JP2020167088A - Circuit breaker - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、一般に、回路遮断器に関し、より詳細には、センサを備えた回路遮断器に関する。 The present disclosure relates generally to circuit breakers, and more specifically to circuit breakers with sensors.
特許文献1には、開閉機構部と、零相電流検出回路部と、漏電引き外しコイル部とを備えた漏電遮断器が記載されている。開閉機構部は、可動接触子の可動接点と固定接触子の固定接点とを開閉動作させ、電源側電路と負荷側電路とを開閉する。零相電流検出回路部は、回路基板と、回路基板に装着された零相変流器とから構成される。漏電引き外しコイル部は、回路基板に装着され、開閉機構部と連結される。
特許文献1に記載の漏電遮断器によれば、零相変流器と漏電引き外しコイル部とが、同じ回路基板に装着されているため、部品の組み立ての作業性が容易となり、接続作業も簡略化を図ることができる。
According to the earth leakage breaker described in
ところで、回路遮断器(漏電遮断器)がセンサを備える場合、センサの動作電源が必要となる。ただし、異常電流(例えば漏洩電流や過電流)の発生時に、主回路の通電を遮断するだけでなく、センサに動作電源を供給する電源回路の通電も遮断することが必要となる可能性がある。この場合、センサ用の電源回路の通電状態を遮断状態に切り替える接点部(第2接点部)に関して信頼性の向上が望まれる。 By the way, when the circuit breaker (earth leakage breaker) includes a sensor, an operating power source for the sensor is required. However, when an abnormal current (for example, leakage current or overcurrent) occurs, it may be necessary to cut off not only the power supply of the main circuit but also the power supply circuit that supplies the operating power to the sensor. .. In this case, it is desired to improve the reliability of the contact portion (second contact portion) that switches the energized state of the power supply circuit for the sensor to the cutoff state.
本開示は上記事由に鑑みてなされ、センサ用の電源回路における接点部に関する信頼性の向上を図ることができる、回路遮断器を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in view of the above reasons, and an object of the present invention is to provide a circuit breaker capable of improving the reliability of a contact portion in a power supply circuit for a sensor.
本開示の一態様に係る回路遮断器は、第1接点部と、第2接点部と、センサと、を備える。前記第1接点部は、異常電流の発生に応じて開極し、主回路を通電状態から遮断状態に切り替える。前記第2接点部は、前記第1接点部の開極に連動して開極し、前記主回路から分岐した電源回路を通電状態から遮断状態に切り替える。前記センサは、物理量に応じて電気信号を出力する。前記センサは、前記主回路から前記電源回路を介して、動作電源を受け取る。前記第2接点部は、前記電源回路における前記通電状態を複数点の接触により維持する接触機構を有する。前記接触機構は、前記第1接点部から所定の距離だけ離して配置される。 The circuit breaker according to one aspect of the present disclosure includes a first contact portion, a second contact portion, and a sensor. The first contact portion opens in response to the generation of an abnormal current, and switches the main circuit from the energized state to the cutoff state. The second contact portion opens in conjunction with the opening of the first contact portion, and switches the power supply circuit branched from the main circuit from the energized state to the cutoff state. The sensor outputs an electric signal according to a physical quantity. The sensor receives an operating power source from the main circuit via the power supply circuit. The second contact portion has a contact mechanism for maintaining the energized state in the power supply circuit by contacting a plurality of points. The contact mechanism is arranged at a predetermined distance from the first contact portion.
本開示によれば、センサ用の電源回路における接点部に関する信頼性の向上を図ることができる、という利点がある。 According to the present disclosure, there is an advantage that the reliability of the contact portion in the power supply circuit for the sensor can be improved.
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1) Outline Each figure described in the following embodiment is a schematic view, and the ratio of the size and the thickness of each component in each figure does not necessarily reflect the actual dimensional ratio. Not necessarily.
本実施形態に係る回路遮断器1は、図1、図2及び図5に示すように、第1接点部11と、第2接点部12と、センサと、を備えている。
As shown in FIGS. 1, 2 and 5, the
第1接点部11は、異常電流の発生に応じて開極し、主回路C1(図5参照)を通電状態から遮断状態に切り替える。ここで言う異常電流は、例えば、漏洩電流を含む。すなわち、本開示では一例として、回路遮断器1は、漏電遮断器であることを想定する。第1接点部11は、漏洩電流の発生に応じて、閉極(オン)から開極(オフ)に切り替わり、主回路C1を遮断する。また、異常電流は、例えば、過電流(短絡電流、及び過負荷電流)も含む。回路遮断器1は、過電流の発生に応じて、閉極(オン)から開極(オフ)に切り替わり、主回路C1を遮断する。
The
回路遮断器1は、図5に示すように、第1接点部11を一対備えており、主回路C1を構成する第1電路C11及び第2電路C12の各々に、第1接点部11がそれぞれ挿入されている。以下、回路遮断器1の一対の第1端子71(図5参照)が電源側の一対の電線103(図12A参照)と接続され、回路遮断器1の一対の第2端子72(図5参照)が負荷側の一対の電線104(図12A参照)と接続された状態を「正接続状態」と呼ぶこともある。第1電路C11は、例えば、L極(LINE)側の電線103Aが接続されるL相となり、第2電路C12は、N極(NEUTRAL LINE)側の電線103Bが接続されるN相となり得る。
As shown in FIG. 5, the
ただし、回路遮断器1は、これとは逆に、一対の第1端子71が負荷側の一対の電線104と接続され、一対の第2端子72が電源側の一対の電線103と接続されることも可能であり、この接続状態(図12B参照)を「逆接続状態」と呼ぶこともある。以下、回路遮断器1が、正接続状態又は逆接続状態にあることを、単に「回路遮断器1の使用中」と呼ぶことがある。
However, in the
第2接点部12は、第1接点部11の開極に連動して開極し、主回路C1から分岐した電源回路C2(図5参照)を通電状態から遮断状態に切り替える。つまり、第2接点部12は、第1接点部11が閉極(オン)から開極(オフ)に切り替わることに連動して、閉極(オン)から開極(オフ)に切り替わり、電源回路C2の通電を遮断する。
The
センサは、物理量に応じて電気信号を出力する。上述の通り、回路遮断器1は、漏電遮断器であり、ここで言うセンサは、一例として、漏洩検知部2(図5参照)とする。センサ(漏洩検知部2)は、動作電源(制御電源)を必要とする。センサ(漏洩検知部2)は、主回路C1から電源回路C2を介して、動作電源を受け取る。要するに、センサは、第1接点部11のオフに連動して、第2接点部12もオフに切り替わると、上記電気信号を出力できなくなる。
The sensor outputs an electric signal according to a physical quantity. As described above, the
ここで本実施形態では、第2接点部12は、図9A及び図9Bに示すように、電源回路C2における通電状態を複数点の接触により維持する接触機構3を有している。接触機構3は、第1接点部11から所定の距離だけ離して配置される。
Here, in the present embodiment, as shown in FIGS. 9A and 9B, the
これによれば、接触機構3が、複数点の接触によって電源回路C2における通電状態を維持するため、例えば、複数点のうちのいずれか1点の接触が断たれるような異常(接触不良や断線)が起きても、残りの点の接触が保たれる可能性が高い。したがって、接触信頼性が向上され得る。さらに接触機構3は、第1接点部11から所定の距離だけ離して配置されるため、第1接点部11の開極時に発生し得るアークから受ける影響(例えば、アークによって接触機構3を構成する部材が消耗される等)を低減できる。したがって、センサ(例えば漏洩検知部2)用の電源回路C2における接点部(第2接点部12)に関する信頼性の向上を図ることができる。
According to this, since the
(2)詳細
次に、本実施形態に係る回路遮断器1について、図1〜図12Bを参照して、より詳細に説明する。
(2) Details Next, the
(2.1)全体構造
回路遮断器1は、上述の通り、一対の第1接点部11、第2接点部12、及び漏洩検知部2(センサ)を備えている。また回路遮断器1は、図1及び図2に示すように、トリップ機構4、器体5、回路基板6、一対の端子部7を2組(合計4つ)、消弧装置8、リンク機構15(操作ハンドル16等)、及び擬似漏電発生部C4(図5参照)を更に備えている。また回路遮断器1は、一対の編組線D1(接続線)、保持構造体H1、及び(試験用の)操作部B1等を、更に備えている。
(2.1) Overall Structure As described above, the
回路遮断器1は、上述の通り、一例として、漏洩電流を検知し、主回路C1の通電を遮断する機能(漏電検知機能)を有した漏電遮断器であり、例えば住宅(非住宅でもよい)内に設置される分電盤等に使用され得る。回路遮断器1は、図12A及び図12Bに示すように、取付の対象物100における取付面102に取り付けられる。対象物100は、分電盤内の構造材(例えばDINレール)等であることを想定する。取付面102は、例えば、DINレールにおける、回路遮断器1と対向する一面である。
