JP2020171441A - 蒸気加熱システム - Google Patents

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圭弘 佐古
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盛 甲田
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Abstract

【課題】水の沸点以下の所望の温度で食品を均一に加熱することが可能な蒸気加熱システムを提供する。【解決手段】蒸気加熱システム1においては、ガス供給手段3が、混合気体導入配管5内又は加熱室4内の温度が設定された温度となるように、混合気体導入配管5内又は加熱室4内に設けられた温度センサーで検出される蒸気及びガスの混合気体の温度に基づいて、ガス供給手段3が供給するガスの温度及び流量の少なくともいずれか一方を制御する制御部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気加熱システムに関する。
従来から、多種多様な食品を蒸気熱で加熱する蒸気加熱システムが知られている。この蒸気加熱システムは、食品が内部に配置される加熱室と、蒸気を発生させる蒸気発生手段とを備えており、蒸気発生手段で発生した約100℃の蒸気を加熱室に送り込むことにより食品を加熱するものである。
しかしながら、上述のような蒸気加熱システムは、約100℃の蒸気によって食品を加熱するものであるため、例えば、70℃といった水の沸点以下の温度で食品を加熱する場合には、蒸気発生手段で発生した蒸気を大気に予め開放して放熱を図るか、供給蒸気を散水により減温することが必要となり、加熱室の空間全体を所望の均一な温度で加熱しようとしても、空間内の局所部分で温度の斑が生じるため、食品を均一に加熱することが難しいという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、所望の均一な温度で加熱することが可能な蒸気加熱システムを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、食品を蒸気で加熱するための蒸気加熱システムであって、食品が内部に配置される加熱室と、蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生させた蒸気にガスを供給するガス供給手段と、蒸気及びガスの混合気体を前記加熱室に導入する混合気体導入配管とを備えており、前記ガス供給手段は、前記混合気体導入配管内又は前記加熱室内の温度が設定された温度となるように、かつ、1気圧の前記混合気体を前記加熱室に供給するように、前記混合気体導入配管内又は前記加熱室内に設けられた温度センサーで検出される混合気体温度に基づいて、前記ガス供給手段が供給するガスの温度及び流量の少なくともいずれか一方を制御することにより、前記加熱室に供給される混合気体の温度を調整することを特徴とする蒸気加熱システムにより達成される。
この蒸気加熱システムにおいて、前記加熱室に供給される前記混合気体の温度は、該混合気体における蒸気分圧に基づいた飽和蒸気温度であることが好ましい。
また、前記ガスと前記蒸気との混合を促進させる混合手段が設けられていることが好ましい。
また、前記混合促進手段は、前記混合気体を乱流化する構造に構成されることが好ましい。
また、前記ガス供給手段は、ガスが流下するガス配管を備えており、前記混合促進手段は、前記ガス配管の軸線が、前記混合気体導入配管の軸線を通過しないように偏芯させた状態で、前記ガス配管を前記混合気体導入配管に対して略垂直に接続することにより構成してもよい。
また、前記混合促進手段としては、前記混合気体導入配管の内部に配置される長方形の板を180度ねじった形態が連続するスタティックミキサを採用することもできる。
また、前記加熱室内には、前記混合気体導入配管に接続され、混合気体が噴き出される噴出部が設けられていることが好ましい。
また、前記噴出部は、先端が閉塞されたパイプ状部材である噴出部本体と、前記噴出部本体の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置され、前記噴出部本体の内部及び外部を連通する複数の噴出孔とを備えるように構成してもよい。
