーション用のデータを格納したデータベースである。地図DB141は地図データを格納する。経路DB142は、車両を含む自動車が走行可能な道路を示す情報、渋滞発生確率や渋滞発生状況を示す情報、交通規制に関する情報など、車両の経路を決定する場合に使用されるデータを格納する。
地図DB141は、車両が走行可能な道路に関するPOI(Point Of Interest)に関する情報を含む。POIは、地物とも呼ばれ、最も広い定義としては、自然物や人工物にかかわらず、地上にある全ての物が含まれる。例えば、地物には、例えば、地理的ランドマーク、山や瀧や湖などの観光エリア、建築物、施設、その他の設置物等である。建築物や施設としては、例えば、商業施設や公共施設が含まれ、具体的には、寺院、橋、ビル、家屋、店舗、テーマパーク、ショッピングモール等の商業施設が含まれる。設置物は、例えば、信号機、標識、中央分離帯、フェンス、ガードレール、ポール等の道路付属物や、電柱、或いはその他の物体を含んでも良い。地図DB141は、POIの位置情報とPOIの種類や名称等を示す情報とを対応づけて格納する。
音声認識DB143は、音声処理回路151が出力する音声データを認識するためのデータを格納する。例えば、音声認識DB143は、音声データをテキスト化するための辞書データを含む。
ユーザモデル記憶部144は、ユーザモデル160を記憶する。履歴記憶部145は、履歴情報170を記憶する。ユーザモデル160及び履歴情報170については後述する。
操作受付部131は、タッチセンサ112に対するユーザの接触操作を検出し、操作位置を特定することにより、ユーザの操作内容を取得する。
音声認識部132は、音声処理回路151が出力するデジタル音声データを解析することにより、ユーザの発話状態を検出する。具体的には、音声認識部132は、ユーザの発話の音量あるいは声量を検出する。また、音声認識部132は、ユーザの発話のピッチを検出する。本実施形態のピッチは、音の高さの指標をいい、音高ともいえる。音声認識部132は、例えば、予め設定された基準ピッチと、ユーザが発話した音声のピッチとを比較することにより、ユーザの発話音声のピッチを検出する。この処理において、例えば、音声認識部132は、所定時間にユーザが発話した音声を所定周期でサンプリングした値について、平均値を算出する等の統計的処理を実行し、ユーザの発話音声のピッチを算出する。
音声認識部132は、音声処理回路151が出力するデジタル音声データを解析し、人間が発話した内容をテキスト化する音声認識処理を行う。音声認識処理において、音声認識部132は、例えば、音声データの周波数解析を行って音声特徴量を算出し、算出した音声特徴量に基づき音声認識DB143を参照して、テキストデータを取得する。音声認識部132は、テキストデータの語彙解析や形態素解析を行って、ユーザが発話した内容を認識する。また、音声認識部132は、ユーザの発話音声のテキストデータに基づき、ユーザの発話速度を検出する。発話速度は、例えば、単位時間あたりにユーザが発話する語数、音の数、文字数等である。以下の説明では発話速度を話速と呼ぶ。
音声認識部132は、ユーザの発話音声の音量、ピッチ、話速、及び、テキスト化した発話内容を出力する。
表示制御部133は、ディスプレイ111に表示する画面の表示データを生成し、画像や文字を含む各種画面をディスプレイ111に表示させる。
ユーザ特定部134は、ナビゲーション装置120を操作するユーザを特定する機能を有する。ユーザ特定部134は、本発明の個人特定部の一例に対応する。
ユーザ特定部134は、例えば、ユーザに対してタッチセンサ112または音声によるユーザ名やユーザ識別情報の入力を求め、入力される情報に基づいてユーザを特定する。この場合、ユーザ特定部134は、ユーザ名やユーザ識別情報とともに入力されるパスワード等の認証用の情報に基づき、認証を行ってもよい。また、例えば、ユーザ特定部134は、音声処理回路151が出力する音声データの声紋分析や、音声特徴量の解析を行うことにより、ユーザを特定してもよい。
案内情報生成部135は、車両のナビゲーション動作を実行する際に、車両が進行する経路を決定する。例えば、案内情報生成部135は、ユーザの操作によって指定される目的地、経由地、出発地等の位置を特定する。案内情報生成部135は、地図DB141及び経路DB142のデータを参照し、車両が出発地または現在位置から目的地に到達するための経路を決定する。
案内情報生成部135は、決定した車両の経路の通りに車両を走行させるための案内情報を生成する。例えば、案内情報生成部135は、GPS116が出力するデータに基づき車両の位置を特定し、特定した位置において経路に沿って車両を走行させるための操作を決定する。案内情報生成部135は、決定した操作をユーザに案内する案内情報を生成する。案内情報生成部135が生成する案内情報は、例えば、車両の直進、右折、左折などの操作を自然言語により案内するメッセージである。
