JP2020172844A - 二重窓の製造方法 - Google Patents

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豊 大浦
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幸康 朝岡
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Abstract

【課題】 窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房負荷を抑えることのできる二重窓の製造方法の提供。【解決手段】 外窓1と内窓2とを備え、外窓1と内窓2の少なくとも一方に外窓・内窓間の中間層5と連通する通気部3,4を形成し、室外と連通して外窓1の内側面に沿って一方向に空気が流れ、中間層5の端部で折り返し、室内と連通して内窓2の外側面に沿って他方向に空気が流れる換気経路6を設けることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、二重窓の製造方法に関する。
建物の室内環境は、空調設備で制御していたが、窓からの熱の出入りが多く電気代がかかるため、経済的に優れたものが求められていた。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房負荷を抑えることのできる二重窓の製造方法の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による二重窓の製造方法は、外窓と内窓とを備え、外窓と内窓の少なくとも一方に外窓・内窓間の中間層と連通する通気部を形成し、室外と連通して外窓の内側面に沿って一方向に空気が流れ、中間層の端部で折り返し、室内と連通して内窓の外側面に沿って他方向に空気が流れる換気経路を設けることを特徴とする。
請求項1記載の発明による二重窓の製造方法は、外窓と内窓とを備え、外窓と内窓の少なくとも一方に外窓・内窓間の中間層と連通する通気部を形成し、室外と連通して外窓の内側面に沿って一方向に空気が流れ、中間層の端部で折り返し、室内と連通して内窓の外側面に沿って他方向に空気が流れる換気経路を設けることで、室内から室外に逃げる熱を回収したり、室外から室内に入ってくる熱を室外に捨てたりできるので、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房負荷を抑えることのできる二重窓を製造することができる。
本発明による二重窓の第1実施形態を示す縦断面図である。 (a)は同二重窓の外窓の上框の縦断面図であり、(b)はA−A断面図である。 本発明による二重窓の第2実施形態を示す縦断面図である。 (a)は同二重窓の外窓の上框の室外側正面図であり、(b)はB−B断面図である。 本発明による二重窓の第3実施形態を示す縦断面図である。 同二重窓の上框に取付けられるタイト材の平面図である。 換気経路を設ける前の既存の二重窓を示す縦断面図である。 本発明による二重窓の第4実施形態を示す室外側正面図である。 同二重窓の縦断面図である。 外窓の内障子にのみ換気框を設けた場合と、外窓の内外障子に換気框を設けた場合の換気量と熱貫流率の関係を示すグラフである。 外窓の内障子にのみ換気框を設けた場合と、外窓の内外障子に換気框を設けた場合の、外窓のガラス面から室内側に5mm離れた位置での空気の流れを示す図であって、(a)は内障子のみに換気框を設けた場合、(b)は内外障子に換気框を設けた場合、(c)は外障子側及び内障子側のベクトル表示面を示す。 外窓の内障子にのみ換気框を設けた場合と、外窓の内外障子に換気框を設けた場合の、外窓のガラス面から室内側に30mm離れた位置での空気の流れを示す図であって、(a)は内障子のみに換気框を設けた場合、(b)は内外障子に換気框を設けた場合、(c)は外障子側及び内障子側のベクトル表示面を示す。 外窓の内障子にのみ換気框を設けた場合と、外窓の内外障子に換気框を設けた場合の、内窓のガラス面から室外側に5mm離れた位置での空気の流れを示す図であって、(a)は内障子のみに換気框を設けた場合、(b)は内外障子に換気框を設けた場合、(c)は外障子側及び内障子側のベクトル表示面を示す。 本発明による二重窓の第5実施形態を示す室外側正面図である。 同二重窓の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1,2は、本発明による二重窓の第1実施形態を示している。この二重窓は、図7に示すような外窓1と内窓2とを備える既存の二重窓を利用し、これに室外と連通して外窓1の内側面に沿って一方向に空気が流れ、外窓・内窓間の中間層5の端部で折り返し、室内と連通して内窓2の外側面に沿って他方向に空気が流れる換気経路6(図1参照)を設けることで、室内環境を損ねない省エネ常時換気機能を有する二重窓に改修したものである。
