JP2020166593A - ユーザ支援装置、ユーザ支援方法及びユーザ支援プログラム - Google Patents

ユーザ支援装置、ユーザ支援方法及びユーザ支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの心理的な支援を行なうためのアドバイスを提供するためのユーザ支援装置、ユーザ支援方法及びユーザ支援プログラムを提供する。【解決手段】ユーザ支援装置20は、第1状況と、第1状況に影響を与える第2状況に関する情報を記録する状況情報記憶部22と、第1状況の変化を促す支援情報を記録する支援情報記憶部23と、第1状況及び第2状況に関する情報を取得する制御部21とを備える。制御部21は、同時期の第1状況と第2状況を取得し、状況情報記憶部22に記録し、第1状況における特定状態を特定した場合、特定状態を変化させた第2状況を特定して、支援情報として支援情報記憶部23に記録し、新たに特定状態を特定した場合、支援情報記憶部23に記録された支援情報を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザの心理的な支援を図るためのユーザ支援装置、ユーザ支援方法及びユーザ支援プログラムに関するものである。
人間の無意識下の行動特性まで診断し数値化するための技術が検討されている(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載された技術においては、対象者の無意識下の行動特性まで診断し数値化するサーバ装置は、対象者の評価用に出題する問題を選択し、出題に対する対象者による回答について、少なくとも心理学的統計データを参照し、行動特性分析を実施する。そして、行動特性分析結果に基づいて能力分析を行ない、行動特性分析結果及び能力分析結果に基づいてサポートアドバイスを出力する。この場合、行動特性分析結果に基づく第1のレポートを生成し、能力分析結果に基づく第2のレポートを生成し、支援助言選択結果に基づく第3のレポートを生成する。
また、ユーザの感情を示すシグナルに基づいて、コミュニケーション状態を構築するためのアドバイスを生成するための技術も検討されている(例えば、特許文献2を参照)。この文献に記載された技術においては、第1ユーザが第2ユーザとコミュニケーションを行なう用途を設定し、第1ユーザおよび第2ユーザのうち少なくともいずれか一方の感情シグナルを受信する。受信した感情シグナルの用途に応じた理想的な状態に基づいて、第1ユーザへのアドバイスを生成し、生成されたアドバイスを、通信部を介して第1ユーザに対応するクライアント端末に送信する。
特開2017−224256号公報 国際公開第2016/178329号
ユーザの感情は、周囲等の状況の影響を受ける。この影響は、ユーザによって異なるので、画一的な対応では、ユーザの心理的な支援を行なうための的確なアドバイスを提供することができないことがある。
上記課題を解決するためのユーザ支援装置は、第1状況と、前記第1状況に影響を与える第2状況に関する情報を記録する状況情報記憶部と、前記第1状況の変化を促す支援情報を記録する支援情報記憶部と、状況に関する情報を取得する制御部とを備える。そして、前記制御部が、同時期の第1状況と第2状況を取得し、前記状況情報記憶部に記録し、前記第1状況において特定状態を特定した場合、前記特定状態を変化させた第2状況を特定して、支援情報として前記支援情報記憶部に記録し、新たに特定状態を特定した場合、前記支援情報記憶部に記録された前記支援情報を出力する。
本発明によれば、ユーザの心理的な支援を行なうためのアドバイスを提供することができる。
第1実施形態のシステム概略図。 第1実施形態のハードウェア構成の説明図。 第1実施形態の処理手順の説明図であって、(a)は情報蓄積処理、(b)は学習処理の説明図。 第1実施形態の処理手順の説明図。 第2実施形態のシステム概略図。 第2実施形態の処理手順の説明図。 第3実施形態のシステム概略図。 第3実施形態の処理手順の説明図。
(第1実施形態)
以下、図1〜図3を用いて、ユーザ支援装置、ユーザ支援方法及びユーザ支援プログラムを具体化した第1実施形態を説明する。本実施形態では、ユーザの本人状況(第1状況)に影響を与える環境状況(第2状況)を用いて、ユーザの心理状態(感情)の安定化、集中力向上、理解度向上等の支援を行なう。
図1に示すように、ユーザU1を支援する支援装置20を用いる。この支援装置20は、例えばウェアラブル端末やモバイル端末、ユーザU1に寄り添って移動可能なロボット等を用いることができる。
(ハードウェア構成例)
図2は、支援装置20として機能する情報処理装置H10のハードウェア構成例である。
情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶部H14、プロセッサH15を有する。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアを有していてもよい。