報知部136は、案内情報生成部135が生成する案内情報に基づき報知を実行する。報知部136は、案内情報の音声を発音するための音声データを生成し、音声処理回路151に音声データを出力することにより、案内情報の音声をスピーカ114から出力させる。また、報知部136は、案内情報生成部135が生成する案内情報に基づいて、表示制御部133に制御を実行させ、ディスプレイ111に案内情報を表示させる。
音声制御部137は、報知部136がスピーカ114から出力させる案内情報の音声について、音量、話速、ピッチを設定する。
報知部136は、音声制御部137により設定される音量、話速、ピッチでスピーカ114から音声を出力させる。
音声制御部137は、案内情報の音声の設定に関して、ユーザモデル記憶部144に記憶されたユーザモデル160、および、履歴記憶部145に記憶された履歴情報170に関する処理を行う。
ここで、ユーザモデル160および履歴情報170について説明する。
図2は、ユーザモデル160の構成例を示す模式図である。
ユーザモデル160は、ユーザ識別情報161、及び、音声出力パラメータ162を含む。ユーザ識別情報161は、ナビゲーション装置120を操作するユーザを識別可能な情報であり、ユーザIDや氏名等である。音声出力パラメータ162は、報知部136がスピーカ114から出力させる案内情報の音声について、出力状態を規定するパラメータを含む。具体的には、案内情報の音声の音量、ピッチ、話速をそれぞれ規定するパラメータを含む。
ユーザモデル記憶部144は、複数のユーザモデル160を記憶することができ、各々のユーザモデル160は、1人のユーザに対応する。また、ユーザモデル記憶部144は、特定のユーザに限らず使用可能な、汎用のユーザモデル160を記憶してもよい。
図3は、履歴情報170の構成例を示す模式図である。
履歴情報170は、ユーザの発話、及び、ユーザの操作による案内音声の設定の変更に関する情報を含に、詳細には、ユーザ識別情報171、発話音声データ172、パラメータ変更履歴173、発話時刻174、及び、発話内容データ175を含む。
ユーザ識別情報171は、ユーザ識別情報161と同様に、ナビゲーション装置120のユーザを識別する情報である。
発話音声データ172は、マイク113により検出したユーザの発話音声のデータである。発話音声データ172は、音声処理回路151が出力する音声データ自体であってもいし、音声処理回路151が出力する音声データを加工したデータであってもよい。履歴情報170は、複数の発話について発話音声データ172を格納することができる。
パラメータ変更履歴173は、報知部136がスピーカ114から出力させる音声の出力状態を規定するパラメータが変更された履歴を示す情報である。音声制御部137は、ユーザの操作に応じて音量、ピッチあるいは話速を変更した場合に、変更内容や変更時刻を示すパラメータ変更履歴173を生成し、或いは更新する。
発話時刻174は、発話音声データ172の発話が行われた時刻または日時を示す情報である。履歴情報170は、各々の発話音声データ172に対応する発話時刻174を含む。
発話内容データ175は、発話音声データ172の発話の内容を示す情報であり、例えば、ユーザの発話をテキスト化したテキストデータであってもよいし、ユーザの発話に含まれる語を抽出したデータであってもよい。
音声制御部137は、ユーザ特定部134により特定されたユーザに対応するユーザモデル160を、ユーザ識別情報161に基づいて検索し、取得する。音声制御部137は、取得したユーザモデル160に含まれる音声出力パラメータ162に基づき、案内情報の音声の出力状態を設定する。
音声制御部137は、タッチセンサ112によって音量、ピッチあるいは話速の設定の変更を指示するユーザの操作が検出された場合、操作に従って設定を変更する。
音声制御部137は、音声認識部132による検出結果や認識結果に基づき、履歴情報170を生成及び更新する。また、ユーザの操作に応じて設定を変更した場合に、履歴情報170を更新する。
また、音声制御部137は、ユーザ特定部134が特定した新たなユーザに対応するユーザモデル160を生成する。
音声制御部137は、履歴情報170を更新する毎に、パラメータ変更履歴173に基づいて音声出力パラメータ162を変更する。これにより、ユーザの操作に応じて音声制御部137が設定を変更した場合に、設定の変更がユーザモデル160に反映される。このため、ユーザがナビゲーション装置120を使用する場合に、ユーザが過去に指示した設定変更の内容が反映される。
また、音声制御部137は、ユーザの発話内容や、ユーザの発話の状態に対応して、音声出力パラメータ162を変更する。音声制御部137は、ユーザの発話の音量、ピッチ及び話速のいずれか1以上に対応して、設定を変更する。また、音声制御部137は、ユーザの発話の内容が、所定の条件に該当する場合に、設定を変更する。これらの動作の具体的な例はフローチャートを参照して後述する。