外窓1は、図1に示すように、建物の窓開口部に固定される枠7と、枠7内に引違い状に開閉自在に収めた外障子8a及び内障子8bとを備えている。枠7は、アルミ形材よりなる上枠9と下枠10と左右の縦枠とを枠組みして構成されている。外障子及8aび内障子8bは、アルミ形材よりなる上框11と下框12と戸先框と召合せ框とを框組みし、その内側にガラス13を嵌め込んで構成されている。
外窓1の上框11には、図1,2に示すように、室外側壁と室内側壁とに通気孔14a,14bを開けることで、室外から中間層5に連通する通気部3を形成している。室外側壁の通気孔14aと室内側壁の通気孔14bは、それぞれ横長の長孔状になっており、室内側壁の通気孔14bが室外側壁の通気孔14aよりも高い位置となるように、上下方向に位置をずらしてあり、尚且つ室内側壁の2つの通気孔14b,14bの間の位置に室外側壁の通気孔14aが位置するように、左右方向にも位置をずらしてある。
室外側壁の通気孔14aの室外側には、図1に示すように、上方から覆い被さるようにカバー26を取付けて通気孔14aを隠してあり、これにより通気孔14aから雨水が浸入するのを防いでいる。
内窓2は、図1に示すように、四周の額縁15の内周側面に取付けた上枠16と下枠17及び左右の縦枠と、上下枠16,17間に引違い状に開閉自在に収めた外障子18a及び内障子18bを備えている。枠16,17と障子18a,18bの框は、樹脂製である。障子18a,18bのガラス19は、複層ガラスである。外窓1の枠7と内窓2の枠16,17の間には木製の額縁15があるため、外窓1と内窓2とは熱的に分離されている。
上枠16の上部には、換気ブレス20を備えている。換気ブレス20は、室外側と室内側の見付面に多数の通気孔21a,21bを設け、中間層5から室内空間に連通する通気部4が設けてある。通気部4の室内側には、埃や花粉等の侵入を防ぐフィルター22が設けてある。
中間層5には、図1に示すように、透明な樹脂板などよりなる整流体23が上方から吊り下げて設けてある。整流体23は、額縁15の下面にアングル状の取付具24を取付け、取付具24にボルト・ナット25で固定して取付けてある。
次に、図7に示すような既存の二重窓を、図1に示すような換気経路6を有するものに改修する手順を説明する。まず、外窓1の外障子8aと内障子8bを枠7から外し、各障子8a,8bの上框11にエンドミル等で通気孔14a,14bを形成し、室外側壁にカバー26を取付ける。その後、外障子8a及び内障子8bを枠7に建て込む。また、上側の額縁15の下面に整流体23を取付ける。整流体23の取付けは、外窓1の障子8a,8bを外している間に行うことができる。
本二重窓は、樹脂製の枠16,17及び框と複層ガラス19を用いた内窓2を設けたことに加え、外窓1の通気部3と中間層5と内窓2の通気部4を通じて室内外を空気が流れることで、空気の流入する方向とは逆方向の熱移動が妨げられ、より一層の断熱効果を発揮する。
冬期の場合について説明すると、換気扇等により室内を負圧に調整し、図1に示すように、本二重窓を空気が室外から室内に向けて流れるようにする(図中の矢印は、空気の流れを示す)。外窓1の通気部3から流入した冷たい外気は、整流体23に当たって下向きに流れを変え、その後、冷たい外気はコールドドラフトにより中間層5の下まで流れてから折り返し、内窓2のガラス19から室内の熱が伝わることで暖められ、ガラス19の室外側面に沿って上昇し、この間にガラス19から室外に逃げる熱を空気の流れによって回収する。また、二重窓に日射を受ける場合は、このように中間層5を外気が外窓1の内側面と内窓2の外側面に沿うように流れる間に、日射熱を取得することができる。その後、暖められた外気は内窓2上部の通気部4を通って室内に流入する。外気が通気部4を通過する際にも、室内の熱で暖められた換気ブレス20や上枠16の熱を空気の流れによって回収する。0℃であった外気は、このように中間層5を外窓1の内側面と内窓2の外側面に沿って流れる間に18℃に暖められる。そうして暖められた外気を室内に取り入れることで、回収した熱を室内に戻すことができる。