また、前記ガス供給手段は、前記ガスを加熱するヒータ部を備えるように構成してもよい。
また、前記ヒータ部は、加熱室から排出される混合気体を加熱源とするように構成することができる。
また、ガス供給手段が供給するガスは、空気であり、前記ガス供給手段は、前記空気に含まれる酸素、窒素及び二酸化炭素の少なくともいずれか一種類の少なくとも一部分を吸着する吸着手段を備えるように構成してもよい。
本発明によれば、水の沸点以下の所望の温度で食品を均一に加熱することが可能な蒸気加熱システムを提供することができる。
本発明に係る蒸気加熱システムの概略構成を示す模式図 本発明に係る蒸気加熱システムが備える蒸気発生器の模式断面図である。 (a)は本発明に係る蒸気加熱システムの変形例に係るシステム模式図であり、(b)はヒータ部構造模式図である。 (a)は本発明に係る蒸気加熱システムの他の変形例に係るシステム模式図であり、(b)はヒータ部構造模式図である。 本発明に係る蒸気加熱システムが備えることが可能である混合促進手段を説明するための概略構成断面図である。 (a)(b)(c)共に、本発明に係る蒸気加熱システムが備えることが可能である混合促進手段の他の形態を説明するための概略構成断面図である。 本発明に係る蒸気加熱システムが備えることが可能である混合促進手段の更なる他の形態を説明するための概略構成断面図である。 (a)は本発明に係る蒸気加熱システムが備えることが可能である混合促進手段の更なる他の形態を説明するための概略構成断面図であり、(b)は半月型の板部材に係る概略構成斜視図であり、(c)は図8(a)におけるA−A断面に係る概略構成断面図である。 (a)は本発明に係る蒸気加熱システムが備えることが可能である噴出部を説明するための概略構成断面図である、(b)は噴出部の他の形態を説明するための概略構成断面図であり、(c)は図9(b)における矢視B方向から見た概略構成正面図である。 本発明に係る蒸気加熱システムの変形例に係るシステム模式図である。
以下、本発明の実施形態にかかる蒸気加熱システムについて、添付図面を参照して説明する。なお、図面においては、構成の理解を容易ならしめるために部分的に拡大・縮小している。図1は、本発明に係る蒸気加熱システム1の概略構成を示す模式図である。この蒸気加熱システム1は、種々の食品を加熱するための加熱装置であり、図1に示すように、蒸気発生手段2と、ガス供給手段3と、加熱室4とを備えている。なお、本蒸気加熱システム1によって加熱される食品の種類は特に限定されず、野菜類や穀類、肉類、魚介類、レトルト食品等の保存性食品等種々のものを例示することができる。
蒸気発生手段2は、蒸気発生器21及び蒸気配管22を備えている。蒸気配管22の一方端は蒸気発生器21に連通し、他方端は混合気体導入配管5に連通接続している。また、蒸気発生器21は、蒸気の発生量をコントロールできる機能を備えるものを好適に使用できる。また、蒸気発生器21の種類は、特に限定されず、従来から一般的に使用されているものを採用することができるが、例えば、図2の模式断面図に示すように、水が貯留される貯留槽23と、当該貯留槽23の内部に配置され、水中に浸漬される抵抗加熱式の加熱器24とを備え、当該加熱器24の発生する熱によって水を加熱し蒸気を発生させるタイプのものを好適に使用することができる。また、蒸気配管22の途中に、蒸気流量調整弁や蒸気流量計、蒸気温度センサー等を備えるように構成してもよい。
ガス供給手段3は、蒸気発生手段2が発生させた蒸気にガスを供給する機能を有する手段であり、窒素等の不活性ガスや空気等のガスを供給するガス供給装置31及びガスが流下するガス配管32を備えている。ガス配管32の一方端は、ガス供給装置31に連通接続しており、他方端は、蒸気配管22と混合気体導入配管5との接続境界近傍に連通接続している。
ガス配管32の途中には、ガス流量調整弁33、ガス流量計34、ヒータ部35、逆止弁36等が接続されている。ガス流量調整弁33及びガス流量計34は、ヒータ部35よりも上流側に配置されており、逆止弁36は、ヒータ部35よりも下流側であって、混合気体導入配管5との接続部近傍に設けられている。
ガス流量調整弁33は、ガス配管32内を流下するガスの流量を調整するための弁であり、種々のものを採用することができるが、例えば、ニードル弁やバタフライ弁等を好適に挙げることができる。ここで、上述の蒸気流量調整弁もこのガス流量調整弁33と同様の各種弁体を使用することができる。