[1−2.ナビゲーション装置の動作]
図4及び図5は、ナビゲーション装置120の動作を示すフローチャートであり、図5は図4のステップS118の処理を詳細に示す。
図4及び図5の動作はナビゲーション装置120の処理部130により実行され、詳細には、ステップS102の処理はユーザ特定部134が実行し、S103−S105、S111、S113−S118の処理は音声制御部137が実行する。ステップS106は案内情報生成部135が実行し、S107は報知部136が実行し、S108−S109、S112は音声認識部132が実行する。ステップS101、S110、S119の処理は、処理部130が実行する。
処理部130は、ナビゲーションを開始すると(S101)、ナビゲーション装置120を使用するユーザを特定する(S102)。処理部130は、ユーザモデル記憶部144に記憶されたユーザモデル160を参照し、ステップS102で特定したユーザに対応するユーザモデル160があるか否かを判定する(S103)。該当するユーザモデル160がある場合(S103;YES)、処理部130は、ユーザモデル160を選択する(S104)。また、該当するユーザモデル160がないか、ユーザが特定されなかった場合(S103;NO)、処理部130は、デフォルトのユーザモデルを利用する設定を行う(S105)。デフォルトのユーザモデルは、例えば、上記の汎用のユーザモデル160である。
処理部130は、GPS116が出力するデータに基づいて車両の位置を示す位置情報を取得する(S106)。ステップS106で、処理部130は、位置情報を算出してもよい。処理部130は、車両の位置情報と車両の経路とに基づいて案内情報を生成し、音声により案内情報を報知する(S107)。
処理部130は、マイク113によりユーザの発話を検知したか否かを判定する(S108)。ステップS108では、案内情報の音声の出力後における発話を検知するが、案内情報の音声の出力中の音声も検知する構成であってもよい。
ユーザの発話を検知した場合(S108;YES)、処理部130は、発話内容を解析し(S109)、発話内容に対応する処理を実行する(S110)。
ユーザの発話としては、例えば、案内情報の再度の報知を求める発話が挙げられる。すなわち、ステップS107で報知した案内情報を、再度、報知することをユーザが要求する発話である。この種の発話は、ユーザが車両の操作に不慣れである場合や、案内情報の音声を聞き逃した場合になされることが考えられる。この場合、処理部130は、ステップS107で報知した案内情報を、ステップS110で再度、音声により報知する。
また、ユーザの発話として、例えば、ステップS107で報知した案内情報の内容に関する発話が挙げられる。具体的には、ステップS107で、交差点で車両を右折させる内容の音声を出力した場合に、ユーザが「交差点のランドマークを教えて」と発話する例が挙げられる。この場合、処理部130は、ステップS107で報知した案内情報を、より詳細な情報を含む案内情報に変更し、再度、ステップS110で案内情報を音声により報知する。
また、ユーザの発話としては、例えば、ステップS107で報知した案内情報に関連する情報を要求する発話が挙げられる。一例として、案内情報に関連するPOIに関する情報を要求する発話が挙げられる。具体的な例としては、ステップS107で、高速道路のインターチェンジを案内する音声を出力した場合に、ユーザが、インターチェンジの前にガソリンスタンドがあるかどうか質問する例が挙げられる。この場合、処理部130は、ステップS110で、要求されたPOIに関する情報を地図DB141から抽出し、抽出した情報を音声によって報知する。
処理部130は、ステップS102で特定したユーザに対応する履歴情報170を、ステップS108で検知したユーザの発話に基づいて更新する(S111)。例えば、処理部130は、ユーザの発話に関する情報を発話音声データ172、発話時刻174、発話内容データ175に追加する。
処理部130は、ユーザの発話音声の音量、ピッチ、及び話速を検出し(S112)、案内情報の音声の出力状態として設定されている音量、ピッチ、及び話速との差をそれぞれ算出する(S113)。
処理部130は、ユーザの発話音声の音量、ピッチ、及び話速のいずれかについて、案内情報の音声との差が予め設定された調整条件に該当するか否かを判定する(S114)。調整条件は、ユーザの発話音声と案内情報の音声との差を規定する条件であり、例えば、ユーザの話速と案内情報の音声の話速との差を規定する第1閾値、及び、ユーザの発話音声のピッチと案内情報の音声のピッチとの差を規定する第2閾値とを含む。また、調整条件は、ユーザの発話音声の音量と案内情報の音声の音量との差を規定する第3閾値を含んでもよい。