このように、中間層5内を外窓1の内側面と内窓2の外側面に沿うように迂回して外気が流れることで、日射熱を取得できるとともに、室内から室外に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室内に戻すことで、室内から室外への熱の損失がほとんどなくなり、これにより空気が流入する方向とは逆方向である室内側から室外側への熱輸送が妨げられ、非常に高い断熱性が得られると共に、外気を暖めて室内に導入するため、暖房負荷を抑えることができる。また、室内に居る人が冷たい風を感じることがない。
夏期には、換気扇等により室内を正圧に調整し、冬期とは逆に室内から室外に空気が流れるようにする。内気は、室外よりも温度が低いので、内窓2の通気部4から出た内気は内窓2のガラス19の室外側面に沿って下向きに流れ、その後、中間層5の下部で折り返し、外窓1のガラス13等の熱が伝わることで外窓1のガラス13の室内側面に沿って上昇し、この間に日射熱を取得すると共に、ガラス13を通じて室外から室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。25℃であった内気は、外窓1の室内側面に沿って上昇する間に日射熱を取得して46℃に暖められ、その後、外窓1の通気部3を通って室外に放出される。内気が通気部3を通過する際、上框11を伝って室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。そして、内気が室外に放出されることで、日射熱とガラス13や上框11から回収した熱を室外に捨てる。
このように、外窓1の内側面と内窓2の外側面に沿うように内気が流れることで、日射熱の取得を抑制できると共に、室外から室内に伝わる熱を空気の流れによって回収し室外に捨てることで、空気が流出する方向とは逆方向である室外側から室内側への熱輸送が妨げられ、優れた断熱効果を発揮して、室内が涼しく保たれる。よって、冷房負荷を抑えることができる。
図3,4は、本発明による二重窓の第2実施形態を示している。本実施形態は、図4に示すように、外窓1の上框11の室外側壁にだけ通気孔27を形成している。図3に示すように、上框11は、上枠9のレール28を呑み込む溝29を有し、レール28に当接するタイト材30はレール28の室外側にだけ設けてあるため、このように室外側壁にだけ通気孔27を設けた場合でも、室外空間から中間層5に連通する通気部3を形成することができる。
図5,6は、本発明による二重窓の第3実施形態を示している。本実施形態は、図6に示すように、外窓1の上框11と上枠9のレール28との間を気密するタイト材30に切欠き31を設けることで、図5に示すように、室外空間から中間層5に連通する通気部3を形成している。
以上に説明した実施形態では、内窓2に換気ブレス20を有していたが、内窓2に換気ブレス20を有していない場合には、内窓2の障子18a,18bの上框に外窓1と同様に通気孔を設けたり、タイト材を切り欠くなどして、室内空間から中間層5に連通する通気部4を形成する。
また、框に通気孔14a,14b,27を設けたり、タイト材30に切欠き31を設ける以外では、例えば上枠9,16のレール28に通気孔や切欠きを設けることで、通気部3,4を形成することもできる。また、ガラス13,19を切り詰めて、框とガラス13,19の間に通気部3,4を形成することもできる。さらには、障子8a,8b,18a,18b自体を通気部3,4を有するものに交換したり、障子8a,8b,18a,18bの上框11のみを通気部3,4を有するもの(換気框)に交換してもよい。
図8,9は、本発明による二重窓の第4実施形態を示している。本実施形態は、外窓1の内障子8bのみに換気框32を設けてあり、外窓1の外障子8aには換気框32を設けていない。内窓2は、これまでに説明した実施形態と同様に、上枠16の外周側に換気ブレス20を設けている。
換気框32は、図9に示すように、外周側に上框11のガラス保持溝33に係合する係合部34を有し、内周側にガラス13の上縁部を保持するガラス保持溝35を有しており、係合部34を上框11のガラス保持溝33に係合して上框11の内周側に取付けてある。換気框32は、室外側壁と室内側壁とに縦長のスリット状の通気孔36a,36bが左右方向に間隔をおいて多数形成してあり(図8参照)、これら通気孔36a,36bにより室外空間から中間層5に連通する通気部3を形成している。換気框32の内部には、室内側に設けた操作部(図示省略)を操作することで、通気部3を開閉できるシャッター板37を有している。