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースカードや無線インタフェース等である。
入力装置H12は、利用者等からの入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイやタッチパネル等である。
記憶部H14は、支援装置20の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置(例えば、後述する状況情報記憶部22、支援情報記憶部23)である。記憶部H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
プロセッサH15は、記憶部H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、支援装置20における各処理(例えば、後述する制御部21における処理)を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各種処理に対応する各種プロセスを実行する。例えば、プロセッサH15は、支援装置20のアプリケーションプログラムが起動された場合、後述する図3及び図4に示す各処理を実行するプロセスを動作させる。
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、(1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、(2)各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは(3)それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
(支援装置20の機能)
図1に示す支援装置20は、ユーザU1が利用するコンピュータ端末である。支援装置20は、検知部10、出力部15、制御部21、状況情報記憶部22、支援情報記憶部23を備える。
検知部10は、ユーザU1の本人状況や周囲の環境情報を取得するためのセンサである。検知部10には、例えば、画像を取得するためのカメラを用いることができる。このカメラには、ユーザU1を撮影した可視画像を取得するカメラや、ウェアラブル端末において心拍数、覚醒状態等を計測するためのセンサを用いることができる。また、検知部10に集音のためのマイクを用いてもよい。
出力部15は、ユーザU1に対して、アドバイス等の提案を出力するユーザインターフェイス部である。出力部15としては、ディスプレイ、スピーカ等を用いることができる。また、ロボットを用いる場合には、ロボットの動作や表情を出力するようにしてもよい。
制御部21は、状況取得処理、判定処理、学習処理、提案処理を実行する。このため、ユーザ支援プログラムを実行することにより、状況取得部211、判定部212、学習部213、提案部214として機能する。
状況取得部211は、検知部10からユーザU1の本人状況や、ユーザU1の所在する環境状況を取得する処理を実行する。
判定部212は、状況取得部211が取得した本人状況に基づいて、ユーザU1の心理状態を判定する処理を実行する。心理状態としては、「平常状態」、「喜怒哀楽」、「集中力」、「理解度」等を判定する。
学習部213は、本人状況と環境状況との関係を学習する処理を実行する。
提案部214は、本人状況及び環境状況に基づいて、ユーザに対する提案を特定し、出力部15から出力する処理を実行する。
状況情報記憶部22には、検知部10から取得した各種状況についての状況管理レコードが記録される。この各種状況には、本人状況や環境状況が含まれる。この状況管理レコードは、各種状況を取得した場合に記録される。状況管理レコードには、日時、本人状況、環境状況に関するデータが記録される。
日時データ領域には、各種状況を取得した年月日及び時刻に関するデータが記録される。
本人状況データ領域には、本人の心理状態を特定するための検知値に関するデータが記録される。
環境状況データ領域には、ユーザU1の周囲の環境状況を特定するための検知値に関するデータが記録される。環境状況としては、環境音の種類や音量、環境光の照度、色彩、天候等が含まれる。
支援情報記憶部23には、学習部213による学習結果である支援情報が記録される。この支援情報は、学習部213により学習を行なった場合に記録される。支援情報においては、本人状況において現在の心理状態に対して、心理状態の安定化、集中力や理解度の変化を促すための環境状況が記録される。
次に、図3、図4を用いて、ユーザ支援方法における処理の概略を説明する。
(情報蓄積処理)
まず、図3(a)を用いて、情報蓄積処理を説明する。この情報蓄積処理は、常時、実行される。
ここでは、支援装置20の制御部21は、本人状況の取得処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、制御部21の状況取得部211は、検知部10から、本人状況に関する検知値を取得する。