As described above, the
また回路遮断器1は、漏電検知機能に加えて、短絡電流や過負荷電流等の過電流を検知し、主回路C1の通電を遮断する機能(過電流検知機能)も有している。さらに回路遮断器1は、トリップ機構4による接点部(11、12)の開極が正常に作動するか否かの試験を行うために、漏洩電流を擬似的に発生させる機能(試験機能)を有している。
In addition to the leakage detection function, the
また回路遮断器1は、操作ハンドル16への手動操作に応じて、接点部(11、12)を閉極から開極へ、及び開極から閉極へ切り替え可能に構成されている。例えば、ユーザは、異常電流の検知によって接点部(11、12)が開極された後、安全を確認した場合に、操作ハンドル16を操作することで接点部(11、12)を閉極に復帰させることができる。
Further, the
なお、図1、図2及び図4では、器体5内における電線の図示を適宜に省略している(電気的な接続関係は、図5を参照)。
In addition, in FIG. 1, FIG. 2 and FIG. 4, the illustration of the electric wire in the
(2.2)器体
器体5は、図3及び図4に示すように、全体として扁平な略矩形の箱形状である。以下では、器体5の厚み方向に沿った方向を、回路遮断器1における「左右方向」と呼ぶこともある。また以下では、図12Aに示すように、取付の対象物100における取付面102に回路遮断器1が取り付けられた状態での、水平面に対して垂直な(直交する)方向を「上下方向」とし、回路遮断器1を正面から見て下方(鉛直方向)を「下方」として説明する。また回路遮断器1を正面から見て右方を「右方」、左方を「左方」として説明する。さらに、上下方向と左右方向との両方に直交する方向、つまり取付面102に直交する方向を「前後方向」とし、取付面102の裏側を「後方」として説明する。ただし、これらの方向は回路遮断器1の使用方向を限定する趣旨ではない。
(2.2) Body The
器体5は、図4に示すように、第1ブロック5A(右側ブロック)、第2ブロック5B(左側ブロック)、及び第3ブロック(中子)5Cを有している。なお、図4では、第1ブロック5A及び第2ブロック5Bをドットハッチングで示す。第1ブロック5A、第2ブロック5B、及び第3ブロック5Cは、電気絶縁性を有した合成樹脂材料により形成されている。
As shown in FIG. 4, the
器体5は、一対の第1接点部11、第2接点部12、漏洩検知部2、トリップ機構4、回路基板6、4つの端子部7、消弧装置8、リンク機構15、擬似漏電発生部C4、一対の編組線D1、及び保持構造体H1等をその内部に収容する。また器体5は、図1及び図2に示すように、操作ハンドル16の一部(レバー160)及び操作部B1の一部(突起部B10)を、その前壁55から外部に露出するように支持する。前壁55は、その上下方向における中央部が凸となるように前方に突き出ており、レバー160及び突起部B10は、その突き出た中央部から外部に露出する。
The
第1ブロック5A及び第2ブロック5Bは、互いに向き合う側の面が開放された、略矩形の箱状に形成されている。第3ブロック5Cは、略板状に形成されている。第3ブロック5Cは、器体5内に収容される複数の構成要素を、第1ブロック5A及び第2ブロック5Bと共に安定的に保持するように、複数の凹部や、リブ、突起、溝等を有している。器体5は、第1ブロック5Aと第2ブロック5Bとで、左右からそれぞれ第3ブロック5Cを間に挟むように、互いに突き合せて結合することで構成される。なお、図1及び図2は、第1ブロック5Aが取り外された状態における回路遮断器1を右側から見た平面図である。
The
以下では、器体5における、回路基板6が収容されている空間を、第1収容部S1(図1及び図2参照)と呼ぶこともある。言い換えると、器体5は、第1収容部S1を有している。
Hereinafter, the space in the
(2.3)端子部
4つの端子部7は、一対の第1端子部7Aと、一対の第2端子部7Bとを含む(図1及び図2参照)。ただし、図1及び図2では、一対の第1端子部7Aのうち右側の第1端子部7Aのみが図示され、同様に、一対の第2端子部7Bのうち右側の第2端子部7Bのみが図示される。各第1端子部7Aは、図5における第1端子71に相当する。各第2端子部7Bは、図5における第2端子72に相当する。
(2.3) Terminal Units The four
一対の第1端子部7Aは、器体5内の上端部において、左右方向に並んで収容されている。回路遮断器1が正接続状態にある場合、一対の第1端子部7Aには、外部電源(例えば商用の交流電源)の側となる一対の電線103がそれぞれ接続されている。
The pair of first
一対の第2端子部7Bは、器体5内の下端部において、左右方向に並んで収容されている。回路遮断器1が正接続状態にある場合、一対の第2端子部7Bには、負荷の側となる一対の電線104がそれぞれ接続されている。以下では、器体5における、第2端子部7Bが収容されている空間を、第2収容部S2(図1及び図2参照)と呼ぶこともある。言い換えると、器体5は、第2収容部S2を有している。器体5は、一対の第2端子部7Bを個別に収容するために、第2収容部S2を一対有している。一対の第2収容部S2は、第1収容部S1の隣(下側)にある。ただし、器体5は、第1収容部S1と一対の第2収容部S2とを隔てる隔壁53Aを有している。詳細な説明は省略するが、器体5は、一対の第1端子部7Aについても、それらを個別に収容する一対の収容部を有している。
The pair of second
ここでは、一対の第1端子部7Aから一対の第2端子部7Bまでの電気的経路が、主回路C1に相当する。主回路C1は、上述の通り、第1電路C11(L相)と第2電路C12(N相)と、から構成されている。
Here, the electrical path from the pair of first
各端子部7は、例えば、ねじによって結線可能な、いわゆるピラー端子(ねじ式端子)である。各端子部7は、図1、図2及び図4に示すように、端子板73と、端子金具74と、端子ねじ75とを有している。
Each
端子板73は、導電性を有する金属板によって、略L字の板状に形成されている。端子板73は、器体5内で固定されている。
The
端子金具74は、導電性を有する金属板によって、角筒状に形成されている。端子金具74は、上下方向を軸とし、上下方向の両端が開放されている。端子金具74は、器体5の中で、端子板73の一部(突片730:図4参照)が挿入された状態で、前後方向における所定の範囲内で移動可能である。また端子金具74は、端子ねじ75がねじ込まれているねじ孔を有している。器体5は、突片730及び端子金具74の底壁の間における空隙SP1(図4参照)と対向する領域に、電線(103又は104)が挿通されるための差込口51(合計4つ)を有している。
The
端子ねじ75は、そのねじ先が端子金具74のねじ孔にねじ込まれた状態で、器体5内に収容されている。器体5は、その前壁55における各端子ねじ75の頭部と対向する領域に、端子ねじ75が脱落することなく当該頭部を露出する孔部57(合計4つ)を有している。
The
電線(103又は104)を差込口51から空隙SP1に挿入した状態で、ドライバー等の工具の先端を孔部57から挿入して、端子ねじ75を締め付けることで、端子金具74が前方に移動し、突片730と端子金具74の底壁との距離が縮まる。その結果、空隙SP1に挿入されていた電線(103又は104)の、端子部7に対する結線が、達成され得る。
With the electric wire (103 or 104) inserted into the gap SP1 from the
電線103及び104(導電部)は、導体からなる心線が絶縁被覆で覆われた絶縁電線である場合、絶縁被覆が剥かれた電線の先端部、つまり心線のみが、差込口51から挿入される。電線103及び104は、心線が1本の導体からなる単線と、心線が複数本の導線からなる撚り線とのいずれであってもよい。あるいは、電線103及び104の少なくとも一方が、絶縁被覆で覆われていない角状の導電バー(導電部)でもよい。
When the
ところで、第1電路C11の始端及び終端に相当する上下2つの端子部7の空隙SP1及び差込口51は、第2電路C12の始端及び終端に相当する上下2つの端子部7の空隙SP1及び差込口51と比べて、やや前方にずれて配置される(図3の差込口51参照)。そのため、導電部(電線103、104又は導電バー等)の誤結線等が抑制され得る。
By the way, the gap SP1 and the
(2.4)第1接点部
一対の第1接点部11は、異常電流(ここでは一例として、漏洩電流、短絡電流及び過負荷電流)の発生に応じて開極し、主回路C1を通電状態から遮断状態に切り替えるように構成されている。一対の第1接点部11は、主回路C1における第1電路C11及び第2電路C12に、それぞれ設けられている。各第1接点部11は、図1及び図2に示すように、固定接点11Aと、固定接点11Aに対して接触又は離間する可動接点11Bと、を有している。図1は、一対の第1接点部11が閉極した状態を示し、図2は、一対の第1接点部が開極した状態を示す。ただし、図1及び図2では、右側の第1接点部11のみが図示される。
(2.4) First contact portion The pair of
固定接点11Aは、例えば、固定接点板110に固着されている。言い換えると、固定接点11Aは、固定接点板110と別部材である。しかし、固定接点11Aは、固定接点板110の一部として一体となっていてもよい。固定接点板110は、鉄又は銅等の低抵抗の材料から形成されている。固定接点板110は、主回路C1の一部を構成する。
The fixed
可動接点11Bは、金属板に抜き加工及び曲げ加工を施して形成されたアーム111(可動接触子)の一端にある。可動接点11Bは、アーム111の一部として一体となっている。ただし、可動接点11Bは、アーム111と別部材となっていて、アーム111の一端に固着されてもよい。アーム111は、主回路C1の一部を構成する。
The
アーム111は、その他端の側に設けられた軸112を支点として、可動接点11Bが固定接点11Aと接触する位置と、固定接点11Aから離れる位置との間で回転可能となっている。アーム111の中間部には、編組線113の一端が固着されている。編組線113は、主回路C1の一部を構成する。
The
第1電路C11及び第2電路C12における2つの編組線113のうち、第1電路C11の編組線113については、その他端が、後述するトリップ機構4のバイメタル板17の中間部に固着されている。バイメタル板17の端部は、編組線114の一端に固着されており、さらに編組線114の他端は、対応する(右側の)第1端子部7Aの端子板73に固着されている。バイメタル板17及び編組線114は、主回路C1の一部を構成する。
Of the two braided
一方、第2電路C12における編組線113の他端は、対応する(左側の)第1端子部7Aの端子板73に、直接固着されている。
On the other hand, the other end of the
(2.5)リンク機構
リンク機構15は、開操作(オフ操作)又は閉操作(オン操作)に応じて、一対の第1接点部11の両方を一緒に、開極又は閉極させるように構成される。リンク機構15は、図1及び図2に示すように、操作ハンドル16と、複数のリンク部材150とを有している。操作ハンドル16は、器体5の前壁55に設けた窓孔58(図3参照)からレバー(操作摘み)160を器体5の外部に突出させた状態で、器体5に回転可能に支持される。各リンク部材150は、操作ハンドル16とアーム111とを連結し、操作ハンドル16の回転動作に伴ってアーム111を連動させる。操作ハンドル16は、一対の第1接点部11を閉極させるオン位置と、一対の第1接点部11を開極させるオフ位置との間で回転可能となっている。
(2.5) Link mechanism The
図1では、第1接点部11が閉極状態であり、操作ハンドル16のレバー160は、上方に傾いた状態にある。一方、図2では、第1接点部11が開極状態であり、操作ハンドル16のレバー160は、下方に傾いた状態にある。
In FIG. 1, the