処理部130は、ユーザの発話音声と案内情報の音声との差が調整条件に該当すると判定した場合(S114;YES)、案内情報の音声に関する設定を変更する調整処理(S115−S116)を行う。例えば、処理部130は、ユーザの発話音声の話速と案内情報の音声の話速との差が第1閾値以上である場合、または、ユーザの発話音声のピッチと案内情報の音声のピッチとの差が第2閾値以上である場合に、ステップS115に移行する。処理部130は、ユーザの発話音声の音量と案内情報の音声の音量との差が第3閾値以上である場合にステップS115に移行してもよい。ステップS114では、音量、ピッチ、及び話速のうちいずれか1以上が調整条件に該当する場合に、肯定判定する。
調整処理で、処理部130は、案内情報の音声の設定を、ユーザの発話状態に近づけるように変更する。詳細には、処理部130は調整用画面を表示するための画像データを生成し、ディスプレイ111に調整用画面を表示させる(S115)。処理部130は、調整用画面が表示された状態でタッチセンサ112が検知する操作に基づき、設定されている音量、ピッチ、或いは話速の設定値を変更する(S116)。
図6は、ナビゲーション装置120の表示例を示す図であり、調整用画面300の例を示す。調整用画面300は、ナビゲーション装置120のナビゲーション動作のための経路表示部301と、経路表示部301に重ねて表示される設定表示部310とを含む。経路表示部301は、ナビゲーション動作の間は常時表示されており、ステップS115において設定表示部310が表示される。調整用画面300は、設定変更用の画面の一例に対応する。例えば、表示制御部133が、調整用画面300を表示するための表示データを生成し、ディスプレイ111に調整用画面300を表示させる。
調整用画面300は、車両の経路案内を行うため、車両の現在位置を含む地図と、車両の位置を示す自車位置表示302と、車両の進路を示す経路表示303とを含む。
設定表示部310には、話速を設定するためのスライドバー313、音量を設定するためのスライドバー315、及び、話速を設定するためのスライドバー317が配置されている。スライドバー313、315、317は、タッチセンサ112による操作を可能とするグラフィカルユーザインターフェイスである。ユーザが、スライドバー313、315、317に対するタッチ操作を行うことにより、各スライドバーに対応する項目の設定値が変更される。
図6の調整用画面300は、ステップS114で、ユーザの発話音声の話速が調整条件に該当すると判定された場合に表示される例である。処理部130は、調整条件に該当すると判定された項目の調整をユーザに促すため、該当する項目のスライドバーを、設定表示部310において最上部に配置し、強調表示する。例えば、ステップS114でユーザの発話音声のピッチと案内情報の音声のピッチとの差が第2閾値以上であると判定した場合、設定表示部310ではスライドバー317が最上部に配置され、強調表示される。
強調表示としては、例えば、図6に示すように、該当する項目のスライドバー313を他のスライドバー315、317より太く表示する態様が挙げられるが、表示色の変更、蛍光表示の付加、点滅表示、枠や下線による加飾等であってもよい。
調整用画面300は、ユーザに対し、ユーザの発話の状態に合わせて、ナビゲーション装置120が出力する案内情報の音声の出力状態を変更するよう推奨する機能を有する。調整用画面300を表示することにより、ユーザの特徴に合わせて、案内情報の音声を調整することが可能となり、ユーザにとって快適な案内情報の報知を行うことができる。例えば、ユーザの発話の音量が大きい、ピッチが低い、発話音声の話速が遅い等の事象は、ユーザの聴力や発話能力が比較的低いことを示すと推定される。或いは、ユーザが車両の操作に強く注意を向けているため、発話能力が発揮されにくくなっている可能性も推定される。これらの場合、ユーザの聴力や発話能力に合わせて、案内情報の音声の出力状態を変更し、聴力が比較的低いユーザや、発話能力を発揮しにくい状態にあるユーザにとって、聞き取りやすい音声によって報知を行うことにより、ユーザがより快適に、車両の操作に集中できる。また、ユーザが、自身が快適になるようにナビゲーション装置120が動作したことに対し、満足感を得ることが期待できる。
処理部130は、スライドバー313、315、317に対する操作を検知して、操作に応じて、設定されている音量、ピッチ、或いは話速の設定を変更する。
処理部130は、設定を変更した内容に基づいて、履歴情報170を更新し(S117)、ステップS118に移行する。また、処理部130は、ユーザの発話音声と案内情報の音声との差が調整条件に該当しないと判定した場合(S114;NO)、ステップS118に移行する。ステップS118で、処理部130は、ステップS111、及び/またはステップS117で更新した履歴情報170に基づき、ユーザモデル160を更新する。
ステップS118の処理について図5を参照して説明する。