次に、支援装置20の制御部21は、環境状況の取得処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部21の状況取得部211は、環境状況に関する検知値を取得する。
次に、支援装置20の制御部21は、状態情報の記録処理を実行する(ステップS1−3)。制御部21の状況取得部211は、取得日時に関連付けて、本人状況、環境状況を記録した状況管理レコードを生成し、状況情報記憶部22に記録する。
(学習処理)
次に、図3(b)を用いて、学習処理を説明する。この学習処理は定期的に実行される。
ここでは、支援装置20の制御部21は、本人状況において特定状態の検出処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、制御部21の判定部212は、状況情報記憶部22を用いて、状況管理レコードに記録された本人状況を用いて、特定状態に該当する状況を検索する。ここでは、状況情報記憶部22に記録されているすべての時間帯の本人状況において、特定状態(例えば、「怒り」、「集中力の低下」、「理解度の低下」等の心理的不安定状態)に該当する日時を検出する。
次に、支援装置20の制御部21は、検出した日時毎に、特定状態の変化の追跡処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、制御部21の判定部212は、状況情報記憶部22に記録された状況管理レコードを用いて、本人状況において特定状態の時間的変化を追跡する。そして、判定部212は、特定状態が変化した時間帯における環境状況を特定する。特定状態の変化としては、例えば、「怒り→平常」、「集中力の向上」、「理解度の向上」のように、特定状態の低減や改善を用いることができる。
すべての特定状態について、特定状態の変化時の環境状況を特定した後で、支援装置20の制御部21は、特定状態の変化に有効な環境状況の検出処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、制御部21の学習部213は、本人状況において特定状態から変化するまでの所要時間が短い環境状況を特定する。例えば、特定状態「怒り→平常」、「集中力の向上」、「理解度の向上」の変化に要した所要時間が短い順番に環境状況を並び替える。そして、学習部213は、所要時間が短い環境状況に共通する環境状況を、有効な環境状況として特定する。
次に、支援装置20の制御部21は、特定状態に有効な環境状況の記録処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、制御部21の学習部213は、本人状況の特定状態に関連付けて、有効な環境状況を記録した支援情報を生成し、支援情報記憶部23に記録する。
(提案処理)
次に、図4を用いて、提案処理を説明する。
ここでは、支援装置20の制御部21は、ステップS1−1と同様に、本人状況の取得処理を実行する(ステップS3−1)。
次に、支援装置20の制御部21は、本人状況において特定状態を検出したかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部21の判定部212は、取得した本人状況において、特定状態かどうかを判定する。
特定状態を検出していないと判定した場合(ステップS3−2において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、ステップS3−1に戻る。
一方、特定状態を検出したと判定した場合(ステップS3−2において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、特定状態に有効な環境状況の呼出処理を実行する(ステップS3−3)。具体的には、制御部21の提案部214は、支援情報記憶部23から、特定状態に関連付けられた環境状況を取得する。
次に、支援装置20の制御部21は、ステップS1−2と同様に、環境状況の取得処理を実行する(ステップS3−4)。
次に、支援装置20の制御部21は、有効な環境状況かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−5)。具体的には、制御部21の提案部214は、ステップS3−4において取得した現在の環境状況が、支援情報記憶部23から取得した有効な環境状況と共通するかどうかを判定する。
現在の環境状況が有効な環境状況でないと判定した場合(ステップS3−5において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、有効な環境状況の提案処理を実行する(ステップS3−6)。具体的には、制御部21の提案部214は、支援情報記憶部23から取得した有効な環境状況の実現についてのアドバイスを出力部15に出力する。この場合、ユーザU1は、必要に応じて、環境状況を変更するアクションを行なう。