操作ハンドル16は、後述する第2接点部12も、一対の第1接点部11と共に、開極又は閉極させるように構成される。具体的には、リンク機構15は、複数のリンク部材150の1つとして、押圧部14を有している。押圧部14(スラストバー)は、略矩形の板状の部位と、当該部位の後端から棒状に突出する部位とが一体となって形成されている。押圧部14は、その一端がアーム111を保持するリンク部材150の軸孔内に回転可能に挿入され、その他端が第2接点部12の(後述する)第1トーションばねT1の腕部32Aの第2端部322と対向している。押圧部14は、その他端の側において厚み方向に貫通する逃がし孔140(図9A及び図9B参照)を有している。例えば、操作ハンドル16がオフ位置からオン位置に回転することで、押圧部14の一端側が、アーム111を保持するリンク部材150の軸孔内で回転しながら前方に持ち上がる。一方、押圧部14の他端は、第1トーションばねT1の腕部32Aの第2端部322が逃がし孔140に挿入されつつ、第2端部322に押圧を与えることになる。逆に、操作ハンドル16がオン位置からオフ位置に回転することで、押圧部14は元の位置に復帰し、第1トーションばねT1への押圧は解除される。
The operation handle 16 is configured so that the
図1では、第1接点部11が閉極状態であり、第2接点部12も閉極状態である。図2では、第1接点部11が開極状態であり、第2接点部12も開極状態である。
In FIG. 1, the
(2.6)トリップ機構
トリップ機構4は、異常電流が検知されると、上述したリンク機構15を駆動して、一対の第1接点部11、及び第2接点部12を、強制的に開極させる(すなわち、トリップさせる)ように構成される。
(2.6) Trip mechanism When an abnormal current is detected, the
トリップ機構4は、図1及び図2に示すように、主回路コイル41と、漏電引き外しコイル42(図5参照)と、ヨーク43と、固定鉄心と、可動鉄心44と、プッシングピン45と、復帰ばねと、バイメタル板17と、を有している。主回路コイル41、漏電引き外しコイル42、ヨーク43、プッシングピン45、及び復帰ばねが、電磁式引き外し装置4Aを構成する。バイメタル板17が、熱動式引き外し装置4Bを構成する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
まず電磁式引き外し装置4Aについて説明する。
First, the electromagnetic tripping
主回路コイル41は、その軸方向を上下方向に向けて器体5内に収容されている。主回路コイル41は、図5に示すように、主回路C1の第1電路C11に挿入されている。具体的には、主回路コイル41は、第1端411と第2端412とを有しており、第1端411は、第1接点部11(の固定接点板110)と電気的に接続され、第2端412は、主回路C1から電源回路C2に分岐する分岐点P1と電気的に接続される。主回路コイル41は、主回路C1(の第1電路C11)の一部を構成する。
The
漏電引き外しコイル42は、その軸方向を上下方向に向けて、主回路コイル41の内部に配置されるように器体5内に収容されている。漏電引き外しコイル42の周面は、テープ等で外装されている。漏電引き外しコイル42は、電線W2(図5参照)に挿入されて、漏洩検知部2の制御部22と電気的に接続されている。
The earth
固定鉄心は、磁性材料から形成されていて、漏電引き外しコイル42のコイルボビン内に収容されている。可動鉄心44は、磁性材料から形成されていて、上記コイルボビン内において、固定鉄心と接触する位置と、固定鉄心から離れる位置との間でスライド可能に配置される。復帰ばねは、例えばコイルばねから構成され、上記コイルボビン内において可動鉄心44と固定鉄心との間に収容されている。復帰ばねは、可動鉄心44が固定鉄心に接触する向きに移動すると撓み、可動鉄心44を固定鉄心から離れる向きに移動させる弾性力を発生する。プッシングピン45は、可動鉄心44に結合しており、その先端がコイルボビンの外側に突出する。そして、プッシングピン45は、可動鉄心44が固定鉄心に吸引されると、その先端がリンク部材150の一部と協働するように構成されている。
The fixed iron core is made of a magnetic material and is housed in the coil bobbin of the earth
ヨーク43は、磁性材料から形成されており、主回路コイル41の周囲を覆うように湾曲して形成されている。ただし、本実施形態のヨーク43は、一対の固定接点板110のうちの一方(右方)における一部によって構成されている。
The
短絡電流が、主回路コイル41に、すなわち第1電路C11に流れると、ヨーク43や可動鉄心44等によって形成される磁路の磁気抵抗を小さくするように、復帰ばねのばね力に抗して可動鉄心44が上方に変位する。これに連動してプッシングピン45が上方に突出する。この時プッシングピン45の押力がリンク機構15を介して、アーム111に伝達されることで、可動接点11Bを固定接点11Aから引き離すようにアーム111が駆動される。すなわち、一対の第1接点部11がトリップされる。これと同時に、操作ハンドル16を介して押圧部14も駆動されて、第1トーションばねT1への押圧は解除され、第2接点部12もトリップされる。短絡電流が停止すると、復帰ばねのばね力により、可動鉄心44が下方に変位して、プッシングピン45も元の位置に復帰する。
When a short-circuit current flows through the
あるいは漏洩検知部2にて漏洩電流が検知されると、漏洩検知部2が、第1電源線C21上を流れている電流の電流値を変動(例えば増加)させて駆動電流として漏電引き外しコイル42に流す。その結果、主回路コイル41の場合と同様に、プッシングピン45が上方に突出して、一対の第1接点部11がトリップされ、これと同時に第2接点部12もトリップされる。第2接点部がトリップされることで、漏洩検知部2への動作電源の供給が断たれるため、漏電引き外しコイル42を流れる駆動電流も止まり、復帰ばねのばね力により、可動鉄心44が下方に変位して、プッシングピン45も元の位置に復帰する。
Alternatively, when the leakage current is detected by the
次に熱動式引き外し装置4Bについて説明する。
Next, the thermal tripping
バイメタル板17としては、自己発熱によって湾曲する形式の直熱型や、ヒータによる加熱で湾曲する傍熱型のものを用いることができる。バイメタル板17の一端は、バイメタル板17が湾曲すると、リンク部材150の一部と協働するように構成されている。バイメタル板17の他端には、編組線114の一端が固着されている。編組線114の他端は、対応する(右側の)第1端子部7Aの端子板73に固着されている。
As the bimetal plate 17, a direct heating type that bends by self-heating and an indirect heating type that bends by heating with a heater can be used. One end of the bimetal plate 17 is configured to cooperate with a part of the
バイメタル板17は、例えば過負荷による過電流が流れると、バイメタル板17の温度が上昇し、その一端が上側へ変位させる方向に曲がるように変形する。バイメタル板17の一端が変形すると、バイメタル板17の押力が、リンク機構15を介してアーム111に伝達されることで、可動接点11Bを固定接点11Aから引き離すようにアーム111が駆動される。すなわち、一対の第1接点部11がトリップされる。これと同時に、操作ハンドル16を介して押圧部14も駆動されて、第1トーションばねT1への押圧は解除され、第2接点部12もトリップされる。過負荷による過電流が停止すると、バイメタル板17の温度が低下して元の形状に復帰する。
For example, when an overcurrent due to an overload flows, the bimetal plate 17 is deformed so that the temperature of the bimetal plate 17 rises and one end of the bimetal plate 17 bends in a direction of being displaced upward. When one end of the bimetal plate 17 is deformed, the pushing force of the bimetal plate 17 is transmitted to the
(2.7)消弧装置
消弧装置8は、第1接点部11の開極時に発生するアークを速やかに消弧するように構成される。消弧装置8は、図1及び図2に示すように、アーク走行板81と、消弧グリッド82とを有している。
(2.7) Arc-extinguishing device The arc-extinguishing
アーク走行板81は、帯板状の金属板を折り曲げることによって形成され、その一端は、バイメタル板17の一端(後端)と結合されている。アーク走行板81は、器体5の底壁56に沿って延設されている。消弧グリッド82は、複数枚の消弧板と、支持部とを有している。複数枚の消弧板は、導電性材料によって形成されており、前後方向に沿って間隔をおいて平行配置される。支持部は、電気絶縁性材料によって形成されており、複数枚の消弧板を支持する。
The
消弧装置8は、可動接点11Bが固定接点11Aから引き離されたときに発生したアークを引き伸ばすと共に分断して消弧する。さらに器体5において、消弧装置8の下側における底壁56付近には、上記のアークにより発生したガスを排出する経路83が設けられており、底壁56には、経路83の出口となる排気口84が設けられている。
The
(2.8)第2接点部
第2接点部12は、第1接点部11の開極に連動して開極し、主回路C1から分岐点P1で分岐した電源回路C2を通電状態から遮断状態に切り替える。
(2.8) Second contact portion The
電源回路C2は、図5に示すよう、第1電源線C21と、第2電源線C22とを含み、後述する漏洩検知部2の制御部22の動作電源を供給するための回路である。第1電源線C21は、その一端が、第1電路C11における主回路コイル41の第2端412と電気的に接続される。また第1電源線C21は、その他端が、制御部22と電気的に接続される。第2接点部12は、第1電源線C21の途中に挿入されている。第2電源線C22は、その一端が、第2電路C12における第1端子71と第1接点部11との間の接続点P3と電気的に接続される。また第2電源線C22は、その他端が、制御部22と電気的に接続される。
As shown in FIG. 5, the power supply circuit C2 includes a first power supply line C21 and a second power supply line C22, and is a circuit for supplying an operating power supply for the
ここで第2接点部12は、電源回路C2における通電状態を複数点の接触により維持する接触機構3(図9A〜10B参照)を有している。具体的には、接触機構3は、導体31と、少なくとも1つの腕部32Aを有する導電性の線ばね32と、を有している。線ばね32は、例えばステンレス鋼(SUS)により形成されている。本実施形態では一例として、線ばね32は、図7に示すように、腕部32Aに加えて、コイル部32Bを有したトーションばね(第1トーションばねT1)である。特に本実施形態の線ばね32は、2つの腕部32Aの先端が連結部32Cにより互いに連結してU字状となっていて、U字の両端にそれぞれコイル部32B(合計2つ)を有した、ダブルトーションばねである。
Here, the
接触機構3は、腕部32Aを複数有している。各腕部32Aが、導体31に対して少なくとも1点で接触する。ただし、線ばね32は、上述の通り、ダブルトーションばねであり、腕部32Aの数は2つである。言い換えると、線ばね32の数は1つであり、その1つの線ばね32が、2つの腕部32Aを有して、導体31に対して複数点で接触する。
The
ただし、線ばね32は、1つであることに限定されない。例えば、互いに別体の線ばね32が2つ以上あり、各線ばね32が、少なくとも1つの腕部32Aを有してもよい。
However, the number of wire springs 32 is not limited to one. For example, there may be two or more wire springs 32 that are separate from each other, and each