この換気框32は、既存の外窓1の内障子8bに後から設置することができる。その際の手順を説明すると、まず内障子8bを枠7から取外し、框同士を連結しているねじを外して内障子8bをいったん分解する。次に、上框11のガラス保持溝33に係合部34を係合させて、換気框32を上框11の内周側に取付ける。次に、ガラス13を換気框32の幅に相当する分を切除した後、換気框32付きの上框11と下框12と戸先框と召合せ框とをガラス13を囲んで再度框組みして内障子8bを組み立てる。その後、組立てた内障子8bを枠7に建て込む。
なお、内窓2を後から取付ける場合などで、既存の窓(外窓1)の内障子8bにもともと換気框32を備えている場合は、その換気框32をそのまま利用することができ、外窓1には何ら細工をする必要がない。
第4実施形態の二重窓について、室外側の気温が0℃、室内側の気温が20℃で、室外から室内に流入する空気の流量を変化させたときの熱貫流率を実験により求めた。比較のために、外障子8aと内障子8bの両方に換気框32を設けた場合についても同様に熱貫流率を測定した。実験結果を図10に示す。
図10より明らかなように、外窓1の内障子8bのみに換気框32を設けた本実施形態の二重窓は、換気量が多くなるにつれて熱貫流率が小さくなり、換気量18m/h以上では熱貫流率が1以下の非常に小さい値となった。内障子8bのみに換気框32を設けた場合と内外障子8a,8bに換気框32を設けた場合とでは、熱貫流率にほとんど差が無かった。この結果より、外窓1の一方の障子(8a又は8b)にだけ換気框32を設けた場合でも、内外両方の障子(8a及び8b)に換気框32を設けた場合と、断熱性能(空気の流れる方向と逆方向の熱輸送が妨げられることによる断熱性能)に差がないことが分かる。
次に、外窓1の内障子8bのみに換気框32を設けた場合と、内外両方の障子8a,8bに換気框32を設けた場合とで、中間層5内の空気の流れがどのようになっているかシミュレーションによって求めた。図11〜13は、このシミュレーションの結果を示しており、図11は外窓1のガラス近傍(ガラス面から5mm)の空気の流れを示しており、図12は外窓1のガラス面から少し離れた位置(ガラス面から30mm)の空気の流れを示しており、図13は内窓2のガラス近傍(ガラス面から5mm)の空気の流れを示している。図中の矢印は空気の流れを示しており、矢印の向きは流れの向きを、矢印の長さは流れの速さを示している。
外窓1のガラス近傍の空気の流れは、内外両方の障子に換気框32がある場合には、図11(b)に示すように、外障子側と内障子側にほぼ均等に下降流が発生する。一方、内障子にのみ換気框32を設けた場合には、通気部の面積が狭くなる(両方の障子に換気框を設けた場合の半分になる)ため、内障子側に約2倍の流速・流量の下降流が発生し、その下部で外障子側に回り込んでいる。外障子側も、ガラス面が外気に冷やされることによって生じる弱い下降流が見られる
外窓1のガラスから少し離れた位置での空気の流れは、内外障子の両方に換気框32がある場合には、図12(b)に示すように、外障子側、内障子側とも、中央寄りで下降流の勢いが強く、下部で側方に曲がり、左右両側で上昇流が生じている。一方、内障子のみに換気框32を設けた場合には、図12(a)に示すように、内障子側に強い下降流が生じ、下の方で外障子側に回り込み、外障子側では旋回流が生じている。
内窓2のガラス近傍の空気の流れは、内外両方の障子に換気框32がある場合は、図13(b)に示すように、外障子側、内障子側ともに、ほぼ均等に上昇流が生じている。内障子のみに換気框32を設けた場合も、図13(a)に示すように、外障子側、内障子側ともに、ほぼ均等に上昇流が生じている。
このように、外窓1の内障子8bにのみ換気框32を設けた場合でも、外窓1のガラス近傍は外障子8a側、内障子8b側ともに下降流になっており、内障子8bの換気框32から流入した空気は外障子8a側に回り込んで窓の横幅全体に拡散し、内窓2のガラス近傍では外障子18a側、内障子18b側ともに上昇流になっているから、内外両方の障子8a,8bに換気框32を設けた場合と同等の断熱性能が得られるものと考えられる。
図14,15は、本発明による二重窓の第5実施形態を示している。本実施形態は、外窓1の内障子8bのみに換気小窓38を設けてあり、外窓1の外障子8aには換気小窓38を設けていない。内窓2は、これまでに説明した実施形態と同様に、上枠16の外周側に換気ブレス20を設けている。