次に、支援装置20の制御部21は、有効な環境状況に変更されたかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、制御部21の提案部214は、所定時間の待機を行ない、検知部10において取得した直近の環境状況が有効な環境状況になったかどうかを判定する。
一方、現在の環境状況が有効な環境状況と判定した場合(ステップS3−5において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、有効な環境状況についての提案処理(ステップS3−6)、有効な環境状況に変更されたかどうかについての判定処理(ステップS3−7)をスキップする。
有効な環境状況に変更されていないと判定した場合(ステップS3−7において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、ステップS3−1に戻る。
一方、有効な環境状況に変更されたと判定した場合(ステップS3−7において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、特定状態から変化したかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−8)。具体的には、制御部21の状況取得部211は、検知部10において取得した直近の本人状況に基づいて、特定状態が軽減や改善した場合には、特定状態の変化と判定する。
特定状態が変化したと判定した場合(ステップS3−8において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、状況情報の蓄積処理を実行する(ステップS3−9)。具体的には、制御部21の提案部214は、今回の環境状況を状況情報記憶部22に記録する。そして、この状況情報は、新たな学習処理時に利用する。
一方、特定状態が変化していないと判定した場合(ステップS3−8において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、再学習処理を実行する(ステップS3−10)。具体的には、制御部21の提案部214は、図3(b)に示す学習処理の再実行を学習部213に対して指示する。この場合には、今回の本人状況及び環境状況を含む状況情報を用いて、再度、学習処理を行なう。
そして、状況情報の蓄積処理(ステップS3−9)、再学習処理(ステップS3−10)の実行後にステップS3−1に戻る。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1−1)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、情報蓄積処理を実行する。これにより、本人状況と環境状況とを関連付けて記録することができる。
(1−2)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、検出した日時毎に、特定状態の変化の追跡処理(ステップS2−2)、特定状態の変化に有効な環境状況の検出処理(ステップS2−3)を実行する。これにより、ユーザの心理状態の変化に影響を与える環境状況を特定することができる。
(1−3)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、本人状況の取得処理を実行する(ステップS3−1)。特定状態の検出と判定した場合(ステップS3−2において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、特定状態に有効な環境状況の呼出処理を実行する(ステップS3−3)。これにより、ユーザの心理状態の変化を促す環境を特定することができる。
現在の環境状況が有効な環境状況でないと判定した場合(ステップS3−5において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、有効な環境状況の提案処理を実行する(ステップS3−6)。これにより、ユーザの心理状態の変化を促すことができる。
(1−4)本実施形態においては、特定状態が変化したと判定した場合(ステップS3−8において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、状況情報の蓄積処理を実行する(ステップS3−9)。これにより、定期的な学習処理に用いて、学習することができる。一方、特定状態が変化していないと判定した場合(ステップS3−8において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、再学習処理を実行する(ステップS3−10)。これにより、特定状態に対応した環境状況が適切でない場合、速やかに学習し直すことができる。
(第2実施形態)