ガス流量計34は、ガス配管32内を流下するガスの流量を計測する計器であり、超音波流量計、熱式質量流量計等種々のものを使用することができる。このガス流量計34は、ガス流量調整弁33よりも下流側に配置することが好ましい。ここで、上述の蒸気流量計もこのガス流量計34と同様の各種流量計を使用することができる。
ヒータ部35は、ガス供給装置31から供給されたガスを加熱する加熱手段である。このヒータ部35の構成については、種々のものを採用することができるが、例えば、抵抗発熱体を備えるものを好適に使用することができる。このヒータ部35は、その内部にガスを導き入れ、該ガスを加熱するように構成されている。なお、ガス配管32の内部空間に抵抗発熱体を設置し、ガス配管32内を流下してくるガスを直接加熱するように構成してもよい。
逆止弁36は、蒸気発生手段2により生成された蒸気が、ガス配管32内を通ってヒータ部35に流れ込むことを防止するために設けられるものであり、スイング式逆止弁、リフト式逆止弁、ディスク式逆止弁等種々の構造のものを使用することができる。
加熱室4は、食品が内部に配置されるものであり、混合気体導入配管5が連通接続している。加熱室4の内部には、例えば、載置台が配置され、当該載置台上に載置された食品が、混合気体導入配管5を介して導入される蒸気とガスとの混合気体によって加熱される。なお、載置台の代わりに、加熱室4の内部にベルトコンベアを配置し、食品をベルトコンベアにより搬送しつつ、当該食品を加熱できるように構成してもよい。また、加熱室4には、蒸気とガスとの混合気体を外部に排出する排出口が設けられている。
上記構成の蒸気加熱システム1は、蒸気発生器21において生成された約100℃の蒸気が蒸気配管22に導かれて加熱室4側に流下すると共に、当該蒸気は、ガス供給装置31において供給されガス配管32を流下するガスと混合気体導入配管5内で混合されて、所望の温度の蒸気及びガスの混合気体となって加熱室4内に導かれ、当該加熱室4内の食品を加熱する。ここで、混合気体導入配管5には、蒸気が凝縮した水を外部に排出するドレン管(図示せず)が接続されている。このドレン管は、蒸気発生器21における貯留槽23に接続し、凝縮水を貯留槽23に還流するように構成することが好ましい。また、混合気体導入配管5に、混合気体中に含まれる水の微粒子(ミスト)を該混合気体中から分離除去するデミスター(図示せず)を配置してもよい。
ここで、本発明に係る蒸気加熱システム1においては、ガス供給手段3が、混合気体導入配管5内又は加熱室4内の温度が設定された温度となるように、混合気体導入配管5内又は加熱室4内に設けられた温度センサー(図示せず)で検出される蒸気及びガスの混合気体の温度に基づいて、ガス供給手段3が供給するガスの温度及び流量の少なくともいずれか一方を制御する制御部(図示せず)を備えるように構成されている。なお、温度センサーとしては、測温抵抗体、熱電対等を好適に使用することができる。
つまり、制御部は、混合気体導入配管5内又は加熱室4内に設けられた温度センサーで検出される蒸気及びガスの混合気体の温度に基づいて、ガス流量調整弁33の開度を調整しつつ、ヒータ部35の出力をコントロールして、予め設定された加熱室4内の温度になるようにガス量及びガス温度の少なくともいずれか一方を制御する。なお、この制御部は、蒸気発生器21において生成される蒸気量もコントロールするように構成してもよい。
また、この制御部は、加熱室4内に供給されるガスと蒸気との混合気体が、1気圧の状態で加熱室4に供給されるように、ガスの流量及びガスの温度の少なくともいずれか一方を制御している。なお、この1気圧の混合気体においては、該混合気体に含まれる蒸気は、混合気体中における蒸気の分圧に基づいた飽和蒸気圧状態となるため、混合気体の温度は、混合気体中における蒸気の分圧に基づいて決まることになる。
本発明に係る蒸気加熱システムは、上述のように、ガス供給手段が、混合気体導入配管内又は加熱室内の温度が設定された温度となるように、かつ、1気圧の混合気体を加熱室に供給するように、混合気体導入配管内又は加熱室内に設けられた温度センサーで検出される混合気体温度に基づいて、ガス供給手段が供給するガスの温度及び流量の少なくともいずれか一方を制御することにより、加熱室に供給される混合気体の温度を調整できるように構成されているため、従来の方式よりも容易に加熱室の空間全体を所望の均一な温度で加熱することが可能となり、空間内の局所部分で温度の斑が発生することを抑制して、食品を均一に加熱することができる。