第2接点部12は、図9A及び9Bに示すように、可動接点121と、可動接点121が接触することで閉極し可動接点121が離れることで開極する固定接点122と、を有している。ただしここでは、第1トーションばねT1の2つの腕部32Aが、可動接点121を構成する部材であり、導体31が、固定接点122を構成する部材である。
As shown in FIGS. 9A and 9B, the
導体31は、図6Bに示すように、金属(例えば銅合金)の線材によって、長軸部位310を有した略L字の線状に形成されている。導体31は、その長軸部位310が器体5の厚み方向(左右方向)に沿うように固定されている。特に、導体31は、器体5内において、後述する保持構造体H1によって保持されている。導体31の一端部は、電線W2(図5参照:第1電源線C21の一部)の一端と半田接続されて、当該電線W2の他端は、主回路コイル41の第2端412と半田接合、又は溶接により接続されている。
As shown in FIG. 6B, the
第1トーションばねT1は、導体31の後ろで、2つの腕部32Aが導体31と対向するように配置される。ここで回路遮断器1は、支持部13を更に備えており、支持部13が、各腕部32Aの長軸における第1端部321を支持する(図9A及び図9B参照)。支持部13は、例えば、導電性の板材(例えば金属板)に抜き加工等を施すことで、全体として略U字の板状に形成されている。
The first torsion spring T1 is arranged behind the
支持部13は、図7に示すように、矩形の板状の本体部130と、本体部130の右側面における後端から右方へ角柱状に突出する第1突起131と、同じ右側面における前端から右方へ角柱状に突出する第2突起132と、を有している。本体部130は、その左端が、図8Aに示す器体5の左壁59Aにおける溝部590に嵌入されて、器体5に位置決めされる。一方、第1突起131及び第2突起132の両方の先端は、図8Bに示す器体5の右壁59Bにおける2つの凹部591にそれぞれ嵌入されて、器体5に位置決めされる。言い換えると、器体5は、支持部13を位置決めするための構造を有している。なお、図8A及び図8Bでは、支持部13をドットハッチングで示す。
As shown in FIG. 7, the
支持部13は、第1突起131が第1トーションばねT1の2つのコイル部32Bに嵌入されて、さらに第2突起132が(後述する)第2トーションばねT2のコイル部T22に嵌入される。要するに、支持部13は、第1トーションばねT1及び第2トーションばねT2を支持すると共に、これら2つのトーションばね(T1、T2)は、支持部13を介して互いに電気的に接続される。支持部13は、電線W3(図5参照:第1電源線C21の他部)の一端と半田接続されて、当該電線W3の他端は、回路基板6の導体パターンに半田接続されて制御部22と電気的に接続される。
In the
そして、第1端部321が支持部13によって支持された第1トーションばねT1の各腕部32Aは、図9A及び図9Bに示すように、その長軸における第2端部322がリンク機構15の押圧部14から押圧を受けるように配置される。具体的には、各腕部32Aは、第2端部322がその後ろ側にある押圧部14と対向するように配置される。第2接点部12が開極状態にある時(図9B及び図10B参照)、第2端部322は、押圧部14と僅かに接触していてもよいし離れていてもよい。ただし、第2接点部12が閉極状態にある時(図9A及び図10A参照)には、第2端部322は、腕部32Aが弾性変形して湾曲するほど十分な押圧を押圧部14から受けて、腕部32Aは、導体31と接触する。言い換えると、各腕部32Aは、押圧部14からの押圧によって、導体31と接触する接触部323を有している。接触部323は、上述した可動接点121に相当する。第1トーションばねT1は、腕部32Aを2つ有しているため、接触部323も2つ有している。接触部323は、第1端部321と第2端部322との間にある。第1端部321が支点となり、第2端部322が力点となり、接触部323が作用点となる。
Then, as shown in FIGS. 9A and 9B, each
本実施形態では、接触機構3が、電源回路C2における通電状態を複数点の接触により維持する構成に加えて、第1接点部11から所定の距離だけ離して配置される。言い換えると、接触機構3は、第1接点部11を構成する部材(固定接点板110及びアーム111)とは別の場所に配置される。具体的には、例えば、器体5の厚み方向に沿って見た場合に(図1参照)、第1接点部11と第2接点部12との間には、主回路コイル41等を含む電磁式引き外し装置4Aが介在している。
In the present embodiment, the
このように本実施形態では、接触機構3が、複数点の接触によって電源回路C2における通電状態を維持するため、例えば、複数点のうちのいずれか1点の接触が断たれるような異常が起きても、残りの点の接触が保たれる可能性が高い。したがって、接触信頼性が向上され得る。
As described above, in the present embodiment, since the
さらに接触機構3は、第1接点部11から所定の距離だけ離して配置される。その結果、例えば、第1接点部11に隣接して第2接点部12が設けられている場合に比べて、第1接点部11の開極時に発生し得るアークから受ける影響(例えば、アークによって接触機構3を構成する部材が消耗される等)を低減できる。したがって、センサ(例えば漏洩検知部2)用の電源回路C2における接点部(第2接点部12)に関する信頼性の向上を図ることができる。特に、主回路コイル41の第1端411が、第1接点部11と電気的に接続され、第2端412が、主回路C1から電源回路C2に分岐する分岐点P1と電気的に接続されるため、第1接点部11と第2接点部12との間には、主回路コイル41が介在している。したがって、接触機構3を第1接点部11から所定の距離だけ離して配置する構成を、容易に実現可能となる。
Further, the
また接触機構3においては、線ばね32が、導体31に対して複数点で接触するため、簡素な構成で、複数点接触を実現することができる。特にここでは、線ばね32がトーションばね(第1トーションばねT1)であるため、安価でありながら、接触機構3における線ばね32の保持に関する信頼性と、複数点接触の信頼性の両方をより向上できる。
Further, in the
ところで、各腕部32Aは、自然長の状態で、導体31から離れて第2接点部12が開極するように、器体5内で保持されている。また第1トーションばねT1では、コイル部32Bに対して腕部32Aとは反対側の、短めの腕部が、器体5の壁に接触している。そして、各腕部32Aは、押圧を受けて湾曲した状態で、第2接点部12が閉極する。したがって、例えば、腕部32Aが自然長の状態で導体31に接触して第2接点部12が閉極し、腕部32Aが押圧を受けて湾曲した状態で第2接点部12が開極する場合に比べて、第2接点部12における接触信頼性をより向上できる。
By the way, each
(2.9)漏洩検知機能
以下、回路遮断器1における漏電検知機能について説明する。漏洩検知部2(センサ)は、漏洩電流を検知した場合に、トリップ機構4の電磁式引き外し装置4Aに、第1接点部11を第2接点部12と共に強制的に開極させる機能を有している。
(2.9) Leakage detection function The leakage detection function of the
具体的には、漏洩検知部2は、物理量として漏洩電流を検知する零相変流器21(ZCT:Zero-phase-sequence Current Transformer)と、漏洩電流に応じて電気信号を出力する制御部22と、を有している。
Specifically, the
零相変流器21は、図1及び図2に示すように、回路基板6の第1実装面601(一実装面:上面)に実装されている。回路基板6は、器体5の底壁56に対して起立した状態でやや傾いて器体5に収容されている。回路基板6には、零相変流器21の中央の孔と略同形及び略同寸法の貫通孔が形成されており、一対の編組線D1(接続線)が、零相変流器21の孔と回路基板6の貫通孔に挿通されている。一対の編組線D1は、主回路C1の一部を構成する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the zero-phase
一対の編組線D1のうちの一方については、その一端が、第1電路C11における主回路コイル41の第2端412に固着され、その他端が、第1電路C11における第2端子部7Bの端子板73に固着されている。一対の編組線D1のうち他方については、その一端が、第2電路C12における第1接点部11の固定接点板110に固着され、その他端が、第2電路C12における第2端子部7Bの端子板73に固着されている。
One end of one of the pair of braided wires D1 is fixed to the
制御部22は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部22として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。また制御部22は、プロセッサ等のデジタルICによる構成に限定されず、アナログICにより構成されてもよい。
The
回路基板6は、例えば両面実装型のプリント配線板であり、銅箔等により形成された導体パターンを有している。制御部22を含む制御ブロック、励磁ブロック、及び電源ブロック等の各種の回路ブロックを構成する複数の回路部品は、回路基板6の第1実装面601又は第2実装面602(下面)に実装されている。また回路基板6には、制御部22等の回路ブロックを雷サージ等から保護するバリスタとして、サージ吸収素子Z1(図1参照)が実装されている。サージ吸収素子Z1は、例えば、ZNR(Zinc oxide Nonlinear Resistor)である。
The
制御部22は、主回路C1から電源回路C2を介して、動作電源を受け取る。具体的には、回路基板6にある電源ブロックが、電源回路C2から受け取った交流電源を所定電圧値の直流電圧に変換して、制御部22に供給する。
The
ここで、回路遮断器1の使用中で、漏電が発生していない場合、負荷に対する往復電流(第1電路C11と第2電路C12とに流れる電流)によって発生する磁束が相殺されて、零相変流器21の出力線23(図5参照)からの出力がゼロになる。一方、漏電が発生した場合、第1電路C11と第2電路C12とに流れる電流が不平衡になり、零相変流器21の出力線23には不平衡度合いに応じた電流が流れる。したがって、制御部22は、零相変流器21の出力に基づいて漏電(漏洩電流)が発生しているか否かを検知できる。制御部22は、漏電を検知すると、励磁ブロックに駆動電流(励磁電流)を生成させて漏電引き外しコイル42に流し、トリップ機構4にトリップ動作を行わせる。言い換えると、制御部22は、電気信号として漏電引き外しコイル42に駆動信号を出力し、トリップ機構4は、駆動信号を受けて漏電引き外しコイル42に駆動電流が流れると、第1接点部11及び第2接点部12を強制的に開極させる。
Here, when the
なお、制御部22は、サージ吸収素子Z1に流れる電流を検知した場合にも、第1接点部11及び第2接点部12を強制的に開極させるように、漏電引き外しコイル42に駆動電流を流す。
Even when the
(2.10)試験機能
以下、回路遮断器1における試験機能について説明する。擬似漏電発生部C4は、主回路C1から分岐する通電路L1を通る電流の発生に応じて、零相変流器21を貫通する電線W1に擬似漏洩電流を流し、第1接点部11を開極させるように構成されている。
(2.10) Test function The test function of the
ここでは、通電路L1は、図5に示すように、分岐点P1から第2接点部12を含む接続点P4までの第1路L11と、接続点P4から第3接点部18を含む回路基板6までの第2路L12とから構成される。ただし、第1路L11は、電源回路C2の一部を兼ねている。「通電路L1を通る電流」は、全ての接点部(11、12、18)が閉極にある場合に発生する。擬似漏電発生部C4は、抵抗器R1(図5、6A、6B参照)と、導体部材M1(図7参照)と、を有している。抵抗器R1は、通電路L1に挿入されている。抵抗器R1は、図6A及び6Bに示すように、保持構造体H1によって保持されている。保持構造体H1の詳細については後述する。
Here, as shown in FIG. 5, the energization path L1 is a circuit board including the first path L11 from the branch point P1 to the connection point P4 including the