処理部130は、更新した履歴情報170と、更新した履歴情報170と同じユーザに対応するユーザモデル160とを取得する(S121)。処理部130は、パラメータ変更履歴173が示す変更を反映するように、音声出力パラメータ162を更新する(S122)。さらに、処理部130は、発話内容データ175を参照し、特定の案内情報に対する発話が、予め設定された閾値以上であるか否かを判定する(S123)。ステップS123では、例えば、ステップS107で報知した1つの案内情報に対し、ユーザの発話の回数が閾値以上であるか否かを判定する。ステップS123で閾値と比較されるユーザの発話の回数は、例えば、再度の報知を求める発話や関連する情報を求める発話等を合計した回数とすることができる。
特定の案内情報に対する発話が閾値以上であると判定した場合(S123;YES)、処理部130は、音声出力パラメータ162を更新する(S124)。特定の案内情報に対する発話の回数が多い場合、ユーザは、車両の操作に不慣れであると推定される。このため、ステップS124では、操作に不慣れなユーザが安心感を得られるように、音声出力パラメータ162を変更する。具体的には、音量を大きくする、ピッチを低くする、話速を遅くするように、音声出力パラメータ162を変更する。
特定の案内情報に対する発話が閾値以上でないと判定した場合(S123;NO)、処理部130は、特定のPOIに関する情報を求める発話が、予め設定された閾値以上であるか否かを判定する(S125)。ステップS125で判定に用いる閾値は、ステップS123の閾値と同一でもよいし、異なる値であってもよい。ステップS125では、例えば、過去に報知した案内情報を含む案内情報に対し、ユーザが、1つの種類のPOIに関する情報を求める発話の回数を、閾値と比較する。具体的な例としては、ユーザが、ガソリンスタンドに関する情報を求める発話を行った累積の回数を、閾値と比較する。
特定のPOIに関する発話が閾値以上であると判定した場合(S125;YES)、処理部130は、ステップS124に移行して、音声出力パラメータ162を更新する。1つの種類のPOIに対する発話の回数が多い場合、ユーザは、特定のPOIについて関心が高いか、特定のPOIに意識が向いていると推定される。このため、操作に不慣れなユーザに対する処理と同様に、音声出力パラメータ162を変更する。具体的には、音量を大きくする、ピッチを低くする、或いは、話速を遅くするように、音声出力パラメータ162を変更する。
特定のPOIに関する発話が閾値以上でないと判定した場合(S125;NO)、及び、ステップS124で音声出力パラメータ162を変更した後、処理部130は、図4のステップS119に移行する。
また、案内情報を報知した際にユーザの発話が検知されなかった場合(S108;NO)、処理部130は、ステップS119に移行する。
ステップS119で、処理部130は、ナビゲーションを終了するか否かを判定する。処理部130は、ユーザの操作によりナビゲーションの終了が指示された場合、車両が目的地に到着した場合、ナビゲーション装置120の電源がシャットダウンされる場合等に、ナビゲーションを終了する(S119;YES)。ナビゲーションを終了しない場合(S119;NO)、処理部130はステップS106に戻る。
[2.第2実施形態]
図7は、本発明を適用した第2実施形態のデータ管理システム200の構成を示す図である。
データ管理システム200は、ナビゲーションシステム100と、サーバ装置201とを通信可能に接続して構成される。
データ管理システム200では、ユーザモデル記憶部144に相当するユーザモデル記憶部211を、サーバ装置201が備えている。ユーザモデル記憶部211は、ナビゲーション装置120が生成または更新するユーザモデル160を、ユーザモデル記憶部211に記憶する。
ナビゲーション装置120は、ステップS118でユーザモデル160を生成または更新した場合に、ユーザモデル160をサーバ装置201に送信する。
データ管理システム200では、ナビゲーション装置120により生成または更新されたユーザモデル160をサーバ装置201が記憶するので、ユーザモデル160を複数のナビゲーション装置120において共通して利用できる。
例えば、ナビゲーション装置120が、図4及び図5に示す動作を実行する際に、ステップS102で特定したユーザに対応するユーザモデル160を、データ管理システム200からダウンロードする構成が考えられる。この構成では、複数のナビゲーションシステム100で、最新のユーザモデル160を共通して利用できる。このため、ユーザが車両を含む各種の移動体を操作する際に、この移動体に設置されるナビゲーション装置120が、サーバ装置201が記憶する最新のユーザモデル160に従って、案内情報を音声により報知できる。従って、ユーザがどの移動体を操作するときも、ユーザの聴力や発話能力に合わせて報知を行うことができ、ユーザの満足度をより一層高めることができる。