換気小窓38は、図14,15に示すように、外周側フレーム39と、内周側フレーム40と、外周側フレーム39と内周側フレーム40との間に設けた外側ガラス41aと内側ガラス41bとを有している。外側ガラス41aは、外周側フレーム39及び内周側フレーム40に固定してあり、内側ガラス41bは外周側フレーム39及び内周側フレーム40の長手方向に沿ってスライド可能に設けてある。外周側フレーム39は、図15に示すように、外周側に上框11のガラス保持溝33に係合する係合部34を有し、内周側フレーム40にはガラス13の上縁部を保持するガラス保持溝35を有している。換気小窓38は、係合部34を上框11のガラス保持溝33に係合して上框11の内周側に取付けてある。換気小窓38は、図14に示すように、内側ガラス41bを戸尻側にスライドして開けることで、室外空間から中間層に連通する通気部3を形成できる。
換気小窓38は、先に説明した換気框32と同様に、内障子8bに後から取付けることができる。内障子8bにもともと換気小窓38を有している場合には、その換気小窓38をそのまま利用することができる。
第5実施形態の二重窓は、内障子8bのみに換気框32を設けた第4実施形態と同様に、内外障子8a,8bに換気小窓38を設けた場合と同等の断熱性能が得られる。
以上に述べたように本二重窓の製造方法は、外窓1と内窓2とを備え、外窓1と内窓2の少なくとも一方に外窓・内窓間の中間層5と連通する通気部3,4を形成し、室外と連通して外窓1の内側面に沿って一方向に空気が流れ、中間層5の端部で折り返し、室内と連通して内窓2の外側面に沿って他方向に空気が流れる換気経路6を設けることで、室内から室外に逃げる熱を回収したり、室外から室内に入ってくる熱を室外に捨てたりできるので、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房負荷を抑えることのできる二重窓を製造することができる。
本二重窓の製造方法によれば、室内環境を損ねない省エネ常時換気機能を有する二重窓とすることができるので、室内の快適性を向上させつつ省エネに貢献することができる。
また、本二重窓の製造方法は、既存の二重窓をそのまま利用し、框に通気孔14a,14b,27を開けたりタイト材30を切り欠いたりするだけでよいので、低コストであり、且つ改修工事を短期間で行える。
タイト材30に切欠き31を設けて通気部3を形成する場合(第3実施形態)は、枠や框に通気部を設ける必要がないため、窓の意匠がシンプルになり、眺望性も向上する。
外窓1の内障子8bにだけ換気框32や換気小窓38を設ける実施形態(第4・第5実施形態)によれば、外障子8aと内障子8bの開閉に支障がなく、両方の障子8a,8bに換気框32や換気小窓38を設ける場合よりもコストを削減できる上、両方の障子8a,8bに換気框32や換気小窓38を設けた場合と同等の断熱性能が得られる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。外窓と内窓の形態は任意であり、引違い窓に限らず、嵌め殺し窓や開き窓等であってもよい。外窓及び内窓の納まりは、適宜変更することができる。室外空間から中間層に連通する通気部、中間層から室内空間に連通する通気部はどこに形成してあってもよく、例えば縦枠や下枠に設けてあったり、縦框と縦枠との隙間を通気部とし、その隙間から空気が流入・流出するものであってもよい。通気孔の具体的な形状は問わない。外窓と内窓の枠は、一体に形成してあってもよい。本発明の二重窓は、空気が流れる向きが室外から室内だけのもの、室内から室外だけのもの、室外から室内と室内から室外の両方向に空気が流れるものの何れであってもよい。本発明は、新築の建物に外窓と内窓を新たに設置する場合、既存の外窓・内窓を利用して改修する場合の他、既存の単体のサッシ(外窓)が取付けられた窓に、後から内窓を増設して二重窓とする場合にも適用できる。外窓の換気框や換気小窓は、外障子のみに設けることもできる。
1 外窓
2 内窓
3 通気部(外窓)
4 通気部(内窓)
5 中間層
6 換気経路

Claims (1)

  1. 外窓と内窓とを備え、外窓と内窓の少なくとも一方に外窓・内窓間の中間層と連通する通気部を形成し、室外と連通して外窓の内側面に沿って一方向に空気が流れ、中間層の端部で折り返し、室内と連通して内窓の外側面に沿って他方向に空気が流れる換気経路を設けることを特徴とする二重窓の製造方法。
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