抵抗器R1における一対のリード端子R3のうち、抵抗器R1の本体R2の前面から突出するリード端子R3は、予め根元近くで切断されて軸が短くなっている。以下、このリード端子R3を、短軸のリード端子R31と呼ぶこともある。短軸のリード端子R31は、通電路L1における第2路L12の一部を構成する電線W1(図5参照)の一端と半田接続され、当該電線W1の他端は、回路基板6上の導電パターンと電気的に接続されている。ただし、電線W1は、一対の編組線D1と同様に、零相変流器21の中央の孔及び回路基板6の貫通孔に挿通されている。
Of the pair of lead terminals R3 in the resistor R1, the lead terminal R3 protruding from the front surface of the main body R2 of the resistor R1 is cut in advance near the root to shorten the shaft. Hereinafter, the lead terminal R3 may be referred to as a short-axis lead terminal R31. The short-axis lead terminal R31 is solder-connected to one end of an electric wire W1 (see FIG. 5) forming a part of the second path L12 in the energization path L1, and the other end of the electric wire W1 is conductive on the
一方、抵抗器R1における一対のリード端子R3のうち、抵抗器R1の本体R2の後面から突出するリード端子R3は、抵抗器R1の本体R2から折り返された状態で保持構造体H1に保持される。以下、このリード端子R3を、長軸のリード端子R32と呼ぶこともある。長軸のリード端子R32が、第3接点部18の固定接点181を構成する部材である。
On the other hand, of the pair of lead terminals R3 in the resistor R1, the lead terminal R3 protruding from the rear surface of the main body R2 of the resistor R1 is held by the holding structure H1 in a state of being folded back from the main body R2 of the resistor R1. .. Hereinafter, the lead terminal R3 may be referred to as a long-axis lead terminal R32. The long-axis lead terminal R32 is a member that constitutes the fixed
導体部材M1は、一例としてトーションばね(第2トーションばねT2)である。第2トーションばねT2は、例えばステンレス鋼(SUS)により形成されている。第2トーションばねT2は、1つの腕部T21と、1つのコイル部T22とを有している。そして上述の通り、第2トーションばねT2は、略U形状の支持部13の第2突起132がコイル部T22に嵌入されることで、支持部13によって保持されている。支持部13は、図5における接続点P4に相当する。
The conductor member M1 is, for example, a torsion spring (second torsion spring T2). The second torsion spring T2 is made of, for example, stainless steel (SUS). The second torsion spring T2 has one arm portion T21 and one coil portion T22. As described above, the second torsion spring T2 is held by the
第2トーションばねT2の腕部T21が、第3接点部18の可動接点182を構成する部材である。要するに、可動接点182(腕部T21)が、固定接点181(リード端子R32)に接触することで、第3接点部18が閉極し(図11B参照)、可動接点182が固定接点181から離れると、第3接点部18が開極する(図11A参照)。腕部T21は、その後ろ側にある、リード端子R32における露出する中央部と対向するように配置される。なお、コイル部T22に対して腕部T21とは反対側にある短めの腕部は、第2ブロック5Bから突出するリブに接触して保持されている。
The arm portion T21 of the second torsion spring T2 is a member constituting the
ここで第2トーションばねT2(導体部材M1)は、回路遮断器1の動作試験を行う試験者からの操作部B1への操作に応じて、リード端子R32において保持構造体H1から露出する一部(中央部)に接触し、通電路L1を遮断状態から通電状態に切り替える。
Here, the second torsion spring T2 (conductor member M1) is a part exposed from the holding structure H1 at the lead terminal R32 in response to an operation on the operation unit B1 by a tester who performs an operation test of the
操作部B1は、外部からの操作を受け付けるように構成されている。操作部B1は、図7に示すように、電気絶縁性を有した合成樹脂材料によって、ブロック状に形成されている。操作部B1は、その突起部B10が器体5の前壁55に設けられている露出窓550(図3参照)から器体5の外部に突出するように、器体5に支持されている。
The operation unit B1 is configured to receive an operation from the outside. As shown in FIG. 7, the operation unit B1 is formed in a block shape by a synthetic resin material having electrical insulation. The operation unit B1 is supported by the
第2トーションばねT2の腕部T21は、自然長の状態において、リード端子R32から離れた位置にあり、操作部B1の突起部B10が試験者の指先等で後方へ押し込まれることで操作部B1から押圧を受ける。具体的には、操作部B1は、図7に示すように、器体5内に収容される本体部B11を有している。本体部B11は、突起部B10と一体となって形成されている。本体部B11は、その下端に、略V字状の切り込まれた溝部B12を有している。腕部T21は、溝部B12内に収まるように配置される。そして、突起部B10が後方へ押し込まれることで、溝部B12の底が、腕部T21の軸方向における中央部を後方に押し込み、その結果、腕部T21は、弾性変形によって湾曲するように撓みながら、腕部T21の先端部がリード端子R32に接触する。
The arm portion T21 of the second torsion spring T2 is located at a position away from the lead terminal R32 in the state of natural length, and the protrusion portion B10 of the operation portion B1 is pushed backward by the tester's fingertip or the like to push the operation portion B1 rearward. Receives pressure from. Specifically, as shown in FIG. 7, the operation unit B1 has a main body unit B11 housed in the
したがって、回路遮断器1の使用中で、接点部(11、12)が閉極状態にある時に、試験者が、トリップ機構4による接点部(11、12)の開極が正常に作動するか否かの試験を行うために、操作部B1を押すと、第3接点部18が閉極する。その結果、通電路L1が、遮断状態から通電状態に切り替わる。すると、零相変流器21に挿通されている電線W1を流れる電流の発生によって、零相変流器21の出力線23には不平衡度合いに応じた電流が流れる。制御部22は、零相変流器21の出力に基づいて漏電(漏洩電流)が発生していると判断して(疑似漏洩電流の検知)、接点部(11、12)を強制的に開極させるように、励磁ブロックを介して駆動電流を漏電引き外しコイル42に流す。よって、回路遮断器1が正常であれば、接点部(11、12)がトリップする。
Therefore, when the
本実施形態では、上述の通り、抵抗器R1のリード端子R32が、導体部材M1と共に第3接点部18を構成している。言い換えると、リード端子R32が固定接点181としての機能も兼ねているため、部品の共通化を図ることができる。
In the present embodiment, as described above, the lead terminal R32 of the resistor R1 constitutes the
(2.11)保持構造体
以下、保持構造体H1について説明する。保持構造体H1は、ブロック状で、かつ抵抗器R1を保持するように構成されている。保持構造体H1は、例えば、電気絶縁性を有した合成樹脂材料によって形成されている、単一の成形品である。保持構造体H1は、図6A及び図6Bに示すように、抵抗器R1が例えば右側から差し込まれることで抵抗器R1を保持する収容部H10を有している。収容部H10は、略円筒状となっており、その前後方向の両端が開放された貫通孔H11を有している。抵抗器R1における円筒状の本体R2は、前後方向に沿って収容部H10の貫通孔H11内に差し込まれている。本体R2の外径は、貫通孔H11の内径よりも僅かに小さく、本体R2は、保持構造体H1に対して、例えば圧入により固定される。
(2.11) Holding Structure The holding structure H1 will be described below. The holding structure H1 is block-shaped and is configured to hold the resistor R1. The holding structure H1 is, for example, a single molded product formed of a synthetic resin material having electrical insulation. As shown in FIGS. 6A and 6B, the holding structure H1 has a housing portion H10 for holding the resistor R1 by inserting the resistor R1 from, for example, from the right side. The accommodating portion H10 has a substantially cylindrical shape, and has through holes H11 in which both ends in the front-rear direction are open. The cylindrical main body R2 of the resistor R1 is inserted into the through hole H11 of the accommodating portion H10 along the front-rear direction. The outer diameter of the main body R2 is slightly smaller than the inner diameter of the through hole H11, and the main body R2 is fixed to the holding structure H1 by, for example, press fitting.