更に、本発明に係る蒸気加熱システム1によれば、ガス供給手段3から供給されるガスの流量及び温度の少なくともいずれか一方をコントロールすることにより、ガスと蒸気との混同気体における蒸気の分圧を制御し、蒸気発生手段2から供給される約100℃の蒸気を、混合気体中における蒸気の分圧に基づく温度(飽和蒸気温度)に変換(低下)させることができるので、簡便にかつ安定的に所望の温度にて加熱室4における食品を加熱することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態に係る蒸気加熱システム1について説明したが、この蒸気加熱システム1の具体的構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態においては、ヒータ部35は、抵抗発熱体を加熱源とする構造を備えているが、例えば、図3(a)のシステム模式図や図3(b)のヒータ部構造模式図に示すように、加熱室4から排出されるガスと蒸気との混合気体を加熱源とするように構成してもよい。つまり、図3(b)に示すように、配管61を介して、加熱室4から排出される混合気体が導かれる熱交換室351の内部にガス配管32の一部領域を配置するように構成し、当該熱交換室351内において、混合気体が有する熱によって、ガス配管32内を通過するガスを加熱するように構成してもよい。このような構成を採用する場合、大気中に放出される混合気体が有する熱を有効利用することができるため、エネルギーの効率的利用を行うことが可能となる。また、抵抗加熱体を必要としないことから、蒸気加熱システム1のコストを下げることも可能となる。なお、熱交換室351の内部に導かれた混合気体は、熱交換室351に設けられる排出孔から大気に放出される。
また、ヒータ部35に関しては、例えば、図4(a)のシステム模式図や図4(b)のヒータ部構造模式図に示すように、蒸気発生器21によって生成される蒸気を加熱源とするように構成してもよい。つまり、図4(b)に示すように、蒸気発生器21における貯留槽23の上部空間部分にガス配管32の一部領域を配置するように構成し、当該貯留槽23の上部空間部分において、蒸気が有する熱によって、ガス配管32内を通過するガスを加熱するように構成してもよい。このような構成を採用する場合、蒸気が有する熱を有効利用することができるため、エネルギーの効率的利用を行うことが可能となる。また、抵抗加熱体を必要としないことから、蒸気加熱システム1のコストを下げることも可能となる。なお、貯留槽23の上部空間部分にガス配管32の一部領域を配置する代わりに、貯留槽23内に貯留される水(湯)の中にガス配管32の一部領域を配置するように構成してもよい。
また、上記実施形態において、ガスと蒸気との混合を促進させる混合促進手段を設けるように構成してもよい。このような混合促進手段としては、混合気体を乱流化する構造を備えるように構成されており、例えば、図5の概略構成断面図に示すように、混合気体導入配管5の長手方向に沿って、その内径が拡径する領域51と縮径する領域52とが交互に配置されるように混合気体導入配管5を形成することにより得ることができる。このような構成を採用することにより、混合気体導入配管5を流下する混合気体が、渦を伴った流れとなって加熱室4に導入されることになる為、ガスと蒸気との混合が促進されることになる。この結果、加熱室4内に導入される混合気体における温度むらが発生することや、温度むらに基づく凝縮水の発生を防止して、温度が均一な混合気体によって加熱室4の食品が加熱されることになる。
また、ガスと蒸気との混合促進手段としては、ガス配管32と蒸気配管22(又は混合気体導入配管5)との連結構造を工夫することにより構成することもできる。例えば、図6(a)の断面図に示すように、ガス配管32の下流側端部構造を複数のパイプ32aを有する分岐構造に構成し、蒸気配管22(又は混合気体導入配管5)の周方向に沿って所定間隔をあけて各パイプ32aを接続することによって混合促進手段を構成することもできる。このような構成を採用する場合、複数個所から蒸気配管22(又は混合気体導入配管5)を流下する蒸気の流れ方向に対して略垂直な方向でガスが混合されることになる為、混合気体導入配管5を流れる混合気体は大きな乱流構造を伴うことになり、ガスと蒸気との混合が促進されることになる。