また、サーバ装置201は、履歴記憶部145に相当する履歴記憶部212を備えていてもよい。履歴記憶部212は、ナビゲーション装置120が生成する履歴情報170を記憶する。この場合、ナビゲーション装置120は、ステップS111、S117で履歴情報170を生成した場合に、通信部152によって履歴情報170をサーバ装置201に送信する。この構成では、複数のナビゲーション装置120が、一人のユーザに対応する履歴情報170を共通して利用できるので、ユーザが複数の移動体に搭乗して発話した内容の履歴が1つの履歴情報170に蓄積される。このため、ユーザの発話の状態に関する情報を集約できる。この構成において、サーバ装置201は、履歴記憶部212に記憶される履歴情報170に基づいて、ユーザモデル160を更新する機能を備えてもよい。すなわち、図5に示す処理を、サーバ装置201が実行してもよい。この場合、ユーザが様々な移動体の操作に際して発話した内容や発話音声の状態に対応して、案内情報の音声に関する設定を変更できるので、ユーザの満足度をより一層高めることができる。
[3.他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、ナビゲーション装置120は、ディスプレイ111に代えて、或いはディスプレイ111に加えて、HUD(Head Up Display)による表示を行う構成としてもよい。この場合、ナビゲーション装置120は、案内情報の内容に対応する文字や画像をHUDに表示し、報知を行ってもよい。
また、上記各実施形態で示したユーザの発話の例は、あくまで一例である。報知に対し否定的な内容の発話、案内情報の再度の報知を求める発話、案内情報の内容に関する発話、案内情報に関連する情報を要求する発話の各分類に該当する具体的な発話内容は、任意に設定可能である。また、ユーザの発話を、上述した分類以外の発話であると判定して、ユーザモデル160を更新してもよい。
本発明の適用対象は、車両に固定的に設置されるナビゲーション装置120に限定されない。例えば、ナビゲーション装置120は、車両から取り外して持ち運ぶことが可能な、いわゆるポータブルナビゲーション装置であってもよい。また、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータを車両に設置して、ナビゲーション装置120として機能させてもよい。この場合、上記汎用コンピュータには、例えば、ナビゲーション装置120としての報知制御を実行するためのアプリケーションプログラムがインストールされる。
また、上記各実施形態では、ナビゲーション装置120を搭載する移動体の具体的な態様は任意である。少なくとも1人のユーザが搭乗し、移動体の操縦に関与する移動体であれば、本発明を適用可能である。
[4.まとめ]
以上説明したように、実施形態のナビゲーション装置120は、移動体としての車両の操作に関する案内情報を音声により報知する報知部136と、車両のユーザの発話を認識する音声認識部132と、報知部136が案内情報を報知した際に、音声認識部132が案内情報に関する発話を検知した場合に、音声認識部132が認識した発話に応じて報知部136による音声出力の設定を変更する音声制御部137と、を備える。
また、ナビゲーション装置120は、車両の操作に関する案内情報を音声により報知する報知ステップと、車両のユーザの発話を認識する音声認識ステップと、報知ステップで案内情報が報知された際に、音声認識ステップにより案内情報に関する発話が検知された場合に、音声認識ステップで認識された発話に応じて報知ステップの音声出力の設定を変更する音声調整ステップと、を含む報知制御方法を実行する。音声認識部132の動作は音声認識ステップの一例に対応し、報知部136の動作は報知ステップの一例に対応し、音声制御部137の動作は音声調整ステップの一例に対応する。
ナビゲーション装置120、及び、ナビゲーション装置120が実行する報知制御方法によれば、案内情報を音声によって報知する場合に、案内情報に対するユーザの発話に応じて、音声の出力を変更する。このため、ユーザの発話に対応して案内情報の音声の状態を変更できるので、ユーザの承認欲求を満たし、ユーザの満足度を向上させることができる。これらの作用効果は、報知システムとしてのナビゲーションシステム100の作用効果ともいえる。また、ナビゲーションシステム100を含んで構成されるデータ管理システム200によっても同様の作用効果が得られる。