保持構造体H1は、抵抗器R1の本体R2の軸(axis)が器体5の厚み方向に沿うように抵抗器R1を保持する。そのため、器体5の厚み方向から見たときに、器体5の内部で抵抗器R1の本体R2が占める割合を減らすことができる。
The holding structure H1 holds the resistor R1 so that the axis of the main body R2 of the resistor R1 is along the thickness direction of the
抵抗器R1の短軸のリード端子R31は、収容部H10の前方から露出する。一方、長軸のリード端子R32は、保持構造体H1の上壁を本体R2との間で挟み込むように折り返されている(図6B参照)。具体的には、リード端子R32は、本体R2の後面から直角に前方へ、更に直角に左方へ、合計2回折り曲げられた状態で、収容部H10の右側の前端から前方に突出する突台H12の孔に差し込まれている。リード端子R32は、折り曲げられた状態で保持構造体H1に保持されるため、例えば、リード端子R32が本体R2に対して真っ直ぐな状態で保持構造体H1に保持される場合に比べて、器体5内においてリード端子R32が邪魔になりにくい。 The short-axis lead terminal R31 of the resistor R1 is exposed from the front of the accommodating portion H10. On the other hand, the long-axis lead terminal R32 is folded back so as to sandwich the upper wall of the holding structure H1 with the main body R2 (see FIG. 6B). Specifically, the lead terminal R32. It is inserted into the hole of H12. Since the lead terminal R32 is held in the holding structure H1 in a bent state, for example, as compared with the case where the lead terminal R32 is held in the holding structure H1 in a straight state with respect to the main body R2, the body The lead terminal R32 is less likely to get in the way in 5.
リード端子R32の大部分は、本体R2の前方において、本体R2の軸と平行にある。リード端子R32の先端は、直角に上方へ折り曲げられた状態で、収容部H10の左側の前端から前方に突出する突台H13の孔に差し込まれて保持されている。 Most of the lead terminals R32 are in front of the main body R2 and parallel to the axis of the main body R2. The tip of the lead terminal R32 is inserted and held in a hole of a pedestal H13 protruding forward from the front end on the left side of the accommodating portion H10 in a state of being bent upward at a right angle.
本体R2の軸と平行にあるリード端子R32の大部分は、突台H12と突台H13との間において露出する。言い換えると、保持構造体H1は、抵抗器R1のリード端子R32の一部を露出させた状態で、抵抗器R1を保持する。 Most of the lead terminal R32 parallel to the axis of the main body R2 is exposed between the abutment H12 and the abutment H13. In other words, the holding structure H1 holds the resistor R1 in a state where a part of the lead terminal R32 of the resistor R1 is exposed.
このように本実施形態では、回路遮断器1が、ブロック状で、かつ抵抗器R1を保持する保持構造体H1を備えていることで、小型化を図りつつ、抵抗器R1の位置決めに関する容易性の向上を図ることができる。また保持構造体H1は、抵抗器R1が差し込まれることで抵抗器R1を保持する収容部H10を有しているため、回路遮断器1の製造時における、保持構造体H1に対する抵抗器R1の組立作業に関する作業性が向上される。
As described above, in the present embodiment, since the
さらに保持構造体H1は、リード端子R31及びR32の各々の一部を露出させた状態で、抵抗器R1を保持するため、抵抗器R1の保持に関する安定性の低下を抑制できる。またリード端子R32に対する第2トーションばねT2の接触の容易性、又はリード端子R31に対する接続作業(例えば半田接続等の作業)の作業性の向上を図ることができる。 Further, since the holding structure H1 holds the resistor R1 in a state where a part of each of the lead terminals R31 and R32 is exposed, it is possible to suppress a decrease in stability regarding holding of the resistor R1. Further, it is possible to improve the ease of contact of the second torsion spring T2 with the lead terminal R32 or the workability of the connection work (for example, solder connection work) with the lead terminal R31.
ところで、抵抗器R1を保持する保持構造体H1は、第2接点部12の固定接点122を更に保持するように構成されている。言い換えると、保持構造体H1は、図6A及び6Bに示すように、固定接点122を構成する部材である導体31を更に保持する。
By the way, the holding structure H1 for holding the resistor R1 is configured to further hold the fixed
保持構造体H1は、導体31の長軸部位310における中央部を露出しつつ、導体31の長軸部位310における左右方向の両端を保持するための、一対の保持突起H14を更に有している。一対の保持突起H14は、収容部H10における左右両側の後端から、それぞれ後方に突出する。各保持突起H14は、導体31の長軸部位310おける左右方向の両端を、左方からの差し込みによって保持する貫通孔を有している。
The holding structure H1 further has a pair of holding protrusions H14 for holding both ends in the left-right direction of the long-
このように保持構造体H1が、抵抗器R1だけでなく導体31(固定接点122)も保持するため、部品の共通化を図ることができ、さらに固定接点122の位置決めに関する容易性の向上を図ることができる。
Since the holding structure H1 holds not only the resistor R1 but also the conductor 31 (fixed contact 122) in this way, it is possible to standardize the parts and further improve the ease of positioning the fixed
さらに本実施形態では、保持構造体H1は、抵抗器R1の本体R2が、前後方向において、抵抗器R1のリード端子R32と、導体31(固定接点122)との間に配置されるように、抵抗器R1を保持する。そのため、第2トーションばねT2(導体部材M1)が接触するリード端子R32と、第1トーションばねT1の腕部32A(可動接点121)が接触する導体31(固定接点122)とが、本体R2によって隔てられるため、互いに干渉し合う可能性を低減できる。
Further, in the present embodiment, in the holding structure H1, the main body R2 of the resistor R1 is arranged between the lead terminal R32 of the resistor R1 and the conductor 31 (fixed contact 122) in the front-rear direction. Holds the resistor R1. Therefore, the lead terminal R32 with which the second torsion spring T2 (conductor member M1) is in contact and the conductor 31 (fixed contact 122) with which the
特に本実施形態では、第2接点部12は、可動接点121を有したトーションばね(第1トーションばねT1)を有し、さらに第3接点部18も、可動接点182を有したトーションばね(第2トーションばねT2)を有している。したがって、安価でありながら、固定接点(122、181)に対する接触の信頼性を向上できる。
In particular, in the present embodiment, the
ところで、器体5は、図8A及び8Bに示すように、保持構造体H1を保持する保持部50を有している。保持部50は、一例として、T字突起50A、第1ボス50B、及び第2ボス50Cを有している。T字突起50A及び第1ボス50Bは、器体5の左壁59Aに設けられている。T字突起50A及び第1ボス50Bは、左壁59Aの内面から右壁59Bに向かって突出する。第2ボス50Cは、右壁59Bの内面から左壁59Aに向かって突出する。
By the way, as shown in FIGS. 8A and 8B, the
T字突起50Aは、保持構造体H1の突台H13に形成されたT字状の溝H130に、左方から嵌入可能に構成されている。第1ボス50Bは、抵抗器R1が保持構造体H1によって保持された状態で、保持構造体H1の収容部H10における貫通孔H11に、左方から嵌入可能に構成されている。なお、保持構造体H1は、第1ボス50Bが貫通孔H11に嵌入した状態で、短軸のリード端子R31に半田接続された電線W1を逃がすための凹所H15を有している(図6A及び図6B参照)。
The T-shaped
第2ボス50Cは、抵抗器R1が保持構造体H1によって保持された状態で、保持構造体H1の収容部H10における貫通孔H11に、右方から嵌入可能に構成されている。第2ボス50Cは、抵抗器R1のリード端子R32を逃がすための溝50Dを有している。
The
このように器体5が保持部50を有していることで、器体5に対する保持構造体H1の位置決めに関する容易性の向上を図ることができる。
Since the
(2.12)逆接続状態について
回路遮断器1は、上述の通り、逆接続状態でも使用可能である。
(2.12) Reverse connection state As described above, the
ところで、仮に、回路遮断器1が第2接点部12を有しておらず、加えて、第2電源線C22が接続点P7に接続されている場合(図5の想像線X1を参照)を考察する。回路遮断器1が逆接続状態で接続されていると、つまり、一対の第2端子72に電源側の一対の電線103が接続され、一対の第1端子71に負荷側の一対の電線104が接続されていると、漏電検知後に第1接点部11が開極していても、制御部22が動作し続ける可能性がある。具体的には、電流は、第1電路C11における第2端子72、及び分岐点P1を流れ、さらに電源回路C2の第1電源線C21を流れて回路基板6に到達し、第2電源線C22から接続点P7、第2電路C12における第2端子72へ流れる可能性がある。そして、第1接点部11が開極しているにも関わらず、制御部22は、動作電源を得ているため、仮に試験用の操作部B1が押される度に、駆動電流を漏電引き外しコイル42に流そうとする。
By the way, if the
このような状況は望ましくないため、本実施形態では、第2電源線C22が接続点P3に接続されている構成を採用している。しかし、依然として回路遮断器1が第2接点部12を有していなければ、負荷の側で地絡等が発生していると、一対の編組線D1を通る電流は、不平衡になり、零相変流器21の出力線23には不平衡度合いに応じた電流が流れる可能性がある。そして、第1接点部11が開極しているにも関わらず、制御部22は、動作電源を得ているため、駆動電流を漏電引き外しコイル42に流し続け得る。要するに、仮に回路遮断器1が第2接点部12を有していない場合、回路遮断器1が逆接続状態で接続されていると、漏電引き外しコイル42が焼損してしまう可能性がある。また負荷側に電位が掛かる可能性もある。
Since such a situation is not desirable, in the present embodiment, a configuration in which the second power supply line C22 is connected to the connection point P3 is adopted. However, if the
対して、回路遮断器1では、第2電源線C22が接続点P3に接続され、さらに回路遮断器1が第2接点部12を有しているため、漏電引き外しコイル42が焼損してしまう可能性や負荷側に電位が掛かる可能性が低減される。そして、第2接点部12は、電源回路C2における通電状態を複数点の接触により維持する接触機構3を有しているため、信頼性が向上され得る。
On the other hand, in the
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、上記実施形態に係る回路遮断器1と同様の機能は、回路遮断器1の制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
(3) Modified Example The above embodiment is only one of various embodiments of the present disclosure. The above-described embodiment can be changed in various ways depending on the design and the like as long as the object of the present disclosure can be achieved. Further, the same function as that of the
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。 Hereinafter, modifications of the above embodiment will be listed. The modifications described below can be applied in combination as appropriate. Hereinafter, the above embodiment may be referred to as a “basic example”.