また、ガスと蒸気との混合促進手段としては、例えば、図6(b)の断面図に示すように、蒸気配管22(又は混合気体導入配管5)に対して略垂直に接続されるガス配管32において、該ガス配管32の軸線が、蒸気配管22(又は混合気体導入配管5)の軸線を通過しないように偏芯させることにより、混合促進手段を構成してもよい。このような構成の場合、ガス配管32から蒸気配管22内(又は混合気体導入配管5内)に導入されるガスは、混合気体導入配管5の内部において、該配管の内周面に沿った渦を伴いながら蒸気と混合されるため、ガスと蒸気との混合が促進されることになる。
また、ガスと蒸気との混合促進手段としては、例えば、図6(c)の断面図に示すように、混合気体導入配管5の一方の端部に対して、蒸気配管22の他方端部を所定寸法差し込みつつ、混合気体導入配管5の一方の端部を閉塞した蒸気配管22と混合気体導入配管5との連結構造を構成し、混合気体導入配管5の一方の端部に対して略垂直にガス配管32を接続するように構成してもよい。このような接続構造の場合、ガス配管32内を流下するガスは、混合気体導入配管5の一方の端部と蒸気配管22の他方端との間に形成される空間部Zに導かれた後、蒸気配管22の表面に当って向きを変え、蒸気配管22から吐出される蒸気と混合され、加熱室4側へと導かれることとなる。なお、ガス配管32から空間部Zに導かれたガスは、蒸気配管22の表面に当って向きを変える際に複雑な乱流構造を形成するため、蒸気配管22から吐出される蒸気との良好な混合がなされる。ここで、混合気体導入配管5の一方の端部を閉塞する手法としては、例えば、混合気体導入配管5の外径寸法と略同一の外径を有する円盤状板部材55の中央部に蒸気配管22の外径に対応する貫通孔を形成し、当該貫通孔に蒸気配管22を予め挿通させた後、混合気体導入配管5の一方の端部に対して、蒸気配管22の他方端部を所定寸法差し込み、円盤状板部材55の貫通孔周縁と蒸気配管22の表面とを溶接により固定し、更に、円盤状板部材55の外周部と混合気体導入配管5の開口縁とを溶接により固定する手法を挙げることができる。また、図6(c)に示すように、混合気体導入配管5の内部においては、蒸気配管22の他方端部の位置よりも混合気体の流れ方向下流側に混合気体導入配管5の内径が縮径される絞り部56を設けることが好ましい。このような絞り部を設けることにより、ガスと蒸気との混合がより一層促進される。
また、ガスと蒸気との混合促進手段は、例えば、混合気体導入配管5の内部に配置されるミキシング部材により構成することもできる。例えば、図7に示すように、長方形の板を180度ねじった形態が連続するスタティックミキサをミキシング部材71として好適に使用することができる。このようなスタティックミキサタイプの混合促進手段を採用する場合、ガスと蒸気との混合気体は、混合気体導入配管5を流下するに従い撹拌混合され、混合が促進されることになる。
また、図8(a)(b)(c)に示すように、混合気体導入配管5の内部において、その長手方向に沿って所定間隔をあけて配置される複数の半月型の板部材72をミキシング部材71として用いてもよい。この図8に示す構成を採用する場合には、半月型の各板部材72は、混合気体導入配管5の長手方向に沿って互い違いに配置され、混合気体導入配管5内を流れる混合気体が蛇行するように構成される。このようなミキシング部材71を採用する場合、ガスと蒸気との混合気体は、混合気体導入配管5を流下するに従い各板部材71によってその流れ方向が変更されつつ、板部材を通過する度に渦が形成されることになり、混合が促進されることになる。なお、図8(a)は、混合気体導入配管5の長手方向に沿って断面に関する概略構成断面図であり、図8(b)は、半月型の板部材72に係る概略構成斜視図であり、図8(c)は、図8(a)におけるA−A断面に係る概略構成断面図である。