次に、図5、図6に従って、ユーザ支援装置、ユーザ支援方法及びユーザ支援プログラムを具体化した第2実施形態を説明する。第1実施形態では、第1状況として本人状況を用い、第2状況として環境状況を用いて、環境状況の変化に応じて本人状況の変化を促す支援を行なう。第2実施形態は、2人のユーザにおける各本人状況(第1及び第2状況)を考慮して、2人のコミュニケーションを支援するように変更した構成であり、上記第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ここでは、図5に示すように、支援装置20は、ユーザU1とユーザU2とのコミュニケーションを支援する。本実施形態では、ユーザU2の本人状況(心理状態)に影響を与えるユーザU1の本人状況(例えば態度)の変化を促す場合を想定する。この場合、検知部10は、ユーザU1の本人状況(第2状況)、ユーザU2の本人状況(第1状況)を取得する。
本実施形態においても、情報蓄積処理、学習処理を実行することにより、第1状況に影響を与える第2状況を特定し、支援情報記憶部23に記録することができる。更に、支援情報記憶部23には、ユーザU1の心理状態、ユーザU2の心理状態に対応して、コミュニケーションを円滑にするための方向性及びアドバイスを記録しておく。方向性としては、例えば、ユーザU1,U2の役割(話し手、聞き手)等がある。アドバイスとしては、例えば、この役割に有効なフレーズ等を記録しておく。
次に、図6を用いて、支援処理を説明する。
まず、支援装置20の制御部21は、本人状況の取得処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部21の状況取得部211は、検知部10から、ユーザU1の本人状況を取得する。そして、判定部212は、取得した本人状況に基づいて、ユーザU1の心理状態を特定する。
次に、支援装置20の制御部21は、相手状況の取得処理を実行する(ステップS4−2)。具体的には、制御部21の状況取得部211は、検知部10から、ユーザU2の本人状況を取得する。そして、判定部212は、取得した本人状況に基づいて、ユーザU2の心理状態を特定する。
次に、支援装置20の制御部21は、両者の状況の比較処理を実行する(ステップS4−3)。具体的には、制御部21の判定部212は、特定したユーザU1,U2の心理状態を比較する。
次に、支援装置20の制御部21は、方向性の特定処理を実行する(ステップS4−4)。具体的には、制御部21の判定部212は、支援情報記憶部23から、ユーザU1,U2の心理状態の比較結果に応じて、コミュニケーションを円滑にするための方向性を決定する。例えば、ユーザU1,U2のコミュニケーションにおいて、発話数が少ないユーザU2にストレスを検知した場合、このユーザU2に発話を促すように、ユーザU1,U2の役割(聞き手や話し手)を特定する。また、特定の話題にユーザU2のストレスを検知した場合、ストレスを検知した話題とは異なる話題を特定する。
次に、支援装置20の制御部21は、アドバイスの出力処理を実行する(ステップS4−5)。具体的には、制御部21の提案部214は、ユーザU1に対して、ユーザU2とのコミュニケーションにおける役割(話し役や聞き役)や話題についてアドバイスする。この場合、役割に応じて、話をしたり、話を聞いたりするアクションを行なう。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(2−1)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、本人状況の取得処理(ステップS4−1)、相手状況の取得処理(ステップS4−2)を実行する。これにより、コミュニケーションを行なっている両者の心理状態を把握することができる。
(2−2)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、両者の状況の比較処理(ステップS4−3)、方向性の特定処理(ステップS4−4)、アドバイスの出力処理(ステップS4−5)を実行する。これにより、両者の心理状態に応じて、円滑なコミュニケーションを実現することができる。
(第3実施形態)
次に、図7、図8に従って、ユーザ支援装置、ユーザ支援方法及びユーザ支援プログラムを具体化した第3実施形態を説明する。第2実施形態では、一つのユーザ支援装置を用いてコミュニケーションの円滑化を支援する。一方、第3実施形態は、ユーザ毎に支援装置を準備し、それぞれのユーザ支援装置を用いて、2人のコミュニケーションを支援するように変更した構成であり、上記第2実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この場合、図7に示すように、ユーザU1は支援装置20Aを保有し、ユーザU2は支援装置20Bを保有する場合を想定する。そして、支援装置20A,20Bには、それぞれユーザ情報記憶部24を設ける。このユーザ情報記憶部24には、保有者に関する情報であって、相手に開示可能な開示可能情報が記録されている。開示可能情報には、例えば、本人の趣味、興味があるテーマ等、コミュニケーションに利用可能な話題に関する情報が記録される。