ナビゲーション装置120の上記動作は、処理部130、または、これらを含む複数のコンピュータにインストールされたプログラムにより、実現される。このプログラムは、記憶部140またはその他の記憶装置に記憶され、上記コンピュータが実行するナビゲーションプログラムである。この制御プログラムは、上記コンピュータに、移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知処理と、前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識処理と、前記報知処理を実行した際に、前記音声認識処理により前記案内情報に関する発話を検知した場合に、前記音声認識処理で認識した発話に応じて前記報知処理の音声出力の設定を変更する音声調整処理と、を含む報知制御を実行させる。
音声制御部137は、報知部136が案内情報を報知する間または報知の後に音声認識部132が認識した発話内容が、案内情報の再報知、案内情報に含まれる情報の提供、及び、案内情報に関連する情報の提供のいずれかの要求を含む場合に、報知部136による音声出力の設定を変更する調整処理を実行する。調整処理は、報知部136が報知する案内情報の音声の話速を遅くする設定変更、及び、案内情報の音声のピッチを低くする設定変更の少なくともいずれかを含む。この構成によれば、ユーザが案内情報を聞き逃しにくく、案内情報をより容易に聞き取れるように、案内情報の音声の出力状態に関する設定を変更する。これにより、ユーザの発話内容が、ユーザが車両の操作に不慣れであること、ユーザの聴力が比較的低いこと、ユーザが案内情報の聞き取りに集中しにくい状態であること等が推定される場合に、ユーザが案内情報を聞き取る負担を軽減するように、案内情報の音声の出力状態を変更できる。従って、ナビゲーション装置120が報知する音声の変化により、ユーザの負担を軽減し、或いは快適性の向上が期待でき、ユーザの満足度のより一層の向上を図ることができる。
音声制御部137は、音声認識部132により認識した発話の話速と、報知部136が報知する案内情報の音声の話速との差が第1閾値以上である場合に、報知部136が報知する案内情報の音声の話速に関する設定を変更する。この場合、ユーザの発話音声の話速に対応して、案内情報の音声の出力状態を変更できる。
音声制御部137は、音声認識部132により認識した発話のピッチと、報知部136が報知する案内情報の音声のピッチとの差が第2閾値以上である場合に、報知部136が報知する案内情報の音声のピッチに関する設定を変更する。この場合、ユーザの発話音声のピッチに対応して、案内情報の音声の出力状態を変更できる。
ナビゲーション装置120は、音声認識部132が認識した発話に基づきユーザを特定するユーザ特定部134と、音声制御部137が報知部136による音声出力の設定を変更する処理に関係する音声認識部132の認識結果を、ユーザ特定部134より特定したユーザに対応付けて記憶する履歴記憶部145と、を備える。このため、ナビゲーション装置120を使用するユーザに対応付けて、案内情報の音声の出力状態を記憶できる。
履歴記憶部145は、音声認識部132の認識結果と、音声制御部137による音声出力の設定変更に関する情報とを記憶する。このため、ユーザの発話に関する情報と案内情報の音声の出力状態の設定に関する情報とを蓄積することにより、ユーザの特徴、能力、状態等により適切に対応して案内情報の音声の出力状態を設定できる。従って、ユーザの満足度のより一層の向上を図ることができる。
ナビゲーション装置120は、ディスプレイ111における表示を制御する表示制御部133を備え、表示制御部133は、音声制御部137が音声出力の設定を変更する際に、ディスプレイ111に設定変更用の画面を表示させ、設定変更用の画面において、音声出力の設定に関する項目のうち特定の項目が強調表示される。このため、ユーザの特徴、能力、状態等に対応する音声の出力状態を設定するように、ユーザに推奨し、ユーザによる適切な設定操作を補助できる。
100…ナビゲーションシステム(報知システム)、111…ディスプレイ(表示部)、112…タッチセンサ、113…マイク、114…スピーカ、120…ナビゲーション装置(報知制御装置)、130…処理部、131…操作受付部、132…音声認識部、134…ユーザ特定部(個人特定部)、135…案内情報生成部、136…報知部、137…音声制御部、140…記憶部、141…地図DB、142…経路DB、143…音声認識DB、144…ユーザモデル記憶部、145…履歴記憶部、151…音声処理回路、160…ユーザモデル、161…ユーザ識別情報、162…音声出力パラメータ、170…履歴情報、171…ユーザ識別情報、172…発話音声データ、173…パラメータ変更履歴、174…発話時刻、175…発話内容データ、200…データ管理システム、201…サーバ装置、211…ユーザモデル記憶部、212…履歴記憶部、300…調整用画面、310…設定表示部、313、315、317…スライドバー。

Claims (10)

  1. 移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知部と、
    前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識部と、