また、上記実施形態において、混合気体導入配管5が加熱室4に連通接続しているが、この混合気体導入配管5の他方端部に接続され、混合気体が噴き出される噴出部8を設けるように構成してもよい。なお、噴出部8は加熱室4内に配置される。噴出部8の構成としては、種々の構造を採用することができるが、例えば、図9(a)の概略構成断面図に示すように、先端が閉塞されたパイプ状部材を噴出部本体81とし、当該噴出部本体81の内部及び外部を連通する複数の噴出孔82を形成したものを噴出部8として採用することができる。なお、各噴出孔82は、噴出部本体81の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置されている。このような噴出孔82を備えることにより、該噴出孔82を混合気体が通過して加熱室4内に放出される際に、ガスと蒸気との混合が更に促進され、より一層均一な温度の混合気体によって加熱室4内の食品を加熱することが可能となる。また、噴出部本体81の温度を所望の温度に設定するために、該噴出部本体81に加熱手段を設置するように構成してもよい。加熱手段としては、種々のものを採用することができるが、例えば、噴出部本体81の表面に巻回されて設置されるベルトヒータや、噴出部本体81の表面の長手方向に沿って設置される抵抗加熱ヒータ等を好適に使用することができる。また、高周波誘導加熱ヒータを用いることもできる。このような加熱手段を備えることにより、例えば、加熱室4内の食品を70℃の温度で加熱する場合に、蒸気にガスを供給して混合気体の温度を70℃に制御することのみならず、噴出部本体81の温度も70℃に調温することによって、噴出部本体81の長手方向に沿って発生し得る混合気体の温度のバラつきを効果的に防止して、より一層均一化された70℃の温度の混合気体を加熱室4に放出することが可能となる。
また、例えば、図9(b)の概略構成断面図や、この図9(b)の矢視B方向から見た図9(c)の概略構成正面図に示すように、混合気体導入配管5の他方端部における開口83を圧縮変形させて該開口形状を細長い長楕円形状又は略矩形状として形成することにより噴出部8を構成してもよい。このような噴出部8を採用する場合、混合気体導入配管5から吹き出される混合蒸気は、混合気体導入配管5の他方端部における圧縮変形部分を通過する際にさらに混合され、また、開口83から吹き出される際に乱流構造を伴った流れとなるため、ガスと蒸気との混合がより促進され、均一な温度の混合気体によって加熱室4内の食品を加熱することが可能となる。
また、上記実施形態において、図10のシステム模式図に示すように、ガス供給手段3が、ヒータ部35よりもガス供給方向下流側に配置される吸着手段9を備えるように構成してもよい。この吸着手段9は、酸素、窒素及び二酸化炭素の少なくともいずれか一種類の少なくとも一部分を吸着する機能を有している。例えば、ガス供給手段3が供給するガスとして空気を採用し、酸素を吸着可能な吸着手段9を備えるように構成する場合、ガス配管32を流下する空気から酸素の一部が吸着手段9により吸着され、酸素割合が減じられた空気が、蒸気と混合されて加熱室4に供給されることになる。これにより、加熱される食品の酸化が好ましく抑制されることになる。また、逆に、吸着手段9から酸素を放出させることにより、酸素割合が増加された混合気体が加熱室4に供給されることになる。酸素割合が増加された混合気体によって野菜類を加熱すると、酸化酵素による酵素反応により食品の香りが引き立ち、食品(野菜類)の本来の良好な旨みを引き出すことが可能となる。
ここで、酸素を吸着・放出可能な吸着手段9としては、従来から知られているものを採用することができる。例えば、紫外線を照射することにより酸素吸着担体から酸素を放出するタイプの吸着手段や、加熱することにより酸素吸着担体から酸素を放出するタイプの吸着手段等採用することができる。なお、本加熱蒸気システムの場合、ヒータ部35を備える構成であることから、加熱することにより酸素吸着担体から酸素を放出するタイプの吸着手段を採用することが好ましい。
また、吸着手段9としては、酸素を吸着するものに限定されず、窒素や二酸化炭素等を吸着・放出できるものを使用することができる。例えば、窒素を吸着・放出可能な吸着手段9を採用する場合、窒素を吸着する際には、混合気体における酸素割合が増加するため、上述のような食品の風味を向上させることが可能となり、また、窒素を放出することにより混合気体における酸素割合が減じることになるため、食品の酸化防止効果を高めることが可能となる。また、例えば、二酸化炭素を吸着・放出可能な吸着手段を採用する場合、吸着した二酸化炭素を放出することにより、混合気体の二酸化炭素割合が増加する結果、加熱対象である食品に含まれる水分に溶ける二酸化炭素量を増加させてそのPHをより一層下げることができる。これにより、食品の保存性を向上させることが可能となる。