次に、図8を用いて、支援処理を説明する。ここでは、支援装置20Aにおける支援処理について説明するが、支援装置20Bにおいても同様な処理を実行する。
まず、支援装置20Aの制御部21は、ステップS4−1〜S4−4と同様に、本人状況の取得処理(ステップS5−1)、相手状況の取得処理(ステップS5−2)、両者の状況の比較処理(ステップS5−3)、方向性の特定処理(ステップS5−4)を実行する。
次に、支援装置20Aの制御部21は、本人開示情報の取得処理を実行する(ステップS5−5)。具体的には、制御部21の判定部212は、自身の支援装置20Aのユーザ情報記憶部24から開示可能情報(本人開示情報)を取得する。
次に、支援装置20Aの制御部21は、相手開示情報の取得処理を実行する(ステップS5−6)。具体的には、制御部21の判定部212は、相手方の支援装置20Bと通信を行ない、支援装置20Bのユーザ情報記憶部24から開示可能情報(相手開示情報)を取得する。
次に、支援装置20Aの制御部21は、両開示情報のマッチング処理を実行する(ステップS5−7)。具体的には、制御部21の判定部212は、本人開示情報と相手開示情報とのマッチングを行なう。そして、判定部212は、本人と相手とで共通の話題を特定する。
次に、支援装置20Aの制御部21は、アドバイスの出力処理を実行する(ステップS5−8)。具体的には、制御部21の提案部214は、共通の話題について、コミュニケーションの方向性(話し手、聞き手)に応じたアドバイスを行なう。この場合、ユーザU1,U2は、共通の話題で、話をしたり、話を聞いたりするアクションを行なう。
本実施形態によれば、第2実施形態の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
(3−1)本実施形態においては、支援装置20Aの制御部21は、本人開示情報の取得処理(ステップS5−5)、相手開示情報の取得処理(ステップS5−6)、両開示情報のマッチング処理(ステップS5−7)、アドバイスの出力処理(ステップS5−8)を実行する。これにより、両者のユーザ情報のマッチングにより、コミュニケーションに適した話題についてのアドバイスを提供することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記第1実施形態では、支援装置20の制御部21は、特定状態の変化に有効な環境状況の検出処理(ステップS2−3)。特定状態に有効な環境状況の記録処理(ステップS2−4)を実行する。ここで、この学習処理には、ディープラーニング等の機械学習を用いてもよい。例えば、環境状況及び本人状況からなる教師データを用いて、本人状況の変化を予測するモデルを算出する。ここでは、環境状況及び本人状況を入力として用いて、この環境状況における所定時間後の本人状況の変化を出力する学習結果(ネットワーク)を生成する。そして、支援処理において、本人状況において特定状態を検知した場合、現在の本人状況、環境状況を学習結果に入力し、所定時間後の本人状況の変化を予測する。この予測結果において、特定状態が好転しない場合には、環境状況の変更を促すアドバイスを出力する。
・上記第1実施形態では、支援装置20の制御部21は、環境状況の取得処理を実行する(ステップS1−2)。例えば、環境状況には、環境音の種類や音量、環境光の照度、色彩、天候等が含まれる。環境状況はこれらに限定されるものではない。例えば、ユーザU1の所在地や香り等、ユーザに影響を与える環境を用いることができる。この場合には、支援装置20に、ユーザの所在地を特定するセンサ(例えば、GPS:Global Positioning System)や匂いセンサ等を設ける。
・上記第1実施形態では、支援装置20の制御部21は、有効な環境状況の提案処理を実行する(ステップS3−6)。ここでは、出力部15を用いて、有効な環境状況を実現する。ユーザに対して、ユーザ自身の言動や思考の変化を促すことができれば、環境状況に限定されるものではない。例えば、特定のコンテンツ(例えば、音楽や画像、アドバイス等の発声や表示、ロボットの動作や表情等)により、特定状態が好転する場合には、このコンテンツを、支援情報として出力部15から出力する。
・上記第2実施形態では、支援装置20の制御部21は、方向性の特定処理を実行する(ステップS4−4)、アドバイスの出力処理(ステップS4−5)を実行する。ここでは、方向性として、コミュニケーションにおける役割を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、自分の味方、相手の味方、中立の立場から、コミュニケーションに有効なフレーズを、支援装置20の出力部15から出力するようにしてもよい。