本開示における回路遮断器1の制御部22は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における回路遮断器1の制御部22としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
The
また、回路遮断器1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは回路遮断器1に必須の構成ではなく、回路遮断器1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、回路遮断器1の少なくとも一部の機能、例えば、回路遮断器1の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、基本例のように、回路遮断器1の複数の機能が1つの筐体内に集約されていてもよい。
Further, it is not an essential configuration for the
基本例では、4つの端子部7は、全てねじ式端子であるが、特に限定されない。4つの端子部7のうちの少なくとも1つが、ねじによらずに結線可能な、いわゆる速結構造の端子部でもよい。
In the basic example, the four
基本例では、線ばね32は、トーションばね(第1トーションばねT1)であるが、例えばコイル部32Bを有さずに、1つ以上の腕部32Aのみからなるものでもよい。
In the basic example, the
同様に基本例では、導体部材M1は、トーションばね(第2トーションばねT2)であるが、例えばコイル部T22を有さずに、腕部T21のみからなるものでもよい。また導体部材M1は、第1トーションばねT1と同様に、ダブルトーションばねでもよい。言い換えると、導体部材M1は、複数点で抵抗器R1のリード端子R32と接触する構造を有してもよい。 Similarly, in the basic example, the conductor member M1 is a torsion spring (second torsion spring T2), but may be composed of only the arm portion T21 without having the coil portion T22, for example. Further, the conductor member M1 may be a double torsion spring as well as the first torsion spring T1. In other words, the conductor member M1 may have a structure in which it comes into contact with the lead terminal R32 of the resistor R1 at a plurality of points.
(4)まとめ
以上説明したように、第1の態様に係る回路遮断器(1)は、第1接点部(11)と、第2接点部(12)と、センサ(漏洩検知部2)と、を備える。第1接点部(11)は、異常電流の発生に応じて開極し、主回路(C1)を通電状態から遮断状態に切り替える。第2接点部(12)は、第1接点部(11)の開極に連動して開極し、主回路(C1)から分岐した電源回路(C2)を通電状態から遮断状態に切り替える。センサ(漏洩検知部2)は、物理量に応じて電気信号を出力する。センサ(漏洩検知部2)は、主回路(C1)から電源回路(C2)を介して、動作電源を受け取る。第2接点部(12)は、電源回路(C2)における通電状態を複数点の接触により維持する接触機構(3)を有する。接触機構(3)は、第1接点部(11)から所定の距離だけ離して配置される。第1の態様によれば、センサ(漏洩検知部2)用の電源回路(C2)における接点部(第2接点部12)に関する信頼性の向上を図ることができる。
(4) Summary As described above, the circuit breaker (1) according to the first aspect includes a first contact portion (11), a second contact portion (12), and a sensor (leakage detection unit 2). , Equipped with. The first contact portion (11) opens in response to the generation of an abnormal current, and switches the main circuit (C1) from the energized state to the cutoff state. The second contact portion (12) opens in conjunction with the opening of the first contact portion (11), and switches the power supply circuit (C2) branched from the main circuit (C1) from the energized state to the cutoff state. The sensor (leakage detection unit 2) outputs an electric signal according to the physical quantity. The sensor (leakage detection unit 2) receives an operating power source from the main circuit (C1) via the power supply circuit (C2). The second contact portion (12) has a contact mechanism (3) that maintains an energized state in the power supply circuit (C2) by contacting a plurality of points. The contact mechanism (3) is arranged at a predetermined distance from the first contact portion (11). According to the first aspect, it is possible to improve the reliability of the contact portion (second contact portion 12) in the power supply circuit (C2) for the sensor (leakage detection unit 2).
第2の態様に係る回路遮断器(1)に関して、第1の態様において、接触機構(3)は、導体(31)と、少なくとも1つの腕部(32A)を有する線ばね(32)と、を有することが好ましい。線ばね(32)は、導体(31)に対して複数点で接触することが好ましい。第2の態様によれば、簡素な構成で、複数点接触を実現することができる。 With respect to the circuit breaker (1) according to the second aspect, in the first aspect, the contact mechanism (3) comprises a conductor (31) and a wire spring (32) having at least one arm (32A). It is preferable to have. The wire spring (32) preferably contacts the conductor (31) at a plurality of points. According to the second aspect, a plurality of points of contact can be realized with a simple configuration.
第3の態様に係る回路遮断器(1)に関して、第2の態様において、線ばね(32)は、トーションばね(第1トーションばねT1)であることが好ましい。第3の態様によれば、安価でありながら、接触機構(3)における線ばね(32)の保持に関する信頼性と、上記複数点接触の信頼性の両方をより向上できる。 Regarding the circuit breaker (1) according to the third aspect, in the second aspect, the wire spring (32) is preferably a torsion spring (first torsion spring T1). According to the third aspect, both the reliability of holding the wire spring (32) in the contact mechanism (3) and the reliability of the multi-point contact can be further improved while being inexpensive.
第4の態様に係る回路遮断器(1)に関して、第2の態様又は第3の態様において、接触機構(3)は、腕部(32A)を複数有し、各腕部(32A)が、導体(31)に対して少なくとも1点で接触することが好ましい。複数の腕部(32A)は、互いに連結されていることが好ましい。第4の態様によれば、より簡素な構成で、複数点接触を実現することができる。特に、例えばダブルトーションばねを採用することで実現可能であり、この場合、線ばね(32)の位置決めが容易となる。 Regarding the circuit breaker (1) according to the fourth aspect, in the second or third aspect, the contact mechanism (3) has a plurality of arms (32A), and each arm (32A) has a plurality of arms (32A). It is preferable to make contact with the conductor (31) at at least one point. The plurality of arms (32A) are preferably connected to each other. According to the fourth aspect, a plurality of points of contact can be realized with a simpler configuration. In particular, it can be realized by adopting, for example, a double torsion spring, and in this case, the positioning of the wire spring (32) becomes easy.
第5の態様に係る回路遮断器(1)に関して、第2の態様〜第4の態様のいずれか1つにおいて、腕部(32A)は、自然長の状態で、導体(31)から離れて第2接点部(12)が開極することが好ましい。第5の態様によれば、例えば、腕部(32A)が自然長の状態で導体(31)に接触して第2接点部(12)が閉極する場合に比べて、第2接点部(12)における接触信頼性をより向上できる。 Regarding the circuit breaker (1) according to the fifth aspect, in any one of the second to fourth aspects, the arm portion (32A) is separated from the conductor (31) in the state of natural length. It is preferable that the second contact portion (12) is open. According to the fifth aspect, for example, as compared with the case where the arm portion (32A) comes into contact with the conductor (31) in a state of natural length and the second contact portion (12) is closed, the second contact portion ( The contact reliability in 12) can be further improved.