    前記報知部が前記案内情報を報知した際に、前記音声認識部が前記案内情報に関する発話を検知した場合に、前記音声認識部が認識した発話に応じて前記報知部による音声出力の設定を変更する音声制御部と、
    を備えることを特徴とする報知制御装置。
  2. 前記音声制御部は、前記報知部が前記案内情報を報知する間または報知の後に前記音声認識部が認識した発話内容が、前記案内情報の再報知、前記案内情報に含まれる情報の提供、及び、前記案内情報に関連する情報の提供のいずれかの要求を含む場合に、前記報知部による音声出力の設定を変更する調整処理を実行し、
    前記調整処理は、前記報知部が報知する前記案内情報の音声の発話速度を遅くする設定変更、及び、前記案内情報の音声のピッチを低くする設定変更の少なくともいずれかを含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載の報知制御装置。
  3. 前記音声制御部は、前記音声認識部により認識した発話の発話速度と、前記報知部が報知する前記案内情報の音声の発話速度との差が第1閾値以上である場合に、前記報知部が報知する前記案内情報の音声の発話速度に関する設定を変更すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の報知制御装置。
  4. 前記音声制御部は、前記音声認識部により認識した発話のピッチと、前記報知部が報知する前記案内情報の音声のピッチとの差が第2閾値以上である場合に、前記報知部が報知する前記案内情報の音声のピッチに関する設定を変更すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の報知制御装置。
  5. 前記音声認識部が認識した発話に基づき前記搭乗者を特定する個人特定部と、
    前記音声制御部が前記報知部による音声出力の設定を変更する処理に関係する前記音声認識部の認識結果を、前記個人特定部により特定した前記搭乗者に対応付けて記憶する履歴記憶部と、を備えること、
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の報知制御装置。
  6. 前記履歴記憶部は、前記音声認識部の認識結果と、前記音声制御部による音声出力の設定変更に関する情報とを記憶すること、
    特徴とする請求項5に記載の報知制御装置。
  7. 表示部における表示を制御する表示制御部を備え、
    前記表示制御部は、前記音声制御部が音声出力の設定を変更する際に、前記表示部に設定変更用の画面を表示させ、
    前記設定変更用の画面において、音声出力の設定に関する項目のうち特定の項目が強調表示されること、
    を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の報知制御装置。
  8. 移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知部と、
    前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識部と、
    前記報知部が前記案内情報を報知した際に、前記音声認識部が前記案内情報に関する発話を検知した場合に、前記音声認識部が認識した発話に応じて前記報知部による音声出力の設定を変更する音声制御部と、
    を備えることを特徴とする報知システム。
  9. 移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知ステップと、
    前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識ステップと、
    前記報知ステップで前記案内情報が報知された際に、前記音声認識ステップで前記案内情報に関する発話が検知された場合に、前記音声認識ステップで認識された発話に応じて前記報知ステップの音声出力の設定を変更する音声調整ステップと、
    を含むことを特徴とする報知制御方法。
  10. 単一又は複数のコンピュータにインストールされるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    移動体の操作に関する案内情報を音声により報知する報知処理と、
    前記移動体の搭乗者の発話を認識する音声認識処理と、
    前記報知処理を実行した際に、前記音声認識処理により前記案内情報に関する発話を検知した場合に、前記音声認識処理で認識した発話に応じて前記報知処理の音声出力の設定を変更する音声調整処理と、
    を含む報知制御を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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