・上記第3実施形態では、支援装置20の制御部21は、本人開示情報の取得処理(ステップS5−5)、相手開示情報の取得処理(ステップS5−6)を実行する。これらの情報を、インターネットを介して取得するようにしてもよい。この場合には、インターネットを介して接続可能なサーバに、ユーザ情報記憶部を設ける。このユーザ情報記憶部には、ユーザ特定情報に関連付けてユーザの開示可能情報を記録しておく。そして、支援装置20は、コミュニケーションの相手ユーザの顔画像等を管理サーバに送信する。管理サーバは、顔画像を用いてユーザ認証を行ない、このユーザの開示可能情報を支援装置20に送信する。なお、この場合には、第2実施形態と同様に、一つの支援装置20を用いてコミュニケーションを支援するようにしてもよい。
・上記第2、第3実施形態では、ユーザU1,U2のコミュニケーションを支援する。コミュニケーションは2人に限定されるものではなく、3人以上を対象にしてもよい。この場合には、例えば、特定者の本人状況(第1状況)を好転させるためのアドバイスを、特定者以外のユーザに第2状況を変更させるアクション提案を行なうようにする。また、複数人の本人状況(第1状況)を好転させるためのアドバイス提案を行なうようにしてもよい。
・上記第2、第3実施形態では、方向性として、例えば、ユーザU1,U2の役割(話し手、聞き手)等を想定したが、方向性はこれに限定されるものではない。売り手と買い手の場合には、「販売促進」を方向性として用いてよい。
U1,U2…ユーザ、10…検知部、11…出力部、20,20A,20B…支援装置、21…制御部、211…状況取得部、212…判定部、213…学習部、214…提案部、22…状況情報記憶部、23…支援情報記憶部、24…ユーザ情報記憶部。

Claims (7)

  1. 第1状況と、前記第1状況に影響を与える第2状況に関する情報を記録する状況情報記憶部と、
    前記第1状況の変化を促す支援情報を記録する支援情報記憶部と、
    第1状況及び第2状況に関する情報を取得する制御部とを備えたユーザ支援装置であって、
    前記制御部が、
    同時期の第1状況と第2状況を取得し、前記状況情報記憶部に記録し、
    前記第1状況における特定状態を特定した場合、前記特定状態を変化させた第2状況を特定して、支援情報として前記支援情報記憶部に記録し、
    新たに特定状態を特定した場合、前記支援情報記憶部に記録された前記支援情報を出力することを特徴とするユーザ支援装置。
  2. 前記第1状況は、ユーザの本人状況であり、前記第2状況は、前記ユーザの周囲の環境情報であることを特徴とする請求項1に記載のユーザ支援装置。
  3. 前記第1状況は、コミュニケーションを行なう第1ユーザの本人状況であり、前記第2状況は、前記コミュニケーションを行なう第2ユーザの本人状況であることを特徴とする請求項1に記載のユーザ支援装置。
  4. 前記制御部が、
    前記第1及び第2ユーザの開示可能情報を取得し、
    両者の開示可能情報をマッチングして、マッチング結果に応じてコミュニケーションの話題に関するアドバイスを出力することを特徴とする請求項3に記載のユーザ支援装置。
  5. 前記制御部が、コミュニケーション相手のユーザ支援装置のユーザ情報記憶部から、前記開示可能情報を取得することを特徴とする請求項4に記載のユーザ支援装置。
  6. 第1状況と、前記第1状況に影響を与える第2状況に関する情報を記録する状況情報記憶部と、
    前記第1状況の変化を促す支援情報を記録する支援情報記憶部と、
    第1状況及び第2状況に関する情報を取得する制御部とを備えたユーザ支援装置を用いて、ユーザを支援する方法であって、
    前記制御部が、
    同時期の第1状況と第2状況を取得し、前記状況情報記憶部に記録し、
    前記第1状況における特定状態を特定した場合、前記特定状態を変化させた第2状況を特定して、支援情報として前記支援情報記憶部に記録し、
    新たに特定状態を特定した場合、前記支援情報記憶部に記録された前記支援情報を出力することを特徴とするユーザ支援方法。
  7. 第1状況と、前記第1状況に影響を与える第2状況に関する情報を記録する状況情報記憶部と、
    前記第1状況の変化を促す支援情報を記録する支援情報記憶部と、
    第1状況及び第2状況に関する情報を取得する制御部とを備えたユーザ支援装置を用いて、ユーザを支援するためのプログラムであって、
    前記制御部を、
    同時期の第1状況と第2状況を取得し、前記状況情報記憶部に記録し、
    前記第1状況における特定状態を特定した場合、前記特定状態を変化させた第2状況を特定して、支援情報として前記支援情報記憶部に記録し、
    新たに特定状態を特定した場合、前記支援情報記憶部に記録された前記支援情報を出力する手段として機能させることを特徴とするユーザ支援プログラム。
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