第6の態様に係る回路遮断器(1)は、第2の態様〜第5の態様のいずれか1つにおいて、支持部(13)と、押圧部(14)と、を更に備えることが好ましい。支持部(13)は、腕部(32A)の長軸における第1端部(321)を支持する。押圧部(14)は、腕部(32A)の長軸における第2端部(322)に押圧を与える。腕部(32A)は、押圧部(14)からの押圧によって、導体(31)と接触する接触部(323)を有する。接触部(323)は、第1端部(321)と第2端部(322)との間にある。第6の態様によれば、簡素な構成で、第2接点部(12)における接触信頼性をより向上できる。 The circuit breaker (1) according to the sixth aspect preferably further includes a support portion (13) and a pressing portion (14) in any one of the second to fifth aspects. .. The support portion (13) supports the first end portion (321) on the long axis of the arm portion (32A). The pressing portion (14) applies pressing to the second end portion (322) on the long axis of the arm portion (32A). The arm portion (32A) has a contact portion (323) that comes into contact with the conductor (31) by pressing from the pressing portion (14). The contact portion (323) is located between the first end portion (321) and the second end portion (322). According to the sixth aspect, the contact reliability at the second contact portion (12) can be further improved with a simple configuration.
第7の態様に係る回路遮断器(1)に関して、第1の態様〜第6の態様のいずれか1つにおいて、異常電流は、短絡電流を含むことが好ましい。回路遮断器(1)は、トリップ機構(4)を、更に備えることが好ましい。トリップ機構(4)は、主回路(C1)に設けられた主回路コイル(41)を有し、短絡電流が主回路コイル(41)に流れると、第1接点部(11)及び第2接点部(12)を開極させる。主回路コイル(41)は、第1端(411)と、第2端(412)とを有する。第1端(411)は、第1接点部(11)と電気的に接続され、第2端(412)は、主回路(C1)から電源回路(C2)に分岐する分岐点(P1)と電気的に接続される。第7の態様によれば、接触機構3を第1接点部(11)から所定の距離だけ離して配置する構成を、容易に実現可能となる。
Regarding the circuit breaker (1) according to the seventh aspect, in any one of the first to sixth aspects, the abnormal current preferably includes a short-circuit current. The circuit breaker (1) preferably further includes a trip mechanism (4). The trip mechanism (4) has a main circuit coil (41) provided in the main circuit (C1), and when a short-circuit current flows through the main circuit coil (41), the first contact portion (11) and the second contact The part (12) is opened. The main circuit coil (41) has a first end (411) and a second end (412). The first end (411) is electrically connected to the first contact portion (11), and the second end (412) has a branch point (P1) that branches from the main circuit (C1) to the power supply circuit (C2). It is electrically connected. According to the seventh aspect, it is possible to easily realize a configuration in which the
第8の態様に係る回路遮断器(1)に関して、第1の態様〜第7の態様のいずれか1つにおいて、異常電流は、漏洩電流を含むことが好ましい。センサ(漏洩検知部2)は、物理量として漏洩電流を検知する零相変流器(21)と、漏洩電流に応じて電気信号を出力する制御部(22)と、を有することが好ましい。第8の態様によれば、センサ(漏洩検知部2)用の電源回路(C2)における接点部(第2接点部12)に関する信頼性の向上を図ることが可能な回路遮断器(1)を、漏電遮断器として提供できる。 Regarding the circuit breaker (1) according to the eighth aspect, in any one of the first to seventh aspects, the abnormal current preferably includes a leakage current. The sensor (leakage detection unit 2) preferably has a zero-phase current transformer (21) that detects a leakage current as a physical quantity, and a control unit (22) that outputs an electric signal according to the leakage current. According to the eighth aspect, the circuit breaker (1) capable of improving the reliability of the contact portion (second contact portion 12) in the power supply circuit (C2) for the sensor (leakage detection unit 2) is provided. , Can be provided as an earth leakage breaker.
第9の態様に係る回路遮断器(1)は、第8の態様において、トリップ機構(4)を、更に備えることが好ましい。トリップ機構(4)は、漏電引き外しコイル(42)を有する。制御部(22)は、電気信号として漏電引き外しコイル(42)に駆動信号を出力する。トリップ機構(4)は、駆動信号を受けて漏電引き外しコイル(42)に駆動電流が流れると、第1接点部(11)及び第2接点部(12)を開極させる。第9の態様によれば、より信頼性の向上を図ることができる。 The circuit breaker (1) according to the ninth aspect preferably further includes a trip mechanism (4) in the eighth aspect. The trip mechanism (4) has an earth leakage trip coil (42). The control unit (22) outputs a drive signal to the earth leakage trip coil (42) as an electric signal. The trip mechanism (4) opens the first contact portion (11) and the second contact portion (12) when a drive current flows through the earth leakage trip coil (42) in response to the drive signal. According to the ninth aspect, the reliability can be further improved.
第2〜9の態様に係る構成については、回路遮断器(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。 The configuration according to the second to ninth aspects is not an essential configuration for the circuit breaker (1) and can be omitted as appropriate.
1 回路遮断器
11 第1接点部
12 第2接点部
13 支持部
14 押圧部
2 漏洩検知部(センサ)
21 零相変流器
22 制御部
C1 主回路
C2 電源回路
P1 分岐点
3 接触機構
31 導体
32 線ばね
32A 腕部
321 第1端部
322 第2端部
323 接触部
T1 第1トーションばね(トーションばね)
4 トリップ機構
41 主回路コイル
411 第1端
412 第2端
42 漏電引き外しコイル
1
21 Zero-phase
4
Claims (9)
前記第1接点部の開極に連動して開極し、前記主回路から分岐した電源回路を通電状態から遮断状態に切り替える第2接点部と、
物理量に応じて電気信号を出力するセンサと、
を備え、
前記センサは、前記主回路から前記電源回路を介して、動作電源を受け取り、
前記第2接点部は、前記電源回路における前記通電状態を複数点の接触により維持する接触機構を有し、
前記接触機構は、前記第1接点部から所定の距離だけ離して配置される、
回路遮断器。 The first contact part that opens the pole in response to the generation of abnormal current and switches the main circuit from the energized state to the cutoff state,
A second contact portion that opens in conjunction with the opening of the first contact portion and switches the power supply circuit branched from the main circuit from the energized state to the cutoff state.
A sensor that outputs an electrical signal according to a physical quantity,
With
The sensor receives an operating power source from the main circuit via the power supply circuit.
The second contact portion has a contact mechanism for maintaining the energized state in the power supply circuit by contacting a plurality of points.
The contact mechanism is arranged at a predetermined distance from the first contact portion.
Circuit breaker.
前記線ばねは、前記導体に対して前記複数点で接触する、
請求項1に記載の回路遮断器。 The contact mechanism comprises a conductor and a wire spring having at least one arm.
The wire spring contacts the conductor at the plurality of points.
The circuit breaker according to claim 1.
請求項2に記載の回路遮断器。 The wire spring is a torsion spring.
The circuit breaker according to claim 2.
複数の前記腕部は、互いに連結されている、
請求項2又は3に記載の回路遮断器。 The contact mechanism has a plurality of the arms, and each arm makes contact with the conductor at at least one point.
The plurality of arms are connected to each other,
The circuit breaker according to claim 2 or 3.
請求項2〜4のいずれか1項に記載の回路遮断器。 The arm portion has a natural length, and the second contact portion opens at a distance from the conductor.
The circuit breaker according to any one of claims 2 to 4.
前記腕部の前記長軸における第2端部に押圧を与える押圧部と、
を更に備え、
前記腕部は、前記押圧部からの前記押圧によって、前記導体と接触する接触部を有し、
前記接触部は、前記第1端部と前記第2端部との間にある、
請求項2〜5のいずれか1項に記載の回路遮断器。 A support portion that supports the first end portion of the long axis of the arm portion, and a support portion.
A pressing portion that applies pressure to the second end portion of the arm portion on the long axis, and a pressing portion.
With more
The arm portion has a contact portion that comes into contact with the conductor by the pressing from the pressing portion.
The contact portion is between the first end portion and the second end portion.
The circuit breaker according to any one of claims 2 to 5.
前記主回路に設けられた主回路コイルを有し、前記短絡電流が前記主回路コイルに流れると、前記第1接点部及び前記第2接点部を開極させるトリップ機構を、更に備え、
前記主回路コイルは、第1端と、第2端とを有し、
前記第1端は、前記第1接点部と電気的に接続され、前記第2端は、前記主回路から前記電源回路に分岐する分岐点と電気的に接続される、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の回路遮断器。 The abnormal current includes a short-circuit current.
It has a main circuit coil provided in the main circuit, and further includes a trip mechanism for opening the first contact portion and the second contact portion when the short-circuit current flows through the main circuit coil.
The main circuit coil has a first end and a second end.
The first end is electrically connected to the first contact portion, and the second end is electrically connected to a branch point that branches from the main circuit to the power supply circuit.
The circuit breaker according to any one of claims 1 to 6.
前記センサは、
前記物理量として前記漏洩電流を検知する零相変流器と、
前記漏洩電流に応じて前記電気信号を出力する制御部と、
を有する、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の回路遮断器。 The abnormal current includes a leakage current.
The sensor is
A zero-phase current transformer that detects the leakage current as the physical quantity,
A control unit that outputs the electric signal according to the leakage current,
Have,
The circuit breaker according to any one of claims 1 to 7.
前記制御部は、前記電気信号として前記漏電引き外しコイルに駆動信号を出力し、
前記トリップ機構は、前記駆動信号を受けて前記漏電引き外しコイルに駆動電流が流れると、前記第1接点部及び前記第2接点部を開極させる、
請求項8に記載の回路遮断器。 Further equipped with a trip mechanism having an earth leakage trip coil,
The control unit outputs a drive signal to the earth leakage trip coil as the electric signal.
The trip mechanism opens the first contact portion and the second contact portion when a drive current flows through the earth leakage trip coil in response to the drive signal.
The circuit breaker according to claim 8.
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