また、上記実施形態においては、ヒータ部35を備える構成であるが、例えば、ガス供給手段3が、供給するガスの流量のみを制御して、加熱室に供給される混合気体の温度を調整するように構成される場合には、ヒータ部35を省略して構成してもよい。
1 蒸気加熱システム
2 蒸気発生手段
21 蒸気発生器
22 蒸気配管
23 貯留槽
24 加熱器
3 ガス供給手段
31 ガス供給装置
32 ガス配管
33 ガス流量調整弁
34 ガス流量計
35 ヒータ部
36 逆止弁
4 加熱室
5 混合気体導入配管
71 ミキシング部材
72 半月型の板部材
8 噴出部
81 噴出部本体
82 貫通孔
9 吸着手段

Claims (11)

  1. 食品を蒸気で加熱するための蒸気加熱システムであって、
    食品が内部に配置される加熱室と、蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生させた蒸気にガスを供給するガス供給手段と、蒸気及びガスの混合気体を前記加熱室に導入する混合気体導入配管とを備えており、
    前記ガス供給手段は、前記混合気体導入配管内又は前記加熱室内の温度が設定された温度となるように、かつ、1気圧の前記混合気体を前記加熱室に供給するように、前記混合気体導入配管内又は前記加熱室内に設けられた温度センサーで検出される混合気体温度に基づいて、前記ガス供給手段が供給するガスの温度及び流量の少なくともいずれか一方を制御することにより、
    前記加熱室に供給される混合気体の温度を調整することを特徴とする蒸気加熱システム。
  2. 前記加熱室に供給される前記混合気体の温度は、該混合気体における蒸気分圧に基づいた飽和蒸気温度であることを特徴とする請求項1に記載の蒸気加熱システム。
  3. 前記ガスと前記蒸気との混合を促進させる混合促進手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸気加熱システム。
  4. 前記混合促進手段は、前記混合気体を乱流化する構造に構成されることを特徴とする請求項3に記載の蒸気加熱システム。
  5. 前記ガス供給手段は、ガスが流下するガス配管を備えており、
    前記混合促進手段は、前記ガス配管の軸線が、前記混合気体導入配管の軸線を通過しないように偏芯させた状態で、前記ガス配管を前記混合気体導入配管に対して略垂直に接続することにより構成されることを特徴とする請求項3又は4に記載の蒸気加熱システム。
  6. 前記混合促進手段は、前記混合気体導入配管の内部に配置される長方形の板を180度ねじった形態が連続するスタティックミキサであることを特徴とする請求項3又は4に記載の蒸気加熱システム。
  7. 前記加熱室内には、前記混合気体導入配管に接続され、混合気体が噴き出される噴出部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の蒸気加熱システム。
  8. 前記噴出部は、先端が閉塞されたパイプ状部材である噴出部本体と、前記噴出部本体の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置され、前記噴出部本体の内部及び外部を連通する複数の噴出孔とを備えることを特徴とする請求項7に記載の蒸気加熱システム。
  9. 前記ガス供給手段は、前記ガスを加熱するヒータ部を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の蒸気加熱システム。
  10. 前記ヒータ部の加熱源は、前記加熱室から排出される混合気体であることを特徴とする請求項9に記載の蒸気加熱システム。
  11. ガス供給手段が供給するガスは、空気であり、
    前記ガス供給手段は、前記空気に含まれる酸素、窒素及び二酸化炭素の少なくともいずれか一種類の少なくとも一部分を吸着する吸着手段を備えていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の蒸気加熱システム。
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